ココナッツパニック~駄鳥は豪華ランチの夢を見るか~(作者 鏡水面
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#巨獣大陸ゴンドワナ  #マダガスカル探検隊  #マダガスカル島 

●ココナッツ樹海を切り開け
「マダガスカル島探索の基幹となるベース基地の設営に成功したことは知ってるかな? 今後は、直接マダガスカル島にパラドクストレインで移動できるから、マダガスカル島の探索を本格化させることができるよ」
 集まったディアボロスたちへと、フロラン・フォンテーヌ(天使のリアライズペインター・g03446)は話を切り出す。
「さっそく、マダガスカル島を探索して来て欲しいんだ。マダガスカル島は広大な土地だ。地道に樹海を切り開いて、巨獣を追い払いながら探索を進めて欲しい」
 なお、飛翔などによる上空からの探索は、ディアボロスが処理できる以上の巨獣の注意を引いてしまうため、地面からの探索が望ましい。

「パラドクストレインの貨物車両を利用すれば、機材を持ち込むこともできるよ。重機とか、貨物車両に積むには大き過ぎるものは難しいけどね」
 樹海を切り開く過程で、縄張りを荒らされて怒った巨獣と戦うことになる。襲撃してきた巨獣を撃破した所で、探索は一区切りだ。探索を進めていけば、新たな基地が設置されていき、マダガスカル島の全貌が明らかになっていくことだろう。
「……とまぁ、全体的な説明はここまでなんだけど」
 一息置いた後、フロランは口を開いた。
「今回切り開いてもらう樹海は、ヤシの木が群生する区域だ。伐採する過程でヤシの実……つまりはココナッツだね。この果実も大量に手に入るわけだ。その実を集めながら、戦闘場所になる地点――樹海を切り開いた先の湖に向かってくれ」
 湖は向こう岸まで視認できる程度の大きさだ。予知によれば、湖畔に到着した数時間後に、ディアボロスの気配を嗅ぎ付けた巨獣が襲ってくる。襲ってくる……のだが。
「襲撃の時間までに、集めたココナッツを上手いこと工夫して、美味しそうに見せてくれ。何なら料理してもいい。そうすれば、ディアボロスを襲おうとしていた巨獣が、なぜかココナッツに喰い付く」
 ココナッツに気を取られている間に攻撃を行えば、有利を取れるだろう。

 フロランは一枚の紙をディアボロスたちに見せた。そこには、頭にお花が咲いた、ダチョウとよく似た鳥が描かれている。
 呆けた顔をするダチョウの横には、「パー」と、鳴き声らしき吹き出しが。
「今回襲ってくる巨獣の首魁……アヴァタール級『駄鳥アホデンネン』は、なんていうか、こう……おバカさんなんだ。まあ、実際会えばわかるよ。会えばね」


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【フライトドローン】
2
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【口福の伝道者】
2
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV2 / 【凌駕率アップ】LV2 / 【反撃アップ】LV1

●マスターより

鏡水面
 こんにちは、鏡水面です。
 広大なマダガスカル島の探索を地道に進めよう! なシナリオのひとつでございます。
 既に理解いただけているかと思いますが、ギャグシナリオです。

●基本的な方針 
 ①→②③の順で進行します。
 
 ①マダガスカルの探索
 流れとしては、樹海を切り開くシーン→湖畔に到着・襲撃前の準備シーンになるかと思います。
 ココナッツをどう加工するか、いろんなアイデアをお待ちしております。 

 ②③取り巻きトループス級『脳筋ゴリアラ』、アヴァタール級との決戦『駄鳥アホデンネン』
 大きいけれど、かわいいやつらです。
 
 今回、参加人数に制限は設けませんが、「もう来ないかな?」と思ったら、プレイング募集はふわっと終了します。
 プレイング内容やタイミングによっても、採用できない場合があります。

 その他詳細については、OPや各選択肢の説明をご確認ください。 
 プレイングの採用状況については雑記にも記載しますので、ご確認いただけますと事故が減ります。
 ここまで読んでいただきありがとうございます。それでは、皆様のご参加お待ちしております!
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


ラウム・マルファス
ソラ(g00968)と
ボクの最終目的地は水晶鉱山。とりあえずベース基地から東進、その後南下予定サ。移動はフライトドローンに乗ってくヨ。低い所飛んでけば目立たないハズ。まぁ今回は場所指定だからそこへ向かうけどネ。未開拓地域に着いたら、地図を作りながら進もウ。たまに木の高さギリギリまで上昇して、方向を確認するヨ。

マダガスカル島って現代だと赤土が多くて植物は少ないらしいけど、このディヴィジョンは植物ミッシリだネ。

実は受け取って袋に入れておくヨ。フライトドローンが重量オーバーになったら実を乗せてボクは歩こウ。コケないように頑張るヨ。

料理もソラに任せるヨ、ボクがやるとひっくり返すからネ。全知の魔法書をソラに貸すヨ。料理レシピを表示した状態で浮くから便利だよネ。

フライトドローン並べたら机と椅子の代わりにならないカナ。無理そうならフライトドローンの上に板乗せて調理台にして、食べる時はレジャーシートでも広げようカ。

巨獣にご飯全部台無しにされないように、ちょっとずつ分けておいておくヨ。


ソラス・マルファス
兄貴(g00862)と
調理道具一式と、適当な食材を持って出発しよう。未開拓地域までは、作ったものが壊されてないか確認しながら進むぜ。多少なら補修するぜ。工具は手持ちのものがあるしな。

未開拓地域に着いたら、怪力無双も使ってココヤシの木を切っていくぜ。実は兄貴に渡そう。材木は使えそうなら道代わりに敷き詰めて、使えなさそうなら路肩に避けておこう。

ココナッツ料理なぁ。作ったことはないが、ココナッツライスとココナッツカレー、ココナッツゼリーとココナッツジュースの炭酸割、ぐらい作っておけば良いか。現代のものとは味が違うかもしれんが、味見しながら調整すれば何とかなるだろう。

