オークランド諸島の南極調査作戦

 攻略旅団の方針により、フライングダッチマン号の南極探索で設営した、南極方面の拠点である『オークランド諸島拠点』の監視業務を行います。
 オークランド諸島拠点の監視業務は、現在、有志のディアボロスが不定期に行っていますが、この監視業務をマニュアル化する事で、監視の効率を上昇させる事が出来るでしょう。
 また、通常の監視では不十分な遠征調査も行なう予定です。

南極を望む島、オークランド諸島拠点(作者 志稲愛海
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#冥海機ヤ・ウマト  #オークランド諸島の南極調査作戦  #南極大陸 


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●オークランド諸島の南極調査作戦
「今、冥海機ヤ・ウマトでは激戦が繰り広げられていて、今後の情勢も大きく変わりそうだけど……だからこそそれに備えて、今やっておける色々なことを、できる限りしておきたいよね」
 逢海・凪都(黒焔・g03331)はそう集まってくれたディアボロスを見回し、皆に礼を告げた後、今回の作戦の概要を語る。
「攻略旅団からね、オークランド諸島基地の監視についての作戦が提案されたよ。オークランド諸島基地は、冥海機ヤ・ウマトの最南端、南極海を望む場所にあって、南極方面の監視が主な任務となっているよ」
 現在オークランド諸島基地では、有志のディアボロスによって不定期の監視業務が行われているというが。
「でも現時点ではね、南極方面でのディヴィジョン境界の霧の発生や、敵クロノヴェーダの侵入などの情報は入っていないんだ。けれどかといって、この情勢下でノータッチなのも気にかかるから……攻略旅団で提案があったし、今回は、この監視拠点の監視業務を強化しつつ、監視だけでは行えない遠征調査を実行して、南極方面にあると思われる新ディヴィジョンについての調査を行う予定だよ」

 それから凪都は次に、作戦の詳細を語る。
「まずみんなにやって欲しいのは、オークランド諸島基地の監視業務のマニュアル化だね。パラドクストレインでオークランド諸島基地に到着後、どのような監視業務を行なうかなどの手順があれば、有志のディアボロスの監視業務が捗ると思うんだ。あ、でも、監視業務を行うのは有志のディアボロスだから、厳しすぎる業務を設定するんじゃなくて。ちょっとした空き時間に、気軽に監視業務が出来るようなマニュアルを作成できれば、より多くのディアボロスが有志としてオークランド諸島を訪れてくれるんじゃないかな」
 要は、南極を望むオークランド諸島基地での日常を過ごしながら。
 こうしたらもっと効率がいいのでは、ああすれば有志のディアボロス達の負担が減るのでは、こういう風なものを作ればもっと楽しんで業務が行なえて訪れてくれる人も増えるのでは……等々。
 この基地で過ごしつつ、気づいたことやもっとこうしたらいいかも、ということを見つけて。
 短時間の業務で、楽しく効率的に監視できるようなマニュアルを作ろうというわけだ。
 それができれば、今後の成果が期待できるかもしれない。
「それで、監視マニュアルを作成した後は、遠征調査も行う予定だよ。でも、ディアボロスの艦艇は全て今は出払っている状態だから、調査は水上走行とかのパラドクス効果頼みになるんだけど。今回は、『オークランド諸島から300km程度までの範囲で、調査したいポイントを1つ指定して探索する』という程度は可能かなって。遠征調査自体については、状況に合わせて、ある程度自由に行えると思うよ」

 そこまで説明を終えた後、凪都は改めて皆を見回して告げる。
「冥海機ヤ・ウマトのディヴィジョン内に南極大陸が存在しない事から、南極大陸には未知のディヴィジョンが存在している可能性が高いんだけど……南極大陸には『簒奪されるべき歴史』が、ほとんど存在しない上に、エネルギー源となる『一般人』も殆ど住んでいなかった事から、本当にディヴィジョンがあるかは不明ではあるんだよね。でも、警戒は必要になると思うんだ」
 それから尻尾をゆらりと揺らして、ディアボロスの皆を案内する。
「冥海機ヤ・ウマトの情勢も大きく動きそうな情勢ではあるんだけど、こういった地道な活動も重要になると思うから……大変な時だけど、オークランド諸島の南極調査作戦の遂行もよろしくね」
 南極を望む島、オークランド諸島基地へと向かうパラドクストレインへと。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【ハウスキーパー】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【寒冷適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、摂氏マイナス80度までの寒さならば快適に過ごせる世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【ロストエナジー】LV2 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

志稲愛海
志稲愛海です、よろしくお願いいたします。
冥海機ヤ・ウマトでは激戦が続いていますが、南極を望む島でできることもやっておきましょう!

