リプレイ
ラキア・ムーン
ふむ、随分と思い切りがいいな
敵に基地を明け渡さず、味方の為の時間稼ぎに命をかけるか
厄介な事だ……だが、臆している時間も惜しいな
早急に仕掛ける
正面からやり合うのがお望みだというのなら、付き合ってやるさ
水面走行で水上を駆け、戦場へ
《RE》Incarnationを構えつつ敵布陣を観察
正面決戦、だからと言って正面突撃を選ぶ程自分の力に自信は無いさ
何時でも後ろに退けるように後方の安全は確保しながら、敵布陣の最外縁へと駆けて旋回しながら接近して行こう
【Call:Flame_Edge】起動
炎の刃を展開し、槍に重ねて薙刀のように運用
敵が射程に入り次第槍を振って『薙ぎ払い』
炎の刃を特型駆逐娘へと斬り付けよう
攻撃後はいったん後方へ引きつつ槍で敵の主砲を防御
敵が此方に追いついてきて、魚雷を投げようとしだしたら反転
前進して一気に距離を詰め、魚雷をくぐり抜けるように移動
魚雷の爆風をジャケットで受けて耐えつつ、爆発の衝撃で前進速度を上げよう
随分と覚悟の決まった敵が多いな、ヤ・ウマトは
だが、気概では此方も負けんさ
飛鳥・遊里
【動力甲冑装備】
「ことここに至っても、最後まで戦意の炎は消えず、か」
決死の覚悟を背負ってくる者たち相手に、油断など出来るはずがない
こちらも全力をもって正面から叩き伏せるのみ
【マルチレーダー】で周辺を念入りに走査する。なにせ意識の外から支援砲撃がバンバン飛んでくる状況だ。戦域の詳細な情報は常に更新して共有していかなければ
「敵の砲撃の密度がすごいな…ここは俺は支援に徹した方がいいかもしれん…【絶対零度弾】、セットアップ」
動力甲冑の内蔵ウェポンベイからミサイルコンテナを展開、同時に【レールガン】と【機動防盾】を構える
マルチレーダーで標的を補足し、火器管制システムと連動する。レールガンは敵陣への面制圧に、ミサイルコンテナは支援砲撃の迎撃にあてる
盾で被弾を最小限に食い止めながら、固定砲台として絶対零度弾の飽和攻撃を継続して行う。仲間から支援砲撃の要請を受けた場合は、その戦域の方へ砲撃を多めに割り振る
「覚悟決めてるのは俺達だって同じなんだ。お前たちの砲撃、一発たりとも着弾させる気はないからな」
ワシリーサ・ヴォレシア
アレンジ連携歓迎
心情
んー……こんな風に冷静に此方の動きを分析出来て、しかも部下にはしっかり慕われてる敵は本当に厄介だね
伝令を阻止できなかった事は痛いけど此処で倒せるのは個人的な遺恨を抜きにしても本当に僥倖、かな
敵が命がけで挑んでくる事に関しては……こっちだって命を賭けてでも三笠を討ち取る覚悟は出来ているし、ね!
絶対の絶対に勝って見せるんだから……!
〇水面走行を使用し戦闘
敵の攻撃に対しては鎖舵輪で敵を牽制しつつ近付く敵から順次〇パラドクスで攻撃していく
優先順位としては自分に近い敵>味方に攻撃している敵>既に負傷している敵>其の他の順
兎に角確実に倒せる敵から順次倒していく
貴方達が命を賭けて同胞の為に時間を稼ごうとしている様に私達だって自分達の家族を、故郷を、未来を取り戻す為に戦ってる!
だから毛頭負ける気はないよ!
自分達だけが命を賭けて戦ってるなんて思わない方が良いよ!
まして、今回は家のお爺ちゃんが戦死した日露海戦の旗艦たる三笠の名を騙る冥海機!
絶対に負ける訳にはいかないんだから!
軍艦島が見えるところまで、水面走行してきた。
ワシリーサ・ヴォレシア(船好き少女・g09690)は、敵影も発見してため息をつく。
「んー……あんな風に冷静に此方の動きを分析出来て、しかも部下にはしっかり慕われてる敵は本当に厄介だね」
「ことここに至っても、最後まで戦意の炎は消えず、か」
動力甲冑『火之迦具土(ヒノカグヅチ)』のなかで、飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)は頷いた。ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)の目にも、ジェネラル級の作戦は脅威にうつる。
「ふむ、随分と思い切りがいいな。敵に基地を明け渡さず、味方の為の時間稼ぎに命をかけるとは。ワシリーサの言うとおり、厄介な事だ……だが、臆している時間も惜しい。早急に仕掛ける」
「はい……!」
「ああ!」
ディアボロスたちは走力をあげる。
正面からやるのが望みなら、こちらもそれに付き合い、全力をもって叩き伏せるのみ。もちろん、決死の覚悟を背負ってくる者たち相手に、油断など出来るはずもない。
案内人の忠告をなぞるように、心を決めた。
敵艦船のうち、中央が『三笠』であるのはすぐに判る。指揮官よりも前方に位置しているのが、護衛の『特型駆逐娘』たちであろう。外見は、オニカサゴ型海戦装を従えたポニーテール姿の少女だ。
遊里は、『マルチレーダー』で念入りに走査し、戦域の詳細な情報を手短に伝える。
「俺は支援に徹した方がいいかもしれん」
「いいだろう。正面決戦だからと言って正面突撃を選ぶ必要はない」
ラキアは応えて、散開の合図を出す。
「私も自分の力に、そこまでの自信は無いさ」
突撃槍『《RE》Incarnation』の穂先を、敵陣に対して傾けていった。何時でも後ろに退けるように後方の安全は確保しながら、敵布陣の最外縁へと旋回しながら接近するつもりだ。遊里の動力甲冑は速度を落とし、後衛としてその場に残る。
網膜ディスプレイでは、ワシリーサだけがオニカサゴ型にむかって一直線になっていると確認できた。
はやくも両者は、砲弾を交わしている。
「やはり、特型駆逐娘の『全力砲戦』は密度がすごいな……『絶対零度弾』セットアップ」
遊里は甲冑内で、忙しく操作する。
赤い人型のそれは、天魔武者を思わせる硬質感があり、各処の内蔵ウェポンベイからミサイルコンテナを展開し、同時に『レールガン』と『機動防盾』を両腕に構えた。
レーダーは火器管制システムと連動しながら標的を補足し続け、レールガンは敵陣への面制圧に、ミサイルコンテナは砲弾の迎撃にあてる。
「『Bandit in range.Salvo!(目標捕捉、斉射!)』」
何発もの冷凍弾が海面上に、白い弧を描く。
オニカサゴと甲冑武者、本体同士は距離を保ちながら、弾体だけが正面衝突となった。ほとんどが、遊里に届く前に砕けて波に散る。絶対零度による瞬間的な凍結だ。
『機動防盾』で受け止めたぶんは手応えがあったが、飽和攻撃は成功だろう。ワシリーサの位置は、より敵陣深く食い込んでいた。
