リプレイ
エイレーネ・エピケフィシア
なるほど。その策が可能ならば……折角ですしバイクに乗りましょう
実はメカニックライダーが誕生した頃から密かに訓練していたのです
イスカンダルの広大な大地を駆け抜ける機会は、きっとあるだろうと!
今こそ成果を見せる時です!
……と気合を入れてみたはいいものの、海岸から敵部隊との接触まで安全に、気付かれずバイクを運ぶのは骨が折れますね
そこで、敵中突破を開始する地点まで【アイテムポケット】にバイクを隠します
小型~中型の機種なら全長×全幅×全高が2m×2m×2mに納まるかと
身を隠せる茂みや建造物の影があれば利用し、可能な限り気付かれずに敵地を進みます
ここからは突っ切るしかない、という所でポケットからバイクを取り出し、敵将目指して駆け出しましょう!
《神護の輝盾》を背負って後ろからの攻撃への備えとし、前からの弾は《神護の胸当て》で受けます
銃撃の隙間を縫うように疾走
危険な弾道の弾は≪神威の光≫を放って撃ち落としつつ、スピードを落とさずに突き抜けます!
行きますよ、クサントス!(いつの間にかバイクに名前をつけた)
(「その策が可能ならば……」)
此度、求められているのは速攻性だと、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)はパラドクストレインの貨物車両を開く。
そこに鎮座するのは排気量400ccの普通自動二輪車――所謂、中型バイクと喚ばれる代物であった。
「まさか、貴方と本当にこの広大なイスカンダルの大地を駆け抜ける機会がくるだなんて」
実は、新たなるジョブ、メカニックライダーが誕生したときから、密かに特訓していたと言う。
無論、普通自動二輪免許もバッチリだ。――まあ、そう言うことにしておいて欲しい。
「今こそ、成果を見せるときです!」
息巻き、己が分身とも言うべき愛機に手を添える。
――とは言え、敵部隊に接触まで、バイクを運ぶ必要がある。
もしもバイクで疾走する姿を敵に発見されたならば、敵の警戒を呼ぶことは必至。まして、敵の大部分は空飛ぶゾルダード兵達だ。高いところから自身を見つけるのは必定と言えた。
(「いえ。秘密兵器は出来る限り温存したい、と言う気持ちでは無く」)
愛機を【アイテムポケット】に収納し、徒歩でキプロス島に乗り込んだ彼女の内心に浮かぶのは、誰にともなく向けた言い訳であった。
――そして。
「……ま、まあ、あれですね。やはりここからは突っ切るしか在りませんね!」
十数分歩いたところで、エイレーネは独白した。
視線の先には空を飛び交うトループス級ゾルダード達と、その中心に立つアヴァタール級ゾルダードの姿が見える。
今ならば、強襲することが可能。否、むしろ、絶好の機会であった。
己が愛機を【アイテムポケット】から取り出した彼女は、そのまま跨がり、エンジンを始動。グリップを握り込む。
ちなみに、そんな彼女を包み込むのは新宿島製ライダースーツだ。いつもの衣装と異なり、全身への締め付け感は強いが、逆にそれが頼もしくも感じてくる。風になれは誰かの台詞だったが、その為には必須だとの強い主張をも受けたのだ。
無論、それに留まるエイレーネではない。身体の全面に纏うのは、神に祝福されし胸当て。そして、いつもの輝盾は背中を護ってくれている。
何処からどう見ても、バイクで疾駆する正義のヒーローそのままの外見であった。
「行きますよ、クサントス!」
荒野を、音を、全てを置き去りにし、エイレーネは――否、クサントスはエキゾーストの咆哮と共に駆けていく。
彼女の急接近を察したメカザウルスが叫び混じりの咆哮を行うが、もう遅い。
「その首、狩らせて頂きます!」
