リプレイ
月鏡・サヨコ
作戦は順調に進展し、ついにヒルコの確保を行う必要がない段階に入ったようだ
もうしばらく集中的に攻撃を仕掛ければ押しきれるだろう
迅速に荒浜を封鎖し、その先で冥海機の次なる一手をも封殺するために……往こう
【水中適応】を借りて潜水状態で荒浜港まで接近し、パラドクス有効射程に到達したら浮上
【水面走行】に移行して海岸線に沿うように駆け、敵施設を襲う
案内人からの注意喚起がないから工員の撤退は既に終わっているかもしれないけれど、念のため【避難勧告】も用意して必要なら使おう
『機甲軍犬連携砲撃』で施設破壊を開始
船渠や港などの開放的な施設には《巡洋戦艦海戦装『黒姫』》の砲弾を撃ち込み、爆風と弾片で荒らし回る
工場のような密閉され堅牢な外壁を持つ施設は、桂の《怪力光線砲『狗號』》による大出力ビーム砲撃で中枢部を貫通
敵が現れたら桂と背後を庇い合いながら役割分担し、片方が敵に応戦しつつ施設破壊も継続できるように
反撃は《海戦装用増設防盾》を展開して受け止めよう
……敵戦隊旗艦が炙り出されたな
想定通りだ。このまま仕留めよう
ラキア・ムーン
ふむ、荒浜について調べておいたのが功を奏したか
スムーズに進めそうだ
天正大戦国には、冥海機ヤ・ウマトと早々に手を切ってもらおう
これ以上、奴らに余計な力を付けられても困るからな
『みなと』より出撃
水面走行で移動しながら、ディヴィジョン境界を突破し天正大戦国へ
荒浜港まで移動して作戦行動を遂行しよう
施設に接近し、融甲泳女と長門の姿を確認したら仕掛ける
《RE》Incarnationを構える
【Call:Flame_Edge】起動
炎の刃を槍に重ね、伸ばして展開
そのまま融甲泳女との戦闘に移る
伸ばした刃で敵と共に施設も切り裂く
大きく『薙ぎ払い』、諸共切り裂きそして炎で施設を燃やしていこう
敵が攻撃を放出して来たら防御態勢
槍を構え、斜め後方に受け流すように敵の攻撃を迎撃
槍を当てる角度を調整し、敵攻撃の衝撃を可能な限り後方へ逃す
余波はジャケット越しに受け、敵の攻撃をしっかりと対処し敵のリズムに取り込まれないようにしていこう
施設の破壊と敵への攻撃をバランスよくこなし、トループス級へ対処だ
アドリブ連携等歓迎
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
他ディヴィジョンと連携されても困るからな。木っ端微塵に砕くとしようか
しっかり終わらせてやるよ。スクラップ
シャボン玉と侮ってくれるなよ!
【行動】
仲間と声を掛け合いながら積極的に連携して行く
戦闘中は水中適応を使い行動する
使用できる残留効果は全て使わせてもらおう
まずはパラドクスを使用し銃型のバブルメーカーを製作
空気中ではシャボン玉、水中では泡を放出する
どちらも味方や地形にはただのシャボン玉や泡だが
敵に触れると爆発する仕組みになっているから
乱戦になっても問題なく使える
敵も連携も取りづらくなるだろう
シャボン玉や泡に触れないように戦闘を行うのは難しいだろうし
ある程度の範囲まではカバーできるから
敵を攻撃すると同時に施設の破壊も進められるはずだ
敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンで受けて防ぐ
真正面から受け続けても消耗するだけだから
受け流しや自分から敵の向きに合わせて跳び威力を殺そう
必要なら臨機応変に対処する
●港・ドック破壊
パラドクストレインでヤ・ウマトの海にある潜水輸送艦『みなと』に乗り込んだ復讐者たち。
パンツァーハウンドの『桂』を伴った月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は残留効果【水中適応】を使用し海中に出る。
「作戦は順調に進展し、ついに移動中の敵を探す必要がない段階に入ったようだ」
