リプレイ
庵泥芽・寿珠
(トレインチケット)
●火蓋は切って落とされた
稲葉山城より進攻して来る敵影に、庵泥芽・寿珠(白黒紅白・g03154)は湧きあがるクロノヴェーダへの〈真っ赤な殺意〉を燃やし、古式な黒セーラー服を身に纏いその腰に二振りの妖刀を携え、『玉鶴姫』を護るよう前に出てくる『柳生門下生』を睨みつける。
「ガシャガシャうるさい敵だね。天魔武者であろうが、斬るよ」
赤い瞳の輝きを増しながら、寿珠は刀の柄に指をかけ構える。
「来たか、ディアボロス。いざ!」
柳生門下生も右腕を大きく後ろに引き身構え、両者は同時に地を蹴った。
「うおぉおおおいくぞいくぞぃいくぞおおぉおお!」
腹の底から声をあげる寿珠に対し、柳生門下生は静かだ。
右腕に収納された刃を突きの勢いと共に展開し、『新陰流・燕飛』を繰り出し飛び込む。
鋭い刃が寿珠の脇腹を掠め、浅く朱が散る。
刃が届く寸前、既に寿珠は漆黒の妖刀〈太極〉を抜き、柳生門下生の攻撃を滑らし狙いをずらしたのだ。
更にそのまま、もう一歩。
踏み込むと同時に振り出す純白の妖刀〈陰陽〉が、真横に一閃し『雪華』の真空波を放ち。
すれ違う柳生門下生の胴を薙ぎ、もう一体の腕を斬り飛ばす。
「さあ、次は誰だ」
振り返る寿珠に、玉鶴姫は笑う。
「お主一人など蹴散らしてくれよう。濃姫様の元へは辿り着かせぬわ!」
姫の号令に、一斉に柳生門下生が動き出すのであった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
神鳥・猛璃
(トレインチケット)
●集落の人々
「みんな、ここの安全は俺が確保するから逃げてくれ!」
村に到着するなり、神鳥・猛璃(仮面ライザー『エヴェルソル』・g06703)は声をあげた。
気力を失ってた村人達は驚いたように、顔をあげ迫る戦闘音に震えた。
「しかし、逃げると言ってもどこへ……」
「少ないが食べ物は持ってきた。体調が悪いなら、見てやる」
そう言いながら、持てる限り運んできたおにぎりや水を住民に配り、活性治癒を施し体力を回復させていく。
「聞こえるだろう。ここは危険だ!」
既に戦いは始まっている。いつ、敵が村人達に迫ってもおかしくない状況だ。
猛璃が声をかけ急かすも、村人達の腰は一様に重い。
どうしたと聞けば、妻や子供達を先に逃がしたらしいが、それが戦闘音の聞こえてきた方なのだという。
もし避難している途中で見つかったら、人質にとられるのは間違いないだろう。
「大丈夫だ。ディアボロスに任せておけ!」
きっと、彼らの家族も見つけ出し護って見せると安心させるように、猛璃はワザとらしくポーズをとった。
「自由と平和の為、叛逆の破壊者となる!」
そして彼らも無事に護り切って見せると約束し、村人達を避難させ始めるのであった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
戦場近くに避難途中の人々が居るのだね。
逃げた方向が分かっているのなら、足跡を辿って急ぎ追いかけよう。
クダ吉も一緒に宜しく頼むよ。
捜索中は敵に見つからない様に【平穏結界】を使用する。
響く戦闘音で戦場との位置関係を常時把握しながら、
先行するクダ吉が足跡を辿る形で追跡する。
女性と子供ばかりなら、移動速度はそれほど早くはなさそうだ。
避難しながらも、間近に迫る戦闘に不安を感じているだろうか。
或いはパニック寸前であるかもしれない。
見つけ次第、助けに来ましたと声をかけ安心して貰いたい。
発見後も敵の目を避けつつ、一旦物陰に隠れて貰って状況を説明。
怪我や疲労を【活性治癒】で癒しながら、
竹筒で持参した水とおにぎりを渡して落ち着いて貰いつつ、
ご主人達の無事と、避難先で皆が待っている事を伝えよう。
落ち着いたら、ご主人達と合流するべく移動を開始する。
戦闘音は、仲間が敵を抑えてくれている証拠でもある。
敵に見つからない様に、その間を縫うようにして進み、
戦場を避けながら避難場所まで安全に送り届けよう。
●戦場の人々
よりによって戦場の方へ逃げていたとは。
「逃げた方向が分かっているのなら、足跡を辿って急ぎ追いかけよう」
戦場近くに避難途中の人々が居るのだねと、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は、クダギツネ『クダ吉』を呼び出し目立たないよう隠れ進みながら平穏結界を広げた。
「クダ吉も一緒に宜しく頼むよ」
そう先行させ、足跡や比較的新しい人の通った形跡を見落とさないようにし雪人は後を追う。
「女性と子供ばかりなら、移動速度はそれほど早くはなさそうだし、不安を感じているかもしれない」
