リプレイ
エレオノーラ・アーベントロート
肥後国南部から、薩摩国……最終人類史でいうところの熊本県南部から鹿児島県西部へ撤退中、というわけですわね。
山道は避けるでしょうし、そうなると通るのは海沿いの道か、中央の街道か……大隅、日向に攻め込もうとしていたなら西の海沿いは遠すぎますわね。
そうなると、中央の道を通るとして……人吉の山越えあたりが疲労も蓄積していていい塩梅になりそうですわね。うふふ。
現在の人吉市、肥後国南部と薩摩国を結ぶ道で島津軍を狙いますわ。
行程の終盤、それに険しくはないとはいえ山道で疲労もあり、こちらには山林は隠れ蓑になる。奇襲するにはうってつけですわ。
現地に着いたらまずは道の確認。行軍に使われたならその後は残っているでしょうし、使われた道かどうかをちゃんと見ておきましょう。
使われていたら【トラップ生成】で罠を仕掛けておきましょう。
罠は「一つ踏むと連動して他の罠も順々に作動し、爆発音を発するだけの罠」で。
殺傷能力はありませんけれど、撹乱し、こちらの数や居場所を悟られなくするには役に立ちますわ。
●
人吉の街並みを臨む矢岳高原の一角。エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)は険しい山肌を丹念に探っていた。
うっそうと茂る木々は天然の隠れ蓑となり、街道を見下ろす絶好の位置取りを可能とするだろう。
「島津の軍勢も、かの地を目指して進むに違いありませんわ。山越えの疲労が蓄積したところで、存分に痛めつけてさしあげますわ」
満足げに頷くと、電磁レールガン「フェアレーター」を手に、準備へ取り掛かる。
山道一帯に非殺傷性の罠を張り巡らす。一つの罠が作動すれば他も連鎖的に起動し、大きな爆音を奏でる仕掛けだ。
「これで敵は混乱し、こちらの数も位置も把握できずに右往左往するでしょう」
驚き戸惑う敵勢の反応を思い、にんまりと意地の悪い笑みを浮かべたものである。
山の斜面に身を伏せ、街道を見下ろす態勢を整えた。
――遠くから響いてくる足音。島津軍の接近を告げる証だ。
エレオノーラは魔弾を装填し、フェアレーターの照準を定める。
「そうそう、その調子で……」
先陣が罠へ足を踏み入れた瞬間、けたたましい爆音が山肌を震わせる。
「【暴風】解放――!」
魔弾が閃光を引いて飛翔し、暴風を巻き起こしながら敵陣へと突っ込んでいく。
大地を抉る轟音が谷を揺るがし、敵兵が吹き飛ばされる。
陣形を崩した島津軍は浮足立ち、驚きと困惑の叫びが風に乗って聞こえた――。
「さあ、どうぞお好きなようにパニックになってくださいまし。これで他のディアボロス達の奇襲も、より効果的になりますわね」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
奇襲が始まったね、ならば此方も合わせて行こう。
今回の作戦は、撤退する島津軍を逃さず倒して、
本国から切り離した状態のまま敵戦力を削るのが目的だ。
迎撃するからには、逃げ道を確りと塞ぐ事が重要なのは間違いないだろう。
迎撃場所として選ぶのは、両側を急斜面に挟まれた街道だ。
薩摩へと続く道の、道幅が特に狭くなっている部分に陣取って、
【防衛ライン】を準備して待ち構える。
その上で、混乱する敵が街道を外れて広範囲に散る事のない様に、
敵が逃げる方向も誘導していきたい。
奇襲に混乱している敵に対して、
【トラップ生成】で山の上部から岩が転がり落ちて来る罠も発動させよう。
勿論、只の岩なんて簡単に避けられるだろうし、殺傷能力はないけれど、
『山の上部には多数の敵がいて、逃走には不向きだ』と思わせる事で、
咄嗟の逃げ道として無難な街道沿いを選ばせて、
迎撃ポイントへと向かってくる様に仕向けたい。
島津の精鋭部隊か、真正面からぶつかれば厄介な敵なのは間違いないだろう。
薩摩攻略に向け、この機を逃さず倒していこう。
藤原・鏡子
矢岳高原、よろしおすなぁ。
地形がら奇襲には最適、潜伏先も申し分なし。
もう罠は張られとるさかい、ウチは奇襲と潜伏の手助けをさせて貰いますえ。
──伊賀専女(いがとうめ)。
<システムメッセージ>
注連縄の付いた岩が周辺に落下し、周囲のディアボロスに【狐変身】の残留効果を与える。
狐の間はパラドクスは使えんとは言え、眼前の狐がいきなりディアボロスになったら……さぞ泡を食うやろなぁ。
況や、罠で混乱しとる最中やったら。想像するだけで、ああ楽し。