サヨコに続きながらラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)もモノクルをかけた緑の瞳で彼女を見返しうなずく。
「うん、荒浜について調べておいたのが功を奏したか。スムーズに進めそうだ」
何しろ彼女たちは全員他の作戦にも参加している。件の荒浜港の位置は把握済みなのだ。
普段は首にかけている『解析能力補助ゴーグル』をかけた荒田・誠司(雑草・g00115)もその一人だった。
「他ディヴィジョンと連携されても困るからな。木っ端微塵に砕くとしようか」
「その通りだな。天正大戦国には、冥海機ヤ・ウマトと早々に手を切ってもらおう」
「もうしばらく集中的に攻撃を仕掛ければ押しきれるだろう。迅速に荒浜を封鎖し、その先で冥海機の次なる一手をも封殺するために……往こう」
絶対に無事帰還する事を誓うように三人はうなずき合った。
そうしてラキアは自身の【水面走行】で水上を走って移動。他二人は誠司の【水中適応】で水中から荒浜港へと向かう。三人は特に問題なく境界の霧を越え天正大戦国にあるその港付近へとたどり着いた。
そこはすでにあちらこちらが破壊され無残なありさまだった。しかしかなり厳重に警備されている。施設内はもちろんその周囲の海中にもトループス級冥海機『融甲泳女』たちが一定間隔で泳ぎ監視している。すでに復讐者から攻撃を受けているのだから当然ではあった。
「敵影発見! 敵影発見!」
それ故に水上を移動していたラキアが一番最初に見つかった。
(「どうせ倒すんだから問題ない」)
そう判断したラキアは突撃槍『《RE》Incarnation』を手に海面を蹴って港湾施設に侵入。パラドクスの力で槍の刃に炎のオーラをまとい延伸させる。
「焔の刃よ、我が敵を焼き尽くせ」
手近な二体の泳女ごと長大な炎の刃で見張り小屋の壁を薙ぎ払った。
「敵を掃討する」
そこに駆けつけた二体の泳女が黒く変質した右腕から自らを沈めた砲撃を構築して放出する。
ラキアはその一方を槍で後方へと受け流しもう一方をミリタリー調の『武装制服』のジャケットで受けつつ【ガードアップ】の効果でダメージを減らした。
その頃水中でも戦闘が始まっていた。
水中を巡回していた泳女に発見された誠司は箱型の罠作成ツール『トラップメーカー』から大量の泡を生み出す。それはこちらに向かってきていた三体の敵に触れると次々に爆発した。
「ただの泡と侮ってくれるなよ!」
「敵は排除する」
しかし休む暇もなく他の泳女たちも現れた。彼女たちは幻の潜水艦に乗ってそれぞれに誠司へと魚雷を発射する。
追尾してくるそれを避けるのは困難だ。彼はそう判断してボート型の盾『フェイク・プリドゥエン』を構えた。次々に襲い来る魚雷を盾と【ガードアップ】と持ち前の忍耐力で何とか耐え忍ぶ。
だが誠司の泡は地形に影響を与えないため単体では施設を破壊できない。敵への攻撃に巻き込むためには施設内の敵に攻撃する必要がある。そう気づいた誠司も敵に追われながら水上へと向かった。
一方ラキアと誠司が敵を引きつけてくれたおかげでサヨコと桂は発見されずに水中から港湾施設へと浮上できた。
「あそこが船きょだな」
彼女は無暗に破壊するよりも船着き場とドックに絞って破壊した方が効率的だと考えたのだ。
いくつかあるそれらの中でもまだ無事な破壊目標を見つけたサヨコは重巡級と戦艦級の中間的性能の『巡洋戦艦海戦装『黒姫』』でそれらに砲弾を撃ち込む。
激しい轟音と共に船着き場とドックが崩れていく。その音でようやく泳女たちは侵入者がもう一人いた事に気が付いた。サヨコの元にも駆けつけてくる。
「狩りを始めようか、桂」
サヨコがそう言うと彼女の背中を守るように位置取りしていた桂がワンと短く鳴く。そして向かってくる敵にサヨコは黒姫で桂はその背に装着されている大型ビーム砲『怪力光線砲『狗號』』で砲撃を浴びせる。さらにビーム砲が崩れたドックの奥にあった船体修理の工場の分厚い壁を薙ぎ払った。
