リプレイ
無堂・理央
ソイヤソイヤソイヤソイヤー!!
うん、素意屋シリーズ相手だと何故かソイヤと叫びたくなるんだよね~。
無双馬『クロフサ』に騎乗して迎撃だよ。
パラドクスで槍を生成したら、敵に対してクロフサの大ジャンプからのそいやとばかりに投槍しちゃえ。
攻撃で文字通り飛んでくる敵に対しても散弾銃で迎撃するかの如く爆散する槍をそいやって感じで投げちゃおう。
槍を投げたら直ぐに次の槍を生成、それこそ投槍二刀流でも良い位だし出来るなら二刀流で槍投げの感覚を短くしちゃおう。
敵の反撃に対してはクロフサの脚で振り切れる敵は振り切って、残りは槍で受け止めたり槍の爆散で迎撃したりと積極的に動いて敵の反撃機会そのものを潰してこー。
●無堂姫の一騎駆け。
大阪城を駆ける一騎。その言葉は一つ。
「ソイヤソイヤソイヤソイヤー!!」
無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)は槍を掴んで一騎駆け。
ノリノリでやって来る敵に突撃して行った。
『ソイヤ』
『『ソイヤ!!』
その先には巨大神像を走る敵が居り、分隊長らしき敵の言葉に分隊全員が呼応する。少人数が彼女を食い止め、残り香そのまま神像を目指す算段の様だ。
「うん、素意屋シリーズ相手だと何故かソイヤと叫びたくなるんだよね~。でも食いつき悪いなあ」
理央はその様子を見ると苦笑しながらコースを選定した。
忍者だからシテマチックに挑んで来るのは判るが、平安鬼妖のソイヤであればみんなで正面から抜けて来そうな筋肉雪崩といった風情があった。それを思えばこいつらは忍者に過ぎる。
「よし、それじゃ行くよクロフサ!』
そしてコースを決めた所で無双馬のクロフサに合図を送る。
人馬一体の動きで敵先頭に向かいながら、即座にスライドするかのように一撃離脱の動きである。
「槍生成、これでも浴びとけー! そいや!」
『むう! だがしかし!』
理央が投げ放った槍を受け止め、敵は反撃に出ようとする。
だがそれで理央とクロフサは止まらない。
次々に槍を生成し、投げ放って来たのである!
『これはいかん。だが、ここで味方を全滅させる訳にはいかん。翻身疾空陣!』
『『続け!』』
投げ槍は爆発し、吹き飛ばされたら反撃もくそもない。
しかし彼らは痛む体に鞭を打ち、手足を拡げると空を飛び始めた!
体を大回転させ、自分の体を巨大な手裏剣として放って来たのだ!
「へえ! そいつは良いね。じゃあ、こういこうか。そいやそいや!」
『二槍流! ならばこちらも数を増やすまで。続け!』
向かって来る敵の反撃に、理央は生成する槍を二本分チャージして暴れていく。
ならばと敵も編隊を為して襲い掛かって来た!
だが理央は怯むことなく、迫りくる敵を迎え討ち、空飛ぶ敵に投げ槍放って迎撃して行ったという。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【影忍び】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
いよいよ本格的に城取合戦開始だね。
突入時に大活躍で頑張ってくれた3体の巨大神像。
彼らへの感謝の気持ちを胸に、彼らの事は勿論、俺達が必ず護ってみせる。
仲間と連携し、油断なく対処していこう。
素意屋透波、その暑苦しい姿はさておいて、何度も見かけてきた相手だね。
翻身疾空陣、あれって目が回ったりしないのかな。
ソイヤだから気合で大丈夫?
まあそれはそれとして、思い出して欲しい。
ここは大阪城の三の丸北東部、秀吉自慢の拠点の一部ではあるけれど、
今は俺達が制圧し、仮設の拠点となっている事を。
そして敵拠点付近で飛行したらどうなるか、その身をもって味わうといいよ!
『ブレイズウェイブ』のパラドクス使用
【防空体制】【反撃アップ】で、飛行する敵の動きを素早く察知
刀に闘志を籠めて振り抜いて、空をも焦がす炎熱の波を巻き起こす
変態……もとい、編隊を組むソイヤ達を丸ごと巻き込み落としていこう
気軽に飛翔できない日頃の恨み?何のことかな気のせいさ♪
四方八方から狙おうとも、巨大神像への攻撃は、この俺達が許さない!
