罠の泉と凍れる大地(作者 坂本ピエロギ
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#巨獣大陸ゴンドワナ  #ゴンドワナ地下大空洞侵攻作戦  #地下大空洞 

「皆、お疲れ様。年明け早々だけど、巨獣大陸ゴンドワナで大きな動きがありそうだよ」
 集合した復讐者達にそう告げて、ジャスミン・モンテイロ(人間の占星航海士・g10808)は説明を開始した。
 断片の王『最強巨獣キングゴンドワナ』が存在する地下大空洞。彼の地で得られた情報を元に、この度、キングゴンドワナを撃破する作戦が提案されたと彼女は言う。
「キングゴンドワナは300mを超える巨体の持ち主だから、位置の特定自体は簡単だ。……問題は、其処に至るまでの道を塞ぐ強力な巨獣たちでね」
 確認された巨獣は全部で6体。いずれもジェネラル級に匹敵する力を有しており、キングゴンドワナとの決戦における障害となることが予測される。王への決戦を挑むにあたって、まずは彼らを撃破して欲しい――そう告げて、ジャスミンは説明の詳細に移っていった。

 今回の作戦で撃破目標となるのは、『凍幻竜ダイノスピナ』だ。
 この巨獣は、氷に覆われた岩山の一帯を縄張りにしており、常に『幼火竜・ゴンドキッズ』を護衛に連れて行動している。
 ジェネラル級相当の力を持つことに加え、体調は40m程と相応に大きい。真正面から挑めば激戦は避けられないだろう。
「ただ、付け入る隙はある。戦場となる一帯には、温かい水が湧き出る泉があってね。ここの周辺で迎撃を行えば、凍幻竜が攻撃手段に用いる冷凍エネルギーを、ある程度まで抑えることが可能なんだ」
 とはいえ、対策無しの戦いでは敵は泉を捨てて逃げる可能性が高い。
 有利な状況下での戦いを挑む場合は、あらかじめ逃走経路を塞いでおく必要があるのだ。
「幸い、泉に繋がる道はひとつだけだ。ここには門に似た大きなアーチ型の岩があるから、これをうまく破壊できれば経路を封じられるだろう」
 逃げ道さえ塞いでしまえば、敵は復讐者との戦いに専念せざるを得ない。
 戦場の状況を上手く利用し、戦闘を進めていって欲しい――そう告げて、ジャスミンは作戦の説明を終えた。

 今回の作戦は、地下大空洞の冒険で得られた情報を利用した特別な作戦だ。
 このチャンスを逃せば、キングゴンドワナを撃破する時期は、大きく遠のいてしまうだろう。与えられた猶予は決して長くなく、戦う敵は強大。だが、乗り越えられたなら――その先には、巨獣大陸ゴンドワナ奪還のチャンスが待っている。
「どうか、皆の知恵と勇気で勝利を掴んで欲しい。それじゃあ、出発しよう!」
 かくしてジャスミンは説明を終えると、時空間移動列車の乗車口を開放する。
 行先は、巨獣大陸ゴンドワナ。断片の王『最強巨獣キングゴンドワナ』への道を護る強大な巨獣を撃破する為、復讐者たちは地下大空洞の極寒の地へ足を踏み入れる――。

●巨獣大陸ゴンドワナ:地下大空洞
 輝く天蓋の光が照らす、地下大空洞の一角。
 凍てつく寒さの支配する岩山地帯を、一体の凍幻竜ダイノスピナが闊歩する。
『ギシャアァァァァッ!!』
 並の巨獣の倍にも及ぶ体躯を誇る彼こそ、一帯の縄張りのヌシたる個体であった。周りには幼火竜ゴンドキッズたちを護衛に従え、凍幻竜は岩山の中を進んでいく。
 彼が目指す先の彼方には、目印となる大きなアーチ型の岩があった。
 そのすぐ先にある泉こそ、彼が目指す場所である。そこに広がるのは、温かな水の絶えない広大な泉。周囲の環境を冷気で包んでしまう彼にとって、常に湧き出る温水で喉を潤すことは、何よりの楽しみなのだ。
『ギギギ……ギシシシシ!』
 ご機嫌の様子でブンと尻尾を振るい、ゆっくりと泉へ向かうダイノスピナ。
 その先で密かに待ち受ける者たちの存在を、この時の彼はまだ知らなかった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【トラップ生成】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【コウモリ変身】
1
周囲が、ディアボロスが小型のコウモリに変身できる世界に変わる。変身したコウモリは最高時速「効果LV×50km」で飛行できるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。
【狼変身】
1
周囲が、ディアボロスが狼に変身できる世界に変わる。変身した狼の咆哮は「効果LV×10m」以内の指定した通常の生物を怯えさせ、「効果LV」分の間、行動不能にするが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV5 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV7 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

坂本ピエロギ
 坂本ピエロギです。新年最初のシナリオに、地下大空洞の侵攻作戦をお送りします。
 最強巨獣キングゴンドワナへの道を塞ぐ強力な巨獣たち。彼らを撃破し、王への道を拓きましょう。
 以下、作戦の概要となります。

🌍目的地🌍
 ゴンドワナ地下大空洞(巨獣大陸ゴンドワナ)

✏作戦概要✏
 本シナリオの目的は、地下大空洞に生息する強力な巨獣の撃破です。
 迎撃ポイントである泉の近辺に到着後、現れる敵を襲撃。これを撃破して下さい(②・③)。
 なお、敵の出現前に現地で迎撃準備を行った場合、戦闘を有利に進めることが可能となります(①)。

 執筆の優先順位は①>②>③。成功条件は③の達成です。
 初回の執筆は1/5の8:30より開始し、以降は参加状況を見て適宜進行いたします。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしています。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


ラライ・リガル
わたしがゴンドワナに関わったのは、つい最近。
記録に軽く目を通した程度の知識しかないけど、頑張っている人たちがいるのは
分かってるし、ほんのちょっぴりでも奪還の手伝いが出来ればいいなぁ。

トレインでゴンドワナでも使えるような爆弾と起爆装置を運びたい。
周囲の地形に溶け込むようなカモフラージュ用アイテムの布とか絵具とか。
必要そうな工具も。現地でも苔など目立たないように使うのもあり。
目印の大きなアーチ型の岩を破壊して、巨獣を逃がさない為の準備をする。

到着後【飛翔】で周辺地形を出来るだけ詳しく観察する。
アーチ型の岩の破壊は巨獣を留める最低限にしたいし、ディアボロス側に物理的な
影響は出したくない。

爆弾の設置位置には細心の注意を払う。高所に置く必要があれば、【飛翔】で。
巨獣の視力がどれほどのものか分からないので、カモフラージュも念入りに。
爆破時にディアボロス達が爆風飛礫等を回避する場所の目星をつけておき
全員に伝えておきたい。


月下部・小雪
キングゴンドワナさんに決戦を挑むための前準備、です。
し、しっかりと成功させていきましょう!
逃げ道の封鎖はみなさんがやってくれているので、ボク達は戦いの準備をしましょう。

今回のターゲットはとても大きなダイノスピナさん、です。
ジェネラル級相当の実力の巨獣さんとは何回も戦いましたが、ひ、一筋縄ではいきませんね。

ボクとコダマは咄嗟に身を隠せるような塹壕をいっぱい作っていきます。
【怪力無双】の力を使って、シャベルでえっちらおっちらを穴を掘っていきますね。
コダマも一緒に頑張ってくれてます!

あとはパラドクストレインで持ち込んだお肉を泉の付近にいっぱい積んでおきます。
こ、このお肉に食いついて油断しているところを先制攻撃、できるといいなって思います。

※アドリブ連携大歓迎


アンゼリカ・レンブラント
さぁキングゴンドワナを撃破するための作戦の開始だ!
提案した以上きっちりやり遂げるよっ

持参するのは洞窟の景色に溶け込みやすい外套
あと可能なら爆薬

迎撃ポイントで戦闘の準備を行わないとだね
仲間と相談し、齟齬のないようにして

迎撃ポイントは彼らの楽しみである
温かい水が湧き出る泉かな?
楽しみの元が弱点になるというのも奇妙なものだよね
人間もやめられないとまらない……
ってものがあったりするからそんなものなのかな

泉に繋がる道は1つだけ
門に似た大きなアーチ型の岩を超えて泉に近づいたところを
破壊して逃走経路をふさぐとしよう

凍幻竜ダイノスピナがアーチ型岩を超えたところで
爆薬を岩周囲に設置、起爆って感じでいいかな?
爆薬、サンクトペテルブルクでも活躍したね
いい感じに決まるといいんだけど

難しいようなら、私が岩近くまで潜伏するから
【パラドクス通信】で仲間に合図をもらって、
パラドクスの雷剣で岩を破壊、逃げ道を破壊するよ

いずれにしても敵に気づかれないのが大事なので
隠密を重視するよ
さぁ現れ、逃げ道をふさげたら堂々と相対しよう


イロハ・アプリルシェルツ
※連携&アドリブ歓迎

此処は断片の王の塒だから、そりゃあ、強力な取り巻きも居るよね。
それが未だ6体で済んだのは良いことなのか、沢山居た他のディヴィジョンの奪還戦に比べればましなんだろうね。

仲間が既に逃走防止の策を考えてくれてるみたいだから、爆薬の設置作業が手早く済む様に【怪力無双】を借りて道具を手早く持ち運び、鶴橋やスコップで突貫工事を開始だね。
作戦の締めは爆薬がほぼ必須だけど、使わずに済む場所は爆音を立てずに作業した方が巨獣の注意を惹かなくて良いと思うんだ。

巨獣達がポイントを通り過ぎて、爆破の合図を貰ったら同時に【泥濘の地】を発動させて敵の移動力を削ぎ、慌てて逃げ出そうとする巨獣達を動揺させようか。普段居る寛ぎの場が突然に牙を剥く事になれば、続く戦いで付け込む隙も見えて来るだろうしね。


ガンドラ・ブラッディア
●連携・アドリブ歓迎

キングゴンドワナを、倒す下準備も、このフェーズに、突入したか。
たった一体でも、簡単に倒せないのが、断片の王。横槍が入れば、絶望的だ。
まずは此処で、邪魔者を確実に、排除せねば。

我輩もまた、【怪力無双】を用い、爆薬の設置の他、塹壕掘りの方も、手が足りてない方を、手伝いに行くか。手はいくらあっても、困るまい。

その後の潜む際に、背景に溶け込む、目立たない服に加え、【光学迷彩】を用い、皆が気付かれないよう、補助をしていこう。より奇襲が、上手くいくようにな。
巨獣がポイントを、通過してからの、起爆を完遂したら、巨獣達と相対しよう。

ダイノスピナ。自然の理に、在らざる罠を、その目に焼き付けよ。


ラウム・マルファス
下手なビルよりでっかいんだネ
爆破の手筈は整っているようだから、暴れても出口が開かないように、崩した後で固定する仕掛けをしたいナ

まずは岩の崩し方を考えて、軽くヒビを入れたり楔を打ったりしておくヨ
あまり崩れすぎると上の方が開くかもしれないし、崩れなさすぎると隙間から逃げちゃうからネ

次にトラップ生成で、崩れた後の岩に通路側からネットが掛かるように仕掛けるヨ
端に錘をつけて、落石防止ネットみたいな感じで広がれば、湖側から力を加えても崩れにくくなるハズ
全部覆うネットは難しいだろうから、複数枚が順番に発射されるように仕掛けるヨ
射出装置とアーチ型の岩を糸で結んで、岩が崩れたら数秒後に掛かるように調整しよウ

通路を通る巨獣たちから見えないように、装置や糸は色を付近になじませて、岩陰に隠しておくヨ
高所作業は飛翔を借りて、無理そうなら頑張って岩を登ろうカナ

あとは、ボクたちや爆薬の匂いを隠すために、土や草の香料を撒いておこウ
湖側の匂いが新しくなるように撒けば、他の巨獣が侵入したと思って、怒って突っ込んでくるカナ


 周囲の景色は、一面の白で覆われていた。
 分厚い岩山を覆う氷。泉から湧き出る温水の湯気。寒気と暖気、二つの空気が大空洞の一角には満ちている。
 この地を縄張りとする『凍幻竜ダイノスピナ』は、じきに姿を現すことだろう。かの巨獣を撃破し、断片の王へと続く道を切り拓く為、復讐者たちは急ぎ迎撃準備に取り掛かった。

