リプレイ
ラウム・マルファス
火をつけて逃げるなんて危ないナ
下手したら周囲の村とか巻き込むじゃないカ
カラス型ドローンに早業で消火剤を搭載し散布するヨ
全面消火は無理だし効率も悪いから、まずはボクのいる所から風上へ向かって、人が数人通れる幅で消火スル
少し進んだらフライトドローンに乗って、周囲をオーラと念動力で守りつつ、あえて迷宮の上を飛ぼウ
矢の飛んできた方を観察し、そちらへ向かって消火を進めるヨ
兵の残りもわずかなら、大規模な展開は出来ないだろウ
弓兵のいる方に本隊がいるハズサ
弓兵に会ったら凍結材を搭載したドローンで突撃して倒すヨ
少しでも戦力は減らしたいからネ
これ以上被害を広げないためにも、急ぐとしよウ
喩・嘉
ついにこの時が来たか
皆で積み上げ得た好機、逃すわけにはいかない。
炎の迷宮か、実に彼らしいな
羽扇を振るい「雲行雨計」を使用し、雨を呼ぶ
炎の全てを消し去ることはもちろんできないだろうが
幾分か弱めることはできるだろう
煙と炎で歪む視界を【完全視界】で確保する
道中かちあう敵も、雨の弾丸で速やかに討ち取っていこう
先を急ぎ、陸遜を追わねばならない
例えば敵の数が多いということは、その分正解の道に近づいていることだ
「計略」で
あの智将の考えを読み解き、迷宮を攻略していこう
※アドリブ・連携歓迎
「燎原の火」とはまさにこのことで、陸遜によって放たれた火は見渡す限りを赤く染め上げて燃え盛っていた。
「火をつけて逃げるなんて、危ないナ」
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は額の汗をぬぐう。
彼はまだ迷宮の入り口、すなわち許昌に近い北西側にいるのだが、ここからでも肌を焼くほどに熱が伝わってくる。
「下手したら、周囲の村とか巻き込むじゃないカ」
喩・嘉(瑞鳳・g01517)は熱を避けんと羽扇で顔を隠しつつ、
「呉の大軍が通ったあとです。村など、すべて地ならしされているでしょうが……」
行軍の邪魔になるものは、すべて打ち壊しつつ、踏み固めつつ進むのである。
「それが戦ですカ。大変ですネ……」
ラウムは肩をすくめる。戦があるたびにそれでは、近くに住む者はたまったものではない。
「そのとおり。ですが、この戦いに勝てば、魏呉の激突で民力が損耗する事態は防げるでしょう。
皆で積み上げた好機、逃すわけにはいきません」
「そうだネ」
ふたりは先陣を切って迷宮へと飛び込んでいった。しかし、燃え上がる炎が上昇気流を生み、辺りは熱と突風の地獄である。なんとか火の手の回っていない方向をさぐって進もうとするが、
「これではすぐに、方向を見失ってしまうヨ」
ラウムが、やって来た方向を確認しながらかぶりを振った。
「まさに、炎の迷宮だな。実に彼らしい」
仄かに笑った喩嘉は天を仰いで両手を広げ、
「すべてを消し去ることはできないだろうが……幾分か、弱めることはできるだろう。
雨よ、天帝の加護ぞあれ!」
するとにわかに天がかき曇り、辺りは分厚く黒々とした雲の影に覆われた。礫のように凄まじい勢いの雨が、行く手を阻む炎の壁を溶かしていく。
煙が視界を遮るが、【完全視界】のおかげで気にはならない。先に進むふたりに、炎の壁はなおも行く手に立ちはだかる。
「換装完了。さァ、行っておいデ。消火しながら進むヨ!」
ラウムはカラス型のドローンに消化剤を搭載し、風上……すなわち東南に向かいながら散布を開始した。そして、ラウムはその上に飛び乗る。
喩嘉が止める間もあればこそ、彼方から無数の矢が飛来し、ドローンを針鼠にする。ドローンは火花を上げながら墜落し、ラウムもまた、肩に矢を受けて転落した。
「無謀な」
「痛たタ……。でも、矢が飛んできた方向はわかったヨ。
敗戦で兵を多く失っているなら、大規模な展開は出来ないだろウ。弓兵のいる方に、本体がいるはずサ」
「なるほど。敵の数が多いということは、そのぶん正しい道に近づいているということでもある」
喩嘉は頷き、
「陸遜は計の多い男です。逃げられぬよう、急ぐとしましょう」
と、服の裾を翻して先に進む。
「そうだネ。これ以上、被害を広げないためにモ」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
曖明・昧
「炎の迷宮か……なるほど。よくわかんないな。」
昧は炎の迷宮を見ながら突破する方法を考える。
しかし、昧は突破する方法を思いつかなかった。
昧は無知蒙昧である。
「あの邪魔そうな蟲は片づける必要がありそうだ。これだけはわかる。」
昧が赤い剣を振るうと、赤い剣は妖精のような何かに変形する。
醜い姿をしたそれは、呉軍鋭蜂兵を1体ずつ飲み込んでいった。
「今日の妖精は、少し上機嫌だな。周りの炎のおかげか。
たまに炎出したりしてるしな。よくわかんないけど。」
燃えさかる炎が、曖明・昧(十星連・肆妖『無知蒙昧』・g06110)の頬を赤く照らす。
「これが炎の迷宮か……」
辺りを見渡した昧は「どうやって突破したものかな」と、呟きを漏らした。
が。
「……なるほど、よくわかんないな」
曖明・昧の昧は無知蒙昧の昧……とは、よく言ったものだ。まったくもって昧(くら)い。
結局、迷宮を進む他のディアボロスたちの後に続いた昧だったが、
「ギギッ! 貴様らは!」
そうしている間に、炎に囲まれて慌てふためいている呉軍鋭鋒兵どもに出くわした。
「あの邪魔そうな蟲は、片付ける必要がありそうだ。これだけは、わかる」
いかにももっともらしく頷くと、腰に帯びていた剣に手をかける。
「えぇい、蹴散らしてくれるッ!」
鋭鋒兵どもは喚き散らすと、鈍く妖しく濡れた槍の穂先で狙いを定め、一斉に繰り出してくる。
昧はといえば、そんな敵兵に動じることもなく。
「うわ。やばいな、この剣」
抜き放った剣が、ぐにゃりと曲がって妖精のような姿へと変じた。妖精……といっても、随分と醜い。本当に妖精なのだろうか? 造形に美しさというものが感じられず、いちいち不快である。
「妖精」はなおもぐねぐねと形を変えながら、剣把を握る昧の手を引くように鋭鋒兵に襲いかかる。鋭鋒兵の腕が槍ごと妖精に飲み込まれ、敵兵は絶叫した。
「今日の妖精は、少し上機嫌だな。周りの炎のおかげか? よくわかんないけど」
ただの剣、のはずである。きっと、こんな変な見た目でも普通なのだろう。この蟲将が闊歩し、人々の命が草のように容易く刈り取られる、この変な世の中では。
大成功🔵🔵🔵
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
孫・リア
やっと……ここまで来れたわね……
炎の迷宮で私を止められると思わないでよね!
炎の熱さは【精神集中】【火炎使い】【オーラ操作】で堪えて【完全視界】で視界も確保
敵は槍と偃月刀でその都度対処
【記憶術】【歴史知識】【地形の利用】を駆使してここら辺の地理そしてあの人の癖や思考を思い出して……
確か許昌から大雑把に見たら合肥へは南東、そしていくらあの人だろうと迂回して帰る余裕はないはず
あとは残った蟲将の動き、私達を阻止しようとする者もいるけど逃げようとする者もいるはずだしあの人に近ければ数も多い
そこを念頭に『黒衣』で阿黒と連携しつつ迷宮を突破していくわ!
終わりにさせるわよ……絶対に……!
【アドリブ共闘歓迎】
鳴・蛇
アドリブと連携はご自由に
「迷宮を突破する最も早い方法は...」
破魔の力が宿る符水を生み出し、炎の壁を浄化しつつ進む
「壁を壊して、開始地点からまっすぐ終点へ突撃する事だ!」
浄化と風使いで煙を払う、氷雪使いで体温を下げる
忍耐力で高温を我慢し、火炎使いで炎を散らす
「大軍は許昌から合肥への撤退路線は…もし水道で逃げたいなら潁河と沙河を経て、淮河へ…そして上陸して陸路で合肥に到着…上陸地点は三つあるな、豫州の安風城、扬州の寿春城と六安城…どちらかな?」
計略と歴史知識、地形の利用で撤退の道を予想して、【完全視界】で敵の撤退方向を確認する。
百鬼・運命
トラップ生成を使用。出来る限り大きく深い落とし穴を線状に連なるように生成することを繰り返し、炎の迷宮のただ中を貫く塹壕を形成。炎の迷宮の火と熱と煙を届きにくい地の底を炎と煙を敵からの目くらましとして駆け抜け迷宮を抜けよう。
問題は陸遜の動き…火計を仕掛けた際の風向きに軍勢の移動と水軍中心の呉軍の性質を考えると、許昌東南の潁河を経て淮河を利用し船で合肥まで撤退。戦力を補充した後に長江を遡上して赤壁へ軍を送り届けるといった所か…
なら塹壕を潁河側に回り込むように生成。炎の迷宮を抜けると共に呉軍を迎え撃つための防御陣地を形成するとしよう。敵は大軍。移動速度自体は此方が速い。十分回り込めるはずだ
守都・幸児
陸遜とは何度か戦ってるが
けっこうあいつのことは気に入ってる
だから最後まで見届けてえな
追いついてやるぞ
【呼吸法】で息を止めたり姿勢を変えたりして
煙を吸い込むのを最小限にする
呼吸のしやすい高さを見つけたら皆にも伝えるぞ
皆の残留効果の力も
片っ端から有難く使わせてもらうぞ
俺は【怪力無双】で迷宮に突破の足掛かりを作る
周囲に岩があれば岩を、なければ武器の鉄骨で土を掘り起こして
皆の進行方向の炎に被せる
火種になってる油みてえなもんがあれば土で埋めるし
燃えてる木材なんかがあれば鉄骨で破壊して退ける
火は消えやしないだろうが皆が通る瞬間だけでも威力が弱まればいい
敵が出たらそのまま鉄骨でぶん殴るぞ
※アドリブ・連携歓迎
レオアリア・フォルシオン
【クロパラ】
さて、ジェネラル級の害虫駆除を行いましょうか
残留効果でも10度気温を下げられるけど、それ以上にパラドクスの冷気で同行するメンバーを熱気から守りましょう
時間凍結氷結晶、顕現
時よ凍れ、凍てつくは『復讐者が燃える未来』
その未来を凍結させて剪定し、味方を炎から守りながら迷路を進んでいく
わたくしは熱気から皆を守る事に専念するから、虫の居場所の特定は任せるわね
そう言いながら時を凍らせる氷の結晶から冷気を放ち、炎と熱気を『時間諸共凍結』させていくわ
そうね、同じ方角に向かう新しい多数の足跡を追うのはまず間違いなくベターな捜索法
その方角に辺りをつけて進むべきね
御守・樹
【クロパラ】
まずは迷宮内に入りこむ前に風を読んで風下がどちらかを判断(観察・看破)。火を放つぐらいだし、それにあの陸遜だろ?そこそこ人数もいるようだしあえて風下方面に逃げるような事は流石にしないはず。
内部に入ってしまったら火の勢いによる上昇気流で読みにくくなるからな。
あとは【完全視界】で地面の様子を観察して足跡が向かう方向を調べよう。
軍同士がぶつかった戦いがあって人数も多いしすぐに特定できるとは思わないけど、だからこそ新しめで大勢が同じ方向に向かうものがあれば十分理由になるだろ?
アドリブOK、名前呼び捨て
「炎の迷宮なんかで、私を止められると思わないでよね!」
孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)両手に得物を手にして、炎の燃えさかる迷宮の中を進む。無双馬『星星』は燃えさかる炎に物怖じせず、軽々と跳躍して飛び越えた。
しかし、その先にあるものもまた、炎の壁である。
「ち……きりがないな」
守都・幸児(迷子鬼・g03876)は左右を見渡し、舌打ちした。
そうしているうちに、風は激しさを増して炎を巻き上げ、幸児の肌を焼く。
「わたくしに任せて。下がっていて!」
レオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)が、炎に向かって掌を向けた。
「復元せよ、我が歴史。それは蒼き時間と凍結司りし竜を弑した歴史。その復元を以て、我は時を凍てつかせる氷を掌握する!」
時間凍結氷結晶が、炎の迷宮内に顕現する。時間を凍結させる結晶は、同時に周囲の熱まで凍結させた。炎が燃えさかっているのは相変わらずだが、周囲の温度は随分と下がり、熱の苦しさは大いに減じる。
「助かる」
「害虫駆除は、急がないと駄目でしょう?」
「害虫か……。俺は、けっこうあいつのことは気に入ってるんだがな……」
幸児は苦笑したが、相容れない敵だということは確かである。しかしそれだけに、最後まで見届けたい。
「で。……どっちに進んだらいいの?」
レオアリアはそう言って、御守・樹(諦念の珪化木・g05753)の方を振り返った。
水を向けられた格好の樹は迷うことなく、
「あっちだ!」
と、一方を指さした。
「どうして?」
「迷宮に入る前に確かめてある。あっちが風上だ。火を放つくらいだし、あの陸遜だろ?
