リプレイ
麗・まほろば
むむ、ここから探すのかぁ
呉と佐世保の距離は、直線でおよそ300km
これを探すのはなかなか厄介だぞぉ……
【イルカ変身】を展開!
あとはせめて闇夜を見通す【完全視界】が欲しいけど……これはあれば使おう
【まほろばの眼球測距儀】を凝らしながら遠くまで頑張って観測するよ
探すのは水面を進むことでどうしても発生してしまう「航跡波」を発見することに注力するよ
水というものは厄介で、一度発生した「波」をかき消すことはどうやってもできない
徐々に減衰はするけど、細かい波から緩やかな波へ周波がどんどん小さくなっていくだけで波が波にかき消されるまでやはり残り続けるんだ
飛行されてしまえば危なかったけど、何とか探すことはできる……かな? いや、できる!
発見ができたらその先の進路を予測しつつ、水中から追い越して、奇襲の準備
発見されないつもりでも、逃げる準備くらいはしてるはずだ
速やかに倒さないとねっ
くふふ、見つかった時の反応が楽しみだなぁ?
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
密書の中身、把握できれば今後の動きも把握できるな
さあ、急いで痕跡を見つけよう
【行動】
仲間と意思疎通できるように合図を決めておき
積極的に連携していく
残留効果は使えるものは全て使う
イルカ変身を借りて完全視界を発動させつつ行動する
航跡波などの自然には起こり得ない跡を見つけるようにする
見つければ高速で泳いで後を追い
姿を遠くからでも確認できれば深く潜って気づかれないように回り込んで道を塞ぐ
必要なら臨機応変に対処する
●痕跡を探せ
「むむ、ここから探すのかぁ。呉と佐世保の距離は、直線でおよそ300キロメートル……新宿島から名古屋を軽く超える距離だよ。これを探すのはなかなか厄介だぞぉ?」
ここは瀬戸内海の一角。ポツンと海に浮かぶパラドクストレインの中から周囲を確認した麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は、これから始まる探索の難しさに頭を抱える。
スタート地点は分かる。ゴール地点も分かる。だがその間がまったく分からない……最短経路を通っているのか、それとも迂回しているのか。
「だが、それでも痕跡は見つけなくてはならない……なにせ冥海機が運ぶ密書の中身、把握できれば冥海機ヤ・ウマトの今後の動きも把握できるかも知れない情報だからな」
今回、ディアボロスたちが集まったのはそれだ。この広い海上で捜索する対象はアヴァタール級を中心とした冥海機の一団。
その正体は冥海機の伝令部隊……荒田・誠司(雑草・g00115)が告げる通り、彼女たちが運ぶ『機密書簡』は、今後の戦局を左右しかねない情報であった。
『機密書簡』……それは冥海機ヤ・ウマトが日本本土に残る最後の鎮守府である、呉鎮守府と佐世保鎮守府の間で直接やり取りしている情報書類。
物理的にやり取りしているだけあって、その運ばれる情報は大変に機密性の高い内容になっていると言う。
そしてそれを運ぶ秘密の伝令部隊、それがディアボロスたちが今回の目標する相手であった。
「【完全視界】のパラドクス効果を使用した……これで海中でも視界が通るぞ」
「ありがとうだよう、誠司さん! まほろばは【イルカ変身】を持って来たんだよ。これで急いで見つからずに追跡できるんだよう!」
誠司とまほろばが今回用意したパラドクス効果……ディアボロスの周囲を暗闇や霧など視界を遮る邪魔を入らない世界にする【完全視界】と、体長2メートル前後のイルカに姿を変えれる【イルカ変身】の二つ。
これで海中でも視界を確保しつつ、イルカの行動力で海中を自由自在に動けるようにし、痕跡を発見次第、先回りしようとの魂胆である。
「さあ、行くよ!」
「ああ、頼むぞ」
準備を済ませた二人は、パラドクストレインの扉から海面へと飛び込みつつイルカの姿に変身し海中へと潜る。
そして勢いよく泳ぎだすと、呉と佐世保を繋ぐ航路を追いかけるのであった。
「見て見て、フグがいっぱいだよ!」
