漂着した賢獣スピンクス軍勢を撃破せよ

 火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦後、蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ(の疑似ディヴィジョン外の海)に漂着したジェネラル級キマイラウィッチ『賢獣スピンクス』の軍勢の掃討を行います。
 スピンクスは、蛇亀宇宙リグ・ヴェーダのクロノヴェーダに迎えを要請しようと試みていたようです。
 ですが、攻略旅団の提案によって事前に対策が行われていたため、アーディティヤからの救援が行われる前に、スピンクスの軍勢に攻撃を仕掛ける事が可能になっています。
 アーディティヤの救援が行われる前に敵戦力を撃破し、スピンクスを倒せれば、今後も蛇亀宇宙リグ・ヴェーダに漂着するキマイラウィッチはいなくなるでしょう。

賢獣スピンクス

魔女たちの来訪(作者 baron
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#蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ  #漂着した賢獣スピンクス軍勢を撃破せよ  #漂着キマイラウィッチ  #賢獣スピンクス  #相手も飛んでるので、飛翔OK 


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#蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ
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#漂着した賢獣スピンクス軍勢を撃破せよ
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#漂着キマイラウィッチ
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#賢獣スピンクス
#相手も飛んでるので、飛翔OK


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「ここがリグ・ヴェーダか。獣神王朝エジプトと同様に、神が支配するディヴィジョン……」
「だけど、見渡す限り大地の影すらない……。まさか、あの空に浮かぶ島が、リグ・ヴェーダなの?」
 大海原に漂着したスピンクスと魔女化したマミーなどが驚いている。
 周囲は海ばかりで、空飛ぶ者たちは懸命に翼を動かしたり、浮遊能力で我が身を保っていた。
「まずい、リグ・ヴェーダの神と接触する前に、こんな海の上で、ディアボロスに発見されれてしまえば……」
「お前達、漂着した軍勢の再編を行い防衛態勢を整えなさい。その間に、私は、あの空の大陸に連絡を取ります……」
 驚く部下たちに対し賢獣スピンクスは即座に指示を出した。
 そして警戒されない程度に飛翔し、思念波か何かを送る準備を始めたのであった。


「火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦の勝利、おめでとうございます。10体ものジェネラル級が最終人類史に攻め込んで来た戦いでしたが、最終人類史の一般人に一人の死者も許さなかったのは、素晴らしい戦果でした」
 南河・緋奈子(人間の陰陽師・g03255)が説明を始めた。
 ただ、最終人類史の防衛を優先した事で、ジェネラル級のキマイラウィッチを多数取り逃がす事になってしまったようだ。
 これは捨拾選択の結果というよりは、ディアボロスの目的の問題なので仕方がない所でもある。
「火刑戦旗ラ・ピュセルを奪還した事で、残ったジェネラル級は別のディヴィジョンに漂着すると思われます。今回の奪還戦では、別ディヴィジョンの勢力が参加していなかったためなのか、漂着した敵をすぐさま襲撃……というのは難しいようですね」
 敵対勢力が境界の霧を発生させて進軍していないので、逆用が出来ない。
 よって漂着するキマイラウィッチについては、確認次第対応する事になるだろう。
「ですが、事前に攻略旅団で対策をとっていたリグ・ヴェーダについては、漂着直後のジェネラル級の情報を掴む事が出来ました。まずは、リグ・ヴェーダに漂着した、ジェネラル級キマイラウィッチ『賢獣スピンクス』の軍勢への対処をお願いします」
 他の場所も判り次第に順次報告するとのことである。
 流石にアルタンウルクに流れた個体はどうしようもないが、他はある程度の追撃が可能であると思われた。

「漂着したスピンクスの軍勢は、冥海機ヤ・ウマトダッカ戦後に漂着した冥海機同様で、何もない大海原に漂着したようですね」
 冥海機との違いは、ジェネラル級が一緒に漂着した影響で指揮系統が定まっている事だろう。
「現在はスピンクスの指揮により、彼女の側近ともいえるアヴァタール級が、漂着して混乱しているトループス級をとりまとめて、ディアボロスへの防衛態勢を取ろうと動き建てしているようです。更にスピンクスは、リグ・ヴェーダに救援を要請していると思われます」
 アーディティヤも、戦力として有力なジェネラル級の存在は、アーディティヤも無視できず、早晩、救援の部隊が派遣される事だろう。その前に、防衛態勢を整える前に、スピンクスの軍勢を撃破、スピンクスとの決戦を挑めるようにして欲しいという。

