陸路による、ペルー北上作戦

 フライング・ダッチマン号を利用した上陸作戦により、現在のペルーとチリの国境に近い『アントファガスタ』の制圧に成功しました。
 攻略旅団の方針に従い『アントファガスタ』から北上し、ジェネラル級アビスローバー『海皇リヴァイアサン』の守護していたペルー中央部に向け、陸路で北を目指してください。
 アビスローバーは、ペルー沖の警戒を厳重にしているようなので、陸路の警戒は薄くなっているようです。
 警戒される前に、当面の目標である『リマ』に接近する事が可能でしょう。

!特殊ルール!
 期限までに8本以上のシナリオを成功させる事で、リマの南100km付近のパラカス半島まで進出し、リマへの攻略を本格化させる事が出来ます。
 期限までにパラカス半島に進出できなかった場合は、引き続きパラカス半島を目指して移動する事になりますが、敵がディアボロスの接近に気付いてしまう為、防衛体制が強化され、作戦内容が変更されます。

ガバガバ哨戒網を突き破れ!(作者 baron
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#黄金海賊船エルドラード  #陸路による、ペルー北上作戦  #ペルー  #アントファガスタ  #リマ 


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「デスベントゥラダス諸島からチリに向かったフライング・ダッチマン号は、現代のペルーとチリの境界である『アントファガスタ』の制圧に成功しました。これはその次にあたる作戦になります」
 この『アントファガスタ』から、陸路を北に向かい、ペルーの『リマ』方面に向かって欲しいと南河・緋奈子(人間の陰陽師・g03255)は告げた。
「ジェネラル級アビスローバー『海皇リヴァイアサン』が護っていたのが、『リマ』沖なので、リマに向かう事で、黄金海賊船エルドラードの断片の王を攻略する手がかりを掴む事が出来るでしょう」
 もちろん一部の断片の王の様に居場所を動かす可能性はあるが、重要な計画があるなら叩き潰しに向かう事は出来る。
 だからこそ、暗殺するかは別にしてこの作戦の意義は大きいと緋奈子は説明した。

「アビスローバーはペルー沖の防衛を強化しているようですが、チリ側の陸路については、まだ無警戒であるようですね。海に拠点を持つ海賊を抱えているからこその判断でしょう」
 敵がディアボロスの陸路による接近を察知するまでに、可能な限り、リマに近づけるように作戦を行って欲しいとか。
「海岸部にはアビスローバーの群れが生息しているようですが、敵の襲撃があるとは思わずに油断しています。これを奇襲すれば有利に戦う事が出来るでしょう」
 当面の目標は、リマから南に100km程離れた『パラカス半島』となる。
 パラカス半島まで近づけば、敵の目を誤魔化す事は出来ないので、本格的な戦いが始まる筈とのことだ。
 もちろん一カ月以上掛ければその前段階で見つかる可能性があるが、少しでも近づけば労力は大幅に減るだろう。

「ペルー沖での海戦後です。チリ側から陸路で向かってくるとは、敵も予想していないでしょう。敵が警戒態勢を取る前に、可能な限り先に進んでもらえると、今後のペルー攻略に弾みがつくでしょうね」
 何度も言うが、作戦は現時点のもので最終案ではない。敵が警戒態勢を取る一か月後までの攻略状況によっては、別の手段を取ったり、陸路での接近を囮にした別の作戦などを行う余地があるかもしれない。
「作戦自体は変更したり、もっと上積みすることも可能かもしれません。何か作戦を思いついた場合は、攻略旅団で提案を行ってくださいね」
 緋奈子はそこまで説明すると、資料を渡して皆の相談を見守るのであった。


『申し上げます。現時点で、何も、見つかっておりません!』
『そうか。平和なのは良い事である。だが、ディアボロスを見つけたら報告するのだぞ』
『『イール!』』
 部下たちの報告を鵜吞みにしてアヴァタール級のアビスローパーが頷いた。
 彼は海岸の生息地に見張れる場所を作り、そこを拠点にしているようだ。
 もちろん部下たちは巡回しているのだが……。
『海は広い。協力して探索する様にな』
『『イール!』』
 彼は最初の思惑が最も正しいと信じて動かず、そして部下たちも同様であった。
 海側を巡回するが、陸地は見張れる場所以外では行っていない模様である。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
2
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【先行率アップ】LV2

