リプレイ
遠宮・秋
一般人の剣術家・天然理心流・年上(50代とか60代とかの肉体のピークは過ぎているけれど技術は高い方だと嬉しいです)希望。未記載要素はお任せ。
調子に乗ってる剣術素人の秋をボコボコにしてやってください
新選組って言ったら「天然理心流」ってやつだよね
せっかくだしその流派の人とやりたいな
剣術なんてやったことないけど実戦経験はあたしの方があるかもだし、いい勝負できるんじゃない?
純粋な剣士っぽくはなかったし1対1でもなかったけど「永倉新八」に勝ったんだし
それじゃあいくy痛っ!?
ちょ、早すgぐえっ!?
これならど、あだっ!?
構えた竹刀を弾かれ面を打たれ胴を打たれ、2時間くらいボコボコにされて負けをようやく認める
うぐぐ……参りました……
復讐者じゃないんですよね……?
剣めちゃくちゃ速かったんですけど、どうやってるんですか……?
復讐者とクロノヴェーダの戦いじゃ剣術は役に立たないって思ってたし、それも事実なんだろうけど……これはダサいよね。ちゃんと鍛えよ
あたしをボコボコにした人のとこの門下に入れてもらえないかな
宇佐美・アリス
アドリブOK
他の人と協力して進めてくわよ
みんな大好き新選組!
私も少しは齧ってるわよ
元レイヤーなので、漫画とかゲームを通して新選組は履修済み
ただし、偏ってるのは否定しないわ
バニーアーマーは当然着用せず、羽根を出す為、道着の背面を改造して着用
所謂西洋剣で戦ってるけど、全くの素人よ
主婦だもの
足りない技術を能力と妖精さんとの連携で補っているので、個人技では、当然の様に上手い人には負けるわよ
新選組のセオリーに、一人に対して複数で相手をする、とかも聞いたけど、今回は個人技の方よね
示現流ぽいロボとは戦ったけど、チェスト言うだけの別物の可能性もあるのよねぇ
実際に本物の剣術を見て、動いて、考えましょう
相手は『誰でもOK』
一般人相手だと如何にもベテランぽいお爺ちゃん(打ち込んでは一方的にカウンター喰らって負ける)
獲物は通常の竹刀
スピード重視、先制攻撃って事で、突き技主体、小手狙いで行ってみましょう
本家とは大分違うでしょうけど、何か閃かないかしら?
パラドクス自体は使わないけど、動きの参考にはするわよ
シル・ウィンディア
『誰でもOK』
剣技かぁ。
実戦型の剣技ならわたしでもできるかな?
…よし、いってみようか。
わたしの体格的には短めの刀…。
小太刀がちょうどいいものになるかなぁ。
両手で握れる柄であればばっちりっ!
さて、それじゃよろしくお願いしますっ!
刀を両手で持って、何時斬りかかられてもいいように構えを取るよ。
パワーだけなら負けるけど、スピードと技量でカバーができるはずっ!
相手からの攻撃があれば、下段の構えから思いっきり切り上げて、相手の剣を上に弾いてから、切り落としを行うよ。
ここぞという時にしっかりと仕留める気持ちで行かないとね。
実戦は、技量もだけど気合も大切っ!!
切り落とし後は後退して再度構えを取るよ。
こちらからの攻撃をする場合は、一撃で仕留めるつもりで…。
斬撃をフェイントに使って、スピードを乗せた突きを三連で繰り出すよ。
スピードなら、わたしもそこそこできるからね。
一戦終わった後は、お辞儀をして挨拶。
ふぅ、疲れたぁ~。
小さくたって、伊達に修羅場は潜り抜けてないんだよ。
最後は気合だーっ!
六藤・鈴鹿
一般人と同じ身体能力に抑えて剣術勝負をする……良い機会だね
エルドラードのダンジョンと同じく、ディアボロスがパラドクスを封印して一般人の身体能力で行動する事案もあるかもしれない
其れを踏まえ、天然理心流をベースとした構えで剣術家と相対
ボクのは我流だから、練度で言えばそちらが上回るかもだけど……
代わりに、豊富な実戦経験を総動員し、ルールに反しない限りで実戦的な立ち回りと体術を以て剣術家の剣戟を受け、回避
そのまま流れる様に反撃の一撃を、ちゃんと一般人でも攻防が成立する様に抑えて放つ
本気の剣を用いた殺し合いにおいて、現在最終人類史ではディアボロスよりも豊富な人間は中々いないんじゃないかな
そうして、実戦……クロノヴェーダとの殺し合いを実際に担っている身としての経験から生まれる立ち回りを主体に見せながら、剣術家と最終人類史の人々に見せていく
これがディアボロス――最終人類史で、最も実戦経験を積み重ね練り上げた集団の剣術と立ち回りだよ
メルキディア・セデクリエル
アドリブ連携歓迎
相手は『誰でもOK』
(余りそうなら40代位の渋めな男性一般人の天然理心流剣士で)
ディアボロスの力を用いず、純粋な剣術の技量で試合ね!
得物はアバドリプスと同サイズの木刀を選択
流石に光線剣の相当品になるものは無いから二刀流もなしね
天然理心流は実戦ありきで振るう実の剣…ならば此方もこれまでの戦いで相手や仲間から覚えてきた剣技を一般人レベルの剣に落とし込むよう意識して打ち込みます
初めは此方の初見殺しな技で有利に進むけど途中から相手が此方の動きを見切ってきた…ッ!?
相討ち覚悟の気合の入った一撃をモロに喰らい、相手の天然理心流の"見切り"と"気組み"を侮った自分の至らなさを痛感し負けを認めます
一試合終えたら礼をして相手に敬意を
「参りました。有難うございました」
……天然理心流の実践稽古は棒術や投げ技と何でも有りらしいわよね
今度はそっち込みでやってみていいですか?
一里塚・燐寧
【燐五】
五月姫ちゃん(g00544)と試合
ほへー、近藤勇が道場主だった試衛館が新宿にあったなんてねぇ
奪還戦で新宿島を見せる時はこのネタで煽っちゃおうかなぁ?
