ペルガモン会戦

 攻略旅団の戦略方針により、ペルガモン制圧に乗り出したディアボロス達。
 史実のヘレニズム諸国の一つ、アッタロス朝ペルガモンの首都でもあった『ペルガモン』は、アクロポリスに建つ神殿を中心として繁栄した大都市です。
 その都市の前には、オーク将軍クラテロス率いる軍勢が待ち受け、ディアボロスに決戦を挑んできました。
『ペルガモン会戦』に勝利できれば、アナトリア半島における、ディアボロスの優勢は確実となるでしょう。
 勝利後は、攻略旅団の方針に従って、イスタンブールからギリシャ北東部に向けて侵攻を行う予定となっています。
オーク将軍クラテロス

万望への岨路を(作者 海鶴
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#蹂躙戦記イスカンダル  #ペルガモン会戦  #ペルガモン  #オーク将軍クラテロス 


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●忸怩たる思い
 まさしく『オーク将軍クラテロス』は、己の今の心境をそう示すしかないのかと己自身に問いかける。
 己の側には、直属の配下たるトループス級『オークファランクス兵』の屈強たる姿があれど、眼前に雑然と並ぶトループス級『ゴブリンファランクス兵』たちは、どうにも士気上がらぬ様子であった。
「この一戦こそが蹂躙戦記イスカンダルの危機を救うのだ。集いし戦士たちよ、今こそ、その力を見せる時である!」
 そう『オーク将軍クラテロス』は声を大にして叫ぶが、しかし同時に『ゴブリンファランクス兵』たちの心に響かぬ虚しい言葉であることも理解していた。
 歯噛みするしかない。
 努めて冷静でなければならない。
 一軍の将である己が、此処で癇癪を起こしても何も事態は好転しない。
 わかっている。
 だからこそ『オーク将軍クラテロス』は吐き出しかけた怒気を飲み込んだのだ。

「『アッタロス』様が、ペルガモンの精鋭を率いてマケドニアに向かっていなければ、このような窮地になど……いや、『アッタロス様』への命令は後方の確保……」
 つまりは、このような事態への対応である。
 しかし、兵の士気上がらぬことには、と彼は拳を握りしめる。
 さりとて、このペルガモンをディアボロスに渡すわけにはいかない。それだけは決して、と『オーク将軍クラテロス』は覚悟を決める。
 もはや猶予はない。
 一度は飲み込んだ怒気を発露するようにして彼は雑然と、漫然とした態度の『ゴブリンファランクス兵』たちを一喝する。
「お前ら、死ぬ気で戦え! もし逃げる者あれば、俺が必ずや殺してくれよう。選べ、命惜しくば戦って生き残るか、逃げて俺に殺されるかを!!」
 その雷鳴の如き声に『ゴブリンファランクス兵』たちは漸く事態を飲み込み、その背筋を伸ばすのだった。

●パラドクストレイン
 レーネマクダ・デルトダウ(テト・カフ・g08563)は集まってきたディアボロスたちに一礼する。
「お集まり頂きありがとうございます。蹂躙戦記イスカンダル、ついにペルガモンへの防衛ラインを突破しました。ですがジェネラル級亜人『オーク将軍クラテロス』は、ペルガモンを死守するために都市の前に大軍勢を集め、決戦に挑む構えを見せております」
 彼女の言葉にディアボロスたちは頷く。
 確かに亜人の大軍勢は恐ろしきものである。
 しかし、集結した亜人の軍勢は、大軍勢とは言え戦意が低いようであった。
「実質的な戦力は『オーク将軍クラテロス』麾下の少数部隊のみのようです。つまり、大軍勢の大半……トループス級『ゴブリンファランクス兵』たちは烏合の衆とも言えるでしょう」
 つまり、トループス級『ゴブリンファランクス兵』たちは数合わせということになる。
 これらを放置して『オーク将軍クラテロス』と交戦しても割って入ってくるような妨害は行えないと見ていいだろう。
「大軍広がる光景は確かに恐ろしいものです。ですが、この大軍に惑わされず『オーク将軍クラテロス』の首を取る、というのが今回の作戦となるでしょう」

 だが、そうした大軍の大半を占める戦意と士気低いトループス級と違い、『オーク将軍クラテロス』は『一歩も退かずにペルガモンを守る』という固い意志を持って決戦に挑んでいる。
 その麾下たるトループス級『オークファランクス兵』たちの士気も高いと言えるだろう。
 つまり、とレーネマクダは告げる。
「覚悟を決めたジェネラル級ほど搦手は通用しないということを念頭に置く必要がございます。さすれば、これは正面決戦での戦い。互いの意地と意地の激突。叩き潰すには、真っ向から挑む他ございません」
 彼女の言葉にディアボロス達は頷く。
『オーク将軍クラテロス』は亜人の中においては武人としての矜持を持つ将軍である。
 彼は命乞いなどはしないし、交渉といった謀を為すことはしない。
 故に此方が何か情報を引き出そうとしても、それだけでは取り合おうとはしないだろう。

「ですが、彼もまた武人たる将軍。同じく武を持って尊敬の念を抱かせる者には、それなりの対応を為すようです」
 彼に武人と認めさせるのは、まずは己が武を示すほかないということであろう。
 レーネマクダは、彼女が相対するディアボロスたちならば、と信じている様子であった。

「『オーク将軍クラテロス』の撃破が成れば、アナトリア半島における皆様の優勢は確保できることでございましょう。この会戦n勝利の曉には、後顧の憂いなく北上することができましょう」
 そうなればイスタンブールからギリシャ、マケドニアの北東に出る攻略旅団の砲身通りの進軍が可能となるはずだ。
 とは言え、この会戦に集った烏合の衆のトループス級たちは『オーク将軍クラテロス』が敗北すれば、それぞれが無軌道に撤退し、その先々で問題を起こす可能性もあるだろう。
「先程は無視しても構わない烏合の衆たるトループス級と評しましたが、しかし、ある意味これは好機でもあると言えましょう。撤退、逃走したトループス級が何か問題を起こす芽を此処で根こそぎ摘み取ることができれば、後腐れ、戦後の処理も容易くなるやもしれません」
 個人的な所感でしかないが、と彼女は付け加える。
 だが、多くに手を伸ばすのならば、ディアボロスたちの戦いは厳しいものとなる。
 それでもディアボロスたちが立ち止まるとは彼女は思っていないようだった。
 信頼と呼ぶのならば、きっとそうなのだろう。
 彼女はいつものように深く礼をしてディアボロスたちをパラドクスオレインへと送り出すのだった。

