リプレイ
ラキア・ムーン
ふむ、レイテの方もそろそろ正念場……か
尚の事、グアムへの道は早めに切り拓かねばな
……しかし領土という点においては、かなり此方も制圧してきてはいるはずなのだが
どうにも、断片の王はおろか大本営の居場所すら掴めん
なかなか、やってやった感が掴み辛いディヴィジョンだよ
ぼやいていても仕方ないか
後方の安全を確保する為にも、此処は確実に制圧させてもらうぞ
水中適応を使用し、水中から小島へと接近
一度念の為距離を取り浮上
敵の見回りに見つからないように小島の警戒具合を確認しよう
見回りの周期を確認し、上陸タイミングを算出
見回りの合間を縫って基地へと上陸しよう
上陸後も基地に潜入するまではなるべく姿勢を低くし、発見リスクを減らしながら移動
身を隠せる木々があれば、なるべく隠しながら迅速に移動しよう
基地まで後少しになったら突入位置を確認
後は一気に駆けて基地へと襲撃を仕掛けるとしよう
そちらもやる気はあるようだが、此方も同様だ
マリアナ諸島制圧にそこまで時間を掛けるつもりもない
一気に行かせてもらう!
秋風・稲穂
こう小規模な基地が点在してると、取り零しがあるんじゃないかと心配になるよね
……まあある意味、このディヴィジョンの年代らしい展開ではあるのかも?
まあやる事は一つ一つ、確実に潰していくだけ
地道だけど、きっちりやっていくしかないね
水中適応は借りれるなら借りて、発見され辛くなるように念の為光学迷彩を使用していこう
後は水中深く潜って敵の視線から避けつつ移動
島が近付いたら、敵警戒行動の隙を探りつつ接近
警戒が緩いタイミングで上陸して基地を目指そう
上陸後も光学迷彩は引き続き使用
遮蔽物があれば遮蔽物の陰に
無ければ低姿勢で、必要があれば匍匐前進で速やかに基地の近くまで移動
基地が見えたら、見張りとかが見えないタイミングで一気に接近して襲撃を仕掛けよう
流石に覚悟が決まった敵と真正面からやりあうのは面倒そうだしね
襲撃して、少しでも優位を取らせて貰うよ
アドリブ連携等歓迎
灼熱の陽光が降り注ぐ、マリアナ諸島の青い海。その海面下を、復讐者たちは南へ進んでいく。
水中適応を発動しながら泳ぐ海中は静かなもので、辺りに冥海機の姿は見て取れない。先頭を行くラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は其れでも注意を怠らず、念入りに周囲を警戒していた。
「レイテの方もそろそろ正念場……か。尚のこと、グアムへの道は早めに切り拓かねばな」
東南アジアで始まろうとしている一大決戦を思い浮かべ、ラキアが独り言ちる。
今回の作戦でマリアナ諸島を制圧すれば、いよいよ復讐者はグアムへの進出が可能となる。そこへレイテ制圧が重なれば、冥海機が甚大な損害を被ることは確実だ。ヤ・ウマト奪還の動きは、今まで以上に加速していくだろう。
(「とはいえ……いまだ断片の王はおろか、大本営の居場所すら掴めんのは歯痒さも感じるな」)
復讐者は既に各所で勝利を重ね、奪還・制圧した場所も少なく無い。
だが同時に総大将の名前も居所も分からないのは、明白な終わりが見えていないに等しい状況だ。中々に達成感が掴み辛いディヴィジョンであることは、ラキアにとって小さな悩みの種であった。
「まあ、ぼやいていても仕方ない。後方の安全を確保する為にも、島の基地は確実に制圧させてもらうぞ」
「こう小規模な基地が点在してると、取り零しがあるんじゃないかと心配になるよね。ある意味、このディヴィジョンの年代らしい展開ではあるのかも知れないけど……」
ラキアに同意を返しつつ、秋風・稲穂(剣鬼・g05426)が進路上を見遣る。
透き通った海の彼方には、稲穂たちが目指す島が見えつつあった。もう少し進めば、周辺の警戒にあたる冥海機にも出くわすことだろう。
基地への正面攻撃を行わず、侵入から奇襲を仕掛ける――それが復讐者たちの方針だ。
敵は寡勢と聞いているが、油断は禁物。発動した光学迷彩で周囲の景色に溶け込むと、稲穂はラキアと足並みを揃えながら冥海機が待ち受ける島へ気配を潜めながら向かっていく。今回のように少数の敵が時折見回るような状況下では、光学迷彩は大きな助けとなってくれる筈だ。
