リプレイ
ラキア・ムーン
こう小さな拠点を構えられると面倒な事この上ないな
だが、こういう拠点に頼らざるを得ない状況にまで追い込んでいる
……と考えて攻略していくしかないか
水中適応で海中を泳ぎ、島へ接近しよう
可能な限り深く潜って上から発見されないように動く
念の為に硫黄島方向ではなく島の南側から近付くようにし、上陸の隙を覗う
可能なら森など遮蔽物がある付近から上陸し、身を隠しながら基地まで移動
息を潜め、影に隠れながら島内を捜索
駐屯地を発見したら、まずは警戒状況を確認
警戒の隙を探っていこう
仕掛けるのに丁度良いタイミングを把握出来たら、一気に仕掛ける
駐屯地へ襲撃を掛け、敵の虚を突いていく
流石にグアムまで、楽には行けんか
だが後の決戦の為には手間は惜しまん
制圧させてもらうぞ
●マリアナ諸島の拠点探し
「こう小さな拠点を構えられると面倒な事この上ないな。だが、こういう拠点に頼らざるを得ない状況にまで追い込んでいる……そう考えて攻略していくしかないか」
マリアナ諸島の一角に停車したパラドクストレインから、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が海中に身を踊らせる。
水中でも水温や水圧の抵抗を受けなくする【水中適応】のパラドクス効果を使い、彼女は海底を忍ぶように歩く。
警戒網は何処に貼られているか分からない。彼女は出来る限り深い場所を潜り、可能な限り海上からの発見を防ぐように進む。
「(……念のため、硫黄島方面からではなく島の南側から近づくか)」
島の警戒が強いと思われる硫黄島方面ではなく、ワザと迂回して島の南側へと進むラキア。
海藻を影にそっと海面から頭を覗かせると右へ左へ視線を動かし、見つからない上陸ポイントを探す。
二方向から上陸出来そうだが……彼女は開けて上陸し易い砂浜ではなく、昇った先に森がある険しい崖の方を選んだ。
「ふっ、んんっ! ふぅ……上陸は成功、と」
岩場を素早くクライミングし、昇り切ったラキアは眼前に広がる森の中へと転がる様に飛び込む。
ここから先は息を潜め、木陰に隠れながら冥海機たちの駐屯地を探すしかない。
暫くそんな感じで島内を探索するラキア。だがそんな彼女の視線の先でガサッと言う音が響く。
慌てず冷静に茂みの中に伏せた彼女の前で、警戒中の冥海機たちが通り抜けた。
「(流石にグアムまで、楽には行けんか……だが後の決戦の為には手間は惜しまん)」
気が付かれないように、着かず離れず追尾するラキア。このまま冥海機の駐屯地まで案内して貰おうと密かに追跡するのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
月鏡・サヨコ
グアムを制圧できれば、少なくとも七曜の戦の時点では大本営があったというハワイの攻略の足掛かりにもなる
大反攻作戦とそれを取り巻く兵力を全て打破し、万全の状態でヤ・ウマトの終局を目指したい
……そのためにも、まずは最初の一歩を往こう
上陸した仲間が敵に気付かれていないうちに救援機動力で静かに合流し、冥海機の尾行に加わる
草木や建造物の壁、積み荷などを利用して身を隠す時のため【光学迷彩】を持ち込もう
隠れ潜んだ状態で周囲を探りながら利用できそうなものにアタリをつけ、ルートを構築してから移動する動きを繰り返す
小柄さを活かして狭い抜け道や壁の破損部分を通り抜けられそうならそれも利用
周囲の状況に応じて様々な手段を講じて進んでいこう
単に物陰に潜むだけでなく、中に入れそうな箱や小型の倉庫などの扉があれば、入り込んで敵をやりすごすのも手かもしれない
駐屯地に辿り着いたら周囲の状況を確認し、敵に発見されず仲間と合流しやすい場所を探して素早く忍び込もう
……これだけ懐に迫った上で突然攻撃を仕掛ければ、確実に有利が取れる
●無言の追跡者
