リプレイ
嵐柴・暁翔
……面倒臭い方々だな…
リア充に憧れるのは好きにすればいいけど、人にその思想を押し付けるな
なってもいないのに何故リア充が至高だと言い切れるんだ
どんな幻想を抱いているのか知らないけど、そう都合よくいくとは限らないだろう
そもそも相手ありきなんだからなにか勘違いして痛い真似をしたり美人局にでも引っ掛かるなんてオチかもしれないぞ
仮に元リア充だとしても今は独り身だし、振られたのかは知らないけどそんなに良い思い出ばかりでもあるまいに…
なにが良いのかなんてのは当人が決めることであって他人がとやかくいうものではないだろう
はっきり言ってしまえば、独り身がどうこうといってきて勝手に哀れんだりする方々ってのはそうやって人を見下してありもしない優越感に浸りたいだけだろう
……だからモテないんじゃないか?
(本人としては全て本心で、実はそこまでリア充爆破に執着もしておらず独り身だというのも気にしてもいません
……が、展開からすると多分下記が必要なのではないかと)
あ゛ぁん?
死にたいんだな
よく分かった
辞世の句はそれでいいよな
ラウム・マルファス
リア充どうこうな依頼も何回か参加してるからネ、何がリア充っぽいかもなんとなく理解できてきたヨ
判断する人より幸せそうなのがリア充、だネ
結婚指輪を見えるように嵌めて、ヤッホー、って声かけるヨ
「キミたちがここの防衛部隊カイ?まぁまぁ、戦う前にちょっとお話ししようヨ。コレさ、友達からもらったんだけどカッコよくナイ?自慢させてヨ」
って太極扇を見せるヨ
「お返し何が良いカナーって悩んじゃってサ。前にも実用品とかおしゃれインテリアとか贈ってるから迷うんだよネ。良いアイデア、ナイ?」
って聞いてみよウ(挑発)
「あ、そうダ。お酒好きな人だからちょっと高めのお酒買って、ボクの奥さんの手料理で晩御飯一緒に食べようカナ」
って自己完結
「この扇ね、武器にもなるんだヨ、見てみテ」ってパラドクス発動
「あ、礫が飛ぶから気を付けてっていうの忘れてタ。ゴメンネ」
反撃は「無理強いは良くないヨ。焦らなくてもボクよりいい人、いっぱいいるからサ」って余裕を見せるヨ
指輪見せて、改めて結婚してるアピールしておこウ
ダメそうなら暁翔を差し出すヨ
「リア充どうこうな依頼も何回か参加してるからネ、何がリア充っぽいかもなんとなく理解できてきたヨ」
というわけで本日はドヤ眼鏡なラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)と共に吸血ロマノフ王朝の片隅、ディヴィジョン境界線付近に用意されたトループス級防衛ラインからお送りいたします。
「判断する人より幸せそうなのがリア充、だネ」
リア充とは相対的なものである。それがラウムの導き出した答えだったという事か……。
「……面倒臭い方々だな」
リア充の雰囲気を出すために、若干テンション高めのラウムに対して、こちらはやる気が低迷中の嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)。
「リア充に憧れるのは好きにすればいいけど、人にその思想を押し付けるな。なってもいないのに何故リア充が至高だと言い切れるんだ?どんな幻想を抱いているのか知らないけど、そう都合よくいくとは限らないだろう……そもそも相手ありきなんだから、なにか勘違いして痛い真似をしたり美人局にでも引っ掛かるなんてオチかもしれないぞ」
「な、なんだ?」
「リア充防壁が侵食されているぞ!?」
暁翔の怨念というか、現実を見なさい的なお説教オーラに当てられて、ベルトサンダーでも押し当てられてるのかな?って勢いで防御壁がジョリジョリジョリジョリ……。
組体操めいたサムシングで障壁を維持していたトループス級へ、暁翔は人差し指を突きつけて。
「仮に元リア充だとしても今は独り身だし、フられたのかは知らないけどそんなに良い思い出ばかりでもあるまいに……」
『ふんごっふ!?』
なんか一部のトループス級のトラウマ抉ってない?大丈夫?激昂する数の暴力に圧殺される展開にならない……?
しかし、呆れ返った様子の暁翔は半眼のまま。
「なにが良いのかなんてのは当人が決めることであって、他人がとやかくいうものではないだろう……はっきり言ってしまえば、独り身がどうこうといってきて、勝手に哀れんだりする方々ってのは、そうやって人を見下してありもしない優越感に浸りたいだけだろう……だからモテないんじゃないか?」
「うるせー!」
「我々はモテたいわけではない!」
「ラブコメを最前線で眺めていたいのだ!!」
分かったかリア充爆破魔め!!