損害が大きいとはいえ軍を率いてるんだ。危険を冒して、あえて風下方面に逃げるようなことは、さすがにしないはず」
樹が指し示した風上とは、東南の方角である。風はそちらから吹いて、北西の方角に炎を広げていた。
鳴・蛇(不吉な龍蛇・g05934)と百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)も、同意する。
「なるほど、風向きは重要だ。地理としても、理にかなっている」
鳴蛇はそう言って、顎を撫でた。
「あぁ。風を利用して火を広げ、自軍は合肥のある東南へと退く。水軍中心の呉軍の性質を考えると、水路を利用する腹づもりかもしれないな」
と、こちらは運命。
「左様。許昌から合肥まで退くとなると、途上、いくつか拠点が存在するが……どこを通るかな?」
「このあと、赤壁に向けて軍を転じるとなると……」
鳴蛇と運命は額を付き合わせて議論したが、呉軍の先々の動きはともかく、今の動きについては同じ結論である。
「合肥に退くならば、東南に進んでいるはずだ」
ということだ。
「裏をかかれてたりしない?」
レオアリアは眉を寄せるが、
「……いえ。『陸遜』なら、そうはしない、かな」
と、リアは睫毛を伏せた。
「許昌から見て、合肥は東南の方向。
単純すぎる考えかもしれないけれど、いくらあの人だろうと、迂回して帰るほどの余裕はないはず」
炎の迷宮が敵を防いでいる以上は、巧詐よりも神速を尊ぶことを選び、またそうするしかない状況なのではないだろうか。
「わかった。それでいこう。異論を言うほどの根拠もない」
幸児は大いに頷き、ディアボロスたちは東南を進路に定めて進んだ。
「わたくしは熱気から皆を守ることに専念するから、蟲の居場所の特定は任せるわね」
などと言うレオアリアに、
「任せろ……と言っておく」
と、樹が応じる。
「迷宮を突破する、最も早い方法は……」
鳴蛇は立ちはだかる炎を前に、「上善若水、水善利万物而不争……」と、老子の一節を引き、符水を生み出す。
「壁を壊して、開始地点からまっすぐ終点へ突撃することだ!」
噴出した水が炎を消し止めたが、彼らは丘へと続く坂を登る格好になっているせいで、水は背後へと流れていき、消えた炎は目の前のものだけである。
「一気に片付けば、楽なのだが」
と、鳴蛇は肩をすくめた。
「続きは任せろ!」
幸児は傍らにあった大岩を、異形巨大化させた鬼の腕で高々と持ち上げた。
幸児は大岩を炎の壁に投げつけて炎を押しつぶし、次には新宿島から持ちこんだ鉄骨を土に突き立て、ザクザクと地面を掘り起こす。
掘り起こした大量の土砂を炎に向けて被せると、未だ煙が立ち上ってはいるが、通れる道が拓かれる。
その上を靴を焦がしながら駆け抜けた一同に向けて、
「こっちだ!」
と、運命が手招きした。運命は地面をできうる限りに深く掘り、穴を連ねていった。燃えさかる炎の熱と煙も、地の底には届きにくい。その中を、ディアボロスたちは列を作って駆け抜けていく。
塹壕のごとくに続く穴から飛び出した一行は、なおも立ちはだかる炎の壁に対して、冷気を纏い、水を浴びせ、土を被せて打ち破っていく。
ふと、樹がしゃがみ込んだ。
「みんな、これを見てくれ!」
集まってみると、樹の指し示した地面に、いくつもの足跡が残されていた。蟲将どもの残した足跡である。
特にくっきりと残っている……つまり新しい……それらは、揃ってひとつの方向を目指していた。
東南の方向を。
「やるじゃない」
レオアリアが笑顔を見せる。
「そうね、同じ方向に向かう足跡を追うのは、間違いなくベターな捜索法ね」
「残った蟲将が私たちを阻止しようとするにせよ、逃げようとするにせよ。あの人に近ければ近いほど、その数も多いはず」
そう言ったリアは、
「阿黒、よろしく!」
と、鴉を腕に乗せて放った。リアと視界を共有する鴉は羽を広げ、舞う。
ただの鴉にしか見えず、さほど怪しまれることはないはずではあるが、危険は避けたく、また戯れに射んとする者がいないとも限らないので、低く低く飛ぶしかない。それでも炎の間を縫って先に先にと飛んでいくと……。
「ッ!」
表情を変えたリアが、『星星』の横腹を蹴った。速度を上げ、炎の壁を跳躍して飛び越えると、急に視界が開け、涼しい風が頬を撫でる。
迷宮を越えたのだ。
「ほう、ここは……本陣の跡と見受ける」
他のディアボロスたちもすぐに追いつき、鳴蛇は周囲を見渡した。辺りには天幕や柵を張り巡らせた跡が残っていて、陸遜の本陣があったことは間違いない。
「やっと……ここまで来られたわね」
丘の上から、彼方に退いていく呉軍を見下ろすリア。その中軍にある敵将が、ふとこちらを振り返る。目と目が合ったように思えた。
「終わりにさせるわよ……絶対に!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】がLV3になった!
【水源】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
ア・ンデレ
「どーんなにーあつくたってーアンデレちゃんならーたえられるー」
アンデレちゃん歌いながら登場。ノリノリアンデレちゃんだ。
炎の対処は他の人に任せてアンデレちゃんは敵を倒すのに専念だ。
アンデレちゃんの専門分野は戦闘だもんね。
アンデレちゃんは腕を翼のような形に変形させ、飛翔して呉軍鋭蜂兵に頭突きをかましていく。
毒の槍は怖いから空中でくるりと回りながら回避するよ。
アンデレちゃんは空中戦がお得意。
「りくそんはーかんうよりーよわそうだーけどーアンデレちゃんはーゆだーんをーしーなーいーのーさー」
歌っている時点で油断しまくりだ。
フロッシュ・ギルアダー
どけどけ、どきな、どきやがれー!みんなの、迷宮攻略効率化の、邪魔はさせないじゃん!
アタシに、できることを、せーいっぱいやる……すなわち、ぶっ飛ばす!
派手な風は、極力使わないよ。炎が強くなったら、元も子も、ないからな。ダッシュしながらの斬撃と、貫通撃の連撃を主体に、攻めたてるじゃん!
混乱しているとはいえ、相手は、クロノヴェーダの兵士……油断せず、確実に倒そう!
パラドクスに対しては、残像を使って回避しながら、死角に回って反撃を入れるぜ。風のごとく、早業で、両断してやるじゃん!
大和・恭弥
仲間に関わりがあると聞いたから…。個人的な因縁がないとしても、それだけで十分身を賭ける理由にはなる
できる限り、皆が先を行く手助けを。
到着次第、「藍雪花染」を抜刀。刀の呪詛を解放し、糧として溜めている感情を宿して「空知らぬ袖時雨」を発動。
炎に包まれる戦地だ、立っているだけでも熱で消耗されるはず。
先に進みやすくするためにも、少しでも炎の勢いを弱め、かつ水分を体に纏うことで熱などのダメージを減らしながら、龍のごとき水流で攻撃する。
仲間とは有効な手段で連携、適切な経路を共有して進むよ。
炎を味方に戦ってくるならば、俺達だけが知る涙雨で。
何としても、ここは進ませてもらう。
アドリブ可
炎の渦巻く迷宮の中。聞こえるのは燃えさかる炎のゴウゴウという音、あるいは吹きすさぶ風のビュウビュウという音だけかと思われたが、さにあらず。
「どーんなにーあつくたってー♪ アンデレちゃんならーたえられるー♪」
ア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)は(場違いな)溌剌とした歌声を響かせながら、迷宮を進んでいた。
ディアボロスたちの「先陣」は、迷宮の突破に成功している。彼らが切り開いた道を、ア・ンデレは駆けていく。
「うわ!」
そうこうしているうちに、行く手を炎に遮られ、右往左往している呉軍鋭鋒兵の一団に出くわした。
「ディ、ディアボロスかッ!」
敵は狼狽しながらも得物を構えるが、
「どけどけ、どきやがれ! 迷宮突破の、邪魔はさせないじゃん!」
フロッシュ・ギルアダー(ソニック・ホリック・g00750)が声を張り上げた。
この敵兵を取りこぼせば、万が一ではあるが、先を進んだ仲間たちの背後を襲われることがあるかもしれない。見逃す手はない。
「皆、先に行ってくれ。ここは俺が」
先を急ぐ仲間たちのため、敵を引き受けようとする大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)。『藍雪花染』が鞘から放たれると、恭弥の悲哀を喰らう妖刀はもの哀しい音とともに刀身を露わにした。
だが、ア・ンデレは。
「アンデレちゃんもたたかうよー。アンデレちゃんのせんもんぶんやは、せんとうだもんね」
と、肩をぐるぐると回した。
「アタシも、できることを、せーいっぱいやる……すなわち、ぶっ飛ばす!」
そう言ったフロッシュは、すでに敵中に飛び込んでいた。
「派手な風は、今回はお預けじゃん!」
赤い刀身をした倭刀を構えたフロッシュは、すれ違いざまに鋭鋒兵の肩を斬り下ろした。
「おのれッ……!」
他の1体がフロッシュの背後に回って槍を繰り出してきたが、貫いたのは残像に過ぎない。フロッシュは槍を弾き飛ばして、
「混乱しているとはいえ、相手はクロノヴェーダ。油断せず……ぶっとばすじゃん!」
突進した勢いのままに、殴りつけるように刀を繰り出す。刃は深々と、鋭鋒兵の喉元を貫いた。
「ガガ……ッ!」
「おのれ!」
残った敵兵が、翅を高速で摺り合わせ始める。
「立っているだけでも消耗する迷宮なんだ。これ以上はごめんだな。
お前たちが炎を味方に戦ってくるならば……俺たちだけが知る、涙雨で」
恭弥が、刀の呪詛を解放する。
「天にも知られず流れた雨雫よ、心に集え。秘めたその慟哭、天水を呼び龍の如き奔流となれ」
妖刀が糧として蓄えた、哀しみ、絶望、後悔といった感情が渦巻く呪詛。それらは刀に宿り、すべてを奪われた者たちの涙が雨となって戦場に降り注いだ。
雨の雫は集まって水流となり、鋭鋒兵どもの放った炎をかき消しながら、敵兵を押し流していく。
「なんとしても、ここは進ませてもらう」
「むむむ……!」
その中に、首をふりふり、なんとか立ち上がろうとする鋭鋒兵がいた。
「とんでいこー!」
その敵兵を目がけ、ア・ンデレが飛ぶ。腕を翼のように変化させて、燃えさかる炎の壁さえ突っ切って一直線に襲いかかる。
「ギッ……!」
鋭鋒兵は毒の塗られた槍を繰り出し、ア・ンデレを刺し貫こうとした。
しかしア・ンデレはくるりと仰向けになって穂先をかわし、その勢いのまま頭突きを喰らわせた。
凄まじい衝撃。顔面を潰された鋭鋒兵は、大の字になって倒れた。
ア・ンデレは平然と顔についた血をぬぐい、
「りくそんはー、かんうよりーよわそうだけどー♪ アンデレちゃんはー、ゆだーんをしーなーいーのーさー♪」
と、意気揚々と先に進んでいく。
「……歌ってるのは油断じゃなくて、余裕?」
フロッシュが笑いながら振り返ると、恭弥は肩をすくめた。
炎の迷宮を抜けた彼らの目には、戦場から退く呉軍が映った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【水源】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
呉軍は東南を目指し、退いている。
追撃を防ぐには炎の迷宮があれば十分で、敵はそれに足止めをされるか、あるいは追撃を諦めるかするであろう。
それ以上の策を弄するのは、時間の浪費といえる。速やかに退くのがよい。
それが陸遜の思惑であっただろう。追撃が難しいとなると、魏軍は蜀軍に狙いを定めるはずだという考えも、あったかもしれない。
しかしその思惑は、ディアボロスたちによって粉砕された。ディアボロスたちは炎の迷宮を乗り越え、呉軍に迫っている。
「防げ、防げ!」
自らは退きながら、呉軍弓奏兵どもに殿軍を命じる陸遜。
奪取した合肥から北上した呉軍は、中華有数の大河である淮水(わいすい)に至り、その支流である潁水(えいすい)をいくらか遡ったのちに上陸し、魏の都・許昌へと進撃した。
呉軍を運んだ軍船は、今も淮水に待機している。
淮水を渡れば、合肥は遠くない。中華を南北に分けるその大河を渡りさえすれば、容易に追撃することはできまい。
「まずは、船に戻らねば。……僕が合肥まで退けば、巻き返しは出来る」
雅諒院・基経
炎の迷宮とはな…夷陵の時は攻めるために焼いたが、今回は守るために焼く…か。本当に火の使い方が上手い将であったのだな…。いや孫呉は総じて火計が上手かったがね。
と、感慨にふける暇はなし。まずは空を飛び迷宮攻略を妨害する輩を撃ち落とさねば!とキッと空を見上げ、兵を探す、陽炎で見えにくいとはいえ元天狗を舐めるなかれ。
見つけた部隊に風を放つ、御しきれないような不意打ちの突風ではお主らは火の中に墜ちるしかあるまいな?丁寧に【クリーニング】させてもらうとしよう。
…さて、この迷宮を抜けるものがいれば…あの名将に手が届く。そして呉の動きのけん制も出来るだろう。
ラウム・マルファス
腕は……動くネ、毒とかじゃなくて良かっタ。手当ては後回しにして、見つけた相手が逃げないうちに追撃するヨ。
弓兵のいた方へ向けてトラップ生成でスプリンクラーを設置しよウ。水撒き用みたいに地面から、消火剤を撒くヨ。
汎用ドローンに映像投射機能を付けて、空中にボクの姿を出そウ。パラドクスも使って、撃たれた矢を回収する機構を付けて、撃ち返すようにしておくヨ。矢返しの罠だネ。撃ち返すついでに麻痺毒も塗るようにしておこうカ。仕留められなくても味方が攻撃する隙になるだろウ。
映像は炎の上なら多少揺らいでも怪しまれにくいし、さっき姿を見せたから警戒されやすくなってるハズサ。
「防げ、防げ!」
陸遜の指図に応じて、護衛していた呉軍弓奏兵どもは一斉に反転した。
「やっかいな毒とかじゃなくて、よかっタ」
弓奏兵どもを見渡したラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)が笑う。奴らの放った矢を受けたラウムだったが、腕を回しても痛みはまったく残っていない。クロノヴェーダどもにとってはつい先刻のことでも、ディアボロスにとってはそうではないということだ。
「『夷陵の戦い』においては攻めるために、そして今回は守るために焼く……か。
総じて火計を得意とした孫呉においても、陸遜は格別だな」
炎を抜けた雅諒院・基経(天狗道からの使者・g00191)は、地を蹴るや【飛翔】した。
「だが、この迷宮を抜ける者がいれば……あの名将に手が届く!」
それは、呉の動きを押しとどめることにもなるであろう。
しかし、基経の姿を見た弓奏兵どもは、隊列を作って背の矢筒から矢を引き抜き、狙いを定める。
さらに弓奏兵どもは口々に、
「飛将軍の勁矢たるや。至誠なれば則ち金石、為に開く」
と、歌いながら弓弦を鳴らした。
飛将軍と渾名された、前漢の将軍・李広。彼が虎だと思って射たのは実は石であったが、その矢は深々と石を貫いたという。
その逸話にも似た鋭い矢が、空を裂く音とともに基経に襲いかかる。
「元天狗を、舐めるなかれ」
鴉天狗のごとき嘴面の下で、基経はわずかに笑った。襲い来る矢の嵐を前に、
「これぞ天狗の神通力……! 風の方角、我が道を塞ぐ、たわけものを吹き飛ばす! 風牙烈破ッ!」
腰につけた団扇を一閃すると、天狗の神通力による烈風が巻き起こり、飛来する矢のことごとくをあらぬ方向へと飛ばした。烈風を叩きつけられた敵兵は地に打ち付けられ、それどころか迷宮の炎さえ東南に押し返し、炎に巻かれた敵兵さえいる。
「あぁ、これは大変だネ」
のたうつ弓奏兵に、ラウムが呑気に声をかけた。
「ボクが消し止めてあげよウ」
その言葉が終わるか終わらないかのうちに、敵兵の足元から白い煙が噴出した。
煙と見えたのは消化剤で、たしかに炎は消し止められたが、薬剤を浴びた敵兵は呼吸もままならなくなり、喉を押さえてうずくまる。
「ゲホ……貴様ッ!」
弓奏兵どもは蝶の翅をはためかせ、白煙から逃れるように散る。ラウムの攻撃から逃れるときでさえ、その動きは舞いのように優雅で、敵兵は次々と反撃の矢を放ってきた。
「嫌がらせは得意サ。なんてネ」
ラウムがニヤリと笑って、眼鏡を押し上げた。悪魔の魔法が宿る、自称を書き換え物質を変換する眼鏡である。
それによって作られた罠が、弓奏兵どもを苦しめた。狙ったラウムの姿は投射された映像に過ぎず、矢を放てばすぐに、反撃の矢が自分に襲いかかってくるのである。
彼らの後からも、陸遜を追うディアボロスたちが次々と駆けつけてくる。
ラウムはそちらを振り返り、
「見つけた相手が逃げないうちに、追撃させてもらってるヨ」
と、ゆとりを見せた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【トラップ生成】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
孫・リア
【クロパラ】
もうすぐで届く……!あぁもう!邪魔よ
そこを退きなさい!貴殿達に用はないのよ!
