リプレイ
ラキア・ムーン
【NSS】で連携
ふん、これではまるで此方が敵役だな
……どうでも良い事か
そうとも、数多の復讐者達が積み重ね築いたこの好機
それをモノに出来るのならば、何でも良いさ
さあ、逃しはせん
この決戦、勝たせて貰う
ヨークタウン側のJK型海防艦攻撃部隊と時間を合わせ同じタイミングで仕掛ける
そちらの連携練度が高いと言うなら、此方も連携で叩く
敵も同じタイミングで仕掛けられれば、少しは乱れるだろう
一瞬でいい、その時間があれば一手上回れる!
水面走行で水上を駆けて距離を詰める
【Call:Flame_Edge】起動
《RE》Incarnationへ炎の刃を燃え上がらせる
JK型海防艦の狙いを共有
仲間と狙いを合わせ、集中攻撃し敵の数を減らしていく事を最優先に行動していこう
敵の砲撃は槍を構え防御
砲を受けても引かず、前へと進み続け威圧も兼ねて接近し続ける!
練度は高い、だが……此方も負けん
小細工などせん、ここからは意地のぶつけ合いだ
怯え、躊躇、困惑……少しでも戦いから意識が逸れた側の負けだ!
アドリブ連携等歓迎
秋風・稲穂
【NSS】で連携していこう
Burn the darkとL・デルフェスを抜刀し仕掛けるタイミングを待つ
ヨークタウン側とタイミングを一致させ、同時攻撃で敵の連携を乱す
水面走行を借りて敵に対して迫っていこう
アイコンタクトで狙う敵を合図
仲間が狙う敵と同じ敵を狙っていくよ
剣に雷を纏わせながら、攻撃タイミングを図り接近
雷鳴連斬発動
剣に宿した雷を斬撃と共に飛ばす!
一手でも早く、敵を沈められるように狙いをブレさせずに攻めていこう
敵が接近してくるなら好都合だ
そのまま剣の間合いに
柄付きの爆雷を剣で受け、体に当たらず爆破させ近距離での爆発を受けよう
爆発を受けても引かずに戦場を駈け続ける
恐怖を見せず、寧ろ笑みを浮かべるくらいの気持ちで敵に向かっていこう
さて君たちは目の前で仲間が倒されても、冷静に心を通わせ続けられるかな
……って悪役みたいな物言いだったね
君たち冥海機は、海戦で散らされたヤ・ウマトの人達の命から生まれた
まるで悲劇ぶっているのは、お門違いだね
(アドリブ歓迎)
●いつかを願う海
水上を滑るあちらの飛沫に、エンタープライズは視線を向ける。
誰もが彼女を逃すことを目的に、動いていた。
それは、姉も例外ではない。
こんな想いを抱くのならば、姉妹艦で無ければいっそ楽だったのに。
小さな棘を抱きながら、エンタープライズは号令を出す。
「戦闘用意」
戦闘と『JK型海防艦』が、声を揃え狙いを見据える。
ディアボロスの一部隊が分かれ、ヨークタウンの方と己の方へと動き出したのが、遮るもののない海上では良く分かる。
姿を隠し奇襲を撃てるのであれば有効であろうが、目に見えるような動きであれば、何も恐れることは無い。
何より海上での練度で、遅れをとるはずがない。
「食い破れ!」
エンタープライズの号令に、道を開けるべくJK型海防艦は砲口を向け制服の裾をひらめかせた。
睨み合うエンタープライズの声が聞こえたわけではないが、【NSS】のラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は鼻を軽く鳴らした。
「ふん、これではまるで此方が敵役だな。……どうでも良い事か」
視点が変れば、自分達と相容れないものは敵にしかならない。
「そうとも、数多の復讐者達が積み重ね築いたこの好機。それをモノに出来るのならば、何でも良いさ。さあ、逃しはせん。この決戦、勝たせて貰う」
事前に取り決めていたアイコンタクトを取り合い、秋風・稲穂(剣鬼・g05426)は漆黒の刀〈Burn the dark〉と光の力を宿す〈L・デルフェス〉を抜刀し携え、ヨークタウンへと向かった仲間を確認しようとした。
「全速前進! いきまーす!!」
水飛沫をキラキラと散らしながら、JK型海防艦が仕掛けてくる。
臆することなく正面から。『挺身突撃』するその瞳は、僚機の砲撃支援を疑っていない。 他の攻撃妨害など入らないと信じ、真っ直ぐにJK型海防艦は突撃する。
「敵が接近してくるなら好都合だ」
ヨークタウンの側でも、戦闘は起こっている。
既に、接近するこちらの姿が見えていることを考えれば、冥海機側だって何もせず待ち構えているわけもなかったのだ。
先手を取られるように始まったJK型海防艦の攻撃に、稲穂は即座にBurn the darkに魔力を込め紅く輝かせた刀身に雷を帯びさせた。
目の前のJK型海防艦は、柄付き爆雷を振り上げ――次の刹那、水上に大きな水柱が噴き上が彼女らを包む。
白く噴き上がった飛沫から、爆炎と雷が溢れ、稲穂の身体が弾き出された。
勢いよく吹っ飛ばされた稲穂は、水面に二度ほど身体を打ち付け転がされる。それは相手も同じ。
ぶつかりあった爆雷と『雷鳴連斬』の衝撃によるものだ。
即座に身体を起こし、雷の剣閃を放つも、ヨークタウン側のJK型海防艦が視界を乱すように砲撃を撃ち込み狙いが揺れる。
やり難いと稲穂は気付く。
対峙するJK型海防艦は、一つの部隊だ。
その中での連携は勿論のこと、更にもう一部隊同じ大規模部隊が同じように戦火を散らしながら、こちらに仕掛けてくるのだから。
「練度は高い、だが……此方も負けん。【Call:Flame_Edge】起動」
突撃槍〈《RE》Incarnation〉に炎の刃を燃え上がらせ、後退するJK型海防艦へと突き出す。
「焔の刃よ、我が敵を焼き尽くせ」
ラキアの意志を乗せた槍は狙うJK型海防艦に吸い込まれるように突き刺さり、炎を燃え上がらせ切り裂く。
悲鳴と共に一機が陥落。稲穂の雷撃を受け、動きが鈍っていたところを捕えたのだ。
「君たちは目の前で仲間が倒されても、冷静に心を通わせ続けられるかな……って悪役みたいな物言いだったね」
だがJK型海防艦も戦うと心を決め、この場に居る表情に悲しみを滲ませる者もいるようだが、そこに迷いは生じず戦闘を継続。
見かけがJKであっても、そこは冥海機の一端。己の役目を良く分かっている。
いくつもの水柱をあげながら、挟撃するように『挺身砲撃』が浴びせられる。
臆することなくラキアは炎を振るい突き進む。
起き上がった稲穂もすぐさまラキアと合流しようと、次の攻撃へと柄を握る手に力を込め狙うが、突如JK型海防艦は急に左舷へと急転回しヨークタウンに合流するかのように動きを変えた。
「逃がさないわ」
追撃の手を強め、水面を滑るように雷撃の剣閃を放ち追うも、それがラキアとの距離を引き離す動きだったと気付いたのは、別方向からの不意の砲撃に波を乱された時だ。
「ふん、やってくれる。小細工などせん、ここからは意地のぶつけ合いだ」
砲撃の一つを飛び込みIncarnationで受けたラキアは、目を細める。
対峙する目の前の部隊内での連携、そしてヨークタウンが引き連れる別部隊との連携。
二つの攻撃と動きを断つ術を持ちいらなければ、こちらの消耗も激しくなるばかり。
相手はジェネラル級率いる大艦隊。数も練度も違うのだと、見せつけるかのようにエンタープライズのJK型海防艦は即座に隊列を戻すよう水面を滑り進み続けるのであった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【水面走行】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
ネフェリア・フリート
しっかしまあ、逃げ足のはえー奴だ事で
あんだけグアムの手下共を倒しきったのに、それでも策がなきゃ逃してたとはな
だがまあ、尻尾は掴んだんだ
後は押し切るだけだ!
マユラ(g05505)と連携して行くぜ
他の味方とも積極的に連携して敵を攻めてくぜ
連携はこっちの十八番だが、敵も流石の練度か
だが、向こうでも戦闘が始まってんだ
よそ見は注意だぜ
クリムゾンガントレットに魔力を込め、水面走行で敵に接近
ヨークタウン側へ援護を試みようとする敵が居れば、優先的に狙うぜ
AS:Flame Fist!
狙った敵をぶん殴り、炎の魔力を開放!
周囲に炎を展開し、複数纏めて灼き尽くす!
ぶん殴った後は拳を引いてファイティングポーズ
ガントレット仲間と連携し、互いに背後を取られないよう注意しながら防御だ
ガントレットで敵の砲撃を受け頭部や胴体に直撃しないよう、腕で受け続けるぜ
ここが1番の勝負所だ
お互い、半端な覚悟で戦場には立ってねえよなあ!
好戦的に吠え、こっちの意志を相手にぶつけてくぜ
連携アドリブ歓迎だぜ!
マユラ・テイル
ネフェリア(g05427)と連携じゃ
さてと、折角追い詰めた敵の総大将じゃ
此処で逃しては、先の苦労がわりに合わんというものじゃ
さて麗しきは互いを信ずる心……といった所かの?
まあじゃからというて加減をする訳にもいかぬし、出来る相手でも無いの雨
本気でかからねば逆に返り討ちじゃ
他の仲間とも連携してしっかりと敵を倒してゆこう
よーくたうん側にも気を配り、支援が向こうより来たら声を掛け注意喚起
逆に此方から向こうへ支援しそうな敵がおれば、狙うべき敵として仲間に周知しよう
妾も竜爪【Dragon’s Blood】を構え水面走行でそやつを狙うぞ
竜爪で斬り裂く……双爪連斬じゃ
駆け抜け様に竜爪で敵を裂き、体力を削ってゆこう
背後を取られぬよう仲間と連携し、敵の攻撃に備えるのじゃ
正面からの砲撃に特に注意し、痛打を受けぬよう鉤爪で防御
耐え忍び、再度の攻撃に移れるように備えようぞ
全く、一つの部隊を割ってもこれか
なかなかに、難儀な相手じゃ
じゃからこそ打ち破り甲斐があるというものじゃ!
あどりぶ等歓迎じゃ!
