リプレイ
冰室・冷桜
なーんかこの手の潜入するお仕事にも結構慣れてきた気がするわねー
女学生としてそれはどうなんだと思わなくはないけども
ま、今はお仕事の方が大事、と
気張っていきましょうか
まずは【水中適応】を発動して海を渡る準備
水着の上から汚れたボロ切れを被って、もし見られても死体っぽく見えるようにと
基本の方針としては漂流物を装って船に近づきますか
壊された船の破片ってことで、大き目の板をばきっとイイ感じに折ってそれに隠れながら泳いでいくって感じで
板を用意した時の破片とかもどーせだし、海に流しておきましょ
上手い具合に流れたらイイ感じに役に立つかも
泳いで近づく時はなるべく音を立てたり、水飛沫が立ったりしないように注意してーと
板の下に隠れて泳いでいくわねー
船の近くまで来たら、そっちの様子もなるべく伺いつつ、亜人たちがこっちを見るような気配を感じたら、海の流れに身を任せて板と流れている死体のフリ
無理せず、確実に視線を外したと感じてから動くのを再開
船に近づけたら、見えにくい船底とかに掴まって基地まで案内してもらいましょ
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情&セリフ】
侵入して破壊工作か。腕がなるな
まずは船に侵入しないといけない。慎重にいこう
【行動】
水中適応やモブオーラを借りて行動
最初はボロの服を上から着込んで死体に偽装して船に近づく
服は剣で着られたように見せるために切り
その周囲は赤黒く染めて血に見せかけておく
そのままゆっくりと気づかれないように船に近づき破片がたくさんあるところがあれば偽装用の服だけを海上に残し潜水
光学迷彩も発動し破片に隠れながら撤退する艦船へと近づいて
敵が来ないことを確認しできるだけ音を立てないように素早く侵入する
その後は近くの荷物の影などに身を潜めて静かに機を待つ
光学迷彩やモブオーラを使ったままにしておけば気づかれにくくなるはずだ
必要なら臨機応変に対処する
エイレーネ・エピケフィシア
クレイトスの撃破とオリュンピア上陸が二者択一にならず、同時に果たせるとは僥倖ですね
ただその代償に、一方の失敗がもう片方に響きかねない状況でもあります
過たず為すべきことを為しましょう
まず、死んだふりが必要な時に現実味が増す工夫をしておきましょう
みすぼらしい服に身を窶し、顔には殴打による痣のような化粧を施します
ウェアキャットは港や船で召使にされているかもしれませんし、彼らはしばしば亜人の気紛れで殺されます
傷ついた死体の漂流はそう珍しくはなく、敢えて検分もしないのでは?と思うのです
【水中適応】を発動して海中に潜り、敵船に向けて遊泳を行います
道中に遮蔽物に出来る難破船の残骸や破片、浮き荷、繁茂する海藻などがあれば適宜利用
敵の視線が注がれる状況では潮の流れに逆らわず脱力し、息を殺して、死体の演技に徹してやり過ごします
つまらぬ奴隷の死体だと思って注目を外した所で再び動きましょう
乗り込む際は船体の傷に潜りこむか、戦いで兵が減り漕ぎ手がいない箇所から船の縁を登って侵入
積み荷の影に身を隠して入港を待ちます
クロエ・アルニティコス
海での戦いはキプロス島やこのイオニア海でもしてきましたし、海からの潜入は死海の大灯台でやってきました。
ですが、海軍との戦いや船への潜入というのは初めてですね。
軍らしい軍というものが亜人には珍しいことの証左。ならばここで白のクレイトスを落とす価値は高いでしょう。
可能なら他の人から【水中適応】を借り、なければ仰向けで浮かぶ船の残骸などに背中を預けて呼吸を確保し海を漂います。
イオニア海には亜人だけでなく様々な種族の部隊がいました。
そうですね……ゾルダートがいましたし、軽く見ただけだとそう見えるようにしましょうか。
もったいないですが戦闘の余波のようにぼろぼろにした新宿島のダイビングスーツに水中ヘルメットやゴーグルなどを装備し、【モブオーラ】で注目されないようにしながら会場を漂い、少しずつ撤退する船の方へと近づいて辿り着いたなら静かに乗り込みましょう。
乗り込んだ後はうかつに動かず、なるべく乗り込んだところの近くで身を潜め、軍港への到着を待ちます。
●水面下のディアボロス
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は水中に適応の力を巡らせ、周囲を確認した。周囲には複数のディアボロス。上を見上げると何艇かの艦艇の底が見えた。それ程速い速度ではない。
すると、冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)はエイレーネと同じく水中に適用できるように力を発動させた。
「気張っていきましょうか」
冷桜はメーラーデーモンの『だいふく』の力を感じながら、エイレーネにそう反応した。
ディアボロス達はイオニア海、イオニア諸島の海底に潜んでいた。身を潜め、その時を待っているのだ。
「クレイトスの撃破とオリュンピア上陸が二者択一にならず、同時に果たせるとは僥倖ですね」
水中での適応の能力がいきわたったことを感じ、言葉を発するエイレーネ。
「まずは船に侵入しないといけない。慎重にいこう」
荒田・誠司(雑草・g00115)は身振りを加えながら、仲間のディアボロス達にそう伝えた。急いては事を仕損じる。重要な任務だが焦っても仕方が無いからだ。
「ええ。一方の失敗がもう片方に響きかねない状況でもあります。過たず為すべきことを為しましょう」
誠司の言葉にエイレーネは同意する。するとクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)の頷いた。
「海での戦いはキプロス島やこのイオニア海でもしてきましたし、海からの潜入は死海の大灯台でやってきました。
ですが、海軍との戦いや船への潜入というのは初めてですね。
軍らしい軍というものが亜人には珍しいことの証左。ならばここで白のクレイトスを落とす価値は高いでしょう」
クロエの言う通り、この作戦は他の作戦ともつながっている。とすれば、その重要性は極めて高い。必ず作戦を成功させる。そうディアボロス達は改めて決意を固めたのだった。
ディアボロス達がそうしていると、さらに船が集まり出した。
「いこうか。それぞれ、幸運を」
誠司がそう話すと、それぞれが同時に動き始めたのだった。
●紛れる
クロエはゆっくりと海面に顔を出した。傍には船の残骸がある。その影に隠れて力を発動させる。するとクロエや他のディアボロス達はその船の残骸と同じほどの存在感となる。
(「やはり、様々な種族がいますね。正解だったかもしれません」)
クロエはそう考えながら一つの船の後ろにそっと乗り込んだ。船には様々な亜人が乗り込んでいたが、このディヴィジョンだけのトループス級だけではなかった。クロエはその事を考えて準備をしていた。新宿島のダイビングスーツに水中ヘルメットやゴーグルなどを装備し、ゾルダートのような機械兵を装うのだ。それに、戦闘後のように敢えてボロボロにし、ただじっとしていた。
かくしてこの行動は成功する。発動させたモブオーラの効果もあいまって、話しかけられることは無かった。
誠司もまた、クロエと同じようにゆっくりと破片に紛れながら、気づかれないように船に近づいていた。そして、偽装用の服を破片が集まっている所にそっと残し、自らはゆっくりと潜水して、周囲に溶け込むパラドクスを発動させた。あとは狙いの船に乗り込むだけだ。
誠司は少し大きめの船を見つけると、すっと浮上していった。出来るだけ残骸の影に隠れながら力を抜いて、自然に任せて浮き上がる。