梅指・寿
大阪城への城攻めがこんなにあっさり…流石神像さんたちだわ。
ここは大事な防衛場面ね、絶対に神像さん達を破壊されないように頑張らなくちゃ。
一番大事なのは神像さんの防衛。おばあちゃん達を倒さないと神像さんに近づくことはできないわって立ち回らないと。身を挺して神像さんをガードする事も視野に立ち回るわ。
えっと、ここでの相手は素意屋透波さんっていう人達なのね。
すごくがっしりした体で堂々としているわ、それに数も沢山いるから…
ここはおしおき用ロケットランチャー「小軍鶏丸」の出番ね。(可愛いロケットランチャーを出してくる)
まずは不意打ちを狙って物陰から…
そいやー。(敵軍ど真ん中に【沈黙の一撃】を打ち込むおばあちゃん)
きゃっ、気付いた素意屋透波さん達が手裏剣みたいにグルグル回って飛んできたわ!
(物陰に隠れたり躱したりロケットランチャーを盾にしたりして反撃に備える)
こういう時、狭い場所に入り込めるヒルコでよかったと思うわ…よし、このまま別の物陰に隠れて攻撃を続けるわね。手出しさせないわ。
えーい。そいやー。
月下部・小雪
3機の巨大神像さんの防衛は任せて、ください!
が、頑張ってくれたみんなのことはボク達が守ります!
巨大神像さんのお背中に伏せて近寄ってくる敵を探します。
こ、こっちに向かってきてるのは天魔武者のソイヤさん、ですね。
天魔武者さんのソイヤさんはあんまり怖くない、です。や、やってやります!
【パラドクス通信】も使ってみなさんに共有しますね。
ち、近寄ってきたら、コダマがもきゅーと巨大神像さんの背から飛び降りて【ワイファイスパーク】を放ちます!
びりびりしびれちゃって、ください!
わわっ、ソイヤさんがぐるんぐるんと回りながら飛んで、きました!?
流れ弾が巨大神像さんに当たらないように、「魔力障壁」で受け止めましょう。
ふぅ、こっちにくる天魔武者はこれだけ、でしょうか?
な、なんとか無事に守り切れましたね。このまま二の丸に攻め込んじゃいましょう!
※アドリブ連携大歓迎
●来たれ雪月花!
「大阪城への城攻めがこんなにあっさり……流石神像さんたちだわ」
梅指・寿(不沈の香・g08851)は巨大な神像を見上げていた。
何しろ20mの大台である。ヒルコである寿おばあちゃんの20倍である。
猫モードだったら何倍なのか見当がつかないほどだ。
「3機の巨大神像さんの防衛は任せて、ください!」
そこへ月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は心臓の背中からコンニチワ! おっかなびっくり大変だが、足取りが軽いのでおっこちはしないようだ。意外と小雪もオテンバさんなのである。
「が、頑張ってくれたみんなのことはボク達が守ります!」
「ええ。ここは大事な防衛場面ね、絶対に神像さん達を破壊されないように頑張らなくちゃ」
ふんすと気合を入れる小雪に寿おばあちゃんは手を振った。
ちなみに、その二人の姿を眺めながらホッコリしている奴もいるぞ。
「いよいよ本格的に城取合戦開始だね。突入時に大活躍で頑張ってくれた3体の巨大神像。彼らの事は勿論、俺達が必ず護ってみせる」
少し離れた場所で文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は長閑な気持ちになりつつも、改めて気を引き締め戦いへと思いを馳せた。巨大神像への感謝を胸に戦いへと赴いたのである。
「そろそろやって来るからね。二人とも何かあれば後はよろしく」
「任せてね! おばあちゃん達を倒さないと神像さんに近づくことはできないわって立ち回るつもりよ」
雪人が白銀の刀を抜いて戦闘態勢を整えると、寿おばあちゃんはカバディを始めた。正確には身を挺して神像さんをガードするつもりであろう。
(「ぴっ、ぴこーん! です! こ、こっちに向かってきてるのは天魔武者のソイヤさん、ですね」)
(「ソイヤか……。素意屋透波、その暑苦しい姿はさておいて、何度も見かけてきた相手だね」)