「獣神王朝エジプトのマミーやエンネアドの復讐の念から生まれた賢獣スピンクスは、獣神王朝エジプトの知恵を受け継いでいる可能性があります。蛇亀宇宙リグ・ヴェーダのアーディティヤが、獣神王朝エジプトの高いクロノ・オブジェクト技術を得れば、相当厄介なことになるでしょう」
 逆に期限までにこの作戦を成功させれば、救援前のスピンクスに決戦を挑む事が出来るとのことだ。
 ピンチはチャンスとも言うが、総合的に追撃戦と決戦の前哨戦が出来たという事なので、プラスマイナスとしては少しお得であるとか。もちろん期限までに成功させられなかった場合は、アーディティヤの救援部隊を含めての戦いになるだろう。
「アーディティヤの救援が来た場合も、それまでに削った敵部隊の数は重要になるので、可能な限り多くの敵の撃破をお願いしますね」
 そう言って緋奈子は話を終え、資料を渡して皆の相談を見守るのであった。


「この地にはスピンクス様も来ておられる!」
「ここは何もない海だが、見ろ、あの空に浮いているあれが、このディヴィジョンの大地なのだ」
 大海原に漂着したスピンクスの軍勢は、そまま統制を保って、他の魔女たちを回収に向かった。
 それは戦力を欲するという事であり、勢力としてまとまって発言権を得る為だろうし、あるいは魔女の復讐を電場させる為なのかもしれない。
「スピンクス様はあの大地から救援が来ると仰っている。それまでに出来るだけ多くの仲間を見つけるのだ」
 マミーやエンネアドたちはアヴァタール級を中心に周辺の海の捜索を始めた。
 飛翔できる者は飛翔して高速で移動し、海に潜れるものは海中へと向かったという。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
8
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【アヴォイド】LV2 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

baron
baronと申します、よろしくお願いしますね。
今回は追撃戦かつ、ジェネラル級との前哨戦になってます。
(いつもより選択肢が多いけれど、決戦手前の重要シナリオに続くので、その分の枠がお得?)

オマケ。飛翔強化キャンペーンに付き、飛翔狙い撃ち問題解除中。

●流れ。
 混乱した敵部隊・回収部隊を討滅していきます。
究極的にはアヴァタール級以外を倒す必要はありませんが、倒して置けば次のシナリオでの戦力が減ります。
また、獣神王朝由来の技術継承者が多いので、蹂躙戦記経由などでの他部隊と合わせれば、クロノオブジェクトの技術などが渡ってしまうかもしれません。

②混乱した部隊を倒す。
 順不同ですが、こちらの方が倒し易いので、先に倒しておくと良いかもしれません。
なお、技術を投入された敵なので、回収されると技術が渡り易くなります。

①回収部隊を倒す。
 まずは護衛から蹴散らしましょう。
クリアせずとも指揮官と戦えますが、総合戦力を減らすことが出来るのと、指揮官戦でペナルティが無くなります。
また、敵も飛んでるので飛翔しても問題はありません。

③指揮官を倒す。
 アヴァタール級を倒して終了です。
また、敵も魔法で飛んでいるので、飛翔しても問題ありません。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ハーリス・アルアビド
獣神王朝の技術がリグ・ヴェーダに渡れば新たな脅威になるだけでなく、獣神王朝から流れた者たちが冥界へと渡る機会も遠ざかってしまうでしょう。一人も逃すわけにはいきません。

天空の神ホルスよ、お力添えを。大いなるその翼をもって彷徨うものたちを冥界へとお導き下さい。
祈りを捧げ仲間たちへの幸運とこれから倒す者たちへの安寧を願います。

【ホルスへの嘆願】により飛翔し【空中戦】の技能も用いて敵の呪詛に囚われぬよう最高速度を保ったまま敵を切り裂いていきます。


レイ・ディース
エンネアドとはほんのちょっとしか戦ったことなかったけど、現在の彼等はほとんど魔女化してるのよね…?
獣神王朝の技術もだけど他のディヴィジョンまでキマイラ汚染されたらかなり厄介&胸糞でうんざりだし、元々は魔女連中ほど悪辣じゃなかった敵さんの魂の行く末的にもよろしくなさそう
それにもし、アーディティヤまで魔女化して頭キマイラになった奴に信仰語られたりしたら、かなりげんなりしそうだし…