(「よし」)
誠司は赤黒く血のりのように染め上げた、そこそこに切り刻んだぼろの服をまとっていた。タイミングを見計らい、船底の板を掴むと音もたてずに乗り込むと、そのまま船の中の荷物に紛れ込んだのだった。
冷桜とエイレーネはいったん船の残骸などに紛れてそのまま漂流する事を選んだ。
エイレーネはみすぼらしい服に、殴打の跡を顔面に施していた。当然化粧であるがその出来は見事で、本当に痛々しく思える。
冷桜は一緒に流れてきている少し大きめの板を見つけていた。それを軽く加工して己の頭に立てかけた。そして加工の際にできた破片は片付けずにあえてそのまま流す。
(「おー。これはいいかも」)
するとその時、自分の体が周囲に溶け込んでいるのが分かった。誠司の発動した光学迷彩の力である。おかげで作業はことのほか順調に進んでいく。
エイレーネもそれは感じたようで、では。と、このまま潮の流れに逆らわずに脱力する。化粧も良くできていたため、ただのウェアキャットの死体にしか見えない。
二人はこうして、船から視線が注がれそうなタイミングでは動かず、死体のふりをするという作戦に出た。
冷桜も水着の上から汚れたボロ切れを被って、それっぽく仕上げていたために、注目されることは無かった。考えれば、死体がいっそに流れてきている状況なのも、なんだかなーという気はしていたが、ま、そういう感じなんでしょ、すっと状況を受け入れたのだった。
死体と認識され、興味を失った視線が外れたタイミングで、船底にできた突起を掴み、そのまま流される。音は立てず、水しぶきも上げない。そして冷桜はそのまま一緒に流されていったのだった。
そうこうしているうちに、港が近くなってきたのを感じた。船の上から、やっとかえってこれたという安堵の空気が流れていたためだ。
エイレーネはその時動いた。船の縁を登って、気付かれないように潜入を開始する。
どうやら、亜人たちは前方しか見ていないようだった。エイレーネはその隙に大きな積み荷に身を隠したのだった。
●海軍基地
海軍基地という名の港に到着する三段櫂船。亜人たちの足取りは重いが、ようやく撤退することが出来たと、ほっとした表情で続々と陸に脚を踏み入れていった。
まさかその自分たちが乗ってきた船にディアボロス達が潜んでいるという事は、微塵も感じていない。
ディアボロス達はその亜人たちに紛れ、一緒に上陸していく。そして、海軍基地の建物内への潜入を果たす。
それぞれ建物の影に隠れ、身をひそめる。
これで準備は整った。『救援機動力』により他のディアボロス達も駆けつける事が出来るはずだ。
(「……あいつは」)
すると、誠司が一体のクロノヴェーダに気が付いた。他の亜人たちやトループス級達より大きい。
「ぐずぐずするな。手が空いているものは破損した船の修理にかかれ」
間違いない『白のクレイトス』だ。基地に降り立ったクレイトスは、矢継ぎ早に指示を出していっていた。
作戦はこの基地の破壊と、クレイトスの撃破である。
(「とりかかるぞ」)
誠司はすっとディアボロス達に合図を送ったのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV2が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情&セリフ】
潜入成功。あとは壊すだけだな
最初が肝心だ。景気良く破壊して相手の出鼻を挫いてやれれば一番だな
盾で全てを防げるなら防いでみろよ!
全て壊して燃やして再建できるって思いすら粉々にしてやる
【行動】
仲間と声を掛け合いながら積極的に連携していく
まずはパラドクスを使い
風で可燃性物質を巻き上げた後に着火し爆発する弾丸を製作する
それをエレメントリボルバーで放ち攻撃する
敵がこちらに気がついていない状況で使えば少しの間だけでも混乱するだろう
その混乱に乗じて破壊活動をする
敵が盾で防ごうとしても爆発である程度はカバーできる
広範囲に及ぶ攻撃でもあるから
敵への攻撃のついでに施設も爆発に巻き込み破壊することができるはずだ
敵の攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンで受けて防ぐ
必要なら臨機応変に対処する
ハーリス・アルアビド
これほどの基地に脱出路も複数用意しているとは。海上戦力を保持されたままでは今後こちらに不利な状況になるやもしれません。徹底して破壊し、クレイトスの退路も潰しましょう。
大地の神ゲブよ、この地にまことの姿を取り戻すためお力添えを。
祈りを捧げ、この戦いと仲間たちへの幸運を願います。
仲間の突入するタイミングや動きと連携を心がけましょう。【衝撃波】とともに【強打】される【ゲブへの嘆願】の砂嵐は施設を破壊するには向いています。最初の一撃でより多くの敵を飲み込み、敵の隊列を分断します。
そして伴う砂塵を【砂使い】でより巧みに操り砂の幕とし敵の視界を乱し、私も【残像】を生む速度で駆ける事で敵の注意をこちらに引き付けつつ、仲間の攻撃や罠へと誘導しましょう。
●奇襲
「潜入成功。あとは壊すだけだな」
荒田・誠司(雑草・g00115)は仲間に合図を送ったあと、己自身は派手に立ち回る為にすっと物陰からタイミングを計った。敵は撤退が成功したことで頭がいっぱいのようであった。
誠司はチラリと亜人たちと反対方向に、ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)がいる事を確認した。ハーリス自身も誠司の事は把握していたようで、言葉を発することなく頷いた。
「そこ! 止まるな!」
遠くのほうからクレイトスの声が聞こえる。クレイトスの姿が見えないという事は、あちらからもこちらを把握することが出来ないはず。
(「今!」)
誠司は物陰から飛び出すと、エレメントリボルバーをガチャリと構え、力を弾丸に込める。
ボシュ!!
誠司が撃ち放った弾丸は嵐を巻き起こし、剣と盾を持った『亜人剣闘士』数人に直撃させた。突風が亜人たちを空中に跳ね上げ、地面に叩き落とした。
「何だ!?」
「何が起きた!?」
「事故か!?」
突然の事に
『嵐だけだと思うなよ!』
ドゥン!!
そして着火。火を纏った暴風が周囲を縦横無尽に走り回り、次々に木でできた建物、箱、樽を燃え上がらせた。
「火だと!」
「火事だ! 消化!!」
あまりの突然の出来事に、それがディアボロスからの攻撃である事に大半の亜人たちが気付いていない。そうなればこちらは一気に混乱をもたらすのみ。
『大地の神ゲブに奉る』
ハーリスが消火活動を行おうとした亜人剣闘士に衝撃波を撃ち放ち、砂礫を混ぜ込んだ。
「砂埃だと!?」
「ぐっ……腕が、腕が……」
ハーリスの衝撃波で片腕をなくした亜人剣闘士が絶句した声を上げる。
「これからです」
ハーリスは巻き起こした砂塵を操り、今度は一つの小さな小屋に石礫を打ち付けた。ショットガンの散弾のように穴が開き、そこに誠司の熾した火を飛び火させた。
ズゥン……! ボゥ!
崩れ落ちながら燃え上がる小屋。そしてバタバタと倒れる亜人たち。
「これは、攻撃されている!!」
そしてようやく状況を把握してきた亜人の一人が、大声をあげた。
「敵襲!! 敵襲!!」
落ちていた舵を金属製の船の部品に打ち付け、大きな音を出して敵の存在を周囲に知らせた。
「こちらですよ」
するとハーリスが砂を操って、自分だけよく見えるように姿を現した。
「お前か!!」
「何者だ!」
亜人剣闘士は剣を抜き、すぐにハーリスに切りかかった。しかし、切ったのはハーリスの残像だ。
「残念ですが、こちらです」
ハーリスはまた姿を現し、亜人たちの注意を引き付ける。
ドゥン!!