「(グアムを制圧できれば、少なくとも七曜の戦の時点では大本営があったというハワイの攻略の足掛かりにもなる)」
マリアナ諸島のとある島の中を、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は【救援機動力】……同じ事件に関わる他のディアボロスの位置や状況を感じ取り、適切な移動方法で駆け付けることが出来る……を活用し、先に行った仲間の元へと静かに走る。
「(大反攻作戦とそれを取り巻く兵力を全て打破し、万全の状態でヤ・ウマトの終局を目指したい)」
島の中の木々を利用し、時には草木の茂みに伏せ、大地を駆ける。
「……そのためにも、まずは最初の一歩を往こう」
そして、待たせたな、と彼女は仲間の元へと合流するのであった。
サヨコが合流したことにより、彼女が持ち込んだパラドクス効果……隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる【光学迷彩】が発動した。
木々に隠れた者は木々の、廃屋に潜んだ者は壁や床の迷彩模様に覆われ、冥海機の哨戒をやり過ごす。
「(ここを通れば見つからずに追尾出来る……往くぞ)」
顔を半分だけだし、周囲を窺うとハンドシグナルで仲間たちに声を出さずに針路を示すサヨコ。
146センチと言う小柄な身長を活かし、まるで猫の通り道のような隙間を抜ける。
「(あなたたちはあちらの倉庫へ)」
哨戒の冥海機を先回りし、彼女は小さな倉庫を指を差し示す。
仲間たちは音もなく倉庫に侵入し、サヨコはそれを確認し近くにあった箱に潜り込む。
そうして敵をやり過ごし、追跡するを繰り返す。哨戒の冥海機を逆に利用したディアボロスたちは冥海機の駐屯地へと辿り着いた。
「こんな山中に駐屯地を隠してたのか……だが、これだけ懐に迫った上で突然攻撃を仕掛ければ、確実に有利が取れる」
サヨコは仲間たちに静かに駐屯地の内部へ侵入するよう指示を出す。
これより戦いの幕があがる。死守を命じられた決死の部隊が相手。楽には勝てないだろう。
だがディアボロスたちが力を合わせれば勝てるはず……そうサヨコは攻撃準備に入るのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
シル・ウィンディア
恋人の遊里さん(g00512)と一緒に
こんだけ懐に潜り込めたのなら、あとは暴れまわるだけ、だね。
遊里さん、一緒に頑張ろうねっ♪
大丈夫、後ろは任せてっ!!
高速詠唱で隙を減らしてからの時空精霊収束砲を撃っていくよ。
狙いは、遊里さんが攻撃した敵を中心に撃ち抜くっ!
わたしが初撃の場合は、遊里さんに近い敵から撃ち抜いていくよ。
いずれにせよ、攻撃対象を重ねてしっかり確実に敵を倒すように行動をしていくね。
遊里さんが動き回るなら、わたしは固定砲台モードで。
しっかり観察して、撃ち抜くタイミングの逃さずにパラドクスを撃ち込んでいくよ。
ディフェンスはWIZで遊里さんを指定。
簡単には通さないからっ!
連携して、気づいたことは声をかけて情報を共有。
気付かれても、最後は押し通せばいいんだしね。
ほらほら、そっちに気を取られていいのかな?
その隙はわたしが撃ち抜いちゃうからっ!
倒し終わりやいったん退避のタイミングになったら
遊里さんとハイタッチ。
まだ先はあるけど、ひとまずはお疲れ様だね。
次も頑張ろうかっ♪
飛鳥・遊里
恋人のシル(g01415)と一緒に
【戦闘用バイク【テンザン】】に乗って、【チェーンソー】を構える
エンジンの爆音を施設内に響き渡らせ、敵に俺たちの存在を釘付けにする
全てをスクラップにする、リサイクル屋の登場だ
アクセル全開で瞬時にトップスピードまで加速して敵軍に突っ込む
まずは陣形を乱す、しかる後、各個撃破だ
俺一人じゃ難しいが…俺の傍にはシルがいる
ほらほら、よそ見してると、シルにズドンと撃ち抜かれるぞ?
