稲葉山城正面決戦

 美濃国城取合戦に勝利したディアボロスは、『千早城』を、美濃国の城である『稲葉山城』に取り付かせる事に成功しました。
『千早城』から出陣し、美濃国のジェネラル級天魔武者『濃姫』との決戦に挑みましょう。

 稲葉山城は、正面からの攻撃に対しては難攻不落の防御力を誇っている為、まずは、出撃して来る美濃国の軍勢と渡り合わなければなりません。
 出撃して来る敵軍勢を撃退して稲葉山城の天守閣に向かい、濃姫を撃破して下さい。
 この決戦に勝利することで、美濃国をディアボロスの制圧下に入るでしょう。

濃姫

正面、決戦、稲葉山城!(作者 聖山葵
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「今更、この身を護ってなんとなるでしょう」
 大鉞を携えた重装甲の天魔武者らが口々に守りを固めるべきですと進言するのを聞き終えた後、ジェネラル級天魔武者『濃姫』は頭を振った。
「なにより、ディアボロスの手に落ちた千早城をここで葬る事こそが肝要なのです」
 自己の保身を一切考えず堂々と前を見る様に進言をした天魔武者、大鉞衆らの何体かが己を恥じるように俯き。
「敵主力を天守閣に引き付けて迎え撃ち、こちらの主力を千早城に向かわせなさい」
 大鉞衆らが沈黙したところで濃姫は指示を出す。
「千早城を破壊できるか否かで、この戦いを無意味なものとするか、天正大戦国の礎とするかが決まるでしょう」
 無言のままに頭を垂れた大鉞衆らの向こう、稲葉山城の天守閣を去ってゆく伝令の背を見送った濃姫の視線は右手の武器へと落ちる。それを使うことになることを頭に浮かべたのかはわからない。
「私は、私の全力をもってお相手しましょう」
 ディアボロスと続けた時には、もう濃姫の視線は千早城が存在するであろう方角へと移っていた。

「ごきげんよう。もう聞いたかしら? 天正大戦国のディヴィジョンの話になるけど、美濃国の城取合戦も最終段階、稲葉山城との決戦となったようよ」
 と千早城の改造や移動の際にも時先案内人を務めたクリスティーヌ・シュヴァリエ(サキュバスの陸戦砲兵・g03188)は明かす。
「いよいよよね。そう言う訳だから、みんなには稲葉山城に突入した千早城から出撃してジェネラル級天魔武者『濃姫』のいる天守閣に向かって決戦を挑み、撃破して欲しいの」
 相手はジェネラル級。厳しい戦いが予想されるが、天守閣に向かうディアボロスとは逆に、濃姫は稲葉山城の戦力の多くを千早城の破壊の為に繰り出してもくるらしい。
「自身を囮にと言うことかしら? 大胆よね」
 これでは濃姫を撃破できても千早城が破壊されてしまった場合、今後の天正大戦略の攻略に支障が出かねない。
「それじゃ本末転倒だから、千早城の防衛もしっかりお願いね」
 釘を刺した上でクリスティーヌは説明を続けてゆく。

「ここまでの話からも分かると思うけど、濃姫は決戦に敗北して稲葉山城が制圧されても千早城を破壊出来れば良いと考えているみたいね」
 故に濃姫を追い込んでも、千早城に迫る敵が撤退する事は無い。
「千早城に攻め寄せてくる天魔武者は、鉢屋衆。元は祭礼時に芸を演じる芸能集団らしいけど、一方でその立場を利用して間諜や煽動などに従事する忍び集団だそうよ」
 史実の影響か京極氏に繋がりのある尼子氏や浅井氏の縁者との連携が得意とも言われるが、単純に彼らのみで攻め込んで来る為にこの辺りは気にしなくても良いだろう。
「それよりも問題は千早城に向かってくる敵の多さね。かなりの数になるから、完全に阻止するのは難しいかもしれないわ」
 加えて相手は忍びの集団。一部がディアボロスの目をすり抜けて、なんてことも有りうる。
「千早城の方は一定までのダメージであれば決戦後に修復できもするから、ある程度のダメージは許容すべきかしらね」
 勿論、城へのダメージが無いに越したことはないのだろうが。
「ただ、逆に天守閣にいる護衛の数は多くないから濃姫との決戦は有利に戦えそうよ」
 護衛として配置されている天魔武者は、大鉞衆。大鉞を装備した重装甲の天魔武者の集団で、固くて強いが極めて遅いと見た目通り分かりやすい性能をしていると言う。
「ロケットブースターで加速した大鉞の一撃は極めて高い威力を持ち、正面からの真っ向勝負が得意らしいわ」
 この重装甲の天魔武者らの後ろに控えるのがジェネラル級天馬武者の濃姫となる訳だが。
「対面すれば濃姫と会話することも出来るでしょうけど、何か会話するかはみんなの自由ね」
 自身を囮に千早城を攻めさせている形の濃姫だ。時間稼ぎ的な意味合いで話をすれば乗ってくることは考えられるが、有益な情報が得られる保証はない。相手の性格や置かれた状況を踏まえた上で適切な話の持って生き方が出来れば何がしらかの情報は得られるかもしれないが。
「濃姫の話を続けるわね? 濃姫は武闘派の将というわけでは無いけど、並のジェネラル級を越える戦闘力があるようなのよ」
 故に油断は禁物。雅な口調で喋るのとは裏腹に性格は信長の妻らしく苛烈であるとも言われ。
「自身を囮にしてでも千早城の破壊を狙ったというのもそんな性格からなのかもしれないわね」
 とクリスティーヌは推測を口にする。

「稲葉山城の決戦に勝利して美濃国を手中に収めれば、新たに『飛騨国』『越前国』『三河国』の3国が攻略可能になると思うわ」
 そもそも、史実の織田信長は美濃国を制した事で『天下布武』を志したともいわれる程、美濃国は重要な国であった。
「ここを制圧後、どの方面に攻略の手を伸ばすかで今後の展開は大きく変わってくるわよね、きっと」
 故に、方針への意見とかがある場合は攻略旅団で提案して貰えるかしらともクリスティーヌは言い。
「ジェネラル級天魔武者の相手に千早城を破壊しようとする敵の大群、色々大変だとは思うけど」
 よろしくお願いねと元軍人らしくクリスティーヌは敬礼して見せたのだった。

「各々方に課せられた使命は、千早城の撃破である。また、この戦において濃姫様がたとえ決戦に敗北したとしても、救援に戻る事は許されない」
 出撃の準備を始める天魔武者らが伝令からそう伝えられたのは、少し前のこと。
「始まるな」
「ああ」
 お互いを見合い、鉢屋衆らは頷きあう。
「濃姫様の為に我らが出来る事は、稲葉山城天守閣での戦いに決着がつく前に千早城を破壊する事だ」
「そうだな。千早城が破壊されれば、ディアボロスどもも逃げ帰る事だろう」
 それ以上の言葉は要らなかった。戦意も士気も十分すぎる程に高い。濃姫の命運を自身らが握っているようなものであることを認識しているからだろうか。手にした扇は砕けんほどに握りしめられていた。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【未来予測】
2
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【一刀両断】
2
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【断末魔動画】
2
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【おいしくなあれ】
1
周囲の食べ物の味が向上する。栄養などはそのまま。効果LVが高いほど美味しくなる。
【パラドクス通信】
3
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【建物復元】
1
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。
【通信障害】
2
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV5 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV2 / 【リザレクション】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV4 / 【ドレイン】LV4 / 【ダブル】LV1 / 【グロリアス】LV3

●マスターより

聖山葵
 いよいよ決戦ですね。こう千早城と複数シナリオでお付き合いして来た身として感慨深いものが、っとそんなことを言ってる場合じゃありませんでした。

 という訳で、今回はジェネラル級天魔武者『濃姫』との決戦のお話になります。

 千早城に差し向けられる敵の数も多いですが、皆様の奮戦でどうにかなると信じて。

 ではご参加お待ちしておりますね。
51

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


音無・サカハ
※アドリブ、絡みOK

いよいよ来たな、姫様が自らお出ましするとは、恐縮だね。彼女との戦いは結構期待しているからな、失望させるなよ。
まずは前座として護衛の奴らから片付けよ、俺が先陣を切る、残った奴は後から来た仲間たちに任せよ

なるほど、密集陣形化しての突撃か、ならば丁度いい。
俺の相棒(召喚獣)の一人を見せてやる!
サモンデバイス、セット、パラドクス起動!来い、プロミネンス・ドラグナー!

密集で集まってどうも、おかげで一気に大ダメージを与えそうだぜ。
その蒼炎ですべてを焼き払て!いけぇ!プロミネンス・ファイヤー!

よし、先陣を切るにしてはこれくらいでいいっか、じゃ、よろしく!


「ここまですんなり入り込めるとは、彼女の狙いを考えれば当然か」
 稲葉山城へ向かった音無・サカハ(若き流星・g10149)は、不気味なほどに静かな場内を天守閣へと向けて進んでいた。
「ディアボロス側の主力を天守閣に引き付けて迎え撃ち、自身らの主力を千早城に向かわせ千早城を破壊する」
 時先案内人からはそんな濃姫の狙いをサカハも教えられていたし、ならばこの状況も納得しうるものだった。
「引き付ける筈のこちらの主力が城への侵入に手間取り、千早城を攻める彼女側の主力を見て引き返して行ったら意味がないしな」
 千早城を防衛するディアボロスの戦力を減らすための策なのだ。濃姫からすればできうる限り多くのディアボロスへ天守閣に向かってきて欲しいに違いない。
「この上か。いよいよ来たな」
 だからこそ、サカハも拍子抜けするほどあっさりと天守閣まではたどり着けた。
「待っていましたよ、ディアボロス」
「姫様が自らお出ましするとは、恐縮だね」
 護衛として行く手を遮る重装甲の天魔武者の者どもを挟んでジェネラル級天魔武者『濃姫』とサカハの視線がぶつかる。サカハのそれに宿るのはこの後待っているであろう濃姫との戦いへの期待であろうか。
「失望させるなよ」
 と声には出さず呟いて、視線は濃姫から将を守る護衛へ、大鉞衆らへと移る。サカハからすると本命の前の前座ではある。されど、大鉞衆を倒さなければ当然の如く濃姫との戦いに加勢してくるであろう。
「俺が先陣を切る」
 とだけ言うと、天馬武者らもサカハが動くと察した。
「集え」
「「おう」」
 声を発した重装甲の天魔武者へ他の大鉞衆が近寄り始め。
「なるほど、密集陣形化するのか、ならば丁度いい。俺の相棒の一人を見せてやる!」
 専用の機械式召喚器を構えたサカハは叫ぶ。
「サモンデバイス、セット、パラドクス起動! 来い、プロミネンス・ドラグナー!」
 喚び出されたプロミネンス・ドラグナーが口を開け大きく息を吸い込む傍らでサカハは口元を綻ばせる。
「密集で集まってどうも、おかげで一気に大ダメージを与えられそうだぜ」
 無論大鉞衆らとてわざわざサカハの為に密集形態をとったわけではないだろう、だが天魔武者らが何か言うよりもサカハの指示が早い。
「その蒼炎ですべてを焼き払て! いけぇ! プロミネンス・ファイヤー!」
 プロミネンス・ドラグナーから吐き出される蒼炎の息吹は聖なる力を帯び流星群のように輝きながら天魔武者らへと襲い掛かる。
「「ぬおおおおおっ!」」
 とは言え、大鉞衆らも密集形態をとったところである程度の覚悟はしていたのだろう焼かれながらも突撃を敢行し。
「ぐあっ」
 突っこんで来る大鉞衆らのすべてを避け切れず、ショルダーチャージを受けてサカハは吹っ飛ばされ。
「痛……痛み分けってとこだね。よし、先陣を切るにしてはこれくらいでいいっか、じゃ、よろしく!」
 身を起こすと未だ燻る大鉞衆らにも相応のダメージを与えたのを見てとって仲間へ声をかけるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!

野本・裕樹
稲葉山城の戦力の多くが千早城の破壊に……『千早城』による城取合戦が有効である事の裏返しとも取れますがそれよりも。
『濃姫』は天正大戦国の為に己の命を懸けるつもりなのですか。
見事な覚悟とは思います、しかし目論見通りにさせる訳には。
何人たりとも『千早城』を破壊させはしません、迎え撃ちます!

『千早城』に接近を許してはなりません、前に出て『千早城』まで攻撃が届かないように押し返します。

使う刀は《雷光刀『雷花』》です。
刀身に纏った雷光で可能な限り長大な刃を形成して薙ぎ払い、『鉢屋衆』を纏めて相手にします。
討ち取れそうな相手は優先して討ち取り、【グロリアス】で継戦能力を維持しましょう。

大弓の射撃はこちらも相手の演目に合わせた細かい動きを繰り返し直撃を避けるようにします。
直撃しそうな軌道の射撃は手にする『雷花』で斬り落としを試みましょう。

貴方達『鉢屋衆』と『濃姫』の覚悟は伝わりました、ですがここは譲れません。


シル・ウィンディア
千早城を狙ってくるなんてね…。
しかも、自分を囮に使うとか、なかなか思い切ったことをするんだね。
…それじゃ、その目論見、しっかり潰させてもらうよっ!

忍び相手は正直厄介なんだけど…。
でも、狙ってくる場所が千早城なら、そこで待ち構えれば…。

敵を発見したら、高速詠唱で隙を減らしてから、パラドクス:月夜に流れる箒星 で攻撃を仕掛けるよ。
流星の煌きを受けてみてっ!!

初撃を撃った後は、移動せずにとどまって攻撃を続けていくよ。
機動力は向こうが上なら、こっちは固定砲台で。

攻撃対象は、基本は千早城に近い敵を攻撃するけど、倒せそうな敵がいるのなら、その敵を中心にして攻撃を仕掛けていくね。
…防衛だけど、倒せる敵はしっかりと倒さないとね。
数は無限じゃないんだから。
落とせるうちに落とすっ!!