道すがら五月姫ちゃんと談笑しつつも特設道場に入ったら真剣に(使うの竹刀だけど)
着替えてる時に見える肌や胸からも目を逸らして、邪念を払う
五月姫ちゃんとさ、一度ホンキで戦ってみたかったんだ
いつも隣で見てる五月姫ちゃんの強さを……自分の体でも味わいたくてさ
ただ模擬戦でもカノジョをチェーンソーで斬るのは気が引けてねぇ
その点、パラドクスなしの試合って、中々いい機会だと思わない?
面と剣道着を付けて立ち合い、五月姫ちゃんと熱く戦うよぉ
普段使う大剣とは違う勝手に戸惑うけど、間合いの測り方や相手の足捌き・手つきから来る攻撃の見切り方は体が知ってる
打ち合う中で好機が来たら、逆袈裟を左右から連続で繰り出し、最後に唐竹割りで〆るコンボを決めてみよう
必殺!三つ首断ち!なんてねぇ~
……あっ調子に乗ってたら五月姫ちゃんの技モロに喰らったっ
んふふ、流石武士の娘だねぇ
音羽・華楠
対戦相手『誰でもOK』
史実の新選組をリスペクトした新ジョブですか。
面白そうです。
私も再建された試衛館での剣術披露会、参加させて頂きますね。
私がリスペクトしたいのは、新選組三番隊組長斎藤一さん。
某漫画の影響で左片手一本突きの印象が強いですが、実は左片手一本突きを得意としていたのは史実だそうです。
ただ、他にも逸話がありまして――
大のお酒好きで極めて酒乱。
お酒を飲む度に人を斬ったと。
……まぁ、これはあくまでも俗説ですが。
ただ、火の無い所に煙は立たないもの。
私は仮説を立てました。
――『酔拳』。
酔っ払ったような動きで敵を幻惑、翻弄する拳法です。
史実の斎藤一さんはこれに近い剣術……言うなれば『酔剣』の使い手だったのではないかと。
故に、私が披露する剣術もそれに則って。
刀の切っ先を小刻みに揺らし、相手がこちらの太刀筋を見極め難くなるように。
身体も不規則に揺らし、相手が狙いを定め難くなるよう。
――それでいて、隙を見出せば鋭く片手一本突きを。
敵にこちらの動きを読まれ難くし、油断を誘う。
それも実戦的かなと。
瀧夜盛・五月姫
【燐五】
燐さんと(g04979)
(史実の)新選組の剣術って、どんなの、だったんだろう
燐さんが着替えるのを、横目に、ふとまじめに、考えてみる
新選組は、成敗を大義に、剣を振るってきた、人たちだ
人を斬るなら、先手必勝、一撃必殺。攻めの、剣
一方、普段の姫は、どちらかというと、カウンタースタイル
相手が攻撃、しようとしたら、それより早く動いて、斬るという、もの
たぶんきっと、姫とぜんぜん違う
見たことないものを、マネはできない、けど、妄想はできる
なるほど。思い描いたとおりに、振るってみよう
ん。お互いのこと、知るのに向かい合うことも、大切
だけどいつもと獲物、違う、からって、油断されちゃう、と、心外
「我流薙刀術」には、剣術だって、あるんだから
燐さんとの試合が、始まると、いつもより大きな踏み込みで間合いを詰め、突きを狙う
さすがに歴戦の燐さんがこれで、終わらせるわけはきっとない。視線と剣筋を見切り、開き足で躱してみよう
そして成功すれば、首を狙って、人斬りの一文字
一眼二足。これぞ“我流”天然理心流奥義……大丈夫?
風祭・天
新選組をリスペクトなジョブを創造ってマ?
私も刀を使うし、そんなジョブが出来るなんて超テンアゲ案件待ったなし☆ しかもあの試衛館でイメージを固めるとかマジでエモい…ガチ尊み☆
そんな尊み爆アリなイベントに参加しない手はないっしょー☆ ってことで、天さん参上だぜぃ☆
ちな、激推しは沖田総司です☆ 薄幸の美少年剣士とかやばばっしょ…☆ ロボ選組の同姓同名にはガッカリだったけどにゃー…ってのは、とりま、置いておき☆
で、試合だね、試合―☆ 天さん、相手は『誰でもOK』だしー☆
観客の人も居るんだから、パッと新選組って分かる剣術を使ってテンアゲモード突入したいよねー☆ とは言え、折角の試衛館での試合、武芸の神様にも失礼のないように…初撃は私の一番得意な居合で。あ、一応…こう見えても、礼とかはちゃんとするからね? ママがその辺ガチで厳しいし。
次撃以降はもう新選組やりらふぃー☆ やっぱしクライマックスは平晴眼からの三段突きがガチのマで正解っしょー☆
ん? 勝敗? それはあれだよ、武芸の神様のキュン度次第、だね☆
●天然理心流道場『試衛館』……こけら落とし剣術披露会
東京都新宿区市谷柳町……かつてこの地が江戸と呼ばれた天保十年、その道場は建てられた。
新選組局長である近藤勇の養父であり、天然理心流が三代目、近藤周助が創設。文久元年に四代目として近藤勇が継承した道場。それが天然理心流『試衛館』である。
近藤勇が上洛するまで、土方歳三や沖田総司を始めとする新選組の主要なメンバーを門弟や食客として抱え、隊士たちが青春を送っていた道場が現代に甦り、ディアボロスを迎え新選組の剣をリスペクトした新しいジョブとパラドクスを生みだすとあって、その様子を一目見ようと、試衛館のある市谷柳町は大勢の人でごった返していた。
文献などを元に、最終人類史の最新技術で当時の試衛館を忠実に再現した道場では、剣道着や剣道の防具を身に纏い、竹刀で素振りをするディアボロスや剣術家の姿と、それを取り囲む観客たちで溢れかえる。
新築の木材から香る木々の匂いと、運動することで発する汗の臭いが入り混じった剣道場……その中央に、遠宮・秋(アブノーマル中学生・g11768)が歩み出た。
「新選組って言ったら、『天然理心流』ってやつだよね。折角だから、その流派の人と戦いたいな……誰かいる?」
秋の呼びかけに、それまで賑やかだった道場内はシーンと静まり返る……超人的な能力を一般人と同じレベルにまで抑えているとは言え、救世の英雄であるディアボロス。対するは剣術を学んできたとは言え一般人。しかも伝説の道場である試衛館での第一戦目に、天然理心流の剣士たちはどうする? 誰かいくか? と、顔を見合わせる。
天然理心流の道場で、こけら落としの第一戦。言わば看板を賭けた試合に、誰が行くか……その時、一人の老人が立ち上がる。
「元気の良いお嬢さんじゃの。どれ、儂が行くか」