響く戦闘音で戦場との距離や方向に注意を払い、パニックになっていなければいいのだがと急いだ。
程なくして、数人の村人が怯えるように繁みに身を潜めているのを雪人は発見する。
「こちらに居ましたか。助けに来ました、もう安心してください」
目立った怪我は無いが疲労の色は濃いか。何せ逃げていた方より争いの音が聞こえてきたのだ。気が気でなかっただろう。
活性治癒で癒やしながら、竹筒の水とおにぎりと差し出せば、女性陣は安堵し子供達は喜んだ。
「ここまで大変でしたね。ご主人達も私の仲間と共に避難を始めています。安心してください、避難先で再会できます」
何よりも嬉しい身内の安否に、彼女達は喜び逃げる為に再び立ち上がった。
「不安だったかもしれませんが、あの音は仲間が敵を抑えてくれてる何よりの証拠。決して皆さんの元には辿り着かせません」
行きましょうと先導する雪人の頼もしさを信じ、家族と再会できる事に希望を取り戻し。
戦闘音響く道を、彼女達は必死に歩いた。
暫く歩けば前方に、仲間が先に連れ出した村人たちが見えてくる。
これで後は他の天魔武者にも見つからないよう、戦場から少しでも遠くへ全員で避難すれば大丈夫だろう。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ソラス・マルファス
一般人は取り換えの効く資源でしかねぇ、ってわけか。気に食わねぇな。
稲葉山城を落とすためにも、千早城を護りぬいて見せるぜ。
千早城付近、敵の攻撃に城を巻き込まない位置で待機。
敵を見つけたら大剣に風を纏い、正面から斬りかかるぜ。敵は防御が固いようだからな。1体ずつ確実に仕留めていこう。
飛んできた障害物は大剣の腹で受け、突撃してきた場合は怪力無双で跳ね飛ばされないよう耐えるぜ。千早城の防衛が目的だからな、多少の怪我を負ってでも、避けずに受け切ろう。
●城に迫る敵
天魔武者の態度に気に食わねぇなと、ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)は呪詛の大剣を抜き、身構えた。
千早城へと接近を許さないよう位置取り、周囲へと警戒を強める。
「一般人は取り換えの効く資源でしかねぇ、ってわけか。気に食わねぇな」
相手は『水陸両用機械化妖怪『甲海丸』という妖怪らしい。
その名前から察するに、上空からの警戒はしなくても良さそうだ。
葉を踏み潰す音に、来たかとソラスは〈呪詛の大剣〉の柄に手にかけた。
「稲葉山城を落とすためにも、千早城を護りぬいて見せるぜ」
呪詛の大剣に纏うは風。
山林から底部のキャタピラを使い『強行前進』、防御結界を強めゾロゾロと甲海丸は迫ってくる。
戦車のような光景に怯むことなく、ソラスは正面から『旋風』を叩き込む。
「風纏い、旋風!」
カブトガニを思わせる妖怪の背に、大剣を中心に巻き起こした風ごと振り下ろし割り。
突っ込んでくる他の個体が次々と障害物を跳ね飛ばしてくるのを、呪詛の他大剣の腹で受け止め、甲海丸の突撃に供えるように腰を落とした。
両の足を地にめり込む程しっかりと踏み込み、受け止めるように全身でぶつかる。
「おおおおおっ!!」
衝突の衝撃で、ソラスの全身が悲鳴をあげる。跳ね飛ばされないよう耐えてみせると両脚をふんばるが、相手の力に押し負け数メートルほど地面にわだちのような跡を刻んだ。
このまま力押しでは千早城に接近できないと判断したか、再び甲海丸は一時的に退き、山林へと姿を紛れさせるのであった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
村人達に被害が無くほっとしつつも、戦いはまだまだこれからだね。
気を引き締めて事に当たろう。
敵本隊との戦闘は既に始まっている。
別動隊もまたいつ動いても可笑しくない状況だ。
しかし千早城は俺達の大事な切り札だしね、破壊なんてさせるものか。
俺は一旦防衛の方に回らせて貰うね。
ルゥルゥラナの予知では、
敵は山林から攻撃を仕掛けてくると言っていた。
木々の陰に潜んで機を窺い、不意打ちを狙ってくる気だろうか。
油断なく周囲の山林を【完全視界】で見通して、状況を確認する。
『無明轟刃』のパラドクスを使用。
なるべく攻撃を受ける前に、潜む敵を一早く発見して攻撃したい。
先手を取れるといいけど、例え難しい場合でも、
【反撃アップ】で電気触手の攻撃を察知して、
【命中アップ】【ダメージアップ】な斬撃で、触手ごと敵を薙ぎ払う。
千早城への攻撃を確実に庇いながら、敵が千早城へと近づく前に倒していこう。
絶対に守ってみせる!