「さぁ、作戦開始だ! きっちりやり遂げるよっ!」
 濛々と湯気が漂う泉の一帯に、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が決意を帯びた声で告げる。
 今回の作戦で、彼女は攻略旅団での提案を行った復讐者だ。断片の王『最強巨獣キングゴンドワナ』を撃破する為の好機を掴むべく、その表情は勝利への気概に満ちている。
「相手はジェネラル級に匹敵する強さの巨獣。万全の準備で臨まないとね」
「そうだね。強力な取り巻きの存在は想定内だけど……6体で済んだのは幸いというべきかな。きっちり仕留める為にも、準備は確実に行っていこう」
 そう言って頷きを返すのは、イロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)だ。
 迎撃ポイントである泉はダイノスピナが足繁く訪れる場所であり、同時に彼の戦闘能力を低下させる場所でもある。戦闘を仕掛けるには絶好と言える場所だが――その為には、諸々の準備が欠かせない。中でも出入口の封鎖は、避けて通れない重要な作業だった。
「アーチ型の岩山は、爆薬で爆破する形で進めようか。後は泉の周囲に陣地があれば、更に有利かな?」
「じ、陣地の方は、ボクたちに任せて下さい!」
 イロハの言葉に、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)が応じる。
 小雪を含め、迎撃準備に参加した復讐者は総勢6名。これだけ人数が居れば、別々の作業に専念しても余裕は十分ある。発動した残留効果も豊富な為、作業に手間取ることは無いだろう。土木作業用の重機類、更には怪力無双の準備を完了し、モーラット・コミュのコダマと共にやる気満々の様子だ。
「キングゴンドワナさんに決戦を挑むための前準備、です。し、しっかりと成功させていきましょう!」
「もきゅー!」
「そうだね。それじゃあ、早速はじめよう」
 王への道を拓く為、この戦いに敗北は許されない。
 かくして小雪とコダマの言葉を合図に、イロハを含む復讐者たちは一斉に動き出した。

 準備にあたり、復讐者はメンバーを2つのチームに分けることにした。
 Aチーム、小雪とガンドラ・ブラッディア(黒矛・g03101)は泉周辺で塹壕の作成。
 Bチーム、アンゼリカら4名はアーチ岩で出入口の封鎖準備――以上が両チームの役割だ。
「パラドクス通信も発動してあるから、行動中はこれで連絡を取り合おう。皆、よろしくね!」
「有難い。光学迷彩の方も、適宜、利用してくれ」
 アンゼリカに感謝の言葉を送り、ガンドラはさっそく通信機を生成した。
 同じ戦場とは言え、両者が作業するエリアには多少距離の開きがある。スムーズな意思疎通を行う上で、通信機の存在は掛け値なしに有り難い。
 そうして班分けが完了すると、復讐者たちは各々支度を整えていく。道具を運び込み、迷彩用の装備を身に着け、周囲の地形を大まかに把握し……戦いに備える動きは連携の取れたもので、復讐者たちの勝利に懸ける決意の強さが伺えた。
「オーライ、オーライ。……よし、OK!」
 ラライ・リガル(トレジャーハンター・g11529)は飛翔でアーチ岩の上部に取りつくと、戦場周辺に視線を向ける。
 泉の周りには十分な広さが確保されている状態だ。40mという凍幻竜の巨躯を考慮しても、逃げ道を塞げば立ち回りに苦労することは無いだろう。
「後は、爆破の準備を進めていく感じかな。派手に破壊し過ぎないように気をつけないとね」
 アーチ岩の向こう、氷の岩山が連なる一帯に凍幻竜はまだ見えない。
 ここから先は時間との勝負だ。爆破の道具を揃えた仲間たちと合流すべく、ラライは再び地上に降りていった。

「よし。必要な物は、これで全部だね」
 ラライの合流後、イロハは工事に使用する道具のチェックを手早く終えた。
 ツルハシ、スコップ、爆薬……最終人類史から運び込んだ道具類は、いずれもアーチ岩を破壊する為のものだ。手始めに人力で突貫工事を行い、その後、最低限の爆薬で岩を崩す――それが作業の大まかな流れとなる。多少重量がある爆薬も、怪力無双があれば苦にはならなかった。
「爆破の道具は揃っているようだネ。じゃ、取り掛かって行こうかナ」
 アーチ岩を仰ぎ見て、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)が呟く。
 彼の手元には、鎚と大量の楔が用意されていた。40mの巨獣が潜れる岩は、立派なビル並のサイズを誇る巨大なもの。そこで構造の弱そうな箇所に楔を打ち込み、爆破を容易にしようと言うのである。
「後は、崩した後の仕掛けだけど……そっちは追々かナ。皆、頑張ろうネ」
「うん。きっちり爆破して、ダイノスピナたちを閉じ込めよう!」
 4人という人手と残留効果があれば、巨大な岩の対処も格段に容易となる。
 そうしてアンゼリカは準備を終えると、ふと泉が広がる後方を振り返った。そこでは周囲の冷気をものともせず、温かな水が今も湧き続けている。
 猛烈な冷気を阻むほどの暖気が覆う泉――その地は凍幻竜にとって、大のお気に入りだと言う。自分の力を弱める土地を好む巨獣に、どこか皮肉なものを感じずにはいられなかった。
(「やめられない、とまらない……ってものは人間にもある話だし。そんなものなのかな」)
 どんな思いで凍幻竜が泉に通うのか、知る術は無い。
 そこに些かの人間臭さを感じつつも、アンゼリカは今いちど気を引き締め、岩の上部目指して浮上していった。

 岩の上部に辿り着くと、突き刺すような冷気が襲って来た。
 どうやら、この辺りには泉の暖気も届かないらしい。指先の感覚を保てるよう、かじかむ手に吐息をあてながら、4人は通信機の回線を開く。
「うう、寒……じゃ、わたしはアンゼリカと爆薬を準備するね」
「頼んだヨ。設置場所はもう選定してあるから、まずは楔で亀裂を入れていくネ」
「イロハも手伝うよ。周辺の巨獣の注意を引かない為にも、爆薬は最低限の方が良さそうだしね」
「了解。どんどん進めて行こうっ!」
 かくして分担が決まると、復讐者たちは各自の持ち場へ向かって行った。
 ラウムとイロハは通信機で連絡を取り合い、岩の構造が脆そうな箇所に楔やツルハシを打ち込んでいく。その傍らでは、ラウムから預かったメモも参考に、ラライとアンゼリカも爆破準備を初めていた。爆薬の量は十分に確保されており、この分なら岩の破壊は問題なく行えそうだ。
「念の為、カモフラージュ用に布と絵具の偽装処理も施しておこうか」
「そうしよう。こんな時は、爆薬に光学迷彩で隠せれば楽だなって思っちゃうね」
 ラライの言葉に頷きつつ、アンゼリカは冗談めいた口調で言った。
 周囲の巨獣から視認される危険を減らす為、彼女たちは光学迷彩で周囲の景色に溶け込んでいる。近距離で目立つ行動を取らない限り、これで発見のリスクは随分と下がるだろう。景色に溶け込む迷彩柄の外套を追加で羽織ると、アンゼリカは泉で行動中の仲間たちへ連絡を送った。

「こちらアンゼリカ。Bチームの作業は順調だよ」
「ガンドラだ。Aチームも特に問題ない」
 アンゼリカが泉の方に目を向ければ、そこには合図を送るガンドラが見えた。
 彼女の言葉通り、地上のあちこちには身を隠す塹壕が着々と築かれつつある。一つ一つのサイズは人が隠れられる最低限のもので、そこまで派手なものでは無い。死角を利用するなどの隠蔽処理も施されており、40mサイズの巨獣が一瞥した程度で発見することは、まず不可能だろう。
 迎撃準備は順調だ――その手応えを噛み締めつつ、アンゼリカは確認の言葉を送る。
「凍幻竜ダイノスピナがアーチ岩を超えた後に、爆薬を起爆。そうして皆で一斉攻撃って感じでいいかな?」
「うむ。元より、泉に繋がる道はそこ一つのみ……岩さえ塞いでしまえば、袋の鼠だ」
「了解。何かあったら、また連絡するねっ!」
 そうして通信を終えると、アンゼリカは隣のラライと頷きを交わし合う。
 爆薬の準備は9割がた完了した状況だ。ラウムとイロハからも、間もなく作業が完了するとの連絡が先ほど入っている。迎撃の準備は、いよいよ佳境を迎えつつあった。
「もう少しだね。そろそろ、ダイノスピナの警戒も始めておこう」
 ラライは爆薬の隠蔽処理を完了すると、そう言って視線を遠方に向ける。
 彼女たちが居るアーチ岩の上部は、凍幻竜と護衛たちの接近を特に把握しやすい場所だ。異変があればすぐに仲間たちへ連絡を送れるよう、通信機を手に遠方へ警戒の目を向けた。
(「わたしがゴンドワナに関わったのは、つい最近。記録に軽く目を通した程度の知識しかないけど……」)
 それでも、自分が奪還に少しでも助力出来れば――そんな想いを胸に秘めながら、ラライは警戒を怠ること無く。氷山の彼方を、一心に凝視し続けるのだった。

「爆破作業は、順調のようだ。此方も、このまま、作業を進めていこう」
「そうしましょう。レッツゴー、です!」
「もっきゅきゅー!」
 ラライからの連絡を受け取ったガンドラに頷きを返し、小雪とコダマは塹壕を掘り続けていた。
 温かな泉の付近は地面も柔らかく、採掘に苦労することは無い。シャベルで掘った土砂の重さも、怪力無双があれば一切苦にはならなかった。ガンドラの助力も手伝って、既に塹壕は完成間近。連絡を終えて作業に戻って来たガンドラに、小雪は感謝の言葉を送る。
「協力、とっても助かります。ありがとうございます!」
「なに、手はいくらあっても、困るまい。まして、この作戦は、キングゴンドワナを、倒す下準備だ」
 そう言って、ガンドラは大空洞の彼方に視線を向ける。
 かつて天井部から降下した時とは違い、その巨体で大空洞を闊歩していたキングゴンドワナ。かの断片の王の元へ向かう為にも、障害となり得る巨獣は確実に排除する必要があった。
「たった一体でも、簡単に倒せないのが断片の王。横槍が入れば絶望的だからな」
「おっきな巨獣さんは、ひ、一筋縄ではいきません、からね。準備は万全に、です!」
 頷きを返しつつ、小雪はシャベルを握る手に力を込めた。
 数あるクロノヴェーダ種族の中では知能の低い巨獣たちだが、それは彼らが弱敵であることを意味しない。ジェネラル級クラスに成長することで、時に周囲の環境さえ変える巨獣たちは、いわば歩く災害のようなもの。断片の王との戦いに専念する上でも、今回の凍幻竜のような個体は放置出来ない。
 王への決戦に向けて、今はとにかく、出来ることを着実に。
 そうして作業を続けること暫し――小雪たちの手によって、塹壕は滞りなく完成した。

「最終チェック完了。これで、塹壕の準備は、万全だな」
「そうですね。バッチリ、です!」
 泉の周りを見回して、ガンドラと小雪は頷きを交わし合った。
 周囲には復讐者が身を隠す穴が満遍なく掘られ、潜伏や襲撃をより容易にしてくれている。上手く利用することで、戦闘も一層有利に進められることだろう。そうして小雪は最後の仕上げに、大きな袋を担いで泉の前に歩いていくと、立派な肉の塊を次々と取り出していった。食事を餌に、巨獣たちの油断を誘おうと言うのだ。
「こ、このお肉に食いついたところを先制攻撃、できるといいなって思います!」
「もっきゅー!」
 クロノヴェーダは生存に食事を必要としない存在だが、中には娯楽として物を食べる個体も存在する。
 過去の作戦でも、食事を摂る巨獣は時折確認されており、試す価値は大いにあると小雪は考えていた。
 パラドクストレインで運び込んだ肉塊を、手際よく配置していく小雪。やがて全ての肉を積み上げて準備を完了すると、彼女はアーチ岩を見上げて通信機の回線を開く。
「こ、こちらAチーム、月下部です。地上は準備完了、しました!」
「ラウムだヨ。こっちも爆破準備が終わって、後は最後の仕上げだネ」
 通信機から返る言葉に、小雪の表情が輝いた。
 迎撃準備が整うのは、もうすぐだ。凍幻竜たちとの戦いに備え、彼女は最後の仕上げが終わる時を待った。