「オイコラ、今、邪神がクロノヴェーダ側についてなかったか!?ていうか俺はそこまで爆破に執着しているわけじゃないぞ!?雰囲気的に必要だから発破をかけているだけで!!」
お前からリア充爆破をとったら、何が残るんだ……?
「無論、おっぱいダイブ」
キリッとしてるとこ悪いんだけど、それはそれでどうなのお前……?
「結構盛り上がってるネ……もしかしてボク、出遅れタ?」
困ったように頭を掻きながら顔を見せるラウムだが、さりげなく左手薬指のシルバーリングがキラリ。
『リア充だー!!』
「あっ……あーぁー……」
沸き立つ敵さんに嫌な予感がした暁翔の前で、既婚者の出現に若干防壁が強化されたような気もするが、削られたところを強引に補填したため、かなり歪な形をしている。
そんな防壁の前で謎ポーズをとっているトループス級へ、ラウムはヒラリ手を振り挨拶がてら。
「キミたちがここの防衛部隊カイ?まぁまぁ、戦う前にちょっとお話ししようヨ。コレさ、友達からもらったんだけどカッコよくナイ?自慢させてヨ」
などと、鳳凰が描かれた扇子を見せるラウムは、開いた扇子を口元に添えて顔を隠しながら手元の指輪に視線誘導をかけつつ。
「貰ったからにはやっぱりお返しを贈りたいんだケド、何が良いカナーって悩んじゃってサ。前にも実用品とかおしゃれインテリアとか贈ってるから迷うんだよネ。良いアイデア、ナイ?」
ラウム的には、お互いにプレゼントを贈り合うお相手がいるというリア充感を出したかったのだろうが、トループス級が頭を突き合わせてひそひそ。
「嫁がいるのに友人とのやり取り多くない……?」
「女?その友達は女なの?」
「まさか、浮気!?」
凄まじい疑念とささやかな殺意が入り乱れた視線が、ジッ……ラウムを見つめていたが、当の白眼鏡本人はポンと手を打ち。
「あ、そうダ。お酒好きな人だからちょっと高めのお酒買って、ボクの奥さんの手料理で晩御飯一緒に食べようカナ」
『こっちに聞いてきた意味ッ!!』
自己完結したラウムにトループス級からツッコミが飛ぶが、ラウムはへらへら笑いながら扇をひらひら。
「そうそう、この扇ね、武器にもなるんだヨ、見てみテ」バシィ!
「いってぇ!?なんか飛んできたぞ!?」
「あ、礫が飛ぶから気を付けてっていうの忘れてタ。ゴメンネ」
見せびらかすだけかなーと思わせておいて、騙し討ち上等な不意打ちパラドクス。氷の礫が顔面に直撃したトループス級がプッツン☆
「ヤロウ……会話を求めるから乗ってやったというのに、自ら戦端を開くとはいい度胸だ……貴様も我々の同胞にしてくれる……!」
「無理強いは良くないヨ。焦らなくてもボクよりいい人、いっぱいいるからサ」
「待てラウム。何故俺を盾にする!?」
ぞろぞろと、数に物を言わせて取り囲もうとするトループス級に対して暁翔の背に隠れるラウムが、ぺかー。
「だって、非リア担当は暁翔デショ?」
「誰が非リア担当だゴラァ!?俺は作戦行動上それが必要だからそういう風に立ち回っているだけだぞ?」
「じゃあ、お相手、いるノ?」
「それとこれとは話が別だ」
本人的にはおひとり様ライフも気にしていないらしい暁翔だが、トループス級が急に穏やかな雰囲気になり。
「そうか……モテなさ過ぎておっぱいダイブなどという奇行に走ってしまった残念な男なのだな……」
「あ゛ぁん?」
暁翔、キレた!