●兜要塞
次はどこから敵は現れるのだろうか。
村人達に被害がでないで済みそうだと安堵した文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は急いだ。
「戦いはまだまだこれからだね」
気を引き締めるように動き出した複数の状況を確認する。
「敵本隊との戦闘は既に始まっている。別動隊もまたいつ動いても可笑しくない状況だ」
濃姫の方もここが彼女の正念場なのかもしれない。
「しかし千早城は俺達の大事な切り札だしね、破壊なんてさせるものか」
一旦防衛の方に回らせて貰うねと、雪人はルゥルゥラナの予知を思い出しながら、千早城の方へと戻っていく。
(「敵は山林から攻撃を仕掛けてくると言っていた。木々の陰に潜んで機を窺い、不意打ちを狙ってくる気だろうか」)
そうであれば、敵は千早城を狙って潜んでいるはずだ。
つまり雪人の方からであれば背を向け、警戒が疎かになっている可能性が高い。
木々の合間を完全視界で見通し索敵しながら近付いて行けば、ちょうど体勢を整える数体の『水陸両用機械化妖怪『甲海丸』が茂みに身体を隠し千早城へと再度進攻しようとする姿を捉えた。
――『無明轟刃』。
滑らかに抜かれた白銀の刀〈雪月花〉を振るい、甲海丸の背後より斬りかかる。
雑念は振り払い兜の隙間に刃を通すように。月の様に鋭く、雪の様に静かに、そして花の様に穏かに。
近付いた気配を相手に気付かせる暇も与えず、甲海丸を断ち斬る。
雪人に気付けなかった甲海丸は、反応が遅れ倒れ転がった。
刃がまだ届いてなかった一体が、『電気触手』を伸ばし振り返るが白刃が触手諸共甲海丸の腹を断つ。
背を向けたままでいれば、刃は浅かったかもしれないが触手を伸ばそうと腹を晒してしまった甲海丸の負けだ。
真っ二つに両断された甲海丸の身体は地に落ち、消えていく。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
●侵攻する天魔
濃姫の元へは行かせない。
そう、使命を抱く玉鶴姫の命令で、『柳生門下生』は攻まるディアボロスへと襲い掛かっていく。
ある意味、策を弄さない正面からの襲撃だ。
たが、これには他の天魔武者の部隊に、千早城を破壊するよう命が下っていたからである。
まさか、その部隊が既に撃破されているとも知らず、柳生門下生らは注意を引き付けるかの如く、白刃を煌めかせた。
「さあ、始めましょう……私達の戦いを」
慌ただしいと溜息混じりに顔を上げたアイラ・ディープブルー(深海の管理人・g00349)は、〈海洋妖怪辞典〉を手に冷静に柳生門下生の動きを観察しながらページを捲った。
柳生門下生は互いの間合いを補い合うよう布陣し、腕部に収納している刃を刀のように扱う剣術主体の相手のようだ。
基本的には個の戦闘を主体としているようだが、いつでも仲間の支援ができる距離を保っている。
ならば、連携を乱すのも策の一手。
「何をしておる。来ぬならこちらから行くまで!」
ジレた柳生門下生が先に仕掛けた。
右腕を大きく後ろから突きを放つよう挙動するのと同時に、刃が出現し、地を蹴るよう『新陰流・燕飛』を繰り出す。
「我が魔力による槍よ、この手に創造し、敵を撹乱させる力を与えよ」
向こうが刀ほどの刃であるなら、こちらは槍を。
詠唱するアイラの手の中に、電磁波を帯びたオーラの槍が創造され、柳生門下生の刃が掠めると同時に放たれる。
柳生門下生の身体を貫いた『ジャミング・ランス』は電磁波をその身体に流しこみ機能を低下させ仕留める。