相手の攻撃は、左手に創世の光剣を抜いて、致命箇所や体の中心部を重点的に防御できるように構えるよ。

ふぅ、まだまだ敵は多いけど、こんなところで破壊させてたまるものか。
城をどうにかしたいなら、まずはわたし達をどうにかしてからだよっ!


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

愈々決戦の幕開けだね。
千早城の防衛戦もこれで何度目だろうか。
濃姫も城取合戦には自信のある様子だけれど、
此方もまた経験を重ねてここまで来た。
何より俺達は一人じゃないからね。
必ずや守り切り、そして攻め切ってみせよう。

【パラドクス通信】で仲間と連携して戦いたい
敵の士気は高いけど、地の利は勿論此方にある
敵に狙われ易い場所も把握しているし
敵を発見次第、素早く迎撃や加勢に向かうルートを判断できる知識もある
突入後の敵の進軍ルートを予測して防衛、奥へは行かせない
油断なく戦況を把握し、先読みしつつ敵を誘導、此方のペースに引き込み戦おう
また仲間の【通信障害】も借りて敵の連携を阻害し、分断するとともに
濃姫への戦況報告の手段も断っておく

城への攻撃を庇いつつ
『幽玄の霧』のパラドクスを使用
有明月の竜笛を吹き鳴らし、生み出した霧の幻の中に敵を捕らえる
敵の打ち鳴らす切目連鼓の拍子に、此方が引きずられていると思わせて誘導しつつ
そのリズムから外れた攻撃を行い【命中アップ】
パラドクスの力を込めた刀で薙ぎ払う


アンゼリカ・レンブラント
千早城はこの先もディヴィジョン攻略に重要な存在
しっかり守り抜いてから決戦を制したいもの
私達ならできるさ、頑張ろうっ

鼓舞する言葉をあげつつ、鉢屋衆の攻撃に入るよ
パラドクスの雷光斬撃を思い切り叩き込み、
なるべく仲間の攻撃と重ねるよう、
倒せる敵を巻き込むよう斬りこんでいく
反撃も衝撃と盾、雷光オーラでしっかり堪え剣を振り続けるねッ

相手は忍びの一団、目視している敵が全てではないよね
でも私のパラドクスは4体攻撃
見えている敵が1体でも、戦場にいる敵の
3体までは巻き込むっ!
そして攻撃が当たり位置を把握できたら仲間にも周知
情報共有して、敵の1体も千早城へ通さないよう
奮戦していくよっ!

敵の数は多いだろうけど、【グロリアス】の
癒しの恩恵も受けつつ攻撃を重ねていく
確かに数は多いけどね
これまでの奪還戦の時の敵の多さに比べればたいしたことはないよ!
千早城まで通れると思うなーっ!

気を吐きながら、必殺の《雷剣閃波》ッ
雷光よ、ディヴィジョン攻略の為の剣となれッ

敵は多くても、必ず尽きる時は来ると信じ
仲間と協力し戦い抜くよ!


風祭・天
お城vsお城ってガチのマで迫力あんよねー☆ ま、その分損耗が激しくなりそなのが、ぱおんって感だよね。今回も鉢屋衆? ってニンジャっぽいのが突っ込んでくるみたいだし。それの迎撃がお仕事になるぜぃ☆
個人的な興味案件は、濃姫様ってパなく美人でやばばなのかだね☆ いや、やっぱお姫様の美人さって、古今東西気にならん?

さてさて、幸いにも顔見知りもちょいちょい居る感じだし協力してウェイするのに支障はなさそうだね☆ 敵はどちゃくそ居るみたいだし、協力連携は大事だよー☆

とりま、範囲技で一網打尽と言いたいところなんだけど、お姫様に辿り着くまでも辿り着いても大変そうだから、後々のことを考えて初式抜刀で対応する感になるよー☆ 一応、狙った敵は逃がさずにズンバラリ案件な☆
それと、残留効果の【グロリアス】で敵をやっつけた際の回復と【勝利の凱歌】での気合充填、だぜぃ☆ 皆、アゲていっくよー☆ せーの、やりらふぃー☆


「愈々決戦の幕開けだね」
 稲葉山城へと味方がたどり着いたからであろう、濁流か何かの如く出撃し、千早城へ攻め寄せて来る凄まじい数の天魔武者を文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は目の当たりにしていた。
「千早城を狙ってくるなんてね……」
 とシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)は呟くが数えることすら放棄したくなる敵の数が濃姫の本気を物語る。
「稲葉山城の戦力の多くが千早城の破壊に……『千早城』による城取合戦が有効である事の裏返しとも取れますがそれよりも。『濃姫』は天正大戦国の為に己の命を懸けるつもりなのですか」
 それほどの数を千早城の攻撃に回せば稲葉山城に残る戦力がホンの僅かとなるのは野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)にもこれがどういう意味を持つかはわかる。
「自分を囮に使うとか、なかなか思い切ったことをするんだね」
「見事な覚悟とは思います、しかし目論見通りにさせる訳には」
 シルの言葉に裕樹は頷きながらも、狙い通りに行かせてやるかと言えば話は別だ。
「お城vsお城ってガチのマで迫力あんよねー☆ ま、その分損耗が激しくなりそなのが、ぱおんって感だよね」
 視界内を天魔武者が攻め寄せてくる光景に動じることなく風祭・天(逢佛殺佛・g08672)は感想だけを漏らして、数居る天魔武者の一体へ目を留める。
「今回も鉢屋衆? ってニンジャっぽいのが突っ込んでくるみたいって聞いてたけど、流れからするとコレが鉢屋衆ってのだよね」
 確認するまでもなく攻め寄せてくる天魔武者のいで立ちはほぼ同じ、ならば天が迎撃する相手はそれらに他ならず。
「千早城の防衛戦もこれで何度目だろうか」
 雪人が省みる間も鉢屋衆の者どもは距離を詰め千早城へ近づいて来る。
「濃姫も城取合戦には自信のある様子だけれど、此方もまた経験を重ねてここまで来た。何より俺達は一人じゃないからね」
「千早城はこの先もディヴィジョン攻略に重要な存在、しっかり守り抜いてから決戦を制したいもの」
 ちらり視線を雪人が横にずらせば、迎撃の為に黄金で装飾された分厚い大剣を構えたアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が居て。
「私達ならできるさ、頑張ろうっ」
 雪人の視線に気づいたのか、味方を見回して一つ頷いたアンゼリカは振りかぶる大剣へと雷光を集め始め。敵を視認したことでシルも高速で詠唱を始めている。
「何人たりとも『千早城』を破壊させはしません、迎え撃ちます!」
 アンゼリカの一撃が敵へ見舞われることを見越してか、裕樹は千早城から飛び出した。天魔武者らの城への接近を嫌ったのだ。
(忍び相手は正直厄介なんだけど……)
 それでも狙ってくる場所が今いる千早城なら待ち構えていればいいと考えたシルだが、味方が出撃するのは想定外だったのかもしれない。だが、詠唱を止めることはなく、闇と光の精霊属性に月と星の力を食わせた複合型精霊魔法は完成に至った。
「闇夜を駆け抜ける箒星よ、優しく大地を照らす月の光よ、我が手に集いてすべてを撃ち抜きし力となれっ!」
 魔法陣からいくつもの魔力弾が放たれ、流星の如く敵軍へと向かってゆく。
「どんな相手もこの雷剣で斬り倒すよ。いっけーっ!」
 直後にアンゼリカが振るった大剣は斬撃に伴う雷光と衝撃波で敵を薙ぎ払わんとし。
「「うおおおおっ」」
 迫りくるディアボロスらの攻撃へ鉢屋衆の数体が自ら突っ込んだ。
「がふっ、我らの屍を踏み越えて」
「城を、壊せッ」
 崩れ落ちそうになりながらも反撃すべく舞い踊るもの、震える腕で大弓に矢をつがえ放つもの、反撃すらできずに果てたもの、様々ではある、だが。
「この、数はっ」
 味方の初撃で討ち取った穴をすぐ後続の鉢屋衆が埋めた、裕樹の目の前で。
「燃え上れ、百合車」
 迎撃に飛び出したが故に鉢屋衆の者どもとの距離はほぼなく、裕樹は手にした「雷花」を構え、雷光で形成された刀身分刃を延長させたそれで敵群を薙ぎ払う。
「がはっ」
「無念っ」
 先ほど手傷を負っていた天魔武者らの幾体かが上下に分割されて崩れ落ち。
「かまうな、進めぇ!」
「「おぉお! ……お?」」
 倒れた数を超す数の敵が裕樹の前に現れ、突破を試みようとするも唐突にその足が鈍る。
「数が多いとは言われていたが、これほどとはね」
 座視できず出てきた雪人は小さく嘆息した。突破を試みた鉢屋衆は有明月の竜笛を吹き鳴らし生み出した幽玄の霧の中だ。
「はっ」
 無防備な敵へ意識の外から刀の一撃で霧の虜囚となった天魔武者らを薙ぎ払う。
「村人に変装して稲葉山城へ潜入出来てたらもう少し楽に戦えてたかな、っと」
 唐突に聞こえた鼓の音に身体を傾けると畳んだ扇の連打が先ほどまで裕樹の居た場所を殴っていた。霧に捕らわれていた鉢屋衆が空間を歪め反撃に転じたのだ。
「おのれ、仕損があああっ」
「大丈夫? ホントに敵はどちゃくそ居るみたいだし、協力連携は大事だよー☆」
 抜刀からの一太刀で裕樹に反撃を見舞った天魔武者を切り捨てた天は日本刀を一振りすると鞘へと納め。
「とりま、範囲技で一網打尽と言いたいところなんだけど、きっとこれ全部じゃない感じだよね?」
 視線をやる先は数えるのも嫌になるような天魔武者の群れ。ここまでは時先案内人が言う「かなりの数になる」という敵の多さの部分。
「確かに相手は忍びの一団、目視している敵が全てではないよね」
 同意するアンゼリカは手負いの鉢屋衆が大弓から放つ矢を透明な盾て弾き逸らしながら視線を横に滑らせた。その先に居るのも押し寄せて来ている天魔武者の一部だ。おそらく別動隊ではないだろう。
「敵の進軍ルートは予測できている、奥へは行かせない。あとはこの数を撃破して別動隊まで捕捉する必要があるけど」
「応援とか後続に期待とか? これ、お姫様に辿り着くまでも辿り着いても大変そうだねー☆」
 数の多さの割には現状、正面からの敵の突破は許していないし、押しとどめても居るのだ。これでは天も濃姫が美人かどうかと言った個人的な興味に思考を傾ける余裕はないのかもしれない。
「貴方達『鉢屋衆』と『濃姫』の覚悟は伝わりました、ですがここは譲れません」
 足元を鉢屋衆の屍で埋めながら裕樹は再び力を解放した「雷花」を振るう。
「ぐがあああっ」
「おのれ、まだだッ!」
 膝をついた鉢屋衆が引き絞る大弓から矢が飛んでこの時回避行動に移っていた裕樹を掠める。連戦での疲弊か。敵に傷を与える程自身の傷も癒える状況下とはいえ傷を負わない方が良いのは言うまでもなく。
「っ、流石に躱しきるのも」
「がふっ」
 意識が矢の掠めた場所に向いた時、射手だった鉢屋衆が雷光と衝撃波に仲間共々薙ぎ払われた。
「確かに数は多いけどね。これまでの奪還戦の時の敵の多さに比べればたいしたことはないよ!」
 分厚い大剣を構えなおしながらアンゼリカは敵軍を見据え。
「千早城まで通れると思うなーっ!」
「ぬっ」
「ぬぅっ」
 気炎を吐くアンゼリカに幾体かの天魔武者が怯んだ瞬間。
(……防衛だけど、倒せる敵はしっかりと倒さないとね。数は無限じゃないんだから)
 詠唱を完成させたシルの魔法陣が魔力弾を放ち始めた。
「落とせるうちに落とすっ!!」
「「ぐああああっ」」
 胴に深い傷のある天魔武者が仰向けに倒れ、頭部を粉砕された別の天魔武者は舞を舞おうとする姿勢のままうつぶせに倒れて動かなくなる。
「ふぅ、まだまだ敵は多いけど」
 こんなところで破壊させてたまるものかという意志をもってシルは前方を見た。天魔武者の群れは途切れず、戦いも終わらない。
「城をどうにかしたいなら、まずはわたし達をどうにかしてからだよっ!」
 視界内の敵軍に叫ぶと再び詠唱を開始して。
「雷光よ、ディヴィジョン攻略の為の剣となれッ」
 シルが気を惹いたのを活かし、意識の逸れた天魔武者らへアンゼリカは雷光を集めた厚い大剣を振るう。
(敵は多くても、必ず尽きる時は来る)
 斬撃に斬り飛ばされる天魔武者らの一部が宙を舞う中、戦いは終わらない。
「さてさて、幸いにも顔見知りもちょいちょい居る感じだし協力してウェイするのに支障はなさそうだって思ってたけど、この調子ならいけちゃわない?」
 少なくとも突破は許していない。ただ、別動隊を含むすべてを撃破するには戦力がまだ不足か。
「濃姫様ってパなく美人でやばばなのかは後に持ち越しだね☆」
 少なくとも切り結んでいる敵に天が聞いたところでまともな会話になるかも怪しく。
「いや、やっぱお姫様の美人さって、古今東西気にならん? あ、そう」
 同意を求めても答えの代わりに帰って来た矢を避けるとこれを興味ないという返答と受け取って。
「皆、アゲていっくよー☆ せーの、やりらふぃー☆」
 納刀し終えたところで味方を鼓舞し。
「生死悠々として定止なし――!!」
 再び抜いた刃で鉢屋衆を両断するのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【通信障害】LV2が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV3が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

雁金・湊
「任された」
少しはバラけたみたいだが、まだ数は残っているようだ。
折角作ってくれたチャンス。ならばボクも後に続こう。
「先程は炎に焼かれて熱かっただろう?冷やしてあげるよ……ボクは優しいからね」
火攻めの次は氷攻め。
ブリザードで一気に凍らせてダメージを与える。
倒し切れなかった敵には【ヒトイロ】で【制圧射撃】を。
直接攻撃されないよう距離を取りつつ、仲間が動きやすいよう、なるべく多くの敵を攻撃するように。

敵の目が銃に集中してきたら【運命の輪】に切り替え。
どんなカードが出るか。姫に見えるよう敵へと放つ。
さあ、キミの運命はどうかな?