すると今度はどこかの建物がまた着火し、爆発音が聞こえた。
「こっちだ!」
「消化!」
「いや、敵を倒せ!!」
砂に隠れて見えないが、敵の声だけが遠くから聞こえていた。
ハーリスはその音が、誠司の熾した爆発である事を確信していた。どうやらうまくいきそうだ。
(「さて、あとは徹底して破壊し、クレイトスの退路も潰しましょう」)
この場所には先ほどの剣闘士のほかにも様々なトループス級が存在していた。その数はかなりのものだ。
そう思ったハーリスは、また砂塵に姿を消し、建物に攻撃を加えていったのだった。
こうして、誠司とハーリスは派手に建物を破壊し、燃やしていった。
流石にここは敵の本拠地である。無傷というわけには行かなかったが、敵を倒しつつ当初の目的である奇襲と、基地の破壊工作を続けていったのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
プターハ・カデューシアス
破壊工作に気付かれ対応されたり
すぐに逃走されても厄介
恙なく終わるよう
私は囮となり首魁の気を引きつけます
敵が侮るような
取るに足らない存在に見せ油断させるように心がけて
血気盛んに、戦功を狙って飛び込んできたかのように演じましょう
丁度良いです、結社の名を使いましょうか
【水中適応】を使い首魁がいる付近の海面まで近づき
まるで泳いできたかの如く、ザバァと海から現われ
クレイトスに向い、口上
「遂に見つけたぞ、亜人のジェネラルめ!
この秘密結社ラグナロクが幹部メヘンがお前を討ち取り、我が組織の名を世界に知らしめてやろう、いざ勝負!」
竜翼翔破での一撃離脱戦
演技抜きでも強敵、手は抜けません
時間稼ぎはお互い様
【飛翔】や利用できる移動系残留効果を存分に活用し
五月蠅く纏わり付きながらの戦闘を
いっそ反撃の尖岩が敵自らに当たる程の距離を維持したい所
相手は頭脳派
肉弾戦なら或いは?
基地や避難経路の破壊や、首魁包囲網が出来るまでの辛抱です
【反撃アップ】【アヴォイド】【ガードアップ】の効果も利用し
精一杯、耐え抜いて見せましょう!
●その目的の為に
ドゥン!!
「何事だ!?」
白のクレイトスは突然の爆発音に、ただならぬ気配を感じ、近くにいた亜人に叫んだ。
そして少しの間をおいて、どこかの建物が崩れ落ちた音が続いた。バチバチと木材が燃え、弾ける音がする。
「わ、分かりません!」
当然わからないだろうなと思いながら、すぐに指示を出すクレイトス。
「原因を調べろ! この音はただの火事ではない!」
「はっ!」
現場に急行する亜人を見て、クレイトスは思考を巡らせた。
「……まさか」
はっと何かに気が付く様子のクレイトス。そしてその時、クレイトスの背後にある海から声が響いてきた。
「遂に見つけたぞ、亜人のジェネラルめ!」
クレイトスはその声に振り返った。そこには、海面からぬっとプターハ・カデューシアス(メヘン・g03560)が現れていた。長い髪に絡みつく海藻をそのままに、濡れた顔面から海水を滴り落ちるままに、 エジプトの蛇怪人と化したプターハ。その不気味な笑みを携えた表情に思わずクレイトスは一歩後退する。
そのままザバァと陸に上がるプターハ。
「この秘密結社ラグナロクが幹部メヘンがお前を討ち取り、我が組織の名を世界に知らしめてやろう、いざ勝負!」
見合う両者に一瞬の沈黙が訪れる。
「尾行されていたとはな……」
それだけぽつりと呟くクレイトス。
「流石はジェネラルというわけか。その通りだ。この基地は我々が乗っ取る。いや、乗っ取った!」
プターハの狙いは、当然この作戦を成功させるための囮である。今現在行われている破壊工作を邪魔させるわけには行かないのだ。
「……たった一人で私の相手が務まるとでも?」
プターハの言葉に、クレイトスは状況を素早く判断して問いかける。
「それは、やってみないと分からないだろう?」
虚勢である。
しかし、それでもやる意味はある。プターハはドラゴニアンの竜翼をバサリと広げ、舞い上がる。
「いいでしょう。かかってきたまえ」
クレイトスの言葉に応えるように、空中からプターハが突っ込む。
「その程度の速度か?」
するとクレイトスはプターハの突撃をすっと避け、魔法で尖った巨大な岩を召喚する。
「そこですね」
ドゴ!!
空から降ってきた岩がプターハの腕を掠める。
「ぐっ……」
もともと周囲にまとわりつき、時間を使わせるように動こうとしていたため、とっさの回避が効いたがその岩の大きさや速度は想像を超えていた。
(「流石はジェネラル級という事ですか」)
左腕を掠っただけだったが、その腕はもう言う事をを利かなくなっていた。大量に出血し、骨にも異常があるだろう。だが、そのことを悟られるわけには行かない。
「これからだ」
プターハは再び舞い上がり、高速に移動しながら残った右腕を振るった。今度は狙いすませ、爪によるダメージを与えに行った。
ばっと舞うフクロウの羽根。その顔に一筋の赤い線を残した。
「ほう」
つと自らの頬に血が滴り落ちる様子を捉えたクレイトスは、感心の声を上げる。
「久しぶりの傷か……」
自らの血を翼でぬぐい、すっと天に向かって指した後、クルリと一回転させた。すると、先程より巨大な岩が超速で落ちてきた。
「速い!!」
そのスピードはプターハの回避が追い付かないほどであった。気が付いた時にはもう頭上にその岩が在ったのだ。
ドグォ!!!!
とっさにガードを固めたため、かろうじて命は護った。だが、これ以上の戦闘は不可能だった。
ばたりと横たわるプターハに、ほほほとクレイトスの笑い声が聞こえてきた。だが、プターハはもう一つの音を確認していた。
(「少しは、時間稼ぎになりましたかね」)
そう、その音とは、破壊工作の音。元々その為だ。
一番大きな破壊音を聞きながら、プターハは満足そうに気を失ったのだった。
『プターハ・カデューシアス(メヘン・g03560)は重傷を負った』
苦戦🔵🔴🔴🔴
エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)をディフェンスし共闘
静かな忍耐の時間は終わりです。ここからは大いに力を振るうとしましょう
クレイトスを護る雑兵と、隠された退路……全てを叩き潰してみせます!