「やることは一つ一つ、確実に潰していくだけ。地道だけど、きっちりやっていくしかないね」
目標地点への距離が、次第に縮まってくる。
その先に待つ冥海機との戦いに戦意を滾らせながら、稲穂は海水をかき分ける手に力を込めた。
それから更に進むこと暫し。
島までの距離がある程度まで縮んだことを確認すると、ラキアは一人で海面へ浮上していった。
「敵の警戒具合を確認しておきたい。稲穂、万が一の時は援護を頼む」
「分かった。任せて」
稲穂に背中を任せ、光学迷彩で身を隠したまま浮上を果たすラキア。そうして十分距離を取って凝視した先には、果たして冥海機の基地と思しき軍事施設が見て取れた。
(「さて、肝心の警戒は……と」)
そうしてラキアが更に注意深く観察を続けると、島の周囲を巡回する冥海機が確認できた。
敵の警戒は2体。頭数が少ないことに加え、距離を開けて光学迷彩を発動しているラキアは敵に発見されることなく、凡その状況を把握する。
(「寡勢であると聞いてはいたが……想像以上に人手が足りないと見える。この様子なら問題なく行けそうだな」)
再び海中へ戻り、稲穂と合流を果たすと、ラキアは島へ向かって更に進み始めた。
見たところ、敵は島の北側を集中的に警戒しているようだ。多少時間はかかるが、西か東に迂回して接近すれば、見張りの合間を縫って上陸することは難しくないだろう。
「基地は島の西側に近い場所にあった。となれば、敵も其方は警戒しているだろうから……」
「私たちは東側から、だね」
ラキアと頷きを交わしあい、稲穂は着々と島に近づいていく。
もはや海中からの目視も容易な範囲まで距離を縮めると、ラキアが事前に把握した警備の緩くなるタイミングを見計らい、稲穂は島の沿岸に上陸。周囲に警戒の姿がないことを確かめて、海中のラキアに合図を送った。
「大丈夫、誰もいない。このまま基地まで急ごう」
「ああ、了解した。……敵の喉元まで後少し、だな」
光学迷彩の発動を保ち、二人の復讐者は忍び足で歩き出す。
行く手に待つ基地は、未だシンと静まり返ったまま。それはさながら嵐の前の静寂にも似て、不穏な気配を帯びてラキアと稲穂の行く手に広がっていた。
島内に木々が生い茂る一帯を見つけると、二人は其処に身を隠しながら目標地点へ近づいて行った。
低姿勢を保ったまま、遮蔽物の陰に身を隠し、程なくして辿り着いたのは基地の外側だ。戦場となる基地の造りを、見える範囲で頭に叩き込み、稲穂はさっそく襲撃準備を整え始めた。
「流石に覚悟が決まった敵と真正面からやりあうのは面倒そうだしね。ここは、少しでも優位を取らせて貰うよ」
「ああ。敵もやる気はあるようだが、それは此方も同様だからな」
ラキアは頷きを返しつつ、突入に最適の位置を探し始めた。
基地の周囲は頑丈な金網に覆われているが、復讐者であれば突破はさして難しくない。周囲のまばらな警戒は、そのまま敵の追い詰められた状況を雄弁に物語っているようだ。ラキアは得物の突撃槍を構えると、無言で稲穂に合図を送る。
(「前方の金網をぶち破って突入しよう。先行は私に任せてくれ」)
(「分かった。見張りが見えないタイミングで、一気に襲撃を仕掛けよう」)
同じく戦闘準備を終えた稲穂が、同意の合図を返す。
ここから先、仕掛ければもう後戻りは効かない。基地内の冥海機を一体残らず撃破するべく、復讐者たちはラキアを先頭に襲撃を開始した。
「時間を掛けるつもりはない。一気に行かせてもらう!」
『……!? ――敵襲! ディアボロスの襲撃よ!!』
突撃槍の一閃が、基地の金網をたやすく突き破る。
そうして疾駆を開始して程なく、襲撃を察知した冥海機『ホエールギャルズ』が基地内に警報のサイレンを響かせ始めた。
だが、その動きはあまりに遅い。予想外の奇襲で混乱する冥海機たちに態勢を立て直す暇など与えぬとばかり、復讐者たちは次々と襲い掛かっていく――!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
ラキア・ムーン
この機を逃すつもりは無い
敵が混乱している隙はきっちりと利用させて貰う
立て直されれば、死守命令が出ている以上抵抗も激しいだろう
ならば、有利な内に数を減らす!
