リプレイ
クロエ・アルニティコス
アンティオキアに包囲が敷かれている今なら、と思いましたがそう簡単にはいきませんか。
これまで見かけなかった天使が居るあたり、無駄足にはならずに済みそうですが。
【水中適応】で泳いでキプロス島へと向かいましょう。
巡回部隊と接敵したら【ケートス・サジタリア】を使用。ケートスを象った怪物を作り出します。
あの暑苦しい大天使と話をするにも、まずは周りのマミーから片付けましょう。
水中での戦闘に適した個体には見えません……なぜそんなものを水中戦に適応させようとしているかは知りませんが、蹂躙しましょう。
ケートスの巨体を活かした体当たりで海に浮かぶマミー屑人兵にぶつかり、衝撃でばらばらに砕きます。
反撃の自爆もこんな慣れない地形では恐れるに足りません。
体当たりで吹き飛ばして誘爆は可能な限り防ぎながら殲滅を。
これで残るはお前だけです。
エイレーネ・エピケフィシア
ふむ、大天使が他の種族に対して指導的な立場に就いているのですね
様子を伺うに、好き好んでというよりは、亜人どもから面倒事を押し付けられたように見えますが……
実際のところは、戦いを通じて見定めるとしましょう
【水面走行】を発動し、【水中適応】があれば借ります
海上の敵が少ないうちは水面を駆け、巡回兵の気配があれば潜水して身を隠すといったように
残留効果を使い分けて効率的に進みましょう
やがて此度の敵を捉えたなら、海中からいきなり飛び出して先手を打ちます
≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を構えながら、『バヨネットパレード』で強襲を!
本来は銃剣を使う技とのことですが、私は銃の心得がありませんので
≪神威の光≫を連射して弾幕を張ったのち、突撃して槍で刺突を浴びせるという形で同じ戦術を遂行します
アイギュプトスの哀れな死者たちよ……呪いより解き放たれ、冥府の道行きに就きなさい!
攻撃後はパラドクスで敵陣に開いた穴を抜け、一撃離脱を心がけることで包囲をかわし
反撃の威力を抑えた上で、石斧を盾で受け止めて耐え抜きましょう
遠方に島影の見える海上にパラドクストレインは停車した。
ここまでキプロスに寄っていると、内陸まではかなりの距離がある。それでもクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は、シリアのある方角を振り返らずにはいられなかった。
「アンティオキアに包囲が敷かれている今なら、と思いましたがそう簡単にはいきませんか」
今回は、威力偵察だ。
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は、情報源を確認した。
「ふむ、大天使が他の種族に対して指導的な立場に就いているのですね」
「これまで見かけなかった天使が居るあたり、無駄足にはならずに済みそうですが」
漂着者を探ることで、クロエの望む攻略も進展するはず。
「そうですね。様子を伺うに、好き好んでというよりは、亜人どもから面倒事を押し付けられたように見えますが……。実際のところは、戦いを通じて見定めるとしましょう」
エイレーネがエフェクトを残留させると、水面が凪いだ。その上を走っていけるようになる。クロエは、水中での呼吸を可能とさせた。
ディアボロスたちは互いに効果を借り合い、キプロスを目指す。
敵の姿が見当たらないうちは水面を駆け、島まで十分に接近するか、巡回兵の気配があれば泳ぐといったように、残留効果を使い分けて効率的に進んだ。
飛翔する大天使を、こちらが先に見つけることに成功する。
特異なスタイルから、遠目にもアヴァタール級、『神の腕』ゼルエルと判る。その真下で飛沫をあげているのがトループス級『マミー屑人兵』であろう。
ふたりは潜って身を隠す。
(「種子に宿るは我が憤慨、芽吹け『ケートス・サジタリア』……」)
クロエは、オモダカの種に魔力と尽きることのない憤慨の感情を注ぐことで急成長させ、ギリシャ神話の海獣を象った植物の怪物を作り出した。
『ケートス』ともに、巡回部隊の位置まで潜水で近づく。
