夏の最終人類史防衛計画

 天正大戦国攻略旅団の提案により、天正大戦国と隣接した最終人類史の奪還済み地域の避難施設や避難計画の策定、防衛出張所の建設を進めることとなりました。
 同様の施設は《七曜の戦》前にも用意しているので、今回は《七曜の戦》で奪還した地域での対策を進めることになります。

 クロノヴェーダの侵攻があった場合、対抗できるのはディアボロスだけですので、ディアボロスが「旅団」の活動等を通じて定期的に訪れることが防衛強化と人々の安心に繋がります。
 そこで旅団長の方は万一の際に防衛拠点となる『旅団』の出張所をどこに設けるか決めた後、人々との交流で安心感を高めるような活動を行って下さい。
 今回の対象地域は【三重県北部地域】【三重県南部地域】【奈良県南部】【大阪府東部】【神奈川県横須賀市】となっています。

【🍉夏休み選択肢🍉】
 選択肢「【🍉夏休み】旅団出張所の建設&地域交流会」でプレイングが採用された方には、「2024夏休みアイコンフレーム」をプレゼント!
 獲得できるアイコンフレームのデザインはこちらで確認して下さい。

青天のアンジュエ(作者 皆川皐月
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#最終人類史(新宿島)  #夏の最終人類史防衛計画  #🍉夏休み選択肢有  #執筆中 


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 蝉の鳴く声は高く木陰に響き、元気に囀る小鳥たちの歌は賑やかさを増している。
 澄み切った濃い青の天には雲一つなく、燦々と輝く太陽が硝子越しでも眩しさが明確に季節を訴えてきた。
「本日も晴天なり――とは、とても良い響きですね。青いインクの使用量がつい増えてしまう程に」
 “日本にはショチュウミマイの文化もありますからね”と楽し気なヴィハニール・アリャン(綴り手・g03389)が珍しく青空色の上着を脱ぎ、丁寧に袖を捲った今は流れる汗を止められない夏の真っ只中、盛夏である。
「では改めてご説明を。今回、攻略旅団よりのご提案で彼のディヴィジョン 天正大戦国と隣接している奪還地域――」
 ヴン、と音を立てトレイン内の液晶に流れたのは“防衛強化計画”の文字。
 トレイン中央のスペースに日本地図が浮かび、ヴィハニールが指を鳴らせば浮かんだ地図の『三重県北部地域』『三重県南部地域』『奈良県南部山岳地域』『大阪府東部』『横須賀市』の5か所が点滅した。
「当該五地域、いずれかに皆様の旅団の出張所や……そうですね、別荘などを建築し、防衛の要として建設していただきたいのです」
 要は迫る有事にも備える、ということだ。
 付け足すように“これは皆様の有志――つまりは善意で成り立つ計画なんです”と少しヴィハニールは眉を下げながら配った追加の資料に目を通し、言葉の意味が伝わってゆく。
 “――旅団出張所はクロノ・オブジェクトではありません”の文字。
 敵への防御力が無い拠点となるものの、建物復元や修復加速というパラドクス効果での強化をし物理的な頑丈さを持てば活用も出来るだろう。

「今回の“防衛計画”は、主に旅団としてのお仕事となります。よって、設置する場所や方針は勿論“旅団長”さんに行っていただければ嬉しいです」
 主な目標は、簡潔に二つ。
 一つ目は団結して一つの事に当たり、より良い拠点を作ること。
 二つ目は周辺の地元住民と交流を深め、いざという時のために互いが良き理解者となれる体制の基盤を整えること。
「そうですね……発端となった天正大戦国の情勢を踏まえつつ、危険度の高い場所を見出したり攻撃の方向性を踏まえた拠点構築が理想的かもしれません」
 “勿論、夏らしく楽しむこともお忘れずに”とヴィハニールがウィンクしたところで、メリーちゃんは風鈴型の絵葉書を取り出し、どれから食べようか吟味している。
 楽しい思い出がいくつあっても良い夏のアルバムを、また更新する夏にしよう。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
3
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV2 / 【先行率アップ】LV1 / 【ロストエナジー】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

皆川皐月
 皆様、H(appy)S(ummer)V(acation)🌞
 お世話になっております、皆川皐月です。
 

●できること
▷天気:快晴(あっつい)
▷場所:【三重県北部地域】【三重県南部地域】【奈良県南部山岳地域】【大阪府東部】【横須賀市】
    五か所のうち、いずれか。
▷メイン:ここをきゃんぷち(※建造物)とする!とがんばる。そして夏の仲良し計画。

▷①:🏠作り
   基本的にプレイングによって大きく変化しますが、
   ほわんほわんヴィハニ~やほわんほわんカミカミ~状態で、こんな風に作りました!や、
   えっへん!どや!などの匠による建築シーンダイジェストで描写のパターン。
   この計画だから、こんな風に作る! と、汗水流す参加者の各担当作業シーンなど様々。

  :🤝地域交流会
   各旅団ごとのイベント、オッケーです👌
   夏らしくかき氷イベント!や、超ロング流しそうめん!や、ウォータースライダー作ったから人間流そうとか、
   所謂全部夏の所為なんで……と、おもいっきり楽しくお茶目出来る範囲で楽しむのが良いと思います。
   匠による超絶ディアボロス(人力)技巧の範囲だと💮かも。

▷②:夏の絵日記や報告会でも📖

▷特別:①で採用された方には、“2024夏休みアイコンフレーム”をプレゼント🍉✨

●その他
 複数ご参加の場合はお相手の【呼称+ID】または【グループ名】がオススメ。
 IDご記載+同日ご参加で確認がしやすいので、フルネーム記載より【呼称+ID】の方が分かりやすく助かります。
 【※】特定の相手にプレゼントを渡したりデートをする場合は“両方のディアボロスが参加”している必要があります。ご注意ください。
 マスターページに文字数を省略できるマークについての記載がございますので、良ければご活用ください。
 公序良俗に反すこと、未成年及び未成年に見える方の飲酒喫煙は禁止いたします。
 ご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。
 最後までご閲覧下さりありがとうございました!
 皆様のプレイングをお待ちしております。

 °˖✧ 𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂 𝓢𝓾𝓶𝓶𝓮𝓻 𝓥𝓪𝓬𝓪𝓽𝓲𝓸𝓷 ✧˖°
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


八雲・譲二
◎【寂れた喫茶店】

ここを『喫茶琥珀』三重出張店とする!…なんてな。
小規模旅団だが頑張らせてもらうか
俺の二足の草鞋人脈を使えば軍事企業の後ろ盾があるとも言えるしな

俺達は『三重県南部地域』に防衛拠点を用意する。喫茶の支店の形でな
餅は餅屋だ、基本の建築計画は建築家さんにお願いしよう。頑丈さ重視で外観はどっしり系の店舗を建てる
工事の段階になったら怪力無双や修復加速でお手伝いするよ