海中を泳ぎ、下関付近……関門海峡へとやって来たまほろばと誠司。
名物であるフグの姿を見付けたまほろばは、その尾先で器用に突いてみる。するとぷくーっと威嚇するようにフグは膨らんでみせた。
図鑑で見たその姿通りの行動に感動するまほろば。誠司もその姿に癒されていると、ふと連続した波が海面を走っていることに気が付く。
「まほろば、あれを」
「ん……波の形から航跡波っぽいかな。水と言う物は厄介でね、一度発生した『波』を掻き消すことはどうやっても出来ないんだ」
そう言ってまほろばは調べた航跡波についてを思い返す。
船などが進んだ際に出来る波、『航跡波』……それは発生してから徐々に減衰はするものの、細かい波から穏やかな波へと周波は小さくなっていくが、他の波に打ち消されるまで消えることはない。
逆に言えば、航跡波を見付けられれば、その先には海上を進む目標が必ずいることになる。
「……飛行されていたら危なかったけど、何とか探すことが出来そうだね」
そう告げるまほろばに誠司は頷くと、航跡波の発生方向に針路を向けて海底近くまで一気に潜る。
「ここからは高速で後を追い、そして追い越す。先に回り込んで道を塞ぐぜ」
「くふふ。伝令部隊が見つかった時の反応が楽しみだなぁ」
誠司の言葉に頷きながら、まほろばも悪戯っぽく笑みを浮かべながら後に続く。
そして二人は伝令部隊に追いつく……そして気付かれぬよう追い越し、前へと回り込むことに成功した。
「さぁ、機密書簡を渡して貰おうか!」
海面に飛び出した誠司がディアボロスとしての姿に戻りながら叫ぶ……あとは彼女たちを逃がさず倒すだけ。
まずは護衛のトループス級からだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【イルカ変身】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
ラキア・ムーン
さて、捜索には出遅れたが……まあ問題は無いか
しかし、書簡でやりとりしているとはな
もう少し動きが早いかと思ったが……先んじて動きを察知できたのは、此方も運が良い
その届け物、悪いが奪わせてもらう
救援機動力で戦場へ合流
水面走行で海上に立ち、敵の前へと立ち塞がろう
その際に敵の布陣はよく確認しておき、大泊の位置は常に把握しておくようにしよう
先ずはトループス級からか、強行突破されないよう敵の進路には常に警戒
《RE》Incarnationを構える
そのまま接近し、【Call:Flame_Edge】起動
槍の穂先に炎の刃を展開
最も近いフクリュウを狙い槍を振って『薙ぎ払い』
伸ばした炎の刃で斬り裂こう
攻撃後、多少距離を取りつつ敵全体の動きを観察
槍を両手で構え、敵の突撃を受ける
受ける際に槍の向きを斜めに
突撃の勢いを斜め逃しつつ、突破されないように敵の動きには常に警戒
万一があったら笑えんからな
念の為、警戒はさせて貰う
此処から先、通りたくば私を倒してから行ってもらおうか
アドリブ連携等歓迎
麗・まほろば
呼ばれなくとも海から飛び出てじゃじゃじゃじゃーん! まほろば、参上だよ!
お前たちの作戦は見事失敗! だってまほろばに発見されちゃったもんねぇ、ざーんねん!
さぁ大人しくソレをよこしやがれぇ! さすれば見逃してやってもやらん……こともなく! しっかりきっちり沈めさせていただきます!🙏
前に出る仲間がいるならば、まほろばは後方でズシンと構えて援護射撃です!
【13mmまほろば機銃】!
【15.5センチまほろば砲】!!
そして【51センチまほろば砲】!!!
まほろばの持つ砲身、全門もりもりでお相手するよぉ!
目標! トループス級クロノヴェーダ!
味方を攻撃しようとする敵を優先的に狙うよ!
照準あわーせー! 撃てーッ!!
まほろばを目掛けた攻撃には、【15.5センチまほろば砲】を盾にすることで致命傷を極力避ける
そして【13mmまほろば機銃】の弾丸をお返しに叩き込んじゃうよぉ!
はたして、残ったクロノヴェーダは強襲者まほろばたちから逃げられるのか?!
次回にぃつづくッ!!
……なんちゃって!