●各選択肢について
 ①→②の順で進行予定です。
 ①クリア後、②の断章(②の詳細を記載した追加導入リプレイ)を掲載、②の受付は断章掲載後からとなる予定です。
 受付に関して等は、当方の個別のマスターページでご確認ください。

 オークランド諸島基地については、以下のシナリオで設営していますので参考程度に。
・『いざ出帆、南極探索へ』
 https://tw7.t-walker.jp/scenario/show?scenario_id=10035

①オークランド諸島拠点の監視マニュアルの作成
 今のところ、境界の霧の発見などの報告はありませんが。
 情勢も大きく動きそうな今、南極を望む拠点で念のため過ごしつつ、監視マニュアルの作成をお願いします。
 監視マニュアルといっても、堅苦しいものだと有志のディアボロスも疲弊してしまうでしょうので。
 マニュアル作成の目的としては、作業を単純化したり、やる事を減らすことで、負担を軽減したり効率化をはかったり。
 また、楽しみを準備したり、施設を整えたり等することで、より多くの有志がこの拠点を訪れてくれるようにと。
 南極を望む拠点で暫し実際にゆったり日常を過ごしつつ気付いたことなどを元に、工夫や提案等をしてみてください。
 ですので、日常選択肢のように、自由に基地内での時間を過ごしていただいて構いません。
 それをもとに、さらにこの拠点を良くするマニュアル作成の提案や実行などをお願いします。
 情勢は目まぐるしいですが、南極の監視継続のためにも、監視マニュアルを作成する事は無駄にはなりません。

②オークランド諸島拠点からの遠征調査
 拠点から南極方面への調査をおこなう選択肢です。
 ディアボロスの艦艇は全て今は出払っている状態で、今回の調査はパラドクス効果頼みになるので。
 『オークランド諸島から300km程度までの範囲で、調査したいポイントを1つ指定して探索する』程度になりますが。
 この範囲内であれば、遠征調査自体については状況に合わせて、ある程度自由に行なっていただけるかと。
 選択肢②は、選択肢①クリア後、②の断章を掲載、その後から受付となります。
 断章掲載前に届いたプレイングは不採用となる可能性が高いです。
 この選択肢をクリアすれば、完結となります。


 シナリオの進行状況の詳細などは、マスター個別ページにてお知らせします。
 どうぞお気軽に思いのまま、皆様らしく楽しく挑戦していただければと!

 公序良俗に反する事、他人への迷惑行為、20歳未満の飲酒喫煙は厳禁です。
 20歳以上でも明らかに未成年に見える姿の方の飲酒喫煙はマスタリングする場合もあります。

 それでは、南極探索へのさらなる一歩、ご参加お待ちしております!
209

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


鳩目・サンダー
マニュアルかぁ、絵を描くのは得意だが手順をまとめるのは……頑張るか。

今のところはノーヒントだし、「何か異変があれば気づける体制」を作るのが最初かなあ。

諸島南端の島の見晴らしのいい地点から南海を遠見する、というのが一案かな。
昼夜それぞれ何度か見る程度でよかろう。

後は過ごし方について。
十分な食べ物を持参して散策していただきたい。
本来なら希少な動物が沢山いるはずの場所なんだ。刻逆でどれだけ生態系に影響が出たのかも長期間かけてわかると有難い。
渡り鳥なんかの有無が分かると、ここ以外のディヴィジョンの様子も垣間見えるし。

それと
・ゴミは必ず持ち帰り
・動植物との接触は最低限に
・休憩はこまめに取りましょう

いつ何が起きるか分からないけど、今まで何も起きなかった場所でもある。
まあのんびりいこうや。
アドリブ、連携歓迎です。


月鏡・サヨコ
超大和の撃破が果たされれば、オークランド諸島も最終人類史に戻り、この基地は消滅するはず
だからヤ・ウマトとしては今回が最後の調査になるだろう
今後に渡って使用するマニュアルを作成するなら、「最終人類史と南極の境界」を調査するときに使うことになるか

監視は基本的に、島上から南極方面の海の様子を観察するものになると考える
今後は最終人類史になるのだから、排斥力を気にせず最新の望遠鏡を基地に設置していいだろう
【完全視界】や【寒冷適応】があれば、多少天候が悪かったり気温が低くても業務に支障はない
怪しい兆候を発見したときや、単に海を探索したい時は【水面走行】や【水中適応】を使用
【動物の友】で現地の生物に「南から何か見慣れない生き物や物体が現れるのを見なかったか」と、不在時の状況を確認するのもいいだろう
明らかな異常が検知された場合、その時にいる者から一人が新宿島にトレインで戻り(可能なら電信も可)状況を伝達する

生活面では……寝心地のいいベッドを設置しておこう
警戒を強める時はここで仮眠することもあるだろうから


シル・ウィンディア
マニュアル作りかぁ。ん-、確かに重要ではあるよね。
効率よくするとかは特にね。
ま、それじゃがんばりますかっ!

