関聖大帝菩薩インパールの決戦

 攻略旅団の作戦に従い、ミャンマーの中原からインドのインパールを目指して進軍したディアボロスは、遂に、蜀軍を統括するジェネラル級アーディティヤ『関聖大帝菩薩』の拠点に到達しました。
 関聖大帝菩薩は、支配下にあるアーディティヤの軍勢を、天空寺院で須弥山に送り込む一方で、自身は地上に拠点を設営して、中原を支配するディアボロスへの対抗策を練っていたようです。
 天空寺院及び戦力が出払っている今、関聖大帝菩薩を討つ絶好の機会であるのは間違いありません。
 関聖大帝菩薩を撃破し、山越の勢力の一つ『蜀』を滅亡させましょう。

関聖大帝菩薩

出陣! 関聖大帝菩薩!!(作者 baron
9


#蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ  #関聖大帝菩薩インパールの決戦  #山越  #山越四国志  #蜀  #関聖大帝菩薩 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ
🔒
#関聖大帝菩薩インパールの決戦
🔒
#山越
🔒
#山越四国志
🔒
#蜀
🔒
#関聖大帝菩薩


0



「この地の軍勢が天空寺院と共に出払った隙を突かれるとは……」
 関聖大帝菩薩は状況の変化に気が付いた。
 これまで余裕をもって他を見据え、僅かな兵のみを鍛えるために動かしていた状況が変化したからだ。
 どうしてそうなったかは、直前で受けた指示により本国へ戦力を送ったからに他あるまい。
「おそらく、ディアボロスの狙いは、この儂の首だろう」
 関聖大帝菩薩は戦況を見てディアボロスの狙いを見抜いた。
 山越の地で最もリグ・ヴェーダ本国に近く、それゆえに最も戦力が充実して『居た』蜀を狙う理由は他にないからだ。
「だが、この関聖大帝菩薩の首、簡単に取れると思うな。ディアボロスなど、幾らこようとも返り討ちにしてくれる」
 関聖大帝菩薩は優れた武人ゆえに危険を察知したが、同時に迎え討つ自信もあった。
 ディアボロスの戦略からは『勝てると思って動いた』という目論見を散見したが、彼はその辺りのジェネラル級とは一線を画す能力を持っていたからだ。新参ゆえに国境線に配置されているが、ジェネラル級の中でも相当な格上であり、アヴァタール級上がりのジェネラル級を前提にした戦力ならば、あっという間に駆逐して返り討ちに出来る自信があったからである。


「山越地域の敵勢力の一つ『蜀』を滅ぼすべく、チンドウィン川を越えてインパールにむかっていたディアボロスが、遂にインパールの地に到達したようだ」
 アウグスト・エステルブリッツ(人間の思想家・g08506)が説明を始めた。
 現代の物を元に簡略された白地図が用意され、現在地点と敵拠点らしき位置が記載されている。
「本来ならば多くの軍勢と天空寺院が配備されていたのだろうが、須弥山への増援の為に出払っており、この地を制圧する千載一遇のチャンスとなっている。パラドクストレインでインパールに向かい、蜀の指揮官であるジェネラル級アーディティヤ『関聖大帝菩薩』を撃破し、蜀を滅亡させて欲しい」
 関聖大帝菩薩の立場は蜀担当の武将というだけではなく、山越の管理を任され蟲将たちを鍛えているというものだ。
 山越を守るため、イザとなったら本国に取って返すために関聖大帝菩薩は天空寺院と直属の兵士を抱えていた筈だ。だがそれらを要望に応じて送り返してしまったため、手元には蜀の戦力しか存在しなくなり、そこから『中原』に派遣したことで自身を守る戦力が大幅に低下してしまったのだという。

「ディアボロスの襲撃を察知した関聖大帝菩薩は、配下を集めて迎撃の態勢を取ろうとしているようだ。この迎撃の軍勢を撃破し、関聖大帝菩薩の本陣に乗り込み、関聖大帝菩薩との決戦に挑んで欲しい」
 関聖大帝菩薩は強力なジェネラル級ではあるが、かつて大戦乱群蟲三国志でも関羽を討ち取ったディアボロスであれば、きっと勝利できるという。クロノオブジェクトとしての赤兎馬に乗っても居ないし、山越の裁量を任されていても断片の王候補でもない。また多くのジェネラル級と戦う前と後、窮地を乗り越えて来たことがディアボロスの経験となっているのだから。

「関聖大帝菩薩を撃破し、蜀を滅ぼす事ができれば、山越地域とリグ・ヴェーダの本国を切り離す事が出来るだろう」
 本国と切り離されれば、残る『魏』や『呉』も恐るるに足らない。
 時間があるならば各個撃破してしまえるレベルだろう。
「この作戦と同時に、アーディティヤの重要拠点である『須弥山』や『アルナーチャラ山』の攻略も行われている。これらの作戦がうまくいけば、リグ・ヴェーダに奪還戦を挑む事も出来るかもしれん」
 仮に奪還戦に成ったとしても、『魏』と『呉』は飛び地として倒し切れる範囲だ。
 そして須弥山とアルアーチャラ山の攻略が進めば、いつ奪還戦になってもおかしくないだろうとアウグストは告げ、皆の相談を見守るのであった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【罪縛りの鎖】
3
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【隔離眼】
2
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【パラドクス通信】
3
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【通信障害】
2
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。
【狼変身】
1
周囲が、ディアボロスが狼に変身できる世界に変わる。変身した狼の咆哮は「効果LV×10m」以内の指定した通常の生物を怯えさせ、「効果LV」分の間、行動不能にするが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV10(最大) / 【ガードアップ】LV2 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【ロストエナジー】LV2 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

baron
baronと申します、よろしくお願いしますね。
今回は関聖大帝菩薩との決戦になります。

●流れ。
 戦力が激減し、何とかしようと出陣して来た関聖大帝菩薩の本陣に切り込むことになります。
まずは外周のトループス防衛ラインを突破しましょう。

③外周戦力。
 外周を守る戦列で、彼らを突破せずに決戦は挑めません。
またトループス防衛ラインと呼ばれる陣地線を築いているので、無策で戦うと不利になります。
(何らかの策があれば不利は打ち消せます)

②護衛部隊を蹴散らす。
 関聖大帝菩薩と互角に戦うために、彼を守る親衛隊を倒しましょう。
クリアせずとも決戦を挑めますが、大成功が出なくなりますので。
(通常は出難くなる程度ですが、関聖大帝菩薩が普通のジェネラル級より強いのでその補正分です)

(③)関聖大帝菩薩と会話する。
 決戦を挑むに際して何らかの会話を試みます。
良くも悪くも大物であり、ここまでたどり着いた勇者であれば質問に答えてくれるでしょう。
なお、関聖大帝菩薩はそれなりの知識ですが、ジェネラル級の全員を知っているわけでもないし、陰謀家でもないので知っている情報を尋ねる方が無難でしょう。もちろん、関羽とは別人なので記憶の連続性も無ければ、コンプレックスなど何も無いので聞いても無駄です。

④関聖大帝菩薩との決戦。
 蜀や国境のみならず、山越の裁量そのものを任されているジェネラル級アーディティヤです。
戦略家と内政家を同時にこなせるタイプであり、ディアボロスの戦略を即座に見抜いて、僅かな時間で戦力をかき集めて戦陣を築きました。なお人格的には極端で、尊敬できる性格の相手にはおおらかに応じてくれる器量を持っていますが、卑屈に従う蟲将などは格下に見るところもあります。
127

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


三間・勲
(連携アドリブ歓迎)

奪還戦当日は何処に向かうか考える時間も限られていますからね
今から押さえられる所をしっかり押さえておけば、方針を立てる際に迷う事も減るはずです

敵群から適度に距離を取りつつ射程圏内かつ遠距離からの勝負を挑みます
前線に切り込む味方が居れば援護砲撃に回りましょう
皆さんが存分に力を振るえるように、活路を開きます!

2体攻撃のパラドクスを用いて狙った個体の素早い撃破を優先
【命中アップ】を込めた大きな砲弾で、対象を打ち抜いて陣形に穴を開け
敵の出方も伺いつつ、最初の攻撃で作り出した陣形の綻びを起点に、防衛ラインを少しずつでも崩していきます
弱った敵を優先して狙いつつ、味方を包囲せんとする敵が居れば〈吹き飛ばし〉てしまいましょう

味方との連携を絶やさずこちらの攻撃のペースを一定に保つように
「氷盾」を生成して頭部を中心に守り、投石による反撃に備え耐えます
クロノヴェーダによる大戦乱の芽を一つでも多く摘む為、歩みを止める訳には行きませんので…!


夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎

他の作戦と相まって、手薄な時期に相まみえることが出来たか
山越の地を制し、リグ・ヴェーダの戦力を大きく削げるこの機会を逃すわけにはいかない

何より、此度こそ、人に害する蟲将らに引導を

内から湧き上がる戦意を惜しげもなく溢れさせ、朱殷の闘気が呼応して怒龍を形成
それは左手に携える黒龍偃月刀に取り巻き、目の前に展開する『魏軍剣蟻兵』に睨みを効かせる

こちらは寡兵
守りを固めた軍を打ち破るには、一点集中して打ち破るのがいいだろう
共に戦う勲殿たちと攻めどころの標準を合わせ、斬りこんでいく

間合いに踏み込んだ瞬間にパラドクスを孕んだ一閃を、剣蟻兵の1体に叩きつければ
それを皮切りに畳み掛け、剣と偃月刀の打ち合いの中で毒の鱗をばらまき戦線を<蹂躙>

後方からの援護があるなら無理に己で討ち取る必要はない
前線で毒をばら撒き、正常な判断を損なわせ、防衛ラインの崩壊を誘う立ち回りを

反撃の斬撃は、討ち取った剣蟻兵の装甲や戦花護紋で急所を守り、【ロストエナジー】で損害を最小限に

さあ、次に毒牙にかかりたいのは誰だ


エイレーネ・エピケフィシア
【魔女と神官】

コーサノストラは人命を温存する部類ですが、局所的にはラヴクラフトの暴虐を許しています
暗黒世界蝦夷共和国でも傷病者等の間引きが行われており、一定の死を受け入れる土壌が無いとは言えません
蟲将もその支配者も全て根絶やしにせねばなりませんね
人々の平和のため――参りましょう!

クロエ様の傍らに立ち、彼女と自身を《神護の輝盾》で護りながら戦います
敵の防衛線の前衛を迅速に打ち崩し、クロエ様が放つ怪物や仲間の技が敵中に飛び込んで隊列を瓦解させられるように、一点に攻撃を集中させましょう
離れた仲間との連携は【パラドクス通信】で行い、敵陣が乱れ始めて訪れる猛撃の好機を逃さぬように

《神護の長槍》を力強く突き出し、その穂先より『邪悪を裂く浄化の光』を放射
貫通力を備えた聖なる光軸で敵を貫き、その後ろに控えるもう一体までも同時に焼却します
反撃の剣は盾で受け止めるか受け流しつつ、槍を握る手による攻めは止めず、陣の再編を許さずに攻め立てましょう

いかに忠勇に優れる兵が相手と言えど、ここで止まる訳には参りません!


