肥後国のキマイラウィッチ

 攻略旅団の提案により、天正大戦国全域で、キマイラウィッチの漂着を警戒していましたが、どうやら、キマイラウィッチは九州に漂着したようです。
 漂着したキマイラウィッチは、ジェネラル級キマイラウィッチ『タラスク』と、その軍勢のようです。
 タラスクの軍勢は、火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦の被害が少なかった部隊である為、相当規模の軍勢となっているようです。
 タラスクは漂着した肥後国から南、薩摩国方面に向かって進んでいる為、このままでは、薩摩国の島津に合流する可能性が高いでしょう。
 現在、薩摩国に対する城取合戦の準備が進んでいる為、攻略旅団の方針に従い、キマイラウィッチの合流を阻止する作戦を行ってください。
 敵進路の誘導と共に、可能な限り敵の数を減らし、キマイラウィッチの脅威を低下させる事が出来れば尚良いでしょう。

タラスク

逃げて逃げて逃げまくれ!(作者 ゆうきつかさ
3


#天正大戦国  #肥後国のキマイラウィッチ  #肥後国  #漂着キマイラウィッチ  #タラスク 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#天正大戦国
🔒
#肥後国のキマイラウィッチ
🔒
#肥後国
🔒
#漂着キマイラウィッチ
🔒
#タラスク


0



●アヤメからの依頼
「攻略旅団の警戒活動により、天正大戦国の九州に漂着したキマイラウィッチの状況を把握する事に成功した。キマイラウィッチが漂着したのは『肥後国』、天魔武者の『龍造寺・島津』とディアボロスが三つ巴で争った場所だ。肥後国は、島津によって城が破壊されている為、令制国の境界が無くなっていたので、漂着しやすかったのだろう。漂着したキマイラウィッチは、ジェネラル級キマイラウィッチ『タラスク』と、その軍勢のようだ。タラスクは、現地のクロノヴェーダと合流すべく、街道を南下しているようなので、遠からず、島津の天魔武者と接触する筈だ。現在、島津との決着をつける作戦を準備している状況なので、タラスクが島津に合流するのは避けたいというのが、攻略旅団の方針となっている。そこで、皆には、タラスク軍の進路を誘導して島津に接触しないようにしつつ、敵戦力に打撃を与えるべく、戦闘を仕掛けて欲しい」
 鬼姫・アヤメ(鬼人の鬼狩人・g03328)がディアボロスに対して、今回の依頼を説明した。

●今回の目的
「タラスクの軍勢は、天正大戦国の重要拠点を探しており、整備された大きな街道や大軍が移動した痕跡のある街道などを探して、辿っているようだ。これを利用すれば、敵軍の進路を誘導する事が出来るかもしれない。敵を誘導した上で、誘導する方向からディアボロスが襲撃を掛ければ、更に、誘導の効果を高める事が出来るだろう」
 ちなみに、タラスク軍は島津と合流するため、全力で逃げまくるようである。
 そのため、誘導する事は難しくないものの、場合によっては島津と合流してしまう可能性もあるようだ。

●アヤメからの言葉
「ただし、タラスクの軍勢は、かなりの戦力を保っており、無傷で島津軍に合流されれば、戦力が倍増するような事態になりかねない。肥後国の北部には、龍造寺が拠点を築いているので、そちらとの合流も出来れば避けたいところだ。誘導する場所は、島津とも龍造寺とも接触せず、大きな街道が通っており、かつ、現在は拠点としての価値が無い場所が理想ではあるものの……そんな都合の良い場所があるかどうかは、正直分からん」
 そう言ってアヤメが、気まずい様子で視線を逸らした。

●怒り
「おのれ、ディアボロスめ。我が敬愛するジャンヌ様を滅ぼし、我が愛する大地、火刑戦旗ラ・ピュセルを強奪するとは!」
 肥後国の沿岸に漂着したタラスクが、憤怒の叫びをあげた。
「……落ち着きなさい、タラスク。貴方の役割は何ですか? ジャンヌ様に託された思いを思い出すのです? 復讐心を鎮めなさい、そして、やるべきことをやるのです」
 背中の聖女が、タラスクを諭す。
「ぐぬぬ」
 タラスクは不満そうにしていたが、無理やり自分を落ち着かせた。
「これから、街道沿いに南に向かうぞ。まずは、この地のクロノヴェーダと接触し、状況を把握せねばならん。斥候部隊は先行して、進むべき道を探れ。進むべき道は、整備された街道、特に最近大軍が移動した形跡がある街道だ。その道を進めば、この地のクロノヴェーダの重要拠点に向かう事が出来る筈だからな。とにかく、拠点に向かう事を最優先にしろ。敵との戦闘は二の次だ」
 そう言ってタラスクが、配下の者達に命令を下すのだった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV2 / 【フィニッシュ】LV2 / 【反撃アップ】LV2 / 【アヴォイド】LV1