まずは…。
監視するってことは、泊まる時もあるってことだよね?
それなら、生活基地『銀花』の方を整えてみるかな。

寒いところだから、あったかいお布団とかは大切かな?
気分転換にハンモックとかあってもいいかも。

せっかくだから何かのアトラクション…。
ダーツとかカードゲームとかも持ち込んでみるね。
息抜きは大切だからっ♪

あとは、外回りの楽しみとして、望遠鏡とか設置してみたいところ。
望遠鏡が無理なら双眼鏡を大目に持ち込んで、監視と同時に自然のウォッチングを楽しめたらいいかな。

スキー板も確かあったから、監視ルートを作るためにスキーをするのもいいかも?マッピングはいろんなときに重要になるから。

マニュアル的に必要な残留効果は、スーパーGPS、パラドクス通信、寒冷適応ってところかなぁ。前者2つは地図作成、連絡体制の為。
寒冷適応は、過ごしやすさのためってところだね。

んー、わたしの方はこんなところかなー。


オズワルド・ヴァレンティ
現在の南極大陸にも
歴史や人類の生存圏というものが
望めないだろうとは云え、
此の青き星が育んできた
大地の一部…ではあるのだろうから
取り戻す役割は必要だとも思う
まずは基地にて現状の
情報収集に努めさせて頂こうか

ざっくりとオークランド諸島について
残されている記録も覗いてみたが
猟の拠点とされたり定住の試みはあっても
此処も一種の無人島ではあったのだな
自然豊かで人間の未開も多い…と捉えて良いものか?
海鳥や海洋生物たちの様子も眺めて
動物の友による会話や情報収集も
ある種の娯楽…か人間とは違った視点というのも
何かしら得るものはないだろうか、と

ヒトの利点と言えば道具の使用か
情報記録を残し、機器を用いてのデータ収集だが
観測のみの平坦さではなく
積み重ねることでも得られるものは…
日中ではなく夜間も含めるならば
星の位置などは一種の観測目的にもなりそうだが
…そういえば常とは見慣れないもの
何かしら急に変化が起きた…といった状況で
ひとり対処するのではなく
複数人に速やかに情報伝達する方法等は
マニュアルとしてあっても良さそうか?