「……さて、こっちも進めていかないとネ」
 アーチ岩の上部で通信を終えると、ラウムは最後の仕上げに取り掛かった。
 アンゼリカ、イロハと共に手分けして行った作業は既に完了し、アーチ岩の要所には残らず楔が打ちこんである。周囲には爆薬もセットされ、あとはスイッチ一つで起爆できる状況だ。
「けれど、最後の仕上げに。崩した後で固定する仕掛けをしておこうかナ」
 とはいえ逃げ道を塞ぐのに成功した後、凍幻竜が悪足掻きで脱出を図るとも限らない。そう考えたラウムは、念を入れるようにトラップ生成を発動し、通路の随所にネット射出装置を仕掛け始めた。爆破で崩れた岩を、落石防止ネットの要領で固定化するのが狙いである。
「展開のタイミングは崩落の数秒後……よし、これでOKだネ」
 ネットには先端に錘を取り付けてあり、そう簡単には除去できない。サイズがサイズゆえ全部を覆うことは不可能だが、そこは数で出来る限りカバーすることにした。無論、カラーリングや設置箇所など、巨獣の眼を欺く偽装工作は忘れない。そうして全ての準備が完了して程なく――通信機から届いたのは、警戒を行うラライからの連絡だった。
「皆、気をつけて。……来たよ」
 連絡と同時、周囲に緊張と沈黙が走った。
 ズン、ズン。静寂に満ちた泉のエリア、その彼方から重々しい足音が響いて来る。
 音の源は、アーチ岩の彼方。目を凝らせば、そこに見えるのは一体の巨大な巨獣であった。全身を覆う青い鱗と、通常の個体の倍はあろうかという圧倒的な体躯――復讐者の撃破目標である、凍幻竜ダイノスピナに間違いなかった。
「間違いない、来ているね。こちらラライ、爆破はいつでも行けるよ」
「オッケー。私は万一に備えて、パラドクスを準備しておくね」
 光学迷彩を発動し、岩陰や塹壕に身を隠す復讐者たち。
 同時、アンゼリカはラライと連絡を交わした後、深呼吸をひとつ。岩の近くに潜伏すると、渾身の一撃を放つ為に意識を集中し始めた。
(「爆薬……いい感じに決まるといいね」)
 瞑目するアンゼリカの脳裏に、ふと、今は無き吸血ロマノフ王朝での作戦が蘇る。
 爆薬を用いて行った、サンクトペテルブルクでの工場爆破作戦。あれの成功は吸血貴族を追い詰める勝利の一つとなり、やがて戦いは最終人類史の攻防、そして奪還戦に繋がっていった。
(「キングゴンドワナに決戦を挑む為にも。この戦い、勝たないとっ!」)
 決意を胸に、呼吸を整えるアンゼリカ。
 彼方より響く巨獣の足音が次第に大きさを増して、泉へと近づいて来る――。

 ズン、ズン。
 雷鳴にも似た足音を響かせながら、凍幻竜ダイノスピナは道の奥から現れた。
 背中から膨大な冷気を噴出させて大地を進む巨獣の体躯は、あまりに圧倒的だ。ただ歩くだけで周囲の空気は凍り付き、凍結した水分が輝きを帯びて宙を舞う。
『ギシシシシィ……』
 配下の幼火竜・ゴンドキッズを従えた凍幻竜が、泉に向かって歩いて来る。
 一歩、また一歩――門との距離が縮まる中、ラライは起爆スイッチを手に息を潜めた。
 仲間と共に光学迷彩で身を隠し、敵の通過を待ち続けるラライと仲間たち。やがて鼓膜を揺さぶる轟音がアーチ岩を通り過ぎると、凍幻竜の足がピタリと止まる。
『ギシ……?』
 巨獣の視線は、泉の前に置かれた肉塊の山――小雪の罠へと向いていた。
 そして、見慣れぬ物に数秒ばかり警戒を示したのち、彼は幼火竜を従えてズン、ズンと門を潜り抜けていく。
『ギシャアァァ!』
『ゴオォ!』『ゴォォォ!』
 凍幻竜の咆哮が響くと同時、歓声を上げて肉に食らいつく幼火竜たち。
 そして――次の瞬間、ラライは通信機に向けて合図を送る。

「皆、今だ!!」

 そこからの動きは、まさに一瞬だった。
 ラライの合図と同時、アンゼリカは『光輝雷神剣』を発動。ラライが行う爆薬の起爆に合わせて、雷光の一閃をアーチ岩めがけ叩き込む。
「いっけぇぇぇぇぇっ!!」
「これで、崩してみせる!」
 轟音の響く只中、アーチ岩に生じる無数の亀裂。
 跡形も無く崩れていく岩が退路を塞ぐ中、ラウムのトラップが岩を捉え、突破を困難なものに変えていく。
「よし、うまくいっタ。これで逃げられる心配は無いネ」
『ギシシシシシィィィィ!!』
「おっと、残念。もう逃げられないよ」
 巨獣たちが異変を察知した時にはもう遅い。イロハの発動した泥濘の地が、戦場にいる凍幻竜と配下たちを泥濘で捉えているからだ。そうして敵が罠に嵌まったことを確かめると、即座に彼女の口から合図が飛ぶ。
「さあ、これで彼らは袋の鼠だ。皆、行こう!」
 同時、光学迷彩を解除した6人の復讐者たちが一斉に動き出した。
 復讐者たちが入念に行った迎撃ポイントでの準備は、今や完璧な形で成功し、凍幻竜と幼火竜たちを一体残らず泉の周囲へ閉じ込めている。ガンドラと小雪を筆頭に、アンゼリカが、ラライが、ラウムが、イロハが、次々に戦場に現れて、巨獣の群れと対峙を果たした。
「ダイノスピナ。自然の理に、在らざる罠を、その目に焼き付けよ」
「ここまで、です! か、覚悟して、下さい!」
 それは、時間にして僅か数秒の出来事。
 己の寛ぎの場を荒らされ、待ち伏せを受けたことを悟り、凍幻竜の口から怒りの咆哮が迸った。

『ギシャアアアアアアアアァァッ!!!』

 同時、主たる彼の怒りに応じるように、幼火竜たちが復讐者たちの前へ躍り出る。
 真っ赤な鱗に身を包んだ、護衛のトループス級巨獣たち。敵意を露わに身構える彼らの双眸には、主である凍幻竜を守る強固な意志と、復讐者への強烈な敵意があった。
『ゴオオォォ!』『ゴゴオォォォ!!』
 口から紅蓮の炎を洩らし、ゴンドキッズたちが距離を詰めて来る。
 頷きを交わし合った復讐者たちは得物を構え、戦闘態勢を取った。
 状況は、圧倒的に復讐者の有利。後は王への道を拓くべく、力を封じられた凍幻竜を撃破するのみだ――!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

イロハ・アプリルシェルツ
※連携&アドリブ歓迎

断片の王の前哨戦としてジェネラル級
更にその前座として取り巻きと戦わないといけないのは良くある展開だよね。
戴冠の戦までは時間があるようで無いから確実に段階を踏まないと。

今回特に厄介なのはドラゴンの因子だね。
一時的とはいえドラゴン並みの攻撃性と機動力、知性を宿すんだから。
とは言え彼等には付け入る隙はあるかな。
慣らす期間も無く急に身体能力が上がるんだから、当然その力を持て余す筈。
頭数は居るから仲間同士で連携させないように牽制し、不意を打つかの如く【ダビデの六芒星】を放とう。

知性はあれど急ごしらえじゃ、人間の蓄積された知恵と戦術には及ばないかな。
思い通りに動けなくなる【泥濘の地】による罠も一役買うだろうね。
中々倒せずに焦れば焦るほど好都合、大きな隙が出来るだろうからそこは仲間が突いてくれるだろうし
計画通りに時間切れで動けなくなればあとはもう俎板の鯉だよね。

この襲撃を退けらたならクライマックスの時間だね。
荒ぶる凍幻竜ダイノスピナもみんなで力を合わせて完膚なきまでに叩きのめそう。


ラライ・リガル
無事に退路を断てたようで良かった。
力を合わせるってことの大事さを再確認できたわ。わたしだけだと
どうしても考えが偏ってしまうもの。ありがたいわ。
さて次は取り巻きの子達を倒さなきゃ。

巨獣って身体のサイズからすると、のったり動きそうって印象。
対峙するたびに、素早さに驚いてて。油断してるんじゃないけど、不思議だなぁって。
はっ、他所事考えてる場合じゃない。皆に迷惑かけないように集中集中。

複数の火球か…やっかいね。
飛んでくる火球の完全な回避は出来ないけど、直撃を躱すだけでも随分楽になる。
【飛翔】であの子達の目線を引きながら、ついでに狙いをつけにくくするように動く。
泉周辺に行った時には【水上走行】も使ってさらに上下にも緩急付けて避ける。
わたしに目が向いてる間に誰かが攻撃してくれる筈だし。
隙を見つけて【いまが今度】を大砲ブルートゥホワイトで打ち込むの。一発ずつは
威力は低いけど、範囲攻撃だから取り巻きの子達には効果あるんじゃない?

まだまだ先は続くのだから、こんなところでへこたれていられない。
ファイト!


月下部・小雪
相手はジェネラル級並の強さの巨獣さんです。取り巻きがいる状態では厳しい戦いになります。
ダイノスピナさんが体勢を整える前に、い、一気に護衛のゴンドキッズさん達をやっつけましょう。

イロハさんやラライさんが攻撃している隙に、と、特大の魔法を(コダマが)唱えます!
【モーラット・コミュ・ウォーター】になったコダマがもきゅもきゅもきゅーと唱えると大津波がゴンドキッズさん達に襲い掛かります。
【泥濘の地】で足止めもしているし、そ、その小さな翼じゃ飛べないので、津波から逃げ切ることはできません!
泉のお水と違って、コダマの津波はとっても冷たいですよ!

こ、これで取り巻きのゴンドキッズさんは全部押し流せたでしょうか?
これでダイノスピナさんをやっつける準備はできました!