緋奈子さんの話だと今回は敵が空中なのでこちらも【飛翔】で戦場へ急行、パラドクス発動可能になったら即『双翼光弾』をエインと一緒にぶっ放します
(久し振りに大海原に来たからってはしゃぎ過ぎないでね、エイン
あ、でも海に来た楽しさで攻撃をのびのび楽しくやってくれた方が強くなりそう)
対象数が少なめだけどなるべく先手を取り、手数を増やしていきたいところ
敵の反撃は光の大盾でダメージ減らしつつ、可能なら《一撃離脱》と【飛翔】を駆使して少なくとも致命傷は避けましょう



「エンネアドとはほんのちょっとしか戦ったことなかったけど、現在の彼等はほとんど魔女化してるのよね……?」
「確か……先に漂着した個体は元のままで、フランス経由が魔女だとか。伝染せぬとは言い切れません」
 レイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)の質問にハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は答えた。彼は獣神王朝移行、蹂躙戦記などを主戦場にしており、そう言った経緯に詳しい。
「獣神王朝の技術がリグ・ヴェーダに渡れば新たな脅威になるだけでなく、獣神王朝から流れた者たちが冥界へと渡る機会も遠ざかってしまうでしょう。一人も逃すわけにはいきません」
 ハーリスは目の前の脅威だけではなく、『死の安寧』と『いつか来る蘇り(歴史への回帰)』の機会が失われてしまうと告げた。
「獣神王朝の技術もだけど他のディヴィジョンまでキマイラ汚染されたらかなり厄介&胸糞でうんざりだし、元々は魔女連中ほど悪辣じゃなかった敵さんの魂の行く末的にもよろしくなさそうね」
 その話を聞いてレイはラ・ピュッセルで伝え聞く、いわゆるムナクソ案件をまず思い浮べた。実に位が痛くなりそうだし、それを除いても魂とか精神とかいろいろと心配になりそうなほどであった。
「それにもし、アーディティヤまで魔女化して頭キマイラになった奴に信仰語られたりしたら、かなりげんなりしそうだし……」
 そしてレイは『その先』を想像してしまった。
 エンネアドやマミーに適性があるなら、善神と悪神の対立マッチポンプなんてやってるアーディティヤはもっと素質がありそうではないか。マハーバラタとか概要を聞くだけで、善側も悪側も憎み合っていそうではないか。
「では参りましょうか。天空の神ホルスよ、お力添えを。大いなるその翼をもって彷徨うものたちを冥界へとお導き下さい」
 やがてハーリスはパラドクストレインから降下しながら祈りを捧げた。天空の神への祈願がかなえられたのか、翼がはためいて彼を宙に舞わせる。
(「神よ。仲間の無事を、そして悪しき思いに囚われた彼らの安寧を」)
 翼の躍動によって神の加護がある事を感じるが、それが仲間や今は敵である故郷を同じくする魂へ与えられることを祈るのであった。
(「緋奈子さんの話だと今回は敵が空中なのでこちらも飛翔しても大丈夫なのよね。久し振りに大海原に来たからってはしゃぎ過ぎないでね、エイン」)
 レイもそれを見ながら宙に舞うのだが、抱えていたメーラーデーモンの『エイン』に注意しながら空を飛び始めた。光の翼が天に煌き、燦然と周囲を照らし始める。
(「あ、でも海に来た楽しさで攻撃をのびのび楽しくやってくれた方が強くなりそう」)
 ただ、これから陰鬱なキマイラウイッチたちとの戦いだと思うと、フカフカなエインを見て微笑むのであった。