●譲れない海
開戦の火蓋は、既に切って落とされた。
己の部隊を率いるエンタープライズは、ヨークタウンの部隊側から聞こえてくる砲撃と波の音を捉えながらも、その視線は為すべきことを見据え揺るがない。
そんな彼女に応える為にも、『JK型海防艦』はただ沈むわけにはいかなかった。
迫るディアボロス達の動きを見極め、各々が一騎当千の戦艦のつもりで仲間が孤立したり、集中砲火にされされ沈んだり、背後を取られないよう培った経験を総動員し、ここを乗り切る。いや、切り抜けさせる覚悟であった。
「連携はこっちの十八番だが、敵も流石の練度か。だが、向こうでも戦闘が始まってんだ。
よそ見は注意だぜ」
ネフェリア・フリート(剛腕粉砕・g05427)が軽く拳を合わせ鳴らすと、〈クリムゾンガントレット〉が火の粉を散らし朱く煌めく。
折角追い詰めた敵の総大将じゃと、マユラ・テイル(みすてりあすじゃ・g05505)は〈竜爪【Dragon’s Blood】〉を構え、水面走行で迫るJK型海防艦へと向かう。
「此処で逃しては、先の苦労がわりに合わんというものじゃ」
「本当に。しっかしまあ、逃げ足のはえー奴だ事で。あんだけグアムの手下共を倒しきったのに、それでも策がなきゃ逃してたとはな」
マユラに並走しながら水上を滑るネフェリアは、不敵に笑う。
「だがまあ、尻尾は掴んだんだ。後は押し切るだけだ!」
「しつこいわね。私達についてこれると思ってるのかしら」
挑発気味にJK型海防艦は『挺身砲撃』を放ってくる。
逆接連鎖戦の攻撃にネフェリアは頭部や胸部を護るよう、ガントレットで受け耐えるが彼女達の砲撃は容赦ない。
しかも、一人が撃ってる間もう一人が背後を護り。更に、もう一人はヨークタウン側の動きへも気を配っているのだ。
ヨークタウン側へと動きを変えたJK型海防艦を、ネフェリアもマユラも見逃さなかった。
相手の動き、戦場の様子。それらを良く見て、互いの培った呼吸で動く。
そんなJK型海防艦の動きに感じたのは、ディアボロスの多くが常に意識して行う連携となんら変りない。
いつの間にか追い上げるように動いていたヨークタウンのJK型海防艦が、牽制するように近付き飛沫だけを飛ばして追い抜いていく。
「近付いて来ておるぞ」
砲撃が来るかと、マユラが警戒の声をあげ意識した事こそ、彼女らの目的。
実際に支援砲撃などが無くても、来るかもしれないと思わせるだけでも充分な援護。
その一瞬を逃さず、JK型海防艦は反転し砲撃する。
ほぼ同時に、ネフェリアの拳が火を噴く。
「AS:Flame Fist!」
おあつらえ向きに放ってくれた砲撃を『AS:Flame Fist(アームスキル・フレイムフィスト)』で叩き、そのままJK型海防艦に拳を。
「ここが1番の勝負所だ……灼き尽くす!」
JK型海防艦の胸を打つネフェリアの拳を起点に、炎が周囲の敵をも巻き込む。
すかさずファイティングポーズを作り、反撃に備えるネフェリアに複数の砲撃が集中するが、駆け抜けるマユラの『双爪連斬(ソウソウレンザン)』が鋭く飛沫をあげながら、JK型海防艦の単装砲を切り飛ばし、正面を切り裂いて。
「竜爪で斬り裂く……双爪連斬じゃ」
JKらしい学生服を模した服が切り裂かれ、彼女達の肌が露わになる。
だがそこに羞恥という感情は無い。冥界機として、この部隊の一員としての役目が彼女達を突き動かす。
「麗しきは互いを信ずる心……といった所かの? まあじゃからというて加減をする訳にもいかぬし、出来る相手でも無いのう」
降りかかる砲撃に耐えながら、本気でかからねば逆に返り討ちじゃとマユラは顔をしかめるも、敵の攻撃が弱まった瞬間再び竜爪を煌めかす。
こうして手合わせすれば分かるが、JK型海防艦は個々の強さが秀でてるわけではない。あくまでも、彼女達が海戦の練度が高いのだと思い知らされる。
「全く、一つの部隊を割ってもこれか。なかなかに、難儀な相手じゃ」
じゃからこそ。不覚にも笑みが浮かぶ。
「打ち破り甲斐があるというものじゃ!」
練度が高くとも、戦力を削れば同じ精度の連携は取れない。
殺到するように浴びせられる砲撃の中、まだ削れると2人は耐え奮闘するのであった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
月鏡・サヨコ
【三角波】タグ外連携歓迎
ロキシア(g07258)をディフェンス
作戦行動のために僚友の内心を理解する必要はない
同じ大義を持ち、戦う目的を共有していればいい
……往こう。私達にならやれる
【水面走行】して戦う
【パラドクス通信】で仲間と協働
4体攻撃を重ね殲滅速度を出す他二人に対して、私は敵の中でも練度が高く周囲を助ける能力が高い最精鋭と対決
各々の死角や攻撃後の隙は互いに庇いあう
可能ならヨークタウンの戦場とも通信
敵部隊間の連携内容や観測した戦場間攻撃の弾道を伝え合い、両戦場で妨害や他戦場からの支援への対処を試みる
砲雷撃による支援が主体なら、弾頭を到達前に破壊するか軌道を把握し適切に防御すれば威力は軽減できるだろう
私は1体攻撃で反撃が嵩まず、他二人より若干の余裕があるはず
その余裕を利用して敵の連携の方針を戦況から読み取り、仲間に伝えよう
『高出力殺傷電波砲「Z」』起動
標的の体躯と武装を急激に溶解させて撃滅しよう
敵が放つ砲撃は≪海戦装用増設防盾≫で受け急所への直撃を防ぐ
……仲間達と共に、波の下で静かに眠れ
瀧夜盛・五月姫
【三角波】
あっちの戦艦、派手にやる、なぁ
さぁはじめようか、れっつぱーりーたーいむ
【ケッテンクラート】で持ってきた【牽引砲身】88mm高射砲を構える
ゼロ距離射撃って知ってる、かな
距離ゼロで撃つ、ことじゃないんだ
こんなふうに、仰角俯角0°で撃つこと、なん……だっ!
【水面走行】を使用し、攻撃は【パラドクス通信】で仲間と、連携を密に
あわせて、【完全視界】を展開
敵や味方の、目暗ましの中でも、変わらず攻撃するために使う、よ
確かにこのパラドクスは、命中精度、あまり高くはない
だけどこれは、『逆説連鎖戦』。当たるときは当たる、から、気を付けて、ね
ヨークタウンで戦艦さんが、引き付けて、いるなら、姫もこちらの敵を、ひきつける
よそ見した子から、狙っていくよ
味方が敵に、狙われようとしているなら、その敵に集中砲火
倒せないまでも、被弾で上手く動けない、という状況にできたら、それは、敵の隙を作った、ということに鳴る、よね?
敵の攻撃は、既に乗り捨てた【ケッテンクラート】を盾にして、致命傷を、負わないように、気、つけるよ
ロキシア・グロスビーク
【三角波】アドリブご自由に
【水面走行】は常時使用
いいね、以心伝心。そういうの僕らにも欲しいな
そしたら連携も今よりずっと上手くなりそうじゃん?
敵を前に平時の如く語り出す
っふふ。勝てば官軍、だものね?
これから派手になりますよ
【トラップ生成】で仕掛けた煙幕罠を見、口の端を釣り上げて
【パラドクス通信】。協同して作りましょう
別戦場からの情報提供はぴったり耳を寄せ
対手の連携手段を具に眺め観測を補助。味方と共有します
死界。左眼に妖しく火が灯る
ええ、ええ。なにせ探索隊は、
スナークを狩るためにやって来たのですから
海防艦はたちまち思い出します
指貫と配慮とフォークと希望を持つことを
煙幕罠の名前はバンカー。隊の一員ですが愛煙家なのが玉に瑕
罠はデフォルメを得て敵群についてゆき
ナンセンス劇はいびつに進む
ああ、なんてこと!ブーツの単装砲がベイカーを!
彼女には動機があったのです……
不和ですら理不尽に生えてくる
反撃に際しては這わせたMoon-Childを硬質化して
おおっと。僕は青野菜に合わないよ?
傷を負おうと挑戦的に笑む
●繋ぎ揺れる海
波を隔てた向こうで、激しい戦火が繰り広げられているのが分かった。
水上を走行する『JK型海防艦』は互いを補うよう滑るよう進み、ディアボロス達の連携を断とうと連携して来る。
だが、その精度も数が減ればまばらに。
心なしか、ヨークタウン側の部隊からの援護も減ったような気がする。
「あっちの戦艦、派手にやる、なぁ」
このまま相手に好きにされるのは面白くない。
瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)は、半装軌車〈ケッテンクラート〉に取り付けたアタッチメント〈牽引砲身〉88mm高射砲を構えた。
これだけ派手に攻撃意志を見せれば、海上をすべる彼女達も五月姫を無視できない。
「ヨークタウンで戦艦さんが、引き付けて、いるなら、姫もこちらの敵を、ひきつける。ゼロ距離射撃って知ってる、かな。距離ゼロで撃つ、ことじゃないんだ」
「何かしようとしてるわ。止めるわよ」
「はっきりとは聞こえないけど、攻撃を仕掛けてくるはず」
狙いを定めるように水面走行で凪いだ海上に立つ五月姫は、左右に広がり挟み込むように『挺身突撃』してくるJK型海防艦の片側に狙いを。
角度も良し。『姫の鹵獲品:高射砲(ヒトカラ・モラッタ・アハト・アハト)』は、爆雷に巻き込もうと向かってくるJK型海防艦をとらえ。
「高射砲、用意。こんなふうに、仰角俯角0°で撃つこと、なん……だっ!」
一斉に発射された砲撃が、容赦なくJK型海防艦に浴びせられ彼女達を海へと沈めていく。
だが同時に、反対側から飛び込んできたJK型海防艦の爆雷に巻き込まれ、海面を嘗めさせられるが、この程度のしょっぱさは覚悟の上。
何故なら、その間に一つの目的が達せられるはずだから。
「倒せないまでも、被弾で上手く動けない、という状況にできたら、それは、敵の隙を作った、ということになる、よね?」
もしくは攻撃を仕掛けてくる瞬間は、注意が五月姫に注がれているはずだ。
エンタープライズ率いる目の前のJK型海防艦が、こちらを見ている間に、一際大きな砲撃と爆発音が、ヨークタウンの率いる海上で上がる。
咄嗟にそちらへと動こうとJK型海防艦は意識を向けるも、その先に見えるはずの仲間の姿は煙幕によって遮られた。
「いいね、以心伝心。そういうの僕らにも欲しいな。そしたら、連携も今よりずっと上手くなりそうじゃん?」
互いの能力を理解し、彼なら彼女ならこうすると把握し、足りないところに必要な支援を。これこそ練度の為せる業だと理解したと、ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は、チラリとバンカーという配役を与えた煙幕罠へと視線を送り、軽く口の端を釣り上げる。
「っふふ。勝てば官軍、だものね?」
「作戦行動のために僚友の内心を理解する必要はない」
煙幕の向こうより強力な電磁波をJK型海防艦に叩き込み撃沈させながら、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は静かな眼差しを彼女達に向ける。
「同じ大義を持ち、戦う目的を共有していればいい。あちらは間もなく終わる。……往こう。私達にならやれる」
先程までヨークタウンの戦場に居た彼女達が来たという事、それ即ちあちらでのJK型海防艦戦の勝利を確信したという事。
軽く衣についた雫を払い、五月姫は再び88mm高射砲を向け放つ。
「さぁはじめようか、れっつぱーりーたーいむ。当たるときは当たる、から、気を付けて、ね」
淡々と語るも、そう言う彼女は小さく微笑んでいたような気がする。
味方の合流で勢いを増すディアボロス達に対し、JK型海防艦戦の動きは乱れた。
以心伝心、阿吽の呼吸とはいえ、流石に味方の姿が見えなくなれば、安易に支援砲撃を撃ち込めない。
通信を使っているならまだしも、JK型海防艦戦らを繋ぐのは互いの練度。状況と行動からくる予測値。
その大半が煙幕によって遮られれば、どうあっても動きは制限される。
そして煙幕や霧で視界が奪われた際、彼女らが最優先にするのはエンタープライズだ。
「ヨークタウン様と仲間を信じて、私達はエンタープライズ様を護るのです!」
声と波音と。限られた情報で互いの位置を把握し、彼女らは動くが数が減った今では、その連携も効果が薄い。
「これから派手になりますよ。ええ、ええ。なにせ探索隊は、スナークを狩るためにやって来たのですから」
ロキシアの左目に妖しくひが灯り、辺りは『死界・ギリシャ語の島(シカイ・スナークハント)』の舞台に包まれる。
それは偉大な作家が紡いだ一つの物語の世界のように、それはロキシアの紡ぐナンセンス劇の一端。
「バンカーは隊の一員ですが愛煙家なのが玉に瑕。お前達は思い出します。指貫と配慮とフォークと希望を持つことを」
バンカーと呼ばれた煙幕罠は、JK型海防艦戦に纏わりつくようについてゆく。
惑う煙幕の中、完全視界を得たサヨコは〈試製型攻性電探〉より、『高出力殺傷電波砲「Z」(ゼットヘイキ)』を放ち、『挺身砲撃』を放とうと向けて来た単装砲ごとJK型海防艦戦を電磁波に呑み込む。
「燃え尽きて、溶け落ちろ」
確実に負傷したJK型海防艦戦を仕留め、砲撃を放たせないよう熱し断つ。
JK型海防艦戦を貫いた電磁波砲が溶解させた砲身が海面へと落ち、蒸気が勢いよく噴き上がる。
「ああ、なんてこと! ブーツの単装砲がベイカーを! 彼女には動機があったのです……不和ですら理不尽に生えてくる」
継続するロキシアの舞台にJK型海防艦戦は抗い、必死の形相で突撃し愉快そうにこのナンセンス劇を紡ぐ彼女に爆雷を当てるも深手は負わせられず。
「おおっと。僕は青野菜に合わないよ?」
ロキシアに挑戦的な笑みを向けられ、巻き込まれJK型海防艦戦は消えていく。
「お前は突然静かに消えうせて、二度と現れることはない」
「……仲間達と共に、波の下で静かに眠れ」
劇に捕らわれたJK型海防艦戦の胸を、一筋の熱線が撃ち抜く。
ここで逃すものかと、彼女らを暗き海へ沈め。暁の海を勝ち取らんと。
「エンタープライズ様……申し訳……ま、せん……」
どうか、この場より先に。ミッドウェー島に辿りついてと波の泡へと消えながら。全てのJK型海防艦戦が、ディアボロスの前に散った。
エンタープライズは、これがディアボロスかと全てを見届け、海中を漂うオクトリアに命令を放つ。
「行くぞ。ここで止まるわけにはいかない」
短く、心を削ぎ落したように言葉を吐き。晴れた煙幕の向こうをゆくヨークタウンの姿をその瞳に映し、全てを波へと染め直し、前を向いた――。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV3が発生!