手斧で割って果汁や果肉を取り出して料理するぜ。全部ココナッツ入れると似た味になりそうだし、巨獣に全部食われるのも何だから、ココナッツ無しの物も少し作っておくか。


●ココナッツでピクニック
 そのココナッツ樹海は、ベース基地からさほど離れていない場所に存在していた。
 豊かに実を付けたヤシの木が立ち並び、先まで延々と続いているようである。燦々と注ぐ太陽の光も、鬱蒼と茂る樹海には入りきらず、葉の間から差し込む程度だ。
 もちろん、他の植物や木も生えてはいるが、ヤシの木の数が圧倒的に多い。だからこそ、ココナッツ樹海なのだろう。
「マダガスカル島って現代だと赤土が多くて植物は少ないらしいけど、このディヴィジョンは植物ミッシリだネ」
 見渡すかぎりのヤシの木を観察しつつ、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)が紡ぐ。
 彼の最終目的地は別にあるが、今回はこの樹海の開拓に臨むつもりだ。
 ラウムと共にマダガスカル島へと訪れたソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)も、広大で密な樹海を前に、率直な感想を述べる。
「先が見えないくらい鬱蒼としてるな。そんじゃ、ココヤシの樹海とやらを切り開いて行くとするか」
 調理道具一式にココナッツと合わせる食材、開拓に必要な工具と準備は万全だ。
 鋸を取り出して、怪力無双を発動する。周囲を怪力が発揮できる世界に変え、ソラスは早速樹海へと切り込んだ。
「よ、っと!」
 鋸をヤシの木へと喰い込ませ、全力で前後に動かせば、木はミシミシと音を立てながら倒れていく。
 木が倒れるのと一緒に、実っていたココナッツもボロボロと落ちてきた。切り倒した木は路肩に避け、新たな木の伐採に取り掛かる。
 ラウムはフライトドローンを地面付近で飛行させつつ、一連の作業の繰り返しを見守っていた。
「フライトドローンで移動すると快適だネ。躓いてコケることもないシ。ソラが頑張ってる間に、ボクもお仕事しないとネ」
 上空まではいかない、木の高さギリギリの所までフライトドローンを上昇させた。
 周辺をくるりと見渡し、ベース基地を出発点として地図を作製していく。下を見れば、地面に多くのココナッツが転がっていた。
「兄貴、実の方は任せるぜ!」
「任されたヨ。……というか、本当にいっぱいあるんだネ。早々に重量オーバーになりそうダ」
 袋を取り出して、落ちているココナッツを次々に入れていく。相手は巨獣だ。多くのココナッツが必要となるだろう。
「よいしょ、っト……」
 ラウムはフライトドローンから降りる。代わりに今にも袋からこぼれ落ちそうなココナッツを、フライトドローンへと載せた。
 ゆっくりと動きながらココナッツを運ぶフライトドローンを、ソラスが楽しげに見やる。
「たくさん採れたな。これだけあれば、いろんな料理が作れそうだぜ」
 ラウムはココナッツを拾い集める係、ソラスは木を切る役割を担い、次々に樹海を切り開いていく。
 しばらく進んでいくと、樹海の先で爽やかな青色が煌めいた。切り開いた先に到着するという湖だ。
 広がる涼しげな景色に、ソラスはすうっと大きく息を吸い込んだ。
「なかなか良い眺めじゃないか。ここで食べる料理は美味そうだ」
 さっそく調理道具一式を取り出すソラス。一方でラウムは調理に直接関わらない部分をサポートする。
「料理はソラに任せるヨ。ボクがやるとひっくり返すからネ」
 『全知の魔法書』をすいと宙に浮かせ、料理レシピを表示させた。次いで、フライトドローンを地面近くに飛行させ、順番に並べていく。
 調理を行うには安定性に欠けるが、食材や使わない道具を置く程度なら可能だろう。調理台については、持参した板と切り出した木材を組み合わせることでテーブルを作った。
「ココナッツ料理なぁ。作ったことはないが、ココナッツライスとココナッツカレー、ココナッツゼリーとココナッツジュースの炭酸割、ぐらい作っておけば良いか。現代のものとは味が違うかもしれんが、味見しながら調整すれば何とかなるだろう」
 レシピを眺めながら調理の手順を確認するソラスだったが、考えがまとまったらしい。
 手斧でココナッツの果肉を取り出し、さっそく調理に取り掛かった。
 レストランのセットメニューだと言っても過言ではないほどの品数だが、ソラスは手際よく料理を作り上げていく。
 一方、ソラスが料理を作っている間に、ラウムはレジャーシートを敷く場所を探していた。
「このあたりがいいカナ? ……ウン、湖がよく見えるし、ロケーションも最高だネ」
 すぐ近くに日光が直接当たらない木陰を見つけ、ラウムは満足げだ。とくにトラブルなく事は進み、ソラスの料理も完成しつつあった。
 邪魔にならないように気を付けつつも、ラウムは料理中のソラスをじっと見つめている。
「良い香りがしてきたネ。動いたせいカナ、お腹が空いてきたヨ」
 漂う美味しそうな香りに期待を膨らませるラウムに、ソラスは優しく笑った。
「もうすぐできるから、待ってな」
 それから時を待たずして、料理は完成する。ずらりと並べられた料理は、どれもが食欲をそそられる。
「よし、完成だ。ココナッツコンセプトのランチってところか」
 ちなみに、すべてココナッツ入りだと味がマンネリ化するので、ココナッツが入っていないものも少しだけ作っておいた。
「まだ巨獣が来るまで時間があるし、せっかくだから少しいただこうカ」
 レジャーシートまで料理を運び、湖を眺めながら味わうことにする。
「味はどうだ? 現代とは勝手が違って何かと手間が掛かったんだが」
 無論、味見は事前にしている。だが、ラウムがその味をどう感じるかは定かでない。ソラスへと、ラウムはニコリと微笑んだ。
「美味しいヨ。ソラに任せて正解だったネ」
 どの時代の食材を使ったとしても、ソラスの作る料理はやはり美味しい。
「そりゃよかった。あとのは巨獣に全部食われるんだよな。あいつら、味とか分かるんだろうか」
 後の任務はあれど、まだ巨獣が来るまで時間がある。二人はピクニック気分で、ココナッツ料理を堪能することにした。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