狐に化けて茂みに隠れるのも有効やし、ぎょうさん化かされとくんなはれ。
さてもさても、四天王とやらの肩書は虚仮威し(こけおどし)やないやろな。
あんまウチを幻滅させんといてや? 精々気張っとくれやす。
<システムメッセージ>
程なくして、撤退するクロノヴェーダの前に、狐が現れることだろう。
まるで嘲笑うかの如く口元を歪め、牙を剥き出しにした黒狐が。
●
暴風が島津軍を翻弄する中、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は状況を冷静に分析していた。
「成程、此処からが本番だね。両側を急斜面に挟まれたこの場所なら、敵の動きを制限できる」
クダ吉へ頷きかけ、雪人は道幅の狭くなった街道へ向かう。
「敵は必ずこの道を通る。ここで迎え打とう」
街道の中央に白い直線が浮かび上がる。【防衛ライン】――飛び越えようにも相応の時間を要する代物だ。
「さて、もう一つ仕掛けを」
雪人は山の上部へ向かい、エレオノーラの仕掛けた【トラップ生成】と連動する形で岩を配置していく。これは敵に致命傷を与えるものではない。
だがこの状況下、山上に多数の敵兵が潜んでいると錯覚させ、街道沿いを選ばせる誘導となるはずだ。
クダ吉が耳を立て、警戒の仕草を見せる。島津軍本隊の接近を告げる合図だ。
「パシフィックストーム……」
雪人の呟きと共に、戦場に嵐が巻き起こる。島津軍の先陣が罠へ踏み込んだ途端、見る間に混乱が広がりだした。
「落石だ! 撤退路を断たれる前に突っ切るぞ!」
トループス級『龍造寺四天王』の一団が叫び声を上げ、呼応した敵兵が動き出す。
予想通り、山上からの岩へ警戒の目を向けながら、街道沿いを選んで進んでくる。
そして――先に引かれた白線へと差し掛かる。
「おのれ! この程度の障壁、突き破――れないッ!?」
防衛ラインは敵の突進を完全に阻んだ。
島津軍はまさに、仕掛けられた罠へと踊り込んできたのである――。
●
防衛ラインに阻まれた島津軍が右往左往する中、藤原・鏡子(八千代の怨讐・g08000)は岩陰から状況を窺っていた。
「地形がら、ここが最適やったのは間違いなかったなぁ」
両手に宿した力が結晶化し、緑の光沢を湛えた尖った石となる。注連縄を巻きつけた石へ、己が纏うオーラを込めていく。
「伊賀専女――!」
放たれた石が風を切り、怒号を上げる敵兵の隙を縫って突き刺さった。呪いの如き力が蔓延り、苦痛に呻く声が上がる。
「失敬、失敬。お次はこんな風に、どないやろ?」
鏡子の姿が消えるや、そこには一際黒い毛並みの狐が佇んでいた。口元を吊り上げ、鋭い牙を剥き出しにして、敵陣を見据える。
瞬く間に敵兵の足元を駆け抜け、人一人ほどもある岩を軽々と転がしていく。足場を崩された兵が転び、その様を見た狐が嘲るように尾を振った。
「この化け物が!」
「弓で狙え! 討ち取れぇ!」
矢が放たれるも、狐の姿は既に岩の陰から茂みへと消えていた。
かと思えば背後から――人の姿となった鏡子が立ち現れたものである。
「我が身を弓の的とするか。なるほど、虚仮威しにあらざる剛の者どもよ」
冷厳たる声音と共に、再び注連縄を巻いた石が放たれる。混乱に乗じた一撃は、敵の隙を突き、より深く蝕んでいく。
敵が振り向く前に鏡子の姿は消え、代わりに現れた黒狐は、戦列の中を縦横無尽に駆け抜けた。
防衛ラインに阻まれ、罠に翻弄され、そこへ化生の業まで加わり――島津軍の陣形は、ついに崩れ始めたのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
落石の脅威に右往左往し、防衛ラインに阻まれた島津軍の中で、蝦蟇型カラクリ銃を構えた天魔忍軍・豪傑型が前へ出る。
「逃げ道は断たれたでござる。ここは止むを得んでござるな……」
「下がろうにも下がれぬ状況とは、拙者たち絶体絶命でござる」
さらにその傍らでは、各々が先陣を争うように小突き合う龍造寺四天王の姿も。
「退くな! この私が敵を討つ!」
「邪魔をするな! 私こそが四天王の名に相応しい!」
撤退を図っていたはずの敵の足はもはや止まっているも同然で、緊迫した空気が戦場を満たす――。
白水・蛍
アドリブその他諸々歓迎
いやあ……見事に混乱しておりますわね。
ではでは、更に混乱させましょうかね。
どれ程効くかは分かりませんが、この力、喰らってくださいませ。
と、魔力の弾丸を召喚して相手にぶつけます。
単純なれども威力のある力。その力を喰らってくださいませ。
その身を貫く一撃を!