クロエ・アルニティコス
【魔女と神官】

蜀を滅ぼせば本国と分断ができる。さらにカーリーとは別の山越を統括するジェネラル級が蜀におり、それとの決戦にも臨めるとなると……大きな好機と、そう言えるでしょう。
蟲将が他のディヴィジョンに漂着するとしても相性が良さそうには見えませんが……イスカンダルで法正が行っていたような実験が再び起きる可能性を考えると、ジェネラル級だけでも完全に滅ぼしておくべきです。

エイレーネとともにトループス防衛ラインへと攻撃を仕掛けます。
関聖大帝菩薩の評から考えても、配下も精強かつ統制のとれた軍勢でしょう。一点突破で防衛ラインに穴を開け、そこから突き崩します。
【ステュムパーロスバーズ・ストレリチア】を使用。ステュムパーロスの鳥を象った植物の怪物たちによる突進攻撃を。
威力の高い2体攻撃でダメージを与えつつ、鳥で気を引いたところをエイレーネの攻撃に繋げる、あるいはエイレーネの攻撃で体勢が崩れたところに鳥の吶喊で一気に仕留めましょう。
陣形に穴を開けた後はそこから穴を広げるように攻撃を継続、敵を殲滅します。



「蜀を滅ぼせば本国と分断ができる。さらにカーリーとは別の山越を統括するジェネラル級が蜀におり、それとの決戦にも臨めるとなると……大きな好機と、そう言えるでしょう」
「奪還戦当日は何処に向かうか考える時間も限られていますからね」
 クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)の言葉に三間・勲(漁火・g10186)が頷いた。今回の戦いは二重の意味でディアボロス達にとって効果は大きいのだ。蜀地域の陥落と担当ジェネラル級との討伐と言うだけでも意義は大きいが、関聖大帝菩薩が山越地域の統轄をしているという意味で影響が計り知れなかった。
「今から押さえられる所をしっかり押さえておけば、方針を立てる際に迷う事も減るはずです」
 仮に戦力総数の比べ合いで奪還戦が挑めると仮定しよう。
 今回はそれだけではなく、飛び地の司令官級の大物を倒した挙句、その三国の一つを潰せるのだ。弱めのアヴァタール級上がりを先に潰しても良いし、カーリーを先に倒しても良い。仮にカ-リーが山越ではない地域に移動して居れば、アヴァタール級上がりを連続で潰せば良いだけなので攻略旅団でシンプルに相談が出来るのはありがたいと、毎回悩んでいる勲は口にしたのである。
「なるほど。他の作戦と相まって、手薄な時期に相まみえることが出来たか。皆の活躍の集大成と言えるだろう」
 夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は今回の作戦が一地域だけの成果ではないと理解していた。須弥山やアルナーチャラ山の攻略であったり、そこに至るまでの無謀とも思える長距離移動。それらすべてが今日の成果に至ったのであり、仲間たちが協力し合って勝ち取ったことこそを誇りに思った。
「山越の地を制し、リグ・ヴェーダの戦力を大きく削げるこの機会を逃すわけにはいかない。何より、此度こそ、人に害する蟲将らに引導を」
「ええ。蟲将の特性を他のデヴィジョンに引き継がせる訳には参りません」
 蟲将と決着をつけるという錬晏の決意にエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)が同意する。だが、そこには因縁以上に大きな懸念があった。
「コーサノストラは人命を温存する部類ですが、局所的にはラヴクラフトの暴虐を許しています。暗黒世界蝦夷共和国でも傷病者等の間引きが行われており、一定の死を受け入れる土壌が無いとは言えません」
 エイレーネは蟲将が持つ特性について言及した。
 死体から発生するという蟲将の生態は、他のデヴィジョンのエネルギー回収ルールとは抵触し難いのだ。ゆえに既存の種族と共存する可能性があり、受け入れられた先でまた増える可能性があった。
「蟲将が他のディヴィジョンに漂着するとしても相性が良さそうには見えませんが……イスカンダルで法正が行っていたような実験が再び起きる可能性を考えると、ジェネラル級だけでも完全に滅ぼしておくべきです」
「蟲将もその支配者も全て根絶やしにせねばなりませんね。人々の平和のため――参りましょう!」
 金銭への欲や幸福を用いる残りのデヴィジョンと相性が悪そうに見えるが、一部には犠牲を許容する派閥も存在するので必ずしも安心とは限らないのだ。クロエもその事を理解しており、エイレーネが恋人だという欲目を除いても彼女の意見には賛成であった。ディアボロスたちは決意も新たに勝利を誓うのであった。

 やがて一同は敵陣へと辿り着いた。
 防御のために密集し、戦列を築いているので分かり易かったのもある。
「関聖大帝菩薩の評から考えても、配下も精強かつ統制のとれた軍勢でしょう。一点突破で防衛ラインに穴を開け、そこから突き崩します」
「そうだな。こちらは寡兵。守りを固めた軍を打ち破るには、一点集中して打ち破るのがいいだろう」
 クロエや錬晏達はパラドクス通信で連絡を取り合い、一点突破戦術を選んだ。
 相手がガッチリした戦列を築くなら揺さぶる事は難しい。だから全員の力を一点に集中させ、次々に倒してそこから穴を拡げるという作戦である。
「参ります! 聖なる光よ、この地を脅かす闇を消し去りたまえ!」
 エイレーネは信仰が生み出す加護により、魔力を増大させて槍で突撃を掛けた。その際に盾を掲げて味方を守り、黄金の輝きを持つ破壊光線を放ったのだ。
『敵襲! 迎撃しろ!』
『我らが蜀のために! 関聖大帝菩薩へ我らが力をお見せせよ!』
 敵はその攻撃を堂々と盾で受け止め、即座に剣を構えて振るって来た。
 蟲将が持つ多肢の機能と、気門による独特の呼吸を活かしての体力勝負だった。
「いかに忠勇に優れる兵が相手と言えど、ここで止まる訳には参りません!」
 エイレーネもまた盾を掲げてその斬撃を防ぎ、互角の戦いを繰り広げながら破壊光線で敵を貫通していく。これは最初から盾で防がれることを覚悟し、同時に敵の注目を自分に集める為であった。
「皆さんが存分に力を振るえるように、活路を開きます!」
 勲は後方から広く視野を取り、同じ場所へと攻撃を掛け、前線で戦うエイレーネの援護を始めた。この戦いへ勝利を導くために祈り、その力を束ねて極大の砲弾へと変えて放ったのである。
『矢玉の類か! 防げ! こちらからも応戦するのだ!』
「クロノヴェーダによる大戦乱の芽を一つでも多く摘む為、歩みを止める訳には行きませんので……!」
 敵が巨大な岩を召喚し、陣地を補強しつつ投石攻撃を行った。
 勲はそれを氷の盾で防ぎつつ、砲弾で傷ついた敵にトドメを刺し、あるいは仲間を囲もうとする敵に撃ち込んだのである。
『恐れるな! 押し返せ!』
「いつまで立ってられるかな。行くぞ!」
 敵陣が攪乱されるとそれを拡げるべく錬晏もまた戦列に飛び込んでいくが、構える偃月刀は瘴気で形成された鱗で覆われていた。黒い刃は禍々しい毒を帯びており、刃を振えば鱗が飛び散り毒を浴びたものは爛れ体力と思考力を失って行く。もちろん刃そのものも凶器であり、錬晏が容赦をするはずもない。
『くそ! 毒か! おのれい!』
「然様。これも戦の習い! そして後方からの援護があるなら無理に己で討ち取る必要はない。ここは蹴散らすことに専念させてもらう!」
 敵は盾で攻撃を防ぐが毒を確実に防げるわけでもない。錬晏は無理にトドメを狙わず戦果の拡大に努め、トドメそのものは仲間へと譲った。
「種子に宿るは我が悔やみ、芽吹け『ステュムパーロスバーズ・ストレリチア』! さあ、ここからはその秩序を崩壊させるとしましょう」
 クロエは種に魔力と後悔の感情を込め、ギリシャ神話の怪物『ステュムパーロスの鳥』を象った植物の怪物を作り出した。それは鳥と呼ぶだけあって天空を駆け巡る事が可能であり、集団かつ高速で飛んで敵に襲い掛かるのだ。その嘴ならぬ花びらで貫き、斬り割いていく。
「私は穴を拡げます。援護は任せましたよ」
「了解ですっ。僕らの力でなら敵陣を崩せるはず……」
 クロエと勲は後方から戦場を確認し、適宜に攻撃を集中させる場所を選んだ。一点突破戦術を採用しているが、別に一か所に固執する必要は無いのだ。相手の戦列を崩し、敵は連携出来ないが味方は連携できる状況さえ作れば良いのである。
「我々はこのまま押し返しましょう。この場を維持することも重要です」
「先ほどから手応えが良いしな。どうやら作戦は上手く行っているようだ。……さあ、次に毒牙にかかりたいのは誰だ!」
 エイレーネや錬晏たちは一点突破作戦以外にも、残留効果で作戦を補助していた。『トループス防衛ライン』という戦術は地形効果や連携でディアボロスを圧迫するのだが、命中率UPを複数回重ねてそれに対抗する能力を持たせていたのだ。そしてロストエナジーを混ぜることで、一度の攻撃で敵への追撃を持たせるようにしている。この効果により戦列に対して互角の戦いをしても、相手の方が消耗が甚大であり、自分たちはそうでもないので戦い抜けるという作戦を練って居たのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV3が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

三間・勲
(連携アドリブ歓迎)

防衛ラインは無事に突破できましたね!
『関聖大帝菩薩』は目前…ですが
強敵であるジェネラル級との戦いですからやはり慎重に。定石通り護衛から押さえていきましょう
群蟲三国志の攻略完了からもずいぶんと経ちますし、蟲将の蔓延る状況をしっかりと止めたいですね

引き続き敵群から一定の距離を保つ位置取りへ
【パラドクス通信】もお借りしつつ、離れた味方含め全体との連携や協力は怠りません

パラドクス「マドロスの弔歌」を用いて魚群の幻影を〈召喚〉
蟲将に傷つけられた人々やディヴィジョンに改竄された犠牲者を想う気持ちを幻影の一つ一つに込め
『蜀軍剣蟻兵』に向けて敵の精神を圧倒する〈気絶攻撃〉を試みます
敵を怯ませて隙を作り、味方が攻め込む好機に繋げられるように
攻撃の合間にも小まめに移動を繰り返し、地中からの蟻の反撃に警戒し「氷盾」で受けられそうであれば身を守ります

【グロリアス】の効果が僕を含めて連戦に挑む方の傷を癒してくれる事を期待しつつ
蟻さんの大群にお魚の大群の幻影で対抗しながら持ち堪えましょう


夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎

思いの外、作戦がうまくいった。体力の消耗も最小限にできたな
このままの勢いで畳み掛けよう

とはいえ勢いだけでは事を仕損じる。護衛隊の『蜀軍宝蟻兵』らへ黒龍偃月刀の刃を向ける

昂る戦意が朱殷の闘気と絡み合い、群狼を形成すれば、勲殿の召喚した魚の群れと共に親衛隊へ斬りこむ
時間差で宝蟻兵の足元へ次々と牙を穿ち、それに畳み掛けるような<連撃>で偃月刀を一閃して、首を撥ね飛ばしていく

反撃の蟻の大群は、絶えず動きまわって距離を保ちつつ、偃月刀の一閃から生まれる<衝撃波>で吹き飛ばして数を減らし、雷を受けすぎないように立ち回る
手に持つ宝具が根源かと見定めれば、そこへも群狼を襲い掛からせ、敵の集中力を<撹乱>していこう
【ロストエナジー】も活用し、確実に敵の体力を奪っていく

幾度となく振るってきた武は、もはや無意識でも敵を討ち取るために刃を走らせる
多少の雷を受けたところで、武の質が落ちるわけもなく
ただただ容赦なく、宝蟻兵らを討ち取らんと、戦場を群狼と魚たちと共に駆けまわろう


伏見・萬
(連係アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
(スキットルを持ち込み、飲酒しながら戦う。敵と戦い倒す事を「喰う」と称する)

…ありゃァ、雷かァ。ばりばりいってやがらァ
俺のとどっちが強ェか、試してみるか?
丁度、酒のツマミが欲しかったところでなァ…喰われてェ奴から、かかって来いよ

周囲の仲間と声を掛け合い、連携と情報共有を行う(必要に応じ【パラドクス通信】を借りる)
敵の残数と仲間の位置の把握に努める。突出し過ぎて戦場内で孤立したりしないように注意
【稲妻、地を駆ける】使用。敵の間を駆け回り、電撃と斬撃で攻撃する
敵に囲まれたり集中攻撃を受けている仲間がいれば、そちらへの加勢と救出を最優先
その状況になければ、倒せそうな敵>仲間が既に攻撃した敵>他、の順に優先して攻撃対象を選び、できるだけ手早く敵の数を減らす

敵の攻撃は、武器や身体から湧き出る呪詛の靄で受けるか、一時的に【飛翔】を借りて、立体的な動きで回避を試みる
自分の負傷は然程気にしないが、動けなくなる程の無理は避ける
敵を手早く殲滅する事で、味方の被害を減らす



「防衛ラインは無事に突破できましたね!」
「ああ。思いの外、作戦がうまくいった。体力の消耗も最小限にできたな」
 三間・勲(漁火・g10186)の言葉に夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が応じた。ディアボロスたちは敵陣の外周にあたる、『トループス防衛ライン』と呼ばれる堅陣を突破していた。これは陣の内側に入り込んだり、相手より高地を占めなければ不利になる面倒な存在であった。
「問題は『関聖大帝菩薩』は目前……ですが。強敵であるジェネラル級との戦いですからやはり慎重に。定石通り護衛から押さえていきましょう」
 勲は焦らずに敵将の護衛部隊を撃破してから進む道を提案した。
 護衛部隊は倒さずとも挑めるのだが、戦闘中に邪魔するとやはり不利な状況に追い込まれるのだ。敵将が普通のジェネラル級よりも強く、ことによったらカーリーより格上とあって、無理に護衛を無視して急がず、着実に敵戦力を削っていこうと提案したのである。
「その通りだ。このままの勢いで油断することなく畳み掛けよう」
「そう言う事なら俺も協力させてもらうぜ。なに、喰い散らかすだけならお誂え向きさ」
 錬晏が武将としての見地から肯定すると、救援機動力で駆けつけた伏見・萬(錆びた鉄格子・g07071)が懐に手を入れた。そのくらいの事は余裕だとでも言わんばかりにスキットルを取り出し、酒を呑んで気合を入れる。
「増援ありがとうございます。群蟲三国志の攻略完了からもずいぶんと経ちますし、蟲将の蔓延る状況をしっかりと止めたいですね」
 勲は彼の協力を有難く受け入れつつ、この戦いで蟲将との直接対決を終わらせようと励ました。初期から開戦しているデヴィジョンは全て滅びているが、亡命勢力として生き残っているのは蟲将だけ。その因縁を絶とうと決意を新たにする。
「まっ。その辺は任せるさ。俺はどのみち戦うだけだが……ありゃァ、雷かァ。ばりばりいってやがらァ」
 萬としては大儀であるとか、意義などを気にする気はなかった。
 気に入らない奴を倒すだけ、その結果が誰かのために成るならそれでいいじゃないかという程度だ。例えば遠目に見える敵は宝具を持ち、雷を宿している。だから戦い、そして倒す。それだけであった。
「俺のとどっちが強ェか、試してみるか? 丁度、酒のツマミが欲しかったところでなァ……喰われてェ奴から、かかって来いよ」
『敵か! 関聖大帝菩薩さまに近寄らせるな!』
 萬は吐く息も荒く敵に挑み、敵もまたディアボロスたちを迎え討って来たのである。