チェーンソーで魚雷をぶった切りながら敵を追い立て、時にはそのまま切り伏せる
もちろん、シルに余計な攻撃が行かないようにきっちりディフェンスしていく
動きの制限される施設内でバイクなんぞ役に立たないとか思うだろうか?否!
タイヤが接地するなら問題ない。それが【壁】であろうとほとんど乗れる場所のない機材の上だろうと
そして、敵そのものであろうとだ
無茶を押し通してこそ、真のライダーってもんだ
全てきっちりスクラップにしたら、シルの近くでカッコよくドリフトしながら停車
そして勝利のハイタッチだ、やったぜ
●レッドゾーン
「こんだけ懐に潜り込めたのなら、あとは暴れまわるだけ、だね。遊里さん、一緒に頑張ろうねっ♪」
冥海機駐屯地……荒れた地面に整地された滑走路を前にしたシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)が、恋人である飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)に話しかける。
仲間たちが一斉に蜂起するタイミング。その瞬間を今や遅しと遊里はプラズマリアクター搭載の重量級バイク『戦闘用バイク[テンザン]』の真っ赤な車体に跨る。
ヘルメットを被ると顎紐をしっかりと締めた遊里。鍵を捻ると『テンザン』に電源が入り、ライトが前方を照らす。
「シル。エンジンの爆音で施設内の敵に俺たちの存在で釘付けにするぞ」
そう言うと遊里はヘルメットのシールドを降ろす。そしてシルに向かい、ヘルメットの頬をトントンと指で叩く。
「仕方ないなー……勝利の女神のキスだよ」
そう呟いたシルは、照れくさそうに唇に色付きのリップを塗り直すと、遊里のヘルメットにキスマークを残す。
「それじゃあ、行こう!」
「ああ……さぁ、全てをスクラップにする、リサイクル屋の登場だ!」
遊里は右親指でエンジンスターターを押すと、シート下に搭載されたプラズマリアクターが目覚める。
続いてアクセルを右手で二度三度捻り、ウォンウォンと空ぶかしをする。
その爆音に、駐屯地内は俄かに騒がしくなり、滑走路や施設に明かりが灯るのと同時に、基地護衛のトループス級『ローレライサブマリナー』が出動し始める。
「遅いお出ました……シル、ちょっと掻き回して来るな」
「大丈夫、後ろは任せて! 行ってらっしゃい!」
シルに見送られながら、遊里は左手でクラッチを握ると左足を踏み込み一速にギアを入れる。
そして左足を地面に付くと、右手でアクセルを全開に捻り、右脚のリアブレーキをリリースした。
瞬時に莫大なトルクがリアタイアに伝えられ、フロントを持ち上げるように加速する『テンザン』を、前のめりになり体重をフロントタイヤに掛けることで車体が暴れるのを防ぐ。
赤い車体に赤いリアのテールランプの航跡を残し、遊里は滑走路を左足でギアを上げつつレッドゾーンまで走る。
「遊里さん、カッコいい……さあ、わたしも見惚れてないで仕事をしなくちゃ!」
残されたシルも風翼の装飾と杖頭に藍鉱石の蕾を鏤めた白銀の長杖『世界樹の翼『ユグドラシル・ウィング』type.A』を射撃モードのtype.Bに切り替えながら、砲撃位置へと走るのであった。
「(100……150……200……もっとだ!)」
ギアをトップに入れながら、『テンザン』に話しかけるように夜の闇を赤く切り裂く遊里。
だがヘッドライトで照らされた前方には、ローレライサブマリナーたちが行く手を阻むように立ち塞ぐ。
「立ち塞がるか、面白いな……ならばまずは陣形を乱す! しかる後、各個撃破だ!!」
右手でアクセルを固定しながら、左手でプラズマ動力搭載の大型チェーンソー『超硬度チェーンソー』を取り出した遊里は、そのエンジンを作動させ新たな轟音を立てながら回転鋸を動かす。
そしてすれ違い様に、敵群に向けて回転鋸の刃を振り下ろし、そして『テンザン』のタイヤで踏みつけ、頑強なカウルで吹き飛ばす。
これが遊里のパラドクス、【ライディングアクセル】だ。
「動きの制限される施設内でバイクなんぞ役に立たないとか思うだろうか? 否!」
行く手を阻むローレライサブマリナーを弾き飛ばし、踏みつけ、そして切り裂きながら、遊里と『テンザン』は彼女たちの間を突き抜ける。