 パラドクストレインが到着した先は、冥海機ヤ・ウマトのディヴィジョンの恐らく最南端。
 遥か海の向こうでは数々の激戦が繰り広げられているとは想像ができないほど、此処はただ波の音だけが聞こえる。
 いや、言ってしまえば、何もない。ディアボロス達が作った、この『オークランド諸島南極方面拠点』以外は。
 そんな拠点に降り立ったオズワルド・ヴァレンティ(砂塵の彼方へ・g06743)が見遣るのは、さらなる南の果て。
 それは、此処よりもさらに何もない地……なのだけれど。
(「現在の南極大陸にも歴史や人類の生存圏というものが望めないだろうとは云え、此の青き星が育んできた大地の一部……ではあるのだろうから」)
 ……取り戻す役割は必要だとも思う、と。
 これまで、幾度も他ディヴィジョンや奪還した極々一部の南極へ降り立ったことはあるのだが。
 南の果て・南極の地には、これまで確認したところ、ことごとく何もないのだ。他の地と比べても異質なほどに。
 なのに、最終人類史に大陸が存在していない……つまり南極は、他のディヴィジョンにあるということを意味している。
 そんな、異様なほどにこれまでの調査では何もない南極であるが。
(「超大和の撃破が果たされれば、オークランド諸島も最終人類史に戻り、この基地は消滅するはず。だからヤ・ウマトとしては今回が最後の調査になるだろう」)
 冥海機ヤ・ウマトの現状を思えば、この拠点の消滅は予想できるから。
 だからこそ月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は、恐らく最後になるだろう冥海機ヤ・ウマトでの、この基地での調査の提案をしたわけであるが。
 ディヴィジョンの境界は以前の調査で見つけられたものの、依然として、それからこれまで一度も境界の霧が出た報告はなく。
 実際に拠点に降り立ってみた今も、全くその気配はなさそうだ。
 だが、このディヴィジョンに存在する間の南極調査拠点で過ごしつつ、これから調査を進めていく際に、どうすればより効率的に快適に任務を行えるか。
 この地に滞在しながらも、マニュアルを作成しようということになったわけである。
 そしてそれは、たとえこの拠点が消滅した後も、無駄には決してならないだろう。
「今後に渡って使用するマニュアルを作成するなら、「最終人類史と南極の境界」を調査するときに使うことになるか」
 南極の調査を引き続き行なう限りは。
 というわけで、ディヴィジョンの情勢は目まぐるしいが、この場所はやはり特に何もなさそうということで。
 サヨコの言葉に、オズワルドも頷いて。
「まずは基地にて現状の情報収集に努めさせて頂こうか」
「マニュアル作りかぁ。ん-、確かに重要ではあるよね。効率よくするとかは特にね」
「マニュアルかぁ、絵を描くのは得意だが手順をまとめるのは……頑張るか」
「ま、それじゃがんばりますかっ!」
 シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)と鳩目・サンダー(R-18フルカラーリアライザ・g05441)も、より良いマニュアルを作成するべく、暫くこの地に滞在してみることにする。
 現在この『オークランド諸島南極方面拠点』には前回設置した、生活基地『銀花』と情報収集司令部『フラムハイム』をはじめとした、他いくつか必要な施設が存在するが。
「まずは……。監視するってことは、泊まる時もあるってことだよね? それなら、生活基地『銀花』の方を整えてみるかな」
 手始めにシルが向かうのは、自身が名付け親でもある生活基地『銀花』から。
 調査や情報収集などは勿論、拠点でおこなう一番の任務であるに違いないが。
 けれどそのためには、より過ごしやすいように環境を整えることは必須。
 何をするにも万全な心と体があってこそ、というわけで。
「寒いところだから、あったかいお布団とかは大切かな?」
「生活面では……寝心地のいいベッドを設置しておこう」
 シルとサヨコが着目するのはそう、快適で質の良い睡眠が取れるような環境づくり。
 それに今のところは何もないが、でもいつ何が起きても対応できるように。
「気分転換にハンモックとかあってもいいかも」
「警戒を強める時はここで仮眠することもあるだろうからな」
 いつだって休めて、且つすぐに動けるようにも、整えておく。
 それに、平穏に越したことはないのだが。
「せっかくだから何かのアトラクション……」
 シルが持ち込んでみたのは、ダーツやカードゲームなどの遊び道具。
「息抜きは大切だからっ♪」
 そう、あまりにも変化がなければ、何もない南の果てで過ごすことに飽いてしまうだろうから。
 そして手始めに、生活拠点をより快適にするべく整えてみた後。
 次に皆で手掛けてみるのは、この拠点で行なう作戦のメインとなるだろう、調査関連などのマニュアル作り。
 オズワルドはまず、ざっくりとオークランド諸島について、残されている記録も覗いてみたのだが。
「猟の拠点とされたり定住の試みはあっても、此処も一種の無人島ではあったのだな。自然豊かで人間の未開も多い……と捉えて良いものか?」
「今のところはノーヒントだし、「何か異変があれば気づける体制」を作るのが最初かなあ。諸島南端の島の見晴らしのいい地点から南海を遠見する、というのが一案かな。昼夜それぞれ何度か見る程度でよかろう」
 サンダーの言葉に、サヨコもこう続ける。
「監視は基本的に、島上から南極方面の海の様子を観察するものになると考える。今後は最終人類史になるのだから、排斥力を気にせず最新の望遠鏡を基地に設置していいだろう」
 今後、完全視界や寒冷適応が最大限に使用できる状態になれば、多少天候が悪かったり気温が低くても業務に支障はないだろうし。
 怪しい兆候を発見したときや、単に海を探索したい時は、水面走行や水中適応を使用する旨も、確りと示しておいて。
 動物の友で現地の生物に「南から何か見慣れない生き物や物体が現れるのを見なかったか」等、不在時の状況を確認することも可能かもしれない。
 そんな調査や監視の方向性をきっちりと示し、可能な限り利用できるものは使用しようと、具体的な案を出し合って。
 さらにオズワルドが口にするのは、南の果てという場所にあるからこそ、確立しておきたいこと。
「……そういえば常とは見慣れないもの、何かしら急に変化が起きた……といった状況で、ひとり対処するのではなく、複数人に速やかに情報伝達する方法等はマニュアルとしてあっても良さそうか?」
「明らかな異常が検知された場合、その時にいる者から一人が新宿島にトレインで戻ったり、可能ならば電信などによって、状況を伝達するためのマニュアルも必要かと」
 サヨコもそれに頷きつつ、有事の際のマニュアルも考えてみて。
「ヒトの利点と言えば道具の使用か」
「あとは、外回りの楽しみとして、望遠鏡とか設置してみたいところ。望遠鏡が無理なら双眼鏡を大目に持ち込んで、監視と同時に自然のウォッチングを楽しめたらいいかな」
「情報記録を残し、機器を用いてのデータ収集だが。観測のみの平坦さではなく、積み重ねることでも得られるものは……日中ではなく夜間も含めるならば、星の位置などは一種の観測目的にもなりそうだが」
「スキー板も確かあったから、監視ルートを作るためにスキーをするのもいいかも? マッピングはいろんなときに重要になるから」
 持ち込めそうなものであったらいいなと思うものや、今あるもので活用できそうな道具などを、改めてあげてみたりだとか。
「本来なら希少な動物が沢山いるはずの場所なんだ。刻逆でどれだけ生態系に影響が出たのかも長期間かけてわかると有難い。渡り鳥なんかの有無が分かると、ここ以外のディヴィジョンの様子も垣間見えるし」
「海鳥や海洋生物たちの様子も眺めて、動物の友による会話や情報収集も、ある種の娯楽……か。人間とは違った視点というのも、何かしら得るものはないだろうか、と」
 余り気を張り過ぎぬように海や自然や星空を楽しみつつも、確りと監視や調査やマッピングをできるような工夫だとかを、オズワルドやサンダーと一緒に考えていきながらも。
「マニュアル的に必要な残留効果は、スーパーGPS、パラドクス通信、寒冷適応ってところかなぁ。前者2つは地図作成、連絡体制の為。寒冷適応は、過ごしやすさのためってところだね」
 シルは有効活用できそうな効果とそれをどう使うかなども明確にしておく。
 そしてサンダーが提示するのは、拠点での過ごし方について、とても大切なこと。
「十分な食べ物を持参して散策していただきたい。それと――」
 ・ゴミは必ず持ち帰り
 ・動植物との接触は最低限に
 ・休憩はこまめに取りましょう
 ――等、ペンギンや渡り鳥など得意な絵を添えつつ、さらりと描いてみせて。
 その後も、気づいたことを互いに共有し合い、話し合いながらも、都度マニュアルに付け加えていって。
 着々と良い環境へと拠点を強化させていくための今日の活動の進捗は上々。
「んー、わたしの方はこんなところかなー」
 そうひと息ついたシルに、サンダーも頷いて。
「いつ何が起きるか分からないけど、今まで何も起きなかった場所でもある」
 だから……まあのんびりいこうや、なんて。
 そう窓から眺めつつ何気にスケッチしてみるのは――冥海機ヤ・ウマトのディヴィジョンで最後に見る、南の果ての夜の景色であった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水面走行】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV3が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

