呪いのチェーン連歌~可愛い歌には裏がある(作者 白鳥美鳥
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#平安鬼妖地獄変  #地獄変第二幕『呪われた連歌』  #地獄変 

●呪いのチェーン連歌~可愛い歌には裏がある
 とある歌会にて。
 その中に、藤・幻歌は居た。彼は『3日以内に返歌を作って、別人に送らなければ呪われて死ぬ』という連歌を受け取っていた。この呪いを解くためには、この歌の返歌を誰かに返さないと死んでしまう。
「さあ、皆さん、今日も素敵な歌を作り、披露したり、返歌したりしていきましょう」
 美しい着物を着た、歌会の先生はにっこりと微笑む。
(「……返歌を誰かに送らないと、私は死んでしまう。しかし、送った相手が死んでしまうかもしれない。そうなってしまったら、私は一生後悔するだろう。……ああ、私はどうすれば……」)
 悩む幻歌。
 そして、彼が悩んでいる間に、歌会は終わり、誰にも返歌を送る事は出来ず、死を覚悟しながら、とぼとぼと帰途についたのだった。

●清原・小雛より
「平安鬼妖地獄変の京の都で、呪われた連歌の事件が起きているようなのです」
 清原・小雛(人間の妖怪博士・g01264)は、悲しそうに話しだす。
「呪われた歌を受け取った者は、3日以内に、呪いの歌を受け取っていない別人に呪いの歌の返歌を送らなければ、体が腐って死んでしまうそうなのです。本来の返歌は、歌を送ってくれた相手に相手に返すものです。しかし、この呪いの歌は全くの別人に送る必要があります。いきなり返歌が送られるだけでも困惑してしまうのに、それが呪いの歌なのだから大変極まりません」
 現状について、小雛は話す。
「呪いの歌を受けた被害者……今回は藤・幻歌さんは、呪いの歌を別人に返そうと歌会に参加しているようなのですが、他人に呪いを渡す事は出来ないようなのです。このままだと、幻歌さんの体が腐り落ちて死んでしまうのです。皆さんがこの歌会に参加すれば、幻歌さんと接触する事ができるので、うまく接触して、呪いの歌について話を聞きだせるようにして欲しいのです。そして、幻歌さんから皆さんに呪いの歌を送ってもらい、その歌をクロノヴェーダに叩き返すことが出来れば、呪いの連鎖を打ち破る事も出来るのです」

「歌会を主催するクロノヴェーダは、正体を隠して唄の師匠として活動しているようなのです。歌の師匠として活動している間は、周囲の警戒などは行わないので、皆さんは隠れるように行動すれば、歌会に参加している間に正体が分かる事は無いでしょう。敵のクロノヴェーダは、歌会が行われた屋敷にいますので、屋敷に踏み込んで戦闘をしかける事になります。更に、呪いを解く準備が出来ていれば、ここでクロノヴェーダに呪いの返歌を叩きつけると良いでしょう。勿論、呪いを無視する事も出来ます。ですが、その場合は幻歌さんは呪いの歌によって体が腐って死んでしまいます。出来れば、これは最後の手段として欲しいのです」

 小雛は語る。
「幻歌さんは、他の人に呪いを押し付ける事が出来ない善良な人です。出来れば助けてあげて欲しいのです。そして、クロノヴェーダへの返歌は短歌のルールを守る必要はありませんので、心のままぶつけると良いでしょう。皆さんが無事に事件を解決してくれる事を心より願っています」
 そう言って、小雛は頭を下げたのだった。

●悩める幻歌
「十五夜の、兎飛び跳ね、歌う夜の……」
 幻歌は呪いの連歌を何度も読み返す。
「可愛らしい歌だが……これが呪いの連歌。これを返歌とするのであれば……いや、親しみのある歌にしてしまっては、相手が呪いとは分からないだろう。実際、私も呪いの連歌と気付くのが遅かったから……。可愛らしい歌に呪いを仕込むとは、恐ろしい」
 だが、と思う。
「この返歌を誰かに渡さないと、私は死んでしまう。いっそ、呪いだと分かる様にしようか。だが、この返歌だとそれも難しい……いや、そもそも私は、呪いの歌と分かっていて誰かに渡せるのだろうか……」
 幻歌は悩む。死にたくはない。だが、もし、渡した相手が死んでしまったら……と思うと、とてもではないが渡せない。ただでさえ、この歌は呪いだと分かりにくいのだから……。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【プラチナチケット】
2
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【冷気の支配者】
2
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【ハウスキーパー】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV2 / 【リザレクション】LV1 / 【ロストエナジー】LV3

●マスターより

白鳥美鳥
 白鳥美鳥です。今回は、連歌の呪いから救うシナリオになります。
 ①では、呪いの連歌を、幻歌さんから返歌として受け取って、これに対する返歌をクロノヴェーダに叩きつけて下さい。短歌のルールは「5・7・5・7・7」というルールがあるのですが、この辺りは無視して構いません。思うがままの言葉で多少、歌っぽい気持ちでクロノヴェーダに叩きつけて下さい。
 ②では歌会に参加します。簡単に歌会に参加出来る方法もありますが、そうでは無い方も、何だか連歌が上手そうという雰囲気作りをして参加を試みて下さっても大丈夫です。受付さえ騙せれば、歌会に参加出来ます。なお、受付の方はそこまで連歌が上手くありません。幻歌さんは上流階級なので上流階級の人達と話す事も可能です。歌会がどんなものか知る事も可能です。
 ③『白鬼歌仙』東宮左近を支援し、守る敵です。先に④をクリアした場合、撤退します。
 ④今回のボスである『白鬼歌仙』東宮左近と戦います。歌会の主催者で、返歌を叩きつける相手でもあります。倒せばシナリオクリアとなります。