「任された」
 千早城側でも戦いが始まった頃になる。先に戦っていたディアボロスに続き進み出たのは、雁金・湊(失った記憶の欠片を求める魔術師・g02358)。視界に映るのは燻る手負いの者を含む大鉞衆ら。
「少しはバラけたみたいだが、まだ数は残っているようだ」
 反撃を終えたからか纏めて攻撃を受けたことを反省してか密集形態を解いた敵群の姿がそこにあり、倒れ伏して動かぬ天魔武者の姿も見受けられた。この状況を味方の作った好機と捉えれば無為にする気など湊にはない。
「ぐうっ、来るぞ」
 ならばボクも後に続こうと湊が杖を向ければ、大鉞衆の中から注意を促す声が上がり。
「先程は炎に焼かれて熱かっただろう? 冷やしてあげるよ……ボクは優しいからね」
 魔術によって起こった凍てつく吹雪は天魔武者らを覆い隠す。悲鳴も怒号も何もかを、だからこそ。吹雪の向こうで密集形態をとることが出来た大鉞衆の存在をも覆い隠していた。
「「うおりゃあああっ!」」
 空間を歪めれば吹雪ですら天魔武者らの突撃を遮ることは能わない。プラズマ拳銃を向けた先の空間が歪み、現れる重装甲の天魔武者らはプラズマ・スタン・ニードルを射出したところでこれに再び空間を歪めて反撃してくるだけだろう。
「思ったよりあちらに回った味方が多かったかな」
 仲間に前を任せ味方が動きやすいよう支援に回ろうにも後続の味方が駆けつけて来る様子はまだなく。
「それなら、仲間が来るまでこの場を凌ぐだけだ」
「ぬおっ」
「なっ」
 湊は横に飛び、勢いのままに転がって起き上がる。集団で突撃して来た大鉞衆らは勢いがついて急な方向変換は出来ず。
「さて」
 プラズマ拳銃ことヒトイロを待たぬ方の手で持つのは、魔力を秘めたタロットカード。これ見よがしに片手に下げていたのはそちらに目を集めるためのブラフ。
「どんなカードが出るか」
 後ろに控えた濃姫にも見えるようタロットを一枚引いた湊は再度魔術で吹雪を起こす。
「さあ、キミの運命はどうかな?」
 一瞬であろうとも吹雪越しにカードの絵柄は判別がついたであろうか。
「「うオォオォォオっ!」」
 返ってくるのは答えではなく雄叫び。空間が歪んだことで吹雪の向くとこちらで聞こえる声に伴うのは突っ込んで来る天魔武者らのぶちかました。
「うぐっ」
 二度は躱せず跳ね飛ばされた湊の目が倒れ伏す天魔武者の数が増えたのをとらえた。
「確実に減ってはいる。あと一息かな」
 視線を浴びた天魔武者の身体は半ば雪に埋もれていた。
善戦🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

西堂・千衛蔵
アドリブ連携歓迎

千早城をここで落とさせるわけにはいかないが、それ以上に、自分は主命を果たすために振り返らず進んでくる奴らと戦いたくなってしまった
濃姫の前に、こいつらを倒す!

「ディアボロスの迎撃を突破したと思ったか!? ここからだぜ!
先に進みたければ、俺の屍を踏み越えて行け!」
千早城の内部を予め調べておき、重要な箇所(動力部とか、操縦室とか)に繋がる道に仁王立ちになって、敵を足止めする
出入り口に陣取れれば一番いい
いずれの場合も、【防衛ライン】を張る
そして、バトルオーラの「紫煙」を大きく広げて威嚇する
倒さなければ進めないと思わせて、戦いに持ち込むぜ

弓矢で狙い撃ちされないよう、バトルオーラの「鬼火」をブースターのように使って軌道を変則的に変えながら飛び掛かる
基本的にダメージが大きい敵を狙って一体ずつ仕留めていくが、防衛ラインを越えそうな敵がいたらそいつを優先する
予め赤煙をラインの後ろで警戒させておいて、ラインを越えた敵がいたら大声で鳴いて警告してもらおう


呉守・晶
アドリブ&連携歓迎

ハッ!いい覚悟だよ、濃姫もテメェらも見事だと、素直にそう褒めてやるよ
だがな、俺達がそれを、千早城の破壊を黙って許すとはテメェもさらさら思ってねぇだろ!
おっと、俺らが千早城を狙ってくるのを見破ったのが不思議か? 馬鹿が、この状況で千早城狙いは十分にあり得る選択肢だろうが、主力が出てくるのは少々意外で驚いたがな

さぁ、此処に至ってはお前らが俺達を倒して千早城を破壊するか、それとも俺らがお前らを倒して濃姫の首を取りに行くかだ。単純な勝負だろ?
魔晶剣アークイーターを構えて突っ込むぞ!【未来予測】で一秒先を見ることで大弓を構えてからの狙いを予測して避けるか剣で矢を切り払うかしながら突撃だ!
剣の間合いまで飛び込めば、あとは斬って斬って斬りまくるだけだ!
主君たる濃姫の覚悟を汲んで、その上で濃姫を助ける為に命に代えても千早城を破壊しようとする、だからこそ最後まで諦めることはない……その忠義、見事だぜ。だが、その戦意も忠義も、テメェらの命ごと叩き斬ってやる!悪く思うなよ!


鈍・長巻
俺もまた千早城には何だかんだ関わってきたからな、それなりに情も湧くというものだ。
というか、修理だって大変なんだぞ、簡単に壊されて堪るかよ!

ぞろぞろと大軍で来やがって、しかも精鋭だと?
全くやってくれるよ……だがまあそれも悪くない。
リスクはあるが地の利もある。
元よりこれは城取合戦、突入すれば戦場になるのは覚悟の上だ。
主戦場がここだというのなら、そのメリットを最大限に生かしていこうじゃないか。
そして俺達は一人じゃないからな、連携で後れを取る心算もない。
仲間の効果も借りつつ【パラドクス通信】で連携して戦おう。

敵の目的は千早城の破壊だ。
ならばその攻撃を庇う、或いは此方へ注意を引くのも一つの手だろうか。

『双翼魔弾』のパラドクスを使用。
千早城の構造から敵の侵入経路を想定して迎撃する。
囮となって千早城を庇うとともに仲間の攻撃へと繋げよう。
千早城を狙う敵の目前を悪魔の翼で【飛翔】して、
咄嗟の注意を引いて大弓の狙いを狂わせて、放たれた矢を妖刀で打ち払い、
放った【ダメージアップ】な魔力の弾丸で敵を追い、穿つ。


桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

千早城は落とさせない!
皆が作ってきたチャンスを無駄にしないためにももうひと踏ん張りどころよね?

念の為【パラドクス通信】にて仲間たちとの情報共有は常に行うようにしておく

さぁ、人形兵たち暴れちゃって!
人形兵を召喚し、確実に敵を撃ち倒し確実に仕留めていく。

もし、抜け出してくるような敵がいたらそちらを優先的に狙いつつ基本的には攻撃を止めずに次々と倒しつつ数を減らしていく

此処から先には行かせない!
千早城は守り抜くわ

私達の未来のためにもあなた達にけるわけにはいかないよね!


「正面の敵もまだ残っているのね」
 ディアボロスたち専用の小型通信機は戦場の状況を各々へ詳細に伝えていた。だからこそ、対応も様々だった。桜・姫恋(苺姫・g03043)の向かったのは、真正面から攻めて来る鉢屋衆の元だ。
「俺もまた千早城には何だかんだ関わってきたからな、それなりに情も湧くというものだ」
 本来鋭い鈍・長巻(ある雨の日の復讐者・g03749)の視線が城へ投げる時には幾分柔らかくなるよう思えるのはそれが理由か。
「というか、修理だって大変なんだぞ、簡単に壊されて堪るかよ!」
 その一方で敵に向く時は一層鋭くなる訳だが。
「ぞろぞろと大軍で来やがって、しかも精鋭だと?」
 ぼやく長巻と共に前線に向かうことになったのは、たまたま。
「全くやってくれるよ……だがまあそれも悪くない。リスクはあるが地の利もある」
 ただ長巻が不機嫌なまま戦場へとはならなかった様だ。元よりこれは城取合戦、長巻としては突入すれば戦場になるのは覚悟の上でもあったのだろう。
「主戦場がこの先だというのなら、そのメリットを最大限に生かしていこうじゃないか」
 そして二人は戦いの音の方へ進んでゆき。
「ハッ! いい覚悟だよ、濃姫もテメェらも見事だと、素直にそう褒めてやるよ」
 既に対峙していたのだろう。前方から天馬武者らのそれに混じり、呉守・晶(TSデーモン・g04119)の声がした。
「だがな、俺達がそれを、千早城の破壊を黙って許すとはテメェもさらさら思ってねぇだろ!」
「無論、なれば押し通る!」
「ゆくぞ」
 最低限の答えで鉢屋衆らが走り出す。
「おっと、連れないな。ただ、その余裕のなさ……俺たちがこれだけの戦力で待ち構えてたのは想定外か」
 肯定の代わりに左右に別れ自身の横を通り抜けようとする鉢屋衆へ晶は馬鹿がと吐き捨てる。
「この状況で千早城狙いは十分にあり得る選択肢だろうが、主力が出てくるのは少々意外で驚いたがな」
 左右に割れた内の片方のみに目を向けて晶が魔晶剣アークイーターを構える。
「易々抜かせると思うな!」
 強行突破を図らんとする天魔武者たちへ突撃するのとほぼ同時だった。
「千早城は落とさせない!」
 突如召喚された人形歩兵部隊が晶の向かわなかった鉢屋衆らを取り囲み、一斉に銃や砲を向ける。銃声と砲声が轟いた。
「ぐ、ぬおおおっ、まだだ!」
 生き残ったが舞を踊りながら歪められた空間から現れ、不意を突いて襲い掛かってきても、姫恋は動じない。当人は回避行動に移りながらも召喚された人形が姫恋へ襲い掛かる鉢屋衆へ銃口を向けた。
「いや、ここで終わりだ」
 ただ、人形が発砲する前に空から長巻の声と共に降って来た魔力の弾丸が鉢屋衆を貫く。
「とは言え敵の数はそれなりに残ってるな」
 一度だけ背にある悪魔の翼を羽ばたかせ、危なげなく着地を決めた長巻は前方を見て。
「皆が作ってきたチャンスを無駄にしないためにももうひと踏ん張りどころよね?」
「「だな」」
 長巻と共に同意した晶は魔晶剣で斬り払った矢を踏みつけ、天馬武者たちへ振り返る。
「さぁ、此処に至ってはお前らが俺達を倒して千早城を破壊するか、それとも俺らがお前らを倒して濃姫の首を取りに行くかだ。単純な勝負だろ?」
 晶の視線の先にはまだ複数の天魔武者が敵意のこもる視線を向けている、決着はまだ先の様で。
(敵の目的は千早城の破壊だ。先ほどの突破は味方が凌いでいたが、ならばその攻撃を庇う、或いは此方へ注意を引くのも一つの手だろうか。ん?)
 前方を窺っていた長巻は気づく、敵の一部が正面から逸れてゆく姿に。
「悪いが、ここは任せる」
 断りを入れてから長巻は踵を返し。
「寄り道になってしまったな」
 同刻、千早城の内部とある部屋への入り口で、西堂・千衛蔵(竜燈鬼・g01901)は腕を組んで立っていた。千早城をここで落とさせるわけにはいかないという理由もある、だがそれ以上に主命を果たすために振り返らず進んでくる敵の姿に思うところがあったのだろう。ならば、他の仲間と共に正面の部隊に当たっても良かったはずだが敢えてこの場所に陣取る理由も存在した。
「なっ、馬鹿な?!」
「正面からはあれだけの数が当たっているのだぞ?! 何故ここにまで」
 驚きの声をあげたのは、無傷の天魔武者ら。千衛蔵の姿に驚く辺り、別動隊と思われる。正面からの敵を迎え撃っている味方から敵に突破されたという知らせもない。そう言う意味ではディアボロスたちに捕捉されることなくここまで入り込めたようにも思えるが、いずれにしてもここがこの天魔武者らの終着点だった。
「ディアボロスの迎撃を突破したと思ったか!? ここからだぜ!」
 驚愕する敵の前で千衛蔵は床へ横に伸びた白線後ろに身体を覆う煙属性のオーラを広げてゆく。白線の奥にはへニドラゴンの赤煙が控え、まさにこの先には進ませないという気魄と共に目を向けて。
「先に進みたければ、俺の屍を踏み越えて行け!」
「うぐ、おのれ……」
 忌々し気に鉢屋衆は呻くも、進まねば目的は果たせない。退いたところで千衛蔵が追ってくることも考えられる上、自分たち別動隊の存在を知られてしまっている。
「ゆくぞ」
「応」
 元より他に選択肢はなかったのであろう。
「巻き添えになりたい奴は前に出ろ!」
「な」
 顔を見合わせ天魔武者らが動き始めようとするより早く、助走をつけて千衛蔵が跳躍し、驚きの声をあげた鉢屋衆の上から千衛蔵の身体は降って来るのだ。これはプロレスでトペ・スイシーダと呼ばれるダイブ技の変形させたもの。だが、破壊力は喰らった相手の生死を考慮していなかった。
「ごべばっ」
「おらぁッ」
 下敷きになった天魔武者の装甲が砕ける音がし、オーラを床に叩きつけるようにして千衛蔵が転がると歪められた空間から飛んできた矢が千衛蔵のそれまで居た場所を通過する。
「まずは一体か」
 だが、最後の力を振り絞っての反撃だったのであろう。身体の半分砕けた天魔武者は大弓を片手に既にこと切れており。別動隊だけあって天魔武者の人数は少なく一体欠けた意味は大きい。
「あちらに抜けた分は一人で大丈夫そうだな」
 侵入経路を想定して迎撃に回るつもりだった長巻は千衛蔵の戦いを目撃すると元来た道を引き返してゆく。
(別動隊があれで最後とは思えない。そこは俺たちでなんとかするしかないのだろうな)
 正面は正面で戦っている味方が居るのだ。
「戦法を変えてきたわね」
 その正面で戦ってくる味方の一人、姫恋は苦い顔で敵群れを見ていた。数を頼みにしての突破が叶わないことでこの戦場を離れ別動隊として動こうとする天魔武者が出るのは初めてのことではない。長巻が気づいてこの戦場を離れて以降も散発的に現れ、姫恋はその対処に奔走させられていた。
「此処から先には行かせない!」
「ぎゃああっ、く……そ」
 離脱する鉢屋衆を最優先で狙われ、無理に離脱しようとすれば無防備な側面や背中を晒して人形に討たれ、結果として天魔武者の数は減ってゆくわけだが、それでも鉢屋衆の繊維は衰えない。
「おおおおっ」
「主君たる濃姫の覚悟を汲んで、その上で濃姫を助ける為に命に代えても千早城を破壊しようとする、だからこそ最後まで諦めることはない……その忠義、見事だぜ」
 咆哮を挙げて突っ込んで来る敵の姿を見据え晶は称賛しつつ魔晶剣を構えなおす。足元はとうに天魔武者の躯で埋まっていた。
「だが、その戦意も忠義も、テメェらの命ごと叩き斬ってやる! 悪く思うなよ!」
 宣言の直後、転がる鉢屋衆の躯が爆ぜた。いや、正確にはそれ程の勢いで蹴り飛ばされたのだ。躯を蹴散らして突っ込む先に居るのは先ほど咆哮を挙げた天魔武者。
「ぎゃあっ」
「ぐわっ」
「うぐっ」
 まさに先陣を切る形で振り下ろす魔晶剣はその身を両断。勢いのまま近くに居た他の鉢屋衆らまで斬り捨てて。
「姫さ……」
 崩れ落ちる天魔武者の手から大弓と矢が零れ落ちた。
「千早城は守り抜くわ」
 もはや動くことのなくなった天魔武者から姫恋は視線を切ると、生き残りの天魔武者の方へと目をやった。
「私達の未来のためにもあなた達にけるわけにはいかないよね!」
 召喚された人形たちが一斉に武器を天魔武者へと向け、銃弾と砲弾が嵐の如く浴びせかけられる。犠牲も厭わずただひたすらに千早城を破壊せんとした鉢屋衆たちが壊滅したのは、それからしばらく後のことだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