まさしくそれは人馬一体。爆撃も銃撃も、火炎放射すら潜り抜け、エイレーネは疾駆する。それを可能とするのは、愛機クサントスの軽快な走りと、それを可能とするエイレーネの操作技術であった。
多重の音が響く。それは脳内に木霊し、エイレーネの思考を染め上げる。まるで脳内麻薬の如く噴き出す音楽と共に、彼女はメカザウルス目掛けて、駆け抜けていった――。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
エルゼ・シュヴァイツァー
我が民族を滅ぼしたゾルダート共は既に敗走したと聞いておりましたが、まだ残党が悪あがきをしているようで。
今更それを討ったところで何が戻るわけでもございませんが、見逃す道理もなし。
なおも立ち塞がるならばお相手仕りましょう。
……しかしバイクとやらは駿馬よりなおも疾いと聞きますが、私は扱いかたを知りません。
ここは応戦しましょう。
敵方は空戦部隊のようです。
こちらも背中から黒いオーラの翼を発生させ、【飛翔】して対応します。
「日の出る 国とわかたれ 幾千里 よくぞこの地へ 参じられたり」
偏向式結界を張り巡らせ防御しつつ、
【フェイント】をまじえて敵弾を躱しながら飛び、こちらも黒い翼から羽を飛ばして攻撃します。
ア・ンデレ
「ドイツのディヴィジョンはとっくにほろびたのに、ぶんぶんとしつこいやつらだな。」
わらわらと空に群がるゾルダートを見てはあと溜息を吐く。
でも顔はいつもと変わらず笑顔。いつでも笑顔、アンデレちゃん。
目の前に敵がいるならば、全滅させるが世の定め。アンデレちゃんのわがまま。
地上から空のゾルダート達に向けて、白のブレスを放つ。
「いけ、シマエナガ、たいあたりだ!」
白のブレスは一見白く美しいブレス攻撃に見えるが、それをよく見ると、白いシマエナガの群れ。
数には数を。これも世の定め。アンデレちゃんのパワー。
機械の硬い体にがつんがつんと体当たりして少しずつへこませていく。
「我が民族を滅ぼしたゾルダート共は既に敗走したと聞いておりましたが、まだ残党が悪あがきをしているようで」
「ドイツのディヴィジョンはとっくにほろびたのに、ぶんぶんとしつこいやつらだな」
空を覆うほどの大群なトループス級ゾルダード『ルフトキュラシェーア』を見上げ、エルゼ・シュヴァイツァー(渡鴉・g11192)とア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)は異口同音な台詞を口にする。
改竄世界史機械化ドイツ帝国の攻略を完了させたのは今から2年と少し前の2022年4月の頃合い。だが、ゾルダード然り、他の改竄世界史然り、奪還を為したところで、歴史侵略者の殲滅には至らないようだ。こうして他の改竄世界史に流れ着いては、復讐者の前に立ち塞がる辺り、一匹見たらなんとやら、と大差ないな、と二人は嘆息する。
「まあ、今更それを討ったところで何が戻るわけでもございませんが、見逃す道理もなし」
「目の前に敵がいるならば、全滅させるが世の定め。そう。これはアンデレちゃんのわがままなのだ」
たとえ作戦の成功に、彼奴らの撃破は関係無いとしても。
其処に敵として在る以上、それを討つのが世の定め。それが二人の理だ。
斯くして二人の復讐者は大空と言う戦場へ、我が身を投じる。
そんな彼女らを補足したのか。
ルフトキュラシェーア達も「雄雄雄雄ッ」と雄叫びを上げ、飛翔高度を落としてきた。
「いけ、シマエナガ、たいあたりだ!」
端から見れば、それは白色の息吹のように見えただろうか。アの吐き出した光条は、しかし、よく見ればシマエナガの群れであった。それらが一条の光の如くルフトキュラシェーア達へ体当たりを敢行。その隊列を薙いで行く。
