リプレイ
四葩・ショウ
急いで村の方角を目指す
わからなければ漂着した亜人の水の跡、足跡と騒ぎを頼りに
魔女と一般人の元へ辿りつく前に殲滅したい
騒がしいならそれに乗じて
後ろから悲鳴をあげたら
『女がいる』って、こっちに気を取られてくれないかな?
仲間が攻め込む隙を作れたらいい
どこへもいかせない
わたしの相手を、してよ
復讐の意志を白焔のレイピアに変えて、迷いなく攻撃をしかける
まずは一番ダメージを負った敵から狙って数を減らす
敵の数が多いうちは囲まれないよう気をつけ
素早く戦場を駆け、ヒットアンドアウェイの要領で立ち回る
仲間に声をかけて、連携しながら戦いたい
傷付くことを恐れたりしない
敵の攻撃は同じ姿をした幻影(ミラージュ)で狙いを惑わして対処したり
バトルクロスで護りながら戦う
だけど、何よりも
一体だって逃がすつもりは、ない
気になるのは『目ざとい』亜人のかれ
蹂躙を優先しよう、なんて
離脱する素振りがないか注意しておく
もしもの時はとび込んで退路を塞ぎ
優先して斃せるように
エスコートも満足に出来ない貴方達を
レディ達に逢わせる訳にはいかないな
●変わる戦場、変わらない亜人
ドンレミ島の海岸。
パラドクストレインの扉が開くと同時に、四葩・ショウ(After the Rain・g00878)は急いで村を目指す。
「亜人の痕跡は……判らない。けど」
冷静に周囲を観察したい気持ちと、早く女性が傷つけられるのを止めたいという焦燥感がせめぎ合った彼女の思考は、ある答えを導き出した。
「きゃあっ!」
亜人たちは、『人』の気配を感じて動いている。
とりわけ『女』のそれには、とても敏感に違いない。
そう考えたショウの、女性らしい声で奏でられた悲鳴は、
「おっ、女! 女の声だ!!」
意図したとおりに目ざといドルフィンマンを釣り上げ、
「いたぞ!」
彼らの進路を変えることに成功した。
「わたしの相手を、してよ」
イルカたちに囲まれたショウは、怯まず逃げず。
復讐の意志を白焔のレイピアに変え、どこにも行かせないという強い思いで迷いなく突き刺していく。
「無駄な抵抗をするな!」
だが、多勢に無勢。
数の暴力に流されるように、ドルフィンマンの攻撃が彼女に向けられ、
(「わたしは、傷付くことを恐れたりしない」)
勇敢に立ち向かう彼女の胸を、マッスルランスが貫こうとしていた。
「だけど、何よりも。一体だって逃がすつもりは、ない」
しかしその瞬間、ショウの魂のほとりから、復讐の白焔がほとばしる。
「魅せてあげるよ」
無垢な炎は汚れた手を拒み、やるせなさから綻び、花笑むのは彼女のかたちをしたミラージュの乙女達。
「おおっ!」
その美しい姿に、全てを汚してやろうと手を伸ばすドルフィンマン。
そんな彼らの間を駆け抜けながら、代わる代わる踊るようにして、白焔のレイピアを次々突き立てていく。
「特に、あなたは……わたしが絶対に斃す」
そして、ショウの一番の標的は、目ざとく彼女を見つけた個体だ。
(「勘がいい個体は、厄介」)
ミラージュの乙女達はそのドルフィンマンの全身に穴を開けていく。
「エスコートも満足に出来ない貴方達を、レディ達に逢わせる訳にはいかないな」
けれど最後にその胸を貫くのは、他でもない彼女自身。
そう決めていたショウは、復讐の意志で彼の汚れた魂を貫いた。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
復讐に晒されるだけでも、十分このディヴィジョンの人々は苦しんでいるというのに
更に蹂躙も加わるなど、言語道断です
行儀の悪いイルカ亜人に、礼儀作法を教えて差し上げましょう
海岸到着後、騒ぎの聞こえる方向へ急行し、可能なら一般人やキマイラウィッチと合流前に撃破したい所です
宙に展開した鍵盤で「熱浄」を演奏
天より墜つる焔星を喚び、亜人の頭上から雨霰と降らしてやりましょう
種族の違いといえば、そうなのですが
自動人形が漂着していた時は茫然としていて、多少の同情も無きにしも非ずでしたが
漂着して早々に蹂躙に向かう姿は同情の余地どころか、即駆逐という気持ちしか湧きませんね…
仲間と声を掛け合い、体力の低い者から各個撃破
突出せぬよう、攻撃の機を合わせ確実に落としていきます
戦闘中は周囲の状況にも注意を払い
キマイラウィッチの増援に不意を取られぬよう気を付けます
反撃には魔力障壁を展開し、突撃を受け流すように凌ぎます
ファロスの光の有無に関わらず
女性に狼藉を働こうとする者は遍く滅びなさい
「確かに。レディの胸を狙う不埒なイルカ亜人には、礼儀作法を教えて差し上げる必要がありそうですね」
その後も亜人たちの猛アタックを躱しながら戦うショウに同意し、宙に展開した鍵盤に指を置くソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)。
「焔の狂宴を、ここに」
彼の奏でる「熱浄」は、ミラージュの乙女達の通り抜けた後に踊り狂うかの如く燃え盛る焔の星を落とし、
「ぐわぁぁっ!」
女の尻を追いかけて顔を緩めていたイルカたちを悲鳴の渦に変える。
「しかし、種族の違いといえば、そうなのですが」
煉獄の炎に溺れる彼らに容赦なく追撃をしながら、ソレイユは思う。
「自動人形が漂着していた時は茫然としていて、多少の同情も無きにしも非ずでしたが、漂着して早々に蹂躙に向かう姿は同情の余地どころか、即駆逐という気持ちしか湧きませんね……」
彼らを野放しにしては、復讐に晒されて悲惨な目にあっている火刑戦旗ラ・ピュセルの住人に、さらなる災厄をもたらすことになるだろう。
「ファロスの光の有無に関わらず、女性に狼藉を働こうとする者は遍く滅びなさい」
そんなことは言語道断と断じ、ソレイユは容赦なく彼らを追い詰め、ショウの白焔を紅く染めて燃え上がらせ。
「どこへもいかせない」
ショウはその赤焔を白く輝かせ、逃げ惑う亜人たちを逃さず、一体ずつ仕留めて行く。
やがて彼らの悲鳴はどんどん小さくなっていき、亜人を探すテンプル騎士団たちがたどり着く頃には、彼らの体は煤にまみれた燃えカスと化していた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
次なるゲストが到着したようですね
ディアボロスに復讐できるチャンスを、試してみますか?