「平藤老!? 貴方様がお相手しなくても……いえ、ここはわたくしが!」
そう平藤と呼ばれた老人に若者が声を掛けるが、それを竹刀で制し、老人は面を付けると試合場の中央に歩み出た。
「おじいちゃん、大丈夫? あたし、剣術なんてやったことないけど実戦経験はあるし、純粋な剣士っぽくはなかったし一対一でもなかったけど『永倉新八』にも勝ったんだし、怪我させちゃうかもよ?」
「なに、剣士たる物、骨の一つや二つ折ってこその勲章じゃよ。どれ、始めようか」
そう言うと秋と老人、二人は中央で向かい合い礼をする。審判役の月読・栞が始め! と声を上げると、秋は勢いよく老人に向かって竹刀を構え飛びかかった。
「それじゃあいくy痛っ!?」
「面あり、一本!」
栞が旗を上げる。なにが起こったか分からない観客は、配信の動画をスロー再生して確かめる。
そこには振り下ろそうとした秋の竹刀を、電光石火の切り上げで弾き、強かに面を打つ老人の剣が映っていた。
「も、もう一本! って、ちょ、早すgぐえっ!?」
「胴あり、一本!」
次も同じように秋の竹刀を弾き、今度は胴を強く打つ。彼女は何度も立ち上がっては老人に挑むが、その竹刀の切っ先は老人に触れる前に弾かれ、神速の一撃を打ち込まれるのであった。
「面あり、一本! それまで!」
「うぐぐ、参りました……おじいさん、ディアボロスじゃないんですよね? 剣めちゃくちゃ速かったんですけど、どうやってるんですか……?」
何とか中央まで戻り、礼をした秋は、面を外しながら老人に尋ねる。老人は勿論ただの一般人じゃよ、と返しながら、手拭いで汗を拭うと彼女に向き合う。
「どんなに強い力も、使い方がなってなければただの暴力。剣道は力の使い方を学ぶ手段の一つ。より強くなりたければ、剣の使い方を学ぶと良いじゃろう」
「ディアボロスとクロノヴェーダの戦いじゃ、剣術は役に立たないって思ってたし、それも事実なんだろうけど……これはダサいよね。ちゃんと鍛えよ!」
秋の決意に、ニッコリと笑う老人は、防具と竹刀を手に控えへと歩き出そうとする。
「お、おじいさん! 良ければ荷物持ちます! だからと言っては何ですが……あたしを弟子にして下さいです!」
「ふむ……剣の道は険しいぞ?」
構いません、強くなりたいんです! そう告げる秋に、老人は笑うと荷物を預ける。パッと明るい表情を浮かべた秋は、嬉しそうに、そして大事そうに防具や竹刀を受け取ると、老人の後に続く。
彼が天然理心流の宗家の流れを引く人物だと知るのは、後の話しであった。
ディアボロス対天然理心流の剣士、その第一戦は天然理心流に軍配があがった。
続く第二戦、ディアボロスはメルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)が前に出る。
「ディアボロスの力を用いず、純粋な剣術の技量で試合ね! 腕が鳴るわ!」
そう言うと、メルキディアは愛刀である『魔断刀アバドリプス』と同じサイズの木刀を持ち出す。
流石に光線剣である『刀閃機イオスラッガー』の代わりになる物は無かったので、今回は二刀流ではなく一刀流で勝負に挑む。
対する天然理心流の剣士はと言うと、初戦の勝利で勢いづいたのか、年の頃は四十台前後の渋めの男性が前に出る。
「ご老公がディアボロス相手でも、我らが剣が通じることをお教え頂いた今、私も続きたいと思います……ディアボロス殿、お覚悟を」
「こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します」
そして栞の合図で、礼を交わした二人は剣を打ち込み合う。だが、メルキディアは勝利を確信していた。
「(天然理心流は実戦ありきで振るう実の剣。ならば此方も、これまでの戦いで相手や仲間から覚えてきた剣技を一般人レベルの剣に落とし込むよう意識して……これまでの経験は裏切らない!)」
そう心意気を乗せたメルキディアの剣は、慣れない一刀流にも関わらず相手を翻弄し追い詰めていく。だがしかし、肝心な所で見切られ、止めを刺せない。
「(粘りますね……これが天然理心流の剣士と言う訳ね。でも、このまま押し切るわ!)」
激しい気合いで木刀を振るうメルキディア。クロノヴェーダ対策のディアボロスの剣技と言う完全な初見殺しの剣にも関わらず、相手はそれを受けて行くにつれ徐々に対応してくる。
「はぁ、はぁ、やるわね……」
「ど、どうも……受けるので精一杯ですよ」
お互い息を荒くしながら、次の手を読み合う。メルキディアは、先程の老人が技術に全振りであり、今回の相手はそこまで技術は高くないと読む。だが若い分、体力と運動量が先の老人とは段違いであり、それがこの苦戦の原因であると分析した。
「(ならば……一撃で決めます!)」
息を整えると、抜刀の構えをしたメルキディア。そして気合いと共に踏み込み一閃する。
「(我流の剣技ですが、私の必殺剣……さあ、受けられるかしら!?)」
迫る刃。後ろに飛ぶなら、そのまま追撃。受けようとするなら防御を貫き胴を斬る……さあどうする!? そうメルキディアが高速の思考を巡らせながら木刀を振るうと、男性は予想外の前に踏み込んで来た。
「メーン!」
「(なっ……!?)」
「面あり、一本! それまで!」
胴を斬られながらも、カウンターで面を打つ剣士。剣道のルールでは、同時であればより致死性の高い方が勝者となる。
胴を斬られても生き延びる可能性はあるが、首を落とされれば勝ちはない……栞の上げた旗は、それを示していた。
「ふぅ……ありがとうございました」
「参りました。有難うございました」
礼を交わし、健闘を称える男性とメルキディア。試合場の外へと歩みながら、彼女は自身を打ち負かした剣士に問いかける。
「……天然理心流の実践稽古は、棒術や投げ技と何でも有りらしいわね。今度はそっち込みでやってみていいですか?」
「はははっ。確かに天然理心流の道場では、剣術の他にも棒術や小太刀、それに柔術も学べます。強くなりたいのであれば、歓迎致しますよ」
そう笑いながら告げた彼は、メルキディアに自分が所属している道場の場所を教えるのであった。
