コーサノストラ、真珠湾追撃決戦

 コーサノストラの太平洋を護る最前線、ジェネラル級冥海機が集結していた真珠湾での海戦は、ディアボロスの勝利に終わりました。
 敗北した冥海機達は、アメリカ西海岸に向けて撤退を始めています。
 真珠湾制圧の余勢を駆って、敵ジェネラル級を追撃、決戦を挑んでください。

 コーサノストラ、真珠湾海戦の勝利により、5体のジェネラル級冥海機に決戦を挑む事が可能となっています。


戦艦長門
伊勢
神鷹
アリゾナ
ニュージャージー


真珠湾の守護者、最期の日(作者 朝下万理
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 空と海との境界線で次々と上がる水飛沫と爆炎と黒煙をじっと見据えてきたその冥海機は、手を腰に据えた仁王立ちのまま静かに「最早これまでか」と呟いた後、そっと目を伏せた。
 彼女こそがジェネラル冥海機『アリゾナ』。
 超弩級の威力を誇る猛将として名を馳せ、冥海機ヤ・ウマトに仇なす者を屠る黒き戦艦だ。
 春の海風に青緑色の髪を靡かせるその冥海機は、潮騒の奥の戦火を再び見遣る。
 爆炎が上がるということは、ディアボロスが冥海機に破れ太平洋の海へと沈んでいく証――ではなく、自分の妹たちたるトループス級・アヴァタール級冥海機がディアボロスに破れて海へと抱かれる証。
 このままではまもなくこの真珠湾にディアボロスが到着するであろう。
 それを察して何機かの冥海機はアメリカの西海岸に向けて出発したところ。
 だが、『アリゾナ』は西海岸敗走隊に属することはなかった。
 なぜなら。
『アリゾナ』は自身のロボットアームの手をグッと握り、とんと自分の胸を叩いた。
「我を誰だと思っている。『真珠湾の守りの要』『真珠湾の守護者』と謳われる冥海機『アリゾナ』だ。この真珠湾を放棄すると決議された際に、身の処し方は決まったも同然。我が身も魂もこの真珠湾と共にある。沈むならば、この美しい港湾に抱かれ眠ろうぞ」
 告げて颯爽と進みいるのは、本拠地たる真珠湾の海。
『アリゾナ』はもう二度と見ることがないであろう真珠湾の景色を目に焼き付け、聞くことがないであろう港湾のざわめきを聴き、潮の香りを胸に吸い込み、海面をそっと撫でた。
 が、次の瞬間。彼女が垣間見せるのは『真珠湾の守護者』たる精悍な表情。
「――だが我は独りでは逝かぬ。一人でも多くのディアボロスの魂を冥土の灯火にしてやろう」
 告げて笑った『アリゾナ』の赤い瞳は、一層紅く爛々とゆらめくのであった。


「お集まりいただき、ありがとうございましたっ」
 新宿駅グランドターミナル。
 停車するパラドクストレインの隣、木製リンゴ箱の上に乗った天竜・なの唄(春告小唄・g03217)は集まったディアボロスに溌剌とした笑顔を向ける。
「皆さん、真珠湾海戦お疲れ様でしたっ。皆さんが真珠湾海戦に勝利した事で、真珠湾に集結していた冥海機はアメリカ西海岸に向けて敗走を開始したようですっ」
 しかし、ただ敗走するだけでは無いようで。
「ディアボロスの追撃を阻止する為、5体のジェネラル級冥海機がディアボロスに決戦を挑んで来たのですっ」
 そんな冥海機側に勝ち目などあるわけもなく。
「おそらく……いえ、確実に彼女たちにとっては負け戦でしょうっ。しかし死を覚悟して挑んでくる敵は総じて手強い――故にその戦いは熾烈を極める事でしょうっ」
 だがアメリカ西海岸への道を拓くため、冥海機との戦いは避けられない。
「なので皆さんには、皆さんに挑んでくる5体のジェネラル級冥海機を決戦で撃破して欲しいのですっ」
 そう告げたなの唄は、詳細についても説明を始める。

「皆さんにお願いしたいのは、ジェネラル級冥海機『アリゾナ』と、その忠実な護衛であるトループ級冥海機『サイキックラブ』、そして皆さんに一矢報いるという復讐心に突き動かされたトループス級冥海機『JK型海防艦』ですっ」
 護衛の『サイキックラブ』はディアボロスからジェネラル級を必死に守ろうとするらしい。故にこの護衛を残したままジェネラル級と戦うと苦戦するかもしれない。
 かといってディアボロスを狙う『JK型海防艦』も実に侮れない存在だ。
 断片の王『超大和』を殺し、ディヴィジョンを奪ったディアボロスへの復讐心に満ちており、普段以上の戦闘力を発揮することが予想される。
「『アリゾナ』自身も、敗北を覚悟した上で決戦を挑んできていますっ。……その覚悟を甘く見る事は出来ないでしょうっ……」
 きゅっと唇を結んだなの唄の表情が物語る。
 この戦いはおそらく、熾烈を極めることになるだろう。

 なの唄は、今一度、集まったディアボロスを見回して告げる。
「この真珠湾追撃決戦に勝利すれば、コーサノストラの冥海機勢力は壊滅状態となるでしょうっ。そして、アメリカ西海岸に逃げ延びる事が出来ても冥海機は完全にコーサノストラの傘下となり、冥海機の為に行動する事は無くなるでしょうっ」
 まずは確実に5機の冥海機を沈めないことには鎮守府があったハワイ・真珠湾を手に入れることは叶わない。
 だからこそ、笑顔で激戦地に赴くディアボロスを送るのが自分の勤めと、なの唄はきゅっと結んでいた口角をあげた。
「冥海機との戦いもいよいよ大詰め、激しい戦いになるのは確実ですっ。けど皆さんなら無事に還ってきてくれると信じてますっ」
 普段はふわふわと語る彼女が強い語気に込めるのは、確かな言霊の力であった。


 ジェネラル級冥海機『アリゾナ』の胸の内を聴き、奮い立ったのは生き残ったトループス級冥海機たちだった。
「『アリゾナ』様。私たちもお連れください。私たちは『真珠湾の守りの要』たる『アリゾナ』様とともにあることを誇りに思っております……!」
『アリゾナ』の背後で膝を着き首を垂れるのは、男装の麗人たるトループス級冥海機『サイキックラブ』。
 彼女たちの決意を背中で聴いた『アリゾナ』は彼女たちの方を振り返りもせずたった一言の感謝を告げる。
 そんな『アリゾナ』と『サイキックラブ』の姿を見て震え立ち上がったのは、『JK型海防艦』。
「……ウチらだって、負けてらんないっしょ! 『超大和』様を殺し、私たちが愛した世界まで奪ったディアボロスは絶許!」」
「一人、一体。確実に打ちのめしたるわい!」
「『アリゾナ』様には太刀筋の一本もつけさせないんだから!」
 意気揚々と声を上げる彼女たちとて、己の死期が近いことなど百も承知。
 だが、どうしてこの胸の高揚を抑えようか。
 我先にと真珠湾を進みゆく彼女たちの背を見つめ、また、背に感じる精悍な気配に触れ『アリゾナ』は思った。
 頼もしい護衛たちに恵まれた。と。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【怪力無双】
2
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【託されし願い】
2
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【光学迷彩】
2
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【水面走行】
2
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【建物復元】
1
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【イルカ変身】
1
周囲が、ディアボロスが体長2m程度のイルカに変身できる世界に変わる。変身したイルカは最大時速「効果LV×20km」で泳げるが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV2 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【反撃アップ】LV3 / 【アクティベイト】LV1 / 【リザレクション】LV1

●マスターより

朝下万理
 こんにちは、朝下万理です。
 空想科学コーサノストラ、真珠湾追撃決戦シナリオです。
 こちらではジェネラル級冥海機『アリゾナ』との決戦です。
 よろしくお願いいたします。


 選択肢①:ジェネラル級冥海機『アリゾナ』と会話します。
 『アリゾナ』は、皆さんの今後のために役立ちそうな情報は持ち合わせていないと思われます。
 それでも『アリゾナ』と話をしたいという場合はご遠慮なくプレイングをかけてください。

 選択肢②:護衛のトループス級冥海機『サイキックラブ』と戦います。
 この選択肢をクリアする前に『アリゾナ』に攻撃が入った場合、『サイキックラブ』からの妨害があると思ってください。

 選択肢③:ディアボロスを狙うトループス級冥海機『JK型海防艦』と戦います。
 ディアボロスへの殺意に満ち溢れています。目標は『一人一体、死んでも殺す』です。

 選択肢④:ジェネラル級冥海機『アリゾナ』と戦います。
 黒き軍服と海戦装を身に纏い、『真珠湾の守りの要』『真珠湾の守護者』と謳われるほどの力を持つジェネラル級冥海機です。

 ②〜④、全ての冥海機は死ぬ覚悟、殺す覚悟で皆様と対峙いたします。
 皆様も油断なきよう、全力で彼女たちと対峙いただけましたら幸いです。
 

 その他の状況についてはオープニングや『情報』をご覧ください。
 運営状況についてはマスターページでご案内いたします。

 それでは皆様のプレイングをお待ちしております。
29

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ラキア・ムーン
アリゾナ、か
最初に確認されたのは七曜の戦だったな
随分と時間は掛かったが、ようやく捕捉出来たか
ヤ・ウマト攻略のやり残しだ、此処で終わらせる

必要ならば水面走行を使用
まずは此方を狙う、JK型海防隊を殲滅する
《RE》Incarnationを構えながら、敵へと『突撃』
ギリギリまで距離を詰め、此方の得手の間合いまで持ち込もう
【Call:Flame_Edge】起動
槍先へ炎の刃を展開し、槍の間合いを伸ばす
伸ばした炎の刃を広く振るために『薙ぎ払い』
敵へと前進しながら、炎の刃で敵を焼き斬る

敵の射線を撹乱する為、敵に接近しても敵の合間を縫うように駆け続ける
少しでも砲撃の際に連携が乱れれば儲けものだ
Emu【E.S】展開
魔術障壁で敵の砲撃を受け、砲撃の軌道をズラしてなるべく直撃を受けないように対応
しっかり防御を固め、敵に隙を突かれないように注意

死に物狂い……か
そういう敵は強い
だが、此方は常に死に物狂いでやってきた
今更覚悟で、負けていられるかよ

アドリブ連携等歓迎


藤原・鏡子
※連携、アドリブ歓迎

<心情>
己が死すとも一矢報いる……その意気や良し。
せやけど、ウチらもここでもたついとるわけにはいかへん。
アンタらの屍を乗り越えて、ウチらは渡米せなあかん。
姓は藤原、名は鏡子……推して参る!

<行動>
敵は艦隊なだけあって砲撃は得意なもの。
しかも死に物狂いとなれば、それを掻い潜って接近戦を仕掛けるのは無謀の極み。
ウチも遠距離からの砲撃に徹して一人一人、着実に沈めていく方針にするわ。
【未来予測】の残留効果を発動できたら、撃ち合いでも多少は有利になるはずや。
もし近接して攻撃する味方がいるなら、砲撃による近接支援も同時に行うで。

まずは一撃──ご挨拶仕る。
雷霆万鈞──霹靂神!

