リプレイ
文月・雪人
※アドリブ連携大歓迎
ヤマトタケルに倣って女装とは、シルシュもまた無茶な事を言うね
でもまあハロウィンも近い事だし、仮装の一種と思えば何とか?(にゃふふと笑い
秋らしい紅葉柄が鮮やかな、女性用の着物に着替えて
艶やかな黒髪のかつらを被り、白粉で肌を整えつつ、唇には紅を差す
どうかなクダ吉、似合ってる?
やるならトコトン本格的に、だってその方が面白そうだしね♪
荷車に酒樽を乗せて、仲間と一緒に駐屯地へと運ぼう
「すみません、近くの村の者なのですが、
龍造寺四天王様から龍造寺四天王様へ、お酒を運ぶように言われまして……」
多少の不自然は恥じらうような仕草で誤魔化しつつ、酒宴へと紛れ込む
酒宴の準備にはてきぱきと働き
酒の進みを見計らいつつ、杯が空いたらそっと笑顔でお酌をして
酒を途切れさせる事無く飲ませ続けよう
宴の盛り上がりに請われたら、優雅な動きで舞の一差しも
九州男児は見栄っ張りだからねと、天の声も聞こえるよ
仲間と連携して、感嘆の表情で合の手を入れ
気持ちよく自慢話や武勇伝を語ってくれる様に
場の雰囲気を誘導していこう
西堂・千衛蔵
女傑に変装できる奴を募集しているだと?(よく聞いてなかった顔)
どうやら、自分が出るしかなさそうだな
女装はしたことがないが、まあ何とかなるだろう
いつもの装備の上から女物の着物を着て、燈篭の代わりに頭にかつらを被り、白粉をはたいて紅をさす
こんなもんか
「どうだ、赤煙。中々のもんだろ」
なに、駄目だと? 言葉遣い? なら……
「どうかしらぁん、赤煙?」
おい、何でそっぽを向くんだ
気を取り直して、酒を満たした樽を【怪力無双】で複数担いで、当然のように駐屯地に入っていく
見咎められたら「お酒を持って参りましたの」と言って、樽を開けて酒の匂いを嗅がせて、「誘惑」して誤魔化す
酒宴に紛れ込んだら、笑顔を絶やさず、盃が空いている奴がいないように酌して回る
酒を注ぎながら、相手の話に大袈裟に驚いて、大袈裟に褒める
色気は出しようがないので、愛嬌を出していこう
おっと、がに股にならんように注意しないとな
「龍造寺四天王と言えば、勇猛果敢で知られた天魔武者の方々、当然お酒も強いのでしょう」
などと「挑発」して、どんどん飲ませよう!
改竄世界史天正大戦国、肥後国。
龍造寺四天王の駐屯地では、決起会と称した酒宴が開催されていた。
「がっはっは。これで日向攻めは勝利したも同然よ」
アヴァタール級天魔武者『龍造寺四天王』の言葉に、配下のトループス級天魔武者『龍造寺四天王』達が是と答える。
そう。彼らは知っている。一騎当千な龍造寺四天王達の弱点を敢えて挙げるならば、功名心の強さであった。己が為、他の龍造寺四天王を出し抜いたりが日常茶飯事な彼らに取って、団結力など無いも同然。だが、それが生み出されればどうなるか。
(「ただのトループス級と侮るならば、其処が彼奴らの墓場となろう」)
島津だろうと大友だろうと、まして、あの復讐者だろうと龍造寺四天王の猛攻を防ぐことは叶わない。
そして、その考えは正しかった。一丸となり、連携を駆使する龍造寺四天王は、当然ながら脅威そのものの軍隊であった。日向国は彼らによって蹂躙され、奪取の憂き目を見ることになるだろう。
そう、もしも、連携を駆使するのならば。
――その前提を崩すべく、復讐者達もまた、この肥後国での暗躍を開始しているのであった。
「すみません、近くの村の者なのですが、龍造寺四天王様から龍造寺四天王様へ、お酒を運ぶように言われまして……」
紅葉柄鮮やかな衣服を纏った美しい女だった。艶やかな黒髪は腰まで伸び、白い肌と対照的な赤い唇が、蠱惑的な輝きを放っていた。
「お酒を持って参りましたの」
愛嬌を携えた朗らかな女だった。村から女がここまで持ち運んだであろう大量の樽には、何れもが酒が満ち溢れていた。芳しい酒精の香りに、宴の最中だったトループス級龍造寺四天王は「おうとも」と喜びの声を上げた。
「兄弟共! 肥後の民もまた、我等を祝福してくれている! 明日は最後まで戦い抜くぞ!」
「是! 是! 我等龍造寺四天王に敵はなし!」
「折角だ。村人よ。お前達も飲んでいけ。なぁに、我等龍造寺四天王に一般人を取って食おうとするような不届き者などおらん。宴を楽しんで行くとよい!」
明らかに浮かれた様子で、二人の女を迎え入れる龍造寺四天王達。
女は女でお零れに与ることを期待していたのか、一も二もなく、龍造寺四天王の言葉に従っては酒宴に紛れていく。
旨い酒。旨い肴。そして、美人の酌。
この世の春を謳歌する龍造寺四天王達の酒宴は、いつの間にか決起会どころか大宴会へと様相を変えて行っていた。
(「いやー、『熊襲大作戦』ってどうなんだろうって思ったけど、上手く行きそうだね」)
女の一人、紅葉柄の着物を纏った淑女こと、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)が小声で囁く。
(「このまま酔い潰して、さくっと終わらせちまおうぜ」)
対してこくりと頷くのは、愛嬌の女と太鼓判を押された西堂・千衛蔵(竜燈鬼・g01901)であった。
因みに二人とも、龍造寺四天王達が打破すると息巻く復讐者であり、そして、性別:男であった。
何故この二人が酒宴に紛れ込んだのか。
それを語るには、少しだけ、時を巻き戻す必要があったのだ。
「ヤマトタケルに倣って女装とは、シルシュもまた無茶な事を言うね」
パラドクストレイン内部。改竄世界史天正大戦国に向かう車両の中、念入りな着替えと化粧で自身を塗り替え、美女へと転じていく雪人は、プラットホームでの時先案内人の言葉を思い出し、にふふと笑う。
「でもまあハロウィンも近い事だし、仮装の一種と思えば何とか?」
補正下着と詰め物で体型を女性に近付け、着物で覆った彼――否、彼女は、白粉や紅の効果もあって美しかった。そもそも整った顔立ちの雪人なのだ。女装が似合わない筈も無かった。
「女傑に変身出来る奴を募集していたからな。俺の出番が来てしまったか、と言う心境だったぜ」
いつもの装備の上に女物の衣服を纏い、女傑を装う千衛蔵は、我が出番来たりと力強く笑う。因みに女装初体験であった。だが、その緊張をおくびにも出さない辺り、胆力の強い男でもあった。
「どうだ、赤煙。中々のもんだろ」
主の問いにサーヴァントであるミニドラゴン『赤煙』は目を細める。そこに居たのは何処からどう見ても女装しているだけの千衛蔵で、これに惑わされる者がいるとは信じ難い。そんな目をしていた。
「なに、駄目だと? 言葉遣い? なら……『どうかしらぁん、赤煙?』。これでどうだ?」