地上階の内装は普通の喫茶店にするが、ここはどっちかってと『避難用』の施設としたい
有事の際の飲食店に期待される役目はそっちだろうしな
広めに地下室を確保して、生活スペースと物資倉庫を作ろう
上の階がブッ壊されても入れるように地下入口は店の内外に用意。外のは庭の装飾でカモフラージュもしておく
倉庫は備蓄食料や水の他、防災知識を活かしてモバイルバッテリーやブランケットや、救急セットなんかも置いとくぞ

さて、新店舗を建てたらまずは宣伝だ
外回りは仲間に任せて、俺は早速厨房へ
ご近所さんらにアイスコーヒーと、腕によりをかけた料理を振る舞おう。


ジェシカ・ジョーンズ
◎【寂れた喫茶店】

出張拠点ね。良いンじゃないかい
一般人から見たクロノヴェーダはそれこそ天災みたいなもんだ
避難所は多くあって損はないね

というわけで店舗の建築から邪魔にならん範囲で手伝うよ
私の国にもプレッパーって連中がいてね。終末に備えて常に準備を怠らない人々の事だが
防災経験は日本人のが豊富だろうけど、備えの知識はこっちも負けてない
アイテムポケットに入るもんは入れてきて、入らないもんはトラックを借りて運んでこよう
ハウスキーパーやクリーニングで環境を整え、地下にはサバイバル用品を置くよ。食料だけじゃなく日常雑貨や工具なんかも必要だねェ
地下の生活スペースは個室も複数作っとくンだよ、プライバシーは大事だからね
地上階カフェの内装も勿論オシャレにしなきゃ。イザってとき頼ってもらうには憩いの場として認められなくちゃね
本店と同じアンティーク雑貨や鉢植えで飾り立ててやろう

サテ、開店に漕ぎ着けたら私も宣伝に回ろう
井戸端会議中のマダム達に、良いお茶会の開催場所として売り込むよ
口コミで広まってくれれば有難いねェ。


アウグスト・フェルニール
◎【寂れた喫茶店】

店長こと譲二さんにくっついてきます
ああ、風景が心地よい場所ですね
ここらは建物も景色も東京とはまた違った趣があって……
クロノヴェーダ達に蹂躙させてはならないと強く思いますよ

建築関係は正直ほぼわからないので、僕はお店の準備段階から近所の方々に宣伝を打ちます
開店記念の限定クーポン配り?とかもやっちゃいましょうか
テイクアウト用の豆菓子の包みを沢山用意して、チラシと一緒に配りましょう
これ美味しいんですよね、譲二さんお得意のお菓子。焙煎したコーヒー豆をチョコレートでコーティングしたやつ。
うちの店長の料理は美味しいですよ。

それで、普段の経営は……
そうですね、僕はメインに据えてたディヴィジョンの攻略が済んで恐らく今一番自由が利くので、なるべくこっちに居るようにしましょうか
譲二さんがいない時のために現地の料理人さんも雇いたいですが、店員としてのノウハウやコーヒーの淹れ方は教わってます
ふふ、僕のマダムにドギー君にプチ君に……サーヴァントカフェですよ
地元の方々と良好な関係を築けたらいいですね


●『寂れた喫茶店』   喫茶琥珀 三重出張店
 抜けるような青空の下を、パラドクストレインが駆けてゆく。
 車窓から過行く街を見下ろしながら、予定していた“三重県南部地域”へ降り立った八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)は、ぐうっと背を伸ばした。
「~~~~っ、はあ! さぁて忙しくなるぞ、ここを“喫茶琥珀”の三重出張店とする!」
 勢いよく放たれた譲二の言葉に、“わー”と緩い歓声と共に、ジェシカ・ジョーンズ(元『Jの血族』エージェント・g10406)とアウグスト・フェルニール(膝カックンで死にそう系呪術師・g08441)が口元を緩ませながら拍手を二つ。
「冗談だって――」
「良いンじゃないかい? なんせ一般人から見たクロノヴェーダなんて、それこそ天災みたいなもンだ」
「ふふ、冗談にしては用意周到に風景が心地良い。出店場所には競合他社も無く、最良の立地ではないでしょうか」
 ニッと口角を上げたジェシカと柔らかく口角を上げたアウグストの言葉に、譲二が少年のように笑い“たしかにな”と頷いた。

 人々にとって、クロノヴェーダとは埒外の化け物。
 畏れるか従うか、それ以外の選択肢など早々存在せず、些細な選択の間違えで気軽に命を奪い弄ぶものが多い。
「(本当は、あっちに頼んでも良かったんだが――)」
 あっちとは、譲二の人脈たる軍事企業の後ろ盾のこと。
 それを大々的に使うことを譲二も一度は視野に入れたものの、拠点自体自身や同胞、地域の人々が使うのならば、小さくとも自らの手で防衛拠点を作った方案外と勝手がいいのではないか――まで考えて正解だったのかもしれないと思いながら、譲二は内心でホッと一息。
 それを知ってか知らずか、快活に笑むジェシカが何気なく譲二へ声を掛けた。
「そういえば、日本では“備えあれば憂いなし”って過ごしてる人は多いんだろう?」
「まぁ、確かにな」
 幸いというべきか、クロノヴェーダとはまた異なる自然災害に備える日本人は少なくはない。そう譲二が頷けば、だろ?と頷くジェシカがニヤリと笑んで。
「そういうの――とはまた違うかもしれないが、私の国では“プレッパー”って……要は週末に備え準備を怠らない連中がいてね」
「世界の終末、ですか……かなりの備え上手なんですか?」
 二人の話に小首を傾げたアウグストが、持ち込んだ備品を数えつつ興味深げに振り返り、譲二と共に受けた説明になるほどと口元を綻ばせた。
 備えと言っても、あまりに仰々しいのは似合わない。
 だからこそ、しっかりと“喫茶店らしい”備えで人々に余計なプレッシャーや不安を感じさせない、かつ目指すべきは機能的な装備。
「――だからこそ、餅は餅屋。つまり建築計画は建築家にってわけだ!」
『初めましてディアボロスさん、さぁて急ぐんだろう?』
 持ち込んだ荷物の確認を終えたタイミングで到着した建築家の老人と固い握手を交わし、彼の弟子や大工、そして主な力仕事は情事を中心に進んでゆく。
「せーのっ! どせーーーい!」
 重い資材を怪力無双で軽々持ち上げる譲二に巻き起こる拍手と歓声に微笑みながら、アウグストは手早く数えたチラシと、出張店開店記念クーポンを手早く準備してゆく。勿論手に取りやすいショップカードも整えていれば、背の高い机を背伸びしてぺたぺた触る小さな手。
「(おや)」
『ねーぇ! おじさんなにしてるの?』
「おじっ……ふふ、僕は建築はあまり詳しくないから開店記念の準備をしているんですよ」
 アウグストがちょうど豆菓子の在庫を数えようとしたタイミングで興味津々な瞳を輝かせ寄ってきたのは建築家の孫だという。
 なんでも“じーじのおでかけ”についてきたのだとか。
『きょーねぇ、ママもパパもおしごとだから、ようくんはじーじとおさんぽのおしごとだったんだよ』
「それはそれは……大切なお仕事、ご苦労様です」
 机の下をくぐった大きな麦わら帽子の小さなお客様は“ねぇねぇあのね”と自慢気だ。
『でもさ?』
「はい」
『じーじさぁ、ようくんおいてった!!』
「それは――……」
 初めてのお客様、おこである。
 “あのおじさんがとった!”と小さな指が差す方を見れば、手早く重厚な建物を整え内装へ話が移行しているのか譲二と熱の籠った会話を繰り広げる老建築家の姿。
 ふむ、と顎を撫でたアウグストが立ち上げり、ひょいと“ようくん”を抱え乗せたのは幼児には背の高いカフェ用チェアへ乗せてやれば、変わった視界に大粒の瞳をパチパチと瞬かせたようくんの頬がふんわりと上気した。
『すっげー!』
「ふふ、折角……というのはお客様に言ってはいけないのかもしれませんが、“ようくん”僕のお手伝いをしていただくことはできますか?」
『おじさんの?』
「……私はおじさんではなく、」
 目元も隠し落ち着いた雰囲気ではあるアウグスト、実はこのメンバーの中で最年少。だがそれよりも遥かに幼い子供から見れば遍くおじさんになるらしい。
 そんな幼児の“おじさん”発言と格闘しつつアウグストは豆菓子を数えるのをように手伝ってもらいつつ、ジェシカの持参した備品に整えて考えるのはディスプレイ。年齢層を問わず、大人も子供も楽しめる少しお洒落な雰囲気は徐々に整えられてゆく。