「急いては事を仕損じると言いますわ。ここに立つからには、正しく状況を理解し、冷静な判断が必要ではありませんこと」
残る柳生門下生は2体。
このままではいけないと、玉鶴姫は焦りを感じるのであった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
伊藤・真九郎
(トレインチケット)
●傲岸不遜な姫
引き連れて来た部下の数も減り、焦りを滲ませる『玉鶴姫』は何故と疑問を抱いた。
天魔武者は何者にも負けぬ、圧倒的な力を誇る機械生命体。
他の種族より肉体的にも勝り、戦国武将の武を持ち合わせる自分が、劣るとは全く思っていなかったのだ。
まさか、ここまで損耗させられるとは。
しかも退けているつもりが、新たなディアボロスが次々と駆け付けてくるではないか。
「ええい、何をしておる。ディアボロスの勢いが止まらぬではないか!」
声を荒げるが、連れて来た柳生門下生は目の前のディアボロスの対処に追われ、直ぐには動けなさそうだ。
そこに接近する影が2つ。
「玉鶴姫、覚悟!」
それがし伊藤・真九郎(剣客・g08505)と申すと、手短に名乗りをあげ〈無銘の刀〉に……いや、〈鉄鞘〉に手を掛ける。
「地霊土尊御助力御願い奉る!」
刀を抜くのではなく、踏み込んだ真九郎が掲げたのは鉄鞘の方。
「何!?」
てっきり斬り込まれると身構えていた玉鶴姫は、驚きの声を上げた。
周囲の大地に散らばる砂鉄を集めるが如く、『鉄風迅擂法(テップウジンライホウ)』は、鉄鞘を中心に、砂鉄の嵐を巻き起こし玉鶴姫を削っていく。
「これしきの風で、私が止められると思うたか!」
渦巻く風を引き裂くように、『烈女の熊腕』を振るい熊の如く荒々しい一撃で真九郎の鎧を砕き傷付ける。
真九郎の上腕部の傷は深いが、刀を取れないわけではない。
さすがは天魔武者見かけとは違い、どんな剛力や能力を持っているか侮れない。
この力でアヴァタール級となり、姫として扱われてきたのだ。自分達だけでディアボロスを圧倒できると思うのも致し方ないか。
「見るがよい。お主の鎧など、紙切れ同然ではないか。次こそは、バラバラに粉砕してくれよう」
「あら、その紙切れとやらを一撃で破れなかったのに、随分と大きく出ましたわね」
束ねた灰色の髪を揺らし、リナリア・イェーケンヴェル(想い告げれぬ徒花・g01942)は、ニッコリと微笑んだ。
妖精騎士である彼女の見慣れぬ西洋鎧に、玉鶴姫は興味を抱いたようだがリナリアの言葉に即座に不機嫌さを露わにする。
「何を言う。初激は様子見に決まっておろう。手の内を全て見せる阿呆がおるものか。見かけばかりを飾り繕った細腕で、まともに戦えるとは思えぬがな」
「そうですわね。まさか様子見で、あっさり敵に倒されてしまうような、お馬鹿な暴力女はここにはいませんわよね」
お互い口調は穏やかに、だが敵意は一切隠す気はなく。
そんなやり取りを横目で眺めていた真九郎が、女は怖いと内心で密かに感じたりする中、両者は同時に動いた。
「腕力だけが、力と思うでない!」
「拳を振るうのは、あなただけではありませんわよ」
苦無をあしらえた髪飾りを揺らし、舞い踊る玉鶴姫は確かに姫であった。
思わず見惚れるような『花熊風月』の舞ではあるが、踊る度に広がり鎖鎌のように斬り付けてくる苦無は確かな凶器であり近付く者を拒む。
対するリナリアは勇気を胸に、玉鶴姫の繰り出す攻撃が鎧の覆われてない部分を狙い斬り付けてくるが、それらを潜り抜け。
ありったけの力を籠手〈グリムの拳〉にこめ、『ブレイブスマイト』を叩き込む。