『神護の長槍』と『神護の輝盾』を構えたエイレーネが、海中からいきなり飛び出し、先手を打った。
『バヨネットパレード』での強襲だ。
溺れかけのような泳ぎをしていたマミーたちは、慌ててさらに無駄な水音をたてたが、それでも呻き声で仲間を呼び寄せ、ディアボロスたちを取り囲もうとする。
「本来は銃剣を使う技とのことですが、私は銃の心得がありませんので」
エイレーネは、『神威の光』を連射して弾幕を張ったのち、突撃して槍で刺突を浴びせるという形で同じ戦術を行う。
「アイギュプトスの哀れな死者たちよ……呪いより解き放たれ、冥府の道行きに就きなさい!」
穂先を浴びた屑人兵はバラバラにちぎれて沈んでいった。
海の底で死者の船に乗せてもらえればいいが。
腕が残っているマミーは、石斧で殴打してくる。エイレーネは盾で受け止めて耐え抜き、海面に立って包囲からの離脱を試みる。そこへ、狂った声をあげながら、泳いで近づいてくる屑人兵。
胸の魔石がはじければ、ちぎれとんだ身体が凶器となる。
(「自爆攻撃だろうと、こんな慣れない地形では恐れるに足りません」)
クロエは、敵の動きを下から見ていた。
(「あの暑苦しい大天使と話をするにも、まずはマミーから片付けましょう。水中での戦闘に適した個体には見えません……なぜそんなものを水中戦に適応させようとしているかは知りませんが、蹂躙しましょう」)
『ケートス』は、水中で高い能力を発揮するのだ。
トループス級の真下につくと、次々と跳ね上げる。宙に飛ばされたマミーは単独で爆発を起こした。
(「これで、誘爆は防げますね」)
クロエも水上に顔を出す。
海獣の巨体を活かした体当たりと、エイレーネの槍のまえに、海に浮かんでいたマミー屑人兵は残らず砕かれた。
ようやく高度を落としてきたアヴァタール級大天使『神の腕』ゼルエルは、悔しそうに拳を握りしめている。いや、力こぶをつくっているのかもしれない。クロエは宣言する。
「これで残るはお前だけです」
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
クロエ・アルニティコス
さて……問答無用で倒してしまっては片手落ち。
攻略旅団の提案の力もありますし、可能であればこの先のことや他の大天使のことも聞かせてもらいたいですね。
どうにも先ほどのマミーの教官であったようですし、その線から探りましょうか。
なるほど、ただのマミーにしては水中戦に慣れている雰囲気でしたが、お前の教練あってこそでしたか。
褒めながらキプロス島や流れ着いた大天使について会話をし、いい気になったゼルエルが口を滑らすことに期待しましょう。本当は先ほどのマミーからそんなこと全くは感じませんでしたが。
キプロス島には異種族の教練施設があるらしいですね。
イスカンダル……いえ、法正でしょうか。あれがどんな指示を出したのかは知りませんが。
力ばかりで戦術も知恵もない相手に、お前やお前と一緒に流れ着いた大天使……特にジェネラル級の位階にあるものが教練を行っているならば脅威になりそうですね。
エイレーネ・エピケフィシア
人々を殺し尽くす亜人どもと、人間を生かして感情を搾り取る種族は相性が悪いように思えます
ただ、意図的に人間を狩り尽くしていない地域や、囚われた人々が搾取される施設があるなら……
エゼキエル勢力は、そこに配置されているかもしれません
この視点から、「イスカンダルにいるエゼキエル勢力の現状」を探りましょう
クロエ様に合わせて相手を褒め、また現在の仕事や亜人への不満に同調する言葉を投げかけましょう
壊れかけの死者達を一廉の戦士に仕立て上げる手腕、実に見事でした
信仰を糧とする大天使として、クロノヴェーダ相手の仕事は不本意なことでしょう
それでもやり抜いたのですから、偉大な忍耐と言う他ありません
あなたをここに配置した亜人どもは、いったい何を考えているのやら
大天使とアークデーモンの性質を考えれば、人口の密集した都市部に配置するのが得策ですよね
キプロスから海を渡った先……クレタ島やギリシアの地にも、アナトリア半島にも、壮麗な都市があることでしょうに
エゼキエル勢は皆、人々がいる場所には配置されていないのでしょうか?