悪いが、此処で止まる訳にはいかんのでな
《RE》Incarnationを構え駆ける
地を蹴り跳躍、一気に地上スレスレ最高速度で一瞬飛翔し敵へと接近
【Call:Assault_Edge】起動
槍に魔力の刃を展開、接近し槍を振りすれ違い様にホエールギャルズを斬り刻む!
攻撃を与え、通り抜けたら地上を駆け即座に移動
槍を引き防御態勢、敵の対空砲火に備える
クジラ型海戦装備の対空砲火をジャケットや槍で受け、しっかりと防御
槍やジャケットで火線軸を少しでもズラし、直撃しないように気を付けよう
クジラ連れか
海上でやりあう羽目にならなくて、助かったな
悪いが此方もそれなりに覚悟の上で戦いに赴いているんだ
そっちも死守命令が出ているだろうが……気迫で負けるつもりは無い!
陸の上で潰えるといい!
アドリブ連携等歓迎
秋風・稲穂
それじゃ、後はこのまま一気に制圧するだけだね
勢いのあるうちに叩こう
落ち着きを取り戻して、統制を取られても困るしね
トループス級には早々に退場して貰おうか
Burn the darkとL・デルフェスを抜刀
連携を取りながら、敵へと接近していこう
剣に雷を込めながら敵を見定める
ダメージを受けている敵を狙って仕掛けていこう
雷鳴連斬を発動
素早く【薙ぎ払い】雷を飛ばす
戦場全体をしっかり確認し、距離を問わず確実に敵の数を減らせるように動いていこう
敵が対空砲火で此方に攻撃を仕掛けてきたら、剣で迎撃
タイミングを合わせて【斬撃】で弾き、被弾する数を減らして砲の火力で押し切られないように防御していこうかな
元々対空砲火だ、地上の目標を狙うには多少無理な姿勢になる
当たるにしても防御はし易い……はず!
正面から正々堂々……といかなくて悪いけど
こっちも正念場でね、こんな所で立ち止まってる時間も勿体無いんだ
せめて、死力を盡くして倒させてもらうよ!
マリアナ諸島の海に浮かぶ小島。
そこに設けられた基地への潜入を無事果たし、復讐者たちは襲撃を開始した。僅かに間をおいて、其れを察知した冥海機によって警報のサイレンが鳴り響き始めるも、もはや状況は後の祭りである。
「後はこのまま一気に制圧するだけだね。勢いのあるうちに叩こう」
基地制圧に動き出した秋風・稲穂(剣鬼・g05426)が最初の標的に選んだのは、トループス級冥海機『ホエールギャルズ』の群れであった。
撃破目標であるヨークタウンを討つにあたり、ホエールギャルズは厄介な護衛になり得る。討ち取る好機は、浮き足立っている今を置いて他に無い。稲穂は『Burn the dark』と『L・デルフェス』の二刀を抜き放つと、戦場となった基地内を疾風のごとき速度で駆けていく。
「下手に統制を取られても困るしね。彼女たちには早々に退場して貰おうか」
「ああ、この機を逃すつもりは無い。敵が混乱している隙、きっちりと利用させて貰う!」
稲穂に並走しながら、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が頷きを返した。
突撃槍『《RE》Incarnation』を用いた敵陣への切り込みは、彼女が得意とする戦闘スタイルのひとつだ。前方に敵の気配をぽつぽつと感じたところでラキアは全身に戦意を充溢させ、疾駆の速度を更に上げていった。
「今ならば各個撃破も容易なはず。有利な内に数を減らさせて貰おうか」
侵入からの襲撃は成功に終わったが、ここがラキアたちにとって敵地であることは変わらない。敵が態勢を立て直す前に、一体でも多くの冥海機を撃破すること――それがラキアと稲穂の目的だ。全力で基地を駆ける復讐者たちを阻止すべく、二人の前にホエールギャルズが身を挺するように立ちはだかり始める。