挑発するように微笑みつつ、さり気なく距離を取り
捕えられている女性達とは反対方向で戦闘を行い
彼女達に余波が及ばぬように立ち回ります
海鳥提督が出てくる前に全滅させられるよう、引き続き速攻をかけましょう
宙に展開した鍵盤で「白の舞踏」を演奏
白い骨を鳴らして嗤う死神を喚び、足元から地面へと引きずり込んでやります
泥濘の地も発動しておき、増援を呼ぼうとしたり、女性を襲おうと反転する咄嗟の動きを妨害しましょう
仲間と連携し、体力の低い者から各個撃破
復讐に勇んで此方に突撃する以外の行動を取る者がいれば、即伝達し優先撃破します
ディアボロスに文字通り足元を掬われているようでは、復讐なんて果たせませんよ
貴方の復讐とはその程度なのですか?
反撃には魔力障壁を展開して凌ぎます
思考を乱そうとしても、演奏する指先に意識を集中し
邪悪なる魔女を一匹でも多く撃破できるよう努めます
撃破しても注意は緩めず、大物の登場に備えましょうか
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
亜人の餌にしようとは、見下げ果てた連中だな
今度は村からやってくる一団を迎撃
5名程いる女性達の安全を確保したい
隊列を観察しつつ、ディアボロスに注意を引こう
足手まといとなる女性達から引き剥がすように、距離をとりながら弓を構えて挑発
戦場を女性達から引き離して取り
同時に避難勧告を発動し、足が動けば女性達には自力で逃げてもらう
腰抜けのキマイラウィッチどもが連れ立ってピクニックか?
ディアボロスの前に現れたなら、死を覚悟しろ
ちっぽけな『復讐』などさせる間もなく射貫く
戦況を観察し、PD通信も駆使し連携を
女性達を敵味方双方の射線にいれぬ角度でPD攻撃
Αρκαδίαの矢を放ち、上空から貫く
仲間と狙いを合わせ、基本は一撃で倒せる>消耗した敵を目安に撃破
予知は連戦、速攻を優先し倒そう
敵の攻撃には、魔力障壁で影響を和らげつつ、攻撃の照準に集中し忍耐する
戦闘後、襲撃まで間がある場合は、女性達の縄をナイフで解いて逃がす
ここは戦場。安全な場所へ帰りなさい
襲撃が先なら女性達の逃げた方面からさらに距離をとる
四葩・ショウ
残念だったね、亜人はもういないよ
見せつけるように硝子のレイピアを一閃し
次は貴方達の番
――さぁ、かかっておいで
何よりも案じるのは
連行させられてる女性達
(ああ……なんて、酷いことを)
バックステップも利用して、巻き込まないよう距離をとる
虐げられ、支配される彼女達を想えば
怒りがこみ上げてくるから
それさえも立ち向かう火種に変えて
傷を惜しまず、積極的に攻めるよ
基本は仲間と狙いを揃えて、一番傷付いた敵から攻撃
でも、敵の勢いが盛んだったり、数の利で包囲してくるなら
フリーの敵をパラドクス攻撃で牽制しようか
焼けつく痛みにも気丈に耐え、微笑んで
貴方の復讐は、それで終わり?
ギヨーム老やショーリアックを斃した
わたし達の怒りには敵わないね
なんて、復讐の火に油を注いで敵の意識を惹き付け
わたし以外見えなくなれば、いい
業火の剣は白焔踊るレイピアで受け止め、切っ先を払い対処しつつ
踏み込んで反撃のひと突きをあげる
ダメージが嵩む前に止めをさして
【グロリアス】での体力維持を積極的に
騎士団を斃したら
特に、上空からの襲撃を警戒しよう
●白き乙女は焔と舞踏る
「次なるゲストが到着したようですね」
戦いの区切りがつき、一息つきたいところだが、どうやら休んでいる暇はないようだ。
テンプル騎士団の襲来を確認したソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)。
「ディアボロスに復讐できるチャンスを、試してみますか?」
彼は鍵盤を宙に展開したまま、優雅に微笑んで彼らの復讐心をくすぐる。
「残念だったね、亜人はもういないよ」
そして、そんなソレイユの前に立ちながら硝子のレイピアを一閃し、亜人の燃えカスを銀の踵で踏みにじる四葩・ショウ(After the Rain・g00878)。
「次は貴方達の番」
彼女がそう挑発すれば、テンプル騎士団たちの気持ちは2人への復讐でいっぱいになり、
「――さぁ、かかっておいで」
気合の入りきった彼らを誘うようなショウの言葉とともに、戦いの火蓋は切って落とされた。
「むっ、これは……」
仕掛けてきたテンプル騎士団の勢いに押されるように、ソレイユは距離を取ろうとして少しずつ後退する。
(「まずは、捕えられている女性達から彼らを引き剥がしましょう」)
あからさまにならないように気をつけながら、彼女達に余波が及ばぬようにまずは防戦一方となっていく。
彼らの邪気に侵され、欲望が指伝いに鍵盤の音色を乱していくソレイユは、
(「それに、海鳥提督が出てくる前に速攻を決めたいところですね」)
すぐにでも反転攻勢を仕掛けたい欲求を抑えながら、敢えて乱れた曲を正さずに状況の変化を待つ。
その一方で、ショウの意識も、女性たちに向けられていた。
(「ああ……なんて、酷いことを」)
虐げられ、支配される彼女たちの身を案じるショウは、
(「――貴方達は……絶対に、許さない」)
その悲惨さを怒りに、復讐心に変え、その思いを彼らに立ち向かう火種として、硝子のレイピアに復讐の白焔を灯らせる。
「せいっ!」
そして、テンプル騎士団たちが祈りの聖句を唱え、聖なる業火を纏わせて切りかかってくる剣をレイピアで受け止め、炎と焔でぶつかりあった。
ソレイユとショウがテンプル騎士団と戦う隙をついて、女性達の背後に回り込んだエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)。
「自分の足で村まで帰れるか?」
彼は彼女たちに小さな声で囁き、尋ねるが、
「い、いえ……ここからでは……」
彼女たちは、村までの道のりを自分たちだけで歩くのは難しいと首を横に振る。
「そうか……ならばどうするか……」
エトヴァは戦闘の音や気配を向こう側に感じる状況で、彼女たちの言う通り安全に逃げるのは難しいと判断し、
「わかった。俺が一緒に行こう」
彼女たちに同行し、護衛することを申し出た。
「あ、ありがとうございます」
エトヴァの頼もしい言葉と優しそうな顔に、少し緊張がほぐれて笑顔を見せた女性に、