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
お前たちの作戦は筒抜けだったってことだ
同じく情報を扱う身としては持っていかれても困るからな。邪魔させてもらうぞ
【行動】
仲間と声を掛け合いながら積極的に連携していく
残留効果は使用できるものは全て使用する
借りた水面走行や水中適応を使用して行動する
まずはパラドクスを使用して銃の形をしたバブルメーカーを製作する
そこから放たれるシャボン玉や泡は敵が触れると爆発する
仲間が触れても爆発はしないので乱戦になっても問題ないはずだ
囲まれる前に攻撃して妨害しよう
敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンを使用して防ぐ
音は盾では防ぎにくいから爆発の音を利用してかき消すのもアリかもしれないな
必要なら臨機応変に対処する
●トループス級たちを駆逐せよ
「先んじて動きを察知できたのは、此方も運が良い……その届け物、悪いが奪わせてもらう!」
海面に飛び出したディアボロスたち……ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が発動させたパラドクス効果、海上でも地上のように行動出来るようになる【水面走行】の力で海面に降り立つ。
「呼ばれなくとも海から飛び出てじゃじゃじゃじゃーん! まほろば、参上だよ! お前たちの作戦は見事失敗! だってまほろばに発見されちゃったもんねぇ、ざーんねん!」
麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)が驚くアヴァタール級『大泊』を指差しながらポーズを決める。
『な、なぜここにディアボロスが
……!?』
「お前たちの作戦は筒抜けだったってことだ。同じく情報を扱う身としては、お前たちの書簡を佐世保に持っていかれても困るからな。邪魔させてもらうぞ」
今度は荒田・誠司(雑草・g00115)が大泊へと詰め寄る。悔しそうな彼女は、それでも配下のトループス級『竜堕児・フクリュウ』たちにディアボロスたちの足止めをするように命じた。
『いい、この書簡を届けるのが私たちの使命よ。死んでも時間を稼ぎなさい!』
特攻兵器の名を冠するフクリュウたちは、その命令に待ってましたと声を上げる。まるで死なば誉と言うかのように。
「だが、此処から先は通行止めだ。通りたくば私を倒してから行ってもらおうか」
しかし、逃走を謀ろうとした大泊の前で、再誕の名を冠した突撃槍『《RE》Incarnation』に風と炎の魔力を宿らせながら、ラキアはまるで道を塞ぐかのように立ち塞がる。
「さぁ大人しくソレをよこしやがれぇ! さすれば見逃してやってもやらん……こともなく! しっかりきっちり沈めさせていただきます!」
反対を向けば、まほろばが『15.5センチまほろば砲』を両手に構えて待ち受ける。
「さあ、まずはトループス級から始末しよう。避けられるのなら避けてみろ!」
箱の形をした罠を作成するツール『トラップメーカー』と 様々な物を解析し表示するゴーグル『解析能力補助ゴーグル』を接続した誠司は、銃の形をしたバブルメーカーを作成し構える。
銃を向けられたフクリュウたちは、狂気的な笑みを浮かべつつタツノオトシゴ型の乗騎に跨ると吶喊してくるのであった。
「前に出る仲間がいるならば、まほろばは後方でズシンと構えて援護射撃です! 全門もりもりでお相手するよぉ!」
タツノオトシゴ型の乗騎を半ば暴走させ、予測困難な軌道で接近するフクリュウたち。
それに立ち向かうまほろばは、手にした『15.5センチまほろば砲』や背後に召喚した『51センチまほろば砲』、の砲身をフクリュウたちへと向ける。
「目標! トループス級クロノヴェーダ! 照準あわーせー! 撃てーッ!!」
まほろばの火器を全て使用し苛烈な攻撃を繰り出すパラドクス、【菅疊八重、皮疊八重、絁疊八重】の効果で一斉に砲門から鉄の雨が降り注ぐ。