※アドリブ連携大歓迎


 ゴンドワナ地下大空洞に広がる氷山地帯の一角。
 温水の泉に仕組んだ罠を発動させ、縄張りの主を封じ込めることに成功した復讐者たちは、いよいよ巨獣たちとの戦闘に移ろうとしていた。
『ゴオォ!!』『ゴオォォォ!!』
 立ちはだかるのは、『幼火竜・ゴンドキッズ』の群れだ。
 全身を真紅の鱗で覆い、口からは灼熱の火球を吐き出す彼らは、威嚇の咆哮を叩きつける。
 縄張りの主との戦いに挑むにあたり、彼らの排除は半ば必須。護衛を務める巨獣たちを退けるべく、復讐者たちは戦いに臨むのであった――。

「……よし。無事に退路を断てたようね」
 最初の関門を突破した安堵に、ラライ・リガル(トレジャーハンター・g11529)はほっと吐息を洩らした。
 泉と外部を繋ぐ唯一の道は、爆破したアーチ岩の残骸で完全に封鎖されている状況だ。巨獣たちは完全に閉じ込められ、主である『凍幻竜ダイノスピナ』お逃げ道を断たれている。
「これも、皆で掴んだ成功ってやつね。さて――次は取り巻きの子たちを倒さなきゃ」
「護衛のゴンドキッズさん、ですね。い、一気にやっつけましょう! えいえいおー、です!」
「もきゅー!」
 月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)がコダマと一緒に、グッと拳を突き上げた。
 凍幻竜の封じ込めには成功したが、相手はジェネラル級に匹敵する強力な個体。敵が態勢を整える前の早期決着を図らんと、その眼はゴンドキッズの群れに向けられ、いつでも戦いを始められる状態だ。
「よろしくお願いします。ラライさん、イロハさん、頑張りましょう!」
「迷惑かけないように頑張るわ。よろしくね!」
「イロハの方こそ。断片の王の前哨戦、きっちり成功に導いてみせよう」
 ラライと共に、イロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)が頷きを返す。
 8月に始まる《戴冠の戦》は、刻々と迫りつつある。王を討つ為の凍幻竜と、それを討つ為の幼火竜――残された有限の時間を有効に使う為にも、確実に段階は踏みたいところだった。
「先陣は引き受けるよ。……それじゃ、始めようか」
 イロハが先頭に進み出ると、そこへ小雪とラライが続く。
 この戦いに勝利し、いずれ断片の王の撃破へ繋がる一歩となるように――揺るがぬ決意を胸に秘め、三人の復讐者たちは戦いの火蓋を叩き切った。

 三人の復讐者たちが、幼火竜の群れ目がけて疾駆していく。
 取り巻きのトループス級と言えど、巨獣たちの大きさは並ではない。その体躯は小さな山を思わせる程に巨大で、近づくほどに威圧感がビリビリと肌を叩いた。
『ゴオオォォォ!!』
「取り巻きと言えど油断禁物、ってことだね。けれど、イロハたちもそう簡単には負けないよ!」
 のしかかるプレッシャーを振り払うように、イロハが踏み込む足に力を入れる。
 相手をしてやると言わんばかり、そこへ先頭の一体が真正面から突進して来た。先程までのどこか鈍重な動きからは想像もつかない機敏な動作。巨獣の質量を込めた体当たりが戦場を揺さぶる中、ラライはイロハに向かって叫ぶ。
「……っ、大丈夫!?」
「何とかね。やはりトループス級と言えど、一筋縄では行かない相手のようだ……!」
 辛うじて直撃を避けたイロハが、掌にパラドクスの光を宿しながら言った。
 防戦に徹していればジリ貧は必至、ここは圧倒的な火力で畳みかけねばならない。本番である凍幻竜との戦いの、これは前哨戦に過ぎないのだから。
「と、言うわけで――仕掛けさせて貰うよ!」
 イロハの掌に宿した光が無数の礫に変じ、次々に投擲された。
 揺るがぬ信仰を高めて放つ、それは『ダビデの六芒星』の一撃だ。ダメージアップを込めて放つ一撃は、幼火竜の分厚い鱗でも阻むことは叶わない。イロハに突撃した個体を筆頭に、礫を浴びた敵が一体、二体と絶叫を上げながら激痛に倒れ、大地をのたうち回る。
『ゴオオォッ!』『ゴオオオオ!』
「悪いけど、連携はさせない。各個撃破させて貰うよ!」
「集中集中。確実に仕留めていくわ!」
「コダマ、ボクたちも援護しましょう!」
「もきゅー!」
 イロハの意思を帯びるように、光の礫がなおも煌く。
 息を合わせるように、ラライが、小雪が、次々と幼火竜に攻撃を開始していった。

「本当に巨獣って素早いのね。あのサイズからは想像もつかないわ……!」
 得物の携行式大砲で砲撃を浴びせながら、ラライは対峙する敵の速さに舌を巻いた。
 イロハの攻撃から間を置かず、戦場は敵味方のパラドクスが飛び交う激戦の場へと変わっている。巨躯を用いた体当たりに加え、幼火竜たちが放つのは巨大な火球だ。復讐者たちの猛攻に一歩も退く気配を見せず、彼らは攻撃本能の赴くままに熾烈な抵抗を続けている。
『ゴオオオォォ!』
「複数の火球か……やっかいね。けれど――」
 そんな猛攻を前に、しかしラライに怯んだ様子は無い。無論、イロハと小雪も同様だ。
 個としての力で言えば、巨獣には確かに隔絶したものがある。だが、こと連携や作戦において、復讐者たちは巨獣たちのそれを凌いでいる自負があった。
「例えば――そう、“これ”とかね!」
 間断なく攻防を繰り広げるイロハの前方、対峙する幼火竜たちは次第に足並みを乱し始めていた。
 先んじて発動した『泥濘の地』の残留効果によって、移動速度を強制的に下げられているのだ。巨躯を誇る巨獣との戦いで、泥濘の地は特に大きな効果を発揮する。復讐者を倒せず苛立ちを募らせる幼火竜たちへ追撃を叩き込まんと、イロハはラライに合図を送った。
「敵も焦って来ているようだね。さあ、どんどん攻めて行くよ」
「ええ。この一撃で、切り開いてみせるわ!」
 銃を構えたラライが、『いまが今度』を発動する。携行式大砲のブルートゥホワイトで狙うのは、光の礫で深手を負った幼火竜たちだ。イロハに注意を向けた隙を見逃さず、青色の砲弾が次々に巨獣たちの頭上から降り注ぐ。
「そこっ!」
『ゴオオオオオオッ!!』
 ラライの砲撃は一撃の威力こそ低いが、多数の敵を仕留める上で大きな力を発揮する。
 イロハの猛攻を浴びて深手を負った幼火竜に、砲撃を凌ぐ力は最早残っておらず――青い砲弾が雨霰と降り注ぐ中、彼らは断末魔の絶叫を轟かせながら撃破されていった。

 泥濘の地で足並みを乱し、イロハが先陣を切って敵を削り、後続の仲間が浴びぜる追撃で頭数を減らす。
 三人の連携攻撃は着実に幼火竜たちを葬り、戦いを優勢に導きつつあった。
「やはり個の力に優れても、人間の蓄積された知恵と戦術には及ばないようだね。さあ、押し込もう」
「ええ。ここで足踏みしている訳にはいかないわ!」
 イロハの光礫に、ラライの放つ砲撃が続いて轟く。
 対する幼火竜たちもまた、そこへ負けじと応戦を開始した。
 攻撃力と機動力、そして知性まで備えた強化による蹂躙。更には、口から吐き出す強烈な火球。それらは確かに脅威ではあったが――彼ら幼火竜は気づいていない。激戦を繰り広げる自分たちの意識が、イロハとラライによって誘導されたものであることを。
 そして。イロハを狙う幼火竜が、猛攻の反動で動きを止めると同時、復讐者たちは更なるカードを切った。
「……さて、そろそろ頃合いかしらね」
「そうだね。準備はいいかい、小雪君?」
 ラライとイロハが、同時に後方を振り返る。
 二人の視線の先には攻撃準備を完了した小雪と、そしてコダマの姿があった。
 仕掛ける好機は、今――その心を一つに、先行する二人へ小雪が頷きを返す。
「バッチリです! コダマ、行きましょう!」
「もっきゅー! もきゅもきゅもきゅー!」
 同時、コダマが唱えた特大魔法の力で、戦場の四方から巨大な波濤が押し寄せる。
 小雪が発動した『モーラット・コミュ・ウォーター』で一時的に進化したコダマが放つ、それは特大の大津波。
 ラライとイロハが時間を稼ぎ、ダメージアップで火力を増し、狙いすまして叩きつける渾身の一撃――それは正に必殺級の威力となって、敵群を呑み込んだ。
「に、逃がしません! 泉のお水と違って、コダマの津波はとっても冷たいですよ!」
『ゴオォォォ!!』『ゴオオオ!!』
 コダマの呼び寄せた大津波が、巨山の如き幼火竜たちを水底へと沈めていく。
 小雪の放った強烈な追撃を前に為す術なく、巨獣の群れは次第に劣勢に追い込まれ始めた。

「こ、これで勝負あった感じ、でしょうか?」
 混乱に包まれた戦場を前に、小雪は手応えを確かめるように呟いた。
 彼女の見澄ました先、幼火竜の群れは悉くが蹴散らされ、その屍を戦場に晒している。未だ僅かな生き残りが執拗に抵抗を続けているが、それも遠からず制圧されるだろう。凍幻竜との決戦が迫りつつある気配を肌で感じ取り、小雪はイロハとラライへ合図を送る。
「あと一息、ですね。頑張りましょう!」
「うん、クライマックスは目の前だ。皆で力を合わせて、ダイノスピナも叩きのめそう」
「そうね。まだまだ先は続く……へこたれていられないわ!」
 続く仲間たちを振り返り、ラライはグッとガッツポーズを示した。
 幼火竜の撃破はもうすぐ。その先に待つ凍幻竜の撃破に向けて、今は全力で攻める時だ。
「さあ、締めは頼んだわよ! ファイト!」
 ラライを始め、三人の復讐者が託したバトン。それを手に、続く仲間たちは戦いに臨もうとしていた――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【先行率アップ】LV1が発生!

ガンドラ・ブラッディア
●連携・アドリブ歓迎

配下を、先んじて消すは、定石なのでな。
まずはゴンドキッズ、排除させて貰う。

竜呪剣『雷界』を精製。雷雲を放ち、呪われし雷にて、ゴンドキッズに、攻撃を加えていく。
狙いとしては、傷が多い個体を、中心として狙い、数を効率よく、減らす方針だ。巻き添え個体は、【泥濘の地】で、動きの鈍った、個体でも良いだろう。
鳴り響け『雷界』、降り注ぎ轟け、霹靂の帳。地下に起こりえぬ、悪天候の猛威を、その身に受けよ。

火球に対して、【アヴォイド】を補助に、雷をぶつけるなどし、少しでも致命打を、防いでいこう。
【グロリアス】や、【ドレイン】込みで攻め、持久もしていき、ダイノスピナまでの、継戦はしていかねば。

形勢不利でも、生き残る為の本能、ダイノスピナへの忠義、見事である。
しかして、互いに退けぬ身。
悪いが、この生存競争より、脱落して貰うぞ。


アンゼリカ・レンブラント
よーし、圧倒的に復讐者の有利になったね
定石通り、トループス級の排除から行っちゃおう

【パラドクス通信】で仲間と連絡を取り合い
攻め込むタイミングを合わせて、
裁きの光を纏う、星形状のパラドクスを広域に放出。
爆破、焼き尽くしていくよ
先ほど準備と共に【ダメージアップ】も
【能力値アップ】も積み上げているからね
確実に痛打を巨体に与えていくよっ

相手からの攻撃もしっかり【ガードアップ】で
厚くなった障壁でこらえつつ、
敵の巨体に比べれば小さな体躯で駆け回り、
狙いをつけさせないよう注意をかき乱すようしていこう
ダッシュ!ほらほら、私はこっちだよっ

仲間と攻撃目標を合わせるのを意識し、
攻撃・撃破とともに【グロリアス】や、【ドレイン】で
体力を整えていこう
本番の相手はまだまだいるしね、ここで痛手は負わないよー!

敵が少なくなっても油断せず、
パワー全開の《天輪輝星》で殲滅するね。
私の光よ、輝けぇーっ!