レールカノンの砲身が電撃を纏い、最大出力で飛翔体が超音速で放たれる。
代価として訪れる強烈なリコイルを、鬼人の膂力を以って強引に抑え込む。
冷却のために砲身が水蒸気を撒き散らし、焼き切れたヒューズが宙を舞う。
飛翔体と共にヒューズを装填し、再び発射体勢へと移行する。

せめてこの美しい真珠湾で、安らかに眠りなはれ。


麗・まほろば
なるほどなるほど
お前がここの守護者なんだね
つまりお前を倒してこそ、真にハワイを取り戻すことができるというわけだ
これは否が応でも頑張らないわけにはいかないね?


【水面走行】を展開!
【51センチまほろば砲】! 装填用意!
目標! 海防を担うトループス級クロノヴェーダたち!
まほろばは超々々々弩級戦艦だ。細々と策を捏ねるよりも真正面からどどーんっと撃ち込むぞ!
前を往く仲間への援護、そしてこっちにもまほろばが居るぞと警戒させて隙を作るためでもある
さぁ砲撃開始だ!

敵の砲撃には【15.5センチまほろば砲】を盾にして、極力、直接被弾しないように努めよう
ここまできて新宿島にさよならだなんて、もったいないからね。もちろん、最後まで戦い抜くんだから
おかえしはもちろん大艦巨砲射撃!
口径の違いというものを教えてあげるよ!

『私たちが愛した世界まで奪った』?
まほろばの大好きだったものを奪ったクロノヴェーダがよくいうよね
そして同じだから大好きなものを奪われた者が油断ならないことはよくわかってる
最後まで油断せずいくよ!



 冥海機ヤ・ウマトが誇る『大本営』があった場所――真珠湾を目と鼻の先にして。
「……アリゾナ、か……」
 太平洋にて数々の冥海機と戦ってきたラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が、ぽつりとその冥海機の名をつぶやいた。
 ジェネラル級冥海機『アリゾナ』。
『真珠湾の守護者』『真珠湾の守りの要』と謳われるその冥海機の存在が白日の元に晒されたのは、《七曜の戦》の決戦時空だった。
 あれから時が流れること約一年半強。
「随分と時間は掛かったが、ようやく捕捉出来たか……」
 感慨深げに呟くも、やることはただ一つ。
「ヤ・ウマト攻略のやり残しだ、此処で終わらせる」
 ただ静かに真珠湾を見やる彼女の決意を静かに聴いていたのは、同じパラドクストレインに乗り合わせた藤原・鏡子(八千代の怨讐・g08000)。
 鮮やかな緑色で見据える先は、冥海機ヤ・ウマトの断片の王である『超大和』を討ち取った際に奪還しきれず、空想科学コーサノストラに持っていかれたハワイ群島。
 これが、冥界機ヤ・ウマトの奪還に尽力していた仲間たちの心残りとなっているならば、それは鏡子の心残りであるも同然。
「ほな、憂い仕舞いにいきましょか?」
 はんなりとした鏡子の言葉にラキアは一つ頷いて、悪魔の翼をひとつ羽撃かせながら桃銀の髪を靡かせ海面を駆け始める。
 鏡子もグリーンオプティシアンの角を太陽に輝かせると、その歴戦の猛者の背を追うようにして黒髪のロングヘアを海風に翻した。
 真珠湾に向けて海面を直走るディアボロスの目的はただ一つ。
『真珠湾の守護者』――ジェネラル級冥海機『アリゾナ』の撃破だ。
 だがそう易々と、目的を果たさせてもらえないのは、百も承知。
 真珠湾へと向かう二人の目前に現れたのは、水兵服に身を包んだトループス級冥海機『JK型海防艦』たちだった。
「っ! 見つけたぞ、ディアボロス! 『超大和』様の仇!」
「絶対に殺す! 覚悟する時間すら与えてやらないんだから!」
 そう叫ぶや、速度を上げてこちらへと接近してくる。
「お出ましのようだな」
「ほんまですなぁ」
 ラキアは愛用の黒槍『《RE》Incarnation』を構え、鏡子も背負っていたレールカノン『電影鏑・婚ひ星』の砲口を『JK型海防艦』へと向けた。
 一方の『JK型海防艦』も各々の武器を構え、ディアボロスに迫り来る。
「私たちが愛した世界を奪った罪は、死んで償ってもらうから!」
『JK型海防艦』のその言葉を、
「は? 『私たちが愛した世界まで奪った』?」
 と、あどけない声でリフレインさせたのは、ラキアでも鏡子でもない。 
 二人よりもわずかに遅れてこちらへと到着した、麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)だった。
「…… まほろばの大好きだったものを奪ったクロノヴェーダが、よくいうよね」
 クロノヴェーダたる冥海機は、愛する祖父との思い出はおろか、麗・まほろばという零式英霊機の存在すらもあの愛おしい世界から消し去った憎き存在。
 海の碧を映すガラスの瞳に目一杯の憎悪を込めて敵軍を睨みつければ、『JK型海防艦』は一瞬たじろいだ。
 しかし、負けていられないと口を開く。
「っ、うっさい! こっちはお前たちを倒すために死に物狂いなんだよ!!」
「『アリゾナ』様へは、指一本触れさせない!」 
 啖呵と同時にこちらへ向けられた砲口から次々に放たれるのは砲撃の雨。中には柄付き爆雷で襲いかかってくる『JK型海防艦』もいる。
 その気迫たるや普段のトループス冥海機の比ではなく、ディアボロス側の防御や回避のさらに上を超えてくる。
 相手の攻撃においては、回避も防御も無意味のように感じられるほどだ。
 各々が反撃を繰り出す中、まほろばも反撃を返してひとつ生唾を飲んだ。
 帰る世界を失った冥海機による決死の攻撃は威力が大きく、まほろばも『15.5センチまほろば砲』に隠れていたとはいえ無傷では済んでいない。
 怒りと覚悟は彼女たちにさらなる力をもたらしていると言っても過言ではないだろう。
「……まほろばは大好きなものを奪われた者が油断ならないことはよくわかってる。……だから最後まで油断せずいくよ!」
 と攻撃のために彼女が出現させたのは『51センチまほろば砲』。
「51センチまほろば砲! 装填用意! 目標! 海防を担うトループス級クロノヴェーダたち!」
 砲弾を装填し指差し確認した後に真珠湾の方向を見据えれば、自分へと迫り来る『JK型海防艦』の型が確認できた。
 自分が小回りが効く戦艦なら一旦引いて彼女たちを引きつけたり、横にズレで誘い出すなりできるだろう。
 けど、まほろばは超々々々弩級戦艦。
 前を往く仲間たちへの援護、そして、敵の注意を自身へ集めることにより、敵の警戒感や危機感を煽り、隙を作るため――。
「細々と策を捏ねるよりも、真正面からどどーんっと撃ち込むぞ! さぁ砲撃開始だ! ―― まーほーろーばー……フラーッシュ!」
 宣言して桃色の前髪をくっとあげれば、額に現れたのは『まほろばサーチライト』。サーチライトから発射された超圧縮された光は、迷うことなく目標の姿をあらわにする。
「発射用意――……撃てーーっ!!」
 真珠湾にもその存在を知らしめんと腹から発した号令と共に、装備しているありとあらゆる火器砲口から発射されるのは、全心全力を込めた砲撃の豪雨。
 激しく轟く発砲音と共に砲口を飛び出した砲弾は、迷うことなく『JK型海防艦』の小柄な体を撃ちのめしていく。
 爆音と爆炎、そして悲鳴と水飛沫が上がる中、全ての砲弾を撃ち終えたまほろばは咄嗟に『15.5センチまほろば砲』を盾に身をグッと固くする。
 すると爆炎の向こうから飛び出して来たのは、油まみれで満身創痍の『JK型海防艦』三体。
 三体はまほろばの目の前に飛び込んできたかと思った刹那、息を合わせて振り上げたのは柄付き機雷。
 先ほどの攻撃はあれに痛い目を見せられた。
 それに真珠湾を目の前に倒れ、新宿等に流れ着くことになったらもったいない。
「まほろばは、最後まで戦い抜くんだ!!」
 柄付き機雷が振り下ろされたタイミングで後ろに飛んだまほろばは、機雷が爆発したタイミングに合わせて『15.5センチまほろば砲』の方向を三体へと向けた。
「口径の違いというものを教えてあげるよ!」
 告げて砲弾をぶっ放し、満身創痍だった『JK型海防艦』を一気に海へと沈めてしまう。
 太平洋の温かな海風に艶めく黒髪を靡かせながら鏡子は『JK海防艦』の鬼気迫る戦いに目を細めた。
「己が死すとも一矢報いる……その意気や良し」
 敵ながら天晴れと口角を上げた鏡子の身体にも、先の攻撃による傷が深く刻まれている。故にトループス級戦と侮れば、一瞬で足元を掬われかねないだろう。
「せやけど、ウチらもここでもたついとるわけにはいかへん。アンタらの屍を乗り越えて、ウチらは渡米せなあかん」
 鮮やかな緑を宿す拳をグッと握って、自分をギロリと見据えて突撃を開始した『JK型海防艦』を負けじと睨み返して鏡子は告げる。
「我が名は、姓は藤原、名は鏡子……推して参る!」
 鏡子はレールカノン『電影鏑・婚ひ星』の砲口を『JK型海防艦』へと向けながら、さらに敵を見据えて観察を続ける。
(「敵は艦隊なだけあって砲撃は得意なものやった。しかも死に物狂いとなれば、この後それを掻い潜って接近戦を仕掛けるのは無謀の極みや……」)
「ならウチは遠距離からの砲撃に徹して一人一人、着実に沈めていくわ」
 未来を見ようと試みても、やはり戦闘中は何もかもが揺らいで見える。
 ならば自分の経験と直感を信じたらいい。
 鏡子はレールカノンをグッと構えて、海面を捉える足に力を込める。
 先ほどの反撃で、一度は敵に見せた手だ。
 だが、今は自身が攻撃側。迷うことはない。
「まずは一撃──ご挨拶仕る」
 告げてレールカノンのハンドルにかかる手に力を込めれば、雷神の力を宿した銃身が電撃を纏いバチバチと稲妻を迸らせる。
 目標は、一番手前にいる『JK型海防艦』。
「――雷霆万鈞──霹靂神!」
 鏡子が声高らかにトリガーを引くと、最大出力にまで圧縮された飛翔体が強烈な閃光を伴って射出された。
 その光の飛翔体は何人にもその姿を目で追う暇すら与えない。砲口から発射された次の瞬間には、一番手前の『JK型海防艦』を射抜いたのだ。
「え」
 何が起こったのか。と言わんばかりの『JK型海防艦』は、自身の腹から配線やら油やらが飛び散っているのを見て、やっと自分が射抜かれたのだと理解できたのだろう。
 これは鏡子の集中力と鬼人の膂力の賜物。
 これだけ大きな銃火器は射撃時に反動や照準ブレ――リコイルが発生する。
 しかし鏡子は、自身の身体的能力でそれを強引に抑え込むことに成功していた。
 遅れて海面から立ち昇るのは、飛翔体が海面を撫でながら飛んでいった証の水飛沫の道。
 その水飛沫を浴びながら、鏡子は油まみれとなった『JK型海防艦』に鋭い視線を向ける。
「せめてこの美しい真珠湾で、安らかに眠りなはれ」
 餞の言葉を送った相手に、もう生命の色は感じられない。だが、最後の力を振り絞って射出される反撃の砲は、真っ直ぐ鏡子の元へと向かってくる。
 鏡子は、焼き切れたヒューズを舞わせる銃身を立てて、いっときの盾がわりとしてその陰に身を寄せる。
 今でもその砲身は先ほどの砲撃の威力の凄まじさを謳うように、冷却のための水蒸気を撒き散らしているが、今は得物の頑張りを誉めてやる暇もない。
 だが時期に、敵の砲撃は軌道を外し、上空へ一発発射されたのちに発砲音は聞こえなくなってしまう。
 それはその冥界機が事切れた証拠でもあった。 
『JK型海防艦』への反撃を行ったラキアは空中で体勢を立て直し、海面に着地するなり血に濡れた頬を乱暴に拭い、ぐっと敵を見据えた。
「……死に物狂い……か」
『JK型海防艦』の言葉をリフレインさせたラキア。
 彼女をはじめとしたディアボロスは、今までも決死の想いを抱く相手と幾多のも激闘を繰り広げてきた。
 彼らは本当に強かったし、気迫に圧し負けそうになりそうになったことも一度や二度ではなかった。
 相手からしたらディアボロスは、突然現れて領土を侵略していった敵であろう。
 だが、こちらからしたら冥界機や他ディヴィジョンのクロノヴェーダは、太平洋をはじめ、地球上のありとあらゆる陸と海、そして全ての人類とディアボロスの大切なものを奪っていった略奪者だ。
 その略奪者に奪われた全てものを取り戻すための戦いにおいて、ラキアをはじめディアボロスが手を抜いたことなど一度もない。
「――此方は『常に』死に物狂いでやってきた……! 今更覚悟で、負けていられるかよ!」
 気合一閃。
 ラキアは『《RE》Incarnation』構えると、海面を蹴って敵との距離を急激に詰めていく。
 だが、すぐには攻撃をしない。
 自身の得手の間合いまで距離を詰めるや、構える黒槍に長大な炎の刃を宿すなり――。
「焔の刃よ、我が敵を焼き尽くせ!」
 炎によって赤く燃え染まる黒槍で敵を薙ぎ払うが如く一気に横に広く振るえば、一番手前にいた『JK海防艦』二体を後ろへと吹き飛ばした。
 ラキアは炎の刃を振り上げながらさらに海面を蹴って進むや、この二体に向けて刃を一気に振り下ろした。
 炎の刃は黒槍の重さを感じさせないほど軽やかだったが、業火であることに変わりはない。
 叩きつけられた炎はその水平服の少女艦を一気に包み込むや、叫び声だか爆発音だかわからない音を立てる。
 その只中でも反撃の砲と死の淵に居てもなお鋭く射抜くような目線は、確実にラキアへと向いたのだ。
 ラキアは咄嗟に、魔力障壁『Emu【E.S】』を展開するや後ろへと飛んだ。すると放たれた砲弾は、先程までラキアが立っていたポイントに確実に打ち込まれる。
 こうなっては止まって防御するよりは、敵の射線を撹乱した方がいいだろう。
 だが、錯乱した弾が当たっては元も子もない。故に、確実に敵砲の直撃を避けねばならない。
 ラキアは魔法障壁を敵にしっかりと向けながら、砲撃の止むのをひたすら走って耐える。
 が、やがて砲撃は止み。
 ラキアがゆっくりと顔を上げれば、海域に散らばるのは『JK型海防艦』の残骸のみ。
 そこから目線を上げれば、真珠湾へと続く細い運河があらわになった。
 冥海機らしき影は運河の奥からは見えてこない。
 ならば、湾内で戦おうというのだろうか。
 戦艦『アリゾナ』史実をなぞるつもりなのだろうか。
「なるほどなるほど。あの奥に守護者がいるんだね」
 まほろばは前髪を直しながら、その双眸を真珠湾へと向けた。
「つまりその守護者を倒してこそ、真にハワイを取り戻すことができるというわけだ。――これは否が応でも頑張らないわけにはいかないね?」
 激戦を終えても尚にんまりと微笑むまほろば。
 ラキアと鏡子も真珠湾を見据えると、三人のディアボロスは再び海面の上を駆けはじめた。
 目指すは真珠湾の奥に座する、ジェネラル級冥海機『アリゾナ』だ。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【水面走行】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!