●マスターより

baron
baronと申します、よろしくお願いしますね。

●流れ。
油断している敵に奇襲をかけて一気に叩き潰してしまいましょう。
なお、奇襲効果は①の👑部分に既に現れているので、判定そのものには特に修正はありません。

①混乱する敵部隊を倒す。
いきなり奇襲されたので、混乱して逃げようとします。

②隊長を倒す。
アヴァタール級を倒せば任務完了です。
126

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


一里塚・燐寧
うひゃー、この名前のアヴァタール級がアタカマ砂漠にいるなんてねぇ
チリの北部ってインカに征服されてたから、あながちおかしくはないのかなぁ?
んまぁーでも、ケチュア語では特にいかがわしい意味じゃないワケだし、あたしも気を確かに……
いや細長くてヌルヌルした奴連れてるのは犯罪でしょ

もうピンクなイメージで頭の中が一杯だけど真面目に戦うよぉ
今日は一秒でも早く片付けて寝たいからねぇ!

陸上の敵が見張ってる範囲に気を付けながら接近
二手に分かれて敵の様子を見て、【パラドクス通信】で連絡。そんでより条件がいい方に救援機動力で合流、とかすると有利を取りやすいかなぁ?

襲撃を仕掛ける位置についたら、《DCブラスター》を砲撃姿勢で構え『闇雷収束咆・天眼通』をブッ放すよぉ!
砂漠の一部のポイントや海にばっかり集中してる所を無防備なバックから攻めちゃおう
慌てて逃げたって追尾弾は見逃さない、命中率100%だよぉ
うわっ、ヌメヌメで耐えてきたっ……反撃を得物の回転鋸刃で弾き、威力を抑えるねぇ

んもー、ハレンチな奴らは全員逮捕だよぉ!


クィト・メリトモナカアイス
なんか燐寧がぴんくになってる……なんでだろう(古代エジプト語話者)

そういえば。断片の王はなんでこの辺にいるのだろう。
七曜の戦ではガラパゴス諸島で戦いが起きていたのだし、この辺って最前線に近いと思う。その時戦ってたヤ・ウマトは滅んだけども。
んむー、ヤ・ウマトが滅んだので、太平洋は最終人類史とエルドラード、あとはコーサノストラが干渉してくるかも? な戦線がたぶんメイン。
なんかやってくるならその前に潰さねば。

というわけでゆくぞモナマグロ号! とつげきー!
呼び出したナイルマグロ「突撃のモナマグロ号」に乗りイールガイズたちに襲撃をかける。
海を見ているイールガイズの側面や背面から攻撃して、陣形が乱れて慌てているところに飛び込んで乱戦に持ち込もう。
あっちが逃げようとするなら後ろから接近して黄金猫拳打棒で殴り、逃げずに向かって来るやつがいても黄金猫拳打棒で殴る。