相手が女だろうと天魔武者。容赦ない一撃は満足そうに踊っていた玉鶴姫の頬を凹ませ、豪快にぶっ飛ばす。
いい感じに弧を描き吹っ飛んだ玉鶴姫は、地面に叩きつけられ転がり、怒ったように顔を上げた。
「な、何をするか!」
「あらあら、まだ息がしっかりしているご様子で。ちゃんと縊らないといけませんわね?」
這いつくばるような体勢の玉鶴姫を、見下ろしリナリアが優雅に微笑む。
この時、玉鶴姫は悟った上には上が居ると。だが、認めたくはない。
「こ、この程度で私を止められると思わない事だ。お前達、やっておしまい」
ここで配下に頼った時点で後が無いと言っているようなものだが、玉鶴姫は分かっていなかった。
個の力はあるようだが、将としての力はあまりないのかもしれない。
彼らを抑えるように、柳生門下生らが斬り込み。
向かってくるのならば、倒すだけと真九郎とリナリアは彼らと戦い始めるのであった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【建物復元】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
別動隊の動きは何とか凌げたね
後は此方も正面突破するのみだ
前線を支えてくれている仲間の下へ駆けつけよう
柳生門下生、その名に違わず剣術にも体術にも優れた敵だけど
残っているのはあと2体、ならこういうのはどうだろうね?
【反撃アップ】で敵の動きを読みながら
陰陽師らしく颯爽と呪符を放ち
『着ぐるみ召喚・着ぐるみの沼』のパラドクスを使用する
にゃふふふふ、流石の心眼も着ぐるみ術までは見抜けまい
相手の虚を突き此方のペースへ引きずり込もう
兜を被った剣士なら
夏らしくカブトムシとクワガタなんてどうだろう
ゆるっと可愛いフォルムは思わず写真に撮りたくなるよ
夏休みの自由研究にはもってこいじゃない?
と言っても天魔武者に夏休みはないか、そりゃそうだ
ここで倒れるのだから仕方ない
敵をとてもとても動き難いふわもこ着ぐるみで包み込み
【泥濘の地】に捕らえ【ダメージアップ】
気力も体力もごっそりと削っていこう
着ぐるみ沼は奥が深い
ふわふわの感触に包まれてゆっくりもっふり休むといい
折角だし玉鶴姫もいかがかな?(ゆるりと笑み
●天地人転
住民の避難に、千早城の防衛に。ディヴィジョンの事件を解決しようとする探偵は今日も忙しい。
そして、玉鶴姫に振り回される『柳生門下生』も慌ただしい。
姫の護衛として彼女を支援し、新たなディアボロスに対処しなくてはならないのだから。「別動隊の動きは何とか凌げたね。後は此方も正面突破するのみだ」
懐より〈陰陽符〉を颯爽と取り出すと、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は構えた。
右腕の刃を前に正眼に構え、息を合わせ左右に広がるように飛び出す。
残り2体とはいえ、こうして連携して動かれると厄介だ。
「柳生門下生、その名に違わず剣術にも体術にも優れた敵だけど、残っているのが後2体なら……こういうのは、どうだろうね?」
柳生門下生が『 新陰流・九箇』を繰り出そうとするタイミングに合わせ、陰陽符を放ち披露するのは『着ぐるみ召喚・着ぐるみの沼(キグルミノヌマヘヨウコソ)』の術。
もふんと彼らを、ゆるふわもこもこな着ぐるみに包み込む。
「兜を被った剣士なら、夏らしくカブトムシとクワガタなんてどうだろう」
「な、何だこれは!?」