果たして、ただの鳥であるシマエナガの体当たりがサイボーグであるゾルダードの身体を傷付ける事が出来るのかと言う疑問が浮かぶが、しかし、これはアが放つパラドクスなのだ。如何に彼奴らが鋼の装甲に覆われていても、パラドクスである以上、その身体に損害を与えるのは必至であった。
「日の出る。国とわかたれ幾千里。よくぞこの地へ参じられたり」
其処に、黒きオーラの翼を生やしたエルゼが追撃する。
可能な限り低空を飛ぶ彼女は、その翼から同色の羽根を手裏剣宜しく空へと解き放った。
それらに貫かれ、都合二体程のルフトキュラシェーアが呻き声を発しながら地へと墜ちていく。それらを見送る事無く、エルゼは新たなる羽根手裏剣を投擲。次々とルフトキュラシェーア達を穿ち、斬り裂いていった。
(「本当であれば、【飛翔】と共に空中戦で彼奴らを制したい気持ちはありますが」)
だが、空に控えるのはルフトキュラシェーアのみではない。復讐者達の存在に気付いたトループス級ゾルダード『オストヴィントフリーガー』やアヴァタール級ゾルダード『メカザウルス』は元より、彼奴ら以外にもこの地で訓練に勤しむ歴史侵略者達がいるのだ。その中を【飛翔】し、蜂の巣にされる趣味など、エルゼは持ち合わせていない。
無論、その総てを叩き落とす危害はある。復讐者である彼女の戦いが逆説連鎖戦である以上、それは可能。だが、紡がれる無数の攻撃は多大な物量として彼女を覆い尽くすだろう。そして、復讐者達の中では上澄みな実力者と言える彼女であっても、敵の集中砲火を受ければただでは済まない。
何より、わざわざ危機的状況を作る意味など、此度の戦いには存在していないのだ。
「撃てっ。撃て撃て撃て撃てッ」
「応戦とは、生意気だぞ!」
カービンライフルの一斉射撃が、抜刀したサーベルの斬撃がアを襲い、包囲殲滅と放たれる弾丸群がエルゼを襲う。
防具に護られた二人の身体は、しかし、それでもその勢いを殺しきれない。皮膚が裂け、血がしぶき、キプロスの荒野を斑な雫が染め上げていく。
それでも、臆する理由は何処にもなかった。
「祖国の仇だ! この場で倒してしまえ!!」
「祖国の仇と言うならば――私も同じ気持ちですよ。ゾルダート」
面罵には面罵を。攻撃には攻撃を。
アとエルゼの攻撃に比例し、ルフトキュラシェーア達の攻撃もまた、苛烈な物へと転じていく。
地面を濡らす液体は、彼奴らが零した血や機械油のみならず。復讐者達が零す血もまた、乾いた荒野に吸われ、濃い彩りを残していた。
「ふん。なかなかやるな」
更なるシマエナガを召喚しながら、アが鼻を鳴らす。
それにルフトキュラシェーア達は何を思うのか。
応戦にと無数の弾丸を吐き出しながら、その口元には嘲けりの様な笑みが張り付いていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
シル・ウィンディア
駆け抜けてくれて狙える状態にしてくれたのなら、あとは指揮官に行くだけだね。
しっかりと、狙い撃たせてもらうからっ!!
世界樹の翼type.Aを両手で握って、敵側面につけるようにダッシュで移動を開始。
側面につけることに固執はせず、攻撃チャンスがあれば高速詠唱で隙を減らしてからの十芒星精霊収束砲!
初っ端から全力でっ!行くよーっ!!
初撃後は、移動を中止して、固定砲台みたいな感じで動くよ。
移動して攻撃する人がいれば、それだけでも挟撃になるしね。
いなくても…。
動かずにいるなら、敵の動きもしっかりと観察できると思うしね。
敵攻撃は、手に持った杖を回転させて防御。
ガードアップはこの時の為に重ねに来たんだからっ!