小雪が神像の上から敵を描くんんしてパラドクス通信でメールすると、雪人もメールの返信してそちらに赴いた。ちいちゃな二人が後衛ならば、前線に立つのは男である彼の役目なのかもしれない。
「天魔武者さんのソイヤさんはあんまり怖くない、です。や、やってやります!」
その文面を見て小雪は鼻息荒く頷いた。
天魔武者が悪いわけではないが、平安鬼妖のソイヤは実にアレなマッチョであった。
それに比べたら、あの程度は何でもあるまい(偏見)。
やがて月下部・小雪、文月・雪人、梅指・寿の三人は、チーム雪月花を臨時結成。
向かって来る敵を迎え討ちに神像の付近に布陣した。
どうやら敵は分隊を先行した仲間の足止めに使うと、残りのメンバーが神像を目指しているようだ。
『ソイヤ!』
「えっと、ここでの相手は素意屋透波さんっていう人達なのね。すごくがっしりした体で堂々としているわ、それに数も沢山いるから……」
その姿を見た寿は落ち着いて深呼吸。
高速で迫るロボットを見たら、まあ普通の人は驚くよね。
そして冷静になった所で取り出したのは……。
「ここはおしおき用ロケットランチャー『小軍鶏丸』の出番ね」
プチ・ロケットランチャーとでも言わんばかりの装備を取り出した。
これはお仕置き用で、クロノヴェーダに使うほか中身を入れ替えてお調子者のディアボロスに使えるようになっている。
(「まずは不意打ちを狙って物陰から……そいやー」)
寿は小雪を見習って物陰に隠れると、敵部隊の中央にぶっ放した。
その小さなロケランは軍鶏の名前を冠するだけに狂暴だ
だって爆発物だからね! 仕方ないね!
『うぬ! 防衛部隊か! 死ねい! 切裂いてくれるわ』
「きゃっ、素意屋透波さん達が手裏剣みたいにグルグル回って飛んできたわ! こういう時、狭い場所に入り込めるヒルコでよかったと思うわ……」
これに対して敵は体を手裏剣のように折り曲げると、空を飛んで周辺を殴るというか切裂くと言うか、ブチブチにしにきた。寿は物陰の後ろで盾を構え、できるだけダメージを受けないようにしてプルプル震えている。
「翻身疾空陣、あれって目が回ったりしないのかな。ソイヤだから気合で大丈夫?」
その様子を見た雪人は、別の意味で心配になった。
とりあえず寿おばあちゃんはちゃんと防御しているみたいだし、ダメだったら自己申告するだろう。だが、敵の思惑を想像しながら待ち構えているので、無関係な場所を攻撃されたら困るからだ。『そんな場所攻撃するなんて想定してないよ~』とか言えないからね。
「まあそれはそれとして、思い出して欲しい。ここは大阪城の三の丸北東部、秀吉自慢の拠点の一部ではあるけれど、今は俺達が制圧し、仮設の拠点となっている事を」
という訳で、雪人は周辺の施設を把握している。
砲撃などで観測射撃という言葉もある様に、位置把握できると効果が大きいのだ。
加えてこれが重要な事であるが、昨今は敵味方共に空を飛ばないことが多い。なんでかって? それは危険だからである。
「そして敵拠点付近で飛行したらどうなるか、その身をもって味わうといいよ!」
『ぬ!?』
雪人は防空体制込みで待ち構えていた利を最大限に利用した。
白銀の刀に闘志を込めて、炎の意思で周辺を切裂いたのだ!
もちろん巨大神像には当たらない位置であり、同時に敵が破壊するために向かって来る通路でもあった。
『なんのこれしき! 回り込め、ソイヤー!』
「流石は変態……もとい、編隊を組むソイヤ達。だけれどこちらも手は抜けないんだ。四方八方から狙おうとも、巨大神像への攻撃は、この俺達が許さない!」
もちろん敵も馬鹿ではないので、攻撃ルートを悟られている事に気がついた。
空を飛びながら軌道を変化させ、弧を描くカーブで雪人を狙ったのである。
だが雪人はそれを待ち構えていたかのように、一本足になりホームランバッターの構えでカキーン! とふっ飛ばしたのであった。
『ぐがああ!? だ、だがこのままで終われぬ。ワシはここまでだが、誰でも良い、アレを破壊するのだ!』
そいつは焼き払われながらも雪人を巻き込む攻撃を放った。
同時に仲間へ指示を出し、神像を破壊するために目指させようとする!