●最終人類史奪還後の遠征調査
 それは、突然の出来事であった。
 いや……正確に言えば、「何らかの変化が起こるだろう」ことは予想はできていたのだけれど。
「……!」
 急に、オークランド諸島拠点のある島全体が発光しはじめたのだ。
 そして――その光に飲み込まれるような現象が起こった後。
 オークランド諸島拠点にいるディアボロス達は察するのだった。
「ミッドウェーで超大和を撃破したのだな」
 そう、冥海機ヤ・ウマトの断片の王である超大和が撃破されて。
「オークランド諸島が最終人類史に奪還された事はめでたい」
 この場所も最終人類史に奪還されたのだと。
 ということで、まずは奪還後の状況を把握するべく、周囲を軽く見て回ったが。
「奪還は喜ばしいけど……ただ、折角整備した基地が、最終人類史の観測拠点後の状況に戻ってしまったのは残念だね」
「持ち込んだ機材の一部は漂着したようだが、改めて、機材などを運び込んで建設する必要があるな」
「最終人類史に奪還したとしても、このオークランド諸島拠点は、南極に存在すると思われるディヴィジョンの監視の為に必要だ。米軍やオーストラリア海軍や自衛隊に作成した監視マニュアルを実行できるような拠点の設営を依頼するのが良いだろう」
 そうそれぞれ状況確認と現状の共有をおこなった後。
 では、これからどうするか……といった話へと移行する。
 今回の作戦は、オークランド諸島拠点の監視マニュアルの作成と、拠点からの遠征調査。
 そしてマニュアル作成に関しては十分におこなえたし。
 最終人類史に奪還されても……いや、奪還されたからこそ、こう結論に至る。
「状況は変わったが、遠征調査は必要だろう」
 オークランド諸島拠点が最終人類史に帰還した後も、南極の監視は継続されるだろう。
 なので、奪還後の状況はどうなっているか、どこまで奪還されているか、海底で確認されているディヴィジョンの境界や霧に関して等々。
 より一層詳細な現状把握が必要だろうということで、この作戦の目的自体に大きな変更はない。
 それに、今この場所は最終人類史であるのだから。
「最終人類史に帰還した事で、パラドクス効果を最大に利用できるし、【飛翔】なども自由に行えるようになる」
 有効な効果も最大限に使用できるというわけだ。
 そういうわけで、拠点自体のことは今は有志のディアボロスに任せて。
 状況は大きく変わりはしたが――だからこそ、より詳細な現状を知るために。
「皆で、手分けして調査を行おう」
 当初の作戦通り、オークランド諸島拠点からの遠征調査をはじめるのだった。
鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。

そうか、ヤ・ウマトの奪還が完了したのか……。

残留効果使い放題は大変助かる。整備がおじゃんになったことを差し引いてもジャストタイミングと言っていい。

ヤ・ウマト健在の頃はこのオークランドから南に数キロあたりにディヴィジョン境界があったんだよな。
まずはそこを【水中適応】【完全視界】【飛翔】などで海中、空中から確認しよう。
境目は変わらずあるのか。

ヤ・ウマトを奪還したことで境界の北側は現代世界の地図が適用できる。
境界の南極側は、最終人類史と具体的にどのように違うのかを確認したい。

以前はオークランド諸島以南にあるはずの島が無いのを確認したが、冷静に考えて島一つ丸ごと消える程地形が違うってのは異常事態だ。
最終人類史と時代が余りにも隔たっているのか、それとも環境ごと作り替える力を持つ強大なクロノヴェーダがいるのか……。


シル・ウィンディア
奪還されて、最終人類史に…。
ということは、霧が無ければいけるだけ行けちゃうかも?