ローレライサブマリナーたちも子亀の姿をした魚雷を放つが、遊里のチェーンソーの前に切断され、爆発は過ぎ去った彼のはるか後方で起きた。
「タイヤが接地するなら問題ない。それが「壁」であろうと、ほとんど乗れる場所のない機材の上だろうと……そして、敵そのものであろうとだ!!」
その言葉と同時にギアを踏み込み一速下げ、レッドゾーンまで跳ね上がったタコメーターと共に勢いを増してコンテナの壁を走る遊里は、切れ目でジャンプすると車体を回転させながらローレライサブマリナーを弾き飛ばしながら着地する。
「無茶を押し通してこそ、真のライダーってもんだ!」
派手なアクションと爆音で敵の目を惹きつける遊里の姿に、ローレライサブマリナーたちは翻弄される。
「ほらほら、よそ見してると、シルにズドンと撃ち抜かれるぞ?」
敵陣のど真ん中に突っ込んだ遊里は、右手でフロントブレーキをフルロックさせるとリアを浮かせ、そのままターンしながらリアタイアでローレライサブマリナーを吹き飛ばす。
そこに、遠方で控えていたシルのパラドクス、【時空精霊収束砲】が放たれた。
「遊里さんが暴れてくれたから……残る敵はわたしが撃ち抜くっ!」
背中から一対の青白い魔力翼を展開し反動を抑えつつ、シルの放つ【時空精霊収束砲】……複雑な魔法陣が宙に浮かび、その四方に火・水・風・土の四属性エネルギーを収束させた魔力が灯る。
そこに時を司る精霊の力を乗せて撃ち抜く高出力型砲撃系精霊魔術は、青白い閃光となり遊里を取り巻くローレライサブマリナーを薙ぎ払った。
「動き回る遊里さん、そして固定砲台のわたし……さあ、どっちから狙う!?」
次の魔方陣を描き、魔力をチャージするシルの声に、ローレライサブマリナーは歌声で返す。
聞いた者を魅了し、水死させる誘惑の死の歌……ウミガメの上に作られた甲板をステージに、金髪の美女は青い眼で怪しげに歌う。
「くっ、耳を塞いでも聞こえるんだよ……だけど、その歌よりも強烈な衝撃で黙らせるね! 世界を司る四界の精霊達よ、時を刻みし精霊の力よ、混じりて力となり、全てを撃ち抜きし光となれ!」
二発目の砲撃準備を整え、歌声を掻き消すように力ある言葉と共に閃光が放たれる。
「遊里さんの邪魔はさせない! 遊里さん、もっと走って、どこまでも速く! どこまでも強く押し通して!!」
遠くで暴れるように走る遊里の姿を追いかけながら、思わず応援の声が出る。
それが届いたのか、それとも偶然か……いや、きっと想いが届いたのだろう。シルの視線の先で遊里が赤い疾風となり残るローレライサブマリナーを跳ね飛ばした。
「ふふっ、流石は遊里さん……さあ、ほらほら、遊里さんに気を取られていいのかな? そんな隙だらけなら、わたしが撃ち抜いちゃうからっ!」
木漏れ日のような笑顔で破顔したシルは、白銀の長杖を構える。そして力ある言葉と共に、再び青白き閃光で撃ち抜いた。
「シル! 見てくれたか!?」
全速力で駆けてきた遊里は、シルの前でアクセルターンしながら停車する。
カパッとヘルメットのバイザーを上げシルに話しかける遊里に、彼女は片手を上げて近寄った。
「遊里さん。まだ先はあるけど、一先ずはお疲れ様だね! ……うん、カッコよかったよ!」
彼女のその小さな手に、遊里はバイクグローブを外すと片手を重ねる。
「全てきっちりスクラップにしたぜ、勝利の女神のおかげだな!」
勝利のハイタッチを交わす遊里とシル。彼の言葉に、シルはもう……と頬を赤くする。
「さぁ、次も頑張ろうかっ♪」
マリアナ諸島制圧戦。残すはアヴァタール級『土佐』……彼女の元へと向かうため、ヘルメットを被り『テンザン』のタンデムシートへとよじ登るように座ったシルを乗せ、再びエンジン音を響かせた遊里はホイルスピンと共に走り出すのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【乗物改造】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
シル・ウィンディア
恋人の遊里さん(g00512)と一緒に
乗り心地?そんなの聞くまでもないでしょっ♪
とーっても、素敵だったよー♪
トループス戦と同じ感じで行くかな?