「死にたいんだな、よく分かった……辞世の句はそれでいいよな」
「何故!?」
突如憤怒の化身と化した暁翔に戸惑うトループス級だが、暁翔は拳を握り真っ赤に染め上げて。
「おっぱいダイブは俺の生き様、漢の魂よ。それを奇行などと一言で片づけるとは……恥を知れ!!」
「むしろ恥を知るべきなのはそっちなんじゃ……」
「RB!!」
敵さんの方が正論っぽい事を言っていた気もするが、お怒りモードの復讐者に論理は通じない。問答無用の鉄拳が叩き込まれて大・爆・発☆
「つまらん連中をRBしてしまった……」
流浪の剣客みたいな事言いながら、暁翔達は敵さん諸共吹き飛んだ防壁の先へと進むのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【防空体制】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
「おのれディアボロス!!」
初手からブチ切れている後続の非リアめいたトループス級。何があったかは、まぁ見りゃ分かるでしょう。
「防衛ラインを破壊した挙句、リア充だと?殲滅してくれる!!」
なんか、敵対って言うより思想戦争みたいになってきた……。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
リア充滅殺系かぁ……
ラスプーチンの行動に疑念を植え付けて、逃がしたい
ちょっと聞いてよ
何もお相手がいるだけがリア充じゃないんだろ?
生き生きとやりがいをみつけて輝いているのも立派なリア充
そう、やりがいなんだよ
俺はラスプーチンがリア充だと思うなあ
だって、長い間ロマノフ王朝の権力を握った揚げ句
皇帝陛下からは寵愛(語弊)され、覚えめでたく超出世街道
部下にはラスプーチン様と慕われ
殺されたと見せかけてからの雲隠れ、そこから捲土重来!
なんて王道のファンタジー展開のヒーローじゃないか
会ったことある?
(ラスプーチンの肖像画見せつつ)
見なよこのニッタリとした笑顔を
これがリア充じゃなくてなんだっていうんだ
ところで彼……
今度はこのエカテリンブルクにアルタン・ウルクを引き入れてさ……
あなたたちをモブ扱いして轢き殺そうとしているんだ
それで、『仲間を殺すなんておのれディアボロス!』ってやりたいらしい
リア充の発想って怖いな……
そんな事になったら救国のヒーローが爆誕してしまう
皇帝陛下より目立つの?
しかも自作自演じゃね……?
ラウム・マルファス
おかしいナ、ダスクがリア充やってこいっていったのに、思いっきり恨みを買った気がスル。
それはそれとして、ラスプーチンが境界開けちゃったらアルタン大洪水だし、防衛部隊は多少残しておかないとマズいと思うんダ。元々聞く耳持たないらしいから、言いたいことだけ言っておこウ。
「そんなことより嫉妬団、聞いてヨ。このまえラスプーチン見たんだヨ、ラスプーチン。そしたらさ、なんか『境界開けてアルタン引き入れ、ディアボロス倒すぞ』とか言ってんノ。あのね、敵の敵は味方なんて、きょうび流行んないと思うんダ。どや顔で毒を以て毒を制するとか言ってたけどサ、ほんとにディアボロス倒したいのかナ。アルタンでロマノフのボッチ勢痛めつけて、自分がリア充ヤッホーしたいだけなんじゃないのカナ」
「そもそも他ディヴィジョンの境界を緩めるなんてボクできないし、アルタンがクロノヴェーダ取り込んでパワーアップしたら困るのもコッチなんだよネ。自作自演して何が楽しいんだって、小1時間問い詰めた方が良いんじゃないカナ」
嵐柴・暁翔
まだるっこしいんだよ
嫉妬団への説得ならこっちが手っ取り早い
はっきりいってやろう
ラスプーチンはリア充だ
ラスプーチンは何人もの女を侍らせているハーレム野郎、つまり嫉妬団の怨敵だ
大事な事なので二度…というやつだな
やつは戦場に出てさえ多数の女性を同行させて後方で夜の修行に明け暮れていた
今もきっと女性と同衾してベッドの上で部下からの報告を待っているんだろうよ
そんな腐れ外道に顎で使われているとは、嫉妬団も落ちたものだ
この場に防衛ラインを展開したのも復讐者がアルタン・ウルクを利用しようとしているからとか説明されたんだろうけど、リア充共は妄言や他人を煽る戯言しか吐かないというのは身を持って知っているだろう
自分達さえ良ければ他人の迷惑なんて意識すらしないのがリア充共なんだから、その言葉を馬鹿正直に信じて戦うなんてのは愚の骨頂
繰り返すけど、ラスプーチンはリア充だ
孤高の狼として、このまま戦うべきなのかなんて考えるまでもないだろうよ