試衛館道場、こけら落としの天然理心流対ディアボロスの三本勝負。最後の戦いは六藤・鈴鹿(第六天魔王・天女自在天ノ型・g08449)が名乗りを上げる。
ここまで天然理心流の二本先取……能力を一般人並みに抑えているとは言え、ここでディヴィジョンの強さを魅せたいところであった。
だが、鈴鹿はと言うと、勝ち負けは二の次、一般人と同じ身体能力に抑えての剣術勝負を良い機会と捉えていた。
「エルドラードのダンジョンと同じく、ディアボロスがパラドクスを封印し、一般人の身体能力で行動する事案もあるかも知れない」
とは試合前の鈴鹿の談。彼女が言う通り、過去にパラドクスが使えないダンジョンが存在し、ディアボロスは苦戦を強いられたことがある。
そんな事態に備え、この機会を最大限に活かそうと考えていたのだ。
対戦相手は、年の頃は鈴鹿と同じか少し上……大学生ぐらいであろうか? まだ若い剣士であった。
しかし、その構えは堂に入っており、ディアボロスの身体能力がない今の鈴鹿では、苦戦は必死と思われていた。
「はじめ!」
審判を務める栞の掛け声が道場に響く。同時に互いに向かって駆け出す二人。
「ボクのは我流だから、練度で言えばそちらが上回るかもだけど……!」
奇しくもお互い天然理心流の構えから剣を繰り出す。打って、弾いて、構えて、受けて。我流で学び、クロノヴェーダとの戦いと言う実戦で鍛えた鈴鹿の剣。対するは道場で学び、稽古で鍛えた鍛錬の剣。
同じ天然理心流とは言え、育ちが全く違う二つの剣が、現代に甦った試衛館と言う天然理心流の伝説の道場でぶつかり合う姿は、戦っている二人だけでなく、応援する観衆の声も熱を帯びていた。
「どうですかディアボロスさん! 殺し合いの経験は確かにありませんが……実戦の経験なら、稽古を通して鍛えて来たつもりです!」
若い剣士の声に、鈴鹿は確かに、と頷く。
実戦的な稽古は、限りなく実戦に近い……その剣は確かに鋭く、的確に急所を狙ってきている。
それでも……足りない。何がと問われれば、鈴鹿はこう答えただろう。『殺意』と。
鈴鹿は反則にならないよう、偶然を装い男の着ている道着の裾を一瞬踏む。刹那の動きの乱れ……それだけあれば充分であった。
打ち込まれた一撃の先には鈴鹿は居ない……狭い面を被った視界の外に瞬時に移動した彼女は、相手の反応よりも早く行動を起こす。
「(いない!? 横から殺気……こ、殺される!?)」
男は振り返りながら剣を薙ぐ。だがその動きを読んでいた鈴鹿は相手の竹刀を弾き飛ばし、無防備になった相手の面を軽く叩く。
「面あり、一本!」
試合場に栞の声が響く。ディアボロスの……鈴鹿の勝利であった。
「お疲れ様です。完敗です……最後、殺されるかと思いました」
男は鈴鹿に握手を求めながらそう告げる。彼女は微笑みながら、口を開く。
「本気の剣を用いた殺し合いにおいて、現在最終人類史では、ディアボロスよりも豊富な人間は中々いないんじゃないかな」
「確かに……稽古だと相手を殺そうと思って打ち込むことはありませんね」
「うん。そうして、実戦……実際にクロノヴェーダとの本気の殺し合いを実際に担っている身として、その経験から生まれる立ち回りは十の稽古に勝る……と言ったところだね」
鈴鹿の言葉に、男は納得する。一の本気の殺し合いは、十の稽古に勝る……が、それをあなたたちにさせないため、ボクたちは戦っているんだよ。と言うことを付け加えるのも忘れない。
健闘した男性にも、そして勝者である鈴鹿にも、祝福の拍手は等しく送られるのであった。
こうして、こけら落としの天然理心流剣士とディアボロスの三本勝負は終わった。
ここからは、能力を一般人並みに抑えたとは言え、ディアボロス同士の本気の剣のぶつかり合いが始まる。
集まった人々の熱狂は、最高潮に達しようとしていた。
●決戦の『試衛館』……ディアボロス、かく戦えり
新宿区市谷柳町『試衛館』……こけら落としの天然理心流剣士との交流戦を終えた道場内は、ざわざわと盛り上がっていた。
極められた剣術と、実戦で鍛えられた武のぶつかり合い。ディアボロスの戦いを間近で見られたことの興奮。
そんな試衛館の剣道場に、今度は二人のディアボロスが歩み出る。
一人は道着の背中をばっくりと開け、サキュバスの羽根を出した宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)……そのセクシーな背中のラインに、おおっと言う声が上がる。
もう一人は、青い道着を来た小柄な少女……シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)であった。
「ここが伝説の『試衛館』……元だけど、レイヤーの血が騒ぐのよ。新選組コスをして撮影したら、もう映えなのね!」
元コスプレイヤーであるアリスは、オタクの教養として新選組は齧っていた。幕末を舞台にした漫画やアニメで新選組はお約束。好きなキャラも一人二人ではない。
勿論、偏った知識であるのは否定しない。だが今回は皆がイメージする新選組をリスペクトした新しいパラドクスを生みだす機会……アニメやゲームを元にしても良いじゃないのと彼女は思っていた。
対するシルはと言うと、緊張で震えていた。いや、武者震いかも知れない。
片手剣と魔砲を組み合わせた戦いを得意とする彼女ではあるが、どちらかと言えば魔術に寄っている。
その上体格も小柄で、通常サイズの竹刀では丈に合わず、小太刀サイズの竹刀を選んでいた。
だが、その心意気はアリスに負けてはいない。
「新選組の剣技かぁ。実戦型の剣技ならわたしでもできるかな? ……よし、いってみようか」
そう言って深呼吸を一つすると、面を被り紐を絞めるシル。そして両者は向かい合うと、互いに礼をする。
「それでは……はじめ!」
栞の掛け声で、両者はそれぞれの動きを取る。
竹刀を手に一気に駆け出したアリスに対し、シルは小太刀を下段に構え受けの姿勢を取る。
「新選組のセオリーに、一人に対して複数で相手をする……とかも聞いたけど、今回は個人技の方よね。スピード重視、先制攻撃って事で、突き技主体の小手狙いで行ってみましょう!」