遊里さんの後ろをカバーする感じで立ち位置を取るね。
遊里さんを送り出した後は、わたしは固定砲台に…。
機動戦は任せたよっ!
タイミングを外さずに、全力魔法の十芒星精霊収束砲をお見舞いするよっ!
さぁさぁ、初っ端からわたしの全力を受け取ってねっ!!
敵パラドクスは、パラドクス発動時の光の翼を羽ばたかせて、引っ張られないように抵抗。
うん、羽ばたいても引き摺りこまれるんだけどね。でも、羽ばたいて(ガードアップ)ダメージを抑えるよ。
さぁ、動いている人か止まっている人か、どっちを狙ってくるかな?
どっちを狙ってもいいよ。
片方が必ずあなたの喉元にかみつくからねっ!!
とはいえ、流石アヴァタール級だね。
これだけやってもまだ平気そうだもん。
でも、わたしは諦めが悪いからね。
平気なら、いくらでも撃ち抜いてあげるよっ!!
無事に退治で来たら遊里さんとハイタッチ
そして抱き着いちゃう♪
飛鳥・遊里
恋人のシル(g01415)と一緒に
トループス兵を蹴散らした勢いそのままに、シルをバイクに乗せて爆走、
敵の目の前で急ブレーキを掛けながら停車する
「さてお姫様、目的地に到着でございます。乗り心地はいかがでしたか?」
シルを降ろし、敵の方に向き直る
砲撃を得意とするタイプ、ノコノコ近づいたら集中砲火だな
じゃあどうするか?ノコノコ近づかなければいいわけだ
バイクを最大速度で走らせ、敵の砲撃を掻い潜りながら接近後、至近距離でぶちかます!
「始めるか、本日のファイナルレースだ!」
ブレーキを解除し、バイクを疾走させる。
敵の視線と攻撃をこっちに引き付けるため、わざと回避行動を大げさにする
ほらほら、こっちにばっかり気を取られてると、シルの方からこわーい一撃がくるぞ?
敵との距離が数十メートルまでに近づいたら、そのまま突撃…と見せかけて
バイクの上から大ジャンプ!バイクはそのまま敵の方に、俺は敵の頭上に
落下中に【紫電掌】に電撃をチャージ、【轟雷撃】を落下の勢いのままに叩き込む!
「喰らえ!蒼いイナズマってなぁ!」
月鏡・サヨコ
マリアナ諸島に点在する基地も、残るはあと一つとなった
このままグアムへと通じる航路を拓かせて貰う
残念だけれど、海まであなたを連れ出している時間はない。……悪く思わないで
様々な物資や設備が置かれている駐屯地という戦場を活かすため、『人狗一心・怪力光線砲』で戦う
まずは《巡洋戦艦海戦装『黒姫』》から放つ榴弾による砲撃と機銃掃射で攻め立てよう
炸裂する弾片と絶え間ない弾幕は、敵の動きを制限し私に注意を引き付けるための牽制
砲火に紛れて桂を遮蔽物の後ろに滑り込ませ、《怪力光線砲『狗號』》で敵を背後や横合いから撃ち抜いて貰う
あなたを倒すために来たのは私だけではない
……そして、私と桂だけでもない
反撃に対しては、自分も桂も素早く駐屯地のフェンスや高く積まれた物資の後ろに滑り込んで壁としよう
さらに《海戦装用増設防盾》を迫り来る砲撃に向けて構え、命中弾や爆風によるダメージを軽減する
射撃が止んだところで再び飛び出し、敵が倒れるまで攻防を続ける
本作戦の成功を以て、『マリアナ諸島制圧戦』を完了とする
……みんな、お疲れ様
●怨念の土佐
『わらわの秘密基地が……こうも簡単に蹂躙されるとは。あぁ、この恨み晴らさずでおくべきか』
燃え上がるマリアナ諸島の冥海機駐屯地。その光景を呆然と眺めるアヴァタール級冥海機『土佐』は、口惜し気に呟く。
そんな彼女の前に、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)がスッと物陰より現れる。