相手の反撃に対してはこちらもその弾を打ち落としましょう。
それで被害を最小限にしつつ、致命傷を避けます。
致命傷避ければ幾らでも戦えます。
さあ、かかってきなさい。よもや逃げはしないな?武士ならば。
と挑発も含めて再度反撃の弾丸を発射します。
●
戦場に立つ白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)は、クロノヴェーダの狼狽えっぷりを冷静に見据えていた。
連中の陣形はとうに崩れ、今こそが好機。
「さて、混乱具合は申し分ございませんわね」
蛍の声に応じ、魔力が結晶化して宙に浮かぶ。無数の鋭い錐状の塊。
前方では、蝦蟇型カラクリ銃を構えた天魔忍軍が応戦の構えを見せる――。
「喚来貫星晶魔砲撃!」
幾つもの結晶が閃光を放ち、敵の隊列目掛けて飛翔する。その軌道に不必要な技巧はない。単純にして強力な一撃が敵陣を貫き、忍者たちがブッ飛んでいく。
「まあ、これだけの数が命中すれば、兵力が多かろうと動きも鈍りますわね」
蛍の傍らで、宙に浮かぶスパーライトも同様の魔力弾を放つ。主とサーヴァントの連携した攻撃は、一層敵の態勢を乱していく――。
「なぬ! 敵の砲撃が止まらんでござるぞ!」
天魔忍軍の狼狽えた叫びに、蛍は一際大きな魔力塊を形成しながら呼びかける。
「ふふ、これはまだ序の口ですわよ? 逃げるのでしたら、今のうちかもしれません。ただ……」
と、蛍は含むところがある風に、口元へ人差し指を立てて。
「よもや……逃げはしないな? ――武士ならば」
「なめるなでござるー!」
挑発と取ったか、敵の方も退かぬ構え。蝦蟇型カラクリ銃で狙い直すなり、光弾の雨を浴びせてくる。
蛍は魔力塊をさらに細かく分割。散弾さながらの破片群でもって、光弾もろとも打ち払っていく。
飛び交う光弾と魔力弾。本格的な殲滅戦が始まったのだった――。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
エレオノーラ・アーベントロート
うふふ、大変そうですわねぇ。
いいではありませんの。どうせ戦争するつもりで出陣していたのでしょう?
相手が大隅、日向からわたくしたちに変わっただけですわ。
勝てるつもりで出陣していたつもりが死ぬことにはなるかもしれませんけれど――それだけのことですわ。
愉しくいきましょう?
電磁レールガン「フェアレーター」を手に「第六十九の魔弾【流星】」を投射。
一度打ち上げてから降り注がせる【流星】の魔弾で天魔忍軍を狙いますわ。
道幅が狭い所に【防衛ライン】を敷いて動きづらくなっているところに更に頭上からも攻撃をおこない殲滅していきましょう。
逃げる場所なんてありませんわよ。どうやって死ぬか、選べる間に選んでおくのをお勧めしますわ。
アクロバティックな動きからの体術に対してはフェアレーターを盾のように構えて直撃は防ぎましょう。
うふふ、愉しくなってきましたわね!きっちり全員ブチ殺してあげますから、安心してくださいな!
●
新たな敵の前で、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)が電磁レールガン「フェアレーター」を取り直す。
「うふふ、よほどお困りのご様子ですわね。大隅、日向へと攻め込むはずだったのでしょう?」
赤い瞳に冷たい光を宿らせ、エレオノーラは続ける。
「勝てるつもりで出陣していたはずが、死ぬことになるかもしれませんけれど――それだけの事ですわ」
各所から飛び出してくる天魔忍軍。手数と勢いに任せた体術で、畳み掛けるように間合いを詰めてくる。
「ふむ、なかなかに身軽な方々ですわね」
エレオノーラはフェアレーターを巧みに旋回させ、迫る拳や蹴りを次々と受け流す。その動きには無駄がない。
「ですが、こんな所で遊んでいる暇はございませんわ」
一際強い蹴りを弾き返した勢いのまま、エレオノーラは後方へ跳躍する。
「第六十九の魔弾【流星】――」
安全な距離を取った所で放つ魔弾が、空高く舞い上がった。
天魔忍軍は一様に顔を上げ、こちらの意図を察して慌てふためく。
「【防衛ライン】を飛び越えるには少々時間が必要そうですわね。そこまでに間に合いますかしら?」
直後に魔弾が大きく閃き、天魔忍軍の頭上へと猛烈な速度で降下。
逃げる間もなく流星の直撃を受けた敵兵は、地形もろとも粉砕されていく。
「あら? まだ息のある者もいましたの? ご心配なく、きっちり全員ブチ殺してさしあげますわ」
フェアレーターを構え直し、エレオノーラは残存する敵兵へと照準を合わせた――。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎
薩摩国へと撤退する前に一兵でも多く討ち取る、いずれ訪れるであろう薩摩国での戦いに向けて私も一働きさせて頂ければ。
使うパラドクスは《結界刃・蠟梅》です。
手にする《妖刀『鐵喰』》を通して地面に妖気を流し込み、創り出した剣山で攻撃します。