月鏡・サヨコ
勲(g10186)をディフェンス
敵海防艦、全艦沈黙。ヨークタウン麾下艦隊の援護途絶
これで敵旗艦と護衛部隊を討つ準備は整った
とはいえ、相手は重要な地位にあるジェネラル級と直属の精鋭達
予断を許さない状況は続いている。慎重に事を運ぼう
【水面走行】で海上を駆けながら戦い、【パラドクス通信】で離れた仲間とも随時情報を共有
仲間の背後や側面に位置取ろうとする敵を優先的に標的とし、立ち回りやすさを維持する
敵の周囲に【泥濘の地】を展開した上で『零式弾・広域砲撃』を開始
≪巡洋戦艦海戦装『黒姫』≫の各砲門から次々と榴弾を放っては炸裂させ、爆風と共に鋭い破片を飛び散らせる
広い殺傷範囲と泥濘の移動阻害で標的を確実に仕留め、生き残った者達も仲間が仕掛ける機雷の待つ方へ追いやろう
反撃に蛸足と鎖に対しては≪対艦軍刀『銀鉤』≫を抜刀して応戦
伸び来る魔手を刃で打ち払い、四肢や胴体の捕縛を阻む
拘束されるとしても腕の一本程度に収まれば、海戦装での攻撃は継続可能だ
これで残るはエンタープライズのみ
……ヤ・ウマトの要、この海で沈める
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
月鏡さん(g09883)をディフェンス
『USSエンタープライズ』の喉元まであと少し…微力ながら道を繋ぐ為に僕も尽力します
配下も覚悟を決めているはずです、油断せず行きましょう
【水面走行】【パラドクス通信】をお借りして周囲の味方と足並みを揃え連携、行動
一歩引く事で視野を広く持ち、互いの死角となる範囲を補い合います
クラゲ型爆雷の群れを操り〈結界術〉と成し、『オクトリア』の集団を包囲し攻撃を
不用意に全方位を塞げば思わぬ所から攻撃が飛んでくるかもしれません
反撃の対処も考慮し、一部に逃げ場を作りつつ敵を一か所に纏めるよう誘導します
更に敵の処理能力を削ぐ試みとして味方の攻撃に合わせタイミングをずらしながらクラゲ型爆雷を〈爆破〉させて追い込んでみます
反撃の噛み付きに対しては四肢や急所を狙われないように「氷盾」を用いつつ身構え
負傷の軽減に【ガードアップ】を備えて致命傷となり得る攻撃に対処します
ディフェンスには温存した腕で防御を
多少の怪我は厭わず着実に勝利を狙い、僕達の覚悟を示します!
●Meet again――
海を湛えたような冴えた瞳で静かに月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は、戦場を見つめた。
「敵海防艦、全艦沈黙。ヨークタウン麾下艦隊の援護途絶。これで敵旗艦と護衛部隊を討つ準備は整った」
とはいえと吐く息は、緊張を解いていない。
「相手は重要な地位にあるジェネラル級と直属の精鋭達。予断を許さない状況は続いている」
「『USSエンタープライズ』の喉元まであと少し……微力ながら道を繋ぐ為に僕も尽力します。配下も覚悟を決めているはずです、油断せず行きましょう」
同じように水面走行し、海上で並ぶ三間・勲(漁火・g10186)の言葉に、慎重に事を運ぼうとサヨコは答え動き出した。
泥濘の地を海面に広げ、その移動を削ごうとするも、彼らは一瞬敵の姿を見失う。
エンタープライズを海上に残し、周りを固めていた護衛全てが姿を消したのだ。
まさか、そんな大胆な行動をと焦りが広がる。
確かにエンタープライズ単騎であっても、簡単に沈められることはまずない。
だが、護衛が彼女の近くを離れ動くことがあると思うものが居ただろうか。確かにオクトリアは潜水艦に似た能力の方が高いが……。
仲間の背後や側面へと向けていた注意を海中へと切り替えるとほぼ同時、『オクトリア』の投げる鎖が飛び出しサヨコに巻き付くと一気に海中へと引き摺りこむ。
「!?」
咄嗟に首との間に腕を突き入れ首が絞められる事は逃れたが、『八足係留縛』を決めるオクトリアは海中で薄っすらと微笑みながら、サヨコの腕に足にと蛸足を這わせ巻き付いてくる。
このまま力任せに引き千切ろうとしているのは分かっているので、何とかまだ自由の効く海戦装〈巡洋戦艦海戦装『黒姫』〉砲門を、オクトリアに向けた。
零式英霊の身体とは言え、こうも絞め付けられ海中へと引き摺りこまれれば息の限界が来る。
更に展開させた泥が、海中への光りを遮り辺りはかなり暗い。
完全視界でそこは何とかなったが、獲物に殺到するかのように仲間のオクトリアが不気味に集まり始めている。
(「……焼き払う」)
せめて纏めてと『零式弾・広域砲撃(レイシキダン・コウイキホウゲキ)』をサヨコが放つとほぼ同時に、海中へと放たれたクラゲ型爆雷が、次々と爆発する。
水上より、勲が放ってくれたのだろう。
だがこれで、オクトリアの一部が彼にも向かっていく。
やっと緩み動かせるようになった手で〈対艦軍刀『銀鉤』〉を抜くとサヨコは、彼の元へと急いだ。
集団を囲みたいという意図は良かったが、それは水面だけに展開している敵に対してなら一定の効力を発揮できただろう。
それが、始めから海中のみに展開し。
エンタープライズへ近付く者だけを引き摺り沈めようとしている相手では、戦術が違う。そもそも敵の方が大きな集団だ。余程上手くやるか、数を削ってからで無ければ、敵の数機が包囲に捕えきれず、確実にそれらより崩されていくだろう。
それでも戦場の主導権を取られないよう、賢明に勲は『海月爆殺結界』をはるよう自信の周囲にクラゲ型爆雷の群れを喚ぶ。
サヨコを援護するよう爆雷を放ったが、同時にオクトリアが物凄い勢いで浮上して来る。
水面を走る勲を追う影は、海面に出ることは無く蛸足を大きく広げ回転させると、内より真っ黒な蛸に牙が映えたような怪物『深海八牙』を次々と放ってくる。
「僕達の覚悟は、こんなとこでは止まりません!」
身体を隠すほどの〈氷盾〉を構え、勲は攻撃の直撃を軽減しようとするが、海中より背後に回った怪物が脹脛に食らい付く。
このままでは、彼らの餌食になると思った次の瞬間、オクトリアの拘束を解いたサヨコが間に浮上し、砲撃で怪物とオクトリアを散らす。
だが、先程まで窒息しそうな状況で戦闘を繰り広げていたのだ。
砲撃の反動に耐えきれずよろめいたサヨコを、オクトリアは逃さない。
彼女の白い足を蛸足で絡めとり、再び一気に海中へと攫って行く。
今度は身構える隙もなく、口の中に海水が流れ込み、大きく気泡を吐き出してしまう。
サヨコは、自分を追いかける勲とクラゲの姿を目に映し。
暗い海中より、オクトリアがこちら側へと招くように薄っすらと嗤い。
しっかりと勲に手を掴まれたところで、サヨコはその意識を手放す。ヤ・ウマトを奪還するまで、折れないと握り返して。
暗い海中で無数の爆雷で爆ぜ、オクトリアがバラバラに海の藻屑となった。
『月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は重傷を負った』
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
ラキア・ムーン
敵の連携は絶たれた
後は確実に、エンタープライズを追い詰めるのみ
ミッドウェーには帰還はさせんさ
限定解除、形状変換
再誕の槍よ更なる先へ
《RE》Incarnation:Extend、顕現!
水面走行を引き続き使用しパラドクス通信も借り受けよう
即席だが周囲の仲間と連携を取り合い、一気にオクトリア達を殲滅していく
【Call:Divine_Edge】起動
術式とオーラで槍を強化
前に出る
後ろの仲間は狙わせん
『突撃』し敵へと接近
足を止めないように駆け続け、すれ違いざまに槍を振り攻撃していこう
接近戦で敵の注意を引き、仲間が優位に攻撃できるように動いていく
敵が蛸足と鎖を展開してきたら一部払えそうなものを槍で迎撃
駆ける勢いを落とさぬよう足や胴体を狙う物を優先的に払う
残りはジャケット越しに腕で受け、ガードアップで基礎防御力を上げた腕で攻撃に耐えていく
耐えきったらそのまま蛸足や鎖を此方に引き、相手の意表を突こう
そのまま次の攻撃へ繫げ、連続して仕掛ける!
最後の取り巻きさえ倒せば、残るは大将のみ
覚悟しろ
アドリブ連携等歓迎
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
ようやく訪れたジェネラル級らを討ち取る機会
一体たりとも逃がさない
仲間と共に攻め立て、悉く討ち取ってくれる
<精神集中>と共に高まる戦意に、朱殷の闘気が呼応して怒龍を形成
黒龍偃月刀を構えて腰を落として【水面走行】で海面を走れば、『オクトリア』の一端を捉える
【パラドクス通信】でもたらされる先発隊の情報を活用し、戦線を<撹乱>して仲間の攻撃を援護をしよう
伸びる無数の脚をも足場に【エアライド】して一瞬で相手の死角に入れば、至近距離からの【ダメージアップ】を付与したパラドクスの一閃を叩き込み、確実に討ち取っていく
反撃の縛り付けは、鎖や蛸足を偃月刀の<衝撃波>で吹き飛ばして数を減らすことでダメージの軽減を図って耐え、すかさず攻勢に移ることで、仲間と共に隙のない連携で敵陣を切り崩す立ち回りを
仲間のために戦う気持ちはよくわかる
だが負けられぬのはこちらも同じ
"人の世"を取り戻すため、道を拓かせてもらうぞ
迷いなく、容赦なく武を振るい、『オクトリア』を沈めていき
『エンタープライズ』の喉元へ迫る
●funeral
海中を漂う影は常に油断なくエンタープライズを護り、近付けば引き摺りこむ。
海防艦が水上から壁となり立ちはだかっていたことを考えれば、『オクトリア』は海中から。
全てはエンタープライズを逃す為の布陣。
「敵の連携は絶たれた。後は確実に、エンタープライズを追い詰めるのみ。ミッドウェーには帰還はさせんさ」
「ようやく訪れたジェネラル級らを討ち取る機会。一体たりとも逃がさず、悉く討ち取ってくれる」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は、手にした再誕の名を冠した突撃槍のリミッターを解除する。
「限定解除、形状変換。再誕の槍よ更なる先へ。〈《RE》Incarnation:Extend〉、顕現!」
そのまま『Call:Divine_Edge(コール・ディヴァインエッジ)』を起動し、Incarnationをオーラで強化し前に出ると、海へと飛び込んだ。
姿を捕えたオクトリアに向かって突撃したのだ。
一方、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)も構える〈黒龍偃月刀〉に朱殷の闘気を纏わせ、怒龍を形成すればオクトリアの一端を捉えようと目を凝らす。
パラドクス通信のおかげで海中の仲間からの連絡も良好だ。
先の攻防で数は減っているが、ここは敵のフィールド。水中戦の備えをしていたのであればまだしも、準備なしではオクトリアの方が常に有利である。
それでもパラドクスを発動させ放てば当たるのが逆説連鎖戦。それが近接攻撃であれば、相手が海中であろうと魚雷の如く懐へと飛び込み、刃を届かせてくれる。
(「今此処に、強靭なる刃を授けよ。斬る!」)
迫るラキアを捕えようと伸ばされた蛸足ごと、一閃。
Incarnationで振り払い、オクトリアの身体を貫いて。
海中に彼女らの血が広がり、視界が濁るのも。すぐさま他の機体が『八足係留縛』で反撃してきて手足を捕らわれようと怯まない。
(「後ろの仲間は狙わせん」)
水中では踏ん張り切れないが、負けるつもりもない。
息が続く限り、ラキアは巻き付いた蛸足や鎖を引き、耐える。
――その間に。
ディアボロス捕えようと伸びて来た無数の蛸足をも足場に、エアライドで目的とするオクトリアへと迫り憤怒は爆発させる。
「仲間のために戦う気持ちはよくわかる。だが負けられぬのはこちらも同じ。"人の世"を取り戻すため、道を拓かせてもらうぞ」
この勢いをとめれるものなら止めて見ろと、黒龍偃月刀に纏わせた怒龍の鱗が逆立ち、『氛氳勦轢(フンウンソウレキ)』で海へと飛び込み、一閃。
ラキアを捕えるオクトリアと無数の蛸足を断ち、そのまま急転回するように一気に浮上する。
断ち切られたオクトリアの顔が悲しそうに歪むが、迷いなく、容赦なく武を振るい。錬晏は再び水上へ。
オクトリアは必死に立ち向かった。
だが一機、また一機と数は減り。
最後の一機が、ラキアと鎖で繋がった。
引き千切ろうと、腕にかけた鎖だけでなく彼女の手足へと蛸足を伸ばすが、錬晏の剣閃に阻まれ捕えきれず。
逆に引き上げられたオクトリアは、海上へとその身を釣りあげられ。ラキアと眼が合った時にはIncarnationが深く胸を貫いていた。
咳き込みながらオクトリアは、薄れゆく暁を見つめる。
「申し訳ありません……エンタープライズ様……」
もう少し時間を稼ぐつもりであったが、その身を顧みず追って来たディアボロスに覚悟で負けたのだろうか。
後、もう少し時間が稼げたのなら。
「最後の取り巻きさえ倒せば、残るは大将のみ」
「……『エンタープライズ』の喉元へ迫ろう」
「覚悟しろ」
ラキアと錬晏が見つめる白波の先。赤髪が、波間で恐ろしく静かに風を受けていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【水中適応】がLV2になった!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
月鏡・サヨコ
エンタープライズがミッドウェーにいる必要があるのは、何故だ?