ぬるぬる滑って移動してる……時代は空を泳ぐことだというのに。ねー、モナマグロ号。
カトラスに対しても黄金猫拳打棒で打ち合い、こっちの傷は抑える。



「うひゃー、この名前のアヴァタール級がアタカマ砂漠にいるなんてねぇ」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は混乱した!!
 良く分からないがマンコ・インカ・ユパンキに何か思い入れがあるのかもしれない。
「なんか燐寧がぴんくになってる……なんでだろう」
 古代エジプト語話者であるクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)には全く見当もつかない。おそらくはウルト●マン・コ〇モ〇とかリアルタイムで見たことはないのだろう。特撮だし、仕方ないよね。
「チリの北部ってインカに征服されてたから、あながちおかしくはないのかなぁ?」
 髪がピンクな少女は淫乱だと誰が言ったのだろうか? そういえば燐寧も髪がピンクだな。今は顔もピンクだぞ。おちついて素数を数えるんだ。
「そういえば。断片の王はなんでこの辺にいるのだろう。七曜の戦ではガラパゴス諸島で戦いが起きていたのだし、この辺って最前線に近いと思う。その時戦ってたヤ・ウマトは滅んだけども」
 クィトは頭ピンクではないので冷静に考察した。
 仲間が混乱しているので、まともな話に巻き込んでしまえと思ったのかもしれない。
「んむー、ヤ・ウマトが滅んだので、太平洋は最終人類史とエルドラード、あとはコーサノストラが干渉してくるかも? な戦線がたぶんメイン」
 良く分からないが、強い敵が居るから断片の王が前線か安全地帯に移動するのはよくある事だ。エルドラードの王として、南アメリカの戦線に注力しようとしたのだろうか? それとも逆か?
なんかやってくるならその前に潰さねば。
「んまぁーでも、ケチュア語では特にいかがわしい意味じゃないワケだし、あたしも気を確かに……」
 クィトの冷静な話を受けて、燐寧も少し自分を取り戻したようだ。
 頭ピンクと言われて燐寧はショックを受けた。可愛いふりしてあの子、割と髪がピンクだよね……と噂されたら街を歩けないような歌が昔流行ったような気がする。そんな気がしたので燐寧は恥ずかしくなったのだ。父親がクロノヴェーダに協力している事を自覚した時は、もっと恥ずかしかったが。
「いや細長くてヌルヌルした奴連れてるのは犯罪でしょ」
「てい。これでも食べると良い」
 なおも錯乱する燐寧に対し、クィトは花粉症にも聞くという蛇腹味のモナカを口の中に突っ込んだ。だから突っ込むとかイケナイよーとか言わせない為であり、『んがぐぐ』と呑み込む頃には正気に返って居るだろう。
「もうピンクなイメージで頭の中が一杯だけど真面目に戦うよぉ。今日は一秒でも早く片付けて寝たいからねぇ!」
 モナカを食べきった燐寧は落ち着いて恋人の元に戻ろうと決意した。頭がピンクになったとしても、クロノヴェーダ相手に何かするとか考えられない。恋人と一緒にグッスリお眠が良いだろう。それ以上を恋人が許したら? 新宿に戻ってからの事なんか知らんがな。

 という訳で二人は敵が作って居る見張り場所へとやって来た。
「んーと。向こうを見張ってるから、あっちに回った方が良いと思うよぉ」
「了解。向こうに回ったら攻撃。理解」
 先ほどまでの馬鹿な会話が嘘のように、燐寧は冷静な作戦を提案した。クィトはその話を聞きながら『できるなら早よやれ』とか思ったが、せっかくまともに戻ったのでツッコミは入れないことにしたのだ。エッチなワードだと思われても困るからね。
「というわけでゆくぞモナマグロ号! とつげきー!」
 クィトは出来るだけ移動し易い場所を選ぶと、ナイルマグロを呼び出して騎乗した。いま陸上だろ? とか言ってはいけない。それが陸であれば駆け、空ならば飛び、海を行くのがナイルマグロのモナマグロ号なのだ! まあパラドクスだしね。
『何か居たか?』
『いや。何もっって……うぼあああ!?』
 敵は海の方向を見ながら何か言ってたようだが、そこにナイルマグロが突っ込んでいった。っついでの様に黄金の棍棒で殴りつけたが、粘液でヌルッとした感触がする。
『て、敵襲!?』
「我らこそ、ナイル最速のチャンピオン。このまま乱戦に持ち込むべし」
 クィトは敵が慌てふためいている間に黄金の棍棒で連打した。
 タコだってダイコンで連打して身を柔らかくするじゃないか。
 なら肉球つきの棍棒で殴って何が悪かろう!
『ま、負ける者か。イール!』
「ぬるぬる滑って移動してる……時代は空を泳ぐことだというのに。ねー、モナマグロ号」
 敵は粘液で滑り易くして、防御や移動を容易くしている。それは別に攻撃を正確にはしないだろ? とか思ったのだが、自分に有利なので黙って置いた。このまま混乱冴えた方が良いとクィトは判断したのだろう。
「後ろ! いっくよー! 後ろとかバックは卑怯だとか卑猥な事は言わないでよね!」
 そこへ燐寧が砲撃を開始した。
 自らを器に怨念を呼び込み、そのままエネルギーのミサイルとして打ち出したのだ。
『うあわあああ!?』
「慌てて逃げたって追尾弾は見逃さない、命中率100%だよぉ」
 光の弾と化したソレは、怨念の誘導で滑る粘液で弾かれながらも執拗に食い下がったという。だがしかし、それで収まるようなら逆連鎖戦ではない!
『せ、せめて懐に飛び込んで反撃を!』
「うわっ、ヌメヌメで耐えてきたっ……んもー、ハレンチな奴らは全員逮捕だよぉ!」
 敵は全身を粘液で包み込むと、体当たりを掛けて来たのだ!
 燐寧はその攻撃でくんずほぐれつになってたまるか! と一念発起。チェンンソー剣で回転防御することで弾き飛ばし、出来る限り直撃を避けたという事である。
「汝、無事なんじ?」
「だ、大丈夫だよお。でも、アレを見てると、ちょっと自信なくなるねえ」
 そして敵を全滅させるのは難しくなかったが、色々な意味で戦い難い状況になったかもしれない。どんな事かは次週の講釈です。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!