 注意点としては①をクリアしないと呪いは解けませんので、今回の被害者である幻歌さんは呪いによって体が腐り、死んでしまいます。幻歌さんを助ける場合は①を必ずクリアした上で④をクリアして下さい。出来れば、幻歌さんの呪いを解き、救ってあげて欲しいです。
 
 皆様の活躍を期待しております。
20

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


菅原・小梅
◆行動
そもそも呪われた連歌が何処より始まっているのか、歌会で手掛かりを調べたくはありますね

私は貴族の少年として潜り込みます
まとうは手ずから調合した香を焚き込めた水干装束
不自然の無い、貴族達に侮られぬ様に【歴史知識】【伝承知識】で
学んだ立ち居振る舞いにも気を配り場に馴染むとしますか
尚【プラチナチケット】も念の為に添えて

そうしましたら私も一つ歌を詠みましょう

「秋風に 藤豆こぼす 憂いとは 誰ぞ掬わん 心のままに」

多少は罪悪感のある方も居るでしょう
歌を詠んだ上で【観察】し、反応を見せた方にでも話掛けてみましょうか
都で流行る昨今の催しですが、もしや何処かの方が新たな和歌集を編纂されるのでしょうかとでも


平良・明
稚巧は問わず、万歌千年残ると言いますからね
少々気を引き締めて臨みましょう

私のこの頭はこすぷれではありませんが
雰囲気坊主の変装に活かさせてもらいます
名乗りは「良明法師」がいいでしょう
衣装を探して、無ければ装備の作務衣で代用します

モブオーラ。むしろ行雲流水、霧の如く会場に潜入します

東寺や修験の坊主は一体何をしているのか
他に坊主がいるか探ってみましょう

歌は時代に合わせて退廃的にいきます

「錆鮎の あそぶ紅葉の 桂川 ただ流るるを みる秋かな」

解釈は、鮎が紅葉と遊んでいる様を詠んでいて一見風流ですが
錆鮎は秋の季語であると同時に力尽きて流れていく鮎
もがく民草の事でもあります、さて、坊主の皮肉にどう出ますか


(「そもそも呪われた連歌が何処より始まっているのか、歌会で手掛かりを調べたくはありますね」)
 そう思いながら歌会へと忍び込むのは、菅原・小梅(紅姫・g00596)。
 手ずから調合した香を焚き込めた水干装束を纏い、他の貴族たちに侮られぬ様、学んだ歴史や伝承の知識と立ち振る舞いに気を付けて歌会へと潜り込んだ。
 もう一人、歌会に潜り込んでいる人物がいる。平良・明(巡礼・g03461)だ。法衣を何とか用意し、『良明法師』と名乗り、法師として、行雲流水、霧の如く会場に潜入したのだ。
「さあ、今日の歌会を始めましょう。今日は思い思いに作った歌を詠んで、互いに評価する事としましょう」
 歌の先生らしき人が入ってきて、貴族達に微笑みかけている。
 ぱっと見て、貴族が揃っているので、他の坊主はいないかと思い、明は探してみるが、どうやら貴族中心で集まっているらしく、見当たらない。そうなると、坊主は自分だけとなるのだが、ここは周囲の耳目を集めないという世界法則を使って注目を集めないようにする。もし、指名されてもそこまで自分自身は目立たないはずだ。
 一人一人、指名されて歌を詠んでいく。それに対して色々な意見が交わされた。滞りなく歌会は進み、明に順番が回って来た。
「良明法師殿、貴殿の歌はどの様なものですか?」
 はい、と頷くと、明は用意してきた歌を詠む。
「錆鮎の あそぶ紅葉の 桂川 ただ流るるを みる秋かな」
 ほほう……と、声が零れる。
「中々、風流な歌ですね」
 褒める声の中、先生の方は少し考えている様だ。
「……成程、表は美しく、裏はこの都の事ですか。流石、法師殿といった所ですね」
 表向きの風流さに騙されているが多い中、やはり先生だけは皮肉に気が付いたらしい。しかし、それを敢えて皆に伝えるつもりは無いようだ。それは他の貴族達への気遣いなのか、それとも、内心嘲笑っているのだろうか。表情は笑顔だが、どこか侮れない存在だ。
 暫くして小梅にも出番が回って来る。
「秋風に 藤豆こぼす 憂いとは 誰ぞ掬わん 心のままに」
 これは、呪いの連歌を知っている者や回した者がいるかどうかを炙り出す為の歌。様子をじっくりと観察していると、ざわざわとし始めた。一人、二人ではない、かなりの人数が反応している。それならばと、手始めに探りを入れてみる事にした。
「都で流行る昨今の催しですが、もしや何処かの方が新たな和歌集を編纂されるのでしょうか」
「いや、その話は聞いた事は無い。……寧ろ問題なのは例の呪い……」
「そう、今日は連歌ではなくて……」
「はい、そこまでですよ。感想を述べあうのが本日の歌会ですからね」
 得られた反応は先生の一言によって遮られてしまった。
 ……ただ、分かる事は一つ。呪いの連歌を送ったかどうかは分からないが、歌会に参加する人間には広く知られている様だ。誰もがどこか怯え、今回が連歌でなくて喜んでいる様にも見える。
 呪いの出元は分からなかったが、食えない雰囲気の歌の先生が明と小梅の心に残った。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!

ラウム・マルファス
短歌って言葉遊びのやつだっケ。何かむつかしそーだケド、せっかくだから教わってみようカナ
虫サイズのドローンを飛ばして邸内を情報収集
バレ無い範囲で、間取りくらいカナ
幻歌の近くで色々教わってみよウ
「季語ってなにー?あ、なくてもいーの?」
「恋文?え、同性には送っちゃダメ?あ、風景とかのお手紙でもいーんだネ」
何か詠んだ方がいーのカナ?