「しまった!? ……なんてね」
「びりびりしびれちゃって、ください!」
『なにぃい!?』
雪人が舌を出すと、小雪が神像の上から現れて攻撃を掛けたのだ!
全ての敵を止められないので、後逸した敵を小雪に任せたともいう。
もきゅーとモーラットの木霊が吠える(?)と、周辺に強烈な電撃が放たれたのである!
『ぬかった……。だがこのままでは終われぬ』
「わわっ、ソイヤさんがぐるんぐるんと回りながら飛んで、きました!?」
逆連鎖戦だから避け切れないこともあるが、神像に攻撃をさせまいと小雪は魔力障壁を展開してガードに入る。一矢報いようとするソイヤと、なんとか守ろうとする少女の攻防が暫し行われた。
「無事かしら? よし、このまま別の物陰に隠れて攻撃を続けるわね。神像には手出しさせないわ。えーい。そいやー」
その様子を見た寿おばあちゃんは胸をなでおろし、溜息つく暇も惜しいとロケランを担いでおしおきだべ。ヒルコになったせいか、実にアグレッシブなおばあちゃんであった。
「ふぅ、こっちにくる天魔武者はこれだけ、でしょうか?」
「みたいだね。残ったパーツを合体させる技もあったから確認してみたけど、ちゃんとトドメは刺せて居るようだよ」
小雪が自分の傷よりも神像の損傷にドキドキしながら確認すると、雪人は全て倒していると保証してくれた。
「な、なんとか無事に守り切れましたね。このまま二の丸に攻め込んじゃいましょう!」
「じゃあ油断しないように行こうか」
「おばあちゃんも頑張るわー」
こうして臨時チーム雪月花はトループス級を倒し、アヴァタール級へと向かったのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防空体制】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
梅指・寿
ソイヤさん達は無事に倒せたから次はお骨さん達を退けなくちゃね。
…うっ、こんな場面でも逃げずに豊臣秀吉さんの為に頑張ろうとする姿がとても健気に映って胸がキュッとなるわ…
けどおばあちゃん達もここを退くわけにはいかないの。この土地はもともと私達の物なの。返してもらうわね。
(ロケットランチャーでどーんとするには相手があまりにも健気すぎて、せめてと武器を小型拳銃【宮毘羅】に持ち替える)
…もう冬ね、大阪城にも雪は降るのかしら?
ここは冬将軍さんの力を借りるわ。(パーンと空中に銃を撃ち冷気を召喚し【冬将軍結界】を出現させる)
ぶたれたり切られたり焼かれたりっていう方法よりは痛くないと思うのだけど、これで眠るように止まってくれたら嬉しいわ…。
おばあちゃんが粗骨くん達に倒されるか、粗骨くんが寒さで眠るか、根競べね。
負けないわ。
反撃に粗骨くん達はいっぱい追ってくるのね。それなら屋根に飛び移ったり障害物を利用して戦場を駆けて回避を試みるわ。勢いあまって轢かれちゃうのは覚悟の上よ。
無堂・理央
巨大神像狙いの敵は潰し終わったし、次行こっか。
引き続き無双馬『クロフサ』に騎乗してとっつげき~。
猛進してくる敵に正面から突っ込んで馬上から槍で薙ぎ払ったり叩き伏せたりクロフサが体当たりしたり蹄で踏み潰したりと力技で敵集団をすり潰してくよ。
薙ぎ払って踏み潰し切るつもりだけど、うっかり敵集団を突き抜けちゃったらすぐに馬首を返して再び突撃ー!
ホネホネな敵は粉砕してお墓に入れやすくしてあげるよ!
