桜島火口強襲制圧作戦

 攻略旅団の提案による調査で、桜島の噴火口が、新宿島や安土城のような飛行拠点を想定した『対空砲撃拠点』となっている事が判明しました。
 対空砲撃が主な使用方法ですが、『曲射』する事で、地上を攻撃する事も可能であると想定されます。

 桜島の噴火のエネルギーを利用する為、一度使用すると暫くは使えなくなると想定されますが、その威力は凄まじい為、使用される前に制圧を行う事が、攻略旅団から提案されました。
 薩摩国の島津への総攻撃前に、まずは、桜島火口拠点を制圧しましょう。

 桜島火口のクロノ・オブジェクトは、ヒルコの生贄を必要とするものですが、ディアボロスならば、円卓や地獄変のエネルギーを利用して、ヒルコを生贄にせずに使用出来るかもしれません。
 攻略旅団の作戦があれば、制圧後に、桜島火口のクロノ・オブジェクトを利用した作戦を実行出来るかもしれません。

※25年3月1日:『最終人類史のバレンタインデー2025』により、攻略期限が23日延長されました。

噴煙立ち昇る頂を目指して(作者 一条もえる
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●『最終人類史』、新宿島
 攻略旅団の提案による「矢岳高原殲滅戦」が成功したことで、ディアボロスたちはついに島津の支配する薩摩国への侵攻が可能となった。
 が、そこで新たな事実が発覚する。桜島の調査を行ったディアボロスたちから、その火口に噴火をエネルギーとする攻撃用クロノ・オブジェクトが存在することが知らされたのである。
「常に火を吹き続ける山ですか……想像を絶するものですな」
 許・伯隼(人間の無双武人・g03617)は苦笑しながらかぶりを振った。中華の地には火山が少ない。恒常的に噴煙を吐き続ける活火山は皆無と言ってよく、伯隼にしてみればクロノ・オブジェクトと言われたほうが納得の行く存在なのであろう。
「それは、さておきまして。
 本来は新宿島や安土城など、飛行する拠点への攻撃を想定したものと思われますが……その威力は計り知れませぬ。これを捨て置けば、薩摩国に侵攻する我らの頭上に降り注いでこないとは言い切れませぬ。ゾッとしますな」
 顔を上げ、天井を見つめる伯隼。集まったディアボロスたちも襲い来る火山弾、もしかするとそれ以上の威力を持つクロノ・オブジェクトを思い、身震いした。
「焼き尽くされてはかないませぬ。急ぎ桜島へと向かっていただき、火口に鎮座するクロノ・オブジェクトを制圧してもらいましょう」

「桜島の火口付近では、我らを迎え撃つつもりか、昼夜を問わぬ作業が行われている模様です。
 しかし、迎え撃つ構えを見せているとはいえ、このところの敗戦で多くの兵を失っていることは間違いありませぬ。
 まず、鬼面赤備衆が作業を行っているところを狙い、討ち果たしましょう。
 さすれば、騒ぎを聞きつけた丑三つ刻の怪異・『白骨夜行』も駆けつけて参りましょう。怪異を率いる紅染・鬼之衛の首を取れば、こたびの戦いでは我らの勝利です。火口の制圧に一歩近づくことでしょう」
 絵図を開いた伯隼は、いくつかある進入路のひとつを指し示した。他の進入路は他のディアボロスたちに任せるとして、今回進むべきはここだ。溶岩の流れたあとが冷え固まって幾本もの縦筋を作っている、急峻な坂である。
「皆様であれば、不可能ではありますまい」
 と、伯隼は一同を見渡して口の端を持ち上げる。一同が応じて頷くのを見た伯隼は白い歯を見せたが、その太い眉が再び、懸念によって曲がった。
「ヒルコです。天魔武者どもが作業をしている傍らには急ごしらえの小屋があるのですが、どうやらひとりのヒルコが閉じ込められているのです」
 どうして、このようなところに? 疑問は当然である。そして、不穏な推測ならばいくらでも思いつく。
 たとえば、クロノ・オブジェクト発射のための生贄。
 伯隼も同じことを考えているらしく、眉間には皺が刻まれていた。
「薩摩では、ヒルコをよほど厳しく『躾けて』いるようですな。ほとんど自らの意思も示せぬほどに、そして主の命に従順であり続けるように」
 嘆息する伯隼。
「仮にヒルコを連れて逃がしてやろうと思えば、襲い来る敵から庇い続けねばなりますまい。薩摩の兵は、ヒルコなど消耗品としか思っておらぬでしょうから。
 ……ヒルコがどうなろうと、敵を撃破しクロノ・オブジェクトさえ制圧してしまえば我らの目的は達成したことになりますが」
 伯隼はそう言って、目を閉じた。