クィト・メリトモナカアイス
きんにく!
汝良い筋肉なりや……良い筋肉ってなんだろう。
んむ、我が思うに。
いい筋肉とは滅んだ筋肉のみ。
汝の名は語られず、刻まれず。とりあえずしばき倒して道を開けてもらう。

黄金猫拳打棒に神々しい光を集める「死者よ我が城門を下れ」。
黄金の右腕に対し、こちらも力任せの肉球パンチで対抗しよう。
ふっふっふ……相手が悪かった。
我の黄金猫拳打棒も(たぶん)純金製。元が金なので金にはならぬ。
それはそれとして我が純金の像になるのはやだ。金は好きだけど。
他の復讐者とも一緒に戦い、相手の右腕をしっかり肉球で捌き、確実に一撃を入れていこう。

防御する時は相手の右腕に気を付けて、攻撃する時は相手の右腕の反撃を受けないように左手の方から可能な限り攻撃。

んむ、汝らがのんびりなんでこんなところにいるかは知らぬけど。
だいたいこういう時に放っておいて楽になることってない。というわけでしばき倒す。

んむー、そろそろラ・ピュセルで戦いの気配だけど。
できれば急いでパラカス半島まで辿り着いておきたい。頑張る。


ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
味方との協力・連携・アドリブ可

・・・実に卑猥ですこと
何がとは言わせなさんな

機動救援力で現地へ急行
現場での状況次第で(色々な事に)臨機応変に対応していく
もうお名前を敵もしくは(ぴーーーーーー)にすればよろしいのではなくて?

こちらから打って出る時はクリティカルロックオン
敵の挙動や行動を観察しながら敵の弱点部位となる部分を看破、見つけ出せばそこに向けて魔銃による命中アップとダメージアップ込みの銃撃
見つけ出せない場合はそのお名前通り「急所」「局部」を無理やりにでも弱点にして差し上げましょう
そうしましょう

敵からのビーム攻撃には氷雪使いの結界術による魔力付与を施した魔法弾を魔銃より撃ち出し、能力値アップ込みで相殺を狙うように防御
万が一の直撃を避けるべく盾で身構えながらの防御を徹底しましょう
ビームからの反撃には一気に接敵してからの体術による頭部を弱点部位として狙ったヘッドロック(グラップル)を仕掛ける

あら?卑怯とは実に真面目なツッコミをなされますのね
勝つためなら何をしても良いのが悪役でしてよ



『聞け! 我が名は、マンコ・インカ・ユパンキ! この地を守る漢である!』
 巡回部隊の指揮官は堂々と名乗った。
 しかし、ディアボロスの反応はあまり良くない。
「……実に卑猥ですこと」
 援軍として到着したナイナ・ヴィラネスティズム(喜殺令嬢・g00383)は、パラドクストレインから降りるや否やそう述べた。気持ちは判る。
「きんにく!」
 対して、先行していたクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)はこう答える。何故そう答えたのかは定かではない。もしかしたらディアボロス的翻訳が始まっており、頭が理解するのを拒んで居たのかもしれない。
「汝良い筋肉なりや……良い筋肉ってなんだろう」
「何がとは言わせなさんな」
 錯乱したかに見えるクィトの言葉に、ナイナは吐き捨てる様に返した。問題の人物の名前を『新宿流に言って、ふしだらな言葉遊び』だと思っている人物には、クィトの言葉はお嬢ちゃんが韜晦している様に思えたのかもしれない。あるいはむしろ、一足飛びに隠語=淫語であると解釈したのかもしれない。
「んむ、我が思うに。いい筋肉とは滅んだ筋肉のみ」
 クィトはここで言葉そのままに、『いつものクロノヴェーダ死すべし』というノリで連ねて行った。何というか年頃の少女が、できるだけナイーブな言葉を使わない様にしているかのように見える(実際、彼女は少女だが)。
「もうお名前を敵もしくは(ぴーーーーーー)にすればよろしいのではなくて?」
 彼女の言葉をナンナは鼻白んだ。
 どうしてそんなに言葉を使う事を躊躇する必要があるのだろう?
 ねんね(死語)のお嬢ちゃんじゃあるまいに……と思ったが、クィトは少女だし、ナンナは悪役令嬢なのでその辺りのストッパーが死滅していたりする。