単に指揮官として優秀だから、とは考えにくい
現に彼女が指揮する部隊も、強いとは言え倒せないほどではなかった
あの島に、何があるのか……鎌をかけてみる価値はありそうだ
【水中適応】状態で海中から浮上し【水面走行】に移行
復讐者が、一度沈めた程度で終わると思わないで
ここまでの戦いで、既に多くのジェネラル級が沈んだ
幾らミッドウェーの防衛兵器が強力で、それを扱えるのがあなただけとはいえ、真に支払う価値がある代償なのだろうか
仮に復讐者の進撃を真珠湾の前で止めたとしても、損なわれた排斥力と、同盟勢力への借りが消える訳ではない
グアム沖で大反攻作戦の主戦力を喪失した時点で、ヤ・ウマトが戴冠の戦を勝ち抜く道は閉ざされる
そして、私達にはあなたを見逃すつもりもない
囮と承知した上で9体のジェネラル級を狩り尽くし、本命も仕留める
……我々は復讐者だ。あなた達は殲滅される。抵抗は無意味だ
「ミッドウェーの防衛兵器」の存在を断定するハッタリで勝負に出て、反応を引き出そう
麗・まほろば
長旅ご苦労さまだったね!
いやー、お前たちはついてるね!
偶然にもまほろばたちに見つかり、そして大注目!
今この瞬間は、『超大和』を倒すための通過点じゃないんだから
輝いてるよ!
しかし『超大和』も大変だねぇ
ん? いやだって天魔武者やアビスローバーと亡命の交渉中なんでしょ?
でもさぁ、普通に考えて荒唐無稽じゃない?
お前たちは今、西太平洋をまほろばたちに預けてでもハワイに向かおうとしてる
そこから反転、まほろばたちを越えて日本へなんてかなり無茶でしょ?
エルドラードもだ
こっちは手薄かもしれない
だけどこっちの手の中に海賊船(フライング・ダッチマン)があるのは察してるよね
逃げてもまほろばたちがすぐに追いつくのは想像に難くないはずだ
だからまほろばは思うんだ
『コースノストラとも手を結ぼうとしてるよね?』
こちらはまほろばたちにとって真反対だ
ハワイを越えなきゃ到達できないから、逃げ切るだけならこっちのほうが可能性は高い
でも安心して
ディアボロスは海の果てだろうと復讐のために追い詰めてみせるから
覚悟しろ、クロノヴェーダ
●誇り高き空母
ここまでか――。
ディアボロスという存在をある程度把握しているつもりであったが、想像を上回る勢いに揺らいでいた。
倒しても、直ぐに増援を送り込んでくるディアボロス。
その尽きることのない戦力と闘志には、敵ながら素晴らしいと賛辞を送らざるおえない。
他の仲間はどうなったか。姉様は……こういう時、悲しい顔を見せるのだろうか。
海防艦に続き、伴った旗艦は全て沈められた。
波に離された冥界機の娘達を想い、『USSエンタープライズ』は軽く目を伏せ開くと波を蹴った。
だが、海上を滑る赤髪は、良く目立つ。
「長旅ご苦労さまだったね! いやー、お前たちはついてるね!」
やはり来たかとエンタープライズが視線だけ向ければ、桃色のリボンと髪が揺らめき麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)が並走し空母艦を見上げる。
阻む者が居なくなった海上で、追っ手から逃れる術は撃墜するか振り切るか。
一瞬でも、仲間を案じたエンタープライズが、追い付かれるのは必然。足を止めなくとも気持ちは止まっていたのだ。
だから話しかけられた声に、思わず耳を傾けた。
「偶然にもまほろばたちに見つかり、そして大注目! 今この瞬間は、『超大和』を倒すための通過点じゃないんだから輝いてるよ!」
「そうか。お前も指揮官か……」
短く答えるエンタープライズは嘆息する。役目とは縛るもの、そして責任あるもの。
きっと彼女も何らかの使命を胸に、ここに居るのだろうと。
そんな二人のやり取りを、海水に濡れた身体を顧みず、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は静かに鋭く見つめる。
「復讐者が、一度沈めた程度で終わると思わないで」
少し前に海中より浮上したサヨコは、再び水面走行しエンタープライズに食らい付いてきたのだ。
どうして倒れないと、浮かぶ疑問がエンタープライズの中に波立つが、これがディアボロスの恐ろしさなのだろう。
(「エンタープライズがミッドウェーにいる必要があるのは、何故だ?」)
サヨコは、その理由を推し量るようにエンタープライズを見る。
単に指揮官として優秀だから、とは考えにくい。現に彼女が指揮する部隊も、強いとは言え倒せないほどではなかった。
(「あの島に、何があるのか……鎌をかけてみる価値はありそうだ」)
追い付いたサヨコは、エンタープライズへ視線を向ける。
「ここまでの戦いで、既に多くのジェネラル級が沈んだ。幾らミッドウェーの防衛兵器が強力で、それを扱えるのがあなただけとはいえ、真に支払う価値がある代償なのだろうか」
「お前は司令官か?」
「私は兵士だ」
さすがに兵器とは答えなかったが、大勢いるディアボロスの一人であり、兵士であるのは確かだ。
「そうであろうな。本当に不思議な種族だディアボロスというものは」
お前らを突き動かし纏めるものは何なのだろうなと、独り言ち微笑を浮かべる。
「考えてもみろ、司令官が不在では、防衛機能が十全に発揮することが出来ないであろう。それに別に私でなくともいいのだよ、ミッドウェーに戻るのは」
至極当然のことを何故聞くと、不思議そうに。だが緩やかな微笑をエンタープライズは讃える。
ここまでエンタープライズを止めようと動いてきた空気がざわめく。
「だが、私が戻るのが一番手早いのも確かだ」
ミッドウェーはハワイを護る最大の防衛拠点。それだけの規模の防衛機構を、もしエンタープライズ以外が引継ぎなしに掌握しようとすればどれほどの時間が掛かる事だろうか。
「ここで、こうして私などにかまけてる間に、ミッドウェーでは新たな司令官が任命され、貴様らに対抗する準備を進めているかもしれんな」
その言葉の真意を探るようにサヨコはエンタープライズを伺うが、この状況下でも彼女の表情は涼しいまま揺らがない。
サヨコとしては『ミッドウェーの防衛兵器』の存在を断定し仕掛けたつもりだが、それに対する反応はほぼない。
淡々と静かに返すだけ。
「仮に復讐者の進撃を真珠湾の前で止めたとしても、損なわれた排斥力と、同盟勢力への借りが消える訳ではない。グアム沖で大反攻作戦の主戦力を喪失した時点で、ヤ・ウマトが戴冠の戦を勝ち抜く道は閉ざされる」
そこまで一気に発すると一呼吸置き、サヨコは宣言する。
「そして、私達にはあなたを見逃すつもりもない。囮と承知した上で9体のジェネラル級を狩り尽くし、本命も仕留める……我々は復讐者だ。あなた達は殲滅される。抵抗は無意味だ」
「無意味か。だが、この時数秒であろうとお前達は武器を取らず、私と会話する事を選んでいる。それだけでも、意味は十分あるのだよ」
何故、反撃をせず振り切ろうともしないのかと逆に問い返された。
確かに、ただ確実に戻れば良いだけであれば、サヨコとまほろばなど相手にせず突き進めばいいのだ。
意味深に微笑を浮かべるエンタープライズは、再び口を閉ざし飛沫が頬を濡らす。
――ならば。
「しかし『超大和』も大変だねぇ」
別の切り口からと、再びまほろばが投げかける。
何が言いたいとエンタープライズは視線だけを向けてくるが、気にはなるのだろう。
「ん? いやだって天魔武者やアビスローバーと亡命の交渉中なんでしょ? でもさぁ、普通に考えて荒唐無稽じゃない?」
「天魔武者もまた、ディアボロスの侵略で苦しんでいるのだ。亡命などでは無く対ディアボロスの協力体制の構築が任務だ。アビスローバーとは休戦できれば最上だが、奴らは、話が通じない」
あれは思考が違うと嘆息する様子からして、きっと彼女の言う通り話が通じないのだろう。
「お前たちは今、西太平洋をまほろばたちに預けてでもハワイに向かおうとしてる
そこから反転、まほろばたちを越えて日本へなんてかなり無茶でしょ?」
「どうだろうな。海は一辺倒な答えだけではないと思うが」
「エルドラードもだ。こっちは手薄かもしれない、だけどこっちの手の中に海賊船(フライング・ダッチマン)があるのは察してるよね。逃げても、まほろばたちがすぐに追いつくのは想像に難くないはずだ」
肯定ともとれる無言。
その海を映し取った瞳は、遥か暁しか見えていないようにも。
それも情報の一つと目に焼き付け、まほろばは続ける。
「だからまほろばは思うんだ。『コースノストラとも手を結ぼうとしてるよね?』。こちらはまほろばたちにとって真反対だ。ハワイを越えなきゃ到達できないから、逃げ切るだけならこっちのほうが可能性は高い」
「コーサノストラか……奴らの要求を一時は突っぱねはしたが……当時とは状況が変わってしまった……」
変り過ぎてしまったとエンタープライズは、想いを巡らせ。このままでは、いずれ……と口をつぐむ。
まだ仲間が同じ海で戦っている。そしてヨークタウンも。
波と砲撃の音が彼女を揺らす。
「でも安心して。ディアボロスは海の果てだろうと復讐のために追い詰めてみせるから。覚悟しろ、クロノヴェーダ」
まほろばの宣言に、揺蕩っていたエンタープライズの思考はもう一度大きく揺れ、いやと大きく頭を振るうとゆっくりと凪ぎ。
海上で反転したエンタープライズは、追ってくるディアボロスに全砲門を向ける。
「ここで、お前達を撃退し、ミッドウェーでお前達を迎え撃てば、問題は無いのだ!」
それが最善最速だと、強い意志を瞳に宿すのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV2が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
ロキシア・グロスビーク
【三角波】アドリブ歓迎
【水面走行】は常時使用
ちっとは気にしてたけどさ
赤リボンを着けたSeptentrionの特殊個体を手に
そういう時は「よくもやってくれたな。ぶっ殺す」も燃やすもんだよ
使える薪は使わないと
ね?と大人しくしている手元の黒熊に話し掛けて
はいよ。そのための僕たち、そのための――
黒熊内部の流体がずるりと引き抜かれ変化、七連対物狙撃銃が形を成す
七翼の、赤
打ち合わせ通りに布陣し
ああ、大丈夫。接近戦はやりませんよ
左眼に「死界」の火を灯し、敵の思考パルスを感知
まほろばさん、今
タイミングを知らせると同時。息を吸い、引き金を絞る
瞬間。海戦装の発砲にも劣らぬ轟音が響き、七点バースト射撃が飛ぶ
反撃に際しては銃から流体を黒熊に戻し
焼き加減はもっとレアでお願い!
じたばた暴れる黒熊を盾に直撃を避ける回避機動
べしべしと盾に頭を叩かれながら
ヨークタウンは!きみを死ぬ気で逃がそうとしてる
以心伝心でしょ
ミッドウェーじゃあなくて。ここで何とかしてみなよ!
僕らは全力を尽くしてるんだから
……そうだろサヨコちゃん!