あはんうふんとかではなびきませんよ? との時先案内人の言葉が刹那に脳裏を過った気がしたが、ともあれ、と主人と従者は見つめ合う。零れた赤煙の溜め息は重かったが、それでも、こくりと首肯する。
敵は天魔武者。人でも無ければ、人に近しい存在でも無い。むしろ彼の外見を女傑と認識するかもしれない。赤煙の溜め息にそんな諦観的な思いがあったかどうかは判らなかったが、ともあれ、従者が見せた同意に、がははと千衛蔵は気を大きくした。
「どうかなクダ吉、似合ってる?」
一方で己がサーヴァントのクダキツネに問いながら、雪人もまた自身の姿を整えていく。
もしかしたら、己の分身たるサーヴァントに語り掛けながら女装するのは、サーヴァント使いによくある光景なのかもしれなかった。
――そんな理由を語ったか語っていないか、な回想シーンも終わり、二人の思考は酒宴会場へと移っていた。
「龍造寺四天王と言えば、勇猛果敢で知られた天魔武者の方々。当然お酒も強いのでしょう?」
「そんな戦いと勝利が! 龍造寺四天王様はお強いのですね」
千衛蔵が酒を注いで回れば、その側から雪人が龍造寺四天王達を持ち上げ、酒を進ませていく。もはや接待や夜のお店斯くやの光景に、空となった酒樽は積み上がり、そしてぐがーとした鼾の音が、其処ら彼処で聞こえて来た。
「まあまあ。おねむですか? いいんですよ。片付けは私達に任せて下さい。龍造寺四天王様。明日は大切な戦が待っているのでしょう?」
「お眠りなさいな。龍造寺四天王様。その微睡みも幸せなものです」
そして二人は、寝落ちしていく龍造寺四天王達を言葉巧みに誘導していくのであった。
ちなみに天魔武者が深酔いして寝落ちするのか。そもそも睡眠が必要か、酒酔いするのかは議論の余地があるのだが、此度はそういう作戦である。雰囲気酔いとも呼べるし、二人の持ち上げが龍造寺四天王達の内部機構に重篤な誤作動を引き起こしたのかも知れない。
まあ、敵が歴史侵略者ならば、此方も復讐者。双方とも常識外の存在である以上、理詰めでは問えないだろう。結果を素直に受け止めるしか無いのだ。
(「恐るべしは時先案内人だな。助言は素直に聞き入るべきか」)
彼ら彼女らの言葉は予知と言う不可思議なそれによって紡がれている。
ならば時先案内人の言葉に従った二人が女装で酒宴を盛り上げれば、龍造寺四天王達が寝入ってしまうのは当然のことなのだ。風が吹けば桶屋が儲かるとの諺ではないが、結果はそういう物と受け止めるしかない。
「おうおう。お前らが村から来たって言う女どもか?」
そして、忙しく動き回る二人に目を付けたのだろう。五色に輝く一際体躯の良い龍造寺四天王が、二人の間にどかりと座り、がははと酒を呷っている。彼こそアヴァタール級龍造寺四天王。この軍を率いる将でもあった。
「お前らのお陰で宴は大盛り上がりよ。こりゃぁ、村に対して礼の一つや二つ、考えんとな」
酔漢とはまさにこのこと。よもや二人が復讐者など露とも思わない龍造寺四天王は、二人の肩を抱きながら、そんな大口を叩いていた。
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効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
いやぁ、お店勤めなお姉さま方のご苦労が良く分かるというものだね。
天魔武者の寝顔というのもまた滅多に見ないものだけど、
油性ペンで落書きしたくなる衝動は抑えておこう。
龍造寺四天王の上機嫌ぶりを保つべく、
艶やかな女性の振りを続けて、笑顔と共にお酌をする。
武功を挙げてきた自慢話には、特に感嘆の声で相槌を打って、気持ちよく煽てながら続きを促そう。
九州統一を果たしたその後で、次に目指す侵攻先として、中国四国地方の話も聞けないか、
なるべく自然な流れとなる様に話を誘導していきたい。
龍造寺四天王様のご活躍、お話を聞くだけでも心躍ります、もっと聞かせて頂けませんか?
もし皆様方が来られずに、この肥後が島津の領地となっていたら、私達の村も今頃どうなっていたことか。
やはり九州の地を統べるのは、龍造寺の殿様をおいて他にありません。
九州全土を制した後は、海をも越えて行かれるのですか?
中国四国地方とは、一体どんな所なのでしょう。
どんな敵が待っていようとも、きっと龍造寺四天王の皆様の敵ではありませんね!
西堂・千衛蔵
アドリブ連携歓迎
これ程うまく行くとは思わなかったぜ
折角だからもう少し愛嬌のある演技を続けてみる
トループス龍造寺四天王に続いてアヴァタール龍造寺四天王も持ち上げて情報を聞き出してやろう
それにしてもややこしいな……
【口福の伝道者】でこっそり増やした酒を次々と盃に注ぐ
「お礼などとはとんでもございません
龍造寺四天王の皆様も宴を通して絆を深められたご様子、明日は大将の龍造寺四天王様の指揮の下、一致団結して戦に向かわれるのでしょう
全ては龍造寺四天王様の采配の賜物ですわ」
村について突っ込んだ話をされると困るので誤魔化しておく
肥後国には在野の戦力、アヴァタール級天魔武者が多数いると聞く
その中には入田局のように、特殊な技術や知識を持つ曲者がいるかもしれん
その辺りを聞き出してみる
「龍造寺四天王様の武に惹かれて、肥後国の名のある天魔武者の方も龍造寺様の下に続々と集まっておられるとか
後々龍造寺四天王様の部下になるのなら、さぞ戦に秀でた方々なのでしょうね?」
何故だろう、女装してるといつもより口が回る気がするぜ……
(「これ程うまく行くとは思わなかったぜ」)
上機嫌の龍造寺四天王に愛嬌を振りまきながら、しかしと、西堂・千衛蔵(竜燈鬼・g01901)は内心でのみ、噴き出した汗を拭う。
流石は熊襲の地。ヤマトタケルを模した作戦は大成功だったようだ。ならば、このまま突き進むのみと、千衛蔵はぐっとガッツポーズを取る。無論、内心でのみだが、その気合いは確たる物であった。
(「そして、トループス龍造寺四天王に続いてアヴァタール龍造寺四天王も持ち上げて情報を聞き出してやろう」)
それにしても、と思う。龍造寺四天王が多過ぎてややこしいな、と。
まあ、この場で残って居るのはアヴァタール級龍造寺四天王であり、トループス級龍造寺四天王は既に夢の中だ。復讐者達が何らかの行動を起こさない限り、以降、龍造寺四天王はアヴァタール級龍造寺四天王を指す言葉となるだろう。多分、きっと。
(「……いやぁ、油性ペンで落書きしたくなるね」)