むしろ、護衛の布陣よりも『三笠』への到達を意識しているような動きだ。
(「伝令を阻止できなかった事は痛いけど此処で倒せるのは個人的な遺恨を抜きにしても本当に僥倖、かな。敵が命がけで挑んでくる事に関しては……こっちだって命を賭けてでも三笠を討ち取る覚悟は出来ているし、ね!」)
ディアボロスがわの支援砲撃で傷ついたトループスは、まったく速度を落とさずに追従してくる。
いよいよ距離が詰まってきたので、ワシリーサは身体を振り、支援の打ち切りを合図してきた。遊里はすぐに察知し、絶対零度弾を、ラキアの構える敵側面へと割り振る。彼女は槍での接敵後、いったん後方へ引きつつ、敵の主砲を防御した。
これで敵陣に単身となった海戦装姫は、かつて身体を乗っ取っていたクロノヴェーダと共鳴する。
(「絶対の絶対に勝って見せるんだから……!」)
イワンワシリーの力の残滓を増幅し、己の装備する海戦装から発射した。すなわち、『吸血船海戦装イワンワシリー全門開放』である。
近い敵から順に撃破していく。
ポニーテールの少女たちは、悲鳴などあげない。なかには、巨大な魚雷を手にしたまま、振りかぶった姿勢で爆発した個体もいた。
「貴方達が命を賭けて同胞の為に時間を稼ごうとしている様に私達だって自分達の家族を、故郷を、未来を取り戻す為に戦ってる! だから毛頭負ける気はないよ!」
自分でも知らないうちに、ワシリーサは叫ぶ。
敵陣の乱れを契機に、ラキアは『Call:Flame_Edge(コール・フレイムエッジ)』を起動した。炎の刃を展開し、槍に重ねて薙刀のように運用する。
ふたたび、敵側面から入り、特型駆逐娘を薙ぎ払う。
近距離となり、巨大魚雷が投げつけられる。ワシリーサは変則型鎖鎌『鎖舵輪』を振り回して牽制した。
「自分達だけが命を賭けて戦ってるなんて思わない方が良いよ!」
「焔の刃よ、我が敵を焼き尽くせ!」
ラキアはさらに前へと出て、投擲された魚雷をくぐり抜けた。
背後で起こった爆発を、武装ジャケットで受けて耐え、爆風の衝撃で速度に変える。大きく振った炎の刃が、トループス級『特型駆逐娘』を二体同時に捉えた。
オニカサゴが激しく燃え、海面に浮かびながら黒煙を上げ続ける。
そんな炎が点々と、軍艦島近海に散らばることとなった。
「随分と覚悟の決まった敵が多いな、ヤ・ウマトは。だが、気概では此方も負けんさ」
ラキアは黒煙のあいだから、注意深く周囲をにらむ。
「そう、覚悟決めてるのは俺達だって同じなんだ」
護衛トループスの全滅を、遊里はレーダーで確認する。同時に、軍艦島からの支援砲撃にも注意した。『三笠』との戦闘で、邪魔になることは間違いない。
「絶対に負ける訳にはいかないんだから! まして、あのジェネラル級はお爺ちゃんが戦死した日露海戦の、旗艦の名を騙る冥海機!」
その艦体が、いよいよワシリーサの目前に迫る。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV2が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
三笠・濃藍
三笠、か…
私の苗字も、三笠なんだよね
そして、配下の冥海機を我が子のように慈しんでいる、と…
語りかける、事にしようか
三笠、お前はアルタン・ウルクをどう思っている
このディヴィジョンと隣接するディヴィジョンに存在するイレギュラーだ
奴らは、食らった存在と融合同化して世界を食い荒らそうとしている
お前は、冥海機が奴らに融合同化されて苦しむ未来は望まない筈だ
因みにこれは別のディヴィジョンで確認した事だがーーアルタン・ウルクに食われた者は、食われた後も意識が残る可能性が浮上してきた
つまり、冥海機が食われたら、同じ様に苦しむかもしれない…それは、望まない未来だろう
そして我々も、アルタン・ウルクがこのディヴィジョンを食らう事は望まない
日本海付近のアルタン・ウルクは、我々が対応可能だからね
ーー何か、この冥海機ヤ・ウマトにアルタン・ウルクを食い止められる策や知識があれば、冥海機が食われる事は無いだろう
そんな風に、語りかけていくよ
麗・まほろば
『三笠』といえば最終人類史でいうところの聯合艦隊旗艦であり、武勲艦として金字塔を打ち立てた誉れ高い名だ
そんな憧れの名を冠してるだなんて、すこーしもにょもにょするなぁ
まぁ、クロノヴェーダはいつもそう(名を使う)だから、しかたがないけれど
やぁやぁはじめまして
それとも戦場としてははじめましてではないのかな?
まさか軍艦島が要塞化してるだなんて、天才なまほろばの頭脳をもってしてもわからなかったよぉ
ちょーっとヴァカンスのつもりで佐世保鎮守府まで行ってみようかなーって思っただけだったのにねぇ、テヘペロ☆
まーたあなたたちは基地ごと自爆するつもりなのかな?
いいよいいよ、教えてくれなくても。きっと、いや絶対そうでしょ?
『翔鶴』や『伊168』がそうしてきたのをまほろばは見たからねぇ
どうして冥海機(あなた)たちは護れないなら自爆! だなんて極端なんだろうね?
だけど護るべきものを死守するという覚悟はまほろばは嫌いじゃない
超々々々弩級戦艦たるまほろばは、超弩級戦艦のあなたを越えて佐世保に行かせてもらうよ。覚悟して
ワシリーサ・ヴォレシア
アレンジ連携歓迎
心情
漸く此処迄やってきた……冥海機に対して色々思う事はあるし、何より相手は家のお爺ちゃんが戦死した日露海戦の連合艦隊旗艦を務めた船の名を騙ってる相手
三笠そのものじゃないとしても思う事は当然ある
だから、此処で其れを吐き出して……後は勝利を掴み取る
それだけだよ!
рад встрече(はじめまして)三笠
私はワシリーサ・ヴォレシア、ロマノフの復讐者だよ
貴方自身とは因縁は全くないけど貴方が名を騙る連合艦隊旗艦三笠とはちょっと因縁があってね
私の祖父は私が生まれる前に日本海海戦で死んだんだ
だから、今回の戦い、復讐者としてだけじゃなく個人としても負けられない……間接的な仇討になるのかな?
此処に宣言するね
私は私達は貴方に勝つ
そして他の冥海機もアビスローパーも倒し家族を、故郷を、未来を……平和な海を取り戻してみせる!
貴方が名を騙ってる三笠に敗れ沈んだバルチック艦隊の旗艦クニャージ・スヴォーロフ
ロシア最後の大元帥にして不敗の名将の名を抱いた艦、其の乗員の孫として今度の海戦では絶対に負けない!