ただ、シルは下段に構えているため籠手は狙えない今、彼女の喉元を狙い竹刀を突き出すアリス。スピードを乗せた突進は、アリスに何かを閃きそうと感じさせつつ、最後の一脚を踏み込む。
「突きーっ!」
竹刀の先が喉元に迫る……物凄いスピードだが、スピードなら負けてないとシルは強く意識し、剣を動かす。
「(パワーだけなら負けるけど、スピードと技量でカバーができるはずっ!)」
見えた、そう呟いたシルは、突きの軌道から身体を沈め交わすと、アリスの懐に潜り込んで全身をバネとし下段から小太刀で斬り上げる。
あっ、とアリスが呟いた時にはもう遅い。竹刀は弾き飛ばされ、飛び上がったシルが全身を刃にし、その勢いそのままに突きを三回繰り出した。
「つきぃぃぃっ!!」
「突きあり、一本!」
栞がシルに向かって旗を上げる。彼女が放った空中からの勢いを付けた三段突きを受けたアリスは、思わず尻餅を付く。
「負けたのよ……完敗なの」
そう呟くアリス。パラドクスがあれば、妖精たちが居れば、と言い訳はしない。足りない技術をそれらに頼っていた自分の弱さが招いた敗北。
対してシルは自分の強みを活かし、体格的に長期戦は持たないと一瞬の勝機に賭けていた……ただそれだけのこと。
「小さくったって、伊達に修羅場は潜り抜けてないんだよ! 最後は気合いだーっ!!」
勝利の雄叫びを上げ、観衆の拍手と声援に答えるシルに、アリスもパチパチと拍手を送るのであった。
小が大に打ち勝つ……日本人好みの一戦に盛り上がる観衆たち。
その熱量もそのまま、ディアボロス同士の第二戦が行われる。
歩み出たのは音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)と風祭・天(逢佛殺佛・g08672)の二人。
「新選組をリスペクトなジョブを創造って、私も刀を使うし、そんなジョブが出来るなんて超テンアゲ案件待ったなし☆ しかもあの試衛館でイメージを固めるとかマジでエモい……ガチ尊み☆」
明るさ全開のハイテンションなギャルお嬢様である天は、観客たちに向かいテンションぶち上げで手を振るう。
「お嬢ちゃん! 好きな剣士は誰だい!?」
そんな声にも彼女は嫌がる顔一つせず、両手を組んで答える。
「もち、天さん激推しは沖田総司です☆ 薄幸の美少年剣士とかやばばっしょ……☆ ロボ選組の同姓同名にはガッカリだったけどにゃー……ってのは、とりま、置いておき☆ ところで、お相手さんフラフラしてるけど、大丈夫?」
天の言葉に、皆の視線が華楠に向かう。確かに彼女はフラフラと身体を揺らし、まるで酒に酔っているようであった。
「華楠さん、大丈夫ですか? まさか……」
「大丈夫です、栞さん……これはイメージを固めているだけです。そもそも私はハタチ未満ですから、お酒は飲めないです」
審判を務める栞が心配そうに問いかけると、そう返した華楠は身体を揺らしつつ、なぜこのようなことをしているのかを語る。
「今回、私がリスペクトしたいのは、新選組三番隊組長である斎藤一さん……彼には逸話がありまして、大のお酒好きで極めて酒乱。お酒を飲むたびに人を斬った、と言う俗説がありまして、私は仮説を立てました」
華楠はそう言うと、大きく身体をフラフラっとさせるとビシっと止まる。
「……『酔拳』」
「酔拳?」
栞や天を始めとする皆が首を傾げるなか、彼女は話を続ける。
「酔っ払ったような動きで敵を幻惑、翻弄する拳法です。史実の斎藤一さんはこれに近い剣術……言うなれば『酔剣』の使い手だったのではないかと。故に、私が披露する剣術もそれに則って……」
そう言って、華楠は竹刀を斎藤一が得意とした左片手での平刺突の構えを取る。
だがその切っ先はゆらゆらと不規則に揺れ、また同時に身体も揺れており、対する天は狙いが定められない。
「でもその剣、折角の試衛館での試合なのに、武芸の神様に失礼だよ? ママがその辺ガチで厳しいし……それに」
「それに?」
天の言葉に栞がその先を訪ねるが、彼女は剣で教えると栞に試合を始めるように告げる。
「そ、それでは……互いに礼、はじめ!」
困惑しつつも放つ栞の掛け声で、二人は礼をするとそれぞれの構えを取る。
華楠は左手で構えた竹刀の先をゆらゆらと身体ごと揺らし、天を幻惑しようとする。
天はと言うと、腰を落とし、居合いの構えを取ると華楠へ向かいジリジリと近付いていく。
「(隙を見い出せば、鋭く突きを……突きを……隙が、ない!?)」
面越しの天が放つ威圧に、ゾクっと華楠の背中に汗が滴る。次の瞬間、踏み込んだ天が竹刀を走らせる。
「ええい!!」
攻撃は最大の隙……そう判断した華楠は、揺らしていた身体を止め、鋭い片手一本突きを放つ。だが、その一撃は天の身体に届く前に、気合いの声と共に放たれた居合いで弾き飛ばされた。
「ああっ!?」
竹刀を弾かれ、華楠の懐ががら空きになる。そこに平晴眼に構え直した天が、最推しである沖田総司の得意とする三段突きを放った。
「い、一本! それまで!」
栞が旗を天に向かって上げると、彼女は面を取りながら観客の歓声に答える。そんな彼女に向かい、同じく面を外した華楠が尋ねる。
「天さん……私の酔剣、何処がダメでしたのでしょうか?」
尋ねられた天は、うーんと頬を指で掻くと、少し言いづらそうに告げる。
「酔剣、相手を油断させる剣だよね? でも、相手が油断しなかったらどうなるかな? 特に今回の新ジョブは蝦夷共和国の新選組……剣の達人揃いだよね。それに……」
「それに?」
「それに、新ジョブってことは私たちハタチ未満も就けるのに、飲んでないとしても酔うのは色々とマズいかな?」
ああっ、と声を上げる華楠……納得いったようで、天はうんうんと頷く。
「でもアイデアは悪くなかったっしょ☆ 何か閃くかもだし☆」
天に肩を叩かれながら、華楠は道場に一礼するのだった。
ディアボロス同士による剣術試合、その最後の一戦は、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)と瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)によって行われる。