 一方ジェシカは整いつつある喫茶店の中へ“お邪魔するよ!”とヒールを高らかに鳴らし入ってゆく。
 持参したサバイバル品の使用可能チェックを終えた次は、整えて予定通り地下へ格納すること!
 内装に拘る譲二と老建築家へ一声かけたジェシカは、緊急時の備えとして地下を希望していたジェシカの動きは迷いなく素早い。
 備蓄室、と看板を掛けた場所にはホワイトボードを設置し、中に保存されている物、使用した物、購入予定品の三列に分け現状は保存の列に保存した品目をラベリングした磁石を置いておく。
「ん~……さて、湿気た部屋じゃぁいけないね。プライバーシーを守りつつ、店と変わらない雰囲気の方がいいだろう」
 薄手のレースのカーテンは本店同様に設置したアンティーク家具や雑貨にぴったりと合うよう、珈琲で染めたものを選んだ。
 目から緑や日差しの栄養を取れるよう造花と太陽を模したステンドグラスのランプを設置すれば、キラキラと毀れる色取り取りの陽光は不思議と気分を上げてくれる。
図書室、情報室、共同の憩いの場には必ず造花を設置することで、枯れぬ緑の与える見えない力の恩恵を受けられるように。
「イザって時に頼ってもらうにはどこもかしこも憩いの場であってもいいね。それこそ、営業時に静かに過ごしたいお客さん向けに地下スペースの解放――……ってのがあれば、地下へ避難する訓練に繋がるかね?」
 日々の慣れもまた訓練には必要なもの。後々メンバーと協議し、緊急時だけにとどまらない地下スペース活用も視野に入れてみようかとジェシカの笑みは深くなる。
「ジェシカさん、今よろしいですか?」
「なんだい坊主、そっちの準備は整ったのかい?」
「えぇ。宣伝の準備は整いましたし、上の家具はジェシカさんのご指示通りですよ」
 物が少ないように見えて椅子・棚・テーブルなど実は全てに収納が付いたものが選ばれていた。
 備蓄も勿論だが、食器類はテーブルにしまっておくことでお客様にそこから出して使う癖をつけて貰う。同時に琥珀のメンバーも食器棚ではなくカトラリー類はテーブルの引き出しにしまう癖をつけることで、機能美を果たす仕様だ。
 見た目はアンティーク風のラジオは電波通信も出来れば受信も叶うハイテク仕様。ビジュアルと機能美の両立は、新宿で頑張る作家や職人に依頼し持ってきたものであった。
「地下の方どうだ? って……凄いな、こりゃ。そうだ、モバイルバッテリーとかブランケットの類は――」
「心配すンじゃないよ、備蓄の部屋は一室作ったし、極限まで収納に拘ったんだ。この部屋にゃ見た目以上のモンがおさまってんのサ!」
 譲二の疑問点はジェシカの言葉と開け放たれた倉庫の扉で吹き飛ばされる。
 ギチギチに詰まっているわけではないが、よく整理されたそこは一目でどこに何があるか、凡その見当がつく。
 感嘆の息を漏らす二人に“開店の準備だよ!”とジェシカが急かせ地上へ戻る頃には、アウグストが最初に迎えたお客様はジュースと譲二手製のケーキ、そしてアウグストのスフィンクス マダムの姿にはしゃぎ疲れてうとうとふわふわ夢の中。
 見守るように寄り添うジェシカのパンツァーハウンド ドギーが静かに主へ尾を振った。
 孫へ提供された楽しい夏休みの思い出に感謝する老建築家の伝手も手伝い、喫茶琥珀の存在は瞬く間に近所へ伝わってゆく。

『まぁ、コーヒー美味しいんですって! 楽しみねぇ』
『あらあら、とてもミステリアスなドラゴニアンの男性がいらっしゃるとか』
『私は快活な同世代の方にお茶会のお誘いをいただいたわよ?』
 あらあらまぁまぁ、クーポンもあるわよ! なんて元気な井戸端会議はいつだって忙しい。
 SNSに口コミを。静かなクラシックと暑い日にはぴったりの爽やかなアイスコーヒーの苦味。そして――。
『知ってる? ねこ! でっかいねこと犬がふわふわ! あと、でっかいコーヒーがいる!』
『ほんと? ねこちゃんいるの?』
『えー! そんなにでっかいコーヒー?』
『なんだよそれぇ!』
 小さな最初のお客様だって、沢山宣伝してくれた。
 もちろん、美味しいお菓子と美味しいジュース、そしてガラスの花瓶に納まり珈琲フロートごっこに勤しむ譲二のアクアスライム カプチーノ、上品な流し目が得意なスフィンクスのマダム、店前でお客様のお出迎えが一番上手なジェシカのパンツァーハウンド ドギーが次に迎えるのは誰か。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