思いを込めているディアボロスの後ろで、麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)も大きく頷いた。
「うん。ファビエヌさんも言ってたけど、『三笠』は最終人類史でいうところの聯合艦隊旗艦であり、武勲艦として金字塔を打ち立てた誉れ高い名だ。そんな憧れの名を冠してるだなんて、……すこーしもにょもにょするなぁ……」
応援する気持ちだったのに、海戦装姫の思想家は、だんだん小声になってしまう。
「まぁ、クロノヴェーダはいつもそうやって、名を使うのだから、しかたがないけれど」
もちろん、因縁を吐露する仲間、ワシリーサ・ヴォレシア(船好き少女・g09690)が、これから戦うジェネラル級を三笠そのものじゃないと理解していることも、わかっている。
だからこそ、まほろばの心のざわめきは、仇討に見立てているワシリーサの思いを、応援するどころか否定しかねない。
声量も下がろう。
炎上する残骸をかき分けて追いついた、3人目の海戦装姫にいたっては、さらに別の葛藤を抱えていた。
「同志まほろば君よ。私の苗字も三笠なんだよね……」
三笠・濃藍(藍色の静寂・g09861)は、軍艦島の指揮官の出方をみながら考える。
名乗る相手を仇の代わりにしたい者と、名乗ってほしくない者。そして、すでに名乗っている者。複雑な関係にあるディアボロスたちの前で、アンモナイト型海戦装は速度を落とした。
「この『三笠』は、配下の冥海機を我が子のように慈しんでいる、と……」
名前の件はともかく、濃藍は対面した敵と語ってみたくなった。すると、まほろばが最初に切りだす。
「やぁやぁはじめまして。それとも戦場としてははじめましてではないのかな?」
人を茶化すような、悪戯好きの子供のような。
いつもの調子が戻っていると、濃藍には思えた。『三笠』は立ち姿をとり、鞘に納めた軍刀のさきで海面をつく。
「こんにちは。ちゃんと挨拶ができるのですね」
声音はやさしい。
「デキる、と思える相手にはね! まさか軍艦島が要塞化してるだなんて、天才なまほろばの頭脳をもってしてもわからなかったよぉ。ちょーっとヴァカンスのつもりで佐世保鎮守府まで行ってみようかなーって思っただけだったのにねぇ、テヘペロ☆」
舌を出されても、三笠が気分を害した様子はなかった。むしろ、ホッとしているようだ。
「まほろばさん。幼い容姿をしていますが、子供ではありませんね。私になにか聞きたいことでも?」
「うん。言ってなかっただけで、15歳。聞きたいってゆーかさ。まーたあなたたちは基地ごと自爆するつもりなのかな?」
佐世保にせよ、予知で知りえた内容をぶつければ、敵の動揺を誘えるかもしれない。
なにか言いかけた三笠を遮り、まほろばは畳み掛けた。
「いいよいいよ、教えてくれなくても。きっと、いや絶対そうでしょ? 『翔鶴』や『伊168』がそうしてきたのをまほろばは見たからねぇ。どうして冥海機(あなた)たちは護れないなら自爆! だなんて極端なんだろうね?」
「極端……。ディアボロスには理解し難いのですね」
冥海機は軍刀をもちあげた。
話しても相いれないなら、と打ち切るそぶりに、ここまで煽り散らかしてきたディアボロスが声を低くする。
「だけど、護るべきものを死守するという覚悟、まほろばは嫌いじゃない」
ヤ・ウマトを認めるような発言だ。
軍刀が、鞘のなかでカタカタと鳴り始めた。
「護ることの意味を……まほろばさんは知らないでしょう?」
鞘を握りしめた左手が、震えている。
「……アレ、どこで怒らせた?」
思想家が目を白黒させていると、三笠の右手が強く指差してくる。
その先は、まほろばではなく、ワシリーサ。
「あんな幼子を戦わせておいて護るべきものなどと! 敵味方は関係ない。子供はだれにとっても宝だと思っていたのに、そちらのディヴィジョンでは違うようですね。ディアボロスこそ自暴自棄、未来をめざしていない!」
「え?! ソコなの?」
まほろばは驚きつつ、ジェネラル級と9歳のディアボロスとの間を見返した。
「『рад встрече(はじめまして)』、三笠」
当人が、お辞儀する。
「私はワシリーサ・ヴォレシア、ロマノフの復讐者だよ」
突きつけられた指が、また静かに柄頭へと戻っていく。
「貴方自身とは因縁は全くないけど貴方が名を騙る連合艦隊旗艦三笠とはちょっと因縁があってね。私の祖父は私が生まれる前に日本海海戦で死んだんだ。だから、今回の戦い、復讐者としてだけじゃなく個人としても負けられない……間接的な仇討になるのかな?」
ワシリーサは、戦う理由を述べる。
言葉のひとつひとつに頷きを返し、だがなお三笠の表情は、怒りに加えて、憂いをたたえていた。
「未来を目指す、と言ったな」
濃藍の問いかけにも、反応しない。
「三笠、お前はアルタン・ウルクをどう思っている」
「アルタン・ウルク……?」
やっと聞き返してくれた。話題転換の意外性からか。
「このディヴィジョンと隣接するディヴィジョンに存在するイレギュラーだ。奴らは、食らった存在と融合同化して世界を食い荒らそうとしている」
「それは……」
濃藍は構わずに続けた。
「お前は、冥海機が奴らに融合同化されて苦しむ未来は望まない筈だ。因みにこれは別のディヴィジョンで確認した事だが――アルタン・ウルクに食われた者は、食われた後も意識が残る可能性が浮上してきた。つまり、冥海機が食われたら、同じ様に苦しむかもしれない」
最新の情報も加味し、相手が真偽を確認できないことも承知のうえで、打ち明けた。
ブラフやハッタリが通じないなら、真の気持ちは嗅ぎ分けてくれると期待する。
「そして我々も、アルタン・ウルクがこのディヴィジョンを食らう事は望まない。日本海付近のアルタン・ウルクは、我々が対応可能だからね」
元はと言えばディアボロスが防衛役を撃破したから、という指摘は来なかった。
三笠は押し黙って聞いている。
「何か、この冥海機ヤ・ウマトにアルタン・ウルクを止められる策や知識があれば、冥海機が食われる事は無いだろうが、そうでないならお前の考えだって後ろ向きじゃないか。望まない未来がすぐ迫っているのに、何もしないつもりか」
濃藍も十代ではあるが、三笠はいっぱしの責任者と認めたのだろう。
「冥海機ヤ・ウマトは、広い海洋を支配している」
口調は、軍人相手のものとなっていた。
「だが、広すぎる海を支配するには厳しい規律が必要だ。それが無ければ、エルドラードの海賊のような無法の輩となってしまう。だが、その厳しさに耐えられないものもいるだろう」
3人がそれぞれに頷いていると、三笠はまた優しい口調になり、ワシリーサに語りかける。
「あなたのおじいさまが、どのような戦いで亡くなられたのか私にはわかりませんが、話からすればまだ現役で戦えたご年齢だったのでしょう。そうした軍人も、生き延びられれば、いずれ引退する時がきます」
黒煙をあげる軍艦島をチラと見た気がする。
「軍人でなくなれば、役目は終わるのか、そうではありません。子供たちを護り、育てるための知恵は、生き残った年配者が持つのです。私にもその機会があったかもしれない」
視線は、まほろばへと。自爆の件を肯定するかのように。
そして濃藍にもどってきた。
「アルタン・ウルクを防ぐ知恵はないかと、問われたな。私が持てる考えなど、こんなものだ。ヤ・ウマトが呑み込まれる海も、もちろん望まない。しかし、子供や老人、戦傷者。厳しい規律に耐えられない者たちのために、彼らが暮らす大地を獲得してあげたかった」
「大地、だって……?」
三笠の憂いが大きくなる。
「そう。中国の大地でも、豪州の大地でも……。海洋に加え、確固とした大地を手に入れる事が出来れば。いえ、それも詮無きことでしょう」
ディアボロスが悉く阻んできたから。
「ワシリーサさん、まほろばさん。それにディアボロスの英霊機よ。護りたいもの、取り返したいものがあるという気持ちに嘘はなく、幼子でもなかった。非礼は詫びます。そのうえで、私と戦ってください」
軍刀が抜き放たれた。
「私こそ、話ができて良かったよ」
濃藍は、戦場にいるディアボロスたちを眺め渡す。大地に望んだものは、冥海機ヤ・ウマト全体の未来だったのか、三笠の個人的な考えだったのかは置くとして、歴史の奪還戦とは両立しない。
だが、自分たちは連携できる。
名前ひとつとっても拗れるような過去をそれぞれに抱えているが、葛藤したままひとつの目標にむかえるのがディアボロスだ。
「超々々々弩級戦艦たるまほろばは、超弩級戦艦のあなたを越えて佐世保に行かせてもらうよ。覚悟して」
謝ったはずの三笠が、軽く笑っているのは、やはり子供が好きなのだろう。
「此処に宣言するね」
ワシリーサの高らかな声が、響きわたる。
「私は、私達は貴方に勝つ。そして他の冥海機もアビスローパーも倒し家族を、故郷を、未来を……平和な海を取り戻してみせる! 貴方が名を騙ってる三笠に敗れ沈んだバルチック艦隊の旗艦クニャージ・スヴォーロフ。ロシア最後の大元帥にして不敗の名将の名を抱いた艦、其の乗員の孫として今度の海戦では絶対に負けない!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
アンディア・ラムパデス
冥海機たちは不利となれば、敵諸共とばかりに決死の覚悟という者が多いな
戦況はこちらに傾きつつもあるが、ここで勝利しても気を抜けんな
だが、まずはここでの勝利を確実なものとするのみ、だ!