●烏合の衆
 トループス級亜人たちは、不平不満に満ちた顔を隠そうともしていなかった。
『オーク将軍クラテロス』は己たちに戦って死ねと言ったのだ。
 まったくもって理不尽が過ぎる。
「なんだよまったくよぉ。俺達は新たな土地で思う存分略奪ができるって言うから来たって言うのによ」
「何が蹂躙戦記イスカンダルの為に戦えだ。そんなもんで俺達が満足するわきゃねぇだろうが」
「ったく、お偉いさんってのはどうしてああも綺麗ごとが好きなもんかね。殺して、犯して、奪い尽くす。そういうもんだろ。なあ?」
 彼らは顔を突き合わせる。
 下劣な品性がむき出しなったような表情だった。
「どうだ、この際だ。戦っているふりをして、頃合いを見てとんずらと行かねぇか?」
「いいな。しばらく人間狩りもしてねぇ。まったく窮屈な思いをするために来たんじゃねえっつうの」
「早いとこ戦いが始まってくんねぇかな。ドサクサに紛れて地元に帰ろうぜ」
 そうすれば、己達は自由に人間を狩り、蹂躙し、奪い尽くすことができるというように彼らは卑しくも笑うのだった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【一刀両断】
2
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【避難勧告】
2
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【モブオーラ】
2
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【完全視界】
3
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【通信障害】
2
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【アイスクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が3mの「氷の立方体」を最大「効果LV×3個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。出現させた氷は通常の氷と同様に溶ける。
【防空体制】
1
周囲が、飛行する存在を察知しやすい世界に変わる。ディアボロスが屋外を飛行中の敵を発見するまでに必要な時間が、「効果LVごとに半減」する。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV7 / 【ガードアップ】LV1 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV5 / 【グロリアス】LV3

●マスターより

海鶴
 マスターの海鶴です。どうぞよろしくお願いいたします。
 アクロポリスに建つ神殿を中心とした都市、ペルガモンにおけるジェネラル級亜人『オーク将軍クラテロス』との会戦決戦を行うシナリオになっております。
 ペルガモンへ行かせはしないというように都市の前に大軍勢と共に『オーク将軍クラテロス』は布陣しています。
 これを撃破し、ペルガモンを制圧しなければなりません。

 ①オーク将軍クラテロスとの会話(👑7)
 ジェネラル級亜人『オーク将軍クラテロス』は武人として誇りを持った亜人です。
 彼にただ情報を引き出すために会話を試みようとしても、まるで取り合うことはありません。
 ですが、彼は力を示す武人には、それなりの対応をするようです。
 まるで会話や交渉といったものに応じる気配はありません。

 ②👾護衛するトループス級『オークファランクス兵』(👑7)
『オーク将軍クラテロス』麾下の部隊です。
 大軍勢を布陣させた中で唯一、士気、練度共に高いトループス級です。
 これをクリアしないまま『オーク将軍クラテロス』に戦いを挑むと妨害に割って入る可能性があります。

 ③👾ペルガモン烏合の大軍勢『ゴブリンファランクス兵』(👑40)
 必要成功🔵が多いですが、烏合の衆であり、士気も低く、なんならドサクサに紛れて逃げようとさえ考えているトループス級たちです。
 個々のトループス級たちを打ち倒すのは難しくはないでしょう。

 ④👿ペルガモン首都決戦『オーク将軍クラテロス』(👑30)
 亜人の中において高潔な武人である『オーク将軍クラテロス』との決戦になります。
 武人として高潔ではありますが、しかし亜人としての性質を併せ持っています。
 彼はペルガモンを死んでも守るという気概、意志を持ち、その力を振るうでしょう。
 言うまでもなくジェネラル級に相応しい武人としての実力を持っています。

 それではペルガモンを巡る一大会戦、その火蓋は切って落とされ、迫るは大軍勢。率いるは高潔なる武人たる『オーク将軍クラテロス』、これを打倒すべく戦いに赴く皆さんの物語の一片となれますように、たくさんがんばります!
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


一里塚・燐寧
わーお。ゴブリンでもこんだけ集まってみたら壮観だねぇ
もしあいつらが真面目くんだったら、何時間、いや何日時間を稼がれちゃったのかなぁ?

クラテロスが生きてる今はまだ、ほんとに戦場を離れることは出来ないようだけど……気持ちはすっかり地元に帰っちゃってるみたい
んふふ。今回ばっかりは亜人の身勝手さに感謝しかないよぉ

敵が戦場を去りたい欲求に気を取られている隙を突いて、背後や側面からいきなり攻撃するよぉ
高速詠唱で≪DCブラスター≫に素早く怨念の力を蓄えて『闇雷収束咆・紅蓮散』を発射!
無数の拡散レーザーを砲口から迸らせ、戦場に溢れかえる敵を次々と撃ち抜いちゃおう
いやー、弱っちいやつをブッ殺して、何もかも奪い尽くすのは楽しいなぁ
きみらもそう思うよねぇ? 今まで散々やってきたんだからさぁ!

敵が迎撃態勢を整える前にできるだけ倒して、反撃に動員できる集団を減らそう
その上で連続攻撃は得物の鋸刃部分で打ち合ったり、≪拒絶の呪力≫で弾いて防ぐよぉ

弱いのはいいんだけど流石に数が多すぎるねぇ
ま、地道に削るっきゃないかな~


凍雲・雪那
……ペルガモンの護将、クラテロス。
あれも、所詮は亜人。如何に武人の性を持とうと、蹂躙を是とする、不倶戴天。必ず殺す。

だが。
それよりも、今は貴様らが目に余る。
逃げ、散らばり、民を蹂躙、するだと?
ああ、余程無様に死にたいとみえる。
どの道誰一人として、生かして帰すつもりも無い。
此処で死んでいけよ、亜人共。

散会したゴブリン兵の群れ目掛けて、パラドクスを発動する。
吹き荒れろ、雪獄。肉を、精神を、命を凍て尽かせる暴虐の吹雪を叩き込み、ゴブリン兵を根刮ぎ氷像に変えていく。
逃げ出そうとするものを優先して狙い、遁走を妨害する。
まあ、早々に逃げられはしないだろうけど、あんまり分散されると、後々面倒なので。
因果応報。嘗て、貴様らが為したが如く、死に果てるが良い。

逃すものか、許すものか。
これ以上、如何なる無辜の民草も、亜人に摘み取らせはしない。
この地が貴様の冥府と知れ。


 ペルガモンを決死の覚悟でもって防衛せんとしている大軍勢。
 圧倒的な数である。
「わーお。ゴブリンでもこんだけ集まってみたら壮観だねぇ」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は思わず、声を上げていた。
 漸くにしてペルガモンへと至れども、しかし立ちふさがるのは亜人たちの大軍。これを打ち倒し、ジェネラル級亜人『オーク将軍クラテロス』を打倒しなければならないのだ。
「……ペルガモンの護将、クラテロス」
 此度の会戦でもってディアボロスが討たねばならぬ亜人の名を凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)は呟く。
 亜人の中において高潔なる武人であるという『オーク将軍クラテロス』。
 その高潔さは武人という言葉でもって飾られど、しかし亜人の規範の中にあってこそであることを彼女は知る。
「不倶戴天。必ず殺す」
「そりゃあね、そうなるよねぇ。まあ、敵の軍容を見ればわかるけれど、あいつらあからさまだよねぇ」
 燐寧は己達と対峙するトループス級『ゴブリンファランクス兵』たちを見やる。