「マリアナ諸島に点在する基地も、残るはあと一つとなった。このままグアムへと通じる航路を拓かせて貰う。残念だけれど、海まであなたを連れ出している時間はない……悪く思わないで」
そう告げた彼女は、背丈よりも巨大な海戦装……巡洋戦艦海戦装『黒姫』を装着する。
『ディアボロスかぇ……わらわを倒しに来たか。だがわらわもアヴァタール級の端くれ……そう簡単にはやられはせぬぞ? ま、海で戦えぬことを心残りと思うてくれることは感謝するがな』
土佐はサヨコにそう答えると、にやりと笑みを浮かべる。
「あなたを倒すために来たのは私だけではない……そう、私と桂だけでもない」
不敵に笑う土佐に対し、サヨコはそう言うとサーヴァントであるパンツァーハウンドの『桂』の頭を撫でる。
そんな時だ。滑走路の方角からエンジン音が響いてきたのは。
「おっと、間に合ったかな!?」
土佐とサヨコの前でリアタイアを派手に滑らせ、ドリフト気味に停車したのは真紅のバイク……飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)の戦闘用バイク『テンザン』だ。
「さて、お姫様? 目的地に到着でございます……乗り心地は如何でしたか?」
遊里は赤いヘルメットのバイザーシールドを上げながら後ろを振り返ると、同じデザインの青いヘルメットを被っていたシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)が、ヘルメットを脱いで長い青い髪を左右に振る。
「乗り心地? そんなの聞くまでもないでしょっ! とーっても、素敵だったよー♪」
何時までも何処までも乗っていたいぐらいに……そうシルは遊里の背中に話しかける。
『滑走路で暴れてた奴か……男連れとは、妬ましいぃ』
悔しそうに服の袖を噛む土佐の前で、車体が倒れないよう左足で踏ん張る遊里に支えられながらシルが下車する。
「遊里さん、トループス戦と同じ感じで行く?」
「そうだな……砲撃を得意とするタイプ、ノコノコ近づいたら集中砲火だ。今回はサヨコさんも桂くんも居る。それで行こう」
シルの問いにそう返すと、バイザーを下ろしながら拳を差し出す遊里。彼女もその拳に拳を合わせて送り出す。
アクセルを吹かし、一速にギアを入れると勢いよくクラッチを繋ぐ。ホイルスピンをさせながら遊里の身体を持ち上げるように『テンザン』は加速し、一気に距離を取る。
「派手な登場ね、相変わらずなようで妬けるわ」
「へへー、リアシートは譲らないからね?」
遊里たちが拳を突き合わせていた間に戦闘準備を整えたサヨコは、準備は整ったとばかりにシルに話しかける。
白銀の長杖……『世界樹の翼』を構えたシルは、勿論と答えるのであった。
「シルにも言ったが、ノコノコ近づいたら集中砲火が待っている……ならどうするか? 答えは簡単。ノコノコ近づかなければ良い訳だ」
ライダーグローブをギュギュと握り感触を確かめた遊里は、ヘルメットの顎紐がしっかりと締まっていることを確認し直すと、アクセルを吹かす。
右手を捻るたびにタコメーターがレッドゾーンへと向けて跳ね上がって行き、フロントブレーキを強く掛けるとギアを繋ぐ。
「始めるか……本日のファイナルレースだ!」
右脚のリアブレーキを解除し、左手のクラッチを繋いだ瞬間、一速に入れられたリアタイアはタイヤスモークを上げ激しくスピンする。
そして右手でフロントブレーキを解除すると、『テンザン』は遊里を乗せて弾け飛ぶ弾丸のように加速する。
レッドゾーンへとタコメーターの針が届く……その瞬間に左手でクラッチを握りアクセルを戻すと、蹴り上げるようにギアを二速に入れる。
そして左手のクラッチを放すと、ギアは繋がり右手でアクセルを捻れば捻るほどスピードが増していく。