地図を用意して、スーパーGPSを使用。
せっかくだから、全速力の飛翔で南極大陸を目指していくよ。
もし霧があったとしても、スーパーGPSがあれば、どのエリアで発生したかわかるしね。

霧がないのなら…。
思い切って大陸に上陸しちゃうよ。
七曜の時には何もなかったところだからこそ怪しいんだよね。

南極に上陸してもしなくても…。
鳥さんや魚さんなどの動物たちには、動物の友で意思疎通して南極の情報を聞いてみるよ。

南極に上陸したら、確かペンギンさんがいたはずなんだけどなぁ…。
発見したら動物の友で意思疎通で情報収集。
聞く内容は…。
この大陸で地下とか地面の中に入る場所があったりするかを確認だね。

表面に何もないなら、怪しいのは地下…。
そこをはっきりさせたいところ。

怪しいところは、スーパーGPSも使って、地図にチェックを入れるよ。
…さぁ、何が出てくるかな?

怪しそうなところがあれば、突っ込みたいけどまずは情報共有が大事だからチェックだけするよ


オズワルド・ヴァレンティ
…そうか。
最終人類史に大地が取り戻される瞬間には
初めて立ち会えたようなものだが
確かに日々変化し続ける情勢を考えるなら
起こり得ることではあったな
…其れでは今ここに立つディアボロスとして
己に出来る役目を果たそうか

上空等からの探索は仲間達に託して
【水中適応】を使用し僕は海中方面での情報収集を
向かう地点は当初の通り南極大陸の方角、
方位磁石などを用いて現在地は見失わないように
【パラドクス通信】の届く範囲では
仲間との情報共有も適宜行うつもりで
周囲に生き物の気配もあれば…
【動物の友】の使用も考えるが
基本的には水中で単独行動であると仮定して
可能そうならサーヴァントのレヴィアにも
周囲の警戒を出来る範囲での指示を。

刻逆という術式は地表のみの変状、
或いは地球という星そのものや深部まで
書き換えうる現象なのか…
魔術系統やスケールの違い過ぎるものとは云え
興味好奇心が存在しなかった訳でもなし

万が一、敵対者に遭遇するようなら
速やかな退避と…可能であれば仲間達に情報共有
パラドクスでの迎撃は……使わない事を祈っておこう


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

出遅れた。すまないな
マニュアル作りもお疲れ様だ
情勢は目まぐるしく……奪還のタイミングに合わせて、上手く拠点を引き継げそうなら何よりだな

さて、飛翔で速度を上げてどこまで行けるだろうか
未着手のマッコーリー島方面へ向かいたい所だが……距離的に厳しそうなら、「キャンベル島」へ向かおう
向かう方面が被りそうなら手分けし、なるべく多くの情報を得たいな
予め拠点等に集合地点を決めてく
防寒装備し寒冷適応、バイザーで視野を確保し
現代の地図に、方位磁石とスーパーGPSで居場所を確認しつつ飛んでいこう
海が荒れていたら、飛沫に吞まれぬ高さで視野を取り、暴風にも気をける

島の在るはずの位置に到着すれば、現地調査には水面走行や潜水スーツで水中適応も併用し対応
双眼鏡と完全視界にて見通し、霧の有無を
海中では境界の位置を調べ地図にマークしておこう
気付いた事は積極的に調べ、動画や写真撮影をしつつ記録を残す