一・百
【百夜】
貨物車両にバギーとキャリーカートを入れて
運搬力アップ
でこぼこ道もこれならいけるぞ…

先にココナッツをもぐ…
ならば…
狐変身して木登りして、てちてちモギモギタイム
落とすよー
柔らかそうな地面に落とす

落とした実をコロコロ集めて…
良く転がるな…思わず楽しそうにラッコ抱きをしてコロコロ戯れて
はっ!違った…そんな場合じゃない

人の姿に戻りちゃんと集めます
巨獣にご馳走を用意しないとな…

ココナッツのふるこーす?
うーん…
こう、ツリーみたいに目立つように料理を飾ったら集まりやすいんじゃないか?

大き目の網に料理を盛り付け、大きな木から吊るそう
こういうお菓子のツリーを作るのは見たことあったが、肉で作られたのは見たことないかもな…

あーん
シャムスに差し出されたら尻尾をふってパクリ

ふむふむ…ココナッツプール?
なんかオアシスみたいだな…
わーい、おやつ…
あれ、俺なんか食べてばかりいないか?
でも食べる

持ち込んだ浮き輪並みの巨大ドーナッツに
粗めに作ったココナッツパウダーをたっぷりまぶし食べる

甘い匂いも増量…さて、来るかな…


シャムス・ライラ
【百夜】
貨物車両も利用し色々持ち込み
音の静かな電ノコ、一輪車、工具、携帯用調理器具等

効率的に伐採できるルートで
先にココナッツをもいでから木を切った方が安全
モモちゃん、ココナッツお願い
うむ、今日も可愛い!

湖に到着
相手は巨獣
小さいと視認するのが難しいかな
じゃあ、大きく見せよう
「酒池肉林」ならぬ「ココ池肉林」!

ココナッツを積み上げ木の枝を隙間に突きさして
大きなココナッツのツリーに
果肉をつぶして作ったココナッツミルクに付け込んだお肉で
こんがり柔らかタンドリーチキンを作り
枝に刺したり載せたりして盛り付け
肉好きの夢「肉の木」を作るのです!
はい、モモちゃん、出来立てあーん
量は《口福の伝道者》で増やして

穴を幅広めに幾つか掘って
漏れ出さないように厚手のビニールシートを敷いて
ココナッツ果汁の池を作ろう
中にはココナッツの果肉とフルーツを
モモちゃんおやつですよ
バナナとマンゴーも増やして入れて
後は、周りをココナッツの殻とお花で飾れば
なかなかにゴージャスでは?

後は、相手が来るのを待つばかり

アドリブ等歓迎


●ココナッツでアート作品
 青い空に太陽、そして大地に広がるココナッツ樹海。
 一・百(気まぐれな狐・g04201)とシャムス・ライラ(極夜・g04075)は、眼前の樹海へと用意万全で挑む。
 静音性に優れた電動ノコギリを手にしつつ、シャムスは聳え立つヤシの木を見上げた。
「先にココナッツをもいでから、木を切った方が安全ですね。モモちゃん、ココナッツお願い」
「オッケー。任せてくれ……」
 百はこくりと頷き、狐変身で狐へと姿を変えた。実がなる位置まで、木をよじ登っていく。
 黒い狐がちょこちょこと木を登る様子に、シャムスはほんわりと癒された。
(「頑張って木登りする黒狐さん……とっても可愛い」)
 実を片方の前脚でてしてしと叩きながら、百がシャムスへと声を掛ける。
「落とすよー。頭上に気を付けてな」
 ひとつずつ順番に、ココナッツを地面へと落としていった。実が全部落ちたことを確認し、シャムスは電動ノコギリを起動させる。
「全部もげましたね。では、この木は伐採しますよ」
 百が実を落とし集め、シャムスが実がなくなった木を伐採する。二人で手分けし、作業を進めていく。
 落とした実を一箇所へと集めながら、百は実の丸さに心がうずうずとした。
「良く転がるな……抱き心地も良さそうだ。コロコロ……コロリン……」
 貝を抱えるラッコのようにココナッツを抱いて、百も草の上をコロコロする。
 ほわぁ……と花でも飛びそうなくらいご機嫌な状態になりかけたところで、彼はハッと我に返った。
「はっ! 違った……そんな場合じゃない」
 人の姿に戻り、真面目に実を集め始める百。だが、そんな彼をシャムスは微笑ましく思いながら見守っていた。
「うむ、今日も可愛い! ココナッツと戯れる姿が、最高に可愛い!」
 大事なことなので二回言いました。いや、実質三回か。木を伐採するという仕事がなければ、ビデオカメラかスマホで動画でも撮っていたところだ。
 ココナッツで遊ぶ黒い狐さん。非常にフォトジェニックだと思う。
 そんなこんなで、二人は楽しみながら樹海を切り開いていった。しばらく進んでいけば、目的地の湖へと到着する。
 目の前に横たわる湖は、太陽の光を反射して水面をキラキラと輝かせていた。湖畔から湖を眺めつつ、シャムスと百はココナッツをどう見せるか話し合う。
「相手は巨獣。小さいと視認するのが難しいかな。……じゃあ、大きく見せよう」
 シャムスの言葉に、百がさらに意見を重ねる。
「こう、ツリーみたいに目立つように料理を飾ったら集まりやすいんじゃないか?」
「良いね。木の枝もさして、花や料理で飾り付けもしてみようか」
 意見はまとまった。ココナッツを積み上げ、大きなツリーを作ることにする。
「そーっと、そーっと……よし、できた。次、もう一段……」
 キャリーカートから実を取り出し、百は丁寧にココナッツを積み上げていく。他方、シャムスも飾り付け用のココナッツ料理を作り始めた。
 果実を潰して作ったココナッツミルクにお肉を漬け込み、炭火で焼く。炭火焼タンドリーチキンの完成だ。
「あとは、デザートも作っておきますか。持参したバナナとマンゴーも使って……」
 広めに掘った地面に厚手のビニールシートを敷き、大きな器のようにする。そこにココナッツの果汁を流し込み、さらには南国フルーツを投入した。
 タンドリーチキンをぶら下げたココナッツツリーと、ココナッツフルーツポンチが完成する。
「肉好きの夢『肉の木』! そしてココナッツ果汁の池! まさに『酒池肉林』ならぬ『ココ池肉林』! ここに完成です!」
 華やかな花と、ココナッツの殻も添えて。ここまでくると、料理というより芸術作品に近い。
 創造されたココ池肉林を、百は瞳を輝かせながら食い入るように見つめている。
「おおー、すごいな。ふむふむ……ココナッツプール? なんかオアシスみたいだな……肉で作られた木も見るのは初めてだ」
「巨獣たちが来る前に、少しいただいてしまいましょう。はい、モモちゃん、出来立てあーん」
 器によそったココ池肉林フルーツポンチをスプーンで掬い、シャムスは百へと差し出した。
 フルーツの甘い香りに尻尾を揺らしつつ、百は差し出されるがままに果実を頬張る。口に広がる甘さに、耳をぷるぷるっと震わせた。
「んーっ……美味しい。動いてエネルギーを使った体に染み渡る……」
 百が食べる一方で、シャムスは百におやつを与え続ける構えである。
「まだまだ沢山あるから、いっぱい食べて元気に育つんだよ」
 とっくに成人済なのだが、それはそれとして。愛しい人には、年齢関係なく健やかに育って欲しい。
「わーい、おやつがいっぱい……あれ、俺なんか食べてばかりいないか? ……まあいいか」
 フルーツポンチをもりもり食べながら、百は新宿島から持ち込んだ巨大ドーナッツを取り出した。
「相手が巨獣なら、こっちも巨大さで対抗……ということで、持ってきた」
 そのサイズは浮き輪並み。あらかじめ作っておいたココナッツパウダーをたっぷりまぶし、かぷりと噛み付く。
 ゴンドワナ産ココナッツパウダーと、巨大ドーナッツ。巨獣大陸らしい組み合わせ……かもしれない。
 肉のジューシーな香りに、フルーツやドーナッツの甘い香り――湖畔には食欲を誘う濃厚な香りが漂っている。
 口福の伝道者で数を増やしているから、巨獣たちもきっと満足することだろう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【狐変身】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!