●マスターより

ゆうきつかさ
 どうも、ゆうきつかさです。
 今回の目的は、九州に漂着したジェネラル級キマイラウィッチ『タラスク』が、島津に合流するのを阻止する事です。
 タラスクの軍勢は、火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦の被害が少なかったため、相当規模の軍勢となっています。
 タラスクは漂着した肥後国から南、薩摩国方面に向かって進んでいるため、このままでは、薩摩国の島津に合流する可能性が高いでしょう。
 その上、『尼子久幸』は島津と合流する事を最優先にしているため、ディアボロスとの戦闘を避けて、逃げ出してしまう可能性が高いようです。
 万が一、逃げられてしまった場合は、依頼が失敗してしまうため、あの手この手を使って、逃亡を阻止しましょう。
 またキャラクターらしい行動であれば、ネタに走っても問題(判定がユルくなります)はありません。
75

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


遠宮・秋
タラスク軍……って機械じゃん
え、こいつら一応天魔武者だよね? 戦国の
キマイラウィッチには見えないんだけど。兎だけどさ
ソッコーで取り込まれてしかも島津に合流しようとしてるとかもう状況意味わかんないんだけど
上位の等級に逆らえないとこんな風になるって考えるとちょっとかわいそう……かな?

宮崎県……日向国ならあたしたちが制圧してるし、日向往還っていう大きな道が通ってる
住民の避難は必要だけど、それを考えてもあたしたちが制圧してるとこの方がやりやすいでしょ
東に追い立てて日向国に誘導しながら倒していくよ

大太刀「白河泡沫分」を手に移動する尼子サイコー軍?に切り込む
【飛翔】で低空を加速しながら『飛燕の太刀』でウサギロボを切り捨ててくよ
どうやったら戦国ロボからあんたたちみたいなのが生まれてくんのよ
てか尼子ってどこで何した人? 戦国武将としてはマイナーじゃない? あたし誰か知らないんだけど
あっちの口撃に逆に口撃で反撃しながら減らしていく


●容赦のない口撃
「タラスク軍……って、機械じゃん!」
 遠宮・秋(アブノーマル中学生・g11768)の鋭いツッコミが、尼子サイコー軍の心を無情にもえぐった。
「き、機械ですが、何か?」
 極力、平静を装ったものの、声が上擦った。
「……と言うか、一応……天魔武者だよね? 戦国の……。そもそも、キマイラウィッチには見えないんだけど。見た目は、兎だけどさ」
 秋の言葉が、ツザクザクと突き刺さる。
 尼子サイコー軍のメンタルは、崩壊寸前になっていた。
「それに、ソッコーで取り込まれてるし! しかも島津に合流しようとしてるとか、もう状況意味わかんないんだけど……」
 そこに追い打ちを掛けるようにして、秋の鋭いツッコミが、マイナスの限界を突き破っていった。
「も、もう、止めてくれ!」
 尼子サイコー軍が、頭を抱えて悲鳴を上げた。
 ここに来たのは、軽い気持ちだった。
 ディアボロス達を引きつけ、いっぱい褒めてもらおう。
 そんな気持ちで、囮役を買って出た。
 だが、相手をする事になったのは、予想を上回るほど、切れ味の鋭い刃物を持った猛者だった。
(お空……奇麗)
 危うく現実逃避をしそうになった。
 そのまま、尻尾を巻いて、逃げ出そうとも考えた。
 しかし、涙が、それを許さない。
 そもそも、泣く機能など、搭載されていないのだが、それっぽいモノが出ているような気がする、何となく。
「……と言うか、どうやったら戦国ロボからあんたたちみたいなのが生まれてくんのよ? てか、尼子って、どこで何した人? 戦国武将としてはマイナーじゃない? あたし誰か知らないんだけど」
 だが、秋は容赦がなかった。
 次第に、口撃の鋭さが増していき、尼子サイコー軍の心を容赦なく、へし折った。
「もう限界だァ!」
 心のダムが決壊し、尼子サイコー軍が逃げ惑う。
「ちょ、ちょっと、まだ話は終わってないよ?」
 それと同時に、秋が【飛燕の太刀(ヒエンノタチ)】を発動させ、獲物を狙う燕のように空を高速で翔け、飛翔で低空を加速しながら、飛燕の太刀で尼子サイコー軍を斬り捨てた。
 そのため、尼子サイコー軍は悲鳴を上げて、日向国方面に逃げていった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!