「俺はこの辺の地形は詳しくないんだが、どこか隠れられそうな場所はあるか?」
彼は周囲を見渡しながら、彼女たちを避難させるためにどちらへ向かえばいいか尋ねる。
「そ、それでしたら……」
言葉を何度かつまらせながらも、周辺にある安全そうな場所をいくつか説明する間に、エトヴァは彼女たちを縛る縄をナイフで解いて、
「よし。では気づかれないように慎重に移動しよう」
戦いは仲間たちに任せ、彼女たちを安全に避難させることに専念する。
(「キマイラウィッチは執念深く戦うには厄介な相手だが……こういう点はやりやすくていいな」)
そんなことを考えながら、周囲を警戒するエトヴァは、女性たちとともにゆっくりと戦場から離れていった。
「貴方の復讐とは、その程度なのですか?」
エトヴァのアシストにより、この場での憂いがなくなったことでソレイユは攻勢に出る。
「死を、忘ることなかれ」
彼の鍵盤で奏でられる「白の舞踏」は、嗤う死神を喚び、足元から地面へと引きずりこむ音色。
だが、今日の死神は、
「貴方の復讐は、それで終わり?」
白き焔の嚆矢となり、焔踊る硝子のレイピアの切っ先とともに、騎士たちの前で舞い踊る乙女だ。
「その程度じゃ、ギヨーム老やショーリアックを斃したわたし達の怒りには敵わないね」
白の舞踏の演奏に乗り、焼けた靴で踊り続けるように、燃え尽きるまで踊り続ける勢いのショウによって、彼らは白き焔に包まれていき、
「ディアボロスに文字通り足元を掬われているようでは、復讐なんて果たせませんよ」
同時に足元ではソレイユが呼び出した骸骨が、騎士たちを足止めする。
「あなたの相手はわたし。わたし以外見えなくなれば、いい」
そして白き乙女は彼ら一人一人をダンスのパートナーにして、
「これで、お終い」
鋭く踏み込み、彼らの胸に死のひと突きを渡していった。
亜人に続いてキマイラウィッチも殲滅したディアボロスたち。
「……どれだけの数で攻め寄せたのかと思えば。この程度か」
そんな彼らの戦いをいつから見ていたのか。
空から一体の、強力な気配を感じさせる男が舞い降りる。
「どうやら、大物の登場というところでしょうか」
ソレイユは鍵盤に添える手に力をこめ、彼……海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダの動きに注意を払うのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
四葩・ショウ
やぁ、わたし達に逢いにきてくれたのかな?
でも
貴方が何者であっても関係ない
すべての魔女は、わたし達が灰と還すのだから
声をかけ、仲間と連携して戦い
ピンチの仲間には躊躇いなくディフェンスする
実力差があるなら敵の方が先に動くかも
敵の動きに注意しながら、
いつでも迎撃出来るよう意識しておく
攻撃を受けた仲間がいれば、その前に立ちはだかるようにして
怒りを胸に、迷いなく攻撃をしかけよう
ねぇ――わたしと踊ってよ、海鳥の貴方
襲い来る怨嗟の羽根は、虹の軌跡を描くレイピアを揮って応戦し
いなしきれなくっても
バトルクロスを翻して少しでも急所を護り抜けるように
――ッ、強い
それでも
怨嗟の声は聞いてあげない
わたしは、貴方に負けたり、しない
戦力差は覚悟の上
たとえ敵わないとしても
スピードを重視した剣捌きで立ち向かって
仲間が攻撃するチャンスを作れたら
立ち上がれなくなっても構わない、怯まない
それさえも利用して
仲間が必ず繋いでくれると信じてる
覚悟を擁いて全力で攻め込んでみせる
このひと突きが、その胸に届くまで
わたしは絶対に――諦めない
●海鳥と折れない心
「やぁ、わたし達に逢いにきてくれたのかな?」
硝子のレイピアを一旦下ろした四葩・ショウ(After the Rain・g00878)は、乱入者に恭しく一礼すると、
「そのとおりだ。レディ」
言葉だけは紳士的なれど、獲物を見る強い殺気を隠さない海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダに対して、
「貴方が何者であっても関係ない。すべての魔女は、わたし達が灰と還すのだから」
一歩も退くこと無く、怒りの炎を瞳に灯す。
「ねぇ――わたしと踊ってよ、海鳥の貴方」
そんな……誘いの言葉を投げかけながら。
「まあ良い。数は少ないということは、精鋭とも言えるからな」
その言葉とともに、まずはその実力を測らせてもらうとばかりに、シャルルは翼を羽ばたかせ、舞い散る羽根を矢のようにばらまく。
「――ッ」
それらを虹の軌跡を描くレイピアを揮って応戦するショウ。
「強いっ!」
無数の羽根をいなしきれなくなっても、彼女はバトルクロスを翻し、少しでも急所を護り抜けるように、鋭い羽根の矢から身を守った。
「……!」
だが、同時に聞こえる怨嗟の声は止めることが出来ず、彼女の耳を蝕んでいく。
「……それでも、怨嗟の声は聞いてあげない」
流されかけたショウは、キマイラウィッチたちの復讐心に負けてなるものかと意志を強く持ち、
「わたしは、貴方に負けたり、しない」
強い決意を口にして、スピードを重視した剣捌きで立ち向かう。
「戦力差は覚悟の上。たとえ敵わないとしても……」
白い喉が奏であげる聖歌の如く、硝子のレイピアは風を切って音を奏で、虹の軌跡でシャルルを貫こうとする。
「ふむ……」
だが、その攻撃を翼でいなしたシャルルは、
「あっ」
攻撃に転じて隙ができた彼女の足元を払うように、横から矢を放ち転ばせた。
「まだ。まだっ!」
しかし、ショウの心は折れない。
仲間たちが援護してくれるという期待も含め、
「このひと突きが、その胸に届くまで、わたしは絶対に――諦めない」
力強く紡がれる、彼女の言葉。
「ほう……確かにこの数で乗り込んできただけのことはあるな」
その強い意志に、シャルルはディアボロスの実力を改めて認めるのだった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
こんな少数相手に提督自ら出陣とは、なかなかにマメな性格なのですね
小規模拠点といえど、ジェネラル級が囲っているとなると看過はできません
配下を連れてこなかったのが仇となりましたね
ここで撃破させて頂きます!