 とりあえず、ラチが空かないので戦闘しよう。そうしよう。
「汝の名は語られず、刻まれず。とりあえずしばき倒して道を開けてもらう」
 クィトはここに来ていつもの様に戦いを始めた。
 黄金の棍棒を構え、そこに神々しい神の宿して輝かせ始める。
 ……また、カミの話をしている。とか言ってはいけない。
「生ある者は必ず滅ぶ。そこに永遠はなし」
 クィトは黄金の棍棒で殴りつけ、肉球部分の輝きで殴打する。
 対抗するのはやはり黄金の輝き!
『見よ。我が黄金の右腕を!』
 敵はマッスルなポージングをすると、右腕をを掲げて殴り掛かって来た。
 というか拳の攻撃というよりは、右腕全体で強打しようという風情である。
「触れた部分を黄金化させる能力がゆえの動き? ふっふっふ……相手が悪かった。我の黄金猫拳打棒も(たぶん)純金製。元が金なので金にはならぬ」
 素早く相手の意図を見て取ったクィトは、仮に衝撃を受けるとも、防御し易い体勢でとにかく自分が振れないようにした。何というか、自分が黄金の彫像になるのは嫌だよね。そういうプレイが好きな人は別なのかもしれないが、彼女はノーマルである。
「そう? 触った者を黄金化する。だけれど、それは判って居れば触れなければ良いだけの話! 腕では無く急所や局部を攻撃すれば良いだけですわ!」
 そういう訳でナンナは殺意の高い攻撃を始めた。
 昔の特撮ヒーローの歌でも『未だ、目を狙え!』とか平気で言うので、このくらいは大丈夫だろう。
「見敵必中! 狙い奪いたる足の小指の泣き所!」
 ナンナは詠唱するや否や、通常弾に魔力を込めて射撃した。
 連続攻撃を掛けながら、必要ならばライオットガンの出番だ。
『飛び道具か。よろしい! ならばこちらも飛び道具だ!』
 それに対して敵は、ぬーん。と唸りを上げてポージング。
 すると頭部が俄かに輝きだし、怪光線を放つではないか!
「ええい! そんな攻撃はこうですわ!」
 ナンナは磨き上げられた鏡の盾を構えてダッシュし、その盾で防ぐようにしながら相手の頭をロックしようとする。あーっとこれは、ヘッドロックの構えだ!
『ぬふう! 王者の頭を締め上げるとは不埒ものめ!』
「あら? 卑怯とは実に真面目なツッコミをなされますのね。勝つためなら何をしても良いのが悪役でしてよ」
 ナンなは敵が使った不埒という言葉を、卑怯という意味で受け取った。クロノヴェーダ、しかもアヴァタール級が王者とは恐れ入る。そんな奴の言葉は聞けぬと、脇で挟んでロックしていた相手の頭を、二の腕と上腕に組み替えてヘッドロックの強さを増していったのである。
「んむ、汝らがのんびりなんでこんなところにいるかは知らぬけど。だいたいこういう時に放っておいて楽になることってない。というわけでしばき倒す」
 その様子をクィトは実に微妙な目で見ていたが、やがて吹っ切れたのか黄金の棍棒を構え直した。そして一本足打法の構えを取ると、ナンナにスイッチを要求して容赦なく殴り倒したのである。
(「んむー、そろそろラ・ピュセルで戦いの気配だけど。できれば急いでパラカス半島まで辿り着いておきたい。頑張る」)
 なお、クィトの心情の中は、既に明後日の方向と言うか……いずれ始まると言われている奪還戦に向けられていたという。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!