 パールハーバー・エントランスへと進み行ったディアボロスたちがまず感じたのは、物悲しさではないだろうか。
 かつてここ――真珠湾には、冥海機の『大本営』が存在した。しかし、空想科学コーサノストラの所属となって時代が退行した影響か、どの鎮守府の港湾よりも陳腐に貧相に見える。
 加えて、真珠湾を捨てアメリカ西海岸へ敗走した冥海機も多くいるためか、他の鎮守府のどこよりも静かなものであった。 
 それでもここが敵の本拠地であることには変わりはない。
 傍に得物を携えながら時に辺りを見回し、陸地から聞こえる小さな物音にも警戒しながら慎重に真珠湾内へと歩を進めていくディアボロスたち。
 そんな彼らの目前に真珠湾内に浮かぶ島が見えてきた。
 フォード島。
 正史でのこの島は、まさに太平洋戦争開戦の地。
 そしてこの島の傍は『アリゾナ』の名を冠する戦艦が撃破沈没した海だ。
 2025年の今でも、戦艦『アリゾナ』はフォード島の傍で長い眠りについているはずであった。
 みるみるうちにその姿をディアボロスの前に晒し始めたフォード島。
 しかし同時に、ディアボロスの目に飛び込んできたのは、フォード島の目前で仁王立つ漆黒の冥界機と、その配下の存在であった。
「貴様らがディアボロスだな? ようこそ我が大本営・真珠湾へ」
 ゆるく癖のついた青緑色の髪を風に揺らし、赤い瞳を爛々と輝かせるその冥界機は、ディアボロスを悠々見据えながら続ける。
「だが、ただでこの真珠湾に上陸できるなどと思うなよ? 勝利の目は潰えたとて易々と真珠湾を貴様らに明け渡すことは、『真珠湾の守護者』としても矜持に反する。それに今や亡き姉妹や、偉大なる父に無念をここで晴らさずいつ晴らすのか……」
 それに、同時にディアボロスと対峙しているであろう『戦艦長門』、『伊勢』、『神鷹」、そして『ニュージャージー』も奮闘してくれることだろう。
「――ならばこの『真珠湾の守りの要』たる『アリゾナ』。二つ名に恥じぬよう、ともに戦う姉妹に負けぬよう、貴様らへと挑ませてもらおう」
 その冥界機――『アリゾナ』は高らかに宣言すると、黒い鮫を思わせる海戦装から伸びる全砲口をディアボロスの方へと向けたのであった。
麗・まほろば
十分な設備は割り振られず……か
かつてのヤウマトは、すべてがそうでないにせよ造船施設を使った物量による戦闘も売りだったように思う
ミッドウェーで多くのトループスやアヴァタールをふつめて、倒しきれてよかっね
さあ、今度も一網打尽だ!

【水面走行】で水面に立ち、そして【泥濘の地】を展開!
パラドクスではない行動を泥で鈍らせることで、すこしでも隙とストレスを作っていくよぉ
テレレレッテレー! 【まほろばの水筒】〜!
ただの水筒と思うなかれ
中に入った新鮮なC₁₇H₃₆(=重油)をたっぷりと零し、この海を黒く染めて、まほろばに屈服させるぞ!
いやぁこの重油はさらりとした感触で飲みやすくって、まほろばの活力の源なんだけどねぇ
今日はブレンドした波をたーっぷりと味あわせてあげるね? 特別だよ!
さぁ雄々しき海よ! 荒々しき潮騒よ!
かの敵を大波でペロンと一口、食べちゃって!

まほろばを狙うクロノヴェーダの攻撃からは【51センチまほろば砲】を盾にして身を守るよ

まってなよ、『アリゾナ』
いま、そこまでいくからさ
挨拶はそれからだ!


夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎

主の仇討ち、それにここを護る使命を全うせんとの矜持と覚悟
強い感情が己を奮い立たせ、莫大な力をもたらすかは、よくよく知っている

だからこそ油断なく。こちらも全力で
まずは護衛から片付けさせてもらう

【水面走行】で凪となった海面を駆け、救援機動力で仲間と合流
砲口をこちらに向けている『アリゾナ』の横槍に気を付けつつ、『サイキックラブ』へ【能力値アップ】で威力を底上げしたパラドクスを放つ

仲間の攻撃を援護するように、雷撃を打ち込む相手はそろえる
左手に携える黒龍偃月刀で押し込み甲羅装甲を跳ね除け、攻撃を穿つことで確実に討ち取っていく立ち回りを
敵の攻撃には3連装砲の軌道を冷静に見極め、偃月刀での叩き割りと右腕の大籠手、戦花護紋で急所を守り、ダメージの軽減を

多少の負傷はものともせず、『サイキックラブ』の懐に積極的に踏み込み、苛烈な攻勢を続けて我らの戦意を示す

怒りは力をくれるだろう
だが吞まれては攻撃は洗練さを欠く
僅かな隙も逃さず、畳み掛けよう


藤原・鏡子
※連携、アドリブ歓迎

【心情】(ネメシスモードへ移行)
汝もまた、「大和」に殉ずる者であるか。
ならば刮目せよ、この姿を。
是なるは神世七代の神々の一柱を象りしものである。
「大和」を産み、黄泉国の主宰となった大神の似姿である。
敢えて名を語りはすまい。行いで示す故。

【行動】
レールカノンは蛇頭へ、パイルバンカーは刃を備えた蛇尾へと変じているが、戦術に変わりはなし。
敵は装甲に重きを置いた性質と見える。
よって蛇頭から稲妻を束ねし光を放ちつつ、【水面走行】にて肉薄。
蛇尾の刺突にて装甲を穿ち貫かんとす。
【未来予測】も活かし、射線が通る隙を逃しはせぬ。
壊劫の時、此処に来たれり。
刹鬼顕現──毘藍婆。

【心情(戦闘)】
何と熾烈な猛攻か、忠義の篤さが伺える。
何と分厚き盾か、宛ら砦の如き堅牢さよ。
されど、殻さえ砕けば中身はさぞ柔らかろう。

天声である。汝ら、徒花と散る他に道はなし。
我は一切合切を奪われし者の声無き叫び。
怨憎会苦に囚われし復讐者(ディアボロス)。
我が生き様を業(カルマ)と呼ぶのであれば──我こそは鬼である。


