リプレイ
天瀬・初名
【三重県北部】グルメ大国三重県は北部で!さぁやる気出すには美味しい料理から!旨味処「食う寝る遊ぶ。」出張所建設なのです!
みんな笑顔でエネルギーチャージしに来られるみんなの食堂なのですよー!ぶいっ!
さっと食べられるおにぎりやサンドイッチみたいな軽食からがっつりカツ丼やステーキみたいなお腹に貯めてくものも映えるパンケーキやパフェ、カヌレみたいなサクッとつまめるものまで変幻自在なのです!
問題は建物の強度だけど……まぁなんとかなるっしょ!
メニューは見た目も味もウチが監修ってか手を下してるので妥協はないのですよ?
さぁ、落成式に美味しいもの用意したからみんなで乾杯してついでに踊るのです!ほらこうやって!かんぱーい!あらえっさっさー!(お団子口に咥えてどじょうすくい)
とにかく楽しく激しく!みんな顔出したからには笑顔以外で帰ることは許さないのですよ?
さてと、舞台は整ったかな?あとはよろしくスタジオの◯◯さーん!?(中継レポーター風)
アドリブ他者との絡みOKです。
三重県北部に『旨味処「食う寝る遊ぶ。」』の出張所を作りたい。
そう申し出た天瀬・初名(カオス処方箋・g00765)に、地元の人はつい最近までトラットリアをやっていたという建物に案内してくれた。
ドアを開けると、チリンとベルが鳴る。
「どうですか? 設備もそのまま使えますし、店内も綺麗でしょう?」
しばらく締めっぱなしだったため、少し空気がこもっている感はあるが、閉じられていた窓を開けるとさあっと夏の風が吹き抜け、そんな空気を散らしてゆく。
テーブルや椅子はそのまま使えそうだ。
厨房も使いやすそうな配置になっている。
「文句なし! ここを使わせてもらいます!」
初名が答えると、地元の人々は顔を合わせて笑顔になった。
「いやあ、ディアボロスさんがここに店を開いてくれるだなんて、ありがたいねぇ」
「手伝えることがあったら、何でもおっしゃってくださいね」
「ありがとー。よろしくね!」
初名はさっそく店内の改装に取りかかった。
そして。
「やる気出すには美味しい料理から! みんな笑顔でエネルギーチャージしに来られるみんなの食堂、いざ開店なのですよー! ぶいっ!」
元気に突き出すVサイン。
今日は、お祝いに招待した付近の人へのお披露目会。
メニューは、さっと食べられるおにぎりやサンドイッチのような軽食、カヌレなどのサクッとつまめるものから、がっつりカツ丼やステーキなどのお腹にたまるものまで。
映えるパンケーキやパフェは、あなたのハートを鉄の爪で鷲掴み。
変化自在のメニューだけれど、見た目も味も初名監修、というか初名作なので一切妥協は無い。
「美味しいもの用意したから、みんなで乾杯してついでに踊るのです!」
「踊る……?」
「ほらこうやって! かんぱーい! あらえっさっさー!」
お団子を口にくわえてどじょうすくいを踊る初名に、招待された人々は目を丸くした。
「みんな、顔出したからには笑顔以外で帰ることは許さないのですよ?」
ふっふっふーと初名は笑う。
とにかく楽しく激しく羽目をふっとばして!
旅団出張所のお披露目会では、びっくりの悲鳴と嬉しい悲鳴が賑やかに響き渡るのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
シェナ・フリージア
オルカさん(g00294)と一緒。アドリブ歓迎だよ。
旅団【morning cafe】は【お爺ちゃん家の縁側で】と共同で防衛施設を作るよ。
場所は【奈良県南部山岳地域】。
紀伊国からの侵入に気づける位置に基地があったら便利かなって!
山岳部、和歌山県そばに拠点を築くよ。いい感じの家を見繕って…近くの木々に植物活性!
目立つよう大きな木に成長させよう。
木の上にはログハウス風の見張り台。下には頑丈な拠点の建物(カフェ)の作りで行こう。
地元の人や企業にも手伝っていただきながら作るよ。
ふふふ、完成楽しみだね!
そー!秘密基地をモチーフにしたんだ。
でも全然秘密じゃないよ、オルカさん。
この拠点は目立つ事で敵を引き寄せ戦う攻撃用の防衛施設。
いざと言う時も、一般人が安全な場所へ逃げる時間を稼ぎますとも。
基地がある安心を住民達にも知っておいてほしいな!
だから基地が完成したら地元のみんなと完成パーティを始めよう!
私達は料理も得意だから任せて!
仲良くなれるように美味しい料理を振る舞い、《縁側カフェ》で盛り上がろうね!
逆叉・オルカ
フリージア(g05714)と参加。
俺の旅団【お爺ちゃん家の縁側で】は【morning cafe】と共同防衛にあたるよ。
しかし、奈良か。七曜の戦いでも来たが、縁があるね。
そしてフリージアの設計図を見て笑ってしまう。
なるほど、戦いが終わった後にもカフェや子供の遊び場として使えそうだな。
拠点作り。
既存の建物や周囲の環境も利用。【建物復元】や【怪力無双】も使いできる範囲で頑丈に。
見張り台…ログハウスは1から作るしかないな。【アイテムポケット】【飛翔】も利用していこう。
しかし本当にデカい木だな……見通しやすく剪定して、見張り台から攻撃や脱出がしやすいよう足場と滑り台も設置。
なんか楽しくなってきたな。まるで大人の秘密基地作りみたいだ。
ああ、わかってる。街を守る為の防衛拠点だろ。
団員が立ち替わり見張る事を約束しよう。敵襲は残留効果で周囲に知らせる。
完成パーティーは俺も料理を振る舞おう。なに、美味いコーヒーくらい淹れられる。
暑い日が続くしアイスやかき氷も用意しよう。
準備ができたら乾杯だ。皆、頑張ろうな
逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)の旅団【お爺ちゃん家の縁側で】は、今回シェナ・フリージア(愛に花束を・g05714)が旅団長をしている【morning cafe】と共同で、防衛施設を作ろうということになった。
その場所に、奈良県南部の山岳地域を提案したのはシェナの方だ。
「紀伊国からの侵入に気づける位置に基地があったら便利かなって!」
「奈良か。七曜の戦でも来たが、縁があるね」
七曜の戦からもう1年が経ったのかと、オルカは改めて思う。この1年も激動だったが、これからの1年もまた世界は大きく揺れ動くのだろう。それに備えての旅団出張所でもある。
地元の人や企業にも協力を仰ぎ、あげてもらった候補の家の3軒目。
どっしりとした古民家とその周囲の木々を眺め、シェナはオルカを振り返った。
「頑丈そうだし、近くに大きな木もあるし、いい感じ! オルカさん、ここに決めて良いかな」
「フリージアが気に入ったなら、ここでいいと思うよ」
「じゃあ決定!」
そこから始まる拠点作り。
「こんな風にしたいんだけど、どうかな」
シェナは完成図を描いた紙を広げて見せた。
木に囲まれた頑丈な拠点の建物はカフェの作りで。
そして木の上にはログハウス風の見張り台。
拠点の建物にはカフェの看板がかかり、ログハウスの窓からは子どもの顔が覗いていて、完成図をのぞき込んだオルカはつい笑ってしまう。
「なるほど、戦いが終わった後にもカフェや子供の遊び場として使えそうだな」
「うん。ふふふ、完成楽しみだね」
拠点作りがんばろう。まずは……とシェナは降るような蝉しぐれを聞きながら、見上げるほどの大木の肌にそっと手を当てた。
もっともっと大きく伸びて。
遠くまで見通せるように。
遠くからでも目立つように。
そう願って植物活性で木をはぐくむ。
「見張り台……ログハウスはいちから作るしかないな」
大木に設置する見張り台。樹上ということで資材を運び上げるのは大変だが、オルカは飛翔して枝に上がり、アイテムポケットから資材を取り出して……と、残留効果の力を駆使して乗り越える。
「しかし本当にデカい木だな……」
大きく広がる枝を、オルカは見通しがきくように剪定した。
見張り台を設けるだけでなく、いざというときに攻撃や脱出がしやすいようにと、足場と滑り台も設置しておく。いざというとき、が来ないほうが良いけれど、試しに使ってみた滑り台はなんだかとても楽しくて。
「まるで大人の秘密基地作りみたいだ」
滑り降りた体勢から勢いをつけて立ち上がるオルカに、シェナは大きく頷いた。
「そー! 秘密基地をモチーフにしたんだ。でも、全然秘密じゃないよ、オルカさん」
子どもたちの作る秘密基地は、仲間以外には内緒の隠れ家。
けれどこの拠点は違う。
「ああ、わかってる。街を守る為の防衛拠点だろ」
「そのとーり! この拠点は目立つ事で敵を引き寄せ戦う攻撃用の防衛施設。いざと言う時も、一般人が安全な場所へ逃げる時間を稼ぎますとも」
基地であり、砦であり、防御壁であり。
大木は、遠くからでも、あそこにディアボロスの防衛施設があるのだと安心してもらうための目印だ。
着々と作られてゆく施設を、地元の人々は見物に来てみたり、手伝いをしてくれたり。差し入れに、冷え冷えのスイカを持ってきてくれたりもした。
家の補強や間取り変更、防水加工や塗装などは地元の業者の手を借りて。
傷みが見えていた縁側もきれいに補修されて人待ち顔。
厨房機器や家具をわくわくと選んで。
そして――古民家カフェ風防衛施設&見張り台が完成したのだった。
ここに防衛施設があることをみんなに知っておいてほしいから、完成パーティには地元の人々を招待した。
「私達は料理も得意だから任せて!」
気軽に食べられる軽食を山ほど。
もちろんおいしいコーヒーも召し上がれ。
足りなくなりそうと見れば、シェナが手早くおかわりを追加する。
「《縁側カフェ》、思いっきり楽しんでいってね!
「ディアボロスさんのいれたコーヒーが飲めるだなんて」
やってきた人々は、料理やコーヒーを楽しみ、あちこちの写真を撮りまくった。
「暑いから、アイスやかき氷も用意したよ。いっしょに食べよう」
オルカに誘われて、子どもたちは縁側に腰を下ろし、しゃくしゃくと音を立ててかき氷を食べる。
「基地を作るのは、敵がくるからなんでしょうか……」
「それはまだ分からない。だがもし何かあれば、残留効果ですぐ知らせるよ」
不安そうな親に、オルカはこの地を団員が立ち替わり見張ることを約束した。
「私達に任せて。あの見張り台、ずっと遠くまで見通せるから、敵が来てもすぐ見つけられるよ。どれくらい遠くまで見えるか、登ってみたい人―!」
シェナの呼びかけに、子どもたちの元気な手と、それにまじって控えめに大人たちの手もあがった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
三苫・麻緒
【ミント】
旅団『Minze』は【横須賀市】にカフェMinzeの出張店舗を展開しまーす!