石の宮、心の内を、はかりける、空映さない、君の瞳に

どーカナ?
意味?特にないヨ?
まァ、新宿島のビルの屋上で、煙草吸ってて、ボーッと下見てたら落ちかけたヨ。って歌なんだケド。ボクってすると変だから君にしちゃったケドネ

「ところで顔色悪いけどヘーキ?何か悩んでル?家まで送ろうカ?」


(「短歌って言葉遊びのやつだっケ。何かむつかしそーだケド、せっかくだから教わってみようカナ」)
 こっそりと潜り込むのはラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)。虫サイズのドローンも飛ばして邸内の間取りを調べてみるが、どうやら簡単には立ち入れない所もあるらしい。
 そして、ドローンで見つけた幻歌の傍にそっと近寄る。
「季語ってナニー?」
「季語とは? そちらの方が知らぬ言葉だ」
「という事はなくてもいーのカナ?」
 いきなり現れたラウムに驚きつつも、話を聞いてくれる幻歌。
「じゃあ、歌なら恋文? 風景とかのお手紙でもいーんだネ」
「私は和歌の先生では無いから、先生から習う事を勧めたいが……そなたは目立つからな。その話は後にしよう」
「ハーイ」
 幻歌に従って、ラウムは歌会が終るまで傍でじっとしている。これなら気が付かれないだろう。
「今日は最終的に連歌にならなくて良かった……いや、悪かったのか? だが……」
 明らかに顔色の悪い幻歌にラウムは声をかける。
「ところで顔色悪いけどヘーキ? 何か悩んでル? 家まで送ろうカ?」
 覗き込むように幻歌の顔を見るラウムに、思わず苦笑する。
「顔色にまで出ていたか……。悩みはあるにはあるが……人に話せる内容ではない。だが、家路につくまで……共にいてくれると嬉しい」
「うん、いーヨ」
 顔色の悪い幻歌に、ラウムは少しおどけてみせる事にした。少しは気が楽になってくれるかもしれないから。
「さっきの歌会見てて、ボクも歌を作ってみたんダヨ。聞いてクレル?」
「そういえば初めての様な言い方だったな。私で良ければ聞こう」
 少し笑った幻歌を見て、ラウムは作った歌を披露する。
「石の宮、心の内を、はかりける、空映さない、君の瞳に。どーカナ?」
「寂しい感じの歌だな……その意味を聞くのは野暮か」
「意味? 特にないヨ?」
 そう、これはラウムが新宿島のビルの屋上で、煙草吸ってて、ボーッと下見てたら落ちかけたという歌なのだ。そのまま伝えると分からない可能性の方が高いので何となくぼかして伝えてみる。
「ボクってすると変だから君にしちゃったケドネ」
「いや? 私は有りだと思うぞ?」
 そんなやり取りを交わす。幻歌の顔色が少しずつ良くなっていくのが、嬉しいラウムだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!

草薙・和泉
〇心情
人と人を繋ぐ歌にかくも醜悪な呪いを仕込むとはな
この醜悪な連鎖、我が筆と剣で断って見せよう

〇行動
いきなり怪しまれぬように凛花は服の中に隠れていろ
厄祓いのふりをして帰路に着く幻歌氏へ声をかける
「失礼、随分と浮かないお顔だが、どこか具合でも?もし何かお困りなら力にはなれるやもしれんが…」
それとなく呪いの歌の話を聞き出せたら呪いを譲渡して欲しい旨を持ちかける
それでも幻歌氏が躊躇するなら凛花に胸元から顔を出させて、自分達は常人とは違うから、どうか心配せず任せて欲しいと告げる
「『十六夜に 満ちる常闇 蔓延る魔 送り返すは 禍祓う太刀』 無骨だがこれもまた一興。首を待っていろ侵略者」


藤堂・晶
チェーンメールモドキとかまた古典的な…
いや、この時代だとむしろ新しいのかな?
まぁいいわ。放ってはおけないし、なんとかしないとねー。

えーと、藤・幻歌さんだっけ?
あなた、呪われてるでしょー?

まぁ、色々気になるとは思うけど、私はあなたが呪われている事を知っていて、且つ呪われても構わないと思ってる。
ってか呪われたい。だからその呪いの歌ちょーだい?

あ、別に死にたがりじゃないわよ
呪いの解除にはアテがあるからね
約束してあげる。近い内に、この事件がなくなるってこと
だからまぁ、私たちの誰かでも全員でもいいから、そんなもの押し付けて日常に帰りな?
人間、何事もなく平和に生きるのが一番なんだからさ


吉水・翡翠
アドリブ、連携歓迎
「さて……歌に仕込まれた呪い、ですか。解除含めてとにかくやってみますか」

まずは彼女に会いに行きましょう。
彼女に「陰陽師」と名乗って会います。
「通りすがりの陰陽師です。浮かない顔ですがどうされましたか?」
と話しかけ、それとなく呪いの歌の話を聞いたら、
「自分は陰陽師ですから、そういったものの専門家でもあります。ですから問題ありません。どうぞ、お気になさらずお渡しください」
といい、呪いの歌を受け取ります。

受け取りましたら歌を考えます。
そうですね。
「幻の 優しき詩歌(うた)の 惑ふ心 汝に告げよう 己に返すと」
……さて覚悟は良いですか。呪いの歌を広めし方。呪いを彼方に返しましょう。