 桃色の髪を風に揺らす麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は、チラと冥海機たちの周囲を伺った。
 ハワイの真珠湾は冥海機の『大本営』があったはず。
 しかし空想科学コーサノストラに取り込まれた影響か、まほろばが見てきたどの鎮守府よりも貧相で陳腐に見える。
 かつてのヤ・ウマトはすべてがそうでないにせよ、造船施設を使った物量による戦闘も売りだったように感じていただけに、盛者必衰のそれを目の当たりにするようだった。
「十分な設備は割り振られず……か」
 だがこれも、まほろばたちディアボロスが、ミッドウェーで多くのトループス級やアヴァタール級を打ちのめしてきた成果だろう。
 仮に冥海機ヤ・ウマトのディヴィジョンで完全なる『大本営』に挑んでいたら――それを考えると断片の王『超大和』を『大本営』から引き離せてよかったと思う。
 救援機動力で駆けつけた夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)も、ジェネラル級冥海機『アリゾナ』の言葉を耳にした一人だった。
(「主の仇討ち、それにここを護る使命を全うせんとの矜持と覚悟。強い感情が己を奮い立たせ、莫大な力をもたらすかは、よくよく知っている」)
 今まで出会ってきた冥海機たちも、それぞれがそれぞれの矜持と覚悟、それに美学を持っていた。
 この『アリゾナ』の赤く光る瞳と自信満々の表情を見れば解る。
『真珠湾の守護者』として生き、『真珠湾の守護者』として死を選んでいる様が。
「……だからこそ油断なく。こちらも全力で行かせてもらう」
 左手に携えた『黒龍偃月刀』を一振り。
 錬晏も靡く黒髪の向こうの琥珀色の双眸に相手に負けぬ程の覚悟と矜持を宿し、敵軍を見据える。
 そんな中、己の姿を大きく変化させるディアボロスがいた。
 藤原・鏡子(八千代の怨讐・g08000)だ。
 鏡子は先の戦闘で、冥海機の覚悟と矜持を目の当たりにした。
 故に。
 押しきるにはこの手も有効だと思った。
 と言うのも一つあるし、一番は『その言葉』を耳にしたことにより本能が目覚めた。と言った方が語弊がないのかもしれない。
「汝もまた、『大和』に殉ずる者であるか……ならば刮目せよ、この姿を」
 そう告げる最中。鏡子の額の中央が割れ、澄んだ緑の双眸とともに『アリゾナ』をギロリと見据えるのは、第三の目。
 二対四本に見える腕は、一対はどこまでも透明なグリーンオプティシアン。もう一対は緑色の毒蛇の頭と尾を模していた。
 この異形のディアボロスに、冥海機側は僅かに顔を顰めたり眉間の皺を濃くさせたりと動揺しているように見える。
 おそらく史実の戦艦には、艦の中に大和の神を祀った小さな社や神棚を拵えたものも多く存在した。それに由来するのであろうか。
 少なからず慄いている冥海機を目前に、鏡子は先ほどまでの鬼気迫るような表情を緩めて告げる。
「是なるは神世七代の神々の一柱を象りしもの。『大和』を産み、黄泉国の主宰となった大神の似姿である」
 足元で凪ぐ波の如く、彼女の心の中もまた凪いでいた。
 だが、目的は違えない。
「敢えて名を語りはすまい。行いで示す故」
 まずは『アリゾナ』の傍で臨戦体制のトループス級『サイキックラブ』を一掃する。 
「さあ、今度も一網打尽だ!」
 まほろばの掛け声に、
「っ、それはこっちの台詞だ!」
 と叫び、駆け出してくる『サイキックラブ』。
 突撃しながらイチョウガニ型海戦装を分離し、さらに念動力によってバラバラに分割操作される甲羅装甲を可動盾としたのは、ディアボロス側の反撃を防ぐため。
 ディアボロス側も各々防御体制を取る中、
「撃てー!」
 一体の号令で、ディアボロスに向けている3連装砲主砲から一斉に砲弾を発射する『サイキックラブ』。
 ディアボロスたちはなるべく被弾しないよう努める中、『サイキックラブ』による決死の覚悟の砲弾は迷いなくディアボロスに打ち込まれていく。
 次々と上がる水柱の後に砲弾の雨がやめば、今度はディアボロス側の反撃。
 次々とパラドクスを打ち込んでいくディアボロスだが、傷ついていないものはいない。
 砲弾に焼かれた皮膚がヒリヒリと熱を帯びる。しかし、三人ともに気にするそぶりもなかった。
 凪いだ海面に仁王立つまほろばは、碧いガラスの瞳をふふっと細め、
「これ以上まほろばたちに近づかない方がいいよ」
 伝えながら願えば、まほろばの足元がぐちゃりと粘質を帯び始める。
 無論、ディアボロスはこの泥濘に足を取られることはないが、冥海機は違う。『サイキックラブ』が己の安全圏へと後退しようとするが、泥濘に足を取られてうまく動くことができない。
「ストレスでしょ? でもそれだけじゃないよ」
 にひひと不敵に笑んでみせるまほろばが、
「テレレレッテレー!」
 と、口で効果音を鳴らしながらその手に現したのは、何の変哲もない水筒――。
「――だと思った? 思ったって顔してるよね? ただの水筒と思うなかれ!」
 無軽みに足を取られながらまほろばの水筒を「ただの水筒では?」と呆れ顔で見ている『サイキックラブ』を見据えながら、まほろばが水筒の蓋をゆっくり開けて水筒を傾ければ、垂れてくるのは黒い液体。
「いやぁこれはさらりとした感触で飲みやすくって、まほろばの活力の源なんだけどねぇ。今日はブレンドした波をたーっぷりと味あわせてあげるね? 特別だよ!」
 まほろばの水筒から垂れた黒い液体―― 新鮮なC₁₇H₃₆――重油が一滴でも海水へと落ちれば、たとえその海が敵の領地であっても海はまほろばに屈服する。
 一滴だけでは味気ないからたっぷりと零して真珠湾の海を黒く染めて、周囲の海水を屈服させる。
 あとはまほろばがお願いをするだけだ。
「さぁ雄々しき海よ! 荒々しき潮騒よ! かの敵を大波でペロンと一口、食べちゃって!」
『サイキックラブ』にビシッと指差したまほろばの命令に、海水は御意と答えるかの如く。ざわわと波立ち始めた黒い海水のうねりは徐々に大きくなって、あっという間に『サイキックラブ』の群れを飲み込んでしまった。
 重油の波に溺れまいと海水面に顔を出そうともがく『サイキックラブ』を、まだうわんとうねる大波で翻弄していく。
 そのうち重油は中和され、水面から顔を出した『サイキックラブ』の息は絶え絶えだ。
「……っ、我ら冥海機の海を汚すものは、許さない!!」
 怒りに震えながら三連装砲主砲から発射された反撃の砲弾は、水筒の蓋をキュッと閉めたまほろばへまっすぐ飛んでくる。
 それを伴っていた『51センチまほろば砲』の影に隠れ、砲撃が止むまで凌ぐ。
 凌ぎながら睨みつける先は、配下の向こうで悠々とこちらを見据える『アリゾナ』だ。
「……まってなよ、『アリゾナ』。いま、そこまでいくからさ。挨拶はそれからだ!」
 錬晏はいまだこちらへと砲口を向け続けているジェネラル級冥海機『アリゾナ』による介入という名の横槍を牽制しつつも、まほろばの反撃を終えて肩で息をしている『サイキックラブ』に狙いを定めた。
 彼とて先の『サイキックラブ』の攻撃で傷を負っていないわけではない。
 そしてクロノヴェーダへの復讐心は常にその胸に燃えている。
『黒橡の大籠手』に覆われた動かぬ右腕が当たる腹の中も、グッと煮えるのもわかる。
 けれど――。
「……怒りは力をくれるだろう。だが吞まれては攻撃は洗練さを欠く」
 僅かな隙も逃さず、畳み掛けよう。
 水飛沫をあげて海面を駆け出し『サイキックラブ』に迫るや、左手に携えた『黒龍偃月刀』を押し込むような形で『サイキックラブ』の甲羅装甲を抉じ開け跳ね除け、己の戦意充分の意を示し。
 琥珀色の相貌で目標を見据え、
「―― 呼び興す」
 それは武人の怒りを抱いた龍。
 錬晏の足元から現れたそれは、海水をその身に纏いながら身体をうねらせ天へと昇る。すると、今まですっきりと晴れていた空が急に暗くなった。
 こうなれば決まって吹き荒れるのは冷たい強風を伴う豪雨だが、パラドクスともなればそれは一瞬で起こる。
 急速に冷たい暴風が吹き始めたと思ったが刹那――降り注ぐのは恵みの雨ではない。
 怒りの矛たる豪雨。
 激しい稲光と雷鳴を伴って打ち付けるそれは、体に当たれば砲撃が如く威力を持つ。
「っ!!」
 激しい豪雨が海水面に打ち付けている轟音と酷い雷鳴で、『サイキックラブ』の叫び声は完全にかき消されているが、豪雨の向こうの冥海機からは鮮血たるオイルが飛び散る影が見えるに凄惨たる状況であることは間違い無いだろう。
 これも先の戦闘で仲間が残した効果の影響を窺わせる。
 だが油断は決してしない。
 満身創痍である『サイキックラブ』の決死の反撃は、龍の消え際――晴れ間がのぞけばすぐにやってくるだろう。
 天から一条の光が差すと直ぐに放たれる砲弾は、先ほどの攻撃で受けたものと同一のもの。ならば、軌道の見極めは容易。
 迫り来る砲弾を琥珀色の双眸で確と捉えるや、『黒龍偃月刀』を振るって冷静に叩き割った。
 その際に起こる爆発は、右腕を守る『黒橡の大籠手』と魔力障壁『戦花護紋』を花開かせて、身体を守れば、錬晏の真横で爆発が起こり大きな水柱も一気に吹き上がる。
 守りは確かでも若干体に力を入れて爆発と水圧の衝撃に耐えながらうっすらと瞳をひらけば、武人の怒りを抱いた龍に貫かれた『サイキックラブ』は力なく海に沈んでいくのが見えた。
 ならば鏡子が狙うのは、残った個体だ。 
 初撃で展開した装甲で身を固める『サイキックラブ』を静かに見据える鏡子。
「……何と熾烈な猛攻か、忠義の篤さが伺える。何と分厚き盾か、宛ら砦の如き堅牢さよ」
 敵軍の戦法や特性を霊霊に分析していた。
 しかし「されど」と呟いて目を細めると、心なしか口角を上げてみせる。
「――殻さえ砕けば中身はさぞ柔らかろう――壊劫の時、此処に来たれり。刹鬼顕現──毘藍婆」
 静かに告げて海水面をたんと蹴ると、右腕の蛇頭から稲妻を束ねた光を放ちながらも瞬で『サイキックラブ』の目前までたどり着いた。
「っ、早い……!」
 その速さに息を呑んだ『サイキックラブ』を狙うのは、蛇頭だけではない。
 左腕の蛇尾もだ。
 ただでさえ鬼人の膂力を以って強引に使用する攻撃だ。ネメシス状態となってはその威力も計り知れない。
 蛇頭は高圧力の稲妻の弾で敵を撃ち、鋭い刀を宿した蛇尾は敵の急所を確実に穿つ。
 真珠湾一帯に広がるほどの『サイキックラブ』の絶叫は、その攻撃の威力が尋常で無い証。
 オイルを噴き上げながら力を振り絞り、3連装砲主砲から一斉に砲弾を発射する反撃は、もはや無意識――攻撃を受けたら反撃をするという本能による反撃であろう。
 しかし鏡子はたんと海水面を蹴って跳ね上がるや空中へ。その反撃を回避してみせた。
『サイキックラブ』の反撃により吹き上がる水飛沫を浴びながら、意識を手放し主人の名を呼び沈みゆく彼女たちの頭上で宙返りをしながら、鏡子は告げる。
「天声である。汝ら、徒花と散る他に道はなし。我は一切合切を奪われし者の声無き叫び。怨憎会苦に囚われし復讐者(ディアボロス)――」
 そして静かに海水面へと着地すれば、ふと顔を上げて見据えるのは、配下を失いたった一人になった冥海機『アリゾナ』。
「――我が生き様を業(カルマ)と呼ぶのであれば──我こそは鬼である」
 告げる鏡子の胸に宿るものが復讐の鬼であるならば。
『アリゾナ』をキッと睨みつけるまほろばや、精悍な表情の錬晏の中にも存在しているのは、同等の存在であろう。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!