具体的には海辺の軍港が見える商業施設のフードコートに出店
キッチンカー営業するにあたっての仕込み場所としても活用していくよ
有事の際は食事の提供に加えて、キッチンカーを用いての食糧をはじめとする物資の配達にも関われたらなって
慣れないこと言ったけど、結局はおいしいものをおいしいと感じられる状態で食べる努力をするぞってことで!
いやー、翠さんからいい場所教えてもらっちゃったなぁ
景色よし、見張り場所や中継ポイントとしても優秀
泳ぐのに難があるくらいはご愛敬だよ
補強工事やキッチンカーの駐車スペースの確保が済んだらお披露目といこっか!
これからよろしくねのご挨拶に、キッチンカーやフードコートで販売予定のメニューを振る舞っちゃうよ
新宿にいるマスター自慢のミントティー、横須賀の人たちも気に入ってくれたら嬉しいな
私も食べたいなー…とは割と真剣に思うけど、今は我慢!
…あ、そういえば私もまだ運転免許取ってなかったや
神様仏様翠様ぁ~!

葉古森・莱
【ミント】
横須賀にキャンプ地…じゃなくて、出張所…!(ぱぁぁ)
なんだかマスターのごはんがおいしいって認められたみたいでうれしいね
海で泳げないのはけだまがちょっと残念そうにしてたけど、きっと他に楽しいことがいっぱいあるよ
万一のことが起きたときの拠点にもなるのなら、しっかりと作らないとだよね
ぼくもけだまもがんばるよ
…うん、てん?この台所付きの大きな箱…じゃなくて、車を…?
そ、それは…ごめんなさぁぁぁい!
荷物運びとか仕込みのお手伝いとかはがんばるから許してぇ…!
完成したらそのお知らせと、横須賀の人にこれからよろしくお願いしますのごあいさつだよね
マスターや翠さんのごはんはほおが落ちそうになるくらいおいしいから、きっとすぐに忙しくなっちゃう
ぼくは料理の準備のお手伝いをするから、けだまは運ぶのを手伝ってね
甘いものもすごくおいしいんだけど、サンドイッチもおいしいんだよ
たくさんの具がはさまれていて、すっごくお腹いっぱいになるの
終わった後のおでかけもすごく楽しみ
まだまだ知らないことがたくさんあるみたい…!
枸橘・蕙
【ミント】
ここをキャンプ地とする!(でーん)
……んぇ?キャンプじゃなくて、してん?
新宿以外のほかのところにお店出すっていうと、「せかいが広がった」って感じでワクワクするよな
ぼーえーきょてん?らしいから、ちゃんとジュンビするんだって。おれもMinzeのてーいんだから、お手伝いだ!
Minzeよこはまてん!今後ともごひーきに!って、キッチンカーで出すおやつとか、お茶くばり!
モノノケしょーかんで呼んだ『しろまる』もいるから、お茶がぬるいとか、そういう問題も心配むよーだぜ
『おなじカマのメシ』?を食べたヤツは、みんな仲間になるらしーし、いっぱい配ってくる!いくぞ、しろまる!
Minzeの名前、ヨコスカにたくさんしみこみますよーにっ
たっくさんお手伝いしたら、このあと遊びに行っていいって言われたもんな
すいにーちゃんがヨコスカ知ってるみたいだから、たっくさん案内してもらうんだー!
おれ、おれ、でっけー船とか見に行きたい!あとで行こーぜ!
エリル・ウィスタリア
【ミント】
最初に聞いた時はびっくりしたけど、本当にすごくいい場所に来たわね…。
え、う、海?そわそわしてないわよ?だってあそこの海泳げないって翠言ってたもん。
商業施設に目移りしちゃってる。
新宿島にもあるけど、あそことはなんだか違う雰囲気あるのよ。
ぐんこうめぐり?なあに?
はい、真面目に働きます。
キッキンカーの準備のお手伝い。
駐車スペースもばっちり、いざという時の備えもばっちり。準備が楽。
…翠、良い場所知ってるわね。
ところで準備したのは良いけど誰がキッチンカーの運転するの?
イベントはお客様の相手するわね。カフェMinze横須賀支店へようこそなの。
美味しいミントティーとスイーツをどうぞ!
Minzeのミントティーは絶品なのよ。
焼き菓子もスイーツもたぁくさん用意したんだから。
…新宿島でイベント出店はたまにやるけど、こういうの新鮮ね。
拠点が出来たから今度から気軽に来れるのかしら。
あ!イベント終わったら私も観光したい!拠点探索もしたいし、さっきの「ぐんこうめぐり」?も気になるし、海!行きたい!!遊ぶの!
五百雀・翠
【ミント】
支店を横須賀に作ると聞いた時はびっくりしたけどなー。
良い場所なら知ってる。任せろ。海辺の商業施設とかどうだい?軍港も見えるし景色綺麗。海から来る脅威にも対応しやすいし避難場所にもできる。
泳げないのが難点なんだが。
なんて話したのが少し前で、あっという間にMinzeの支店が出来たんだが。
キッチンカーとかよく借りたよな。これなら近隣の住民と交流しつついざとなったら物資を運べるな。
商業施設内視察や観光は後で行こうな?
カフェMinze横須賀支店とキッキンカーのお披露目で大々的にイベントやるんだからよ。
そういや運転…(周りを見る)
取っておいて良かったな免許。
運転は俺がやるよ。横須賀なら道も分かるし。
配るものもばっちり仕込んできたぜ?
…裏庭で増えすぎたミント、この準備でかなり減ったよ。助かったよ。
イベントは会計や飲食物提供の裏方担当。Minzeもキッチン担当だもんな。テキパキ動いて、たまに地元の人と話す。
皆が喜んでるの見てるだけで楽しい。
イベント終わったら観光かあ。行くか。どこへいく?
オリヴィエ・ルー
【ミント】
ここが横須賀かあ。初めて来たけど、いい場所だね
こういう海って泳げたりするのかな?新宿島のは色んな意味で難しかったけど……
キッチンカーいいね。食べ物もだけど、色々運んでばらまいてサポートとかもできそう
「ここで貰えるものは美味しい」って予め知っていたら、何かあった時にボクたちが渡すものもすぐ受け取ってくれるかな?
……ところでこれ、誰が運転する?あ、五百雀がする?ありがとう、ドラテク楽しみにしてるね
ボクはMinzeの横須賀支店、その開店イベントのお手伝いを
暑い夏にピッタリの冷たいミントティーをどうぞ
チョコミントが好きな方向けに、チョコミントのラテやカップケーキもあるよ
どれも新宿島のマスター直伝。どこでも変わらない美味しさを横須賀の人々に宣伝できたらいいな
それは突然、三苫・麻緒(ミント☆ソウル・g01206)からの告知で始まった。
「みんなへのお知らせでーす。なんとこのたび、旅団『Minze』は横須賀市にカフェMinzeの出張店舗を展開しまーす!」
「なにそれ。どういうこと?」
出張店舗? それに横須賀?
突然の告知に、エリル・ウィスタリア(雪を待つ花・g00912)は面食らう。
「なんかはじまるのか?」
枸橘・蕙(そらを描く・g02980)に聞かれ、葉古森・莱(迷わし鳥・g04625)はぼくも聞いてないけどと首を傾げる。
「たぶん、ここ以外の場所にもお店をだそうっていうお話かな?」
「新宿以外のほかのところに? すげーな!」
そう聞くと、『世界が広がった』という感覚に蕙の心が躍る。最初は新宿島しかなかった世界は、着実に取り戻され、広がっていっているのだ。
「一応確認するが、それはマスターも了承している話なんだよな?」
驚きながらも確認する五百雀・翠(夕月夜・g03977)に、麻緒はもちろんと答える。
「新宿島以外の人たちにも、『Minze』の味を知ってもらえるのは嬉しいって、マスターも言ってくれたよ」
「そういえば、攻略旅団から、天魔武者の侵攻に備えるための防衛計画を強化するという提案が出ていたよね。その一環でもあるのかな」
協力してくれる旅団を募っている対象の五地域の中に横須賀市も入っていたはず、とオリヴィエ・ルー(青を宿す・g01610)は思い出す。
「そう、それ。協力がてら、マスターの美味しい料理を他の地域の人に知ってもらえたら、一石二鳥かなって」
「一口に横須賀と言っても広いぞ。どこに出店するのかは決めたのか?」
翠からの質問に、麻緒は逆に尋ねる。
「ううん、これから。翠さんはどこか心当たりがあったりする?」
「良い場所なら知ってる」
任せろ、と翠が提案したのは海辺の商業施設だった。
「軍港も見えるし景色綺麗。海から来る脅威にも対応しやすいし避難場所にもできる」
「わぁいいね。翠さん、こんないい場所がぱっと出てくるなんて凄い!」
翠に提示された商業施設を検索して、麻緒は皆に画像を見せた。
フードコートには誰もが良く知るチェーン店の他、横須賀ならではの店も入っている。
「ここに出店させてもらえないか、交渉してみるね。あとはキッチンカー営業もしていきたいんだよね。そしたら、有事の際は食事の提供に加えて、キッチンカーを用いての食糧をはじめとする物資の配達にも関われるかなって」
フードコートへの出店は、キッチンカーのための仕込み場所としても活用できる。
そんな説明をした後、麻緒は照れたように笑い。
「慣れないこと言ったけど、結局はおいしいものをおいしいと感じられる状態で食べる努力をするぞってことで! 『Minze』横須賀店出店に向けて、みんなでがんばろー」
握った拳を高く突き上げた。
そんな話があってからしばし。
商業施設の中に『Minze』の出張店舗が作られた。
「ここをキャンプ地とする!」
でーんと胸を張った蕙に、翠が教える。
「キャンプじゃなくて、支店な」
「んぇ? キャンプじゃなくて、してん?」
「キャンプだと一時的だろ。支店はもっと長く続くんだ」
その横で莱は、ミントを飾ったティーカップがデザインされた『Minze』の看板に、ぱぁぁと顔を輝かせている。
「横須賀にキャンプ地……じゃなくて、出張所……! なんだかマスターのごはんがおいしいって認められたみたいでうれしいね」
もっともっと多くの人に知ってもらうための、これは大きな一歩となるだろう。
「いやー、翠さんからいい場所教えてもらっちゃったなぁ。景色よし、見張り場所や中継ポイントとしても優秀だよ」
良い立地の場所に出張所を作ることができて、麻緒は大満足だ。
「ここが横須賀かあ。初めて来たけど、いい場所だね」
新宿島とはまた違う空気を味わうように、オリヴィエは周囲を見渡した。良く晴れた夏の日差しに照らされた街は、明るい未来への期待に満ちているように見える。
「ほんと。最初に聞いた時はびっくりしたけど、本当にすごくいい場所に来たわね……」
オリヴィエに応えながら、エリルの視線は夏の日差しを受けてきらめいている海の方へ。汗ばむ陽気のこんな日に海に入ったら、どんなに気持ち良いだろう。オリヴィエもその視線を追って海を見る。
「こういう海って泳げたりするのかな? 新宿島のは色んな意味で難しかったけど……」
その呟きを耳にして、翠は残念そうに首を振る。
「実は、泳げないのが難点なんだ」
「もきゅぅ……」