レイ・ディース
救援機動力で急行し、更に低空を【飛翔】して日向国方面へ先回り
敵の後ろに【防衛ライン】を敷いて引き返しを防ぎ、更に『フェイバーズウォール』で敵を囲むように戦士達を出現させて逃がさない
エインもいつものように頑張ってね
敵の反撃に対しては光の大盾でダメージ抑えます

既にキマッチと接触、合流した天魔武者がいるのはまずいかも...
合流する前に私達と出くわしたのなら、まだいいんだけどね
(冷や汗)

見たところ、まだ魔女化はしてないようだけどいずれ……
そのウサたんもどきメカボディに不気味な人面疽が現れ、大好きな尼子とやらを完全に忘れ去り
『ジャンヌ様サイコー!ジャンヌ様フォーエバー!』
『ジャン・ド・ヴィエンヌたん萌え~』だの『イザベル・ロメ様にバブみを感じてオギャりたい』なんて妄言吐きながらサイリウムふるのも時間の問題ね
(エインと一緒にげんなりした顔)
そうなる前にパラドクスでボッコボコにして介錯してあげる!尼子大好きなまま逝きなさい!


●こんなはずでは
(……既にキマッチと接触、合流した天魔武者がいるのは、まずいかも……。合流する前に私達と出くわしたのなら、まだいいんだけどね)
 レイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)は複雑な気持ちになりつつ、救援機動力で急行し、低空を飛翔しながら、尼子サイコー軍が向かった日向国方面に先回りする事にした。
 既に、尼子サイコー軍の背後には防衛ラインが敷かれており、引き返しが出来ないように対策が施してあった。
「とりあえず、エインはいつものように頑張ってね」
 そこに追い打ちを掛けるようにして、【フェイバーズウォール】を発動させ、翼から現れる光の粒子で防御部隊を作り、メーラーデーモン『エイン』と共に迎撃させた。
「……って、ちょっと待って!」
「アタシ達、袋のネズ……ウサギじゃない!」
 尼子サイコー軍が動揺した様子で、悲鳴を上げた。
 一体、何処で選択を間違えたのか、過去の自分を問いつけたくなるほど、最悪の状況であった。
「だが、俺達の愛はホンモノ」
「ああ、俺達は試されているんだっ!」
 その状況を尼子サイコー軍が都合よく解釈しつつ、尼子を応援したいという想いの丈を一身に宿し、自らの情熱を伝えるため、一斉に体当たりを仕掛けてきた。
(……凄い気迫ね。見たところ、まだ魔女化はしてないようだけど、いずれ……そのウサたんもどきメカボディに不気味な人面疽が現れ、大好きな尼子とやらを完全に忘れ去り、『ジャンヌ様サイコー! ジャンヌ様フォーエバー!』だの、『ジャン・ド・ヴィエンヌたん萌え~』だの『イザベル・ロメ様にバブみを感じてオギャりたい』なんて妄言吐きながらサイリウムふるのも時間の問題かも)
 レイが光の大盾でダメージを軽減させ、エインと一緒にゲンナリとした。
「そうなる前に、みんなでボッコボコにして介錯してあげる! 尼子大好きなまま逝きなさい!
 次の瞬間、レイがエイン達と連携を取りつつ、尼子サイコー軍を蹴散らしていった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

六宮・フェリクス (トレインチケット)



神坂・樟葉 (トレインチケット)



エリザベータ・シゲトヴァール (トレインチケット)



鳩麦・紫 (トレインチケット)