城取合戦は始まった。
千早城側の防衛については、別動隊への対応に関しても仲間が駆けつけてくれている、後は任せて大丈夫そうか。
一方で、その様子を濃姫が知る前に話をしたい事もある。
敵地で先陣を切ってくれた仲間に続き、俺もまた稲葉山城へと攻め入ろう。

先行する仲間に感謝しつつ、【パラドクス通信】で状況を確認しながら救援機動力で急行し、
タイミングを読みつつ【先行率アップ】で参戦、『クイックアサルト』のパラドクスを使用する。

異空間から取り出した鋼糸を高速で放ち、敵を死角から絡め取って【命中アップ】、
反撃の旋刃の構えで高速回転する敵の動きをも利用して、敵を締め上げ切り裂いていく。

仲間のお陰で敵数が既に減ってはいるものの、まだ複数、
千早城の時と違って地の利は敵にあり、勿論油断はできないだろう。
だが負ける気は毛頭ない。
躱しきれぬダメージがあろうとも【グロリアス】も使って回復しつつ、
ここまで仲間と重ねた効果を最大限に活用しながら、
濃姫達にディアボロスの戦いを見せつけるべく、怯む事無く戦おう。


「千早城側の防衛については――」
 ディアボロス専用の小型無線機のおかげで稲葉山城内の文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)にもある程度千早城側の戦況は把握できていた。
「後は任せて大丈夫そうか」
 最後の連絡でそう判断した雪人は天守閣へと向かう。千早城の戦況を濃姫が知る前に会話しておきたいというのもあるが、天守閣もまた味方と濃姫の護衛の天魔武者が刃を交えている筈なのだ。
「こっちだな」
 迷うことなく廊下を進み、上階へと上ってゆく。救援機動力を用いれば天守閣へたどり着くのは造作もない。そもそもこの城の主がディアボロスたちを引き付ける為に戦力の殆どを攻勢に回していることを鑑みれば侵入を阻むものは殆ど存在しなかったかもしれないが。
「っ」
 仲間への感謝を胸に突入した天守閣でまず感じたのは冷たさ。おそらくは敵味方での攻防の名残であろうと理解するより早く、倒れて動かぬ重装甲の天魔武者らの姿が視界に入り。
(さすがにこっちの敵は健在だね、まだ複数)
 仲間のお陰で数が既に減ってはいるものの倒し切れていないことも把握していた雪人は驚かない。異空間へつながる穴へ手を突っ込むと、真っすぐ飛び出さず横に折れる。同時に視認した天魔武者の死角に回り込む為だ。
「ぐっ」
「ぐえっ」
 そのまま鋼糸を放つ時も声一つ出さず、声を発したのは絡み取られた大鉞衆らのみで、雪人は敵を捕らえた鋼線を無言で引く。
「ぬうううっ」
 三体ほどの天魔武者が鋼糸に切り裂かれるが、重装甲ゆえか意地か、膝をつくにとどまった大鉞衆は大鉞を地面と水平になるように構え、大鉞のロケットブースターを稼働させると空間を歪ませながら回転を始めた。爆発的な速さで回転は高速と言える域へと到達し。
「「おおおおおっ!」」
 鋼糸を巻き込みながらの高速回転で振るわれる刃は距離を無視して雪人に襲い掛かる。
「わざわざ自分から絡み取られ、締め上げられてくれるなんてね」
 ある意味で雪人の予想を超えてはいたが、鋼糸による高速の一撃をそう何度も耐えられないと見て己を捨て駒としたのであろう。
「あ奴らには負けられぬ! 喰らえい!」
「く」
 自身で巻き込む鋼糸によって幾分鈍化した回転ではあったが、意志で補ったとでもいうのか。躱しきれず雪人の身体を大鉞が切り裂き。
(千早城の時と違って地の利は敵にあり、勿論油断はできないとは思っていたけど、これほどとはね)
 加えて味方のお陰で天魔武者の数は減ってはいるものの、手負いの者を除いてもまだ複数の敵が雪人の視界には存在した。
「だが負ける気は毛頭ない」
「がはっ」
 手傷を負うなら、癒しつつ戦えばいいだけだった。栄光ある戦いは雪人が負ったばかりの傷を癒し始め、傷ついた大鉞衆は鋼糸によって分割されると天守閣の床へ散らばった。
「見ているといいよ、これが俺たちの戦いだ」
「うぐっ、おのれ!」
 雪人の鋼糸に怯む大鉞衆は存在しなかった。濃姫を含む残存した天魔武者へ向けられる視線へ吠えた大鉞衆の一体は、鋼糸に絡められようと既に果てた仲間同様一矢報いんと大鉞を振り回し、傷を作ろうとこれを癒しつつ雪人は鋼糸で天魔武者を絡め捕り刻んでゆく。
「むね……ん」
 雪人の血で汚れた床に上半身のない大鉞衆が倒れ込んだのは戦いがしばらく続いた後のこと。横に転がった上半身は片腕がなく、大鉞も手放していて。周囲にも何体かの天魔武者が倒れ伏している。
「さて」
 上げる顔の動きが緩慢になるのは激闘を鑑みれば仕方なきこと。雪人の視線の先にはジェネラル級天魔武者『濃姫』が確かに存在していた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!

文月・雪人
少し前まで濃姫は
家康が自分を見捨てずに美濃国を放棄させると確信していた
それは戦国覇王徳川家康の中に
織田信長の意志が消えずに残っていると認識しているのではないだろうか

その上で濃姫は信長の為に命を懸ける覚悟でいる
だからこそこの先の偉業を成し遂げるのは
家康でも秀吉でも義久でもなく、織田信長である事を
誰よりも知らしめたく思ってはいないだろうか

故に今は
織田信長の戦略に対する素直な賞賛を伝えよう
想定が正しいか否か反応見つつ判断したい

令制国制度は強固な防衛だけじゃない
大名を競わせる事で戦略は多様化し
王の資質持つ者が見出され
戦国覇王の力は継承された

断片の王が討たれても
その知識と力は絶える事無く継承される
天正大戦国の世が続く限り
信長の意志もまた生き続けていくのだろう

もし仮に安倍晴明が亡命に成功していたら
平安鬼妖地獄変の地も令制国として内包し
更に目覚ましい戦果を挙げれば
その力すら取り込む気でいたのでは?

目指すのは『天下統一』
敵ながら実に大胆で恐ろしい戦略だ

だが俺達も負ける訳にはいかない
濃姫よ、どうぞご覚悟を


「私の護衛を斃しましたか、ディアボロス」
 視線を返した濃姫が倒れ伏した大鉞衆へと目線を落とす。それを文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は見ていた。
「ああ」
 頷く雪人は思っていた、少し前まで濃姫は家康が自分を見捨てずに美濃国を放棄させると確信していた、と。戦国覇王徳川家康の中に織田信長の意志が消えずに残っており、これを濃姫自身も認識していたという推測が理由であり。その上で濃姫が信長の為に命を懸ける覚悟でいるのだとも思っていた。
「あなたほどの相手を討てる機会だからね。美濃国を放棄して自由に動かれる訳にはいかない」
 故に濃姫とのやり取りの中で織田信長の戦略に対する素直な賞賛を伝えるつもりでもあった、ただ。
「私が城を捨てると?」
「ん?」
 濃姫の反応で、違和感を覚える。自分は何か間違えたのでは、と。
「城を預かる者がこれを放棄するなど許されるはずがないでしょう」
「では、今こうして俺たちの前に居るのは、信長の為に命を懸けているからではないと?」
 声に呆れの成分が混じっているのを感じた雪人は焦燥を抑え込み、冷静沈着に問う。
「天下は回り持ちならば、今の断片の王に従うのが天魔武者の本懐です」
 本来、濃姫がディアボロスの質問に答えるような事はあり得ない。濃姫に強さを認められるなり、何らかの意味があると思わせることができれば話は別だろうが。それこそ先に刃を交え強さを認めさせた上でなら幾らか口も軽くなるかもしれない。だからこそ、この時雪人の問いに濃姫が答えたのはおそらく当人が言及した通り雪人が大鉞衆を倒したからなのだろう。
「なるほどな。だが俺達も負ける訳にはいかない。濃姫よ、どうぞご覚悟を」
 とりあえず、想定が正しくなかったことだけは把握して鋼糸を構えなおしたのだった。
善戦🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【書物解読】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

風祭・天
おろ、一番槍もーらいっと☆
とは言え、奇襲でもないから大将を前にしたら斬りかかる前に名乗る方が戦国っぽい? っぽいよねー☆ ってことで…風祭天。御首頂戴仕る!!

さて、ソロ充ってわけにもいかんし他の人とは【パラドクス通信】を使ったりしながら攻撃の連携をしたりすんよー☆ 後、復讐者しか勝たん、ってことで士気を【勝利の凱歌】でテンアゲしたりね☆

んー…超高速で複雑な軌道な斬撃かぁ。ある程度は【未来予測】で軌道を見ながら驀直去で弾きつつ、刀を大小駆使して受けんと危険が危なそうだねー☆
…で、反撃に関しては弐式抜刀だよ☆ 継戦とかもあるしフルで残留効果を活かしつつ、攻撃をギリギリで回避してからのレベチな一撃喰らわしてやんよー☆

あ、そだ。濃姫様はパなく美人でやばば案件だけど☆
蝶のデザインとか雅だし、パなく美人っぽくはあるんだけれど…天魔武者の美人度基準がガチのマで分からん件。濃姫様が自分の推しポイントとか教えてくれたりは…もうちっと戦闘頑張らないとダメかにゃー☆


加賀・硯
連携アドリブ歓迎

濃姫、ですか
最終人類史では織田信長の正妻で子はいなかったと資料を見ましたね
先代の断片の王の正室でありながら夫の傍におらず、この美濃国の大名をやっているとは
尾張にいるという織田信忠や伊勢で討たれた織田信雄のことをどう思い、織田による断片の王継承が出来なかったことをどう思っているのか気にはなりますが
なにはともあれ、歴史的にもこの美濃を取るのは天正大戦国によって大きな意味があるはずです

帰蝶の輝翼には【陰陽結界陣】で対抗します
照らしたものを焼き尽くす光を放つ赤い光翼、四縦五横の格子の九字を唱え切ることで陰陽術の結界で濃姫を包み閉じ込めます
ないとは思いますが、灯台のようにこの稲葉山城の天守閣から光が漏れて遠くまで照らして大惨事になっては困ります
完全とはいかなくとも結界内に光を封じて陰陽五行の五行相剋で弱め浄化してみせます!
並のジェネラル級を越えるという濃姫を封じ込めきれるとは思えませんが、全力を尽くします!
しかし、この並のジェネラル級を越える力はやはり信長の正室だった故でしょうか?