普段であれば刀の距離で戦いますが、今回は敵の動きを見逃さない様に少し距離を置いて戦います。
此処で可能な限り討ち取りたいです、届くならば殲滅まで。
【防衛ライン】を迂回しようとする相手が居るなら優先して狙うようにしましょう。
『天魔忍軍・豪傑型』の体術はパラドクスの剣山を弾幕代わりにして自由に動けない様に妨害し、厳しい攻撃を減らす事を試みます。
●
『鐵喰』を携え、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は戦況を見据えていた。
「薩摩国で、更なる戦いを広げる前に――此処で、一人でも多くの敵を討ち取らせていただきます」
力強い意志を乗せた静かな声に応じるように、『鐵喰』の刀身に微かな光が宿る。
「先への導きを、蝋梅」
地面へと刀を突き立て、妖気を流し込んでいく。周辺へと広がるや、大地を突き破る無数の刃が、金属の刺突帯となって立ち並ぶ。
「こんなもの……鉄格子の間を抜けるより余裕でござるよ!」
天魔忍軍の兵が詰めてくる。刃の隙間を抜けんとする敵の前に、新たな剣が伸び上がる。
「【防衛ライン】の隙を狙われては困りますから……」
迂回を図る敵。その真下を妖気が伝い、先回りせんと次々に鋭刃が突き出す。
「おのれ! 押し込まれる前に、この数で一気に叩き潰すでござる!」
「承知致した! ぬおおおおおおおおお!!」
天魔忍軍が雄叫びを上げ、怒涛の勢いで突進してくる。脳筋である。
されど地面から伸びた刃が、その軌道を寸分の差で阻んで見せた。
天魔忍軍は止まらず、拳や蹴りを見舞いだす。力任せに叩き潰されていく剣の山。
だが妖気に震える土壌からは、さらなる刃が幾重にも立ち上がり、その猛攻を阻み続ける。
「力押しで来るなら、それなりの手段を以って――」
裕樹が『鐵喰』を高く掲げるや、地を這う妖気は流れを変え、螺旋となって広がった。
刃たちは円陣を築くように突き出し始め、内側へと敵を追い込む。
外周から中心へ、さながら牙を剥く獣めいた刃の壁が徐々に狭まり、天魔忍軍の退路を一層塞いでいくのであった――。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
藤原・鏡子
何か四天王はお取込み中みたいやさかい、アンタらから持て成させて貰うえ。
これはウチの奢りやさかい、腹に風穴が開くまでたぁんと召し上がれ。
ほな……刹鬼顕現──まずは一撃、ご挨拶仕る。
既に諦観が漂い始めとる天魔忍軍・豪傑型に容赦なく追撃。慈悲はない。
周りが阿呆ばっかなんは哀れやけど、クロノヴェーダって時点で大幅にマイナス査定やねん。ニンジャ殺すべし。
遠ければレールカノンで狙い撃ち、近ければパイルバンカーで穿ち貫く。
至極単純、それ故に効果的な戦術を以って敵を蹂躙するえ。
……周りが阿呆ばっかって言ったけど訂正するわ。アンタらも大概や。
一々ド派手にキメとらんと、ちっとは忍びなはれ。
●
「何やらようけ追い込まれとるみたいやけど……これはウチの奢りやさかい、腹に風穴が開くまでたぁんと召し上がれ」
藤原・鏡子(八千代の怨讐・g08000)は肩をすくめるや、悠然と左腕のパイルバンカーへ触れ、腰のレールカノンを軽く叩いて見せたものである。
「……それにしても、全然忍びらしゅうないにゃあ。一々戸惑って慌てふためいて、雄叫びなんか上げてたら、それもう忍びともちゃうで」
「忍んどらんなどと……侮ってくれるなでござる!」
挑発と受け取った天魔忍軍が一体、襲い掛かって来た。鏡子は「加速鉄杭・胡蜂」を構え、唸りを上げる機械音を響かせながら、間合いへ入ってくるのを待ち構える。
「刹鬼顕現――!」
大地を震わす重圧と共に、鉄杭が敵の胸板を貫く。
衝撃で吹き飛ばされた敵は、背後の剣の壁に叩きつけられた。
――威力、重み、音。いずれを取ってもまさしく、戦車の如き圧倒的な一撃である。
「痛そうやなぁ。でもまぁ、ウチに掛かったらこの程度は、まだ序の口やで」
残る敵兵たちの位置を見定め、鏡子は「電影鏑・婚ひ星」を肩に担ぐ。
途端に地面が軋むような音を立てた。途方もないその重量に、両足を大きく開いて構える。
敵陣へと照準を合わせ、引き金に指をかけた。
圧倒的な轟音を伴って放たれた一発は、敵陣を真っ直ぐに貫いていく。まるで一条の道を開くように、天魔忍軍の列が崩れ落ちた。
「さて、残りはどうしましょかいなぁ。ウチは死ぬほど暇なんやけど、アンタらの方はそうもいかんのとちゃいますか?」
鏡子は顔の前で軽く手を翻し、余裕綽々たる所作を見せる。
こうして寄り迫る忍者たちをぶっ飛ばしては撃ち貫き、見事に全滅させてのけたのであった――。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
エレオノーラ・アーベントロート
さてさて、これで撤退する忍軍は壊滅。
残るは龍造寺四天王のみですわね――その四天王が大勢いるのですけれど。
四天王といえば4人でしょう。結局どなたが四天王ですの?