「噴火を利用した攻撃であれば、そうそう次弾は撃てぬかとも思われますが……その欠点を補えるほどの威力、と思ったほうがよさそうですな」
 伯隼は腕を組み、大いに唸った。



 桜島火口に集められた、ヒルコの救出を行なってください。
 ヒルコが集められている小屋の場所は確認できているので、襲撃と同時に救出活動を行えば、助け出す事が出来ます。
 ヒルコは、強く命令すれば、目入れした事に従順に従ってくれますが、本人の意志で活動する事は出来ず、体力も気力も無い為、自力での逃走などは行えません。
 その為、ヒルコを救出した場合は、ヒルコを守りながら戦う必要があり、戦闘が不利になるでしょう。
 ヒルコを救出しなかった場合、ヒルコは島津の拠点に連れ戻されていきますが、戦闘の足手まといにはなりません。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

!特殊ルール!
 この選択肢をクリアした場合、その後の戦闘では『ヒルコを守りながら戦う』プレイングを行う必要があります。
 ヒルコを守らずに戦闘を行った場合、ヒルコが死亡します。
(ヒルコ死亡後は、上記のプレイングを掛ける必要はありません)

 ヒルコを守りながら戦う場合は、戦闘が不利になるため、判定が一段階悪くなります。



特殊ルール 【🔑】他の選択肢のリプレイが一度でも執筆されると、マスターはこの選択肢のリプレイを執筆できなくなる。
👑3

→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【傀儡】
2
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【一刀両断】
3
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【命中アップ】LV3 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV2 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【ロストエナジー】LV2

●マスターより

一条もえる
 こんにちは、一条です。
 いよいよ薩摩へ侵攻……かと思われましたが、敵はとんでもない兵器を隠し持っていました。これを知らないままに攻め込めば、大損害を被っていたかもしれません。
 使用準備を進めている桜島へと攻め込み、守る部隊を撃破してこのクロノ・オブジェクトを確保してください。
 研究が進めば、ディアボロスにとっても有益な兵器となるかもしれません。ゴツゴツとした溶岩を頑張って登っていきましょう。

 さて、今回の作戦で重要な選択肢は①です。
 ヒルコを救出するため、敵の目を気にしつつ小屋へと向かってください。ヒルコはとても「従順」なので、ついてこいといえばそれに従うでしょう。
 ただし、自主的な判断はほとんどできません。ついていくにしても「いつまで?」の判断ができませんし、時間が経てば気力が尽きてへたりこんでしまいますから、常に一緒にいて指図してやる必要があります。
 このような状態なので、敵との戦闘に突入した場合は常に庇い続ける必要があります(プレイングに明記してください。書かれていない場合は庇わないものとします)。
 非常に不利な戦闘となりますので、いっそ救出しない、無理に連れ出そうとしなければ命までは取られないだろう……というのもひとつの手ではあります。

 では、今回も燃えるプレイングをお待ちしています。
 いつも感想、ありがとうございます。一言でも長文でもとても励みになりますので、よろしければぜひ。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


フリング・デューン (トレインチケット)



ルミ・アージェント (トレインチケット)