月鏡・サヨコ
【三角波】
心配には及ばない。まだ戦える
エンタープライズの撤退を許せば、戦いが長引くだけ人々の苦悩は続く
総力を以て阻止しなければならない
薪、か。ならば風になってくれ。解き放たれた火を煽ぐ風に
……二人とも、援護を頼む
【水面走行】で戦闘機動
ロキシア・まほろばと3方から攻撃を仕掛け、艦載機の物量による対応力を越えよう
二人の挟撃に呼応してネメシス形態を解放
≪巡洋戦艦海戦装『黒姫』≫が変形し、怪魚の双頭を模した半生体の姿と化して大口を開く
私が海戦に沈み、冥海機として完成した時に使うはずだった兵装
零式英霊機が真にヤ・ウマトの敵となれるなら、この力も同じはずだ
仲間と駆ける日々の中で確信した今、初めて禁を解く
――『冥海浮上・試製乙砲』
双魚を唸らせ、絶大な威力を持つ六門の大出力破壊光線を斉射
仲間が作った隙を突き、【命中アップ】も合わせて決定的一撃を狙おう
迫る艦載機には海戦装の機銃で弾幕を張り、撃ち落として攻撃を弱める
太平洋に平和を、そして万民に長生と繁栄を
そのためなら……あなた達の絆すら、踏み越えるまでだ!
麗・まほろば
【三角波】
【水面走行】を展開!
役者は揃った! さぁ、果し合いをはじめようじゃぁないかっ!
もっちろんだよ、サヨコさん!
まほろばは超々々々弩級戦艦!
この身が浮かぶ限り! この主砲で仲間を! 海を! そして御国を護ってみせるのさ!
【51センチまほろば砲】! 三式弾『草那藝之大刀』、装填よーい!
さぁ! どどーんっと派手にいこうか!
目標! ジェネラル級航空母艦『エンタープライズ』!
砲撃開始ぃ!
たーぬきさん、たぬきさん。どこを向いてるのかなぁ!
そっちに気を取られてると、背中の薪が焦がれちゃうよぉ?
それともぉ、そんなにお姉ちゃんのことが心配かな?
よそ見する余裕があるなんて舐められたものだねぇ
ロキシアさん。巻き込まれないよに……ねッ!
弾子を弾幕に、甲板ごと焼き払うよぉ!
【15.5センチまほろば砲】を盾にしてなるだけ長く戦場に立ちエンタープライズを引き寄せる
それが超々々々弩級戦艦としての役目だよ!
ふっふーん、今度はまほろばにご執心?
いったでしょ。気を取られてると背中が焦がれるよって
●遥かなる海
波紋が広がるように、波伝いにいくつもの戦火が伝わってくる。
「役者は揃った! さぁ、果し合いをはじめようじゃぁないかっ!」
口火を切るかのように、麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は〈51センチまほろば砲〉を構え展開する月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)を案じる視線を送った。
彼女は、少し前に海中に沈められた。
「心配には及ばない。まだ戦える。エンタープライズの撤退を許せば、戦いが長引くだけ人々の苦悩は続く。総力を以て阻止しなければならない」
あの程度の攻撃で臆するわけにもいかないと。
水面走行しながら、確認し合う彼女らを目にし、ちっとは気にしてたけどさとロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は、赤リボンを着け銃火器を内蔵した黒のテディベア〈Septentrion〉を手にし話しかける。
「そういう時は『よくもやってくれたな。ぶっ殺す』って燃やすもんだよ。使える薪は使わないと……ね?」
「薪、か。ならば風になってくれ。解き放たれた火を煽ぐ風に……二人とも、援護を頼む」
熱を持ったサヨコの言葉に、まほろばとロキシアは笑みを浮かべる。
「もっちろんだよ、サヨコさん! まほろばは超々々々弩級戦艦! この身が浮かぶ限り! この主砲で仲間を! 海を! そして御国を護ってみせるのさ!
「はいよ。そのための僕たち、そのための――」
ロキシアがずるるるっと引き抜いた黒熊内部の流体が、解放され七連対物狙撃銃が形を成し、左眼に『死界』の火を灯す。
「七翼の、赤」
左右に開くようにロキシアとまほろばが展開した中央。三角を作る頂点のように突き進むサヨコは、二人の挟撃に呼応するようにネメシス形態を解放する。
快速・高火力の専用海戦装〈巡洋戦艦海戦装『黒姫』〉を変形させ、左右一対の艦型兵装が牙を剥く。
怪魚の双頭を模した半生体の姿と化し大口を開く。
「私が海戦に沈み、冥海機として完成した時に使うはずだった兵装。仲間と駆ける日々の中で確信した今、初めて禁を解く」
零式英霊機が真にヤ・ウマトの敵となれるなら、この力も同じはずだと。
やる気十分と感じ取った『USSエンタープライズ』は、周囲にエネルギー状の艦載機を展開させた。
「どこを向いてるのかなぁ! そっちに気を取られてると、背中の薪が焦がれちゃうよぉ?
それともぉ、そんなにお姉ちゃんのことが心配かな?」
気にはかけていたが、ヨークタウンだって優秀な空母艦であり姉だ。よそ見する余裕があるなんて舐められたものだねぇと、まほろばが笑えばエンタープライズの眼光が鋭くなる。
「言ったはずだ。お前達を撃退すると」
邪魔を排除し姉を救えばいいのだと、『E型対空攻撃』を放ってきた。
「三式弾『草那藝之大刀』、装填よーい! さぁ! どどーんっと派手にいこうか!」
「――『冥海浮上・試製乙砲(アビサルライジング・シセイオツホウ)』」
サヨコの怪物の双頭の口より飛び出した三連装砲身に、エネルギーが充填される。
「ロキシアさん。巻き込まれないよに……ねッ! 弾子を弾幕に、甲板ごと焼き払うよぉ! 目標! ジェネラル級航空母艦『エンタープライズ』! 砲撃開始ぃ!」
まほろばは激しく派手に『草那藝之大刀(クサナギノタチ)』を射出し、焼き尽くさんとし。
サヨコは静かに、双魚を唸らせ、六門より大出力破壊光線を斉射。
今だとタイミングを合わせ、横へと飛んだロキシアも息を吸い、引き金を絞る。
轟音と共に、七点バースト射撃『Big Dipper(ビッグディッパー)』が飛ぶ。
「焼き加減はもっとレアでお願い!」
三人の攻撃が波状攻撃のように、波を切り裂き、蒸気を噴き上がらせるも、エンタープライズは真っ向から展開させた艦載機で迎撃しながら、滑るように海上で急転回。
これだけ広大な海だそもそも包囲しようというのなら、逃れようと走る相手を捕えようというのなら、それだけの準備と手数は必須。
そして相手を上回る程の早さと、圧倒するだけの力があればこそ。
少なくともジェネラル級のクロノヴェーダは、ディアボロス個々よりも強い。
「この程度の包囲で私を止めれると思うなよ」
軍服の端が焼かれるも気にせず、エンタープライズは空母としての質量を容赦なくはきだし。そして放つ。
「ヨークタウンは! きみを死ぬ気で逃がそうとしてる。ミッドウェーじゃあなくて。ここで何とかしてみなよ!」
「くどいな。私は目的を違えるつもりはない」
止まるつもりはないと、走行しながら距離を取り、エンタープライズは『C型対地攻撃』を放ちエネルギーの雨を容赦なく降らせ浴びせる。
次々と放たれる砲撃が、彼女達を押し留めその身を撃ち抜く。
「三方から攻撃をしようとしたのは賢明だが、それは動かない目標相手なら有効だったな」
本気で連携をしようとするなら、相手を思いその動作の意図を理解し、何が必要か見合った行動を取る。
ただタイミングを合わせ、それぞれの攻撃を浴びせようとしただけではお粗末だとエンタープライズは一蹴する。
だが、ディアボロスも、ここで引くつもりはない。
「太平洋に平和を、そして万民に長生と繁栄を。そのためなら……あなた達の絆すら、踏み越えるまでだ!」
戦いの火蓋は、まだ切り開かれたばかりだとサヨコは静かに睨みつける。
「そうか、ならば散れ!」
空母型冥海機の力をジェネラル級冥海機の力を見せつけんと、エンタープライズは更に艦載機を展開し、辺りを飛沫と砲撃で埋め尽くすのであった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【防空体制】LV2が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
ラキア・ムーン
エンタープライズ、大本営防衛の一翼を担うというのなら此処で落とす
安心しろ、ミッドウェーは此方が大本営を攻める足掛かりに使ってやるさ
水面走行で水上に立ち、《RE》Incarnation:Extendを構える
左腕にG.O.C展開……ネメシスの力此処で活用させて貰う
ネメシスの力に更に重ねて能力値アップ
重ね繋いだ分、我等は強くなる
それを味わえエンタープライズ
稲穂(g05426)と連携
柔軟に、敵の動きの癖・ダメージを負った事による影響・ヨークタウンを気に掛けていないか行動を観察
取っ掛かりが、あれば狙っていこう
【Call:Blazing_Soul】起動
槍とG.O.Cに炎を滾らせる
灼熱の連撃、此処に叩き込む!
稲穂と視線でタイミングを合わせ挟み込むように同時攻撃
槍で海戦装を貫き、槍を引くと同時に貫手にした左手を叩き込もう
艦載機の攻撃を槍と鉤爪を盾に防御
側面、後方はジャケットで受け耐える
近接距離を維持し続け、戦意を維持し見せつける
姉もじきに沈むぞエンタープライズ
同時に海に還してやろう、安心して眠れ
秋風・稲穂
ラキア(g00195)と連携して攻撃
さて、それじゃ後は本丸だ
ここで逃して立て直されたら厄介だからね
よかったよ、君が前に出てきてくれてて
お陰で、ミッドウェーを素通り出来る
これは思わぬ収穫だね
ああ、勿論容易いとは思ってないよ
だからこそ、全力を尽す甲斐があるって話!
Burn the darkとL・デルフェスを構える
水面走行で走り、周囲を旋回しながら間合いを詰めていこう
敵の挙動を観察し、攻撃タイミングを図ろう
とはいえ隙を見せるようなタイプでもないか
付け入るタイミングが無いなら、私が先にエンタープライズへの接近を開始して意識を此方に引き付けよう
合図をして、同時攻撃の準備
剣に雷を込めながら走る
天雷覇断発動
込めた雷を開放し剣を拡張
届く間合いになったら剣を振り、エンタープライズを斬る!
そのまま接近
近接間合いを維持
エネルギーの爆撃は剣を上部に構え、ある程度受け流して防御
頭には特に当たらないようにして、怯まないようにしよう
足は止めないよう、走り続け狙いの精度が上がらないよう少しでも行動しよう
アドリブご自由に
●
まだ来るかと目を細め、『USSンタープライズ』は、迫るディアボロスの姿を見つめる。
沈めてもしずめても無尽蔵に湧きあがる。
そういう意味では、やはり振り切る選択の方が正しかったのかもしれない。
だが彼女も選んだのだ。撃退すると。
そうすることがいいと何故か思っていた。
それは無意識に散っていった者を思ったのか、それともまだ奮闘する姉のことを思ったのか。彼女の中に、策意外の気持ちが全くなかったと言えば、きっとそれは嘘なのだろう。
次なるディアボロスが水面走行で迫る姿に、エンタープライズは愚かなと嘆息し新たなエネルギー状の艦載機を展開し、『E型対空攻撃』の構えを取る。
空母たる彼女の艦載機もまた力が残っている限り、尽きることは無い。
「さて、それじゃ後は本丸だ。ここで逃して立て直されたら厄介だからね」
「エンタープライズ、大本営防衛の一翼を担うというのなら此処で落とす。安心しろ、ミッドウェーは此方が大本営を攻める足掛かりに使ってやるさ」
光を込めた剣〈L・デルフェス〉と漆黒の刀身を持つ魔剣〈Burn the dark〉を構え、秋風・稲穂(剣鬼・g05426)は水上を大きく旋回しながら間合いを詰め。
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)はリミッターを解除した再誕の名を冠した突撃槍〈《RE》Incarnation:Extend〉を構え、エンタープライズの挙動を警戒しながら、左腕の鉤爪型特殊兵装〈G.O.C〉を展開し、ネメシス形態を解放させた。
「この力、此処で活用させて貰う。重ね繋いだ分、我等は強くなる。それを味わえエンタープライズ」
――『Call:Blazing_Soul(コール・ブレイジングソウル)』起動。
ラキアのIncarnationとG.O.Cが炎を纏ったのを合図に、動く!