バトンのように回転させて炎を散らすようにするね。
勤勉なのはいいことだけど、戦闘の経験を積ませたらまずい相手ではあるよね。
だから、速攻で倒さないとちょっと危ない相手かも?
とはいえ、まだ決め手に欠けるか…。
まぁ、倒せないのなら…。
倒すまで撃ち抜かせてもらうだけだからっ!!
クロエ・アルニティコス
救援機動力でエイレーネに合流しアヴァタール級と戦います
狙いは上手くいきました。
周囲で戦っている復讐者もいますし、多少はここでの戦いに気付かれにくくなっていそうですね。
ですが気付かれてはトループスの妨害を受けることになる。
幸い相手は勤勉ですが頭の方は……ということでした。時間稼ぎよりはまともに戦うことを選びそうです。
速攻をかけましょう。
【ケンタウロス・タクスス】を使用し、ケンタウロスを象った植物の怪物を作り出します。
ケンタウロスに敵の周囲を走り回らせ撹乱。他の復讐者とも同時に攻撃し、敵の側面や背後から【命中アップ】により導かれる矢を放たせます。
可動部は比較的装甲が薄そうでしょうか?敵の防御の動きを観察し、他にも装甲が薄そうなところがあればそこを狙います。
敵の目がこちらに向き、火炎放射を放ってきたなら「守護の青薔薇」の結界で僅かでも防御をしつつ、こちらに注意が向いている間にケンタウロスにパラドクスの矢を放たせ、痛打を与えるとともに攻撃に集中できないようにさせましょう。
これでまた一歩、ですね。
キプロス島に2種類の咆哮が響き渡る。
一つは疾駆するバイクの音。エンジンの奏でる咆哮であった。
もう一つはアヴァタール級ゾルダード『メカザウルス』の叫びだ。自身へ襲い来る敵を迎え撃つべく、機獣は――より正確に言えば、機械の獣に身をやつした戦闘兵は、肩の双砲、そして両手の爪を構えて威嚇の体勢を取る。
その圧倒的な圧力に、しかし、臆する復讐者はいない。
誰かが言った。ゾルダードは過去の遺物。改竄世界機械化ドイツ帝国の崩壊と共に終焉を迎えたのだと。
それはただの挑発の文句だったかもしれない。
だが、或る意味、真実でもあった――。
「初っ端から全力でっ! 行くよーっ!!」
白銀の長杖を両手で握ったシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)は、詠唱と共にそれを振るう。
情け容赦など何処にも存在しない。障害となりうる敵は全て撃破する。それが此度、彼女が戦う理由だった。
「世界を司る六界の精霊達よ、宇宙に集いし天体の守護者達よ、過去と未来を繋ぐ時よ、集いて力となり全てを撃ち抜きし虹光となれっ!」
火・水・風・土・光・闇。その6種からなる属性を集束し。相反する属性は触れた刹那から消滅し、しかし、そこに生み出されるのは多大なるエネルギーであった。
それらを天体の魔法陣で包み込めば、魔力エネルギーの充填は充分だった。
そこに重なるのは時属性の魔法陣だ。その十芒全てを杖先に輝かせながら、シルは叫ぶ。
「しっかりと、狙い撃たせて貰うからっ!! いっけーっ!!」
激しい破壊の音が響き渡った。