「おろ、一番槍もーらいっと☆」
 そう、味方はまだ武器を構えなおしただけ。だからこそ意外そうに瞬きしつつも風祭・天(逢佛殺佛・g08672)は味方の横を抜けて前に進み出た。
(とは言え、奇襲でもないから大将を前にしたら斬りかかる前に名乗る方が戦国っぽい?)
 もっともそのまま斬りかかるのもどうなのかと考えてしまった結果。
「っぽいよねー☆ ってことで……風祭天。御首頂戴仕る!!」
「そうですか、出来るものであればやってみると良いでしょう」
 自己解決した天の宣言にジェネラル級の天魔武者は応じた。
「濃姫、ですか」
 ポツリ零したのはこのやり取りを見ていた、加賀・硯(男装の麗人陰陽師・g01636)。
(最終人類史では織田信長の正妻で子はいなかったと資料を見ましたね。先代の断片の王の正室でありながら夫の傍におらず、この美濃国の大名をやっているとは)
 記憶を掘り起こしながら濃姫を見つめ。
(尾張にいるという織田信忠や伊勢で討たれた織田信雄のことをどう思い、織田による断片の王継承が出来なかったことをどう思っているのか気にはなりますが)
 硯なりに興味を覚える点はあろうとも、そこはもう戦場だ。まして視界の中でもう天は動き出していた。
「行くよー☆ 復讐者しか勝たん」
 ソロ充ってわけにもいかんし、と他者との連携を考えていた天からすると近くに味方がいてくれたことはありがたい。周囲に響き渡る歌声に勇気を奮い起こされて納刀したまま天は濃姫へ距離を詰めてゆき。
「人の心は知られずや――!!」
「なるほど、では」
 先に動いたのはどちらであったか。「後の先」に特化された抜刀術を扱うが故、距離を詰めたのと裏腹に天が刀を抜いたのは遅い。まるで相手に備えた様子もなく隙だらけで構えたとは言えない様の天が抜刀したと思った時、もう濃姫も手にした薙刀の光刃を超巨大化させその場にいなかったのだ。
「んー……超高速で複雑な軌道な斬撃かぁ」
 棒立ちでこそなくとも八方破れに陥ったが如き状態を見れば、ポツリ零す様子と相まってぽけっと天井を仰いでいるようにしか少し離れた位置の硯には見えなかったかもしれない。突如、天を守るように虚空へ陰陽太極図が発現したことで高度な攻防のさなかであることを知ることとなったが。
「わ、ホントに危険が危ないっぽい?!」
 弾いたはずの陰陽太極図は衝撃を殺しきれず、むしろ何処ならば防がれるのかを確認でもしているかの様に超高速で複雑な軌道を宙に描く濃姫の斬撃が立て続けに天を襲う。
「避ける場所すら与えないとかマジ容赦なくない?」
「全力をもってお相手すると決めていましたので」
 本来、必要最低限の回避から反撃へ神速で繋げる筈の天が反撃へ移らせてすら貰えない縦横無尽の斬撃の数々の合間、薙刀の一振りに濃姫が言葉を添え。
「うぐ、ならこっちだって、レベチな一撃喰らわしてやんよー☆」
 多大な不可のかかる陰陽太極図へもう何度目かわからぬ斬撃が触れた直後、天が腰に佩く刀を抜いた。
「ほい☆」
「っ」
 着物型多層装甲の表面へ一直線に切れ目が走り。
「青龍・白虎・朱雀・玄武・勾陳・帝台・文王・三台・玉女!」
 指を剣になぞらえて硯は空中に線を描き九字を唱える。早すぎる攻防に連携をとるにも割り込もうにも他に間がなかったのだろう。
(なにはともあれ、歴史的にもこの美濃を取るのは天正大戦国によって大きな意味があるはずです。ですから)
 濃姫を討つ機会を逃せないというのは硯も同じ。結界に捕らわれた濃姫を陰陽五行の五行相剋が弱らせ、浄化せんとする。
「ありがとね☆ あ、そだ。濃姫様はパなく美人でやばば案件だけど☆」
 礼を言った上で天が思い返すのは、今結界に捕らわれた濃姫の容姿。
「蝶のデザインとか雅だし、パなく美人っぽくはあるんだけれど……天魔武者の美人度基準がガチのマで分からん件」
 ついでに言うならば天からすると、戦いでは超高速で移動を続けていたこともありまじまじ容貌を観察する時間もあまりなくて。
「濃姫様が自分の推しポイントとか教えてくれたりは……もうちっと戦闘頑張らないとダメかにゃー☆ あ」
 首を傾げた直後、陰陽太極図ごしの一撃で天の身体が宙に舞う。
「っ、力を弱めたはずで……青龍・白虎・朱」
 即座に九字を唱えようとする硯が視界に捉えたのは、宙に浮かぶ濃姫が背部の赤い光翼から周囲一帯を照らす強烈な光を放つ瞬間。何もかもを光が塗りつぶし、それはすぐに消えて。
「うっ、並のジェネラル級を越えるという濃姫を封じ込めきれるとは思えませんでしたが……これは」
 よろよろと起き上がった硯は眼に飛び込んで来た光景へ目を見開く。天守閣にはいくつも護衛であった天魔武者の躯が転がっていた筈だった。それが、ほぼ影も形もない。
「しかし、この並のジェネラル級を越える力はやはり信長の正室だった故でしょうか?」
 ポツリ呟き向ける視線の先で濃姫はゆっくりと床に降り立った。
善戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!

野本・裕樹
この戦いにおいて一つ疑問に残っている事があります。

美濃国での戦いが開戦した当初、塹壕による防衛陣地が展開されていました。
あの塹壕はまるで時代を先取りした様でした。

そして稲葉山城へと向かう途上、迎撃の天魔武者は一般人を利用し人質作戦を行おうとしていました。
『圧政』により力を得る天魔武者らしくない動きと言わざるを得ません。

敢えて断言させてもらいます。
『濃姫』、貴女の背後に間違いなくTOKYOエゼキエル戦争の残党が居た筈です。

それが今回の城取合戦において全く姿を現さない、恐らくは本格的に戦いが始まる前に逃げたのでしょうが。
貴女には『TOKYOエゼキエル戦争の残党が何処へ向かったのか』を教えて欲しいです。

何を馬鹿な話を、と思うでしょう。
しかし千早城を破壊する為、天正大戦国の為に自らを囮にするような真似をする貴女なら。
貴女が齎す情報次第で今後のディアボロスの進路を左右させ、天正大戦国の態勢を整える時間を稼ごうとするのではありませんか?

答えを聞かせて貰えるなら礼を。
後は武器で語り合いましょう。


「これが……」
 繰り広げられた敵味方の攻防。濃姫に挑んだ味方に無傷の者は居らず、濃姫もまた着物型多層装甲の表面に傷を作られてはいたが、深手と言うには遠い。並のジェネラル級を越える戦闘力を有すと言う時先案内人の説明に嘘はなかったのであろう。ただ、この攻防を見て尚、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)には抱き続けている疑問があった。
「疼ぐ未来を、『蛇花』」
 にもかかわらず最初に発したのが問いではなかったのは、先に言葉を交わした味方への濃姫の反応を知ったから。先に刃を交え強さを認めさせた上でなら問いに応じてくれるかもしれないと知ったから。裕樹が鞭状に振るった蛇花は妖気で操作され、濃姫の回避先を予想してそこへと刃を「置いて」ゆく。
「っ、そこにも居ましたかディアボロス」
 ただ、攻撃をしたならば濃姫が反撃に転ずるのも道理。浮かびあがった濃姫の背部、赤い光翼から放たれた強力な光が何もかもをその中へと消し。
「うっ」
 光が消えた後の天守閣で裕樹はよろめいた。濃姫と交わすつもりだったのは、言葉。本格的に戦うつもりで戦闘にまで思考を割いていなかった裕樹には互角以上に戦うことなど能わず、一般人や非クロノ・オブジェクトならば光を浴びたと認識する前に焼滅してしまう破滅の輝きの被害を軽微で留めることもまた不可能だったのだ。
「美濃国での戦いが開戦した当初、塹壕による防衛陣地が展開されていました。あの塹壕はまるで時代を先取りした様でした」
 それでも立っていた裕樹は、唐突に口を開く。再び仕掛けてくると思ったのか、濃姫は裕樹が最初の数音を発した直後こそ僅かに反応したが、それだけで。
「そして稲葉山城へと向かう途上、迎撃の天魔武者は一般人を利用し人質作戦を行おうとしていました。『圧政』により力を得る天魔武者らしくない動きと言わざるを得ません」
 言葉を続け、裕樹はただ濃姫を見据え。
「敢えて断言させてもらいます。『濃姫』、貴女の背後に間違いなくTOKYOエゼキエル戦争の残党が居た筈です」
 裕樹は指摘し、更に言葉を続けるつもりだった。
「断片の王となった家康様から紹介された者達ですね」
 それより早く濃姫が返さなければ。
「ええ。その者たちが今回の城取合戦において全く姿を現さない、恐らくは本格的に戦いが始まる前に逃げたのでしょうが」
 ちらり城の外に視線を投げて、裕樹は濃姫へ向き直る。
「貴女には『TOKYOエゼキエル戦争の残党が何処へ向かったのか』を教えて欲しいです」
 そして尋ねる裕樹へ濃姫は何の反応も見せず。
「何を馬鹿な話を、と思うでしょう。しかし千早城を破壊する為、天正大戦国の為に自らを囮にするような真似をする貴女なら」
 沈黙する濃姫へ裕樹は更に言葉を重ねて問う。
「貴女が齎す情報次第で今後のディアボロスの進路を左右させ、天正大戦国の態勢を整える時間を稼ごうとするのではありませんか?」
 されど、答えは返らず。濃姫は薙刀を構える。先ほどの攻防だけ裕樹ではこれ以上言葉を引き出せなかったのか、あるいは裕樹の言う時間稼ぎに価値を見出せなかったのか。
「……そう、ですか。では、後は武器で語り合いましょう」
 これ以上の会話は不可能と見て、裕樹も応じるように蛇腹刀を構えるのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【未来予測】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

西堂・千衛蔵
圧政に苦しめられてきた美濃国の罪もない人々のために、戦いを早く終わらせるつもりだった
今でもそれは変わらない
しかし、濃姫の作戦と鉢屋衆の戦いぶりの中に死を恐れない覚悟を見て、自分はこのジェネラル級と全力で戦いたくなっちまった
「『竜燈鬼』西堂千衛蔵、推して参る!」

城をも両断するという斬撃をまともに食らったらそこで終わりだろう
つまり勝負は一度だ
眼を閉じて合掌しながら前進していく
「どうした? どこからでもかかってこい!」
不思議なもんで、露骨に無防備になられると却って疑いが生まれて動きが鈍るらしい
これを「空城の計」と呼んでいたのは……赤煙だったか?
満更ハッタリだけでもない
目にも止まらない速さなら、見ようとしなければいいんだ
兎も角、【未来予測】を頼りに濃姫が自分を両断する直前の瞬間を図り、異形巨大化した腕で貫手を突き込むぞ

相打ち上等
鉢屋衆に感化されたわけじゃないが、どっちにしろ自分一人の攻撃じゃ終わるまい
後に続く仲間のために、残留効果だけは残してみせる


ヴェルチ・アリ
…かっこいいよなぁこっちのメカ。なんというか…ゾルダートやオートマタとは、また違った感じの。あぁいやいやすみませんそうじゃなくそうじゃなくて!遅れてすみません!ただ、火炎を使うのが相手ってんなら…ちょっとは、ウチも役に立つはずなので!


【火炎使い】を使い、相手の炎を超える火炎をもって呑み込み、焼き払う。
【未来予測】と【飛翔】を使い、相手の攻撃を回避することを優先する。

いやもうほんとかっこいいな!?つーかなにその熱線!?薙ぎ払えってレベルじゃなく周囲を一気に照らして焼却とか熱量やばいんですけど!なんかこう、仕組みを一部でも解明できねぇかな!?ダメ?ダメか!じゃあせめて自分の強さのアピールポイントとか…!それもダメか!ですよね知ってた!

…ただまぁ。火炎だけは、生憎、負けられないし、負けるわけにいかないんだよ。火炎の槍を作り出し、振りまわり、薙ぎ払う。爆炎をもって、こちらも光を迎え撃つ。

…寄越せ。お前の、その炎を。


アドリブ、絡みを歓迎します。


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

仲間のお陰で濃姫の戦い方も少しずつ見えてきたね。
濃姫が強敵なのは間違いない。
だからこそ、ディアボロスはディアボロスの戦い方を。
皆で効果を積み重ねつつ、
【パラドクス通信】で仲間と連携しフォローし合って戦いたい。

【先行率アップ】で『光明一閃』のパラドクスを使用、
高めた観察眼と洞察力で敵味方の動きを読み、攻略の糸口を掴む。

敵の圧倒的な攻撃で此方の動きが抑えられる前に、何とか刃を届かせたい。
無数の蝶型ビットは厄介だが、威力を分散している側面もあるだろうか。
反撃のビームや爆撃を全て躱すのは難しくとも、
使える範囲で【未来予測】も使って致命傷だけでも避けて、
狐雨の傘を盾にしつつ一気に距離を詰める。
雪月花の刀にパラドクスの力を込めて、
【能力値アップ・命中アップ】で斬りつけて、
これまでに仲間の付けた傷口を更に広げて、
【ダメージアップ】な攻撃としていこう。

攻撃後も油断なく態勢を整えて次の攻撃へ備える。
少量だとしても【グロリアス】の回復も有り難い。
戦いは続く、まだまだ倒れる訳にはいかないさ。


八百陣・葵漆
大胆な策略を取れる知能と度胸
そして並のジェネラル級を超える戦闘力
厄介な敵であるけれど、逆に倒せば天正大戦国の戦力をそれだけ削れるという訳だね

ここは『五里霧中の計』が良さそうかな
自作の絡繰り兵器で濃い霧を発生させるよ

光ならば霧で拡散する
『帰蝶の輝翼』を無効化までいかずとも
相当に減衰させることは出来るだろう?