 此処からでもはっきりと分かるほどに彼らの士気は低い。
 戦うというよりは、このどさくさに紛れて逃亡しようという魂胆が透けて見えるようであった。
「ま、あいつらが真面目くんだったら、何時間……いや、何日時間を稼がれちゃったのかなぁ?」
 とは言え、と燐寧は詮無きことを言っている自覚があった。
 ペルガモンを護る将『オーク将軍クラテロス』が存命している限り、この烏合の衆とも言うべき『ゴブリンファランクス兵』たちは逃走しないだろう。いや、むしろできない、というのが正しい。
「んふふ。今回ばっかりは亜人の身勝手さに感謝しかないよぉ」
 本来であれば、この数である。
 士気さえ十分ならばディアボロス達は攻めあぐねたことだろう。

 だが、そうではないのだ。
「それじゃ、行こっか!」
 燐寧は、己が身に宿る怨念の力を持って、手にする規格外たる巨砲……いや、巨砲の形を作るチェーンソーを重ね合わせた異形なる砲を構えて大地を疾駆する。
 彼女の疾駆に合わせて、雪那もまた走り出していた。
 敵の機先を削ぐ。
 そもそも、敵の兵力は段違いであれど、士気の低さがネックなのだ。
 ならばこそ、この初手で敵の気勢を完全に殺す。
 それこそが彼女たちの役目であり、目的であった。

「怨み募りし魂よ、群がり集いて荒れ狂え。汝ら、孤軍にあらず。無数の顎門が怨敵を貪らん……な~んてね、シュババーッっていくよぉ!」
 闇雷収束咆・紅蓮散(プラズマ・ダーク・ハウリング・ショット)によって光条が幾重にも『ゴブリンファランクス兵』たちへと放たれ、その身を穿つ。
 悲鳴めいた声が聞こえたが、しかし、それすらも蒸発させるように燐寧の放つ怨念の光条が迸るのだ。
「聞いてねぇぞ! ディアボロスの連中! こんなに強かったかよ!」
「おい、どけよ! 退くんじゃねぇ! 将軍にぶっ殺されるぞ!」
「知らねぇよ! こんな戦場やってられっか! なんで俺等が……!」
 燐寧のパラドクスによる一撃が『ゴブリンファランクス兵』たちに叩き込まれ、その戦列を乱す。
 そうなれば、士気低い烏合の衆たる彼らは逃げ惑うように右往左往するばかりであった。

 雪那は目に余る、と思った。
 亜人、『ゴブリンファランクス兵』たちは己が欲望のためだけに走る。
 走狗以下であると言っても良い。
 この戦いにおいて賭ける命などなく。
 ただひたすらに保身と欲望のためだけに散ろうとしている。
 その矛先が向くのは何処か。
 言うまでもない。
「逃げ、散らばり、民を蹂躙、するだと?」
 雪那の心に宿るは怒り以上の憎悪であったことだろう。
 やはり亜人はどこまで言っても不倶戴天の敵でしかないと彼女の心が燃える。
「ああ、余程無様に死にたいと見える。どの道誰一人として、生かして帰すつもりもない。此処で死んでいけよ、亜人共」
 彼女のパラドクスがきらめく。

 魔術によって形成されたアイスエイジブリザードは、その名が示す通り凍てつく吹雪でもって『ゴブリンファランクス兵』たちを凍りつかせるように吹雪く。
「吹き荒れろ、雪獄」
 肉を凍てつかせ、精神を、命さえも凍りつかせる。
 氷像となった『ゴブリンファランクス兵』へを雪那は容赦なく拳で叩き壊しながら、さらに壊走する敵を追い立てるようにして疾駆する。
「いやー、弱っちいやつをブッ殺して何もかも奪い尽くすのは楽しいなぁ」
 燐寧も止まらない。
 彼女の砲が放つ光条が、さらに崩れた戦列を切り開くようにして放たれているのだ。

 敵は迎撃体制を整える、という様子すらない。
 やはり、この軍容はハリボテであるとしか言いようがない。だがしかし、逃す理由がない。
 この亜人の軍勢が散らばれば、周辺に生きる人々によくない影響を与えることは想像するまでもないことだった。
「くそっ! くそったれ! こいつら……!」
『ゴブリンファランクス兵』たちは怒りよりも先に苛立ちが立つようだった。
 自分たちは奪う側だったはずだ。なのに。
「楽しいよねぇ。きみらもそう思うよねぇ? 今まで散々やってきたんだからさぁ!」
 放たれる光条と共に燐寧の声が響き渡る。
「因果応報」
 雪那はただそれだけだった。
 語る言葉などない。
 亜人たちが嘗て成してきたことは、すべて報いとして返ってくる。その刃となるのが己達であるというように雪那達は戦場を割るように疾駆する。

「一人たりとて帰しはしない。許しはしない」
 これ以上、如何なる無辜の民も、その命を亜人に摘み取らせることはしないと雪那は己が敵の、亜人の冥府への先触れであると言うように吹雪く雪風と迸る光条の最中をひた走る。
「しかし、弱いのは良いんだけど、流石に数が多すぎるねぇ」
「構わない。奴らが死に果てるまで」
 戦うのみ、と彼女たちはさらに戦列を食い破るように戦い続けるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【照明】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)をディフェンスし共に戦います

エイレーネと共にオークファランクス兵たちの正面に立ち、敵軍へと挑みます。
話に聞いてはいましたが撤退は選びませんか。
亜人どもの流儀を慮る気はありません……が。それが最も効果的なのも事実。そして、あなたとならそれも可能です。

手持ちの中でも単純な「力」に特化した魔術で真っ向から叩き潰します。
ミツマタの種を触媒に【ゲーリュオーン・エッジワーシア】を使用。ゲーリュオーンを象った怪物を作り出します。
ゲーリュオーンは突撃させるのではなく、エイレーネとの連携を重視し、私の側で戦わせます。
エイレーネとは常にお互いがフォローしあえる距離を保って立ち回り、ゲーリュオーンにはエイレーネの攻撃に追撃したり、攻撃後の隙を埋めるようにその六つの腕で攻撃させます。

反撃の伸びるサリッサは私に飛来するものは「三相の杖」で逸らし、エイレーネへ向かう者はゲーリュオーンでディフェンス。

マケドニアは目前。こちらとて退く気はありません。
退かぬというなら、力づくで退かします。


エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)をディフェンスし共闘

これはこれで好都合です。元より一歩も退くつもりなどありませんもの
あなたと共に力を示し、ペルガモンへの道を切り開いて見せます!

クラテロスに武人としての気概を示すべく、苛烈に戦いを挑みましょう
≪神護の輝盾≫を構えて身を護りながら、≪神護の長槍≫を突き出して駆け抜け『恐れなき急襲の槍』を発動
敵軍に真っ向から突撃し、衝突時に猛烈な爆破現象を発生
勇猛さを演出しつつも無策には突っ込まず、クロエ様の怪物の多腕による背後や側面のカバーで一定の安全を確保
爆発で敵を吹き飛ばしてファランクス陣形を切り崩し、連携を乱して戦力に差をつけていきます

反撃のスパイクは盾の縁の方で受け止めるか、或いは敵が近ければ盾同士をぶつけ合わせ押し退けることで対処
凌いだ後は包囲されぬようクロエ様の怪物に死角の敵を掃除して貰いつつ、攻勢に転じます

雑兵が斃れた後は槍を掲げて敵将の方を向き、大声を張り上げます
剛勇クラテロスよ!戦士の名誉と道広きペルガモンの市域を賭けて、その斧を執りなさい!


桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

人数足りないと聞いたら助けに来ずにはいられないとかそんなことはないかもしれないけど、助けに来ましたよ!

推しの2人が戦ってるのを側で見ながら助力出来たらファン冥利につきますよね?

【パラドクス通信】で連絡は取りつつ私は後方支援としてやるわよ!
数には数をってことで
いけー!私の人形兵たち!
ドッカンドッカンやっちゃって!

《爆破》と《誘導弾》で人形兵たちの攻撃をサポートしつつ敵の攻撃は人形兵を身代わりにしつつ人形兵たちの大砲で敵をどんどんと倒していく

士気も練度と高いというのならその自信を粉々に砕くまで!

お互いに退く気はないのだからやりあうしかないわよね?
最後に勝つのはもちろん私達だけどね?

さぁ、全力で行くわよ!


アンディア・ラムパデス
亜人共のやり方に乗るのは業腹ではあるが、正面からの決戦は我らも望むところ
貴様の望み通りに真正面から打ち倒してやるぞ、クラテロス!
亜人共は殺す、殺して……殺し尽くす!!

雑兵と化しているゴブリン共には目もくれず、軍勢を突っ切り、目指すはクラテロスを守る護衛
正面から将軍までの道を切り拓いてみせよう
盾を正面に構え、敵の槍を受け止め、ダメージを抑えつつ、ひたすら突き進む

間合いを保つ時間も陣形を組み直す隙も与えん!
【能力値アップ】で全身の力を漲らせ、槍を振り回しながら、砂の蛇を生み出し、多くの敵を狙って暴れ回らせることで敵の連携を崩す
盾で抑えきれぬ傷を負い続けることにはなるだろうが、知ったことではない
一秒でも長く戦い、一体でも多く亜人を殺す!
我の為すべきことはただそれだけ……亜人を殺せるならば我が身などどうなろうと構うものか!
死も傷も恐れぬ気迫を以て、亜人共を制していく

次は貴様の番だ、クラテロス!
その斧が大きいだけの飾りでないというのなら我らを打ち倒してみせるがいい!!


「奮戦せよ! この一戦こそが、己が生命を使う時である!」
 ひときわ戦列に空を切り裂くかのような声が響き渡る。
 それはジェネラル級亜人『オーク将軍クラテロス』の声であった。
 よく通る声である。
 一軍を預かる将として申し分ないものであったし、また武人として高潔であるというところを知らしめるように迫るディアボロスたちの進撃を彼は認めていた。
 確かに前衛として押し出した己が手勢『ゴブリンファランクス兵』たちは、士気も練度も高いとは言い難い。
 数合わせと言われても仕方のない烏合の衆である。
 しかしながら、その数であればディアボロスを圧することができるという算段を立てていた。いや、そもそも己が配下たる精鋭であれば、という期待もあった。
 だが、それでも。

「生命を捨てよ」
「オオオオオッ!!!」
 麾下たるトループス級『オークファランクス兵』達は気炎を上げるように咆哮する。
 構えた槍と盾。
 まるで槍衾のごとき姿。
 これこそが彼らの陣形である。彼らの生命は個ではない。軍団として一個の生命なのだ。
 戦友たる隣立つ者が死すことは己が死すことと同義であり、己が死せれどもと成り立つ者が生きていればそれでいいの。
 故に、その士気と練度は凄まじいものだった。

「望むところだ」
 静かなる声色であったが、しかしアンディア・ラムパデス(砂塵の戦槍・g09007)の金色の瞳には憎悪と怒りが炎となって渦巻いているようであった。
 そう、亜人のやり方に乗る、というのは業腹である。
 しかし、望むところであった。
 決戦である。これは彼女にとって因果そのものであった。
 故に、彼女は疾駆する。
 ディアボロスたちが先んじて仕掛けた亜人の軍勢が崩れ、戦列が切り開かれている。
 矢のようにアンディアは走り抜け、雑兵とも言えるゴブリンファランクス兵たちには目もくれずに『オーク将軍クラテロス』を目指したのだ。

「貴様の望み通り真正面から打ち倒してやるぞ、『オーク将軍クラテロス』!」
「ほう、正面から来るか。それも我が麾下たる護衛の部隊さえもないものとするような胆力!」
 武人としての心踊れど、しかし『オーク将軍クラテロス』は麾下たる『オークファランクス兵』たちへと指示を飛ばす。
「敵兵が迫っているぞ。迎え撃ち、これを討ち取れ!」
「オオオオオッ!」
 咆哮と共にアンディアへと構えた円盾に配されたスパイクが彼女へと襲いかかる。
 瞬間、アンディアの瞳がパラドクスに輝く。
 盾を構えなかった。
 構えたのは槍だった。
「一秒でも長く戦い、一体でも多くのア人を殺す! 我の為すべきことはそれだけ……亜人を殺せるならば、我が身などどうなろうとも構うものか!」
 死さえ恐れぬ眼光と共に放たれる砂流蛇(エレーミアー・オピス)の一撃は『オークファランクス兵』を飲み込みながら、押し流していく。

「クロエ様、これは」
「ええ、エイレーネ」
 言葉は短かった。
 ディアボロスたちが先んじてゴブリンファランクス兵たちの軍勢を切り裂き、戦列を分かつかのように突き進む中、さらにアンディアがこじ開けるようにして『オークファランクス兵』たちへと一撃を叩き込んだ。
 暴れるような砂によって生み出された蛇がのたうつ様をエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)とクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は見ただろう。
「亜人どもの流儀に慮る気はありません……が」
「ええ、敵が武人であるというのならば、その気概を示すべく」
「それが最も効果的なのも事実。そして、あなたとなら」
「あなたと共に力を示し、ペルガモンへの道を切り拓いて見せます!」
 二人の言葉は互いを深く信頼しているものであったからだろう。
 魔女と英雄。
 並び立つ二人を見て、桜・姫恋(苺姫・g03043)は深く深く頷いた。

「ファン冥利につきますね」
 後方ファンの構えである。
 とは言え、やるべきことはやらねばならない。アンディアガ切り拓いた敵陣への道は、密集陣形を持って閉じようとしている。
 これを逃す手はない。
 残留効果を手繰り寄せ姫恋は即座に三人に連絡を取り付ける。
「支援は任せておいて! 数には数をってことで!」
 パラドクスが輝く。
 己にできることは多くはないかもしれない。けれど、それでも恐れなく大軍勢に飛び込んでいく者たちがいるというのならば、その背中を守り、推す……押すのもまた自分の役割なのだと彼女は、その瞳に輝かせたパラドクスを発露する。
「マーシレスタクティクス! いけー! 私の人形兵たち! ドッカンドッカンやっちゃって!」
 それは号砲のようであったし、己が推す二人の花道を飾るかのような苛烈なる砲火であった。
 召喚された人形兵たちが構えた砲より放たれる一撃が苛烈にも『オークファランクス兵』たちへと降り注ぐ。
「砲火なぞ何するものぞ! 我らが槍を!!」
『オークファランクス兵』たちは、『オーク将軍クラテロス』麾下である実力を示すように魔法の槍を構え、その伸縮自在たる柄でもって槍の穂先を姫恋に叩き込む。
 人形兵たちを壁にしてもなお貫いてくる一撃。
 