「凛花、服の中に隠れていろ」
 共にいる妖精、凛花に服の中に隠れる様促す、草薙・和泉(彷徨える剣閃・g00890)。
 これから、呪いの連歌を受け取り誰にも返せない歌人、幻歌が現れる。その時にいきなり怪しまれたら困るからだ。
「チェーンメールモドキとかまた古典的な……いや、この時代だとむしろ新しいのかな?まぁいいわ。放ってはおけないし、なんとかしないとねー」
 呪いにかかって体が腐って死ぬ、というのは流石にいただけない、そう思うのは藤堂・晶(自堕落狐・g00909)だ。
「……歌に仕込まれた呪い、ですか。解除含めてとにかくやってみますか」
 正真正銘の陰陽師、吉水・翡翠(道求める陰陽師・g01824)も頷く。
「……ところで、自分は陰陽師と名乗って幻歌さんに接触しようと思いますが、お二人はどうされますか?」
 共に呪いを受けるディアボロスの二人に、翡翠は声をかける。
「厄払いのふりをして近づく予定だったが……この時代なら陰陽師と名乗った方が一般の人には信頼を得られそうだな」
 この世界には陰陽師がいて、妖怪退治等で名を知られている。呪いに関しても、一番警戒する事無く接してくれる可能性が高いのだ。
「だとしたら、私もその方が良いのかな……。まあ、歴史は変えられているけど、平安京で巫女見習いをしていたから、陰陽師のふりなら出来るかしら」
 本当の平安京出身の晶もどう身の振り方をするか考えている。
「巫女見習いをされていたのでしたら、巫女として接されては? 確かに陰陽師が三名というのも心強いですが、近い役職の人がいるのも安心感を得る事が出来るかもしれません」
「そうね。そっちの方が私も楽かも。今まで通りで大丈夫だし」
 翡翠にそう返答しつつ、晶は今の生活が頭を過る。かつては経典等を蒐集していたが、今集めているものはラノベやらアニメや漫画、そしてネットの海に引き籠っている。とはいえ、生まれた世界とよく似ているこの世界なら、当時の気持ちを持てるかもしれない。
 翡翠と和泉は陰陽師、晶は巫女として幻歌と接触する、そこまで決めた時、丁度良いタイミングで、幻歌が歩いて来るのが見えた。途中まで一緒だったディアボロスは交代と踏んで姿を消してくれた様だ。
 そんな幻歌の元に、とととっと晶が向かって行く。
「えーと、藤・幻歌さんだっけ? あなた、呪われてるでしょー?」
「え? えええ?」
 いきなり呪いの話を持ち出されて戸惑う幻歌。だが、それを気にせず、晶はマイペースに話を進めていく。
「まぁ、色々気になるとは思うけど、私はあなたが呪われている事を知っているのよ」
「ど、どうして……?」
 更に戸惑っている幻歌の元に、慌てて翡翠と和泉が駆けつける。
「自分達は陰陽師、彼女は巫女なのです。あなたが呪われている事に気が付いて先に行ってしまいまして」
「私達なら、あなたの力にはなれるやもしれんが……」
 翡翠と和泉の言葉を聞き、幻歌も納得がいった様な顔になった。
「陰陽師様方に巫女様ですか……。それなら、私の状況が分かるのも当然なのかもしれませんね」
 幻歌は、三人に事の次第を話し始めた。最初に連歌となる歌を貰った事、それを何故か渡した本人ではなく他の人に返歌する様にと言われた事、そして……歌人の中でまことしやかに噂されている呪いの連歌だという事に気が付いた事を伝えた。
「そして、キミはその返歌をする事に躊躇っている、と。それで合っているか?」
「ええ、そうです。ですが、このままでは私は死んでしまう。……本当にどうしたものかと」
 和泉の言葉に頷きながら幻歌は悲しそうに目を伏せた。
 すると、それまで話を黙って聞いていた晶が、幻歌の手を取る。
「私は呪われても構わないと思ってる。ってか呪われたい。だからその呪いの歌ちょーだい?」
「え? えええ!?」
 いきなり呪われたいと言い出した晶に驚く幻歌。それは当然だろう。この呪いは死んでしまう類のものなのだ。その驚き様を見て、晶は慌ててフォローを入れる。
「あ、別に死にたがりじゃないわよ。呪いの解除にはアテがあるからね」
 そう言って、翡翠と和泉を見る。そんな晶に二人も力強く頷いた。
「約束してあげる。近い内に、この事件がなくなるってこと。だからまぁ、私たちの誰かでも全員でもいいから、そんなもの押し付けて、平穏な日常に帰りな? 人間、何事もなく平和に生きるのが一番なんだからさ」
「ええ、この呪い、必ず解除すると約束しましょう。自分達は陰陽師と巫女。そういったものの専門家でもあります。ですから問題ありません。どうぞ、お気になさらずお渡しください」
 晶の言葉に翡翠もそう続けた。
「心配は無用。このままでは死を齎すだけだ。私達なら解決出来る。どうか、信じてくれないだろうか」
 和泉もそう言葉を重ねる。三人の言葉に、幻歌はそれぞれの顔を見つめた。
「呪いを託しても……本当に大丈夫なのですね?」
 その言葉に、三人は大きく頷く。
「……私が貰った歌は『十五夜の、兎飛び跳ね、歌う夜の』。これに対する返歌は『団子飾りて、子らも弾まん』……」
 幻歌は用意だけはしておいた返歌を伝える。
「確かに返歌、受け取った」
「後は、自分達にお任せを」
「心配しなくて大丈夫よ」
 三人の言葉に、幻歌は涙を滲ませる。誰かに死を渡す事も、自らの死も怖いに決まっている。それから解放されたのだ。本当なら送って行ってやりたい所だが、三人にはこれから大きな仕事が待っている。この呪いを消す鉄槌を下す為に。
「ありがとうございます。本当にありがとうございます」
 何度もお礼を繰り返す幻歌と別れると、三人は幻歌が連歌を受け取った歌会が開かれた歌会の会場へと足を運んだ。先程まで歌会はあったのだという。ならば、そこにいるだろう。この呪いを解除するための返歌を叩きつける相手が。
(「この醜悪な連鎖、我が筆と剣で断って見せよう」)
 和泉は、ぎゅっと手を握る。
「邪魔っ」
 歌会があった屋敷に乗り込み、三人は止めようとする相手を振り払いながら奥へと向かう。
 ……そこには、クロノヴェーダ『白鬼歌仙』東宮左近がいた。
 和泉と翡翠は頷きあい、それぞれの呪いの連歌に対する歌を返す。
「十六夜に 満ちる常闇 蔓延る魔 送り返すは 禍祓う太刀」
「幻の 優しき詩歌(うた)の 惑ふ心 汝に告げよう 己に返すと」
 幻歌を助けるため、考え抜かれた二つの歌が東宮左近に叩きつけられた。
「お、おのれ……私が丹精を籠めて作った呪いを消すつもりか……!」
 怒りに歪む東宮左近に、晶、和泉、翡翠は言い放つ。
「アンタが性悪な黒幕?」
「人と人を繋ぐ歌にかくも醜悪な呪いを仕込む侵略者に情けは無用」
「……さて覚悟は良いですか。呪いの歌を広めし方」
 この東宮左近を倒さないと、呪いは終わらない。呪いの連歌を失くす為の戦いの火蓋が切って落とされた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【腐食】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