「敵を排除」
サヨコたちを取り囲むように泳女たちが襲い来る。
サヨコは正面からの攻撃を海戦装の側面に装着された『海戦装用増設防盾』と【ガードアップ】で防いだ。
そして桂に攻撃しようとしていた泳女はその寸前に爆発四散する。その爆風で港の床もえぐれて大穴が開く。
「派手にやったな、サヨコ」
空気中ではシャボン玉になる誠司のパラドクスによる爆発だった。
その隣ではラキアが最後の泳女たちをかろうじて残っていたドックごと炎の刃で叩き切ったところである。
「これでしばらく奴らは船を出し入れできないだろう」
サヨコがそうだなと答えようとした時。
「だからこそ、貴様らを逃がす訳にはいかない」
凛とした声が辺りに響く。
見やれば海上を滑るようにこちらへとやってくるアヴァタール級冥海機『長門』がいた。彼女はこの状況でもうろたえず激高する事もなく品定めするように復讐者たちを見据えている。
「……敵戦隊旗艦が炙り出されたな。想定通りだ。このまま仕留めよう」
サヨコの言葉に他復讐者たちもうなずき身構えた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
月鏡・サヨコ
あなたを取り逃がせば、直ちに港湾施設の再建や宗谷への報告に着手するだろう
こちらこそ、見逃すつもりはない
長門……アヴァタール級なれど歴史上重要な戦艦の名であり、砲撃の火力は極めて強大なようだ
遠距離から撃たれ続けないように、【水面走行】で距離を詰めながら戦おう
敵の注意が仲間に引き付けられた状況では、一時的に【水中適応】で潜水し、肉薄と同時に浮上しての奇襲を行う
苛烈な砲撃の合間に攻撃の機を見出だしたなら、すぐさま《対艦軍刀『銀鉤』》を抜刀
――『月鏡流抜刀術・迅雷風烈』
電磁加速された軍刀を稲妻の如く抜き放ち、次射が放たれる前に居合の一閃を見舞う
まだ敵に余力がある時は、直撃が狙いづらい状況であっても兎に角一撃を差し込み、仲間が畳み掛ける隙を作ろう
既に仲間の攻撃で敵が疲弊しているなら、海戦装や骨に阻まれず肉体を両断できる太刀筋を正確に狙う
敵の砲撃は《海戦装用増設防盾》でガード
命中精度が高くても、砲弾の着弾点はどうしても完全に一点には集まらないはず
複数弾の爆発に多重に巻き込まれない位置取りを心がけよう
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
そうだな、ここで仕留めてしまおう
施設は破壊した。もう一回作ったところでまた破壊しに行くだけだがな!
俺の動きを封じたからって倒せるとか思ってないよな?これが俺の戦い方だ
【行動】
仲間と声を掛け合い積極的に連携していく
引き続き水面走行を借りたりや水中適応を使い行動
使用できる残留効果は全て使用する
まずはパラドクスを使用し
子犬大の蟹の機械を複数製作
待機させておく
敵の攻撃は警棒や盾で防ぐ
盾のフェイク・プリドゥエンは背負って背後からの攻撃に備える
その攻撃で動きを封じられたとしても
パラドクスで製作した蟹を呼び寄せて反撃する
蟹は酸の泡と強靭な鋏で攻撃する
上手くいけば珊瑚の拘束もなんとかできるかもしれない
必要なら臨機応変に対処する
ラキア・ムーン
さて、残るは旗艦……貴様のみだな長門
施設は破壊され、更に戦力の多くが失われたとなれば天正大戦国も貴様等を見限るだろう
他所と手を組ませたりはせん、ヤ・ウマトはこのまま戦力を減らし続けて貰う
限定解除、形状変換
再誕の槍よ更なる先へ
《RE》Incarnation:Extend……顕現!
水面走行で海上を駆ける
槍を構え、前傾姿勢
長門が此方に近付くまで待つなんぞ、悠長なことはせん
一気に仕掛ける
長門の注意を此方に引き付ける
仲間の行動に注意を払われないよう、一直線に長門を目指す
駆けながら【Call:0_0_0】起動
無現光の名の下に、遍く邪悪を滅ぼす光を!
