MI作戦を調査せよ(作者 baron)
#冥海機ヤ・ウマト
#ミッドウェー海戦~哨戒情報戦
#ミッドウェー鎮守府
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「イレギュラー『ディアボロス』によりグアム鎮守府は陥落し、愛する娘達の多くが水底に消えた。
敗戦の責は全て、この『超大和』にある。
ディアボロスは勝利の余勢を駆り、ミッドウェー鎮守府へ攻め寄せんとしている。
これ以上の侵攻は、確実に食い止めねばならぬ」
超大和はゆっくりと、確実にみなに語り掛けている。
目の前にいるアヴァタール級やジェネラル級に、あるいはトループス級や一般人へと語り掛けた。
「大本営は、ここに『MI作戦』を発令する。
作戦目的はディアボロスの迎撃および移動拠点の破壊。指揮を執るのは、この『超大和』である。
全艦隊の半数は、共にミッドウェー海域へ出撃せよ。
残る半数は、真珠湾の防衛及び、各ディヴィジョンとの折衝を続け、『AU作戦』『ER作戦』の始動を急ぐのだ。
冥海機ヤ・ウマトの興亡、この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ!!」
その言葉にクロノヴェーダは、あるいは所属する人々は行動を始める。
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「知っての通り、ミッドウェーでの哨戒作戦を開始している。敵が罠を仕掛けて待ち構えており、これを逆手に取る為だ」
アウグスト・エステルブリッツ(人間の思想家・g08506)が説明を始めた。
既に攻略旅団の方針に従い、ミッドウェー諸島に向かっている者も多いとの事だ。
「諸君らの一部とその友人たちは行ったかもしれないが、ミッドウェー海域に向けて、潜水輸送艦『しぶや』が向かった。
無事にミッドウェー海域に到達すれば、パラドクストレインで移動し、直接ミッドウェー海域に移動可能だ。
しかし、この事態を重大視した冥海機側では、断片の王である『超大和』が直々にミッドウェー鎮守府に出陣している」
ディアボロス迎撃作戦『MI作戦』を発令したと予知されているとか。
恐るべきことに『超大和』は、自らを囮としてディアボロスにミッドウェー鎮守府を襲撃させ、その上でミッドウェーの海域を多数のジェネラル級艦隊で包囲、ディアボロスを殲滅する作戦を立てているとのことだ。
「断片の王が出てきた以上、ミッドウェーで完全勝利を収めるのは難しいかもしれん。
だが断片の王さえ倒せば冥海機ヤ・ウマトを滅ぼし、広大な海を最終人類史に奪還する事も可能となる。
この戦いに勝利をもたらすには、史実のミッドウェー海戦同様、哨戒作戦による情報の収集が不可欠だ。
ミッドウェー海域に広く展開する敵の布陣を暴くと共に、ミッドウェー島への強行偵察や、潜水輸送艦『しぶや』の護衛などを行って、勝利への道筋を切り開く!」
アウグストの言葉に参加した者も、そうしようと思って居る者も、まだ耳にしただけの者も興奮しているようだ。
何しろ断片の王を倒せるチャンスであり、無理だったとしても大多数を討てる可能性が高い。
ロマノフの方で冬に戦いを挑むべく奮闘しているようだが、ミッドウェーでの激戦に勝利すればその次くらいには可能かもしれない。そうなれば、広大な領域が歴史へと帰還するだろう。
「まずは、ミッドウェー海域の哨戒活動の作戦を立案し、探索する海域や目的の設定を行ってくれ。
ここで採用された作戦に従って、哨戒活動などを行う事になる」
作戦の骨子は、
『しぶや周辺で、敵哨戒部隊を迎撃する』
『ミッドウェー鎮守府の偵察を行う』
『ミッドウェー鎮守府の周辺海域で哨戒活動を行い、ジェネラル級の艦隊の位置を掴む』
の何れかとなるので、その選択を行った上で、作戦の詳細を詰めるようにしてくれとのことだ。
「ジェネラル級の艦隊の位置を掴む場合は、『しぶや』が展開するミッドウェー島の西側の海域以外。
『北西』『北』『北東』『東』『南東』『南』『南西』の海域を指定して調査する必要があるだろう」
遭遇する敵と戦った全てをデータとして持ち帰り、それを手がかりとして、最終人類史で分析調査する事になるらしい。
10月分の攻略旅団の提案も合わせる事ができれば、有力な情報を手に入れ、次の作戦に活動できるとのことだ。
なお、周辺の調査自体は殆ど終えているが、繰り返していけば布陣の詳細なり防御施設があるかなどを調べることが出来る余裕が出来るだろう。決して無駄ではないとアウグストは付け加えた。