地の文を早速否定するかのように、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)がうずうずと指を動かす。だが、それは我慢だ。折角開いた活路をむざむざと潰すつもりもない。
(「しかしまぁ、天魔武者の寝顔なんて滅多に見るものじゃ無いしなぁ」)
なんかそういうパラドクスで眠らせている復讐者も居るような気がするが、まあ、フレーバー・テキストを振りかざすつもりも無い。
ともあれ、湧き上がる衝動を何とか殺しつつ、雪人も千衛蔵と共に、アヴァタール級龍造寺四天王へと立ち向かうのだ。夜のお店のお姉様方達の如く。
「こりゃぁ、村に対して礼の一つや二つ、考えんとな」
「いいえ。いいえ。お礼などとはとんでもございません」
酔漢なアヴァタール級龍造寺四天王の言葉に、しかし、と千衛蔵は首を振る。当然だが、彼らは村人を装って駐屯地に侵入した復讐者に過ぎない。来たと自称した村の事を聞かれ、齟齬が出ても困るし、何より、村人達に迷惑を掛ける気は無い。話を逸らすべし、と多量の酒を注ぎつつ、千衛蔵は言葉を続けた。
「龍造寺四天王の皆様も宴を通して絆を深められたご様子、明日は大将の龍造寺四天王様の指揮の下、一致団結して戦に向かわれるのでしょう。全ては龍造寺四天王様の采配の賜物ですわ」
「むむ。そうか。ならば日向での勝利の暁に改めて礼をすることにしよう」
呵々と上機嫌に笑う龍造寺四天王。
このまま作戦が成就すれば、そんな時は二度と来ないのだが、二人はそれをおくびに出さず、更に酒と肴を龍造寺四天王へ見舞っていく。
その勢い、パラドクスも斯くやであった。
「もし皆様方が来られずに、この肥後が島津の領地となっていたら、私達の村も今頃どうなっていたことか。やはり九州の地を統べるのは、龍造寺の殿様をおいて他にありません。そんな龍造寺様、そして、龍造寺四天王様のご活躍、御武勇をもっと聞かせて頂けませんか?」
「そうだ……じゃなかった。そうですわ。もっと教えて下さいませ、龍造寺四天王様」
甘く囁かれれば、上機嫌に拍車が掛かる。
しな垂れかかる二人の肩を抱くと、ガバガバと酒を流し込み、龍造寺四天王は笑いと共に熱い吐息を零した。
「カッカッカ! 初奴らよ。そうさのぅ」
「やはり、九州全土を制した後は、海をも越えて行かれるのですか? 海の向こう、中国や四国は一体どのような所でしょう? まあ、どの様な場所であれ、どの様な敵が待っていようとも、きっと龍造寺四天王の皆様の敵ではありませんね!」
「当然。当然。当然よ。中国の毛利を下し、覇権を得た尼子も、徳川様の威光あってのもの。ならば、九州を制した我等が勝てぬ道理は無いわ!」
未だ九州は大友、島津、龍造寺と群雄割拠の地であり、其処に復讐者が加わる大混乱な状態だが、しかし、二人に持ち上げられて気が大きくなっているのだろう。既に九州を制したとばかりに龍造寺四天王は大口を叩く。
(「まあ、毛利が尼子に食われた話は、別の駐屯地でも得てた筈だけど」)
ふむふむ、と雪人は内心でのみ頷く。
幹部に近いとは言え、もしかしたら、龍造寺四天王はこれ以上の情報を持っていないのかもしれない。所詮は量産型龍造寺四天王と言った処か。もう少し位の高い龍造寺四天王がいれば、更に色濃い情報を入手出来るかもしれない。出来ないかもしれない。
「そして、四国は、長曾我部が強いようだ。近江の明智様の支援もあれば、四国統一も近いだろうな。まあ、統一したって、たかが四に過ぎん。我等五人揃って四天王の敵ではないわ」
「そうですわね! 五や九の方が四より大きいわけですもの」
物凄く雑な褒め言葉だったが、しかし、龍造寺四天王は呵々と笑いながら、上機嫌で酒を呷っている。彼らに刺さる褒め言葉ではあったのだろう。
(「……長曾我部か」)
正史に於ける長曾我部元親の四国平定が1585年。今現在の天正大戦国の基準時間軸である1582年から約3年後の話だ。龍造寺の台頭と言い、やはり正史通りに事が進んでいる訳では無いようだ。当然と言えば当然の内容に、しかし、刹那、小さな溜め息が零れてしまう。
「そう言えば、龍造寺四天王様の武に惹かれて、肥後国の名のある天魔武者の方も龍造寺様の下に続々と集まっておられるとか。龍造寺四天王様の部下になるのなら、さぞ戦に秀でた方々なのでしょうね?」
「はっはっは。当然よ当然。何せ上に立つ我等が龍造寺四天王だからな!」
上機嫌の龍造寺四天王を千衛蔵は更に畳み掛けた。
「どんな方がいらっしゃるのでしょう……?」
「ん。そうだな。まあ、沢山集まっているわけだが……そう、阿蘇の井芹党は、喜んで我らの為に働いているぞ。知っているか? 井芹党は最近、色々拡充していてな。水場での戦いを得意とする者も現れたそうだ」
実は千衛蔵。この作戦の少し後に阿蘇山で当の井芹党と豪快な立ち回りを行うわけだが、しかし、それは未来の話。今の彼に知る由も無かった。まして、水練仕様と言うトループス級が新たに現れていることも今の彼には判らない。
故に、まぁ、と感嘆の声を上げるのみ。
(「ふむ。残念だがアヴァタール級の能力を探るのは難しいか」)
考えてみれば、ジェネラル級によって如何なるアヴァタール級もその配下になってしまうのだ。中には島津だとか伊達とかを背景とする存在もいるだろう。つまり、この場で探るのは無理があると言わざる得なかった。
(「まあ、仕方ねーな」)
おおよそ、聞き出す事は聞き出したかと、千衛蔵は視線を雪人に向ける。もしかしたら、更に情報を聞き出せたかもしれないが、そうで無い可能性も充分にある。仮定を言い出したら切りが無いことは、二人も承知している事だ。
(「にしても……」)
情報収集とは別個で、千衛蔵は唸ってしまう。曰く。
(「何故だろう、女装してるといつもより口が回る気がするぜ……」)
その傍らで、サーヴァントの赤煙が「仕方ねーな」と肩を竦めた気がした。いや、多分気のせいだ。微動だにしていない赤煙を一瞥し、再度、千衛蔵はむむっと唸るのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【書物解読】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
金刺・鞆
ロキシアさま(g07258)と、トループス級龍造寺四天王のほうへと仕掛けてみましょう。むん!
(天魔武者も酒宴で眠るものなのですねえ……。お酒が斯様な威力を発揮するのであれば、今後のいくさのひみつへいきに……ならない? むむーん)
(ともあれ、龍造寺四天王どもが眠りこけている今は好機、です! 先制を仕掛けて一気呵成、いっぱいいる四天王を五天王くらいまで減らしてしまいましょう!)