敵の反撃に対しても力技で対応。
何時もやってるクロフサの脚で振り切りはせず、受け止めるとか受け流すとかもせずに反撃に対しても攻撃を合わせて更なるカウンターで打ち返す。
いっつも機動力や速度に物を言わせた反撃対応するけど、偶にはクロフサの馬力込みの力技で跳ね返すのも悪くないよね。
●
「巨大神像狙いの敵は潰し終わったし、次行こっか」
「ソイヤさん達は無事に倒せたから次はお骨さん達を退けなくちゃね」
無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)と梅指・寿(不沈の香・g08851)は同じ意味合いの言葉を口にした。なお、理央は別に神像を重視しているからそういっただけではない。ソイヤはソイヤであり、特に指定しなくてもソイヤであることは一目瞭然だからだ。
「うーん。サイズ差があるとはいえ、7mは流石に大きいね。クロフサ、負けてられないよ。とっつげき~!」
ともあれ理央は敵の姿を見つけると、無双馬のクロフサを駆って走り出す。
巨大な骨が目立つように進撃しており、ソイヤが倒されたとは知らずに周辺を制圧しようつぃているからだ。放って置いてはせっかく守った巨大神像が破壊されるかもしれないからね。
「サイズ差……うっ、こんな場面でも逃げずに豊臣秀吉さんの為に頑張ろうとする姿がとても健気に映って胸がキュッとなるわ……」
寿は敵の骨たちと、味方の巨大神像を見比べてみた。
スコティッシュホールドの雌とサイベリアンの雄くらいの差があるではないか。
ちなみにスコティッシュホールドは関節技の事ではない。猫の事である。まるで普通の雌猫と、大型種の雄くらいの差があるのだ。それなのに秀吉の為に戦おうとするとは見上げた忠義である。
「けどおばあちゃん達もここを退くわけにはいかないの。この土地はもともと私達の物なの。返してもらうわね」
寿おばあちゃんの脳裏に砕け散る骨たちが見えた。
四体くらい並んで肩を組み、巨大神像が蹴り飛ばすとまとめて吹っ飛ぶ瞬間だ。
その姿を幻視するだけで悲しくなってしまうが、涙をこらえて歴史の始末。ボヤボヤしているとバッサリやられてしまうので、せめて苦しまずに倒してあげようと思うのだった。どのくらい優しくかって、プチ・ロケットランチャーから小型拳銃に持ち替えるくらいである(なお八連装の最新型)。
やがて二人は敵と接触する。
7mの巨大さは建物で言うと二階から三階くらいなので人間からだと見上げる位には大きい。
『見つけタ、前しん、骨をひろエ』
『やるど。オラ、ひでよしさあのためにヤルど!』
敵の方でもこちらを見つけたのか、躊躇なくこちらに突撃して来る。
それだけでドドドと土煙が上がる姿は勇ましいが、罠とかちっとも警戒している様には見えなかった。
「ダルマ落としだ! いっくぞー!」
そこへ理央は正面から突っ込んでいった。
搦手というものは必ずしも有効ではない。こうして真正面から挑む方が良い事もある。理央はクロフサの馬脚に物を言わせ、勢いのまま暴れ回って敵の足を砕いて行く。
「うん! 大きいけどやっぱりアヴァタール級ほどの堅さはないね。骨がまとまって大きい体を作ってるだけだ。ホネホネな敵は粉砕してお墓に入れやすくしてあげるよ!」
そして一度突き抜けてしまうと、Uターンして戻って来る。
ドッスンドッスン暴れる敵のお陰で振動が激しいがそのくらいだ。
クロフサにバラバラになった骨を踏み砕かせたり、自分も槍を奮って破壊して行く。
『おおおおおお!』
「いっつも機動力や速度に物を言わせた反撃対応するけど、偶にはクロフサの馬力込みの力技で跳ね返すのも悪くないよね。そーれっと!」
バランスの取れなくなった敵が雪崩のように降り注いでくると、理央はクロフサに強引に跳ね飛ばさせた。本当に質量を持つ敵ならこうはいかないが、幾つもの骨が一体をなしている敵だからこそこうしてふっ飛ばすことも可能であった。