煽って仲間割れを始めたらその隙に電磁レールガン「フェアレーター」から「第六十八の魔弾【轢過】」を投射。巨大化する魔弾で龍造寺四天王を磨り潰しますわ。
あら、不意打ちなんてめっそうもありませんわ。
なにやら言い争いが続きそうでしたから、解決してあげようとしただけですのに。
ブチ壊してブチ壊してブチ壊して――残りが4になれば、自動で四天王の椅子は決まりますわ。
頑張って生き延びて下さいませ?
仲間を出し抜き、突撃してくる輩から順に轢過の魔弾で磨り潰していきましょう。こちらへ届きそうな槍はフェアレーターを盾にして防ぎ、突き刺さりはしないように。
残りが4機以下になれば攻撃をやめる――はずもありませんわね。
あら、だってあなたの後ろのそれも龍造寺四天王なのでしょう?それも5機ぶん。
なら――あなたたちの椅子はありませんわね!
●
エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)は首を傾げた。
「四天王と申しますのは四人、それが相場ではありませんの? ……ああ、もしかして椅子の取り合いを楽しんでいらっしゃるのかしら」
「フッ、この私が真の四天王よ!」
「そんな大口を叩くとは何事か。四天王の器、わが方にこそ相応しい!」
つついた途端、天魔武者たちは、互いの首を締め合わんばかりの剣幕で罵り合い始めたものである。
「まあ。そうも仰いますと、調停役を務めさせていただきましょうか」
エレオノーラはフェアレーターを構えた。敵勢から一体が槍を手に、躍り出てくる。
「この私が、真の四天王たる事を証明して見せよう!」
「第六十八の魔弾【轢過】――!」
放たれた魔弾は空中で轟音を上げ、巨大化していく。
天魔武者は避ける間もなく、巨大な魔弾に飲み込まれ、周囲の地面ごと消滅した。
後ろの連中が突っ込んできた。しかし互いを出し抜こうとする焦りか、槍の軌道が交錯し始める。
互いの突きが突きを阻み、時には味方の体勢を崩すまでに。
エレオノーラはフェアレーターを巧みに操り、粗雑な攻撃を次々と受け流してのける。
「あら、こうして自滅していかれるなんて……皆様の団結力、お見事ですわ」
追い打ちとばかりの嘲りに、天魔武者たちの動きは余計乱れた。
僅かに身をかすめた槍も、味方の穂先と絡まり空を切る始末。エレオノーラは後退しながら【轢過】を撃ち続ける。
轟く魔弾は地面を削り、天魔武者たちをすり潰していく。
「――皆様のお席はもう、ございませんわよ?」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
奴崎・娑婆蔵
成る程、要は組の若頭衆の座を争っていると(自己解釈)
おうテメエら、マア聞きなせえ
その手の揉め事で白黒付けようってんなら、一番手っ取り早いのはやはり武功よ
そらお待ちかね、決死の殿軍を斬りにディアボロスが来やしたぜ
口よか槍で語って見せて聞かせて下せえよ、エエ?
●戦闘
・妖刀『トンカラ刀』を抜きざま、敵の槍衾に真っ向立ち向かう
・敵攻撃の渦中へ滑り込んだ所で【サイクロンスラッシュ】発動、砂混じりの旋風を出し抜けに醸し虚を突く心算
・大刀にナイフにガンナイフに鋏、得物を変幻自在に取り回し、どの敵個体にも常に初見の攻撃を見せ付け、こちらの攻め口に慣れさせぬ狙い
●対策
・攻防に平行し、敵の各個体を武人っぽく持ち上げる
・しかし同時に別のやつを引き合いに出してサゲる
例:「むむっそこの赤いの、なんと見事な槍捌き」「それに比べ黒いやつは踏み込みがちと遅ぅござんすね」「もっとも、そいつは守りの固さ故か――いちいち軽い青色のとは大違い」「ややっそこの白いの、さては大武辺者! あっしの首に一番近いのはテメエか!」etc
藤原・鏡子
さてもさても。四天王が云々って言うのはそろそろお終いかいな?