「キサマらこそ、ノコノコと追って来やがって!」
やはり大天使は怒っているらしい。
クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は身構えたまま思考を巡らせる。
(「さて……問答無用で倒してしまっては片手落ち。攻略旅団の提案の力もありますし、大天使の現状を聞かせてもらいたいですね。マミーの教官であったようですし、その線から探りましょうか」)
軽い目配せに、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)も頷きを返してきた。
まずはクロエが、『神の腕』ゼルエルを誉める。
「なるほど、ただのマミーにしては水中戦に慣れている雰囲気でしたが、お前の教練あってこそでしたか」
先ほどの戦闘からは、全く感じなかったことを口にした。
「ああ、苦労させられた。『TOKYOエゼキエル戦争』が奪われ、流浪の民とならなければ、あんな屑どもの相手をすることもなかった……」
筋骨隆々なのに、肩を落としたように見える。
エイレーネも調子を合わせ、相手への評価と、不満への同調の言葉を投げかけた。
「あなたは敵ですが、壊れかけの死者達を一廉の戦士に仕立て上げる手腕、実に見事でした。信仰を糧とする大天使として、クロノヴェーダ相手の仕事は不本意なことでしょう。それでもやり抜いたのですから、偉大な忍耐と言う他ありません」
「フン……。屑でも、一太刀くらいは浴びせられた、ってわけかい」
いかついアゴを、自嘲気味にゆがめる。
「キプロス島には異種族の教練施設があるらしいですね」
踏みこむ、クロエ。
「イスカンダル……いえ、法正でしょうか。あれがどんな指示を出したのかは知りませんが。力ばかりで戦術も知恵もない相手に、お前やお前と一緒に流れ着いた大天使……特にジェネラル級の位階にあるものが教練を行っているならば脅威になりそうですね」
これは本心でもある。
敵対ディヴィジョンを侵略して数を増やす亜人という勢力は危険だ。
亜人たちに直接新宿島を狙う技術は無いかもしれないが、北アフリカや東欧など、蹂躙戦記イスカンダルに隣接する地域の住民を帰還させた後に、イスカンダルが侵攻してきたならば、最終人類史は深刻なダメージを受けてしまうだろう。
なんとしてもディアボロスを滅ぼそうと考えた、ヘルヴィム配下の大天使やアークデーモンが、イスカンダルに協力する事は充分に考えられるのだ。
「俺たちのことを、そこまで買ってくれていたのか。シノギを削り合ったライバルだったのかもな。……けどな、喜べよ、ディアボロス。エゼキエルから来た者の扱いも、屑呼ばわりしたマミーと変わらねぇ。ただの戦闘要員になり下がったんだ」
教官のサングラスが、複雑な心境を隠している。
それを伺おうと、エイレーネはひとつの視点を持つ。
(「人々を殺し尽くす亜人どもと、人間を生かして感情を搾り取る種族は相性が悪いように思えます。ただ、意図的に人間を狩り尽くしていない地域や、囚われた人々が搾取される施設があるなら、エゼキエル勢力は、そこに配置されているかもしれません」)
キプロス島から、話を広げてみた。
「あなたをここに配置した亜人どもは、いったい何を考えているのやら。大天使とアークデーモンの性質を考えれば、人口の密集した都市部に配置するのが得策ですよね。キプロスから海を渡った先……クレタ島やギリシアの地にも、アナトリア半島にも、壮麗な都市があることでしょうに。エゼキエル勢は皆、人々がいる場所には配置されていないのでしょうか?」
「さあな……。そもそも、ユダヤの聖地にくれば、新たな力を得られるかと思ったが、そうでは無かったんだ」
抜けていた力が、拳に入り始める。
「この地には人間など数えるほどしか残っておらず、女は亜人を産み母体とされて殺され、男は蹂躙されており、信仰を説く事すらできねぇ!」
一時は、僅かな賛辞にいい気になってしゃべったアヴァタール級だったが、結局は激昂した。
ここまでか、とクロエは判断する。
有力な敵や他の拠点についての情報はなかったが、少なくともキプロス島の彼らは不遇の扱いを受けている。
下っ端の天使達やアークデーモンにとっては、信仰や畏怖を得られない、イスカンダルの情勢は厳しいのだと、エイレーネは再確認した。
「これも、すべて、ディアボロスのせいだ! だから殺す!」
超成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
クロエ・アルニティコス
随分と吠えますね。お前は死んでもいない癖に。
苦しい思いをした。許せない。だから殺す。
それ自体を否定はしません。
ですが、だからこそ。殺すのはこちらです。
【水上走行】で水面に立ち、戦闘を行います。
アマランサスの種に魔力と尽きぬ憎悪を注ぎ【ヒュドラ・アマランサス】を使用。ヒュドラを象った怪物を作り出します。
水面に顔を出すヒュドラの多頭で空中を駆けるゼルエルを待ち受け、毒の牙で食らいつかせましょう。
先ほどの様子ですと撤退されることは考えなくとも良いでしょう。
焦らずヒュドラの毒の牙と【反撃アップ】で着実にダメージを重ねていきます。
ヒュドラの多頭をかいくぐっての反撃の蹴りは守護の赤薔薇の防壁で軽減しつつ、水面で受け身を取りましょう。
この地には人間など数えるほどしか残っておらず、女は亜人を産み母体とされて殺され、男は蹂躙されている。
だから利用することができない、それが許せないと。
ふざけていますね。
蹂躙された者の憎悪を少しは知れましたか?