三速……四速……段々と車速は上がって行き、トップギアへと入った頃には景色が遊里に向かって勢いよく流れて来る。
「行くぞ、轟雷撃!」
【轟雷撃】……その言葉と共に、遊里の乗る『テンザン』は超高電圧を発生させ、赤い……いや、蒼い稲妻と化す。
彼を乗せた『テンザン』はトップスピードのまま土佐を跳ね飛ばすと、質量と電撃で大ダメージを与える。
だが、これで終わりではない……フルブレーキからギアを一気に下げ、車体をスライドさせて減速すると、再び走り出す遊里。
パラドクスによる攻撃にはパラドクスによる反撃が待っている。
起き上がった土佐は、フタバスズキリュウ型海戦装に装備された主砲から、敵に対する憎しみの怨念により何処までも誘導される砲弾を撃ち出す。
『おのれぃ……何処まで逃げても撃ち抜くぞ』
右へ左へと『テンザン』を疾走させる遊里の背に追尾するように誘導弾が迫る。
しかし、それは百も承知……遊里はワザと大げさな動きで誘導弾をおびき寄せているのだ。
「ほらほら、こっちにばっかり気を取られていると、シルの方からこわーい一撃が来るぞ!?」
土佐の周囲でドリフトターンを決めながら、そう挑発する遊里。
そのこわーい一撃は、発射のタイミングを今や遅しと待っていた。
「遊里さんと敵の動きをしっかりと見て……今だ! さぁさぁ、わたしの全力を受け取ってねっ!!」
戦闘用バイク『テンザン』で走り回る遊里と、それに翻弄されるジェネラル級冥海機『土佐』の姿をつぶさに観察していたシルは、離れていくバイクに土佐の気が惹かれた瞬間を見つける。
その時には詠唱は終わっていた……力ある言葉によって、白銀の長杖を構えた彼女の前には、一つの巨大な魔法陣と四つの小型の魔方陣が浮かび上がり、その背からは大型の一対の光の翼が伸びていた。
【十芒星精霊収束砲】……火・水・風・土・光・闇の六属性をぶつけた際に生じる消滅エネルギーを純魔力エネルギーとして形成し、太陽・星・月の魔法陣で魔力エネルギー増幅、時属性の魔法陣でエネルギー収束させて放つ限界突破の超出力のエネルギー砲撃魔法。
シルの放てる精霊魔法の内、最大級の火力だ。
収束した虹色の光が一条の閃光となり、魔力翼を広げ反動に備えるシルの元から放たれる……!
『なっ!?』
遊里に意識を完全に持って行かれていた土佐は、迫る七色の閃光に無防備な状態でその身を晒す。
「どうだ!」
直撃を確信しグッと拳を握りしめるシル。煙が段々と晴れ……そこには焼け焦げたフタバスズキリュウ型海戦装に庇われた土佐の姿があった。
『おのれ……憎らしい! まだ行けるかえ?』
土佐の呼びかけに、フタバスズキリュウ型海戦装は力なくだが首を上げる。
そして恐ろしい鳴き声を上げると、周囲の地面から、水で出来たおびただしい数の手のようなモノが現れた。
「流石アヴァタール級だね……これだけやってもまだ平気そう。とりあえず引きずり込まれる訳にはいかない!」
魔力翼を羽撃たかせ、青く長い髪を揺らしながら水の手から逃げるように跳ねるシル。
掴まれそうになった水の手は、魔力翼の羽撃たきと左手で引き抜いた淡い碧色の刀身を持つショートソード『創世の光剣』で斬り払い、何とか振り切る。
そのままコンテナの上に駆け上ったシルは、土佐へと向かい挑発をする。
「さぁ、動いている人か止まっている人か、どっちを狙ってくるかな? どっちを狙ってもいいよ、片方が必ずあなたの喉元にかみつくからねっ!!」
そう言うと、再び魔法陣を展開するシル。土佐の周囲では相変わらず遊里のバイクの音が響き、彼女の思考を妨げる。
その隙に……もう一つ、いや二つの影が土佐へと迫っていることに彼女は気が付かなかった。