女傑っぽく、ええとええと……討ち入り、ですよー!
ものどもであえー! であえー!
いぬの発動するパラドクスで、大量のモーラット幻影兵と共に討ち入りを果たすのはきっと女傑っぽさが十点くらいは加算されるかと思われます!
十点満点ならば満点の出来です。むふふん。
(敵の反撃を見るや否や、)
四天王の苛烈な順位争い……なのでしょうか……。
なにやら思ったよりも早く五天王、ひいては一天王に……一天王ではそれはもはや帝をお示しになるのでは?
はて、四天王とはかくも複雑な集まりなのでございますねえ。
連携の機は逃さず、えいやと一斉攻撃、ですとも!
ロキシア・グロスビーク
鞆ちゃん(g03964)と。アドリブ等ご自由に
(一般常識に囚われないっていうけど、道理はあるものね)
(僕らも戦いじゃある程度無理を通せるし、しょうがなし)
ひっそりと。青白へ黒赤が返す
(おーよ。他の仲間とも協力して一天王にまで減ってんのうって言わせてやろ)
はは、気合十分。いいじゃない
比翼連理より一振を手に、残り三振を浮かべる基本の構えに頬笑が咲く
敵は宴席にあり!
モーラットたちと女傑さんな鞆ちゃんに、華美な黒鳥が続いて
おうともよ。四天王たちも立派な女傑だと褒めてくれるさ
言うやいなや樋鳴りがひとつ。居合が空を斬ったのか
否、見えざる刃を飛ばし。切り刻むをしたわけで
くれるよね?
なんて口火を切るように、にこり
反撃に際しては迫る槍衾に宙の三振も迎撃に加わって
あらあらお元気で。鯏の味噌汁など頂いてからでもよいでしょーに
身体での素受けを避け刀で対処しつつ
僕に目を奪われるのはトーゼンとしても……
連携の技を流水めいて誘い込む。どこへ?
命取りだ!さあ、鞆ちゃん!
近からず遠からず。集団を幻影兵で刈り取れる死地へ!
さて。駐屯地の傍らが酒宴で盛り上がっている頃。
更に新たな復讐者が二名、駐屯所へ乗り込んでいた。
金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)、そして、ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)であった。
死屍累々と言わんばかりにぐーすか眠りこける天魔武者こと、トループス級龍造寺四天王達の様子に、鞆はふむーと溜め息じみた吐息を零した。
(「天魔武者も酒宴で眠るものなのですねえ……。お酒が斯様な威力を発揮するのであれば、今後のいくさのひみつへいきに……」)
(「いや、ならないと思うよ」)
(「そ、そうですか。ならない? むむーん」)
ロキシアの突っ込みに、しょぼんとした声を零してしまう。
そう。ロキシアの言葉の通りだった。鞆も認識している通り、此度、それがたまたま上手く行っただけのこと。しかし、今回上手く行ったから、次回も大丈夫などとの保証は何処にもない。むしろそれを強弁するなら、歴史を奪われたと言う事象に抗う自身等への否定だ。
(「そうだね。一般常識に囚われないっていうけど、道理はあるものね」)
もしかしたら、今後、似たような機会もあるかもしれない。復讐者も歴史侵略者と同じく常識外の存在である以上、無理を押し通す機会もあるやも知れない。
だが、囚われ過ぎれば固執や固定観念となり、柔軟さを失ってしまう。結果、苦戦や失敗を招く可能性が重々存在する。だから、頭の片隅に留めておく程度が丁度良いかもしれない。
(「ともあれ、龍造寺四天王どもが眠りこけている今は好機、です! 先制を仕掛けて一気呵成、いっぱいいる四天王を五天王くらいまで減らしてしまいましょう!」)
四天王を五天王に減らす。
言葉尻のみを捕らえれば違和感半端ない台詞であったが、言いたいことは判るとロキシアは苦笑した。
(「おーよ。他の仲間とも協力して一天王にまで減ってんのうって言わせてやろ」)
その台詞は「四天王って知ってんのー?」みたいな作戦で言って欲しかった。
そして、ロキシアの言葉に鞆もまた、微苦笑を浮かべた。
(「一天王に……一天王ではそれはもはや帝をお示しになるのでは?」)
なかなか不敬な言葉であった。
まあ、生憎、二人の小声を咎める者はいない。
斯くして、駐屯地の何処かで繰り広げられている酒宴を余所に、二人は行動を開始するのであった。
不意打ち。
それはなかなかに難しい単語であった。
敵が眠りこける状況など、ほぼあり得ないのだから、まあ、致し方ない。鞆の言葉通り、一気呵成に行きたいところだが、不意打ちの優位さを手放すほど、二人も愚かではない。
よって、眠りこけている龍造寺四天王を端から捕らえると、そのままさくりと止めを刺していく。
寝こけた彼らを屠るのは、赤子の手を捻るよりも容易であった。
おおよそ十数体のトループス級龍造寺四天王を二人が屠ったあたりだろうか。
「ぬぁ?! 敵襲だと?!」
「起きろテメェ等。いや、我等! 駐屯地に敵襲! ディアボロスの襲撃だ!」
「おのれディアボロス! 夜襲とは卑劣な!」
刹那、蜂の巣を突いたような騒ぎが勃発する。
二人の行動に落ち度は無い。だが、たまたま目を開いた一体が叫ぶと同時に、その騒ぎは伝播していった。
そして目を覚ますと同時に得物を構える様子は、腐っても天魔武者と言った処。流石と評しても良かった。
だが――。
「遅いですよー。討ち入り、ですよー! ものどもであえー! であえー!」
以降、隠密行動の必要なしと判断した鞆は、白木の扇を掲げると、多量のモーラット幻影兵を召喚する。その先頭に立ち、押し入る姿に龍造寺四天王達は何を見るのか。女傑っぽさを感じるならば、十点くらいは加算されただろうかと、益体無い思考が刹那に浮かんでは消えていった。
因みに十点満点ならば満点だった。そして、無論、此度の特性はそこにも活かされたのだ。
「はっ。藤子……ッ」
「テメェ?! いや、我?! 今、そう言うことを言っている場合じゃ……ぐぎゃぁ」
「ははっ。気合い十分。いいじゃない。敵は宴席にあり! 幻影兵と女傑さん、其処に華美な黒鳥が続いて、おうともよ! 四天王の一つが立派な女傑と褒めてくれるさ」
鞆に見惚れる四天王と、ついでとばかりにそれを咎める四天王を斬り裂いたロキシアは、快活な笑みを零す。
不意打ちは成した。そして、その勢いは留まることを知らず、寝起きの四天王達を抉り、斬り裂いていく。
「……ってあれ? 四天王の皆様は苛烈な順位争いをしていると聞き及んでいますが?」
「くくくっ。酒宴を通し絆を深めた我等に最早争う気持ちは無し! 四天王の連携を我が身で味わえ! ディアボロス!」
反撃の槍衾を躱した鞆の疑問に、帰ってくる言葉はむしろ誇らしげであった。
そう。駐屯地で彼らが酒宴を行っていたのは、ただ、油断から来る行為ではない。彼らに連帯感を持たせ、内輪揉めを無くすためにアヴァタール級龍造寺四天王が為した策であった。もしも成就していれば、日向攻めに対する痛恨の一撃となっていたであろう。復讐者達の介入さえ無ければ、それは果たされた筈だった。
「はて。四天王とはかくも複雑な集まりなのでございますねえ」
「だけど、それももう無い。ともあれ、二日酔いは大丈夫? お元気なことは良いことで、ですが、あさりの味噌汁など頂いてからでもよいでしょーに」
二人に迫る槍は軽口と共に弾かれ、そして虚空のみを突き刺す。
そして。
「やめろっ。あさりの話をするんじゃ無い?!」
「肥後の人間にとってちょっと重い問題だぞ、それ?! 我等龍造寺四天王でも少し焦りを覚えるくらいには!!」
「え? 其処まで効くの?! この言葉?」
あさりの一大産地と呼ばれる肥前・肥後のあれやこれに思うところがあるのか。何故か木霊する悲鳴に、ロキシアは焦燥の表情を浮かべた。
「と、ともあれ、その戸惑いとか油断が命取りだ! さあ、鞆ちゃん! 近からず遠からず。集団を幻影兵で刈り取れる死地へ!」
「なんだか良く判りませんが、連携の機は逃さず、えいやと一斉攻撃、ですとも!」
勝手に苦しみだした龍造寺四天王を二人のパラドクスが襲い、止めを刺していく。
己が言葉通り、一気呵成にパラドクスを振るう鞆は、ロキシアの斬撃と共に、破竹の勢いで龍造寺四天王の軍勢を飲み込んでいった。
そう。それは正に虐殺の域に達する程の蹂躙。寝起きの頭で抗う龍造寺四天王達は、それでも、打ち砕かれ、斬り裂かれ、そして果てていく。
今や、酒宴会場は喧噪と大混乱に包まれていた――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!