「はあ……はあ……はあ……。ここまで来れば、大丈夫だな」
 尼子久幸が荒々しく息を吐きながら、ホッと溜息を洩らした。
 久しぶりに、全速力で走ったせいか、とてもイイ汗(?)を掻いた。
「お疲れさん」
 六宮・フェリクス(An die Freude・g01325)がイイ笑顔を浮かべ、尼子久幸にタオルを手渡した。
「おお、気が利くじゃないか……って、ディアボロス!」
 尼子久幸が、思わず二度目。
 一瞬、目の錯覚だと思ったのか、三度目してからドン引きした。
「一体、何処に行くんだ?」
 笑顔を浮かべたまま、指の関節を鳴らす。
「い、いや、ここには観光で……」
 尼子久幸は先程とは違い、嫌な汗が止まらなくなった。
 サイトシーンと言えば、聞こえはいいが、一言で言えば逃亡中。
 いくら愛想笑いを浮かべたところで、見逃してくれるような状況とは思えなかった。
「へぇ……、観光か」
 そう言いつつ、フェリクスが逃げ道を塞ぐ。
 ……明らかに、ヤル気だ。
「それじゃ、先を急ぐので!」
 尼子久幸が抜き足差し足で、コソコソと逃げ出した。
「何をそんなに急ぐのじゃ。もう少し、ゆっくりしても、バチは当たらんじゃろ」
 神坂・樟葉(自称超特級厨陰陽師・g03706)が、含みのある笑みを浮かべた。
「い、いや……、まあ、その……アレだ。これは急ぐ旅で」
 尼子久幸が心の中で、チィッと舌打ちした。
 こんな事なら、いっその事、敵視してほしい。
 そう心の中で毒づきながら、尼子久幸が逃げ道を探す。
「ほお……、急ぐ旅か」
 樟葉が色々と察した様子で、尼子久幸の顔色を窺った。
「あ、ああ、そうだ。あっちで待っている者がいるからなっ! そういう訳だから……さらばだっ!」
 尼子久幸が全速力で、逃げ出した。
 これ以上の会話は、無用。
 そもそも、ディアボロスと仲良くする義理はない。
 まるで怪盗の如く『あばよっ!』のポーズを決め、颯爽と走る。
 これで安心、ホッと一息。
 ここで逃亡の成功を祝って宴を開きたい気分だが、そうもいかないのが現実。
「どうやら、計算通りね。ここに来るのは、分かっていたわ」
 その行く手を阻むようにして、エリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)が陣取った。
「ちょ、待っ……!」
 予想外の待ち伏せに驚き、尼子久幸がビクッと身体を震わせた。
 そもそも、計算通りって、何っ!?
 すべては、仏の掌で走り回っていたのか、と思ってしまうほどの事態。
 だが、逃げる事なら、得意中の得意なのだから、ここで悩む必要はない。
 とにかく、逃げる全力で。
「……って、待ちなさい」
 すぐさま、エリザベータが後を追うものの、尼子久幸の跳躍力は半端ない。
 地面の脚力を活用し、飛び跳ねるようにして逃げ出したため、あっという間に距離が広がった。
 しかし、エリザベータは諦めていなかった。
 一瞬の油断が、命取り。
 【プガチョフ・コブラ】で急激な引き起こしで失速状態を作り出しつつ急減速を行い、尼子久幸をオーバーシュートさせて背後を取った。
「の、のわああああああああ!」
 そのため、尼子久幸が自らの限界を突破し、全速力で逃げ出した。
「おっ! ようやく来たな。待ってたで!」
 それと同時に、鳩麦・紫(鉄棒おおかみ・g10858)が、【壊式 "一番"(カイシキイチバン)を発動させ、全力で加速しながら、丁度いい感じの鉄パイプを引きずって接近し、すれ違いざまに力強い衝撃を尼子久幸の内部で反響させた。
「ひ、ひぃ」
 次の瞬間、先ほどの一撃が高威力の波動となって内側で爆発し、尼子久幸の胸部パーツが弾け飛んだ。
「お、お、覚えていろよぉぉぉぉぉぉぉ!」
 途端に、恐怖心の方が勝ってしまい、捨て台詞を残して、尼子久幸が脱兎の如く逃げ出した。
 だが、実際には忘れてほしい。
 綺麗サッパリ忘れてほしい。
 覚えていて欲しいのは、今日の空が綺麗な事だけ。
 ただ、それだけでいい。
 そんな細やかな願いさえ叶えば、今日一日を無事に終える事が出来る。
 その気持ちを胸に秘め、最高のグッバイを紫に送るのだった。
善戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!

遠宮・秋
よーし、兎たちは全員片付けたし、後はあんただけ……ってあんたも兎?
どうなってんの尼子勢力
……って逃げた! しかも速っ!?
あーもう、めんどくさ!

【飛翔】でかっとばして尼子久幸を追うよ
大太刀「白河泡沫分」を抜いて空から『蠍尾の太刀』を使用、突きと一緒に放つ風の刃で敵を狙う。できれば足を狙って機動力を削ぎたいけど、まずは命中させるのが第一かな
もし森とかの空から攻撃を当てづらいところに逃げ込むようなら着地して地面を走って追う
確実に攻撃を当てて、逃げ切られる前に倒すよ
余裕があればさっきのウサギロボたちと同じように東の日向国の方向に追い立てる

どうなってんのこいつら、逃げに徹し過ぎでしょ……!
はー、強いとか苦戦するとかとは違うけど、疲れる……


レイ・ディース
※心境
何でトループスばかりかアヴァタールまで逃げに特化してるのか?とか、そもそも何故ウサギ?とか、色モノ枠だけどまさか、正史の尼子に詳しい人ならニヤリとするネタでも仕込まれてるの?とか、ツッコミたくなること多過ぎてもう質問するのは諦めた
それに、ただひたすら尼子とやらを推してるネタ枠連中が魔女化して、キマッチらしく被害妄想と残虐趣味と妄執に囚われるのも忍びない……
ここで逃さず仕留めて、それだけは防いであげるわよ