「……もう冬ね、大阪城にも雪は降るのかしら?」
その光景を見た寿おばあちゃんは現実を逃避した。
先ほど幻視した、巨大神像が骨を砕く様子がリフレインする。
雪崩のように落ちる骨たち、砕かれる骨たち。かわいそうで涙が出て来る。六十年前は女の子だもの。仕方ないよね(あとヒルコ)。
「ここは冬将軍さんの力を借りるわ。コサックさん、コサックさん。お願い聞いて。おばあちゃんは夢が見たいのよ!」
悲しい現実を塗りつぶそうと、寿は銃を介して氷雪の結界を張った。
弾丸で呼んだ冬将軍の残滓が世界に蓋をして、残酷な未来を塗りつぶしていく。
それでも立ち上がろうとする熱量を奪い、全ては無かったことにする為に頑張るのだ。
「ぶたれたり切られたり焼かれたりっていう方法よりは痛くないと思うのだけど、これで眠るように止まってくれたら嬉しいわ……」
せめて痛くない様に。せめて悲しくない様に。
全ては無かったこと。全ては白き雪の世界で眠る様に。
『ちょっとマッテ。ちょっと……ああ。じゅんび、準備。何のために……? ひで、ひでよよよよ』
「おばあちゃんが粗骨くん達に倒されるか、粗骨くんが寒さで眠るか、根競べね。負けないわ」
敵は既に豊臣秀吉と野口英世の区別がついていない。
あとちょっとだ。あとちょっとでこの悲しい戦いも終わると信じて寿は我慢を続けた。
でも、もうちょっとだけ続くんじゃ。追い掛けて来る粗骨たちから走り回って逃れた先に……。もう一つの悲しい姿があったのだから。
『う、うしみつの兄貴……。もう……駄目だあ』
『……』
最後の粗骨が砕けて消える。
その中で、向こう側に居た増援……アヴァタール級の骨が悲しそうにしていた。
『……』
さようなら弟者たち。
ぼくは君たちの事を忘れません。
ぼくたち私たちの活躍をきっと殿さまは覚えていてくれるでしょう。
ぼくたちの名前までは憶えて居なくとも、きっと大阪のお城を守り切れれば、きっとそこに花が咲きますから。
こうして最後の戦いに突入するのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
月下部・小雪
と、とっても大きなお骨、です。
秀吉さんは天魔武者だけでなく妖怪も部下にしているのですね。
二の丸攻略のためにもばらばらにしてやります。
でも、な、なんだかちょっと悲しそうな雰囲気が出て、ますね。
コダマ、あのお骨がしゃべってる内容がわかるの、ですか?
もきゅもきゅもきゅと翻訳してくれたのを、さらに小雪が翻訳してみんなに伝えます。(伝言ゲームっ!)
骨さんにも負けられない事情があるのはわかりました。
でも、ボク達にも負けられない理由はいくつでもあります!
最後に立っているのはボク達、です!
自爆攻撃も「魔力障壁」を全開にしてなんとか耐えたらトドメの一撃、必殺の【コダマ・サンシャイン】、です!
骨さんが立派に戦ったことだけはお殿様に伝えてあげますね。
※アドリブ連携大歓迎
梅指・寿
近くで見たら本当に大きな骸骨さんね…うしみつの兄貴って呼ばれていたからうしみつくんって呼んだらいいかしら。
あっ、小雪さんの所のコダマちゃんが翻訳してくれるの?
ふむふむ…(聞いている内にプルプル震えだすおばあちゃん)
うっ、本当にどこまで健気なの…!
でもちゃんと覚悟を決めているのね、うしみつくん偉いわ。
それなら私もしっかりしないとね。(帯から刀袋を解いて短刀【徒姫】を出す)
いざ尋常に勝負なのよ、うしみつくん。
ヒルコの体格を生かして指の隙間とか骨の隙間を縫って【アサシネイトキリング】を使っていくわね。
反撃の爆発はとにかく直撃を受けないようにすぐに離れるとか他の骨や障害物に隠れてやり過ごして耐えていきたいわ。
…我儘、少しだけ我儘を言ってもいいかしら?