「史実の太平洋戦争の転換点とされる『ミッドウェー海戦』が、冥海機ヤ・ウマトで行われる事となった。
冥海機がこれまで得た情報から、移動拠点を利用してディアボロスが増援を送り込んだり撤退している。
そう考えるのは、納得がいく。ゆえにここで罠を噛み破る為の戦いが必要になるだろう。
ミッドウェーで超大和を討ち取るのは難しいかもしれない。だがここで敵戦力に大打撃を与える事ができれば、イースター島などの別方面からの真珠湾攻略も視野に入る。どこまで戦果を拡大できるかは、皆の活躍次第となるので、頑張って欲しい」
アウグストはそうまとめると、皆の相談を見守るのであった。
リプレイ
シル・ウィンディア
方針:『ミッドウェーの海域で哨戒活動を行い、ジェネラル級の艦隊の位置を掴む』
方角:東
ええと、今の所、「東」の方角がまだ哨戒活動がされてないんだね。
それなら、わたしは「東」の方角へ哨戒活動を行おうかな。
方法としては、固定の指向性ソナーもいいんだけど、やっぱり実際に目で見て現場に行きたいかなぁ。
ということで、ちょっと距離はあるけど水中適応で海底を進んでいくよ。
ダイビングスーツを着用して、左腰にはハンディタイプのソナーを所持。
右腰には、水中でも使える防水用モニターを用意。
ソナーの情報をモニターに記録できるようにしておくね。
頭には水中と暗所でも使える小型カメラを取り付けるよ。
こちらで動画を取って情報収集だね。
あとは、しぶやを残して哨戒活動開始。
気になるものは確実に記録を取っていくよ。
特に、不意を打てそうなサンゴ礁とか、岩陰とか、そういうものを重点的に目視の哨戒を行っていくね。
これで全方位の哨戒は出来たのかな?
まだまだやることは多いけど、一歩ずつ焦らずに行かないとね。
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「ええと、今の所、『東』の方角がまだ哨戒活動がされてないんだね」
ディアボロスたちのミッドウェー紹介網、シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)のアイデア発表の壇である。
『ミッドウェーの海域で哨戒活動を行い、ジェネラル級の艦隊の位置を掴む』
幾つかある目標の中で、シルはこの目標を選んだ。
その上で、全周のうち唯一照会が行われて居ない東を選んだのである。
「それなら、わたしは『東』の方角へ哨戒活動を行おうかな。方法としては、固定の指向性ソナーもいいんだけど、やっぱり実際に目で見て現場に行きたいかなぁ」
現在、ひとまずザっとセンサーで調べ、そこの詳細を掴みに行く作戦が多い。
その上で様々な方法で補強するという訳だが、シルは幾つかの計器を持ち込んだ上で、目視を重ねるという方法を選んだ。
「ということで、ちょっと距離はあるけど水中適応で海底を進んでいくよ。左の腰にはハンディタイプのソナーで、右の腰には防水用モニターだね。これで新宿に送信したり持ち帰るだけではなく、現地でも確認できるようになるの。頭にも暗視用の小型カメラを就けて隠れながら移動するって感じだね」
この方法で目視を最後に重視する利点は、隠れることが可能だという事だ。
動物に頼ったり、ドローンを使うのも悪くはないが、どうしても意図的に隠れたり場所をピックアップできないのである。
「気になるものは確実に記録を取っていくつもりなんだけど……。特に、不意を打てそうなサンゴ礁とか、岩陰とか、そういうものを重点的に目視の哨戒を行っていくね」
シルがもっとも関心を持ったのは、隠れられるチェックポイントである。
それらは敵が隠れている可能性もあるし、施設が用意されている可能性もある。
それと同時に、ディアボロスが隠れて接近も出来るのだ。関心を持たざるを得まい。
「これで全方位の哨戒は出来るのかな? まだまだやることは多いけど、一歩ずつ焦らずに行かないとね」
作戦の立案タイムはひとまずこれで終了。
実際に何があるのか、何を見つけるのかは状況にもよるだろう。
後は一通り判った上で、複数の手段を用いて、より突っ込んで何を調べるかの話であろう。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
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『見つけなきゃ見つけなきゃ』
『我らの敵を見つけないと』
遠目にであるが、海中と海上に敵集団を発見した。
広く浅く、海上が得意な個体が海の上を、海の中が得意な個体が海の中を進むようである。
『見つけたらこの柄杓で……』
ナニをするんでしょうかね?