この先にいるのよ……何度も何度も近づいたけど遠くて、だけどやっと……!!
ここまでしつこい私に疑問でもあるでしょうね……あなたに因縁はなくても私にはあるのよ!
『流星』で星星に【騎乗】したまま丘から一気に撤退していく呉軍に向かって駆け下り【ジャンプ】して【衝撃波】で弓奏兵を抑制して槍と偃月刀で【蹂躙】して【薙ぎ払う】!
ひらひら踊るようにするのって動きが読み辛いわよねだけどそんな矢も貴殿達も皆落とすわ!
……さぁ来たわよ、伯言あなたを取り戻す為に……!
【アドリブ共闘歓迎】
野本・裕樹
炎の迷宮を突破出来ているなら後は純粋な速さ勝負。
撤退する呉軍に追いつく為に【飛翔】で速度を上げ駆け抜けます。
追撃を成功させる為にここは敢えて高度を取り誘ってみましょうか。
こちらを射落とそうとすれば自然撤退する脚は鈍る筈、果たして逃げながらこちらをしっかり捉えられますか?
弓矢は[両断]での打ち落としや[オーラ操作]での強引な防御、[全力魔法][風使い]で東南から吹く風を逆風にして対処。
こちらに構わず逃げの一手なら一直線に突入して遠慮なく一撃入れてやりましょう。
追いつけたならば足止めを優先、こちらが保つ限り【飛翔】で上を取って行動の妨害を続けます。
ここで陸遜を討てるなら無理をする価値はあります。
音羽・華楠
……陸遜討伐を目指す、他の復讐者たちの熱量が凄いですね。
彼と因縁無くこの戦場に立つ私が異端なのかもしれませんが……。
…………。
――それで軽んじられるのは心外です。
風の妖精たちを【召喚】、私自身の【風使い】も併用し、呉軍弓奏兵たちへ猛烈な突風を叩き付けましょう。
弓矢は風の影響を受け易い武器です。
強風、暴風の中では威力も命中精度も下がるでしょう。
また、蝶も風の影響を受け易い生き物です。
大きな蝶の翅を背負う呉軍弓奏兵たちも、風でその翅をあおられれば姿勢を崩し、思うように動けなくなるはずですから。
その隙を突き、【エアライド】で最適な移動経路を見切って彼らに肉迫。
細剣で【両断】していきましょう。
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
【ヨアケ】で参加
やっと、陸遜を倒せるのだものここまで来たからには全力で戦うわ。
まぁ、その前に護衛たちで肩慣らしさせてもらいましょうか!
残留効果の【飛翔】で飛びながら敵を追跡し、逃さないようにする。
数の暴力で倒させてもらうわよ!DayBreak Attackで仲間たちを召喚して敵に突撃させて戦う。召喚してる仲間たちは実体のある偽物だから申し訳ないけど私に向かってくる攻撃の盾にもなってもらうわよ!
一緒に来てくれている仲間たちと上手く連携しながら確実に護衛たちを倒しながら陸遜の元へと進んでいく。
邪魔をしないでさっさと倒れなさい!私達の目的はお前たちではないのだから!
御守・樹
【クロパラ】
なんつーか、リアの様子は逆に心配になる。自分を見失うようなことはないとは思うけど…いやある意味逆か。自分があるからこそなのかね。
まー、皆の邪魔にならないように気を付けよう。
確かに蝶の動きは読みにくいと思われるけど、それだって飛ぶ原理がわかってしまえばある程度範囲は狭められる。だから動きを【観察】して【看破】、先読みを試みる。
【光学迷彩】を纏って敵の隙をついて無影での攻撃。攻撃したら【一撃離脱】で距離を取り、改めて気配を消して隙を伺う。
皆が割と派手に動いてるし、俺がこうして動く事で【攪乱】できればいい。
アドリブOK、名前呼び捨て
一ノ瀬・綾音
【クロパラ】
おーおー、リアさんが燃えている。
…余計なお世話かもしれないけど!綾音ちゃん達「Crossing-Paradox」も助太刀に来たよ!
リアさんが地上を掃討しにかかってるから綾音ちゃんは空中を対処する!
空を飛びながらもなるべく仲間を攻撃しようとしている敵を狙って天銃で砲撃しての牽制から【指定パラドクス】!
悪いけど、この場は何が何でも押し通らせてもらうよ?
ゲーム盤に余計なコマはいらない。君達なんかに用はないよ?って感じでちょっと殺気を出してみたり。
さぁ、待っていろ陸遜!
君をゲームオーバーにしてあげるために綾音ちゃん達は来たんだからね!
袁・雀蜂
※アドリブ歓迎、共闘希望
・行動
【パラドクス通信】で皆に通信機を渡して
陸遜への一斉攻撃のタイミング合わせに使用できるよう準備
取り巻きの兵を片付けて決戦の場を整える
・戦闘
しばらく戦場を観察、「ダンス」技能で敵の舞いの拍子を計り
動きを予測して偏差位置へパラドクスによる砲撃を浴びせる
(その他の使用技能「電撃使い、オーラ操作、貫通撃」)
・心情
ウチらはさながら孔明の罠にはまった陸遜の立場ってところか
石兵八陣ならぬ火計の撤退とは恐れ入ったね……
でもジェネラル級の初討伐が成ればディヴィジョン解放への道が開けるはず
さあ、みんな行こう!
百鬼・運命
【ヨアケ】で参加
「さてようやく視界にとらえたか。ここからが追撃戦の本番だな」
まずは【泥濘の地】を広範囲に展開し。撤退する呉軍の撤退速度を鈍らせることで敵護衛の動きを縛り、仲間の援護を
さらに空間指定攻撃型のパラドクスで敵の逃げ道を封じつつ屠っていく
「俺たちの狙いはあくまで呉軍を率いる陸遜。逃げられてはかなわないからな。陸遜や護衛は飛行可能だが、足跡を残している以上は呉軍は徒歩部隊や輜重部隊を含んでいる。赤壁での戦いの為にもこれ以上の部隊の切り捨てはできないだろう」
さらに加えて
「【泥濘の地】は効果範囲こそ広いが、行軍速度の低下は約一割と微妙…でもだからこそ、徒歩や輜重部隊を損切する事が難しいよな」
相原・相真
【ヨアケ】で参加
桜さん、燃えていますね
陸遜をここまで追い詰めることができているとは
他の皆さんが頑張ってきていた分、
無駄にしないようにきっちりやらないと
まずは護衛の排除から
バイクを使用しての戦闘は初めてですけど、やってみせますよ!
バイクでの突撃や銃撃で攻撃
敵陣を内外走り回り攪乱や足止め
先へと回り込み敵の逃げ道を断てるように動きます
アドリブ・連携歓迎です
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ】で行く
ここで躓いてるようじゃ話にならねェ、さっさと突破するぜ
完全視界を使って視界を確保。よく観察して不測の事態になるべく備える
泥濘の地か、よし、俺も合わせていこうじゃねえの
足を取られて鈍った奴らは、運命のパラドクスで封じられてるわけだろ
だったら更に、降り籠める災禍による広範囲爆破だ……まとめて吹き飛ばしてやるよ!
火矢はフライトドローンに強化魔力糸を張り巡らせ、傘にしつつ出来るだけ氷晶剣でいなす試みだが多少は貰っても仕方ねェ、敵の排除を優先して動く。
後はなるべくアオイちゃんへの攻撃を防げる位置取りを心がけようか
さぁて、これで丸裸だろ、リベンジマッチと行こうじゃねえか
アオイ・ダイアログ
【ヨアケ】から!
陸遜さんには一回あしらわれましたからねぇ
お礼しにいかないと
皆さんもやる気十分ですね、これは負けられません🎵
【完全視界】で視界確保、距離を詰めつつ【トラップ生成】で敵後方に柵を出現させて後退を遅らせます
それが己を鼓舞する歌なら、士気を下げてあげましょう
ただでさえ撤退戦、嘆きの歌を聞いて心を保っていられますかね?
大将は未だ逃げてあなた方はただの露払い
無為に死にゆく気分はどうですか?
敵の攻撃は【エアライド】【フライトドローン】で避けたり逸らしたりしましょう
って人鳥さん、ありがとうございます🎵
これ以上策を弄する隙は与えません
炎も矢も、私たちを食い止めるには力不足だと教えてあげます!
園田・詠美
先行している皆さんのおかげで炎はなんとかなったようですね……!
遅れた分はしっかりと仕事ぶりでお返ししなければ!
将を討つための露払い、務めさせていただきましょう!
【トラップ生成】でこれみよがしなトラバサミを地面の上に出現させて、敵の空中へと誘導
飛んだところに合わせて、【トラップヴァイン】を発動!
トラバサミの影から蔓を伸ばして、敵を捕らえて地面の上に引き摺り降ろします!
木を隠すなら森の中、まさか逃げた罠の中から別のものが飛び出すなんて思わないでしょう?
一体ずつ確実に動きを封じて、戦いが得意な皆さんが攻撃する隙をつくっていきますよ
それでは……業務、執行!
す!
「炎の迷宮を突破した以上、あとは純粋な速さ勝負!」
先頃まで呉軍が陣を築いていた丘の上に、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が駆け上った。見下ろすと、すでに基経とラウムとが呉軍弓奏兵どもと戦っている。
「見つけた相手が逃げないうちに、追撃させてもらってるヨ」
「ならば遅れないよう……征くのみ、です」
飛び立った裕樹は高度を保ったまま、呉軍弓奏兵どもへと迫っていく。
「逃げるつもりはない……?」
裕樹が見て取ったように、弓奏兵どもはもはや退く気配は見せず、応戦の構えを見せている。ここは急ぎ、突き崩すしかない。
敵兵は一斉に弓弦を引き絞り、裕樹に狙いをつけた。
「ここで陸遜を討てるなら……無理をする価値はあります!」
裕樹はそれを承知の上で、己の背丈を超える6尺もの長さを持つ妖刀を抜き、敵陣へと飛び込んだ。
次々と放たれる火矢を、巧みに避け、あるいは両断する。狙いを逸れた矢が地に落ち、草が燃え上がった。
「また火計? ウチらはさながら、孔明の罠にはまった陸遜の立場ってことか」
袁・雀蜂(ホーネットガール・g01434)は槍を振るって炎を払いつつ、
「石兵八陣ならぬ、火計の撤退とは恐れ入ったね」
と、肩をすくめる。
「でも、大戦乱群蟲三国志で初のジェネラル級撃破となれば、解放への道が開けるはず。
さぁ、みんな行こう!」
「えぇ!」
なおも降り注ぐ矢を肩に受け、着物を焦がした裕樹であったが。肩に刺さった矢を引き抜いて地に叩きつけ、
「この程度では、止まりません!」
全力で魔法を放って風を起こし、火矢の炎を敵へと押し返す。
「ここです! 龍爪ッ!」
うねるように宙を舞って矢を避けていた裕樹は、狙いを定めるや急降下し、刃の根元にまで敵兵を刺し貫いた。
ディアボロスと弓奏兵どもとの間に戦端が開かれる中、
「あと……もう少しで届く!」
丘の頂上に至った孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)は、彼方を遠望した。
殿軍を命じられた弓奏兵どもがこちらに向かってくる中、陸遜はわずかな近習を伴っただけで退いている。
ふと、敵将がこちらを振り返った。相手が、こちらを捉えたかどうかはわからない。しかしリアは、陸遜の目をはっきりと、見た。
「……ッ!」
唇を噛みしめ、無双馬『星星』の腹を蹴る。主の意に沿って、『星星』は斜面を一気に駆け下っていく。
「おい、おい……ッ!」
御守・樹(諦念の珪化木・g05753)が慌てて、その後を追った。
「おーおー、リアさんが燃えている」
一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)は感心したように声を上げたが、樹の表情は晴れない。
「どうして? リアさん、やる気満々じゃない。綾音ちゃんたちも助太刀しないと!」
「いや、もちろん助太刀はするけど……あの様子は、逆に心配になる。自分を見失うようなことは、ないと思うけど」
「だったら、支えるだけだよ」
「……まー、皆の邪魔にならないよう、気をつけるよ」
樹は苦笑し、敵陣へと乗り込んだ。
「あぁ、もう! 邪魔よ! そこをどきなさい! 貴殿たちに用はないのよ!」
飛来する矢を叩き落としながら、リアは怒鳴っていた。
「この先にいるのよ……何度も何度も近づいたけれど遠くて、だけどやっと、この距離にまで……!」
しかしながら敵兵も、死守を命じられたからには退くわけにはいかない。リアを取り囲むように、襲いかかってくる。
「くッ……!」
そこに、樹と綾音とが割って入った。
「リア!」
「リアさん!」
互いの意図を掴むには、一瞬視線を交差させるだけでよい。
「『星星』、行くよ!」
愛馬の速度を上げたリアは、得物を振るって衝撃波を叩きつけた。弓奏兵どもは右に左にと舞いながら矢を放ってきたが、衝撃波に吹き飛ばされ、リアに届いたのは1本である。袖の膨らみを貫いただけに終わる。
リアは敵兵が怯んだところに飛び込んで、右の敵は偃月刀で斬り下ろし、左の敵は馬上槍で貫いた。
その様を見た樹は、矢を番える敵兵の隙間を抜け、その脇腹に突きつけた銃の引き金を引いた。
「……見失うのとは、逆か。自分があるからこそ、なのかね」
立て続けに3発。銃弾が敵兵に吸い込まれる。
「リアさんが地上を掃討するなら、綾音ちゃんは空中を対処する!」
なおもリアと樹とを狙おうとしていた敵に、
「悪いけど、この場は何が何でも押し通らせてもらうよ?」
綾音が向けた銃口からは魔力が弾丸となって放たれ、敵兵の甲を貫いた。
「おのれッ!」
空を見上げた敵兵の1人が琵琶を構え、かき鳴らす。
「その射術、妙なるかな養由基。重ねた甲など、その矢の前には無きに同じ」
春秋時代・楚に仕えた養由基の矢は、7枚重ねた甲さえ貫いたという。残りの弓奏兵どもが放った矢もそれに等しく、綾音の脇腹に、太股に、深々と突き立った。
が、伝承と異なるのはディアボロスたちの勁さである。
顔色一つ変えず……とはいかないにしても、矢を引き抜いた綾音は殺気を放って、
「ゲーム盤に、余計なコマは要らない。君たちなんかに用はないよ?」
と、片手を天高く掲げる。その手の上に、眩い光球が生じた。太陽がもうひとつ生まれ出でたように、直視できぬほどの。
「そろそろ終わりにしよっか。これを耐えきれたら……少しは褒めてあげるよ!」
「くッ!」
敵兵はさすがに恐れて散ろうとしたが、
「逃がさない!」
トン、トンと靴の先で拍子を取る雀蜂。敵が着地しようとするところに、『震天雷』を向けた。
「闘気充填……全てを貫け! 震天雷吼砲ッ!」