うしみつくんの頭撫でてあげたいの。それですごく手強かったわって伝えたいの。
私達をここまで足止めさせるなんて、本当にすごく強くて偉いわね。
無堂・理央
残りは一際デカい骨だけ、しっかり倒してここの戦闘を終わらせちゃおう。
引き続き無双馬『クロフサ』に騎乗して戦うよ。
【飛翔】でクロフサが空を駆けれるようにするけど、その前に周囲の状況を再確認。
空中に上がるって集中砲火の的になり易いから要注意、特に敵拠点の中だと尚更だね。
周囲の状況を再確認したらクロフサに空を駆けて貰うよ。
パラドクスでスナイパーライフルを生み出したら敵の頭部とか上半身狙ってズドーン。
他の人達は地上から攻めるし、敵の注意分散も兼ねた援護射撃がボクの役回りになりそう。
一射毎に立ち位置を変えて色んな方向や角度から弾丸を撃ち込んだげるよ。
敵の反撃に関しては距離を取って踏ん張って耐える。
基本必中の逆説連鎖戦な上に空中で全方位っぽい衝撃波だと完全回避できる気がしなーい。
なので壊れる前提でスナイパーライフルを盾にしてダメージ軽減、空中で踏ん張るって普通は出来なさそうだけどクロフサには頑張って踏ん張って貰おう。
●
ディアボロス達は大阪城にて巨大神像を守るために戦って居る。
迫るは巨大な骨軍団、全てが7m大の個体で構成された連中であった。
「神像は今の所無事だね。みんな、お疲れ様!」
一騎掛けして来た無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)はここで合流。
仲間たちとまずは歩調を合わせてフォーメーションである。
「残りは一際デカい骨だけ、しっかり倒してここの戦闘を終わらせちゃおう」
トループス級の骨は倒したので、残るはひときわ大きな骨だけだ。
アヴァタール級だから強いのは当然だが、ディアボロスの結束ならば勝利できるであろうと理央は感じた。
「と、とっても大きなお骨、です」
敵の様子を月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)が見上げて『ホワー』みたいな表情をしている。背の高さだけならさっきの奴も同じくらいだが、骨の肉厚さとか足に至るまでのガッシリ度合いが比較にならないのだ。
「近くで見たら本当に大きな骸骨さんね……うしみつの兄貴って呼ばれていたからうしみつくんって呼んだらいいかしら。それにしても……」
その言葉を聞いて梅指・寿(不沈の香・g08851)は頷いた。
確かに大きい。前回の粗骨くんたちも大きかったが、子供とガキ大将くらいの差はあるだろう。ただ、気になる事がある模様。
「秀吉さんは天魔武者だけでなく妖怪も部下にしているのですね。二の丸攻略のためにもばらばらにしてやります
。……?」
小雪は敵の様子をもう一度確認、そして寿おばあちゃんの様子を確認。
そしてモーラットのコダマの様子も確認してみた。
するとモキューっと何かを言っているようだが、コダマの言う事は小雪にしか分からない。
『おぉぉおぉおぉ
!!!?』
今まで無言であった『彼』は荒々しく吼えた。
目標であった神像にはまるで届いておらず、それどころか兄弟分も居なくなってしまった。
この時、『彼』は初めて死にたくないと思った。このまま何も秀吉の為に貢献できずに死ねないと思ったのだ。
『がぁぁあああっっっ
!!!!!』
ソレは闇夜の中で煌々と輝く明星の様に。
丑三つ時の怪異と呼ばれた敵が、何も無い空洞の中に輝く一片の昴!
平安鬼妖を逃れた彼らが、行くところが無ければ自分の所に来るが良いと……暖かく迎えられた僅かなひと時の思い出!