船から飛び出すと同時に『降り注ぐ影の槍』を発動
≪神護の長槍≫を敵群に対して投擲すると共に、幾つもの幻影の槍を生成
盾を掻い潜るように多方向から槍を当てて護りが薄い部分を穿ち、同時に施設にも槍を放ちます
クロエ様と互いの死角からの攻撃をカバーし合い、分担して効率的に破壊活動を遂行
上陸直後、海に近い場所で戦う時は、停泊している軍艦を攻撃に巻き込んで船体に大穴を開けましょう
損傷と浸水で沈没するか修復が極めて困難になるように
戦闘の混乱に乗じての脱出に使えそうな小舟があればそれも破壊
船をある程度片付けたら移動し、敵の脱出経路となり得る出入口や窓を備える施設を優先的に攻撃
パラドクスの威力で崩落させるか、重い設備を倒すことで開口部を塞ぎます
敵の技は≪神護の輝盾≫で防御
盾同士をぶつけ合わせて体を直接打ち据えられないようにします
クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)をディフェンスし共に戦います
ここで施設を破壊しきり、クレイトスを殺せばもう海軍を動かすことなどできないでしょう。
そうなれば、予兆で見えた「イタリア半島再蹂躙」の目も消えます。
蹂躙戦記イスカンダルの立て直しをさせないためにも……確実にやりきりましょう。
エイレーネや他の復讐者と同時に飛び出し【カリュドーンボア・アルテミシア】を使用、カリュドーンの猪を象った植物の怪物を作り出します。
私は脱出経路を優先して潰しましょうか。
カリュドーンの猪を縦横無尽に走らせて敵群を轢き潰すのと同時に、今見えている通路を潰し、さらに物陰や資材の下に隠し通路などがあってもいいよう、破壊されていない個所はないといえるくらい、徹底的に破壊します。
一度瓦礫で塞がれてしまえば、平時ならともかく、戦いの中でそれを退けて逃げ出す……ということは困難でしょう。
敵がこちらへと反撃しようとする場合、軍船を盾にすることで敵が攻撃しづらいようにしつつ、攻撃した来てなら軍船が燃えて破壊工作が進むようにします。
●基地の最期
遠くから誠司、ハーリスが巻き起こした火の嵐が派手な音を立てていた。
「おい、火事だ!」
「消火に加勢せよ!」
それを見た港を挟んで対称の方向の桟橋に着いていた亜人たちが叫び、急いでそちらに向かおうと動き始めていた。まさかその火災がディアボロスがおこしたとは思ってもいない。
『聖なる槍よ! 悪しき者どもを一人たりとも逃すことなかれ!』
その声とともに、神護の長槍が空中に出現し、頭上から亜人剣闘士に襲いかかった。
「ぐはっ」
「なん……だ!?」
完全なる奇襲である。その槍はエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)が放ったものだった。時折残像を伴った槍は、火事に気を取られていた亜人次々に突き刺さっていった。
『種子に宿るは我が煩悶、芽吹け『カリュドーンボア・アルテミシア』!』
しかし、エイレーネの攻撃だけでは終わらない。クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)が、カリュドーンの猪を象った植物の怪物を創り出し、桟橋にいた亜人に突進させていく。そしてその猪はそのまま基地の建物に突撃し、建物全体をグラつかせた。
「あちらは派手にやっているようですね、クロエ様」
エイレーネはそう言って、対面にある火災に目をやる。
「そのようですね。では、こちらも派手にいきましょう」
クロエとエイレーネは、侵入していた船がこの桟橋にたどり着いた瞬間に動き出していた。敵はは撤退の成功で油断しているはずだ。であれば、クレイトスの脱出経路共々、一気に建造物を破壊尽くす絶好の機会。
「静かな忍耐の時間は終わりです。ここからは大いに力を振るうとしましょう。
クレイトスを護る雑兵と、隠された退路………全てを叩き潰してみせます!」
エイレーネはそう言って、再び槍を構えた。
「ここで施設を破壊しきり、クレイトスを殺せばもう海軍を動かすことなどできないでしょう。
そうなれば、予兆で見えた「イタリア半島再蹂躙」の目も消えます。蹂躙戦記イスカンダルの立て直しをさせないためにも……確実にやりきりましょう」
クロエもエイレーネの言葉に頷き、猪を創り、放っていったのだった。
こうして、奇襲はものの見事に成功する。エイレーネがクロエを神護の輝盾で護り、クロエが無数の猪で建物を破壊する。単純にその繰り返しだったが、彼女たちの連携は強固であり、この混乱の中ではもはや亜人たちに成す術はなかった。
敵意を持つ亜人は倒れ、建物が破壊され尽くしたあとには、トドメのように火が移り、燃え広がった。
「なんということだ……」
一人港に立ち尽くす『白のクレイトス』は、目の前で燃え広がる自分の海軍基地を、呆然と眺めていた。何かできることは無かったのかと自問する。自分は一人のディアボロスに足止めを食らい、その隙に、瞬く間に制圧されたのである。
退路も断たれ、ゆっくりとディアボロスが自分に向かってきていることを感じとると、ならばと、くちばしで羽を繕い、戦闘に備えたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情&セリフ】
この海軍基地も終わり。今度はお前の番だ。白のクレイトス
侵攻も防衛も思い通りにさせるかよ。全力で妨害し足を引っ張ってやる
ただの投げナイフと思っていたら大間違いだ。見た目だけが全てと思わない方がいいぞ!
【行動】
仲間と声を掛け合いながら積極的に連携していく
残留効果は使えるものは全て使う
まずはパラドクスを使用し衝撃を受けたり刺さると爆発する投げナイフ型の爆弾を製作して攻撃する
敵の攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンで行う
水柱に巻き込まれた場合は出来るなら水中適応を発動しつつ
フェイク・プリドゥエンをジェットボードの形態にして脱出する
投げナイフは衝撃を受けただけで爆発するから
敵から防がれようとも爆発する
その一撃でダメージを与えられなくても隙は出来るはず
その隙を利用して畳み掛ける
必要なら臨機応変に対処する
伏見・逸
(連携アドリブ歓迎)(味方は苗字呼び)
(戦闘が会話の妨げになるようなら、会話終了後に動く。敵の足止めや冷静さを削ぐのに、攻撃が有効そうなら同時に仕掛ける)
(味方をPOWでディフェンス)
俺はてめえらの禍だ。逃げ道も、帰るとこも、てめえ自身も、全部潰す
潰されたくねえなら、この禍を殺してみろ。できるもんならな
周囲の味方と連携を意識、敵の動きを観察して情報を共有
互いの隙や死角をなるべく減らす立ち位置と動きを心掛ける
敵に張り付いての近接戦闘を基本とする。更に敵に声をかけ挑発、敵の視野や行動の選択肢を狭める
敵が「鬱陶しい」と感じて、先に排除するべくこちらに集中してくれればしめたもの。そこに味方の攻撃を叩きこんで貰う
【デストロイスマッシュ】使用
長ドスを抜き【ダメージアップ】を乗せて叩き込む
敵の攻撃は長ドスや尻尾、翼を使い受け流す
防御や回避の姿勢をとるというよりは、攻撃をぶつけて相殺する形
【ガードアップ】の力も借りて消耗を抑えはするが、基本的に自分の負傷は気にせず、動ける限りは自分の攻撃の動きを止めない
ハーリス・アルアビド
これほどの規模の基地が破壊され、クレイトスまでもが失われたとなれば亜人たちの士気の低下や混乱も起きるでしょう。
殺戮の神セクメトよ、この地に平穏を取り戻すためお力添えを。秩序乱すものを逃さぬ足と目をお授け下さい。
祈りとを捧げ仲間たちへの【幸運を】願い、この戦に勝利を誓いましょう。
ジェネラル級は強敵です。仲間との連携を密に行い僅かでも戦いの助けになるものは全て使います。
両足に【肉体改造】を施しより鋭く地を駆けるため獣の足へと変え、【残像】を生み出す速度と不規則な方向への移動を用いて的確な狙いを乱し、亜人の群れを異なる方向へと誘導します。
敵がこちらの狙いに気付き攻撃態勢を整える前に【飛翔】を用いて回り込み【精神集中】を行い【神速反応】を使い亜人の群れを無視してクレイトスに直接【セクメトへの嘆願】を叩き込みます。
私が倒れても仲間がいるのです。この一撃に出し惜しみもこの身の安堵も考えずに全力の一撃を。
●白のクレイトス
ディアボロスたちは周囲の燃え上がる建物を確認しながら、中央部の港に向かって歩いた。そこには、一体のクロノヴェーダ『白のクレイトス』が立っていた。
クレイトスはディアボロスたちを確認するように、頸だけをゆっくりと回し、微動だにしなかった。
「連携が大事だ。慎重にいこう」
荒田・誠司(雑草・g00115)はハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)と伏見・逸(死にぞこないの禍竜・g00248)と共に歩き、クレイトスの様子を確認しながら近づいた。
「勿論です」
それだけ言うハーリス。そして逸は長ドスを乱暴に肩に乗せ、口を開いた。
「よし、まずは俺が出る。荒田、アルアビド、あとは頼むぜ」
そう言って、ずいと前に出た。
「援護する」
誠司は二人を確認し、懐のナイフを確認した。
「ほほほ……。何やら作戦ですかな?」
するとクレイトスは、話をしている三人をみてそう言った。
「はっ。そんなところだ。だが、そんなに悠長に構えていていいのか?」
逸は長ドスの鞘をさすり、獲物の重さを確認しながら笑った。
「ええ、構いませんとも」
「そうかい。だが、これは忠告だ」
スラリとドスを鞘から抜き、刀身をあらわにする。
「ほほ、威勢が良いですね。聞いてあげましょうか」
「俺はてめえらの禍だ。逃げ道も、帰るとこも、てめえ自身も、全部潰す。潰されたくねえなら、この禍を殺してみろ。できるもんならな」
逸はそう言うと地を蹴り、クレイトスの目の前に一気に張り付いた。
ギン!!