雀蜂の持つ『震天雷』は、引き金を持つ奇妙な槍である。
雀蜂が呼吸を整えて闘気を込めると、穂先は光り輝いた。引き金を引くと同時に、雷霆が敵を目がけて一直線に飛ぶ。
「綾音さん!」
バリバリと轟く雷鳴が辺りを振るわせていたが、耳にはめられた小型通信機は雀蜂の声をしっかりと拾って、仲間へと伝える。
「任せて!」
敵へと投じられた凝縮された魔力の球体は、敵中で大爆発を起こし、弓奏兵を吹き飛ばした。
ディアボロスたちの攻撃に晒された呉軍弓奏兵どもであるが、
「死ねや、死ねや! ディアボロスどもを陸遜様に近づけるな!」
と、果敢に立ち向かってくる。敵ながら、いまが危急存亡の秋(とき)であると承知しているのであろう。必死の防戦である。
「上等よ! 陸遜を倒す前に、護衛たちで肩慣らしさせてもらいましょうか!」
桜・姫恋(苺姫・g03043)が飛ぶと、彼女が手にする『縛神帯』も風にはためく。
「燃えてますね、桜さん」
「それはそうだ。ようやく視界に捉えたんだからな。ここからが、追撃戦の本番だ」
相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)と百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)も、姫恋に遅れてはならぬと、地を駆ける。
「ここで躓いてるようじゃ、話にならねェ。さっさと突破するぜ!」
「皆さんも、やる気十分ですね。これは負けてられません♪」
眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)の後にはアオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)が続き、待ち受ける呉軍弓奏兵どもの中へと突入していく。いずれも『ヨアケの星』の強者たちである。
「陸遜さんには、1回あしらわれましたからねぇ」
アオイは敵群の背後に柵を出現させて退路を断った。この場を死守するつもりの敵兵とはいえ、退かぬことと退けぬこととでは、心理に及ぼす影響は違う。
「数の暴力で倒させてもらうわよ! 総員突撃!」
姫恋が高々と持ち上げた手を、前に突き出す。
すると『ヨアケの星』の猛者たちが召喚され、敵陣へと突入していった。それぞれが得物を振るい、敵兵を蹴散らしていく。
だが弓奏兵も退かず、構えた弓をギリギリと引き絞る。
「弓は彤弓(たんきゅう)、番えるは白羽の矢。羿(げい)よ、羿よ。その矢は日輪さえ射落とさん!」
9本の矢が、姫恋とアオイとを目がけて放たれる。その鋭さは、放物線を描くこともなく一直線に襲いかかるほど。
「くッ! 申し訳ないけど、盾になってもらうわよ!」
姫恋の言葉どおり、召喚された『ヨアケの星』の仲間たちがその前に立ちはだかって、矢を受け止めた。召喚されたのはすべて、敵を攻撃する実体こそ持っているが、本人ではない。
「なんとも言えない気分だな」
苦笑した人鳥だが、実際にアオイを庇うように立ちはだかって、喰らった天魔魔力を実体化させたオーラで矢を迎え撃つ。完全に防ぎ切れはしなかったが、
「心配ない。ほら」
と、軽々と矢を引き抜いてみせる。
「ありがとうございます、人鳥さん♪」
安堵したか、礼を言うアオイの声も明るい。
そのアオイは敵兵を睥睨すると、
「古の英雄の歌で己を鼓舞するなら……嘆きの歌で、士気を下げてあげましょう」
その唇から漏れ出る、ゆるやかな歌声。青い波動が波紋のように広がり、敵兵の耳にまで届く。
「歌い上げるは悔恨の停滞、再起の灯。あなたの熱を分けて下さいな」
「なにを!」
と、声を張り上げても虚勢に過ぎない。アオイの歌声は弓奏兵どもの生命力を奪い、凍てつかせる。
「大将は未だ逃げて、あなたたちはただの露払い。無為に死にゆく気分はどうですか?」
と、アオイは辛辣である。
「俺たちの狙いはあくまで陸遜。だが、呉軍に逃げられては敵わないからな」
よろめく敵兵を目がけて、運命が斬り込む。
「一切悉く斬リ刻メ」
刀を振るったのはひとたび。しかし敵兵のいる空間は無数の刃で満たされたかのように、弓奏兵どもを斬り刻んでいく。
「【泥濘の地】で、足止めする!」
「よし、俺も合わせていこうじゃねぇの。まとめて吹き飛ばしてやるよ!」
人鳥が、両手から魔力の込められた糸を伸ばす。
弓奏兵どもは慌てて距離を置こうとしたが、ぬかるんだ足元に体勢を崩してしまった。
「打ち上げ準備完了ってな、んじゃ華麗にヨロシク!」
四方から大量に襲いかかる槍と剣とに貫かれ、さらにそれらは大爆発を起こし、敵兵は全身を引き裂かれながら吹き飛ばされる。
しかしながら、敵陣からは反撃の火矢が飛んできた。身を低くし、あるいは人鳥は魔力糸を巡らせたドローンを飛ばして傘としたが、すべては防げない。
「まだ退かないつもり? 邪魔をしないで、さっさと倒れなさい! 私たちの目的は、お前たちではないのだから!」
姫恋は殺気立った表情も露わに敵陣に飛び込み、色とりどりの『縛神帯』を放っては敵兵を絡め取っていった。
その奮戦の様を見て、
「さすが、陸遜とは因縁の深い皆さん。凄い熱量ですね……」
と、音羽・華楠(赫雷の妹狐・g02883)は感嘆の息を漏らした。
華楠自身は、陸遜と邂逅したことはなく人となりも伝え聞くものでしかない。そのことを華楠は、
「彼と因縁無く、この戦場に立つ私は異端なのかもしれませんが……」
と、評したが。
「そんなことは関係ないわよ」
と、園田・詠美(社畜(元)系魔法少女・g05827)は手を振る。彼女もまた、陸遜と戦ったことはない。
だが、それはここでは関係のないことであろう。陸遜を討つことが、呉の、ひいてはクロノヴェーダの弱体化に繋がる。それはすべてのディアボロスたちが悲願とする、奪われた人類史奪還の一歩となるのだ。
「先行してくれた皆さんのおかげで、炎はなんとかなったってこともあるし。
遅れたぶんは、しっかりと仕事ぶりでお返しするつもりよ! 業務、執行!」
と、詠美は杖を掲げる。
「……えぇ。それで軽んじられるとしたならば、心外です」
華楠は微笑み、妖精たちを召喚する。【風使い】たる華楠は細剣を抜き、妖精たちを従えて突撃する。飛来する矢を、風でかき分けながら。
「蝶も矢も、風の影響を受けやすいもの。『歴史』は絶対、取り戻します!」
定められた矢の狙いを避け、跳躍した華楠はもう一度、宙を蹴って方向を変えた。
風を受けてよろめく弓奏兵どもは、とっさに弓を掲げて剣を避けようとしたが、華楠は細剣でそれを易々と両断し、突きを繰り出していく。
敵がたまらず退いた先には、詠美の仕掛けたトラバサミの罠がある。そんなものに引っかかるものかと、敵兵は翅を広げて跳び上がった。
だが、それが詠美の狙い。これ見よがしな罠は、敵を空中へと誘導するための撒き餌である。
「木を隠すなら、森の中。まさか、逃げた罠の中から別のものが飛び出すなんて思わないでしょう?」
地面から猛烈な勢いで蔓が伸び、空中の弓奏兵どもに絡みつき、締め上げた。
「ぐぬ……!」
もはや敵は総崩れに近く、放たれる矢も散発的なものとなっている。
だが、
「油断は禁物。他の皆さんがここまで頑張ってきたぶん、それを無駄にしないように、きっちりやらないと」
相真は多世界対応型ホバーバイク『BTD-X』に、ひらりと跨がった。
「接続、起動。竜騎迅撃……!」
スロットルをひねると、排気が足元の砂を巻き上げる。
「いい吹き上がりだ。
……バイクを使用しての戦闘は初めてですけど、やってみせますよ!」
甲高い音を響かせて、ホバーバイクが一気に速度をあげた。
相真は片手でハンドルを握り、もう片手に構えた拳銃の引き金を引き、すれ違いざまに銃弾を浴びせていく。
「う、うおお……ッ!」
目の前に、逃げ損ねた敵兵の姿があった。相真はお構いなしに速度を上げ、弓奏兵をはね飛ばした。
「これ以上、策を弄する隙は与えません! 炎も矢も、私たちを食い止めるには力不足だと教えてあげます!」
そう言うアオイに続いて、ディアボロスたちは敵の掃討にかかった。
「よし、これで片付いたか」
運命が辺りを見渡す。
「すべて、見捨てていくとは……」
いささか意外そうに、運命はかぶりを振る。
少なからぬトループスが許昌の戦いで倒れ、あるいは、炎の迷宮に取り残された。残った護衛の兵は、いま全滅させた。別の経路で逃げているトループスがいないとは断言できないが、少なくとも、いま陸遜の周囲に有力な敵はいない。
それ以上の数の人間の雑兵たちや、その輜重がいるはずであるが、陸遜はそれらを顧みることなく退いている。彼らも多くが四散しているのだろう。人間の兵などいくらでも集められると思っているのか……。
あるいは、それほど危機を感じているのか。
「なんにせよ、これで丸裸だろ。リベンジマッチといこうじゃねぇか」
「さぁ、待っていろ陸遜! 君をゲームオーバーにしてあげるために、綾音ちゃんたちは来たんだからね!」
人鳥と綾音とが、気勢を上げる。
「もうすぐ、潁水から淮水に繋がる」
雀蜂は目を細めて遠方を見やった。そこには、集結した呉軍の軍船が見える。
「さぁ来たわよ……伯言、あなたを取り戻すために……!」
大きく息を吐いたリアは、天を仰いで目を瞑った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV2が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【エアライド】がLV2になった!
【通信障害】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV3になった!
【リザレクション】LV2が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV5になった!
【アクティベイト】LV1が発生!
「船を出せ!」
わずかな近習を従えて船にたどり着いた陸遜が、怒声を上げる。水夫たちは縮こまり、舫い綱を解いた。
ここに集結した船は、合肥を攻略したのち淮水を渡るために急造されたものである。渡河を目的としたものなので、軍船と呼べるほど大型のものはさほど無い。
それでも陸遜が座乗する旗艦は、堂々たる大艦であった。
もっとも、付き従うトループスも大軍の雑兵もいない今となっては、風に翻る旗も虚しい。艦隊は岸をゆっくりと離れ始めるが、陸遜の他は、水夫と近習という、わずかな人間が乗り込むのみである。
「……僕としたことが。この怨みは、必ず」
睚眥(がいさい)の怨みにもかならず報ゆ、という。
わずかに睨まれた怨みさえ報いるのであれば、この怨みは、どれほどのディアボロスたちを淮水に沈めれば、釣り合うのであろうか。
喩・嘉
【鳳】の仲間たちと連携強化
※アドリブ、連携歓迎
陸遜、そのまま行かせてなるものか
幾度も戦いを繰り返し、皆で紡いでようやく手に入れた機会なのだ
船は必ず止める
「幻衡軛陣」を使用
幻影の工兵部隊を召喚すると、複数の爆弾を船の進行方向へと投げ入れさせて離岸を妨害
爆破による風と波の動きで逆にこちらへ引き戻してやる
攻撃が届くようなら、俺は船には乗り込まず
そのまま工兵部隊を指揮してさまざまな計略を仕掛けて後方支援に徹する
仲間たちの、そして、リアの渾身の一撃につなげるために
また【フライトドローン】を飛ばし、船に乗る一般人を安全な位置へ移動させる
これで民を気にすることなく皆が戦える
守都・幸児
【鳳】の仲間たちと連携強化
※アドリブ、連携歓迎
【飛翔】で船に乗り込む
俺はリアや皆が戦い易い戦場作りをするぞ
船に乗る一般人の水夫たちが巻き込まれねえように
喩嘉と連携して【フライトドローン】に乗せて安全な場所に運ぶぞ
もし抵抗されたら【怪力無双】で抱えたり
【トラップ生成】の網で動きを封じてちょいと強引に乗せる
大丈夫だ、あんたたちは逃げていい
水夫がいなくなったら
船の舵でも奪うかな
陸遜の攻撃は「建」で受け止め反射する
知将の策略、今さら陸遜が格下だなんて思えねえよ
その強さ、もう充分知ってるしな
お前は強い、いい将だ
だから俺は闇を盾にして
仲間や一般人を守る役目に徹するぞ
お前は強い、だから
皆で戦って
皆で勝つんだ
ラウム・マルファス
まだだ、逃がさないヨ。キミを逃せば、また大勢犠牲が出るんダ。
パラドクスで一番大きな船の周囲を凍結。足止めするヨ。同時に川に重なるように水源を使って水量を増やし、周囲の呉船を押し流そウ。一般人が減れば巻き込む心配も減るだろウ。避難勧告も使っておこウ。サイレンなんて見たこと無いでショ、警戒して逃げてくれるとイイナ。
ボク、手負いだからネ。無理はしないヨ。船内に冷気を這わせて櫂や舵を凍らせ足止め続行。攻撃はみんなに任せるヨ。
ドローンに乗って近づいて、範囲内まで入れればトラップ生成で船体から降りる錨を生成すル。シンプルに足止めの罠サ。飛んで逃げるなら大量のドローンが多少邪魔にもなるからネ。
鳴・蛇
【鳳】の仲間たちと連携強化
アドリブと連携歓迎はご自由に
(特殊な呼び方
孫・リア=帝子陛下
喩・嘉=瑞鳳殿)
帝子陛下、どうかご無事で…
龍蛇山神変で河底の土砂を鎖や触手の形になり、川底から離岸する艦隊をつなぎとめる
仲間が水夫を連れて撤退した後、【飛翔】で離陸。仲間の潜入を援護するため、【風使い】とパラドクスの力で砂嵐を起こし、空中から岩を操って旗艦に打ち落とし、船を攻撃するふりをする。【スーパーGPS】】と【完全視界】を使用して、落岩の後ろを敵の視線からの隠れ場所になるような仕掛けをする
時に陸遜を狙って岩の槍を投げる、時に川から土砂の触手で陸遜を攻撃、工兵部隊と共に仲間を支援する
「瑞鳳殿! 船が出まするぞ!」
呉の艦隊を指さした鳴・蛇(不吉な龍蛇・g05934)が、喩・嘉(瑞鳳・g01517)の方を振り返って叫ぶ。
その言葉通り、呉軍の艦隊はゆっくりと岸を離れ始めていた。淮水を埋め尽くすような大艦隊である。その動きは緩慢にも見えるが、
「逃がすわけにはいかねぇ。乗り込むぞ!」