 やがて二人は敵が流されているであろう領域へと辿り着いた。
「居ましたね。おそらくあちらも気が付いたはず。このまま参りますよ」
 敵らしき姿を見つけるや否やハーリスはそのまま急襲した。
 それはまるで隼が獲物を見つけて襲い掛かるかのようであり、人の判断力を持って有用な作戦に打って出た様でもあった。
「な、なんだ? 何が起こっている!?」
「まさかディアボロス!?」
 その攻撃を受けて敵は混乱した。
 何しろ水に浸かって流されている状態であり、攻撃されて初めて誰かが来ていると知ったくらいだった。
「「呪われよディアボロス」」
 ただ、魔女化している為か、ディアボロスだと判ってからは判断が早い。何も考えずに呪いを放ち、頭と腹の口が同時に詠唱を始めた。
「やはりただではやられてくれませんか。しかし、こちらに注目したのならば重畳」
 ハーリスはその呪いを受けて、己を律しながら囮となって飛び続けた。もうじき仲間がやって来ると知って居るからであろう。
「お待たせしました。滅多打ちにしてあげます!」
 そこへレイが駆けつけ、光の翼で羽ばたきながら攻撃を仕掛けた。
 光や氷の属性を帯びた魔弾を放ち、高速で撃ちまくりながら飛び抜けていくのだ。
「おのれディアボロス!
「呪われよディアボロス」
 キマイラウイッチたちはやはり同じように呪いの言葉を放る。もはや泳ぐことよりも反撃に専念するあたり、魔女たちの怒りが分かろうものだ。
「エイン! 私の事はいいから!」
 レイはその攻撃を盾で防ぎ、飛びのきながらエインに追撃をかけさせた。逆連鎖せんでは回避することはできないが、少しでも被弾を減らそうというのだろう。
「このままトドメを刺していきますよ」
「了解です! 確実に倒していきましょう」
 そうして二人は空を舞う事で、飛べない敵を追い詰めていったのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV2が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

よーし、飛ぼう
青い空と海と……魔女化連中とは無粋だな
魔女化連中を海で見るなんて新鮮だ
嬉しくはないが、ここで捕捉できた事は僥倖
リグ・ヴェーダの信仰とエンネアドの信仰、それに魔女化というのはごった煮すぎてどうかと思うのだが……ここで阻止しよう

【飛翔】し空中戦
戦況を観察しつつ把握、敵味方の位置を把握しつつ立体的機動
死角を取られぬよう仲間を援護、囲まれた場合は背を護りあうように
そうでなければ同じ敵を狙って撃ち落としていこう
自身もLiberの剣でサイクロンスラッシュで斬り込みを(双銃の使用も可)
一撃で倒せる敵>負傷の大きい敵の順に狙いつつ
仲間の死角を狙う敵がいれば優先
一撃離脱を交えて同じ場所に留まらず、可能なら死角を取りに行く
敵の空中戦スタイルを把握しておこう

敵の攻撃には、空中戦に対抗
撹乱軌道で振り切りつつ
直接襲い来るなら、敵の軌道に合わせ間合いを変化させて狙いをずらし
Segenの魔力盾で攻撃を防ぎ、強化コートで軽減を

あちらの迎えが来る前に殲滅しよう
この風景に、復讐は似合わない


エリザベータ・シゲトヴァール
●心情
取捨選択も已む無しの奪還戦では多くの敵を討ち漏らした。
だが禍根は残させない。ここで『掃除』させて貰うわ。

●行動
【飛翔】し【空中戦】技能を活かして制空戦闘。
攻撃行動は全てパラドクス。
周囲の友軍機とは死角をカバーし合う様に意識し連携。

【地形の利用】と【戦闘知識】を併用したシースキミングで接敵。
集中砲火は無いにしても、被探知を回避し先手を打つ意義は大きい。

接敵と同時にポップアップし太陽の中に占位。
逆光で眩惑しつつのパワーダイブから擦れ違い様に空対空ダガーでオフボアサイト攻撃。
位置エネルギーから運動エネルギーへの変換を意識し攻撃後は【一撃離脱】で海面の乱反射で身を隠し、
振り切った後にインメルマンターンで再度位置エネルギーを稼いで反復攻撃へ。
不用意に接近した敵機には爆撃槌もオマケしてやりましょう。

……何とも鈍いマニューバーね。
空を飛ぶのは『神の叡智』なんかでも『奇蹟』なんかでもない。
元来翼を持たなかった人類の、創意工夫と維持と熱意。そして執念の為せる技よ。それを思い知りながら墜ちなさい。