水上を滑る稲妻が、先にエンタープライズに飛び込んだ。
いくつかの展開された艦載機を巻き込むよう斬り付け、そのまま稲穂は発動させた『天雷覇断(テンライハダン)』で斬り付ける。
さすがは空母艦の装甲か。
騎士が盾を構えるかのように、海戦装の装甲で稲穂の刃を受け止め、衝撃に僅かに瞳を揺らすだけで、エンタープライズは耐える。
「よかったよ、君が前に出てきてくれてて。お陰で、ミッドウェーを素通り出来る。ああ、勿論容易いとは思ってないよ。だからこそ、全力を尽す甲斐があるって話!」
これは思わぬ収穫だねと稲穂は揺さぶりかけるが、逆にエンタープライズは微笑を零して返す。
「素通りか……何か勘違いをしてないか。私が居なくともミッドウェーの護りは固い。他の者が指揮を取るだけだ」
この程度で優位をとったと思うかと笑い、稲穂の身体を弾き返し体勢を崩したところに『C型対地攻撃』を一気に降り注がせる。
隙を見せるようなタイプでもないと先に接近しエンタープライズの意識を自分へと向けた稲穂だが、思った以上にエネルギー爆雷の雨が激しい。
剣で降りかかる攻撃を払おうとするも、全ての雨粒が振り払えないようにその攻撃は護りの隙間を抜け稲穂に直撃する。
一つが当たれば、二つ、三つ。
爆撃の雨は、衝撃で宙に放り出された彼女へと追い打ちをかけるように降り注いだ。
爆撃で噴き上がった水と爆煙に紛れ、稲穂とは反対側に回り込んでいたラキアは燃え上がるIncarnationを突き出す。
この一撃にエンタープライズは最低限の挙動で、海戦装で受け止めると展開させていた艦載機の照準をラキアに合わせる。
「魂は燃え、全てを焦がす。我は世界を、灼き尽くす者也!」
Incarnationでエンタープライズの動きを抑えたまま、燃え盛る鉤爪を叩き込んだ。
灼熱の炎がエンタープライズの頬を撫ぜ、その腕を切り裂く。
と、ほぼ同時に艦載機の砲撃がラキアを襲い防御態勢を取るも、海上を数メートル吹っ飛ばされ海面にその身を叩きつけられた。
だが、戦えなくなるような傷ではない。
余裕を見せるよう起き上がったラキアは、即座に武器を構え睨み合った。
「姉もじきに沈むぞエンタープライズ。同じ海に還してやろう、安心して眠れ」
「お前には聞こえないか。華麗で苛烈な音が」
姉はまだ歌っている。
同じ海で護り抜くと、その身をとして戦っているのだ。ならば、エンタープライズは答えなければならない。
共に再び陽だまりの中で、紅茶を飲む日が来なかったとしても。
護られる艦が無様に沈んでいいだろうか。
――否。
闘志が宿るように、エンタープライズの気迫が強まり、周囲へと更に艦載機を展開させるのであった。
『秋風・稲穂(剣鬼・g05426)は重傷を負った』
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【ドレイン】LV1が発生!
シル・ウィンディア
相棒のアンゼリカさん(g02672)と共に出撃するよ。
ミッドウェーには行かせないよ。
その為に、わたし達はあなたの前にいるんだから。
だから、ここで沈んでもらうよ、エンタープライズっ!!
相手の砲撃も強そうだけど…。
でも、わたしだって負けるつもりはないよっ!
…アンゼリカさん、行こうか。
パラドクス通信は常にオン。
後方で待機しつつ、アンゼリカさんや味方、そしてエンタープライズの動きを見て行動だね。
世界樹の翼type.Aをまっすぐに突き出して構えて待機。
アンゼリカさんからの合図で、高速詠唱で隙を減らしてからの全力魔法の十芒星精霊収束砲を撃つよっ!
エンタープライズ、わたしの全力全開、遠慮せずにもってけーーっ!!
撃った後は、距離を取りつつ場所を移動。
敵砲撃は、パラドクス発動時に現れる光の翼で防御を取るよ。
ガードアップ積んでもこの重さっ!さすがに痛いね。
ディフェンスはアンゼリカさんを指定。
WIZでのカバーを行うよ。
簡単には攻撃は通させないよ。
そして…。
これはわたしからのプレゼント。反撃の砲撃もってけーっ!
アンゼリカ・レンブラント
相棒のシル(g01415)と
多くのジェネラル級を退け、今貴女に届こうとしている
ミッドウェーにはけして退かせない
お覚悟を、エンタープライズ
パラドクス通信をオンにしつつ前に出て、
隙を窺いつつ前衛の仲間と仕掛けるタイミングを合わせ斬りこむ
シルに合図して、同時に全力の砲撃を撃ち込んでもらうよっ
こちらの斬撃と畳みかけるように撃ち込まれれば嬉しいね
相手の反撃も恐ろしいものだろうけど、
【ガードアップ】は必ずダメージを軽減する、耐えられるはず
グアム沖大決戦で戦ったジェネラル級は
皆凄まじい強さだった、でも勝った!
今度も必ず勝つ。私達自身を信じて尚立とう!
ディフェンスはPOWでシルに
積極的に庇うと共に、反撃の機会を得て尚斬りこむよ
信じる心が最大の力ってことだったよね
それには同意し――その上で
培った「これまで」は最大の力たる信じる心を尚太くする
重ねた残留効果は、けして裏切らない!
友が命がけで戦い、積み上げたもの
それは実力差を埋め、貴女に致命打を届かせるんだ
《獅子剛重斬》よ。私の全てを乗せて、勝利を掴めぇえっ!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
あくまで作戦に身を投じるか…『エンタープライズ』は良き軍人だな
だからこそ、ここで討たねばならん
戦意が昂り、その身に黒の靄で形成した籠手と佩楯を纏えば
朱殷の闘気で形成した怒龍と共に【エアライド】で一気に近接
黒龍偃月刀を刃と共にその身に牙を穿つため、怒龍は大口を開け【ダメージアップ】を付与したパラドクスを叩き込む
【水面走行】で地上と変わらぬ身体捌きで、彼女から離れないような位置で立ち回り、己への対処を意識させることで、仲間の攻撃をより効果的に
反撃にもひるまず、大籠手と戦花護紋、【ガードアップ】で耐えきる
攻撃の衝撃に押し切られないように踏ん張り、すかさず次の攻撃へ
『エンタープライズ』の盾や砲を両断するよう、袈裟懸けで偃月刀を叩きつければ、そのまま<グラップル>で『エンタープライズ』の動きを抑制して、仲間の攻撃へ繋げる戦いを
確かに、我ら個人の戦力はまだ貴殿には及ばないだろう
だが積み上げた力が我らを強くする
ミッドウェーに何があるかは分からんが、みすみす逃がす我らではない
ここで沈め
●
「ミッドウェーには行かせないよ。その為に、わたし達はあなたの前にいるんだから」
「多くのジェネラル級を退け、今貴女に届こうとしている。ミッドウェーにはけして退かせない」
シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)とアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が、水面走行で凪いだ海上を駆ける。
「グアム沖大決戦で戦ったジェネラル級は皆凄まじい強さだった、でも勝った! 今度も必ず勝つ。私達自身を信じて尚立とう!」
その手に〈世界樹の翼『ユグドラシル・ウィング』type.A〉を携え、その杖頭の藍色の蕾
に六属性の力を収束しながら。
「相手の砲撃も強そうだけど……でも、わたしだって負けるつもりはないよっ! ここで沈んでもらうよ、エンタープライズっ!!」
アンゼリカさん行こうかと声をかけ、距離をとり世界樹の翼type.Aを正面に真っ直ぐ突き出すように構えたシルの横を、アンゼリカが駆け抜け前へ。
更にもう一人。
「あくまで作戦に身を投じるか……『エンタープライズ』は良き軍人だな。だからこそ、ここで討たねばならん」
その心意気に、相手に不足無しと昂る戦意を夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は纏う、黒の靄で形成した籠手と佩楯へと伝わらせ。
海上を滑るよう突き進みながら〈黒龍偃月刀〉に朱殷の闘気で形成した怒龍を纏わせる。
一気に距離を詰め、牙を穿たんと錬晏の怒龍が大口をあける。
「面妖な。怪魚の類か何かか」
武器が生き物のように変る様に、エンタープライズは軽く目を丸くしたが、やはり冷静に動きを読み、展開させた艦載機へと指令を出す。
「目標、前方ディアボロス。……って!!」
エンタープライズの掛け声と共に艦載機から、『E型対空攻撃』が放たれる。
凄まじい砲撃を浴びせられながらも、錬晏は果敢に踏み込み、『慷慨刻離(コウガイコクリ)』を振るう。
「全て、切り刻む。ここで沈め」
喰らい付く怒龍の一撃を海戦装で受け、水上を押されながらもエンタープライズは歯を食いしばる。
「確かに、我ら個人の戦力はまだ貴殿には及ばないだろう。だが積み上げた力が我らを強くする」
「そのようだな……」
衝撃に耐えながら、その場に踏みとどまったエンタープライズには、波音に混ざり聞こえて来たヨークタウンの歌が音が聞こえていた。
分かっている姉様が居てくれる以上、私は絶対に沈むわけにはいかない。
まだ戦っていてくれる。こんなところで倒れるものかと、エンタープライズも奮い立つ。
姉のように優雅な振る舞いを見せることは出来ないが、武であれば十分に応えられる。
今ここで選ぶ手は……。
エンタープライズは即座に戦況を見極める。
正面からは明らかに強力な一撃を放とうと、詠唱をする者が一人。
その隙を作ろうと斬り込んでくる者が一人。
そして、攻撃を浴びながらもこのまま食い下がろうとする者が一人。
となれば、エンタープライズの取る手段は一つ。
緋色に灯火を輝かせ、お覚悟をと飛び込んできたアンゼリカの前に、艦載機を。
「信じる心が最大の力ってことだったよね。だけど、それは私達も同じ!」
培った『これまで』は最大の力。重ねた残留効果は、けして裏切らない。
「友が命がけで戦い、積み上げたもの。それは実力差を埋め、貴女に致命打を届かせるんだ。『獅子剛重斬(レオ・インパクト)』よ。私の全てを乗せて、我が敵を斬り裂けぇッ!」
致命を避けるように半歩。エンタープライズはたったそれだけ、身体をひいた。
それは、ディアボロスの強みの一つであることは確か。
アンゼリカは自らの重みと想いをのせ、愛用の大剣〈Day Braek of Leo〉を振るい、海を割る勢いで豪快に振り下ろされた。
それを、海戦装の装甲で受けながら、エンタープライズは迷わず錬晏に艦載機の砲口を全て向ける。
アンゼリカから受けた一撃は決して軽くはない。
だが、睨み合う金の双眸がすぐさま引く気配に、仲間との連携の意図を察しエンタープライズは選んだのだ。
未だ食らい付き離そうとしない錬晏の怒龍に、確実に反撃を当て落とせる相手は誰であるかを。
その選択が、アンゼリカの一撃をその身に受けると知りながらも、エンタープライズは全ての艦載機の砲口を錬晏に放つ。
「ならば、積み上げる術を奪うまで」
Day Braek of Leoが黄金を輝かせエンタープライズの胸を斬りさげ巨大な水柱をあげ噴き上げさせ、素早く海面を蹴ると同時に砲撃が錬晏に浴びせられる。
だが、ここで離すわけにはいかない。
アンゼリカからの合図を受け取ったシルの詠唱が整う。
「……過去と未来を繋ぐ時よ、集いて力となり全てを撃ち抜きし虹光となれっ! エンタープライズ、わたしの全力全開、遠慮せずにもってけーーっ!!」
花開いたシルの杖頭の藍華より、『十芒星精霊収束砲(ペルフェクト・エレメンタル・ブラスト)』が放たれる。
海面を蒸発させながら、白き砲撃の閃光が海を貫く。
と、ほぼ同時に錬晏の身体が容赦ない爆撃を浴びせられ、大海原に放り出され沈んだ。
エンタープライズは攻撃に殉じてない艦載機を盾に、海兵装の一つを犠牲にし、耐え抜き海上に残った。
「……確かに、強力な一撃は恐ろしいが耐え抜けばどうとでもなる。そういう技は、確実に相手を仕留められる時に使うものだ」
でないと隙が生まれるとエンタープライズは、光の翼を展開するシルに『D型迎撃砲』を撃ち込んだ。
シルが思っていた通り、ガードアップを積んでもその一撃は凄まじい。
だが逆に言えば20%低下していなければ、この攻防で全員が倒れていたかもしれないのだ。
そう思えば、賢明な判断であったと言わざる負えない。
そして、またエンタープライズもディアボロスの動きを良く見ていた。
アンゼリカを狙えば、シルが防ぎに入りまともに攻撃を通させてもらえないということを。
だから、落とせると判断した錬晏と、ディフェンスが通らないと分かったシルへの反撃に集中したのだ。
ゆっくりとだが、確実にエンタープライズは移動を続けながら戦闘を続けている。
姉の歌が乱れ聞こえた気がしたが、まだ走れる。
まだ共に行ける――だから、もう少し。
「……さあ、来るがいい。私はここを切り抜けてみせる」
真紅の瞳が、波に揺れる歌声で強く燃え上がった。
『夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は重傷を負った』
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【防衛ライン】がLV2になった!