もちろん、ディアボロスとの戦闘であろう。
シル・ウィンディア
相棒のアンゼリカさん(g02672)と共に迎え撃つよ
向かってくる脅威はしっかり払わないとね
カメラが録画モードになっているかも確認。
わたしは水面走行の効果で水上で迎え撃つよ。
…ふふふ、冥海機さん、探し人はわたしでいいのかな?
簡単には捕まってあげないからねっ!
水面を走りながら高速詠唱で隙を減らしながら、水精の嵐撃を放つよ!
水の精霊の怒りをその身に受けてっ!!
パラドクス通信で水中のアンゼリカさんと連絡を取り合いつつ連携。
弱っている敵がいる場合、水中にもぐってその敵へ向かって攻撃を仕掛けて倒しにかかるよ。
逆に、水上の敵が弱っていた場合、アンゼリカさんへ伝達して、その間、わたしは水中の敵を抑えにかかるよ。
海面の上下で連携しながら倒せる敵は確実にっ!
片方が水上にいる間は、もう片方が水中に…。
確実に戦場を抑えにかかるよ。
戦闘が終わったら、水中適応で水中にもぐってアンゼリカさんと合流。
ハイタッチをした後には、そのまま「しぶや」に戻るよ。
さてさて、この戦闘のデータも必要だしね。
どんな解析になるんだろうね?
アンゼリカ・レンブラント
相棒のシル(g01415)と
残る東の哨戒活動ばっちり決めたんだね、流石
さてさて敵部隊をやっつけないとだ
水着着用で【水中適応】を使いつつ水中を移動
水上のシルとは【パラドクス通信】で連絡を取り合い、
仕掛けるタイミングを合わせようっ
ふふふ、ディアボロスは水上のみにあらず
冥海機を許さぬ復讐者はここにもいるぞ!
海の中が得意な個体は私にお任せだよっ
パラドクスの雷光斬撃で力強く斬りこむっ
反撃もしっかり堪えそのまま水中を基本に戦うよ
障壁を全開、私の鍛えた肉体はこのくらいへっしゃら!
弱っている敵が水上にいれば
水面走行の効果をお借りして水上に現れ確実に仕留める
水上と水中、シルと連携し時に役割を交代しながら
立体的に動き、敵の数を減らしていくね
敵の数が減ってくれば、撤退などさせはしないよっ
包囲するように鋭き動き、パラドクスで殲滅だよ
輝け、《雷剣波紋衝》!
これで全部かな?
シルと水中で合流ししっかりタッチし喜びを分かちあおう
されさて全方位を調べ、徐々に調査の精度もあがっているね
このまま断片の王まで一気にいきたいね!