ファビエヌの説明では援護砲撃は無視しても構わぬということだが……やってみなければ分からぬこともあろう
その試金石として三笠に仕掛ける
無論、ただやられるだけで終わるつもりは毛頭ないがな!
三笠に声を掛ける者が居れば、終わるのに合わせて【水面走行】を発動、一気に踏み込む
援護砲撃する場所も崩壊中、戦場も海
我らのみを狙ってというよりは面で吹き飛ばす形だろうと予測
下手に防御や回避を行うより一気に近づいた方が傷は少ないとみた
援護砲撃への防御は盾を正面に構え、回避行動は取らず、一直線に三笠の下へ駆ける
敵の反応に合わせ、臨機応変に繰り出される攻撃は厄介ではあるが……ならば、勢いで押し切る……!
攻撃は受ける前提、受けた分と同じ手傷を奴にも与えてみせる
三笠の懐に潜り込んだところで至近距離から盾を投擲し、斬り裂く
引き裂け、我が盾よ……!
宣言がなされると、ジェネラル級は軍刀を掲げた。
軍艦島から広範囲にわたり、斉射が始まる。ディアボロスの面々は、散開して戦闘にはいり、アンディア・ラムパデス(砂塵の戦槍・g09007)は、水面走行で踏み込む。
「ファビエヌの説明では援護砲撃は無視しても構わぬということだが……やってみなければ分からぬこともあろう」
自身を試金石として、『三笠』に仕掛けた。
「無論、ただやられるだけで終わるつもりは毛頭ないがな!」
アンディアは予測する。
援護砲撃する場所も崩壊中、戦場も海。ディアボロスのみを狙ってというよりは面で吹き飛ばす形であろう。下手に防御や回避を行うより一気に近づいた方が傷は少ないのではないか。
円盾を正面に構えて防御し、回避行動は取らず、指揮官へと一直線の進路をとる。
飛んでくる砲弾は、『スラッグ級戦艦』の二連装副砲だろう。連射性能、威力、射程は申し分ない。それに、想定よりも正確だ。かざした盾の端から、アンディアは軍艦島を睨む。
各所の爆発は、より激しくなっていた。
「あの状態からの砲撃で……。冥海機たちは不利となれば、敵諸共とばかりに決死の覚悟という者が多いな」
また砲弾が、『部族の盾』に重くぶつかった。
防げなくはないが、作戦のようにまったく回避せずに直進するのは難しくなってくる。三笠も、砲撃と息をあわせて移動しているのでなおさらだ。
すると、味方のクラゲ型爆雷が、砲弾を追尾して破裂し、アンディアを守った。
対話に参加していた誰かのパラドクスらしい。
「助けられはしたが、効果の重複がまだ不十分か。戦闘がすすめば、いずれは有利にはたらくかもしれん。……いまは」
ようやく、『三笠』の位置を捉えた。
「勢いで押し切る……!」
懐に潜り込んだところで至近距離から盾を投擲した。軍刀と砲塔、警戒に合わせて臨機応変な使い分けをするというなら、いっそ攻撃は受ける前提だ。
「受けた分と同じ手傷を奴にも与えてみせる。引き裂け、我が盾よ……!」
三笠からの砲撃が重なって、どれだけのダメージだったのかは不明瞭。魔力を帯びた円盾は、ふたりがすれ違ってのち、アンディアの手元にかえってくる。撃ち落されていない以上、命中はしたはず。
対して、装束の一部が切り裂かれ、血が滲んでいる。刀傷に違いない。
冥海機ヤ・ウマトとの戦況は、ディアボロスがわに傾きつつあるが、ひとつずつの戦闘はまったく気が抜けなかった。
「まずはここでの勝利を確実なものとするのみ、だ!」
アンディアは、いっそう奮起し、旋回して三笠を追った。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【猫変身】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
ラキア・ムーン
援護砲撃は厄介だが……まあ、何とでもなる範囲か
ジェネラル級の砲撃じゃないんだ、十分対処は出来る
と、いう訳だ
さあ、やり合おうじゃないか三笠
悪いが言葉で語り合うより、武で語る方が好きでな
付き合って貰うぞ
限定解除、形状変換
再誕の槍よ……更なる先へ
《RE》Incarnation:Extend、顕現
槍を前へと突き出し、突撃態勢
水面走行で駆け出し、仕掛ける
援護砲撃の直撃を食らわないよう、射線を確認しながら接近
飛んでくる砲弾は槍とジャケットで防御し対処
タイミングを合わせて槍で『薙ぎ払い』迎撃、爆風をジャケットで受け緩和
【Call:0_0_0】起動
魔力の槍を手持ちの槍に重ねて展開
一気に距離を詰め、槍を突き立てる!
先ずは一当てだ、三笠の気勢を削ぐ!
攻撃後は三笠の一斉発射に備える
槍を両手に構え、盾替わりに
前面で砲を受け、防御しながら距離を離されないよう注意
距離を離されない様に前へと進みながら敵の攻撃を耐えていこう
頭が切れるなら、それを活かさせはせん
軍艦島の制圧は急がせて貰うぞ
アドリブ連携等歓迎
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
遅ればせながら参戦だ!一気にヤ・ウマトの戦力を減らすチャンス。逃せないよな!
玩具みたいだが侮るなかれ!結構痛いかもしれないぞ
援護砲撃は強烈だが倒れるわけには行かないんだよ!