全てを薙ぎ倒し、砕き、穿つそれは、シルの耳朶を、メカザウルスの集音器を、そして、植物の種子を手挟み構えるクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)の鼓膜さえも振るわせ、光線を紡ぐ。
それは確かに魔砲であった。
天からの戦鎚にも匹敵する殴打は空を切り裂き、メカザウルスの肩口を捉える。多大な破砕音と共に、無数のメカザウルスだった破片が舞い散っていった。
砕けたのではない。消失したのだ。
残された部位のみが、力を失い、地へと墜ちていく。
「倒れないか……」
最大級の攻撃魔法――否、攻撃魔砲を用いても、一撃必殺とはならない。まあ、敵はアヴァタール級ゾルダードだ。そう易々と倒れてはくれないだろう。
「ですが、撃ち倒す切っ掛けとしては充分です」
イチイの種を散布するクロエは、いつもの口調で淡々と言葉を口にする。
だが、その口元の微笑は隠し切れていなかった。
戦果は上々。周囲を飛び交うトループス級ゾルダード達は少々ウザったいが、遙か上空を飛ぶ彼らは浮き足立ち、防衛に間に合っていない。今ならば、キプロス島攻略と言う作戦を迅速に進める事が可能だろう。
その為には、目の前のメカザウルスを撃破することこそが大切なのだ。
「種子に宿るは我が哀傷、芽吹け『ケンタウロス・タクスス』!」
生まれ出でたそれは、神話の獣――半人半馬の怪物であった。無数の蔦や葉でそれを象った植獣は、己が蔓が変容した弓を構え、枝葉の矢を放つ。
放たれた植物の矢は狙い違わず、メカザウルスの関節部を撃ち貫いていった。
「もしも、貴方に並の頭があれば、まず、部下を呼び戻していたでしょうね」
勤勉だが、残念。その評価を改めて下すクロエの言葉は、嘆息に彩られていた。
だが、それもまた好都合。今は何より、時間が惜しかった。
「速攻で落とさせて貰いましょう。行きましょう、シル」
「うん! 一撃で墜ちなければ二撃。二撃で墜ちなければ三撃! 倒すまで撃ち抜かせて貰うだけだよ!!」
頼もしい言葉と共に、再び魔砲が迸る。
共に放たれた無数の弓矢に、機獣の叫びが重なった。
「――来ます!」
「判ってるっ!!」
戦場を奔るのは魔砲と植獣の煌めきのみではない。メカザウルスの口から迸る吐息はドラゴンの息吹宜しく、二人の元へと到達し、その視界を、身体をも覆い尽くしていく。
だが、それだけだった。
クロエの守護結界が炎の到達を阻み、シルの杖がそれらを散華する。
散りゆく炎に二人を焼く力はない。ただ、その周囲を焦がすのみで、消失していく。
「もしかしたら、もう少し戦闘訓練を積ませたら危なかったかな? 勤勉って言ってたもんね」
「ですが、その機会は永遠に失われました」
ここで復讐者が討つ以上、メカザウルスにこれ以上の成長は見込めない。その裁断を彼女達が下すのだ。
キプロス島の荒野に、再度の咆哮が響く。
振り返り、その到来を確認した二人は、同じ笑みを口元に浮かべる。
共に紡いだそれは、勝利を確信する物であった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
エイレーネ・エピケフィシア
クロエ様!それにシル館長も!
皆様がお力を貸して下さるのであれば、まさしく百人力です
あの黒鉄の竜を討ち滅ぼし、麾下の兵たちを散り散りにしてやりましょう!