 敵も気概を持っている。
 必ずや此処を、ペルガモンを護るという退けぬ一戦に対して己が生命を捨てる覚悟というものが槍の穂先から伝わてくるというものだった。
「だったら、なおさら、その自信を砕くまで!」
 互いに退くつもりはない。
 ディアボロスもまた、このペルガモンを逃すつもりはない。
 徹底的にやり合うしかないのだ。
 砲火を苛烈に放ちながら、姫恋はパラドクス通信によって今だ、と告げる。
「さぁ、全力で行くわよ! 最後に勝つのはもちろん私達よね?」
「ええ、そのとおりです。行きます!」
 エイレーネが飛び出す。
 己が盾を構える。光り輝くような盾。その煌きを前にして恐れることなく迫るは『オークファランクス兵』たちであった。
 やはり、『オーク将軍クラテロス』の麾下なだけはある。

 その士気も練度も前衛たるゴブリンファランクス兵たちとは比べ物にならない。
「大軍にも恐れなく進んだ戦友たちがいるのです。その勇者たる者たちに続くためには!」
 恐れなき急襲の槍(アローギスティ・エピドローミー)が掲げられる。
 きらめくパラドクスの輝き。
 迸るは、彗星の如き光。
 エイレーネ自身が変じたパラドクスは、まさしく空より降り注ぐ流星のように『オークファランクス兵』たちが守り固める一群へと突き立てられるようにして、その一撃を叩き込むのだ。
「ぐっ、おおおっ! 退くな! 一歩も! 我らはペルガモンを護る城壁! 我らは生命ならず! 我らは壁そのもの! 敵を防ぎ穿つのだ!!」
『オークファランクス兵』たちの咆哮が迸り、円盾より走るスパイクがエイレーネの盾に激突して火花を散らす。
 凄まじい一撃であった。
 威力も士気も底上げされているかのようにさえ思えてしまう。
 それほどまでに敵も必死なのだ。

「種子に宿るは我が嘆き、芽吹け『ゲーリュオーン・エッジワーシア』!」
 激突する力と力。
 砲火と砂蛇がのたうつ戦場に現れるは、クロエの手繰るパラドクスによって出現した異形なる巨人。
 一対の足が踏みしめ、支えるは三つの胴。
 まるで神話にて語られる異形の巨人。
 六つの腕は植物の蔦で形成されど、クロエの魔力を注がれて成長するがゆえに、強靭そのもの。
 振るう巨腕の一撃は束ねられ鉄槌のように『オークファランクス兵』たちへと叩き落され、凄まじい衝撃を走らせるのだ。
「マケドニアは目前。こちらとて退く気はありません」
「なおのことである! 貴様たちは、此処で退ける。否! 打ち倒すのみ!」
 あくまで退かぬと鉄槌の一撃を受け止めながら『オークファランクス兵』たちは叫ぶ。
 血反吐撒き散らしながら、それでもなお、果敢に迫りくるのだ。

 そう、彼らは退かない。
 己が生命が失われようともディアボロスたちを一歩もペルガモンに入れさせはせぬという気概だけでもって戦線を支えているのだ。
「退かぬというなら、力づくで退かします」
 クロエの瞳がパラドクスに輝きを宿しながら、己が手繰る巨人の一撃を叩きつける。
 ひしゃげるようにして骨身が砕けていく。
 血潮が噴出してもなお、さらにのたうつ砂蛇操るアンディアは咆哮する。
 死を恐れぬのが亜人のみにてあらずと言うように、その気迫を裂帛たる気合に変えて叫ぶのだ。
「次は貴様の番だ!」
「剛勇と呼ばれたクラテロスよ!」
 エイレーネは『オークファランクス兵』を穿ち倒したアンディアと共に己たちの槍を掲げる。
 交錯した穂先が輝く。

「戦士の名誉と道広きペルガモンの市域を掛けて、その斧を執りなさい!」
 その言葉は確かに『オーク将軍クラテロス』に届いたことだろう。
 己が誇りと他者の誇り。
 その激突こそが、武人としての矜持に訴えるものであり、それをこそ己達は望むのだと伝えたのだ。
 見開かれた眼光は彼女たちを射抜く。
 それほどまでの鋭さであった。それだけで理解できる。『オーク将軍クラテロス』は、確かに武人なのだと。その武を持ってして、王に苦言を呈することなど厭わず。
 さりとて己が身に後ろ暗いことなど何一つなく。
 故に、その言葉は王に不興を買おうとも一向に構わぬという真芯通るものであった。

 故に武を持って示した敵を眼前にして己が両刃斧の柄を握りしめる。
 金属製の柄が軋むほどの握力。
 聞く者の心をへし折らんとするかのような、圧倒的な力。
 その在処を示すように『オーク将軍クラテロス』は立ち上がる。
「その斧が大きいだけの飾りではないというのなら、我らを打ち倒してみせるがいい!」
 アンディアの金色の眼光が『オーク将軍クラテロス』と火花を散らす。
「よかろう。己が身を厭わず迫るディアボロスよ。その言葉に偽りなく、その覚悟に慢心なく、その気炎に不遜なしというのならば」
 獅子さえ容易く屠る膂力を持ってして振り上げられた両刃斧が天に掲げられる。
 示すは威光。
 決して退かぬという気概。

 武人としてのすべてを賭け、その言葉に応えるというように『オーク将軍クラテロス』は吠えた。
 それは大地を鳴動させるかのようなすさまじい咆哮であった。
「我が身が滅びようとも、死して滅することになろうとも、ペルガモンは護る……! 貴様たちディアボロスは、ペルガモンの砂を踏むことすらできぬ。何故ならば!」
 己がいるからだと鼓舞するように『オーク将軍クラテロス』は、その鋭き眼光を強者と認めたディアボロスたちへと向けたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!

ワンダ・ウォーデン
散々勝手をしてきたくせに、土壇場になって逃げるのか
やり返されるのがこわいのか
逃がさないし、ゆるさないからな

統制が取れてない敵に向かって『万雷』を放つ
逃げる素振りの目立つ奴がいたら念入りに狙う
いい行いにも、悪い行いにも、報いがある
悪さばかりするお前たちへの報いは、その身を焦がす我らの怒り
わたしの雷は、狩り尽くすまで止まないぞ

これまで踏み躙られてきた人たちのことを思ったら、いくら反撃されたってこわくもない
槍を十字剣で受け流して、受ける被害は最小限に
脅かされる側になった気持ちは、どうだ
聞いたところで退いてやる気はないけどな


エヴァ・フルトクヴィスト
アッタロスがペルガモンの精鋭を率いてマケドニア、という情報も気になる所ではありますが。
彼の者とその精鋭の配下がいないのは好都合ですね。
このまま一気にオーク将軍クラテロスを倒して、アナトリア半島を北上させて貰いましょう!

その北上が素早く憂いなく行えるようにする為にも。
大軍と見せかけている士気が低いトループス級もきっちり排除させて貰いましょう!