それを聞いて、へにょっとなったモーラット・コミュの『けだま』を、莱の手が優しく撫でる。
「だいじょうぶ。海で泳げなくても、きっと他に楽しいことがいっぱいあるよ」
「そうそう。こんないい場所なんだから、泳ぐのに難があるくらいはご愛敬だよ。さ、準備をはじめよっか」
麻緒の声かけで、『Minze』旅団員たちは開店準備に取り掛かった。
フードコートの一角を占める店の設備は、すぐにでも開店できるような状態に整えられている。
あとは来店してくれるお客さんのための仕込みや、レジなどの操作確認。細かな配置などのチェック。それと、キッチンカーの準備だ。
「ここは万一のことが起きたときの拠点にもなるんだよね」
万が一のこと……今、商業施設を訪れている人たちも、もしかしたら巻き込まれてしまうのだろうか……。そんな風に考えるのはちょっと怖い。けれどその事態に備えておくためにしっかりと作らないとと、莱は気合を入れた。
「うん、ぼーえーきょてん? らしいから、ちゃんとジュンビするんだって。おれもMinzeのてーいんだから、お手伝いだ!」
蕙も大張り切りで、開店準備を手伝う。店員として、というのもあるけれど、こうしてみんなで拠点作りをするのが楽しくてたまらない。
「これどこに運ぶんだ?」
前が見えないくらいに積み上げた箱を、よっこらしょ。
ぐらりと不安定に傾いた箱を、オリヴィエがこっそりと手を伸ばして支える。
運び込まれた食材は、どんどん調理されてゆく。
たくさん作るのであっても、ちゃんとマスター直伝の手順を守って丁寧に。だってそうじゃなければ、『Minze』は名乗れない。
出来上がったものは、キッチンカーへも積みこむ。
「キッチンカーとかよく借りたよな」
ミントグリーンとチョコレート色で塗装されたキッチンカーを、翠はしげしげと眺めた。
駐車場に停めてあるだけで目を惹いて、通りかかった人がみな興味ありげな視線を向けてくる。
「キッチンカーいいよね。食べ物もだけど、色々運んでばらまいてサポートとかもできそう」
調理のための設備があって、輸送手段としても使える。この地域の防衛のためにはもってこいのアイテムだと、オリヴィエは感心した。
「このキッチンカーが近隣の人たちに『ここで貰えるものは美味しい』って知ってもらえたら、何かあったときにボクたちが渡すものもすぐ受け取ってくれるかな?」
この地を不測の事態が襲ったとき、キッチンカーを見かけた人々が、自ら来てくれるような。そんな存在になってゆけるだろうかとオリヴィエは考える。
「これなら近隣の住民と交流しつついざとなったら物資を運べるな」
翠に話しかけられて、
「え? 今なんて?」
エリルは商業施設に向けていた視線を引き戻した。
「気になる店でもあったか?」
「うん。新宿島にも商業施設はあるけど、あそことはなんだか違う雰囲気あるわよね」
こんなときでなければ、ゆっくりと見て回りたい。新宿島にはないお店を覗いたり、この辺りの名物を食べてみたり、マスターへのお土産を探したりもしたい。
「さっきは海を見てそわそわしてたしな」
「え、う、海? そわそわしてないわよ? だってあそこの海泳げないって翠言ってたもん」
エリルの視線が宙を泳ぐ。実に分かりやすい反応に、翠は笑みを誘われた。
「泳げないが、軍港巡りができるぞ」
「ぐんこうめぐり? なあに?」
エリルはたちまち興味を示す。
「商業施設内視察や観光は後で行こうな? カフェMinze横須賀支店とキッキンカーのお披露目で大々的にイベントやるんだからよ」
後で、と聞いたエリルは俄然真面目に働きだした。観光をすっきりした気分で楽しむためにも、お披露目を成功させなくては。
「ところで……準備したのは良いけど、誰がキッチンカーの運転するの?」
ふと気になってエリルが尋ねる。
「誰って……誰が運転する?」
オリヴィエは集まっている顔ぶれを見渡した。
「……うん、てん?」
莱はきょとんとキッチンカーに目をやり。
「……この台所付きの大きな箱……じゃなくて、車を……? そ、それは……ごめんなさぁぁぁい! 荷物運びとか仕込みのお手伝いとかはがんばるから許してぇ……!」
お手上げのポーズ。
「さすがに莱くんに運転させたりしないから安心して……あ、そういえば私もまだ運転免許取ってなかったや」
えへっと麻緒は笑ったあと、
「どどどどどうしよう~!」
今更……ほんとうに今更ながらに焦った。このままでは、キッチンカーの形をした屋台になってしまう。
その様子に、はぁと翠は息を吐いた。
「取っておいて良かったな免許。運転は俺がやるよ。横須賀なら道も分かるし」
「あ、五百雀がする? ありがとう、ドラテク楽しみにしてるね」
どうやら運転手は確保できそうだ。オリヴィエはほっと胸を撫でおろす。
「わぁぁ、神様仏様翠様ぁ~!」
麻緒はぱんと手を合わせて、翠を拝んだ。
ひやりとする場面を翠に救われて、無事に『Minze』横須賀店とキッチンカーの準備が整った。
「さあ、お披露目といこっか! これからよろしくねのご挨拶に、キッチンカーやフードコートで販売予定のメニューを振る舞っちゃうよ」
まずは顔見せ。『Minze』を知ってもらうところからだ。
「カフェMinze横須賀支店へようこそなの。美味しいミントティーとスイーツの試食をどうぞ!」
エリルが商業施設に来ている人へと呼びかけて、『Minze』を宣伝する。
「ミントティーだって」
「飲んでみたーい」
どうしようかと相談している2人に、
「Minzeのミントティーは絶品なのよ。焼き菓子もスイーツもたぁくさん用意したんだから」
ミントティーがおいしいことは自分で味わって良く知っているから、エリルの言葉は自身満々だ。
顔を見合わせて頷いた2人を、
「はーい、2名様ご案内」
エリルは店内へと導いた。
楽しみに待つそのテーブルに、オリヴィエはトレンチに載せてきたミントティーをサーブする。
「暑い夏にピッタリの冷たいミントティーをどうぞ」
ミントティーを手にすると、誰もがカップを近づけて胸いっぱいに香りを吸い込む。そうしたくなるほどに爽やかな薄荷の香りが漂うから。
みんながみんな同じ仕草をするのは、見ていて楽しい。
「もしチョコミントが好きなら、チョコミントのラテやカップケーキもあるよ」
どれもが新宿島のマスター直伝。
どこでも変わらない美味しさを横須賀の人々に宣伝できたらと、オリヴィエはテーブルを回って声をかけてゆく。
食べ終えた人が、こんなお店が出来たよと知り合いに教えるため、どんどん来店する人が増えてくる。
「マスターや翠さんのごはんはほおが落ちそうになるくらいおいしいから、きっとすぐに忙しくなっちゃうとは思ってたけど、ほんとに忙しいよー」
ちゃんと準備はしてあっても厨房は大忙し。莱は嬉しい悲鳴をあげながら、必死に料理を作っていった。
「けだま、これも運んでね」
出来たものをカウンターにのせると、今度は大急ぎでサンドイッチに取りかかる。
パンにバターを丁寧に塗って、たくさんの具を重ね。
『Minze』のメニューはお茶も甘いものもおいしいけれど、たっぷりの具がベストバランスで挟まれたサンドイッチもおいしくて、お腹がいっぱいになる逸品だ。
「麻緒さん、どうしたの?」
サンドイッチを作っている手元をじっと見てくる麻緒に、莱はなにか変だったかと不安になったが、麻緒からの返事は。
「私も食べたいなー」
「え、今はちょっと無理……」
食べさせてあげたいけれど、今は注文品を作るだけで手いっぱい、と焦る莱に、麻緒はううんと首を振る。
「分かってる。割と真剣に食べたいけど、今は我慢! マスターの味をたくさんの人に味わってもらわないとね」
横須賀の人たちも気に入ってくれたら嬉しいな。そう言いながら麻緒はミントティーを運んで行った。
今日は顔見せだから、キッチンカーも街には出ずに商業施設の駐車場での営業だ。
「Minzeよこすかてん! 今後ともごひーきに!」
キッチンカーを見つけて近寄って来る人々へと、蕙はミントティーやスイーツを配り回った。
モノノケしょーかんで呼んだ『しろまる』が、誰かが来るたび飛び込みたそうな様子をみせるけれど、蕙はだめだよとそれを止める。お客さんが雪まみれになったら大変だ。
「しろまる、知ってるか。『おなじカマのメシ』? を食べたヤツは、みんな仲間になるらしーんだって」
だったら、同じキッチンカーのお茶を飲んだら、きっとみんな仲間になるに違いない。
「いっぱい配ってくる! いくぞ、しろまる! Minzeの名前、ヨコスカにたくさんしみこませよーぜ」
「ああ、どんどん配ってくれ。配るものはばっちり仕込んであるからな」
やる気満々で飛び出してゆく蕙の背に、翠はフルーツとミントのゼリーにミントの葉を飾り付けながら呼びかけ、そして付け加える。
「裏庭で増えすぎたミント、この準備でかなり減ったよ。助かった」
ときどき大増殖するミントだが、これで無駄にしなくて済みそうだ。
「自家製ミントなんですか?」
翠の声が聞こえたのか、ミントティーを飲んでいた男性が尋ねてくる。
「ああ。新鮮そのものだから香りも良いよ」
それに答える間も、翠の手は休まず動いて飲食物を作っている。『Minze』でもキッチンを担当しているから手慣れたものだ。
「美味しかったです。開店したら絶対に買いにきますね」
飲み終わって離れてゆく男性によろしくと声をかけると、翠は減ってきた商品の在庫を目で確認した。
用意したものは予想より早いペースで無くなり、『Minze』横須賀店のお披露目会は幕を閉じた。
「新宿島でイベント出店はたまにやるけど、こういうの新鮮ね。拠点が出来たから今度から気軽に来れるのかしら」
忙しかったけれど楽しかった、とエリルはエプロンを外した。
「たっくさんお手伝いしたから、このあと遊びに行っていいんだよな? すいにーちゃんがヨコスカ知ってるみたいだから、たっくさん案内してもらうんだー!」
観光しようという蕙の言葉に、そうだなと翠も同意する。
「行くか。どこへ行く?」
「おれ、おれ、でっけー船とか見に行きたい!」
答える蕙に、負けじとエリルも手をあげた。
「あ! 私も観光したい! 拠点探索もしたいし、さっきの『ぐんこうめぐり』? も気になるし、海! 行きたい!! 遊ぶの!」
「ぐんこうめぐりって?」
耳馴染みの無い言葉に、横須賀にはまだまだ知らないことがたくさんありそうだと、莱も身を乗り出す。
そんな皆の様子にオリヴィエは目を細め。
「泳ぎ以外にも海の楽しみ方がありそうだね」
「じゃあみんなでいっちゃおうか!」
無事にお披露目会が終わった打ち上げに、みんなで横須賀を楽しもう。
「……ということで。翠さん、観光案内よろしく」
一番詳しそうな翠に案内を任せて、皆は観光へと繰り出すのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【書物解読】LV1が発生!