捌碁・秋果
美術鑑賞同好会の団長
美術品を楽しむ文化系旅団

【横須賀市】に小さな別荘を建てます
場所は観音崎。あの白く美しい横須賀美術館のエリアに…!
最終人類史の人々も美術館の収蔵品にもクロノヴェーダには触れさせませんよ

建物は交流も兼ねて現地の方々と作ります
残留効果の温熱適応で周囲の方々を暑気から守って作業開始
怪力無双で資材を運んだりして手伝います
建物ができたら何はなくとも本棚と集めた図録と画集を入れて…
良かったぁ、本拠地にはもうしまうところがなくてどうしようかと思ってたんだよね
…おっと、忘れるところだった(自作した『復讐者がきています』ステッカーを建物に貼る)

交流会では旅団らしさと夏を合わせた『夏野菜を使ったアルチンボルド風の作品を皆で作ろう!』を開催
本物の野菜を人型に組み立てていくんです!
トマトを目にナスを鼻に…、良いね
えっ、どうして全身じゃないのって…!?
その発想はなかった…肖像画のイメージに囚われてた
では全身でいきましょう
ふふっ、大作の予感がします!

※作品に使った野菜は皆でおいしくいただきました


●『美術鑑賞同好会』    横須賀別荘計画!
「ふふ、最高ですね……! まず、空気から違います!」
 あぁなんてこと! と目を輝かせる捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)が降り立ったのは“横須賀市”。
 そのなかの所謂美術館エリア――観音崎だ。
 河童伝説のある神社や綺麗に区画整理された居住区と、打ち寄せては耳に残る漣の音爽やかな場所は、ヤシの木美しい海風画廊と名高い道、潮干狩りも出来る海岸は今時期とても賑わい、親子連れの声は活気に満ちている。
 頬撫でる海風は新宿には無いもので、それだけでも秋果の心はスキップしていた。
 何せパラドクストレインで到着後からずっと、インターネットで手に入れていた周辺お散歩マップを広げた秋果は、食い入るように今までは想像と憧れだった観音崎の良さに微笑んでいたのだから。
「ふふ、そうだ! せっかくなら水琴窟にも足を運びたいですね……」
 自然公園にだって行きたいし、白亜の灯台だってぜひ昼も夜も堪能したい! ――が、あまりに全力で遊び過ぎれば秋果の夢の別荘計画が頓挫してしまうかもしれない。
「せっかくなら、来れば此処の良さを楽しめる方がいいですよね……」
 なら自分の好きなものを目一杯詰めるのはどうだろう?
 散歩しながらいくつか出した案の中、やはり行きついたのは一番最初の案。――海を望める大きな窓に白亜の石畳に似合う白の家。
 一歩踏み入れば壁に沿うように設置された本棚には美術館の図録やそれに付随する作家の画集や技法の本を一緒に納めて……!
「素晴らしい……! やっぱり、夢にまで見た甲斐があります!」
 散歩で巡った結果手に入れた最新の画集と本屋で勧められた関連作家の画集。そして時代に見合った美術史書は装丁の美しいものに拘ってみた。他にも手元で本棚から溢れていた画集や図録、美術史書を詰め込めばぴたりと美しく本の収まっている本棚の完成だ!
 隅から隅まで理想の通りにしてから、ロッキングチェアに身を委ねていた秋果が思い出したようにポケットを漁る。
「ありましたありました、これを――……」
出てきた“猛犬注意”にも似た“復讐者が来ています”と大きく書かれたステッカーを、玄関の門扉にぺたり。
「――よしっ!」
一仕事終えた次は、庭付き戸建て別荘の主となった者としてご近所へご挨拶!
 ディアボロスである旨を伝え綴ったチラシをまき開催したのは“アルチンボルト風の美味しい作品を作ろう!”と、ご近所の夏休みの凍共たちにはピッタリな企画。

『ねーねー、これどうするのー?』
『おいこっちにトマトだろ!』
『とうもろこしのおひげ、つけてもいいのかな……?』
「皆譲り合って楽しみましょう? そうですね、ちょっと離れて見て見るとまた見え方が変わりますよ」
『『『へー!』』』
 わあわあきゃいきゃいと楽し気に試行錯誤する子供達の笑顔は幸せそうで、それを見守る親――大人たちも微笑んだタイミングで、改めて秋果は自身について説明した。
「……――ですので、今後はどうぞよろしくお願いします」
『こちらこそ。ディアボロスさんがご近所なんて、少し不思議な感じだし光栄だわ』
 ふふと笑った一番古株だという老婦人と握手を交わしたタイミングで、大きなナスを手にした老婦人の孫が秋果の裾を引いた。
『ねぇねぇ、どうしておやさいのおじさんは体が無いの?』
「え……?どうして、って――……」
 子供らしい、柔軟な発想。
 秋果は元々の肖像画のように、胸から上の描写をと呼び掛けていたもののよく考えてみれば描かれているのは元々本物の人間だ。
 それを野菜や果物に置き換えることで斬新な絵を披露したのがアルチンボルトである。
「たしかにその発想はなかった……私の方が肖像画のイメージに囚われていたようだ。では全身でいきましょうか」
 秋果の提案に子供たちが歓声を上げ、より楽しい時間は過ぎてゆく。
「ふふっ……これは大作の予感がします!」

 ――勿論、色味の美しい夏野菜はピザにしたり美味しい料理にしたり、使いきれない分は皆で山分けに!
 青々としていた海に真っ赤な夕日が沈むまで、秋果の別荘から賑やかな声は響いていたという。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!

雪定・千草
◎【福丸堂】は【横須賀市】に出張所を設けます
二人ぼっちの旅団なので管理し易いよう、大き過ぎない建造物を建築
少しでも力になれるよう頑張りますね
夏らしいカプセルトイを用意して、地域の方々と交流です
俺はお子様向けのをやろうと思います
勿論、親御さんとも交流できたら良いですね

夏といえば水遊び
水遊びに使える玩具が入ったカプセルトイを用意しました
お近づきの記念に、どうぞ回していってください

押すと口から水を吹きだすお魚の玩具
浮かべて楽しむ、アヒルやアザラシなどの玩具
お馴染みの水風船も入っています
水が入ったビニールプールを用意しましたので直ぐ遊べますよ

水風船の作り方が分からない子には
こうやって水を入れて作るのですよと教えます
結ぶの難しかったら俺にお任せあれ
作ったら軽く投げてボール遊びするのも良いですね
あ、緩かったみたいです…水被っちゃいました
あと口を結ばずに水の中に入れると…すいすい泳ぐのです、面白いでしょう?