先程まで寡黙に戦っていた柳生門下生が驚いたように、自分の頭を抱えた。
「にゃふふふふ、流石の心眼も着ぐるみ術までは見抜けまい」
天魔武者には馴染みない、ふわふわもこもこな手触りに、柳生門下生の動揺は大きい。
「思わず写真に撮りたくなるね。夏休みの自由研究にはもってこいじゃない?」
頭にカブトムシとクワガタを被らされた柳生門下生が、ドタドタと短くなった着ぐるみの手足で斬りかかろうとするが、剛腕神速の剣を使い手とはいえこの姿になってしまっては、おもちゃのようにピコピコ刃を振りまわすしか出来ない。
「ぐお、動き、にくい」
「動力が燃える! 遮熱処理ができん!!」
この灼熱の猛暑で身に付ける着ぐるみの中は、地獄の熱さ。生身の生物であれば、窒息を起こしたり脱水症状を起こしていただろう。
「何だ、夏休みとは!?」
「我らは、ここで倒れるわけには……」
熱さと動きの自由を奪われ、天魔武者はもがき、気力も体力も削れていく。
「と言っても天魔武者に夏休みはないか、そりゃそうだ……ここで倒れるのだから仕方ない」
「こ、こんな攻撃で……」
もふもふ、もこもこ。きぐるみの沼はとても深い。
柳生も奥が深く、「性自然」「転」「真実の人」の三つとされるが、さて。どちらが、より深かったのか。
着ぐるみに包まれ倒れていく柳生門下生。
「着ぐるみ沼は奥が深い。ふわふわの感触に包まれてゆっくりもっふり休むといい。折角だし玉鶴姫もいかがかな?」
ゆるりと微笑む雪人の視線の先で、玉鶴姫は悔しそうに表情を歪ませるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
【反撃アップ】で敵の動きを見極めつつ
雪月花の刀を抜いて玉鶴姫と改めて対峙する
この期に及んでも状況を建て直すどころか
プライドの高さから自身の劣勢を認められずにいる様子
配下も全て失って取れる策も限られる中
焦りばかりを募らせて、視野も狭くなっているだろうか
ならばとここは『管狐影縛法・閃』のパラドクスを使用
密かにクダ吉を放ちつつ、此方もまた舞を一差し
玉鶴姫の踊るような動きに合わせて
此方もまた軽やかに舞うように攻撃に刃を合わせて【ガードアップ】
花熊風月、中々に見事な舞だ。
これなら着ぐるみダンスも悪くないと思うのだけどね。
ほら、姫ならクマ着ぐるみとか似合いそう♪
なんて軽口を叩きつつ
しかし此方の動きはあくまで囮、本命はクダ吉の攻撃だ
【命中アップ】で死角から玉鶴姫の影へ牙を突き立て動きを縛る
そしてこれで終わりじゃないよ
刀に【ダメージアップ】とパラドクスの力を込めて
三日月のような軌跡を描き、風に花散らす一閃を
千早城の進む先、稲葉山城到達も愈々間近だね
さあ行こう、もう一人の姫を討つために!
西堂・千衛蔵
アドリブ連携歓迎
「ここを落とせば、あと一息で稲葉山城に攻め込める!
そうだな赤煙!?」
よし、いい返事だ
早く戦いを終わらせて、避難した村人たちが村に戻れるようにしてやりたい
ここまで戦ってきた他のディアボロスの頑張りにも報いたい
なにより、熊に例えられる程の一撃と真っ向からやり合ってみたい!
「『竜燈鬼』西堂千衛蔵、推して参る」
腕が異形巨大化した分、こっちの攻撃の方が射程は長い
しかし、得物を見つけた熊の瞬発力で踏み込んで来れば、大差はないだろう
だから、突進してくる玉鶴姫の一撃に拳を合わせる!
ただ力で押し切るだけじゃない
【託されし願い】を使用し、村人たちの力も借りよう
圧政に苦しめられてきた、人の願いの力を拳に乗せるぜ!