 そして戦場で敵と味方が出逢えばする事など一つだけだ。
「待つのは苦手なんでな! おっぱじめるぞ!」
「「了解!」」
 萬は言うが早いか電光石火の動きで飛び出した。
 パラドクス通信越しに連絡は取り合うが、孤立せずに連携して戦うための最低限の言葉である。
「掻き毟れ、搔き乱せ。痺れるような肴になってくれよぉ!」
 萬は雷を纏い神経を雷で動かしながら戦場を駆け抜けた。
 その姿は獣の様であり、溢れ出す雷撃が敵を焼き焦がしながら大地に痕を焼き着けていく。
『雷獣か! 我、求めて進むは土遁行、 疾!』
 敵は印を組み、宝具を翳して蟻の大群を呼び寄せた。
 そいつは地面の中に巣を作って、萬の足元から飛び出て食らいついて来る。
「はっ! 喰らいついてもよいのは、喰われる覚悟のある奴だけだぜ!」
 萬はその攻撃を鼻で笑って受け止めると、呪詛をばらまいて受け止めた。いや、受けるというよりは雷で雷を食ってダメージを減らすというところだろうか。
「援護します。僕には皆がついていますからね。さあ、いきますよ」
 勲は蟻の群れに対して、魚の群れを呼び出して対抗した。
 魚たちは統制されており、無数にいるのにまるで巨大な一つの魚であるかのようだった。その魚たちは奪われた己の尊厳や人生を奪い返したいと思う人々の思いで出来ている。敵を喰らう事でその思いを果たし、いつか来るであろう解放の日のために己の仇を討つのである。
『陸に魚だと? それ即ち矛盾なり。土克水、疾!』
 敵はそのまま蟻を大地の中で動かし続け、召喚された魚を勲ごと雷を宿す蟻に攻撃させようとした。
「流石に受けるのは難しそうですね。ですが……そう来ると分かっていれば、喰らわれた分を取り返すだけです!」
 勲は足元からの噛み付き攻撃に氷の盾を翳そうとするが、流石に全て防ぐのは難しい。そこで魚を操って敵を食らわせ、奪い返した生命力で傷ついた分を回復することにした。上手くロンダリングできるかは分からないが、消耗戦で勝ち抜きこの戦いを制するまでは保てるだろう。
「敵は精鋭、勢いだけでは事を仕損じるか。だが皆で繋いだこの好機、逃すわけにはいかん!」
 錬晏は朱殷の闘気と戦意を混ぜ合わせ、狼の群れを形成していった。
 勲の呼び出した魚の群れ、そして萬の獣の如き姿と入り乱れさせて、共に戦うための戦陣を築いたのである。
「新宿ではこういうそうだ。一人はみんなのために、みんなで勝利のためにとな!」
 錬晏は己の力だけではなく、パラドクス通信により連絡を取り合って仲間の力を束ねて敵に挑んだ。戦場を駆け巡る群狼と化し、己も黒き偃月刀を振りかざして絶えまなく暴れ続けるのであった。
『お、おのれ。このままやられるだけでは済まさぬぞ。関聖大帝菩薩さまに栄光あれ!』
 敵は刃で首を斬られ、あるいは体を貫かれて絶命しながらも反撃を続けた。雷を帯びた蟻を操り、四方八方から飛び出させてディアボロスを道連れにしようと牙を剥く!
「栄光か。そのようなものなど不要! 幾たびも敗走して新宿に流れ着き、この身に勝利は要らず。ただ虐げられ存在を食われた人々の為! 我が身は既に憎悪に非ず、ただ明日への願いで出来ている! 掴み取るは栄光に非ず、ただ果て無き未来なり!」
 錬晏はどんなに傷ついても走る事を、刃を振う事を止めなかった。魚や狼……仲間たちと共に力合わせて戦場を駆け抜け、ただ容赦なく偃月刀を振って敵を倒し続けたのだ。
「倒すだけなら苦労しねえが、本命が来るまでに片付けんのが面倒だな」
「それでもやらねばなるまい。奴が来るまでに全てを倒す!」
 萬の言葉に頷きつつも錬晏は刃を振い敵を葬り続けた。
 戦場を疾駆するディアボロスたちは無意識のままに己の技を振い、意地でもって戦場に立ち続けたのだ。
「問題……ありません! 僕ら一人一人は及ばずとも、力合わせれば必ず勝ち抜けます!」
 勲もまた魚たちを操り、また一人また一人と精鋭である敵の護衛部隊を蹴散らしていくのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【狼変身】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!

エイレーネ・エピケフィシア
【魔女と神官】

歴史の時代を生きた人間が神に列せられることは、わたし達にとっては奇妙な事象ですが、それだけ関羽様の武勇と義心は民に慕われたのでしょう
今なお広く信仰され、英雄としても尊崇を受ける偉大な名を二度も奪わせたままではいられません
その名を取り戻すための道に立ち塞がる敵は、全て討ち果たします!

≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を手に、先ほどより深く前に踏み出た立ち位置で戦闘
クロエ様の怪物から後方支援を受け、背後の敵を処理して頂きながら敵中を駆け巡って陣容を崩します

『飛天旋舞斬』で急加速して敵部隊に突入
槍での薙ぎ払いや刺突を行いながら方向転換と再度の加速を繰り返し、次々と敵に斬り付けます
最後の一太刀では群れの外側に向けて脱出するように動き、包囲されることなく十分な打撃を与えましょう
敵の技に対しては、激しく動き回るって矢の狙いを定めさせないことで対処しなければならない量を減らし、躱しきれない分は盾で受け止めます

一人で万人に敵する武勇は持ち得ませんが……合力すれば、軍勢すら打ち崩してみせましょう


クロエ・アルニティコス
【魔女と神官】

見たところ蟲将ではなくアーディティヤのようですね。
この地の管理をしているということですが……同じくこの地を今は拠点としているカーリーよりも上か下か、いずれにせよそれなりの実力はあるでしょう。
ならばその配下も同様。油断なく排除するのみです。

カンパニュラの種を手に【セイレーン・カンパニュラ】を使用。ギリシャ神話の怪物セイレーンを象った植物の怪物たちを作り出します。
セイレーンを羽ばたかせ、放つ叫び声で蜀軍宝蟻兵の甲殻を引き裂きましょう。
前線で戦うエイレーネが動きやすいように、エイレーネの側面や背面に回り込み攻撃をしようとする敵を狙って攻撃を行います。

反撃の蟻の大群の攻撃に対してはまずはこちらから攻撃を仕掛け、召喚された蟻を含む敵の隊列や陣形を乱すことで陣を展開させないようにし、雷霆の威力を弱めます。威力を弱めた雷霆に対しては「守護の青薔薇」の結界で防御を。

お前たちはただの兵士であり、そこに悪意は介在しないのかもしれませんが……亜人もお前たちも、その存在が人にとっては害です。



「関聖大帝菩薩……見たところ蟲将ではなくアーディティヤのようですね」
 仲間達が戦っている様子を見てクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)はそう判断した。蟲将三国志の関羽とは関係が無いということと、邪仙境が生じるまで居なかったということからアーディティヤであると判断した方が正しそうに思えたのだ。
「この地の管理をしているということですが……同じくこの地を今は拠点としているカーリーよりも上か下か、いずれにせよそれなりの実力はあるでしょう。ならばその配下も同様。油断なく排除するのみです」
 クロエは関聖大帝菩薩とカーリーの立ち位置を測りかねていた。
 地方まるごと一つと一勢力の管理を任されているが、自由に動く権利が無い関聖大帝菩薩は確かに新参なのだろう。しかし裁量権はかなり大きく、カーリーを越えていると思われた。だがそのカーリーは個人で動く自由と戦力を引き抜いて預かっていく権利はある様なのだ。とはいえここでは関係ないので、両者の能力よりも『精鋭部隊を連れている』という点に絞って対処することにした。
「以前ならばカーリーの方が格上と断言したでしょうが……それだけ邪仙境エリア分の信仰心を注がれた関聖大帝菩薩が強いということですね」
 エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は恋人であるクロエの悩みを聞いて、その大元であるエネルギーの問題を挙げた。ジェネラル級を増やす際にエネルギーを与えての格上げも存在するが、新しい地域を獲得した時に奪った存在とエネルギーが合致した時が多い。イタリア半島を獲得した時に生まれたロムルス達が分かり易い例だ。
「歴史の時代を生きた人間が神に列せられることは、わたし達にとっては奇妙な事象ですが、それだけ元の存在である関羽様の武勇と義心は民に慕われたのでしょう」
 エイレーネはその信仰心から敵の強さよりも、存在を奪われた関羽に注目した。
 山越のある東南アジアはアフリカから流れた大地母神信仰が根強く、知識と王権の神である西王母信仰が今でも残るくらいに有名で、アテーナを信じるエイレーネとしてはこちらの方が親和性を感じる。しかし関羽は人でありながら神として讃えられ、やはり東南アジアで信仰されているなど不思議な事であった。ただオリオンに相当する水利技術者を基とする二郎真君(封神演技の楊戩)も神に列せられていることを考えれば、東洋ではそれがよくある事なのかもしれない。
「今なお広く信仰され、英雄としても尊崇を受ける偉大な名を二度も奪わせたままではいられません。その名を取り戻すための道に立ち塞がる敵は、全て討ち果たします!」
 とはいえそんな話を議論する状況でもないので、エイレーネは思索を打ち切り今は戦いに専念することにした。

 二人は仲間たちと交代で攻撃を仕掛けたのである。
「囲まれないように援護します。エイレーネはトドメを刺して回ってください」
「ありがとうございますね。その期待に必ずや応えて見せましょう!」
 クロエは種を持ち魔力と欝々とした感情を注ぎながらエイレーネに声を掛けた。
 すると種が急成長し美しい花となって密集し始めた。それらの鮮やかさは鳥や魚のようであり、やがてギリシャの怪物セイレーンを象ったのである。
「種子に宿るは我が憂い、芽吹け『セイレーン・カンパニュラ』! 羽ばたきなさい」
 花で構成された怪物がクロエの指示で飛び出していく。
 そいつは周囲を飛び回りながら敵を撹乱し、金切り声をあげて敵を引き裂き始めた!
『つわものども闘いに臨みて、皆揃いて陣を為す。落ちよ雷霆、神鳴る力!』
 敵は雷を帯びた蟻の群れを召喚し、その力を束ねて宝具で収束して強力な雷撃を放つ。セイレーンの放つ金切り声とは音波攻撃であり、雷と音を放ちあって相殺して対抗しようとしたのだろう。
「逆説連鎖戦ゆえに回避するのは無理なようですね。しかし、逆に言えばそれだけ。音を雷で相殺しようとしたようですが、セイレーンの力はかき乱す力、束ねる力を使った時点でかき乱す力に相殺されているのです。予め防御していれば守り切れない訳ではないのですから」
 クロエは周囲を青薔薇の結界で覆いその魔力防御でダメージを減らすことに成功した。
「参ります。……天にも地にも、凶徒の居場所はないと知りなさい!」
 エイレーネはその信仰心がもたらす加護を物理的なエネルギーに変換。超加速して敵と交差した瞬間に強烈な一撃を浴びせたのである。そして飛翔しながら機動制御を行い、一撃離脱でいったん飛び抜けるのであった。
『我ら天より大地を見守り、誅罰をもたらすものなり!』
 敵は雷を矢に変えてエイレーネを撃ち落とそうとした。無数の矢として解き放たれ高速で移動するエイレーネの元に殺到する!
「一人で万人に敵する武勇は持ち得ませんが……合力すれば、軍勢すら打ち崩してみせましょう。ディアボロスの真価とは連携してこそなのですから」
 エイレーネは高速で飛ぶことで矢をできるだけ交わしながら、盾を掲げることで避け切れない攻撃を受け止めることにした。そうすることでダメージを出来るだけ抑えて、敵陣を斬り割こうと再突入していく。
「お前たちはただの兵士であり、そこに悪意は介在しないのかもしれませんが……亜人もお前たちも、その存在が人にとっては害です」
 その際にクロエもまた再びセイレーンを操り、一斉攻撃を行おうとする蟲将たちを混乱させていった。
「さすがの精鋭でしたが、これで終わりです!」
 そしてエイレーネが最後の敵兵を討ち取り、護衛部隊との戦いが終了したのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【通信障害】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!