【行動】
仲間と声を掛け合いながら積極的に連携していく
残留効果は使用できるものは全て使用する
水中適応や借りた水上走行で行動する
まずはパラドクスを使用し銃型のシャボンメーカーを製作する
銃から作られたシャボン玉や泡は敵の触れると爆発する効果がある
使い方によっては攻撃と相殺することができるかもしれない
仲間に効果はないから好きに動いてもらっても問題ない
敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンで防ぐ
衝撃をもろに受けたくないから出来るなら
攻撃の方向に合わせて跳んで勢いを殺そう
必要なら臨機応変に対処する
「トループス級の援護は厄介だが……まあ、何とでもなる範囲か」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は軍艦島と仲間とを見比べた。届く範囲に声を張る。
「ジェネラル級の砲撃じゃないんだ、十分対処は出来る!」
「そうとも、強烈かもしれんが、援護砲撃ごときで倒れるわけには行かないんだよ!」
一番大きな返事は、後方からだった。
「遅ればせながら参戦だ! 一気にヤ・ウマトの戦力を減らすチャンス。逃せないよな!」
海の上を走り、荒田・誠司(雑草・g00115)が追いついてくる。すぐに、ディアボロスの連携に加わって、水上走行のほかにも残留効果を借りた。
「先陣を切ったみんなはありがとう。良かったら俺の『ガードアップ』も使ってくれ。さっきのアンディアへの攻撃を見たかぎりじゃ、軍艦島の生き残りに対しては、ちったぁ役にたつはずだ!」
「ほう……」
ラキアは、肉体が強固になった感触を確かめる。
「と、いう訳だ。さあ、やり合おうじゃないか三笠。悪いが言葉で語り合うより、武で語る方が好きでな。付き合って貰うぞ」
まずは、援護砲撃の直撃を食らわないよう、射線を確認しながら接近していく。さきの防御力に加えて、武装ジャケットでも爆風を緩和させた。いざとなれば、槍で砲弾を薙ぎ払い、迎撃もする。続く誠司は、遠距離用の武器を作ったようだ。
「玩具みたいだが侮るなかれ! 結構痛いかもしれないぞ」
トラップメーカーと解析能力補助ゴーグルを接続し、パラドクスで完成させたのは銃の形をしたバブルメーカーだ。島からの砲撃を、盾の『フェイク・プリドゥエン』で防ぎながらだった。
「避けられるのなら避けてみろ!」
銃口から出てきたのは、そのままシャボン玉だ。
ジェネラル級『三笠』の周囲を、ふわふわと取り巻いている。当然ながら、子供の遊びではない。泡が触れれば爆発する。彼女は別段、油断もしなければ攻撃を緩めもしなかった。
「全海戦装一斉射撃!」
冥海機の肩についた砲塔が複製された。一時的にではあるが、軍艦島決死隊にもこの海戦装が召喚装備され、ディアボロスへの砲撃が苛烈になる。
誠司は、ゴーグル越しに、目を見張る。
「その手があったか。むこうも武器を増やせるとはね。だが、俺のバブルメーカーだって、使い方によっては!」
泡をさらに撒き散らす。
砲弾が触れると、敵と認識されて爆発し相殺した。
「みんな! このシャボン玉は、仲間に効果はないから、好きに動いてもらって問題ない!」
言っておかないと、余分な回避が起こってしまうところだ。
ただし、ラキアに届いたかは分からない。『三笠』に接近戦を仕掛けられる距離にまで達していた。
「限定解除、形状変換。再誕の槍よ……更なる先へ」
『《RE》Incarnation:Extend』が顕現した。
脇にしっかりと構え、突撃態勢をとる。
「『Call:0_0_0(コール・アイン・ソフ・オウル)』起動。……我は世界を穿つ者也!」
解放された突撃槍の力が、ジェネラル級を捉えた。
穂先は、外套の内側に突き立ったはずだ。ダメージのほどが判らないのは、『三笠』が表情を変えないからである。呻きも、唸りも聞こえない。
「先ずは一当てだ」
敵の気勢を削げたと期待し、ラキアはすぐに身をひるがえした。相手の顔を見ていたのは数瞬のこと。
距離をとると、『三笠』の肩部装甲が剥がれ落ちる。
突撃槍によるものなどとは考えない。むしろ、槍は両手に構えて、盾代わりにした。案の定、フタがはずれただけだ。『三笠』が格納していた全砲門が展開される。
「全武装解禁全弾一斉発射!」
やはり、ジェネラル級の砲撃。
トループス級戦艦とは比べようもない激しさで、弾が飛んでくる。備えていたラキアでさえ、見切って落とすことなど叶わなかった。武装ジャケットが、ボロボロになっていく。
それでも、前面で受けた。
いったんは離れた距離を、これ以上あけられないために。ラキアは、前へと進みながら敵の攻撃に耐える。食らいついておかないと、戦術や戦略を駆使されそうに思う。
「頭が切れるなら、それを活かさせはせん。軍艦島の制圧は急がせて貰うぞ」
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【水中適応】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
弔焼月・咲菜
*アドリブ・連携歓迎
テメェも、他の水死体共も、どいつもこいつも死なば諸共か…否定するつもりは無いが、賛同もできんな…
嗚呼…クソほども気に入らん…
アンモナイトを喰うのは初めてだな…?きっと他の貝と違って歯応えがあって美味いと思うぞ…?なあ…狩流刃討鶵…
いざ…推して参る…!
腐ってもジェネラル級…奢りも油断も、出し惜しみさえもするつもりは無い
使用できる残留効果は全て使用。特に【水面走行】や【水中適応】などは必ず
敵の攻撃や反撃、援護の砲撃は妖刀で切断するか避ける事で対処。攻撃できる隙があるなら多少の攻撃は無視して強引にでも肉薄し、攻撃を捩じ込む
敵の意識が他の味方に向いている隙に、妖刀を納刀。1番装甲が薄くなっている部分一点を狙い、抜刀術で一息に身体を真っ二つに切断する。
そんなに死にてぇなら、1人であの世に行け…誰も巻き込まずに消えて、ひとりぼっちで沈んで逝け!水死体!
飛鳥・遊里
【動力甲冑装備】
俺たち復讐者とて、譲れないものがある。護れなかったから、奪われたから、だから取り戻すために戦っているんだから
「だからせめて、悔いのない決着をお前さんに贈ろうか」
【バトルスパナ】を抜刀し、【機動防盾】を構え、突撃する。支援砲撃は盾で受けるが、ある程度は被弾上等で駆け抜ける
三笠からの攻撃は盾で受け、バトルスパナで切り払い対応
剣技に関しては完全に対応するのは難しいが、砲撃に関しては、砲塔の角度、旋回速度、駆動音、ありとあらゆる挙動を俺の機械屋の知識で分析し、直撃を受けない立ち回りを意識する
近接攻撃の射程内に捉えたら、腕部にエネルギーを集中、【轟雷撃】をスタンバイする
そのまま真正面から一撃…と見せかけて、バトルスパナを三笠に向かって投擲しフェイントをかけ、ジャンプしたのち頭上から、本体と武装への電撃による致命打を狙い、拳で轟雷撃を叩き込む!
そのままの勢いで着地後、再び盾を構え反撃に備えながら離脱。多少動力甲冑に負担がかかる動きになるが仕方ない
さあ、どちらの覚悟の力が上回るか勝負だ
ワシリーサ・ヴォレシア
アレンジ連携歓迎
心情
しっかりと言うべき事は言った
冥海機には冥海機なりの戦う理由も知る事は出来た
なら、後はお互いの譲れない理由の為に戦う!
それだけだよ!
吸血海戦装の装備は蒸気砲等
〇水上走行と〇水中適応を使用し水上を走行した状態で戦闘
援護砲撃は〇ガードアップで守りを強化したクーラーボックスで防ぎつつ〇スヴォーロフの進軍を発動し三笠に肉薄
場合によっては援護砲撃で巻きあがる水煙も三笠の目を誤魔化すのに利用
軍刀を鎖舵輪で受け流しつつ〇水上走行を解除して水中に落下する〇地形の利用をした〇フェイントで砲塔を回避
即〇水上走行を再度発動し三笠の後方へ浮上し後方から自身の全海戦装、全武器をぶちかます!
成程、本当に厄介な援護だね
でも、だからって負ける気は毛頭ないよ!
死が確実な状態でも味方の為に戦う其の覚悟も乗り越えて……勝利を掴み取ってみせる!
其方が状況に応じて攻撃を使い分けるなら、こっちだって海って地形を利用して其れを受け流すだけだよ!
此れが私の全力……全て、ぶちかます!
勝利を掴み取る其の為に行くよ……!!
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
心情
陸地が欲しかった、か
民の為に戦う其の想いは本物なんだろうな
そいつは疑いようがない
けど、其れでも俺達は俺達の未来の為に負ける訳にはいかない
だから、全力で戦うだけだ
……しかしワシリーサの奴、ちょっと力が入り過ぎだな
まあ、気持ちは判らんでもないが身内としては放っておく訳にはいかんし全力で支えるとするか、な
〇水面走行で戦闘
支援砲撃は〇ガードアップで防御力を高めた魔力障壁による〇結界(術)で防ぎつつ〇ペルーン神の焔矢をぶちかます
三笠の攻撃に対しては此方に意識を向けさせる意味合いも兼ねて敢えて守りを強めた上で全て受け止める
其の覚悟、其の想い、見事!