次々と撃沈されていくフクリュウ……だが、その火の雨を潜り抜けた一団が、ディアボロスたちに迫る。
「だが、私が居る限り強行突破はさせない!」
突撃槍の穂先に炎の刃を展開させながら、ラキアは【Call:Flame_Edge】のパラドクスを発動させる。
「焔の刃よ、我が敵を焼き尽くせ!」
身の丈を越える長さに伸ばした長大な炎の刃で敵群を薙ぎ払う彼女の一撃で、まほろばの砲雨を突破したフクリュウたちは斬り払われる。
「特に大泊よ、絶対にお前は逃がさぬ」
フクリュウたちの影に隠れ、戦線を突破しようとしていた大泊に向け、逃がさないとラキアは声を飛ばす。
『くっ……フクリュウたち! なんとしても活路を開くのよ!!』
大泊のその言葉に、フクリュウたちは鶴翼の陣を取る。そしてタツノオトシゴ型の乗騎から、怪音波を放ち攻撃する。
「音波か……盾では防げないな。ならこうだ!」
怪音波に耳を抑えながら、バブルメーカーを海面に向けトリガーを引く誠司。連続して発射されるバブルの一群が次々と海面で爆発し、不快な音波を掻き消していく。
「さて、これで終わりか……? それでは、次はこちらの番だ!」
そう言うと誠司はバブルメーカーの銃口を生き残りのフクリュウたちに向ける。
「この銃口から放たれるシャボン玉は、お前たちだけ触れると爆発する……逃げられると思うな」
ぶくぶくぶくとシャボン玉やバブルが銃口から放たれる。【特殊爆:泡沫】のパラドクスは、今度は海面や、それこそ前線に立つラキアに触れても爆発せず、フクリュウにだけ反応し爆発する。
遠距離はまほろばの火砲、中距離からは誠司のバブル、そして近距離はラキアの突撃槍。フクリュウたちに逃げ場は……なかった。
「これで……最後だ!」
ラキアの一撃が、最後のフクリュウを薙ぎ払う。
炎で焼かれながら切断された彼女は、悔しそうな笑みを浮かべ海中に没する。
その光景を見ながら、まほろばは忌々し気な表情で指を噛む大泊の方を向く。
「さてさて、果たして生き残ったクロノヴェーダは強襲者まほろばたちから逃げられるのか!? 次回にぃつづくッ!! ……なんちゃって!」
調子に乗るまほろばであったが、大泊がふぅをため息を一つ漏らすと真剣な表情を見せたことでその顔を引き締める。
「どうやら、そう簡単に機密書簡を奪わせてはくれないようだな」
誠司は大泊の腕に装着された、高速回転するパイルを見ながら告げる。
「ええ、一人で私たちを倒し、突破する気ね」
誠司の言葉に、ラキアは油断せずに突撃槍を構える。
そう簡単には倒れない、機密書簡を奪わせない。伝令部隊の意地に賭けて……大泊の瞳から滲む意地とプライドに、ディアボロスたちは気を引き締めるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
麗・まほろば
さぁ、逃げ切れると思うなかれ
お前のここ(胸元)をまほろばの弾丸が貫いちゃうよぉ!
全門開花!
目標! アヴァタール級クロノヴェーダ!
照準、あわーせー!
本気で逃げおおせるつもりなら、この弾幕を抜けてみせなよ!
もちろん、まほろばも本気で奪取するんだから!
つもりなんかじゃない、これはまほろばの脳内会議での決定事項だ!
砲撃始め、放てぇー!!
敵の突進に真っ向から砲撃で応戦するよ!
もしかしたら装甲で多くを防がれてしまうかもしれない
だけどビームという圧力で勢いを削ぐことができれば、敵にとっても全力での攻撃をするのは難しくなるやもしれない!
攻撃は最大の防御、ってね!
至近距離での攻撃に対しては【15.5センチまほろば砲】を盾にすることで致命傷をなるだけ避けるよ
やってくれるねぇ? だけどこの距離でも同じように避けられるかな?
ビームでお返しだ!
だいじょーぶ!
まほろばの演算装置は超々々々高性能だからね!
解けない暗号なんてないんだよ!
だから安心して、『機密書簡』を置いて逝ってね!