三間・勲
(アドリブ等歓迎)

アーディティヤは一般人から信仰を集めるのに、蟲将に人が傷付けられる事は許せるのかと疑問でしたが…
群蟲三国志の影響で生み出されたのなら、始めからそういう物と考えているのかもしれませんね
そもそもクロノヴェーダの倫理観は僕達とは異なるようですし

強敵との決着に挑む前にどんな方かもう少し知っておきたい
必要なら名乗り、将に対する敬意を込めて接します

断片の王『シヴァ』は、争いに満ちた世界や滅びの定めから離れる為に準備をしているらしいと聞いています
僕には、シヴァの目指す世界と蟲将の繁栄に適した戦乱の世は、相反するもののように思えるのです
貴方は蟲将を指揮するアーディティヤの将として前線に置かれているようですが
蟲将達も含めて、この戦いに勝利し生き延びた後のリグ・ヴェーダでの待遇や将来は、約束されているのでしょうか…?
他に『魏』や『呉』もあるなら、貴方一人や『蜀』だけの問題ではない筈です

コーサノストラに与した冥海機同様、現場での働き次第でしょうか
複雑な立場だとこの先の苦悩も多そうな気がします



(「アーディティヤは一般人から信仰を集めるのに、蟲将に人が傷付けられる事は許せるのかと疑問でしたが……」)
 三間・勲(漁火・g10186)は関聖大帝菩薩との対話を試みるつもりであった。そして会話するにあたり、幾つかのことを考えていた。
(「山越は新たに得た領土で発生した場所。群蟲三国志の影響で人々そのものが生み出されたのなら、始めからそういう物と考えているのかもしれませんね。そもそもクロノヴェーダの倫理観は僕達とは異なるようですし」)
 見たところ悪神とも思えないが、善神であっても『さっきまで存在しなかった人々』と考えれば、蟲将を作り出す為に死体を生み出しても問題無いと思うのかもしれないと勲は考えた。阿修羅も蹂躙戦記から奪った土地で亜人を増やしていた。カーリーは嫌悪感を抱いていたが、法正や趙雲を始めとした蟲将には問題無く接していた。彼らのモラルを自分たちと同一視しない方がよいと勲は考えたのである。
「ディアボロスの三間勲と申します、少し話をさせていただけないでしょうか」
『よかろう。ここまで辿り着いた者に閉ざす口もあるまい。戦う前の余興だと思うて、なんぞ思う事があれば言ってみよ』
 勲が名前を名乗り語り掛けると、関聖大帝菩薩は鷹揚に頷いた。礼には礼を返し、侮蔑には侮蔑を返すタイプなのだろう。
「断片の王『シヴァ』は、争いに満ちた世界や滅びの定めから離れる為に準備をしているらしいと聞いています。僕には、シヴァの目指す世界と蟲将の繁栄に適した戦乱の世は、相反するもののように思えるのです」
 強敵との決着に挑む前にどんな方かもう少し知っておきたい。そんな心情で勲は尋ねたのだ。秘密を知りたいというよりも、関聖大帝菩薩の心意気を聞くことで、気兼ねなく戦いたい、どんな戦いぶりをするのかを見極めようとしたのかもしれない。
『勝利のための犠牲と、無駄な犠牲を避けることは別に乖離しておるまい。まずは勝たねばならぬ、だが無用に殺してはならぬ。少なくとも、そう心がけねばならぬ。そして逃避のための逃走ではなく、犠牲を抑え勝利するための迂回であれば何の問題もあろうか』
(「やはり山越に関しては最初から犠牲も止む無しという扱いですか……」)
 質問の前半である部分に関して関聖大帝菩薩の答えは割り切っていた。
 蟲将を生み出すために戦乱で人が死ぬのは止むを得ないと許容しているようだ。ただ、無意味に殺して回ることを好んでいないように思える。地域の経営者としてそれは失敗であると考えているのかもしれないが、女子供を皆戦わせて山越の住人全て蟲将にしろと言われたら反対しそうな雰囲気はあった。
(「勝利のための布石と考えている……。武人としての気概と、経営者としての目の両方を持つというのはそう言う事なのですね。確かに長距離攻撃なり転移攻撃が可能なら、絶対に到達できない領域に避難するのは間違ってはないのかもしれません。吸血ロマノフ王朝が持っていた切り札を受けたら、サンクト須弥山ブルクとかになってしまいそうですが」)
 勲にも関聖大帝菩薩の考え方が何となく判って来た。
 リグ・ヴェーダ本国を安全な策源地に避難させておいて、山越辺りを前線基地として地球に残すとか、他の勢力が持っていたような転移攻撃や長距離攻撃を併用するのではないかと思ったのだ。もちろん純粋に逃避であり、関聖大帝菩薩が何も知らない可能性も考えられるので、過信は禁物ではあろう。ただ、推測が当たっているならば革命で首都を占領されたりしない限りは、確かに有用な手段であるとは思われた。
「貴方は蟲将を指揮するアーディティヤの将として前線に置かれているようですが、蟲将達も含めて、この戦いに勝利し生き延びた後のリグ・ヴェーダでの待遇や将来は、約束されているのでしょうか……? 他に『魏』や『呉』もあるなら、貴方一人や『蜀』だけの問題ではない筈です」
 理解できたからこそ尋ねたいことがあった。
 勲はリグ・ヴェーダの戦略など知らないが、山越が地上に残るにしても転移攻撃に使用されるにしても、一番の犠牲者枠であるのは確かである。ならばその先にあるのは何だろうか? その心根を聞いて見なければならないと思ったのだ。
『そなたは忘れているようだな。偉大なるシヴァ神の為に尽くす事が出来るこそが、最大の報酬である。もちろん勇敢に戦った勇士に対して我らが神は吝嗇ではないぞ』
(「コーサノストラに与した冥海機同様、現場での働き次第でしょうか。ただ……複雑な立場だとこの先の苦悩も多そうな気がします」)
 質問の後半に対して、関聖大帝菩薩の答えは勲の想定通りの答えであった。最初から断片の王が降す命令に反対する気はなく、占領した土地の管理を任される可能性が高いのだから問題など何処にもないというスタンスに思えた。しかし、懸念としては『便利な手駒』として利用されそうなことだろうか。アーディティヤである関聖大帝菩薩とそこらの蟲将では全く扱いが違うだろうが、これまで蟲将を増やし鍛え上げた手腕を考えれば、反旗を翻すような性格でもない事から苦労の多い土地を任されるだろう。
「ありがとうございました。僕からはここまでです」
『では他に誰も居らねば戦うとしようか。気兼ねなく戦えれば良いがな』
 最後にそう締めくくり、勲と関聖大帝菩薩の会話は終わった。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

クロエ・アルニティコス
関羽は蟲将どもが流れ着いたことで生まれたアーディティヤ。中央……須弥山などには行ったことも数えるほどしかない可能性があります。
この地域のことを聞くのが確実でしょうか。

関羽……いえ、このディヴィジョンでは関聖大帝菩薩と呼ぶべきなのでしょうね。
私はクロエ。偉大なる女神ヘカテーを奉ずる魔女です。
まずは名乗り、遜らず、けれど侮らず声を掛けましょう。

山越はこの疑似ディヴィジョンの外に面した地。私たちの土地へ攻撃を仕掛ける前線拠点だと思っていましたが……
こうして来てみると、戦力の拡充を担う補給拠点といったところでしょうか。事実、典韋や猩紅妃、于吉らやその後に足止めに来た黄月英に甘寧。奴らには手を焼かされました。
この戦力を私たちの土地への攻撃に向けていてもそれなりの戦果はあげられたでしょうが、私たちの足止めに戦力を使ったのはリグ・ヴェーダ本国の指示でしょうか? 後ろ向きではありますね。

山越や蟲将の役割に言及し、会話をすることでもし奪還戦で役割や戦略が与えられているのならそれを引き出せないでしょうか。



(「関羽は山越の地を奪い、蟲将どもが流れ着いたことで生まれたアーディティヤ」)
 クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は仲間が尋ねる間、関聖大帝菩薩に尋ねるべきことを思案していた。
(「中央……須弥山などには行ったことも数えるほどしかない可能性があります。この地域のことを聞くのが確実でしょうか」)
 生まれたタイミングと山越という『関羽』信仰のある土地、それらを踏まえて高い能力を持っている。しかし、逆に言えば首都のようものである須弥山の情報はほとんど知らない可能性があるので、この山越の地に付いて聞くべきだと思ったのである。
「関羽……いえ、このディヴィジョンでは関聖大帝菩薩と呼ぶべきなのでしょうね。私はクロエ。偉大なる女神ヘカテーを奉ずる魔女です」
『ふむ。今度はお前か、気になる事があれば言ってみるがいい』
 クロエの呼びかけに関聖大帝菩薩は鷹揚に頷いた。
 関羽という名前を知って居るし、クロエが同一視していないことも感じ取ったようだ。女神ヘカテーに関して気にしていないのは、ディアボロスの信じる神だからか、あるいは他の地方の存在だから最初から気にしていないのかもしれない。
「山越はこの疑似ディヴィジョンの外に面した地。私たちの土地へ攻撃を仕掛ける前線拠点だと思っていましたが……こうして来てみると、戦力の拡充を担う補給拠点といったところでしょうか」
 クロエはまず、『答え合わせ』として自分が想像している『山越の存在価値』について尋ねてみた。そのことを説明されずとも理解できる知性があると証明した方が、智者である関聖大帝菩薩の受けが良いということ、そして『想像とは別の価値があるかどうか』を調べることが出来ると思ったのだ。
『その問いは『是』である。かつてのリグ・ヴェーダで全てが充足する様に計画されているならば、流動し易い兵力を拡充するべきであろうよ』
 関聖大帝菩薩はクロエの言葉に頷いた。
 絶対なる守りと、高所からの攻撃でリグ・ヴェーダは完結している。
 それゆえに弄る場所は少なく、兵力に関しては戦えば減ってしまうし、他勢力がより増やせば相対的に小さくなってしまう兵力を優先して拡充しているのだと告げた。
『そなたの心胆に動きはない、では何を尋ねる?』
 関聖大帝菩薩はクロエの問いに後半部分があることを察していた。
 そして興味深そうに続きを促す。おそらく山越の民を扱う非道を解いたり、歴史を返せと言ってもクロノヴェーダだからで切り捨てたであろう。しかし、戦略論に関して気になるのは彼が将帥だからであろう。
「そうですね。事実、典韋や猩紅妃、于吉らやその後に足止めに来た黄月英に甘寧。奴らには手を焼かされました」
 クロエはまず関聖大帝菩薩の成果について説明した。
 それはただの事実確認であると同時に、彼の能力が高い事を敵の立場から肯定する事である。その方が話してくれ易いだろうし、本命の問いに返事が返り易いだろうと判断したのだ。
「この戦力を私たちの土地への攻撃に向けていてもそれなりの戦果はあげられたでしょうが、私たちの足止めに戦力を使ったのはリグ・ヴェーダ本国の指示でしょうか? 後ろ向きではありますね」
 クロエは山越や蟲将の役割に言及し、『奪還戦での役割や戦略』が与えられているかどうかを引き出そうとしていた。遊撃戦力を生み出す策源地として存在しているとして、その戦力をどう使うのかを聞きたかったのだ。なにがしかの切り札と併用するのか、あるいは単純戦力なのか? 隠し玉であったり防御結界に長距離攻撃など、これまでの奪還戦では様々なクロノオブジェクトがあったのだから。
『帝釈天殿の要請やカーリーの運用には思うところもあるがな……』
 その問いに対して関聖大帝菩薩は最初に苦笑を返して来た。
 戦力を絶対的な防御のある須弥山に振り分けた事や、逐次投入する形で足止めを図ったカーリーへ苦言の一つも言いたいのだろう。だが帝釈天の命令には逆らわないし、上長として敬意を払っていることや、カーリーも議論できる知性や戦闘力を持っていることから同格として扱っていることが伺えた。
『だが現状でも、ディアボロスを止められていないのに、更に戦力を分散してどうするというのだ。戦力とはまとめて投入するものであろう』
 そして関聖大帝菩薩の答えはまともな戦力運用ということである。
 おそらくは常識的な配置で動かし、その上でディアボロスの動きを掣肘する様なタイミングなりルートを勘案するくらいだろうか? 彼自身が出撃すればそれが可能であるし、状況に合わせて攻撃位置を変更できそうな気もする。
(「定石配置からの積極的運用のようですね。しかし、ここで関聖大帝菩薩を討ち取ってしまえば自主判断できる大駒がいなくなります。適宜行動を修正する様な手腕の持ち主が居なくなり、出撃など出来なくなるでしょう」)
 結局のところ、山越の地で錬成した蟲将たちは逐次投入されてしまった。本来はそれで十分な足止め効果があったのであろうが、ディアボロスの進撃速度がそれを上回ったのだ。そして関聖大帝菩薩が居なくなってしまえば、『飛び地』が存在するだけであり、それほど脅威ではなくなると思われた。時間内に倒さねばならないとかはあるかもしれないが、懸念は無くなるであろう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!