光を集中させられる可能性も考えて
『アイテムポケット』から案山子(絡繰りの折り畳み式)を取り出し
ダミーとして霧の中に立てておくよ

お互いの視界を封じる濃霧だけれど
行動の解析、先読みで濃姫の位置はだいたい推測できるね
まあ、そもそも『完全視界』を使えばすべてお見通しさ

位置を常に移動しつつ
霧の中からボウガンや爆弾の投擲等で攻撃して
確実に敵を削っていくよ


「……かっこいいよなぁこっちのメカ」
 味方と対峙するジェネラル級天魔武者。その容姿にヴェルチ・アリ(GE-■■・SOL■■×××・g03614)の口からは思わず声が漏れていた。
「なんというか……ゾルダートやオートマタとは、また違った感じの」
 尚も視線を注ぎつつ唸る中、味方から非難の視線でも受けた気がしたのか。
「あぁいやいやすみませんそうじゃなくそうじゃなくて! 遅れてすみません!」
 慌てて謝罪を始めつつヴェルチは火炎放射器の先端からちょろりと炎を吹き出させ。
「ただ、火炎を使うのが相手ってんなら……こんな風にちょっとは、ウチも役に立つはずなので!」
「なるほど」
 それがただの弁解で終わらぬと見た濃姫はこの時初めてヴェルチへ反応し。
「あれが……濃姫か」
 同じ戦場に立つ西堂・千衛蔵(竜燈鬼・g01901)はヴェルチが濃姫の外見に思う様を口にしている間、少しだけ過去を振り返っていた。
「圧政に苦しめられてきた美濃国の罪もない人々のために、戦いを早く終わらせる」
 そう考えていた自分。無論、これは今でも変わらない、ただ己すら囮とする濃姫の作戦と鉢屋衆の戦いぶりの中に死を恐れない覚悟を見て千衛蔵の内に変化が生じたのだ。
「自分はこのジェネラル級と全力で戦いたい」
 と。そして、今、その機会が訪れようとしているのだ。
「止めてくれるなよ……赤煙」
 いつも首に巻き付けているミニドラゴンは沈黙していた。止めたところで無為に終わると判断したのか、元よりこの場に居る以上、濃姫との戦いは避けられぬからか。
「『竜燈鬼』西堂千衛蔵、推して参る!」
「そんじゃ、行きますよ」
 名乗りと共に進み出る千衛蔵と火炎放射器を構え強く床を蹴ったヴェルチ。
「火炎の扱いには自信がありますんで、まずは見て貰いましょうか!」
 火炎を扱う術は操るべき炎があって初めて真価を発揮する、不足する炎は火炎放射器が供給することで濃姫を包み込むように炎の壁を作り出し。
「どういうつもりです?」
 炎の向こうから困惑の声が返って来たのはそれがパラドクスでも何でもなかったからだろう。逆説連鎖戦であることを鑑みれば、これ単独ではさした効果もなく濃姫に反撃の機会を献上するに等しく。
「良いでしょう、それが望みなら……光の中に消えなさい」
 だからこそ困惑を覚えこそしたものの、炎の向こうで浮かび上がった濃姫背部の赤い光翼が徐々に光を強めてゆく。
「いやもうほんとかっこいいな!? つーかなにその熱線!? 薙ぎ払えってレベルじゃなく周囲を一気に照らして焼却とか熱量やばいんですけど!」
 一息にそこまで言い切るのは才能だろうか。放たれヴェルチ自身を焼滅せんと迫るは、破滅の輝き。
「なんかこう、仕組みを一部でも解明できねぇかな!? ダメ? ダメか! じゃあせめて自分の強さのアピールポイントとか……! それもダメか! ですよね知ってた!」
 とジタバタしつつどこまで言葉を発せたか。近しい未来を見ることが出来ようと、空を飛んだとて空間を歪めて両者の彼我を無意味とする濃姫の反撃を回避するのは不可能と知れただけ、ただ。
「……ただまぁ。火炎だけは、生憎、負けられないし、負けるわけにいかないんだよ」
 だから、ヴェルチは自分から光の中に飛び込んだ、火炎放射器を手放した両手に炎で作り上げた槍をそれぞれ生み出しながら。
「……寄越せ。お前の、その炎を」
 叩きつけた炎の槍が爆炎を生じ、光を迎え撃ちながらその中にヴェルチの姿が消え。
「う、ぐ……」
 焼けただれながらの身体が傾ぐ。相殺を狙ったとしても相手は並のジェネラル級を越える戦闘力の持ち主、力負けしたのはヴェルチの方だった。
「何か策があるのかと思いましたが、杞憂」
「ま、だ」
 だが、光の中で焼かれながらヴェルチは再び両手に炎の槍を作り出して。
「炎よ、焼き払え!」
 光の中で炎が爆ぜた。
「先を行かれちまったな」
 物陰から出た千衛蔵は若干の不本意さを滲ませつつも瞑目すると両手を合わせた。
(城をも両断するという斬撃をまともに食らったらそこで終わりだろう。つまり勝負は一度だ)
 故に千衛蔵は奇策に出た。
「これは」
「どうした? どこからでもかかってこい!」
 濃姫からすれば反撃を誘い飛び込んできた相手の次が眼を閉じて合掌しながら進んで来るのだ。挑発されようと想定外をついて来るのではと警戒するのは無理もなく。
(不思議なもんで、露骨に無防備になられると却って疑いが生まれて動きが鈍るらしい。これを「空城の計」と呼んでいたのは……赤煙だったか?)
 困惑に漏れた濃姫の声に瞼の裏の闇の中、千衛蔵は過去を振り返り。
「大胆な策略を取れる知能と度胸、そして並のジェネラル級を超える戦闘力」
 濃姫へ向かい進んでゆく中、口を開いたのは八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)。
「厄介な敵であるけれど、逆に倒せば天正大戦国の戦力をそれだけ削れるという訳だね」
「そうだね。そして、仲間のお陰で濃姫の戦い方も少しずつ見えてきた」
 葵漆の言を肯定しつつ鋼糸を手に文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は濃姫と千衛蔵を見つめていた。
「何もなければ、僕もすぐに動いていたところだけど」
 それでは千衛蔵が何かあるように見せかけて無防備で濃姫を警戒させているのを邪魔してしまう。故に雪人と葵漆は見守っていたのだ。
「纏めてかかってくることも出来るというのに、これは――」
 そして動かぬことが千衛蔵へ何か策があるという裏付けとなり、援護となって濃姫へ更に裏を疑わせる。
(満更ハッタリだけでもない。目にも止まらない速さなら、見ようとしなければいいんだ)
 などと千衛蔵が瞑目する理由が対応できない視覚に頼ることを捨てただけだと知る由もない。
「どうした? 来ぬか、ならば!」
 既に間合いの内に入り声を発した千衛蔵が腕を引き絞る。鬼の血は抜き手の形を作った千衛蔵の腕を異形巨大化させ。
「くはっ」
 繰り出した千衛蔵の指が着物型多層装甲を砕き、内部に潜り込む。奇しくもそこはヴェルチが炎の槍を当てたのと同じ場所だった。
(相打ち上等)
 直後の光景が見えていた千衛蔵にはもう理解っていた。
(鉢屋衆に感化されたわけじゃないが)
 どちらにしても自分の攻撃だけで終わりとはならない。そう確信した千衛蔵の身体が急速に引っ張り上げられ、濃姫を貫いていた腕が抜けた。光翼とスラスターを併用した急加速で振り落とされた千衛蔵を襲うは超巨大化した薙刀の光刃。
「これが、濃姫か」
=================================
 光刃故に出血はない。両断されんほど深い傷。『西堂・千衛蔵(竜燈鬼・g01901)は重傷を負った』が崩れ落ちた時にはもう、仲間たちが動いている。
=================================
「……見えた、進むべき道はこの先に!」
 室内にも関わらずさした丈夫な和傘は盾の代わり。月の様に鋭い白銀の刀を隠した格好で繰り出すは仲間の犠牲を無にせぬ一撃。鋭い観察眼と洞察力が読み取った相手の本質から、濃姫がこう動くことまで織り込み済みだったのだろう。
「く、あ」
 千衛蔵を斬り捨てることで出来た僅かな硬直をついて雪人の振るう一太刀は千衛蔵の穿った傷を斬り広げ。
「っ」
 その傷口から転がり出たのは蝶型の攻撃端末だった。
「距離を詰める為の盾代わりだったんだけどね」
 雨ほどやさしくないビームの雨が雪人の姿を呑み込まんとし。
「そうはさせないよ」
 絡繰り兵器によって発生させた濃い霧が濃姫の元に押し寄せる。
「光ならば霧で拡散する――」
 それがただの霧であれば、気休めにもならなかったかもしれない、だが。
(そして、お互いの視界を封じる濃霧だけれどあちらは僕だけを気にしてはいられないからね)
 霧の中で小細工をした葵漆は、霧をいくつものビームが貫いて来る方へと矢をつがえたボウガンを向ける。
「視界を潰され、何もわからないまま……これを喰らうといい」
「っ」
 確かに何かへ突き立つ音を葵漆の耳がとらえ、直後に霧を割って現れたのは、脇腹を押さえた雪人。
「致命傷は避けている。戦いは続く、まだまだ倒れる訳にはいかないさ。それよりも」
 何か言う前に答えた雪人の言葉の先を察し、霧の中に放り出したダミーに濃姫が騙されることを願いながら葵漆は床に身を伏せる。破滅の輝きが何もかもを焼滅せんと広がったのはこの直後だった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【命中アップ】がLV4になった!

シル・ウィンディア
アンゼリカさん(g02672)とコンビで行くよ。

流石に強いね…。
でも、わたし達だって激戦を乗り越えてきたんだから。
だから…。全力全開で行かせてもらうよっ!
それじゃ、シル・ウィンディア、行きますっ!!

世界樹の翼type.Aを構えて高速詠唱を開始。
最初っから全力で…。
全力魔法の十芒星精霊収束砲を真正面から撃つよっ!

…撃ちつつ、パラドクス通信でアンゼリカさんに通信を。
今のうちに接近しての一撃をお願いっ!

攻撃を仕掛けつつ、大型砲撃が目くらましになればそれでいいからね。

敵パラドクスや反撃は、自身のパラドクス発動時に発生する光の翼で体を覆って防御を行うよ。
ガードアップを用意してよかった…。
ただでさえ強いジェネラルなんだから、防御面も見ないとね。

ディフェンスはアンゼリカさんをWIZで指定。
簡単には攻撃を通してあげないんだからっ!

しかし、ほんとに強いなぁ~。
全力で仕掛けているんだけどね…。

…まだ届かないのなら、届くまで、全力を越えてまでやってみるよ。
ディアボロスはしつこいんだからねっ!


アンゼリカ・レンブラント
相棒のシル(g01415)とコンビで共に戦うよ

敵ながら見事な強さ、そしてある種の気高さを感じる姿
まさに強敵だね
でも必ず私達は貴女を乗り越えてみせるから!

ダッシュで駆け濃姫の隙を窺い
シルからパラドクス通信を受けた後、彼女の必殺の一撃に重ねるよう
踏み込んで私の最大火力の光焔剣を振るう
出し惜しみを考えずに全身全霊を叩き込むよ
私のありったけ、受け取れーっ!

濃姫の反撃の超巨大化光刃は、
盾と障壁でしっかり受け、光焔剣でも受け流し一撃離脱
再度仕掛ける機を窺い、友と動きを合わせ攻撃をしていくよ

超巨大な光の武器……その戦い方は私も同じだよ
ジェネラル級のパワーに及ばなくても、技量は遥か上
そして私の身を満たす奪還の志と友の絆は限界突破の力を私にくれるんだ!

己と友を鼓舞する言葉をあげつつ、何度も攻撃を繰り返していくよ
POWで積極的にシルにディフェンスを行い、
反撃の機会を得て痛撃を入れる

濃姫の強さ、まさに彼女自身が城と呼ぶべきものかな
望むところ、攻城戦をしっかり完遂してみせる
《神焔収束斬》よ、最大まで輝けぇーっ!