 これは少し前の事、仲間たちが泳いでいる敵に向かった時、同時に回収部隊を足止めしている者たちが居た。
「到着したわね」
「よーし、飛ぼう」
 エリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)とエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は駆けだした。パラドクストレインから降下し、そのまま飛翔し始める。
「こちらユサール。少し前に先行したチームが泳いでる連中に向かったし、このまま回収班を叩き潰すわよ」
 エリザベータは自分たちの適正を踏まえた上で、空中部隊を叩くべきだと判断した。チームを組むエトヴァは傭兵会社の仲間だし、戦い方もお互いに周知している。ならば自分達こそがと即応していた。
「フェーデル了解。青い空と海と……魔女化連中とは無粋だな。魔女化連中を海で見るなんて新鮮だ。嬉しくはないが、ここで捕捉できた事は僥倖と思っておこうか」
 エトヴァはその案に頷きつつも、眼下に広がる海に対してラ・ピュッセルで抱えていたムナクソ案件を思い出して対比させてしまった。爽快な海と胃痛の仇敵、実にミスマッチではないか。いや、だからこそ倒さねばならないとも言えるが。
「リグ・ヴェーダの信仰とエンネアドの信仰、それに魔女化というのはごった煮すぎてどうかと思うのだが……ここで阻止しよう」
 善神と悪神の対立、獣神と死者の復活、そして復讐心に駆られて魔女たちの再帰。それは合わないと思うとともに、もし融合してしまったら大惨事ではないかとも思うのだ。その時は虐殺が平然と行われ、復讐心で悪神を打倒するという救いようの無い世界が広がるのかもしれないからだ。
「取捨選択も已む無しの奪還戦では多くの敵を討ち漏らした。だが禍根は残させない。ここで『掃除』させて貰うわ」
 幾つも戦線を同時突破したが、陰謀自体はある程度スルーしてらしいので、そのギミックで押し込まれたのが残念といえば残念である。だが、エリザベータはそういった経緯を問う気は無かった。あくまで倒すべき存在が生き残っているならば、倒すだけだとシンプルに考える様にしていたのだ。

 そして彼女が考えるべきは、向かって来た敵集団なのだから。
『ディアボロス! いたわね!』
「見つかったか。私は一度下から行くわ」
 エリザベータは彼方に見える敵に向かって、海面すれすれを飛ぶながら接近した。空中では目立つので、今攻撃するにはまだ遠い。敵からの視認性を下げ、また相手を下方に誘導して仲間から視線を逸らす為である。
(「真っ直ぐ向かって来て居る……あの機動だと狙撃や爆雷投擲でもする気かしら? 貰った資料には無かったけど……まあ、今どきは飛ぶのも危険だから経験が少ないって事でしょうね」)
 その素直な動きを見てエリザベータは敵の戦術を推測した。
 敵はこちらが水中に潜るとか、波間に隠れて侵入すると見たのだろう。
 だから動きを抑えて上を取り、同時に揺れを減らして命中精度をあげる位の心算だろう。もちろん相手が動かなければ確かに命中率は上がるし、上を獲られ続ければ危険だろう。だがエリザベータは長い空戦の経験から、その苦難を跳ね除け、相手の思惑を逆手に取る方法を知って居た(仲間から目をそらすのも、その一環)。
「お手本というほど傲慢ではないけれど……私が学んだことを見せてあげるわ!」
 エリザベータは敵が予想するよりもやや手前で斜めに上昇を始めた。
 十分に加速がついたところで上体を引き起こし、一気に高空へと飛んで相手よりも上を占めたのである。そして手にしたダガーを放り投げ……。
『馬鹿ね。私たちはここよ!』
「知ってるわ」
 エリザベータが手前で上空に上がったのも、そこで敵の居ない場所へダガーを投げたのも相手の行動の一歩前を読んだためである。敵の先手を防ぎ、上を抑えると同時に太陽の方角に書くr手可能な限り視認を下げる。その状態でナイフを敵の移動する予定の位置へと投げたのだ。勿論ダガーもそのままではなく中身に爆薬が詰まっている。
『ば、爆発した?! これってラ・ピュッセルで見た……』
『それよりも復讐を!』
 ダガーが爆発して驚く者も居るが、復讐に駆られて追撃を掛ける者も居た。だがエリザベータは既に波間が光を乱反射する方向へと飛び去っており、更に武装を変更しつつあった。
『我らが奇跡にて死になさい!』
「……何とも鈍いマニューバーね。空を飛ぶのは『神の叡智』なんかでも『奇蹟』なんかでもない。元来翼を持たなかった人類の、創意工夫と維持と熱意。そして執念の為せる技よ。それを思い知りながら墜ちなさい」
 敵の攻撃力を急降下するネルギーや光の反射で可能な限り減らし、反撃及び再攻撃のために爆撃槌を構え直した。彼女の行動はこれまでの空戦で培われた動きを利用しており、回避中も捻る様にターンを掛けることで、再攻撃に備えて上へと戻る軌道になっていたのだ。もちろん反撃可能ならば、爆撃槌をお見舞いしただろう。この動きに心得を費やし、先人たちが積み重ねて来たのかを敵は知るまい。エリザベータは敵を倒す事よりも、その事こそを伝えたかったのかもしれない。
「今よ!」
「いつもながら鮮やかな手並みだ。さて、こちらも負けぬようにと行きたいが、ここは手堅く行こうか」
 エリザベータの合図にエトヴァは頷いて銀色の刃を握った。そして砂交じりの風をまとい、砂塵と共に高速回転して敵を切り刻み始める。
『この風は……』
「せめてもの手向けだ。故郷の風と共に墜ちたまえ」
 エトヴァの風は彼の恋人に倣った風だ。
 人々の学習とは、模倣から始まるという。
 白銀の魔力を刃にまとい、そのまま連続で切り刻んでいく。本来の彼は射撃戦闘の方が得意だが、白兵戦や風を使う魔法はやはり恋人の得意技であったとか。
『お、おのおれええ! 我が復讐はここで終わらないわ!』
「その意欲、もっと別の方向に活かせれば良かったのだろうけどね。残念だ」
 敵が襲い掛かるのをエトヴァはジグザグに動いてかわし、そして避け切れない攻撃は盾とコートの魔力を動員して軽減した。逆連鎖戦では避け切れぬが、それでも努力することはできる。その結果、ダメージが少しでも減り、次の攻撃に繋がれば優位に立てるだろう。それに対して敵は呪いの言葉を吐き、思いを積み上げるだけだ。執念は力にもなるが、それ以上でもないのである。
「指揮官が来る前に殲滅しよう。この風景に、復讐は似合わない」
「そうね。バラバラで流されてる敵も仲間が倒している頃だろうし、さっさと片付けて指揮官に向かいましょうか」
 こうして二人は一刻も早く空中部隊を殲滅し、回収部隊の指揮官を倒すことにしたのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV4になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!