【託されし願い】LV2が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【グロリアス】がLV2になった!
【凌駕率アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
プターハ・カデューシアス
【賽】
賽の河原・【大阪府東部】
施設:廃業したワイナリーを利用した地下貯蔵庫兼避難所&通路
【準備】
地元のワイナリーと建設業者に協力を依頼
条件に合う場所を手配して貰う
百が作ってくれたリフォーム案を元に
仲間と話し合い、必要な設備を揃えましょう
私は主に備品手配や業者との打ち合わせ等を担当
【建設】
廃業したワイナリーをリフォーム
拡張した地下通路で色々な場所から避難・脱出を出来るように工夫
場所が分りやすいよう施設内案内表も
外部の警戒はシャムスやソレイユに託し
アリアの罠で施設内も安泰です
施設内は【冷気の支配者】と【熱波の配者】で適温を保つことも可能な筈
食料の備蓄もしておきましょう
飲み水も必要ですので【液体錬成】で貯水槽を製作
…もしかして、ワインも増えるのでしょうか?
記念に、今年出来たワインを増やしてみましょうか
ソレイユが成人した時には改めて皆で飲めたら嬉しいですが…
【交流】
お披露目も兼ね地域住民と交流
ワインや葡萄ジュースに合うつまみを現地調達
住民に周囲の名産を教えて貰ったりして会話を楽しみましょう
アリア・パーハーツ
【賽】
プターハさんのお手伝いに
ワイン好きとしては是非
力仕事と掃除は任せろ
【準備】
大阪府って暑いんだっけ…?
あまり気候の影響を受けない方が良いけど、あるかな
あ、でも拠点にもするんだから有事の際に行きやすい場所の方が良いよね
交通の便とか、…ドローンでも飛ばして地形を実際に見てみたり
【建設】
よーし、力仕事は任せるのだぜ
見通しが悪くないように、けれど避難所になった場合はある程度の区画が必要
壁とか柱を利用して通路と部屋になるように煉瓦でも重ねてみようか
シャムスさんの整える脱出経路に導けば完了
ついでに侵入者があれば対応できるようにトラップ仕込んでおいてー…ソレイユさんの警報装置と繋げよう
手が足りない場所をうろうろしつつ
机や椅子を利用できるよう搬入したり手を加えたり
角は丸くしておこうねぇ
【交流】
さあさあ秘蔵のワインも持って来たぞー
ぜひどうぞご賞味あれ
苦手な人は葡萄ジュースでワインの気分でもいかが?
料理も足りてる?……クリーニングあるから、美味しい料理をぜひ
(百さんの傍でお掃除の準備をしている)
シャムス・ライラ
【賽】
【大阪府東部】に避難所と備蓄庫を
摂津国でひと騒動あったとのこと
海側から回り込まれてもやっかいだし
地形を見ながら防衛拠点を選定
こんな時こそ《地形の利用》《情報収集》
湾近くは土地が低い
海水が流れ込むのは困るから
ほどほどに高さがある所が敵の侵入にも備えやすそう
【準備】
住民に説明しつつ情報を収集し共有
良い物件(ワイナリー)を紹介して貰うとともに
住民にも有事の際は一定の役割を担ってもらい
円滑に避難できるよう相談を
【建設】
地下酒蔵等を利用し、避難所と、食料備蓄庫、避難通路等を複数設置
百の計画をもとに施設を整える
アリア殿のトラップやソレイユのカメラ、プターハの備蓄も加味しつつ
脱出通路は周辺の地形を元に海側、山側共に複数用意
出入り口の偽装は忘れずに
資材運びには《フライトドローン》も活用
見張り台は高台にある建物等を利用して監視カメラ等で情報を収集
【交流】
避難には住民との信頼関係も必要
いざ、地域との交流を
ワイン付き立食パーティー
百薬の長を
私も嗜ませていただきますね
百は飲みすぎ禁止だよ?
アドリブ等歓迎
ソレイユ・クラーヴィア
【賽】
豊臣秀吉の動向も気になる所ですが
地元の方ができるだけ安心して普段の生活を営めるよう
有事の際の行動について準備&説明
ワイナリー改造はプターハ達に任せ、私は早めに襲撃を察知し避難できるように準備
シャムスやアリアの地形情報を参考に昼夜兼用の赤外線機能付きカメラを境界方向に向けて一定距離毎に設置
カメラ画像はディアボロス側には勿論、住民の方も確認できるようワイナリー内に監視装置を設置し、有事の際は周辺に緊急避難放送してもらえるように交渉
お伝えしたい事は、ディアボロスは地域の皆さんを必ず護るということ
普段から常駐できない不安を、新宿島の技術力で補い
万が一、生活基盤たる家や農作物を荒らされたとしても、どちらも残留効果(建築物修復・植物活性を実演)で元通りにできます
なので逃げる時は迷わず
決して、果樹園の様子を見に行ってくる、なんて事のないようにお願いします
準備が整えば立食パーティで交流会
私は音楽を奏で華を添えましょう
百の爆裂クッキングは刺激が強いかも…?
口福の伝道者で料理を増やしておきます
一・百
【賽】
【大阪府東部】に、ワイナリーの拠点を設置
ワイナリーの施設を見学して、貰った図面に補修やリフォーム計画を書いていく
おおっ、大きいタルだ…全部、ワイン?
飲みたそうに尻尾を揺らしワクワク
いや、これは終わるまで飲んではいけない…
ソレイユやアリアの準備で気分は秘密基地
刀で木材を切ったり怪力無双で土木作業を頑張ろう
地道に通路拡張。近くに地下道があれば連結。
備えあればの防災セット…使えるように、こっちには缶詰とかも保管しておこう
外にはBBQとか出来るガーデンテラスがあるといいな…自炊も出来るワイナリーってどう?
アイテムポケットから色々と持ち込む
完成したら、さっそくワインを…かんぱーい!
子供には熟成ブドウジュースを渡さないとな…
立食パーティーで楽しみ少し千鳥足
料理は足りない?…ならば、ここは作らねば…食材があれば直ぐに…(卵を手に、爆裂くっきんぐで作る構え。何が出来るかやるかはお任せ)
どれがいいかな…熟成されたの飲みたいな…
プターハがワイン増やしてる…
シャムスの隣に座ってのんびり尻尾を絡め飲んでる
攻略旅団の提案によって、天正大戦国と隣接している奪還地域の防衛強化を図ることとなった。
プターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)が旅団長をつとめる【賽の河原】もその提案に協力し、旅団出張所を建設することを決めた。
要請のあった五地域の中から選んだのは【大阪府東部】。
「豊臣秀吉の動向も気になりますから、拠点を置くには良い場所だと思います。あとは、東部のどこにどんな出張所を作るかですが……」
ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は、平安鬼妖地獄変から取り戻した地域を目でなぞった。
東部と一口に言っても、いくつもの市をまたいだ広い地域だ。どこに作るのが良いだろう。
「摂津国でひと騒動あったとのことですし……」
地形も考慮して、シャムス・ライラ(極夜・g04075)は防衛拠点を置く場所を選定しにかかる。
「海側から回り込まれるとやっかい。といっても湾近くは土地が低く、海水が流れ込む恐れがありますから避けるとして。ほどほどに高さがある所だと、敵の侵入にも備えやすいから……こことか、ここ……」
シャムスが指してゆく地域に、拠点に向いている何かがないかと検索していたプターハの手が、ふと止まる。
「その辺りにはいくつかワイナリーがあるのですね」
「え、なに。ワインの話?」
サメのぬいぐるみと取っ組み合って遊んでいたアリア・パーハーツ(狂騒・g00278)が、ワイナリーという単語に反応して寄って来る。
「いえ、ワイナリーなら地下にワインセラーがありそうですし、拠点にするのに良いのではないかと」
「いいね、地下施設とか楽しそう。大阪府って暑いんだっけ……? ワイナリーはあまり気候の影響を受けない方が良いだろうから、いい場所にあるかな」
「ワイナリー……」
呟く一・百(気まぐれな狐・g04201)のきつね尻尾が、ふっさふさと左右に揺れる。
「開けた場所にありそうだし、建物もある程度の大きさがあるだろうから避難してもらうのにも良いだろうし、ワインがいっぱいありそうだし……いいんじゃないか」
「そうですね。譲ってもらえそうなワイナリーがあれば第一候補にしましょうか」
地元の人に聞いてみようと、プターハは候補としてワイナリーの名前を書きつけた。
●
「案内ありがとうございます」
プターハが挨拶をすると、ワイナリーのオーナーはこちらこそと頭を下げた。
「ディアボロスさんのお役に立つのでしたら光栄です。ただ、廃業したばかりで片付けもしていない状態で、申し訳ないのですが」
ワイナリーのある土地は奪還されたが、奪還されていない土地にいるのか、それとも何かの事情で戻らないのか、中心となっていた職人が戻ってこない。そのため、廃業することを選択したのだという。
内見にきた百は、ワイナリー周辺の葡萄畑に目を見開いた。
「葡萄がなってる……このまま廃業するのか?」
「ええ。職人さんがいないのでは収獲してもどうしようもありません。葡萄を機械に入れたらおいしいワインができるというわけにいかないのが、辛いところです」
「大変だな」
百が言うと、いえいえとワイナリーのオーナーは首を振る。
「一番良い出来のワインをディアボロスさんが増やしてくれていますから、造れなくてもとりあえずは問題ないです」
ディアボロスがいればワインは液体錬成で増やせる。葡萄も、残っている他のワインも好きに処分してくれて良いとオーナーは言った。
「もし葡萄畑を管理したいのなら、誰か手配するよ」
同行している地元の男性がそう申し出てくれる。
「ワイナリー内についても、さすがにワイン造りは難しいが、掃除やちょっとしたことなら手伝えるだろうから」
「普段だけでなく、有事の際にも手伝っていただくことはできるでしょうか」
シャムスに尋ねられ、男性は戸惑った様子で聞き返した。
「私たちが有事の際に……?」
「ええ。皆さんにも有事の際は一定の役割を担ってもらい、円滑に避難できるようにしておきたいのです」
「うーん、どうかな……頼むことはできるが、それが機能するかどうか……」
考え込む男性に、ソレイユが提案する。
「では、皆さんを集めて有事の際の行動について、説明と訓練をさせていただけないでしょうか」
旅団出張所を作ることの意味、いざというとき生命を守るために必要な行動などを、周辺住民に知っておいてほしい。そのことが、地元住民が安心して普段の生活を営むことにも繋がるのだと説くソレイユに、
「分かった。もしここにディアボロスさんの出張所を作ることに決まったら、その機会を設けるようにしよう」
男性はそう約束してくれた。
外周をぐるりと見て回ったあとは、ワイナリーの建物内を案内してもらう。
販売スペースが少し。そこを抜けて工場内へ。