ラウム・マルファス
【モブオーラ】を使って、目立たないよう飛翔で中庭へ降り立とウ。京の町中、歌会の会場に使う場所ともなれば、あまり派手には出来ないからネ。
早業でドローンに冷却ミサイルを装着。随行させるヨ。みんなは奥カナ?簡単には立ち入れなかった所にでも向かってみよウ。
「悪魔なボクが遊びに来たヨ。天狗と悪魔ってなんか見た目似てるよネ。名前は天使のほうが似てるノニ」
天狗を見つけたら戦闘するヨ。ナノマシンをボクの周囲に展開。小さいからネ、そう簡単には見えないサ。死角からの攻撃はナノマシンで検知して、なるべく引き付けてから避けル。再度攻撃しようとする相手の背後から、フリージングミサイルをお見舞いしよウ。


 人に気が付かれない様にしながら目立たない様に建物の中庭に降り立つラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)。京の中、歌会に使う様な場所ではあまり派手に戦う事は出来ないと判断したからだ。
 ドローンに冷却ミサイルを装着して、共に移動する。そして、前にドローンで調べた立ち入りが難しかった方に足を運んだ。
 そして、一つの襖が開きにくい事に気が付く。力を籠めて開けてみると、そこには黒虚天狗達が控える様に待機していた。
「おや、当たりダ」
「何奴!? どうしてここに!?」
 ざわつく黒虚天狗達に対して、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)はクスクスと笑う。
「悪魔なボクが遊びに来たヨ。天狗と悪魔ってなんか見た目似てるよネ。名前は天使のほうが似てるノニ」
 ラウムはナノマシンを周囲に展開させる。死角からの攻撃に対して検知する為だ。準備を整えると凍結弾精製装置から冷気を閉じ込めたミサイルを発射する。それは黒虚天狗達に命中し、凍らせつつその動きを奪っていった。
「皆、奴を捕らえろ!」
 黒虚天狗達も号令をかけると、次々と錫杖を使ってラウムに襲い掛かって来る。ナノマシンの検知も使いながら、ギリギリまで引き寄せて避けると、次のミサイルを放って、凍っている黒虚天狗達を砕き、別の黒虚天狗達を再び冷気で凍らせていく。
「さあ、次に凍りたいのは誰カナ?」
 ラウムは悪そうな笑みを浮かべた。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【冷気の支配者】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!

吉水・翡翠
アドリブ、連携歓迎
「さて、まずは戦力を削っていきましょう」
呪いの主はそこにいます。ただ、紛れあってはいけませんから。周囲から削り、敵を減らすのが上策……ですかね。

なので、まず、敵に先んじて【パラドクス】を使用し、敵の数を減らします。
その後は≪陰陽鉄扇≫で敵を斬りつけ、
また、≪投扇興≫で敵に投げてぶつけたり、≪陰陽弓≫で遠距離から攻撃して、敵の隙を作りましょう。
敵の隙を作れば、味方が攻撃したり自分で攻撃も出来ますね。

その為にダメージを多少受けるのは仕方ないですね。
多少の傷は気にせず攻撃していきましょうか


草薙・和泉
〇心情
呪いを頂いたとはいえ、私もまだ死ぬわけにはいかん
其処を退け、邪魔するならば諸共斬る!

〇行動
アドリブ・連携歓迎
「禍祓いだ。事態は急を要する、押し通るぞ!」
呪いの歌を受け取った後に歌会へ急行し、先行する仲間達と合流
「奴が首魁か…、だが先ずは取り巻きを減らそう。さぁ、出番だ凛花、大いに舞え!」
服の内に隠した相棒を解き放ち、一気呵成に斬りかかる
敵は奇襲を得意とするので、凛花との共闘で周囲を警戒しつつ一体一体確実に仕留めていく
場合によっては味方のパラドクスや凛花の《妖精奇譚・起風発雷》が巻き起こした突風で敵の陣形が乱れた所へ猛然と斬り込む
「風流だけでは世は治まらん、時には荒々しくなければな!」