ならば、此方も騎士として全力でぶつからせて貰う!
未来を掴み取る為にも、負ける訳にはいかないからな
此れ位耐えて見せるさ!
俺の方に意識が少しでも長く向けば其れだけ味方が動きやすくなる
なら、此の位耐えなきゃ騎士なんて名乗れないさ
まして身内が頑張ってるなら余計に、な
我が神の焔矢、全身全霊の一撃、喰らって貰うぜ!
行け、ワシリーサ!!
三笠・濃藍
…成程、敬意を抱いて殺すに値するクロノヴェーダだな
さぁ、決着をつけようか
君が大地を獲るか、私達が大地を取り戻すか
ーーお互いの願いは譲れない
それは絶対者でも超越者でも正否を決める事は、出来はしないからこそ…
私は、私の願いを以て、君の全てを否定しよう
同じ姓を持つ冥海機よ
『光子型環境抽出エネルギー砲・タイプガトリング』を『刃となる環境』と接続する事でパラドクス化が完了
周囲の環境から光熱エネルギーを抽出し、ガトリングガンの弾幕を『周囲の環境そのもの』から射出していく
水中適応と水面走行で機動戦を仕掛け、ダメージアップとドレイン、先行率アップ、命中アップを乗せながら光弾を三笠に叩き込み、相手の砲撃に対処
周囲の環境から光熱エネルギー由来する現象を操作する事で、そこにガードアップ、凌駕率アップ、ロストエナジーで反撃に対応
残留効果をフルに使い、被弾によるダメージを最小限に抑えて三笠へと着実にダメージを累積させていく
ここが決着の場所だ
思う存分、楽しもうじゃないか!
敬意と共に、トドメの光弾を三笠に叩き込む
伏見・逸
(連携アドリブ歓迎)(味方は苗字呼び)
必要に応じ味方をディフェンス
邪魔が入ろうがなんだろうが、てめえをぶちのめせばいいわけだろう
殺せるもんなら殺してみろと、何度言ったか知れねえ…そんな俺が、この禍が、こんな事で怖気づくと思うな
…お互い、意地も覚悟も、あるか訊くだけ野暮ってもんだろう。存分にやり合おうぜ
必要に応じ【水面走行】を使わせて貰う
周囲の味方と声を掛け合い連携、敵の動きや消耗具合等の情報共有を行う
立ち位置は前衛、敵にできるだけ張り付き、声掛けで挑発
「敵の視野や思考、行動の選択肢を狭め、味方が有効な一撃を叩き込む隙を作る」「宿敵主他、因縁のある者が倒されないように・思いきり動けるようにする」を優先して動く
【デストロイスマッシュ】使用。長ドスがメインだが、叩き込めるなら拳や脚も使う、型の無い喧嘩殺法
【ダメージアップ】を重ねて、ダメージ効率を上げる
敵の攻撃は【ガードアップ】の力を借りて凌ぐか、翼を盾代わりにして受け流しにかかるが
基本的には自分の負傷は厭わず、動ける限りは攻撃の動きを止めない
麗・まほろば
相手がどれだけ礼節ができるクロノヴェーダであっても敵は敵
まほろばはほだされたりなんかしないよ!
まほろばが護りたいもののために、お前を越えてやる!
【13mmまほろば機銃】!
【15.5センチまほろば砲】!
そして【51センチまほろば砲】!
まほろばの持てる全砲門をもって、砲撃をするよ!
援護砲撃は厄介だ
でもね、それができるのはクロノヴェーダだけじゃない!
先行するみんなが行動しやすいように『三笠』へ向けて弾丸の雨を絶えず降らせるよ!
超々々々弩級戦艦なまほろばがやるべきは堂々と立ち構えること!
「まほろばは脅威だ」って思わせて少しでもこの戦場に立つことこそが、仲間が攻撃しやすい隙をつくるチャンスにもきっとなる!
反撃や援護射撃には【15.5センチまほろば砲】や【51センチまほろば砲】を盾にして致命傷をなるだけ避ける
大見え切って着底だなんてかーっこ悪いからね
戦況が崩れたらすかさず本気の砲撃で『三笠』を狙う!
さぁ『三笠』!
民たちの後のことはまほろばたちに任せて、さっさと沈んじゃえぇ!
秋風・稲穂
さて、軍艦島も早めに落としておいた方が良さそうだし私も仕掛けさせて貰おうかな
どれだけ立派な志を持っていようとも、それで引き下がる訳にはいかない
冥海機三笠、剣の心得もあるみたいだね
器用なことだ、指揮に遠近両方への心得もある
……だとしても、乗り越えるだけ
Burn the darkとL・デルフェスを抜刀
水面走行で駆け出しながら先ずは敵の援護砲撃を観測
未来予測で敵援護砲撃の軌道予測
此方の歩みに致命的な影響の出る軌道の砲を【斬撃】で斬り、対処
影響が出なければ、防御しつつそのまま進もう
仲間と連携が取れる様なら連携を取り、同時に仕掛けたりしよう
接近しながら剣に雷を込める
そして雷刃形成……天雷覇断、発動
駆けて接近しながら、そのまま伸ばした刃で三笠を一気に【両断】
駆け抜けすれ違い、斬り絶つ!
敵の臨機応変な戦闘に警戒しつつ、剣を重ねて防御
態勢を崩さないよう受け身を取り、移動の足を止めない様に走りながら防御し続ける
そちらの思惑通りにはさせはしないよ
終わりにしよう、三笠!