『さて、気晴らしはこのくらいで良かろう』
 関聖大帝菩薩は青龍偃月刀を構えた。
 そしてディアボロスたちに闘気を叩きつけて来る。
『さあ! 戦いを始めよう。儂が勝てばお前たちが山越を落すことは不可能になる。おぬしらが勝てば蜀……いや、山越の地はおぬしらに抗えぬであろう。互いに精鋭を集めた決戦とはそのようなものよ』
 不敵な笑みを浮かべ、まるで負けると思っていない話しぶり。
 実際に数人のディアボロスでは話に成らない戦闘力を持っているのだろう。
『まずはこの儂と戦うに値する力があると見せてみるが良い!』
 その闘気は燃え上がるようであり、そして体に巻き付くかのようであったという。
喩・嘉
幸児(g03876)と共に行動する
※アドリブ歓迎

相対するのに不足はない相手だな。人格も悪くない
俺自身が武人というわけでもなく、正々堂々とした戦い方は苦手だが
ここまで周辺の作戦に参加してきた身として、
策を弄する軍師なりに全力で当たらせてもらう

羽扇を振るい「離間の計」を使用。
先ほどまで従っていたトループス級の敵が全て寝返ったような幻影を出現させ、精神への攻撃を行う。
これほどまでの尤物であれば、
精神攻撃は効果はそこまで高くないかも知れないが
続く仲間のことを思えば、一瞬の隙であっても作り出さればもうけもの。
多角的に攻めることに意味がある。

ディアボロスは一丸となって戦う時に最高の力を発揮するからな。
連携を強めて行動するぞ。

幸児にWIZ攻撃が向いている場合はディフェンス。
反撃でも可能な限り削ってやる。


守都・幸児
喩嘉(g01517)と一緒に行動するぞ
※アドリブ歓迎

蜀を滅ぼすってのは、随分大それた響きだが
ここは本物の蜀じゃねえし、あいつは関羽じゃねえんだよな
真似事をされるのは、やっぱり気に入らねえ

本来三国の争いとは何の関係もねえはずのこの地の民が安心して暮らすためにも
てめえを倒す

俺が使う技は「悪鬼粉砕撃」
単純に強烈な一撃を放つ技だ
武器は小回りが利くように藍鬼拐を使う
皆の残してくれた【命中アップ】と【ダメージアップ】の力も借りて
喩嘉の幻影に紛れ、確実な一撃をぶち込むぞ
例え読まれて迎撃されても構わず攻撃を当てることを優先する
俺と切り結ぶことで、敵の青龍偃月刀を一瞬でも塞げれば
続く仲間のためにさらなる隙が作れるはずだ
力比べもしてみてえしな
とにかく、ふっ飛ばされねえように食い下がるぞ

蟲将の関羽は強かった
その名を名乗るからには、てめえも強い将なんだろうが
ディアボロスはもっと強いってとこを、皆と連携して見せてやる

喩嘉がPOWで狙われたらディフェンス
重い一撃だろうが刀を拐で受け止め弾いてやる
気圧されてたまるかよ


伏見・萬
(連係アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
(スキットルを持ち込み、飲酒しながら戦う)

おぅ、やる気満々じゃねェか。
俺ァ…武人とか軍人とかいうほど真面目じゃねェが、そういうノリは嫌いじゃねェぜ
まァ、大体喰っちまえば同じだがなァ…冷たくて暗いとこに、てめェも沈んでいけよ

周囲の仲間と声を掛け合い(必要に応じ【パラドクス通信】を借りる)、連携と情報共有を行う
近接攻撃がメイン。距離を取られないように敵に張り付き、声掛けと動きで挑発する
【其を穿て、黒き顎】使用。体からどす黒い触手を生やして攻撃
メインの目的は「【泥濘の地】と自分の攻撃で敵の動きを鈍らせる」「敵を観察し、動きの特徴などの情報を仲間に渡す」
敵の急所よりは四肢や武器を狙い、後に繋げる戦い方を目指す

敵の攻撃は触手や呪詛の靄で受け、【ガードアップ】も借りてダメージを減らし、できるだけ粘るが
細かい負傷は気にしないし、「力尽きるまで戦う」事に躊躇はない

…まァ、やられンならそン時は、礼に一発(【ラストリベンジ】)ぐらいはブチこませて貰う。タダじゃ倒れねェよ


八栄・玄才
(おっ、おっ、お〜〜っ!?)
(今まで聞いた話や山越での戦略を見るに、実力はあり、将としも優秀だが、どうも"関羽"たる覇気に欠ける印象があったが……)
(これは激しく燃え盛る"龍の闘気"ッ!!)

どうにも関羽と比較する意識で来ちまったが、不適切だったな
関羽には関羽の、コイツにはコイツの強さがあるだろう
目の前の闘う相手を見据えて、その名を呼ぶ
いざ勝負、関聖大帝菩薩っ!

放つは奥義『界砕き』
しかし、そのためには一瞬の集中がいる
まずは守りに徹するぜ

避けられるモノは避け、無理なモノは雷の籠手『ワード・ブレイカー』の甲で逸らし、また鎧う静電気『静電硬気』で身を守る

長く耐えられる攻撃じゃあないだろうが、ここには他にも歴戦のディアボロスがいる
関聖大帝もずっとオレだけに意識を向け続けられもしねぇだろう
一瞬あれば十二分──意識がそれる瞬間を耐え待ち、その時が来たら練り上げた気と雷を乗せた掌底で敵の存在の概念構造──内的世界を穿ち抜く

立ってくれるなよ〜〜……、なんて思うのはこのレベルの相手に思うのは高望みかぁ?



(「おっ、おっ、お~~っ!?」)
 八栄・玄才(実戦拳術最前線・g00563)はまるで猫のように彼方を見つめた。
 これまで興味はそこそこであったが、敵から溢れる闘気を感じた瞬間マックスになる。
「おぅ、やる気満々じゃねェか」
 同じように伏見・萬(錆びた鉄格子・g07071)もその気迫を感じ取り、懐に入れたスキットルを取り出してグビリとやった。
(「今まで聞いた話や山越での戦略を見るに、実力はあり、将としも優秀だが、どうも"関羽"たる覇気に欠ける印象があったが……」)
 関聖大帝菩薩は死後に神格化された関羽を元にしているがゆえに理知的な存在であった。それゆえに生前の傲岸不遜な強者感が薄く、玄才としては蟲将三国志の関羽と違って心に滾るモノが無かったのだ。それが会話を終えた瞬間に溢れ出した闘気を見て、やる気が出たのである。
(「これは激しく燃え盛る"龍の闘気"ッ!!」)
(「こいつは面白くなってきやがったな」)
 玄才と萬は特に語り合うでもなく、それぞれの感性の赴くまま同じような感想を抱いていた。すなわち、これ血沸き肉躍る戦いへの期待である。
(「どうにも関羽と比較する意識で来ちまったが、不適切だったな。関羽には関羽の、コイツにはコイツの強さがあるだろう」)
 玄才は自分の勘違いに気が付いた。
 相手は切り替えるタイプであり、両方こなせるが『必要なことに集中』しているだけなのだ。戦いには個人の武だけではなく、戦略や戦術も関係して来る。個人の武芸だって弓使いや拳法家は、戦場を見渡して己の力を最大限に活かさねばならないではないか。目の前の敵はまず準備段階から努力をし続ける男であっただけだろう。
「俺ァ……武人とか軍人とかいうほど真面目じゃねェが、そういうノリは嫌いじゃねェぜ。まァ、大体喰っちまえば同じだがなァ……」
 一方で、萬の方はもう少しスッキリしている。
 戦って戦って、戦った果てに生きるか死ぬか。
 だから余計な事を考える必要は無い。気分良く戦える相手を見つけたという事は、美味い酒を呑むのを大して変わりはなかった。
「ふむ。相対するのに不足はない相手だな。人格も悪くない」
 そんな中で喩・嘉(瑞鳳・g01517)は別の見地から似たような感想に行きいていた。軍師である彼にとって、戦略段階から可能な努力を行い、上司の命令と同僚や部下からの要請に答える将帥。その時点で悪辣な手を使わない強者と言うだけで好感触であったと言える。
「俺自身が武人というわけでもなく、正々堂々とした戦い方は苦手だが、ここまで周辺の作戦に参加してきた身として、策を弄する軍師なりに全力で当たらせてもらおう」
 とはいえ軍師である喩嘉は直接戦闘が得意という程ではない。
 だがこれまでの作戦に関わり、そして蜀を滅ぼす大計を仕掛けている最中である。実現のため引くことなどありえないし、仲間と共に敵に勝てるような連携を仕込もうとしていた。
「このまま計画通りに行くぞ」
「ああ。蜀を滅ぼすってのは、随分大それた響きだが……」
 喩嘉の言葉に守都・幸児(祥雲・g03876)は頷いた。彼もまた同様に戦って来た身であり、計画はともかく戦闘では最前線で身を張っていた。そして喩嘉のパートナーであるがゆえに彼の策も知っている。国を滅ぼすというのはどうにもイメージできないが、やるべき事は知っているし、喩嘉が目指すならば付き合う気でいた。
「ここは本物の蜀じゃねえし、あいつは関羽じゃねえんだよな。真似事をされるのは、やっぱり気に入らねえ」
 幸児としては何度も歴史を上書きされている事実が気に食わなかった。
 しかも努力して奪還した蟲将三国志を焼き直しているのだ。自分たちの血と涙を汚されているような気がするし、それ以上に無益な血を流すことを前提とした『戦乱』という在り様が気に食わなかったのもある。
「本来三国の争いとは何の関係もねえはずのこの地の民が安心して暮らすためにもてめえを倒す」
 そういって幸児は戦闘態勢に入った。
 拐(トンファー)を握り締め、いつでも戦えるように身構える。
「残留効果を活かして戦おう。連携して追い込んでいく」
「はいよ。せっかくだ……こっちとあっちでも連携していくか」
 喩嘉が周囲に呼びかけると萬はパラドクス通信で情報の同期を図った。
 ディアボロスたちは互いに連携し合い、協力して戦うものだからだ。
 ただそこで終わらず、景気付けに酒を呑むところが萬であろう。
(「ただ正面戦闘で挑んだのでは苦戦を免れまい。だが残留効果を全開にして挑めば勝てない相手ではない。後は脱出する気を起こす前に倒さねば」)
 喩嘉たちは事前の根回しや経験則などもあり、戦闘に有用とされる残留効果を積み上げていた。不利な戦いでも残留効果を組み込み、連携して息を吐かせず畳みかければ互角の勝負を挑める。そうすれば消耗戦になり、こちらを少人数と相手が侮れば勝てるように計画を立てていたのだ。
「いざ勝負、関聖大帝菩薩っ!」
『来るか。ならば相手をしてやろう! 退屈させるでないぞ!』
 玄才は敵の名前を呼んで勝負を挑む。
 関聖大帝菩薩もそれを受けて立ち、青龍偃月刀を構え直した。