麗・まほろば
やぁやぁ、はじめましてだね? 冥海機『アリゾナ』
まほろばは、ご存知ディアボロスにして超々々々弩級戦艦! 名前を麗・まほろばっていうよ
お祖父ちゃんから『国が誇れる人と為れ』って名付けられたんだって
ぜひ覚えてほしいなぁ!
お互いのどちらかが最後に名乗る名前になるかもしれないんだからさ?

まほろばたちはここでお前を沈める
沈めてきっとハワイを取り戻し、そして太平洋を真に取り戻すんだ
平和になった海をまほろばはみたいからねぇ、お前の道連れにはならないよ
だけど「まほろばを犠牲にしてでも」お前を沈めたいって考えてるから不思議なだよね
そう、絶対に沈める。まほろばが勝っても負けても
たぶんそれは『アリゾナ』も同じ事を考えてるだろう
なんだ、相思相愛じゃないか! てれるなぁ

だったらもはや騙したり嵌めたり謀略を巡らせるなんて回りくどい手をする必要もないよね
『アリゾナ』! かつての『超大和』との決戦と同じように今! まほろばたちは堂々と決戦を挑ませてもらおう!
そしてお前に勝って、祝杯にロコモコでも食べさせてもらうよ!



 配下のトループス級冥海機『サイキックラブ』を全て撃破されたジェネラル級冥海機『アリゾナ』は、先程までの自信満々の笑みを一変。表情を固くさせると、ディアボロスに向けていた砲口をすっと空に向けた。
 何をするつもりなのだろうか。
 警戒心と緊張感を張り詰めさせるディアボロスは『アリゾナ』を見据える中。彼女は一発、真珠湾内に砲音を轟かせた。
 自分の名を呼び、偉大なる父の名を呼び沈んでいった配下『サイキックラブ』、そして、真珠湾の外で奮闘したであろう『JK型海防艦』を悼んでの弔砲なのだろうか。
 その砲音の響きが収まる時と『アリゾナ』が砲口を下ろしたことを確認して、一歩、また一歩と歩を進ませたのは、麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)。
「やぁやぁ、はじめましてだね? 冥海機『アリゾナ』」
『アリゾナ』は自分と対等のように話しかけてくる小さなディアボロスに、真顔のまま一瞥くれた。けど、真顔のまま黙ったままで空に向けた砲口を海水面に下ろした。
 その表情から意図は読めないが、「お前の話を聞こうじゃないか」と言っているようにも見える。
 だからまほろばは『アリゾナ』の言葉を待たずに口を開いた。
「まほろばはご存知、ディアボロスにして超々々々弩級戦艦! 名前を麗・まほろばっていうよ。お祖父ちゃんから『国が誇れる人と為れ』って名付けられたんだって。ぜひ覚えてほしいなぁ!」
 からりと笑みながら饒舌に告げるまほろば。
 しかし次の瞬間に見せるのは悪戯っ子のような相手を挑発するような表情だ。
「――お互いのどちらかが最後に名乗る名前になるかもしれないんだからさ?」
 これには『アリゾナ』の眉尻がピクンと動き、赤い瞳の奥をゆらりとゆらめかせた。
 冥海機側からしたら、この戦いは最後の足掻き。
 ジェネラル級とて、夕日に照らされ金色に染まる海も、今日の宝石を散りばめたような星空も、空を淡い青色に染めながら燦々と輝き登る朝日も、もうそのガラスの目に映すことはできない。
 だけど、せめてこの大本営真珠湾で、ディアボロスに一矢報いる。
 そのためにここに残り、勇猛果敢に戦い、散ることを選んだのだ。
 その心意気を知った上でも、ディアボロスには絶対に譲れないものはある。
 まほろばは悪戯っ子のような表情をキリッと引き締めた。
「まほろばたちはここでお前を沈める。沈めてきっとハワイを取り戻し、そして太平洋を真に取り戻すんだ」
 そう告げる小さな零式英霊機は最終人類史に奪還された海域を見て、太平洋が平和な海であることを初めて知ったのだろう。
 だからこそ心残りは、冥海機ヤ・ウマトの全てを平和にできなかったことだ。
「まほろばは平和になった海をみたいからねぇ、お前の道連れにはならないよ。だけど「まほろばを犠牲にしてでも」お前を沈めたいって考えてるから不思議だよね――そう、絶対に沈める。まほろばが勝っても負けても。――たぶんそれは『アリゾナ』も同じ事を考えてるだろう」
 尋ねるように上目で見れば、自分を見下ろす『アリゾナ』は瞳を爛々とゆらめかせながら呟く。
「……『自分を犠牲にしても我を沈める』か。……そうだ。我はお前たちをこの海に沈める覚悟でここにいる。この真珠湾はどうせお前たちのものになるのだ。ならば『真珠湾の守護者』として、『我が身を賭しても二つ名と矜持のため、一人でも多くお前たちを道連れにして逝く』。」
 ここでやっと『アリゾナ』らしい微笑みが見られて、まほろばも勝気に笑んだ。
「なんだ、相思相愛じゃないか! てれるなぁ。……だったらもはや騙したり嵌めたり謀略を巡らせるなんて回りくどい手をする必要もないよね」
 そう告げるやまほろばは、自身の背後に控えさせている主砲の砲口を目標に向けた。
「『アリゾナ』! かつての『超大和』との決戦と同じように今! まほろばたちは堂々と決戦を挑ませてもらおう! そしてお前に勝って、祝杯にロコモコでも食べさせてもらうよ!」
 真珠湾の爽やかな海風を身体いっぱいに受けながら、まほろばがビシッと『アリゾナ』を指差せば、その決意を聞いたその冥海機はハハハと大きな笑いをあげた。
「ロコモコ丼は、この時代――コーサノストラには存在しないが、大丈夫か?」
『アリゾナ』はひとしきり笑った後に「まぁいい」と呟いて、意気揚々と続けた。
「ディアボロスよ、その心意気やよし! 『真珠湾の守護者』として全身全霊でお前たちを迎え撃つ! 偉大なる我らが父『超大和』様を討ち取った時のように、本気でかかってこい!」
 この瞬間こそ、ジェネラル級冥海機『アリゾナ』の終わりの始まり。
 熾烈な戦いの幕開けであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!

三間・勲
(連携アドリブ歓迎)

ヤ・ウマトが滅びても、冥海機の意志と誇りは確かに生きているのですね
…だからこそ貴方達を見過ごす事は出来ません
コーサノストラに新たな海戦が起きないように、ここで止めさせていただきます

【水面走行】をお借りして救援機動力で戦線に加わります
連戦で怪我と疲労が嵩んだ味方と共に戦う場合は、可能であればディフェンスを
仲間を沈ませるつもりはありませんが…それ程の覚悟が無くては乗り越えられない事も分かっています
【パラドクス通信】も活用し、連携を密に周囲と足並みを揃えて戦いましょう

『アリゾナ』との間に距離がある間は召喚した小型駆逐艦を自身の周囲に広く配置する〈陣形〉をとり、様々な位置から砲撃を仕掛けてダメージを与えます
味方が居れば牽制を行い援護へ
攻撃の合間にも移動を行い、反撃が来れば四方を完全に囲まれないよう立ち回ります

「氷盾」で側面或いは前方を防御しながら耐え、距離が縮まれば思い切って前に踏み込み軍刀による近接攻撃も試みます
周囲の状況や立ち位置を考慮しながら〈臨機応変〉に戦いましょう



 その冥海機の最期の始まりは、このディアボロスの攻撃から始まった。
 1/350スケールの小型駆逐艦群を自身の周りに広く配置しながら、救援機動力を以って現れたのは、三間・勲(漁火・g10186)だ。
 勲は柔和な表情をキリッと引き締めて目前のジェネラル級冥海機『アリゾナ』を見据えていたが、ここに辿り着くまでに耳に届いた『アリゾナ』の言葉を頭の中でリフレインさせてた。
「……冥海機ヤ・ウマトが滅びても、冥海機の意志と誇りは確かに生きているのですね……」
 コーサノストラのワイズガイの傘下に入った冥海機の心の有り様が、少し心残りであったのかもしれない。
 けど『アリゾナ』の宣言を聞いて、勲は嬉しかったのかもしれない。
 彼女たちの意思と誇りは失われていないこと。そして、彼女たちの矜持や正義は未だ激しく燃え盛っていることが。
 胸が高鳴って仕方がないから、勲は自身の胸元をぐっと掴んだ。
「……だからこそ僕は、貴方達を見過ごす事は出来ません」
 彼女たちはこの真珠湾に抱かれる覚悟でいる。しかし万が一、ディアボロスが真珠湾の冥海機を打ち取ることができなかったら――。
 その先を想像しかけて、勲はその情景を払拭するように頭を振る。そしてまた、自分の目の前に仁王立つ『アリゾナ』をぐっと見据えた。
「コーサノストラに新たな海戦が起きないように、ここで止めさせていただきます」
 そのためには『アリゾナ』と同等……いや、それを上回る覚悟をでこの難局を乗り越えてみせる。
「――皆のために、皆と一緒に!」
 連戦で傷を負い疲労が嵩んだ仲間たちを一人も沈ませないために――。
 勲は指揮を取るように手を空に向けた。すると自身の周りに広く配備させていた1/350スケールの小型駆逐艦群が陣形を取るなり、その主砲から一斉に砲撃を開始したのだ
 小さな駆逐艦は冥海機ヤ・ウマトでの戦いで命を落とした何十何百万の魂を宿す。故に、叶えられなかった願いを掬い上げてくれた勲には忠実だ。
 自身の装備する砲弾が尽きるまで『アリゾナ』にむけて砲撃を続ける。
 一方、とっさに防御体制を取った『アリゾナ』は一瞬で炎と煙幕、そして噴き上がる水飛沫に包まれた。
 激しい砲撃音と鉄と煙の焦げ臭い匂いが戦場を包み込む中、勲は海水面を蹴って駆け出した。
 今、『アリゾナ』にどの程度のダメージが入っているかはわからない。そして言うてもこれが初手。
 こちらの攻撃が止んだら、即反撃が返って来ることは間違い無いだろう。
 走りながら『氷盾』を前方に構えれば、タイミング良く小型駆逐艦群の砲撃が止まった。
 その刹那。
 激しい轟音とともに空へ放たれたのは、炎の砲弾。
 それは噴き上がる水柱を超えて飛び上がるや、空中で複数に燃え盛る鮫に姿を変えたのだ。
 空を泳ぐ炎の鮫は勲を取り囲むや、その牙を剥いて一斉に襲いかかる。
 勲は炎の鮫の猛攻を『氷盾』で防ぐが、さすがはジェネラル級の反撃。腕にかかる重さが違う。
 だけど、勲は今まで何体ものジェネラル級を相手取ってきた。その経験と矜持で自分を奮い立たせる。
「……僕は、仲間たちを一人たりとも沈ませません……。けど、仲間たちのために、自分も絶対に沈みません!!」
 腕にぐっと力を込めて盾を押せば、炎の鮫は盾から吹き上がる水蒸気によって徐々に小さくなり、やがて小さな炎と化して海へと落ちていく。
「――仲間のためにまず自分が前に出る。その心意気や良し! 開戦にふさわしい砲撃だったぞ!!」
 肩で息をしながらも勲が声の方を振り向くと、海水面に降り注ぐ水飛沫を受けながら高らかに告げる『アリゾナ』は、その赤くゆらめく炎のような瞳を爛々と輝かせていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!