次は稲葉山城か
本来の歴史で難攻不落だろうと、恐れることはない
「行くぜ、城取合戦へ!!」
●姫熊演舞
細かな状況は分からないが、あの姫の姿をした天魔武者が敵だというのは直ぐわかる。
「何て役立たずなんだい。時間稼ぎにもならないなんて!」
すぐさまディアボロスに倒された、部下の姿に『玉鶴姫』はご立腹だ。
己の置かれた立場も、状況も冷静に判断していない。やはり将としては、まだまだ甘い。
「この期に及んでも状況を建て直すどころか、プライドの高さから自身の劣勢を認められずにいるとはね」
スラリと抜いた刀は白銀の。
刃は雪のように静かに冴え、月のように鋭く、花のように穏やかに〈雪月花〉を構え、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は、ゆるりと微笑む。
「配下も全て失い、取れる策も限られる中焦りばかりを募らせて、正しい判断も出来ないんじゃないかな」
「うるさいっ! 私に指図するな!」
図星を指され、カッとなった玉鶴姫は獲物を見つけた熊の如く、『烈女の熊腕』を振り降ろす。
だが、その腕は強靭な『鬼神変』で異形巨大化した西堂・千衛蔵(竜燈鬼・g01901)の腕によって、受け止められる。
「ここを落とせば、あと一息で稲葉山城に攻め込める! そうだな赤煙!?」
「キューイ!」
「よし、いい返事だ。早く戦いを終わらせ、避難した村人たちを家に帰してやらないとな」
玉鶴姫を放って、ミニドラゴン『赤煙』と千衛蔵が言葉を交わしていると、ますます彼女の機嫌は悪くなっていく。
「私を無視するとは、無礼者!」
もう片方の熊のような腕をも玉鶴姫は振るうが、こちらも千衛蔵の腕によって止められてしまう。
「これは失礼したな。熊に例えられる程の一撃と真っ向からやり合わせて貰う! 『竜燈鬼』西堂千衛蔵、推して参る!!」
「だれがクマじゃ!!」
どうやら熊扱いはされたくなかったようで、怒れる玉鶴姫は、両腕の力を強めるが、千衛蔵も負けていない。
そのまま押し切られまいと、千衛蔵は異形巨大化した両腕で、応戦し圧倒する。
「圧政に苦しめられてきた、人々の苦しみはこんなものじゃないぜ!」
そのまま力を強め、千衛蔵は玉鶴姫の両腕を圧し折った。
逃れるように後方へと退いた玉鶴姫は、力なく肘部から先を垂れさせ、怒りで文字通り頭から湯気を発した。
恐らく腕を動かせなくなったのだ。彼女の体内は、怒りでかなり熱くなっていることだろう。
もう腕力頼みの攻撃は難しいか。だが、玉鶴姫は決して武だけではない。
腕が動かなくとも足がある。
己の意志で動かすことは出来なくとも、舞い踊れば腕は自然に上がり広がって。
くるり、くるり……と、『花熊風月』を舞う姿は彼女なりの意地が垣間見える。
髪飾りの苦無が鋭くディアボロス達を捕え斬り付けようとするも、雪人は雪月花で弾き落とし。
玉鶴姫の動きと歩を合わすよう、捌いていけば、その動きは互いに舞をぶつけているかのようにも見える。
「花熊風月、中々に見事な舞だ。これなら着ぐるみダンスも悪くないと思うのだけどね。ほら、姫ならクマ着ぐるみとか似合いそう♪」
「!? だから、私をクマ扱いするでない!」
思わず舞を緩め声を荒げたのがいけなかった。
ただでさえ視野が狭い、玉鶴姫はもっと慎重に、周囲を警戒していなければならなかったのだ。
密かに放たれていたクダギツネ『クダ吉』が、潜んでいた岩の影から現れ玉鶴姫の広がった髪飾りの影に牙を立てる。
「私はっ……う、動けぬ!?」
持ち主の影であれば、部位はどこでもいい。『管狐影縛法・閃(クダギツネカゲシバリホウ・セン)』は、玉鶴姫の自由を縛り奪う。
「気付いてなかったかい? クダ吉の動きも見落とすとは、地に落ちたね」
そして、これで終わりじゃない。
刃に力を宿し、雪人は上段より三日月形に弧を描き、下段を払うように一閃。
風に花を散らすよう鮮やかに、そして静謐に。静やかな刃が玉鶴姫を、断つ。
これで先を防ぐ者は、もういないか。
「次は、稲葉山城か?」
「千早城の進む先、稲葉山城到達も愈々間近だね」
「行くぜ、城取合戦へ!!」
「さあ行こう、もう一人の姫を討つために!」
千衛蔵と雪人が見つめる先、稲葉山城で待つ敵は、ジェネラル級天魔武者『濃姫』――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【傀儡】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV2になった!