皆さん気に入っていただけたでしょうか
俺も夏らしい事が出来て嬉しいです
また面白い玩具を用意しますね


●『福丸堂』   横須賀出張所
 ガシャン、と音を立てガシャポンの本体が二つ段々に乗った台車兼設置台を引っ張ってきた雪定・千草(霞籠・g03137)は、蝉の声高らかな大樹の下で汗を拭った。
「この木陰はきっと、うちを訪れてくれた人たちの憩いの場所になりそうです」
 福丸堂の店主として、別荘――ではなく出張所を選び、運び込んだ“福丸堂らしさ”を古民家だった家屋に散らしてゆく。
 古民家再生として放置されたままだった空き家をリノベーションしたその物件には、いつ彼生えているのかも分からない大樹がセットだった。
 そんなこの古民家で出張店をするのは楽しいのではないだろうか……? そう思った時点で千草は此処をと案内してくれた不動産業者に告げていた。
 蝉が鳴いている。
 奪還した地域に戻った自然は活き活きと夏の緑は萌え、想像できる賑やかさについ千草の口角は上がりそうになってしまう。
 ガシャポンの中身は、夏らしいものを選んだ。
 案外と現代のガシャポンアイテムというのは実用的なものやデザインが多く、夏なら水遊びに使える! という一芸に秀でた品も少なくはない。
「(ガシャポンらしく、コレクション目的の物も混ぜて……)」
 タイミングを合わせて、せーの!とガシャポン本体を大へ載せる。さて、もう一仕事。
 冷たい飲み物で喉を潤し、汗拭った千草はガシャポン本体へ入れるアイテム――今回の目玉 カプセルトイをまとめた大袋と透明で真ん丸なカプセルと向き合うことになる。
「……大人も子供も、楽しめますように」
 祷りを魔法の言葉のように託し、次々と詰めてゆく。

 カラフルなチラシには小さなお店がオープンする旨。
 少し懐かしくて少しレトロで、それでいて懐かしいようで新しい!
「――お近づきの記念に、どうぞ回していってください」
 チラシを見て興味を持ってやってきた人々――大人は、思わず顔を見合わせていた。
 何せ自分たちが子供の頃に回していたガシャポン本体が設置されているのだもの。不思議と童心に帰ったような衝動が沸いてしまう。
『なっつかしー……』
『わ、この機械ってまだ現役なの?』
『すげぇ俺子供の頃回しまくったな』
 ひそこそと言葉を交わす大人達をじっと見上げていた子供が、じいっと千草を見て“これ、どうやってつかうの?”と。
「これは此処にお金を入れて、こうやって……はい、どうぞ。良かったら回して――」
『おれやる!!』
『わたし!』
『ぼくがきいたんだよ!!』
 押さないで、楽しもうと千草が呼び掛ければ、ぱぁぁっと瞳を輝かせた子供達は一様に並びだす。
 その姿に大人達は吹き出し、そして千草と視線を合わせて笑いあった後、いくつも設置されている機械へ自身の子供の手を引いて案内し銀色のピカピカの百円玉を握らせた。
 選んで、回して、カプセルを開けるまで分からない興奮――!
『ねぇねぇ、みて!! ぼくねぇ、おさかなさんだったよ!!』
『ママー! ママ、ママ、あひるさんだよ! みてみて!』
 花が咲いたように無邪気に跳ねまわる子供達は、小さな手で開けられないカプセルを開けて貰えばもう大騒ぎ!
 見て見て、すごいよ! と毀れてしまいそうなほど目を見開いて、身振り手振り激しくアピールをして……。時逆前の日常のように、わらうのだ。
「(……よかった、みんな楽しそうですね)」
 奪還された。
 元々の場所へ帰れた。
 ――けれど、不安というものは生まれてしまう。手放しで微笑めないほどの経験を、人々はしたから……。
 心のどこかでぼんやりとしていた心配が払拭され、千草は小さく息を吐いた――瞬間、くいくいと引かれる裾。
「こんにちは、お困りことですか?」
『……ねぇねぇおにいちゃん、これなーに?』
 カプセルにたっぷり収まったのは、カラフルないくつもの水風船!
 ねぇねぇどうするの? とそわそわした男の子に千草が微笑み、水風船の使い方を伝授する。
「この風船は、こうして口を水道のところに掛けて……」
『おみずいれるの!?』
「はい。こうやって――……」
『わぁー!』
 口を結んではい完成! けれど、結ばない遊び方もあるんですよと千草がひっそりこっそり案内するのビニールプールだ。
「見ていてくださいね、こうして……」
『およいでる!! わ、わ、なんで? おさかなみたい!』
『なーに! みせて!』
『わぁ、いっぱいはいってる! いいなー!』
 きゃあきゃあ感嘆の声があがれば子猫のような子供達はすぐ寄り集まって大騒ぎ!
 何やかにやと言わなくなって子供たちと大人たちは盛り上がり、思い切り楽しめた夏。風鈴が涼やかになり、遊び疲れた子供達が昼寝に精を出し始めた頃――千草は福丸堂の説明を大人へ行った。
 勿論二つ返事で受け入れられ、よろしくと交わされた握手は夏の日差しのように熱いほど!
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
Federkranz団長
陽翠の帳団長のラズ(g01587)と合同拠点

場所は【大阪府東部】の飯盛城跡辺り
図面を用意して
夏山ハイキングしつつ、資材を運んで測量して、防衛拠点づくり
小規模でも山城型の拠点を
浪漫にもなりそうだ
地中にも避難場所を作っておく

建築は専門家さん達を頼りつつ
アイテムポケットへの収納、飛翔や怪力無双での運搬や設置などはお任せあれ
操作会得で車も回すよ
電気工具もカッコイイぞ
温熱適応はあるけど、暑いので、冷たい飲み物を配ったり
しっかり手伝う
樹木や装飾でカムフラージュを施して
建物復元、修復加速で強化し竣工だ

見張り台には望遠鏡を備え、境界や状況の監視拠点に
普段から食糧や水を備蓄、最低限の暮らしが出来る設備を

有事の際、山城は安全圏なら避難場所に
復讐者不在なら地中の拠点へ避難し、可能なら迷宮化・平穏結界を張る

おや、……風流だ
風鈴の躍る景色に、思わず耳を澄まし
透きとおる音色に聴き入る

……涼やかで、穏やかな夜だ
ラズの隣に座って、スイカを一緒に食べる
俺もそのまま食べるの好き
ん、甘い
とにっこり笑う


ラズロル・ロンド
陽翠の帳団長として防衛拠点を作りに参加するよ
エトヴァの(g05705)Federkranzと合同拠点

僕等が目指すのは『大阪府東部』の飯盛城跡
ハイキングしつつの防衛拠点を作ろう
山頂で視界が広いので見張り台を作り天正大戦国側を監視する場所にしよう
それから山城も避難場所に
一般人と協力して山内部に広いシェルターを作るのもいいかもしれない
効果をフル活用してアイテムポケットに工具や釘などの小物を詰め
怪力無双で資材を運び、組み立てて作り上げていくよ
電気工具便利~
重機もカッコいいな
建物復元で砦の強化は忘れずにっと