と、守都・幸児(祥雲・g03876)は意気込んだ。
「あぁ。行かせてなるものか」
喩嘉は敵艦隊を見据え、口元を引き締める。
幾度も戦いを繰り返し、皆で紡いで、ようやく手に入れた好機である。これを逃せば、再び討つ機会はそうそう巡ってこないであろう。
その敵将は大鑑の船上に立って、慌ただしく水夫たちに指示を出している。
「まずは、船を止める」
「心得た」
喩嘉が促すと、鳴蛇は大きく頷いた。
加えてラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)も、
「そうしよウ。ここで陸遜を逃がせば、また大勢犠牲が出るんダ」
と、艦隊を睨む。
「山林川穀丘陵、能出雲、為風雨、見怪物、皆曰神」
剣を掲げて言葉を紡ぐや、鳴蛇は山神となる。
一方で喩嘉が羽扇を振るうと、幻影の兵が出現した。失われた歴史の中で消えていった、兵士たちである。
「工兵部隊、位置につけ。作戦開始!」
喩嘉の指示のもと、召喚された工兵たちは爆弾を構えた。
山神となった鳴蛇は大地を操って淮水の河底を持ち上げ、喩嘉が指揮する工兵たちは船の進路に爆弾を投じる。
淮水は河底の隆起と爆風とで激しく水柱を上げてうねり、呉の艦隊を大きく揺さぶった。
爆弾と土塊は、その船上に立つ陸遜にも襲いかかる。
「む……!」
肩を押さえた陸遜はよろめき、舷側にもたれかかった。
上手く機先を制したディアボロスたちは、次なる手を打たんと意気込んだ。
今が好機である。このまま、一気呵成に攻め込むことが出来れば。
しかし。
「僕も、侮られたものです!」
深手を負ったかのように見せたのは、陸遜の誘いであった。
陸遜は傍らにあった弓を取り、素早く2本の矢を放つ。
2本の矢は放物線を描くこともなく、一直線に喩嘉と鳴蛇を貫いた。
「船を動かせ!」
その間に、陸遜の率いる船団は粛々と岸を離れようとする。
「大丈夫か!」
顔色を変える幸児に、
「問題ない。だが……多少、相手を侮っていたか」
膝をついた喩嘉は、苦笑いを浮かべて矢を握りしめる。力を込めて引き抜くと、鏃の返しが肉を裂き血が吹き出たが、喩嘉は構わず立ち上がった。
「鄙人もまだまだ、ということでありますな」
と、鳴蛇も首を振る。へし折った矢を、地に放った。
油断のならぬ相手だとわかってはいるつもりなのだが、そこはさすがに陸遜、と言うべきか。
「どうも、『俺が仕留めてやる』という気にさせられる。それでは、陸遜の思うつぼだ」
苦笑を収めた喩嘉は、再びの佯敗に警戒しつつ敵艦隊の足を止めんとした。
「逃げる姿を見せるのも、計略のうちか。いい将だ」
幸児は思わず、敵将に賛辞を送る。
だが、褒めてばかりもいられない。敵艦隊の出足を鈍らせたのも確かである。
「飛び込む! 援護してくれ!」
幸児は言い残して地を蹴り、そのまま高く飛び上がった。鳴蛇も後に続き、岸に残った喩嘉は工兵を指揮し、敵艦隊をさらに牽制する。
水夫たちは剣を抜いた陸遜に叱咤され、大きく揺れる船をなんとか操っている。
「まずは水夫たちを、なんとかしないとな……」
彼らを見下ろして顔をしかめる幸児。
「揺れたくないなら、固めてあげるヨ」
眼鏡の奥で、ラウムは目を細めた。その頬にはいつものように、胡散臭い笑みが浮かんでいる。
だが、その心底にはクロノヴェーダへの怒りが渦巻いていた。その、ふだんは眠りにつかせている怒りを、ラウムは魔力へ乗せていく。
「全て凍レ。全て止まレ。お前たちを、これ以上進ませはしなイ!」
艦隊に、陸遜に向かって手のひらを突き出すと、黒い影のようなものがうねりながら放たれた。
炎のように揺らめくそれは、途上の水をたちまちのうちに凍てつかせながら進んで船まで至り、陸遜へと絡みついた。
「さぁ、今のうちニ!」
ラウムが声を張り上げると、辺りには赤い光が明滅し、警報が鳴り響き始めた。
「任せろ!」
幸児と喩嘉は多数のフライトドローンを放ち、警報を聞いて慌てて逃げ出そうとする水夫たちを乗せていく。
「大丈夫だ、あんたたちは逃げていい」
「ここは危ないからネ」
ラウム自身もドローンに乗り、船へと降り立つ。
「もっと足止めの罠もほしいネ」
そう言って、鎖のついた錨を船に絡みつかせた。
「人間などにかまっている場合か?」
陸遜は剣を突き込んできたが、ラウムは転がるようにそれを避け、幸児は、
「断ちて、絶ちて、立ち昇れ!」
立ち昇る闇を盾と成して、その刃を受け止めた。そして同時に、その衝撃を闇へと変えて陸遜へと跳ね返す。
弾き飛ばされた陸遜はたたらを踏みながらも、
「……僕の剣、例えば関羽ほど鋭くはないと思ったでしょう?」
「なに……ッ?」
虚を突かれた幸児の肩に、再び繰り出された剣が深々と突き刺さった。
その速さは、先ほどとはまったく違う。
「そんなつもりはなかったんだが……もし甘く見てたなら、悪かった。
お前を格下だなんて思わねぇ。智将の策略、その強さ……もう十分知ってるしな。お前は強い。いい将だ。
だから……皆で戦って、皆で勝つんだ!」
痛みをこらえ、幸児は声を張り上げた。
陸遜は強い。だが艦隊の、陸遜の足を止め、後に続く仲間たちのために道を切り開く!
「参りますぞ!」
鳴蛇の声に、幸児は反射的に後ろに跳ぶ。
再び山神の力を得た鳴蛇が、船を目がけて大岩を放った。それは甲板に落ち、陸遜を直撃することは敵わなかったが……一瞬、その視界を奪う。
「帝子陛下! 進まれよ!」
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【セルフクラフト】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV6になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
野本・裕樹
渡河はさせません、ここで決着を。
【飛翔】で飛び回り船の艪破壊を試みます、航行能力を落とす目的で全部は壊しません。
目的を察して陸遜の注意が向けば避難の時間稼ぎにもなるでしょうか。
艪が残っているなら陸遜も無闇に利用価値のある一般人を巻き込む戦いはしない、と思いたいですけど。
破壊不可だったりもし一般人を巻き込もうとするなら直接阻止へ切り替えます。
戦闘はできるだけ一般人が周囲に居ない事を確認してから全力で。
精鋭の幻影は以前も戦いました、そう簡単にやられません。
星火燎原、勢いそのままに『気炎の知将』を焼き尽くす火となりましょう。
アナタの剣術も見せてください。
《鉄蝕閃》、全力の一太刀でいきます。
噛み砕け!
音羽・華楠
……やはり、陸遜と因縁ある方たちの熱量が凄いです。
――でも、私だって彼らに劣る覚悟でここに来たわけじゃない……!!
自分一人が逃げ切れば良いこの局面で、一人では動かせない船を選択……陸遜の弱点が見えました。
彼の翅には多分、淮河を渡れる飛行能力は無く、水泳も達者ではないんでしょう。
だから船が必要だった。
つまり――船を失えば陸遜はもう逃げられない!
《雷幻想・斬鉄》!
雷の剣を伸長、陸遜が躱せば船が【両断】される軌道でそれを振るい、彼が我が身を盾に船を庇わざるを得ないようにします。
反撃の火計は既に恐れるに足らず!
船を失えない陸遜は、それを燃やしかねないほど強い炎は最早使えないはずですから。
陸遜――覚悟!
「やはり、陸遜と因縁のある方たちの熱量は、凄いですね……」
感嘆の息を漏らした音羽・華楠(赫雷の妹狐・g02883)だったが、
「でも、私だって彼らに劣る覚悟でここに来たわけじゃない……ッ!」
喩嘉と鳴蛇、そしてラウムが動きを縛ったことで、呉の艦隊は大混乱に陥っていた。
岸を離れようとはするものの、思うように動くことが出来ない。
「渡河はさせません。ここで決着を!」
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は【飛翔】して船上に降り立った。驚く水夫たちに向けて退くように言うと、彼らが手にしていた艪に向けて刀を叩きつけた。
数段の楼が築かれ、岸からは見上げるばかりの大船である。多数の艪を持っているが、裕樹はそれをひとつひとつ破壊していく。
陸遜の乗る旗艦は方向を失い、辺りの船とぶつかりながら水上を迷走し始めた。
「ッ!」
裕樹の背筋に、悪寒が走る。とっさに構えた妖刀『鐵喰』。6尺にも及ぶこの銘刀だからこそ、なんとか陸遜の繰り出す剣を受け止めてくれた。
「小賢しい真似をしてくれますね」
陸遜は剣先を裕樹に向け、再び躍りかかってきた。
刀は斬るものだが、剣は貫くためのものである。揺れる船上でも取り回しやすいため、多くの川と湖を持つ南方の地で剣術は発展した。
裕樹はそれを凌ぎつつ、
「陸遜も、むやみに一般人を巻き込む戦いはしない、と思いたいですけど……」
チラリと、へたり込んでいる水夫たちに視線を巡らせたが。
「淮水の、魚の餌にしてやれ!」
陸遜の号令とともに、剣を構えた兵士たちが出現する。整然と隊列を成した幻影の兵士たちは、水夫たちごと裕樹を囲むようにして襲いかかってきた。
「容赦なし、ですか」
思えば、従ってきたトループスどもさえ、炎の迷宮に捨ててきたのである。
渋面を浮かべた裕樹は水夫たちを庇うように立ちはだかった。懸命に防ぐが、その身体には赤い筋が幾重にも浮かぶ。
それでも裕樹は退かず、逆に前進する。
息を整え、細く、細く吐く。「鐵喰」の力を解放すると、刃はさらに長大なものへと変化する。強化された肉体で船板を蹴り、一気に陸遜へと斬りかかった。
「嚙み砕け、『鐵喰』ッ!」
陸遜の肩に目がけて振り下ろされた刀だが、敵将は剣を差し込んでそれを受け止めた。それでも衝撃で、陸遜は船縁まで吹き飛ばされる。
「あなたの弱点は見えました!」
華楠が陰陽符を放つと、陸遜はそれを跳躍して避ける。華楠はなおも攻撃の手を緩めず、
「自分ひとりが逃げ切ればよいこの局面で、ひとりでは動かすことも出来ない船を捨てないのは……あなたの翅には、淮水を渡る力もないのでしょう」
つまり……船を失えば、陸遜はもう逃げられないはず!
華楠が雷の術を唱えると、妖精たちがそれを援ける。発した雷は収束していき、刃を成す。
「臨む兵、闘う者、皆、陣烈れて前に在り! 陸遜……覚悟ッ!」
繰り出した刃は変幻自在に形を変え、襲いかかった。
「避ければ、船が破壊されますよ! 雷震誅滅剣舞……撃ッ!」
だが陸遜は、繰り出した剣で受け流して致命傷は避けつつ、宙を舞った。
砕け散って水上に浮かぶ船板の上に、ひらりと舞い降りる。
華楠の刃は陸遜の肩を割ってはいたが、陸遜は冷笑を浮かべて華楠を見据える。
「再びの北伐に必要となる軍船です……できれば無傷で持ち帰りたかったですが、やむを得まい!」
その剣先から、炎が噴出する。それは華楠の肌を焼き、大船を燃え上がらせた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【リザレクション】がLV3(最大)になった!
【命中アップ】がLV4になった!
桜・姫恋
絡み・アドリブ歓迎
【ヨアケ】のみんなで参加。
ようやくあなたを倒す日が来たわ。
私達の全力を食らいな!
得意なW攻撃が来た際は仲間をディフェンスするように動きP,Sに関しては仲間からディフェンスしてもらう。
【飛翔】にて乗り込む
前衛にて最初陸遜の体力があるうちはある程度削れるまでは小さい桜型の魔法陣から魔弾を撃っていき陸遜の体力の消耗を図る
ある程度削れて倒せさそうな状態になったら小さい魔法陣は消し代わりに特大な魔法陣を描きそこから全力で魔砲を陸遜に向かって撃ち込む
これが私達の全力よ!とくと味わうといいわ!と最大火力の《全力魔法》から生み出した魔砲を敵に食らわせる
白水・蛍
アドリブ・連携歓迎
【ヨアケ】で参加
WIZでWIZが苦手な味方をディフェンス
陸遜ですか……かの知将とお相手できるとは光栄ですね。
【飛翔】で船に乗り込みます。それまでは装備で魔力障壁を張って攻撃を耐えます。
船に乗り込んだら<演説>で口上を述べ、で武器をつきつけつつ、<誘惑>で陸遜を引き付けます。
「陸将軍。いえ、こう呼びましょう。陸伯言。我が名は白水・蛍。凱歌を紡ぐ者。勝利の歌を紡ぐ者。私は逃げも隠れも致しません。貴方も戦場に出る武将であれば逃げるまいな?いざ勝負!」
そのまま突撃。相手から攻撃のダメージは一切気にしない。
突撃しつつ【パラドクス】を使用。
この力は仲間と共に進む為の力。喰らいなさい陸遜!
ア・ンデレ
【ヨアケ】のともだちといっしょにたたかうよ。
アンデレちゃんはともだちパワーでそらもとべる。
そらをとんでびゅびゅっとふねにのりこんでりくそんにたちむかうよ。
まけてにげさるよわむしけむし。
ひをつかえるってことは、げんじんなみのちのうはあるみたいだね。
アンデレちゃんたちにはたくさんのともだちがいる。
ここにいないともだちもいっぱい。
りくそん、おまえにともだちはいるか。
いないよね。いたらいまごろたすけにきてくれてるもんね。
だからおまえはまけるんだ。
だからおまえはきえるんだ。
アンデレちゃんたちの、ともだちパワー、たっぷりあじわえ。
アンデレちゃんは、ともだちパワーをたっぷりこめたパンチをはなつ。
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ】で動くぜ
PW苦手な仲間のフォローに入る
立ち位置は前で
蛍が空から陸遜の気を引く立ち回りをしてくれるみたいだしな
なら俺はアオイちゃんの水中適応の効果を借りつつ海中から攻めよう
飛翔を合わせて進行速度を上げれるならそうしたい。
っしゃ、頼むぜアオイちゃん
船に乗りこめたら挟撃を狙うぜ、幻影を呼ぼうが怯まねェ、仲間を信じて突撃
余計な事は考えず……この一撃に俺の全てをこめるッ!
火氷闇光雷、今まで喰らった悪魔・天使の魔力全てを使い
槍、斧、剣、鎌、短刀あらゆる武器を生成……
氷晶剣とのコンビネーションで行く!
疾く、もっと疾くだ……!!影をも捉えさせずに撃ち込み続けろッ!!
届けェェーーッ!!