後の情報収集への布石を悟られぬよう、撃破すると息巻いているように振舞います
正直に言えば、亜人に女性を与えて懐柔するという時点で碌な事を企んでいないのは明白ですし、倒せるものなら倒したいのですが…
まあ、仕方ありません
強敵相手ですから油断せず攻めましょう
宙に展開した鍵盤で「福音」を演奏
先行率アップ・ダメージアップの加護を得た聖なる光を剣と束ね周囲に展開、セルダを貫けと射出します
仲間と挟撃できるよう配置し、タイミングを揃えて一斉攻撃
一人に注意を集中させることのないように動きます
反撃には魔力障壁を展開し急所を避けるように凌ぎます
やはり提督と名乗るだけあって、一撃が重いですね…
苦戦を演出するように、負傷時は苦痛に顔を歪め片膝をつきつつも
闘志の目だけは提督から離しはしません
「こんな少数相手に提督自ら出陣とは、なかなかにマメな性格なのですね」
挑発の意図をこめたソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)の言葉に、
「そんな少数が、色々と台無しにしてくれたからな」
シャルルはあながち間違ってはいなかったと苦笑いして返す。
「……配下を連れてこなかったのが仇となりましたね。ここで撃破させて頂きます!」
少数と言えども多対一だ。
ソレイユは過去のジェネラル級との遭遇戦を念頭に、見敵必殺の精神で倒すと息巻いた。
(「この小規模拠点にジェネラル級が。さらに亜人に女性を与えて懐柔するという時点で、碌な事を企んでいないのでしょう」)
宙に展開した鍵盤で奏でられる幻想ロンド「福音」。
その軽やかな鐘の音を連想させる調べとともに、ソレイユの思考はキマイラウィッチたちの目的を探ろうとしていた。
(「ここで倒してしまいたいのが本音ですが、ここまであからさまに単身出てきたということは、簡単にはやられないという裏返しなのでしょう」)
守りを固めながら慎重に攻めるソレイユは、音色によって生まれた聖なる光を剣の形に束ね、シャルルを貫かんと一斉に放つ。
「のんびり飛んでいると、撃ち落としますよ!」
という言葉通り、彼の光の束はシャルルの翼を打ち、バランスを崩させたかに見えた。
「この程度で落ちるとでも思ったか?」
だが、余裕を見せるシャルルの言葉とともに、彼は怨念を宿した矢を放って光を打ち破り、
「どこを見ている? ディアボロス!」
同時に急降下してソレイユの横面を思いっきり叩いた。
「ぐっ、やはり提督と名乗るだけあって、一撃が重いですね……」
その攻撃で吹き飛ばされ、近くの木にぶつかったソレイユ。
「ですが……」
彼はどれだけ体を傷つけられようとも、闘志の目だけは失わず、彼から視線を外すまいと睨みつける。
「このまま畳み掛けられるほど楽ではない、か」
シャルルは相手の様子をよく観察し、慎重に戦う素振りを見せた。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
ルチル・クォンタム
アドリブその他歓迎です
……どんな相手だとしても僕らは負けません。
相手が油断しないのならその隙は作りだすまで。
仲間と連携して攻め込むだけです。
まっすぐ相手に攻め込むようにして武器を振りかぶって攻撃すると見せかけてパラドクス発動させます。
僕の力は武器を振り回すだけでも、衝撃波を放つだけでもない。
――この力は狂気を招く。狂気は身も心も蝕んで、その身を破滅させる。
少しでも相手の動きを止める。足を止める。
そしたら味方の攻撃のチャンスだ!
相手の反撃はガードアップと装備の魔法障壁で耐える。どんな一撃だって、耐えてみせる。
どれ程の傷を負ったって、膝はつかない。背も見せない。
僕は戦う。皆と一緒に戦う。
最後まで一緒に戦う。お前にはそれがいたか。誰かと一緒に戦える仲間はいたか。信用に足る者達はいるか。
僕にいる。だから、僕は、僕らは負けないんだよ!
「……どんな相手だとしても僕らは負けません」
相手が油断しないのであれば、隙を作り出すまで。
「月は狂気を齎すもの。その力をお借りして……敵を倒します! 狂気齎す女神の威《ルナティック・リープ・ニードル》!!」
ルチル・クォンタム(加護の外に出た守り人・g10515)は攻撃を繰り返す仲間たちにタイミングを合わせ、大鎌を振るって針状に変えたエネルギーを衝撃波にしてシャルルに放つ。
「――この力は狂気を招く。狂気は身も心も蝕んで、その身を破滅させる」
その力にあてられ、少しでも動きが鈍ったり、止まったりすれば……、
「その時がチャンスだ!」
目の前の強敵。海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダに一撃を与えるのは、自分でなくても良い。
そのための機会づくりも大切な役目だと、割り切って攻撃を続けるルチル。
「その意気や良し!」
それに対し、シャルルもその大切さを理解して、彼女を倒そうと急降下。
先ほどソレイユが吹き飛ばされたのと同じ要領で横殴りにしようと武器を振りかぶる。
「どんな一撃だって、耐えてみせる。どれ程の傷を負ったって、膝はつかない。背も見せない!」
その攻撃を予測していたルチルは、しっかりとガードを固め、耐え抜こうと全身に力を入れる。
「ふんっ」
だが、シャルルは冷静に武器を持ち替え、怨念を宿した矢をガードの隙間を縫って放ち、彼女をよろけさせた。
「僕は戦う。皆と一緒に戦う。最後まで一緒に戦う」
だが、宣言通りルチルは膝をつかず、
「お前にはそれがいたか。誰かと一緒に戦える仲間はいたか。信用に足る者達はいるか」 彼女の心を支える柱である仲間たちに視線を向け、
「僕にいる。だから、僕は、僕らは負けないんだよ!」
どんなに強大な相手でも立ち向かい続ける強い意志を示す。
「ならば、それを潰し、断ち切り、絶望を与えてやる!」
そんな心を潰さんと、シャルルもまた、強い意志でルチルに向かっていった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
マメだと思うしとっても慎重派だと思うの
そう声を掛けながら物陰から登場するよ
だってトループスが倒された時点で不意打ちしてこなかったのは
たぶん不意打ちを誘われてるんじゃないかって疑ったから
マリアみたいな別動隊が隠れてないか空から窺っていたんじゃない?