『ディアボロス、もう来るなんて
……!』『ここで食い止めるわよ!』
「生憎と、此処で止まる訳にはいかんのでな。悪く思うな!」
劣勢を悟りながら、果敢に戦意を奮い立たせるホエールギャルズ。いまだ戦力の整いきらぬ敵めがけ、ラキアは戦いの火蓋を切るように吼えた。
炎と風の力を帯びて荒れ狂う突撃槍。
それを嚆矢に、復讐者の猛攻がホエールギャルズの群れへと襲いかかり始めた。
警報のサイレンが基地に響く。そこに混じって轟くのは、冥海機による迎撃の砲火であった。
『沈みなさい!』
パラドクスの輝きを宿した突撃槍を構えて駆けるラキアへ、白鯨型海戦装の砲塔が対空砲火を放つ。対するラキアは次々と
炸裂する砲弾をかい潜り、負けじと逆説連鎖戦の力によって世界の理を書き換えていく。
「魔力刃展開、斬り刻む!」
パラドクスの力で瞬時に距離を詰め、すれ違い様に斬撃を放つラキア。
背後に置き去りにした一体目のホエールギャルズが心臓を串刺しにされ爆散する中、彼女は早くも次なる敵を標的に捉え、死闘を演じ始める。突撃から斬撃、そして再び移動しながらの突撃――流れるような動きから繰り出す攻撃に、いまだ足並みの揃わないホエールギャルズたちは次々に蹴散らされ始めた。
『このっ、調子に乗るな……っ!?』
「残念、そうはいかないよ」
中には懸命にラキアへ攻撃を行わんとする敵もいたが、稲穂はそんな敵を優先的に狙い、着実に仕留めていく。
パラドクスの雷を込めた刀が、稲穂の手で無造作に薙ぎ払われる。斬撃に乗せて雷を飛ばす『雷鳴連斬』の猛攻は、怒りを増幅するダメージアップの効果を帯びてホエールギャルズたちに次々と直撃し、更なる骸の山が築かれる。
『ぐ……っ!』『あぁっ!』
「たとえ士気が高くても、こうも散発的な抵抗では……恐れるには値しないね!」
混乱の渦中にある冥海機とは対照的に、戦場の状況を俯瞰する稲穂の眼はどこまでも冷静だ。
彼女の二刀が優先して狙うのは、ラキアのパラドクスを浴びてなお生き延びた個体と、戦場に孤立した敵である。堂々たる戦いから遠いことは承知で、敵の数を確実に減らすことを優先した立ち回りであった。負けられないのは復讐者とて同じ――そう覚悟するが故に、稲穂の太刀筋に一切の迷いは無い。
「こんな所で立ち止まってる時間も勿体無いんだ。だから、せめて――死力を盡くして倒させてもらうよ!」
『く、くそ……っ!』
ホエールギャルズの対空砲火が、負けじと戦場に響く。
その轟音は、しかし稲穂とラキアの猛攻に呑み込まれ、次第に力強さを失っていった。
稲穂の二刀、そしてラキアの突撃槍。復讐者たちの得物が唸るたび、冥海機の断末魔が基地に響く。
劣勢が明らかとなって尚、ホエールギャルズたちに基地を捨てて逃げるという選択肢は無いらしい。どれほど同胞が討たれようと、いっそう戦意を露わに対空砲火の応酬を行っている。一方の稲穂も、飛来する砲弾に二刀の斬撃で応戦ながら、勇猛果敢に戦いを続けていた。
「この程度で、押し切られはしないよ!」
未だ、さしたる傷も負っていない体で、稲穂が凜と声を響かせる。
潜入からの奇襲が奏功したことに加え、元より戦力が少なかったことも幸いし、ホエールギャルズたちは既に片手で数える程しか残っていない。ラキアは今こそ押し込む好機と判断、眼前の敵を狙い定めると同時に地を蹴って跳躍した。
「悪いが此方もそれなりに覚悟の上で戦いに赴いているんだ。そっちも死守命令が出ているだろうが……」
ラキアの攻撃を察知し、ホエールギャルズたちが身構える。