敵精神を集中し、殺気やこちらを犯そうという気配を察知。
敵の攻撃は包囲に関して飛翔の加減速による残像で攪乱して、出来うる限り回避。
難しい場合も結界術やオーラ操作で致命傷にならない様に軽減に努めます。

そんなに意識をこちらに向けれれば、対策を取るのは当然では?

反撃で細氷六華を高速詠唱で放って、衝撃波と極寒の貫通の一撃を喰らわせて崩していきますよ!

今度はこちらの番ですね。蹂躙なんてさせまんよ!

またダメージを負っているものを優先し、倒してグロリアスで回復。
出来るだけ粘って、一体でも多くのトループス級を倒して回ります。

遺恨の根はここで断ち切る為に粘りに粘りますよ!


ネルカーラ・ラヴクラフト
※連携・アドリブ歓迎

頭数揃えて窺うのが逃げ道とは
雄の風上にも置けない振る舞いだねぇ
意気を見せなよ、意気地なしども
その首、あたしに貢いで逝きな

集団から離脱し易い位置にいる奴を襲撃
万が一にも逃しやしないが
視界の端うろつかれるのも気に障る
飾り立てたカトラスを引っ提げて居丈高に対峙するよ
佳い女が相手してやろうって言ってるんだ、嬉しいだろ?
喜んで命を乞うと良いさ
そら、さっさと跪け
『海賊王の威風』を吹かせ斬り掛かる
あんたの首なんて二束三文にもならないけど
貰い受けてやるよ、有り難がって差し出しな

返る穂先は刃で逸らし、距離を詰めて嗤う
女を傷物にしようだなんて
本当に碌でもない生き物だねぇ
海の底にだって居場所はないよ
辿る道行きは冥府の暗闇

化粧が乱れたなら血で補おう
口紅の代わりくらいにはなるだろう


栗花落・月桜
連携・アドリブ歓迎

ふむ、亜人ですか……
それも大軍……

戦闘の経験を積むのに良さそうです

練習台になってくださいね?

【断頭台の振り子】を発動し大量の大鎌を召喚し振り子のように動かしながら敵を次々と処刑していく。

数が多いだけでは駄目ですよ?

戦いは知恵があってこそ勝てるものです

相手の攻撃は《砂使い》にて砂埃をおこし姿を消し避けながら戦い数を減らしていく

貴方たちにはさほど用はありませんから、早く死んでください?


 ペルガモンを護るべく展開した亜人の大軍勢は確かに数だけ見れば圧倒されるものであった。
 しかし、そこにはジェネラル級亜人『アッタロス』と精鋭たちを見受けることができなかった。彼らがマケドニアへと向かったという情報も気になるところであったが、エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)は、この機会こそが好都合であり、好機であると見ていた。
 対する敵は大軍勢であろうと、烏合の衆であることには変わりない。
 このまま一気に軍勢を蹴散らし、率いるジェネラル級亜人『オーク将軍クラテロス』を打倒すれば、アナトリア半島を北上することができる。
「憂いなく行うためには!」
 そう、エヴァは敵軍勢の多くを占めているトループス級『ゴブリンファランクス兵』たちを多く排除しなければならないと理解していた。

「ああ、まったく。頭数を揃えても伺うのが逃げ道とは。雄の風上にもおけない振る舞いだねぇ」
 ネルカーラ・ラヴクラフト(秘すれば真珠・g11165)は海賊王の威風を持って戦場へと飛び込む。
 すでに先行したディアボロスの一撃によって大軍勢は切り裂かれるようにして戦列を崩している。
 加えて、さらにディアボロスが烏合の衆をまとめる精鋭たち、その『オーク将軍クラテロス』麾下の部隊を蹴散らしているのだ。
 これを好機と見ずに何を好機と見るか。
 加えてネルカーラは笑う。
「意気を見せなよ、意気地なしども」
 挑発するような言葉に『ゴブリンファランクス兵』たちは逆上するように口汚い言葉をネルカーラに叩きつけるようにして迫ってくる。
 安い挑発であったが、しかし己が纏う威風は、そんな彼らの逆上した精神にこそ鉄槌のように叩きつけられる。
「楽には死なせねぇぞ、オンナァ!!!」
「ハッ、言葉ばかりじゃあねぇ? ま、いいさ。その首、あたしに貢いで逝きな」
 飾り立てたカトラスを抜き払い、ネルカーラは飛びかかる『ゴブリンファランクス兵』を素人同然だと蔑む。
 せっかくの長槍を活かそうともせず、ただオンナと見れば飛びかかる粗野粗暴。
 まるで興味がないと言わんばかりにネルカーラの一閃が『ゴブリンファランクス兵』の首と胴を分断させるのだ。
「まったく二束三文にもなりゃしない首なんてね。まあ、貰い受けてやるよ、ありがたがって差し出しな」
 その言葉にさらに『ゴブリンファランクス兵』たちが怒りにまかせて迫る。

「これが亜人ですか……」
 大軍である。
 だが、迫る亜人たちを見やり、栗花落・月桜(大きい武器はロマン・g10626)は恐怖を覚えることはなかった。
 むしろ、与し易い敵であるとさえ思ったのだ。
 これは練習台。
 総つぶやき、彼女はパラドクスの輝きを瞳に宿す。
 その視線は冷ややかである、というより、むしろ『ゴブリンファランクス兵』たちに対する関心興味がないことを示すようでもあった。
「数が多いだけでは駄目ですよ?」
 そう告げた彼女のパラオドクスによって無数の大鎌を生み出し、断頭台の振り子(ギロチン・ペンデュラム)のように迫る『ゴブリンファランクス兵』たちの首を落としていくのだ。
 それは処刑というに間違いないものであっただろう。
「こいつら……! なんでこんなに……!」
「戦いは知恵があってこそ勝てるものです。それに、貴方たちにはさほど用はありませんから、早く死んでください?」
 月桜は小首をかしげるようにして振り子のように揺れ動くギロチンの如き刃と共に戦場を切り裂いていく。
 そこに容赦はない。
 亜人たちを放置しておけば、どうなるかなど言うまでもないからだ。

「逃げろ! 奴ら強い! さっさと!」
 逃げる、と走り出す『ゴブリンファランクス兵』たち。
 此処に居てはディアボロスに殺されるか、『オーク将軍クラテロス』に殺されるかのどちらかでしかない。
 ならば、最も生き残る可能性が高い選択肢を見つけるのが賢いというものだ。
 故に彼らは走り出す。
 勝手気ままに略奪し、奪い、侵す。
 己達はそういうものだというように大地を走るのだ。

 けれど、その背後から飛び込むは、万雷(レイジ)の如く爪牙であった。
 ワンダ・ウォーデン(雷虎・g11207)の放ったパラドクスが『ゴブリンファランクス兵』たちの背を穿ち、引き裂く。
 血潮が噴出し、乾いた大地を潤すようであったが、ワンダは構わなかった。
「散々勝手をしてきたくせに、土壇場になって逃げるのか。やり返されるのがこわいのか」
 ワンダの瞳はパラドクスに輝く以上に怒りに燃えていた。
 これまで亜人たちが人々にしてきた略奪は度し難いものであった。
 男は殺され、女は亜人を産み落とすために利用されて死んでいく。
 死ばかりが亜人より与えられるものであったのだ。そこに一切の良心の呵責というものは存在しない。
 だからこそ、ワンダは許せない。
「ヒッ……!」
 悲鳴を上げても気にもとめない。
 雷の爪は、これを切り裂き悲鳴すら塗りつぶすようだった。