それにイザベルやアリアドネの儀式無しに亜人を戦力にするなら
ベーダルールの「上位には逆らえない」が一番なのに
村のおねーさんによるおもてなし?
実力はあるのかもだけどおくびょ…とっても慎重派なんだと思うなー
そんなあからさまな挑発をすれば海鳥ベーダがどんな怒り方するのか
その性格が見えてくる…どんな風に会話するべきか見えてくると思うの
ベーダが鼻息荒く召喚するガレー船からの矢は
【防空体制】しつつパラドクスの黄金弾幕で撃ち落とし
溢れてきた亡霊兵士団には黄金騎士団で団体戦を始めるね
軍団の戦力的には互角かもだけど
ベーダの方が空から俯瞰的に指揮できる分ピンチに
そんなぁ…って慌ててみせる事でベーダの心を緩ませつつ
会話組が話す内容を考える時間を稼ぎたいな
「海鳥ベーダは、マメだと思うしとっても慎重派だと思うの」
そんな中、ひっそり物陰に潜んで成り行きを見守っていたマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)が、シャルルの前に姿を現す。
そんな彼女にシャルルが意識を向けたことを確認すると、
「だって、トループスが倒された時点で不意打ちしてこなかったのは、たぶん不意打ちを誘われてるんじゃないかって疑ったから。マリアみたいな別動隊が隠れてないか空から窺っていたんじゃない?」
ある程度の数であれば、単身で戦っても問題ないと判断するだろうが、伏兵が潜んでいれば思惑は外れてしまう。
「それに、イザベルやアリアドネの儀式無しに亜人を戦力にするなら、わざわざ村のおねーさんによるおもてなし? をしなくても良いはずなの」
自分に従え! と命令を出せば彼らは従うはずだと、マリアラーラは予測し、
「実力はあるのかもだけどおくびょ……とっても慎重派なんだと思うなー」
さり気なく貶すような言葉を言いかけて、彼を挑発した。
「……さて、どうだろうな」
だが、ここまでのディアボロスたちとの戦いで油断すると痛い目に遭いそうだと判断していたシャルルは、その言葉を受け流し、
「その黄金の兵団も、侮れなさそうだしな」
マリアラーラの用意した黄金騎士団を警戒して、無数の亡霊の兵士たちが乗り込んだ巨大ガレー船を召喚して攻撃を開始する。
「マリアの騎士は負けないの」
両者は離れた距離から、船の大砲と騎士団の黄金銃による弾幕で打ち合い、互角の戦いを繰り広げる。
「だが、甘い!」
両者の集団の力は拮抗していたものの、空と陸の位置関係による差は大きく、マリアラーラの黄金騎士団は大砲で潰され、上空から襲撃してくる亡霊兵士によって蹂躙されていく。
「悪いが、こちらからはディアボロスの動きがよく見えるのでな」
また、空から戦場を俯瞰する、シャルルの的確な指揮が影響したことも大きかったようだ。
「そんなぁ……」
思わぬ惨敗に、がっくりと項垂れてみせるマリアラーラ。
ここまでなかなか心を折らなかったディアボロスだが、明確に落ち込んでいる彼女の姿に、僅かではあるがシャルルの心は緩み、
「他のもののように立ち上がらなくて良いのか?」
だがそれでも完全には警戒を解かず、徹底的に心を折るため挑発的に言葉を投げかけるのだった。
苦戦🔵🔴🔴🔴
「……いじめっ子の目。なの」
ディアボロスに向けて刺すような視線を向けるシャルル。
彼は自分たちを値踏みしながらも、やろうとすることを邪魔してやろう、絶望を与えようという心構えで動いているように見えた。
折れずに戦おうとすれば、その気持ちをへし折ろうとする。
諦めてその場に座り込めば、邪魔できた、絶望を与えられたと満足する。
だから仮に、逃げようとすれば逃がすまいと躍起になるだろうし、聞きたいことをただ聞くだけでは、真実にたどり着くのは難しいだろう。
「でも、どうすれば……?」
彼の慢心を誘い、どうすれば口を開かせられるだろうか?
ディアボロスたちは思案するのだった。
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
くっ、マリアラーラ……!
私はまだ戦えます!
仲間を傷つけた貴方を、絶対に許しません!
挑発に乗って再度立ち上がり鍵盤を展開
「凱歌」を演奏して馬上槍を構えた白馬の騎士を喚びます
空駆ける騎士よ、あの海鳥を大地へと落とせ!
槍を構えての刺突攻撃は、真っすぐ大きな翼を狙うように
しかし、先ほど強かに打ちつけたれた傷の痛みで、狙いが少しズレてしまうかもしれませんね…
十分な実力を備えたジェネラル級、かつ少々の事では油断しない慎重な性格とは
常にどこから攻められるかも分からない陸の孤島の守備を任された理由が分かった気がします
反撃には魔力障壁とガードアップを展開
さり気なく受け身をとり急所は避けつつも、相手に良い一撃が入ったと思わせられるよう、派手に吹き飛びます
ぐっ…、と
血を吐き、もう一度立ち上がろうと藻掻くも
腕に力が入らない、という風に倒れます
私は、ここで死ぬ…?
嫌だ、それだけは…
私にはやらなければならないことが…
魔女に脅かされる人々を助けなければ、ならない、のに…
こんな所で、死にたく、ない…
「くっ、マリアラーラ……!」
戦意を失った(ように見せかけている)マリアラーラを守るため、ピアノソナタ「凱歌」を奏でながら彼女のそばに駆け寄るソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)。
「空駆ける騎士よ、あの海鳥を大地へと落とせ!」
まだ戦える!