取り巻きは全部倒せたかな?
巨獣だもの、隠れている相手なんていないよね
さぁダイノスピナ、お楽しみを邪魔して悪いけど
覚悟してよねっ


 復讐者たちの連携が織りなす猛攻は、巨獣の群れを着実に排除しつつあった。
 幼火竜・ゴンドキッズの群れは、今や完全な劣勢を強いられている。彼らを撃破すれば、凍幻竜ダイノスピナとの戦いが始まるだろう。
 断片の王に決戦を挑み、奪われた大地を取り戻す。その未来を掴む為の前哨戦が、正念場を迎えようとしていた――。

「よーし、圧倒的に有利になったね!」
 先行した仲間たちのバトンを引き継いで、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は気を引き締めた。
 撃破目標の凍幻竜を封じ込め、護衛の幼火竜は前半戦で大幅に数を減らしている。後はこのままトループスを撃破して、有利を維持したまま決戦に持ち込むのみだ。
「護衛の排除は定石だもんね。頑張ろう!」
「この戦いに、敗北は許されん。リスクの芽は、些細でも、摘んでおかねばな」
 アンゼリカの言葉に頷きを返し、ガンドラ・ブラッディア(黒矛・g03101)が戦闘態勢を取った。
 二人が対峙する先からは、幼火竜たちが敵意を秘めた視線を向けて来る。知能には乏しくとも、縄張りを侵した侵入者を排除するという明白な意思がそこにはあった。
『ゴオオ!』『ゴオォォォ!!』
「……形勢不利でも、生き残る為の本能、ダイノスピナへの忠義、見事である」
 そんな敵を正面から睨み返し、ガンドラは堂々と告げる。
 巨獣たちがそうであるように、復讐者にも退けない理由がある。故にここから先は力で雌雄を決するのみだと。
「悪いが……この生存競争より、脱落して貰うぞ」
 掲げた掌に、パラドクスが一振りの呪剣を生成する。
 それを合図に、ガンドラはアンゼリカと共に攻撃を開始するのだった。

「先手は任せた。このまま蹴散らすとしよう」
「オッケー! 一気に畳みかけるっ!」
 開始と同時、先陣を切ったアンゼリカが敵群へ一直線に駆けて行く。
 パラドクス通信の発動も手伝って、ガンドラとの意思疎通は一層スムーズだ。阿吽の呼吸でタイミングを合わせながら、アンゼリカは掌を掲げ、戦闘開始の合図と為した。
「残留効果は十分積み上げているからね。確実に痛打を巨体に与えていくよっ!」
 そうして始まった攻撃は、まさに怒涛の如き勢いだった。
 掌から溢れたパラドクスの光が、次々に星の形へと変じ、大空洞の天井へとまき散らされていく。陽光が届かない天蓋を照らす星々は次の瞬間、アンゼリカの意思を帯びて一斉に戦場へと降り注いだ。断続的に響き渡る爆破の衝撃。その只中、幼火竜たちは負傷も厭わず反撃に転じ始めた。
『ゴオオオォォッ!』
「ほらほら、私はこっちだよっ!」
 咆哮が轟く中、燃え盛る火球が迫る。
 人間の背丈を遥かに超える猛烈な炎を前に、しかしアンゼリカは臆さない。ガードアップで守りを固めると、敵の注意を逸らすように、臆することなく戦場を駆け回り始めた。先手を打った攻撃と、機敏な動き。その二つで敵を翻弄した手応えを感じ取り、アンゼリカは通信機に向かって叫ぶ。
「隙が出来たよ! 今のうちにっ!」
「心得た。全力で、行かせて貰おう」
 ガンドラの声が返ると同時、戦場の空気が激しく震えた。
 衝撃の源は、彼女が掲げる七支刀形状の呪剣――その刀身を覆う紫電だ。極限まで力を高めたガンドラは、今こそ好機と剣を一閃。パラドクスの雷雲を以て、追撃の一撃と為す。
「鳴り響け『雷界』、降り注ぎ轟け、霹靂の帳。地下に起こりえぬ、悪天候の猛威を、その身に受けよ!」
 そうして生じた雷雲は、星空の降った天蓋をたちまち覆い尽くしていく。
 次の瞬間、幼火竜たちに降り注ぐのは紫の光を帯びた雷霆だ。ガンドラが狙うのは、アンゼリカの攻撃で手負いとなった個体である。呪いを帯びた雷を前に敵は為す術なく、消し炭となった巨獣の骸が次々に大地に転がり始めた。
『ゴオオオオオ!!』『ゴオオオォォォッ!!』
「頭数は、効率よく減らさねばな。容赦はせん、覚悟するがいい」
 絶叫を響かせながら、絶命していく幼火竜たち。
 そんな彼らの声を塗り潰すように、雷の轟は尚も激しく戦場を席巻していった。

 輝く星と、紫の雷。二つのパラドクスが絶え間なく地上に降り注ぐ。
 戦いは、既に復讐者たちの独壇場だった。残った幼火竜たちはそれでも火球で果敢に立ち向かって来るが、もはや戦況が覆ることは無い。彼らの足を泥濘の地で封じながら、尚も紫雷を浴びせ続けるガンドラ。敵を葬り去る度に、身に負った傷がグロリアスの力で癒えていく。
「さて……ダイノスピナまでは、後少し、だな」
 一秒たりとも手を緩めずに攻撃を続行しながら、ガンドラは敵集団に目を向けた。
 幼火竜の残りはあと3体、その全てが手負いだ。ここは標的を絞った高火力の攻撃で、一気に畳みかける頃合いだろう。そう判断すると同時、彼女は通信機を介してアンゼリカに連絡を送る。
「あと少しだ。とどめは、任せる」
「任せて! 本番の相手はまだまだいるしね、確実に仕留めるっ!」
 言い終えると同時、アンゼリカは両掌を天蓋へと掲げた。
 『天輪輝星』の発動と同時、掌に集った光が戦場を照らすように放出されていく。アンゼリカの勇気を現す輝きは、一斉に地上へと降り注ぎ、僅かに残る幼火竜たちを残らず爆破の衝撃で巻き込んだ。
「私の光よ、輝けぇーっ!」
『ゴオオオオオオォッ!!』
 大地を揺さぶる振動が戦場を覆う中、幼火竜たちの断末魔が轟く。
 やがて全ての光が地上へ降り注ぐと、そこには撃破された火竜の骸だけが累々と横たわるのみ。そうして前哨戦を制した手応えを胸に、アンゼリカはガンドラと頷きを交わし合った。
「殲滅完了っ! まずは一勝だね!」
「ああ。これで、護衛は排除出来たな……!」
 深手を負うこと無く、掴み取った前哨戦の勝利。
 その余韻を噛み締める間もなく、二人は戦場の奥へ視線を向けた。

「さて……これで、残るは、縄張りの主か」
 仲間と共にトループス級を残らず撃破したガンドラは、泉の方から漂う冷気に身構える。
 その源こそ、このエリアを縄張りとする巨獣――『凍幻竜ダイノスピナ』に他ならない。全長40mという、並の個体を遥かに凌ぐ巨躯が放つ圧倒的な威圧感は、正に“主”のそれに相応しいものだ。
『ギシシシシシイイイィィィィィィィィッ!!』
 復讐者たちを睥睨した凍幻竜は、怒りを帯びた咆哮を戦場に轟かせた。
 住処を荒らし、配下の悉くを殺し、そのうえ自分の命までも狙う不届者たちを、彼は一人残らず抹殺する気なのだろう。泉によって力を封じられて尚、その戦闘力がジェネラル級に匹敵するものであることは間違いない。
「いよいよだね……。油断禁物、全力で行こうっ!」
「ああ。この戦い、勝つのは我輩たちディアボロスだ!」
 アンゼリカとガンドラの声を合図に、戦場の復讐者たちが一斉に身構える。
 戦いを制するのは凍幻竜か、それに挑む復讐者か。
 断片の王との決戦を阻む強力な巨獣――その一角を為す敵との死闘が、今ここに始まろうとしていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【通信障害】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

ラライ・リガル
改めて…ジェネラル級同等と対峙している事実に驚くわ。
存在感、威圧感が今まで戦ってきたクロノヴェータとはケタ違い。
でもやらなくちゃ、自分でやるって決めたんだから!

落ち着いて、何時もと同じように。
基本はヒットアンドアウェイ。
この場所に湧き出る温水がわたし達に味方してくれる。

【飛翔】と【水上走行】を併用して全速移動をする。
他のディアボロス達への攻撃を多少でも邪魔する為にダイノスピナの頭周辺を
飛び回ったり、注意を引けたら泉へ着地して走ったり、近づいたり距離を
取ったりを織り交ぜて繰り返す。大声を出してもいいかも。
タイミングによっては水中へ入ることも考えて、その時には【水中適応】を。
勘頼りになるけど、あの子の手足の動きに注意して突撃や爪のダメージを
可能な限り減らすように回避を試みる。
勿論隙があれば【ハリネズミのハリっぽい銃弾】で攻撃する。狙うのは
目とか口の中とか関節部分。
やられっぱなしは悔しいじゃない。

出来るやれる、頑張れる!
きっと皆で倒せるわ、全力を尽くそう!


ラウム・マルファス
ただでさえでっかくて強い巨獣の、ジェネラル並みの個体となると、痛手を与えるのも一苦労だネ。
戦いながら敵の動きを観察し、まずは行動阻害を狙おウ。攻撃の予備動作や癖、範囲や隙のできやすいタイミング。ジェネラル並みとはいえ獣に近い生態なら、知恵の回る生き物より多少はやりやすいかもしれナイ。もちろん油断はしないヨ。

味方とパラドクス通信でタイミングを合わせ、後ろ脚の腱をパラドクスで切断しよウ。反撃は氷龍の盾に魔力を通して受け止め、ダメそうなら飛翔を織り交ぜつつ泉まで退避しよウ。多少でもダメージが軽減できるかもしれないからネ。ただ、泉ごと凍っちゃったら本末転倒だから、長居はしないヨ。


イロハ・アプリルシェルツ
※連携&アドリブ歓迎

キングゴンドワナ程ではないけど40m超とはちょっとした小山の様だね。
とは言えクロノヴェーダには変わりないんだから必ずや此処で仕留めてみせるよ。

鋼の信仰と鍛錬によって極限まで練り上げたオーラを四肢へと纏わせ、【飛翔】の効果を引き出してダイノスピナに飛び付こうか。
使徒たるイロハの四肢は正しく凶器、アンカーを打ち込むように外皮を抉って振り落とされない様にしよう。方策としてはダイノスピナの四肢が届かない部位を選ぶのも良さそうだね。
生物である以上は表皮や関節を攻撃するのが最善、鱗の隙間を執拗に狙って抉りこむべし。
【パラドクス通信】を使って連絡を取り合い、仲間が攻撃したところに出来た傷痕を絶え間なく狙うのがより効果的かな。
【ダメージアップ】を引き出すことを意識し外皮から衝撃を浸透させながらダイノスピナへの【ブルージュの聖血】を積み重ねるよ。

跳躍からの回転攻撃で振り落とされそうになりそうだけど、衝撃は受け流す様に心得て、頭部などの急所に痛打を受けない様に受け身を取ったりするよ。


 地下大空洞に広がる泉の一帯で、縄張りの主と対峙する復讐者たち。
 四方を氷の山々に囲まれた地に立つ彼らの前方に見えるのは、泉の温水に力を封じられた主――凍幻竜ダイノスピナだ。並の巨獣を遥かに上回る強大な敵を排除すべく、ラライ・リガル(トレジャーハンター・g11529)たちは今こそ決戦の舞台に挑もうとしていた。

『ギシイイイイイイイィィィィィィィィィィィィッ!!』
「凄い存在感ね。圧倒されるわ……!」
 対峙する凍幻竜の威容に、ラライは思わず言葉を失った。
 40mという馬鹿げた巨体。空気を揺さぶる咆哮。その全身から溢れ出る威圧感は、縄張りの主である巨獣が正に規格外の強敵であることを雄弁に物語る。《七曜の戦》で復讐者が撃破したジェネラル級『凍結氷河グレシラック』に届く強さというのも誇張では無いようだ。
「でもやらなくちゃ、自分でやるって決めたんだから!」
「頑張ろうネ。力を合わせて、キッチリ撃破しよウ」
 ラライの意気込みに、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)が頷きで応じた。
 今回の敵は、断片の王に決戦を挑むうえで避けて通れない強敵だ。泉の熱気で力を封じているとは言え、油断できる相手で無いことは論を待たない。全力で臨む覚悟を固めると、ラウムは仲間たちに行き渡ったパラドクス通信の通信機を手に口を開く。
「相手の武器が巨体なら、こっちは知恵と連携で攻めていくヨ。皆、宜しくネ」
「此方こそ。必ずや仕留めて見せるよ」
 通信機を介して、イロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)が返事を返した。
 復讐者としての怒りと、そして修道女としての信仰心を胸に秘めながら彼女は思う。ここから先、すべきことはシンプルだ。自分たちの全力を以て、眼前の敵を撃破する――それのみ。巨獣大陸の奪還を成し遂げる為にも、ここで敗北することは許されない。
「足踏みしてる時間は無いからね。必ず、勝ってみせるよ!」
 研ぎ澄ました聖なるオーラで四肢を包み、イロハは戦いの準備を終える。程なく、ラライとラウムも支度が完了したことを確かめて、彼女の口から戦闘開始の合図が告げられた。
「さあ――始めよう、皆!」