●まほろばの花
「さぁ、大泊よ、逃げ切れると思うなかれ! お前のここをまほろばの弾丸が貫いちゃうよぉ!」
関門海峡の戦い……残るはアヴァタール級冥海機『大泊』ただ一人。
彼女に向かい、麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)が自らの心臓を差して指を突き立てながら、お前の胸を貫いてみせると豪語する。
『ならば……あなたをまずは突破するのみ。氷山を越える私のパワー、受け止められますか!?』
大泊はその全身を追加装甲で覆い、高速回転する右腕のパイルを構えるとまほろばへと向かい吶喊する。
後が無いなら、前に進むのみ……砕氷艦の名前を持つ彼女のパワーを見せてやる。その意気込みは凄まじい迫力であった。
「まほろばだって、本気で機密書簡を奪取するんだから……本気で逃げおおせるつもりなら、この弾幕を抜けてみせなよ! 全門開花! 目標! アヴァタール級クロノヴェーダ!! 照準、あわーせー!」
つもりなんかじゃない、奪取する。これはまほろばの脳内会議での決定事項だ! そう叫ぶ彼女のパラドクス『吾妻はや』が発動する。
まほろばの背後、その空間が歪み、戦艦の艦首が召喚される。そしてその艦首は蕾が花咲くように開かれ、中心に取り付けられた超大口径の砲塔から黒く輝くビームを放射しようと漆黒にエネルギーが輝く。
「とても疲れるから、これだけは使いたくなかったけどね。蒸散、熔融、崩潰。好きなもの、選んでいいよ?」
この必殺のパラドクスは、まほろばの零式英霊機としてのエネルギーを消費するため、とても疲れるのだ……だが、そんな泣き言は言っていられない。この一撃で倒すべく、彼女は全力を込める。
「砲撃始め、放てぇー!!」
『うぉぉぉぉぉっ!!』
パイルを高速回転させながら、重装甲を纏った大泊が迫る。それに向けてまほろばは黒いビームを放つ。
雄叫びをあげつつ、大泊は放たれたビームをパイルで捻じ曲げてまほろばに迫る……だが、それも限界を迎え、漆黒の閃光が彼女を包んだ。
「攻撃は最大の防御、ってね! どう、機密書簡を置いて行く気になった?」
漆黒のビームが海を割り、そして収まった時……まほろばの眼前には片膝を付いた大泊の姿があった。
その全身に纏われた追加装甲は焼け、融解し、バラバラと崩れ海面に落ちる。
それでもパイルを支えに起き上がった大泊は、ふらふらとだが両の足でしっかりと立つ。
『ま、まだここは撃ち抜かれていないぞ……さあ、二ラウンド目を始めようか?』
そう言って自らの心臓を指差す大泊に、はぁ、はぁっと荒い息を繰り返すまほろばも大きく深呼吸をすると姿勢を正す。
「そうだね、第二ラウンド、始めようか!」
再び大泊と睨み合うまほろば。決着は、まだ先であった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【修復加速】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
あとはお前だけだな。さあ、密書を渡してもらおうか
そう言って渡すわけないよな。なら、お前を倒して奪うのみだ!
パイル以外でも貫通力があるものはあるぞ!串刺しになれ!
【行動】
仲間と声を掛け合いながら積極的に連携していく
残留効果は使用できるものは全て使用する
水面走行と水中適応を使用して行動
まずはパラドクスで銛撃ち銃とそれに装填する銛を製作して攻撃する
これで遠距離でも攻撃ができる
範囲が狭いとはいえ貫通力はあるから威力は十分だろう
敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンで防ぐ
真正面から受けると盾も危ないから
受けて流したり
自分から後方へ跳んで衝撃を殺す
必要なら臨機応変に対処する
麗・まほろば
そんなにまほろばにハートを射抜かれたいのかぁい?
しょーがないなぁ? でもしかたないよねぇ、まほろばってばかわいいからね!
よしよし、そんなに貫いてほしいのなら応えてあげよう! いたしましょう!
まほろばのパラドクスはぁ……やけどするぜぃ?
【超々々々弩級戦艦級海戦装『紀伊』】と接続!
【13mmまほろば機銃】!
【15.5センチまほろば砲】!
そして【51センチまほろば砲】!!
全、門、開、放! まほろばの持てるすべての力をもって、敵を撃ち滅ぼすよ!
砲撃はじめーッ!!
敵の攻撃には【15.5センチまほろば砲】を盾にすることで致命傷をなるべく避ける
せっかくの挑発にのったんだ
まほろばも悠然と、そして堂々と立ち構えてやろう!
まほろばを含む復讐者は逃がしてやらないぞって態度で示してあげよう!
お返しは【13mmまほろば機銃】の乱れ撃ちだよ!
お礼はいらないからね!
3ラウンド目には進ませないぞ!
さぁ、可憐なフィニッシュホールドでK.O.と行こうじゃないか!
ラキア・ムーン
パイルはなかなか良い趣味ではあるが……邪魔をするなら、だな
気概は良いが、この状況になった以上逃げられると思ってくれるなよ
情報は力だ、そちらの書簡は貰い受ける!
限定解除、形状変換
再誕の槍よ、進化の先へ
《RE》Incarnation:Extend……顕現
槍を構え、腰を落として突撃態勢
何度もやり合うつもりは無い、常にこの一撃で勝負を決めるつもりでやっている
水面走行、水上を駆け一気に『突撃』
【Call:Breaker_Lance】起動
穂先を拡張、魔力の槍でパイルと正面から打ち合う!
『貫通撃』でパイルごと海戦装を穿ち、貫く!