リーシャ・アデル
・心情
覚悟を決めた敵との決戦だもの、確実に仕留められるよう協力するわ
一人でも多く道連れにするつもりみたいだけど、そんなことはさせないわ……こっちは誰一人欠けることなく、アンタを倒してやるわよ!!

・戦闘
残留効果の《水面走行》を使って水上で戦えるようにする
《能力値アップ》・《ダメージアップ》・《反撃アップ》・《アクティベイト》・《リザレクション》も使って少しでも自分を強化
敵の砲撃や出現する炎の鮫も含めてパラドクス『翠焔・創像:デモリッシュアーツ・クロス』による【斬撃】等の【連撃】で蹴散らしつつ攻撃するわ
こっちだって【火炎使い】で炎の扱いじゃ負けてられないわね!!

・その他
アドリブ等は大歓迎よ


 救援機動力を駆使して真珠湾内へと辿り着いたのは、勲だけではない。
「――覚悟を決めた敵との決戦だもの、確実に仕留められるよう協力するわ」
 金色の長い髪を海の風に靡かせながら、リーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)炎のように燃える赤い双眸でジェネラル級冥海機『アリゾナ』をぐっと見据えた。
「アンタ、一人でも多く道連れにするつもりみたいだけど、そんなことはさせないわ……こっちは誰一人欠けることなく、アンタを倒してやるわよ!!」
 決意を込めて突き出すのは、利き手にぐっと握るのは、愛用の『翠焔・創像:エディットツール』。
 炎の翼を宿したディアボロスの出現に、『アリゾナ』は愉快と言わんばかりに目を細める。
「面白い! では勝負と行こうじゃないか! お前の炎と我が炎、どちらが熱いか雌雄を決そう!」
 声高らかに告げるや自身の装甲や海戦装の砲門をリーシャに向け、放つのは戦艦を滅却するほどの威力をもつ炎の砲弾。
 その炎をも迎え打つ覚悟で海水面に立つリーシャだったが、ジェネラル級の攻撃をまともに喰らえば、仲間を欠く以前に自分がこの海に引き摺り込まれることは明白。
 リーシャは『翠焔・創像:エディットツール』を握りしめながら、腕で自分の身を庇う。すると間もなくやってくるのは、砲撃による轟音と衝撃。
「っ!」
 いっときはその衝撃に踏ん張っていられた。けど、やはりジェネラル級の攻撃の威力は凄まじく、焼ける痛みに一瞬でも気を抜けば吹き飛ばされてしまうだろう。
 そうなれば『アリゾナ』の炎から現れた巨大な炎の鮫に餌食となる。
「――っ、そうは、ならないわよ! 『目録再描雅・全放出(インベントリーアウト・フルオープン)』」
 リーシャは炎に焼かれる痛みに耐えながら、利き手に携えた『翠焔・創像:エディットツール』を炎の鮫に掲げる。
 すると得物に宿るは、自身の炎の力。
「鮫なら、アタシが美味しく捌いてあげるわ!」
 告げながら描いていくのは、大きな出刃包丁。
 それに自信の炎を纏わせ、
「これで三枚に下ろしてあげる!」
 と、大きく振るえば炎の鮫を一刀両断。
 その勢いで海水面をタンと蹴って飛び上がるや、一気に『アリゾナ』の目前へ。
「……っ」
 咄嗟に息を呑んだ敵に向け、自分が描き出した出刃包丁と燃え足りる炎で一気に切りつける。
 リーシャの斬撃と炎は『アリゾナ』の装甲に傷をつけ、その身に炎を叩きつけた。
「……攻撃威力はそっちの方が上だけど、炎の扱いじゃ負けてられないのよ!」
 斬撃と炎顔を歪ませた『アリゾナ』を睨んだリーシャの赤い瞳は、今一番赤く熱く燃える炎のようであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【建物復元】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

ラキア・ムーン
それ程の誇りと想いがあるのなら、全力をもって滅ぼしてやる……と言うより他は無いな
長きに渡る冥海機という組織との戦い、此処で終わりにさせよう

限定解除、形状変換
再誕の槍よ更なる先へ……《RE》Incarnation:Extend、顕現
更に来たれ、混沌の歯車
G.O.C召喚、ネメシスの力左腕に束ねる

水面走行を使用して駆ける
仲間の動向を確認しつつ攻撃タイミングを合わせられるなら合わせて連続して攻撃を叩き込む
仲間の動きに私が合わせる
狙うは光速の連撃
仲間のアリゾナへの襲撃に合わせて『突撃』し、続けて仕掛ける
【Call:0_0_0.Ex】起動
兵装の機能を解放
輝く魔力を両武器に込める
左手の鉤爪でアリゾナを裂き体か装備に爪を喰い込ませる
左腕で体を引き寄せるようにし、更に右腕を突き出し本命の槍を本体へと突き立て穿つ!

未来予測で敵砲撃軌道を予測
着弾位置を読み体の位置をズラして直撃は回避
Emu【E.S】展開
魔術障壁を多重展開
炎の鮫の爆発を少しでも押し込め、ダメージを抑える

メギドシャーク……鮫映画にでもありそうだな


夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎

勲殿の一番槍に感化され、己も猛る戦意を爆発させる
朱殷の闘気を身に纏い、【水面走行】で凪を得た海面に腰を落として黒龍偃月刀を構えて臨戦態勢に

自然体の呼吸と共に目の前の『アリゾナ』に<精神集中>すれば
黒の靄が滲み出し、佩楯、胸当て、籠手を形成してネメシス化

仲間と足並みを揃えて畳み掛ける
海中にパラドクスの【水源】も加え波立たせれば、そのまま『アリゾナ』へ襲い掛かる
ネメシス化で底上げされた能力値と【ダメージアップ】を付与した圧倒的な水圧で、その堅牢そうな装甲ごと圧し潰し、ダメージを与える

反撃の炎の鮫は、朱殷の闘気で刃を大きくした黒龍偃月刀で叩き割り、勢いを殺して威力を下げ、【ガードアップ】と合わせて耐えきる

己に意識が集中するのであれば、仲間が一撃を加える好機となり
仲間の攻撃に活路を見出せば一気呵成に攻め立てる

貴殿らの心意気はしかと
だがしかし、我らも負けられぬ想いがある
"人の世を取り戻す"ため、もう我らは負けられない

貴殿を斃し、先へ進ませてもらうぞ――…!


 陥落間際の大本営・真珠湾をみすみす敵に明け渡すくらいなら、『真珠湾の守護者』として命を賭してもディアボロスに一矢報いる。
 それはジェネラル級冥海機『アリゾナ』が、『真珠湾の守りの要』であるからこその覚悟と矜持である。
 リーシャの反撃を喰らいながらも心底楽しそうに笑っている『アリゾナ』の姿勢にも覚悟は垣間見え、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は、黒槍『《RE》Incarnation』を握る手をぎゅっと鳴らす。
「それ程の誇りと想いがあるのなら、全力をもって滅ぼしてやる……と言うより他は無いな。長きに渡る冥海機という組織との戦い、此処で終わりにさせよう――限定解除、形状変換。再誕の槍よ更なる先へ……《RE》Incarnation:Extend、顕現」
 告げて解放するのは、『アリゾナ』と渡り合えるほどの力。
『《RE》Incarnation』のリミッターを解除し、形状変換。穂先が大きくなったそれを一振りして真珠湾の空気を薙ぎ。
「更に来たれ、混沌の歯車」
 さらに願って左腕に纏わせたのは、白銀の『Gears Of Chaos』。それに自身の解放した力――ネメシスの力を束ねる。
 盟友である勲の勇ましい一番槍に感化された夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は、声を上げるでもなく愛刀『黒龍偃月刀』を振るでもなく、至って静かに己の猛る戦意を爆発させた。
 そして『朱殷闘刀』――明確な殺意が赤い闘気をゆらめかせながら、凪いだ海面に腰を落とし愛刀を構えて臨戦体勢に入ると、普段のように自然に呼吸を行いながら目前の『アリゾナ』に精神を集中させる。
 すると彼の身体から滲み出る黒い靄は、佩楯、胸当て、籠手を形成し、精悍な表情で敵を見据えた武人はネメシスと化す。
 ラキアと錬晏――ネメシスと化した二人のディアボロスの目的は明確。
 覚悟と矜持を胸に自分達の目前に立つ『アリゾナ』と、対等にぶつかり合うためだ。
『アリゾナ』は復讐の神と化した二人のディアボロスを見るや、それがディアボロスに秘められた力だと察したのか、口角を上げて目を細めた。
 まるで、本気を出した敵の闘志に心底嬉しそうな表情。
 だが、
「沈ませ甲斐がありそうだな!」
 こう言って挑発したのだ。
「――それはどうだろうな?」
 至って落ち着いた錬晏の声が合図。
 ラキアと錬晏は同時に凪いだ海水面をタンと蹴って『アリゾナ』の目前まで駆け出すと、その冥海機を挟み込むように布陣する。
 錬晏は海水面を駆けながら足元にぐっと意識を向ければ、真珠湾の海水はまるで彼の意のままに大きく波立った。
 その波を味方につけながら、琥珀色の双眸で『アリゾナ』を見据え、
「――貴殿らの心意気はしかと」
 告げれば真珠湾の海水は大きくうねる波となって、その冥海機に襲いかかった。
 自分の愛した海をパラドクスで従えられる屈辱はいかほどか。そんな表情を浮かべた『アリゾナ』を飲み込んだ海水は、北の守護神・水を司る玄武の重厚な足踏み。普通の波の水圧のそれではない。
 さらにこれは復讐の神と化したディアボロスの攻撃。この圧倒的な水圧はおそらく『アリゾナ』自身も初めて食らうものであろう。
「き、貴様……! よくも真珠湾の海を……っ!」
 海中の中でもがきながら錬晏を睨む彼女の黒い装甲が、みしりみしりと音を立てて軋む音が聞こえてくる。
 そのうちグシャリと聞こえてくるのは装甲が潰れた音であり、さらに海水の圧力は『アリゾナ』の内部構造にも大きな影響を与えていく。
 水中の中においても冥海機の耳は効くだろう。
 錬晏は左手に携えた『黒龍偃月刀』を一振りするなり、切先を『アリゾナ』に向けた。
「――しかし、我らも負けられぬ想いがある。"人の世を取り戻す"ため、もう我らは負けられない。貴殿を斃し、先へ進ませてもらうぞ――……!」
 告げた錬晏の背には、彼に屈した真珠湾の海水。彼の背に刻まれた玄武の加護によって硬い水の甲羅を形成する。
 それと同時に海水面に飛び出した『アリゾナ』からは、先ほどまでの余裕は消えていた。
「……これが、ネメシスの力か……!」
 錬晏を見据えて赤い瞳をゆらめかせる『アリゾナ』。
 だが、これだけでは終わらない。
 復讐の神は、もう一人いるのだ。
 桃銀の髪を靡かせ、黄緑色の双眸を爛々と輝かせるラキアだ。
「――無限光の名の下に、遍く邪悪を滅ぼす光を此処に!」
 唱えて突撃槍『《RE》Incarnation:Extend』と特殊兵装『G.O.C』へと送り込むのは、自身の内から溢れ出る、眩く輝く魔力。
 その魔力を送り込むまま左手をこちらを振り返る『アリゾナ』に伸ばせば、爪がひび割れた装甲に食らいつく。
 グッと力を入れればみしりと軋んだ装甲だったが、その流れのまま『アリゾナ』を強引に引き寄せてさらに右腕をその鳩尾目掛けて突き出せば、その腹を穿つのは、進化した黒槍だ。
 まさに光速の一撃。『アリゾナ』に防御体勢すら許さなかった。
 その腹からはオイルのような血が吹き出し、口からも上がってきた血液が噴き出る。
 しかし『アリゾナ』はふと血が垂れ流れる口角を上げた。
「……なるほどな。これが、ディアボロスの真の力……。面白くなってきたじゃねぇか!」
 叫び猛ると、砲口の全てを復讐の神とかした二人のディアボロスに向けた。
 反撃がくる。
 ラキアはその腹を射抜いていた黒槍を抜き去ると、すぐさま数歩後ろへと飛んだ。
 錬晏も朱殷の闘気で『黒龍偃月刀』の刃を巨大化させると、『アリゾナ』の装甲や海戦装から轟音を以って発射されたのは炎の砲弾。
 ラキアは砲弾の着弾位置からわずかに身体を逸らし直撃を回避すると、『Emu【E.S】』を展開して砲弾から生まれ出でた炎の鮫の猛攻に耐える。
「メギドシャーク……鮫映画にでもありそうだな……」
 ジェネラル級の反撃は重く、そんな軽口を叩くのがやっと。
 錬晏は『黒龍偃月刀』で砲弾を叩き割った。これで少しは威力も下がっただろうか。だが、それでも生まれ出でる炎の鮫には、防御を固くしながら消え去るのまでひたすら耐える。
 だがこの二人がネメシスと化したことによって、『アリゾナ』撃破への道筋に光が差し始めたことは明らかであった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【イルカ変身】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV2が発生!