鈍・長巻
寝込みを襲った先行組の暴れぶり、
なるほど、宴は既に始まっている様だ。
俺の役割としちゃ、残るトループス級の掃除ってところかね。
了解、俺も参戦するとしよう。
纏う衣装は、最終人類史で調達した戦闘服。
各方面の有識者との協力体制が整っているのは、新宿島のいいところではあるけれど、
お任せで頼んだ結果がこれだ。
武者鎧と巫女服とアイドル衣装を足して割ったような、どこかの魔法少女っぽいような。
この妙なクオリティーは、いったいどの筋の有識者の産物なのか。(呆れ
というか、酒盛りに乗じて油断を誘うのはいいとして、
単なる戦闘要員の俺までこの恰好をする必要ってあったのか???
いや、効果があったらあったで鬱陶しそうなんだが……。
まあいい、全ての不満は呼びつけた文月の野郎にツケておくとして、
今はこいつらを倒すのみ!!
『月時雨』のパラドクスを使用。
雷雨の機関銃を手に、素早く戦場の状況を見極めて、
【命中アップ】な弾丸の雨で、敵の急所を容赦なく撃ち抜き【ダメージアップ】。
言うまでもなく八つ当たりだ、遠慮なく全弾喰らって行け!
「ああ、成る程。 宴は既に始まっている様だ」
響き渡る喧噪の音に、鈍・長巻(ある雨の日の復讐者・g03749)はふむ、と唸る。
酒宴という名の宴そのものは随分と前から始まっているが、長巻の言いたいことは其方では無い。復讐者達による夜襲――そう、今行われている戦闘のことだ。
(「つまり、俺の役割としちゃ、残るトループス級の掃除ってところかね」)
今の状況を鑑み、そう結論付けて「了解」と応える。ともあれ、参戦を決意した長巻もまた、その喧噪の中へと飛び込んでいった――。
「うわ、なんか凄いのが来たぞ?!」
「凄いの言うな!!」
トループス級な龍造寺四天王の上げた声に思わずツッコミを入れてしまったが、しかし、と己を見返しぐぬぬと長巻は唸る。
中背。しかし、青い瞳は眼光鋭く、ギラギラとした輝きを帯びている。それが鈍・長巻と言う青年であった。
そんな彼が武者鎧だか、巫女服だか、アイドル衣装だか、或いは其れを全て足して魔改造した、所謂『そういうキャラクター』的な格好をしているのだ。『最近の魔法少女は男性でも変身するから問題無いよ』的な口説き文句で着せたのでは無いか、と思える位に少女趣味が乱立していた。
(「って言うか、この妙なクオリティーは、いったいどの筋の有識者の産物なのか」)
長巻に過去の記憶は無い。新宿島に流れ着く以前は白紙状態で、故に、自身の出自が最終人類史なのか、それとも何処ぞの改竄世界史なのかは知らない。
知らないが、今の格好は物凄く最終人類史のそれだと理解してしまう。とにかく、己の装備を担当した最終人類史技術者は、現状を正しく怒り、そして謳歌している様子であった。
「まあいい、全てのツケは呼びつけた野郎に払わせるとして、今はこの場を制するのみ!」
「ええいっ。何を言っているか判らんが、酒宴を邪魔し、襲ってきたディアボロスを見過ごすつもりはねぇ! テメェもぶっ潰してやる!!」
相互に気合い充分。
斯くして、無数の龍造寺四天王と最終人類史が生み出した怪物的な魔法少女――もとい、青年の戦いが幕を開けたのだった。
なお、そんな格好をしつつ、長巻の得物は機関銃であった。
「月よ導け」
一秒間に16.67発と吐き出された銃弾は、次々と龍造寺四天王達の急所を穿ち、悲鳴を木霊させる。銃声と悲鳴が交差する戦場の中、立ち止まること無く駆け抜ける彼を、しかし、龍造寺四天王の猪突猛進な刺突もまた、黙っては居られないとばかりに襲い来るのであった。
「この卑劣漢共め!」
「まあ、気持ちは分かる。だが、油断した方が悪い!」
連携の取れた槍衾を紙一重で躱し、長巻もまた、そこに機関銃の雨嵐を降らせた。
そう。そもそも日向国へ攻め入ろう賭していたのが龍造寺四天王達であるならば、逆に攻め入られても文句など出るはずも無い。殴ろうとした者が殴られる覚悟を持っていなかったなど、どうして言えようか。
そんな長巻の言葉に、本質を突かれたのか。龍造寺四天王は言葉を失うと、ただ、槍を振るい、反撃へ没頭する。
八つ当たりと図星を突かれたが故の暴力転嫁。端から見れば何だかなぁ、の戦いであったが、当人達は大真面目に弾丸を交え、刺突を交えていた。
斯くして復讐者と龍造寺四天王達による激しいは混迷を極めていく。
とは言え、この戦いの発端を考えれば、不意打ちを行った復讐者側の優勢は揺るぎない。
やがて、復讐者達の勢いはトループス級龍造寺四天王のそれを呑み込み、蹂躙の途を辿っていった――。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
西堂・千衛蔵
女装しての仕事も大詰めだ
いよいよ女傑としての振る舞いを見せる時だぜ
トループスとの戦いも、もう始まっていやがる
眠らせた甲斐あって優勢なようだし、こっちも負けていられないな
「酒の礼がしたいと言ったね
なら礼にその首、置いて行って貰おうか!」
酒樽の一つに隠しておいた燈篭を出す
鬘の上に乗せると安定しなさそうなんで、手に持っておく
「女傑」と「騙し討ち」が自分の中でうまく繋がらないから、嘘でも口上を語って名乗った上で戦おう
「そう、あたしらはディアボロスさ!