ついでにラウムと観測者と邪神にはたっぷりとラムレーズンアイスをご馳走しておきます
「おかしいナ、ダスクがリア充やってこいっていったのに、思いっきり恨みを買った気がスル」
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は荒ぶる敵さんを前に不思議そうな顔をするが、そもそも並んでいる敵さんが抱えている思想が真逆なんだからそうもなる。
「それはそれとして、ラスプーチンが境界開けちゃったらアルタン大洪水だし、防衛部隊は多少残しておかないとマズいと思うんダ」
つまり敵兵を使い捨ての肉壁にするって事ですね。さすが悪魔、考えることが違う。まぁ、じゃあこいつ等どうすんだってーと、復讐者が自ら手を下すか否かってだけで死んでもらう事には変わりがないんだけども。
「まぁまずは嫉妬団の皆、聞いてヨ。この前ラスプーチン見たんだヨ、ラスプーチン。そしたらさ、なんか『境界開けてアルタン引き入れ、復讐者倒すぞ』とか言ってんノ。あのね、敵の敵は味方なんて、今日日流行んないと思うんダ。どや顔で毒を以て毒を制するとか言ってたけどサ、ほんとにボク達の事を倒したいのかナ。アルタンでロマノフのボッチ勢痛めつけて、自分がリア充ヤッホーしたいだけなんじゃないのカナ」
「まさかとは思うが、我々がそのような戯言を信じるとでも思っているのか?」
はい、会話終了。これこのように、目の前で同じ陣営にいたトループス級をコロコロした復讐者が何を言ったところで、疑念も何も、話にならないんだから無意味なんですよ、えぇ。
「ちょっと聞いてよ。何もお相手がいるだけがリア充じゃないんだろ?」
そんなトループス級の前にエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が割って入る。問答無用リア充復讐者抹殺モードのクロノヴェーダ相手に両手を挙げて、あくまでも対話を求めるスタンスのまま。
「活き活きとやりがいをみつけて輝いているのも立派なリア充……そう、やりがいなんだよ。俺はラスプーチンがリア充だと思うなあ」
「あ?」
エトヴァを爆殺しようと、嫉妬団が自分達の頭に導火線を突き刺してマッチを取り出したところで、リア充という単語に反応した。殺意とは別の意識を向けられた隙に、エトヴァは畳みかける。
「だって、長い間ロマノフ王朝の権力を握った揚げ句、皇帝陛下からは寵愛(意味深)され、覚えめでたく超出世街道。部下にはラスプーチン様と慕われ、殺されたと見せかけてからの雲隠れ、そこから捲土重来!実に王道のファンタジー展開のヒーローじゃないか」
「何を言い出すかと思えば……あれ、マッチがつかない……」
湿気た着火剤を頑張って擦り続けるトループス級は、エトヴァの言葉を鼻で笑い。
「我らの指導者が輝かしい道を歩んでおられる……ただそれだけのこと。よもや、斯様な薄っぺらい言葉で我々嫉妬団を欺けるとでも思っ……」
「まだるっこしいんだよ。はっきりいってやろう……ラスプーチンはリア充だ」
嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)の言葉に、明確な殺意が向く。
「しつこい。その程度の虚言で我々を騙しおおせると思っているのか?」
「ラスプーチンは何人もの女を侍らせているハーレム野郎、もといリア充。つまり嫉妬団の怨敵だ。大事な事なので二度……というやつだな」
「なぁにぃ?」
元は非モテの怨念めいたサムシングの寄せ集めだった嫉妬団が、さすがに黙っていない。しかし、それだけだ。クロノヴェーダは己の上位種には決して逆らえない特性がある。故にこその、憎悪に震えながらもそれ以上の事は何もしようとしなかったのだが。
「奴は戦場に出てさえ多数の女性を同行させて、後方で夜の修行に明け暮れていた……今もきっと女性と同衾してベッドの上で部下からの報告を待っているんだろうよ。そんな腐れ外道に顎で使われているとは、嫉妬団も落ちたものだ」
「おのれラスプーチン……!」
ついに嫉妬団が反旗を翻した……かと思われたが。
「いや待て。今の話が本当だという証拠がどこにある?仮に真実だったとして、だ。我々の連携を乱そうとする策略であり、作戦行動そのものには何の問題もあるまい」
結局のところ、何を言ったところで復讐者達には、自分達の言葉を証明する手段が存在しないのだ。裏の取れない言葉をいくつ並べた所で、トループス級が動く理由には……。
「あのサ、その辺りなんだケド、そもそもの話、してイイ?」