「(ここは駐屯地……と言う事は様々な物資が置かれている。それを有効に使わせて貰う)」
海戦装『黒姫』と接合したサヨコは、サーヴァントであるパンツァーハウンドの『桂』と共に駐屯地内を走る。
そして好位置を見つけ出すと、その海戦装に装備された砲門に榴弾を装填する。
「弾種、榴弾……機銃、装填ヨシ。桂、頼むよ」
その声に、ワンと吼えた桂が走り出す……あとは彼を信じて、サヨコは行動するのみ。
「全門斉射! 目標、土佐!!」
主砲が轟音を奏で、空中に砲弾を打ち上げる。それは土佐の上空で弾け、破片が逃げ場を無くすかのように広範囲に降り注ぐ。
そして機銃からは絶え間なく弾丸が放たれ、逃げる土佐を追い立てた。
『逃げ場が……ええい、妬ましいぃ!』
砲弾と機銃掃射で追い立てられる土佐は、忌々し気に叫ぶとフタバスズキリュウ型海戦装の主砲に、怨念のエネルギーをチャージする。
そして断末魔の叫び声を思わせる発射音と共に、砲身が吹き飛びかねない程の威力の呪術砲を放った。
「緊急回避、防盾展開……!」
迫る砲弾に対し、サヨコは高く積まれた物資の影に隠れると黒姫の側面に『海戦装用増設防盾』を展開すると、衝撃に備える。
物資を突き抜け、防盾に直撃する衝撃は魂まで持って行かれそうになる。
が……強く己を律したサヨコはそれに耐え、再び姿を現すと砲撃を再開する。
「敵が倒れるまで、砲撃は止めない」
強く言葉にし、砲撃、掃射を続けるサヨコ。
彼女を援護するかのように、遊里が稲妻となり駆け、シルが魔法陣より七色の光を放つ。
徐々に押してゆくディアボロスたちの攻撃で、劣勢に追い込まれる土佐。
充分に弱り切ったのを見たサヨコは、桂に声を掛ける。
「今だ、桂!」
その声を同時に飛び出した桂は、背部砲門から強力なビームを発射する……それは寸分の狂いなく土佐の心臓を貫き、命を奪う。
海戦装の砲撃により牽制を行い、隠れて居たパンツァーハウンド『桂』の背部砲門からビームを放つサヨコの戦闘技術。これが彼女のパラドクス【人狗一心・怪力光線砲】であった。
「よし、桂。よくやった」
尻尾を振り駆け寄って来る桂を受け止めながら、倒れた土佐を見るサヨコ。
完全にこと切れたようで、動く気配はなかった。
「本作戦の成功を以て、『マリアナ諸島制圧戦』を完了とする……みんな、お疲れ様」
土佐に向け、海軍式の敬礼をするサヨコの元にシルが走って来る。
「これで終わった……んだよね?」
「ええ、終わり。これで後方の憂いなく前へ進める」
そうこうしていると、キキーっと言うブレーキの音と共に遊里が戻って来る。
「ほら、行ってきなさい」
サヨコにトン、と背中を押され、シルは前のめりになりながら遊里の元へと駆け出す。
「シル、お疲れ様」
ヘルメットを脱ぎ、ミラーに引っ掛けた遊里はシルに向け片手を突き出す。
「お疲れ様、遊里さん! 大好きっ!!」
遊里のその手に向けハイタッチを交わしたシルは、そのまま彼へと抱き着き地面へと押し倒す。
「桂、恋人同士の触れ合いは見ないのが礼儀だ」
戦闘用バイク『テンザン』の影に隠れた二人の姿に、サヨコはそう言うと興味深そうに見ていた桂の頭の向きを変えるのであった。
……こうして、マリアナ諸島での戦いは一区切りを終えた。
これでグアムまでの道のりで、障害になる物はもうない。
だがそれは、新たな戦いの始まりを意味していた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
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【命中アップ】がLV3になった!