レイ・ディース
ラ・ピュセルは少しだけ行ったことあるけどまさかヒャッハー亜人とか、吸血貴族の中の猟奇大好き美意識高い系(笑)変態と同等かそれ以下の輩がウヨウヨしてるとは思わなかったわ…(げんなり&吐き気)

クロノヴェーダは全て人類に仇なす存在ではあるけど、その在り方の差は大きい
せめてあなたはエンネアドとして死に、迷わずエンネアドの同胞の元へ逝って
(いくら私達ディアボロスを恨んでいても、性根がゴミ以下のキマイラウィッチだけはさっさとやめなさいよ)

常に【飛翔】で高度や軌道、スピードを変則的に変えて惑わしつつ敵の死角を狙ってパラドクスを叩き込む
エインも一緒に頑張ってね
反撃の邪眼は何とかまともに見ないよう頑張ってみるけど…可愛いエインがいるのに不幸の連鎖など食らってられない、食らってもすぐに気合いではね除ける!


メルキディア・セデクリエル
アドリブ連携歓迎

キマイラウィッチの影響を受けた者ならばキッチリと討たないとね…!

【飛翔】が問題なくできるのでそれを活かして仲間に合わせて空を飛ぶ
別方向から仕掛けられるように跳び、オノフリアを包囲する形で陣取る

此方はボス戦からの飛び入りなので専ら援護攻撃の方針で

その植え付けられた怨嗟の炎ごと凍らせてあげるわ!
そう言ってグレイシャル・アヴァランチャーを発動

広範囲に吹雪を放って牽制を行い、
放たれた火の鳥のジンには絶氷の刃をイオスラッガーから顕現させて炎の嵐ごと火の鳥を叩き斬る!