 ラライとラウム、そしてイロハ。三人の復讐者が息を合わせ、戦いの火蓋を叩き切る。
 最初に仕掛けたのはラライだった。飛翔で宙に舞い上がると同時、彼女は凍幻竜の頭部めがけ突撃。巨獣を挑発するように、頭部の周囲を縦横無尽に飛び回り始める。
「高度は上げ過ぎないように注意して……行くわよ!」
 同時、ラライのライフル『フラミンゴピンク』の銃声が、開戦の嚆矢となった。パラドクスの力を帯びて放たれた針形状の銃弾は、弾道の軌跡を自由自在に変えながら凍幻竜へと牙を剥く。積み増したダメージアップの火力強化もあって、その破壊力は抜群だ。
「落ち着いて、何時もと同じように……!」
『ギシシイイィィィィィッ!!』
 顔面に弾丸を浴びた凍幻竜は怒りの咆哮を轟かせながら、巨大な爪を反撃で振るう。並の人間が浴びれば容易くミンチと化すであろう恐るべき一撃を、しかしラライはガードアップの防御力強化で凌ぎ切る。泉による力の封印も相まって、被弾のダメージは致命的なレベルにまでは至っていない。
「まだまだ……! こっちよ!」
 戦意を奮い立たせ、銃撃は尚も止まらない。泥濘の地で移動速度を封じつつヒットアンドアウェイを繰り返し、敵に挑発を浴びせ続けるラライ。そこへ息を合わせ、追撃でラウムとイロハが攻めかかる。
「いい具合に挑発に乗ってくれたネ。それじゃ、このまま攻めて行こウ」
「どれだけ巨大でも、イロハの信仰は怯みはしないよ!」
 凍幻竜の注意が逸れている今が好機と、イロハが空中に浮きあがる。続け様、ラウムは地上から敵の後方へ回り込むと、『魔導ナイフ』を装着。巨獣の後ろ脚を狙い定め、投擲態勢を取った。地上と空中の二方向から、息を合わせて連続攻撃を仕掛ける作戦だ。
「流石に敵も、そう簡単に隙は見せてくれそうに無いネ。……だったら、力ずくで作るまでサ」
「そういうことだね。先にイロハが仕掛けるから、追撃は任せたよ!」
 通信機に告げると、『鋼の鍛錬』を纏ったイロハが飛翔の速度を上げる。
 極限まで練り上げたオーラを武器に、彼女は一気に凍幻竜へと加速していった。

 泉の熱気と巨獣の冷気が、戦場を包む。
 その只中を飛翔で突っ切りながら、イロハは瞬時に凍幻竜へ肉薄を果たした。
「使徒たるイロハの四肢は正しく凶器。逃がしはしないよ」
 巨獣の巨大な後頭部を捉えると、オーラを帯びた拳を武器に、イロハは渾身の一撃を叩き込む。聖剣の如き輝きを帯びたそれは、ブンと唸りを上げて分厚い鱗の隙間を潜り抜け、敵の筋肉を鋭く抉った。叩きつける拳の衝撃が空気を揺さぶると共に、巨獣の口から呻きが洩れる。
『ギシシィィィ……!』
「よしっ、今が好機だよ!」
「了解。逃がしはしないヨ」
 イロハが通信機に告げると同時、攻撃準備を終えたラウムが『万物解析』を発動し、手中の魔導ナイフを投擲。漆黒の刃が巨獣の脚部めがけ、その牙を剥いた。
「――視えてるヨ」
 次の刹那、ラウムのパラドクスを帯びたナイフは縦横無尽に戦場を飛びながら、巨獣の脚部に突き刺さる。刃の鋭い切先は頑健な守りを穿ち、巨体を容易く刺し貫いた――そう思った刹那、敵の怒り狂った咆哮と共に、叩きつけるような冷気がラウムに襲い掛かる。
『ギシシシシイイィィィィィッ!!』
「……っ!」
 ガードアップでダメージを殺しながら、ラウムは眉を寄せた。
 ダメージこそ刻めているが、脚部にナイフを受けた敵が速度を落とした様子は無い。特定部位を狙った攻撃で特別な有利を得ることは、どうやら難しそうだ――そう判断しつつ、彼は尚もナイフを得物に攻防を繰り広げ続ける。焦ること無く、慎重に。今は仲間たちを信じて、出来ることを耽々とこなすのみだ。

 凍幻竜の雄叫びが、一層高らかに轟く。
 その咆哮には縄張りを荒らす復讐者への怒りと、氷のように冷たい殺意があった。
 火力、体力、そして何より、強力な“個”としての圧倒的な威圧感。アヴァタール級のそれらを優に超えた猛攻を前に、三人の復讐者たちは恐れることなく立ち向かう。
「余所見は厳禁。こっちだヨ」
「その隙、貰ったわ!」
「イロハの信仰は、この程度では砕けないよ!」
 心を通じ合わせ、息を合わせて攻撃を仕掛けるラウムとラライ、そしてイロハ。
 地上と空から放たれるパラドクスの猛攻が、尚も止むことなく戦場を席巻し続ける――。

 そうして復讐者たちの攻勢は、更に勢いを増し始めた。
 綿密な連携、そして積み重ねた残留効果を駆使した攻撃は、1秒たりとも止まることが無い。並のアヴァタール級ならば余裕を以て圧倒したであろう果敢な猛攻。それを前に、対する凍幻竜の戦意は一切衰えることなく、熾烈な抵抗を復讐者に続けていた。
『ギシシイィィィィィッ!』
「流石はジェネラル級クラス……と言うべきかナ。けど、こっちも負けはしないヨ」
 肌を切り裂くような冷気を前に、ラウムが不敵に告げる。
 彼は先程から泉の熱気を利用して、被弾のダメージを最小限に抑えながら戦っていた。敵の力は強大だが、それに対する万全の準備で彼らは戦いに臨んでいる。本番はここからとばかり、彼は通信機でイロハへ連絡を送った。
「さあ、どんどん攻めていくヨ」
「鱗の隙間を執拗に狙って……抉りこむべし!」
 応えるように、イロハは『ブルージュの聖血』を発動。敵の後頭部を狙い、渾身の一撃を叩き込む。
 鱗に守られた敵の外皮を拳で抉り、アンカーさながらに打ち付け、オーラを纏った鉄拳が唸りを上げて振り下ろされた。ダメージアップを秘めた怒りの拳は、敵の並外れた巨躯にも一切怯むことは無い。一撃、二撃――拳が叩きつけられる度、衝撃に戦場の空気が震える。
『ギシャアァァァッ!』
 凍幻竜の口から、痛みと苛立ちの混じる叫びが轟いた。
 彼の周りではラライがしきりに挑発を繰り返している。視界を塞ぎ、大声で叫び、牽制の銃撃を浴びせ、その執拗な妨害によって敵は狙いを絞り切れていない状況だ。少しずつ、しかし着実に、自分たちはペースを握りつつある――そんな実感を噛み締めながら、イロハは大声で叫ぶ。
「よし、良い感じだ! このまま攻めよう、ラライ君!」
「任せて。とびきりの一撃を浴びせてやるわ!」
 イロハの呼びかけにサムズアップで応じるラライ。
 彼女は飛翔の速度を上げながら、二人の仲間と共に更なる攻撃へと移っていった。

 斬撃、殴打、そして銃撃。復讐者たちの攻撃は尚も続き、凍幻竜にダメージを積み重ねていく。
 攻撃の度に巨獣が繰り出す反撃に体力を削られながらも、三人の攻撃は未だ健在だった。泉を利用した戦いで敵の火力を削ぎ落したことに加え、泥濘の地やパラドクス通信を利用した連係が、ここに来て着実に奏功しているのだ。
「ほらほら、こっちだヨ」
 ラウムは水面走行を利用して、泉の上を駆けながら攻防を続けていた。
 巨獣の冷気に晒されて尚、泉の熱気は絶えることなく噴出し続けて復讐者たちを守っている。ラウムと息を合わせつつ、イロハもまた信仰の拳を敵に振るう。復讐者の絶妙な連携攻撃によって、凍幻竜は一人に狙いを絞り切れていない。意識が自分へと向いた瞬間を察知して、イロハはラライに視線を向ける。
「そろそろだ。派手な奴を頼んだよ」
「任せて。勝負はここからだものね!」
 加速したラライはフラミンゴピンクに弾を込め、『ハリネズミのハリっぽい銃弾』を発動する。狙い定めるのは、凍幻竜の巨大な顔面だ。高らかな銃声と共に発射された針状の銃弾が、標的めがけ襲い掛かる。ダメージアップを積み増した一撃は巨獣に傷を刻むのに十分な威力を誇り、そして、
「Shoot bullets like hedgehog needles!」
『ギシシイイィィィィィッ!!』
 狙い定めた銃弾は、標的の鼻面を寸分たがわず突き刺した。
 手痛い攻撃に怒り狂い、巨大な爪を振るう凍幻竜。暴風の如き衝撃に弾き飛ばされながらも、ラライは歯を食いしばって敵の反撃を耐え凌ぐ。
(「よし。こっちの攻撃は着実に効いてるわね……!」)
 傷を重ね始めた敵の巨体を見遣り、ラライはグッと拳を握る。
 この戦いは、負ける訳には行かない。縄張りの主たる凍幻竜を撃破する瞬間まで、今はただ攻め続ける時だ。

「出来るやれる、頑張れる! きっと皆で倒せるわ、全力を尽くそう!」
 通信機を手に、バトンを託すラライ。
 その言葉に応えるように、後続の復讐者たちが一斉に動き出す。強大なる巨獣との決戦に、今こそ勝利するために。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【狼変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【能力値アップ】がLV3になった!

クィト・メリトモナカアイス
モナナナナナー!(恒例の威嚇)
おー……でっかい!
このでっかいの、七曜の戦の時にもいたけどまだでっかいのがいたのか……
んむ、でかいのを倒すには手が必要。
我の猫の手も力になる。にゃー。

黄金猫拳打棒の先端の肉球に火を灯す「北より至れ月冠す火」。
【水面走行】を使って、泉の上に立つことで泉近辺での戦いでも足をとられぬように。
温水パワーで冷凍エネルギーが抑えられたダイノスピナの後ろ足から体を駆け上り、上半身や首、後頭部などを狙って燃える肉球で殴りつける。
ん--む……硬い!生命力も高いし大変。
なーらーばー、猫の穴に入らずんば猫を得ず。頑張る。
跳躍しての回転突撃を回避したら手足の爪を用いた連続攻撃に対し、大きく距離を取るのではなく【反撃アップ】も利用しギリギリで避け続ける。
他の復讐者の攻撃とかでダイノスピナがそっちに気を取られたら懐に潜り込んで、比較的柔らかそう腹部な腹部を狙い、燃える肉球アッパー。
ダイノスピナを怯ませて、他の復讐者の更なる攻撃に繋げる。

縄張り争いには負けぬ。どっせーい。


アンゼリカ・レンブラント
さぁキングへの道を塞ぐ6巨獣への決戦開始!
相手は強大だけど逃げ道は塞ぎ、
湧き出る温泉は相手を弱らせる
気合い十分に勝負を挑んでいこうっ

【パラドクス通信】で共に作戦行動に
あたる仲間と連携を密に
攻撃タイミングを仲間と合わせ
パラドクスの神焔剣を思いっきり叩き込むっ!

攻撃したら反撃をしっかり凌いで一撃離脱、
敵に比べれば小さな体躯を生かし
小回りを生かし周囲を回って翻弄させよう
仲間と狙いを分散させていくね

相手からのブレスは本来ならカチコチになっちゃいそうだけど
冷凍エネルギーは抑えているから、直撃しなければっ
障壁を全開に、直撃を避ける形で弾き耐えていくね
そして反撃も思いっきり返す!