その場に金属音が鳴り響く。その音の反響は逸の長ドスをクレイトスが生み出した岩の塊が盾となり、防いでいた音であった。
「悪くないですね。部下達では受けることが出来ないでしょう」
クレイトスは逸の力に微笑を浮かべ、盾となっていた岩を翼で撫でた。すると、その岩がバラバラに尖った石となり、その先が逸に向けられた。
ドドドッ!!
至近距離から放たれる石礫。逸は咄嗟に太い尻尾をふりまわして、それを叩き落とす。だが、その威力は逸の想像をこえてきた。
「ぐっ……!」
石の何割かは叩き落とすことに成功するも、他は自分の尻尾を貫き、肩と脚に突き刺さっていた。
「終わりです」
ディアボロスの流血を見届けたクレイトスは目を細め、残っている岩を更に欠片にし始めた。
「舐めるなよ……」
しかし、逸もそこで終わりでは無かった。痛む傷を脳から追いやり、再びクレイトスに張り付いた。
「しつこいですね」
「嫌いか?」
「面倒ですからねえ」
「そいつはどうも」
逸の作戦は、この張り付きにあった。目の前をうろちょろとまとわりつき、仲間の攻撃の隙を作り出すのだ。
「いま殺して差し上げましょう」
「必要ない。間に合ってる……」
バン!!
すると、爆発音が突如として発生する。
「なんですと?」
クレイトスは目の前のディアボロスがニヤリと口角を上げているのに気がついた。痛みの先は右腰のあたりだ。翼が焦げ、独特の臭いがある。そしてその中心には砕けた刃物が己の体に突き刺さっていた。クレイトスはそれが他のディアボロスからの攻撃であることを瞬時に理解したが、背後から他の殺気に触れ、すぐに回避の動きを取る。
『殺戮の神セクメトに奉る』
誠司の爆発するナイフに続いて、ディアボロスが連携を仕掛ける。その殺気はハーリスのものだ。空中から音もなくクレイトスの背後に現れたハーリスは、己の牙をクレイトスの首筋に突き立てるべく、渾身の力で噛みついた。
ガチン!
上下の牙がぶつかり合い、ハーリスの視界にクレイトスの羽が舞う。
「……やってくれますね」
肩口から鮮血に染まった翼を見て、クレイトスはイラついたように言葉を発した。そして舞う羽に命令する。
「殺せ」
クレイトスに命じられた羽は、むくむくと亜人の姿をとり、ハーリスに襲いかかる。
突如として発生する、亜人たちの群れ。ハーリスは残像を残し、亜人を撹乱するように動くが、どうにも数が多すぎる。
ドン!!
その時、亜人たちの隙をつくようにと、誠司が爆発するナイフを投げつけ、ハーリスへの道を作った。
「助かります」
ハーリスは少し空いた道を使い、残像を更に残しながら攪乱し、亜人達をかいくぐった。傷は負ったが、それ程大きくはない。
「そこのあなた、邪魔ですね」
すると援護していた誠司に突如として海面からの水柱が襲いかかった。
「まずい……。かくなる上は!」
誠司はそう言うと、盾『フェイク・プリドゥエン』を持ちながら自ら海に飛び込んだ。水中への適応は済ませてある。
「甘いですね」
しかし、その水中であっても、パラドクスの力は別である。誠司の周囲に否応にのしかかる水圧。それは海底に潜んでいたときの水圧のそれとは異なる。
(「……く、そ!」)
誠司はそのまま海面へと打ち上げられ、地面に叩きつけられたのだった。
ここから、ディアボロス対白のクレイトスとの戦いは本格的な物になっていった。
周囲から木材が燃え上がる音と匂い、そして煙が充満している。情報にあったクレイトスの脱出路は封鎖した。
そう、基地は破壊した。我々を倒さない限り、敵にもう後は無い。
だが、ディアボロス3人に対して、このクロノヴェーダは互角と言える戦いとなっていた。
その強さに、流石にジェネラル級である事を認識しながら、ディアボロス達はそれでも果敢に攻め入るのだった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【モブオーラ】がLV2になった!
【建造物分解】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)をディフェンスし共闘
安寧の都市を脅かす奸智の持ち主を見逃す訳には参りません
あなたを今ここで討ち滅ぼし、地中海を蝕む蹂躙を終わらせます
――覚悟なさい!
クロエ様の傍らで少し前に出て≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を構えます
盾を手に前衛で護りを固め、彼女が術を練る助けとなりましょう
『勝利齎す女神の威光』を発動し、【命中アップ】に導かれた聖光の奔流を槍より放出
クロエ様より先に動くなら、槍を大きく振るって光で広範囲を薙ぎ払います
敵が翼で飛んで躱そうとしても確実に攻撃を引っかけ、冥府の門に対応する余力を奪いましょう
逆に後に動くなら、冥府の手に掴まれた敵の動きが鈍った隙を突いて滂沱の光を照射
光芒が総身を呑み込んで浄化し尽くす決定的一撃を狙います
クロエ様に背後を守って頂き「脆い部分」を狭くすれば、岩の出現位置は特定しやすくなるはず
素早く向き直り槍で突き砕くか、腕ごと貫かれぬよう盾の縁で防いで対処を
あなたの軍が海を渡る日は二度と来ません
――奈落へと注ぎ込む、炎の河に沈みなさい!
クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)をディフェンスし共に戦います
ここまで統制の取れた軍はイスカンダルにそうありません。
其の名は奪ったものであるとはいえ、確かにお前は将の器ではあるのでしょう。
ならばこそ、今ここで確実に殺します。
亜人には珍しく肉体派ではないようですね。
ならば距離を取るよりは常にエイレーネの傍で戦うようにして、お互いをカバーしやすいようにしましょう。
トリカブトの種に魔力と復讐心を注ぎ、【ヘカテー・アコニタム】を使用。敵の背後に冥府の門を開きます。
エイレーネより先に動く場合は門から伸びる手で白のクレイトスを掴み、生命力を奪い取りながら動きを阻害してエイレーネの攻撃に繋ぎ、後に動く場合はエイレーネの攻撃を受けた敵の首や翼を掴み門の中へと引きずり込むように技を使います。
エイレーネと傍で戦うことで分断を警戒し水柱により分断されても【パラドクス通信】で言葉をかけあうことと互いへの信頼で動きも心も乱されぬように。
お前を逃せば、その統率された軍はまた蹂躙を求め動くでしょう。
冥府へと墜ちなさい。
●突破口
(「エイレーネ、亜人には珍しく肉体派ではないようですね」)
(「そのようですね、クロエ様」)
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)とクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は、3人のディアボロスが戦っている様子を確認していた。
(「このままでは、消耗戦の一途をたどります。我々が突破口と成りましょう。
援護します。あとは、わかりますね?」)
(「はい。……参りましょう」)
確かに敵は強い。その牙城を崩すには何か策が必要な状況であった。二人は頷きあうと、クレイトスの前に出た。
「ここまで統制の取れた軍はイスカンダルにそうありません。
其の名は奪ったものであるとはいえ、確かにお前は将の器ではあるのでしょう。ならばこそ、今ここで確実に殺します」
クロエがそう言うと、目を細めながら言葉を返した。
「ほほほ……。お褒めの言葉と受け取っておきましょうか」
「安寧の都市を脅かす奸智の持ち主を見逃す訳には参りません。あなたを今ここで討ち滅ぼし、地中海を蝕む蹂躙を終わらせます。
――覚悟なさい!」
そして槍を抜き放ったエイレーネが気合いを入れる。
「元気ですね。では、やってご覧なさい」
クレイトスの言葉を皮切りに、エイレーネとクロエが同時に動き出した。一歩から半歩程エイレーネが前に出ているが、ほぼひとかたまりと言って良い距離感だ。エイレーネは、神護の長槍と神護の輝盾を構え、身を低くし、長槍に光の力を纏わせる。
『アテーナー様!大神ゼウス様の姫神にして、勝利を齎す女神よ!どうかこの槍に、人々の敵を撃ち破る力をお与えください!』
ボウッ!