月下部・小雪
えへへ、今日もマダガスカル探検隊を頑張っていきましょう。
こ、今回はココナッツがいっぱい手に入るらしい、です!
コダマ、楽しみですね♪

ヤシの木を切り倒す前にコダマが器用にヤシの木を登ってココナッツを取ってきてくれます。
えへへ、コダマお上手、です。そ、それではチェーンソーさんを使ってこの木は切り倒しちゃいましょう。
残った切り株は【腐食】を使って丸ごと腐らせて処理しちゃいますね。

ふぅ、いっぱい頑張ったので少し休憩、です。
コダマが採ってきてくれたヤシの実をくりぬいてココナッツジュースを堪能、です。
ココナッツジュースは天然のスポーツドリンクみたいなもので体にいいらしいです!
コダマもいっぱい飲んで元気になってくださいね。

休憩をはさみながら伐採を続けて湖に到着、です。
いっぱい手に入れたココナッツはここにピラミッド風に組んで目立つようにしちゃいましょうか。
ごちそうがいっぱいで巨獣さん達もメロメロになっちゃうはず、です!

※アドリブ連携大歓迎


●ココナッツジュースでひとやすみ
 奥深き樹海が、木々に多くのココナッツを実らせながら、探検隊を待ち構えている。
 高く聳えるヤシの木の前に立つのは、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)だ。彼女はモーラット・コミュのコダマへと視線をやり、明るい笑みを浮かべた。
「えへへ、今日もマダガスカル探検隊を頑張っていきましょう。こ、今回はココナッツがいっぱい手に入るらしい、です! コダマ、楽しみですね♪」
「もきゅっ!」
 コダマは元気よく返事をし、さっそく目の前のヤシの木にしがみ付く。
「もっきゅ、もっきゅ……」
 小さな手を器用に使いながらよじ登ったコダマは、ココナッツへと到達する。もいだココナッツを頭にのせて、するすると木から降りて来た。
「えへへ、コダマお上手、です。そ、それではチェーンソーさんを使ってこの木は切り倒しちゃいましょう」
 チェーンソーを稼働させ、木を切り倒す。切り株には腐食を使っておいたので、すぐに腐り落ちるだろう。
 コダマにココナッツを採ってもらい、実を採ったヤシの木は小雪が切る。作業分担しつつ、彼女たちは樹海を拓き進んだ。
 何気なく背後を振り返れば、切り開いた大地と、緑によく映える青空が広がっている。清々しい気分で、小雪は額から流れる汗をぬぐった。
「目的の湖まで、あと少し、でしょうか。……ふぅ、いっぱい頑張ったので少し休憩、です」
 コダマを見やれば、集めたココナッツの山に誇らしげに乗っている姿があった。
「もきゅ!」
 たくさんとれたよ、とアピールするように手を振るコダマ。そんなコダマを、小雪はふわふわと優しく撫でる。
「ココナッツがいっぱい、です! コダマも頑張りましたね。せっかくですから、ココナッツジュースをいただいちゃいましょう」
 2つほど実をくり抜きストローを挿した後、片方をコダマの前に置いた。
「ココナッツジュースは天然のスポーツドリンクみたいなもので体にいいらしいです! コダマもいっぱい飲んで元気になってくださいね」
 新鮮なココナッツジュースに、コダマは瞳を輝かせる。
「もきゅ~!」
 切り倒したヤシの木を椅子代わりに、二人はココナッツジュースを堪能する。自然そのままのココナッツジュースは、爽やかでさっぱりとした味わいであった。
 程よく休憩しながら作業を繰り返し、二人はついに湖へと到着する。早速、平らな場所を探し、ココナッツをピラミッド風に組み上げ始めた。
「く、崩さないように、ゆっくり、ゆっくり、です……」
「もきゅ……もきゅ……」
 ゆっくりと、慎重に。遠くから見ても目立つように、ココナッツを積み上げていった。
 最後の一つを積み上げ終えて、小雪はほっと息をつく。コダマも嬉しそうに尻尾を振った。
「ココナッツピラミッドの完成ですね。ごちそうがいっぱいで巨獣さん達もメロメロになっちゃうはず、です!」
 綺麗な水を湛える湖を背景に、ココナッツピラミッドは悠然と構えている。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!