アンタらが騒いどる間に、忍んでへん忍びはもう片付いてもうたで?
もう東海道五十三人衆とか、四国八十八人衆に名前変えはった方がええんとちゃいます?
こっちは死ぬほど暇させてもろうてるし、派手にかますで。
まずは一撃、以下省略。
戦法は先程の天魔忍軍・豪傑型と全く同じ。
遠ければ撃つ、近づけば穿つ。即ち正面突破。
ウチにはこれしか能があらへんさかいに。
せやけど、単純なんはそれだけ効果的ってことや。
ウチ一人で堅塁を成さしめたる。
……って、何か歯応えあらへんことない?(👑の数値による比較)
さっきの忍者もどきの方がよっぽど壊し甲斐があったわ。
数が多いばっかりの烏合の衆、足並みも全く揃っとらん。
四天王とか言う割に協調性皆無、せやのに四天王とやらの位に固執して。
……まっこと頑迷固陋である。もう飽いた、疾くと去ねい。
●
混乱の極みにあった龍造寺四天王たちの前へ、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)が現れた。
「おやおやおや。若頭株の座を巡る、組の揉め事ってことでござんすかねぇ」
包帯の隙間から赤い瞳を覗かせ、「トンカラ刀」へ手を添える。
「そこでテメエらに粋な提案を申し上げようじゃござんせんか。この手の揉め事で白黒付けてぇのならよぉ、武功に決まってござんしょう」
「生意気な口上、我が薙刀で黙らせてくれようぞ!」
天魔武者たちが一斉に武具を構える中、娑婆蔵は敵陣へ躍り込んだ。
「ほれほれ、そこの赤いの、見事な手並でござんす。ところがどっこい、黒いやつの踏み込みときたら……」
トンカラ刀で繰り出す一閃は、薙刀の柄を真っ二つに。
即座に断斬鋏へと持ち替えれば、敵兵の装甲に深い傷跡を刻んでいく。ガンナイフの一発で距離を広げた後は、都市伝説すら畏れる「トンカラ大刀」を振るう。
「まあまあ、そこの白いの、さては中々の武辺者でござんすねぇ。あっしの首を狙うには、そこそこ相応しい腕前かもしれませんぜ?」
褒め殺しと貶しを織り交ぜた言葉。天魔武者たちの動きは、仲間への牽制と娑婆蔵への攻撃の間で、次第に迷いを帯び始めていた。
「――ほいじゃ、極めつけの一芸、お見せ申すとしましょうかい」
呪詛を纏った刃が、不気味な光を放つ。
「サイクロンスラッシュ!」
疾風と化した連撃を見舞い、龍造寺四天王の半数ほどを、悉く斬り伏せたのである――。
●
残る天魔武者の前に、藤原・鏡子(八千代の怨讐・g08000)が歩み出た。
「さてもさても。四天王が云々って言うのはそろそろお終いかいな? 忍んでへん忍びもさっさと片付いたのに、アンタらまだ喧しうおまんな」
胡蜂を向けながら、顎を引き、嘲るように続ける。
「もう東海道五十三人衆にでも、四国八十八人衆にでも改名しはった方がええんとちゃいます? さすがにそないな数なら、ちょっとは息が合うやろ?」
「おのれ、よくも戯れ言を!」
先陣を切って出た天魔武者が薙刀を振り上げる。他の者たちも続こうとするが――。
「待てい! この我が先に叩き斬らねば四天王の名が泣く!」
互いの咆哮が響き渡る。薙刀と槍が空を切り、時には味方の武具と交錯しながら、天魔武者たちはただがむしゃらに突進してくる。
一体が薙刀を振り下ろすが、鏡子はその刃を左腕で受け止めた。装甲の軋む音が戦場に響き、パイルバンカーの表面へ傷が走る。
「ほう、やるやないの。――刹鬼顕現!」
引き金を引くや、叩き出された鉄杭が敵を貫通。
即座に別方向から槍が突き出される。
「ほな……我が肩に担ぎし『電影鏑・婚ひ星』、その破壊力、身を以て知るがよい」
携行用とは思えぬレールカノンが地を震わせ、轟音と共に敵陣を薙ぎ払っていく。
「ウチ一人、堅塁を成さしめたるわ。単純明快、それこそ最強の戦法なんやで」
冷ややかな声と共に、両腕を敵陣のど真ん中へ向けて――。
「毘藍婆ッ!」
主兵装が同時に火を噴き、圧倒的な力が天魔武者たちを粉砕していった。
「さて、これにて若頭争いは片付いたんとちゃいますの?」
こうして龍造寺四天王は、全滅を迎えたのであった……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
●
――ただし、倒れたのは『トループス級』の龍造寺四天王だ。
砂煙の向こうで五体の天魔武者が浮かび上がる。共鳴するような唸り声を上げ、それぞれの体から赤い光が立ち昇った。
「我ら五体、今こそ一なる四天王とならん。――そう、四天王だ。数など問うな」
光は一点へ収束し、巨大な影となって現れる。
装甲の隙間から燃え立つ龍の炎。五色分の装甲が光を照り返し、センサーユニットからは底知れぬ力が感じられた。
「さて、虫けらどもよ。真なる四天王の力、その身にて知るがよい」
地を踏みしめた衝撃に、戦場が震える。まるで力の予兆、あるいは警告のように――。
エレオノーラ・アーベントロート
ふふ、うふふ、虫ケラだなんて……言ってくれますわね。鉄屑風情が。
わたくし、人生は愉しむ主義ですけれど――そんなわたくしでも嫌いなものがありますの。
わたくしに舐めた態度を取る、偉そうな奴とか。
誰に偉そうな口を利いたか、数も数えられないその足りないおつむに分からせて差し上げますわ――!