今は機械が場所を占めているが、撤去すればゆとりある空間になるだろう。
外は今日も暑いけれど、地下セラーの温度は快適に保たれている。
「おおっ、大きいタルだ……全部、ワイン?」
それまで、貰った図面に熱心に書き込みをしていた百の手が、貯蔵庫に積まれた樽を見て止まった。
ここではどんなワインを造っていたんだろう。ちょっと味見をしてみたい。
うずうずと尻尾が揺れるけれど、我慢我慢。
樽に奪われそうになる意識を、百は強いて間取りへと向けた。
ひと通り見て回ると、プターハはどうしましようかと団員たちの顔を見渡した。
ここに決めるか、それとも別のところも見てみるか。
「地形的にはこんなカンジ」
ドローンにつけたカメラで実際に地形を確かめていたアリアは、皆に空からの画像を見せた。
「なんかあったら気づきやすそう。反面、敵からも見られやすいってことでもあるから、注意は必要だろうけど。あと、逃げられるルートが複数あるのが良いところ」
それと、とアリアはにっと笑う。
「ワイン好きだから、ワイナリーが出張所だと嬉しい」
「俺もここで良いかな。ちょっとだけ直したいところはあるけど……ワインもらえるみたいだし」
「ももちゃんが気に入ったのならそれで良いよ」
百とシャムスも大丈夫そうとみて、プターハはソレイユを見る。
「私もここで良いと思います。気になる点は改善していきましょう」
「では決めてしまいましょうか」
プターハはここを【賽の河原】出張所とすることを、ワイナリーのオーナーたちへと伝えた。
●
そこから先は急ピッチ。
旅団のメンバーで相談した内容を百が設計図に描き起こし、それをもとにして、ワイナリーのリフォームに取りかかる。
「すみません、こちらに運んでいただけますか」
プターハは業者に手配した備品や食料品などを、備蓄倉庫へと運んでもらい、リストと対照した。季節によって調整は必要となるだろうが、避難してきた人がひとまず生活できる程度のものは備えておきたい。
「防災セットよし、缶詰よし」
備蓄を確認した百がプターハを振り返る。
「外にバーベキューとかできるガーテンテラスがあるといいな。自炊も出来るワイナリーってどう?」
「おおいにありだと思います」
「じゃあ作ろう。お披露目会でも使えるかな」
いざというときも、みんなで楽しむときにも使えそうだと百はガーデンテラスの構想を練る。
食料を備蓄する以外に、ワイナリーの一角には貯水槽も設置してある。水源や液体錬成を使えば、飲み水に困ることはないだろう。
「記念にワインを増やしてみましょうか。ソレイユが成人した時には改めて皆で飲めたら嬉しいです」
「それいいな」
記念のワインを飲めば、この拠点を皆で作りあげた思い出がよみがえることだろう。
「よーし、力仕事は任せるのだぜ」
アリアは髪をまとめて腕まくり。
「えっとここをぶち抜くんであってる? よしやろう」
どかっと壁に大穴を開けて、周囲を崩して取り除いてゆく。
住民の避難時に使用したいから、リフォームのポイントは避難所と備蓄倉庫、そしてそこからスムーズに避難するための経路作りだ。
シャムスは外への避難口を、海側、山側の両方、そして1か所が抑えられても他から逃げられるように複数用意した。敵に侵入口として使われたら設置が裏目に出てしまうから、出入口付近は念入りに偽装しておく。
シャムスの用意した避難口に導く通路を作ると、アリアは実際に歩いてみた。
「見通し良好! けど、避難所になった場合はある程度の区画が欲しいかな。この壁のところから煉瓦でも重ねてみようか」
少しでも良いものになるように。工夫を凝らして拠点作りに取り組む。
ワイナリーの改造は皆に任せ、ソレイユは監視のためのシステム構築に集中する。
シャムスやアリアから得た周囲の地形情報を参考に、敷地内に昼夜兼用の赤外線機能付きカメラを、境界の方向へと向けて一定距離ごとに設置する。
いざ敵が襲撃してきたら、ほんのわずかな時間が生死を分ける。一分一秒でもはやく危機を察知して、その分人々が避難できる時間を稼ぎたい。
「高台に見張り台を作ったから、そちらにも監視カメラを取り付けてもらえるかな。あと、避難の出入口付近にもあると様子が分かって良いと思うけど、どうだろう」
「分かりました。取り付けられそうな場所を探してみます。他にもどこか設置するところがあれば言ってくださいね」
シャムスからの要請でソレイユは監視カメラを見張り台に、そして脱出口付近には隠すようにカメラを設置して潜ませる。
設置した監視カメラからの映像は、ディアボロス側には勿論、住民の方も確認できるよう、ワイナリー内に監視装置を設置した。
「これとトラップ繋げていい?」
アリアは侵入者対策に仕掛けたトラップを、ソレイユの警報システムと連動させた。
何かがトラップにかかれば監視装置にその情報が送られ、異常を知らせてくれる。
「なんだか秘密基地みたいだな」
怪力無双を有効利用して土木作業にいそしみながら、百は出来上がってゆく拠点にわくわくを隠せない。
「地元の人が迷うといけないので、案内表を作っておきましょう」
プターハは施設の案内表を作り、そこに避難経路を描き込み。
「ちっちゃい子がくるかもしれないから、角は丸くしておこうねぇ」
アリアは机の角をまぁるく削り。
ここを避難所とするかもしれない住民への配慮をしながら、拠点は作られていった。
●
そして迎えたお披露目会。
気軽な立食交流会……をはじめるその前に。
まずは出来上がった拠点内を見てもらう。
「避難可能な部屋は地上部分にも地下部分にも複数用意しました。水や食料の備蓄もこの通り。万が一の際はここに避難することが可能です」
プターハは案内表を指しながら内部施設を説明し、シャムスは避難経路を実際に歩いてもらい、どう繋がっているのかを詳しく教えた。
ソレイユは住民たちを、ワイナリー内の監視装置へと案内し、外の監視カメラから送られてきている画像を示した。
「私たちがいるときは、何かあってもすぐに対応します。ですが、常にここに詰めていることは出来ません。私たちがいないときもこの映像を確認していただき、もし敵襲などの危険を発見したら、すぐに緊急避難放送をお願いします。のちほど説明や避難訓練の機会も設けますので、そちらにも是非ご参加ください」
そう依頼された住民たちは不安そうな顔になった。
「ディアボロスさんの出張所が出来たんなら、この付近は安泰やと思うとったんやけど……」
ここに旅団員が常駐すれば住民も安心できるだろう。けれどまだ取り戻せていない世界の奪還のために、ディアボロスは戦い続けており、この地の防衛だけに集中することはできない。
危険があることは住人にも知っておいてもらいたいが、不安はできるだけ解消しておきたい。そのバランスが難しい。
「私たちは常駐することはできませんが、ディアボロスとしての力、そして新宿島の技術も使って、皆さんを必ず護ります」
ソレイユは住民たちの顔を見ながら、はっきりと断言した。
「万が一、生活基盤たる家や農作物を荒らされたとしても、どちらも残留効果で元通りにできます」
たとえば、とソレイユが壁の一部を破壊して、それを【建物復元】で直してみせると、見ていた人の間から、魔法みたい、という声があがる。
「なので、緊急避難放送があったら、迷わず逃げてください。決して、果樹園の様子を見に行ってくる、なんて事のないようにお願いします」
念押しのソレイユの注意を、住民たちは表情を引き締めて聞いた。
施設の説明が終わると、交流会の始まりだ。
ワインはワイナリーにあったもの、そして。
「さあさあ秘蔵のワインも持って来たぞー。ぜひどうぞご賞味あれ」
アリア持参のとっておき。
「かんぱーい! アリア、これうまいよ」
秘蔵ワインをもらって飲んだ百が、ニコニコ目になった。
百があまりに美味しそうに飲むので、子どもがじいっと見上げる。
「飲みたい? じゃあ、キミにはこっちのとっておきをあげよう。ぐびぐびいっちゃって」
その手にアリアは、はいっとワインと同じ色をした熟成ブドウジュースを渡した。
「百薬の長を私も嗜ませていただきますね」
シャムスもワインを受け取り、まろやかな味わいをじっくりと堪能する。
チーズの盛り合わせ、ブルスケッタ、などのおつまみが並ぶ中に、住民からの差し入れのたこ焼きがどんと置かれているのが、なんだか可笑しい。
「赤ワインにはこの中濃ソースのたこ焼きが合うのよ」
勧められてアリアはワインの合間にたこ焼きをぱくり。
「うん、うんまい!」
「でしょ?」
優雅な雰囲気は吹っ飛ぶけれど、この地方に似合いのおつまみだ。
「合鴨がおいしいときいたのでパストラミを用意してみたのですが、この辺りは他にどんな名物があるんでしょう」
プターハはおつまみに手を伸ばしている住民に話しかけた。
「つまみにはならんけど、飲んだあとの締めに食べるんなら、かすうどんはどうやろ」
「かす? 天かすですか」
「油かすや。カリカリしてうまいで」
ワインが口を軽くしてくれるのか、住民たちは構えず喋ってくれる。
「それは私も一度食べてみたいですね。近くで食べられるところはありますか」
シャムスはあとで食べにいってみようと、かすうどんを出している店を住民から教えてもらった。勧めて貰ったものを食べることによって、次に会ったときに会話が広がる。こうして会話をすることも、信頼関係を築いてゆく上で大切だ。
和やかな雰囲気の交流会に、ソレイユが演奏するピアノが華を添える。クラシックだけでなく、皆が良く知る曲をアレンジしたものも弾いて、親しみやすく。
「このワインもうまい……こっちもなかなか……」
シャムスの隣に座ってのんびり尻尾を絡め、百はあれこれとワインを手にして、飲み比べ。
すでにほんのり上気している百の頬に、
「百、飲みすぎ禁止だよ」
シャムスは熱を確かめるように指先でちょんと触れた。
「料理足りてるー?」
聞いて回っているアリアの声を耳にすると、百はやや千鳥足で立ち上がり、
「料理足りない? ならば、ここは作らねば……」
ふらふらと玉子を手に取った。
「よっ、百さん。クリーニング用意してあるから、おいしい料理をぜひ」
アリアはお掃除準備万端整えて、見守る構え。
「百、爆裂くっきんぐは刺激が強いかもですよ。口福の伝道者で増やしますから……」
気づいたソレイユが料理を増やそうとするうちに。
「安心しろ、たぶん、今日はうまく作れる……いくぞ、とろうま半熟揚げ出したまご!」
百のパラドクス【爆裂くっきんぐ】が、どかんと炸裂☆
「え、なに? たまご花火?」
驚いて振り返った住民へ、
「技になってるから食べられると思う……ぞ」
百は爆発の中から誕生した、玉子からうまれたとは思えないダイナミック造形を差し出したのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【凌駕率アップ】がLV3(最大)になった!