 ココナッツを使った料理の数々、大きなココナッツツリーに、ココナッツピラミッド。
 涼を求めるかのごとく設置されたココナッツ果汁のプールには南国フルーツが投入され、巨大なフルーツポンチと化している。
 これがココナッツ博覧会か……。
「パーッ!!!!」
「グラァァァアア!!!!」
 樹海の奥から、巨獣たちが飛び出してくる。
 彼らは縄張りを荒らすディアボロスたちへと襲い掛か――らずに、ココナッツ博覧会に足を止めた。
「パァ……!?」
「グラッ……!?」
 興味津々にココナッツをつつき、ふんふんと匂いを嗅いだ後、ガツガツと喰い始める。
 吊るされたタンドリーチキンは、敵に対する挑発と取れなくもないが……駄鳥アホデンネンは、おバカさんなので気付かない。
 当然のように脳筋ゴリアラも気付かない。なんかぶら下がってる、ナニコレ? 程度の認識であろう。
 とにかく、巨獣たちはココナッツに夢中だ!
ラウム・マルファス
うーん、でっかイ。
料理がなくなる前に倒さないと、暴れ始めたら大変だネ。

カラス型ドローンに爆薬搭載。料理を食べようと口を開けたコアラ(?)の口の中に突撃させるヨ。うまく綺麗に入り込めたら食道を通って心臓付近、どこかに引っかかりそうならその時点で自爆して爆破攻撃しよウ。

マッスルポーズを仕掛けられても、ソラ(g00968)の方がカッコイイから平気だヨ。でも体内爆破されてもポーズ決めてたらチョット凄いってなるカモ。ボクが魅了されてもドローンは自律機構だから、勝手に攻撃してくれるヨ。


●マッスルコアラの敗北
 ディアボロスたちが気合を入れて用意したココナッツを貪る巨獣たち。
 彼らはココナッツの様々なカタチに魅了され、その美味しさに歓喜に打ち震えている……のかもしれない。
「グラッ、グラァアッ」
「ムシャ、ムシャ……」
 ともかく、放っておけば用意したココナッツが全滅するのも時間の問題であろう。
 ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は、ココナッツを食い散らかす『脳筋ゴリアラ』を、下からジッと見上げる。
 ココナッツに夢中の間は、ディアボロスの視線を感じても気に留めないようだ。
「うーん、でっかイ。料理がなくなる前に倒さないと、暴れ始めたら大変だネ」
 『薬災運ぶ自律機構』を展開し、無数のドローンを出現させる。
 爆薬を搭載したカラス型ドローンは風切り音を響かせるが、それにも脳筋ゴリアラは無関心だ。ちょうど良い。今のうちに攻撃してしまおう。
「ドローンを飛ばして突撃させるとしようカ。食べるのに夢中で、こっちに意識が向かないうちにネ」
 ドローンは上昇し、脳筋ゴリアラの口元付近へと接近する。彼らは次のココナッツを食べるために大きく口を開けた。
「ほら、お薬の時間だヨー。胃腸薬じゃないけどネ」
 そのタイミングで、ドローンが脳筋ゴリアラたちの口内へと突撃する。ドローンは食道へと潜り込んだ先、胸部付近で大爆発を引き起こした。
「ギュラアアアッ!?!?!」
 脳筋ゴリアラたちが、口から火花と黒煙を吐き出す。爆発の衝撃に身を揺らしながら、彼らは漸くラウムへと意識を向けた。
 よくもやってくれたな、オレたちはまだ余裕だぜ、とでも言いたいのか。会話できないため真偽のほどは定かでないが、彼らはつぶらな瞳をギラつかせながら、『超マッスルポーズ』を見せ付けてきた。
「グラ……グラアァ……」
 ムッキムキの筋肉美と情熱を、ラウムへと叩き付けてくる。その姿に、ラウムはほんの少しだけトキめいた。
「口から血を流しながらマッスルポーズを決めてル……チョット凄いカモ」
 体内を爆破されても、筋肉美を見せ付けることは欠かさない。一体何がそこまで彼らを搔き立てるのか。
 しかし、多少魅力的に感じたとしても、上には上がいるわけで。
「でもまぁ、いくら筋肉が凄くても、ソラの方がカッコイイから平気だヨ」
 いくら筋骨隆々でもコアラの頭では、やはり格好良さに欠ける。仮にイケメンだったとしても、弟が一番なので弟が勝つのだが。
 さらりと告げられた率直な言葉に、脳筋ゴリアラは体を硬直させた。
「グ、グラ、ッ……」
 ドッスンと大きな音を立てながらひっくり返り、そのまま動かなくなる。
 筋肉で勝負を仕掛けるも、大敗北を喫した脳筋ゴリアラは、そのまま絶命したようであった。爆破を喰らった時点で、無理をしていたのだろう。
「なんか、傷付いたみたいな顔をして倒れていったネ……まぁ、そこまでの知性はないはずだし、気のせいカナ」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!

月下部・小雪
ゴリアラさんはいなくなりましたが、アホデンネンさんはまだまだココナッツに夢中、ですね。
コダマ、い、今のうちに攻撃しちゃいましょう!