「ヒルコのことは気がかりですが……時間もありません」
「うん、仕方がないよね……」
 フリング・デューン(火智紅胆・g05712)の言葉に、表情を曇らせて頷いたルミ・アージェント(全力乙女・g01968)ではあったが。
 すぐに前を向くことにして、
「あとになっても絶対、取り返す! ヒルコの青春だって、これからなんだから!」
 と、魂を蝕む呪いの大鎌『ソウルマローダー』を握る手に力を込めた。
 冷え固まった溶岩が露出する急な坂を登ること、どれほど時間がかかっただろうか。
 フリングが身を伏せると、前方には小さな小屋が見えた。あの中にヒルコがいるのだろうが……。
 今は、その周囲でなにやら作業をしている鬼面赤備衆に狙いを定める。
「人類万転、技というものを見せてあげよう」
 にわかに立ち上がったフリングが、懐から『竹管』を取り出した。そこに隠れていたのはクダギツネ『コブル』で、
「さぁ、縛り付けてください!」
 という主の意図を汲んで、敵群に襲いかかった。
「ぬお、おッ!」
 『コブル』の牙が、天魔武者の影に突き立った。すると天魔武者は身を震わせ、動けなくなる。
「曲者ッ!」
 にわかに騒然とした鬼面赤備衆が、動けなくなった同胞を押しのけるようにして突進してくる。腰の刀に手をやった天魔武者は、目にも止まらぬ速さでそれを抜き放った。
「く……!」
 腹を裂かれ、『ドラゴニアンスーツ』が血に濡れる。敵兵はさらに襲いかかってきたが、そこにルミが割って入った。
「嘆きの連鎖はどこまでも続くよ! その総てを、あたしが奪ってあげる!」
 悲しみや怒りといった負の感情を、呪いの大鎌は喰らう。あまりにも大きなクロノヴェーダへの怒りは鎌そのものを巨大化させ、渾身の力で振るわれた刃が敵兵の胴を深々と割った。
「あははッ! 青春を奪うアナタたちが悪いんだよ! 逆に奪われる覚悟くらい、できてるよね?」
「おのれッ!」
 各所で作業していた鬼面赤備衆が次々と駆けつけてくる。加速しながら戦場を駆け抜けた天魔武者どもの刃が、ルミにいくつもの刀傷をつけた。
 それでもルミは止まらない。大鎌を振り上げ、
「魂ごと喰らい尽くしてあげる!」
 と、敵群に躍りかかった。
「さぁ、私たちも行きますよ『コブル』」
 フリングもまた、流れる血など一顧だにせず『竹筒』を構え直し、クダギツネを放った。
善戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【傀儡】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

一騎塚・喜一
……ヒルコの救出はまた後日に、ということですね
いくら従順とは言えさぞかし心細い思いをしていることでしょう
後に安全確実にお迎えできるように、今は薩摩の兵を討つ事に専念致しましょう

己の目的のために平気で他者を使い潰すような者は許せません
そんな扱いを受けてよい者など、この世には存在しないと思うのです
誰もが誰かにとって大切な存在なのですから
そんな訳でちょいと怒り成分マシマシで参ります

敵ながら見事な居合の技
……ですが数に物を言わせる分、威力は若干劣ると見ました
とは言え多勢に無勢であることには変わりなく、不利なのはこちら
そんな心細さを埋めるためにも幻影を召喚する技で挑みます
一閃【朋】、心強い幻影と共に必殺の技でお相手致します

敵の攻撃には太刀を構え姿勢は低めに保ち飛翔、増殖する斬撃に警戒
それなりに切り刻まれることは覚悟の上です
そう、奪うならば奪われる覚悟を
斬るならば斬られる覚悟を
他者を踏み躙るなら踏み躙られる覚悟が必要です
そして二度とヒルコに手を出さないように『躾けて』差し上げないといけませんからね


「ここは任せてください。先へ!」
 一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は仲間を促し、自身は迫ってくる鬼面赤備衆を迎え撃った。
「……ヒルコの救出はまた後日に、ということですね」
 さぞかし心細い思いをしているだろう……いや、「従順」に躾けられたヒルコたちは、そんなことさえ感じられないかもしれない。
 忸怩たる思いはあるが、いまは薩摩の兵を討つことに専念する。
「己の目的のために平気で他者を使い潰すような者は、許せません!
 そんな扱いを受けてよい者など、この世には存在しないと思うのです」
 誰もが、誰かにとって大切な存在なのだから。
「きれいごとよ!」
 鬼面赤備衆は吐き捨て、目にも留まらぬ速さで抜刀した。
「くッ!」
 敵ながら、見事な居合の技である。喜一は咄嗟に『紫羅欄刀』で受けた。ガキンッと、激しい音が鳴る。初太刀は防いだ喜一であったが、続く鬼面赤備衆も次々と斬り掛かってくる。飛翔し斬り掛かってくる刃は幾本もの太刀であるかのように増殖し、喜一は二の腕を裂かれた。
 しかし、天魔武者どもに憤りを覚えている喜一は怯まず、かえって大きく踏み込んだ。
「数に物を言わせるぶん、威力は若干劣ると見ました」
「だから、どうした! 戦は数が物を言うのだ!」
「かも、しれません」
 喜一は苦笑する。喜一には、その心細さを埋める術がある。
「いざ、参ります!」
 すると、その傍らには武士の幻影が生まれ出た。幻影は太刀を振り上げ、鬼面赤備衆どもに斬り掛かっていく。その太刀筋は、まるで大切なあの人のようで……。
 であれば、喜一とて後れを取るわけにはいかない。
「それなりに斬り刻まれることは覚悟の上です。
 そう。奪うならば、奪われる覚悟を。斬るならば、斬られる覚悟を!」
 喜一と幻影の太刀を左右から浴び、崩れ落ちる赤備衆。
「む、むむむッ!」
「二度とヒルコに手を出さないように、『躾けて』差し上げないといけませんからね……」
 喜一は首をかしげて、凄まじい速さで抜かれた刃を避けた。髪の毛が数本、わずか一寸ばかり宙に舞う。紙一重とは、まさにこのこと。
「他者を踏みにじるならば、踏みにじられる覚悟が必要なのですッ!」
 代わって振り下ろされた太刀が、敵兵を袈裟懸けに斬り下ろした。
🎖️🎖️🎖️🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!