だが次の瞬間、敵の砲口が砲弾を吐き出すよりも早く、ラキアの槍は標的たる冥海機たちの心臓を正確に捉えていた。眼前の光景が俄には信じられず、呆気に取られた表情を浮かべる冥海機たち。其れを前に、炎風の魔力を帯びた突撃槍が、今――
ラキアの手で牙を剥いた。
「気迫で負けるつもりは無い! 陸の上で潰えるといい!」
パラドクス『Call:Assault_Edge』。
目にも留まらぬ高速飛翔と共にラキアが振るう刃は、ホエールギャルズたちの胸を貫いて、その機能を永久に停止させる。
復讐者たちの仕掛けた潜入からの襲撃が、大成功と言う形で走行した瞬間であった。
「……気をつけろ。新手の気配がする」
「そのようだね。いよいよ、大将のお出ましか」
かくしてトループス級の全滅から程なく、ラキアと稲穂の前に現れたのは一体の冥海機であった。
イルカ型の海戦装を連れたアヴァタール級冥海機であり、島の基地を預かる指揮官『ヨークタウン』である。
『見事な手並みね。もう少し私たちに力があれば……いえ、それも過ぎたこと』
復讐者への賛辞を送り、ヨークタウンは其の両目を閉じた。
それは、奇襲を許し、死なせてしまったホエールギャルズたちへの懺悔であったろうか。或いは、南方のグアムに待つ同胞たちへの、基地を守り切れなかったことへの謝罪であったろうか。そして、時間にして僅か数秒の後――目を見開いたヨークタウンは復讐者たちへ告げる。
『私たちの夢は、もう叶わないけれど……最後まで足掻かせて貰うわ。覚悟なさい、ディアボロス!』
赤い双眸に宿すのは、燃え盛るような戦意と、死を覚悟した者の純粋な殺意。
対する復讐者たちもまた、そんなヨークタウンを撃破すべく得物を構えて対峙する。
マリアナ諸島の一つを舞台とする冥海機との戦いは、今ここに決戦の幕を開けようとしていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

袁・景理
(トレインチケット)
復讐者たちの猛攻によって、トループス級冥海機『ホエールギャルズ』たちは瞬く間に撃破された。
マリアナ諸島の一つに設けられた基地は、奇襲開始から殆ど間を置くこと無く、事実上の壊滅に追い込まれている。
残る敵は指揮官の『ヨークタウン』のみ。復讐者がグアムへの進路を切り拓くには、彼女の撃破は避けて通れない。
『私たちの夢はもう叶わない。けれど――』
共に生還を誓ったホエールギャルズたちを全て喪い、単騎で戦闘態勢を取るヨークタウン。
同時、彼女の従える空母級海戦装が、宙をゆらりと舞い始める。イルカの姿をした其れは、ヨークタウンの愛らしい相棒であると同時に、恐るべき威力を秘めた兵器でもあるのだ。
『最後まで足掻かせて貰うわ。覚悟なさい、ディアボロス!』
揺るがぬ決意を込めた声で告げた後、ヨークタウンは戦意に漲る視線を復讐者へと向ける。
基地の死守という命令に殉じる為、そして――今はもう居ない、心を通わせた戦友たちの為に。
「……なるほど。退く気はねぇってワケだな!」
愛用の『リボルバーランチャー』に装填を終えたサティニフィア・ネイバーライト(スゴ腕情報屋・g00008)は、対峙するヨークタウンを真正面から睨みつけた。
情報屋であるサティニフィアにとって、戦闘は得手に分類される仕事ではない。無駄な争いは避ける――それが流儀だ。
しかし同時に、情報屋の彼女は知っている。クロノヴェーダ相手の作戦では、時として避けては通れぬ戦いがあることを。そうした事態に直面すれば、戦うことをサティニフィアは躊躇しない。
「アタシだってディアボロスだからな。やれることを全力でやるだけさ!」
「若輩者ですが、私も加勢仕りますわ。いざ、戦いを勝利に導きましょう!」
袁・景理(四世三公の令嬢・g07661)が抜き放った霊刀『整』の切先が、怜悧な光でヨークタウンを捉える。