一段落したら見張り台の上で景色を見ながら夏の夜を楽しむのも良いだろう
メリーちゃんの風鈴の絵葉書に触発されて、アイテムポケットの一つに風鈴を詰めて来たんだ~
鳴子代わり?山のあちこち、見張り台にも取り付けて
風が吹き抜ける度に涼しい音がなる
風使いで鳴らすのも良い
更に、アイスクラフトで冷やしたスイカも切って一般人の人達も交えて食べよう

僕はそのまま食べるのが好き~
シャクっと頬ばって夏を感じる


●『Federkranz』&『陽翠の帳』  合同拠点計画!

「ふぅ、んー! みてみてエトヴァ、ほら!」
「……ん。暑いが、やはり今日が晴れていてよかった。やはりこの辺りなら良さそうだ」
 砂漠と比べればまだまだ! まぁ蒸し暑いけど……! とこのハイキング出発前から笑っていたラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)に微笑み返したエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の二人が訪れたのはここ、大阪府東部――飯森城跡。
 周辺確認を兼ね、計画通り足を向けたのは夏山だ。
 ならスタート地点として送る旨を申し出た車掌の提案をハイキングもしたいと断って来た甲斐もあり“良い夏を”と挨拶をして別れた意味を感じられるほど、空は済み切り正史の城主が此処へ城を考えた理由がよく分かる。
 澄んだ空気に体を伸ばす二人の後からやってきたのは、大きなリュックを背負った老人と青年、そして数十名に上る似たような装備の人々だ。
『ひい、年寄りにゃきついんだがねぇ…・・・』
『だぁからじいちゃん俺が背負うって――』
『ばっかやろー! おまえ、ディアボロスさんと仕事すんのに年寄りだと思って!』
 杖を突くき息切れ気味の老人こと老建築士が、孫らしい青年の言葉に怒って見せる姿に、心配しようとしていたラズロルとエトヴァはつい顔を見合わせて笑っていた。
 元々、お願いする前から彼らはこんな風で“うちの爺ちゃんスグ年寄りのフリするけど、腕はいいんで”と身内だからこそ言える半分暴言のような言葉と、すぐに怒る老人は全てにおいてテンポがいい。
『あ、そっち測っちゃっていいと思う!』
『指示出すのはワシだろうがぁぁあ!!ッゲホ』
『爺ちゃんの指示書見てんだから俺にも出来るって』
 “そこ座っててよ”と快活に笑った青年がエトヴァとラズロルに手を振ると、事前に摺り合わせていた予定通り計測を開始した。
『ったく、』
「ねぇじーちゃん、やっぱセイ早いね」
『ったりめえよ、ワシが散々教えたんだ』
「それはとてもいい弟子に恵まれている」
 青年ことセイ――は老建築士の孫で、非常に機転が利く。座っていてと祖父の背を押す時、きちんと水のボトルを持たせていたのだから。
『坊ちゃん、あっちは――』
『坊ちゃん、西の方が――』
『そっか、じゃあ此処に書いてある通りにやろ』
 季節柄も相俟って、暑い中だからこそ迅速に計測を終えたセイと技師の報をエトヴァとラズロルが確認し、更に老建築士の言葉も加わればより明確な目標が定まっていった。

 “道具もある程度持ってきたし、手伝うよ!”と申し出たラズロルに“ありがたいです!”と笑ったセイを中心にラズロルが力を入れるのは防衛拠点本体――シェルターだ。
 監視台は現在、飛翔し羽搏いて上空を歩むことを申し出たエトヴァが老建築士と共に高さの議論に入っている。
「(なら、今の僕はこっちを先に、だよね!)」
 シェルターは、一見して二つの旅団らしさを組み合わせつつ、外壁はカムフラージュで普通の建物風であり、さらに山の木々を増やし成長させ、覆う事も、脱出時逃げにくさのない位置取りと侵入しようとした際には微妙に見通し辛い木々の配置にも拘っていた。

「なら、これはこっちのがいい感じ?」
『そうですね! で、あとはこうするので――……』
 ラズロルとセイがシェルターづくりへ邁進する間、エトヴァは老建築士と眺めていたのは道中撮影してきた森の風景と、エトヴァが飛翔し撮影したこの場から概ね20mほど。
『……そうじゃな、あまり高くしても登り切れぬ者も出る。逆に言えば、降りるのも困難と――……まぁ、ディアボロスさんなら大丈夫じゃろうが、これが倒れても周囲が危険じゃしな。ギリギリ目指せるのは屋根を含めここが限度じゃろう』
「なるほど……」
『後でいくら手を加えても構わんが、気になるところがあればいつでも連絡をおくれ』
 そう笑った老建築士の表情にどこかセイのような面影を感じながら、エトヴァが軽やかに担いだのは人間には重すぎる工具の類。
 上がる歓声に皆で笑い、とんとん拍子に作業が進み――気付けば、徐々に日は暮れていた。
 時間が経つごとに皆が集中し、黙々と作業をする。
 トンカンと響く金槌の音、切れ味良く耳障りの良い音を放つ鋸、鋭い音短く幾つも聞こえる電動ドリルの音や、鑿、鉋――……数多の大工道具を、職人が正しい知識と技術を以って振るう様は美しい。
「(これは、なんともオーケストラのようだな……)」
 木々の間で興味深げに人間を見つめる小さな命たちの声も合わさった美しさに鼻歌歌ったエトヴァの背を、ラズロルは気分よく見ていた。
 防衛拠点は様々なディヴィジョン対策の半面、ちょっとした秘密基地――いや、別荘を作っているような気がしてくる。
 それは勿論ここに来るまでの車掌の言葉や、それぞれの場所に向かうまでの同胞の言葉を想えば、つい。
「(僕たちだけじゃない……――こうやって、沢山協力してくれる人がいるからできるんだ)」
 救った命だ。
 救われた命だ。
 いつか世界が“ほんとう”になったら――……徐々に手が届きつつある“ソレ”を思いかけ、ラズロルは手にしたネジを咥え、アイテムポケットから取り出した電動ドリルを握り直した。
「(よし、)」