大和・恭弥
連携、アドリブ歓迎

ヒルコの救出が出来なかったのは悔いが残るが……
火口の制圧は喫緊の課題だ
命があることを考え、心身の状態と状況を考えても、確実に救い出せるように、目前の目標を見据えて行動しよう

仲間に残りの鬼面赤備衆を任せて、白骨夜行を迎え撃つ
妖刀「藍雪花染」を抜刀し、殺気を放って俺に注意を引き付ける
地に足をつけて体幹を整え横一文字に刀を振り抜く

剣技・天神ノ瞋怒雨「風神」を発動――

大風を斬るかのごとく、一気に多数を巻き込んでダメージを与える
坂の下からでも、斬り上げて縦横無尽に剣筋を振ろう
あいにく、俺の臓物はすでに藍雪に預けてあるからな
俺たちの悲願のためにも、残したヒルコのためにもお前らに喰わせるわけにはいかないんだ

悪しき魂ごと刀を振り抜き、髑髏を切り刻んで圧倒する
護衛の数を早く、一体でも多く倒しておこう
仲間と合流できれば配置も連携してアヴァタール撃破に急ぐよ


「ここは任せてください。先へ!」
「わかった。頼む」
 喜一に言い残した大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は妖刀『藍雪花染』を抜き、先を急ぐ。
 ヒルコを救えなかったことは悔いが残るが……こうなった以上は、火口の制圧を急ぐほかない。
「ディアボロスだと?」
 人を斬ることに執念を燃やす「鬼」紅染・鬼之衛は血塗られた刀を抜いたが、それよりも先に恭弥を殺めんとする者どもが襲いかかってくる。
 丑三つ刻の怪異・『白骨夜行』どもである。
「カタカタカタカタカタカタ……ッ!」
 躰を捨てた髑髏は、恭弥の臓物を喰らわんとするものか。槍を手に、歯を打ち鳴らしながら押し寄せてくる。
 恭弥は坂道を一気に駆け上がり、迎え撃つ白骨夜行どもの中に飛び込んでいった。
「この世を歪ませるものに慈雨は必要ない……その心根、鎌風の如く斬り刻んでみせる!」
 溶岩が冷え固まった堅い地面を踏みしめ、横一文字に刀を振り抜く。
 妖刀が、その身に吸収して糧とした哀しみや絶望、そして後悔の念。それらはすべて呪詛となり、刀に込められている。
 振り抜かれた刃は瘴気を孕んだ大風を巻き起こし、白骨夜行どもをのけぞらせた。
「カタカタカ……ッ……!」
「カタカタッ……!」
「カッ……!」
 神速の一撃は妖怪の胴を斬り裂き、真ッ二つとなった白骨夜行はもはや歯を打ち鳴らすこともできぬ。恭弥は続けざまに刀を閃かせ、もう1体は腰を、さらなる1体は首を飛ばされ、やはり地に伏した。
「カタカタカタカタカタカタ……ッ!」
 白骨夜行どもが槍を繰り出す。それは恭弥の腹を突き、臓腑を飛び散らせんとしたものであったが。
「あいにく、俺の臓物はすでに藍雪に預けてあるからな」
 片頬を持ち上げて笑った恭弥は、身を翻してその鋭鋒を避け、あるいは刀を振るって槍の穂先を斬り飛ばした。
「俺たちの悲願のためにも、残したヒルコのためにも。お前らに喰わせるわけにはいかないんだ」
 仲間の来援を待ちつつ、恭弥は敵中を縦横無尽に駆け回った。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!