ど真ん中を穿って、機密書簡ごと貫いては困るからな
ならばそのパイルを狙わせてもらう!
攻撃後、槍を引いて防御態勢
敵が突撃してきたら槍でパイルの狙いをズラして腕や肩口辺りにダメージを逃そう
直撃を避けつつダメージコントロール
倒れぬよう、威力を後方へ逃しつつ接近戦を継続していこう
砕氷船の名を冠するだけはある
近接重視、楽しい相手だ
だが、今回は勝たせて貰う
アドリブ連携等歓迎
●決着、大泊
「そんなにまほろばにハートを射抜かれたいのかぁい? しょーがないなぁ、でもしかたないよねぇ? まほろばってばかわいいからね!」
パラドクスを放ち、疲れている筈の麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)であったが、第二ラウンドを始めると言うことで気合いと共にくるりとターンして見せる。
ウィンクをし、可愛さをアピールしたところで、続く言葉はハードボイルドであった。
「よしよし、そんなに貫いてほしいのなら応えてあげよう! いたしましょう! まほろばのパラドクスはぁ……やけどするぜぃ?」
バン、と右手を銃の形にし、残るアヴァタール級である『大泊』を撃ち抜くまほろば。
だが、今回は彼女だけではない。心強い仲間たちも一緒だ。
「あとはお前だけだな。さあ、密書を渡してもらおうか……? まあ、そう言って渡すわけないよな。なら、お前を倒して奪うのみだ!」
荒田・誠司(雑草・g00115)が大泊の右腕に装備されたパイルを見ながら話す。それはラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)も同じであった。
「パイルとは、なかなか良い趣味ではあるが……邪魔をするなら、だな。気概は良いが、この状況になった以上逃げられると思ってくれるなよ? 情報は力だ、そちらの書簡は貰い受ける!」
彼女の言葉に、誠司も頷く。
「パイル以外でも貫通力があるものはあるぞ! 串刺しにしてやる!」
トラップメーカーとゴーグルを接続し、銛撃ち銃とそれに装填する銛を作り出す誠司。
大泊はそれを見て、にやりと笑う。
『このパイルが、格闘戦だけに対応していると思ったのかな……? それは甘いぞ、ディアボロス!』
そう言うと、彼女はパイルを高速回転させるのであった。
「まずは私から行く。まほろばは援護を頼む!」
「任されたんだよぅ!」
まず飛び出したのはラキア。手にした再誕の名を冠した突撃槍……『《RE》Incarnation』のリミッターを解除する。
「限定解除、形状変換。再誕の槍よ、進化の先へ……《RE》Incarnation:Extend、顕現!」
その言葉と共に突撃槍の形状が変化し、『《RE》Incarnation:Extend』へと姿が変わる。
背後では、まほろばが海戦装を切り替えていた。
「『超々々々弩級戦艦級海戦装『紀伊』』接続! 『13mmまほろば機銃』! 『15.5センチまほろば砲』! そして『51センチまほろば砲』!! 照準ヨシ!!」
紀伊と接続したことで、まほろばの体表には仮装接続する複雑な回路が浮かび上がり、全身を覆う紋章のように輝きだす。
パラドクス【聯合艦隊旗艦 超々々々弩級戦艦『紀伊』】の本領は、その状態で不退転の覚悟を持ち艦砲による一斉射撃だ。
「全、門、開、放! まほろばの持てるすべての力をもって、敵を撃ち滅ぼすよ!」
まるで昼間のように閃光が輝き、まほろばから炎の花が咲き乱れる。全ての艦砲を撃ち尽くすまで、止まらない……そう大泊に向けまほろばは放つ。
大泊も全身に装甲を再び展開すると、パイルを高速回転し攻撃を弾きながら突撃してくる。
強行突破をするように、火線の大元を潰そうと攻撃に耐える。
「せっかくの挑発に乗ったんだ。まほろばも悠然に……そして堂々と立ち向かってやろう!」
『その心意気、感謝する……だが、そのためには眼前の邪魔者を越えなくてはならないな』
そこには、飛び出したラキアが行く手を塞ぐように突撃槍を構えていた。
「廻り紡ぐは破壊者の槍……コール・ブレイカーランス!」
大泊の前に立ち塞がったラキア。その手に握られた突撃槍から二重螺旋状に炎と風の魔力が回転し、全てを貫くパラドクスの槍……【Call:Breaker_Lance】を発動させる。