 そして周囲のディアボロスたちも同時に踏み込んで、一気に攻撃を仕掛け始めた。
「冷たくて暗いとこに、てめェも沈んでいけよ、大将!」
 萬が最初に飛び込み、仲間たちの先鋒に成った。
 意の一番に動くのに玄才と違って声を掛けなかったのは、別に宣戦布告をする必要は無いのと、残留効果である泥濘の地を用意して置きたかったからだ。
「てめェも喰ワレて、同じニなレよ」
 萬はかつて喰らった存在から得た、どす黒い触手を体から生やして攻撃を始めた。それは巨大な顎の形を象っており、敵に食らいついて攻撃する。
『む……これは噂に聞くアルタン・ウルク由来か。面白い』
(「いてェェ。だがイイゼ。俺ァ囮イだかラなァァ!」)
 関聖大帝菩薩はそれに赤兎馬を読んで対抗した。高速機動で触手を振り切り、そのまま戦場を蹂躙して攻撃していく。だが萬は己自身で決着をつける気はなかった。勝つというより、率先して戦う事で仲間に情報を渡すことが役目。だから理性のなにもかもかなぐり捨てて、むしろ己を的に戦うならばそんなものは不要と喰らいついていったのだ
(「今だ。……行け、おのが役目を果たすがいい」)
 喩嘉は敵が高速機動を掛け、視界が制限され始めたところで攻撃に移った。羽扇子を振るい、戦場を幻影で覆い始めたのである。
『……蟲将ども? 敵に降ったかそれとも幽鬼を操る術か。いずれにせよ、立ち塞がる者には死あるのみよ!』
 喩嘉は蟲将が裏切ったかのような幻影を見せたが、関聖大帝菩薩は何の躊躇もなく反撃していった。むしろ何者かを確認する方が時間が掛かったくらいである。関聖大帝菩薩は裏切った者に対する慈悲を持たず、またアンデッドの類であろうと気にせず抹殺するタイプなのだろう。あるいは亜人を惜しいと思う阿修羅王と違って、蟲将に価値を見い出していないだけかもしれない。
『悪! 滅!』
(「これほどまでの尤物であれば、やはりこうなったか。だが種は蒔いた。多角的に攻めることに意味がある。ディアボロスは一丸となって戦う時に最高の力を発揮するからな」)
 喩嘉とその幻影ごと敵が作り出した結界が押し潰さんとする。
 伽藍が落下してくるような衝撃を防ぎながら、喩嘉は幻影に注意を引きつけたことで良しとした。パラドクスの外見にあまり意味はないが、それでも視界を遮り注意を引くことに意味は有るだろう。一対一なら何の意味もなくとも、ここには共に戦う仲間がいるのだから!
(「蟲将の関羽は強かった。その名を名乗るからには、てめえも強い将なんだろうがディアボロスはもっと強いってとこを、皆と連携して見せてやる」)
 幸児は敵の視界が制限された中で、あえて正面から戦いを挑んだ。
 鬼の剛力を使いシンプルに力強い攻撃で攻め立て、攻防一体の拐(トンファー)を使って堅実な戦闘で挑んだのである。
『む、力押しか。芸がないが……王道は陳腐なものよな。それもまた良し!』
「初見で見抜くか! だが、そのくらいでくちゃな!」
 両手の得物を振り回し、コンパクトに攻め立てる幸児。
 その攻撃が足止めであると知りながら、関聖大帝菩薩は笑って青龍偃月刀を振う。右の一本を柄で祓い、左手の一本を素手で掴んでから反撃に出たのだ。
(「後に続く者のたちのためにこのまま足止めする! ……それに、力比べもしてみてえしな」)
 繰り出される偃月刀の刃を受け止め、幸児は気圧されてたまるかと気迫を込めた。鬼の力で既にパワーは十分、内側に入り込んでのコンパクトな動きで技も問題ない。ならば後は気合の勝負だと奮起したのである。
(「今だ! 想起の雷、透徹の拳。本懐破壊──、界砕きッ!!」)
 玄才は意の一番に声を掛けたが、このタイミングまで攻撃は控えていた。
 それは高度な集中を擁する奥義のために、一瞬の間が必要だったからだ。
「おっ……らあ!」
 それは八栄流の奥義にして、浸透系打撃の一つの極致。掌底の衝撃をぶつけるだけではない。関聖大帝菩薩を関聖大帝菩薩たらしめる概念構造――八栄流において『内的世界』と呼ばれるモノにまで伝播させ、存在そのものにダメージを与える一撃である。つまり内臓ではなく魂……いや、クロノヴェーダが奪った『関羽』という概念を解放するための一撃なのだ!
『寸勁とはな。ディアボロスとは芸が達者なものよ。それと言っておくがな……儂は儂よ! 関羽がどうとか蟲将がどうとか関係ないわ!』
「はっ! せい!! ……くそがっ! だが……戦えないわけじゃねえ! もう少し付き合ってもらうぞ!」
 関聖大帝菩薩が振り回す青龍偃月刀が唸りをあげる。
 薙ぎ払えばそれだけで空気が震え、真空ではなく衝撃が生まれた。玄才は刃の致命的な一撃だけは避けるため、雷の篭手の甲で逸らし、鎧として纏う静電気による硬気功で防いだのである。
(「このまま長く耐えられる攻撃じゃあないだろうが、ここには他にも歴戦のディアボロスがいる。関聖大帝もずっとオレだけに意識を向け続けられもしねぇだろう、一瞬あれば十二分──もう一発くれてやらあ!」)
 玄才は受けた衝撃で血反吐を吐くが、そのままプっと吐き捨てて粘る事にした。そして他の仲間たちと共に、関聖大帝菩薩へ喰らいついて戦い続けたのである。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【隔離眼】LV2が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!

三間・勲
(連携アドリブ歓迎)

基準はあくまでアーディティヤのものですが、リグ・ヴェーダにとって善き事の為に働こうとなさっている事は理解しました
相手の格が高いと感じるからこそ胸が痛みます
本来の名の持ち主を信じ、親しんできたであろう最終人類史の人々の事を
あの『関聖大帝菩薩』は見て下さらないのでしょう
…僕は反クロノヴェーダ軍事企業の一員として、貴方を倒す為に戦います

ネメシス状態に移行し、出せる能力を最大限まで引き上げます
共に行動する味方の陣形や作戦に合わせ別方向または後方からの援護へ
機械兵器は均一に分散させるよりは受け持つ範囲に集中気味に配置
【ダメージアップ】を重ね味方の作った傷を更に広げるか、以降の味方の攻撃が致命傷を与えられるようパラドクスの一斉砲撃を試みます
反撃は「氷盾」か機械兵器の一機を盾に受け、軍刀を地面に突き立て態勢の維持に努めましょう

僭越ながら貴方を倒すと申し上げましたが、この攻撃は雨垂れ程度でしょう
しかし重ねればいつか岩を穿つはず
僕も僕の大好きな最終人類史の為に、今出来る精一杯を捧げます


クロエ・アルニティコス
【魔女と神官】

カーリーも何らかの手立ては打つでしょうが……ここで軍の差配する関聖大帝菩薩を仕留めれば大規模な動きはとれないと見てよさそうですね。
ならば、後の戦いの勝利のため、ここでお前に勝ちましょう。
これまで戦ってきたアーディティヤの中でも上位に位置する相手でしょう。
ですが……必ずや勝利します。いきましょう、エイレーネ。

後衛で魔術を詠唱、【三界巡る冥府の火】を発動し三相の杖に冥府の火を灯します。
前衛のエイレーネが気を引いている間に後衛から冥府の火を放ちましょう。
足元を這い、地面から燃え立つように炎を放ち、関聖大帝菩薩の防御を抜き攻撃を命中させます。
逆説連鎖戦なら反撃は必至、敵の結界に対してこちらも「守護の青薔薇」の結界を展開し、威力を抑えつつ攻撃を続け、接近しているエイレーネが関聖大帝菩薩に強力な一撃を放てるよう、今度は私が敵の注意や攻撃の手を惹き付けます。

確かにお前の力は私たちのそれを遥かに凌駕しています。
ですが、軍を動かすなら分かっているでしょう。
戦いは、一人で勝つものではないと。


エイレーネ・エピケフィシア
【魔女と神官】

蜀は山越で最もインドに近い勢力
そこに強力な将を置いて当地の監督を任せる策は合理的ですが、それ故に理を以て見抜くことが叶いました
道は定まり、これより先は武によって語るのみ――共に参りましょう、クロエ様!

引き続き前衛に立ち、クロエ様に背を預けて戦います
前で勇猛に戦うことで敵の注意を惹き、見えづらい後衛から追撃するクロエ様の技が突き刺さる、或いはそこから更に強烈な追撃を浴びせる状況を作ります

≪神護の長槍≫に聖火の刃を纏わせ『奮い立つ正義の一閃』を放ちます
振り抜くたびに炎の刃の形状を変化させ、宛ら中華の戟の如く刺突と斬撃を変幻自在に織り交ぜます
偃月刀の切っ先を≪神護の輝盾≫で弾きながら、変容する連撃とクロエ様の炎で敵に隙が生まれる瞬間を探り、その時に渾身の一撃を!

わたしはクロエ様と運命を共にすると誓いました
我らは生まれた日こそ違えど、戦場に死するならその日は同じとなりましょう
――しかし、その時は今ではありません
アテーナー様!どうか我らに、無双の勇将をも討ち果たす力をお与えください!


夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎

兵力増強の要である『山越』を統治できると、味方に認められるほど広量の器量を持った神
2人との会話からも、ただただ与えられた作戦をこなすだけではない、先を見越した行動が出来るのだろう

それは我らにとって脅威。ここで確実に討ち取らなければ

深い呼吸で<精神集中>すれば、朱殷の闘気が溢れ出し、昂る戦意を示す
それは黒龍偃月刀の刃に溶け込んで、一回り大きく、鋭い刃となる

今一度、黒龍偃月刀を構えて名乗る
「復讐者・夏候錬晏。お相手願おう」

仲間の攻撃を引き継ぐように『関聖大帝菩薩』へ肉薄すれば、その勢いと渾身の<薙ぎ払い>で【ダメージアップ】の一閃を叩きつける

反撃には、同じ大刀の使い手として剣筋を見極め、右腕の大籠手と戦花護紋で【ガードアップ】しつつ不退転の心意気で食らいつく
元より無事でいられぬと分かっているからこそ、己に出来る、これまで磨いてきた武を惜しみなく全て捧げる立ち回りを

ついには神と奉られた、武人への誠意
精神を研ぎ澄ました【命中アップ】の一撃で、より深い罅を穿とう



「基準はあくまでアーディティヤのものですが、リグ・ヴェーダにとって善き事の為に働こうとなさっている事は理解しました」
 三間・勲(漁火・g10186)は関聖大帝菩薩の行動についてそう評した。
 ディアボロスや最終人類史の敵ではあるが、リグ・ヴェーダの世界にとっては善神なのだろう。
「兵力増強の要である『山越』を統治できると、味方に認められるほど広量の器量を持った神、か」
 夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は勲の言葉についてよく理解できた。
 個性の強い者たちの中で敬われるのは難しい。上に立つ者は下に立つ者を信じられるのか? 同輩は援護してくれると信じられるのか? それらを叶えて来たからこそ、関聖大帝菩薩の元で蟲将たちは育っていったのであろう。
「蜀は山越で最もインドに近い勢力。そこに強力な将を置いて当地の監督を任せる策は合理的ですが、それ故に理を以て見抜くことが叶いました」
 エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は守護の戦神であるアテーナー神の神官ゆえに、その戦略にこそ比重を置いた。合理主義に動く相手というものは、合理主義の上でしか動かないものだからだ。ならば相手の思考を読めば、まずその予想は外れない。
「カーリーも何らかの手立ては打つでしょうが……ここで軍の差配する関聖大帝菩薩を仕留めれば大規模な動きはとれないと見てよさそうですね」
 クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)はその予想に頷き、今後の展開を睨んだ。蜀を通ってリグ・ヴェーダと繋がっている以上、もはや戦略的な移動を絶つことが出来る。カーリーならば天空寺院で移動できるのだろうが、あくまで彼女の直属軍だけだろう。それを考えれば無理に合流すりょりも、残る魏と呉に属する蟲将を束ねるために飛び地へ残ると思われたのである。
「道は定まり、これより先は武によって語るのみ――共に参りましょう、クロエ様!」
「ならば、後の戦いの勝利のため、ここでお前に勝ちましょう。これまで戦ってきたアーディティヤの中でも上位に位置する相手でしょう。ですが……必ずや勝利します。いきましょう、エイレーネ」
 エイレーネの呼びかけにクロエは答えた。
 敵のすることがあり、それに対する対抗策があり、為すべき事は定まっている。作戦は立て人事を尽くした、言葉による策定も終わった。ならば後は戦うのみと二人は決意を固めたのだ。
「2人との会話からも、ただただ与えられた作戦をこなすだけではない、先を見越した行動が出来るのだろう。それは我らにとって脅威。ここで確実に討ち取らなければ」
 そして仲間達との会話から関聖大帝菩薩がどんな人物であるかは錬晏とても分かっている。その上でどんなに強敵であろうとも、倒す他無しとの想いには共感していたのである。
「相手の格が高いと感じるからこそ胸が痛みます。本来の名の持ち主を信じ、親しんできたであろう最終人類史の人々の事をあの『関聖大帝菩薩』は見て下さらないのでしょう。……僕は反クロノヴェーダ軍事企業の一員として、貴方を倒す為に戦いますね」
 味方がみんな脅威に思い、優れた人格すら伺える相手ながら、それだけに残念さを勲は抱いた。クロノヴェーダならば当然とはいえ、善性を持つならばどうして最終人類史にも慈愛を向けてくれなかったのだろうと思うのだ。とはいえ此処までくれば戦い以外に結論はない。クロノヴェーダと戦う事を在り様として存在する企業の一人としても、勲は決意を固めるようにネメシス状態に移行して仲間達に続いたのである。