アオイ・ダイアログ
【ヨアケ】から
部下を囮に船ですか
なら、そこをあなたの墓場にするまで
さぁ、最終局面です
行きましょう人鳥さん!
人鳥さんをディフェンス!
MAGIスタイル(魔法少女DC)にレイヤー変更!
海に飛び込んで【水中適応】【飛翔】で多少深い所から船の下へ一気に近づいて、カリュブディス発動!
渦潮で船の足止めをしてあげます!
言霊は味方を害さない安心設計です🎵
人がいる以上船は壊せないですから
では水上に上がります
あなたが格上だというのは理解してます
ですが、その上で私たちは夜明けの為に徒党を以てあなたを討つ
陸遜さん得意の炎も、幻影も策略も
その悉く水禍に沈め!
水を立ち昇らせて、陸遜目掛けて叩きつけます!
アドリブ歓迎
百鬼・運命
【ヨアケ】
アドリブ絡み◎
SPDが苦手な味方をディフェンス
「軍に固執せず撤退するとは流石は陸遜…だが一人で逃げるなら水路を使うべきではなかったな。一人でこの大船は動かせまい?」
まずは一帯に【避難勧告】。味方が全力で戦えるように水夫等を避難させ、船も止める。更に【トラップ生成】の霧などで敵視界を封じ(味方は【完全視界】で対応してもらう)乗船や戦闘を援護
戦闘では防御担当。敵の攻撃を緋揚羽での迎撃。暗示は「呪詛返し」撥ね返し対応
ついでに注意を引く為にカマかけ
「陸遜ともあろうものが戦を控えて兵も兵站も捨てるとは、それを補う策があると言っているようなもの…赤壁の戦い。演技通り蜀と同盟するつもりだろう?」
相原・相真
【ヨアケ】の仲間と一緒に参加
【飛翔】で船に乗り込み、陸遜と対峙
ま、これだけやられれば怨みも抱くでしょう
ですがそのまま逃がせば次はどんなことをしてくるかわかりません
その怨み、ここで終わらせてもらいます!
使用可能な残留効果2は全て使用
シールドドローンで攻撃を防ぎながら射撃戦を展開
他の仲間が戦闘しやすいよう、
敵の動きを妨害することを意識して攻撃を行います
他の仲間が苦手な攻撃を受けそうな際にはディフェンス
一人一人では貴方には敵わない、
ですがみんなとならこうして戦える
力を合わせる強さで、陸遜、俺たちは貴方に勝ちます!
アドリブ・連携歓迎です
「ようやくあなたを倒す日が来たわ!」
「かの知将とお相手できるとは、光栄ですね」
戦意を露わにした桜・姫恋(苺姫・g03043)と白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)の横顔を、炎が照らす。
陸遜がこちらを見ている。自らの企図をさんざんに妨げたディアボロスどもを、淮水に沈めんと。
相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)は肩をすくめ、
「ま、これだけやられれば怨みも抱くでしょう」
と、苦笑する。
「このまま逃がせば、次はどんなことをしてくるかわかりません。その怨み、ここで終わりにしましょう!」
「もちろんよ!」
「異論はありません!」
3人は【飛翔】して、燃えさかる旗艦まで一直線に飛ぶ。
「ともだちパワーがあれば、そらだってとべる!」
ア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)もまた、なにやら楽しげに宙を舞っていた。
「私の魔法、味わいなさい!」
姫恋が中空に描き出したのは、満開に咲いた桜のごとき魔方陣。無数に咲き乱れる花々が、魔弾を放つ。
陸遜は右に左にと跳び、魔弾が船上に爆ぜる。
辺りには変わらず、警報が鳴り響いている。
「ここは危険だぞ、はやく逃げろ!」
百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)に促された水夫たちは、炎上した旗艦だけではなく周囲を取り巻く他の船からも逃げ出していく。水練達者なものは水に飛び込み、そうでないものはドローンによって掬い上げられる。
水夫たちを失った呉の軍船は、近づき離れしながら、ただ流れに身を任せたままたゆたうものとなった。
「軍に固執せず撤退するとは、さすがは陸遜……だが、水路を使うべきではなかったな。ひとりでは、この大船は動かせまい?」
と、運命は陸遜に詰め寄った。
ア・ンデレはそれどころか、けらけらと笑いながら、
「まけてにげさる、よわむしけむし!」
などと囃し立てる。
「ひをつかえるってことは、げんじんなみのちのうはあるみたいだね」
拳を握りしめて、ア・ンデレは跳躍する。
陸遜はそんなア・ンデレを鼻で笑う。
「匹夫の勇を誇るあなたが、それを言うなど。我が兵に全身を貫かれ、死ねばわかるでしょう!」
陸遜が最も信頼を置くのはトループスどもではなく、自らが召喚した精鋭であろう。
繰り出された刃がア・ンデレの脇腹を貫くが、ア・ンデレはそれを見下ろしもせずに進む。
「りくそん。おまえに、ともだちはいるか?
いないよね。いたら、いまごろたすけにきてくれてるもんね。こんな、まぼろしのへいしじゃなく」
ア・ンデレは怒りとも蔑みともつかぬ表情を浮かべたまま、突進していく。
「アンデレちゃんたちには、たくさんのともだちがいる。ここにはいないともだちも、いっぱい。
ともだちのみんな、アンデレちゃんにパワーをちょうだい!
アンデレちゃんは、そのパワーで、せかいをすくってみせるよ!」
そっと指で触れる、『アンデレメダル』。たくさんの「ともだち」の気持ちが、心に流れ込んでくる。その力は翼となってア・ンデレを【飛翔】させ、何者をも砕く拳に宿る。
「ぐぅッ……!」
その拳を腹に受けた陸遜は吹き飛ばされ、甲板に築かれた柱に叩きつけられた。その上に築かれた楼閣は無残にも崩れ落ちる。
その前に立った蛍は、
「陸将軍、いえ、こう呼びましょう、陸伯言。
我が名は白水・蛍。凱歌を紡ぐ者、勝利の歌を紡ぐ者。
私は逃げも隠れも致しません。貴方も、戦場に出る武将であれば逃げるまいな?」
そう言って、太刀を突きつけた。
ところが、倒れてくる柱から逃れた陸遜は、船縁に至ったかと思うと跳躍した。傍らを迷走する軍船……旗艦に比すれば小型である……へと飛び移る。
「逃げるッ?」
「まさか」
姫恋は驚いて船縁から身を乗り出し、蛍も呆気にとられたように覗き込む。
何にせよ、追わないわけにはいかない。
蛍は息を大きく吸い込むと、
「皆様と描く、未来への希望。言の葉にて綴りましょう。
その一端を此処に! 先に進む者たちの背を押す風となれ!」
朗々と、そして勇ましく。英雄への凱歌を歌い上げ、斬り込んでいく。
「くぅッ!」
繰り出された太刀が陸遜の腕を裂き、たじろいだ敵将はなおも跳躍する。
舌打ちした姫恋は、小さな魔方陣をすべて消し、
「逃げるというなら、とどめを刺して上げる!」
と、代わって極大の魔方陣を生み出した。
「これが私たちの全力よ! とくと味わうがいいわ!」
描き出された魔方陣からは桜の花びらが舞うように光線が撃ち出された。
「吹き飛べッ!」
それは違うことなく陸遜を飲み込み、淮水は高々と水柱を巻き上げた。
だが。
その水飛沫の向こうに、人影が見えた。姫恋はとっさに『縛神帯』を繰り出す。
「待ってください、姫恋さん。私です!」
果たして、その人影は蛍であった。絡め取った太刀を、そっと押し返す姫恋。
そこに、陸遜の刃が襲いかかった。
ふたりとっさに身をよじったが、肩を、脇腹を裂かれてしまった。深手ではないが、衣が赤く染まっていく。
「鬱陶しいことをするわね!」
姫恋が思わず罵声を放ち、太刀を構え直した蛍は顔をしかめた。
「小賢しいことを……」
「ただ退かぬというだけならば、どんな猪だろうと将を名乗れる」
陸遜は嘯いて、なおも剣を繰り出し、迫る。
「兵は詭道(きどう)なり、ということですよ。
兵は国の大事。一将が大兵を預かって戦地に赴いた以上、いかなる謀計を用いてでも、勝利を手にせねばならないのです」
水夫たちが逃げ去り、無人のはずであった左右の軍船からにわかに兵士がわき上がった。
再び放たれた、幻影の兵である。
「そうはさせるか!」
運命の放った『呪術符』が敵兵に襲いかかり、炸裂した。
「緋揚羽ノ舞イテ焔如セ!」
呪力を流し込まれた符はひらひらと蝶のように舞い、緋色に明滅しながら炸裂していく。
粉砕された船から陸遜は跳躍し、再び旗艦へと着地する。
運命もそれを追い、
「……陸遜ともあろう者が、兵も兵站も捨てていくとは」
太刀で打ち合いながら、運命は陸遜に詰め寄る。
「まるで、それを補う策があると言っているようなもの……」
意味深な表情を浮かべた運命は陸遜の顔を窺い、
「『赤壁の戦い』。演義通り、蜀と同盟するつもりだろう?」
陸遜は虚を突かれたような表情を浮かべたものの、すぐに、
「はははは!」
と、大笑した。
「蜀など、さほど頼りにはなりません。それは今までの戦いでわかりきったこと。
大軍ならば、ありますよ」
「大軍? どこに?」
「わかりませんか?」
陸遜が目を細める。首をかしげた運命だったが、急に合点がいった。
陸遜だ。
陸遜こそ、呉の柱石。陸遜が動けば、呉が動く。その知謀は確かに、万の兵にも匹敵しよう。
「はは……」
思わず、乾いた笑いが漏れた。
「私がいる限り、呉は揺らがないのですよ!」
陸遜は召喚した兵を従え、なおも襲いかかってきた。
「……くそッ」
相真が思わず、悪態をつく。
『シールドドローン』を展開させた相真は、敵兵の周囲を巡らせて突進を防ぎつつ、大型拳銃の引き金を引く。
しかし陸遜は、それをものともせずに迫ってくると、剣を繰り出した。
とっさにドローンを盾としたが、剣に貫かれたそれは虚しく地に落ちる。
「呉が揺らがぬとはいえ、さんざんに邪魔をした報いは受けてもらいましょう!」
かさにかかって攻め込んでくる陸遜だったが、相真は怯むことなく、
「たしかに、俺たちは1人1人では貴方には敵わない。
ですが……みんなとなら、こうして戦える!」
その言葉と同時に、傍らから水柱が上がった。
「そのとおりだ! いくぜアオイちゃん!」
「行きましょう、人鳥さん!
部下を囮にして船で逃げるというなら、ここを陸遜の墓場にするまで!」
【水中適応】した眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)とアオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)は水中を潜って進み、陸遜に狙いを定めていた。
水上に身を躍らせたふたりはすぐさま【飛翔】し、左右から陸遜に襲いかかる。
「伏兵か……!」
陸遜は兵を差し向けるが、
「人鳥さん!」
MAGIスタイルに身を包んだアオイは太陽の意匠が施された杖を振るって、繰り出された兵士たちの刃のことごとくを打ち払った。
大きく杖を振るったアオイの、脇腹の隙を狙って陸遜は剣を繰り出してくる。
しかし、
「接続、起動。従盾戦技……!」
相真の放ったドローンが盾を展開して、その突きを受け止めた。相真の放った銃弾は陸遜の肩に命中し、敵将は半歩退く。
「ありがたいッ!」
突撃した人鳥の周囲に、剣が浮かび上がった。いや、それだけではない。槍や刀、斧に始まり、鎌や匕首など、ありとあらゆる白兵武器が人鳥の周囲を巡る。
魔力で生成されたそれは、黒鉄の魔女から手ほどきを受けた、人鳥のパラドクス。
一方のアオイは、
「水、海、潮流。溢れ流れ渦巻け、波濤津波渦潮、水禍に沈め!」
杖に言霊を重ね、天高く掲げる。太陽の意匠が輝いたように見えると、大量の水が渦を巻いて現れた。
「あなたが格上だということは、理解してます。
ですが、その上で私たちは『夜明け』のために、徒党を以てあなたを討つ!」
何者をも大質量で飲み込む大渦が、陸遜へと叩きつけられる。
「得意の炎も、幻影も、策略も。そのことごとく、水禍に沈めッ!」
猛威を振るう大質量に襲われた陸遜は、淮水へと転落した。
すぐさま小舟の上に跳び上がったものの、冠は乱れ、荒い息をついている。
「おのれ……!」
「魔女様のお墨付きだ、こいつは痛ぇぞ!」
陸遜の怒りなどものともせず、ただ眼前の敵に一撃を叩き込む事だけを考えて、人鳥が飛ぶ。
その叫びとともに、白刃は煌めきながら宙を舞い陸遜に襲いかかった。
「むぅッ……!」
陸遜は剣で次々と撃ち落としていくが、
「疾く、もっと疾くだ……!! 影をも捉えさせずに、撃ち込み続けろッ!」
人鳥は、さらにその速度を増す。
「届けェーッ!」
振り絞った叫びとともに繰り出された『蒼氷晶剣』は、陸遜の胸を深く貫いた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【建造物分解】がLV2になった!
【クリーニング】がLV2になった!
【飛翔】がLV3になった!
【建物復元】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【避難勧告】がLV2になった!
【トラップ生成】がLV3になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【先行率アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【ダブル】がLV2になった!
【アクティベイト】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
孫・リア
【鳳】
ここまで沢山の復讐者があなたと戦ってきた、そしてその時が来たのよ『陸遜』……あなたにとどめを刺す為に!
その時が来るまで徹底的に機会を伺うわ
【飛翔】か【水中適応】の何方かで【忍び足】も使って皆に紛れて気が付かれずに船に乗り込んで『陸遜』からは【完全視界】も使って絶対に目を離さずに
【光学迷彩】【強運の加護】でギリギリまで私を認識させないように動いて
その時が『陸遜』にとどめを刺せるその時が来たら【不意打ち】【捨て身の一撃】で『一閃』で武器を短刀に合体させて彼の心臓目掛けて!
あぁきっと私は酷い顔してるんでしょうね……あなたは伯言じゃなかったけど……確かに『陸遜』だったわ……
【アドリブ共闘歓迎】
大和・恭弥
火の海に次いで、水の海か。
自然の驚異をよく知るからこその戦略だな。
だけど、犠牲となった人の心がそれを凌駕することもあるんだ。
あえて入水し、水源を起こして波を変えると同時に、乾いた体に水を纏っておく。一瞬でいい。すぐに水面に出て波間のぎりぎりを低空飛行しながら陸遜の船を目指す。
一般人の避難は残留効果や仲間に任せる。船に近づくに連れて殺気を放って脅かそう。
目的はただ一人。ただし、俺は攻撃を軽減する役割だ。
「藍雪花染」を抜刀し、周囲に結界を展開。仲間に迫る幻影を出来る限り抹消していく。大切な人を傷つけた代償も払ってもらうよ。
思い知れ。お前がないがしろにした、人の感情の強さを……!