仲間を傷つけた貴方を、絶対に許さない!
そんな強い意志をこめて放たれた白馬たち。
そしてそれにまたがる勇ましい騎士たちは、真っすぐ大きな翼を狙って一直線に駆け抜け、
「どうした。狙いが甘くなっているぞ?」
動かぬシャルルの脇を通り過ぎてしまう。
「……」
痛みを堪え、歯ぎしりするように振る舞って彼を睨みつけるソレイユ。
「その心の強さは認めてやろう。だが!」
そんな彼をあざ笑うかのように、先ほど見せたのと同じ急降下からの翼撃が、彼の頭を上から強打した。
「ぐっ……」
口から血を吐き、意識を朦朧とさせながら前のめりに倒れるソレイユは、もう一度立ち上がろうと藻掻くものの、腕に力が入らず起き上がることができなくなる。
「私は、ここで死ぬ……?」
ジェネラル級相手にそんな隙を見せれば、ただでは済まないかもしれない。
だが、シャルルは油断なく、警戒を解かずにソレイユにゆっくりと迫る。
(「十分な実力を備えたジェネラル級、かつ少々の事では油断しない慎重な性格。常にどこから攻められるかも分からない、この陸の孤島の守備を任された理由が分かった気がします」)
ギリギリの状態の中でも敵の性質を把握しようとしながら、ソレイユは体を這わせて距離を取り、
「嫌だ、それだけは……」
戦意を失いながらも、死にたくないと足掻き苦しみ、
「ようやく2人目。だな」
その様子に満足気に笑みを浮かべるシャルルの様子に、心の中で笑みを浮かべ返した。
苦戦🔵🔴🔴🔴
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
思ったよりも性格悪そうだな
マリアさんに続き、劣勢を演技
島から逃げられない状況を演出
相手は実力者。内心に油断はしない
戦いながら、挑発的な言葉に屈していくように
相手の言動の度に心が折れていく愉悦を味わって頂ければ
ッ、マリアさんまで……!
項垂れる彼女をみて、顔色を変え
おかしい……俺たちはディアボロスの精鋭のはずだ
……まさか? 俺達が返り討ちにあうっていうのか?
そんなはずはないッ
銃を向け、血の弾丸でPD攻撃
反撃を食らい、血を飛沫ながら
嘘だろ……
……こんなに強い奴がいるとは聞いていないぞ!
二度目は力なく、怯えた様子で散漫な攻撃
攻撃が通らない様子に、絶望に目を瞠る
……嘘だ
敵の攻撃には闇雲に盾を構えて後ずさり
さりげなく急降下を観察、急所は自然にタワーシールドで覆い隠し
脚にあえて無防備な部分を見せ、放たれた矢を受け膝をつく
まさか……そんな……勝てない、勝てっこない
応酬のたびに怯えと恐怖を浮かべ
放心して武器を取り落とし、その場にへたり込む
逃げる気力さえ無くし、肩を落とし呟く
駄目だ……もう逃げられない……
「ソレイユさん!」
そこへ、女性たちを避難させていたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が戻ってきて、彼を近くの樹の下に抱えて運ぶ。
「ッ、マリアさんまで……!」
そして、その傍らで項垂れるマリアラーラと、2人を見て満足そうに笑みを浮かべるシャルルに視線を向け、
(「思ったよりも性格悪そうだな。キマイラウィッチの癖なのだろうか?」)
と思いつつ、顔色を変えて銃を構える。
「おかしい……俺たちはディアボロスの精鋭のはずだ」
そう言いながら、自分自身の血を弾丸に変え、シャルルに放つ。
「なるほど。精鋭。か」
しかし、その弾丸は彼の表面をわずかに傷つけるだけに終わり、
「だが、1人で、この少数でこのシャルル・ド・ラ・セルダを倒そうと思うのは、いささか慢心が過ぎたようだな」
反撃で放たれる怨念を宿した矢が、エトヴァの全身に突き刺さった。
「嘘だろ……」
血を迸りながら、呆然とした言葉とともに、
「……こんなに強い奴がいるとは聞いていないぞ!」
エトヴァは傷口から弾丸を生成し、再び放つ。
「……嘘だ」
しかし、その軌道は力なく、シャルルのはるか手前で地面に落ち、彼は同時に失血のショックで膝をついた。
「まさか……そんな……勝てない、勝てっこない」
最初の自信満々の表情から落差激しく。
応酬のたびに怯えと恐怖を浮かべ、放心して武器を取り落とし、その場にへたり込む。
「ここまで。だな」
とどめを刺す攻撃を敢えて行わず、冷たく見下ろすシャルルに、逃げる気力さえ無くして肩を落とし、
「駄目だ……もう逃げられない……」
エトヴァは逃げる気力さえ無くし、肩を落とし呟く。
そんな様子の彼を見てシャルルは笑みを浮かべ、ゆっくりと彼に向けて近づいていった。
苦戦🔵🔴🔴🔴
四葩・ショウ
【強運の加護】も利用して
命懸けの演技をはじめよう
倒した騎士団は、亜人を捜していたようだったね
でも!
亜人の強みだった繁殖はもう、出来ない
それを成し得た切り札は
すべてわたし達が破壊した
残念だったね、海鳥の貴方……!
もはや亜人なんて
わたし達の脅威じゃない!
情報を引き出す目的が看破されれば
絶対に何も口にしない
だから
仲間から注意を逸らす為の必死さで
気丈に勝ち誇ったよに宣告する
返答にあからさまに動揺して
硝子のレイピアを取り落とし
魔女が付け入る隙をみせつける
さぁ、わたしの弱点はここ
絶望させにきて
亜人に無辜の民を蹂躙させたって
亜人のエネルギーになるだけだ
一般人が亜人へ復讐心を懐くかもしれないけど
まさか……
そんな
――だめ、やめて!