基地を預かるヨークタウンが強敵であることは自明。である以上、ここは協力して戦いに臨むべき――そう判断し、景理は此処に立っている。
「貴方たち冥海機が奪った歴史、取り返させて貰いますわ。覚悟なさいませ、ヨークタウン!」
霊刀の刃よりもなお鋭い視線で、斬りつけるように告げる景理。
語る言葉は最早ない。互いの譲れぬ想いを賭けて、死闘は幕を開けるのだった。
「恵風よ! 追風となりなさい!」
景理が整を天高く掲げると、清らかな風が戦場に吹き始めた。
パラドクス『天恵の薫風』。悪しき気を吹き飛ばす風を味方につけて、景理は目にも留まらぬ速さで疾走。懐に飛び込んで振るう整の刃で、海戦装を操るヨークタウンへ斬りつけていく。
「強敵だろうと恐れはしません。ただ、勇気を以って進むのみ!」
先陣を切って突撃を敢行し、息もつかせぬ猛攻を浴びせ続ける景理。怒涛のごとき勢いで振るう整の刃が、一閃するたびにヨークタウンに傷を刻む。
このまま押し切るかに見えた、しかし次の刹那――戦いの主導権を渡す気は無いとばかり、ヨークタウンは反撃に動いた。
イルカ型の海戦装を宙に泳がせパラドクスを発動。戦場の空気を魅了のワルツが席巻していく。と、次の瞬間、景理の振るわんとした刃が突如として鈍りを見せ、気づけばその矛先を、使い手である景理自身へと向けていた。
『ヤ・ウマトに歯向かう者には、死あるのみよ』
踊りが激しさを増すと同時、刃が景理の肉体へ斬りつける。
意思で抵抗を示すも、柄を握る手はまるで別人の其れに変じたように言うことを聞かない。致命傷を辛うじて避ける景理。そこへ追撃を浴びせんと、ヨークタウンのワルツは一層激しさを増していく。
「……っ!!」
『無駄よ、意思で抗えるものではない。そのまま大人しく死になさい』
なおも抵抗を続ける景理に向けて、ヨークタウンが冷徹に告げる。だが次の刹那、
「だぁれが大人しく死ぬって!? ジョーダンじゃねぇぞ、オイ!」
魅惑のワルツを遮ったのは、気風が良い啖呵の声だ。
リボルバーランチャーを構えるサティニフィアが、パラドクスの発動を完了した瞬間であった。それを示すのは、彼女の周りに展開された無数の銃器である。
「このサッちゃん、情報屋であって戦闘は得意じゃねぇんだが……そうも言ってられねぇんだよな、ザンネンなことに!」
『死と破滅の弾雨』――召喚した銃器の銃口が、リボルバーランチャーの発砲を号砲に、ヨークタウンめがけ一斉に銃弾を発射した。景理を援護して放つ銃撃の嵐が、たちまち冥海機に風穴を穿ち始める。
『やってくれるわね……!』
「へへっ、見たか! 力を合わせればクロノヴェーダは怖くねぇ、どんな強敵だって墜とすことができんだ!」
なおも発射し続ける銃弾が、矛先を変えたワルツと交錯する。
ヨークタウンの反撃で自らの肉体に銃弾を浴びながらも、浮かべる笑みは一層不敵だ。
胸に抱くは、勝利への確信。かくしてサティニフィアは景理と共に、続く仲間たちへバトンを託すのであった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
ラキア・ムーン
お互いに、譲れないものはある
そうとも、この状況になった以上どちらが己の信念を貫くか……それだけだ
私は私の信念の為に、貴様を打倒し先へと進ませて貰う
貴様を倒し、グアムへの道を切り開く!
《RE》Incarnationを構える
前に突き出し、突撃姿勢
一撃に全力を賭ける
地を蹴り、一気に接近し『突撃』
【Call:Breaker_Lance】起動
魔力を束ね、穂先を拡張
イルカ型海戦装も含め、纏めて穿つ『貫通撃』!