竜燈鬼の千衛とはあたしのことよ
さあ、酒盛りよりもっと楽しい戦の時間だよ!」
……言葉遣いが変わっただけでいつもと変わらん気がする
おっと、がに股にならないように気を付けないとな
そんな訳で、空手でいう三戦立ち(内股)の構えから正拳突きを繰り出す
敵のパラドクスには、赤煙の炎のバトルオーラを拳に纏って龍の炎に対抗し、連続突きそのものは燈篭を盾にして防ぐ
「これで竜造寺四天王も最後か……ここからが本番だな」
「喧しいぞ、テメェ等!」
駐屯地に響く喧噪をどう捉えたのか。アヴァタール級天魔武者『龍造寺四天王』からは怒声が放たれ、そして同時に酒を振る舞っていた西堂・千衛蔵(竜燈鬼・g01901)は行動を開始していた。
酒樽の一つに隠していた鈍器を取り出したのだ。
煌々と周囲を照らすそれに、龍造寺四天王もまた、目を細める。そして、その刹那、彼は悟ったのだろう。酔いの表情は一瞬の内に真摯な表情へと戻っていた。
「テメェ、まさか!」
「そう、あたしらはディアボロスさ! 酒の礼がしたいと言ったね。なら礼にその首、置いて行って貰おうか!」
まだ演技が抜け切れていないのか、それとも敢えてなのか。千衛蔵の口調は女言葉そのままであった。
だが、龍造寺四天王がそれを知る由も無い。故に、其処にツッコミは存在しなかった。当然である。
「ちっ。酒盛りの最中に襲うどころか、酒盛りそのものに侵入してきて眠らせるなんぞ、武士の風上にも置けねぇな! それでも漢……いや、違うか」
罵倒に力は無かった。
千衛蔵の姿を見れば、それはそう、と言わざる得なかった。
もっとも、これは士道などの流儀の話では無い。龍造寺四天王は歴史侵略者で、千衛蔵は復讐者。互いに相容れず、不倶戴天の敵同士だ。ならば、己の行いに何ら恥じることは無いと、千衛蔵は断じた。
「竜燈鬼の千衛とはあたしのことよ! さあ、酒盛りよりもっと楽しい戦の時間だよ!」
「抜かせ! 膾に斬り刻んで、酒の肴にしてくれるわ!」
その槍でどうするつもりなのかは兎も角、騙されたことには怒り心頭なのだろう。
巨槍を出現させた龍造寺四天王は、燈篭構える千衛蔵に向け、炎吐かんばかりの怒りを叩き付けた。
「お前さんを倒せば、竜造寺四天王も最後よ!」
「はんっ。トループス級龍造寺四天王を全滅させたくらいで、調子に乗るなよ!」
鬼の膂力と燃えさかる連続突きが交差し、炎と汗、そして血煙が弾け飛ぶ。
五者合体のロボと女性に扮した普通体躯の鬼。しかも、ロボは槍と炎を操り、鬼こと千衛蔵は徒手空拳なのだ。端から見ればどちらに分があるか、言う間でもなかった。
そう。これが逆説連鎖戦で無ければ、千衛蔵の不利は覆せなかった。そして、復讐者と歴史侵略者の常識を覆す戦いは、その逆説連鎖戦なのだ。
槍を躱し、千衛蔵の拳が龍造寺四天王の頬を殴り抜く。
超至近距離に肉薄した千衛蔵の身体を大薙ぎの槍が斬り裂き、弾き飛ばす。
そこに距離の概念は、空間の概念は無い。全てを覆し、全てを書き換え、そして、二人は攻防を繰り出していた。
「うふふ。ここからが本番、と言う訳ね」
ちなみに千衛蔵の構えが内股なのは、女装に寄る物では無い。琉球空手を起源とする、と言われている三戦の型が故だ。真偽否は兎も角、本人がそう主張しているのだからそうなのだろう。
ちなみに本人曰く、
「言葉遣いが変わっただけでいつもと変わらん気がする」
とのこと。
流石は歴戦の猛者たる千衛蔵、もとい竜燈鬼の千衛である。女物の衣装を身に纏えど、その動きに翳りはなかった。
「ぐぬぬっ。おのれ、ディアボロスっ!」
対する龍造寺四天王は唸り、それでも槍を振るいながら千衛蔵へパラドクスを叩き込んでくる。
だが、その斬撃は僅かに鈍い。それは、女装している千衛蔵への攻撃に、僅かながらに躊躇を憶えている為か。
「うふふっ。おなごに手を上げるのに動きが鈍るなんて、お優しいのね。九州男児さん」
「だ、黙れっ。つーかおなごって面か、テメェ!」
千衛蔵の挑発に、もっともな罵声が返ってくる。
だが、その槍捌きが鈍く感じるものであるのもまた、事実であった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
ふふふ、そんなに怒ってしまっては、折角の男前が台無しですよ?