血相を変え、縋りつく
魔女が告げる残酷な現実が、或いは作戦が
わたしを絶望させるのだと
更なる絶望を与えようと、口を開いてくれるように
大きく見開いた瞳から涙を流す
力なく両膝を土で汚し
もうやめて……やめてください……
無抵抗のまま
ぼやけた視界で見上げ、捧げる懇願
――お願い、ころして……
マリアラーラ・シルヴァ
マリアは簡単に心が折れる子供だって印象付けは出来てる
戦う前にこざかしい事を言ってたことも
だから仲間たちをいじめるベーダに
もうやめて!って
マリア達の目的を教えてあげるから…マリア達は精鋭だけど陽動でもあるの!と声を上げるよ
ベーダが出迎えしてたのは村に直接来られたら困るからでしょ?
今頃別の仲間がドンレミを強襲して
隠してた村の状況やジャンヌの生誕地の事を調査してるはず
そんな事をつっかえたり目を逸らしたりしながら言い放ち
だ…だからマリア達は放っておいて…ドンレミに戻った方がいいよ!と
何とかベーダを追い払おうとしてるハッタリに見せかけるの
当然マリアの嘘をベーダはその注意深さで看破するよ
けどその性格ゆえにただ嘘だと否定するのでなく
ハッタリに起死回生を賭けてるマリアの心を丹念に折りにくる
きっとドンレミの秘密を仄めかすも
本当に別動隊が居たなら情報が持ち帰れたのにな?と
見下してくるだろうから
見破られ絶望した態度を返すね
でも仄めかし方やその内容から
秘密が本当に存在するか判別できるだろうから
成果は充分かなって
●さらなる絶望を
「倒した騎士団は、亜人を捜していたようだったね」
仲間たちが倒れる中、瞳を絶望の色に染めて命懸けの女優となる四葩・ショウ(After the Rain・g00878)。
「でも! 亜人の強みだった繁殖の手段は、すべてわたし達が破壊した」
彼女は気丈に硝子のレイピアをシャルルに向け、今にも崩れ落ちそうになる体を気力で繋ぎ止め、
「残念だったね、海鳥の貴方……! 仮にどれだけ亜人を仲間に引き入れようが、わたしたちの脅威ではない!」
勝ち誇ったように笑みを浮かべ、そう宣告する。
「……っ!!」
だがそれと同時に、彼女の膝を折ろうとするシャルルが殺気を強め、ショウは気圧されそうになってしまう。
「勘違いしているようだが、『繁殖』はあてにしてはいない」
そして、そう言いながら彼女に向けて一歩一歩歩み寄るシャルルから逃げ出したい気持ちでいっぱいになり、後ずさる。
「ディアボロスに敗北して漂着した奴らの多くは、『ディアボロスへの復讐』の念を持っている」
そんなショウを追いかけながら、シャルルは彼女の背中を樹に磔にするように誘導し、
「なれば、彼らはキマイラウィッチの同朋に相応しい」
彼女の肩のすぐ上に腕を伸ばして木の幹に手を預け、壁ドンの要領で追い詰めた。
「そんな……!」
その圧力に負け、腕を動かせば刃が届きそうだった硝子のレイピアを取り落とし、ショウは項垂れる。
(「さぁ、わたしの弱点はここ。絶望させにきて」)
無防備な体をさらしながら、彼女はシャルルの口が開かれるのを決死の覚悟で待つ。
「そちらの男が『精鋭』といっていたが、戦いで大切なのはやはり『数』だからな」
味方が増えること。
ディアボロスに『復讐』の気持ちを持つ味方が増えることは、彼らにとってメリットしか無い。ということなのだろう。
「……」
亜人を引き入れることは、それ以上のものではないのだろうか? ショウがそう考えていると、
「ああ、そうだ」
シャルルは、
「……村から連れて行った女たちはどうしたんだ? 無事なのだろう?」
別の方向から、彼女を絶望に叩き落とす言葉を投げかけてきた。
「――だめ、やめて!」
それを教えれば、彼女たちがどうなるか解らない。
ショウは血相を変え、彼に縋りつく。
魔女が告げる残酷な現実が彼女を絶望させる。
「やめて……やめてください……」
更なる絶望を与えようと、口を開いてくれるようにと。そんな演技か本心か。
無抵抗のままぼやけた視界で見上げ、ショウは懇願を捧げるのだった。
「いい顔だ。そのまま我らの贄にしてやろう」
そんなショウに復讐を果たすべく、その喉笛に刃を伸ばすシャルル。
「もうやめて! マリア達の目的を教えてあげるから……」
その手を止めるため、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は、勇気を出して2人の間に入り、両手を広げ、
「マリア達は精鋭だけど陽動でもあるの!」
作戦の目的と思わしきものを暴露していく。
「今頃ね、別の仲間がドンレミを強襲して……隠してた村の状況や、ジャンヌの生誕地の事を調査してるはずなの」
即興で主張を考えながら喋る彼女の言葉はつっかえたり、シャルルと視線を合わせないようにお空に視線を向けたりしながら嘘八百を並べ立て、
「ベーダが出迎えしてたのは村に直接来られたら困るからでしょ? だ……だから、マリア達は放っておいて……ドンレミに戻った方がいいよ!」
何とかシャルルを追い払おうとしてるハッタリに見せかけた。
「……」
そして、言い切った後はじっとシャルルの目を見つめるマリアラーラ。
(「流石にバレバレな嘘だけど……それだけにマリアの心を丹念に折りにくるといいの」)
ドンレミの中には更に絶望的な状況が待ち受けている。そう告げられればしめたもの。
だけど、
「……ふっ」
シャルルは含み笑いをするだけで、彼女の問いかけに答えることはなかった。
(「流石に簡単に口を割ってはくれないの。だけど、その反応で秘密が本当に存在するかくらいは……」)
それも予想の範囲内。
マリアラーラはシャルルの目を覗き込むようにしながら、
「……やっぱり、わからないの」
それがどういう反応なのか、確実な判断はできないと諦める。
「では、そろそろ終わりにしよう」
それからしばらくの沈黙の後、苦境に陥ったディアボロスたちに復讐を果たすべく、シャルルは動き出すのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
四葩・ショウ
項垂れた肩をびくりと震わせ
落ちる涙が――ヘンルーダの花の剣に変わる
微かにでも慢心する魔女の、不意をつくように放てたら
……いや……!