電磁レールガン「フェアレーター」を手に「第四十の魔弾【破鎧】」を投射。龍造寺四天王の装甲ごと抉り、吹き飛ばして差し上げますわ。
ちゃんと実力はあるようですし、こちらも他の復讐者と同時に仕掛ける、他の復讐者を狙う攻撃の隙を逆に狙うなど、連携を活かした戦闘で追いつめていきましょう。
クソほど偉そうな態度でしたけれど、実力は相応で安心しましたわ。
これでゴミみたいな実力でしたら、残骸を潰してストレス解消しないといけませんでしたもの!
燃える槍での攻撃はフェアレーターを盾のようにして受け、接近してきたところを至近距離からの【破鎧】で砕きましょう。
わたくしが上ですわ――地べたを這いなさいませ。
奴崎・娑婆蔵
四天王のお次は合体巨大ロボと来やしたか
しかも殿軍と言や『ここは任せて先に行け』の極みじゃァありやせんか
王道な輩でござんすねえ……?
よござんしょ、こちらもこちらで真っ向勝負よ
手前、姓は奴崎名は娑婆蔵
人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』
あっしが斬りに行く前からバラバラになりやがるのは、マアよしと致しやしょう
あっしが斬るのは、戦国武将ロボの装甲に非ず
何をこそ斬るかは――代は見てのお帰りでさァ!
●戦闘
・敵の五体の分離/散開/包囲/攻勢に、先に相手取ったトループス級に共通する攻め口の癖などあるまいか、攻防に平行し観察
・もしもそうした共通点が見込まれたなら、こちらの攻撃をより致命的に当てるべく、先を見越した位置取りに利用
・またもノッてくれば御の字くらいの見込みで、敵身体部位の各色の戦力を囃したり他を引き合いにサゲたりする
・妖刀『トンカラ刀』抜刀――【悪霊斬】発動
・物理を無視して内側の魂やらの概念こそを斬る一撃をセンサーユニット目掛け衝き込む
魂に触れる悪霊の剣でござい
その魂、いっぺん八ツ裂きにしてやりまさァ
藤原・鏡子
※アドリブ歓迎
<心情>
数など問うな、であるか。
聞いたことがある、竜造寺四天王は五人いたと。
竜造寺四天王という「殻」を奪ったが故に、その地位はおろか人数にまで固執せざるを得ぬか。
その僻事(ひがごと)、まっこと佞悪醜穢(ねいあくしゅうわい)である!
五人と言わず千々(ちぢ)に打ち砕いてやる故、其処へ直れい!
<戦闘>
これまでの戦いとは打って変わり、射撃戦に特化した戦いに戦法を変える。
最大電力から繰り出される飛翔体は、乱戦に向けた戦いよりも貫通力、破壊力、共に上。
不純なる愚者へ下される鉄槌の如く、雷電と超音速の余波によるソニックブーム、そして強烈なリコイルを抑え付けることによる地響きが、戦場に轟くことだろう。
これまでに培った残留効果を重ね、全身全霊の一撃を驟雨(しゅうう)の如く浴びせてくれよう。
天声である!
至貴至重のものを褫奪(ちだつ)するは、至厳至烈の痛苦を与ふるものなり!
我党に四天王の名を名乗る価値など露程もなし!
天を震わせ地を揺るがす、我が怒りより逃れるすべもなし!
微塵骨灰に砕け散るべし!