 吉水・翡翠(道求める陰陽師・g01824)と草薙・和泉(彷徨える剣閃・g00890)は、ずいっと押し入る。そこに全ての元凶、返歌を叩きつけた東宮左近がいるが、その周囲には守る様に黒虚天狗達が取り巻いていた。
「周囲から削り、敵を減らすのが上策……ですかね。行きましょう」
「そうだな、先ずは取り巻きを減らそう。さぁ、出番だ凛花、大いに舞え!」
 翡翠は結界を展開すると、黒虚天狗達を閉じ込め、その中に式神を放って一掃していく。一方の和泉は、妖精の凛花を隠していた服の中から解き放ち、凛花と共に黒虚天狗達に斬りかかった。凛花とコンビネーションを取りつつ、一体一体狙って確実に攻撃を受けない様にと動いていく。
「おのれ、こちらも一斉に攻撃だ!」
 黒虚天狗の羽根が翡翠に襲い掛かり、和泉も錫杖での打撃攻撃が繰り出された。翡翠は陰陽鉄扇で襲い来る羽根の一部を払いつつ、払いきれなかった羽根に対しては、傷を負う事を機にする事なく一体一体を狙って斬り捨てる。
「其処を退け、邪魔するならば諸共斬る!」
 和泉も、凛花の素早く身軽な動きで相手を混乱させていき、行き場を失った相手の錫杖を避けつつ斬りつけていった。
「いきますよ」
 翡翠は羽根を払いながら、一旦距離をとって扇を投げつけて、こちらの動きを分からない様にし、更に陰陽弓で矢を次々と放って黒虚天狗達を混乱させていく。和泉も凛花と共に素早く動き黒虚天狗達を翻弄させた。それらの攻撃や動きで黒虚天狗達は纏まりを失い、混乱していく。一気に片づけるチャンスだ。
「もう一度、結界を展開します」
「凛花! 後少しだ、一気にいくぞ!」
 翡翠の結界は残る黒虚天狗達を閉じ込め、中に式神を放って一気に一掃する。結界に入り損ねた黒虚天狗達も、凛花とのコンビネーションを活かした和泉の斬撃によって倒れていった。
「これで、露払いは終わりですね」
「残りは首魁だな……」
 黒虚天狗達が一体も動かなくなった事を確認すると、東宮左近に視線を移した。
「全く……役に立たない護衛ですね」
 『白鬼歌仙』東宮左近は、何事も無かったように怪しく微笑んだのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!

平良・明
なんかやり込められた気がするので復讐(遊び)に行きましょう
歌も用意しなくては……

「味噌つける 鬼のしろたま 串団子 すこし焦がれば 金目の香り」

え?ええ恋歌ですよ。
歌が上手い方に嫉妬しているなんてこれっぽっちも
けして杭打って串刺しにして葬ろうとか思ってません
ということで、丹精込めた物理的呪いを受けて頂きましょう

屋敷の中ということで、天井に潜り込んで奇襲を仕掛けます
忍び足で音をたてないように進みつつ
下の騒ぎを見聞きしながら東宮左近様の頭上に回り込み

秋の雲射貫くように空高く、晴天パイルバンカー

ひとりで来たので敵と思うような味方はいないですかね
歌の読み合いでもしましょうか

後は頃合いを見て撤退します


「下の方がバタバタとしている様ですね……」
 翡翠や和泉達が黒虚天狗達と戦っている頃、平良・明(巡礼・g03461)は屋敷の天井裏にいた。だが、大きな音がしているとはいえ、ここは念の為に忍び足。目的は、『白鬼歌仙』東宮左近、その人だ。
 屋根裏から下を見てみる。そこには倒れている黒虚天狗達の中で悠々としている東宮左近の姿があった。
 ……東宮左近。歌会に忍び込んだ時にいた、歌の先生によく似ている。本性であるクロノヴェーダの姿と近いというのは、ばれないと踏んでいるのだろうか。
 明は歌会での事を思い出す。あの時は貴族が多かった事もあるのだろう。彼の歌の本当の意味は一人分かっていたのに、上手く流されてしまった。早い話、やり込められた気がするので、復讐(遊び)に来た、という所だ。そして、東宮左近の頭上に回り込んで位置取りをする。
「……という事で、ということで、丹精込めた物理的呪いを受けて頂きましょう」
 自由自在に操れるディガーパックを単発式パイルバンカーに変形させながら拳の振りに合わせて高質量の杭を東宮左近に撃ち込んだ。
「な、何事です!?」
 まともに喰らった東宮左近だが、直ぐに立て直す。そして、見事な一撃を放った為に、明は天井裏から落ちていて東宮左近の前に現れてしまったのだが、余裕の笑みを浮かべてみせた。
「歌を用意してきたんですよ。『味噌つける 鬼のしろたま 串団子 すこし焦がれば 金目の香り』」
 にこにこと明は用意してきた歌を東宮左近に披露する。その真意を図りかねるといった顔の彼女に、明は笑みを湛えながら言葉を更に繋ぐ。
「え? ええ恋歌ですよ。歌が上手い方に嫉妬しているなんてこれっぽっちも。けして杭打って串刺しにして葬ろうとか思ってません」
 ……今、串刺しにしたばかりの人間が言ってもこれっぽっちも説得力が無い。
「……歌は、優雅に『詠む』ものですよ。物理的にするものではありません」
 にこにこしている明に対して、東宮左近は引きつった笑みを浮かべたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!

ラウム・マルファス
戦闘音で駆けつけるヨ
「やっと見つけた、間に合っ、タ……?」
見つけた瞬間瞳術にかかル
攻撃はナノマシンで身を守りつつ、歌を聞こウ
「わー、凄い。良くわかんないケド。そーだ、返歌だっケ。『朱鷺の葉の、雲見えつらむ、影落ちて、今日とて変わる、遠きまほろば』ドウ?左近朱鷺色だから似合うカナっテ。え、返歌って後ろ半分なノ?えー教わってないヨ、もっと色々教えてヨ」
鬱陶しいくらい絡んで左近の戦闘の邪魔するヨ
歌に使う大事そうな道具があったらパラドクスでコピーしよウ
「これがあればボクも上手く歌が作れるカナ?」
歌が作れなくなるくらい動揺したら術も解けるでショ
解けたら魔導ナイフで突き刺そウ
「不出来な生徒でごめんネ?」