不知火・紘希
【遊び場】
呼び方:松露→まーくん 恭弥→キョウちゃん
ビメステロ→ビメくん ベレニくん
■場所:大阪東部
施設:ドーム型グランピング施設
みんなで夏休みの思い出つくりたい!
あ、目的は防衛拠点だよね、よし、遊び場秘密基地つくるぞー!
現地の人にも協力してもらって、まずは頑丈なグランピング施設を作るよ。見た目テントだけど、骨組みをしっかりした素材で、外が見えるように一部透明にして、ドーム型にデザイン!
さすが、用具もばっちりだね。沢山持ち込むならキョウちゃんがアイテムポケット持ってたかな。人数分の寝具、調理器具と山用の装具とか? そうそう、夏だから熱中症対策も必要だ、虫よけは……まーくんは大丈夫じゃないかな。
うん、スパークル・グランピング場へようこそだよ!
BBQのために、自然ならではの川遊びだね、地元の人たち詳しいかな。
自然のことはまーくんがプロ、任せたよ…って大丈夫?
ビメくん、ベレニくんも楽しそう、気を付けてねー!
最後は大人も子どもも楽しめるBBQの始まりだ!
腹が減っては戦ができぬ、目一杯楽しもう!
大和・恭弥
【遊び場】
呼び方:紘希→コウ
他は名前+くん
こうやってコウたちと夏を過ごすのも数回目だな。
俺も保護者として少しは成長できているといいけれど……。
防衛拠点はこれからの戦にも重要だ、頑強かつ、この旅団らしく遊びもある施設になればいいな。
グランピング施設の建設作業なら、俺も尽力しよう。
紘希の設計書から意図をしっかり汲めるように地元の方とも密にコミュニケーションを取って資材の運搬も手伝うよ。晴彦も手になるなら召喚する。ああ、【アイテムポケット】は持っていくから、グランピングの用具も含めて持ち込みは任せてくれ。
食材は現地調達だろうから、最低限必要なものと応急手当用のセットがあると安心だろう。虫よけはスプレーがダメなら薄荷オイルとかで代替できるよ。
子どもたちが川遊びに出かける間、施設の点検とBBQの下準備をしつつ
大人の方々と地域の情報について交流をしておこう。川で獲れる魚や山の特徴も聞き出しておければ後々便利だろうな。しかしコウたちもすっかり成長したな
つかの間の休息、この光景を忘れないようにしよう
葉切・松露
【遊び場】
よいっしょ、と。
ん!テントはこれで良さそうですね!しっかり頑丈にできてるですし、備蓄も整えたですし。
あとは敷物とランプと……
ベッドとかでかいものはアイテムボックスに入れて運ぶとして、他に何かあったらいい物ってあるですかね?
あ、虫除け!おれにも……って、そんなわけないだろ!
スパークル・グランピング場へようこそです!
メインのアクティビティは川遊び!釣具もあるですよ!
あっちょ、おれは蟻ですからね!トンボじゃないですよ!でも目の前でくるくるしたら……目が……あぇぅ……。
みんな元気ですねぇ〜!大人さん達はテントでゆっくりできてるみたいですし、この間にみんなでバーベキューの準備です!
魚釣った子はこっち持ってくるですよ〜。
おっ、アマゴじゃないですか!きれーですねぇ!バーベキューと一緒にホイル焼きにしちまいましょう!
焼けたら子供達から優先的に取り分けて。川魚は内臓と骨も取っておくです。
はいビメくん、紘希も。お野菜も美味しくしてあるですから、ちゃーんと食べるですよ!
ビメステロ・グリーズ
【遊び場】
呼び方:紘希→紘希くん
他のみんなは名前+さん
わー、いっぱい物があるー、準備万端だね!
えっ、他にあったらいいもの?
んっとねー…クーラーボックス!
冷たいし座れるしきっと便利。氷はボクが用意できるしね!
それから虫除けスプレー、でも、これって松露さんも避けちゃったりする…?(首かしげ)
ないんだ!良かった!(にっこー)
施設づくりはお手伝いしたいけど、詳しくはわかんないからできそうなことをやってみるよ
ボクはおさかな、手づかみで捕まえたーい
おさかなと追いかけっこするの
ベレニさんも追いかけっこする?する?
(獲れるかはMS様にお任せ、捕まえるというより水遊び重視の心情)
わーい、バーベキュー!
焼こう焼こう、ボク一生懸命お手伝いするよ
焼くのは背が低いし袖を焦がしちゃいそうだから、食器とかご飯の準備するね
交流会?みんなとお喋りできるの?
わーい、お喋り、おしゃべりー!
交流会にそわそわだけどご飯ももちろん楽しむよ
ボク、好き嫌いないもーんって言うけどホントはいろんな食べ物が珍しいの
だからどれも美味しいんだ!
ベレニ・ディーテ
【遊び場】
呼称:こうきくん、きょうや兄ちゃん、まつゆくん、ビメくん
めっちゃ雰囲気出てるグランピング場になったなー。あ、でも防衛拠点なんやったな。
まつゆくんの虫除けスプレーって大丈夫なん...。まあでもうちらは頑丈やしな。そんなんで気分悪くなったりせーへんやろ。
防衛拠点やったら食料は大事やで。腹が減っては...って言うしな。
うちができること言うたら、鎖を網みたいに組み込んで魚を捕まえることやろか。ほい、まつゆくん。キラキラなお魚や。
もう遊び場に来てうちも長いなー。恭弥兄ちゃんはさすが大人っぽいな...。うちも大人にならんとな!
まあでもビメくんと魚捕まえるの手伝ってくるわー。それー!
攻略旅団から提案された防衛計画。それは天正大戦国と隣接している奪還地域の防衛を強化しようというものだった。
不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)が旅団長をしている【スパークル*プレイグラウンド】にも、その協力要請が届いた。
「防衛拠点かぁ……」
なるほど、と思いながらも、紘希はなんだかわくわくしてくる。時期はちょうど夏休みシーズン。思い出作りをするのに、これは良い機会になりそうだ。
防衛する場所の中から一番気になった【大阪府東部】を選ぶと、紘希は遊び場のみんなを呼び集めた。
「ね、みんなで夏休みの思い出つくらない?」
「うん、つくろー!」
紘希が切り出すとビメステロ・グリーズ(ボクの道を歩む騎士・g08499)がすぐにのってくる。
「思い出……どこかに出かけるとか?」
どんな思い出を作るのかと聞いてくる葉切・松露(ハキリアリのきのこ農家・g03996)に、紘希は今回依頼があった防衛拠点のことを話した。
「確かに防衛拠点はこれからの戦にも重要だな」
これから攻略がどう動いていくかわからないが、備えておくにこしたことはないと、大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は同意する。
「キョウちゃんもそう思う? それでね、どんな拠点を作ろうか考えたんだけど、グランピング施設なんかどうかなって」
紘希は参考にと、グランピング施設の写真を出した。
緑の中のドーム型テントを、ベレニ・ディーテ(あそび心あふれる鎖使い・g05782)は身を乗り出して眺めた。
「ここに泊まれるんか?」
「うん。拠点が出来たらみんなでお泊りしようっ」
「へー、ええねー」
「でしょ? 現地の人にも協力してもらって、まずは頑丈なグランピング施設を作るの。見た目テントだけど、骨組みをしっかりした素材で、外が見えるように一部透明にして、ドーム型にデザイン!」
言いながら紘希は紙にさらさらとドーム型テントのデザインを描いていった。
「カッコイイねっ」
ビメステロが目を輝かせる。
「なるほどな……。そうなるとまず、地元への説明、グランピング施設を作る場所の確保、テントや資材の発注……テント以外に必要な施設は業者に頼むとして……」
こういうのは自分の役目だろうと、恭弥は紘希の希望を形にするために、具体的に施設建設のための計画を立てていった。
そんな恭弥を頼もしく見ながら、紘希は宣言する。
「よし、遊び場秘密基地つくるぞー!」
おー、とそれに応える声が皆から一斉にあがった。
大阪府東部に出かけて行った恭弥は、地元の住民たちと交渉し、グランピング施設の建設地を決めてきた。同時に、紘希の描いた設計図を見せ、意図をしっかり説明しながらドーム型テントの詳細を詰めた。
必要な資材等の運搬も手伝い、グランピング施設予定地での準備を整える。
頑強かつ、旅団らしく遊びもある施設を目指して。
「わー、いっぱい物があるー、準備万端だね!」
現地に置かれた資材にビメステロは歓声を上げると、興味津々にのぞき込んだ。
「これがテント?」
「そう。これを組み立てるとテントになるですよ。まずはこれを組み立ててみます? ……よいっしょ、と」
何はともあれ、中心となるドーム型テントがなければ始まらないと、松露はばさっとグランドシートを振って、地面に敷いた。
「あれ、こっち……じゃない? なんか違う……?」
「こうきくん、テントに絡まっとらん? こっち持つわ」
インナーテントを広げようと四苦八苦の紘希を手伝って、ベレニが反対側を持って逆側へと走る。よし、無事に広げられた、と思いきや。
「コウ、入口は風下にしないと、風が吹き込んでくるよ」
恭弥の注意を受けて、紘希とベレニはテントを広げて持ったまま、場所をぐるりと入れ替わった。
ポールを差したり、テントを持ち上げたり。
慣れない作業は時間もかかり、戸惑うことも多いけれど、みんなでああでもないこうでもないと考えて組み立ててゆく。
たぶん次に組み立てるときは、もっとずっとスムーズにできるだろうけれど、一番思い出に残るのは、きっとはじめのこの時だ。
「ん! テントはこれで良さそうですね!」