 気付けば最初の賑やかさは徐々に鳴りを潜め、それぞれがそれぞれの役割を全力で熟してゆく。
 シェルターの内装を整えていたラズロルの元を訪れたエトヴァが、集中したまま釘打ちをするラズロルの頬へ――。
「ラズ。ソレもかっこいいけれど、水分はきちんと取らないと」
「っ、わぁ! え、エトヴァ?! びっくりしたー……でも、ありがとう」
 頬に当てられたスポーツドリンクの冷たさ尻尾を膨らませたラズロルは、犯人がエトヴァとエトヴァの心配だと分かればつい破顔し述べたのは心からの感謝。
 電気工具の便利さや、今櫓を立てるために動く重機のかっこよさを肴に、エトヴァから“皆さんもどうぞ”と振舞われた冷たい飲み物で全員パワーを再チャージ! がんばるぞ!と気合を入れたのが数時間前。
 ディアボロスの“魔法”めいた仕上げが終り本当の“完成”を迎えた拠点は今、沈みゆく陽光を背に完成した拠点を見てハイタッチや固い握手、そして感謝の言葉が交わされていた。
「「おつかれさまでした!」」
『『『『『『『『『『おつかれさまでした!』』』』』』』』』』
 “暑かったな”、“完成してよかった”、“これだけ頑丈なら大丈夫だろう”なんて作業前と同じように皆言葉を交わし、ワイワイと心地よい疲れに身を任せかけた時“待って!”とエトヴァとラズロルの声。
「せっかくならさ、夕陽を楽しんでみるのも乙だよね」
「俺たちからの感謝の気持ち、ぜひ食べて行って欲しいんだ」
 切られたスイカは瑞々しく、真っ赤な断面から香る甘さについ心が躍ってしまう。
 手伝ってくれた皆で分け合い、思い思いに木陰で夕日を眺めていた。
 夏の夜風に、ラズロルが山の木々にかけた風鈴の硝子が透き通った歌声を放ち、山を彩ってゆく。
「おや、……風流だ。これは、ラズが?」
「ん? へへ、メリーちゃんが風鈴の絵葉書持ってたの……あれ、いいなって思って。夏の楽しみって感じもしたんだよね」
「たしかに、風物詩の音色は気分がいいな」
 何気ない会話だが、思えば今日はじっくり喋れていなかったかも……! とラズロルとエトヴァが話すのは互いの視点からみた作業の話。
「え。そんなことできたの!?」
「ふふ、あの方曰くコツさえ掴めばいいらしい」
「へー……え、じゃあ後でそのコツって教えてくれない?」
「勿論」
 何気ない話。
 ちょっとした工具を扱うアイデア。
 どれもこれも今日手に入れた新鮮な知識は面白く、エトヴァとラズロルはつい星が燈り月輝くまで見張り台の夏を楽しみ笑いあっていた。

 夏が過ぎてゆく。
 透明な夜風と、透き通った風鈴の音に二人分の幸せな笑顔を添えて。
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
◎アドリブ大歓迎

ヴィハニールさんに内容を確認してもらえそうなら、お願いしよう
(問題点修正、重複部分があれば割愛下さい)
美術鑑賞同好会さんは任せました!

せっかくなので、絵入りの報告書を作ろうか

・『寂れた喫茶店』さん
『三重県南部地域』に“喫茶琥珀”の出張店を設置
『避難』
連携は良好

・『福丸堂』さん
『横須賀市』に古民家を改装した出張所を設置
目的は『避難』寄り?
連携は良好

・『Federkranz』『陽翠の帳』
『大阪府東部』に合同拠点を設置
目的は監視と『避難』
周辺住民との連携は良好

Federkranz団長より
とても天気の良い日だった。
地域の人達と協力しながら、防衛拠点を設営した。

そんな経過報告に、絵を綴っていこう

夏山の緑に防衛拠点
笑いあう人々のスケッチに色をつけて
老建築士と青年の一幕
汗を流すラズの笑顔、ペットボトル差し出し笑う俺
スイカに風鈴
長い夏の夕べのシルエット

付近の案内図と、設備案内、有事の対処マニュアルをセットにして
クリップでぱちん


捌碁・秋果
美術鑑賞同好会

(別荘にて美術鑑賞同好会会報の特別号の草稿をノートパソコンで打っている)
えっと…
『当旅団は展覧会の感想を言い合ったりおすすめの展覧会を紹介したりする「美術鑑賞を楽しむ団体」です。しかし今回はディアボロスらしい活動に参加しました!』

(無糖のミルクコーヒーを一口
普段は紅茶党だけど作業中はコーヒー)

『憧れの横須賀美術館の近くにステキな別荘を構えました。
また、地域の子どもたちとアートを通した交流を計り“アルチンボルト風の美味しい作品を作ろう!”というイベントを企画しました。
本物の青果で肖像画のような作品を作るという企画でしたが、子どもたちの柔軟な発想で全身作る運びとなりました。
作品のスケールアップもさることながら、印象的だったのは子どもたちの笑顔とやりきった顔です。
青果といった「食品で人間を表現をする」ユニークさが子どもの心を捉え、大きな作品を完成させるほどに駆り立てたのでしょう。アルチンボルドの魅力は時を経て健在でした。
なお、使った青果は 』