槍に重ねて、魔力の槍を展開
魔力を高め一撃を放てる態勢へ
駆ける勢いを乗せ、そのまま槍を前へと突き出し『貫通撃』!
周囲への注意を払わせはせん、この槍で釘付けにする!
敵へと接近したらそのまま距離は離さず格闘戦へ
槍を前面に構え、盾代わりにしつつ敵の視線と移動を少しでも妨害していよう
砲撃に対して直撃コースの物を槍で防ぐ
角度を付け勢いをずらしダメージコントロールしよう
クロム・エリアル
……施設破壊作戦の完遂を確認
味方撤退の援護作戦、受領
クロム、戦線へと合流する
救援機動力を使用し、戦場へ合流
敵指揮官、長門との戦闘行動へと移行
双銃『Libra』を構える
水面走行を使用し水上機動
姿勢を低く前傾姿勢で波間に隠れるように駆ける
Ex.Bullet.Penetration……装填
敵は海戦装も含めて重武装
流石は戦艦長門を冠するだけはある
それごと撃ち抜くだけ
前傾姿勢のまま長門との距離を詰める
可能な限り零距離まで、攻撃はせず備える
ギリギリまで近付いたら、周囲を旋回しながら銃口を長門へと向け全弾「連射」
貫通弾頭……海戦装ごと本体を撃ち貫く
足を止めず駆けながら敵の攻撃に備える
高角砲より砲撃が放たれたら砲弾の軌道を確認
タイミングを合わせ双銃のスパイクで迎撃
海面に落とすように弾き砲弾の直撃を回避
爆風をアシストコート越しに受けて防いでダメージを最小限に
余波の炎があるようなら、水面走行を一時海上
海中へと落ち消火
消火が済めば再度水面走行で戦闘継続
……同盟を強固なものにはさせない
企みは、ここで断つ
●長門との死闘
月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)が仲間に向けていた紫の瞳をアヴァタール級冥海機『長門』へと戻す。
「あなたを取り逃がせば、直ちに港湾施設の再建や宗谷への報告に着手するだろう。こちらこそ、見逃すつもりはない」
荒田・誠司(雑草・g00115)は『解析能力補助ゴーグル』をつけたままうなずいた。
「そうだな、ここで仕留めてしまおう。破壊した施設をもう1回作ったところでまた破壊しに来るだけだがな!」
「更に戦力も多くが失われたとなれば天正大戦国も貴様等を見限るだろう。他所と手を組ませたりはせん、ヤ・ウマトはこのまま戦力を減らし続けてもらう」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)も油断なく敵の姿を緑の瞳でにらみ据えた。
「……施設破壊作戦の完遂を確認。クロム、戦線へと合流する」
そこに遅れてクロム・エリアル(近接銃士・g10214)も駆けつけた。彼女はフルフェイス型ヘルメット『Ex.Helm』越しに状況を確認。すでに発生していた【水面走行】の残留効果で水上を駆け素早く敵に肉薄。マズルスパイクとブレードを内蔵した『双銃『Libra』』に特殊な貫通弾頭『Ex.Bullet』を込めると敵の周囲を走って旋回しながら弾を撃ち出す。さらに間髪入れず走り回りながら貫通弾を連射。様々な角度から攻撃を仕掛けた。
それは長門の軍艦のような分厚い海戦装を貫き彼女自身にもダメージを与えた。しかし傷は浅かった。
「狙いが甘い」
言葉少なにそう言った長門はサンゴの砲弾を高角砲から撃ち出す。それは走り続けるクロムをまるで意志を持つように追尾する。
クロムは向かってくるそれを銃身に取り付けたスパイクで殴打し軌道を反らして直撃を避けた。だがすぐ近くの海面に落ち爆発し凄まじい爆風が起こる。内側にパワーアシスト機能を搭載した『アシストコート』越しでもそれに耐えきれずヒルコである彼女の小さな体は簡単に吹き飛ばされた。
しかしその頃には誠司がパラドクスで作った軍隊カニが敵機を包囲していた。
それに応じるように長門も誠司の周囲一帯に無数のサンゴを生やして足止めする。そして刃のように鋭くとがったサンゴが全方位から彼を串刺しにしようと迫る。