連携アドリブ等歓迎
『13mmまほろば機銃』、そして『15.5センチ』と『51センチ』のまほろば砲。
持てる全砲門をもって、砲撃を繰り返す。
「軍艦島からの援護は厄介だ。でもね、それができるのはクロノヴェーダだけじゃない!」
先行する仲間が行動しやすいように、麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は、『三笠』へ向けて弾丸の雨を絶えず降らせるのだ。
プレッシャーを与えれば、チャンスがめぐってくると信じて。
「相手がどれだけ礼節ができるクロノヴェーダであっても敵は敵。まほろばはほだされたりなんかしないよ! まほろばが護りたいもののために、お前を越えてやる!」
「……成程、敬意を抱いて殺すに値するクロノヴェーダだったな」
三笠・濃藍(藍色の静寂・g09861)は叫びに呼応した。
「さぁ、決着をつけようか。君が大地を獲るか、私達が大地を取り戻すか。――お互いの願いは譲れない。それは絶対者でも超越者でも正否を決める事は、出来はしないからこそ……私は、私の願いを以て、君の全てを否定しよう。同じ姓を持つ冥海機よ」
『光子型環境抽出エネルギー砲・タイプガトリング』を放つ。
ディアボロスによるジェネラル級への包囲が狭まり、前後衛の区別もあいまいになってきた。アンディアやラキアが追いすがってくれたおかげだ。まほろばと、濃藍の砲撃が彼女らを助ける。いっぽうで誠司は、次の装備開発のためにいったん下がった。
そこへ、『動力甲冑【火之迦具土】』が、入れ替わりであがってくる。
中身の飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)は、軽く手をふりあった。誠司が指差しのジェスチャーをしたので、甲冑の盾がもうボロボロだと気がつく。離れていくサイボーグの姿を捉えようと、ヘッドセットを調節しようとしたら、網膜投影にノイズがはしった。
開戦時から砲撃砲弾を受け続け、盾だけでなく各機器が不調である。
「まだまだいけるよ。俺たち復讐者とて、譲れないものがある。護れなかったから、奪われたから……取り戻すために戦っている」
バイザーの内側で、『三笠』にむかって呟いていた。
「だからせめて、悔いのない決着をお前さんに贈ろうか」
システムを近接戦に切り替え、『バトルスパナ』を抜刀した。
遠距離主体のディアボロスたちも、戦線をあげていく。
「しっかりと言うべき事は言った」
ワシリーサ・ヴォレシア(船好き少女・g09690)は走力をあげて最接近を試みた。
装甲輸送艦『しんじゅく』による軍艦島攻略戦が始まって以来の思いを、晴らせている。
「冥海機には冥海機なりの戦う理由も知る事は出来た。なら、後はお互いの譲れない理由の為に戦う! それだけだよ!」
「陸地が欲しかった、か」
ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は応援にかけつけ、周りに聞こえぬ小声になる。
「民の為に戦う其の想いは本物なんだろうな。そいつは疑いようがない。けど、其れでも俺達は俺達の未来の為に負ける訳にはいかない。だから、全力で戦うだけだ」
あの冥海機のジェネラルは、10歳の少年であってももう、ルィツァーリを敵戦力として扱ってくれるだろう。
「……しかしワシリーサの奴、ちょっと力が入り過ぎだな。まあ、気持ちは判らんでもないが身内としては放っておく訳にはいかんし全力で支えるとするか、な」
みれば、直進するあまりに、ほかのディアボロスがそうなったように、軍艦島からの援護砲撃をくらっていた。
ただし、『ガードアップ』を重ねて守りを強化したクーラーボックスで受け止めている。
「成程、本当に厄介な援護だね。でも、だからって負ける気は毛頭ないよ! 死が確実な状態でも味方の為に戦う其の覚悟も乗り越えて……勝利を掴み取ってみせる!」
ワシリーサが叫ぶと同時に、軍艦島で砲撃とは別の音がこだました。
自爆によってまたひとつ、詰み上がっていた建物のなかから倒壊するものがでてくる。あそこで戦っているトループス級の様子まではわからない。ルィツァーリも、魔力障壁に残留効果を借りた。
結界術を張ると、ふたりの姿は砲撃でまきあがった水煙につつまれる。
敵の目を誤魔化して、接近に利用できるかもしれない。
ジェネラル級冥海機『三笠』が、冷たさすら感じる無表情をわずかに歪めた瞬間があった。ディアボロスの布陣の、さらに後方から、増援が現れたのである。
「アンモナイトを喰うのは初めてだな……? きっと他の貝と違って歯応えがあって美味いと思うぞ……? なあ……『狩流刃討鶵』……」
妖刀に話しかける、弔焼月・咲菜(葬不送動の報復者・g01723)。
「テメェも、他の水死体共も、どいつもこいつも死なば諸共か……否定するつもりは無いが、賛同もできんな……嗚呼……クソほども気に入らん……いざ……推して参る……!」
「さて、軍艦島も早めに落としておいた方が良さそうだし、私も仕掛けさせて貰おうかな。どれだけ立派な志を持っていようとも、それで引き下がる訳にはいかない」
秋風・稲穂(剣鬼・g05426)は、漆黒の『Burn the dark』と光の『L・デルフェス』を抜刀した。
水面走行で駆けながら、軍艦島を観測する。援護砲撃の軌道を予測したいらしい。
「邪魔が入ろうがなんだろうが、てめえをぶちのめせばいいわけだろう」
伏見・逸(死にぞこないの禍竜・g00248)は、気にせず突っ込む。
と、思いきや、いざという時のために、味方をディフェンスする位置どりにちゃんといる。稲穂も咲菜も、それぞれ勝手に、砲弾を斬り払って対処しているが。
「へぇ~、秋風に弔焼月。うまいもんだなぁ」
柄の悪い口調で、逸は傷跡のある頬を緩ませた。この人派ドラゴニアンは味方に対して苗字呼びである。
「いや、待てよぉ……」
参戦時には、援護砲撃は激しかった。よくこれで、無視してかまわないとか、サキュバスの女は言ったもんだ、と。
大きな爆発音が聞こえて火の手があがってから、明らかに勢いが落ちている。
「『スラッグ級戦艦』の奴らがくたばったか。おい、『三笠』ァ!」
逸が怒鳴ったのは、『タイプガトリング』を撃っていた濃藍にむかってだ。
「いまなら、親玉に突っ込んで叩けるぞ!」
「了解だ!」
短く返事して、海戦装姫が機動力を高める。皆もそれに倣った。
軍艦島の布陣はあきらかに崩れている。
まほろばは本気の砲撃で、『三笠』を狙う。
「『菅疊八重、皮疊八重、絁疊八重(スガダタミヤエ・カワダタミヤエ・キヌダタミヤエ)』!」
「『全武装解禁全弾一斉発射』!」
三笠もすべての砲を撃って来た。
まほろば砲、まほろば機銃が弾体を迎撃し、致命傷は避けられたが。
「大見え切って着底だなんてかーっこ悪いからね」
ずっと撃ちっぱなしだった各砲が、煙をあげて止まっている。
まほろばを撃破するつもりか、『三笠』は自分から近づいてきた。
「そんなに死にてぇなら、1人であの世に行け……誰も巻き込まずに消えて、ひとりぼっちで沈んで逝け! 水死体!」
咲菜が割り込んでくる。いつのまにか妖刀を納刀していた。
三笠の意識は、まほろばに逸れていたのだ。冷静だったジェネラル級にも、隙のようなものが見え始めた。
「『葬不送動:不倶虚喰戴獄天(ソウフソウドウ・ドラギラッツォ・ライジング)』、葬送、行着く処に我はあり。不動、動かざる処汝あり。輪廻なる虚は光を喰らい、やがて不倶戴天の怨みとなる。―鳴け、怨みの獣よ」
臨界を超えて暴走する自らの怨みを納刀状態の刀へと集約し、抜刀と共に全てを切断する居合術。
海戦から生まれてくる冥海機を、水死体と呼び続ける咲菜の怨念は、暗く深い。装甲が薄くなっている部分一点を狙い、抜きはなたれた刀が、一息に身体を真っ二つにする。
「腐ってもジェネラル級……奢りも油断も、出し惜しみさえもするつもりは無い」
すんでのところで咲菜は、砲撃を避けた。
真っ二つの三笠は、残像だったようだ。アンモナイト型海戦装が、割り込みに割り込みをかけ、咲菜を吹き飛ばすところだったのである。もっと強引に行きたかったが、敵の消耗が見えただけでも儲けものだ。