そうして相手を動揺させてトドメを繰り出す人に繋げるわ


エリザベータ・シゲトヴァール
●心情
残留効果で飛翔がここまで貯まるのも久々ね。
敵が純粋な空戦タイプじゃないのが悔やまれるけれど、ここは楽しませて貰うとしましょう。

●行動
【飛翔】し【空中戦】。攻撃行動は全てパラドクス。
その黒い翼は飾りか?かかって来なさい。

V-EXTRA起動と同時に最大戦速。
周囲の僚機に先んじて飛び込み、敵のペースを乱し後続が仕掛け易い様に。
擦れ違い様にマシンピストルでの【制圧射撃】で敵を低空に追い込み、インメルマンターンで上後方に占位。
位置エネルギーと運動エネルギーでの優勢を維持しつつルックダウン・シュートダウン。

有視界戦闘である以上邪視を完全には避けられないでしょうけれど、逆に言えば視界に収めた物にしか効力が無い。
太陽の中に身を隠して眩惑し致命打を避け、チャフ/フレアの放出やシールドで視線を遮りダメージリミテーション。
背後に回る機動を取り続け、敵にプレッシャーを与え続ける。

敵の動きが鈍れば友軍の攻勢に呼応しパワーダイブ。
位置エネルギーから変換した運動エネルギーを乗せた爆撃槌を振り下ろす。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

アヴァタール級で別個体とはいえ、オノフリアも懐かしいものだ
オベリスクを守っている姿が浮かぶ……
だが、ここはリグ・ヴェーダ
闖入者には、お帰り願おう

敵味方の動きを観察把握しつつ、【飛翔】し空中戦
空中、水上の味方とそれぞれ連携
常に飛び回ることで敵の意識を乱し、仲間側に好機を、自身には死角を取るチャンスを作りつつ
仲間の攻勢の合間や、敵の隙を看破しPD攻撃で狙撃を仕掛ける
死角を押さえるように立ち回り、撹乱し注意を散らさせる

敵の攻撃には、オノフリアの邪眼を定めにくいよう、立体的に死角に回り続け、敵を中心に不規則に半球を描くように飛び回り大きく撹乱
不運の連鎖は落ち着いて対処しよう
すべてが悪意の作為であるならば、対処は可能と冷静に

そういえば、ベンヌの像を頂いたことがあるな(とジンがいたら横目に)
砂の香りを思い出す
ここはあなたのいる国ではない
エジプトの黄泉へと帰れるよう、送り出そう



「キマイラウィッチの影響を受けた者ならばキッチリと討たないとね……!」
 増援として訪れたメルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)はリグ・ヴェーダ下方の海原へと舞い降りようとした。その途中で敵指揮官と味方が飛んでいるのを見て、合流を優先する。
「アイオーン。到着したわ、ここからは援護に入るわね! 包囲に回らせてもらうわ!」
「心強い仲間が来てくれた様ね。こちらユサール、歓迎するわ」
 メルキディアは後から駆け付けたこともあり場を混乱させないために援護すると告げ、エリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)たちはソレを受け入れた。共に傭兵会社の仲間であり、ハンドサインを交わし合う。
「なら俺は管制に回らせてもらおう。顔を合わせた事はあっても組んだことのない仲間も居るしな」
「お願いするわ。残留効果で飛翔がここまで貯まるのも久々ね。敵が純粋な空戦タイプじゃないのが悔やまれるけれど、ここは楽しませて貰うとしましょう」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が中央であちこちを見ると告げると、エリザベータは頷いて突撃役を担う事にした。先導機は仲間の為に道を切り拓くと同時に、囮でもある。危険な役目は空に慣れた自分が担当すると胸を張って答えた。
「ラ・ピュセルは少しだけ行ったことあるけどまさかヒャッハー亜人とか、吸血貴族の中の猟奇大好き美意識高い系(笑)変態と同等かそれ以下の輩がウヨウヨしてるとは思わなかったわ……」
 そんな三人とは裏腹に、レイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)はゲンアリとした顔で吐き気を抑えていた。
「ラ・ピュッセルは住民をいたぶる様な案件ばかりだったものな」
「クロノヴェーダは全て人類に仇なす存在ではあるけど、その在り方の差は大きいもの。できればもう逢いたくないわ」
 エトヴァは世界各地で戦い、ラ・ピュッセルでも長く活動しており、レイの気持ちも十分に判った。何しろあそこはムナクソ案件ばかりだからだ。ディアボロスをおびき出す程度ならまだ可愛い方で、無用にいたぶって住民を無残に殺すとか普通にあり得たからである。
「アヴァタール級で別個体とはいえ、オノフリアも懐かしいものだ。オベリスクを守っている姿が浮かぶ……だが、ここはリグ・ヴェーダ闖入者には、お帰り願おう」
 そしてエトヴァは向かって来る敵の指揮官を見てそう呟いた。
 これまであちこちで戦い抜いた彼にとって、獣神王朝であったりそこから流れていく姿だろう。そこから更にリグ・ヴェーダに流れ、しかも魔女化していると来れば語る言葉は無い。倒してしまい、成仏を願うのが精々であった。