一騎塚・喜一
さあ、先へ進んでくれた味方の元へ急ぎましょう
間近で彼の戦いぶりを見るのは久しぶりですが、流石の技のキレ
変わらぬ頼もしさを嬉しく思いつつ残った敵への対処に向かいます
……平安の妖怪ですね
怒りはより強く、しかし冷静にまいりましょう

随分と殺意が高いことですね、ぶちのめし甲斐がありますよ
そしてその殺意の高さは行動にしっかり現れていますね
槍で確実にこちらの心臓を狙っていますものね
そのおかげで敵の攻撃は先程の相手よりは比較的読みやすいかもしれません
背面や側面も気にしつつ心臓付近は太刀や腕で防御を行います
腕を負傷したとして、攻撃の手段が潰えた訳ではありません
拳や刀が使えなくとも足があります
渾身の蹴りで槍も骨も、その執念も、バッキバキに折り散らかして差し上げましょう

カチャリカチャリうるさいので集中を切らさぬようにしないとですね
その為にも囲まれて焦ることの無いよう突出はせず
弱った相手を優先して攻撃します
1体ずつでも着実に倒していけば静かになっていくことでしょう
……願わくば、二度と聞きたくない音ですね


 恭弥の振るう妖刀が、またしても丑三つ刻の怪異・『白骨夜行』を深々と穿つ。怪異はカタカタと歯を打ち鳴らしたまま、崩れ落ちた。
「さすが」
 鬼面赤備衆どもを退け、駆けつけた一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)が思わず歓声を上げる。間近で彼の戦いを見るのは久しぶりだが、変わらずの技のキレである。
 恭弥も目を細め、それに応えた。
 頼もしさを覚えつつ、喜一は敵群の前に躍り出る。
「……平安の妖怪ですね」
 カチャリカチャリカチャリカチャ……!
 白骨夜行どもは手にする槍をしきりに弄び、金属でできた柄と手の骨とが当たる耳障りな音が鳴り響いた。
 怪異どもはカッと口を大きく開き、喜一へと襲いかかる。
「ずいぶんと殺意が高いことですね……ぶちのめし甲斐がありますよ」
 心の臓を狙って繰り出される無数の槍を、喜一は身を捩って避けた。敵はなおも喜一を貫かんと押し寄せるが、『紫羅欄刀』の刃がそれらを弾き返す。
 一度、距離を取って体勢を立て直す喜一。押し寄せる白骨夜行どもは、それが喜一の誘いだということにも気づいていない。
「沈めッ……!」
 前方に跳躍した喜一の身体は敵前でクルリと回る。下からすくい上げるような後ろ回し蹴りは白骨夜行の顎を確実に捉え、その骨を粉々に打ち砕いた。その威力たるや怪異の体が宙に浮くほどで、言うまでもなく敵は崩れ落ちて雲散霧消する。
 カチャリカチャリカチャリカチャ……!
 たとえ同胞が倒れたとて、白骨夜行どもにそれを悼む情緒などない。何体が斃れようとも気にもとめず、次々と槍を繰り出してくる。
 手首を打たれる喜一。太刀を振るう手に力が入らなくなるが、もう片方の手で槍の穂先を受け流しつつ、
「拳や刀が使えなくとも、この足があります! 渾身の蹴りで、槍も骨も、その執念もバッキバキに折り散らかして差し上げましょう!」
 と、再び蹴りを放つ。
 カチャリカチャリとやかましい音にも、焦ることはない。喜一は囲まれぬよう巧みに位置を変えつつ、襲いかかってくる先頭の1体から順に屠っていった。
 カチャ……。
 最後の1体。耳障りな音もついに途切れ、辺りには静寂が戻る。
「……願わくば、二度と聞きたくない音ですね」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

イリス・マーフィー (トレインチケット)



坂木・明華 (トレインチケット)