ヤ・ウマトの奪還後で、揺らぎが生じていそうなら確認したい
次の探査や拠点化へ繋げるために、情報量は多い方が良いな


 ただひたすら海が広がる景色が、突然の光に包まれて。
 それがおさまれば、ディアボロス達は確信する。
「そうか、ヤ・ウマトの奪還が完了したのか……」
 冥海機ヤ・ウマトの断片の王・超大和が撃破され、大地が最終人類史に奪還されたのだということを。
 そんな鳩目・サンダー(R-18フルカラーリアライザ・g05441)の声に、オズワルド・ヴァレンティ(砂塵の彼方へ・g06743)も小さく頷く。
「……そうか。最終人類史に大地が取り戻される瞬間には初めて立ち会えたようなものだが。確かに日々変化し続ける情勢を考えるなら、起こり得ることではあったな」
 どうやら今いるオークランド諸島拠点があるこの地も、最終人類史に奪還されたようだ。
 それを物語っているのは、折角整備した基地が最終人類史の観測拠点後の状況に戻ってしまっていること。
 持ち込んだ機材の一部は漂着したようではあるが、改めて、機材などを運び込んで拠点の建設や設備をする必要があるだろう。
 このオークランド諸島拠点は、南極に存在すると思われるディヴィジョンの監視の為に必要であるし。
「出遅れた。すまないな。マニュアル作りもお疲れ様だ」
 日々各地で尽力し成果をもらたしているエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)も駆けつけて。
 この地が奪還される前に、様々なことに気を配ってマニュアルを作成してくれた皆を労う。
「情勢は目まぐるしく……奪還のタイミングに合わせて、上手く拠点を引き継げそうなら何よりだな」
 米軍やオーストラリア海軍や自衛隊にそのマニュアルを共有すれば、また拠点の設営も依頼できるだろう。
 そしてマニュアル作成後、当初予定されていたのは、拠点からの遠征調査だが。
 拠点の設備等が奪還により戻ってしまったということはあるものの。
「残留効果使い放題は大変助かる。整備がおじゃんになったことを差し引いてもジャストタイミングと言っていい」
 そう、サンダーの言う通り、ここは最終人類史。
 残留効果を最大限に使用できるため、可能な範囲で遠征調査も続行できるだろう。
 作戦を遂行している最中の大地の奪還は、予測はできていたものの少し驚いたが。
「……其れでは今ここに立つディアボロスとして、己に出来る役目を果たそうか」
 オズワルドの言う通り、今此処でやれることを行なって、これからの作戦に繋げること。
 それが今の自分達の任務である。
「奪還されて、最終人類史に……」
 シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)も現状を把握しながらも。
 ではこれからどのように、何を調査するか、考えを巡らせる。
「ということは、霧が無ければいけるだけ行けちゃうかも?」
 まずはやはり気になるのは、ディヴィジョン境界の霧のこと。
 冥海機ヤ・ウマトに拠点があった際は、霧の発生はみられなかった。
 そして、冥海機ヤ・ウマトで確認したディヴィジョンの境界。
「ヤ・ウマト健在の頃はこのオークランドから南に数キロあたりにディヴィジョン境界があったんだよな」
 サンダーが振り返るように、その境界とみられる現象が海底にあった。
 なので――境目は変わらずあるのか、と。
 サンダーは仲間と共に、まずはそれを、水中適応や完全視界そして飛翔などを利用して、海中や空中から確認してみることに。
 オズワルドも、上空等からの探索は仲間達に託して、水中適応を使用し海中方面での情報収集をおこなってみる。
 向かう地点は、当初の通り南極大陸の方角。
 方位磁石などを用いて現在地は見失わないようにし、パラドクス通信の届く範囲では仲間との情報共有も適宜行なって。
(「周囲に生き物の気配もあれば……」)
 最終人類史故に、動物の友の使用も考えるも、特に何か変わったことはないようだ。
 だが大地の奪還が成された現状がどのようになっているかも今はまだ未知、基本的には水中で単独行動であるだろうと仮定して。
 水中調査をするにあたって、周囲の警戒も勿論怠らず、ミニドラゴンのレヴィアにも指示を出しておく。
 そして海中を調査しつつも、オズワルドの心の内に生じるのは好奇心。
(「刻逆という術式は地表のみの変状、或いは地球という星そのものや深部まで書き換えうる現象なのか……」)
 魔術系統やスケールの違い過ぎるものとは云え、興味を擽られるのである。
 そんな思いもそっと抱きながらも勿論、万が一にも備えておく。
(「パラドクスでの迎撃は……使わない事を祈っておこう」)
 最終人類史なので杞憂かもしれないが、万が一ということもあるかもしれないと。
 敵対者に遭遇するようなことが起こった際、速やかな退避と仲間達に情報共有も可能な限りおこなえるようにしておいて。
 まずは、冥海機ヤ・ウマトで確認された境界があったあたりに差し掛かれば。
「……!」
 やはり、海底が途切れている所――ディヴィジョン境界を発見するディアボロス達。
 この境界がいまだあるということは、冥海機ヤ・ウマトのディヴィジョンの南極との境界の一部が、最終人類史に奪還されていないということ。
 つまり――『南極のディヴィジョンに強奪された可能性がある』ということだ。
 そしてサンダーが用いるのは、現代世界の地図。
(「ヤ・ウマトを奪還したことで境界の北側は現代世界の地図が適用できる。境界の南極側は、最終人類史と具体的にどのように違うのかを確認したい」)
 シルも地図を用意し、スーパーGPSを使用して、南極方面への調査もおこなってみるつもりだ。
 今回案内人が告げていた遠征調査は『オークランド諸島から300km程度までの範囲で、調査したいポイントを1つ指定して探索する』という作戦ではあるが。