可能な限り絶望に堕ちた瞳の演技を続け
錯乱した素振りで応戦する
仲間と連携し、この窮地さえ潜り抜けてみせる
ピンチの仲間をディフェンスする
矢を天使の輪で凌ぎつつ
急降下は水の武器を構え急所を外す
叩きつけられる衝撃に息が出来なくても
魔女と距離を取れるのは、今は好都合
ギリギリまで撤退・逃亡の素振りは見せない
離脱困難なら変身なしのネメシス形態となり突破を試みる
狙うチャンスは誰かが魔女へ一矢報いた瞬間か
配下の魔女が集う、絶望のクライマックス
【パラドクス通信】で「今だ」と囁き、
或いは仲間からの合図がきこえたなら
【防衛ライン】を活用し
一気に戦場から離脱を図ろう
海岸からは離れていないはず、海を目指す
追っ手があれば、撃墜されたように見せかけ海へとび込み
【イルカ変身】で海上・海面から視認し辛い
可能な限り海の深くを進み撤退しよう
女性達を連れ出せないことが
鋭く胸に刺さるけど
――いつか、必ず
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
本当に魔女とは思えぬ程に冷静ですね…
それ程の者が守る必要のある重要地点という情報も収穫と言えるかもしれません
この者の性格からして負傷した相手であれ侮りはしないでしょうけれど
復讐心を多少でも満足させる事が出来れば利となる
苦戦の演技を続けながら、撤退に繋げます
宙に展開した鍵盤で「嵐」を演奏
最後の力を振り絞るというという体で、荒れ狂う嵐を喚び相手へとぶつけてやりましょう
仲間と連携し、同時に攻撃を行い注意が分散することで撤退の機を探ります
反撃には魔力障壁とガードアップを展開して凌ぎます
3回目ですから、多少は見慣れてきましたよ
ここまでの苦戦具合に準じて負傷の演技をしつつ、相手に違和感を持たれない程度に急所を外し受け身を
苦戦を演じたままでは撤退の隙が無い場合
仲間と機を合わせ一撃だけ身体変化無しでネメシス化して演奏
無我夢中で攻撃した結果、偶然いい一撃が入った程度に考えてくれればいいのですが…
まあ、お見通しかもしれませんね
海に飛び込み撤退へ
亜人に晒される人々の恐怖を思えば
近い内に、必ず
●決死の脱出劇
どれだけ懇願しても、その想いは届かない。
いや、むしろ彼の心を満たすだけの結果につながって……。
「……」
絶望に落ちた瞳は虚ろに、項垂れた肩をびくりと震わせ、四葩・ショウ(After the Rain・g00878)から落ちる涙が――ヘンルーダの花の剣に変わる。
「……いや……!」
そして、たおやかな花に突如現れる鋭い棘のような、感情を爆発させた言葉とともに、錯乱した素振りでシャルルへ刃を向けた。
「むっ」
その一撃は彼の不意をついたのか、その頬に一筋の傷をつけ、剣の切っ先には彼の血がしみ込んでいく。
「悪あがきか、それとも……試してみるか」
さほどの傷になっていないとは言え、油断が招いた結果を重く見たシャルルは、慎重にショウを追い詰めようと攻撃する。
「まだ……っ」
だが、彼女はKETHERを開花させ、頭を狙う彼の矢を弾くと、
「無駄だ!」
続けて迫る急降下攻撃をまともに受けてしまい、
「かはっ……」
叩きつけられる衝撃に息が止まり、悶絶しながら地面に倒れ込んだ。
(「でも……魔女と距離を取れるのは、今は好都合」)
同時に内に秘めた力を開放したショウは、今は逃亡することを考えず、とにかく彼に一矢報いようと、ローズマリーの花の槍を腕に抱える。
(「本当に魔女とは思えぬ程に冷静ですね……」)
だからこそ重要地点を任された。という側面もあるかもしれない。
(「そして、それ程の者が守る必要のある重要地点という情報も収穫と言えるかもしれません」)
少なくとも、その推測が大外れということはないはずだ。
ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)はシャルルに気丈に向かっていくショウを援護するために、宙に展開した鍵盤で幻想ソナタ「嵐」を奏でだす。
「この者の性格からして、負傷した相手であれ侮りはしないでしょうけれど……」
少しでも復讐心を満足させた。と思わせるため、その運指には必要以上に力をこめ、最後の力を振り絞るように旋律を織っていく。
「これで、少しは……!」
シャルルの急降下の精度を落とせるかもしれない。と考えるふりをしながら、ソレイユは荒れ狂う嵐を飛んでいる彼にぶつけた。
「ふんっ」
だが、勿論そんな小細工が通用するわけもなく、シャルルの攻撃は的確にソレイユを捉え……、
「3回目ですから、多少は見慣れてきましたよ」
危険な思いをして得た経験を活かし、巧みに障壁を用いた防御に阻まれる。
「ふむ……たしかに同じ技を見せすぎたか」
シャルルはそう考えながらも、このまま押していけば優勢は揺るがないと考え、攻撃の圧力を更に強めようと構えた。
「今だ」
刹那、ショウの囁きが仲間たちの耳を突き抜け、
「……いくよ……!」
ネメシス化して増した身体能力を全力で使い、地面を蹴ってシャルルに肉薄する。
「チャンスは一瞬。逃しは……しないよ」
攻撃と攻撃の合間。僅かに出来た隙を逃さず、ショウのローズマリーの花の槍がシャルルの体に深く突き刺さる。
「ここしか、ないですね!」
それと同時にソレイユもネメシス化し、激しい旋律に力強さを添え、一度走り出したら全てを破壊するまで止まることは無い嵐を表現して彼にぶつけた。
逃げ出すのならチャンスはここしか無い。
それを迷わず理解したディアボロスたちは、追撃や反撃のことは考えず、一目散にその場を離脱する。
(「女性達を連れ出せないことが鋭く胸に刺さるけど……」)
せめて、無事でいてほしい。
ショウは心の底から願いつつ、
「――いつか、必ず」
彼女たちが残された森を振り返ること無く島を脱出する。
「無我夢中で攻撃した結果、偶然いい一撃が入った程度に考えてくれればいいのですが……」
ソレイユはそう願うが、シャルルが自分たちのことを『精鋭』だと思っているのであれば、
「まあ、お見通しかもしれませんね」
数々の断片の王すら倒したディアボロスの精鋭の強さを誤解はしないだろう。
「いずれにしても、近い内になんとかしたいですね」
亜人の脅威に晒される人々のことを思い、彼は攻略作戦を練る事ができればと思うのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【イルカ変身】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!