その飛行甲板ごと、私の槍で穿ってやろう
槍を引き防御姿勢
敵のエネルギー弾に備えよう
背後を取られないよう槍を『薙ぎ払い』迎撃しながら方向を制限
正面から来るように誘導し、しっかり槍を構え槍越しに受けて防御
押し負けない様に踏み止まり、態勢を崩さない様に耐えよう
流石は此処の指揮を任されるだけはある
現状の把握、そして戦術目標の切り替えの早さ見事だな
だが今は我等が勝つ……いや、勝たせて貰うさ
海に還るんだな、ヨークタウン
アドリブ連携等歓迎
秋風・稲穂
さて、残るは君だけだね
……そっちも叶えたい願いがあった、それはこっちも同じ
なら決着をつけよう、正々堂々とね
Burn the darkとL・デルフェスを握りなおそう
剣を構えてヨークタウンと対峙しよう
近接戦を仕掛ける為に駆け出し距離を詰めていこう
雷で刃を形成、剣を拡張
天雷覇断を発動
伸ばした雷刃でヨークタウンに【斬撃】を放ち、斬りつける
両剣を振り払い、袈裟懸けの勢いで十字に断ち切る!
攻撃後はそのまま接近し敵に距離を取らせず攻撃に備えよう
砲撃が飛んでくるのなら、剣で防いでガード
攻撃を凌ぎつつ、もう一手放てるように準備しておこう
折角のワルツ、悪いね見学するのが私たちしか居なくて
まあ、覚えておいてあげるよ
そしてこんな命令を出した、君たちの上司にそのツケを払わせてあげよう
本意がどうかは知らないけれども、仲間を思う気持ちは本当だったのだろうから
それを乗り越え、打ち捨てて私たちは進んでいくよ
連携アドリブ等歓迎
硫黄島の遥か南方に存在するマリアナ諸島――。
飛び石のごとく南北に伸びる島々の基地、其処で復讐者をかく乱せんと目論んでいた冥海機勢力との戦いが、いよいよ決着を迎えようとしていた。
「さて、護衛はすべて片付けた。残るは君だけだね」
愛刀の『Burn the dark』と『L・デルフェス』を構え直し、秋風・稲穂(剣鬼・g05426)がヨークタウンに告げる。
ホエールギャルズの部隊を一掃した今、この戦いに敵の横槍が入る恐れは無い。稲穂が対峙している指揮官の冥海機を撃破すれば、作戦は復讐者の勝利で幕を下ろすだろう。
「アナタにも叶えたい願いがあったみたいだけど……それは私たちも同じこと。だから決着をつけよう、正々堂々とね」
戦いが始まる直前、ヨークタウンが呟いた言葉に触れる稲穂。
私たちの願いはもう叶わない――その台詞から察せられるのは、目の前の敵が同胞と誓い合ったであろう、恐らくは生還の夢だ。しかし其れは、言い換えればグアム攻略という復讐者たちの望みが潰えることと同義。故に、稲穂が取りうる選択肢は最初から一つしか存在しない。
互いに悔いのないよう全力で戦うこと、それだけだ。
「何方にも、譲れないものはある。ならば最後まで己の信念を貫くのみ……そうだろう、ヨークタウン?」
無論その思いは、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)にとっても同じ。
彼女は突撃槍『《RE》Incarnation』を前に突き出し、そのまま突撃姿勢を取る。立ち塞がるものには容赦しない――そんな無言の信念が、緑色の双眸には宿っていた。
「私は貴様を打倒し先へと進ませて貰う。そして、グアムへの道を切り開く!」
『そう……ならば私は、貴方たちの首をあの子たちへの餞にするわ。さあ、来なさい!』
負傷した身体で戦意を奮い立たせ、最後まで抵抗を試みるヨークタウン。
そんな不退転の覚悟に一切動じること無く、復讐者たちは最後の決戦を開始した。
ラキアと稲穂、二人の復讐者がヨークタウン目掛け駆けていく。
先陣を切ったのは、先行率アップを発動したラキアだった。突撃槍を構えた態勢で、残留効果の風を背に受けて全力疾走。二重螺旋の軌跡を描く炎風の魔力が、巨大な槍に変じてヨークタウンに牙を剥いた。
「廻り紡ぐは破壊者の槍……【Call:Breaker_Lance】! その飛行甲板ごと、私の槍で穿ってやろう!」
拡張した穂先へ魔力を収束し、ラキアが瞬時に標的との距離を詰める。