天魔武者とディアボロスは敵同士、これもまた仕方のない事なのです。
強敵相手に手段を選んではいられません。
敵地に忍び込み、敵大将を暗殺する。
それこそが、私達『くのいち』に課せられた役目なのですから。
毒を喰らわば皿までと、女装状態を保ったままで、優雅に微笑み戦闘態勢へ。
雪月花の刀を抜き放ち、剣舞を魅せるが如く、
華やかに艶やかに戦場を舞い、凛とした姿で立ち回る。
もし名を聞かれたら、月影のお雪とでも名乗っておこう。
実際のくノ一がいちいち名乗るかどうかはさておいて、
ここは空気を読みつつ此方のペースを保って戦いたい。
敵が5体に分かれて包囲を狙ってくるならば、此方もまた分かれて対処するまでだ。
分身の術として『七影斬』のパラドクスを使用。
5体分の幻影で敵の動きを押さえつつ、
残り2体分が流動的な動きで急所を狙って【命中アップ】、
【ダメージアップ】な連撃を重ねていこう。
そろそろ仕舞いと致しましょうか。
龍造寺四天王よ、どうぞご覚悟を。
(「もしかして、割と効いている……のか?」)
アヴァタール級龍造寺四天王の槍捌きを目の当たりにし、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は思案する。
その動きの精彩さが欠けているのは、夜襲を受けた反動か。策謀を受けた動揺か。それとも……。
(「案外、俺達の演技が通じていたのかもね」)
内心でクスリと笑い、雪月花の刀を抜き放つ。
『あ、あと。此度のアヴァタール級龍造寺四天王は、戦う女性の姿に感じる物がある様で、つまり、女装継続で戦うと良い結果に結びつきそうですね』
思考に蘇った時先案内人の弁は端から聞けば巫山戯たものを……との印象を受けるが、結構大真面目だったようだ。
まあ、時先案内人の予知だ。間違いなかった。それだけの話だ。
「ふふふ、そんなに怒ってしまっては、折角の男前が台無しですよ?」
ともあれ、と白銀の刃を逆手に構え、雪人は優雅に笑う。むしろ妖艶にも見えるそれに、龍造寺四天王は呻くのみであった。
「天魔武者とディアボロスは敵同士、これもまた仕方のない事なのです。強敵相手に手段を選んではいられません。敵地に忍び込み、敵大将を暗殺する。それこそが、私達『くのいち』に課せられた役目なのですから」
「く、くのいち、だと……ッ」
今更解説するまでも無いが、戦国時代、女性の忍びはくのいちと呼称された。女と言う漢字が平仮名の「く」、カタカナの「ノ」、そして漢字の「一」から構成されている事に由来すると言う。――ちなみに、存在そのものは後の世の創作である。
だが、龍造寺四天王にはその言葉に感じることがあったのだろう。大胆不敵な衣装を纏い、敵をバッタバッタ切り倒していく無双な様はうん、間違いなく彼の心望する女傑だ。
「ば、馬鹿な。この世界にくのいちがいる筈など」
「ふふふ。疑うと言うならば、その目で確かめてみれば宜しくて?」
凜と優雅に。或いは艶やかに、華やかに妖しく。
くのいち天魔武者とかいるのだからその断言は無いよなぁ、と思いつつも雪人はそのまま、龍造寺四天王へと斬りかかる。
彼の表情を彩るのは確かに驚愕。だが、その彩りが攻め入られた動揺では無く、推しを目の当たりにしたような喜色じみた動揺であることを、雪人は既に見抜いていた。
「月影のお雪。参ります」
雪人は空気を読むことに長けた青年であったのだ。
斬撃は七度、駆け抜ける。
雪人こと月影のお雪が繰り出すパラドクスは、七影斬。己が身体から7つの残像を生じさせ、連続攻撃を仕掛ける技であった。
無論、ただの残像であれば、其処に殺傷能力は無い。残像を生むほどの高速移動で七度、龍造寺四天王が斬られるのみだ。
だが――。
「な、なんと!」
「ふふ。素早さはくのいちが信条でありますが――此度の分身はパラドクス。七つの真の斬撃が貴方を斬り刻みますわ」
それは、雪人の、否、お雪の言葉通りであった。世界法則を超越した七つの斬撃はそれぞれが剛剣並の破壊力を帯び、そして龍造寺四天王を斬り裂いているのだ。
五体に分裂し、応戦するも、そこに為す術は無い。ほぼ一方的な展開に、しかし、龍造寺四天王の表情は何処か緩んでいた。
まるで、戦いよりも大切な物がそこに在る。そう言わんばかりの表情であった。
(「そうだね。この愉快な戦いを終わらせるのは勿体ないけど」)
その刹那、お雪と龍造寺四天王はもしかしたら、同じ気持ちだったのかもしれない。
だが、それを続ける事は出来ない。それを理解する気持ちもまた、同じであった。
「そろそろ仕舞いと致しましょうか。龍造寺四天王よ、どうぞご覚悟を」
終焉は直ぐ傍まで、迫っていた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
ロキシア・グロスビーク
鞆ちゃん(g03964)と!
なんだ、ふらふらじゃないの。飲み過ぎだよおじさん
比翼連理より一振を手に。ゆらと微笑が傾ぐ
さあさ後一差し。酔っ払いより華麗に舞おうか鞆ちゃん
ふふ。四天王の群れを伸してきたんだから十分逞しいだろうけど!
えっ初耳なんだけど。首千切るとかこわ……
おほん。ここは僕が先んじるね
胸をずばと斬って。反撃で敵が僕を狙いバラけたら
鞆ちゃんが一挙に四肢を薙ぐ
戦法はそのように。互いに戦いやすく奮おう
鯉口を切り、黒赤の疾駆に伴い人型が群れ飛ぶ
Autoscopy。電脳の影法師を織り交ぜ
――ときめいて頂戴
八重の銀閃が乱れ裂く
反撃に際しては比翼連理の残り三振も加わって
手の一振、宙舞う三振にて包囲と鎬を削る
前でも後ろでもいいけれど。ローアングルはお控えくださいまし?
戦傷にも怯まず軽口をひとつ
鞆ちゃんへゆるゆる首を振ってみせてから
あーあ、ばれちゃった
趣味さ。明快にはしないけど、隠しもしないのがポリシー
責任を持てるなら、どう傾こうと装いは自由
僕も鞆ちゃんも皆も。多勢に踏ん張る、きみの傾きも美しい
金刺・鞆
ロキシアさま(g07258)と、残るアヴァタール級も畳みかけますよー!
おうともですとも! 酒精の千鳥足より優雅にたくましく参りましょう!
たくましさ、女傑ポイント更に加点です。……たぶん!
仕掛け扇をひるがえし、手繰り舞うは水の戒め。
その四肢を縛り、捻り、千々に裂かんばかりの勢いでもって――攻めます!
在りし日の母上のごとく、素手で敵の首を引き千切るほどの奮戦ができれば……それはもう大層な女傑豪傑さもありなんと言ったところではありますけれど。
わたくしはひ弱にございますゆえ、比売神さまの御力とともにえいやと努める次第にて。むん。
(家族の顔も名も、未だ判然とせずとも。皆力の限り抗ったのだということは、わかるのです)
(そしていずれ故国の地を解放出来たなら――きっとなにか、たいせつなものを取り戻せる。そんな気もいたします)
そのためにも、われらディアボロスは万策を賭してきさまらを討つ!
そう、それがたとえ女装をして戦うことであったとしても……あっ。
(これは喋らない方がよいことだったでしょうか!)