「随分と吠えますね。お前は死んでもいない癖に」
クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)の声が、海の水のように冷たくなる。
「苦しい思いをした。許せない。だから殺す。それ自体を否定はしません。……ですが、だからこそ。殺すのはこちらです」
尽きぬ憎悪。
アマランサスの種に魔力とともに感情を注ぎ、クロエは次の怪物を作りだす。
水面に立ったディアボロスたちは、戦闘を再開した。
アヴァタール級大天使『神の腕』ゼルエルは空中にいる。縦横無尽な動きを見せるが、対抗して飛翔するわけにもいかない。キプロス本土に捕捉されるのは良くないし、かといって撃破に時間も掛けられなかった。
慎重さに気がついたのか、海パン一丁が勝ち誇ったようなポーズをとる。
「鍛え上げられた筋肉に不可能は無い!」
「種子に宿るは我が憎悪、芽吹け『ヒュドラ・アマランサス』!」
号令で、水面に顔を出す怪物の多頭。
飛んでくるゼルエルを待ち受け、クロエはヒュドラに食らいつかせた。
「この地には人間など数えるほどしか残っておらず、女は亜人を産み母体とされて殺され、男は蹂躙されている。だから利用することができない、それが許せないと。ふざけていますね。蹂躙された者の憎悪を少しは知れましたか?」
抵抗を許さず、牙からは毒が流し込まれる。
「ぬおおおぉ!」
筋肉の天使は、力任せに怪物の顎を引き裂くが、神話をなぞるように首は再生し増える。アヴァタール級の手足に次々と噛みついた。
ただし、無尽蔵といかないのは、術者の魔力を代償としているからだ。
わずかな波の揺れで、クロエの足元がふらつく。
ゼルエルは強力な羽ばたきでヒュドラの多頭をかいくぐると、魔女にむかってフライングドロップキックをぶちかます。
「守護の……赤薔薇!」
棘付きの防壁で、蹴りを受け止めたクロエだったが、後方にふきとばされ水切り皿のように跳ねた。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
常和・丈治
(トレインチケット)
頭から海に突っ込もうとしている仲間の身体を、背の高い男がキャッチした。
「もう、場外乱闘が始まってたのか。救援が遅くなっちまったぜ!」
「いいえ。間に合いました、丈治」
クロエをそっと下ろす、常和・丈治(筋肉絵師レスラー・g04474)。いわゆるライダースーツのような、レザー地の派手なツナギ服で、鍛えた肉体を包んでいる。
空中の『神の腕』ゼルエルを指差した。
「あんた! さっきのドロップキック、なかなか上手いじゃないか。足先も揃ってたし、威力もある! プロレスは、どこで習ったんだ?」
「専門の指導はうけてねぇ。しかし、TOKYOだったらトレーニング機器には不自由しなかったなぁ」
大天使はいかつい顎をさすったあと、眉根を寄せた。
「おい! 俺のこと煽てておしゃべりすんのは、もう終わったんじゃねぇのか!?」
ゼルエルは羽ばたきを強める。
「トレーニングの成果、広背筋の力を見せてやるぜぇ!」
「遅れたのは、謝っただろ?」
丈治は両手で振りかぶった。
畳んだパイプ椅子が握られている。プロレスの凶器としては定番で、彼が使うなら『復讐の刃』で具現化可能だ。
投げつけられた平たい飛翔物が、ゼルエルの腹筋に食い込んだ。
「はぐうッ! げほぉ!」
呼吸が止まったかのような顔。飛行自慢の大天使がきりもみで落ちてくる。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
エイレーネ・エピケフィシア
あなた達の苦しみは即ち、人々を利用した悪行への報いでしょう
確かに、手を下す者は復讐者――されど、滅びの因果を導いたものは、自らの業に他なりません!