「心臓ど真ん中を穿って、機密書簡ごと貫いては困るからな。ならばそのパイルを狙わせてもらう!」
『このパイルは私の存在意義……そう易々に穿てると思うか!』
ラキアの魔力の回転が、大泊のパイルの回転が、二つの回転が嵐を呼びぶつかり合う。
意地と意地のせめぎ合い……どちらも一歩も退かない。
だが、ぶつかり合う回転はやがて軸がズレ、大泊のパイルが上空へと向けて弾け飛ぶように跳ねあがる。
「さすが砕氷船の名を冠するだけはある。近接重視、楽しい相手だ! ……だが、今回は勝たせて貰う」
装甲に覆われた右腕の海戦装を穿ち、貫くラキア。吹き飛ばされた大泊は赤い鮮血を撒き散らしながら後退する。
そこに追撃するかのようにまほろばの火砲が降り注ぎ、大泊の装甲はボロボロになる。
「三ラウンド目には進ませないぞ! さぁ、可憐なフィニッシュホールドでK.O.と行こうじゃないか!」
ずん、と前に進み出るまほろばに、大泊は悔しそうな顔を見せる。
しかし、二度、三度パイルを回転させ、まだ動作することを確認すると、まほろばとラキアに向け生き残った砲塔の砲撃と共にパイルを撃ち出した。
『私は負けられないんだ! 沈めっ、ディアボロス!!』
「だが、甘い……俺から目を離したのが敗因だ」
まほろばとラキア、彼女たちに向け迫る砲撃とパイル。だが海中からジェットボードの推力で浮かび上がった誠司が、そのままジェットボードの『フェイク・プリドゥエン』を盾にし攻撃を防ぐ。
予想外の防御に、大泊は我武者羅に砲を撃ちまくるのだが、砲弾を盾で受けて流したり、後方に飛び退いて威力を殺したりと、決して真正面から攻撃を受けない誠司の護りは突破出来ない。
「どうした、それで終わりか……ならばこちらの番だ、撃ち抜け!」
【即席製作:銛撃ち銃】のパラドクスで生み出した銛撃ち銃を付けた右腕を、大泊へと向ける誠司。
そしてトリガーを押し込むと、銛が勢いよく発射される。
撃ち終えた誠司は素早く銛を装填し直すと、二射、三射と続けて放ち、それは銃身が壊れるまで続いた。
「ふぅ……やっと打ち抜けたな」
大泊の全身を覆う重装甲に銛が穿たれ、彼女は水柱と共に海面に倒れる。
無力化を確認した誠司は、目的の『機密書簡』を奪うため大泊の元へ向かう。
『これが欲しいんでしょ、やるよ……謎が解ければ、だけどね。……あぁ、もっと楽して生きたかったなぁ』
死体を漁られるのを嫌がったのか、大泊は自ら『機密書簡』を誠司へと投げ渡す。
まほろばとラキアが駆け寄ると、そこには問題が出題され、答えを記入する欄がある。
「なになにー。ヤ・ウマト随伴艦最速の駆逐艦。その最高速度は何ノットか……だって」
「冥海機ヤ・ウマトの軍事機密だな」
彼女たちが問題を読み上げている間に、静かに、静かに大泊は海へと消えていった。
敗者は静かに去るもの……気が付けば、関門海峡にはディアボロスたちしか残っていなかった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【壁歩き】LV1が発生!
【水面走行】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
ラキア・ムーン
さて、最速の駆逐艦……か
……史実の日本の船で良いのだろうか?
いや一応フランスの駆逐艦ル・テリブルが、ギネス記録の45ノットを持っているんだが……
島風の事を言っているなら40ノット、ル・テリブルなら45ノット
冥海機の断片の王が超大和である以上、日本艦中心に物を考えるのが自然か?
まあル・テリブルも改装後の最高速度は40ノットだし、そもそもフランス艦の冥海機がいるとはいえ
地域的には旧日本軍の割合が大きい
とすると、40と書いておくのが無難かな
一発勝負でなければ、総当たりにするんだがそうもいかんか
違っていたら……まあ、私の知識不足だな
仕方ないさ
帰って笑い話にでもしよう
さて、機密文書中に何が入っているのか
持ち帰ってからのお楽しみ……だな
麗・まほろば
随伴艦最速の駆逐艦。
それはもちろんフランス海軍所属ル・ファンタスク級駆逐艦ル・テリブルだね!
まず最速の駆逐艦であるというのは、「世界一の記録を記録している本」にも掲載されている通りだ!