巨体を狙うセオリーは足だよね
ダッシュで駆け回りつつ、仲間と攻撃ポイントを合わせ
痛打を叩き込んでいくよっ
こちらは地上を駆けるので、空中から攻める仲間がいれば
狙いを分散させることができるかな

相手が弱るのが分かれば、今が攻め時だね
みんなのラッシュに合わせ、全身全霊の《神焔収束斬》で
トドメを狙うよ!
私達の心の光よ、最大まで輝けぇーっ!


ガンドラ・ブラッディア
待たせたな、ダイノスピナ。
キングゴンドワナへの、大きな障害が一つ。
生き残りを懸けた、自然の理を存分に、ぶつけ合おうか……!

我が必殺の、竜呪剣。それらの力を収束、最強の一振り、竜之償を精製する。
呪われし竜剣の、災厄を以て、巨大な敵を断つ。
【泥濘の地】で、常に動きを鈍らせ、【飛翔】して飛び回り、【パラドクス通信】で、仲間とタイミングを合わせ、仲間と別方向から、挟撃して迫り、残留効果を乗せた、斬撃を叩き込む。

回転突撃は、のしかかられる事だけは、なるべく防ぎ、連続攻撃に対し、竜之償を振るい、斬り結ぼう。
どちらも、【ガードアップ】、【アヴォイド】を、補助とする。

攻めにおける、【ドレイン】、【グロリアス】含め、少しでも継戦し、多くの傷を、蓄積させていこう。

ここだ……一気呵成に、畳み掛ける。
『剣災』・竜之償を、豪速の剣矢に。
我が全力の投擲で、穿ち貫き、息の根を止める。
全ては世の、平和が為! オオオオオオオオッ!!

さらばだ、凍て付かせし、強大な巨獣よ。
その魂が真に、暖かき園に、導かれることを。


一里塚・燐寧
あー、そういえばあれって七曜の戦でジェネラル級がいたやつとおんなじタイプかぁ
最終人類史のザウルス代表を自負するからには、悪いザウルスを倒してイメージアップを図らなきゃねぇ?
……んまー今はネメシス形態使えないけど、気持ちだけは恐竜全開でいくよぉ!

熱水泉の周囲からなるべく離れないように戦うよぉ
泉の上も【水面走行】があれば動けるねぇ
あたしの技に相手が冷気で応じてくる分には、物理的な防御や回避を重視しなくて済むからその場に留まりやすいかな

『絶技:界を絶つ巨剣』を発動し《テンペスト・レイザー》を超巨大化!
規格外の得物をブン回して豪快に攻撃しちゃうよぉ
ただ、見た目は派手だけどあたしの主目的は牽制と続く仲間の技の布石打ち
敵の足や腕を薙ぎ払って動きを鈍らせつつ、見るからに目立つ巨大な武器に注意を惹き付けちゃおう
そうすれば、懐に入ったり頭を狙う仲間がチャンスを掴みやすくなるんじゃないかなぁ?
反撃の冷気が来たら、得物の分厚い刀身を泉に浸して熱し盾代わりにしよう
あは。きみも大好きな泉は凍らせたくないよねぇ?


月下部・小雪
さ、さぁ、ダイノスピナさんとの決戦、です。
もきゅきゅきゅきゅーとコダマもカッコよく威嚇しています。

ジェネラル級に匹敵する巨獣さんとの戦いに、こ、心強い援軍も駆けつけてくれています。
みなさんと力を合わせて撃破しましょう!

準備していた塹壕に隠れながらコダマと一緒に接近です。
どしーんどしーんと揺れる大地にびくびくしながらも攻撃のチャンスを伺います。
柔らかそうなお腹が見えたら攻撃のチャンスです。
【螺旋工具装備型モーラット・コミュ】になったコダマが自慢のドリルをぶん回してダイノスピナさんを貫いちゃいますよ!

ダイノスピナさんの吐き出す冷たいブレスは「魔力障壁」を張って全力防御、です。
とても寒いので、【熱波の支配者】もお借りして少しでも暖かくしましょう。
コダマも抱き着いてくれるので寒さになんて、負けません!

ふぅ、無事に撃破成功、でしょうか?
これでまた一歩、キングゴンドワナさんの撃破に近づきましたね。

※アドリブ連携大歓迎


 ゴンドワナ地下大空洞、熱泉の湧き出る大地。
 彼の地を舞台に奮戦する復讐者たちの攻撃によって、凍幻竜ダイノスピナの体力は着実に削られ続けていた。
『ギシシシシイイイイイイィィィィ!!』
 縄張りを侵す外敵へ、怒りも露わに攻めかかる凍幻竜だが――周到な準備で戦いに臨んでいる復讐者たちからは、未だ一人の戦闘不能者も出ていない。自身よりも遥かに小さな者たちの執拗な攻勢に、巨獣は今や苛立ちを隠せない様子だ。
 復讐者と巨獣。対峙する両者の死闘は、正に佳境を迎えつつあった――。

「モナナナナナナナナー!」
「もきゅきゅきゅきゅー!」
 咆哮を響かせる凍幻竜に、二つの声が重なって響く。
 声の主はクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)と、モーラット・コミュのコダマだ。ふたりが放つのは、強大な敵に向けた渾身の威嚇。一見すれば可愛らしい光景だが、歴戦の猛者たる貫禄を備えたそれは、凍幻竜に無視することを許さない。
『ギシシィィ……!』
 鋭い牙をガチガチと打ち鳴らし、凍幻竜が威嚇を返す。
 その馬鹿げた巨躯は、全長40mという規格外のもの。仮に最終人類史に出現でもしようものなら、怪獣映画さながらの光景が繰り広げられるであろう恐るべきものだ。
「おー……でっかい! 七曜の戦にも、似たようなでっかいのいたけど……」
「グレシラックさんのこと、ですね。とっても強敵、でした!」
 凍幻竜を仰ぎ見るクィトの声に、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)はコダマをギュッと抱きかかえて頷く。
 かつて《七曜の戦》で、小雪ら復讐者が相まみえたジェネラル級巨獣『凍結氷河グレシラック』。戦場を凍てつく氷河に変える力を持ったかの巨獣と、眼前の凍幻竜が同系統の巨獣であることを、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は小雪たちの会話から思い出した。
「あー、そっか。アレとおんなじタイプかぁ」
 ジェネラル級巨獣の中には、周囲の環境を変化させる個体も存在する。眼の前の凍幻竜に流石にそこまでの力は無いようだが、成長すれば増々厄介な存在になることは確実だろう。
 この巨獣は、ここで仕留めるべき敵だ。水面走行で泉を踏みしめ、燐寧は不敵な笑みを凍幻竜に向けた。
「最終人類史のザウルス代表を自負するからには、悪いザウルスを倒してイメージアップを図らなきゃねぇ?」
 鋭い大爪を復讐者たちに向け、凍幻竜が唸り声を洩らす。
 そこへ燐寧が突き付けるのは、鎖鋸剣『テンペスト・レイザー』。刺々しい刃を有する凶器が、戦いを待ち侘びるように物々しい唸り声を響かせ始めた。

 復讐者たちの肌を、敵意を帯びた熱気が包む。
 アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は全身に闘気を漲らせ、最前列へ進み出た。パラドクス通信で生成した通信機を手に、彼女は共に戦う仲間たちへ声をかける。
「さぁキングへの道を塞ぐ6巨獣への決戦開始! 気合い十分に勝負を挑んでいこうっ!」
 応えるように、4人の仲間たちが次々に動き始めた。
 なにぶん、常軌を逸した巨躯を誇る敵だ。複数の方向から包囲しつつ、声を掛け合いながら連携攻撃を仕掛ける――それが復讐者たちの作戦である。コダマを連れた小雪が塹壕に身を隠す傍ら、クィトが凍幻竜に向けるのは黄金製の鈍器『黄金猫拳打棒』の肉球だった。
「宜しくお願い、します! ち、力を合わせて撃破しましょう!」
「んむ、でかいのを倒すには手が必要。我の猫の手も力になる。にゃー」
 外部へ繋がる道を爆破で塞いだ今、凍幻竜は泉を戦場に戦うしかない。
 復讐者たちが用意した既に万端整っており、あとは全力で決着を着けるのみだ。やがてアンゼリカを始めとする仲間たちが配置につくと、ガンドラ・ブラッディア(黒矛・g03101)は飛翔の効果を発動。自身の身体を、凍幻竜と目線の合う高さに保ち、堂々とした口調で告げる。
「待たせたな、ダイノスピナ。残るは貴様だけだ」
 戦意に満ちたガンドラの視線が、巨獣のそれとかち合う。
 たとえ言葉は通じずとも、秘めた意図は雄弁だ。生きる為に戦う――巨獣大陸ゴンドワナで日々行われる闘争によって、ガンドラは目の前の相手を葬り去ろうと言うのである。
「生き残りを懸けた、自然の理を存分に、ぶつけ合おうか……!」
『ギシシイイイイイィィィィィィィィッッ!!』
 怒りを帯びた咆哮が戦場に轟く。
 五人の復讐者たちは頷きを交わし合い、最後の決戦に臨むのであった。

「さあ、行くよ! 一気に蹴散らしてみせるっ!」
 先頭を駆け出すアンゼリカの檄がパラドクス通信を介して飛ぶと同時、攻撃は一斉に開始された。
 空中からはガンドラ、地上からはアンゼリカとクィト、そして燐寧。そして塹壕からは小雪が、それぞれに息を合わせて凍幻竜を狙い定める。
「いっけぇぇぇぇぇっ!!」
 先陣を切ったアンゼリカが逆説連鎖戦を開始すると同時、魔力とオーラの輝きが巨大な剣へと姿を変えて、彼女の手中に収まる。先行率アップの風を背に受けて繰り出す一撃は、残留効果による強化による絶大な威力を帯びて、凍幻竜の脚部に命中した。
『ギシャアアァァァァァァァッ!!』
 怒りに満ちた絶叫を響かせ、凍結ブレスを放つ凍幻竜。
 触れた対象を芯まで凍てつかせる反撃は、しかし泉の熱気に勢いを殺され、深手を負わせるには至らない。アンゼリカは泉の上を水面走行で駆けながら、すぐさま巨獣の死角へ回り込むように戦場を疾駆する。敵に狙いを絞らせぬよう、小回りを利かせて一撃離脱で翻弄する――それが狙いだ。
「よし。直撃しなければ、いけるっ!」
「いい感じだねぇ。逃げ道も塞いだし、泉はどんどん利用していくよぉ」
 アンゼリカに返事を返しながら、燐寧が凍幻竜に鎖鋸剣を振るう。
 真面に戦えば苦戦必至の強敵だが、武器となる冷気は泉の熱気で大幅に減じられている。燐寧のパラドクスで巨大化した回転刃は、凍幻竜の咆哮を塗り潰す程の唸り声を上げて、その巨体を切り刻んでいった。

「敵が食いついたよ。今がチャンスっ!」
「承知した、全力で行く!」
 アンゼリカの合図に合わせ、ガンドラの竜翼が風にはためく。
 飛翔の力で加速したガンドラは、凍幻竜に身構える猶予を与えることなく肉薄。正面から攻めるアンゼリカと挟撃する形で、敵の背後から斬撃を叩き込む。
「逃がしはせん。貰ったぞ!」
『ギシシシィィィッ!!』
 パラドクスで生成した一振りの剣を得物に、一気呵成にガンドラが斬りかかる。
 泥濘の地で凍幻竜の身動きを鈍らせながら繰り出すその一撃が、更なる追い打ちとなって巨獣の巨体を切り裂く。空中と地上に分かれ、三方向から繰り出し続ける復讐者たちの連携――その息をつかせぬ猛攻に、敵は僅かずつだが防戦へと追い込まれ始めた。
 冷気を吐き出し、回転突撃を繰り出し、尚も抵抗を続ける凍幻竜。
 そうしてガンドラへの反撃を終えて着地した瞬間を狙い、クィトは黄金猫拳打棒を構えて突撃していく。
「んむ、縄張り争いには負けぬ。どっせーい」
 懐へと潜り込んだクィトは巨獣の腹部を狙い、渾身の一撃を叩き込む。
 パラドクスで赤熱する肉球アッパーは、残留効果の力を乗せて、恐るべき威力を秘めて巨体にめり込んだ。確かな手応えと共に猫拳打棒を介して伝わるのは、まるで巨石を叩いたような感触だ。およそ生身のそれとは思えぬ防御に思わずクィトの口から感嘆の声が洩れる。
「んーーむ……硬い!」
『ギシシィィィィィィィィィッ!!』
 敵の守りに舌を巻いたクィトは、凍幻竜が反撃態勢を取った刹那、ガードアップを発動してその場を駆ける。逃がさんとばかり繰り出す敵の回転突撃を凌いだ次の刹那、パラドクス通信を手にクィトは合図を送った。着地した敵の足下、塹壕の中で淡々と機を伺っていた小雪へと。
「今こそ好機。どかーんと行くべし」
「ま、任せて、下さい!」
 巨獣の足下で、キュインと鋭い音が響く。
 次の刹那、小雪の発動した『螺旋工具装備型モーラット・コミュ』が、必殺の一撃となって凍幻竜へ牙を剥いた。