「キヒヒヒヒ……! やはり、我が斬らねばならんか……!」
 紅染・鬼之衛は舌なめずりするかのように、歓びを露わにしてディアボロスたちの前に立った。
「時間がない……急がないと」
「そうですね」
 イリス・マーフィー(人間のリアライズペインター・g03321)と坂木・明華(人間のデーモンイーター・g03268)は互いに顔を見合わせて、頷き合う。
 この桜島火口の制圧作戦。残された時間はごくわずかしかない。
 敵の出方を窺うゆとりもなく、ふたりは鬼之衛に躍りかかった。
「休憩してる暇もないね……!」
 イリスが手にするガジェットウエポンに取り付けられた、凍結弾精製装置。そこから冷気を封じたミサイルが発射される。
「休むのは、この敵を倒してからゆっくりと!」
 明華は魔晶剣を抜くこともせず、一気に間合いを詰めた。かつて喰らったクロノヴェーダの肉体。それから生み出した鋭利な刃が、いつの間にかその手には握られている。
「取り戻します! 私たちの過去を、あるべき今を!」
「キヒッ……!」
 振るわれた刃が鬼之衛の胴を裂く。そして襲いかかったミサイルが炸裂し、空気中の水分が凍結してキラキラと舞い散る。
 その薄煙の中に立つ鬼之衛は、胴からは血が流し被る陣笠は凍りついていた。
 だが、浅い。
「キヒヒヒヒヒッ!」
 それは敵を屠るには至らず、
「いつであったか、襲った村に貴様らのような年頃の小娘がいたなぁ! そのときは……そう、まず娘の足の腱を斬り飛ばし、這いずって逃げようと伸ばす腕を斬り、蹴飛ばして仰向けにして腹を斬り、こぼれ出た腸を口にねじ込んでから心臓を貫いてやったのだった! キヒヒヒヒ!」
 愉悦に浸り殺人衝動を高まらせ、鬼之衛は血で錆びた己の刀をベロリと舐める。
 胃の腑から込み上げてくる不快さにイリスと明華が顔をしかめているところに、鬼之衛はいくつもの幻影を従えながら一気に飛び込んできた。
 そして、獄炎と化した刃が襲いかかる。
「きゃ……!」
「くッ……!」
 脇腹を割かれるイリス。そして肩を裂かれた明華。
 傷は痛み、生命が流れ出ていくことを感じる。それでも、二人は退くことはできなかった。傷つくことも厭わず、彼女らは前進するしかない。
善戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!

文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

喜一、俺も加勢させて貰うよ。
囚われたままのヒルコの事は心配だけど、対策として攻略旅団への提案はしてある。
今すぐ助ける事は出来ずとも、終わりじゃない、終わりにはさせない。
次へと繋げて行く為にも、ここで負ける訳にはいかないから。
改めて宜しく頼みたい。

喜一達仲間と共に、連携して戦いたい。

『管狐影縛法』のパラドクスを使用。
戦場の状況を素早く確認しつつ、
気付かれぬ様に密かにクダ吉を放っておき、
先行した二人と入れ替わる形で敵と対峙する。

紅染・鬼之衛、全く良くしゃべる敵だ。
碌な話じゃないけれど、
喜一が無言&無表情を貫くならば、
此方は敢えて反応を示して囮になろう。

顔を顰めて話を受け止めながら【反撃アップ】で敵の動きを読む。
一足飛びに此方へ移動してきた瞬間が狙い目だ。
死角から飛び出したクダ吉が、鬼之衛の影へと牙を突き立てる。

体力を奪い、動きを縛り、そしてこれだけで終わりじゃない。
俺のもう一つの役割は、敵に大きな隙を作らせる事。
一瞬でも敵の動きを封じる事で、仲間の決定的な攻撃へと繋げたい。


一騎塚・喜一
再度先行した味方の元へ急ぎます
傷つきながらも一歩も引かなかったお二人に少しでも安心して頂ければ……
いえ、頼もしい援軍も増えましたね
おかげさまで連戦の疲れなど吹き飛んでいったみたいです
ここが正念場、気合を入れてまいりましょう

不快な語りには無視が一番です
だいたいこの手の自分語りなんて盛ってるのが当たり前
真に受けてなんかやりません
主な目的が自身の強化の為とは言え、絶対こっちが嫌そうな顔するのもちょっと期待してそうですもん
癪だから無言&無表情で粛々と対応しますよ
私、味方としか喋りません
そんな訳で連携アドリブ大歓迎です

幻影が複数も……しかも速い……!
思いきり先ほどの私のパラドクスの上位互換じゃないですか
くっそ悔しい
ならばこそ、基本に立ち返っての一点集中
先程は幻影と二人で放った技です
わざわざ眼前まで来て頂けるのですから
とっておきのパラドクスでお迎えして差し上げましょう