 天井が崩れた音に気が付いた、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は、急いで駆けつける。
「やっと見つけた、間に合っ、タ……?」
 にこにこと笑顔を向けながら東宮左近にラウムは近寄っていく。
「実は、ボク、歌会にいたんだけど、ちゃんと聞いてなくテ。先生の作った歌が聞きたいナー」
「歌会にいらしていたのですか? それはきちんと聞いて頂かねば……」
 ふむ、と、東宮左近は考える。
「学び舎に 現れたるは 黒き羽 その耳ふさぐ 和が歌までも……どうです? 不真面目なあなたの事ですよ?」
 東宮左近はくすりと笑う。歌会で先生の話を聞かなかった不届き者……ラウムの事を詠った歌だ。
「わー、凄い。良くわかんないケド。……あれ、今、ボクの事って言ッタ?」
 首を傾げながら、ラウムは思い出したように手を打つ。
「そーだ、返歌だっケ。『朱鷺の葉の、雲見えつらむ、影落ちて、今日とて変わる、遠きまほろば』ドウ? 左近朱鷺色だから似合うカナっテ」
「返歌になってはいませんが……歌としては良い歌では? まあ、私が詠ったのは連歌ではありませんから、返歌をする必要は無いのですが……。連歌の返歌は一般的には、こちらからの5・7・5に対し、7・7を詠む事が多いですね」
 東宮左近の歌の先生らしい返答に、ラウムは不服そうな顔をする。
「え、返歌って後ろ半分なノ? えー教わってないヨ、もっと色々教えてヨ」
「いえ、あの歌会では連歌は教えていませんし……」
「じゃあ、他はどんなのがあるノ? ボク、歌は詳しくないカラ」
 東宮左近を押すように、どんどん絡んでいくラウム。
「え? え?」
 明らかに戸惑っている東宮左近の近くに、筆がある事にラウムは気が付いた。
(「ああ、あれは高級そうな筆ダネ。あの筆で歌を作っているのカナ?」)
 大気を変換して作り出すのは、彼女の筆。
「これがあればボクも上手く歌が作れるカナ?」
「そ、それは……私の……!」
 取り乱す東宮左近にラウムは悪そうな笑みを浮かべた。その手には魔導ナイフ。東宮左近に容赦なく突き刺した。
「不出来な生徒でごめんネ?」
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

藤堂・晶
さーて。
呪いも貰ったし、お返ししに行きますかー。

東宮左近って言ったっけ?
お前に返す歌はこれよ!

「HEY☆YO!
アンタの歌に意味はねぇ!
タイソーな呪いも効果ねぇ!
ウチらに勝てる見込みもねぇ!

なぜならウチらチョー強い!
逆にアンタチョー弱い!
ショーシンショーメイ
ショーリカクテイ!
SAY☆YEAH!」

アニメで見たラップバトルを参考にしたオリジナルラップに乗せて
【現実改変:弁財天】の音波衝撃を受けてみなさい

音楽経験は皆無
もちろんラップもズブの素人
その場のノリと勢いでの見切り発車
後悔してないかと言われれば…ちょっとしてる
でもやっちゃったからにはあとには引けないわ!
このまま勢いだけで乗りきってみせる!


(「さーて。呪いも貰ったし、お返ししに行きますかー」)
 藤堂・晶(自堕落狐・g00909)は、意気揚々と東宮左近の前に現れる。
「東宮左近って言ったっけ? お前に返す歌はこれよ!」
 そう、これは幻歌から貰った呪いの連歌を彼女に返す、晶特製の返歌だ。
「HEY☆YO! アンタの歌に意味はねぇ! タイソーな呪いも効果ねぇ! ウチらに勝てる見込みもねぇ! なぜならウチらチョー強い! 逆にアンタチョー弱い! ショーシンショーメイ ショーリカクテイ! SAY☆YEAH!」
 アニメで見たラップバトルを参考にしたオリジナルラップ。
「!? !? ~~!?」
 聞いた事の無い歌……東宮左近にとっては全く意味が分からない歌だが、ただの歌では無い。その歌声は物理的な破壊力を持つまでの大音量。聞いた事のない歌に加えて大音量の中では、東宮左近の歌も掻き消える。
 音楽経験は皆無。もちろんラップもズブの素人。その場のノリと勢いでの見切り発車。
(「後悔してないかと言われれば……ちょっとしてる。でもやっちゃったからにはあとには引けないわ! このまま勢いだけで乗りきってみせる!」)
 混乱している東宮左近に構わず、晶は破壊力のある……他の人が聞いていればオンチ認定されるかもしれないそんな歌。……屋敷が壊れていく音が聞こえたような気がしたが、そんな事は気にせず、勢いに任せて歌い続けるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

吉水・翡翠
アドリブ、連携歓迎
「さて、あなたが最後です。お覚悟を」

≪投扇興≫を敵に突き付けて上記のセリフを。
その後そのまま≪投扇興≫を投げ、【パラドクス】を使用。
≪投扇興≫と【パラドクス】の効果で敵を切り刻みましょう。

その後は≪投扇興≫を投げては回収したり、≪陰陽弓≫で攻撃し、隙を作り、自分の攻撃につなげたり、味方の攻撃につなげたいですね。

接近戦を挑む場合は≪陰陽鉄扇≫を使います。接近戦を挑めば怪我もするでしょうが、多少は気にしません。
また、接近戦の場合は【エアライド】や【飛翔】で攻撃に角度など作れば隙も作りやすいですかね。隙を作れば見方も攻撃しやすいと思いますしね。


草薙・和泉
〇心情
さて、辞世の句は考え終えたか?それでは終いの刻だ!