「なんだ、ふらふらじゃないの。飲み過ぎだよおじさん」
刀型決戦兵器を構えるロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は、ゆらりと微笑を浮かべる。
「う、五月蠅い!」
龍造寺四天王が浮かべる罵声も何の其の。届きはしないとただ、不敵な笑みのみを浮かべていた。
ちなみに龍造寺四天王の足下が覚束ないのは飲みすぎではなく、これまでの復讐者に殴られ斬られと大層な被害を受けているから、である。酒は百薬の長。九州男児たる龍造寺四天王が酒酔いで己を危うくする筈も無いのだ(飲み過ぎには注意しましょう)。
「さあさ、後一差し。酔っ払いより華麗に舞おうか鞆ちゃん」
「おうともですとも! 酒精の千鳥足より優雅にたくましく参りましょう! たくましさ、女傑ポイント更に加点です。……たぶん!」
ロキシアの呼び掛けに、金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)は是と笑う。
「だ、黙れ餓鬼共! この程度の怪我、丁度良いハンデよ!」
何処からどう見ても強がりだが、しかし、ロキシアも鞆も、それを理解出来ないほど愚かでは無かった。
「ならばこの舞、最後まで見届けて貰おうか」
「もはや泣き言は受け付けません。ただ敵としてお前を倒しましょう。アヴァタール級天魔武者『龍造寺四天王』! むん!」
それが叩き付ける最後通牒であった。
斯くして、ロキシアと鞆による終焉の舞が解き放たれたのであった。
「舞えや水、捕らえよ鎖」
白木の扇を翻し、手探りと舞うは水の戒め。鞆の周囲より吹き出た浄化の水流は、幾多の水蛇の如く鎌首を擡げ、龍造寺四天王へと絡みつく。
首、両腕、両脚、そして胴。四肢どころか全身に絡みつく水流に、龍造寺四天王は炎を吐き、全てを千切らんと四肢を動かす。
だが、その身体は微細にしか動かない。五人分と豪語する膂力は、しかし、少女の喚んだ水の戒め一つすら、破壊する事は叶わなかった。
「その四肢を縛り、捻り、千々に裂かんばかりの勢いでもって――攻めます!」
そして、鞆は目を細める。
それは、己が思い出を綴ったが故に浮かんだ優しげな微笑であった。
(「在りし日の母上のごとく、素手で敵の首を引き千切るほどの奮戦ができれば……それはもう大層な女傑豪傑さもありなんと言ったところではありますけれど」)
なにそれこわい。
思い出を語る目は優しく、表情も柔らかかったが、語っている内容は物騒この上なかった。
共にいるロキシアからも、感嘆じみた声が零れた。
曰く――。
「えっ、初耳なんだけど。首千切るとかこわ……」
やはり、鞆の母親への恐怖は常識的な反応であったか。
――ではなく。
「おほん」
咳払いしたロキシアは、水流の合間を縫って龍造寺四天王へと肉薄する。
その身体を断つ。それが彼の抱く意気込みであった。
「ずんばらり、ってね」
詠唱の声と共に、袈裟掛けの斬撃が駆け抜けた。一刀両断斯くやの一撃は、龍造寺四天王の身体を奔り、地面へと抜けてゆく。
だが、ああ、なんと、胴を断たれた筈の龍造寺四天王達は、しかし、呵々と笑い、空中を舞っているではないか。
「ははは! 愚かな! 我ら龍造寺四天王を一体のアヴァタール級と見くびっていたか!」
「いや、知ってたけどさ」
そう。龍造寺四天王は空中で5つに分裂し、ロキシアの切っ先を躱したのだ。斬撃そのものは袈裟斬りで、しかも、パラドクスだから絶対命中の筈だろう、とのツッコミは野暮。分割で避けたと彼らが言う以上、そうなのだ。
ちなみに断面には破損の跡が残り、そこからは血とも油とも見紛う液体が零れていたが、とりあえず逸れからも目を逸らすことにした。指摘するとなんか可哀想だったし。
「まあ、分割して前でも後ろでもいいけれど。ローアングルはお控えくださいまし? ってところで」
降り注ぐ分裂の殴打を捌きながら、ロキシアの零した軽口に、しかし、帰ってきたのは呵々とした笑いだった。
「片腹痛いわ! 餓鬼なんぞ興味ない!」
「餓鬼とは酷いなぁ」
ロキシアは12歳。鞆に至っては9歳だ。餓鬼と断じられればそれはそう、と言わざる得ない。
だが。
「むう。つまり、餓鬼である事と女傑は同居しない、と?」
「……あ、いや、そこまで言ってない」
鞆の指摘に龍造寺四天王は何故かしどろもどろになる。その反応を意に介しているのか否か。鞆は言葉を続けた。
「わたくしはひ弱にございますゆえ、比売神さまの御力とともにえいやと努める次第にて。むん」
それが首すら千切る膂力と言われれば、姫、もとい比売とは一体、と固まった表情を形成しそうだが、度重なる水撃の槍が、それを許さなかった。
そして、水撃を龍造寺四天王に叩き込みながら、鞆は再度、己が心を占める母への想い、そして家族への想いを想起する。
(「家族の顔も名も、未だ判然とせずとも。皆力の限り抗ったのだということは、わかるのです。そして、いずれ故国の地を解放出来たなら――きっとなにか、たいせつなものを取り戻せる。そんな気もいたします」)
だから、戦う。だから、抗う。
「その為にも、われらディアボロスは万策を賭してきさまらを討つ! そう、それがたとえ女装をして戦うことであったとしても……あっ」
思わず口から飛び出した言葉に驚愕を浮かべる鞆。だが。
「あーあ、ばれちゃった。趣味さ。明快にはしないけど、隠しもしないのがポリシー。責任を持てるなら、どう傾こうと装いは自由」
視線の先のロキシアはゆるゆると首を振り、悪戯っぽく微笑む。
戦う事に意味がある。戦う事に意義がある。多勢相手に踏ん張る自身も、鞆も、そして皆も美しい。
そう語る彼の目は、そして剣技は冴え渡り、そして自身の言葉の通り美しかった。
そして――。
「な、なんだと。女装……? な、ならば、あの『竜燈鬼の千衛』は? 『月影のお雪』は? ま、まさか?!」
分裂から一体に戻った龍造寺四天王は、そんな狼狽を浮かべていた。
如何なるパラドクスを受けても強がり、無傷を装った彼にしては、衝撃を受けすぎだろうと感じるが、まあ、それはそれだ。
「その通りでございます」
鞆の追い打ちに、ばさりと十字槍が零れ、そして、力なく炎が吹き上がる。
そして、赤面が浮かべる表情ときたら。
この世の終わりと見紛うまでの絶望に彩られていた。
「そこまでショックを受けなくても良いのでは……と思うけど、まあ、うん。つまり、僕らの作戦勝ちだ」
「油断大敵でございますわね。先に貴様が鼻の下を伸ばしていた我らが精鋭は、全て男! 女傑などではございません!」
恐るべき熊襲大作戦。恐るべき風が吹けば桶屋が儲かる理論。
二人の言葉にそのまま崩れ落ちそうになる龍造寺四天王。だが、歴史侵略者の矜持か、それともアヴァタール級としての意地か。地に伏せぬ、と両脚に力を込め、そのまま仁王立ちの体勢を取る。
――其処に奔るは魔槍の如き水流の乱舞、そして、切っ先鋭い斬撃であった。
それらを一身に受け、穿たれ、そして、龍造寺四天王の身体は崩れ落ちる。
「ば、馬鹿な。死の刹那まで、こんな……くっ。美し……」
それが末期の言葉だった。
崩れ落ちた刹那、お約束な大爆発を起こした彼は、しかし、悲しきかなパラドクスではない攻撃に、ロキシアも鞆損害はない。ただ、哀れな視線だけが最後を彩る華のように、それが在った場所へと向けられていた。
此処に龍造寺四天王は潰えた。
後に残ったのはその事実のみであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【能力値アップ】がLV4になった!