んんー…っ
散歩でもして気分転換しよっと


●キーボードのアニマート
 別荘のキッチンからふんわりと香り立つコーヒーと、温められたミルクの柔らかい香り。
 絡み合う二つの芳香を纏った捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)が、気分良く仕事用デスクの椅子を引き、腰かけながら愛用のノートパソコンを開いた。
 見慣れた光景に微笑みながら簡単なパスワードを入力し、デスクに置いたミルクとコーヒーを混ぜ合わせるスプーンから手を放した指先で書類作成用のアプリを起動させる。
「さて、っと……始めようか」
 制作するのは提出用の報告書と、美術鑑賞同好会として夏の特別号の草稿も兼ねたもの。多少、報告書の方は文体を固くしたり説明を付け足そうと考えながら秋果は無意識に鼻歌を歌っていた。
「(――まずは会としての紹介を報告書の頭に入れて、)」
 軽やかにキーボードを叩く秋果の指先に迷いはなく、報告書の冒頭には簡潔な会の説明を。
『当旅団は展覧会の感想を言い合ったりおすすめの展覧会を紹介したりする「美術鑑賞を楽しむ団体」です。しかし今回はディアボロスらしい活動に参加しました!』
 常は紅茶派の秋果は仕事中だけコーヒーを嗜むのが、小さな拘り。更に拘りを追加するなら、砂糖を入れないというところが大事なポイントだ。
 湯気がやんわりとしてきたタイミングで一口喉を潤せば、砂糖の無しのコーヒーは思考を鮮明にし、ミルクの柔らかさが“報告書”に向き合う自身の肩の力を抜いてくれる。
「(……報告書、あまり固くなくいっそ自然な方がいいのかな)」
 リアリティと、読めばいつでも情景が浮かぶ方がきっといい。
 ――添えた製作中の写真や完成写真、そして協力して楽しんでくれた人々の写真も加えれば、より想像力を引き立て鮮明にあの日あの時間の素敵な思い出を思い出せるだろうから。
『憧れの横須賀美術館の近くにステキな別荘を構えました。
また、地域の子どもたちとアートを通した交流を計り“アルチンボルト風の美味しい作品を作ろう!”というイベントを企画しました。
本物の青果で肖像画のような作品を作るという企画でしたが、子どもたちの柔軟な発想で全身作る運びとなりました。
作品のスケールアップもさることながら、印象的だったのは子どもたちの笑顔とやりきった顔です。
青果といった「食品で人間を表現する」ユニークさが子どもの心を捉え、大きな作品を完成させるほどに駆り立てたのでしょう。アルチンボルドの魅力は時を経て健在でした。
なお、使った青果は 』
 タタ、
 タン、
 タタタ、トト
 秋果の指先は軽快に踊り、ちらりと写真データを見てはついつい僅かな休息代わりに手が止まる。
 集中しすぎていつのまにか冷め切ったミルクコーヒーを口にしたところで、初めて秋果は驚いたくらいに時間は過ぎていた。
「ん、んんー……っはぁ、ちょっと根詰めすぎかな。そうだ、」
 ふと、窓の向こうで心地よさそうな風が吹いている。
 どこか秋の始まりを感じさせるような、不思議な感覚を抱いた風。
「……そうだ、ちょっと散歩でもしよ。気分転換、っと」
 せっかくなら、いっそ先日の感想には“ご近所さん”の生の声を描くのも悪くはないはず。貴重品を入れたバッグを手に、パソコンをいったん閉じた秋果は足取り軽やかに玄関へ。

 あの日、子供たちが歌った歌を鼻歌として奏でながら。


●ペン先のカンタービレ
 報告書をと微笑んだ車掌は、笑っていた。
 “何としても私、メリーちゃんから守り抜きますので”紙でもデータでもと、ぐいぐい紙を求める子ヤギの悪魔と闘いながら。
「なら、ご期待に沿ってしっかりと確認できるもの――が、ベストか」
 美術鑑賞同好会はデータと紙の両方で送りますね、予備も! と全員参加の電子会議場で告げていたし、ならとエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はその折に得た情報をさらさらと手書きで綴ってゆく。
 せっかくならと借りた夏らしい向日葵抱いたガラスペンと蜻蛉の止まるガラスのインク壺は黒だが光を浴びれば青にも紫にも透ける美しい夏で書くエトヴァの文字は、どこか気分がよい。
「簡潔に、」
 忙しいというよりも、会議室へ繋がるはずの環境が悪いのか、リアルタイムのはずの映像が止まってしまったり、突如音声が届かないなど苦戦していた車掌へ贈る報告書。
『寂れた喫茶店——三重県南部地域に“喫茶琥珀”出張店を設置。地下施設を整えた“避難”設備には、備蓄庫あり。地域関係・連携は良好』
 他の旅団は現状準備や営業に奮闘し、忙しいので代筆を。
 それぞれせっかくなら! と見せてくれた光景は、このために持参した固形の絵の具を山の水で溶かし、エトヴァの愛する人から注がれるワクワクとした視線のくすぐったさに笑いながらハガキに写真のように描く現場の図。
 喫茶、地下施設、店で人々と思い思いポーズをとって“こっちはオッケーだ!”と笑った彼らも。
「琥珀さんは、これでよし……と」

『福丸堂——神奈川県横須賀市に古民家を改装した“出張所”を設置。子供も大人も懐かしめるようなガシャポンやお菓子の設置をして、“避難所”寄りと思われる。地域関係・連携は良好』
 福丸堂も、おそらく店としても簡単に営業するのだろうか。
 質問するより先に、大きな声で“こんにちわー!”と遊びに来た近所の子供の相手をせねばと店主は忙しそうだったが、それは地域関係が良好であるという裏打ちである。
 見せてもらったレトロな内装と、カラフルなお菓子の山をエトヴァの筆先が描く傍らで“今度一緒に行ってみたいかも”と大きなしっぽ興味津々に揺れている。
「せっかくなら、秋のお祭りの時期は楽しいかもしれない」
 きっとどこも賑わうだろうから。

「さて、最後は俺たちだ」
 エトヴァは陽翠の帳団長と二人、相談しあった内容を綴ってゆく。
 もちろん、時々顔を見合わせて微笑みあの楽しかった思い出を振り返り、描きながら。
 エトヴァの字が好き、と笑った彼に応えるように綴る。もちろん、今まで綴った旅団と概ね同じ内容量で。
『Federkranz、陽翠の帳——大阪府東部に合同拠点を設置。目的は設置した櫓による“監視”と有事の際の“避難”対応用。周辺住民との関係・連携は良好』
 さらに綴るのは、執筆者兼設置した旅団長の片割れとして。
『設置日の天気は良好。夏の名残はあるものの、日陰で休み休みの作業は地域の人々と協力しながら行うことができた。設置の様子は、同封の絵葉書に――』
 夏山の緑を色鮮やかに、開けた場所と街見下ろせる美しさに笑ったあの瞬間を。
 笑いあう人々を爽やかに描き、老建築士と青年の言い合いシーンはリアリティーを以て。
 写真を見ながら描けば、エトヴァの向かいであの光景を思い出した片割れが声を殺して笑っている。
「あの後は何でもないようだったから、喧嘩するほど仲がいいんだな彼らは」
 頷いて揺れるふわふわの耳にエトヴァが微笑みながら次に描くのは陽翠の帳団長——ラズロルの笑顔だ。
 エトヴァが一番よく知っている笑顔と共に描くのは“お返し!”と不意というよりあまりに自然に写真を撮られたことに照れたラズロルがお返しに撮った、エトヴァの笑顔。
 冷えて汗をかいたペットボトルを差し出す自身をしっかり描いて見せれば、狐のお耳がピコピコ。
 夏の風物詩のスイカと風鈴と夏空も描き――最後に、皆で見た夏の夕日を描く。
 伸びる影。朱金に染まる夕日と街と、山と。

 密やかに描こうか迷った夕日に染まる笑顔一つだけ自分のためだけに隠し、エトヴァはそれぞれの地域案内図と設備の案内、有事の対処マニュアルもクリップでズレないよう綴じる。

●蒼天のアンジュエへ寿ぐ
 青い空には帳が下りて、ぐうっと背を伸ばし読み終えたファイルを手袋に包まれた手が綴じる。
 どの報告書も、現場での努力が映像のように伝わってきたことに喜ぶと同時に、いつかの備えはきっと数多を救う切っ掛けになることを祈る。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年09月01日