バイクを急激に旋回させて停め、【アイテムポケット】に再度格納
≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を手に敵と対峙します
救援機動力で来た仲間と敵を取り囲み、集中攻撃で畳みかけましょう
『邪悪を砕く雷霆の槍』として愛槍を投擲
敵が機敏に動き回るなら、移動先に置いておくように槍を投げつけ地面に突き刺します
その状態で周囲に雷撃を放出し、拡散する稲妻で確実に傷を刻みましょう
逆に敵が鈍重、或いは仲間の攻撃で動きが鈍った状況なら、槍を直接当てに行きます
装甲の隙間や口の中に穂先を突き刺し、内側で弾ける雷霆により機体内部の徹底的破壊を
反撃の砲は2門両方の爆発範囲に巻き込まれぬよう動き、躱しきれない片方分は盾で防ぎます
それにしても、作戦が終わればクサントスとお別れになるのは寂しいですね
買い取れないか交渉してみましょうか……?(借りたバイクに名前つけて相棒扱いしてたらしい)
遙か彼方の景色が、しかし、刹那に近付き、後方へと流れていく。
景色を、音を、全てを置き去りにして、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は駆けていく。
否。置き去りにしない物も確かに在った。
愛機クサントスの咆哮は、そして全身に伝わる鋼鉄の感触は、彼女を捉えて放さない。そんな気がした。
「皆様がお力を貸して下さるのであれば、まさしく百人力です! あの黒鉄の竜を討ち滅ぼし、麾下の兵たちを散り散りにしてやりましょう!」
急旋回し、地面を削りながらクサントスを停止したエイレーネは、己が得物たる長槍と輝盾を構え、アヴァタール級ゾルダード『メカザウルス』と対峙する。
先程まで彼女の背を護るかの如く鎮座していたクサントスの姿はない。【アイテムポケット】に収納されたのだ。今は借り物。戦闘で傷付ける訳に行かなかった。
「――ここまでです。止めと行きましょう」
機獣の咆哮が耳を打つ。
空を切る爪の音が、双門から放たれる砲撃の音が、身体を震わせる。
だが、恐れる事は無い。恐れる理由は無い。
仲間達の援護が、そして一押しが、エイレーネを支えてくれる。
臆する理由も、敗北する理由も、何処にもなかった。
「徹底的に破壊します。覚悟して下さい」
「シャァアアアアアッ!」
駆け出すエイレーネに対峙するよう、メカザウルスから機獣の排気音が響き渡った。
結果だけ見れば、それは一方的な攻勢であった。
エイレーネの生み出す稲妻はメカザウルスを翻弄し、砕け、穿たれた傷口をより一層、掻き広げていく。反撃に紡ぐパラドクスは輝盾に防がれ、有効打に成り得ない。
爪が、砲撃が翻る。尻尾の殴打が、牙の咬撃がエイレーネを襲うが、しかし、それらも槍や盾、はたまた彼女の卓越した身体能力に阻まれ、傷付けるに至らない。
詰まるところ。
エイレーネは絶好調であった。
まるで愛機クサントスの機動性が乗り移ったような、そんな錯覚すら覚えてしまうくらいに。
「聖なる槍よ、邪悪を砕く雷光を灯せ!」
メカザウルスの正中線を穿った神槍が、激しく電撃を放出する。
それは神の怒りとも例えられる天空からの霹靂だ。それを直接体内に流し込まれたメカザウルスに、耐える術など何処にもなかった。
全身から沸き立つ煙は、電気回路全てを焼き切られた証左か。それとも、生体部品の焼損による損害か。
「ギャアアアアアアッ!」
甲高い悲鳴が響き渡った。
そして――。
激しい爆発が、メカザウルスを包み込む。
おそらく体内にあった燃料やら火薬やらに雷霆の火花が引火したのだろう。爪先から天頂までの各所が破裂し、黒い煙と己が破片を撒き散らしながら、その身体は崩れ落ちていく。
「……ふぅ。砲門どころか全身爆破とか、まだ、精進が足りませんでしたね」
飛来する破片から輝盾で身を守りながら、エイレーネは嘆息する。
意外なくらい呆気ない最後に、しかし、彼女が思うことは一つだった。
(「さて、戦いが終わればクサントスともお別れですね……」)
メカザウルスの崩れ行く音を聞きながら、【アイテムポケット】内の愛機に想いを馳せる。
(「買い取れないか交渉してみましょうか
……?」)
鋼鉄の馬を乗りこなし、戦場を颯爽と駆ける自分を思い描き、思わず微笑を零す。
そう。最早腹は決まっていた。
最終人類史に戻った彼女を待つのは、愛機との別離ではない。新たな合流だ。
色々な想いを頭に描きながら、エイレーネは柔らかく目を細めるのであった。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!