【一刀両断】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
湯上さん(g02423)、麗さん(g09815)と連携、WIZディフェンス
皆さんと多くの戦いを乗り越え、ここまで来ました
もう一押し…仲間と共に先に繋げます
【水面走行】を使用、敵味方両者の動きを観察できる位置取り
全力で攻撃を通す為のネメシス化、残留効果は適宜活用
通信の他、歌う間の連携は事前の打ち合わせや観察、仲間を支える事を重視
戦場に、或いはエンタープライズの心に流れるヨークタウンの歌声を乱す六拍子の歌唱を
貴方に届くのは姉の歌でも仲間の声でもなく
あるべき歴史を奪われた人々の呪詛の歌です
麗さんの大砲の力強い拍と合わせ湯上さんをエスコートします
対象の足下、海底から敵を捕縛する腕を出現させ
僅かでも敵の調子を狂わせ、行動を阻害し湯上さんが攻撃する隙を確保しつつ攻撃
敵が対策を行う事に留意し、時に動きに変化をつけ
湯上さんの背中や側面を取らせないよう敵や味方の進行方向を見て「腕」を伸ばし誘導や牽制も
反撃を身体の中心に受けないよう不規則な移動に加え氷盾を構え、致命傷を避けるよう努めます
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
【賽】の仲間へのW攻撃にはディフェンス
錬晏が重症を負う程の相手です
心して参りましょう
弟分として、相応のお礼はさせて頂きますよ
宙に展開した鍵盤で「福音」を演奏
命中・ダメージアップの加護を纏わせた聖光を束ねて剣と成し
水底まで差し込む光のように貫いて差し上げましょう
大切な人が居るから、負けられない
その気持ちはとてもよく分かります
想いがヒトを強くするのは、ディアボロスに限った話ではないのですね
それは、少し嬉しいような
でも、だからこそ
絶対に、負けられません!
仲間と挟撃するように水面走行で布陣
仲間と攻撃の機を揃え、同時に水上と水中の多方向から仕掛け
一人に敵の意識と攻撃が集中せぬよう注意を散らします
狙うのは仲間が、錬晏が傷を付けた個所
どんな小さな傷であろうと、何度でも穿ってやります
反撃には魔力障壁を展開し凌ぎます
軽くは無い攻撃ですが、此方も意地があります
負傷は必要経費と割り切り
指の動く限り
心の奔る限り
私の演奏は止まりません
この海の先へと手を届かせんが為に
閃光よ、貫け!
アリア・パーハーツ
【賽】連携アドリブ歓迎
仲間を積極的にディフェンス、出来る事を出来る限り
▼
大事な仲間を傷付けた奴は許さないのだぜ
ね、プターハさん
仇は取ろうね!(ぐっと拳を握る、が彼は死んでません)
合流し味方の動きを把握しつつ、戦況を観察
殺る気はあるけど無鉄砲な事はしない
足元の影からホホジロザメを三匹召喚
連携しながら距離を詰め、死角を狙い手足に喰い付かせる
小さな傷も、何度も噛み付けば大きな傷になる
やーい! 【爆破】を仕込み反撃されてもタダでは倒れないのだぜ
サメはディフェンスにも使用
鰭に火薬を仕込み、諸共倒れるべく攻撃の前に出す
ボク様が生きている限り何度でもサメは蘇る
血の匂いも味も覚えたでしょ――さあ、もう一度喰らい付け!
【ドレイン】【グロリアス】で踏ん張りながら戦場を駆け死角を這う
命中アップを重ねる為、一撃の重さを大きくするように
ほらオルカさんのシャチに負けるな!怯むな!
お前の姉の歌声だって素晴らしいだろうが、ソレイユさんの音色の方が美しい
姉と引き離しはしない
共に逝け
●
「熱くなってるようだけど、大事な仲間を傷付けた奴は許さないのだぜ、ね」
仇は取ろうねと拳を握るアリア・パーハーツ(狂騒・g00278)に、心して参りましょうと冷静にソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が頷く。
いや、もしかすると静かに怒りの炎を燃やしていたかもしれない。
何せ仲間が『仇』といった発言に、『死んでません』と返す気配もないのだから。
「弟分として、相応のお礼はさせて頂きますよ」
水上に移り行く空を映し取ったかのようなデーモンの翼を広げ、宙にVR鍵盤を展開させた。
「弟。そうか……」
口の中で小さく呟いた刹那、敵意や闘志とは違う色が『USSエンタープライズ』の中で揺れる。
「大切な人が居るから、負けられない。その気持ちはとてもよく分かります。想いがヒトを強くするのは、ディアボロスに限った話ではないのですね」
それは、少し嬉しいと想う反面、だからこそ絶対に負けるわけにはいかないとソレイユは思う。
「皆さんと多くの戦いを乗り越え、ここまで来ました。もう一押し……」
全力で攻撃を届かせようと、三間・勲(漁火・g10186)はネメシス形態に。
エンタープライズとヨークタウンが、彼女の部下達が行っていたように仲間達の動きを確認し信頼し勲は波を隔てたあちらから聞こえてくる歌声を華やかな声を掻き消すように、『深淵からの歌声』を響かせる。
「貴方に届くのは、姉の歌でも仲間の声でもなくあるべき歴史を奪われた人々の呪詛の歌です」
その音色は重く暗く海底へと飲み込まんと、足元から伸びる手として呪詛を具現化させエンタープライズを捕える。
すぐさま艦載機より『D型迎撃砲』が容赦なく撃ち込まれ、大きな水柱を作る。
「水底まで差し込む光のように貫いて差し上げましょう」
今度はこんな曲はいかがですかと、ソレイユが『幻想ロンド「福音」(ラ・カンパネッラ)』を響かせ。
打ち鳴らされる鐘のの如き音色は、強く波を打ち、天に聖光を束ねた剣を成し雨のように。仲間の残してくれた、傷に重ね。
「この海の先へと手を届かせんが為に。閃光よ、貫け!」
海中そして上空からと切り替わる攻撃に、さすがにエンタープライズも海戦装と艦載機を犠牲にし、動かざる負えない。
重なる衝撃と苦痛に表情を歪め後退するも、すぐさまエンタープライズは目標を捕捉し反撃へ。
正確な射撃はソレイユの胸を狙っていたが、展開させた魔力障壁が破壊されながらも狙いを反らし、彼の腕を撃ちぬいた。
演奏を続けることを考えれば、痛手だが今だけはそれを忘れよう。
音に鍵盤に向かい、ソレイユは演奏を続ける。
「どんな小さな傷であろうと、何度でも穿ってやります。指の動く限り、心の奔る限り、私の演奏は止まりません」
その言葉と姿に、一瞬エンタープライズの注意が乱れ、僅かに反応が遅れた。
突如、飛び出してきた影が飛び掛かる。
「お前の姉の歌声だって素晴らしいだろうが、ソレイユさんの音色の方が美しい」
アリアの影より飛び出した『意志を持った砲弾(スクアーロ・プロイエッティレ)』、ホホジロザメの姿を成した影が、エンタープライズの腕と両の足に食らい付き、白い軍服に不浄を滲ませた。
「これで、私の動きを封じたつもりか」
甘いなと放った号令に、展開していた艦載機はアリアへと『E型対空攻撃』を次々と浴びせ 遠慮のない攻撃に、巻き込まれたホホジロザメが仕込んでた爆弾諸共吹っ飛び。アリアとエンタープライズは、それぞれ水面に強く叩きつけられ水柱があがる。
大きく肩で息をし、らしくないとエンタープライズは己を叱咤する。
混ざりあう無数の音が、搔き乱すのか。姉様が言いそうだと彼の言葉に気を取られるとは、まだまだ青いなと、大きく頭を振るい、途切れた集中をエンタープライズは戻す。
「そっちも殺る気だね。でも、タダでは倒れないのだぜ」
「ふっ、面白い。だが、私は沈むわけにはいかない!」
立ちあがり、髪についた水を払うとアリアは海面を蹴るようヒールを鳴らし、再びホホジロザメを召喚。
「ボク様が生きている限り何度でもサメは蘇る。血の匂いも味も覚えたでしょ――さあ、もう一度喰らい付け!」
怯むなとアリアがホホジロサメを鼓舞し、艦載機に負けないよう海を勢いよく突き進ませ。
海中からは常に捕えようと呪詛の手が狙い、上空からは聖光の剣が狙う。
「こうも囲まれるとはな。ならば……」
姉のように派手な事こそ出来ないが、多くの情報を即座に処理し、この時点で出来うる適切な最適解を導き出す。
例え囲まれたとしても、彼らの攻撃を耐えきれれば、全ては反撃で対処できる。
それはディアボロスも同じ。
ならば、選ぶ解は一つ。
艦載機を一気に進攻させ、間近より回避できない程の絶え間ない射撃をアリアに放つ。
それと入れ違いになるように、エンタープライズの身体を上下から違える攻撃が襲い削った。
そう来たかと、迫る艦載機にアリアが小さく笑い身構え、ホホジロザメを呼び戻そうとするも間に合わない。
激しい爆発と共に艦載機がいくつか消え、残った無数の砲撃に晒された彼女の身体が、海へと投げ出された。
『アリア・パーハーツ(狂騒・g00278)は重傷を負った』
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【水源】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【命中アップ】がLV3になった!
文月・雪人
姉妹艦の連携を断つ為に先ずは妹側から作戦を
救援機動力がとても有り難い
今回重要なのは姉妹艦の連携を断つ事だ
既にJK型海防艦は仲間が倒し
通常の通信も【通信障害】で断てている
だが戦場は近く歌は聞こえ視認も可能な状況だ
妹を護る為に姉は死力を尽くし
妹もまた姉の奮闘を知ればこそ船速を合わせて戦っている
それは単なる役目を超えた姉妹艦故の絆なのだろう
少し眩しくも感じるよ
しかし本来エンタープライズに求められているのは撤退だ
それでも逃げに徹する事無く戦闘を優先しているのは
共に帰還するべき姉の存在あってこそ
自身が沈んでも姉が残ればいいとも思っていそうだが
姉が沈めば状況は一変するだろう
逃げられる前に倒すべく備えたい
【トラップ生成】で戦場を覆う霧を発生させ視界を奪うと共に
霧向こうに戦闘音と歌を響かせて
戦闘が全て終わるまで姉の方は優勢に戦っている様に思わせる罠を張る
また【平穏結界】で姉側に妹の様子が伝わらない様に隠す
攻撃には『黒天絶影盲破』使用
爆撃を【ガードアップ】で凌ぎつつ
霧に隠れ闇を纏い密やかに忍び寄り攻撃する
●正しさと、心と
今回重要なのは、姉妹艦の連携を断つ事だ。
戦場を見つめる文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)はチラリとヨークタウンの方へも視線を送る。
(「既にJK型海防艦は仲間が倒し、通信障害も機能している。だが……」)
広大な海原で戦っている互いの姿は良く見える。
遮るもののない大洋では、余程作為的に何かを行わなければ引き離すことすらできないだろう。
「戦場は近く、歌は聞こえ、視認も可能な状況か」
姉妹艦の連携を断つ為に先ずは妹側から作戦を行おうと、雪人は『USSエンタープライズ』に仕掛ける。
エンタープライズに求められていた命令は、この海域からの撤退。
本気で命令遂行だけを目指すのであれば、撤退だけに徹すれば良かったのだ。
あれだけの仲間と、そして姉が護衛となり逃がそうとしてくれてたのだから。
近付く雪人の様子に、今まで向かってきた者達と違う雰囲気に、エンタープライズの周囲に展開された艦載機の砲口が警戒を強める。
「……それでも逃げに徹する事無く戦闘を優先しているのは、共に帰還するべき姉の存在あってこそ」
自身が沈んでも姉が残ればいいとも思っていそうだが、そう小さく付け加えるも、先程の戦いで唯一エンタープライズが揺らいだ瞬間を雪人は見逃していない。
ある程度予測はしていたが、自分の考えにエンタープライズとの向き合いに確信を持ったのだろう。
「逃がすつもりはないからね。断たせてもらう」
トラップ生成を大幅に強化活用し、戦場を覆うほどの霧を発生させ視界を奪うと、ヨークタウンの奏でる音を再現し、それらを平穏結界で包んだ。
これで、平穏結界の外。即ち、ヨークタウンの方からエンタープライズの状況を確認するのは難しくなる。
逆にこちら側から外側は完全に遮断された訳では無いが、霧と偽の音で状況は理解しにくくはなっているだろう。
「これは!?」
海防艦との戦いでも近いことは行われていたが、ここに来てヨークタウンとの引き離しに動いたと気付いたエンタープライズは揺らぐ。
霧に包まれ、揺らいだ瞬間彼女は警戒していたはずの雪人から目を離してしまった。
いつの間にかエンタープライズを霧に紛れ蝕む闇は、静かに彼女の弱いところへと根を伸ばし不安を膨らませ。
大きな爆発音を霧の外から響かせる。
「ヨークタウンお姉さま!!」
司令官として振舞っていたエンタープライズの顔が剥がれる。
これがヨークタウンの状況がはっきりと分かり、彼女の精神が蝕まれていなければ本物か偽物の音か判断する余裕や、誰が起こした爆発か冷静に判断できたはずだ。
海戦装の装甲で己を護ることも忘れ、無防備に晒された腹部に雪人は『黒天絶影盲破』の掌打を叩き込む。
エンタープライズは、突如霧中の闇より出でた雪人に気付く暇もなく、攻撃を受け水面に二度叩きつけられ転がった。
気絶こそしなかったが、衝撃に視界が揺れ立ちあがろうとすると、頭が揺れ一度膝をついた。
「妹を護る為に姉は死力を尽くし、妹もまた姉の奮闘を知ればこそ。船速を合わせ、戦っているんだね」
こんなことでと、全身に広がる痛みに身体を震わせ、エンタープライズを役目に引き戻す。
これはまともに受けてはいけない一撃だった。
爆雷のように『C型対地攻撃』のエネルギーの雨を振らせるも、狙いの定まらない攻撃は後退する雪人には届かず目の前に落ち、爆ぜる。
「……それは単なる役目を超えた姉妹艦故の絆なのだろう、少し眩しくも感じるよ」
散っていくエネルギー残滓越しに、立ちあがるエンタープライズの姿を雪人は静かに見つめるのであった――。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【平穏結界】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
ラキア・ムーン
【NS2】で連携
まだやれるか
なら負けではない
最後に誰か立っていればいい
水面走行で水上に膝を付く
槍を杖代わりにしダメージをアピール
肩で息をしつつそのまま崩れ倒れるように海中へ落ちよう
水中適応に切り替え海中へと落ちる
落ちる軌道を調整しつつ、敵の真下へ
我ながら、下手な小細工だ
だが、少なくとも奴の前では槍による近接戦術しか見せていない
ならば一度なら、誤魔化せるやもしれん
それに賭ける
《RE》Incarnation:Extendを両手で持ち、海上へ向けて構える
パラドクス通信で海上の戦闘の様子を聞きながら、息を潜め槍に魔力を込め続ける
仲間が敵を引き付けている間に攻撃準備
G.O.Cよりネメシスの魔力を
そして重ね紡いで来た、全ての残留効果を乗せる
槍を動かし、狙いを微調整
通信で攻撃タイミングを図る
【Call:Flame_Canon】起動
海中より、敵を撃つ!