切り刻まれても我慢我慢で顔に出しません
だって絶対こっちが痛そうな顔したら喜びそうですもん
悔しいのでギリギリまで耐えます


大和・恭弥
アドリブ連携歓迎

蛇足とは思うが、一度刀を抜いたら本陣を仕留めるまでが性分だ。
藍雪花染は悲哀を喰ってきた刀――魂の無念、最後まで果たさせてもらう。

頼もしい仲間、文月さんと一騎塚さんの連携を援護
抜刀した藍雪を横一線に振るうようにして一閃

各々反応を見せるのなら、俺は刀で返すとしようか
亡き者の人生は他者が語れるものじゃない
刀は一心同体。つまり、その刀を手にするとき、太刀筋ひとつにも心と生き様が現れる……心根も、然りだ
お前の太刀筋は嘘と欲望に塗れて視える――。
呼吸を読み、敵の速度よりも上回る俊足で移動し、攻撃する仲間の隙を縫うようにして「剣技・天神ノ瞋怒雨「雷神」」を発動

幻影を振り払い、本体の足元を捕らえるようにして斬りはらう
敵の斬撃は呼吸に合わせて出来る限り回避
多少のダメージはいとわない。剣先に飛び乗って返す刀に避けたり、晴彦を囮にしたりして、積極的に斬り結んでいこう