●
圧倒的な存在感を放つ龍造寺四天王を前に、藤原・鏡子(八千代の怨讐・g08000)の瞳が冷徹な光を宿す。
「……数など問うな、と? 竜造寺四天王は五人いたと、聞いたことはあるが」
鋭い視線を向けながら、「電影鏑・婚ひ星」を悠然と肩へ担ぐ。
「己が奪いし四天王なる『殻』の故に、その地位はおろか人数にまで固執せざるを得ぬか。その僻事、まっこと佞悪醜穢である!」
大喝に近い声音に打たれたかの如く、周囲の空気すら威圧感に満ちたものへと変えていく。
「――五人と言わず千々に打ち砕いてやる故、其処へ直れい!」
轟く雷光のごとき咆哮と共に、レールカノンが火を噴く。
「霹靂神!」
雷電纏いし飛翔体が空を切り裂き、超音速の轟音が大気を震わせる。
一点を狙い切った雷霆の一撃は、狙い澄ました箇所を着弾。
揺らぐ敵の巨体。あまりの衝撃ゆえ、その外殻に亀裂が走った瞬間――。
「ふふ、虫ケラだなんて……言ってくれますわね」
エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)が、優雅な微笑みの下に殺意を滲ませながら歩み出ていた。
「わたくし、人生は愉しむ主義ですけれど――そんなわたくしでも嫌いなものがありますの」
龍造寺四天王の機甲が雷撃で焼け焦げる中、エレオノーラは電磁レールガン「フェアレーター」を構えた。
「第四十の魔弾【破鎧】、解放――!」
魔弾が防壁を抉り、衝撃波が内部まで達する。異なる破壊力を持つ二つの砲撃は、それぞれの特性で四天王の機体を粉砕していく。
「……わたくしに舐めた態度を取る、偉そうな奴とか」
龍の咆哮を伴い、四天王の機体から赤熱の槍が現れる。
「四天王突き!」
燃え盛る槍は連なる流星の如く、幾度も空気を焼き尽くしながら襲い来る。その威力は尋常ならざるものだった。
「この程度の連撃、捌いて差し上げますわ!」
迫る槍撃を、エレオノーラは電磁レールガンで受け止める。衝撃で押されて地面が抉れ、火花が散る中、四天王が不敵な声を響かせた。
「フン、砲身が持つものか! 火炎を纏いし槍は──」
だがその時、背後から襲い掛かる雷光の奔流。
「霹靂神!」
鏡子の雷撃だ。穿たれた四天王は動きを中断させられる。
「クソほど偉そうな態度でしたけれど、実力は相応で安心しましたわ。これでゴミみたいな実力でしたら、残骸を潰してストレス解消しないといけませんでしたもの!」
怒りに震える四天王の両腕から炎が噴き出す。その熱は戦場の空気さえ歪ませていく。
「我らこそが真の四天王! この力、思い知るがよい!」
鏡子の雷撃が外装を溶かすと、その亀裂から更なる炎が迸る。
四天王の反撃の兆しに、エレオノーラは魔弾を仕込んでいた。
「確かに凄まじい火力ですが……炎の中に隙路があるとは気づかなかったようですわね」
放たれた【破鎧】は炎を引き裂き、露わになった内部を深々と抉る。
双方のパラドクスが呼応し合う度、破壊の威力は増していく。
「誰に偉そうな口を利いたか、数も数えられないその足りないおつむに分からせて差し上げますわ――!」
雷鳴と衝撃波が響き渡る戦場で、怒りの砲撃は止むことを知らない――。
●
「四天王のお次は合体巨大ロボと来やしたか。――しかも殿軍と言やまさしく『ここは任せて先に行け』の極みじゃァありやせんか」
歩み出たのは、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)だ。
「よござんしょ、こちらもこちらで真っ向勝負よ。手前、姓は奴崎名は娑婆蔵。人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』」
轟く咆哮。四天王の機体が変形し、瞬時に五体の天魔武者へと分離する。それぞれの装甲が異なる輝きを放ちながら、娑婆蔵を取り囲んでいく。
五体の動きを目で追いながら、娑婆蔵は「トンカラ刀」を構えた。
各個体の特徴を探り、時には赤い装甲を褒め、時には青い装甲を軽い調子で貶す。
「赤い殻、装甲の増強に頼る割に、左の守りは疎か。青い殻、機動は優れどフェイントの見極めが何とも雑でござんすな……」
皮肉げな声に誘われるように、五体は足並みを乱し、予測可能な間隙を見せ始める。
その瞬間を待っていたかのごとく、斬鉄の閃光が走る。
「――魂に触れる悪霊の剣でござい。その魂、いっぺん八ツ裂きにしてやりまさァ!」
妖刀から放たれる一撃は、物理の次元を超えて敵の本質を穿つ。
「悪霊斬!」
物理の境界を越えて放たれた刃は、四天王のセンサーユニットを直接的に叩き斬った。
表面に傷一つ付かぬまま、四天王の中枢は致命的な打撃を負う。
「此度の目的、達成完遂って事でござんしょうかねェ」
「ぐおおおおおッ! 我らの……魂が……!」
あらゆる支えを失った四天王の巨体は、一際大きな震動を伴い、バラバラになりながらくずおれた――。
●
肥後国南部に進駐した島津軍。その精鋭部隊は、ディアボロスたちの奇襲によって、大きな打撃を被った。
島津軍殲滅作戦の成功は、薩摩国攻略への大きな一歩となるだろう――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】がLV3になった!
【完全視界】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV3になった!