更衣室で燐寧が剣道着に着替えるのを横目で見ながら、五月姫はふと考えていた。
「(史実の、新選組の剣術って、どんなの、だったんだろう?)」
依頼を受ける際、栞が貸してくれた大量の新選組についての本……それを一通り眺めた五月姫は、自分なりの考えをまとめようとする。
「(新選組は、成敗を大義に、剣を振るってきた、人たちだ。人を斬るなら、先手必勝、一撃必殺。攻めの、剣……一方、普段の姫は、どちらかというと、カウンタースタイル。相手が攻撃、しようとしたら、それより早く動いて、斬るという、もの。たぶんきっと、姫とぜんぜん違う)」
服を脱ぎ、白の下着姿になると脱いだ服を綺麗に畳んで棚に仕舞い、道着に着替えつつ五月姫は史実の新選組と自身の戦闘スタイルの違いに思い悩む。
「(見たことないものを、マネはできない、けど、妄想はできる。なるほど。思い描いたとおりに、振るってみよう)」
五月姫は着替えの手を止め、目を瞑り、幕末の時代に妄想を耽ると、そこには剣道場から響く剣士たちの声と打ちあう竹刀の音。
そんな彼女の様子を知らず、着替え終えた燐寧は五月姫に声を掛けようと首を横に捻り……純白の下着姿で真剣に集中している彼女の肌や頂きを見て、慌てて逆に首を捻ると、邪念を払うように頬を叩く。
「さ、五月姫ちゃん! 考え事かい?」
「あ、燐さん。少し、してました」
燐寧に声を掛けられ、妄想から帰って来た五月姫は、着替えの手を再開する。
がさごそと発せられる衣類の擦れる音に、燐寧は考えるな、考えるなと意識を向けないようにしながら、話しを切り出す。
「あたし、五月姫ちゃんとさ、一度ホンキで戦ってみたかったんだ。いつも隣で見てる五月姫ちゃんの強さを……自分の身体でも味わいたくてさ」
「ん。お互いのこと、知るのに向かい合うことも、大切。でも、自分の身体で、味わいたい……そう言うの、好き?」
五月姫の発したその言葉に、ボッと顔を赤くする燐寧。きっと痛いとかの意味で言ったのだと思うが、愛しき恋人の口から出ると違う意味で捉えてしまう。
慌てて水を飲み、思考をクールダウンさせた燐寧は、続きを話す。
「ただ模擬戦でもカノジョをチェーンソーで斬るのは気が引けてねぇ。その点、パラドクスなしの試合って、中々いい機会だと思わない?」
「姫も、そう思う。だけどいつもと獲物、違う、からって、油断されちゃう、と、心外。『我流薙刀術』には、剣術だって、あるんだから」
道着に着替え、防具を付け終わった五月姫は、手拭いを頭に巻き、髪をまとめると面と竹刀を持つ。
「準備、出来た。皆、待ってる」
「あぁ、それじゃ行こうか……本気の試合、楽しみにしてるんだよ」
そして舞台は試衛館の剣道場へと移る。向かい合う燐寧と五月姫は、栞の掛け声と共に同時に動きだした。
まず始めに動いたのは五月姫。何時もより大きな踏み込みで間合いを詰めると、燐寧の喉元へ突きを狙う。
だが、その切っ先が届く前に、燐寧の身体は自然と動き、竹刀と竹刀がぶつかり合い鍔迫り合いとなる。
「(普段使うチェーンソー大剣とは違うけど、間合いの測り方や攻撃の見切りは身体が覚えてるんだよぉ……特に、隣でしっかり見ていた五月姫ちゃんの動きなら、ねぇ!)」
激しい打ちあいが続く。竹刀と竹刀がぶつかり合う音が道場内に響き、見ている観客たちもその鋭さに息を飲む。
「(流石に、歴戦の燐さんが、これで、終わらせる訳は、きっとない。必ず大技、狙って来る……来たら、視線と、剣筋を見切り、開き足で、躱してみよう)」
しかし、付き合いが長いのは、五月姫も同じ……防具越しに燐寧の瞳に視線を向けながら、その時が来るのを待つ。
長いようで短い時間が流れ、やがてその時が来た。何度目かの鍔迫り合いの最中、一瞬だが五月姫の竹刀が何時もより大きく引かれる。
「好機! 行くよぉ、五月姫ちゃん!」
そう叫びながら、燐寧は竹刀を下げると逆袈裟斬りを左、右と連続で放ち、最後に振り上げた竹刀を勢いを乗せ、五月姫の頭頂部へと向け唐竹割りを繰り出す。
「必殺! 三つ首断ち! なんてねぇ~……って、えぇっ!?」
燐寧が勝利を確信したその瞬間を待っていた五月姫は、左右の逆袈裟を竹刀で受け止め、最後の唐竹割りを足を開いて交わしてみせる。
その動きに驚く燐寧の首を狙い、今度は五月姫が鋭い横薙ぎの一撃を放つ。
「一眼二足、人斬りの一文字。これぞ“我流”天然理心流奥義……大丈夫?」
喉の防具のおかげで、五月姫の妄想から得た人斬りの一文字斬りを受けた燐寧は、道場に倒れ込むだけで済んだ。
慌てて駆け寄り、抱き起こそうとする五月姫の腕の中で、燐寧は彼女にだけ聞こえるようにそっと囁く。
「強いねぇ。んふふ、流石は武士の娘だねぇ……惚れ直したんだよぉ」
五月姫は燐寧に向け何か言ったようであるが、道場を包む喝采で掻き消され、なんと言ったのかは分からない。
確実に言えることは、二人の仲は、試合を通しより深まったと言うことである。
そして大喝采の中で終わった試衛館剣術披露会……次に控えるのは、今回のメインとも言える史実の新選組をリスペクトした新ジョブの創造、である。
蝦夷共和国の新選組に対抗するため、史実の新選組の力と技をイメージした新たなる創造で、奪還を阻止する敵を討つ。
新たな力を手にするため、ディアボロスは創造に挑むのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV2が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【一刀両断】LV2が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV2が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
宇佐美・アリス
アドリブOK
実際目の当たりにすると勉強になるわぁ
原田君等、槍使いの人に詫びつつ、今回は剣士ジョブ
剣技だし【斬撃】は外せないわね
両断は示現流ぽいから今回は除外、と
色々とエピソードがあるけど、殺意が高いと言うか、確実に仕留めようって言う【殺気】は凄かったんじゃないかしら?