麗・まほろば
太平洋を取り戻すという本懐を遂げるためにも!
きっちりしっかり沈めさせてもらうぞ!
ゆくぞ! 『アリゾナ』!

【水面走行】!
【パラドクス通信】で仲間と連携しつつ行動するよ!

【超々々々弩級戦艦級海戦装『紀伊』】と仮想接続! そしてネメシス化!
【13mmまほろば機銃】!
【15.5センチまほろば砲】!
【51センチまほろば砲】!!
装填準備よーし!
全門全弾ぶちまけちゃうぞ!
まずは『アリゾナ』の行動を妨げるための砲撃、仲間を狙おうとしているならそれに集中できないように。そして仲間が安定して行動がしやすいように援護射撃だ
あんな啖呵を切ったまほろばを無視だなんてつれないなぁ

狙いがまほろばに向いたなら今度はしっかりと引きつけよう
『アリゾナ』の砲撃や鮫の顎からは【15.5センチまほろば砲】を盾にして急所を護りつつ、【51センチまほろば砲】の砲口を『アリゾナ』に向ける
これが超々々々弩級戦艦の主砲の味だ!
よーーーーく噛み締めて味わってね!
砲撃開始ーッ!


 復讐の神と化したラキアと錬晏が、ジェネラル級冥海機『アリゾナ』と対等に渡り歩いている。
 その勇姿は麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)の胸も熱くさせた。
「太平洋を取り戻すという本懐を遂げるためにも、まほろばだって負けてらんない! きっちりしっかり沈めさせてもらうぞ! ゆくぞ! 『アリゾナ』!」
 凪いだ海水面に仁王立ちながら目前の敵を指差して、己の中の熱き復讐心をたぎらせた。
 そして唱えるは、パラドクスを発動させるための言葉。
「この海に立ちし同志たちよ! 強大な敵に抗がわんとする勇者たちよ! この掲げる吾妻の旗を標しに、私と伴に祖国を護らんぞ!!」
 言葉を紡げば紡ぐたび、まほろばの身体が変化していく。
 機械の関節や肌が人間と同様に滑らかな肌に。
 愛らしいハーフツインテールの髪も変化し、たおやかなロングツインテールに。
 双眸を瞬かせれば碧いガラスの瞳は強い意志でさらにきらりと輝き、白い軍服を纏ったその胸には、明星が如きまばゆい光条が宿る。
 そして彼女の皮膚に浮かび上がり紋章のように輝き出すのは、『超々々々弩級戦艦級海戦装『紀伊』』と仮想接続したことによって現れた複雑な回路。
 これぞまほろばの最終形態、決戦に臨む姿である。
「『13mmまほろば機銃』! 『15.5センチまほろば砲』! 『51センチまほろば砲』!! 装填準備よーし!」
 掛け声とともに、次々と砲弾が装填されていくまほろばの武器の全砲門は、すでに『アリゾナ』に向いていた。
 その勇姿と殺意を目の当たりにし、『アリゾナ』は血に塗れた口端を緩める。
「……また一人、ディアボロスが神の力を得たか……」
 まほろばはそんな『アリゾナ』の言葉に彼女と同じように口角を上げて応えた。
「あんな啖呵を切ったまほろばを無視だなんてつれないなぁ。――これが超々々々弩級戦艦の主砲の味だ! よーーーーく噛み締めて味わってね! 砲撃開始ーッ!」
 掛け声をあげれば、『アリゾナ』に向けていた砲門の全てから一斉に砲弾が発射される。
 大音響の轟きは真珠湾を包み込み、咄嗟に防御体勢をとった『アリゾナ』を大量の爆炎と爆煙が包み込んだ。
 続いて吹き上がる水柱に向けて、まだまだ砲弾を撃ち放つ。
 今、まほろばが『アリゾナに』全集中、全身全霊、全力で戦えば、後に続く仲間が安定して戦える。
 その一心で撃ち放つ砲弾も尽き、水飛沫も去り爆煙も真珠湾の風に流されていく中。晴れた煙の向こうから見える『アリゾナ』は、防御体勢のままその場にいた。
 漆黒の装甲は壊れ剥がれ、体の前でクロスさせていた腕からはオイルのような黒い血液が垂れ流れている。
 しかしパッと顔を上げて不敵に笑むと、自身に残された主砲や副砲、その全ての砲門をまほろばに向けると、
「『真珠湾の守りの要』の砲撃、喰らうといい!!」
 そう吼えるや、真珠湾に砲撃音を轟かせた。
「今度はしっかりと引きつけるよ!」
 まほろばは『15.5センチまほろば砲』を盾にし急所を護りつつ、放たれた砲撃やそこから生まれ出でる炎の鮫の猛攻をひたすら耐える。
 反撃とてジェネラル級の炎。肌は焼かれ、一瞬でも気を緩めれば沈んでしまいそうな猛攻だが、耐えていられるのはネメシス化したおかげでもあった。
 何より、まほろばにはこの戦いの先が見えている。
 それは、ハワイを取り戻し、そして太平洋を真に取り戻すため――。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水面走行】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!

三間・勲
(連携アドリブ歓迎)

僕もまだ戦えます!
『アリゾナ』も味方も諦めずに戦っている
彼女の覚悟と戦意に、ディアボロスとして最後まで精一杯応えなくては

引き続き【水面走行】をお借りして後衛の位置へ
【パラドクス通信】を用いて周囲の味方と情報共有と連携を行います
高いチームワークと強い覚悟で戦う冥海機との戦いの中で、残留効果を着実に積み上げて力に変えて行く方法に何度も助けられました
今の僕はネメシス形態は取れませんが、代わりに【命中アップ】の効果を発動する事でより効果的な一撃を行いやすい状況を作り、味方を援護します

呼び出した魚型の魚雷の群れで『アリゾナ』を包囲
味方の攻撃タイミングを読ませないように視界を阻害して〈撹乱〉を
同時にこれまでの戦いで装甲が損傷した箇所に狙いを定めて一点集中の攻撃を行います
ダメージを与えつつ〈時間稼ぎ〉をする事で他の味方の好機を作りましょう

反撃の威力は既に体験済みです
恐れを抑え、再び「氷盾」を構えて飛来する炎の軌道を観察
【ガードアップ】の効果も借り落ち着いて対処して態勢を整えます


 ジェネラル級冥海機『アリゾナ』に対して果敢にネメシス化して攻撃を仕掛けていく仲間たちや、それでもその矜持を胸に戦う『アリゾナ』の覚悟と戦意を目の当たりにし三間・勲(漁火・g10186)の闘志はさらに燃える。
「…… ディアボロスとして最後まで精一杯応えなくては――僕も、まだ戦えます!」
 先ほど喰らった反撃で焼けた肌のヒリッとした痛みを振り払い、勲は仲間たちの後ろに着いた。
 悍ましいほどに傷つき、オイルのような血を流し続ける『アリゾナ』に見るのは、高いチームワークと強い覚悟で戦い続けた冥海機たちの面影だ。
 そんな強敵にディアボロスが立ち向かえたのは、残留効果を積み上げ力に変えていく能力――先に戦場に辿り着いた者が、後に救援にと続く者が活動しやすいように、戦いやすいようにと積み始めた効果だ。
 実際、勲がこの真珠湾内で水面に立つことができるのも、仲間が施した効果のおかげ。
 勲だけではない、ディアボロスはこの効果と方法に何度も助けられたであろう。
 そして、ネメシス形態を取ることが叶わない自分が後に続く仲間のために願えば、今ここにはない効果を発揮することもできる。
 そのための一撃を――。
 勲が海面に意識を向ければ、現れるのは魚。――いや、魚型の魚雷群。
「行っておいで」
 激励して送り出せば、魚雷群はスイスイと泳ぎながら『アリゾナ』を包囲する布陣をとる。
 その気配を察知した『アリゾナ』が今更海面に目を落としても、もう遅い。
 魚雷群は海中から飛び上がったり跳ねたり、ぐるぐると泳ぎ回って『アリゾナ』の視界を撹乱し始める。
「な、なんだこの魚雷は!?」
 これもディアボロスのパラドクスであるということはわかっている。だが、いつ攻撃を仕掛けてくるのかが読めない。
 苛々と目線を右往左往させる『アリゾナ』。
 だが、その時は突然訪れる。
『アリゾナ』の弱点を探り当てた魚雷群は、一斉にその箇所を目掛けて突っ込んでいく。
 その箇所とは、唯一貫通した傷がある腹部。
 甲高い音と共に炸裂する魚雷。
「……ぐっ……!」
 腹に何十何百の爆発を受け、彼女の喉が鳴る。
 この攻撃が後に続く仲間の好機になれば――。魚雷群の攻撃の顛末を見守る勲。だが、彼の元にもすぐさま反撃は飛んできた。
「……こっちも数で対抗だ!」
 と『アリゾナ』は魚雷群の攻撃を受けながらも、連装砲から炎の砲弾を空に向けて撃ち放ったのだ。
「――っ、反撃の威力は既に体験済みです!」
 勲は砲弾から次々と生まれ出でる燃え盛る鮫をしっかりと見据え、恐れに震えそうな心をきっちりと立て直して『氷盾』を構える。
 そして、自分たちが積み上げた効果を目がいながらも、自分を囲むように飛来し襲いかかる炎の鮫をしっかりと見据えた。
 あとはこの反撃を落ち着いて耐え防げば、誰一人として沈ませずにあの強敵『アリゾナ』を撃破できる。
 強い心で炎の鮫を迎え撃つ勲の心は、見え始めた勝機に震え始めていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