一里塚・燐寧
【燐五】

クィトちゃんがあたしのピンクをスルーし始めてる……これ以上ヘンなイメージがつく前に決着を……
って、あれっ、五月姫ちゃん?! 来てたのぉ!?
ほへ? そ、そりゃねぇ、あの敵の名前聞いたらほっぺも赤くなるもんでしょ?
えっ。五月姫ちゃんは母語日本語だよねぇ?
いや代々は名乗ってないから。初代と最後しか……あーっ、名前言わないでぇ!

収拾をつけるには戦うしかない……!
五月姫ちゃんと狙う箇所を合わせて、敵の筋肉を貫く深い傷を作り体の奥深くまで刃を届かせよう
先っぽだけ入ってもすぐ抜けちゃいそうだからねぇ

いくよぉ、『屠竜技:裂傷穿ち斬り』!
≪テンペスト・レイザー≫の切っ先を正面に向けて構え、突進の勢いのままお腹に回転鋸刃を突きこむっ!
んっ、これは鍛えてるだけあって締まりのいい筋肉。だけどいつまで我慢してられるかなぁ!
反撃のビームは得物の分厚い刀身を盾代わりに防ぎ、体を直接焼かれないようにするねぇ

ふぃー、下手なジェネラル級より恐ろしい敵だったよぉ
ペルーであんまり沢山量産されてないといいんだけどねぇ……


瀧夜盛・五月姫
【燐五】
なんか燐さん、また、面(おもて)赤めいてる……ん。なんだ、いつものこと、か(理解ある彼女面)
名前? えっと、マンコ・インカ・ユパンキ、だったっけ?
んん……? ……何か変なこと、ある、の?
マンコ。たしかかつてあったという帝国の、王様が代々名乗った名前、だよね
別名が、マンコ・カパック2世とか聞いた気が……(中古日本語話者感)

? そうだね、どっちにしてもクロノヴェーダ、倒さないと
燐さんと合わせて【大薙刀無銘瀧夜叉一振・改】をまっすぐと構える
あなたは、肉体派みたい、だけど、姫は残念ながら、比べて非力、だからね
武器を使うこと、卑怯に思わないでね
お腹、目掛けて、素早く……突く!
筋肉は、万能の鎧ではない
腕に劣らず、りっぱな腹筋、もってると見受けるけど、姫はその継ぎ目を狙う、よ

反撃は……炎の体?
掴まれて、諸共もやされたら、大変だ
姫に延ばす、腕や脚に気をつけながら、捕まらないよう、距離を保ち、時には、薙刀で、薙ぎ払う

……? ん、なかなか強者な、敵だった
……帰って何、気にしてたのか、書物解析しなきゃ



「クィトちゃんがあたしのピンクをスルーし始めてる……これ以上ヘンなイメージがつく前に決着を……」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)の髪は色めいている。ハートもまた色めいていた、顔も色めいていた。今は春、バミューダトライアングルにあるという常春の国ではないが、春である。つぶれアンマンは居なくても春であった。仕方ないよね。
「なんか燐さん、また、面(おもて)赤めいてる……ん。なんだ、いつものこと、か」
 援軍としてやって来た瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)は、恋人の錯乱した表情をいつものように眺めていた。何というかダウナーで特攻気質のあった燐寧は、五月姫と恋人同士になってから情緒が不定の常春なのだ。仕方ないよね。と理解ある彼女面をした。
「って、あれっ、五月姫ちゃん?! 来てたのぉ!? ほへ? そ、そりゃねぇ、あの敵の名前聞いたらほっぺも赤くなるもんでしょ?」
 燐寧は正気に戻った!
 もちろん裏切ったりしないので安心しよう。
「名前? えっと、マンコ・インカ・ユパンキ、だったっけ?」
「えっ。五月姫ちゃんは母語日本語だよねぇ?」
 五月姫が堂々と名前を述べたことに燐寧は非常に驚いた。
 もしかしてそう言う事に全くこだわりがない人だっけ?
 と思ったのだが、二人っきりのラブラブ時に、何をしているかを思い出して、なおさら頭がピンクになった。普段からフルスロットルにイチャイチャしてるけど、最後の一線を越える時は、流石に恥ずかしそうにしてるのだから。
「んん……? ……何か変なこと、ある、の? マンコ……」
「っ!?」
 五月姫の口撃!
 燐寧に255のダメージ!
 あーっと、これは効いている~。
「たしか、かつてあったという帝国の、王様が代々名乗った名前、だよね」
「いや代々は名乗ってないから。初代と最後しか……」
 なお五月姫は、中古日本語話者である。
 むしろ、『逢う』という字を見て顔を赤らめるタイプだ。中古は平安時代の辺りの話ね。
 今の隠語=淫語は通じないのである。先に言っておくと、観音様とかアワビも通じないからね。その辺は冥海機と戦って居る時代の人に聞きましょう。
「別名が、マンコ・カパック2世とか聞いた気が……」
「あーっ、名前言わないでぇ!」
 もうグチャグチャだよ。
 さっきまで一緒に居た少女は先に行ってしまったし、この場に居る二人はグダグダしている。
「収拾をつけるには戦うしかない……!」
「? そうだね、どっちにしてもクロノヴェーダ、倒さないと」
 仕方がないので、もう巻きに入ってしまおう。
 いいか、ここからは妙な事を考えたら頭に『ソイヤ!』を浮かべるんだ。
 それでピンクは去ってくれる。いいかい? 合言葉はソイヤ! だ。
「ん、行くよ。燐さん。ソイヤ! ソイヤソイヤソイヤ!」
「うん。力を合わせてあの筋肉を貫かないとねぇ。でないと先っぽだけ入ってもすぐ抜けちゃいそ……」
 という訳で戦いはソイヤと共に始まった。