切り合いしてるから当然と言えば当然よね
あと一つが悩ましいわねぇ
う〜ん
【連撃】、かしら?
さっきの試合でも沖田総司の三段突きポイの使ってる人、何人かいたし、複数人で斬りかかる戦法も、要は連撃って事よね
市街戦に特化した地形の利用とかも気になるけど、【斬撃】【殺気】【連撃】の3つで、単騎でも集団戦でも、斬撃を重ねて確実に仕留めていく感じの剣士って感じで
ジョブ名はストレートに「新選組隊士」じゃダメ?
・・・やっぱり、局長の許可なしに入隊はダメよね〜
局中法度でジョブチェンジ出来なくなるしね
言ってみただけだって
じゃぁ【天狼剣士】でどうかしら?
「天」然理心流と壬生「狼」をくっつけてみたわ
風祭・天
剣術披露会は無事にテンアゲしてよきよき☆
やっぱしこーいう時は皆で盛り上がらんとねー☆
SPDに優れたジョブになるってことは、「先の先」や「後の先」が狙い易し☆ つまりは斬られるより速く斬る…新選組らしくてよきよきー☆
ってことで、天さんは新選組、壬生狼の戦闘力をリスペクト案件だぜぃ☆
で、で、新選組って言ったら先ずは天然理心流を始めとした剣術だよね☆
そんな新選組をリスペクトするのなら、やっぱ【斬撃】は外せないっしょ☆
そして、戦闘に重要なのはザ・気合☆ 近藤局長も「気組大事」って言ってたしー☆ で、戦場で出す気合って言ったら…とーぜん【殺気】だよね☆
んで、最後のピースは【勇気】じゃない?
死番として先陣を切ったり、不逞の浪士と斬り合ったり…色々あれど、皆が共通して持ってたのはこれじゃないかなーって☆
ジョブ名は【群狼剣客】でどーだろ?
壬生の狼と呼ばれた新選組のように強い剣客(復讐者)の群れ、ってことで☆ 剣士じゃなくて剣客なのは…剣客の方が新選組っぽいからだぜぃ☆
さてさて、結果どうなるかにゃー☆
●『試衛館』新たなる創造
最終人類史に復刻した新選組発祥の地とも言える試衛館。そこで行われた剣術披露会は、ディアボロスたちの活躍を一目見ようと集まった観客たちの前で、拍手喝采の中幕を閉じた。
次に始まるのは、今回の試合や新選組のイメージを元にした、史実の新選組をリスペクトした新ジョブの創造。
どんなジョブにするのか、そのジョブにどんな技能を与えるのか。新選組をリスペクトするスピード系の剣士と言うことだけは決まっている。
だが、逆に言えば、それ以外はディアボロスたちの決断に任されたのだ。
「剣術披露会は無事にテンアゲしてよきよき☆ やっぱしこーいう時は皆で盛り上がらんとねー☆」
そう言うのは、風祭・天(逢佛殺佛・g08672)……彼女もまた、この時の為に新たなるジョブ名を考えて来ていた。
現在、新たなるジョブ名として名が挙がっているのは【剣狼】……『剣』という牙を時代へと剥き続けた『狼』、それが新たなるジョブの最有力候補であった。
「SPDに優れたジョブになるってことは、『先の先』や『後の先』が狙い易し☆ つまりは斬られるより速く斬る……新選組らしくてよきよきー☆ さて、天さんの考えたジョブ名は……☆」
それは【群狼剣客】……壬生の狼と呼ばれた新選組のように強い剣客(ディアボロス)の群れ、から取った名であった。
彼女曰く、剣士じゃなくて剣客なのは……剣客の方が新選組っぽいから☆ とのこと。
【剣狼】と【群狼剣客】、どちらも新選組の前身である壬生狼をイメージしやすく、新たなるジョブの名に相応しいと票が割れる。
そして最終決定は、審判として参加していた時先案内人の月読・栞に任された。
「正直、どちらも新しいジョブに相応しい名前だと思います。ですが、ここで決めませんと次に進めません。選ばせて頂きました」
栞は皆の前でそう伝えると、手にした巻物を広げる。
そこに書かれていたのは、【群狼剣客】の名であった。
「選考理由としては、他に無い名であったことです。どちらも甲乙つけがたい名でしたが、新しく創造されるジョブの名として、その一点で勝りました」
こうして、新しく創造されるジョブの名は【群狼剣客】と決まる。
そして、次に始まるのは、それに相応しい技能の選択であった。
まず、決まったのは技能の一つ目。
それは【斬撃】……刀を使った剣技と言うことで、これは外せないと誰もが認める技能。
そして二つ目、選ばれたのは【殺気】であった。
気組を以て相手を討つ新選組の心意気。それを表現するには、この技能しかないと言うで誰も文句は出なかった。
ここまでは順調であったが、最後の一つが紛糾する……候補に上がったのは、【連撃】【勇気】そして【戦闘知識】の三つ。
新選組の代表格である沖田総司の必殺剣、三段突きをイメージした【連撃】
戦うこと、そして死地に踏み込むこと。それは【勇気】であると誰かが言った。
最後の【戦闘知識】は、刀を使う者としての知識。正しい剣の使い方を知らなければ、ただの暴力となる……それを戒める知見。
どれもが新選組をリスペクトするに相応しく、また外せない技能であった。
「あと一つ、悩ましいわねぇ……う〜ん、ここは【連撃】、かしら?」
全員が頭を悩ませていたとき、そう告げたのは宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)であった。
皆の顔が彼女へと向くと、アリスは少し照れながらも口を開く。
「さっきの試合でも沖田総司の三段突きポイの使ってる人、何人かいたし……複数人で斬りかかる戦法も、要は連撃ってことよね?」
確かにスピード特化のジョブと言うことが今回の新たなるジョブの大前提として決められている。
連携攻撃、連続攻撃と言った行動をイメージしやすい【連撃】は、相応しいかも知れない。
「【勇気】や【戦闘知識】も気になるけど、【斬撃】【殺気】【連撃】の三つで、単騎でも集団戦でも、斬撃を重ねて確実に仕留めていく感じの剣士、いえ剣客ね。って、感じでどうかしら?」
アリスの意見に、皆が納得する。新選組をリスペクトすると言う意味で、沖田総司をイメージしやすく、そしてスピード特化の剣士技能。
何よりも、【群狼剣客】の名に相応しいと言うことで、最後の技能は【連撃】と決まった。
こうして、今回新たなジョブとして創造されるのは、名を【群狼剣客】と言い、技能は【斬撃】【殺気】【連撃】と決まった。
最後に残るのは、新たなるパラドクスの創造……【群狼剣客】に相応しい、史実新選組をリスペクトした技を生みだし、それを実際にこの『試衛館』でお披露目する。
新たなる創造の完遂まであと少し、クライマックスが迫っていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】がLV3になった!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【グロリアス】がLV2になった!