穂先に収束した光はやがて大きく、太く輝き、クレイトスに向かって弾き出された。
「ほほほ。これは眩しいですね。素直に受けるとでも?」
クレイトスは光を見て岩を召喚し始めた。己の盾とし、石礫を打ち込むためだ。
「させません」
するとエイレーネは、槍を大きく動かして、その光線を屈曲させた。光の奔流の目的の一つは、目くらましと防御。その光を囮とし、次なる一手につなげるのだ。
「なんですと?」
急に動きを変えた光線に、クレイトスの手が一瞬止まる。だが、それでも俊敏な動きにより、その光線を躱す。
「まだ、終わりにはしません」
ドドドドドォ……!
エイレーネの光線が地面に突き刺さる。しかし、それで終わりにはしない。彼女は地に足をつけ、再び槍を大きく動かした。
「これは、しつこいですねえ」
翼をバサリと動かし、その光の動きを読むクレイトス。安全圏へ動こうと、たたっと一歩軽く地を蹴る動作を行った。その瞬間、クロエの詠唱が響き渡った。
『種子に宿るは我が復讐、狂い咲け『ヘカテー・アコニタム』!』
クレイトスの背後に突如として禍々しい門が展開された。クロエがトリカブトの種子から呼び出した冥府の門である。そこから伸びた腕が無数に伸び、石礫を展開しようとしたクレイトスの翼を鷲掴みにした。
「お前を逃せば、その統率された軍はまた蹂躙を求め動くでしょう。
冥府へと墜ちなさい」
何本もの腕に捕まり、門に運び込まれようとするクレイトス。だがクレイトスも引き摺り込まれまいと、翼を大きく動かし、もがく。その力は流石ジェネラル級と言うところか。バサリバサリと翼を大きく動かすと、クロエの作り出した腕が一本一本離れて行く。それでも、クレイトスも無傷ではない。無理矢理引き剥がした腕は、羽と肉を道連れにし、鮮血が舞っていた。
そして、その時は、クレイトスが無防備になる瞬間でもあった。それを見逃すエイレーネではなかった。
「あなたの軍が海を渡る日は二度と来ません。
――奈落へと注ぎ込む、炎の河に沈みなさい!」
エイレーネはボウと光の群れをクレイトスに向けると、それらをすべて撃ち放ったのだった。
こちらの行動をよりよくするためには、敵に残留効果を残すのが正攻法となる。その為に、二人は自分たちの連携の力を信じた。そしてそれは成功したのだ。
「ここまでやるとは……。見くびっていましたよ」
拡散した光の跡には、クレイトスがゆらりと立ち上がっていた。そして、ボロボロになりながらもディアボロス達は睨んだのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
こっちも大詰めだったんだ?
なら、お手伝いさせて下さいな
お疲れ様ですと味方に声を掛けながら
失策は誰にでもあるし、巻き返せる目も残ってる
覚悟が出来ているならば、蹂躙し合うだけ。でしょ?
“魔槍”の穂先を敵へ突き付ける
戦ろう
さて、知恵者さん相手なら攻めて削ぐ
兎にも角にも疲れさせることかな
強敵であり司令官なら一手を大事にしよう
戦況を注視し、味方の攻防の間隙を刺すようにパラドクスを行使
追撃を受けそうな味方が居てもフォローに入る感じで、ご安全にね!
決戦兵器Ⅰ号(ファルス・ワン)、伝承、5種開放
唱えるコマンドワードに応じ、穂より剣呑なオーラを漲らせ
華を添えるは――禍えり裂く赤棘の槍(ゲイ・ボルグ)ッ!
紅い軌跡を描き、万象穿つ必殺の槍撃が放たれる!
反撃に際しては立ち止まらず徐々に移動するように対処
流石に!一軍を率いるだけはあるってこと!
汗を浮かべながら槍で捌き、或いは受ける中で血が朱を差すように
味方の戦闘行動を邪魔しないよう攻防ワンセットを済ませるよ
押し潰せるほど、ヤワじゃないんでね!
凍雲・雪那
アドリブ連携歓迎
救援機動力を利用して、戦場に。やっぱ便利だね、このチカラ。
まあ、後から来た奴が、目立つのも忍びない話、だし。
となると……あの白い羽、少しばかり毟ってやろうか。
万が一、ここから逃げられちゃ、困るからね。まったく、賢しげな亜人ってのは、本当にタチが悪い。
戦場の味方と呼吸を合わせ、タイミングを見て吶喊。
さて、水柱で敵陣を分断し、統率を乱す……だっけ?
ますます賢しい。将として、強敵であるのも頷ける。
――でも、戦術戦略単位ならまだしも。戦闘の一点だけで見るなら、頭より力の方が、脅威なんだよね。
両腕に冷気を纏う。凍塵崩壊、万物を凍てつかせる対の手で、貴様の策を打ち破る。
発生した水柱に掌打を叩き込み、凍らせて破壊していくよ。
味方の邪魔になりそうなのは、片っ端から潰す。寧ろ、凍り付いた水柱も利用して、クレイトスに接近。
出来れば、その白翼も氷漬けにしてやろう。
駄目だとしても、凍傷は少なくないダメージになる。
さて。
頭が良いなら、己の末路も理解できよう。
死の恐怖、存分に噛み締めて逝け。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
猪突猛進せず、退ける判断。亜人にもまともな将がいるものだ
良き将を削り落とせば、イスカンダルの動きをまたひとつ封じられる
オリュンピアの儀式を阻止し、大王を追い詰めよう
そして――幾度も、イタリアの地を狙った大王には、手痛い反撃を
ギリシャの地へ至るために
イタリアの地に、二度と憂いなきように
白のクレイトス、あなたを倒す
仲間とパラドクス通信で連携
敵味方の動きを観察しつつ、戦況を把握
仲間にあわせ包囲や挟撃の位置を取りつつ、銃でPD攻撃
敵が隙を見せたり、死角があれば積極的に狙い
正面側なら攻撃で注意を惹きつけて隙を作る
十字を描き、敵の動きに合わせ、翼や腿の付け根、的の大きい胴、頭部と隙を見せた部分を縫い留め
無防備に空いた急所を撃ち貫こう
敵の攻撃には、水柱に飲まれぬよう動きと形を観察して直撃を避け
魔力障壁で身を護り、水流や隙を突く動きはタワーシールドで防ぐ
分断に対しては、動じずにクレイトスを狙うが
隙を狙われるようなら、反撃の射撃を交えつつ位置取りを整える
●死闘
クレイトスの目は光を失っていなかった。ここに来てなお、劣勢を感じ始めてなお、周囲を見渡して次の一手を探っているようだった。
すると一筋の光が戦場に到達した。
「お疲れ様です」
ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)が魔槍を携えて、地面に降り立った。
「こっちも大詰めだったんだ? なら、お手伝いさせて下さいな」
ゴスロリ服を身に纏った彼に続き、凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)も横に並ぶ。
「やっぱ便利だね、このチカラ」
彼女はそう言って、白のクレイトスを見た。
「万が一、ここから逃げられちゃ、困るからね。まったく、賢しげな亜人ってのは、本当にタチが悪い」
雪那も自らの力を右掌に集中させ、キンという音と共に閉じる。どうやら問題なくちからも作動するようだった。
そう、彼女らは『救援機動力』によって他の戦場から駆け付けたのだ。そしてそれはロキシアと雪那だけではなかった。
「そのようですね。猪突猛進せず、退ける判断。亜人にもまともな将がいるものだ」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は雪那の言葉に同意する。
(「敵を倒しきるにはもう少しダメージが必要のようです。戦況を把握しながら動きます」)
(「そのつもりだよ。削りきる!」)
エトヴァがパラドクス通信を使い、連携を呼びかけると、ロキシアが頷きながら返した。
(「水柱で敵陣を分断し、統率を乱す……だっけ? ますます賢しい。将として、強敵であるのも頷ける」)
既にある情報と、素早く状況を雪那が分析する。
(「――でも、戦術戦略単位ならまだしも。戦闘の一点だけで見るなら、頭より力の方が、脅威なんだよね」)
雪那はそう言って、今度は両掌に力を集中する。掌から腕全体に力が行き渡ると、そこから強烈な冷気が発生した。
「凍塵崩壊、万物を凍てつかせる対の手で、貴様の策を打ち破る」
まず動いたのは雪那だった。そして同時に後方でロキシアとエトヴァも散る。
『aequo,pulsat,pede,Pallida Mors,――Frost Collapse』
「冷気の魔力……ですか」
雪那の力を瞬時に分析するクレイトスに、正面から冷気を帯びた掌を向け、掌底として打ち込んだ。
バリィン!