決定的な仲間の一撃にあとは任せるよ
復讐のもとに、剣を振るい続けた者たちの太刀筋が必ずお前を仕留める
死者を冒涜する者に道は明かさない


「キヒヒヒ……ッ! 見せてもらおう、小娘どもが無惨に切り刻まれ死んでいくところをなぁ!」
 紅染・鬼之衛は嫌らしい笑いとともに、血塗られた刀を振り上げて襲いかかってくる。
「悪趣味なッ!」
 その刃が振り下ろされんとしたとき、一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は『紫羅欄刀』を抜き、割って入る。金属同士が激しく打ち合わされ、火花が散った。
「おふたりは、下がって。あとは任せてください!」
 イリスと明華に声をかけつつ、喜一はなおも鬼と打ち合った。
 傷つきながらも一歩も退かなかったふたり。彼女らの奮闘を無駄にしないため、そして安心させるため、喜一は前へと出る。
 喜一は歴戦の強者だが、敵もまた執念の人斬りである。その刃の凄まじさたるや、少しでも気がそれれば首が飛ぶ……そう思わせるものであった。
 だが、喜一はひとりではない。
「喜一、俺も加勢させてもらうよ」
 文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は黒い和弓の弦を引き絞り、矢を放った。それは怒りと呪詛、そして破魔の力と願いが込められている。
「キヒッ!」
 さすがに鬼之衛も警戒せざるを得なかったか、大きく後ろに跳び下がった。矢は、敵の足元に深々と突き立つ。
「俺もいるぞ。蛇足とは思うが、一度抜いたら本陣を仕留めるまでが性分だ」
 大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)も妖刀を構え、鬼の前に立ちはだかった。
 『藍雪花染』は悲哀を喰ってきた、呪われし刀。
「……魂の無念、最後まで果たさせてもらう」
 だが、鬼之衛は恐れる素振りも見せず、べろりと刃を舐める。恭弥は目を細め、鬼を睨みつける。
「とんでもない、恭弥さん。心強いです! それに雪人さんも!
 おかげさまで、連戦の疲れも吹き飛んでいったみたいです」
 笑顔を見せた喜一であったが、その表情がわずかに曇った。雪人が頷く。
「うん。ヒルコのことは心配だけど、攻略旅団に対策は提案してある。今すぐ助けることはできずとも、終わりじゃない。終わりにはさせない」
 すると鬼之衛は、
「なぁに、お前たち全員、ここで膾切りにされるのさ。終わりよ、終わり」
 と、笑った。それを雪人は睨み返し、
「そうはいかない。次へと繋げて行くためにも、ここで負けるわけにはいかないから……改めて、よろしく頼みたい」
 と、仲間たちを振り返る。
「えぇ。ここが正念場、気合を入れてまいりましょう!」
「もちろんだ」
「キヒヒッ! ずいぶんと仲がいいようだ。ならば、どれが誰の手足かわからなくなるまで切り刻み、肉片をごちゃ混ぜにしてやろう。キヒヒヒッ!」
 鬼之衛が笑いながら飛び込んでくる。
「そうやって、前にも兄弟だという奴らを斬り刻んでやったのだ! 兄の口に弟の足をねじ込み、弟の腹に兄の手を突き刺し……最後は『もとのように』、母親の腹に戻してやった!
 さぞかし嬉しかったろう! キヒヒヒヒヒッ!」
 愉悦に浸る鬼之衛の周囲に、無数の幻影が浮かび上がった。それらも同じく刀を振り上げ、一気に3人の懐にまで踏み込んでくる。
「幻影が複数……しかも速い……ッ!」
 幻影が放った初太刀をかろうじて受け止めた喜一だったが、続く鬼之衛の繰り出した刃までは避けきれず、脇腹を割られた。
「思いっきり、さきほどの私のパラドクスの上位互換じゃないですか……くっそ」
 悔しさと、鬼之衛が愉しげに語る犠牲者たちの最期が不快で、喜一は顔をしかめる。
 いや。自身が愉悦に浸り殺人衝動を高めることが目的とはいえ、こちらを挑発する意味合いもあるに違いないのだ。だからこそ喜一は、表情を殺して敵を睨みつけた。
「キヒヒヒッ! 痛いだろう? すぐには楽にしてやらないからなぁ!」
「紅染・鬼之衛。べらべらと、よくしゃべるやつだ」
 喜一を横目に、雪人はあえて憎々しげな表情を鬼へと向ける。
「そりゃあ、楽しいからよぉ! お前たちを斬り刻めることがなぁ!」
 再び飛び込んでくる鬼之衛。しかし雪人は動かない。反応できないのか……いや、違う。
「『クダ吉』ッ!」
 雪人がクダギツネの名を呼ばわった。よくよくその腰を見れば、吊るされている『竹管』には隠れているはずのクダギツネがいない。
 それは、鬼の背後から飛びかかった。小さく、しかし鋭い牙を鬼之衛の影に突き立てる。
「ギヒ、イイイィッ!」
 鬼之衛の首筋から噴水のように血が吹き出し、さらに敵はその身をブルブルと震わせて影に縛られていた。
「キヒッ!」
 それでも敵は呪縛から脱し『クダ吉』を鷲掴みにしようとしたが、クダキツネは素早く逃れて主の方へと戻った。
「おのれィ! 貴様ら全員を斬り刻んでも、この怒りは収まらんわ!」
 鬼は怒声を発して襲いかかってきたが、雪人は先程とは一転した、そしてこれが本来の表情である、穏やかな笑みを見せた。
 体力を奪い動きを縛り……だが、それで終わりではない。もう一つの役割は、大きな隙を作ること。
 その決定的な隙を、仲間たちが見逃すはずがない。
 すなわち。
「……お前の太刀筋は、嘘と欲望に塗れて視える」
 敵が跳躍して間合いを詰めてくる前に、恭弥が踏み込んでいたのである。
「亡き者の人生は、他者が語れるものじゃない。
 刀は一心同体。その刀を手にするとき、太刀筋ひとつにも心と生き様が現れる……心魂も、然りだ」
「キヒヒヒヒッ! 刀なぞただの肉斬り包丁よ!」
「度し難し……だな」
 いや、ある意味では、鬼之衛の心魂をまざまざと表しているのかもしれない。
「この世を歪ませるものに慈雨は必要ない……雷撃の如く心根を斬るのみ!」
「参ります!」
 恭弥に続き、喜一も斬り掛かった。
 妖刀『藍雪花染』は、その身に哀しみや絶望、後悔の念を取り込んで呪詛と成している。恭弥はその刃を振り抜いて、いまにも湧き出でんとしていた鬼之衛の幻影どもを横一線に切り払う。繰り出される血濡れの刃が二の腕を裂いたが、大したことではない。代わりにこちらが振るった刃は雷の如き激しさで、鬼の脛を深々と割った。
「キッ、ヒ……!」
 鬼はそれでも斬りつけてくるが、なんと恭弥は跳躍し、その剣先に飛び乗ってみせた。
「な、なんと……ッ!」
「よく見ておけ、鬼之衛。復讐のもとに剣を振るい続けた者たちの太刀筋が、必ずお前を仕留める。
 死者を冒涜する者に、道は明かさない」
 敵を見下ろした恭弥が、
「さぁ!」
 と、喜一を促した。
 敵の技に惑わされる必要などない。父から教わった基本を、その教えのとおりに繰り出す。ただし、凄まじい研鑽を積んだ鋭さで。
 その太刀筋は繊月の如く。振り下ろされた喜一の刃は弧を描いて鬼の肩口に吸い込まれ、脇腹にまで抜けた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【傀儡】がLV2になった!
【一刀両断】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2025年03月05日