「逃さないし、ゆるさないからな」
 そう、亜人は許さない。
 統制が取れず、ただの烏合の衆と成り果てても、それでも逃げようとする者あればワンダは執拗に追い立て、これを切り裂くのだ。
「いい行いにも、悪い行いにも、報いがある」
 因果応報たる爪の一撃。
 これこそがワンダが齎す亜人への怒り。
 否、己たちが受けてきた略奪の結果である。此処に因果が結ぶは、やはり怒りなのだ。
「わたしの雷は狩り尽くすまで止まないぞ」
 迸る雷と共にワンダは戦場を切り裂くようにして疾駆し続ける。

「時の侵略を受けし世界を終わらせる為、来たれ大いなる冬。舞い踊れ、全てを凍らせ輝く六華!」
 エヴァは雷撃の間隙をついて、細氷六華(フィンブルヴェト)たる冬の魔力を呼び込むパラドクスを発露する。
 己たちに向ける亜人の感情というのは、いつだって卑しいものであった。
 そんな殺気や下卑たる感情を向けられて、察知しないという方が無理だったのだ。
「そんな意識を此方に向ければ対策を取られるのは当然では?」
 極寒の衝撃波をエヴァは解き放ち、迫る『ゴブリンファランクス兵』たちを次々と打ち倒していく。
「クソッ、クソが! こんなの聞いてねぇぞ! おい! 逃げろ! どけ!」
 彼らは劣勢と見れば、すぐさまに駆け出す。
 臆面もなく、誇りもなく、ただ己が生き残るためだけにディアボロス達に背を向けて、戦場のドサクサに紛れて逃れようとするのだ。

 その首を落とすはギロチンの如き振り子の大鎌であった。
 月桜のパラドクスが逃げようと背を向けた『ゴブリンファランクス兵』の首を落としたのだ。
「駄目ですよ?」
「ああ、こんな佳い女が相手してやろうって言ってるのにな。まったく嬉しいはずなの逃げようだなんてな。そら、さっさと跪け」
 ネルカーラは頬に飛び散った血しぶきを持って朱と成し、笑む。
 亜人たちは人間の女たちを攫っては、亜人を増やすために弄ぶ。
「本当に碌でもない生き物だねぇ。海の底にだって居場所はないよ」
 たどる道行きは冥府の暗闇。
 それしかないとネルカーラはカトラスについた血を拭い、エヴァのパラドクスが齎す極寒の衝撃波が『ゴブリンファランクス兵』たちを打ち倒していくさまを見やる。

「これまで文死にられてきた人達のことを思ったら、こんなのこわくもない」
 ワンダは、怒りを瞳に宿していた。
 この程度で終わらせるわけにはいかない。
 己の溜飲を下げたいわけではない。彼女は誰かの怒りや恨みを晴らしたいところだ。
「遺恨の根はここで断ち切ります。まだ敵の数は多いです、みなさん1」
 エヴァの言葉にネルカーラ、月桜は頷く。
 まだ戦える。まだ戦わねばならない。敵は大軍勢。取りこぼした亜人たちが何を為すかはわからない。
 だからこそ、打倒する。
「脅かされる側になった気持ちは、どうだ」
「くそったれ! こんな、こんなところで、俺が……!」
「言ったところで無駄だろうよ、こいつらは」
「そうだね。聞いたところで退いてやる気はないけどな」
 その言葉と共に雷の牙が烏合の衆を切り裂き、踏みにじられてきた者たちの怨嗟を拭うように、戦場に雷の音を響かせるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV2が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【グロリアス】LV2が発生!

桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

亜人に何かされたわけでも特別恨みがあるわけでもないけど友が戦っているそれだけで十分なのよね

さて、特別何か話すこともないしこの大軍の相手でもしてましょうか

地面に手をかざすと同時に無数の鎖が《捕縛》しようと大軍へと向かっていく
捕らえた!
捕らえた敵は締め付け逃げる敵には《武器改造》にて鋭くした鎖にて斬りつけ倒していく

多勢に無勢というでしょ?統率力のない敵なんて所詮私達の相手ではないわ
虐げられてきた人たちの分まで私達にはお前たち亜人を倒す理由がある

だからこそ見す見す逃したりなぞしない!


鴻・刃音
●アドリブ、連携可
亜人に対して個人的な感情はありません
けれど先の戦争でその悪辣さは見てきました。人を踏みにじる、夢を砕くと言うならば、私は力無き者たちの前に立ちます
他と比べて個人の練度は高いようですが、士気がなっていませんね……
私は他と比べてまだ実力不足ですから、未来への露払いとしてこの力を振るいましょう

ゴブリンとの戦闘は初めてだけれど、問題ない。敵ならば斬る
大軍が相手ならば攪乱して陣形を崩していきたい
雷を纏って、敵軍の中心へ飛び掛かりその中枢を砕く
護りを固めたのであればそれ以上の速度で回り込み背を潰す
長槍はその挙動を見切るんだ、ギリギリまで引き付けて躱したと思わせないタイミング避けるか、刃で受け流す
包囲網で蹂躙してくるのであれば、同様に応戦するまで
暴力には暴力。ただの地を這う小鬼が天の雷を纏う虎に勝てるとでも?

得物は二振りの柳葉刀。可能であれば攻撃を躱すが、叶わない場合は刃で受け流し反撃の隙を狙う


凍雲・雪那
まだまだ、有象無象が蠢いてる、か。
やはり数というものは、あるだけで厄介なものだね。
まあ、殺し尽くすに変わりはない。
亜人は殺す。誰だろうと、何人だろうと。

同じパラドクスでは芸が無いからね。
それに、対応策を閃かれても困る。今度は見えざる死の叫音、静寂導く死神の鎌が、貴様らの命を刈り取ろう。

逃げ惑うゴブリン兵共の真っ只中に躍り出て、パラドクス発動。
絶叫を全方位に放ち、敵兵の意識を吹き飛ばす、よ。
一瞬でも動きが止まれば、もうボクの術中。
因果を書き換え、身体は芯まで凍り付く。凍り付いた事になる。
後は骸が並ぶのみ。

さて、後顧の憂いも断ち切った。
残すはクラテロスのみ。
奴が武人であるならば、この期に及んで伏兵を仕込むなんて心配は、しなくても良さそうか。
ああいう将が最後に頼みの綱にするのは、自分自身って相場が決まってる。

――貴様を斃して、ペルガモンは取り戻す。
遺言くらいは、聞いてやるが?