クレイトスに触れた瞬間、氷の力が発動する。クレイトスの胸に打ち込んだ箇所から中心に、放射線状に凍結する。
「なかなかですね。ですが、まだまだ……」
クレイトスの口からは、血が噴き出している。だがクレイトスも止まらない。雪那の頭上に加速させた水柱が降り注ぐ。
それを雪那は避ける動作をせずにそのまま受けた。
「……なんですと」
するとクレイトスはその目を見開いた。雪那は自らもその水柱の水圧のダメージを受けつつも、水柱に対しても冷気を放っていた。膝が落ちる寸前まで耐え、力を放つと空中で凍りついた水柱はそこで分断され、クレイトスの狙いを妨げていた。
そう、この水柱は敵の行動を分断させるのが主目的である。そういう使い方なのだ。
その隙があればディアボロスはそこを見逃さない。
『――結束を力と成せ。』
エトヴァが十字型に5つの銃弾を連射する。両肩に二発。そして鳩尾、頭に打ち込まれた弾丸が、クレイトスの動きを止める。
「ギリシャの地へ至るために、イタリアの地に、二度と憂いなきように、白のクレイトス、あなたを倒す」
そして心臓に最後の弾丸が撃ち込まれた。
「ぐふっ!?」
明らかなるダメージだった。各所から血が噴き出し、嗚咽を漏らすクレイトス。
「失敗……しましたかね」
思わずクレイトスがそう呟いた。すると、ロキシアが魔槍の穂先を向け、その言葉に返した。
「失策は誰にでもあるし、巻き返せる目も残ってる。覚悟が出来ているならば、蹂躙し合うだけ。でしょ?」
その言葉にクレイトスは、ほほほとだけ笑って返した。
「戦ろう」
ロキシアはそう言って、くるりと槍の柄を回し、力を巡らせる。
「決戦兵器Ⅰ号(ファルス・ワン)、伝承、5種開放」
唱えるのはコマンドワード。そしてそのワードに槍は応える。
『一接ぎのち咲き誇るは、紅い花――禍えり裂く赤棘の槍(ゲイ・ボルグ)!』
一筋の紅い光が線を描いた。
「私が力で……押し切られるとは」
ロキシアの槍はクレイトスの腹部を貫いていた。そして大量の血液が流れ落ちていた。
「さて。頭が良いなら、己の末路も理解できよう。死の恐怖、存分に噛み締めて逝け」
雪那がそう言うと、クレイトスは口を開いた。
「末路……ですか。そうですね。そうかもしれません。ですが、死の恐怖、なんてものはありませんよ。まだ、あなた達に恐怖を与えれるのですから」
クレイトスはダメージを受けてなお、立っていた。
クレイトスは自分の用意した脱出経路が潰されていることも、とうにわかっていた。
ディアボロスの何人かに傷を負わすことは出来た。単体の力ならば確実に力は上だろう。しかし、ディアボロスは何処からともなく湧いて出てくるのだ。
「忌々しいですね……」
クレイトスはそう呟き、ディアボロスを睨んだ。
まだ、その瞳に光は灯っていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【浮遊】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
ロキシア・グロスビーク
――や、ここまで強いのも久々か
皆の努力で道を拓いて、策を講じ、死力を尽くし
そこまでする必要がある時点で、一廉。おみごとです
Weapon Storageへ武装を情報へと分解格納。服の埃を払い
このまま言葉のドッジボールだけってのもなー感で会話に繋ぐ形
きみを始めとした油断ならぬ亜人たち
彼らが大王の法(のり)の下、育んだ狡知をみれば
ギガントマキアの方々を力とし黄金鎧といった形で利用
ディアボロスを各地で苦しめたのも頷けるというもの
だけど歴史は巡る。きみたちが神々の僭称者たちを制してみせたように、
今度は解放したエリスの力も借りてオリュンピアはじめ次々制圧してって
僕らの合力を以てイスカンダルを制するよ!
出来ないように見えるかい
一般法則が下に敷かれるこの世界じゃ、ナンセンスってものだろ!
(まだ足掛かりが出来るかな程度だけど、吹かすところかなって)
(亜人にゃ遠隔地を見る手段なんて基本無いしね)
(クロノヴェーダを蘇らせるつもりもないけど相手にとっちゃ旧い敵)
(そして管轄区域の話題だもの。関心を引くようにだ)
●意志
ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は貫いた槍を引き抜き、いったん距離を取った。
(「――や、ここまで強いのも久々か」)
まだ紅に光る槍が弧を描き、再び構えを取る。クレイトスはまだ死んでいない。その意志も。
「皆の努力で道を拓いて、策を講じ、死力を尽くし、そこまでする必要がある時点で、一廉。おみごとです」
ロキシアはそう言った。敵には敵の矜持がある。改めてそれを認識し、ぱんぱんと服に着いた塵をはたき、電脳魔術である『Weapon Storage』に武装を情報へと分解格納する。
そして彼は続けて言葉を紡いだ。
「きみを始めとした油断ならぬ亜人たち。彼らが大王の法(のり)の下、育んだ狡知をみればギガントマキアの方々を力とし黄金鎧といった形で利用。
ディアボロスを各地で苦しめたのも頷けるというもの」
「……何が言いたいのでしょうか? 残念ながら私はその事については何も知りませんよ」
クレイトスはそういう反応を返した。
「歴史の話だよ」
ハアハアと荒く息を吐くクレイトスは、本当にその事を知らないのだろう。そう直感したロキシアは、そう繋いだ。
(「まだ足掛かりが出来るかな程度だけど、吹かすところかなって。亜人にゃ遠隔地を見る手段なんて基本無いしね。やっぱりそうみたいだ」)
そして考えを少し巡らせ、関心を引くように話しかけた。
「だけど歴史は巡る。きみたちが神々の僭称者たちを制してみせたように、今度は解放したエリスの力も借りてオリュンピアはじめ次々制圧してって、僕らの合力を以てイスカンダルを制するよ!」
それは今までのディアボロスの成果である。それについては頷き、ほほほ……と言いながらクレイトスは呟く。
「そうですね。存じていますよ。
バベルの塔を破壊し、ディアドコイ評議会のプトレマイオスとセレウコスを撃破し、イタリア蹂躙戦団を撃破し、断頭革命グランダルメ奪還戦で断片の王であるイスカンダルの軍勢を撃退した……とね」
クレイトスはあくまでも冷静に、これまでの事を繰り返した。当然知っている。
「出来ないように見えるかい?」
ロキシアはもう一言問い、クレイトスは何も言わなかった。
「一般法則が下に敷かれるこの世界じゃ、ナンセンスってものだろ!」
ロキシアがそこまで言うと、クレイトスはそうですね。と答え、ですが、と続ける。
「ディアボロスと我々亜人が、この世界の命運をかけた決戦を行う事になるのでしょう」
するとロキシアはまた、同じ言葉を使った。
「出来ないように見えるかい?」
と。するとクレイトスは一呼吸置き、答える。
「ディアボロスが精強である事は知っていましたし、その事実は身をもって体験もした。見えない事はないでしょう。
ですが、最後に勝利するのはイスカンダル大王ですよ」
「それはきみの意志なのかい?」
「それ以外に何か?」
眉を上げるような表情を作り、クレイトスはそれだけを返したのだった。
新たな情報はほぼ無いに等しい。クレイトス自身は神像鎧に関しては関わっていないし、他の管轄の事は知らないのだろう。ただ、知らないという情報は得た。
そして分かったことは、ディアボロス達の強さは知っているが、亜人の勝利を疑いもしていない。そう、降伏する意志など欠片もないということだ。
ならば、決着をつける時だ。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【冷気の支配者】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
手痛い歓迎を受けましたが…
仲間が上手くやってくれたようですね
さあ、復讐のお時間です
私にトドメを刺さなかった事を、あの世で後悔してください
ネメシスで龍化して対峙
青龍乱舞で青龍を呼び出して攻撃
青龍と共に自身も【エアライド】に乗せて懐に入り臨機応変に軌道を変えつつ
クレイトスにダメージを与えに行きましょう
波乗りは得意でしょうが、多勢に無勢でしょう?