まほろばが、残った機銃一本で挑み、咲菜を退かせる。
「さぁ『三笠』! 民たちの後のことはまほろばたちに任せて、さっさと沈んじゃえぇ!」
挑発の言葉には反応しない。
今度はすぐ、次に接近するディアボロスの気配を察知して体勢をかえた。
軍刀を閃かせている。
「器用なことだ、冥海機三笠。剣の心得もあるみたいだね。指揮に遠近両方への心得もある。……だとしても、乗り越えるだけ」
稲穂は、漆黒と光の二刀を重ね、三笠の軍刀を受け止めた。
攻撃を見透かされたとしても移動の足は止めない。走りながらでも、鍔迫り合いにもっていく。
「そちらの思惑通りにはさせはしないよ。終わりにしよう、三笠!」
すぐそばに、人派ドラゴニアンの気配がした。
背を向けたままで、稲穂は逸と連携をとり、同時に仕掛ける。
逸の獲物は、長ドスだった。武道とは程遠い、型のない喧嘩殺法で振り回される。
「殺せるもんなら殺してみろと、何度言ったか知れねえ……そんな俺が、この禍が、こんな事で怖気づくと思うな。……お互い、意地も覚悟も、あるか訊くだけ野暮ってもんだろう。存分にやり合おうぜ」
頼みもしないのに長口上が始まる。
三笠が言い返すことはないが、稲穂の剣に雷を込めるには十分だった。
「『天雷覇断(テンライハダン)』、発動」
雷刃が形成される。稲穂が駆けるとともに、逸の長ドスにも念動力が乗せられた。
「おりゃああ、『デストロイスマッシュ』!」
エフェクトのダメージアップも。
稲穂が先に駆け抜け、三笠とすれ違った。軍刀よりも内側を斬ったはずだ。
背後で、甲高い金属音がする。たぶん、長ドスが何かにぶつかって出たもの。稲穂には確認する余裕がない。脇腹に、折れた軍刀の切っ先が食い込んでいる。
「た、互いに避けず、すれ違っていたのね……」
「其の覚悟、其の想い、見事! ならば、此方も騎士として全力でぶつからせて貰う!」
ルィツァーリだ。
逸と同じで、反応がないと知りつつ、自分のほうに敵の意識を少しでも長く向かせ、味方を動きやすくしているのだろう。三笠の判断はわからないが、一斉砲撃は、少年騎士にむかって放たれる。稲穂は、脇を押さえて下がらせてもらった。出血は、それほどでもない。
(「言ったとおりなら、此の位耐えなきゃ騎士なんて名乗れないさ。まして身内が頑張ってるなら余計に、な」)
砲撃を受けるやせ我慢に、ドラゴニアンの翼が加勢した。
「おい、防御だけなら手伝えるぜぇ」
「ありがとうございます!」
ルィツァーリは、長ドスがアンモナイト型海戦装にあたって刃こぼれしたのを見ていた。
「意地と覚悟で固まってるみてぇだった。ぶっ壊れてくれてたら、もうちょいマシな戦いになったんだがな」
逸は、自分たちに砲撃してくる古代生物の殻を睨む。ルィツァーリは、守りを強めた上で全て受け止めていた。
「負傷は厭わず、動ける限りは止めない、か。ペルーンスィンといったな、気に入ったぜ騎士様よ!」
「未来を掴み取る為にも、負ける訳にはいかないからな。此れ位耐えて見せるさ!」
歳の差、40近くのふたりの男が意気投合する。
激しい砲撃が負荷になったのか、アンモナイトの殻にヒビが入り始めた。長ドスは欠けただけではなかった。雷刃についても同様で、三笠の片手は、稲穂がしていたように脇腹を押さえている。
「我が神の焔矢、全身全霊の一撃、喰らって貰うぜ!」
機会を逃さずルィツァーリは、巨大な大砲『ペルーン神の焔矢(ホムラヤ)』を顕現させた。発射されたのは誘導弾だ。
殻にできたヒビに集中させると、アンモナイト海戦装は爆発四散する。
「行け、ワシリーサ!!」
「此れが私の全力……全て、ぶちかます!」
勝利を掴み取る其の為にワシリーサは心を決めた。海戦装を失って三笠は戦力が落ちている。その爆発で、ルィツァーリと逸は吹き飛ばされ、海に沈んだらしい。
水中適応もあるから、と一瞬考えを巡らせただけで、三笠は先端のない軍刀を手に向かって来た。
赤い動力甲冑が、ワシリーサの傍らに立つ。
「さあ、どちらの覚悟の力が上回るか勝負だ」
遊里は半分になったシールドをかざした。ワシリーサの鎖舵輪とともに、軍刀を受け止める。
『スヴォーロフの進軍(スヴォーロフマルシロヴァト)』が発動し、ロシアの最後の大元帥にして不敗の名将の戦略眼が、ワシリーサに宿る。
(「ルィツァーリさんたちは海に……」)
あえて、水面走行を解除し、海中に没した。
軍刀のつぎにくる砲撃を回避する。地形を利用したフェイントだ。遊里はその意図をすぐに察した。レーダーに注意を払いつつ、バトルスパナで砲弾を切り払った。
三笠の攻撃をひとりで引き受ける。
(「剣技に関しては完全に対応するのは難しいが、砲撃に関しては、砲塔の角度、旋回速度、駆動音、ありとあらゆる挙動を俺の機械屋の知識で分析し、直撃を受けない立ち回りを意識していけば……!」)
ワシリーサが、三笠の後方から浮上する。エフェクトを再度発動した。
自身の全海戦装、全武器をぶちかます。
「其方が状況に応じて攻撃を使い分けるなら、こっちだって海って地形を利用して其れを受け流すだけだよ!」
吸血海戦装の蒸気砲が三笠の右肩に命中した。
ジェネラル級の主要兵装を収めた片方が破壊される。名将の戦略眼は確かだったが、ディアボロスが攻撃を積み重ねたからこそ、かかったのかもしれない。
遊里は囮としての後退をやめ、腕部にエネルギーを集中した。『轟雷撃(ゴウライゲキ)』をスタンバイする
「超高電圧、発生! エレクトロ・マスター(電撃使い)の真骨頂を味わえ!」
「ここが決着の場所だ。思う存分、楽しもうじゃないか!」
濃藍がいよいよ、近接距離にはいった。ジェネラル級にはもはや、利用できる海域がない。先に遊里が、真正面から一撃……と見せかけて、バトルスパナを三笠に向かって投擲した。
フェイントをかけてから、動力甲冑はジャンプする。
しかし、三笠は遊里から目を放さず、スパナを額に受けても微動だにしなかった。
自分のときには策略が効かないとは理不尽なはなしだが、遊里のやることは変わらない。敵の頭上から、本体と武装への電撃による致命打を狙い、拳で轟雷撃を叩き込むのだ。
「『Discharge!(放電)』!」
大きな手応えがあった。
冥海機の頬へ。インパクトの瞬間に、電磁パルスがはじける。三笠はのけぞると、軍刀を取り落とした。
着地した遊里も無事ではない。
動力甲冑への負荷が、限界に達している。盾を装備した腕が上がらず、身体全体が重い。ノイズ混じりに見た外では、仲間たちが三笠に攻撃を集中していた。
残留効果は揃い、濃藍はそれらをフルに使っている。
「『環境抽出兵装・戦と嵐の神が放つ矢の雨粒(ニライカナイ・セト)』、環境抽出兵装、投影完了。その抽出を以て敵を滅せよ」
『光子型環境抽出エネルギー砲・タイプガトリング』を『刃となる環境』と接続する事でパラドクス化が完了。周囲の環境から光熱エネルギーを抽出し、ガトリングガンの弾幕を『周囲の環境そのもの』から射出していく。
濃藍は、敬意と共にそれを成す。
トドメの光弾をジェネラル級冥海機『三笠』に叩き込んだ。
最初の数発はまだ表情が見えていたように思う。どこか穏やかで、ともすれば優しく微笑んでいた、と誰かが形容した。最後は大爆発をおこし、破片や部品だけが軍艦島沖に散らばる。
援護砲撃は、指揮官との戦闘中に止んでいる。
島を軍艦のように見せていた施設はすべて崩れ去った。残ったのは元の小さな島影と灰色の瓦礫。うっすらと土煙があがる。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
【防空体制】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
【命中アップ】LV3が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV2になった!
最終結果:成功 |
完成日 | 2024年07月05日 |
宿敵 |
『三笠』を撃破!
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