「流石に強いね……」
 光が晴れれば、傷つき横たわる味方の姿。その向こうに浮かぶ濃姫の姿を見てシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)の口から声は漏れた。
「敵ながら見事な強さ、そしてある種の気高さを感じる姿。まさに強敵だね」
 思わず唸るアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)はでもと頭を振る。
「必ず私達は貴女を乗り越えてみせるから!」
「そうだよ! わたし達だって激戦を乗り越えてきたんだから」
 これまでを根拠にシルは力強くアンゼリカの言葉に頷き、言葉を紡いで。
「だから……。全力全開で行かせてもらうよっ!」
「いいでしょう」
 宣言に応じた濃姫の身体には穴が一つ穿たれたまま。仲間たちが負うた傷の代価から装甲の欠片が落ちて床で音を立て。
「それじゃ、シル・ウィンディア、行きますっ!!」
 シルが名乗りを上げた時、アンゼリカは駆け出していた。浮かんでいた濃姫の身体が静から動に移行したのもほぼ同時。白銀の長杖を構えて高速で詠唱を開始するシルの視界内で目まぐるしく動く敵味方。藍鉱石の蕾が鏤められた杖頭はただ一点に向いて。
(最初っから全力で……)
 相手が格上、強者であることを最初から理解しているが故に出し惜しみはなく、単独で仕掛けることもない。よって、これは布石だった。
「世界を司る六界の精霊達よ、宇宙に集いし天体の守護者達よ、過去と未来を繋ぐ時よ、集いて力となり全てを撃ち抜きし虹光となれっ!」
 杖の先に濃姫が重なった瞬間、展開される魔法陣が束ねた光を増幅させてゆく。六つの属性がぶつかった際に生じる消滅エネルギーが純魔力エネルギーとなったもの。増幅ののちに収束して尚太い光を放つ反動に備えシルの背には大型の一対の光の翼が発現していた。
「アンゼリカさん、今のうちに接近しての一撃をお願いっ!」
 出現する小型通信機に両手で杖を握り締めて半ば叫び。
「裁きの光と共に輝け、生命の焔よ!」
 空の手で走るアンゼリカの手の中に魔力とオーラで構築された光の巨大剣が出現する。
「そう、でしょうね。でしたら」
 濃姫が右手の薙刀を一閃させたのがこの直後。叩きつけるような一撃がシルのエネルギー砲撃魔法とぶつかって光をまき散らし、そこへアンゼリカが走り込む。
「私のありったけ、受け取れーっ!」
「っ」
 重ねたアンゼリカの必殺剣は拮抗していた光刃と砲撃魔法の均衡を崩し、光刃を弾き散らすにとどまらず着物型多層装甲へ斬撃を刻んだ。だが、アンゼリカに驕りはなく、斬りつけた直後には盾を構えていた。
「アンゼリカさん!」
 その判断はおそらく正しかった。
「ぐっ、まだだよ!」
 構えた盾に強い衝撃を感じ。二撃目は武器で受け流す。 だが、三撃、四撃、五撃。斬撃は縦横無尽に連続する。
「くあっ」
 視認など到底能わぬ。視界の端に赤い何かが映ったかと思えばの身体は跳ね上げられて空にあった。城さえも両断する斬撃を受けてそれで済んだのは盾と障壁のおかげだろう。
「シル」
 攻撃を受け流すのに使った光焔剣を持ったまま相棒の名を呼ぶのは、注意を促す以外何でもない。自身が反撃を見舞われたというのであれば、シルもまた同じはずで。
「簡単には通してあげないんだからっ!」
 跳ね上げられたまま落下途中では巻き込まれても避けられぬと見たのか、シルはアンゼリカの前へ跳び出すように光の翼で体を覆いながら割り込んみ。
「通さぬというのでしたら、あなたから消えなさい」
 濃姫の放つ破滅の輝きがシルの身体を呑み込んで。
「シルーッ!」
 光の中でシルエットになった人影が傾ぎ膝をつく。
「備えておいてよかった」
 アンゼリカの口から安堵の息が漏れたのは、シルの声が聞こえたからか。
「しかし、ほんとに強いなぁ~。全力で仕掛けているんだけどね……」
「それでも私達はまだ戦えるんだ。だよね、シル?」
 よろよろ立ち上がり弱音の零れるシルへアンゼリカは尋ね。
「うん」
「その意気だよ」
 頷いたシルが杖を構えて、相棒を鼓舞しつつアンゼリカも魔力とオーラで光の巨大剣を再構築する。
「……まだ届かないのなら、届くまで、全力を越えてまでやってみるよ。ディアボロスはしつこいんだからねっ!」
「なるほど」
 言い放つやシルが詠唱を開始し、濃姫が薙刀を振うとシル目掛けて突っ込む。
「シル! やらせないっ!」
 シルと濃姫とのやり取り、相棒に濃姫が迫る姿。双方から濃姫の意図を察し、先ほどとは逆に床を蹴ったアンゼリカが両者の間に割り込む。
「うぐっ」
 濃姫の着物型多層装甲へシルの放ったエネルギー砲撃魔法が炸裂し、薙刀の軌道がブレる。
(超巨大な光の武器……すでに見せて貰ったけど、それを扱って戦うという意味では私も同じだよ。そして)
 アンゼリカは生じた隙を見逃すつもりもなかった。
「濃姫の強さ、まさに彼女自身が城と呼ぶべきものかな」
 ならばこれはその城に生じた小さな亀裂だ。
「望むところ、攻城戦をしっかり完遂してみせる! 神焔収束斬よ、最大まで輝けぇーっ!」
「くふっ、ですが――」
 光の巨大剣がその刃が濃姫の着物型多層装甲が内へ沈む。一撃は届いた、だが、濃姫背部の赤い光翼が輝き始め。
「シ」
 振り返ったアンゼリカの視界でシルの姿が強烈な光の中に消える。
「ぐ、あ」
 直後にアンゼリカも障壁越しに凄まじい衝撃を感じて意識を手放した。

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『シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)は重傷を負った』
『アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は重傷を負った』
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大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!

野本・裕樹
この強さ……千早城の破壊に戦力を注ぎ込める訳ですね、得心がいきました。
しかしだからこそ護衛も居ないこの絶好の機会は逃せません。

使う刀は《雷光刀『雷花』》です。
並みの太刀筋では『濃姫』には通用しないでしょう、蛇腹刀から雷光刀へと持ち替えます。
『雷花』の力を最大限……いえ、それ以上に発揮しなければ。
《雷光刀覚醒・迸雷爪》――言葉は不要、征きます!

目にも止まらぬ超高速かつ複雑な飛び回りは【未来予測】で移動先を読み、こちらも攻撃しやすい位置へ移動。
城さえも両断する斬撃はパラドクスの生体電流強化で反応速度を上げ受け流しを狙い直撃を避けようとします。
城を両断する程ですから斬撃の余波など避けきれない部分はあるかもしれませんが受け流しで隙が生まれるようなら即座にもう一撃を狙いましょう。

この美濃国もまた奪還された伊勢国に相当する最終人類史の大地と隣り合っています。
天正大戦国の為に必要な事を成そうとする貴女に負けぬよう、私も最終人類史を護る為に。
十分に言葉を交わせなかった事は残念ですが、貴女を討ちます。


又平・衣玖
連携アドリブ歓迎

これが織田信長の妻、濃姫……なんて強さですかっ
確かにこれなら兄の斎藤義龍を馬鹿にするのも当然ですか、義龍もジェネラル級相応の力はあったと聞きますが自身を比較すれば明確に劣る兄を嘲るのも納得です
ですが、その非情さが敗因です。兄を使い捨てず、連携を取って協力していれば選択肢の幅は広がって此処まで追い詰められることはなかったのはないですか?

強さは認めつつも、この状況に陥ったのは貴女の判断ミスだと揺さぶってはみますが……効果は期待しません
覚悟が決まった彼女にこれで隙が出来ると思いませんから、上手くいけば儲けぐらいです

すべてを焼滅させる破滅の輝き、ですか
スカートを捲り脚からスペルリボルバーを抜き放って禁術の極光を限界まで収束して、すべてを撃ち貫き滅ぼす光の魔砲【フォビドゥン・レイ】を撃ち放ちます!
私の禁術が濃姫の輝きに劣ろうと、全周囲攻撃と一点集中収束砲なら撃ち貫けるはずです!
勿論、それだけで倒せるとは思いません。ですが、私には頼りになる仲間がいます!
私の攻撃は無駄にはなりません!


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

油断なく戦況を確と読みながら、
目を赤く染め、額に2本の赤い角を生やして、ネメシス形態へと変身する。

信長が改竄し導いてきた天正大戦国の世界。
その成り立ちを王の隣で見てきただろう濃姫は、
挑む俺達ディアボロスの事をどう評価するのだろうか。
いや返答は必要ない、実証あるのみだ。
関ヶ原を制した者が天下を制す。
今こそ濃姫を倒し、この美濃の地を制しよう。
そして孰れは天正大戦国の全土を制し、世界を制し、全ての歴史を奪還する。
ディアボロス風情がと笑いたければ笑うといいさ、それでも必ず実現してみせよう。
人々に託されし、この強く尊き願いと共に。

体内を巡る強き意志の力を集めて大弓を成し、『願いの矢』のパラドクスを使用する。
仲間と連携して【先行率アップ】で行動、濃姫に万全の体勢は取らせない。
蝶型ビットのビームと爆発の反撃を【ガードアップ】で凌ぎつつ、
仲間と積み重ねてきた【能力値アップ】【命中アップ】【ダメージアップ】の効果と、
人々に【託されし願い】の力と共に、渾身の力を込めてパラドクスの矢を放つ。


呉守・晶
断片の王だった織田信長の正室が弱いはずがないとは思ってたが、こりゃ想像以上の強さだな
千早城に攻めこもうとした主力の鉢屋衆は全滅したぜ。テメェの策は潰えて天正大戦国の礎になることも不可能になったがまだやるか?
まぁそうだな、無意味だろうと無抵抗に死を受け入れるはずがないよな
その覚悟、受けて立つ!

天守閣の角で壁を背にしつつ魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して巨大な牙と口のような異形の大剣に変異させるぜ
超高速で飛び回っても壁を背に待ち構えていれば少なくとも背後を取られる事はないし部屋の角なら更に絞られる、視野を広く持って【未来予測】で2秒先を見てカウンターの構えを取るぜ
斬撃は急所と剣持つ右腕だけは庇って、一撃叩き込むのに支障が出ないようにするぞ
濃姫、テメェは強い。特にテメェが千早城破壊に来てれば危うかっただろう程にその攻撃はいずれも対多数戦に優れてるな
だが、この美濃を制して飛躍した史実の信長のように俺らもテメェを討って先に進ませてもらうぞ!故に、叩き斬らせてもらう!
噛み砕け、アークイーター!


風祭・天
さっきは何か驀直去ごとフッ飛ばされてぱおん。流石は濃姫様なんだけれど、天さんもフッ飛ばされんようにもっと修練しないとだぜぃ☆
で、で、天さんの話に付き合う準備はそろそろおけまる水産な感? それとも、もうちっと戦闘系な感? ま、どっちのパーティンでも戦闘行動は続けなきゃダメっぽいけどさ☆

攻撃に関しては全体的にいい波に乗れそうな感がありありだし、攻め攻めっしょー☆ なので、パラドクスは参式での速攻両断。動く時は【先行率アップ】で機先を制しつつ【能力値アップ】や【命中率アップ】や【ダメージアップ】で能力を底上げながら、だね☆
防禦に関しては変わらず驀直去で弾くのが主体だよ。一度やられただけで自信が折れるような修練は、残念ながらしてないし☆ 勿論、ただ同じはぴえんだし、【未来予測】で打点を反らしながら【ガードアップ】を併用して凌ぐ感☆
あ、皆との連携はおけまるだぜぃ☆

で、濃姫様!! 自分の推しポイントはー?
天さん堅苦しいのあんま好きじゃないしねー…刹那の気楽な会話も、浮世の夢ではよきよきじゃない?


音無・サカハ
※アドリブ連携歓迎

なんというやつだ、普通のジェネラル級をはるかに上回っているその力、さすが濃姫。素直に褒めてやりたい所だが…そのやり方には気に食わない。
全てを犠牲にして、作戦を実行し、その先に何かあるのか…
いや、失礼、覚悟を決まった相手にこれは失礼だ。

ならば俺も覚悟を示して、ここでお前を倒す!
「…行くぞ!」
【パラドクス通信】を使い、他ディアボロと連絡する、速戦即決だ、全力全開で行く、俺たちの覚悟を見せてやろうぜ!