装備を軽くした状態で、実験場で記録した速度……ところがすこーし気にならなくもないけれど、記録に残ってるんだから仕方ないよね?
それに「随伴艦」としての戦績もある
ル・テリブルは戦艦ストラスブールに連れ添って、ドイツ海軍が行っていた通商破壊作戦を警戒するために大西洋を紹介していたらしい
後に装備を更新して軽巡洋艦に昇格したり、護衛駆逐艦に戻ったりもしたみたいだけれど、とーってもがんばった艦艇だったらしいね?
そしてル・テリブルの速度は45kt
言い換えると80km/h超なんだっていうからものすごーくはやいねぇ!
ちなみにファンタクス級としての記録は42kt
高速での運用が前提だったのがよーく分かるね?
結論、45。これが鍵の答えなんじゃないかなぁ?
●機密書簡の謎を解け
「さて、最速の駆逐艦、か……」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)と麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)が手にした『機密書簡』……そこには謎の問題が浮かび上がり、答えを入力する欄が現れていた。
「入力出来るのは二桁の数字のようだな。ゼロ以下は無視して良いだろう」
そう告げるラキアに、まほろばは自信満々に答える。
「随伴艦最速の駆逐艦……それはもちろん、フランス海軍所属ル・ファンタスク級駆逐艦ル・テリブルだね!」
ル・テリブル、ラキアも聞いたことがある。
まほろばが言うには『世界一の記録を記録している本』にも記載された記録であり、幾ら装備を軽くした状態とは言え公式記録だ。
「さらには『随伴艦』としての戦績もある。ル・テリブルは戦艦ストラスブールに連れ添って、ドイツ海軍が行っていた通商破壊作戦を警戒するために大西洋を紹介していたらしいんだよ! 後に装備を更新して軽巡洋艦に昇格したり、護衛駆逐艦に戻ったりもしたみたいだけれど、とーってもがんばった艦艇だったらしいね?」
まほろばの説明はラキアも納得のいく物だ。だが何か引っかかる。本当にそれで合っているか、と。
「ル・テリブルの速度は45キロノット。言い換えると時速80キロメートル超なんだっていうからものすごーくはやいねぇ!」
何かに気付きかけているラキアに気付かず、まほろばは自信をもって解答欄に45と入力する。
「結論、45。これが鍵の答えなんじゃないかなぁ?」
そうして確定キーを押そうとした彼女を、ラキアは止めた。
「ちょっと待ってくれ……それはフランスの艦、だよな?」
「そうだよ、世界一の高速駆逐艦だよ!」
ラキアは改めて問題を読む。
「問題は『ヤ・ウマト随伴艦最速の駆逐艦。その最高速度は何ノットか』だ……今までフランス艦の随伴艦がいたか?」
「あっ!?」
そうラキアに言われ、まほろばもここで気が付く。問題は最速の駆逐艦ではない。冥海機ヤ・ウマトの随伴艦で最速の駆逐艦は、と言う問題なのだ。
「冥海機の断片の王が超大和である以上、日本艦中心に物を考えるのが自然ではないか? それに冥海機ヤ・ウマトの地域的なことも考えると旧日本軍の割合が大きい」
冥海機ヤ・ウマトの支配権は、ディアボロスが奪還した地域を含んで考えても日本から東南アジア、そして太平洋……大西洋には及んでいない。
出て来る随伴艦も、旧日本帝国海軍の物が殆どであったはず。そう記憶しているラキアの言葉に、まほろばも納得したようで、入力していた45と言う数字を消す。
「そうなると……」
「ああ、旧日本軍で最速の駆逐艦だろう。違っていたら……まあ、私の知識不足だな? 仕方ないさ、帰って笑い話にでもしよう」
旧日本帝国海軍最速の駆逐艦、島風……その速度は40キロノット。
ラキアはまほろばから受け取った機密書簡の答えに40と入力すると、確定キーを押す。
すると機密書簡の封が解かれ、中身が露わになる。
「さて、機密文書中に何が入っているのか。持ち帰ってからのお楽しみ……だな」
この場で解読出来るほど余裕はないし余力もない。持ち帰って時先案内人の鈴夜経由で攻略旅団の研究班に調べて貰おう。
ラキアの声に、頷くまほろば。
警戒していた仲間たちと合流した彼女たちは、一路パラドクストレインへと戻るのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【防空体制】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【反撃アップ】LV1が発生!