ココナッツの山に隠れながら近づいて、あの細長い足を攻撃です。
役割交代とばかりに、【鎖鋸神滅型モーラット・コミュ】を使って今度はコダマがチェーンソーを振りまわします!
えへへ、コダマも立派なチェーンソニストさん、です!

アホデンネンさんが反撃で何かやっていますが……えっと、ど、どこらへんが渾身の一発ギャグ、なのでしょうか?
(スベるスベらない以前にギャグとしても認識してもらえないの巻)
と、とりあえず気温が下がった気がするので【熱波の支配者】を使って気温を上げておきましょう。

ふぅ、アホデンネンさんをやっつけたら今回の開拓は終了、ですね。
ゴリアラさんやアホデンネンさんに食べられなかったココナッツは新宿島に持ち帰って、みんなでご馳走にしましょう!

※アドリブ連携大歓迎


●スベる鳥と決めるコダマ
 脳筋ゴリアラが倒れてもなお、駄鳥アホデンネンは周囲の状況をガン無視してココナッツを食べ続けていた。
(「む、無視というより、ココナッツを食べるのに必死で気付いていないのかもしれません」)
 アホデンネンの様子を観察し、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は思う。
 ともかく、残すはあのアホデンネン一匹のみだ。
「ゴリアラさんはいなくなりましたが、アホデンネンさんはまだまだココナッツに夢中、ですね。コダマ、い、今のうちに攻撃しちゃいましょう!」
「もきゅ!」
「ま、まずはこっそり近付きましょう。狙いはあの細長い足、です」
 ココナッツの山に身を隠しながら、そろりそろりと近付いた。奇襲できる位置まで近付いたところで、『鎖鋸神滅型モーラット・コミュ』を発動する。
「か、神様もやっつけられると噂の武器、です。コダマ、やっちゃってください!」
「もっきゅ!」
 光と共に出現したチェーンソーを、がしっと手に取るコダマ。
「もきゅきゅきゅきゅぅ!」
 ギャリリリリィ!!! と、空気を切り裂くような音を立てながらソーチェーンが回り始める。
 音にハッとして振り向くアホデンネンだが、もう遅い。コダマの振り回すチェーンソーはアホデンネンの足へと到達し、その細い足を切り刻む。
「パアァアァッ!?」
 おまけに切り刻んだことによる摩擦熱で、アホデンネンの体は激しく燃え上がった。立派な焼き鳥が出来上がりそうな勢いである。
 鳥肉の焼ける香りがする中、コダマはパラドクスが決まった喜びを飛び跳ねることで表現する。
「もきゅ~っ!」 
「えへへ、コダマも立派なチェーンソニストさん、です! な、何でも切れちゃいそうです!」
 戻ってきたコダマの頭を、小雪はよしよしと撫でる。一方で、アホデンネンは炎上しながら対抗意識を燃やしているようだ。
「パァ……!」
 渾身の『スベリ芸』を披露する。
 何やら必死にパァパァと鳴いているが、当然理解できるはずもなく、小雪は首を傾げるしかない。
「アホデンネンさんが反撃で何かやっていますが……えっと、ど、どこらへんが渾身の一発ギャグ、なのでしょうか?」
「パ……!?」
 アホデンネンが体を硬直させる。ギャグが通じなかったことに、精神的なダメージを受けたのか?
 スベることで成功する技だというのに、その反応は矛盾している気がするが……いや、気にしないでおこう。
「と、とりあえず気温が下がった気がするので【熱波の支配者】を使って気温を上げておきましょう」
 小雪は冷えた空気を暖める。一方で、アホデンネンは、やはりしょんぼりしていた。
「パァ…………」
「な、なんだか悲しそうな顔をしている気がします。ギャグが通じなかったのが、よほどショックだったのでしょうか……?」
 実際にアホデンネンが何を考えているかは定かでないが……実は何も考えていないという説もあるが、ともかく。
 開拓を無事終了させるためにも、残ったココナッツを持ち帰るためにも、小雪とコダマは駄鳥狩りを続行する。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

一・百
【百夜】
気が付いたらゴリアラは倒れてしまったようたな、残念…
巨大なコアラ?ゴリラ?もココナッツ喜んで貰えたようだな
そしてダチョウも夢中?

えーと、この流れは
れっつ、やきとりぱーてぃーだ!
つまり料理すればいいんだな!
鳥はなんでも食べるもの思考。
鶏も鳩も美味しいから、大丈夫
ダチョウもいける

爆裂くっきんぐで挑戦!
最近は、あまり料理しても爆発しなくなったんだ…
食材調達からだな…
紅玉姫を抜き、まずは肉の切り出しから
包丁代わりに刀を振るい、柔らかい部位の羽を切り散らし肉げっと!

香り付けのハーブと一緒にこんがりいってみよう!
成功するかどうかは神のみぞ知る
箱の扉を開け投げ込めば、後は爆発しても何が起きても美味しく完成!

スベリ芸?
それって、おもしろいのか?
芸といったら音楽や踊りしか思い浮かばないので良く分かってなく
顔だけでできるなんて、凄いやつなんだな…
どうやって滑るんだ?
リアルな転倒を思い浮かべ期待

持ち帰ったココナッツで料理…
レンジに入れたらホットココナッツになるかな?


シャムス・ライラ
【百夜】
あっという間にゴリアラさんが倒されてしまった
これも我らの料理の力
そして我が家のモモちゃんが
今まさに
選ばれし新妻のみに伝わるあの技を使おうとしている
ゴンドワナのダンジョンで、深海修道女を震撼させたあの技
ならば夫としてなすべきことはそのサポート
あの大きな鳥さんは
ココナッツをたっぷり食べているから、肉質も柔らかく調理に適してますね
後は大人しくしてもらって
羽根を毟って、お肉も食べやすく…
【虚誕金剛】を発動し
敵の動きを強靭な蔦で拘束
ぎりぎりと金剛の棘で締め上げつつ
要らない羽根をもう一本の蔦でべしべしと叩き落とし
さらにべしべし叩いて柔らかく

気付いているようだね、鳥さん
私達の眼差しは敵を見る者ではない
食材を検分するものだということに

スベリ芸はこの状態だとちょっと動きづらいかと思うので
表情等で頑張ってほしい

じゃあ、百、頑張って、れっつくっきんぐ!