『……』
たとえこの身が果てるとも、たとえこの身が朽ちるとも。
もしみんなに忘れられ、百年も起たずに忘れられるとしても。
ぼく達はここでやらなければ成らない事があるんです。さあ、行きましょう。ぼくの兄弟。ぼくらの殿さまの為にいきましょう。たとえこの身が弾けて無くなったとしても。
「でも、な、なんだかちょっと悲しそうな雰囲気が出て、ますね」
「コダマ、あのお骨がしゃべってる内容がわかるの、ですか?」
「骨さんにも負けられない事情があるのはわかりました。でも、ボク達にも負けられない理由はいくつでもあります!」
もきゅもきゅもきゅとコダマが翻訳してくれたのを、さらに小雪が翻訳してみんなに伝えます。いわゆる一つの伝言ゲーム。悲しいですね、空しいですね。でもその思いを聞くわけにはいかないのです。
「あっ、小雪さんの所のコダマちゃんが翻訳してくれるの? ふむふむ……」
聞いている内に寿おばあちゃんはプルプル震えだしました。
年を経ると涙腺が緩くなりますからねx2倍です。もしかしたらヒルコになって外見にも影響されているのかもしれませんつまりx2倍です。
「うっ、本当にどこまで健気なの……! でもちゃんと覚悟を決めているのね、うしみつくん偉いわ。それなら私もしっかりしないとね」
もしかしたら寿おばあちゃんのツボだったのかもしれません、要するにx2倍。全部合わせてx8倍の涙の別れ。そう、お別れです! ディアボロスはクロノヴェーダの願いを聞くわけにはいかないですからね。
「結局のところクロノヴェーダ側の理屈だからね。もちろんボクたちにはディアボロスの……元の世界の一般人全ての思いがあるんだ。負けられないよね」
だから引くわけにはいかない。
みんなの希望である巨大神像を破壊させる訳にはいかないと理央おねえさんは言いました。クロフサも空を飛び、もう戦う準備は万端の様。
「最後に立っているのはボク達、です!」
「いざ尋常に勝負なのよ、うしみつくん。」
小雪はコダマに指示を出し、寿おばあちゃん守り刀を出して覚悟完了。
例えその小さな願いを踏みにじる事になろうとも、背中に背負った人類史。
涙隠して歴史の始末。復讐者ディアボロスがここに参上!!
『がぁぁあああっっっ
!!!!!』
震える。骸骨の巨大が震える。丑三つ時の怪異が震える。
過ぎた力を見に宿し、その身が朽ちて、爆ぜていく。
諸共に散華して、ディアボロスと共に倒れようとその身に誓って大爆発!!
『……』
夢を見ました。この大戦国がアヤカシの国だったという夢です。
うつけと呼ばれる妖怪総大将の下で、狸と猿が仲良く喧嘩しています。
瓶割りさんとかお腹が虫の人がいたりして、金柑頭やNINJYAも居ます。もしそんな世界だったら、ぼくも一緒に居ても良かったかもしれませんね。
『でもね、そんな未来は無かったんだ。だからその御伽噺は此処までなんだ』
お空で真っ黒な馬が丑三つ時の怪異を見下ろして居ました。
その背に居るお姫様が、ばーん! と抱え大大筒(スナイパーライフル)を撃ちました。
あちこちから撃たれて大変です。骨の一部がお姫様に飛んで行きましたが、お姫様は抱え大筒を構えて防御したようです。そして腰骨を砕き、胸の骨を砕きました。
『骨さんが立派に戦ったことだけはお殿様に伝えてあげますね』
そして近くで声が聞こえたかと思うとプリティなモーラットがそこに居ました。
その子が『みんなの願いを一つに!』と叫ぶと何処からか『良いですとも!』と声が聞こえます。きっと、モーラット『コミュ』だからでしょうね。明日を照らす太陽となったコダマが、巨大な骨を貫きました。コロンコロンと転がるシャレコウベ。何処へ向かってスッテンコロリン?
『……我儘、少しだけ我儘を言ってもいいかしら? うしみつくんの頭撫でてあげたいの。それですごく手強かったわって伝えたいの』
気がついたらそこにお婆さんが居ました。
お茶目なウインクをするおばあちゃんです。
若ぶりな格好をしてましたが……もしかしたら白いスーツと黒コートが似合うかもしれませんね。おばあちゃんは丑三つくんが気がつかない内に近くに寄って、シャレコウベに優しく短刀をつい立てたのです。それはまるで……頭をなでるような一撃でした。
「なんとか無事に終わったね。さすがにあの規模の爆発なんか回避なんかしないよね」
理央は全て終わった所で自分よりも大きな体格のクロフサを撫でた。
怪我をさせてごめんねと、スナイパーライフルと一緒に自分を守ってくれたクロフサにお礼を言ったのだ。
「私達をここまで足止めさせるなんて、本当にすごく強くて偉いわね」
「し、神像さんたちが無事で良かったです。お殿様のところに行かないと、ですね」
寿と小雪はそう言って消えていく骨を見つめた。
豊臣秀吉は人たらしだから、その場では何とでも言うだろう。
だからせめて、彼の最後を伝える時はガッカリとか言わないで欲しいなあと期待したのだ。死後は大阪の神様と言われた秀吉である。そのくらいの夢くらいは見せてあげてほしいなと……大阪城の方を見ながら新宿に帰還したのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!