空中戦を行う敵を追跡できるように【飛翔】を用意
ただし基本的には、【水面走行】と【水中適応】を用いて立ち回ります
あまり高く飛びすぎて、キプロスの守兵の射程に入っては厄介ですからね
攻撃時は『舞い降りる天空の流星』を発動
空を駆ける高速の突撃で敵に即座の対処を迫って、仲間の攻撃を当てる隙を作ったり
仲間の技が敵を追い詰めた瞬間、間髪入れずに襲い掛かって畳みかけるなど、状況に合わせた連携を取りましょう
神に仕える身として、信仰の濫用を赦しはしません
欺瞞を伝うアンゲロスよ――覚悟なさい!
反撃のビームの狙いを少しでも逸らせるよう、攻撃後は一撃離脱を心がけつつ
盾を構えて防御することによって、負傷を最小限に抑えます
史実におけるディアドコイの時代に、キプロスはエジプトとギリシアを結ぶ中継地点であったと聞いています
……あの地を抑えられれば、故郷への道も拓けるでしょうか?
「ラダー(はしご)を立てられる場所がありゃ、登っていって叩き落としたところだぜ」
ここは場外、海の上を見渡す丈治。
ドボーンと水柱があがり、アヴァタール級は落下した。
ずぶ濡れの翼で、『神の腕』ゼルエルは水からあがる。
「げほげほっ! ……屑どもと同じ目にあっちまった。おのれ、ディアボロスどもぉ!」
「あなた達の苦しみは即ち、人々を利用した悪行への報いでしょう」
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は『神護の長槍』を構えた。
「手を下す者は確かに、わたしたち復讐者――されど、滅びの因果を導いたものは、自らの業に他なりません!」
「うるせぇ。『TOKYOエゼキエル戦争』での俺たちは、人間から信仰されていたのだ。証拠はこの、神の上腕二頭筋ッ!」
グッとポーズをとると、力こぶからマッスルビームが放たれる。
物理とも魔術ともつかない攻撃を、ゴルゴーンの睥睨の図像が逸らした。エイレーネは『神護の輝盾』をかざしている。
ビームの歪曲をみて、ボディビルダーのように姿勢をかえるゼルエル。
「これでもかっ!」
しかし、静止した瞬間を狙い、クロエのヒュドラが上半身に噛みついた。さらに、滑り込んできた丈治が、相手の足首をとって関節技をきめる。
「ぐわあぁあ、きいてるっ」
毒か拉ぎかしらないが、ディアボロスの技がゼルエルを追い詰めているのは間違いない。
エイレーネは、間髪入れずに畳みかける。
「この身を燃え盛る流星と化してでも、人々に仇なす者を討ちます!」
強い信仰心が加護を呼び寄せ、物理的な推進力を生む。
超加速突撃する戦技、『舞い降りる天空の流星(ペフトンタス・メテオーロス)』だ。
「神に仕える身として、信仰の濫用を赦しはしません。欺瞞を伝うアンゲロスよ――覚悟なさい!」
長槍の穂先が海面を二つに裂き、そのさきにあった『神の腕』をも両断した。
「お、のれ……」
恨みの言葉を残し、アヴァタール級の鬼教官は、烏合のマミーといっしょに海の藻屑となる。
「史実におけるディアドコイの時代に、キプロスはエジプトとギリシアを結ぶ中継地点であったと聞いています。……あの地を抑えられれば、故郷への道も拓けるでしょうか?」
島影を望む、エイレーネ。
仲間たちも倣ったが、長居は無用だ。すぐにキプロス沖をあとにした。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!