 やがて四人は、別のチームと共にタイミングを合わせて戦闘に突入する。
「みなさん援護します!」
 勲は自分たちの受け持ち範囲に対して機械兵器群で攻撃を掛けさせた。
 反対側から別の班が迫る中、逃げ場をたち動けなくするための目的で戦力を投入する。
「一斉砲撃開始です!」
『馬鹿めとは言うまい。だが乗ってやろう』
 勲の攻撃に対して関聖大帝菩薩は伽藍を出現させた。
 足止めであると理解した上で、一撃離脱で逃げるのではなく、自分も万全の態勢で反撃に出たのであった。
「くっ……流石ですね。僭越ながら貴方を倒すと申し上げましたが、この攻撃は雨垂れ程度でしょう。しかし重ねればいつか岩を穿つはず」
 勲は自分の体が浮き上がるような衝撃を感じた。
 伽藍の形をした結界がぶつかってふっ飛ばされそうになるが、軍刀を地面に突き刺し、氷の盾で防いで衝撃を空へ逃がす。その間も機械群の攻撃を維持し続けて、集中砲撃による攻撃を続行したのであった。
「見事な覚悟です。……義憤の灯よ、我が刃に宿りて道を照らせ。人々を照らす標となれ!」
 仲間が足止めしている間、エイレーネが炎の刃を振った。
 それは信仰が生み出す加護によって神聖なる魔力を高め、その大いなる力で巨大な炎の刃を作り上げたのだ。柄の部分は槍であり、そこから噴出する刃はまるで戟の如く縦横に振るわれたのである。
「はっ!」
『ふん!』
 エイレーネの振う炎の刃と関聖大帝菩薩が振るう偃月刀が交差する。
 実態が無い炎なのに金属音がするのは、エイレーネが盾で防御しているからだ。ジェネラル級の中でも屈指の実力を持つであろうその攻撃を防ぐために力を注いでいた。
『気は済んだか? では死ぬがよい』
「そうはいかん。復讐者・夏候錬晏。お相手願おう」
 関聖大帝菩薩が再び刃を翻した時、錬晏が飛び込んで来た。青龍が描かれた偃月刀と、透かし彫りで龍が描かれた黒き刃の偃月刀がぶつかり合った。意地を張る様に互いに力を籠め、数合の間、互角の斬撃が見舞われていく。
『先ほどは炎であったが今度は闘気か。しかし刃は偃月刀のようだな』
「慣れているとはいえよくぞ見切った。しかし慣れているのはこちらも同じ事!」
 関聖大帝菩薩は錬晏が振るう黒龍偃月刀の刃が、朱殷の闘気にて大きくなっていることを見抜いている。軽く振るっただけなのにビリビリ痺れを感じるほどだが、錬晏は上手く受け流して衝撃を逃がしていた。
(「押し負ける負ける……かといって切り結べば切り刻まれる。だが格上相手なのだ、それは当然の事。ついには神と奉られた武人、こうなるのは本望。むしろ、この一瞬の間に少しでも追いついて見せる!」)
 錬晏は相手の内側に入る様にして相手が力を振えないようにし、根元を重厚な篭手で弾くように防ぎ、花のような魔力障壁でダメージを減らした。代わりに削られるのは神経、そして足元の地面が窪むほどである。だが不思議と心は充実しており、一撃ごとに心地よい汗を感じる程であった。
「冥府の女神にして魔術の女神ヘカテーよ、あなたを信じる者に目をかけて頂けるなら、どうかこの杖に神話の灯火を!」
 仲間たちが敵を足止めしている間にクロエは詠唱を終えていた。
 彼女が信仰する女神ヘカテーへと祈りを捧げることで、杖に灯した黒く燃え上がる冥府の炎を関聖大帝菩薩の足元に生じさせる。
『神に加護を期待するなど傲岸な。だが許そう、儂の知らぬ神ゆえにな』
 関聖大帝菩薩は不敵な笑みを浮かべ、不遜な言葉と共に伽藍を召喚した。
 結界が炎を押し返し、その反動がクロエに逆流していく。
 何をしているのか分からない事は無い、だがやっていることの桁が違った。これが関聖大帝菩薩の実力なのだろう。
(「圧倒的な実力……ですが勝てないわけではありませんね。阿修羅王を思い起こさせる強さ……おそらくはカーリーよりも上でしょう。リグ・ヴェーダを横断するような視野は持っていないようですが……そこは立場の差と生まれたとタイミングの差でしょうね」)
 クロエは戦いの中で関聖大帝菩薩の強さを実感した。
 だが不思議と敗北する気はしない。過去の戦いと比較して、何とかなるという自信もあった。
「確かにお前の力は私たちのそれを遥かに凌駕しています。ですが、軍を動かすなら分かっているでしょう。戦いは、一人で勝つものではないと」
 過去の戦いよりも、残留効果の積み上げ方が早い。
 過去の戦いよりも、味方の連携が上手くなっている。
 そのことで屈強な関聖大帝菩薩とも渡り合えているのだ。このまま戦えば勝利をつかめると確信が出来た。
「わたしはクロエ様と運命を共にすると誓いました。我らは生まれた日こそ違えど、戦場に死するならその日は同じとなりましょう。――しかし、その時は今ではありませんアテーナー様! どうか我らに、無双の勇将をも討ち果たす力をお与えください!」
 エイレーネは愛するクロエが攻撃している間に態勢を整えた。
 燃え上がる心が炎の刃を熱く燃やしている。そして再び力を取り戻したのは一人ではないのだ。
「今です! これで……」
「これで終いだ!」
 勲が機械兵器群で砲撃を掛け砲撃で頭上を抑え、錬晏が偃月刀を振って斬り掛かり相手の動きを抑えにかかった。反対側のディアボロスたちも含め、全員で関聖大帝菩薩に喰らいついたのである。
『惜しいな。その力を持ってリグ・ヴェーダに仕えておれば、今ごろ世界は統一され平和になっておろうに』
 だが関聖大帝菩薩はそれでも倒れない。
 並のジェネラル級ならば倒せそうな猛攻の中で、偃月刀を振いあるいは伽藍の結界で弾き返しながら、いまだ戦場に立っていたのである。
「まだです! まだ負けるわけにはいきません! 僕も僕の大好きな最終人類史の為に、今出来る精一杯を捧げます」
 今度こそ吹き飛ばされながらも勲は立ち上がった。
 見れば向こう側で、誰かが立ち上がったのが見える。
 こうして戦いは血戦の最終段階に達したのである。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】がLV2になった!
【一刀両断】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV8になった!
【能力値アップ】がLV2になった!

エイレーネ・エピケフィシア
【魔女と神官】

刃より感じ取る武勇には瞠目を禁じ得ませんが……その身には、ただ力が在るばかり
関雲長という将が持ち得た、神威を信じさせる程の義心と志をあなたは備えていません
太平の世を夢見て戦い抜いた勇者の名を、戦乱に巣食う蟲どもの主が戴くべきではないのです
――故に、必ずここで討ち果たします!

黄金の鎧を纏うネメシス形態を解放
担う武具も≪オレイカルコスの聖槍≫と≪神威の聖盾≫に変化
盾で耐え抜き一瞬でも長く戦場に立ち続けることで、クロエ様を護りながら勝利の瞬間を目指します

鎧に備わった黄金の翼で羽搏いて加速し、『先陣駆ける女神の聖槍』を仕掛けます
急速に敵に詰め寄って槍を突き出し、これまでの戦いやクロエ様の技に付けられた傷に穂先を深くねじ込みましょう
その状態で聖光の奔流を解き放ち、敵の豪壮な体躯を体内より焼き尽くします
青龍偃月刀やそれを振るう手を盾で押しやり、急所から僅かにでもずらしながら猛攻を続けましょう

この槍を以て義を貫き、如何なる大敵をも穿ってみせましょう
終わりなき戦に苦しむ山越の人々のために!


クロエ・アルニティコス
【魔女と神官】

お前たちは「アルタン・ウルク」を知りませんからね。
あの黒い怪物のことではありません。人と生き、人を守り……人と滅んだ、アルタン・ウルクです。
お前たちはそれを選ばなかったがゆえに、ここまで強くなり戴冠の戦に残ることができた。それもまた事実でしょう。
ですが、それゆえに……復讐者として、私たちがお前たちクロノヴェーダを赦すことはありません。

冥府の神衣を纏うネメシス形態に姿を変え、再度戦いへ。
エイレーネに守られながら、トリカブトの種を手に魔術を詠唱。関聖大帝菩薩との最後の攻防に臨みます。

【ヘカテー・アコニタム】を使用。関聖大帝菩薩の背後に冥府の門を作り出し、そこから伸びる腕で敵の体を掴みます。
敵がこれまで受けた傷は多く、こちらは【ダメージアップ】などの効果で強くなっています。敵を捕らえて逃さないようにしてエイレーネの攻撃に繋げつつ、敵がそちらに注力するなら冥府に引き摺り込む力を強めましょう。
敵の結界は「守護の青薔薇」の結界で相殺します。

蟲将が栄えることはもうありません。二度と。



「刃より感じ取る武勇には瞠目を禁じ得ませんが……その身には、ただ力が在るばかり」
 エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は新宿で集めた情報を思い出す。正史としての三国志に、小説としての演技である。
「関雲長という将が持ち得た、神威を信じさせる程の義心と志をあなたは備えていません。太平の世を夢見て戦い抜いた勇者の名を、戦乱に巣食う蟲どもの主が戴くべきではないのです」
 エイレーネは関羽を元にした関聖大帝菩薩『本来』の信仰を思い浮かべた。より信仰心を集め、形造り易いのはやはり三国志演技であろう。そこに彩られた英雄の想いと行動が、『神仙に列せられた後はこんな方であって欲しい』という思いで象られている筈なのだ。少なくとも目の前にいるような男は相応しいとは思えない。ただただ、力と将帥としての才能がピックアップされているだけではないかと思うのだ。
『その生き方が悪いとは言わん。だが狭いな。一国の在り様ならともかく、世界を救う為の戦いには押し通さねばならぬ意思がある』
「否、それを捨てても成り立ちません!」
 アーディティヤとしての関聖大帝菩薩は将帥として答えた。
 大を活かすために小を殺す。確かに何処かの勢力が速やかに統一すれば何とかなるのかもしれない。だがエイレーネにはおかしいと思うのだ。最初から神の視座で語る彼には、英雄が持つべき視点が通過点であり知識としか存在しないように思えてしまうのである。
「――故に、必ずここで討ち果たします!」
『やってみせるがよい』
 エイレーネはネメシス形態を解放し、黄金の鎧を身にまとった。槍と盾も同時に変化し、未知なる合金と黄金へと変化していく。それはまるで生まれたての時のみ存在する青銅の輝きが保存され、そのまま永遠たる黄金へと変化したかのようであった。
「やはり貴様には『大度』が欠けているようです。お前たちは『アルタン・ウルク』を知りませんからね」
 その時、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)が声を掛けた。彼女もまた関聖大帝菩薩と戦うために心を強くし、力を纏い始める。
『む?』
「あの黒い怪物のことではありません。人と生き、人を守り……人と滅んだ、アルタン・ウルクです」
 関聖大帝菩薩が『何を言っておるのだ?』と問う前にクロエは言葉を重ねた。触手の化け物でしかない現在のアルタン・ウルクではなく、不屈の意思を持つ存在としてのアルタン・ウルクについて口にしたのだ。
「お前たちはそれを選ばなかったがゆえに、ここまで強くなり戴冠の戦に残ることができた。それもまた事実でしょう」
 過去のアルタン・ウルクを知った時、識者は『善良なクロノヴェーダはいたのだろう。だが悪辣でないクロノヴェーダは生き残れなかった』と解釈した。今知られてる以外にもデヴィジョンがあったとして、善良なデヴィジョンは早期に滅ぼされたという考え方だ。その事は理解できるがゆえに、クロエは否定しなかった。
「ですが、それゆえに……復讐者として、私たちがお前たちクロノヴェーダを赦すことはありません」
 クロエもまた黒衣と魔力を解放し、三又の杖に力を宿しネメシス形態と化した。それは女神ヘカテーが持つ側面である月と冥府と魔術の神であるうち、『貌』を読み替え冥府の力を紐解いて身にまとったのである。
『許される必要を認めておらぬ。だがお前たちの生き方もまた否定はすまい。勝ち残り世界を救った者こそが正しいのだ』
 そして関聖大帝菩薩はクロエの言葉に受けて立った。
 神として完成された人格は、傲慢な武人である側面こそあれど、己の意思で立つ者たちを否定しなかったのだ。
「この槍を以て義を貫き、如何なる大敵をも穿ってみせましょう。終わりなき戦に苦しむ山越の人々のために!」
 エイレーネは黄金の御寄りに備わった翼で羽ばたき、高速で突撃するとクロエが傷つけた場所に突き立て光を放った。それは加護による光であり、槍に内包された力である。それら全てを突き刺さった部分から流し込んでいった。
『それでは狭いと言った! どうせならば世界を救うと言って見せよ!』
「もちろんです! そのためにこそ我らディアボロスは戦っているのですから!」
 打ち付けられる青龍偃月刀。薙ぎ払いを受け止めれば盾がこじ開けられ、大上段からの兜割りを受け流せば肩口を手痛く打ち据えられた。確かに強い、だが戦えないほどではない。聖なる光の本流で敵の体を貫き、僅かでもその場に留まってクロエを背中に庇い続けた。
「種子に宿るは我が復讐、狂い咲け『ヘカテー・アコニタム』! さあ開きなさい冥府の門。春より七つの月日が過ぎ、秋が終われば冬の到来なのですから」
 クロエはエイレーネに守られながら呪文を詠唱していた。
 ヘカテーのシンボルであるトリカブトを触媒にその代行者としての力を用いる。月の女神としてのヘカテーは老いであり蓄積された知識を司るのだが、冥府の女神としてのヘカテーは訪れる冬による生き物の死を司っている。トリカブトの旬が終わるのは奇しくも十月。十一月からは冬が訪れるのだ。
「直接冥府へと引き吊り込んであげましょう」
 冥府の門より現れたのは生命力を奪う無数の腕である。
 それは関聖大帝菩薩の命を喰らい、門の中に引き込んで抹殺しようとしたかのようである。
『知らぬのか? 神と成る者は即ち死者よ。死など既に超克しておる。寿命の蠟燭を何とかしようと、北斗と南斗に鹿肉や酒を興ずる必要などないのだからな!』
 関聖大帝菩薩は再び伽藍の結界を生じさせた。
 それは吹き消されようとする寿命の蝋燭を守っているかのようであり、同時に封神台に存在する魂魄を示しているかのようだった。その凄まじい圧力は絡みつく腕を吹き飛ばし、クロエへと迫る勢いを見せていた。
「だとしても! この場の勝利はいただいていきます。っそして蟲将が栄えることはもうありません。二度と。その果てにリグ・ヴェーダは解放され、やがて世界をも救うでしょう!」
 クロエは青き薔薇の結界でその勢いを相殺した。
 そして呑みこまれそうな関聖大帝菩薩のプレッシャーを跳ね除けるのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【水面走行】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!