 熾烈を極めた対ジェネラル級冥海機『アリゾナ』戦も、もはや終盤となってきただろうか。
 幾度となく受け止めてきた『アリゾナ』の反撃から攻撃パターンを見出したディアボロスたちは、『アリゾナ』の猛攻を上手く受け、的確に反撃を繰り出してきた。
 そして、ハワイを照らす日が西に傾き始めた頃。
 ディアボロスが待ちに待った瞬間が、訪れようとしていた。
リーシャ・アデル
・心情
まだまだこっちの炎は熱く燃え上がっていくわよ?
雌雄を決そうと言うくらいだから、当然ついてこれるんでしょうね?
ついてこれなきゃ、アンタの負けよ!!

・戦闘
ネメシスモードを発動
残留効果の《水面走行》は引き続き発動
《能力値アップ》・《ダメージアップ》・《ガードアップ》・《反撃アップ》・《アクティベイト》・《リザレクション》も使って少しでも自分を強化
敵のパラドクスによる炎の鮫は【臨機応変】に対応しつつ、パラドクス『虹焔・纏想:ラピュセール・アセンション』で攻撃するわ

・その他
ネメシス形態で変身する大天使ラピュセールの姿は瞳・天使の輪・3対6枚の天使の翼が虹色に輝き、髪が長く伸び、こめかみ辺りに小さな白い天使の翼が生え、白いアンダースーツに羽衣めいた装飾の着いた衣装となり、虹色の焔を操り戦います
アドリブ等は大歓迎よ


麗・まほろば
あっはっは! さすがだね! さすが『真珠湾の守りの要』!
一筋縄じゃあいかないか!
これは早々とハワイに突入していたら「難攻不落だ!」ってまほろばはくじけていたかもしれない
だけど今は違う!
ここまで追いつめた! この海には仲間もいる!
【水面走行】! そしてネメシス化!
【パラドクス通信】で仲間との連携は密にするよ!
【15.5センチまほろば砲】と【51センチまほろば砲】による砲撃で、攪乱をしつつ『アリゾナ』を引き続き引き付ける
常に狙っているぞという意志を見せつけることで、仲間へ攻撃を集中できなくするためだ
こんなにかわいいまほろばを放っておくなんて、ずいぶんと余裕だねぇ?

顎と爆発からは【15.5センチまほろば砲】を盾にしつつ、積み重なってきた【能力値アップ】と【ダメージアップ】を信じて耐え、【51センチまほろば砲】を構える
――【超々々々弩級戦艦主砲『豊葦原千五百秋水穂国』】
たった1度で砲が砕けてしまうパラドクスだけど、『アリゾナ』の隙を作るためには惜しくはない!
さぁ終戦だ、『アリゾナ』! どどーん!


 麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は復讐神ネメシス形態のまま、ジェネラル級冥海機『アリゾナ』の反撃で焼かれた肌のひりつく傷みなど感じていないように、ふふ、と顔を綻ばせた。
「あっはっは! さすがだね! さすが『真珠湾の守りの要』! 一筋縄じゃあいかないか!」
 本当はちゃんと痛覚は機能している。痛いものは痛い。むしろ激痛である。けど、その痛みさえも感じないくらい、まほろばは高揚していた。
「これは早々とハワイに突入していたら「難攻不落だ!」ってまほろばはくじけていたかもしれない。だけど今は違う!」
 もしかしたら冥海機ヤ・ウマトでハワイ・真珠湾に届かなかったのは、『その時ではなかった』のかもしれない。
 そう思わせてくれるほどに、今、真珠湾攻略の道筋がまほろばのガラスの双眸にははっきり見えている。
 一方。次々とネメシス形態をとり、ジェネラル級冥海機と対等に渡り合う仲間たちを目の当たりにして、リーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)の心が熱くならないわけがなかった。
 先の『アリゾナ』の攻撃――巨大な鮫に焼かれた傷の痛みを振りはらい、「そう来なくっちゃ」と笑い、
「まだまだこっちの炎は熱く燃え上がっていくわよ?」
 と告げながら感じるのは、自身の内なる復讐神の胎動。
 それを瞬で解放すれば、足元の海水面から溢れ出る虹色の光は、その身を神々しい熾天使の姿へと変えてしまう。
 肩までだった金髪は腰まで伸び、こめかみの上からは純白の小さな翼が背伸びをするかのようにふるふると羽ばたいた。
 頭上に輝く天使の輪と背に生える三対六枚の翼は虹の輝きを有し、衣装も一転。純白のアンダースーツの印象を和らげるように靡く薄布は、まるで天女の羽衣のよう。
 閉じていた瞳をゆっくり開くと、青の瞳は今までの燃える赤ではない。天上の虹であった。
『大天使ラピュセール』とは、リーシャのもう一つの姿。
「……また一人、復讐の神となったか……」
 仲間たちの猛攻を受け、『真珠湾の守護者』たる『アリゾナ』はオイルの血を垂れ流し、自身のホームである真珠湾の海に虹色のゆらめきを漂わせていた。
 満身創痍といっても語弊ではない状態だろう、
 しかしまだまだ戦意は十分。赤い瞳は開戦時と同じように熱く赤くゆらめいていた。
「雌雄を決そうと言うくらいだから、当然ついてこれるんでしょうね? ついてこれなきゃ、アンタの負けよ!!」
 リーシャが『アリゾナ』を指差せば、 
「まほろばたちはここまで追いつめた! この海には仲間もいる! 勝つのはまほろばたちだ!」
 まほろばも猛り、胸元の光条を一層強く輝かせるや、『15.5センチまほろば砲』と『51センチまほろば砲』から発砲した砲弾を、わざと『アリゾナ』を外して撃ち放ち、撹乱する。
 常にパラドクスを打つ準備はできているぞと知らしめ、リーシャや仲間たちへの攻撃に集中できなくするためだ。
「こんなにかわいいまほろばを放っておくなんて、ずいぶんと余裕だねぇ?」
 砲撃ついでにまほろばが煽り芸を炸裂させれば、『アリゾナ』は次々と吹き上がる水柱の中でふっと小さく微笑むや「……いいさ」と呟いて猛り続ける。
「この『アリゾナ』、先に海に眠った偉大なる父『超大和』や姉妹に恥じぬよう、最期までこの魂を燃やし尽くすぜ!」
 さすが『真珠湾の守りの要』。敗走も降伏もしないと宣言し、『アリゾナ』は全砲門をまほろばに向けた。
 それはディアボロスが何度か食らった巨大な鮫を生み出す砲弾。
 まほろばは『15.5センチまほろば砲』を盾がわりにしながらも、仲間が重ねてくれた残留効果を願う。
 すれば間も無くやってきたのは砲弾による衝撃と、生まれ出でる巨大な炎のサメの猛攻と激しい爆発だ。
「……ぐぅ……っ!」
 残留効果が効いていると分かっていても熱いものは熱いし痛いものは痛い。
 けど。
 まほろばは激しく燃え盛る炎の中、満を持して『51センチまほろば砲』を構え、その砲門を炎の向こう――『アリゾナ』に向けた。
「っ、たった1度で砲が砕けてしまうけど、『アリゾナ』の隙を作るためには惜しくはない! さぁ終戦だ、『アリゾナ』! ――よろしく吾等が往ひて脩すべし!」
 叫び唱えて放ったそれは、たった一撃撃つだけで砲塔が自壊してしまうほどの火力を有していた。
 なぜなら、まほろばが護るべきモノの数だけ、まほろばは背負ったモノの数だけ、まほろばに託してくれたモノの数だけ、その砲弾の威力は絶大なものになるからだ。
 そしてそれは、反撃というには威力がありすぎた。
 真っ直ぐに『アリゾナ』に放たれた砲撃は、一瞬にして『アリゾナ』の腹を装甲ごと粉々に砕いた。
 一瞬、何が起こったのかと眉間に皺を寄せた『アリゾナ』。
 だが、復讐の神と化したディアボロスは、先の一瞬で何が起こったのか『アリゾナ』に思案させない。
 青空に両手を伸ばしたリーシャは、この真珠湾に漂う全ての残留効果の恩恵を願う。
 もちろん、先に勲が残した力も――。
 すると両掌の上にポッと生まれ出でた虹色の灯火は、あっという間に濛々と燃える炎になる。
 それを念動力で圧縮し――。
「――光よ、焔よ、未来を照らす一撃となれ!!」
 天に掲げていた両手の平を『アリゾナ』に向ければ、虹色の炎のエネルギー弾は迷うことなく『アリゾナ』のその身を撃ち燃やす。
 轟音と共に炎に包まれた『アリゾナ』は、本能で残る砲門の全てをリーシャに向けるや、一斉に撃ち放った。
 リーシャが撃ち放たれた砲弾を躱したり生まれ出でた鮫の猛攻を防ぐ中、この真珠湾に集ったすべてのディアボロスは、確かに聞いたのだ。
「……そうか……此方の負けか……」
 幽かに聞こえる『アリゾナ』の声。
「……だがもう悔いはないさ。自分たちは全力で生き、戦った……。今、父や、姉妹の元へ向かおう……」
 燃え盛る炎の向こうで『アリゾナ』はフォード島を背にそっと目を瞑った。
 そして『アリゾナ』を包む炎が消えた頃、ディアボロスがそのポイントに駆け寄ると、浅い海底に残ったのは、オイルを漂わせながら眠る『アリゾナ』の残骸。
 奇しくもそこは、史実の『アリゾナ』が眠るポイントであった。
 ディアボロスは各々の胸に去来するそれぞれの想いを噛み締めながら、フォード島、ひいては真珠湾を後にしたのであった。
 ディアボロスとて無傷ではなかった死闘であった。
 けど、ディアボロスが成し遂げたのは『勝利』や『真珠湾の守護者・アリゾナ』撃破だけではない。
 誰一人として沈ませない。
 それこそが、『アリゾナ』撃破と並ぶ功績であったことは、間違いがなかった。
 いつしか太陽は西に傾き、真珠湾いっぱいに黄金の光を降り注がせていた。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】がLV2になった!
【託されし願い】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2025年04月24日
宿敵 『アリゾナ』を撃破!