連携可・味方はDF
ライカ・ネイバー
連携アドリブ歓迎
(戦闘中はダッシュ、ジャンプ、空中戦、地形の利用で常に走り回ります)
【クロパラ】
はーいお手伝いに来ましたよ〜
随分怒ってますけど、誰の仕業でしょうねぇ?
まずは船に追い付かないと
【光学迷彩】で姿を消し水面ギリギリを【飛翔】し全速力でいきまーす
炎や矢は水中でやり過ごしましょ
【水中適応】にも頼りますねぇ
船に着いたら即座に鎖刃剣のエンジンをふかし(大声)【避難勧告】
てすてす、一般の方は速やかにお帰りくださ〜い
火計が怖いので視界に入らないよう動き回り剣と銃撃で【撹乱】
集中出来ない位ガンガン攻めていきますか!
いい感じの隙が見えたら一気に【突撃】
とっておきのパラドクスをぶち込んじゃいますよ〜!
レオアリア・フォルシオン
【クロパラ】
【水中適応】と【飛翔】を用いて水中を高速移動し、【光学迷彩】も用いて船から気が付かれないよう接近
【スーパーGPS】で船の近くまで来たと把握した後は水中から飛び出して意表を突いた後、上空からパラドクスの爆撃を仕掛けるわ
綾音!深追いは厳禁よ
一撃加えたらすぐに船上か水中にもぐり火計を避けるわよ!
そう言って反撃対策としてわたくしは幻影の剣術や火計を斬撃のパラドクスで切り落としていくわ
奇襲の後は水中適応と飛翔を組み合わせ、水中と上空、船上を縦横無尽に駆けながら一撃離脱と不意打ちを仕掛け、斬撃を与える様にパラドクスをぶつけていくわ
元よりこのパラドクスは過去より浮かび上がるモノ
回避は困難極めるわ
御守・樹
【クロパラ】
【完全視界】で視野は確保、【光学迷彩】を纏って水面ぎりぎりを【飛翔】で船に近づく。
向こうから攻撃が来たのなら一旦水中に逃げて回避。潜った場所とは違う場所から水面に上がって再度飛ぶ(水中適応)
船に上がったら【ダッシュ】で一気に近づいて瞬雷の【突撃】攻撃。炎は【忍耐力】と根性でねじ伏せとにかく突っ込む。
他所に目が行ってれば俺の【不意打ち】が成功するし、逆にこちらに来てれば別の奴の攻撃が通るだろ。また吹き飛ばしはできてもできなくても問題ない。あの姿だしむやみやたらと水に入る事は避けるんじゃないかな。耐えきるか、体勢を整えるかのどちらかだと思う。
アドリブOK、名前呼び捨て
平良・明
【鳳】と連携強化、アドリブ歓迎。
船の上は果てるにいい場所です
そのまま大河を下り、海に出でその名前もきっと還る
今回は逃がしはしないので、めいっぱい足止めです
陸遜の立つ船に【飛翔】して追いすがり
【トラップ生成】で船の進行を妨害する網の罠を敷きましょう
両の五指に絡む火花はとても冷たいもの
その思考までをも奪い凍えさせる一撃はここに
伸びる霧氷の枝で【捕縛】し翅を絡めとり動きを鈍らせます
杏・紅花
【鳳】の仲間と連携強化
アドリブ歓迎
真っ赤な燃える翅をもつひと
それより赤い焔を燃やすひとのために、陸遜、逃がしはしない
仲間がつなぎ止めてくれた船に【飛翔】で飛び込んで
あたしにできること。
リアサンを隠しつつ、隙を作ること。
正面から陸遜に向かって突撃
パラドクスで身代わり作りつつ、集中力を分散させるように仲間と協力して鉤爪で連撃
みんなの攻撃と交差したり交互になるようにして、息つく暇も与えない
身代わりで炎をかわせるのはそう何度もないだろうから
恐れず突っ込もう、だって、これより熱い焔があるのを、知ってるから
その名前、大事にしてるひとに、返して
一ノ瀬・綾音
【クロパラ】
ようやく追いついたよ、陸遜!
この船上を君の墓場にするために綾音ちゃん達は来た。
もう逃がさない!
まずは船に追いつくところから。
光学迷彩と水中適応、飛翔を合わせて気がつかれないように陸遜の船に接近、仲間たちとタイミングを合わせて船へ乗船。
一般人逃がしはライカに任せ、狙うは陸遜ただ一人!
殺気を出して相手のヘイトをもらいつつ雷魔法で相手を攻撃、麻痺狙い。
反撃の炎には完全視界で視界を確保しつつ水源で消火。
おっと、深追いしすぎてもまずいか。
レオアリアさんから声がかかったら火計を避けるため水中へ戻るよ。
え?麻痺程度で終わりかって?
とどめをさすのは綾音ちゃんじゃないよ……!
さあ、やっちゃって!
袁・雀蜂
※アドリブ歓迎、共闘希望
・行動
残留効果で【飛翔】して船の進む先に回り込み
【水中適応】で川の中に潜んで火計の炎と熱を幾らかでもやり過ごす
そのまま水中を進み【完全視界】で船上での戦闘状況を伺う
他の仲間によって船頭などの一般人が救出されたら
水中から「不意打ち」で陸遜に【飛竜噴進突】で突撃、
以降も水中からの「一撃離脱」を繰り返す
・心情
他ディヴィジョンのジェネラル級を撃破して得たこの技
如何に陸遜とは言え、見たことも無い攻撃に対処は難しいはず
水克火(すいこくか)の理(ことわり)により敵の火計を打ち破る
さあ陸遜、覚悟しろ!
我らは成長し続け、必ず全てを取り戻す!
シャムス・ライラ
【鳳】
仲間と情報共有、連携
睚眥の恨みにも報うのならば
剣を交えた我らの思いなら
どれほどの報いをお前にくれてやることが出来るだろうか
リア殿の手助けを
飛翔で急行
地形の利用、情報収集で戦場の概要を把握
完全視界も利用、戦いに有利な位置取り
今回は足止め要員として
明殿、紅花殿と共に呼吸を合わせて
罪縛りの鎖を投げ攪乱しつつ
精神を集中して
ここぞというタイミングでスコルピオンスティング
毒を纏った捨て身の一撃を
敵の炎は一撃離脱、ジャンプで損害を減らし
可能なら怪力無双で船の床板を踏み抜き外して盾にも使用
…船が壊されては困るだろう?
仲間との連携で陸遜を足止め、焦りを誘う
※仲間の動きの妨げにならぬよう注意
アドリブ等歓迎
ニビル・ドゥールス
【十星連】
一人称:ニビィ
二人称:てめー、名前
▽心情
ちーっと出遅れちまった、です。
でも、最後の戦いには間に合ったな、です。
十連星の弐、『二撃必殺』ニビル・ドゥールスが相手になってやる、です!!
▽戦闘
二対の大槌を用いて戦闘を行う
脳筋戦法しか出来ないので、【飛翔】で接近し、その有り余るパワーとハンマーでぶん殴る。
ドラゴニアンである事が、炎への耐性や、飛んでいる相手への有利に働くのではないか。
逆に脳筋なので知略に騙される可能性も高いが、そこは同行者たちに委ねる。
▽台詞一例
「炎ならニビィにだって吐けるぞ、です」
「その自分は賢ぇって顔を―――力でねじ伏せてやる、です」
「稲穂ォ!道空けとけ、です!!!」
宇迦之・稲穂
【十星連】【アドリブ歓迎】
口調:胡散臭い京言葉で喋ります。大体京言葉変換サイトにかければ合ってると思われま。
あらら、敵さんはもうお船に乗り込んでもうたんやな。
少し出遅れてしもうたけど……良い所、掻っ攫わせてもらうで
十星連、漆翠。『星の語部』が参ります
○戦闘
天廻器『漆萃鏡』の力を開放し、三世因果を見通す刻詠の権能(未来予知)と、千古不易の魔力による魔術のごり押しで戦う。
永劫無極により、船の周囲の空間を無理やり捻じ曲げ足止め。
味方の攻撃と連携し、陸遜の足が止まったところを虚無へと葬り去る。
○台詞一例
「そこのけそこのけ、十星連のお通りや」
「頭目使いの荒いこっちゃなあ。ほな、強引に道、あけるでぇ!」
呉鐘・承李
【十星連】【アドリブ歓迎】
さて、後は大捕り物を残すだけか……
十星連の連中も、この戦場に来ているらしい。
ならば、役目は果たすとしよう。
十星連、捌影。『剣鬼』、参る。
○戦闘
天廻器『捌影刃』の力を開放。影の刃を用いて戦う。
自身が積極的に大技を通す、というよりは相手に望んだ動きをさせないように立ち回り、味方の攻撃が通りやすくなるよう影の役割に徹する。
味方の攻撃により相手の体勢が崩れれば、初めて大技を狙う。
曖明・昧
【十星連】
「炎の迷宮は抜けたか」
昧は先ほどまで持っていた赤い剣ではなく、天廻器『肆妖断』を持っている。
肆妖断は大きさ二メートルほどの大きな鋏だ。
昧は肆妖断のことをダンと呼んで、ペットとして飼っている。
よく食べてよく育つ、可愛いペットだ。
「お前の出番だ。ダン、暴れてもいいぞ」
その言葉と共に、肆妖断は姿を変えていく。
元は白銀のような色だった部分が黒くなり、禍々しい姿となる。
「力を解放したダンは炎も断てる。よくわかんないけど」
昧は肆妖断を使い、陸遜の出した炎を断ちながら近づく。
そのまま、陸遜の体を断ちにかかる。
「今日は機嫌がいいな、ダン。仲間の天廻器が多く近くにいるからか。よくわかんないけど」
アシュレイ・ランドル
【十星連】
稲穂→なほちゃん
ニビル→ニビィちゃん
アドリブ歓迎
使える技能、効果は使用
キミのことはよく知らないし、個人的な恨みもないけれど、クロノヴェーダであるというだけで十分倒すに値するよね。
ディヴィジョン内で大きな力を持つジェネラル級ともなれば尚更。
相手は火を使うみたいだし、今回は水剣をメインで使っていこうか。
僕は飛翔で突撃して斬りつけるよ。
ヒットアンドアウェイだ。
敵も剣を使うみたいだね。
剣士としては、負けられないよね……!
「炎の迷宮は、抜けたか」
岸辺に至った曖明・昧(十星連・肆妖『無知蒙昧』・g06110)は、川を漂う呉の艦隊を凝視した。
ひときわ目を引く大船の上にいるのが、気炎の知将・陸遜である。
宇迦之・稲穂(十星連・漆翠『星の語部』・g06988)は小首をかしげて、
「あらら。敵さん、もうお船に乗り込んでもうたんやなぁ。
待っててくれへんなんて、いけずなこと」
と、わざとらしくため息をついた。
その横で、ニビル・ドゥールス(十星連・弐尾『二撃必殺』・g06999)は顔をしかめる。
「ちーっと出遅れちまった、です」
「大丈夫。まだ出番はあるみたいだよ、ニビィちゃん」
「大捕物が、まだ残っているようだからな」
アシュレイ・ランドル(十星連・拾彩『豪佳剣嵐』・g06991)と呉鐘・承李(十星連・捌影『剣鬼』・g06193)は得物を構え、敵将を指し示す。
胸を貫かれた陸遜はよろめき、傷口を押さえていた。血は絶えることなく溢れ、衣を赤々と染め上げていく。
「最後の戦いには間に合ったなら、まぁいいか、です」
「そういうことやな。良いところ、掻っ攫わせてもらうで!
そこのけそこのけ、『十星連』のお通りや!」
5人は一丸となって、陸遜へと迫る。
「稲穂ォ! 道空けとけ、ですッ!」
両手に大槌『弍尾槌』を構えたニビルが、上空から大声を放つ。
「……頭目使いの荒いこっちゃなあ」
見上げた稲穂は苦笑するが、
「なほちゃんを頼りにしてるってことだよ」
アシュレイはそう言って笑う。
「うまいこと言わはること」
肩をすくめつつも稲穂は、
「ほな、強引に道、開けるでぇ! 十星連、漆翠。『星の語部』が参ります!」
星の力を映す『漆翠鏡』を胸の前に構えると、その力を覚醒させる。
改竄された世界史を修正せんとする星の力が、周囲の空間を強引にねじ曲げ、陸遜を飲み込んでいく。
「ぐ……!」
アシュレイが翼を広げ、陸遜を見て笑みを見せる。
「さぁ、狩りの時間だ」
ニビルとアシュレイとが、一気に間合いを詰める。
「その、『自分は賢けぇ』って顔を……力でねじ伏せてやる、ですッ!」
「キミのことはよく知らないし、個人的な怨みはないんだけど。
クロノヴェーダであるというだけで、じゅうぶん倒すに値するよね!」
アシュレイが繰り出す『水剣・エヴァンス』は、水が長剣の形を成したものである。その刃を、陸遜が打ち払う。そのたびに辺りには飛沫が飛び、燃えさかる炎に触れて蒸発する。
「ディアボロスなど、蟷螂の斧に等しいのですよ!」
「剣を使うのか。剣士としては、負けられないよね」
しかしアシュレイは船板を蹴って飛翔し、急降下しながら再び剣を振るう。
「十連星の弐、『二撃必殺』ニビル・ドゥールスが相手になってやる、です!」
同じくニビルも上空から、急降下する勢いのままに槌を振り下ろした。
今度は陸遜の剣も防ぎきれず、アシュレイの剣は脇腹に吸い込まれ、ニビルの大槌は肩を激しく打つ。骨の砕ける鈍い音が響き、陸遜の身体は楼の床板を突き破って船内に転落した。
さすがの陸遜も、これはたまるまい。
稲穂がそう思って覗き込んだ瞬間、陸遜が飛び出す。半ば本能で、稲穂はとっさに身をよじる。
が、喉を狙って繰り出された刃が、肩口を抉った。
「……僕を、侮らない方がいい!」
苦痛に顔を歪めながらも、陸遜は攻め立てる。
「く……」
稲穂がよろめきつつ戦場を見渡すと、ニビルとアシュレイの周りには敵兵……陸遜の生み出した幻影……が群がっていた。
「邪魔だ、どけ、です!」
「任せろ」
承李は『捌影刃』を振るって兵士どもを打ち払い、仲間たちと陸遜との間に割って入った。
一方の昧は、先ごろ手にしていた剣ではなく、彼の身長を上回るほどに巨大な鋏を手にしていた。
「ダン」
彼ら『十星連』の勇士たちが『天廻器』と呼ぶ、星の力が秘められているという武器。
「長鋏」と言えば、柄の長い剣のことであるが。昧の持つそれは、主の言葉とともに形を変じていく。
「お前の手番だ、暴れてもいいぞ」
白銀の刃が瞬く間に、墨を落としたように黒く濁っていく。
奇妙なことに昧は、その得物がまるでペットでもあるかのように呼びかける。
「今日は機嫌がいいな、ダン。仲間の『天廻器』が多く近くにいるからか?