伏見・萬
(連係アドリブ歓迎)
流石に、ソウ簡単には、やラレねェってかァ。
いヤ…悪かねェ…こっちモ、いけルとこまで行クまデだ
食イちぎるか食い千切ラレるまで、止まラネェのが、獣ってモンだロウが…!

負った傷からどす黒い呪詛の靄が湧き出て全身を包み、靄の獣となって敵に襲い掛かる(ネメシス化)
(形態変化後は言葉を発するのが困難になるが、仲間の指示や要請があれば従う)

周囲の仲間とは、可能な限り連携を意識
【スコルピオンスティング】で攻撃。靄の獣の牙で喰らい付く
敵に張り付き四肢を狙う事と【泥濘の地】の利用で敵の動きを妨害し、仲間が攻撃しやすいように援護する
更に【ロストエナジー】を重ねる事で、少しずつでも敵の体力を削る

敵の攻撃に対しては、【ガードアップ】を借りる事でダメージを抑えるが、基本的に自分の負傷は気にせず、「自分の攻撃の動きを、防御や回避で中断しない」の方を優先する
体力が限界を迎えたら【ラストリベンジ】を叩き込む

(…後は任セタぜ、トカいうトころダロうが、
タダじゃァ倒レねェよ…テメェも一緒ニ、沈ンでいケ…!)


シル・ウィンディア
さすがに強い、か。
少しでも手がいるのなら、いくらでもっ!
それじゃ、全力でお相手しましょうっ!!

攻撃は、全力全開の十芒星精霊収束砲っ!
これがわたしの全力全開っ!出し惜しみなしで行くよっ!

初撃後は、敢えて動かず固定砲台の如く攻撃を仕掛けていくよ。
あなたの結界術、とっても痛そうだけど。
でも、わたしの砲撃だって負けるつもりはないよ。
ここは我慢比べに付き合ってもらうよっ!

敵攻撃に対しては、精霊盾を展開して防御態勢を取るよ。
ガードアップを重ねての防御力強化で何とか防いで見る!

…それでも痛いものは痛いんだけどね。
でも、まだ立っているよ。
立っているうちは負けじゃないからっ!!
それに、わたし、結構諦め悪いからね。

パラドクスを撃ちながらもしっかり観察して…。
少しでも体勢を崩した素振があったら、全力全開で十芒星精霊収束砲を撃ち込むよ!

これがわたしの全力全開…。
今、この瞬間を撃ち抜かせてもらうよっ!
遠慮せずに、全部もってけーーーっ!!


八栄・玄才
精鋭のパラドクスをたっぷり浴びても、まだ立つかよ
ならここが使い所だ、実戦未投入の切り札のよぉ〜〜っ!!

ネメシス形態発動
龍鱗が覆う悪竜のネメシス──、そこから右腕の聖痕がいて鱗がハジけ、6枚羽の真なる"オレ"のネメシスへ

戦場には多様な戦い方を持つ仲間がいる
だかれオレは拳士(オレ)の役割を
最前線で拳を振るい身体を張る
敵の強大さ、だけれどそれでもなお前へ、前へッ!!

悪滅の伽藍も突破してやる
結界の理屈なんかわからねえが、存在を消し飛ばすってんなら、オレぁ己の存在を強く持って対抗だ
ネメシスの力と《能力値アップ》の効果も合わせ強くなった肉体、そして「オレは此処にいる! ここで闘っている!!」という意思、簡単に滅せるなんて思うなよ

間合いまで近づけたら、相手が青龍刀を振るう動きより早く『後の先の先』で、正中線めがけてパラドクスパンチを叩き込む
先の一撃で関聖大帝の存在に罅くらいは入っているハズなんだ
この"もう一発"で、デカくた重い"関聖大帝"って存在をブッ貫くッ!!

キマった拳を天に突き上げ勝利を示す



「精鋭のパラドクスをたっぷり浴びても、まだ立つかよ」
 八栄・玄才(実戦拳術最前線・g00563)は仲間たちの攻撃を受けても戦い続ける関聖大帝菩薩に驚愕していた。これまで最速で残留効果を積み上げ、連携して戦うなどディアボロス側に隙などなかったのだ。実際、真正面から戦えば苦戦しかねない状況で互角に戦っていた。
「流石に、ソウ簡単には、やラレねェってかァ」
 伏見・萬(錆びた鉄格子・g07071)は酩酊どころか混濁しそうな意識の中で強敵であると知覚していた。食っても食っても喰い切れなさそうな間食である。
「さすがに強い、か。少しでも手がいるのなら、いくらでもっ!」
 似たような感想を救援機動力で駆けつけたシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)も抱いていた。そして即座に連携のために動く決意を固める。
「いヤ……悪かねェ……こっちモ、いけルとこまで行クまデだ」
「ならここが使い所だ、実戦未投入の切り札のよぉ~~っ!!」
 萬と玄才は同時にネメシス形態へと移行した。
 前者のそれは先ほど使ったパラドクスに近い力を持ち黒い靄に包まれている。
「食イちぎるか食い千切ラレるまで、止まラネェのが、獣ってモンだロウが……!」
 萬の傷口から立ち上る黒い靄が全身を包み、霧の獣と化している。
 血の赤と怪しき黒で彩られた姿は、ただ暴れるだけの存在だった。
 だが凡百の獣と大きく違うのは、狂乱しても仲間と共に戦うことであったという。
(「戦場には多様な戦い方を持つ仲間がいる。だからオレは拳士(オレ)の役割を最前線で拳を振るい身体を張る。敵の強大さ、だけれどそれでもなお前へ、前へッ!!」)
 これまで玄才の力の象徴であった龍鱗が覆う悪竜の力が弾けた。
 その内側から現れたのは、輝く右腕の聖痕と六枚の羽根を持つ彼本来のネメシス形態であった。
「悪滅の伽藍も突破してやる。この翼と……この拳でな!」
「それじゃ、全力でお相手しましょうっ!!」
 玄才が敵の張っている結界に駆け出すと、シルもまた魔力を放出して攻撃態勢を取ったのである。

 ここで待っ先に動き出したのは遠距離攻撃のシルであった。
 彼女はネメシス化を使っていない事もあり、準備が要らないだけ早かったのもある。
「これがわたしの全力全開っ! 出し惜しみなしで行くよっ!」
 シルは六種類の精霊力をぶつけて相殺した。
 その時に出来る消滅エネルギーを純魔力へと変換。太陽・星・月の三つの魔法陣で増幅すると、時間の魔法陣で限界を超える程にエネルギーを束ねて解き放ったのである。
「あなたの結界術、とっても痛そうだけど。でも、わたしの砲撃だって負けるつもりはないよ。ここは我慢比べに付き合ってもらうよっ!」
 強力無比なエネルギーを解き放つ砲撃魔法が炸裂した。
 あまりにも強すぎる為、反動を抑え込むために大きな翼が発現する程であった。
『勘違いしておらぬか? やるか、やらぬか。だ。我慢比べなど必要ないわ!』
 関聖大帝菩薩の結界は物質化する程の力を秘めている。
 伽藍を為すエネルギーは虚数である√を展開してマイナスがプラスに変わる四乗である。エネルギーを偏向して反射局面が吹き飛ばし、シルへと逆襲していったのだ。
「防御も全開……それでも痛いものは痛いんだけどね。でも、まだ立っているよ」
 シルは吹き飛ばされそうになるのを大きな翼で制御して踏み留まった。
 そして移動方向を調整し、機動戦をしかけたのである。
「立っているうちは負けじゃないからっ!! それに、わたし、結構諦め悪いからね」
『言葉は常に一つだ。やって見せよ』
 駆け抜けるシルが目を引き付けつつ回避しようとするのを見て、関聖大帝菩薩は再び力を振おうとした。だが、そこへ飛び込んで来る仲間がいるのは先ほども見たような気がした。いや、どのような時でも仲間を見捨てず協力し合うのがディアボロスと言うべきか。
「おおァァお!」
『理性も知性も捨てて強化したか。いや、既に狂化と呼ぶべきかもしれんな。酒に狂う虎の類か』
 関聖大帝菩薩に食らいついたのは萬の牙であった。
 周囲の地形を泥濘に変え、本命の一撃を食らわすべく体を揺り動かした。しかし関聖大帝菩薩も容赦なく、赤兎馬に掴まって泥濘を抜け偃月刀を振りかざして即座に切り捨てたのである。
(「……後は任セタぜ、トカいうトころダロうが、タダじゃァ倒レねェよ……テメェも一緒ニ、沈ンでいケ……!」)
 萬は反撃でふっ飛ばされながらも牙と爪を突き立てた。
 その本命は体を構成する黒き靄そのものであり、猛毒として流し込み生命力を大きく失わせるのであった。萬が避けようともしないのは、少しでも喰らいつくのもあるが、その反撃を体に受けることで仲間が攻撃するチャンスを掴み取るためであった。
(「結界の理屈なんかわからねえが、存在を消し飛ばすってんなら、オレぁ己の存在を強く持って対抗だ。ネメシスの力と残留効果の効果も合わせ強くなった肉体、そして『オレは此処にいる! ここで闘っている!!』という意思、簡単に滅せるなんて思うなよ」)
 ここで玄才は半ば物質化している結界を殴りつけた。
 そして彼の攻撃が終了したと思っている関聖大帝菩薩が、振りかぶっている青龍偃月刀を交わして素早く懐に飛び込んだのである!
(「先の一撃で関聖大帝の存在に罅くらいは入っているハズなんだ。この"もう一発"で、デカくた重い"関聖大帝"って存在をブッ貫くッ!!」)
 これは雷の悪魔由来の生体電流による電磁波で敵の動きを掴み、雷速の反射神経と行動速度で行う究極の『後の先』であった。
『儂もここまでか……フン』
 これまで戦い続けた関聖大帝菩薩も、流石に限界が来たのだろう。
 ディアボロスたちと豪胆に戦い抜いたところを、防御をすり抜けて玄才から直撃を喰らえばさしもの関聖大帝菩薩も倒れるほかはなかった。
『だがなこの地の戦力は全て、帝釈天殿の元に送っている。お前達が何をしようと、須弥山にいる帝釈天殿の陣容を崩す事は出来ぬ。そのことを覚えておくがよい』
 関聖大帝菩薩が残した最後の言葉。
 それは負け惜しみのように聞こえたし、勝者に自らが為したことの情報を渡したようにも見える。それが何を意味するのかは判らないが、ただ彼が他に策を用意していないということだけは確かだろう。
「よっしゃ! オレ達の……勝利だ!」
「「おお!!」」
 敵が消え失せたことで、玄才はトドメを刺したことを確信。
 拳を天に突き上げ、勝利を示したのである。
「やったね! みんなで掴みとた勝利だあ!」
「はっ。強いやつを喰らうと酒がウメエじゃねえか」
 そして強敵に対する勝利にシルが喜びを全身で表すと、萬は人間に戻ってスキットルを加えて勝利の盃と洒落込んだ。

 こうして山越の地で最もリグ・ヴェーダ本国に近い蜀を制圧した。
 このことで蟲将たちや山越より東部にある地より、これ以上の戦力を送れなくなったのである。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【罪縛りの鎖】がLV3になった!
【断末魔動画】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2026年04月04日
宿敵 『関聖大帝菩薩』を撃破!