おや?ラウムが若干遠い目で挙手。
「ボク達には他ディヴィジョンの境界を緩めるなんてできないし、仮に本当は境界線を壊して二つのディヴィジョンを繋げられるとしても、アルタンがクロノヴェーダ取り込んでパワーアップしたら困るのも、コッチなんだよネ。最終的にはボク達が戦うんだカラ。自作自演して何が楽しいんだって、小一時間問い詰めた方が良いんじゃないカナ」
『……あっ』
やっべ、普段は頼りがいの欠片もない白モヤシの癖に、この手の頭脳戦になると余計な事を言いやがるなコイツ。固まったトループス級達に、ラウムはため息をつきながら。
「もちろんサ、ラスプーチンがアルタンを引き込む事でこのディヴィジョンに被害が出る事を考えてない事はないと思うシ、それを言い出したらなんでわざわざそんなリスクを冒すのかって話だケド……君達、自爆してでもボク達の事排除しようとしたヨネ?」
今まさに、自爆系パラドクスに備えていたトループス級のマッチと導火線を示して。
「ダメージコントロールって視点から見てみてヨ。多少自分達の領土を失ってでも、ボク達復讐者っていう目の前にある脅威を、自分達は戦う事もなく排除できる別勢力とぶつけられるとしたラ?」
「おやぁ?そうなってくると、あなた達はどうなってしまうのだろうね?」
ふと、エトヴァはトループス級達の向こう側……恐らく、ディヴィジョンの境界線が存在するであろう方角を見やり。
「もしもディヴィジョンの境界線が開かれてしまえば、このエカテリンブルクにアルタン・ウルクが雪崩れ込んでくる……すると、交戦の最前線に立つことになるであろうあなた達が真っ先に犠牲になるだろう」
「だからどうした、それこそが我々の役目である」
エトヴァが不安を煽ろうとして失敗したかに見える、胸を張って答えるトループス級に、彼はラスプーチンの肖像画を見せて。
「見なよこのニッタリとした笑顔を。これがリア充じゃなくてなんだっていうんだ」
「……何が言いたい?」
「彼はね、君達非リアをモブ扱いして轢き殺そうとしているんだ。そして、『仲間を殺すなんておのれ復讐者!』ってやりたいらしい。リア充の発想って怖いな……そんな事になったら救国のヒーローが爆誕してしまう。皇帝陛下より目立つの?しかも自作自演じゃね……?あぁ、そうか。最終的に自分だけが栄光を手にするためなら完璧な流れだな!」
一斉に、嫉妬団は自分達の顔を見合わせる。
「なんか、リアリティ出て来たな……」
「れれれ冷静になれ、我々は国家防衛の礎になり、反攻の為のプロパガンダになるだけだ。何も間違っていない!!」
「……本当に?」
『うわっ!?』
いつの間にかシレッと嫉妬団に混じっていた暁翔が、じとーっ。びっくりして飛び退いてしまったトループス級達を見回しつつ。
「この場に防衛ラインを展開したのも、復讐者がアルタン・ウルクを利用しようとしているからとか説明されたんだろうけど、リア充共は妄言や他人を煽る戯言しか吐かないというのは身を以て知っているだろう?自分達さえ良ければ他人の迷惑なんて意識すらしないのがリア充共なんだから、その言葉を馬鹿正直に信じて戦うなんてのは愚の骨頂……繰り返すけど、ラスプーチンはリア充だ。孤高の狼として、このまま戦うべきなのかなんて考えるまでもないだろうよ」
おかしいなぁ……おかしいなぁ……どんな言葉を並べても、元来の思想と目の前で同胞を殺された怒りから、何を言ったところで感情論で捻じ伏せられて届かないっていう、超高難度案件になる予定だったんだけどなぁ……思いっきり逆手に取られてるなぁ……おかしいなぁ……!
「さぁ、嫉妬団よ!こっちは十分に言葉を尽くしてやったぞ!さぁ選べ。このまま引くか、俺達と殺し合うか!!」
暁翔の問いに、嫉妬団はひそひそ……ちょっと話し合ってから、代表者が挙手。
「ちょっと考えさせてください」
まさかの、奥に引っ込んでしまった。
「よし、じゃあ待ちの時間に……」
「暁翔?」
不意に、暁翔はラウムにヘッドロックを極め。
「ラムレーズンアイスの時間と行こうか」
「ナンデ!?」
「あ、観測者も逃がさないぞ!」
嘘やろ!?
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
「おやおやおや……騒がしいから様子を見に来てみれば……」
ながーいお話タイムのせいで、アヴァタール級が戦場にログインしました。
「何やら余計な戯言を吹き込んだようですが……皆様を始末して、きちんと『教育』すればよいだけの事……お覚悟を」
というわけでボス戦のお時間ですってよ!!