命中アップに導かれて放つ一撃はヨークタウンへと直撃し、其の肉体を容赦なく溶断。彼女が使役するイルカ型海戦装も、猛攻の余波に切り裂かれ悲鳴を上げる。
『流石ね……けれど、この程度で斃れはしないわ!』
胸に穿たれた傷口、其処から溢れる血とも油ともつかぬ液体が、冥海機のドレスに赤黒い染みを広げていく。
負った深手も意に介さず、ヨークタウンは海戦装から発進させた航空機状の物体からエネルギー弾を発射。執念深い反撃は尚も侮りがたい威力を帯びて、ラキアへと降り注いだ。
猛連射がコンクリートを削り、灰色の煙が立ち込める。だが次の刹那、煙を薙ぎ払って現れたラキアは未だ健在。その体に傷こそ受けているが、満足に保たれた彼女の五体は、いずれも致命傷には程遠い。
「現状の把握、そして戦術目標の切り替えの早さ……実に見事だったよ。だが今は我等が勝つ、いや――」
最後まで闘志を燃やし続ける敵へ、賞賛の言葉を送るラキア。
そうして彼女は、対峙する敵の視線を真正面から睨み返し、凛とした声で告げた。この戦い、制するのは自分たちだと。
「勝たせて貰うさ。海に還るんだな、ヨークタウン!」
戦うと決めた以上、容赦はしない。
それを示すように、今、二刀を構えて駆けだした稲穂が恐るべき勢いでヨークタウンとの距離を詰めようとしていた。
「態勢を立て直す時間はあげないよ。このまま決めさせて貰う!」
死闘の終結を告げるように、戦場を一筋の稲妻が駆け抜ける。
それは稲穂が発動した『天雷覇断』の招く雷であった。
触れる者を焼き焦がす雷が、パラドクスで刀に宿る。ダメージアップで増幅した怒りを秘めて振るう一撃に、ヨークタウンは即座にイルカ型の海戦装を従えてワルツを踊り始めた。あの雷刃を受ければ、もはや命は無い――窮地に陥った彼女の生存本能がそう告げたのだろう。だが、
「折角のワルツ、悪いね。見学するのが私たちしか居なくて」
『――っ!』
雷刃を振るう稲穂の勢いは、もはや何者にも止め得ない。
驚愕に目を見開くヨークタウン。満身創痍の彼女から目を逸らすこと無く、稲穂は天に掲げた二振りの雷を振り下ろす。
「本意がどうかは知らないけれど、仲間を思う気持ちは本当だったのだろう? だったら私たちは進んでいくよ。君のそれを乗り越え、打ち捨ててね!」
『……嗚呼……ここまで、なの……』
その一撃が、とどめ。
二度煌く剣閃の輝きと共に袈裟懸けの斬撃を浴びたヨークタウンは、安らかな顔を浮かべたまま海戦装ともども地に伏し、もはや起き上がることは無かった。
基地の死守命令に殉じた冥海機たち――その最期に稲穂は暫しの黙祷を捧げ、告げる。
「……君たちのことは、覚えておいてあげるよ。そしてこんな命令を出した上司には、そのツケを払わせてあげよう」
其れは、最期まで己が信じるものの為に戦った冥海機たちへ捧げる言葉。
誓いを込めた餞が青空の彼方に溶けていく中、稲穂は自分たちの勝利を無言で噛み締めていた。
そうして基地に訪れたのは、戦いの終わりを告げる静寂である。
冥海機の部隊は撃破され、復讐者の後背を脅かす勢力はひとつ潰えた。残った数か所の基地を制圧すれば、いよいよ本格的なグアム攻略が開始されることだろう。
多数のジェネラル級が集結しているという其の地では、更なる激しい戦いが待っている筈だ。だが、全てのクロノヴェーダを滅ぼすまで、復讐者たちの戦いが終わることは無い。二人の心は、既に次なる戦場へと向いていた。
「もう間もなく、だな」
「そうだね。どんな強敵が待っているかは分からないけど……必ず勝ってみせよう」
ラキアと稲穂は頷きを交わし合い、南方の海を見遣る。
そこに広がるのは、未だ侵入を拒むように広がる未知の海域だ。
冥海機ヤ・ウマト、グアム。其処で待ち受ける敵との戦いに戦意を滾らせながら、復讐者たちは帰途に就くのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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