滾らせた炎を完全解放
今の私は、星往く船すら落としてみせよう!
攻撃の反動も、敵の反撃も最早どうでも良いさ
やるだけやった
そのまま深海へと落ちていこう
シル・ウィンディア
※ヨークタウン撃破後行動
アンゼリカさん(g02672)まだまだいけるよね。
わたしも大丈夫だから。
だから、これで終わりにしようね。
ネメシスモード開放。
黒髪赤目の堕天使モードに変身だね。
さっき、強力な一撃は耐えればって言ったよね。
うん、それは知っているよ。
でも、小細工とか牽制が効く相手じゃないのもわかっているよ。
なんと言われても、わたしはこれで駆け抜けてきたから。
挟撃を仕掛けるために、水面走行でアンゼリカさんと逆の方向へ円を描くように行動。
反撃自体はもらうのは承知だよ。
あとは…。
ね、ヨークタウン…。
あなたのお姉さんはさっき沈んだよ。
とっても強くて、そして、妹想いな素敵なお姉さんだったよ。
あとはあなただけ…。
あなたを沈めれば、ここでの戦いはすべて終わるから。
だから、墜とさせてもらうよ。
ディフェンスはアンゼリカさんへWIZで指定。
…高速詠唱で隙を減らしてからの全力魔法の十芒星精霊収束砲。
わたしにできる最高はこれだから。
だから…。
最後までこの魔法を信じるだけ!
さぁ、遠慮せずに全部もってけーーっ!!
アンゼリカ・レンブラント
※ヨークタウン撃破後行動
シル(g01415)と連携
必ずエンタープライズ最大の護りである姉機は
落とせると信じ、その後で動く
ネメシス形態は聖女姿へ
シルと、戦場の仲間と攻撃タイミングを合わせ仕掛ける
ダッシュで駆け水面走行を駆使し、エンタープライズを中心に
シルと逆の方向へ円を描くように行動。
挟撃を狙い光焔剣で斬りこむ!
きっと、彼女には珍しい動きではないのだろう
反撃もやはり痛いのだろう
けれどネメシスの力と残留効果は必ず痛撃を与え
そして高まったガードアップは
きっと反撃を耐えきる力を私達にくれるはず
ディフェンスしてくれる友がいるのは、さらに己を鼓舞し、剣を振るわせる
「これまで」を信じ戦うのが復讐者だ、誇りを以て当たり前を繰り返す
耐えたなら、離脱しさらに仲間と挟撃を狙いつつ斬るよ
思えば、グアムのジェネラル級は本当に強かった
特に何をしても届かないと思えたヨークタウンは。
本当に心からそう思っているよ
だから、だから敬意を心に、全てで以て越えていくんだ!
グアムの戦い、その勝利を示す輝きとなれ、《神焔収束斬》ッ!
●暁の海
仲間が発生させてくれた霧に包まれた海上で、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は、大きく息をつく。
まだやれるかと己に問い、身体が動くことを確認する。
なら、なら負けではない。最後に誰か立っていればいい。
例えそれが自分でなくともと、薄れ始めた霧越しに『USSエンタープライズ』を見つめると、再誕の名を冠した突撃槍〈《RE》Incarnation:Extend〉を支え杖のようにし、水面走行状態の海面に膝を付き。
鋭く睨みつけるとフッと力を抜き、そのまま崩れ倒れると同時に水面走行を解いた。
小さく水柱があがり、ラキアの身体は海中へ。
一見すると意識を失ったかのように薄霧の中では見えたが、ラキアは自ら海中へと身を沈めたのだ。水面走行から水中適応へと切り替えて。
(「我ながら、下手な小細工だ。だが、少なくとも奴の前では槍による近接戦術しか見せていない。ならば一度なら、誤魔化せるやもしれん」)
それに賭けると、ラキアはそのまま海中深くへと一度姿を消した。
だんだんと霧は薄まり始めていたが、まだこちらの姿を正確に捕えるのは難しいだろう。
エンタープライズが己の調子を取り戻しながら、再び状況把握に視線を巡らせる姿に、こちらも体勢を整える。
「アンゼリカさん、まだまだいけるよね」
「もちろん」
全身に衝撃を受け飛沫も浴びたが、まだ戦えるとシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)とアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)も再び立ちあがる。
「わたしも大丈夫だから。だから、これで終わりにしようね」
「うん。必ずエンタープライズ最大の護りである姉機は仲間が落としてくれると信じて」
二人は同時にネメシス形態へと姿を変える。
シルは普段の明るさを消したかのような黒い髪に赤い瞳の、堕天使モードに。
並ぶアンゼリカは、その真逆。聖なる聖女の姿へと変った。
それぞれ左右に広がり弧を描くよう水面を走行しながら迫れば、何をしても同じことと短くエンタープライズは零す。
「さっき、強力な一撃は耐えればって言ったよね。でも、普通の小細工とか牽制が効く相手じゃないのもわかっているよ」
分かっている。だが……。
「なんと言われても、わたしはこれで駆け抜けてきたから」
なら、その一撃を撃ち込むだけとシルは宣言し注意を引き。
挟撃を狙い、魔力とオーラ操作で構築した光焔剣で斬り込む!
円盤型海戦装が思った通り、刃を防ぎ掲げられる。
「これも分かっていたって顔だね。けれど、ここには積み重ねてくれた力がある」
きっと皆が残してくれた力は、エンタープライズの反撃に耐えきるだけの力を私達に貸してくれるはずだと信じて。
「ならば、突破して向かうのみ! ……って!!」
真紅の双眸が揺れる。『何処』へ向かおうとしてるのか、エンタープライズは無意識に言葉を消す。
周囲全方位を補うように展開させた、エネルギー状艦載機に一斉に『E型対空攻撃』を放たせる。
エンタープライズの気迫そのものかのような勢いの攻撃に、アンゼリカは光焔剣を掲げ耐え。
攻撃による衝撃が、平穏結界の中を満たしていた霧と共に煩わしかった音を晴らす。
――だが、歌声は聴こえなかった。
そこに居るはずの、ヨークタウンの姿が海上のどこにも居ない。
「ヨークタウン、お姉さま?」
惑わされていたのはほんの一時のはず。
「ヨークタウン……あなたのお姉さんは、さっき沈んだよ」
静かに紡がれるシルの冷たい声に、エンタープライズは信じられないという表情を浮かべる。
ついさっきまで、そこにヨークタウンは居た。
エンタープライズは、ヨークタウンが沈むところを見ていない。
ヨークタウンが撃沈された音を聞いていない。
何も、聞こえない……。
「とっても強くて、そして、妹想いな素敵なお姉さんだったよ。あとはあなただけ……」
シルの元に収束していくいくつものエネルギーに、エンタープライズは『D型迎撃砲』を向ける。
「あなたを沈めれば、ここでの戦いはすべて終わるから。だから、墜とさせてもらうよ」
更に増幅されていく魔力エネルギーは高まり、大型の一対の光の翼が発現し、『十芒星精霊収束砲(ペルフェクト・エレメンタル・ブラスト)』が放たれる。
「わたしにできる最高は、これだから……最後までこの魔法を信じるだけ! さぁ、遠慮せずに全部もってけーーっ!!」
「あ、ああああああああああぁぁ!!」
エンタープライズが声を荒げ、叫びながらこちらも全力で砲撃を放った。
両者の攻撃はぶつかり合い、海面をも巻き込み激しい光と共に爆発し、両者を吹っ飛ばす。
本当にヨークタウンが居なくなったのだと、エンタープライズはもう確信していた。
もし、ここにヨークタウンが居れば、このエンタープライズの悲痛な叫びを聞いてじっとしているはずがないのだから。
この悲痛な叫びは、一人で姉を逝かせてしまった自分への怒り。
「思えば、グアムのジェネラル級は本当に強かった、特に何をしても届かないと思えたヨークタウンは。本当に心からそう思っているよ、だから……」
海面を一度跳ねたエンタープライズの身体に、アンゼリカが迫る。
「だから敬意を心に、全てで以て越えていくんだ! グアムの戦い、その勝利を示す輝きとなれ、『神焔収束斬(ジャッジメントセイバー・ネクスト)』ッ!」
無防備に晒されたエンタープライズの背を、光焔剣が斬り下げる。
「『これまで』を信じ戦うのが復讐者だ。そして、これからも」
白い軍服が朱に染まる。
エンタープライズは、行かなければと掻き立てられるようにエネルギー状艦載機を展開させアンゼリカへと攻撃しようとするが、その足元がボウッと赤く輝く。
海中より海上へとIncarnationの槍先を向けたラキアは、ここまで息を潜め込めた魔力を、ネメシス形態となり高めた力を〈G.O.C〉より込め。
――極炎術式、展開。Call:Flame_Canon(コール・フレイムカノン)起動。
足元より噴き上がるマグマの如く、放たれた極限まで滾らせた炎がエンタープライズを呑み込む。
『今の私は、星往く船すら落としてみせよう!』
言葉通り、ラキアの炎は天まで焦がす勢いで噴き上がる火柱となり、青い海を暁に染め上げた。
炎に焼かれながらエンタープライズは、必死に見えない『何処』かへと手を伸ばす。
だがその手を取ってくれるものは、もう居ない。
全てを燃やし尽くされていくエンタープライズの命の灯火は消え、崩れ落ちるように海へと落ちて。
これでエンタープライズも倒れ、冥海機らが果たそうとしていたミッドウェーへの逃亡は潰えた。
役目を果たすことも出来ず、大切な姉の死に目に会うことも出来ず。
エンタープライズは深い海へと沈み、ディアボロス達は暁の水平線に勝利を刻んだのであった――。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【水面走行】がLV2になった!
【断末魔動画】がLV2になった!
【一刀両断】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【ガードアップ】がLV5になった!
【能力値アップ】がLV5になった!