ああ…そんな事、亜人のジェネラルの貴方が一番よく知っていることでしたね
余計なことを申しました
と挑発を交え揺さぶりを与え
仲間と連携して波状攻撃で休む暇無く攻撃を叩き込みます
海上封鎖で視界を封じられ、仲間とのアイコンタクトを遮られたならば
【パラドクス通信】で声を掛け合い連携を継続
敵の海上封鎖の水柱の水も、自身の青龍に呼び込み利用して
更に質量を乗せて攻撃しましょう
また倒されたとしても【ラストリベンジ】でせめても多くのダメージをねじ込み、後続の仲間に託して行きたい所
クレイトスを落とす事で「もう一つの作戦」がスムーズに運ぶよう。
幸運を祈ります
リューロボロス・リンドラゴ
逃げ場は封じたが、だからこそ今のクレイトスは一層の強敵よ。
奴は自分の存在がどれだけ亜人達にとって重要なのかを知っておる。
何としても生き延びるために、死中に活を求めておる。
その叡智、そしてイオニア諸島をも切り捨てる思い切りの良さを、戦闘に集約しておる現状は、逃走に意識を割いておった先程までとは比べ物にならぬであろう。
だが、それでも。
勝つのは竜だ。
我ら、ディアボロスだ!
組の者や親しき者もおるしそれ以外との連携も大歓迎よ!
――我こそは龍。我こそはドラゴン。我が采配は奇才と知れ。
さあ采配対決といこうではないか!
共にパラドクスによる采配、異次元の戦いになるであろう。
あやつが一糸乱れぬ統率なら、我は《臨機応変》縦横無尽!
味方を蹂躙などさせてやらぬよ!(【ガードアップ】)
一糸乱れぬ統率故に読みやすい所もあるからの!
対する我らは一括りになどできようはずもない多種多様なディアボロス!
想いも戦い方もバラバラで己が戦いを貫いておるが。
この瞬間、貴様を倒すという意思で繋がっておる!
ルゥオオオオオオオオオオオ!
●白のクレイトスと龍。そして……
ディアボロスとクレイトスが対峙する。じりじりと間合いを計り、次の一手を探る。
(「逃げ場は封じたが、だからこそ今のクレイトスは一層の強敵よ。奴は自分の存在がどれだけ亜人達にとって重要なのかを知っておる。何としても生き延びるために、死中に活を求めておる」)
リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は冷静に判断し、パラドクス通信で仲間たちに注意を促す。
クレイトスから見ればディアボロス達に囲まれ、脱出手段は潰されたという状況である。だが、まだ一つの隙を見つけるために動いている事は分かっていた。諦めてはいないのだ。
「その叡智、そしてイオニア諸島をも切り捨てる思い切りの良さを、戦闘に集約しておる現状は、逃走に意識を割いておった先程までとは比べ物にならぬであろう」
リューロボロスはそう言いながら、自分たちの状況を把握する。そして、声が聞こえた。それを確認すると一つの事柄に答えを見出し、にやりと笑った。
「油断はしていただけないようですね……」
するとクレイトスは羽をむしり取り、宙に投げ打った。出現する亜人たちの群れ。その統率力はやはり脅威となる。
「さあ、采配対決といこうではないか!」
リューロボロスもクレイトスの亜人に対抗する術を持っている。
「だが、それでも。勝つのは竜だ。我ら、ディアボロスだ!」
そう言った時、リューロボロスの背後から青龍が出現する。
「私にトドメを刺さなかった事を、あの世で後悔してください」
それは最初にクレイトスと対峙したプターハ・カデューシアス(メヘン・g03560)であった。己の怪我を克服し、戦場に戻ってきたのだ。
『青龍よ、全てを飲み込め』
空を駆け回る青龍。
「メヘン……と言いましたか。とどめを刺し損ねていましたか」
クレイトスの言葉と共に、水を操る者たちの戦いが始まる。水柱を出現させ、プターハに打ち込もうとするも、その勢いは止まらない。
水しぶきが上がり、互いに必殺の一撃を打ち込むべく、空中で激突した。
『――我こそは龍。我こそはドラゴン。我が采配は奇才と知れ。』
そしてその時リューロボロスの策が発動する。
「味方を蹂躙などさせてやらぬよ!」
その力は神速の力と、防御の力を味方に授けるのだ。
「ルゥオオオオオオオオオオオ!」
リューロボロスが吼える。
「ぐぉぉぉぉおぉぉおおおお!!!」
そして、プターハもそれに呼応する。リューロボロスの力を得たプターハは、その水柱の力をも自らの勢いに取り込むが如く、上昇する。そして上空から一気にクレイトスに向かい下降する。
ガツッ!!!!
そのままの勢いで、クレイトスに噛み付くプターハ。その顎はクレイトスの頸に食い込んでいく。
「おおおおおおおおあああああああああ!!!」
抵抗するように己も吼えるクレイトスだが、もう体が言う事を利かない。
「これまで……ですかね」
そうして目を閉じた。それがクレイトスが死を受け入れた瞬間であった。
「対する我らは一括りになどできようはずもない多種多様なディアボロス!
想いも戦い方もバラバラで己が戦いを貫いておるが。この瞬間、貴様を倒すという意思で繋がっておる!」
最後にリューロボロスが吼えた時、クレイトスの頸はプターハの強靭な顎によってかみ砕かれたのだった。
「イスカンダル大王……」
クレイトスの最期の言葉は、主君の名であった。
こうして、海軍基地での戦いが幕を下ろす。
海軍基地は破壊され、クレイトスを討ちとることができた。
パチパチとまだ燻っている消失した基地を見て、ディアボロスはようやく緊張から解放されたのだった。
これでイスカンダル軍の海上戦力は大きく低下し、再度の南イタリア奪還戦を行う事も難しくなる筈だ。
だがまだイスカンダルを奪還したわけではない。
「これからだ……」
ディアボロスの一人がそう呟くと、一人一人パラドクストレイに乗り込み、次の戦場へと足を向けるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水源】LV1が発生!
【神速反応】がLV2になった!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
最終結果:成功 |
| 完成日 | 2024年06月24日 |
| 宿敵 |
『白のクレイトス』を撃破!
|