出来上がったドーム型テントの具合を確かめて、松露は満足そうに腰に手を当てた。
「しっかり頑丈にできてるです! あとは柔らかい敷物と……暗くなったときのためにランプもあると助かるですね」
テントの居心地を良くするための敷物、そして雰囲気のある灯りはぜひほしいところだ。
「敷物はあっちにあったよ。あとは……人数分の寝具でしょ、テーブル、椅子に調理器具……こっちは山用の装具かな。用具もばっちりだね」
運ばれているものをチェックして、さすがと紘希は恭弥の顔を見上げた。
「ランプは確かこの箱に入っているはずだ。布類はこの大きめの箱、それから……」
恭弥は積み上げられている箱を指して、中身を皆に伝えていった。
「最低限必要なものは用意してあるつもりだ。あと、応急手当て用のセットも持ってきてある。いざというときあると安心だろう」
「きょうや兄ちゃん、いろいろ用意してくれてありがとな」
これだけのものを考えて揃えてくれた恭弥に、ベレニは礼を言った。
「いや、まだ足りないものもあると思う。食材は現地調達だから用意していないし。あとで顔見せがてら、近くの店に行って来よう」
「そやな。防衛拠点やったら食料は大事やで。腹が減っては……って言うしな」
防衛に備蓄は欠かせない、とベレニは大きく頷いた。
「ついでに買ってくるものがあったら教えてくれ」
「んー、なんかあるかな。そうそう、夏だから熱中症対策になるものとか……」
首を傾げる紘希に、ビメステロが提案した。
「だったらアイス!」
「ふふっ、確かにひんやりしそうだね」
「あとは、んっとねー……クーラーボックス! 冷たいし座れるしきっと便利。氷はボクが用意できるしね!」
「クーラーボックスか。分かった」
買った食材をクーラーボックスに入れて、アイテムポケットに入れてくれば良いだろうと、恭弥は心づもりする。
「それから虫除けスプレー!」
ビメステロの次なる注文に、松露も便乗。
「あ、虫除け! おれにも」
けれどそれを聞いたベレニは、不安そうに松露を見る。
「まつゆくんに虫除けスプレーって……大丈夫なん……?」
「えっ、虫除けスプレーって松露さんも避けちゃったりする……?」
だったら松露に悪いかと、ビメステロは悩む。
「まあでもうちらは頑丈やしな。そんなんで気分悪くなったりせーへんやろ」
「でも、そうだったら虫に刺されるのを我慢したほうが……」
「って、そんなわけないだろ!」
ベレニとビメステロの間で交わされる会話に、松露は思わずつっこんだ。
「おれだって、ふつうに虫除け使いますよ!」
「うん、まーくんは大丈夫じゃないかな」
紘希がそう言うと、本気で心配していたビメステロの顔がぱっと明るくなった。
「ないんだ! 良かった!」
「薄荷オイルとかで代替できるから、それを見てくるよ」
皆のやり取りを微笑ましく見守りつつ、恭弥は思う。
(「こうやってコウたちと夏を過ごすのは何回目だろう……」)
自分も保護者として少しは成長できていると良いけれど。そんな風に自分を振り返りながら。
テントで一晩を過ごし、大丈夫なことを確認したら、いよいよ地元の人にお披露目だ。
「めっちゃ雰囲気出てるグランピング場になったなー」
いくつものテントが張られた風景をベレニはしみじみと眺め、そこで改めて思い出す。
「あ、でも防衛拠点なんやったな」
こうして見ている限りでは、防衛拠点という名称から感じるいかめしさはないけれど。それはそれで、スパークル*プレイグラウンドらしいと言えるのだろう。
グランピング場の入り口の両側では、
「スパークル・グランピング場へようこそです!」
「スパークル・グランピング場へようこそだよ!」
松露と紘希がお出迎え。
「メインのアクティビティは川遊び! 釣具もあるですよ!」
楽しんでいってと松露は来場者に勧めた。
地元の人に勧めるだけでなく、旅団のメンバーも一緒に川遊び。
「自然のことはまーくんがプロ、任せたよ」
期待の目つきを松露に向けた紘希は、あれれと瞬いた。
「トンボさんー、くるくるー」
小さな子が松露の顔の前でくるくると、指で円を描いている。
「あっちょ、おれは蟻ですからね! トンボじゃないですよ!」
「トンボ、ちがう?」
子どもはきょとんとしているが、指の動きは止まらない。
くるくる……ぐーるぐる……。
「……目が……あぇぅ……」
「まーくん、大丈夫?」
ぐらりと揺れた松露の肩を、紘希は慌てて掴み留めた。
「ボクはおさかな、手づかみで捕まえたーい」
バシャバシャと川の水を蹴立ててビメステロが魚を追いかける。
「待ってー」
「待ってはくれんやろなぁ。魚も命がけやし」
呟いたベレニに気付いて、ビメステロは大きく手を振った。
「ベレニさんも追いかけっこする? する?」
「うちは追いかけて魚を捕まえるなんてできへんよー。できること言うたら……」
ベレニは器用に鎖を網状に組み込んだ。それを川に投げ込んで引けば。
「ほい、キラキラなお魚や」
「すごいすごい!」
網から慎重に魚を持ち上げて、ビメステロは感動しきり。
「まつゆくんとこ持ってこうか」
どこにいるだろうと見渡したベレニの目に、バーベキューコンロの近くにいる恭弥が留まった。
川遊びしないのかな、と見ていれば、どうやら恭弥はバーベキューの火をおこしたり、付近にいる大人たちと何やら熱心に話をしたりしている様子だ。
「きょうや兄ちゃんはさすがに大人っぽいな……」
大人たちと自然に接している恭弥は、ベレニの目に恰好良く映る。
「もう遊び場に来てうちも長いからなー。うちも大人にならんとな!」
でもまあ今は、ビメステロと魚を捕まえるのが優先だ。
ベレニは勢いをつけて、鎖を川に投げ込んだ。
「みんな元気ですねぇ~!」
川で遊ぶ子どもたちに、松露は目を細めた。大人たちはテントの中でゆっくりと休憩中。
そろそろ来場者たちが空腹を感じ出す頃だろうからと、バーベキューコーナーへ行くと、すでに恭弥が火の準備を終えていた。
「恭弥にーさん、ありがとです! こっからはおれも手伝いますよ」
松露は手際よく食材の準備をしていった。
そうしているうちに、人が集まってくる。
「あ、もう用意してくれてたんだ。ありがとう」
走ってきた紘希が、整えられた用意に笑顔になった。
「最後は大人も子どもも楽しめるバーベキュー! 腹が減っては戦ができぬ、目一杯楽しもう!」
紘希の掛け声で、バーベキューパーティのはじまりだ。
「わーい、バーベキュー! 焼こう焼こう」
お手伝いを、とビメステロは食材を焼こうとしたけれど、背伸びをしても網の位置が高すぎて、あやうく袖を焦がしそうになる。
「ビメくん、お袖気を付けてー!」
紘希の注意に、ビメステロははっと手をひっこめた。危ない危ない。
「ボクの丸焼きができちゃう! 代わりに、食器とかご飯の準備するね」
今の自分にできるお手伝いを。
ビメステロは両手で食器を抱えて運んだ。
「魚釣った子はこっち持ってくるですよ〜」
松露が呼びかけると、子どもたちは魚を持ってきて、これ獲ったのと自慢げに見せた。
ちょんちょんと墨色の絵の具で線を描き入れたような模様の魚に、松露は破顔する。
「おっ、アマゴじゃないですか! きれーですねぇ! バーベキューと一緒にホイル焼きにしちまいましょう!」
ささっと内臓を取り出してきれいに洗って。獲れたて新鮮だから、味付けはシンプルに塩をぱらぱらっ。ホイルにくるんで弱めの火でじっくりと焼くその間に、野菜や肉も焼いてゆく。
いい感じに焼けたものから皿に取り分けると、松露は子どもたちから優先で配っていった。
ホイルを開ければふんわりと、良い匂いがする湯気が立ち昇る。
「はいビメくん」
「ボクも食べていいの? わーい!」
「はい紘希も。お野菜も美味しくしてあるですから、ちゃーんと食べるですよ!」
肉や魚、バランスを考えて野菜もこんもりと。
松露に言われたとおり、紘希は野菜を口に運び……。
「ほんと。このお野菜、甘くておいしいよ」
想像以上のおいしさに驚いた。
松露の焼き方が上手いのか、それともグランピング場の空気がそう感じさせるのか。焼き野菜がとても美味しく感じる。
ビメステロも焼いてもらったものすべてを、ぱくぱくと食べた。その食べっぷりを松露は褒める。
「お、ビメくん、好き嫌いせずにえらいですね」
「えへっ、ボク、好き嫌いないもーん」
屈託なくビメステロは答えるけれど、本当は。いろいろな食べ物が珍しくて、いろいろな味をすることができてうれしくて。だからどれも美味しい。
「うちが捕まえた魚はどれやろ?」
ベレニは網の上をきょろきょろと見回した。
「この魚がそうですよ! あとちょっとで焼けますからねー」
松露がトングで指して教えると、紘希は目を丸くする。
「この大きなお魚、ベレニくんが獲ったの? もしかして今日獲れた中の一番じゃない?」
恭弥はバーベキューの火加減を調整しながら、そんな皆のなごやかな様子に目をやった。
(「しかしコウたちもすっかり成長したな……」)
見る間に成長していく紘希たちだからこそ、一緒に過ごすこのときの光景を忘れないようにしたい。
つかの間の休息、バーベキューを楽しむ皆の姿を恭弥は目に焼き付けるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】がLV2になった!
【アイテムポケット】がLV3になった!
【防衛ライン】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV2になった!