「コダマのドリルで敵を貫き、ます! スーパーぐるぐるアタック、です!」
「もきゅー!」

 パラドクスでドリルを装備したコダマが、塹壕から勢いよく飛び出す。
 モーラット・コミュの放電によって電源を供給された円錐状ドリルは、ダメージアップの効果で恐ろしい威力を秘めて、凍幻竜の腹部に勢いよく突き刺さる。泉からの逃走経路の封鎖に加え、用意しておいた塹壕――それが今、最高の形で敵に痛打をもたらす役に立ったのだ。
 続け様、鋭い刺突に続いて巨獣を襲うのは、超高速回転が齎す猛攻だ。腹部を貫いたドリルは尚も勢いよく荒れ狂い、巨体の内部を滅茶苦茶に破壊し、引き裂いていく。
『ギャアアアアァァァァァス!!』
 足元からの思わぬ襲撃に悶絶しながら、反撃のブレスを放つ凍幻竜。標的を凍結せしめる恐るべきパラドクスは、しかし泉の力によって威力を減じられ、小雪に深手を負わせるには至らない。ガードアップで守りを増した小雪は魔力障壁を展開しながら、ふわふわのコダマを抱きしめて告げる。
「さ、寒さになんて、負けません!」
「もっきゅー!」
 体の大きさでは及ばずとも、心に抱く戦意は決して負けず。
 対する凍幻竜は、なおも敵対心を露わにブレスを放ち続けるが、その攻撃を復讐者たちは巧みに捌き続ける。泉の熱気を利用し、残留効果を駆使し。圧倒的な巨躯を誇る敵に、燐寧は心底愉快そうに笑う。
「あは。きみも大好きな泉は凍らせたくないよねぇ?」
 彼女が盾代わりに用いる鎖鋸剣の刀身は、今や泉に浸した熱を芯まで帯びていた。やがて敵のブレスを凌ぎ切ると同時、熱を保つそれを高々と掲げ、『絶技:界を絶つ巨剣』を発動。膨大な怨念を帯びて膨れ上がった超巨大な鎖鋸剣を、凍幻竜めがけて放つ。
「1ミリでも削れるなら、そこから世界だってブッた斬る――これがチェーンソーの神髄だよぉ!」
 泉を踏みしめて駆け出し、燐寧が渾身の一撃を振り下ろした。
 巨獣すら両断しうる超巨大鎖鋸剣が、超重量を秘めて巨獣の巨体に食い込む。分厚い鱗も、硬い筋肉も、規格外のサイズを誇る回転鋸の刃には意味を成さない。命中アップが導く一撃が、凄まじい衝撃と共に唸り声を上げて、巨獣の肉体に深い傷を刻んだ。

『ギエエエェェェェェェッ!!』
「だいぶ追い込めてる感じ。もう一息だねぇ!」
 鼓膜を弄する絶叫が、戦場を席巻する。
 敵が追い込まれつつあることを感じた燐寧は、すぐさま通信機に向かって叫んだ。自分が敵に浴びせる攻撃は、あくまで次に繋ぐ布石。敵の注意も十分に引き付けた今こそ、続く仲間が仕掛ける絶好のチャンスだ。
「皆、今だよぉ!」
 その声を合図に――戦場の復讐者が、一斉に凍幻竜へと肉薄した。
 塹壕からは、小雪の合図で飛び出したコダマがドリルを振るい。地上からは、疾駆するアンゼリカが光輝く大剣で痛打を浴びせ。そして空中からは、刀を構えたガンドラが敵の巨大な頭部めがけ斬撃を叩き込む。息の合った連携攻撃に晒された凍幻竜は尚も抗戦を続けるが、その余力が尽きつつあるのは誰の目にも明らかだった。
『ギシシィィィィィ……!』
「んむ、今日の黄金猫拳打棒は真っ赤に燃えている」
 そこへ一撃を仕掛けたのは、クィトだ。
 勢いよく噴き出す泉の温水を背に、飛翔の力で凍幻竜の眼前に飛び上がると同時、黄金猫拳打棒を高々と掲げる。金色に輝く肉球にパラドクスを凝縮させ、彼女は巨獣の後頭部へと狙いを向けた。発動する『北より至れ月冠す火』の力で真っ赤な熱を帯びた肉球を、全力で叩き込む。
「縄張り争いには負けぬ。どっせーい」
『ガ……!!』
 ゴッ、と響く鈍い音。
 灼熱を込めた渾身の殴打を後頭部に受けて、凍幻竜がぐらりと体勢を崩す。
 蓄積され続けたダメージと、満を持して浴びせた渾身の一撃。そうして訪れた好機を、果たして復讐者は逃さない。
「動きが乱れた……! チャンスっ!」
「承知した……一気呵成に、畳み掛ける……!」
 ダメージを重ねた凍幻竜めがけ、アンゼリカとガンドラが息を合わせて得物を振り被る。
 決着の時は、今。最後の攻勢を仕掛けるべく、二人の復讐者が敵の懐めがけて肉薄していく――。

 凍幻竜の咆哮が、ひときわ高く戦場に木霊した。
 縄張りの主である自分が敗北の際まで追い詰められるなど、まさか彼は想像もしなかったのだろう。迫り来る最後の時を払い除けようとするかのように、巨体を回転させて突撃する凍幻竜。その一撃をガンドラはアヴォイドの効果で回避すると同時、『竜呪剣「剣災」・竜之償』を発動した。
 刀剣の力を光に変えて収束させたそれは、斬撃にも投擲にも使用できる。今回、ガンドラが選択したのは後者であった。竜之償を豪速の剣矢に、狙い定めるのは凍幻竜の眉間である。
「行くぞ、アンゼリカ!」
「今が攻め時だね! 私達の心の光よ、最大まで輝けぇーっ!」
 応じるように、アンゼリカの手から奔流の如き光が迸る。魔力とオーラで生成した光剣で敵を両断する、『神焔収束斬』のパラドクスだ。戦場を包むような黄金色の輝きが一振りの剣となって鍛造され、アンゼリカの掲げた掌に宿る。その切先で狙い定めるのは、凍幻竜の巨大な頭蓋であった。
 空中と地上から、復讐者たちの刃が放たれる。地下大空洞で繰り広げられる死闘の一つに、今こそ幕を下ろす為に。
「全ては世の、平和が為! オオオオオオオオッ!!」
「裁きの光と共に輝け、生命の焔よ!絆を力とし、未来への道を拓けぇーっ!」
 ガンドラの投擲する剣矢は、凍幻竜の眉間を寸分たがわず穿ち貫き。
 続け様、アンゼリカの振り下ろす一閃が、ガンドラの穿った傷めがけて更なる一撃を叩き込む。
 泉の湧き出る地に響き渡る、断末魔の絶叫。それが今、戦いの終わりを告げるゴングさながら大空洞に木霊する。
『ギシシシシシイイイイィィィィィィィィッ!!』
 そして――絶叫が絶えると同時、息絶えた巨獣の巨体がぐらりと傾き、大地へと斃れ伏す。
 地震のような衝撃を最後に、全き沈黙が戦場を包む。泉の温水が滾々と湧き出る中、安堵と達成感に満ちた吐息と共に、復讐者たちの口から互いの奮闘を労う言葉が紡がれ始めた。

「ふぅ、無事に撃破成功、でしょうか?」
 額の汗を拭い、小雪は戦場を見渡した。
 撃破された凍幻竜の骸は、早くも崩壊を始めていた。縄張りの主であった巨獣の巨躯は、そう間を置かずに、この地から完全に消滅するだろう。掴み取った勝利の手応えを噛み締めるように、小雪はコダマをぎゅっと抱きしめる。
「これでまた一歩、キングゴンドワナさんの撃破に近づきましたね!」
「もっきゅ!」
 それは小雪を始め、復讐者全員が抱く想いであったに違いない。
 断片の王へと繋がる戦いの一つを、彼女たちは見事制したのだ。
「んむ。でーはー……戦いも終わったし、新宿島へ帰還!」
「そうだねぇ。このペースで、勝利を重ねていきたいねぇ」
 クィトの言葉に、燐寧を始めとする仲間たちが頷いた。
 脅威となる巨獣を撃破した今、無用な長居は望まれない。戦闘不能者を出さずに勝利できた喜びを噛み締め、アンゼリカは撤収の準備を完了する。
「皆、お疲れ様。帰ろうっ!」
 一人、また一人と復讐者たちが戦場を後にする中、ガンドラは泉を振り返った。
 激戦が繰り広げられた泉に、主たる凍幻竜の咆哮が響くことは最早ない。刃を交えた強敵への哀悼を込めて、彼女は餞の言葉をそっと捧げる。
「……さらばだ、強大な巨獣よ。その魂が真に、暖かき園に、導かれることを」
 そうしてガンドラと復讐者たちは、新宿島へと帰って行く。
 この戦いの勝利が、巨獣大陸ゴンドワナの大地を奪還する未来に繋がることを願いながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
【トラップ生成】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV5になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV7になった!

最終結果:成功

完成日2025年01月19日

ゴンドワナ地下大空洞侵攻作戦

 ゴンドワナ地下大空洞の冒険によって得られた知識を元に、攻略旅団から、巨獣大陸ゴンドワナの断片の王『最強巨獣キングゴンドワナ』との決戦に向けての作戦が発動されました。
 まずは、大空洞内を我が物顔で闊歩する6体の『決戦の妨害になりえる強力な巨獣』の撃破を行ってください。
 期限内に6体全ての『決戦の妨害になりえる強力な巨獣』を撃破できれば、キングゴンドワナに対する強襲決戦を挑む事が可能となります。
 ですが、期限内に撃破できなかった場合は、異変に気付いたキングゴンドワナが、防御を固めてしまう為、キングゴンドワナと戦う為には、別のアプローチが必要となってしまうでしょう。

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#巨獣大陸ゴンドワナ
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#ゴンドワナ地下大空洞侵攻作戦
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#地下大空洞


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選択肢『迎撃ポイントでの準備』のルール

 特別なパラドクストレインで先回りした迎撃ポイントで戦闘の準備を行います。
 決戦に備えてパラドクス効果を発生させておくだけでも意味がありますが、周囲の地形を把握したり、陣地構築をする事で、更に戦闘を有利にすることが出来るかもしれません。
 逆説連鎖戦においては、地形や陣地は、単体では役に立つ事はありませんが、ディアボロスが、それをうまく利用する事で戦闘に有利をもたらせる場合もあります。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】他の選択肢のリプレイが一度でも執筆されると、マスターはこの選択肢のリプレイを執筆できなくなる。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『幼火竜・ゴンドキッズ』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿ジェネラル級に匹敵する巨獣との決戦『凍幻竜ダイノスピナ』のルール

 ジェネラル級に匹敵する巨獣との決戦を行います。
 ドラゴン化はしておらず、言語を解する事は無いようですが、その力は、並のジェネラル級を凌駕しています。
 体も巨大になっており、100m近い巨体に成長しているものも多いようですので、戦闘時は、巨大敵と戦う為の工夫が必要になるでしょう。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「シメオン・グランツ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。