ラウム・マルファス
真面目に頭使うと疲れるからネ。贅沢言うならラム酒の方が良かったナ、ボク。ラムレーズンアイスは嫌いじゃないケド、せっかくならエルドラードで食べたかったネ。寒イ。
それはそれとして、せっかく出てきてくれたんダ。嫉妬団がディフェンスしに来る前に、サクッと倒して撤収しよウ。
シマエナガ型ドローンに血液凝固剤を搭載して散布するヨ。パラドクスには効かないケド、パラドクスになる前とか後の血液には効くヨ、多分。
吸血鬼って言うか鼠だよネ、この人。黒死病はラ・ピュセルでマジメなのやっててヘイト溜まってる人いるから、ネズミ男は引っ込んでた方が良いヨ。
嵐柴・暁翔
オルロック伯爵は婚活団や嫉妬団のような我が強い方々を部下につけられて、それでも取り合えずは運用できていたんだから、彼らに負けないような尖った性癖でもあったりするのかもな
……普段は我関せずで必要な時だけ強権を発動して強制的に動かしていただけのような気もするけど…
《贋作者》で対吸血鬼用の銀の弾丸が装填された銃器や聖なる剣的なものを作り出して攻撃します
まあ大抵のものは眉唾物だろうけどパラドクスで作り出すなら対吸血鬼云々は兎も角普通に武器としては使える筈
そんな感じで吸血鬼狩人的にシリアスに戦います
しかし何度目かに作り出されたのは何故か火炎放射器
どうやらペスト菌やそれを媒介する鼠たちを纏めて滅せという大宇宙の意思が働いたらしい
どこぞの邪神の干渉か、或いはネタに走れというオーダーかもしれん
そんな訳で汚物は消毒だヒャッハー!
……原作では疫病患者を襲撃する場面で自分達には伝染らないように火炎放射器で焼き払おうとしていたけど、倫理的には兎も角モヒカンヒャッハーなのに実は結構理に適った行動ではあるんだよな…
「真面目に頭使うと疲れるからネ。贅沢言うならラム酒の方が良かったナ、ボク。ラムレーズンアイスは嫌いじゃないケド、せっかくならエルドラードで食べたかったネ。寒イ」
「食っといて文句言ってんじゃねぇよ……」
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)はカタカタ震えながらアイスをモグモグ、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)にジト目を向けられ……。
「って、私を無視しないでいただけませんかねぇ!?」
「あ、何かいたヨ」
「雰囲気がモブ臭くて気づかなかったな……」
「敵同士とはいえ失礼にも程があるんじゃありませんかねぇ!?」
本日の敵さんことオルロック伯爵もブチ切れるひっどい扱いである。とはいえ、だ。
「婚活団や嫉妬団のような我が強い方々を部下につけられて、それでも取り合えずは運用できていたんだから、彼らに負けないような尖った性癖でもあったりするのかもな……普段は我関せずで必要な時だけ強権を発動して、強制的に動かしていただけのような気もするけど……」
「それはそれとして、せっかく出てきてくれたんダ。嫉妬団がディフェンスしに来る前に、サクッと倒して撤収しよウ」
白衣を翻すラウムと自身の影を赤く染めるオルロック。空を舞う白い小鳥と血を這う巨大な鼠が交差し、爆ぜた鳥が残した羽は血液凝固剤。触れた鼠が一瞬硬直するものの、外皮を脱ぎ捨てるように凝固した体表を割り、新たな鼠がラウムへ迫る。
「パラドクスは止められない……でも、それはそっちも同じだヨ!」
ふわり、小さな影が落ちる。
「……上ですか!」
急降下してきたシマエナガドローンがオルロック伯爵の顔面にぶち当たり、爆発を起こす。視界を覆った隙に暁翔が踏み込み、短棍で顎を狙うがオルロックは身をのけ反らして躱し、腕を振り上げた復讐者は身を捻り逆手の鈍器を胴体に叩き込んで獲物を吹き飛ばして壁に叩きつけると、武器を手の中で回し『本来の使い方』で構える。
「まあ大抵のものは眉唾物だろうけど、パラドクスで作り出すなら対吸血鬼云々は兎も角、普通に武器としては使える筈だ」