【未来予測】で相手の動きをある程度予測し、この一撃を直撃するポジションへと移動、出来るだけ多い攻撃端末を巻き込むようにする。

ここだ、これなら行ける!どれだけの攻撃端末あっても関係ない、この一撃で焼き尽くす!
行くぞ、全力のX BLAZERだ!
「道を――切り開く!」

「これで一件落着…っと」
さよなら、濃姫、いい戦だった、その覚悟…しっかりと見届けた。
けど、俺たちの覚悟の方が上だ、ただそれだけの事だ。


「……言うだけのことはあったようですね、ディアボロス」
 傷を押さえ、ゆっくりと降下して来た濃姫の姿が、今、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)と又平・衣玖(お色気デーモンシスター・g09547)の目の前にある。
「この強さ……千早城の破壊に戦力を注ぎ込める訳ですね、得心がいきました」
「これが織田信長の妻、濃姫……なんて強さですかっ」
 裕樹は比較的落ち着いていたが衣玖の声は震えていた。
「確かにこれなら兄の斎藤義龍を馬鹿にするのも当然ですか、義龍もジェネラル級相応の力はあったと聞きますが……」
 自身を比較すれば明確に劣る兄を嘲るのも納得ですと腑に落ちる一方で、衣玖は口を開く。
「ですが、その非情さが敗因です。兄を使い捨てず、連携を取って協力していれば選択肢の幅は広がって此処まで追い詰められることはなかったのはないですか?」
「野心ばかり高くて無能だった兄にそれが出来たと思うのですか?」
 かつてディアボロスらに討たれた斎藤義龍は、美濃国の国主を夢見ていた。衣玖が口の端に乗せた選択肢を濃姫が一度でも考慮したか、最初から不可能と見なし斬り捨てたかは定かでない。
(この状況に陥ったことをそちらの判断ミスだと揺さぶってみましたが、案の定ですね)
 いずれにしても濃姫が隙を見せるようなことはなかった。衣玖は衣玖で「上手くいけば儲けもの」ぐらいのつもりであったので落胆も同様もないが。そして、件の斎藤義龍との決戦に参加したディアボロスが数名、この場には居合わせていた。裕樹もこのうちの一人だ、だが。
「『不破の関』で戦った時の斎藤義龍は七曜の戦の頃とは大違いだった」
 濃姫の負った損傷、敵味方の立ち位置。戦況を読むのに不可欠な情報を油断なく集めつつ口を開いた文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)もまた当時居合わせた一人だった。
「ただ」
 最期まで夢を追い続けた斎藤義龍が野心を押し込めて濃姫と協力する光景は雪人にも脳裏に描くことはできなかったのかもしれない。
「なんというやつだ、普通のジェネラル級をはるかに上回っているその力、さすが濃姫」
 と、唸る音無・サカハ(若き流星・g10149)を含む数名が触れる程の実力も斎藤義龍との協力を阻んだのかもしれないが、ディアボロスたちの視線を浴びながらも濃姫が何も言わない今、推測にしかならず。
「断片の王だった織田信長の正室が弱いはずがないとは思ってたが、こりゃ想像以上の強さだな」
「ああ。素直に褒めてやりたい所だが……そのやり方には気に食わない」
 同じく濃姫の強さに言及した呉守・晶(TSデーモン・g04119)の言葉に同意しつつもサカハは濃姫へ鋭い視線を向け。
「全てを犠牲にして、作戦を実行し、その先に何かあるのか……いや、失礼、覚悟を決まった相手にこれは失礼だ」
 言葉を紡ぐ途中で頭を振ってから頭を下げる。
「詫びには及びませんよ、ディアボロス。ですが謝罪は受け取りましょう」
 ゆるりと頭を振る動作にも雅やかさを感じさせながら濃姫はサカハを見据える。
「これが最後の機会となることだけは間違いないのですから」
 倒れるのがサカハたちにせよ濃姫にせよという意味なのだろう。
「そうかよ。そうそう、千早城に攻めこもうとした主力の鉢屋衆は全滅したぜ。テメェの策は潰えて天正大戦国の礎になることも不可能になったがまだやるか?」
 この言葉に応じたのは晶で、一瞬だけ沈黙した濃姫は堪えきれないといったように噴き出した。
「何がおかしい?!」
「ここで私が今頃になって城を捨てて逃げると思っているのですか?」
 冗談と受け取ったのか、衣玖の様に揺さぶりをかけてきたと捉えたのか。
「まぁそうだな、無意味だろうと無抵抗に死を受け入れるはずがないよな……その覚悟、受けて立つ!」
 問いを問いで返す濃姫に晶は天守閣の角で壁を背にしつつ魔晶剣を構えると、その封印を一部解除した。
「魔剣アークイーター、第二封印解除。変異開始、コード捕食剣『貪リ喰ラウモノ』っ!」
 それだけで魔晶剣は大剣は異形の姿に変貌し。
「ならば俺も覚悟を示して、ここでお前を倒す!」
 サカハも専用の小型通信機を一瞥してから両腕を対称になるように構える。
「覚悟のいかんに関係なく護衛も居ないこの絶好の機会は逃せません」
 裕樹は手にしていた蛇腹刀を雷光刀へと持ち替える。並みの太刀筋では濃姫には通用しないという刃を交えた経験も踏まえての判断であり。
「さっきは何か驀直去ごとフッ飛ばされてぱおん。流石は濃姫様なんだけれど、天さんもフッ飛ばされんようにもっと修練しないとだぜぃ☆」
 張り詰める空気の中、嘆息した風祭・天(逢佛殺佛・g08672)は陰陽太極図ごしに一撃を貰った場所を少しだけ気にしつつ反省の言葉を口にして。
「さて」
 ここまでの一連の流れを雪人は見ていた。
「信長が改竄し導いてきた天正大戦国の世界。その成り立ちを王の隣で見てきただろう濃姫は、挑む俺達ディアボロスの事をどう評価するのだろうか」
 そんな疑問を抱いたからであったが、濃姫当人からの返答は実証あるのみだと期待していなかった、だがここで敢えて口を開いた。
「関ヶ原を制した者が天下を制す。今こそ濃姫を倒し、この美濃の地を制しよう」
 目が赤く染まり額に二本、赤い角を生やしてゆく雪人は周囲の仲間を見回し、視線を戻す。
「そして孰れは天正大戦国の全土を制し、世界を制し、全ての歴史を奪還する。ディアボロス風情がと笑いたければ笑うといいさ、それでも必ず実現してみせよう」
 濃姫に宣言するも雪人が濃姫の反応を待つことはない。いや、敢えてその先を続ける必要があった。濃姫に万全の体勢は取らせまいとしてのことだったのだから。
「人々に託されし、この強く尊き願いと共に。想いよ願いよ、未来を繋ぐ標となれ!」
 仲間たちから続く会話と見せて、すぐさま戦闘へ移行した。体内を巡る意志の力を掌に集めて成した大弓へ矢を番えて引き絞る。
「……行くぞ! 速戦即決だ、全力全開で行く、俺たちの覚悟を見せてやろうぜ!」
 破魔と託されし願いの力を込められた矢はディアボロスたちの攻撃の嚆矢でもあったのだ。雪人が矢を放ったのを視認したサカハが戦闘の音でかき消されぬように、両者の距離が理由で届かぬことが無いように、小型通信機へ呼びかけ。
「そのようなもので」
 濃姫も即座に動いた。とは言え雪人の矢が自身へ向かってくる状況下、これを無視出来ようはずもない。横滑りする様に回避行動に移りながら振るう薙刀の軌道を矢の進行方向へ盛ってゆく。ただの矢であればそれで打ち払えただろう、だが。
「な」
 物理法則を無視して濃姫を追尾することで、矢が進行方向を変えた。反射的に回避行動を取ったことが仇となったと瞬時に理解できたのは、矢が追尾することを初めから知っていた者だけだろう。ネメシス形態に至ったことによる戦闘力の増加が弓を強く引かせ、それが矢の速さに繋がった。
「ぐ、ふ」
 渾身の力を込めた一矢は濃姫の身体を貫いて穴を穿つ。着物型多層装甲の欠片が天守閣の床にばら撒かれるが、流石にこれだけで濃姫は倒れなかった。それどころか傾ぐこともたたらを踏むこともなく着物型多層装甲の内側より蝶型の攻撃端末を放出し始め。
「ここだ、これなら行ける!」
 濃姫が反撃へ意識を向けた瞬間、サカハは確信した。そして叫ぶ。
「どれだけの攻撃端末あっても関係ない、この一撃で焼き尽くす! ファンクション・クロス!」
 行くぞと自身へ声をかけ。
「全力のX BLAZERだ! 道を――切り開く!」
 左手からは姿勢制御と反動抑えを担う闇魔力の黒い炎が、右手からは攻撃用の魔力によるオレンジ色の炎が燃え収束ののち放出される。
「やはり邪魔してきますか」
 そして、空間は歪んだ。反撃の阻害、攻撃端末。二つの理由でサカハの炎に巻き込まれるのを嫌ったのであろうが、空間の歪みの中に攻撃端末を消すというのは、行く手を塞ぐものがなくなるということでもあった。何もなくなった空間を貫き、サカハの炎は突破口を作りながら濃姫へ届いて。
「覚悟でしたね。ではそれに報いましょう、ディアボロス」
 炎に焼かれる濃姫の、消えた攻撃端末の数々もまたサカハの周囲に出現する。
「まさか盾にせずに敢えてX BLAZERを受けるとはな」
 蝶型ビットはサカハの側でビームを放つ直前の燐光を帯び、止まることなく迫って来た攻撃端末のいくつかが爆発すると爆炎はサカハの姿を覆い隠した。
「っ」
「どうしました、ディアボロス?」
 一瞬、サカハの方を見る者が居たかもしれない。だが、ディアボロスらは止まれない。
「しくじったな、ここじゃ意味がねぇ」
 二秒先の未来を見て晶が顔を歪めた。背後を取らせずカウンターを狙って待ちに徹した居たわけだが、未来の光景で察したのだ。
「攻めてこないなら放置すればいい、か。他の奴の相手を先にしていれば確かに俺は遊兵だからな」
 流石に晶も方針を変更せざるを得ず。
「――言葉は不要、征きます!」
 サカハが切り開いた道を濃姫へ向けて駆け出した時には裕樹が雷光刀を向けていた。
「引き千切れ、『雷花』」
 刀身に纏った雷光が意図的に暴走させられ、荒れ狂う雷の力は無理やりに固定されて濃姫へ襲い掛かる。
「っ、やるようになりましたね。ですが」
 己を引き裂こうとする雷光を浴びながら濃姫が一振りした薙刀の光刃が爆発的に膨れ上がったのはその直後。濃姫の姿も居た場所から掻き消えて。
「ぐっ」
 僅かに先の未来に合わせ受け流すよう雷光刀を傾けた裕樹の口から苦痛の呻きが漏れる。城を両断する程の斬撃とは聞いていたし、実際それを受けた者も居た。
「これほどとは……っ」
 反応速度を上げていたからこそかろうじて受け流せた裕樹は隙を探そうとするも知覚してのは次の斬撃が襲い来る未来だった、そして。
「濃姫、テメェは強い」
 そこへ飛び込んでいったのは巨大な牙と口のような異形の姿へと手にした大剣を変えた晶。
「特にテメェが千早城破壊に来てれば危うかっただろう程にその攻撃はいずれも対多数戦に優れてるな。だが、この美濃を制して飛躍した史実の信長のように俺らもテメェを討って先に進ませてもらうぞ!」
 こちらも僅かに先の未来を見てそこへ濃姫が来ると見切っていたのであろう。敵を認めつつ晶がするのは急所と剣持つ右腕を庇い、ただ一撃を叩き込む構えをとるだけのこと。
「故に、叩き斬らせてもらう! 噛み砕け、アークイーター!」
「くああっ」
 超高速で飛び回るさなか行く手を阻まれれば回避は難しい。異形の大剣と言う捕食者は躱し損ねた濃姫の着物型多層装甲左袖を手首ごと噛みちぎり。
「見事、これは返礼です」
「ぐおあっ?!」
 一閃した薙刀に吹っ飛ばされる晶の代わりに攻撃を繋ぐべく肉薄したのは、天。
「で、で、天さんの話に付き合う準備はそろそろおけまる水産な感? それとも、もうちっと戦闘系な感?」
「この状況下でそれを問いますか?」
「ま、確かにそうかもだけど一度やられただけで自信が折れるような修練は、残念ながらしてないし☆」
 いくつも穴を穿たれ片手のない状態で濃姫が問い返せば、天は言うあれだけで私を評価して貰っても困るという趣旨の言葉を。
「なるほど」
 そう聞いて獲物を鞘に納めた様子も見れば天の次の動きもある程度予測できたのかもしれない。
「臥竜は止水を鑒みず――!!」
「ぐ、う」
 だが、わかるのと対処できるのも別物だった。右足を折り左足を後ろに伸ばした極端に低い異形の構えから鞘走らせた刃は逆風の斬り上げをもって浅くない傷を濃姫の身体へ刻む。
「で、濃姫様!! 自分の推しポイントはー?」
 すぐに反撃が来るとわかっていての態度であるのか、空中でいくらか姿勢を崩す濃姫へ天は尋ね。
「天さん堅苦しいのあんま好きじゃないしねー……刹那の気楽な会話も、浮世の夢ではよきよきじゃない?」
「……特に何かに気を使っているというところはありません」
 なおも催促する様にせっつけば、根負けしたのか濃姫はそう答え。
「……それ無自覚美人ってことかにゃあ☆」
 もしくは自然体で帯びている雅やかさなどがそれであるのか。
「ですが、城主としての務めを果たせずしてそれが何となりましょう?」
 苛烈な性格な濃姫らしく現状では無価値と断じ、薙刀を振るう。
「ちょっ、同じはぴえんだし! もう!」
 一撃目を陰陽太極図でとっさに弾くと次の斬撃にも天は反応して。
「私達の攻撃に防御すら捨てて反撃してくるとなると……私への反撃はすべてを焼滅させる破滅の輝き、ですか」
 超高速で天の周りを飛び回る隻手の濃姫を目で追いながら呟いた衣玖は、スカートを捲り脚からスペルリボルバーを抜き放つ。
「禁断の光よ、我が敵を撃ち滅ぼせ!」
 勝負の時は一瞬。収束されてすべてを撃ち貫き滅ぼす光となった禁術の極光は、ちょうど五撃目の斬撃を見舞おうと天の前で薙刀を振りかぶる濃姫を貫く。
「く、う……まだですよ!」
 当然の様に穴を穿たれながらも濃姫は止まらず、背部の赤い光翼が強烈な光を放ち。
「まだ立ちますか。ですが、私には頼りになる仲間がいます!」
 破滅の輝きが迫りくる中も自身の攻撃だけで倒せるなどと思っていなかった衣玖に落胆の色はなく、スペルリボルバーを向けたまま確信していた、自分の攻撃は無駄にはならないと。なぜなら視界の中に濃姫と対峙する裕樹の姿があり。
「この美濃国もまた奪還された伊勢国に相当する最終人類史の大地と隣り合っています」
 雷光刀を向けたまま言葉を紡ぐ裕樹の身体には濃姫が斬撃の余波に作った傷が二つ、三つ。
「天正大戦国の為に必要な事を成そうとする貴女に負けぬよう、私も最終人類史を護る為に」
 一際強く雷光刀を握り締めると刀身に纏った雷光が再び暴走し始める。
「十分に言葉を交わせなかった事は残念ですが、貴女を討ちます」
「出来ますか、ディアボロス」
 そして、天守閣は濃姫が赤い光翼の光とは別の光、荒れ狂う雷の光で漂白された。引き裂かれもぎ取られた着物型多層装甲の固まりがスラスターごと床に落ち。
「ぐっ」
 残ったスラスターから炎を吹いて裕樹へ斬りかかろうとした濃姫を射抜いたのは、雪人が放った願いの矢。
「全力の上を行かれましたか……」
 薙刀の先の光刃は巨大化したまま、動きを止めた濃姫の装甲から蝶型の攻撃端末が零れる。
「それも仲間と積み重ねてきたものがあってだよ」
 大弓を片手に身体を傾けた雪人を掠めるように幾本かのビームが飛び去って、崩れる濃姫はもう何も言葉を発しなかった。攻撃端末らも力を失って床に落ち。
「ぐ……これで一件落着……っと」
 痛みに表情を歪ませながらサカハは顔を上げた。
「さよなら、濃姫、いい戦だった、その覚悟……しっかりと見届けた」
 その覚悟の一部はサカハに深手を負わせ、起き上がることまでは出来ずにいるのだ。
「けど、俺たちの覚悟の方が上だ、ただそれだけの事だ」
 激戦を繰り広げた相手の躯から視線を切ってサカハは眼を閉じ、こうして稲葉山城での戦いはディアボロスたちの勝利で幕を閉じるのだった。

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『音無・サカハ(若き流星・g10149)は重傷を負った』
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大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】がLV3になった!
【活性治癒】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【断末魔動画】がLV2になった!
【一刀両断】がLV2になった!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【ドレイン】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【先行率アップ】がLV4になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年09月10日
宿敵 『濃姫』を撃破!