 やがて四人は何とか包囲陣を組むようにしながら戦いを挑んだ。
「その黒い翼は飾りか? かかって来なさい。」
『なにが言いたいわけ? 死にたいのね!』
 エリザベータは飛翔しながら率先して敵に切り込むと、すれ違いながらマシンピストルで射撃しつつ、斜めに捻って敵の上を狙った。直接上に行かないのは敵の目を引きつけて引っ張りつつ、かつ回避軌道と上昇速度を同時に得る為だ。
『とった!』
「いいえ、取らせたのよ。私は既に、ここよ!」
 敵は邪眼でとらえようと上を向くが、その時にはエリザベータは太陽の位置に居た。そして相手の視線を切りながら、上から下への位置移動を乗せた爆撃槌をお見舞いする。同時に相手から出来るだけ離れ、視線を切る事で邪眼の魔力を出来るだけ喰らわないように離れて行った。それでも離れ過ぎないのは、やはり注意を惹き続ける為だろう。
「今よ!」
「了解! その植え付けられた怨嗟の炎ごと凍らせてあげるわ!」
 ここで入れ替わる様にメルキディアが援護攻撃を掛けた。
 天使由来の剣を掲げ、そこにエネルギーを集中して構えている。
「アイオンコード:サキエル、ラファエル、シャルギエル、トリプルドライブ! 絶氷の雪崩に飲み込まれろッ!!」
 それは水・風・雪の天使術式を組み合わせ、絶対零度の吹雪を刃から解き放つ攻撃だ。その勢いは雪崩のようであり、海の中に閉じ込めれば運命さえも凍らせて氷河と化すだろう。
『うざったいなあ! もーう!』
 もちろん逆連鎖戦なので敵も即座に反撃に出る。
 敵は火の鳥の形をした攻撃を放ち、その周囲に炎の嵐を起こしたのだ。
「そういえば、ベンヌの像を頂いたことがあるな。ならソレは避けることにしよう」
 エトヴァは相手を回り込むように移動しつつ、敵が放った火の鳥を横目で見ていた。その姿は鳥であるが、同時にジンでもある。やはり過去に喰らった事があるのか……あるいはエジプト由来の仲間にもらったことがあるのか。
『この! そんなので見失う訳ないでしょ!』
 ムキになってるのか敵はそsの姿を追い駆け、邪眼で捉えようとする。それは包囲網を完成させようとするエトヴァの時間稼ぎであり、回避を伴う攻撃でもあったのだが。
「すべてが悪意の作為であるならば、対処は可能と冷静になるだけのことだ。不運など、落ち着けばたいていの場合は何とでもなる。さあ、舞台は整った。行くぞ」
 エトヴァは上下左右に飛翔し、視線を切りながら半球上に動いていた。そして銃を構えて移動し続け、相手の動きが粗雑に成った所で正確無比な射撃を浴びせたのである。
『死ね!』
「ああ。砂の香りを思い出す。ここはあなたのいる国ではない……エジプトの冥府に帰れるように祈って居るよ」
 追いついてくる邪眼を可能な限り避けながら、この稼いだ時間で仲間が行うトドメが来ることを理解していた。
「せめてあなたはエンネアドとして死に、迷わずエンネアドの同胞の元へ逝って。エインも一緒に頑張ってね」
 レイもまた不規則に飛び回りながら、メーラーデーモンのエインと共に攻撃を掛けた。エトヴァたちが振り回しているところへのトドメの攻撃。光の槍を構え、敵を貫きに急降下して来た!
『上から!?』
「ここで決めるわよ、エイン! せーの!」
 レイは光の槍を構え、エインは電磁槍を構えて螺旋を描くように降りて来たのだ。一人であれば避けられたかもしれないが、二人が一緒に攻撃することで、ドリルの様に襲い掛かり、相手を貫きトドメを刺したのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV8になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2025年05月02日