(出来上がった料理を見て)
香りにも一工夫で
ますます料理上手になったね
これですっかりベテランかな?
余ったココナッツは持って帰ろうね

アドリブ等歓迎


●駄鳥の香草焼き
 現場は混沌に満ちていた。湖畔という最高のロケーションの中、ココナッツに囲まれ倒れている脳筋ゴリアラたち。そして、仲間のパラドクスで炎上している駄鳥アホデンネン。
 今、この現場は最高にホットである。
「あっという間にゴリアラさんが倒されてしまった。これも我らの料理の力」
 誇らしげに言うのはシャムス・ライラ(極夜・g04075)だ。ココナッツ料理が巨獣たちを魅了し、彼らに大きな隙を生み出したことは間違いない。
 ココナッツ、恐るべし。脳筋ゴリアラと同様に、ココナッツに夢中だったアホデンネン……駄鳥は、焼き鳥を作るかの如く焼かれている。
 一・百(気まぐれな狐・g04201)は、炎上中のアホデンネンを見つめ、一つの考えに辿り着いた。
「えーと、この流れは……れっつ、やきとりぱーてぃーだ! つまり料理すればいいんだな!」
 百の言葉に、シャムスはハッとする。
「モモちゃん、まさか『あの技』を……!?」
 まさか、選ばれし新妻のみに伝わるあの技を使おうとしているのか。かつて、ゴンドワナのダンジョンで深海修道女を震撼させたあの技を。
 時先案内人すら「えっ本気でやるの?」と思ってしまったあの技を!
 百は不敵な笑みを浮かべながら、滑らかな動作で『紅玉姫』を抜刀する。
「そのまさか、だ。紅玉姫もその時を待ち侘びている……」
 鳥は食べるもの。鶏も鳩も美味しいから、ダチョウもきっといけるはず。たとえ巨獣であってもだ。
 百の夫として、シャムスは己が為すべき使命を即座に把握する。『虚誕金剛』で蔦を生み出し、彼は力強く宣言した。
「ならば夫としてなすべきことはそのサポート。やり遂げてみせましょう、夫婦の共同作業を!」
 二人の異様な盛り上がりに対し、アホデンネンが長い首を傾げる。
「パ……ッ?」
「逆説連鎖クッキング第二弾……本日の料理は、ダチョウを使っていくぞー」
 最近は料理しても爆発しなくなったらしいが、今日は素晴らしい爆発が見れることだろう。
 まずは食材の調達から。抜き放った紅玉姫を手に、百は食材へと距離を詰めた。
「まずは肉を切り出すところからだ。邪魔な羽を取り除いて、必要な量の肉をバッサリ持っていく」
 鮮やかな刀捌きが、アホデンネンの羽を切り散らす。露出する地肌に、流石のアホデンネンも驚いた。
「パアアァッ!?」 
 慌てて逃げようとするアホデンネン。だが、シャムスの虚誕金剛が駄鳥の体を拘束する。
「ココナッツをたっぷり食べているから、肉質も柔らかく調理に適してますね。後は大人しくしてもらって、羽根を毟って、お肉も食べやすく……」
 金剛の棘で締め上げつつ、別の蔦で不必要な羽根を叩き落とした。剥き出しになった肉を叩けば、アホデンネンが一際騒ぎ立てる。
「パァ!? パーッ!!!!」
 甲高く鳴き喚くアホデンネンから必死さが伝わってきた。少し哀れにも思える光景だが、シャムスは縛り上げる蔦を緩めない。
「気付いているようだね、鳥さん。私達の眼差しは敵を見るものではない。食材を検分するものだということに」
 以前のアビスローバーだけに留まらず、巨獣まで食材として認識してしまうとは、恐るべし。
 流石のアホデンネンも命の危機を感じたらしく、二人へと反撃の『リアクション芸』と『スベリ芸』を披露する。
 上手く動けないため、長い首を必死に振りながら目玉をひん剝き、必死に嘴をパクパクとさせていた。
 渾身の芸に、シャムスは悩ましげに眉を寄せる。
「頑張っているのはわかりますが、具体的に何を伝えたいのか、さっぱりですね……」
 同様に、百にもアホデンネンの想いは伝わらない。
「リアクション芸に、スベリ芸……それって、おもしろいのか?」
 百にとっての芸といえば、音楽や踊りである。アホデンネンは音を奏でるわけでなく、踊っているとも言い難い。
 理解できずに首を傾げる百へと、シャムスが推測を述べる。
「モモちゃん、おそらく鳥さんは首から上……表情で芸を表現しようとしているんですよ」
「そうなのか。顔だけでできるなんて、凄いやつなんだな……どうやって滑るんだ?」
 シャムスの解説に百は心から感心し、アホデンネンへと期待の眼差しを向けた。
 果たしてこの食材――じゃなくて鳥は、顔だけでどのように転倒するのか?
「パアア~ッ!!!!」
 違う~ッ! と言わんばかりの鳴き声だ。会話できないので、あくまで主観的な感想ではあるが。
 ともあれ、アホデンネン渾身の芸も、クッキング中の百とシャムスには通じない。料理は戦いであり、遊びではないのだ。
 芸が通じず敵が難儀しているうちに、香草焼きは完成しつつあった。冗談みたいな展開だが、巨獣は間違いなく消耗している。
「お肉の加工は完了しましたね。それじゃあ、本格的な調理に入ろうか。百、頑張って、れっつくっきんぐ!」
 出来得る限りのサポートを終えて、シャムスは百の調理を見守る態勢に入った。
 果たしてどのような料理が出来上がるのか、ワクワクとしながら彼はクッキングの結末を見届けるつもりだ。
「最後の仕上げだ。香り付けのハーブと一緒にこんがりいってみよう!」
 百はパラドクスで生み出した調理器具の箱……オーブンレンジ的なモノへと、切り出したアホデンネンの肉を放り込む。
 直後、箱は大爆発。アホデンネンの本体ごと巻き込んで、真っ赤な火柱を上げた。
 ――爆発による煙が晴れた後、残されていたのは、完成した料理だけであった。
「駄鳥の香草焼き、完成だ」
 大きい皿に完成した料理を、二人で盛り付ける。
 『駄鳥アホデンネンの香草焼き』……こんがりと焼けた肉からは、ハーブの香ばしい香りが漂っていた。
 完成した料理に、シャムスは妻の成長に対する喜びの感情を隠さない。
「香りにも一工夫で、ますます料理上手になったね。これですっかりベテランかな?」
 褒められたことに百は照れつつも、香草焼きの一部を切り分け、シャムスへと差し出した。
「新宿島に帰る前に、出来立てを食べていこう。はい、シャムス。あーん」
 愛情に満ちた手料理を口にすれば、口内に広がる肉の旨味。その味に、シャムスは表情を綻ばせたのであった。
 余ったココナッツもしっかりと持って帰り、かくしてディアボロスたちは、無事に開拓を終えたのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2024年08月04日