〇行動
※アドリブ・連携歓迎
目標を視認したら凛花と共に味方のパラドクスの援護を借りて接敵、近接戦に持ち込む
敵の瞳術対策として極力視界を切るように円運動で脚を止めずに背後を狙いつつ攻撃を繰り出す
万が一敵の瞳術に捉えられても、自身は記憶喪失中のため、最も重要な他人が思い出せないため、その記憶が嘘だと見抜ける
加えて自分に付き添ってくれた凛花の姿で我に返る
「貴様…、人の…記憶に、土足で踏み込むなッ!!」
瞳術を振り切った後は、燃える怒りを一太刀に乗せた渾身の一撃をお見舞いする
「歌詠みに時間は終わりだ、人の命と記憶を弄んだ罪を贖え!」


「さて、あなたが最後です。お覚悟を」
「辞世の句は考え終えたか? それでは終いの刻だ!」
 吉水・翡翠(道求める陰陽師・g01824)は投扇興を、草薙・和泉(彷徨える剣閃・g00890)は妖刀・歌仙兼定を東宮左近に突き付けた。
「困った生徒達に、不可思議な歌……そして、黒虚天狗達を始末したあなた達ですか。本日は、本当にお客様の多い……」
 東宮左近は疲れた顔をしている。どうやら、今まで色々とあったらしいが、そんな事は翡翠や和泉にとっても関係は無い。
「和泉さん、自分が目を引きます。その間に、あなたは踏み込んでください」
「恩にきる! 凛花、いくぞ!」
 翡翠の攻撃は恐らく、東宮左近の歌によって相殺される。だが、歌を詠むという事は、こちらに必ず意識が向く。和泉が踏み込むには絶好のチャンスだ。
「さあ、覚悟して下さい!」
 翡翠は投扇興を金行で金属の刃に一時的に変化させ、木行の風に乗せて一気に放った。
「風散りぬ 舞い散る扇 力なく 一矢むくえぬ 悲しみなりて」
 扇を見て、東宮左近は歌を詠む。その歌により、捻じ曲げられた投扇興は、東宮左近に届かない。
 しかし、その傍には和泉が踏み込んでいた。極力視界を切るように円運動で脚を止めずに背後を狙いつつ、マナを呼吸から取り込み身体能力を爆発的に上げ、両断する。
 躊躇いもなく両断したが、一瞬視界が暗転した感覚に陥った。だが、そこには何もない。それは和泉に記憶が無いからだ。それに、凛花が傍に居てくれるから、迷いも無い。
 ……だが、記憶に何か作用させようとした事は事実。
「貴様……、人の……記憶に、土足で踏み込むなッ!!」
 和泉は燃える怒りを一太刀に乗せ、渾身の一撃をお見舞いする。
 一方の翡翠も投扇興を投げつけ、陰陽弓を引いて矢を放ち、東宮左近の意識を和泉だけでなく、こちらにも分散させる。少しでも、こちらの方に気が向けば御の字だ。
 遠距離だけでなく、和泉にだけ近距離の攻撃が向かわぬように翡翠は陰陽鉄扇も繰り出し、再び後方に下がっては矢をつがえて放つ。そこを、和泉が斬り払った。
 そして、生まれる僅かな隙。
「もう一度、行きますよ。次こそ、あなたを切り裂きます」
「歌詠みに時間は終わりだ、人の命と記憶を弄んだ罪を贖え!」
 翡翠は投扇興を刃に変えて、東宮左近を切り裂く。それに続いて、和泉は再び強化した力で東宮左近を両断した。
 翡翠と和泉の連携攻撃で斬られ、もう動かない東宮左近。これで、呪いの連歌は消滅したのだ。今、思い返せば自分達はクロノヴェーダを倒す力があるとはいえ、返歌しなければ死が待っていた幻歌はさぞ恐ろしかっただろう。……しかも、返す事を躊躇い、忍び寄る恐怖に怯えていたのだから。
「これで、死を招く歌も終わりですね……これで、死に怯える人もいなくなるのですから」
「ああ、そうだな。もう、こんな悲しい事はもう二度と……」
 歌について詳しいかと聞かれると、そうでも無いが、歌人達にとっては楽しみの一つであり、学び、競うものでもあるのだろう。優雅な筈のものであっても、クロノヴェーダにとっては標的になりえるのだ。
 しかし、これで、もう、恐ろしい思いをする歌人もいなくなるだろう。そう、二度と、呪いの歌は生まれてはいけないのだから……。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2021年10月23日

地獄変第二幕『呪われた連歌』

【!期限延長により状況が困難になっています!】
 ディアボロスの活躍により、京の都を騒がせていた『数え歌殺人事件』は無事に解決する事が出来ました。
 しかし地獄変の事件はまだ終わりではありません。
 京の都では『この歌を送られた相手は、3日以内に返歌を作って、別人に送らなければ呪われて死ぬ』という、『呪われた連歌』事件が耳目を集め始めています。
 3日以内に返歌を送らなかった場合、或いは、既に、この呪いの歌を送った事がある相手に歌を送ってしまうと、体が腐り落ちて死んでしまうというのです。

 歌会などを通じて、呪いの歌を受け取ってしまった被害者に接触し、ディアボロス宛に返歌を送ってもらっいましょう。
 ディアボロスが歌の返歌を『事件を起こしているクロノヴェーダ』に送り付けて撃破する事が出来れば、『呪われた連歌』の呪いを打ち破ることが出来るでしょう。

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#平安鬼妖地獄変
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#地獄変第二幕『呪われた連歌』
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#地獄変


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選択肢『呪われた歌の返歌』のルール

 呪われた歌を送られた被害者と接触し、その歌をディアボロスに送ってもらいます。
 呪われた歌は『受け取った瞬間に、呪いの歌である事が理解できる』ようになっていますが、表面上は普通の歌であるようです。
 歌の意味を聞いたり、返歌の作り方を相談しても良いでしょう。
 完成した返歌を、クロノヴェーダに叩きつける事で『呪いを消失』させることができます。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『歌会への参加』のルール

 貴族や商人が集まる歌の会に参加し、交流を図ります。  どういう格好で参加するか、どういう歌を詠むかなど、接触したい相手や得たい情報に合わせて、工夫すると良いでしょう。
 実際にプレイングで『歌』を詠む事で、より良い結果が得られるかもしれません。

 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『黒虚天狗』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『『白鬼歌仙』東宮左近』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「百部・小太郎」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。