遠宮・秋
あたしは新選組をリスペクトしたんだなっていうのと、どんな技かが分かりやすいようなやつがいいかな
最終人類史で「新選組の技」って言ったらやっぱ「三段突き」だよね
技能もぴったりだし、これをベースに考えていきたいな
パラドクスなら普通に剣で突きをするだけじゃなくて、もう一声できるかな?
例えば剣を命中させた的だけじゃなく、その奥にいる、間合いの外の的まで斬撃を貫通させるみたいな
大太刀「白河泡沫分」を手に実演
複数の巻藁を一列に並べ、その端のやつに見様見真似、三段突き!
瞬時に放った三回の突き。巻藁いくつ攻撃できたかで対象数は分かりそ
よっし、いい感じ
速いイメージの単語を付けて石火三段突きとか……?
他にも○○三段突きとか三段突き・○○みたいないいネーミングが他の復讐者にあったらそっちでもよさそ
技能1は【狼変身】、技能2は華麗さっていったらクリティカルってことで狙いやすくなる【命中アップ】
「殺気と集中力を高め、一瞬のうちに3回の突きを放ち敵を切り伏せます」
とかどうかな
●新たなるパラドクスの創造……誕生【群狼剣客】
試衛館剣術披露会、その最後の演目が迫っていた。
ざわざわと騒めく剣道場……その舞台では、幾つかの巻き藁が立てられ、大太刀『白河泡沫分』を手にした遠宮・秋(アブノーマル中学生・g11768)が剣道着姿で精神を集中させていた。
既に彼女は新たに創造された【群狼剣客】のジョブに目覚めている。正式なジョブチェンジではないため仮初ではあるが、その力を振るうことが出来た。
そして今、新たなる力を振るい、新しいジョブに相応しいパラドクスを魅せる時が来た。
「最終人類史で『新選組の技』って言ったらやっぱ『三段突き』だよね……パラドクスなら普通に刀で突きをするだけじゃなくて、もう一声できるかな?」
そう呟きながら、秋は正面に対する巻き藁に向かい、平突きの構えを取る。
「ふぅー……ふぅー……よし、行くよ!」
何度かの深呼吸を終え……秋の集中力は限界まで高まる。同時に殺気が刃に乗り、雄叫びと共に巻き藁へ突進した。
「一つ!」
巻き藁に大太刀の刃が突き刺さる。それと同時に、背後の巻き藁にも剣撃が走る。
「二つ!」
突き刺さった刃を素早く抜き、再び巻き藁に突き刺す。また背後に立てられた別の巻き藁に衝撃波が突き刺さった。
「三つ!」
その声と同時に引き抜かれた大太刀は、一瞬のうちに二度の突きを受けた巻き藁へと再度深く突き立てられる。
彼女が放った三段突きにより巻き藁は両断され……その刀身から発せられた見えざる刃は、奥に立てられた巻き藁をも巻き込んだ。
「よっし、良い感じ! 名前は……そうだね、素早いイメージの三段突きってことで、【石火三段突き】とかどうかな?」
編み出された【群狼剣客】のパラドクス、その名は【石火三段突き】。
「説明は……『殺気と集中力を高め、一瞬のうちに三回の突きを放ち、後ろの敵ごと切り伏せます』って、感じかな?」
そう言うと、秋は汗で輝く額で笑顔を魅せる。
こうして【群狼剣客】のパラドクスは生み出された。最後は、この新たなパラドクスに相応しい効果を与えれば、新たなる創造の完成であった。
「うーん、やっぱり【群狼剣客】ってだけあって、一つ目の効果は【狼変身】かな? 二つ目は……華麗さって言ったらクリティカルってことで、狙いやすくなる【命中アップ】だね」
発案者である秋の提案に、皆が相違なしと頷く。こうして、新たなる創造に必要な全てのピースが揃う。
史実の新選組をリスペクトした新ジョブの創造……それにより、暗黒世界蝦夷共和国の新選組を打ち倒す力を得る試みは成功したのである。
今回生み出されたディアボロスたちの新たなる力は、北の大地の奪還に大いに役立つだろう。
新たなるパラドクスの披露を終えた秋に、そしてこの剣術披露会に参加したすべてのディアボロスたちに、試衛館を埋め尽くした観客たちは拍手を送る。
その力強い声援を受け、北海道奪還に向けディアボロスたちはまた一歩、歩み出すのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【狼変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!