「さて、飛翔で速度を上げてどこまで行けるだろうか」
 此処は最終人類史、それより先の調査も可能ではあるだろう。
 なのでエトヴァは当初は、未着手のマッコーリー島方面へ向かいたい所であったが。
 大地の奪還という思いがけない出来事はあったものの、作戦の変更はないということで。
 拠点から300kmほどの位置に本来ならあるだろう「キャンベル島」へと向かってみることにして。
 なるべく多くの情報を得たいと、向かう方面を仲間と手分けし、予め拠点等に集合地点を決めたなら。
 寒さ対策も万全に、防寒装備や寒冷適応の活用もきっちりと行ないつつ、バイザーで視野を確保してから。
 現代の地図に、方位磁石とスーパーGPSで居場所を確認しつつ、空へと蒼き翼を広げ、飛翔する。
 そして、南極海は荒れるとは聞くも飛沫に吞まれぬ高さで視野を取り、暴風にも気を付けつつ、翔けていけば。
「……いっそ清々しいほど、何もないな」
 島の在るはずの位置に到着し双眼鏡と完全視界にて見通しながらも、そう呟きを落とす。
 水面走行や潜水スーツで水中適応も併用し、上空からでなく海中も確認してみたし。
 何か変わったことなどないかも積極的に調べ、動画や写真撮影をし記録をしつつも……キャンベル島も、境界の霧も、確認できなかった。
 そしてシルも、せっかくだからと、全速力の飛翔で南極大陸を目指そうと考えて。
「もし霧があったとしても、スーパーGPSがあれば、どのエリアで発生したかわかるしね」)
 ディヴィジョン境界の霧がでていないかの確認はしたいところ。
 それから、ふとこうも思う。
(「霧がないのなら……。思い切って大陸に上陸しちゃえないかな」)
 ……七曜の時には何もなかったところだからこそ怪しいんだよね、と。
 だが今回は、オークランド諸島から300km程度までの範囲での遠征調査という作戦。
 なのでそれ以上の遠征は、これまでもオーストラリア空軍もおこなっているということだから、今回も任せることになったが。
 最終人類史に奪還されたことで、有効な効果の数々が最大限に使用できるから。
「南極に上陸してもしなくても……。鳥さんや魚さんなどの動物たちには、動物の友で意思疎通して南極の情報を聞いてみるよ」
 ……南極にもしも上陸できたら、確かペンギンさんがいたはず、なんて。
 ディアボロスだからこそ可能な手伝いを、要請があればすることにして。
(「この大陸で地下とか地面の中に入る場所があったりするかを確認だね。表面に何もないなら、怪しいのは地下……。そこをはっきりさせたいところ」)
 怪しいところはスーパーGPSも使って、気になる箇所などには地図にチェックを入れつつ……さぁ、何が出てくるかな? なんて。
 オーストラリア空軍から共有された、最終人類史の南極の調査の結果を聞けば。
 オークランド諸島以外の南極が最終人類史に奪還されたという事は無い――と。
 以前、冥海機ヤ・ウマトのディヴィジョンに、オークランド諸島以南にあるはずの島が無いことはディアボロス達も確認したが。
(「冷静に考えて島一つ丸ごと消える程地形が違うってのは異常事態だ。最終人類史と時代が余りにも隔たっているのか、それとも環境ごと作り替える力を持つ強大なクロノヴェーダがいるのか……」)
 サンダーはそうも考えるし、南極は未知な部分がまだ多いため、色々な角度から今は考察するしかないのだが。
 先の調査で、オークランド諸島より南はもともと、冥海機ヤ・ウマトにはなかった地。
 故に、冥海機ヤ・ウマトの奪還が達成されても、ヤ・ウマトに存在していなかったこれらの地が奪還されていないのは当然であって。
 だからやはり、こう考えるのが自然だろう……オークランド諸島よりも南の地は、また別のディヴィジョンに存在する、と。
 そしてエトヴァも皆と共に、冥海機ヤ・ウマトの奪還後で、何か揺らぎなどが生じていないかを確認していって。
 調査を終えて皆が戻ってくれば、その結果や共有された情報などをまとめてみる。
 今回の遠征調査によってわかったこと。
 まずは、最終人類史の南極大陸付近にディヴィジョン境界の霧は発生していなかった。
 そして海中調査により、最終人類史にも『海底が途切れている所』があり、そこがディヴィジョン境界であること。
 それが存在するということは、冥海機ヤ・ウマトのディヴィジョンの南極との境界の一部が、最終人類史に奪還されていないということ。
 さらに、もとから冥海機ヤ・ウマトのディヴィジョンに存在していなかった南の地の存在が確認できなかったのは勿論。
 地図と遠征調査結果を照らしあわせてみれば――今いるオークランド諸島の周辺を除いて、冥海機ヤ・ウマトの領域であったかなりの海域が『最終人類史に奪還されていない』事が判明した。
 それをもとに、改めて現状を整理してみれば。
「強奪されたのは南太平洋の南極側と南極海で、おそらく南極のディヴィジョンに強奪されたのか……」
「私達がオークランド基地に駐留していなかったら、この島も、南極ディヴィジョンに強奪されていたかもしれないね」
 サンダーとシルの言葉に頷きつつ、オズワルドやエトヴァはこうも続ける。
「このオークランド諸島拠点は『戴冠の戦い』においても、対南極の最前線基地となる事だろう」
「次の探査や拠点化へ繋げるために、情報量は多い方が良いだろうしな」
 以前奪還した南極半島の一部以外の、南極の地が存在した場所は、最終人類史ではいまだ海。
 そしてそれらの地は今は、別のディヴィジョンに存在する。
 謎はいまだ多いが、だが来たる『戴冠の戦い』においても、情報を可能な限り集めておきたいところであるし。
 それに――少しずつでも、南極の地の謎を解明していくために、この拠点はこれからも必要だろうから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2025年01月24日