……よくわかんないけど」
「なにを、ごちゃごちゃと。燃え尽きてしまうがいい!」
陸遜が剣先を突きつけると、承李と昧とを押し包むように、炎の壁が迫ってきた。
しかし昧は表情ひとつ変えず、陸遜を目がけて突進した。
「力を解放したダンは、炎も断てる。……よくわかんないけど」
その言葉どおり、昧の振るう刃は襲い来る炎を両断し、道を拓いていく。炎が大きく飛び散り、旗艦のみならず、周囲を漂う軍船にも燃え移って、淮水を赤く照らした。
得物が振り下ろされる。
鎖骨のあたりを斬られた陸遜は顔をしかめて傷口を押さえながら、たたらを踏んだ。
「捌影覚醒……汝、常世の影を統べる者。千の瓣束ねて集い、影よ乱れて刃と為せ」
承李の手にする『捌影刃』が、真の力を覚醒する。炎で照らされていたはずの周囲には夜の帳が下り、承李の手にする刃は影に紛れていく。
「児戯にも等しいことを……!」
陸遜は再び炎を放ったが、
「十星連、捌影。『剣鬼』、参るッ!」
襲い来る炎に身を焼かれながらも、承李は刃を繰り出した。無数に展開された影の刃が一斉に襲いかかり、陸遜を貫く。
「おのれ……!」
跳躍した陸遜は船の残骸の上に呼び乗って、奥歯を噛みしめてディアボロスたちを睥睨する。
「ずいぶん怒ってますけど、誰の仕業でしょうねぇ?」
ライカ・ネイバー(エクストリームお手伝い・g06433)は、陸遜の怒りなどどこ吹く風と受け流して、鎖刃剣『クリムゾン・ハウンド』の手応えを確かめた。今日も駆動音はいい調子。
「炎の迷宮、そして水上の戦い。
さすがに陸遜、自然の驚異をよく知るからこその戦略だが……」
大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は水流を操り、淮水を波立たせる。
さすが、と言うべきなのか陸遜はその程度ではよろめきもしないが、恭弥はいちどその中に飛び込んで全身を濡らすと、水面すれすれに飛翔して間合いを詰めていった。
「犠牲となった人の心が、それを凌駕することもあるんだ!」
「そーいうこと。ちょっとお返しされたからって怒るなんて、自分のやって来たこと思い出したら、出来ないでしょ?」
ライカの構える鎖刃剣のエンジンが唸りを上げる。
「もう残ってる人はいないよねー?」
水上を飛びながら左右を見渡すが、逃げ遅れている水夫はいないようだ。
「それなら安心だ。遠慮なくやらせてもらうぜ!」
御守・樹(諦念の珪化木・g05753)もまた、水上を飛ぶ。
「次から次へと……小魚が大魚に群がったところで、飲み込まれるだけだというのに」
「綾音ちゃんたちが、小魚……? まさか! 丸呑みに出来るものなら、やってみなさい!
綾音ちゃんたちは、この船を君の墓場にするためにやって来たんだから!」
一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)も、仲間たちとともに船に乗り込む。
ライカが斬りかかり、鎖刃剣と陸遜の剣とがぶつかり合う。回転する刃が文字通り火花を散らす。並の剣ならばへし折れるところだろうが、陸遜のそれは刃こぼれ1つ起きず、打ち返してきた。
「わぁ」
感心したような驚いたような声を上げると、ライカはいったん距離を取る。
「馬鹿にしたもんじゃないぜ、小魚もよ!」
場所を入れ替わるように樹が飛び込む。
「貫けッ!」
わずか1歩で敵将の懐に飛び込んだ樹は、グローブをはめた拳を握りしめ、渾身の力を込めて突き込んだ。体重と前進の勢いを余すところ乗せた一撃に、陸遜の身体が宙に浮いた。
「今ですね! とっておきのパラドクスをぶち込んじゃいますよ~ッ!」
鎖刃剣が陸遜を貫く。ライカがスターターを引くと、その刃は猛烈に振動し、敵将の体内に凄まじい衝撃を叩き込んだ。
「があああああッ!」
「バラバラにしちゃいますよ!」
攻め続けるライカだったが、腹を貫かれた陸遜は憤怒の形相でその襟首を掴む。
「本当に……邪魔をしてくれる!」
それをふりほどいて跳び下がろうとしたライカだったが、その下腹部に陸遜の剣が食い込んでいた。さらに襲い来るのは、陸遜によって召喚された幻影の兵である。なんとか凌ごうと剣を振るうが……。
「俺が防ぐ……!」
割って入った恭弥は結界を発しながら妖刀『藍雪花染』を振るい、幻影の兵の中を駆け抜けていく。
「思い知れ。お前がないがしろにした、存在まで滅された者たちの感情を、その強さを……ッ!」
歴史の渦の中に消えた者たちの、無念の思い。それが呪詛となって刀に宿る。
真一文字に斬り払われた刃は陸遜を打ち、敵将はたまらず剣を取り落とした。
しかしながら敵将は、血走らせた目で炯々とディアボロスたちを見据えて炎を放った。
灼熱の炎が戦場に踊り、すべてを飲み込まんと襲いかかってくる。
「これは、まずい」
樹とライカとは、とっさに川に飛び込んだ。綾音の傍らには【水源】があって流水が迸るが、炎はもうもうと水蒸気を巻き上げながら水面を爆ぜ、辺りを熱湯に変えてしまった。
「まるで瞬間湯沸かし器ね!」
水中を進んでいたレオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)が、水飛沫も賑やかに飛び出した。
剣を拾い上げた陸遜が横薙ぎにするが、飛翔したレオアリアはひらりとそれを避け、さらに上空へと舞い上がる。
天高く掲げるのは、征竜真剣『ゲオルギウス』。
「復元せよ、我が歴史。それは因果に刻まれた斬閃の歴史。その復元を以て我は遍く竜の騎士を破滅の定めに誘う」
振り下ろされるのは、過去から現れる因果に刻まれた刃。
それは陸遜を深々と袈裟懸けにする。敵将の左腕はすでにだらりと垂れ、力を失っていた。
それでも倒れないのは、ジェネラルの強さか。あるいは意地か。
なににせよ、攻撃の手は緩めない。ライカと樹も再び水上に飛び出して、果敢に打ちかかった。
「君も、ビリビリに痺れちゃえーッ!」
純白の魔法杖を突きつける綾音。その先端からは、雷が迸り陸遜へと襲いかかった。
その閃光を浴びた陸遜はよろめいて、膝をつく。
「まだまだッ!」
追い打ちをかけようとした綾音に、
「綾音! 深追いは厳禁よ!」
レオアリアがとっさに声を上げた。反射的に立ち止まった綾音の目の前を、陸遜の放った炎が通過する。
「危ない、危ない……!」
首をすくめる綾音。レオアリアの方も、襲い来る幻影の兵をなんとかあしらって距離を取る。
ふたりは炎をくぐり抜けながら、いったん、水中へと逃れた。
「とどめを刺すのは……綾音ちゃんじゃないもんね」
陸遜。字は伯言。
揚州呉郡の人。孫権にはじめて仕え、異民族の討伐で頭角を現した。関羽が統治する荊州攻略においても功を上げる。劉備の起こした荊州奪還の軍勢を夷陵の戦いにおいて破り、その功績は群臣の中でも比類のないものとなる。荊州の軍事を統括するのみならず、内政にも功を残した。
丞相にまで上り詰めるが、孫権の後継を巡る変事において、太子を擁護して孫権を諫めたために疎んじられるようになり、間もなく死去した。憤死したともいう。のち、昭侯と諡される。
孫策の娘を婦とした。
……これらはすべて、クロノヴェーダによって失われた歴史に存在した人物の来歴である。
陸遜を名乗る赤髪のクロノヴェーダとは、なんの関わりもない。
「帝子陛下! 進まれよ!」
陸遜の乗る旗艦に、鳴蛇の放った大岩が落下した。喩嘉が指揮する工兵の放つ爆弾で、船は大きく揺れている。
幸児が敵将に喰らいつき、大岩がその視界を奪っている一瞬を利用して、孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)は旗艦へと飛び移った。
「『陸遜』……!」
抑えようとしても、リアの表情は強ばる。心臓の音は高鳴り、息が苦しい。
「帝子陛下、どうかご無事で」
鳴蛇の声にもわずかに頷くことしか出来ず、リアは駆けた。
ディアボロスたちが次々と、呉軍を指揮する大都督へと攻撃をかけていった。
もはや陸遜は、肩を割られ、腹を貫かれ。左手は力なくだらりと垂れ下がって満身創痍の様子である。
しかし人間に似た右目も、左の複眼も、赤々と燃えたぎって闘志を剥き出しにしていた。決して、侮ってよい相手ではない。
シャムス・ライラ(極夜・g04075)はゆっくりと吐き出し、
「睚眥(がいさい)の怨みにも報うのならば。剣を交えた我らならば、どれほどの報いをお前にくれてやることが出来るだろうか?」
「怨みだったら、こっちの方が大きいものね」
シャムスが右に跳べば、杏・紅花(藤袴と浅葱斑・g00365)は左に跳ぶ。
袁・雀蜂(ホーネットガール・g01434)もまた、『震天雷』と称する槍を手に躍りかかった。
「陸遜、覚悟しろ!」
2度3度と打ちかかる雀蜂を、陸遜は片手の剣で凌いでいる。
「さすがですね、陸遜」
平良・明(ダイヤのK・g03461)が、感嘆の声を漏らした。
「もっとも、逃がすつもりはありません。
船の上は、果てるにはいい場所です。大都督という肩書きを持つあなたには、なおのこと」
『さきみだれ』。両の手指を広げると、膨張した明の闘気がそこに絡み合っていく。
幾重にも絡み合って咲き乱れる火花は凍てついて、霧氷の枝となって陸遜に襲いかかった。
凍てつく枝は四肢にも翅にも絡みつき、陸遜を縛ろうとする。
「思考さえ奪い、凍てつかせたいところですが……」
陸遜の兵が押し寄せてきたため、明はかぶりを振っていったん離れた。が、さほど惜しいそぶりではない。
「攻撃は、まだこれからですからね」
「もちろん!」
「逃がしませんよ」
紅花とシャムスとが、左右から陸遜を襲う。
「どれも、まとめて焼き尽くしてあげましょう!」
陸遜が手をかざすと、炎が生み出される。それは明の放った冷気を打ち払い、紅花とシャムスとに襲いかかった。紅花がその炎に全身を押し包まれ、燃え上がった。
ように、見えた。
「こっちでしたぁ~ッ!」
燃え上がったのは、紅花が紡いだ絹糸の塊。紅花本人は敵の炎をかえって目くらましとして、跳躍していた。
慌てて振り返った陸遜に、鉤爪を浴びせる。こめかみを割られた陸遜の顔が、鮮血で紅く染まる。髪を縛っていた紐が切れ、触角の1本も断ち切られた。
「お……の、れ……ッ!」
シャムスは、襲い来る炎を前に大きく脚を踏み込んだ。割った船板を、シャムスは眼前にかざして炎を受け止める。板は瞬く間に炭となったが、
「船が壊されては、困るだろう?」
などと嘯きながら、懐に飛び込む。砂漠の蠍のごとき毒を帯びた鞭を、シャムスは振るう。伸ばした手を炎が襲うが、シャムスは己の命さえ省みず、敵将に毒を注ぎ込んだ。
「ぐ、ぅ……」
どす黒い血反吐を吐きながらも、陸遜は剣を杖にして倒れない。
陸遜の炎、そしてディアボロスたちの放ったパラドクスで大きく傷ついていた旗艦は、ついに大きく傾き、炭となって焼け落ちたところから真っ二つになり、淮水を波立たせる。
辺りに漂う僚艦にも火の粉は燃え移っていて、まるで淮水そのものが炎を発したかのように、水面は赤々と照らされていた。
「まるで地獄の光景ね。でも……」
漂う船板の上を跳躍する陸遜を、雀蜂は追う。
「いかにジェネラル級、いかに名将といえども、我らは成長し続け、必ずすべてを取り戻す!」
背中の翅から闘気を放出し、一気に間合いを詰める。陸遜は炎を繰り出すが、雀蜂はなんと淮水の水面を蹴って身をよじり、懐にまで飛び込んだ。
「水克火……いかに陸遜とは言え、この理には敵うまい!」
吹き飛ばされた陸遜は大きく翅を広げ、なんとか小舟の上に着地した。
水面を見下ろした陸遜は、漂っていた旗竿を掴み、小舟に打ち立てる。
陸遜が掴んだ旗には、大きく「帥」の字が染め上げられていた。これこそ、大都督たる陸遜が座乗する証の帥将旗である。
「こんなところで死ぬわけにはいかない。この僕が死ねば……呉はどうなってしまう?
軍を再編し、僕が指揮を執れば……魏を滅ぼし、蜀を平らげ、三国を平定することができる……!」
それは大志と呼ぶべきか。あるいは妄執か。
陸遜は髪を振り乱した幽鬼のごとき姿で孤舟の上に立ち、南方を望む。
「陸遜……真っ赤な燃える翅を持つひと。
でも、それより赤い焔を燃やす人のために。その名前、大事にしてる人に、返してッ!」
紅花が飛び込んで、鉤爪を振るう。猛火が襲いかかるが、紅花は怯まない。これよりも熱い炎を知っているから。
「行け、孫氏の娘!」
槍を弾かれつつも、雀蜂が叫ぶ。
リアが起ったのは、その時であった。
苦渋に満ちた顔で、一瞬だけ敵将から目を逸らす。だが、ふたたび上げた眼差しは澄んでいる。
「この一閃に、すべてを賭けるわッ!」
左右の手に持っていた得物が、短刀に変化する。炎の渦の中を、リアは突進した。炎は肌を焼き、目を開いていることすら難しい。
「さあ、やっちゃって!」
綾音の声が、かすかに聞こえた。
リアは目を閉じて、全身で敵将にぶつかっていく。
「ぐ……」
貫いたのは、陸遜の心臓。敵将は懐のリアの背をかきむしるように掴みながら、おびただしい量の血を吐いた。
その身体はゆっくりと後ろに傾き、リアとひとつとなって、もろともに淮水に転落した。
「リア!」
「大丈夫ですか?」
小舟で近づいたシャムスと明とが、リアの身体を船上へと引き上げた。
リアはしばらく荒い息を吐いていたが。
……あぁ。きっといま、私は酷い顔をしている。
目をつぶって天を仰ぎ、
「あなたは伯言じゃなかったけど……確かに、『陸遜』だったわ」
と、呟いた。
「さっき私は、船の上は果てるのにいい場所です、と言いました。
肉体はそのまま大河を下り、海に出で……その名もきっと、還るでしょう」
明は目を細め、滔々と流れゆく淮水を見つめた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【水中適応】がLV4になった!
【光学迷彩】がLV4になった!
【建造物分解】がLV3になった!
【避難勧告】がLV3になった!
【パラドクス通信】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【飛翔】がLV5になった!
【クリーニング】がLV3になった!
【トラップ生成】がLV4になった!
【一刀両断】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV7になった!
【ダブル】がLV5になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【アヴォイド】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!
【ドレイン】がLV4になった!
最終結果:成功 |
| 完成日 | 2022年05月19日 |
| 宿敵 |
『気炎の知将・陸遜』を撃破!
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