※戦闘
前回同様、低空を高速で【飛翔】し、日向国方向へ先回り
仲間と挟み撃ちにできたらベストだし、前回と同じく敵背後に【防衛ライン】を敷き、更に【泥濘の地】で逃げ足を鈍らせるわ
ウサギの跳躍力と逃げに特化してる以上、それでも決して油断しないけどね
後は『遠隔操作式蛇龍砲』を当てるだけよ
私が光の槍やシルバーブレイドで接近戦に臨む…かのように見せかけてる間、エインに魔導砲の操作をお願いするわね


●逃げる者、追う者
「……て、兎達は全員片付けたと思ったら、あんたも兎? どうなってんの、尼子勢力!?」
 そんな中、遠宮・秋(アブノーマル中学生・g11768)が驚いた様子で、尼子久幸にツッコミを入れた。
「そんな事を言われても……。そもそも、お前だって、『どうして人間なんだ!』と問われたら、返答に困るだろ?」
 尼子久幸が横目でチラチラと見ながら、必死になって逃げ道を探し始めた。
「確かに……」
 納得しつつも、尼子久幸の挙動に気づく。
 明かに不審者。まさに通報案件。
(そもそも、何でトループス級だけでなく、アヴァタール級まで逃げに特化してるの? ま、まさか、正史の尼子に詳しい人ならニヤリとするネタでも仕込まれてるの?)
 レイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)が、ゴクリと唾を飲み込んだ。
 本音を言えば、ここでツッコミを入れたいところだが、そんな事をしても、時間の無駄。
「それじゃ、私は、この辺で……」
 そのドサクサに紛れて、尼子久幸が全速力で逃げ出した。
「……って逃げた! しかも速っ!?」
 秋がハッとした表情を浮かべ、尼子久幸を目で追った。
 尼子久幸はリミッターを解除して、自らの限界を突破したのか、あっという間に見えなくなった。
「あーもう、めんどくさ!」
 秋がイラついた様子で愚痴をこぼしながら、飛翔一気にかっとばし、尼子久幸の後を追った。
「と、飛ぶなんて卑怯だぞ!」
 その事に危機感を覚えた尼子久幸が全ての能力を脚部に集中し、文字通り脱兎の如く逃げ出した。
「はい、そこまで。こうなるのは、予想済みだから……」
 それに合わせて、レイが低空を高速飛翔して先回りをすると、そのまま行く手を阻んで、尼子久幸の背後に防衛ラインを敷いて、泥濘の地で逃げ足を鈍らせた。
「えっ? なんで!?」
 尼子久幸が信じられない様子で、泥濘に足を取られつつ、ジタバタとし始めた。
「そりゃ、逃げたら、こうなるでしょ……!」
 それに合わせて、秋が大太刀「白河泡沫分」を抜き、【蠍尾の太刀(カツビノタチ)
】を発動させ、鋭い突きと共に、刀身から風の刃を直線上に放ち、尼子久幸の身体を斬りつけた。
「ひ、ひぃっ!」
 その事に危機感を覚えた尼子久幸が、再び全ての能力を脚部に集中させ、泥濘から飛び出そうとした瞬間……。
「そんな手が通じると思っていたの?」
 即座に、レイが光の槍を構え、尼子久幸に接近戦を挑んだ。
「ああ、もちろん!」
 尼子久幸が自慢の脚力を最大限に活かし、天高く飛び上がった。
「それじゃ、お願いね」
 次の瞬間、レイが【遠隔操作式蛇龍砲】で魔導砲を搭載した小型蛇型機械を召喚し、メーラーデーモンのエインに合図を送った。
 それと同時に、エインが小型蛇型機械を操作し、尼子久幸の意識外から熱線を照射した。
「……んな!?」
 尼子久幸は一瞬何が起こったのか分からなかったのか、激しく声を震わせた。
 そして、ようやく理解した。
 自分の身体が熱線で焼かれ、消滅寸前である事に……。
「こ、こんなはずでは……!」
 それが尼子久幸の発した最後の言葉となった。
「てか、どうなってんの、こいつら。逃げに徹し過ぎでしょ……! はー、強いとか苦戦するとかとは違うけど、すっごく疲れた……」
 そんな中、秋がブツブツと愚痴をこぼしながら、その場に座り込むのであった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2025年05月26日