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ディアボロスたちはミッドウェーへとやって来た。
これで何度目かの出撃は忘れてしまったが、今回の成果に関しては判る。
「やりましたーっ。ホっとしたのー」
「残る東の哨戒活動ばっちり決めたんだね、流石」
シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)をアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が祝福する。拠点となる潜水艦『しぶや』の周囲の方向を一通り調べ、奇襲で全滅と言う未来などがないようにしたのだ。
「まー、難易度とか下がり易くなるらしいから、二周目も無駄じゃないそうだけど……。それはそれとして、向かってくる脅威はしっかり払わないとね」
シルは親友が我がことのように祝ってくれたことに喜びつつ、何度も連れまわして申し訳ないと思った。しかし、二度目の調査が無駄ではないと聞くと、何処までやるべきなのか悩むところだ。とりあえず海の上を走りながら、身に着けたカメラなどを確認して行く。
「ああ、敵の配置が判ってから罠の類を調べに行ける判るもんね。その辺りはまた今度相談するとして、さてさて敵部隊をやっつけないとだ」
アンゼリカは色々と水中の地形や海流を知らべ、その様子を元に移動する手間と、それを最初から知っている知識と体験の差を考えた。今現在、彼女だけは水中に潜り始めているが、手元のモニターで見ながら移動するので何も知らないよりもスムーズに移動できるているからだ。だが、ここでの決断と新宿に戻っての決断という物は違う物だ。やっっパリ調べようと思ったり、逆にもういいやと思う事もあるので、この場所では何とも言えないのである。
こうしてシルは海の上を、アンゼリカは海の中を進んでいく。
やがて作業中らしき敵部隊と遭遇し、相手側の哨戒ラインに引っ掛かったのである。
『来たわ。ディアボロスが来たわ』
『このひしゃくで水を掛けないといけないわ』
敵もまた海上と海中に居り、それぞれにこちらに向かって来る。
何かの作業中だった味方を守り、ディアボロスを倒すためであろう。
「……ふふふ、冥海機さん、探し人はわたしでいいのかな? 簡単には捕まってあげないからねっ!」
シルは水面を走りながら小剣と杖を掲げて高速詠唱。
海上で相手の動きを知っていた利を活かし、先手を取る。
「仕掛けるタイミングを合わせようっ。ふふふ、ディアボロスは水上のみにあらず、冥海機を許さぬ復讐者はここにもいるぞ!」
アンゼリカはやや遅れて敵に向かっていった。
パラドクス通信でシルと連絡を取り合いながら、どちらかがどちらかの相手に隙を見せない様にする為だ。こちらも仲間の援護をし難い動きだが、そこは親友を信じてまずは目の前の敵を倒してから向かおうと、アンゼリカは魔力と闘気を手に集めて行った。
「攻撃開始! 水の精霊の怒りをその身に受けてっ!!」
『きらい、キライ、機雷!』
シルの斬撃は大波を作り出すと、敵はそれに向けて機雷を放った。
爆発で跳ね除けようというのか分からないが、シルは杖から本命の波を放つ。
「命を育みし水の精霊達よ、激しき怒りの波動にて、我が前の敵を飲み込めっ!」
シルの魔力は大津波となって海上の敵を飲み込み、三体巻き込んだ中の二体を叩き潰した。
残る一体も風前の灯だ。
「雷光よ、我が剣に集いて敵を焼き払え!」
その頃、アンゼリカは敵を雷光の剣で切裂いていた。
闘気と魔力が混ざり合い作られたためか、アンゼリカ自身からも雷が迸っている。
『ああ。いたい。痛い。死んでも苦しい。この絶望を貴女にも!』
「全障壁を最大全開! 私の鍛えた肉体はこのくらい、へっちゃらだよ!」
敵は絶望による霧と瘴気を振りまいて来た。
アンゼリカは複数ある障壁を展開し、それに耐えながら体を鍛えるための精神を総動員する。明日を延ばすために掴んだこの手は止まらないぞ!
『ああ、うらめしい』
敵は同じ三体を巻き込み、体力の少なかった一体を撃破して残り二体は重傷だ。もちろん他にも居るので油断は出来まい。
「アンゼリカさん! ここは連携して狙い易い敵から狙っていこっ!」
「了解! パラドクスに上下は関係ないからね。立体的に動くよ!」
シルとアンゼリカはここで担当を複合させた。
海中の敵を倒すためならシルが水中に潜り、海上を先に倒したいならばアンゼリカが水面に顔を出す。時間を掛けて動く場合はそんなに上手く行く筈は無いが、パラドクスは一瞬で、高低差は関係ないので問題はない。生じる間合いの誤差を、パラドクス通信で補い合って攻撃するまでである。
「これで全部かな?」
「かもー」
やがて二人は周囲の敵を粉砕。
傷つきこそしたが軽傷を大きく超える程ではない。
アンゼリカが声を掛けると調べていたシルが答えてハイタッチする。
「さてさて、この戦闘のデータも必要だしね。どんな解析になるんだろうね?」
「今のところはどこの数が多いとか、起伏や海流を使って守りが堅そうとかじゃない? ともあれ全方位を調べ、徐々に調査の精度もあがっているね。このまま断片の王まで一気にいきたいね!」
シルが『しぶや』に戻りながら呟くとアンゼリカは判る範囲で答えた。
ミッドウェー島はともかく、海域に関しては敵の配置を一通り調べたくらいだ。
センサーやら動物やらの情報を重ね合わせ、ジェネラルが居るかどうかや、手薄だったり厳重だったりというところであろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!