レイ・ディース
【モフ部】【三重県南部】3名だけど今回はやむなく一人休み
(実は気になる私設動物園が複数あったり、リアス式海岸の観光も素敵、と下心全開)
拠点の場所はまず志摩国側と紀伊国側両方の海を見渡せる海岸近くの高台
緊急時・普段の便宜の為、整備されたなるべく広い道路の近く
シンプルな拠点と避難所(ペットOK)、見張り台としての機能の他、住民との交流は動物ふれあいカフェ
飲食物その他は【アイテムポケット・口福の伝道者】で準備
近隣の出張動物園が可能な子達や個人のペットと仲良くやっていきたいです
モフモフもモフモフじゃない子も大歓迎!
動物も人も安全で快適に過ごせるように多くの残留効果、温度調節系やクリーニング、水源等を実演します
万一、怪我や病気の子がいれば【活性治癒】もあるので事前に説明
エインもスエニョちゃんも色々な子と遊んでもらったり、住民の方々に可愛いがられて凄く嬉しそう
二人が大人のヤギさんに『ママになって!』と甘えてるのを【動物の友】で聞いちゃったわよ…
ヤギさん、ありがとね(頭撫でて野菜や果物あげる)

獅子城・羽鳥
【モフ部】
志摩国奪還後も紀伊国や海から侵攻されるのが怖いし、万一の時は近隣エリアへも速やかに応援に行きたい
(レイと同じく下心全開)
事前に警察と消防団、役所と連絡し合って避難経路や複数の避難所設置など話し合いはしてるし、これからも連絡はしっかり取る
避難誘導は彼等の方が慣れてるし自然災害の多い国だから、避難所の備えについてもしっかり教えてもらったよ
緊急時は残留効果で飛んで移動でも普段の見回りは住民と交流できる方がいいので俺用のバイクとレイ用の自転車、今日は来れないメンバー用に借りた四輪車を置いておく
【アイテムポケット】で必要な物を持ち込み【怪力無双・建物復元・修復加速】を駆使して拠点構築
拠点と避難所はシンプルだが同じ敷地内に高い見張り台を建てる
俺達も24時間見張るのは無理なので監視機器設置
住民の有志にもお願いする
終わったらお待ちかねのふれあいタイム
…ってスエニョもエインも、俺やレイがよその子にデレデレする度に嫉妬の目で見てくんな
自分だって他の動物や子供にも大人にも可愛がってもらってるだろうが
夏の青に染まる海を、レイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)は高台から見下ろした。
「ここなら、いざというときに志摩国側にも紀伊国側にも対処できそうね」
攻略旅団からの要請を受け、レイが旅団長をつとめる【モフ部】もまた、旅団出張所を設けることを決めた。
候補となる五地域のうち、レイが選んだのは【三重県南部地域】だった。
「そうだな。志摩国奪還後も紀伊国や海から侵攻されるのが怖いし、万一の時に近隣エリアへ速やかに応援に行くことを考えると、この辺りに拠点を作りたいところだね」
獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)も、ここはぜひ押さえておきたい地域だからと、レイに同意する。
「それに、近くに気になる私設動物園があったりするし……」
「機会があれば、リアス式海岸の観光もしてみたいな」
そのあたりもまた同意見。
拠点を置くならば、好きになれる場所であることも大切なのだから。
条件に合う地域で土地と建物を紹介してもらうと、レイと羽鳥は拠点に使えるように改装工事を行った。
拠点、避難所はどちらもシンプルに。
早期に敵を発見できるよう、敷地には高い見張り台を建てた。
拠点の1階は動物カフェにして、住民との交流を図る。何かあったときに頼ってもらうためには、日ごろからの関係性構築が重要だ。
避難所に関しては、羽鳥が事前に警察、消防団、役所と連携し、避難経路をどうするかなどを話し合い済みだ。そして、旅団出張所建設時だけでなく、今後もこまめに連絡を取っていきたい。
「避難誘導は彼等の方が慣れてるしね」
自然災害の多い国だからこそ、どうすれば安全な避難ができるか、避難時に何が必要なのかなど、備えについての知識も豊富なはず。この土地に根差したノウハウもあるだろうから、地元民に教えてもらうのが一番だ。
万が一に備え、拠点周囲には監視機器をつけてある。
「俺達も24時間見張るのは無理だからな」
機器に頼るのはもちろんだが、この旅団出張所にメンバーがいない間などは、地元の有志に見張りを頼むことも考えねばならないだろう。
地元の人への説明の機会を設けなければと考えつつ、羽鳥は併設されたガレージへと向かった。
拠点で使用する足として、自分用のバイク、レイ用の自転車、そして今日は来られなかったメンバーのために借りた四輪車を置いておく。
緊急時などは飛翔でひとっ飛びだけれど、普段の見回りのときには住民と交流するために、通常の乗り物で付近を回りたい。
すぐ近くに広い道路があるので交通の便も良いし、天気の良い日に海辺を走ったらきっと気分最高だ。
旅団出張所を拠点として整えたあとは、お待ちかねの――ふれあいタイム。
レイはアイテムポケットに入れてきた飲食物を、ふれあいタイムに来てくれる人のために口福の伝道者で増やしておいた。
暑い季節だから、温度を調整し、周辺をきれいに保ちと、残留効果を活用して動物も人も安全で快適に過ごせるように、環境も整えてある。
「ようこそ、モフ部出張所へ。モフモフもモフモフじゃない子も大歓迎!」
ペットもいっしょにどうぞとのお誘いに、地元の人々がペットを連れてやってくる。
それだけでなく、近隣の出張動物園に出張をお願いしたものだから、あちらもこちらももっふもふ。右を見ても左を見ても、もふもふだらけのパラダイス。
動物たちに頬を寄せて、レイはもふもふを堪能する。
エインとスエニョは、訪れた人に撫でられたり、子どもたちと遊んでもらったりして、とても嬉しそうだ。
「うちの子のもふもふ、味わってみてください」
「いいのか?」
飼い主さんからどうぞと差し出されたアンゴラウサギへ羽鳥は手を伸ばし。
そっと撫でたその毛は、とろけるような柔らかさ。
「これは……もふもふの極致だな」
「それはもう、念入りにブラッシングしてきましたから」
自慢げな飼い主さん……のその後ろからじーっと注がれるスエニョの視線。あちらではエインが、動物とたわむれるレイに面白くなさげな顔を向けている。
「……自分たちだって他の動物や子供にも大人にも可愛がってもらってるだろうが」
嫉妬の目で見てくるなと、羽鳥はもの言いたげなその視線へと反論した。
「病気を治してくれるときいたんやけど……」
事前の説明にそうあったから、と年配の女性が大切に抱えてきたのはマルチーズ。目の周辺が赤く腫れていて痛々しい。
その他にも、
「うちの子、ケンカしちゃって怪我を……」
「熱があって心配で……」
連れてこられる怪我や病気をした動物たち。
「どうか早く治りますように」
祈りを込めたレイの活性治癒が、動物たちを優しく癒していった。
ひと仕事終えてふうと息をついたレイは、そういえばエインたちはどこにいるのだろうと、会場を眺め渡した。
「あ、いた!」
2人がいたのは大人のヤギのところ。ママになってと甘えている様子をレイはしばらく見つめると、野菜を手にそちらに向かい。
「ヤギさん、ありがとね」
感謝をこめて野菜をあげ、ヤギを撫でるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
【アイテムポケット】がLV4になった!
効果2【先行率アップ】がLV4になった!
「いろいろな旅団出張所が出来たわね。ということで、アタシがまとめさせてもらうわ」
宮尾川・ライラ(蛇姫・g03335)は各旅団の出張所の報告書を開き、読み始めた。
●旅団【食う寝る遊ぶ。】
この旅団が出張所を作ったのは、【三重県北部】ね。
建設したのは、旨味処「食う寝る遊ぶ。」出張所。
メニューは……軽食からがっつり系、デザートまでバラエティーに富んでるけど、共通してるのは、気軽に食べられるってことね。
活動形態は【防衛】かしら。
食べて踊って、地元の人たちと楽しく交流できているわね。
●旅団【morning cafe】&旅団【お爺ちゃん家の縁側で】
場所は【奈良県南部山岳地域】。
自然の木々に囲まれた《縁側カフェ》、それと近くの木の上にログハウス風の見張り台。なんだか深呼吸したくなるような場所だわ。
ここに敵を引き寄せて一般人が避難する時間を稼ぐ、【防衛】のための拠点ね。
縁側でのどかに交流したり、見張り台に登ってもらえたりで、住民たちとも良い関係が築けたみたいでなによりね。
●旅団【Minze】
【横須賀市】の軍港近くの商業施設に、カフェMinzeの出張店舗を展開したのね。
店舗だけではなくて、キッチンカーでの営業をするというのも良い案だわ。機動力があって、【防衛】の心強い足になってくれそう。
お披露目会に来た人にも、美味しいミントティーと料理は大好評だったみたい。
防衛拠点としてだけでなくて、横須賀の人たちに愛されるお店として、根付いていけるんじゃないかしら。
●旅団【賽の河原】
場所は【大阪府東部】。
廃業したワイナリーを利用しての拠点には、備蓄倉庫と避難所があって、地下を通って外に逃げられるようになっているのね。
監視カメラやトラップによる監視体制も万全で本格的。
ここなら住民も安全に【避難】ができそうね。
ワインやブドウジュースをふるまった交流会も、地元住民に好感触……アタシも一緒に飲みたかったわ。
●旅団【スパークル*プレイグラウンド】
ここは【大阪府東部】にグランピング施設を作ったのね。
ドーム型テントで過ごすこともできるし、川で遊んだり、バーベキューも出来るだなんて、ステキな場所ね。
活動形態は【避難】になるのかしら。暗くなりがちの避難生活も、こんな場所だったら気分も紛れて良いわね。
地元の人も川遊びしたり、バーベキューをしたりで、グランピング施設に良い印象を持ってくれたと思うわ。
●旅団【モフ部】
志摩国側にも紀伊国側にも対処できるようにと考えて、【三重県南部地域】に拠点と避難所、見張り台をたてたのね。
地元の人に教えてもらって、その地域にあった【避難】ができるように配慮されていて、いざというときも安心ね。
拠点はモフモフ動物カフェ。
たくさんのもふもふと触れ合えて、地元の人も旅団員さんも幸せな時間が過ごせたようね。
●ということで
「攻略旅団の提案への協力、感謝するわ。万が一なんて無いほうが良いけれど、備えあれば患いなしと言うものね。どこもそれぞれ特長のある良い施設で、皆の発想力に脱帽よ。アタシも遊びに行きたいくらいだわ」
お疲れさま、とライラはねぎらいの笑顔を浮かべつつ、報告書を閉じた。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【口福の伝道者】がLV3になった!