誠司は背後からの攻撃を背負った盾『フェイク・プリドゥエン』で防いだ。他は丈夫で電気を流す事もできる『電光警棒』で受けようとする。しかしとても警棒だけで対応できる量ではない。カニを呼び寄せる間もなく拘束された足を貫かれた。
「ぐあっ! ……っ俺の動きを封じたからって倒せるとか思ってないよな? これが俺の戦い方だ!」
誠司の激痛に耐えながらの命令で待機していたカニたちが一斉に酸の泡を吹き強靭なハサミで長門に切りかかる。酸が海戦装を溶かし敵の体をハサミが切り裂いた。
吹き飛ばされ体勢を立て直しているクロムと足を貫かれた激痛により身動きの取れない誠司。
「限定解除、形状変換。再誕の槍よ更なる先へ。『《RE》Incarnation:Extend』……顕現!」
その隙を縫うようにラキアが動いた。リミッターを解除し変形した突撃槍を手に水面を駆け真正面から長門に肉薄。パラドクスの力で槍の上に魔力の槍を展開し走る勢いのまま槍を突き出して敵の懐に飛び込む。
「無現光の名の下に、あまねく邪悪を滅ぼす光を!」
真正面からの攻撃が意外だったのだろう。長門は一瞬面くらった顔をした。しかしすぐに切り替えて体を横に反らしダメージを軽減させる。そして間髪入れずに主砲の斉射を行う。4基の主砲からの砲撃がラキアを襲う。ただでさえ高命中精度である上にこの至近距離だ。4つの砲弾はすべて正確にラキアへと向かってくる。
それでも彼女は引かなかった。
(「周囲への注意を払わせはせん、この槍で釘付けにする!」)
1つに槍の穂先を当て軌道を外させ別の角度から飛んできた弾にぶつけて爆発させる。その爆風にあえて乗って後方に飛び3つ目の砲弾を避けた。だが4つ目は避けられないし防ぐ事もできない。『武装制服』のコートでわずかに軽減させたダメージで血を吐きながらも間を置かず再び敵に肉薄。長門の視線をさえぎるように再び槍を突き出す。
「……同盟を強固なものにはさせない。企みは、ここで断つ」
さらに体勢を立て直したクロムが再接近。リロードした弾を放つ。
そして誠司も膝をつきつつ軍隊カニを操作。泡とハサミで追撃する。
いくら強力で冷静沈着な長門と言えどこのすべてを1度に対処するのは至難の業だ。加えてもう1人いるはずの復讐者の存在も気がかりだった。だが周囲を見ようとすれば必ずラキアの槍に阻まれる。おかげでほんの一瞬4人目の復讐者への警戒がそれた。
「――【月鏡流抜刀術・迅雷風烈】」
サヨコは仲間たちが敵を引きつけている内に【水中適応】で潜水し機を狙っていたのだ。長門の隙を見逃さず軍艦の外壁すら切断すると噂される『対艦軍刀『銀鉤』』の柄を握り海上へと急浮上。電磁誘導によって高速の抜刀を可能とする軍刀用機械化鞘『電気投擲鞘『斗號』』から刃を抜き放ちながら泡で溶けた海戦装の隙間を縫って敵本体に斬撃を浴びせる。
「っ……!」
胴を両断されながらも長門はサヨコへも主砲斉射する。自身の死を自覚しながらも使命を全うしたのだ。
サヨコは『海戦装用増設防盾』を構えて砲弾の直撃は避けた。しかし至近距離からの強力な爆風に耐えられず後方へ吹き飛ばされる。
「くっ……!」
吹き飛びながらも空中で体勢を立て直し水面に着水。油断なく身構え敵の様子をうかがう。
「……敵指揮官の沈黙を確認。戦闘行動を終了する」
長門が完全に動きを止めた事を確認したクロムの言葉に復讐者たちはようやく安堵の息をついたのだった。
強力なアヴァタール級冥海機『長門』を討ち港湾施設を破壊した復讐者たち。これでヤ・ウマトと天正大戦国の連携も阻害できただろう。
彼らは荒浜港からヤ・ウマトの『みなと』まで戻りパラドクストレインに乗り込んで無事最終人類史へと帰還したのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【アヴォイド】LV1が発生!