 皆さんご一緒に! ソイヤソイヤソイヤ!
『我が名は! マンコ・インカ・ユパンキ! この地を守る漢である!』
「あなたは、肉体派みたい、だけど、姫は残念ながら、比べて非力、だからね。武器を使うこと、卑怯に思わないでね」
 五月姫の言葉に敵は手の平を逆さまにして、チョイチョイと指を動かした。要するに『掛かって来い!』という事である。
「お腹、目掛けて、素早く……突く!」
 五月姫は薙刀を構えると、素早く突きを放った。
 敵の厚い胸板を貫かんとする攻撃だが、そこには呪詛も宿っている。
 熱い思いで防ごうとも、呪詛が内側から喰らう二段仕掛けである。
『我こそ皇帝なり』
(「筋肉は、万能の鎧ではない。腕に劣らず、りっぱな腹筋、もってると見受けるけど、姫はその継ぎ目を狙う、よ」)
 敵はマッスルなポージングを決めると、その刃を胸板で受け止めた。そして呪詛に対して我が身を炎に変えて迎え撃つ!
「反撃は炎……なら!」
 溢れ出す炎を五月姫は切裂き、素早く避けながら薙刀で切裂いて行く。得物で受け流し、烈風で炎の行く先を誘導するかのようだ。
「いくよぉ、『屠竜技:裂傷穿ち斬り』! ここがチャンスなんだから!」
 燐寧は五月姫が作ってくれたチャンスを生かそうと、チェンソー剣をつき込んで一気に引き裂きに掛かった。
「んっ、これは鍛えてるだけあって締まりのいい筋肉。だけどいつまで我慢してられるかなぁ!」
『太陽は不滅なり。ソイヤー!』
 燐寧の言葉に敵は筋肉を大動員!
 マッスルなポーズでガードすると、反撃として頭を輝かせる!
「あたしのチェーンソーは、どんなに硬い壁だってぶち抜くよぉ!」
 やがて燐寧は熱い息を漏らしながら敵を倒した。
 あぶない、くんずほぐれつ戦って居たら、絵にも描けない、いかがわしさであったかもしれない。
「ふぃー、下手なジェネラル級より恐ろしい敵だったよぉ。ペルーであんまり沢山量産されてないといいんだけどねぇ……」
 燐寧は灼熱の怪光線を喰らった事も含めて、実にグロッキーだ。
 戦闘という言葉を、『事』だとするならば事後かもしれない。
「……? ん、なかなか強者な、敵だった。……帰って何、気にしてたのか、書物解析しなきゃ」
 なお、五月姫はこの時までは新宿の言葉に対して、初心であった。
 そして新宿に戻った時のパパ上が、まるで某漫画の中年不良警官を追い詰める部長の様に出撃して大変だったとだけ述べておこう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】がLV2になった!
【腐食】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2025年04月09日