両手に構えたオートマチックハンドガンの弾倉に込められたものは純銀弾。中身が空になるまで引金を引き、弾切れと同時に投げ捨てて別の武器を構築。
風穴塗れで歪な形状ななった顔面を、巻き戻すように作り直す敵の顔を見たラウムは眉を顰め。
「吸血鬼って言うか鼠だよネ、この人。黒死病はラ・ピュセルでマジメなのやっててヘイト溜まってる人いるから、ネズミ男は引っ込んでた方が良いヨ」
「誰がネズミですかゴラァ!?」
顔が元の形を取り戻すなり逆ギレするクロノヴェーダへ、暁翔は大型の重火器を構えているのだが。
「どうやらペスト菌やそれを媒介する鼠たちを纏めて滅せという大宇宙の意思が働いたらしい……どこぞの邪神の干渉か、或いはネタに走れというオーダーかもしれん」
背負ったタンクがどう見ても弾倉じゃなくて、燃料タンクなんですよね。
「そんな訳で汚物は消毒だヒャッハー!」
「ほぎゃぁああああああ!?」
シュゴォオオオオオオ!!凄まじい熱波がアヴァタール級を襲う!!火炎放射の反動で吹き返して来る熱風に髪をブワーッされながら。
「……有名な創作物では疫病患者を襲撃する場面で、自分達には伝染らないように火炎放射器で焼き払おうとしていたけど、倫理的には兎も角モヒカンヒャッハーなのに実は結構理に適った行動ではあるんだよな……」
「どこかの世界だと、ここ最近有名な某ウィルスの対応に火炎放射器を使ったって噂もあるよネ」
感染症対策めいた雑談を挟みつつ、二人は火炎放射器で暖を取りつつ敵さんを焼きヴェーダにするが。
「何すんですかおんどりゃぁああああ!?」
「「あ、まだ生きてた」」
戦闘はもうちょっと続くのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!
嵐柴・暁翔
何すんですかと問われればナニをするとでも答えるべきか…?
物理的にももう尻に火がついているだろうけど流石は吸血鬼、往生際が悪いな
これ以上怒らせるのもなんなので、オルロック伯爵がいい気になっている感じのところで《殺戮者の慈悲》を発動させて穏やかにというかいい気になったまま終われるようにします
体内に直接毒物を生成とは物騒だな
どこの暗殺者だよ…
しかしまあオルロック伯爵は最後まで鼠扱いなんだな…
殺菌消毒なら任せろ
大抵の病原菌は高温に晒せばほぼ死ぬ
ちょっと普通の人間なら死んでしまう程度の温度位復讐者なら問題ないだろう
そんな訳でまずはラウムから…なんてな
といいつつ、ここは穏便に火炎放射器ではなく【クリーニング】を発動します
パラドクス由来の病原菌が使い手が死んだ後も残っているのかは分からないけど用心し過ぎということはないだろう
排斥力は待ってくれないから周辺を纏めて殺菌するならこっちの方が速いしな
ラウム・マルファス
「敵に攻撃されて『何すんですか』も何もないよネ。大丈夫?アルタンにも同じこと言えル?」って挑発
……挑発する意義が見いだせないけどまぁいいヤ
シマエナガ爆発しちゃっタ……最近無意識に爆薬積んでるんじゃないかって気になるよネ
ビックリ……っていうかウッカリだヨ
そういえばパラドクスで呼んだドローンとかのダメージがボクに返るんだから、呼ばれた使い魔へのダメージって本体に行ったりしないのカナ
地面に殺鼠剤吹き出すトラップを生成しておこウ
もちろんパラドクスでネ
ダメそうなら本体に殺鼠剤プレゼント
パラドクスだから不思議な力で食べてくれそうな気もするけど、可哀想だからお腹の中に直接生成するネ
人間にも普通に有毒だからとっても安心
帰る前に消毒薬で殺菌しておくヨ、現代は治療できる病とはいえ、黒死病持って帰ったら下手なクロノ・オブジェクトよりやばいからネ
火炎放射で殺菌消毒?普段からドローンに爆薬搭載する姿見てる気がするのにその思考で大丈夫なのカナ?やるなら菌も暁翔も道連れだヨ
ダスクも電車の中、ちゃんと掃除するんだヨ?