マダガスカル探検隊

3/17:巨獣大陸ゴンドワナの奪還により、この事件は終了しました。

 マダガスカル島の探索の為のベース基地の建設が完了しました。このベース基地には、パラドクストレインで行き来が出来る為、『サフィーナ・ミウ』が無くても探索を進める事が可能となっています。
 しかし、マダガスカル島の面積は、日本の1.6倍と巨大であり、全島を制圧するのは困難です。

 そこで、まずはベース基地周辺の巨獣を掃討しつつ、数十km圏内に『新しい基地』の設営等を行い、探索範囲を広げます。
 新しく作った基地にもパラドクストレインで移動できるようになれば、いずれはマダガスカル島全域の調査も夢ではありません。

!特殊ルール!

 この作戦が4シナリオ成功する毎に、マダガスカル島に新しい基地が設営されます。
 建設される場所は、運営された4シナリオの結果を総合的に判断して決定されます。基地の位置によっては(攻略旅団での提案無しに)新たな事件が起こることもあるかもしれません。

!現在の基地!

 以下は現在、基地が設営されている地域です。地名は、便宜上現代のマダガスカルの地名で表記しています。

(1)ベース基地:マダガスカル北部『マリアラーノ』地域参考

(2)マンドリツァラ基地:マダガスカル北東部の『マンドリツァラ』周辺地域参考
 ベース基地から東に300km程移動した場所にあるマダガスカルの二番目の基地です。
 このまま東に進めば、マソアラ国立公園のある東海岸に到達できます。
 ここから南に進めば、竜域ダンジョン『水晶鉱山』があった地域に向かう事も出来ます。

(3)マソアラ基地:マダガスカル北東部の海岸地域『マソアラ国立公園』地域参考
 マンドリツァラ基地から東に200km程移動した場所に存在するマダガスカル三番目の基地です。
 マダガスカルの北東の海岸地域に面する為、この地に留まり沿岸の監視を行う事も可能です。
 沿岸の監視を行った場合は、探索範囲は広がりませんが、マダガスカル北東部の海に異変があった場合に、それに気づくことが出来る可能性が上昇します。
 探索範囲を広げる場合は、マソアラ基地から北を目指し、マダガスカルの北端を目指すか、或いは、マンドリツァラ基地から南方面に向かい『水晶鉱山』のあった地域に向かうのが良いでしょう。

(4)水晶鉱山(湖)基地:マダガスカル中央部の『アンブヒマンガの丘』地域参考
 マンドリツァラ基地から南南西に300km程移動した場所に或るマダガスカル四番目の基地です。
 基地の北東には、最終人類史に奪還した竜域ダンジョン『水晶鉱山』跡地となる湖がある事が確認されました。
『水晶鉱山』跡地と連結する地域を拠点とした事で、《戴冠の戦》開始時にマダガスカルが奪還されていなかった場合でも、最終人類史と連携した作戦が行えるでしょう。
 水晶鉱山(湖)基地から東に向かえば、マダガスカル島の東岸に進出できますが、山越えが必要なルートとなります。
 南側は比較的平坦な地形が続くため、長距離の探索・移動が可能ですが、マダガスカル島南端を目指す場合は、中継基地が更に2~3必要になるでしょう。

!攻略旅団での提案について!

 この作戦とは別に「〇〇基地から、この地域を目指して、こういった目的の特別調査部隊を派遣する」といった提案を行えます。
 提案が採用された場合は、この作戦と並行して特別調査部隊を派遣できるでしょう。

 マダガスカル島の探索については、明確な終了条件はありません。
 新たな地域の探索を開始したい場合は、攻略旅団で『攻略中止:マダガスカル探検隊』を提案してください。
 この提案が行われた場合、巨獣大陸ゴンドワナ内の新たな地域の探索が開始されます。
 攻略を中止した場合も、新たな基地を建てないだけで、これまでに建設した基地は無くなりません。既存の基地からの特別調査も、攻略旅団の提案があれば実行可能です。


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 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#巨獣大陸ゴンドワナ
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#マダガスカル探検隊
🔒
#マダガスカル島


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選択肢『マダガスカルの探索』のルール

 マダガスカル島の最前線となる『基地』から、未探索エリアに向けて探索を行います。
 密林を切り開いて道を作ったり、周囲に危険な巨獣の巣等が無いかを捜索するなど、マダガスカル島の探索を進めてください。

 探索を進める事で、新たな基地を設営してマダガスカルの攻略範囲が増大していきます。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは他の選択肢のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾取り巻きトループス級『脳筋ゴリアラ』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)の取り巻きのトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 取り巻きトループス級は、👿と常に一緒に行動していますが、戦闘時に👿を庇うような行動はとらず、👿が撃破すると、逃走していきます。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『駄鳥アホデンネン』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「永遠野・初心」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。