「敵に攻撃されて『何すんですか』も何もないよネ。大丈夫?アルタンにも同じこと言えル?」
「意味のない発言に一々食って掛かるんじゃないよ!誰だって殴られたら反応するでしょうが!!あんたらに人間性はないのか!?」
「アレ、なんか化けの皮が剥がれてる気がするヨ……?」
似非紳士風味も蒸発してしまってプンスコする敵さんに、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は困惑しつつ。
「シマエナガ爆発しちゃっタ……最近無意識に爆薬積んでるんじゃないかって気になるよネ。ビックリ……っていうかウッカリだヨ」
先ほど消費してしまったドローンを想う。パラドクスで呼びだしたものは爆発する。これはギャグ依頼のお約束……というわけでもなく、まぁ、事情があるわけだが一旦置いといて。
「そういえばパラドクスで呼んだドローンとかのダメージがボクに返るんだから、呼ばれた使い魔へのダメージって本体に行ったりしないのカナ」
行きませんね。
「ナンデ?」
ドローンにダメージが飛んでるんじゃなくて、パラドクスによって直接復讐者に殺傷現象が起こるから、ドローンを狙われたように見えて実際にはラウムが狙われてるし、逆にネズミを攻撃したつもりが実際にはクロノヴェーダを殴ってるんだよお前等は。じゃないと戦闘の判定が煩雑化するし。
「またしてもメタい深淵の囁きが聞こえた気がするんだケド!?」
うるせー!つべこべ言ってないで思考停止脳筋バトルしてこいやオラァ!逆説連鎖戦はパラドクスでクロスカウンターするもんなんだよ!!
「ぶー……しょうがないカラ、本体に殺鼠剤プレゼントしよウ。パラドクスだから不思議な力で食べてくれそうな気もするけど、可哀想だからお腹の中に直接生成するネ。人間にも普通に有毒だからとっても安心」
「体内に直接毒物を生成とは物騒だな。どこの暗殺者だよ……しかしまあオルロック伯爵は最後まで鼠扱いなんだな……」
嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)の発言に、胡散臭い通販番組みたいな、ぺかーっとした笑顔を浮かべていたラウムは、「それを言い出したら、無尽蔵に火器を生み出せる暁翔も死の商人どころかデスブリンガーそのものなんじゃないカナー」なんて思いつつも、パラドクスにツッコミ入れ始めるとキリがないからお口をクローズ。
「何はともあれ、殺菌消毒なら任せろ。大抵の病原菌は高温に晒せばほぼ死ぬ……ちょっと普通の人間なら死んでしまう程度の温度位、復讐者なら問題ないだろう」
「ン?なんで復讐者?」
流れ的にクロノヴェーダを高温消毒するものかと思っていたラウムが振り向くと、暁翔が火炎放射器をスチャ。
「そんな訳でまずはラウムから……」
「ボクは熱いのは嫌ダヨ!?」
「なんてな」
冗談だ、と銃口を逸らす暁翔だが、こいつならやりかねないという悪い意味での信頼関係がある分、ラウムとしてはドキドキバクバクである。
「殺菌は残留効果に頼るとして、まずは……」
「本体を叩かないとダネ」
というわけで若干焦げてるオルロックに再び視線が向かうわけだが、ここで今回は武装召喚系パラドクスではなかった関係で火炎放射器が消滅。暁翔は拳を鳴らして。
「物理的にももう尻に火がついているだろうけど流石は吸血鬼、往生際が悪い」
「現代は治療できる病とはいえ、黒死病持って帰ったら下手なクロノ・オブジェクトよりやばいからネ」
というわけで突然のバトルシーン!!ラウムが眼鏡をキラッと光らせれば、敵の体内に殺鼠剤が構築され、暁翔が踏み込み拳を引いて。
「さて、さっきは何すんですかと問われたが、ここはナニをするとでも答えるべきか……?」
意味が分からない人は理解しようとしてはいけなさそうなセリフと共に、鉄拳制裁。鳩尾に叩き込まれた一撃は、本来なら苦痛なく相手を葬るはずだったのだが、ドバァン!!
「あ、あれ……?」
派手に弾けて血の雨を降らし、白目を剥いたオルロックの首がコロコロと転がってくる……何がどうしてそうなったのか、よくわかっていない暁翔が振り向くと。
「殺鼠剤ってね、人が摂取すると体の中も外も出血して失血死する事になる猛毒なんだヨ。相手がネズミだろーが人間だろーが、取り込ませてしまえば全身から血がダパァ、ダネ」
「お前、シレッと物騒なモン扱ってたんだな……」
眼鏡が反射で真っ白になり、口元だけで笑っているラウムがデーモンっていうかガチの悪魔に見えた暁翔なのだった。
「何はともあれ、排斥力は待ってくれないから、さっさと周辺を纏めて殺菌してしまおう」
「火炎放射でやるノ?普段からドローンに爆薬搭載する姿見てる気がするのに、その思考で大丈夫なのカナ?やるなら菌も暁翔も道連れだヨ」
先ほどとは違う意味で怪しい光を放つラウムの眼鏡だが。
「アホウ、ちゃんと残留効果使うってーの」
「それならいいケド……あ、ダスクもボク達が帰った後、電車の中、ちゃんと掃除するんだヨ?」
最後の最後でこっちを見るな!!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!