クィト・メリトモナカアイス
んへぇ、うじゃうじゃいる……
ん-む、エジプトにもうじゃうじゃやってきて、イスカンダルにもうじゃうじゃいて、グランダルメ奪還戦でもうじゃうじゃいた。
それでもたくさん。とても多い。

んむ、たくさんいるならたくさん頑張るべし。
モナカ突撃型、いくぞー。
ゴブリンファランクス隊にモナカ突撃型を突っ込ませて放電攻撃、「突撃のキンカロー」。
まともに反撃もきそうにないし。他の復讐者との連携攻撃で包囲するようにして殲滅、なるべくたくさんの敵を攻撃・撃破できるようにしよう。
敵は多いしこっちも分散して当たることになるかな……?
分散してるときでも連携が取れるよう【パラドクス通信】は使っておこう。
もし伸びるサリッサの攻撃が飛んできたなら手にした黄金猫拳打棒で逸らして防御。
肉球は槍より強し。

んむ、どこに行くかは知らぬけど。
どこに行っても汝らがろくなことをせぬのは知っている。
汝らの名は語られず、刻まれず。ただここで滅ぶべし。


「んへぇ、うじゃうじゃいる……」
「まだまだ有象無象が蠢いているか」
 クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は、ペルガモンを護るべく大軍勢として戦列に加わっているトループス級『ゴブリンファランクス兵』の姿と、その数を認めて辟易しているようだった。
 これでも戦列を突き崩すようにパラドクスを叩き込んだのだと、凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)は未だ大軍勢の中にありながら呟く。
 まだまだ敵の数は減りきらない。
 烏合の衆とは言え、数だけは揃えられているのだ。
 ディアボロスたちのパラドクスが各地で明滅している。

 これだけの数だ。
 討ち漏らしがないとは言い難い。その討ち漏らした亜人たちが人々に良からぬことを為すというのは想像に固くない。亜人というクロノヴェーダの性質を考えればなおのことであったことだろう。
 故に、多くを打倒しなければならないのだ。
「んーむ、エジプトにもうじゃうじゃやってきて、イスカンダルにもうじゃうじゃいて、グランダルメ奪還戦でもうちゃうちゃいた」
 んむ、とクィとは頷く。
 あれだけ打倒したというのに、まるでなかったかのように亜人たちは湧き出してくる。
 倒しても、倒しても、それでも彼らの驚異的な繁殖能力ともいうべき略奪と蹂躙はこれだけの軍勢を数合わせとは言え、生み出すことができる。
「やはり数といいうものは、あるだけで厄介なものだね」
 まあ、と雪那は頭を振る。
 やることに変わりはない。
 殺し尽くすという選択肢に変わりはない。
 亜人は殺すのだ。
 誰であろうと、どんな存在であろうと、何人であろうとも、殺す。
 彼女の瞳にパラドクスが宿り、クィトもまた頷く。

「たくさんいるのならば、たくさん頑張るべし。モナカ突撃型、いくぞー」
 クィトのパラドクスによってモナカ突撃型と呼ばれる浮遊球体ガジェットが敵陣へと突っ込んでいく。
 突撃のキンカロー(トツゲキノキンカロー)たるガジェットたちは、『ゴブリンファランクス兵』たちに戦列を崩すように雷撃を迸らせ、その体躯を焼き焦がしていくのだ。
「突入を此方は開始したぞ。然らば」
「ええ、こちらも」
「露払いはおまかせを」
 手繰り寄せた残留効果、パラドクス通信によってクィトのガジェットの突撃に合わせて疾駆する影が二つあった。

 それは桜・姫恋(苺姫・g03043)と鴻・刃音(偽女子学生・g06022)であった。
 姫恋は『オーク将軍クラテロス』麾下の部隊との交戦を経て、再び烏合の衆たる『ゴブリンファランクス兵』たちを打ち倒すべく後退してきたのだ。
 彼女たちは亜人に対して何か思うところがあるわけではなかった。
 何かをされたわけでもない。
 恨みがあるけでもない。
 けれど、彼女たちは見てきたのだ。
 亜人たちが先の奪還戦にて見せた悪辣さというものを。
 人を踏みにじり、夢を砕いていた。
 多くを奪い、それを己たちが存在するための糧としていた。
 それは力がないからだと言われれば、一蹴されるような儚いものであったのかもしれない。

 けれど、それでも許せないと思ったのだ。
 奪われた怒りを宿すディアボロスであるからこそ、亜人たちの性質は許しがたいものであった。
「竜が最強と言うのなら、私は虎。龍の天敵たる、地に立つ虎」
 逆手にした刃とと己が腕が象るは、虎。
 されど、虎の威を借る狐ではないことは言うまでもない。
 彼女のパラドクス、陰虎・雷襲(インフー・レイシー)は蒼黒い稲妻を纏うことによって、疾風迅雷のように敵陣に食い込み、その生命を奪っていく。
 敵が守りを固めるのではなく、散り散りになって逃走しようとしているのならば、これを逃す手はない。
 背を向ければ容赦なく牙を突き立てるかのように刃音は『ゴブリンファランクス兵』たちの背を引き裂く。
 血潮が飛び、その飛沫さえも彼女は纏う稲妻でもって蒸発させながら、振るわれる槍の一撃を刃で受け流し、蹂躙するかのように『ゴブリンファランクス兵』の体躯を砕くのだ。
「ギャアッ!?」
 悲鳴が上がれば、それだけで恐怖というものは伝播していく。
「逃げろ、っ、こいつら!!」
「クラテロス様に殺されるぞ、戦えよ!」
「馬鹿が! こいつらに殺されるだけだろうが!」
『ゴブリンファランクス兵』たちの声が戦場に響き渡る。

 身勝手極まりない。
 そう理解できるほどに喚く彼らをよそに姫恋は地面に手をかざす。
 特別なにか亜人に言うことはない。語る言葉持ち得ない。
 なら、自分は何をするか。
 言うまでもない。この下卑たる感情を持ち、ただいたずらに他者を蹂躙し略奪することしか考えていない敵を。
「捕らえた!」
 大地より噴出するようにして走るは鎖。
 パラドクス、縛鎖の陣は姫恋の手にした鎖を変形させ、まるで槍の穂先のように宙を走り『ゴブリンファランクス兵』たちの体躯を貫いては、その鎖で持って雁字搦めに捕縛するのだ。
「多勢に無勢というでしょ?」
 統率する者なく、ただ数合わせだけの敵に自分たちが止められる理由など何一つない。
 ああ、と姫恋は頷く。

 亜人たちと語る言葉はない。恨みもない。
 だが、ただ一つだけ理由があった。
「虐げられてきた人たちの分だけ私達にはお前たち亜人を倒す理由がある」
「がっ、くっ、そ、それだけの理由で? ガ、アアアッ!?」
 価値観が合わない。
 略奪するために生まれてきたような亜人たちと、他者と共に歩み、奪われた怒りに燃える己達とでは相容れないのだと姫恋は納得する。
「そんなんだから、みすみす逃したりなぞしない!」
 その言葉と共に握りつぶされる『ゴブリンファランクス兵』の血潮が大地を濡らす。

 絶叫が迸る。
 戦場にあるのは亜人の悲鳴ばかりであったし、また怒号は己たちの生命を慮るものばかりであった。
 故に彼らは逃げる。
 壊走というにも及ばぬほどの己が生命のみを護るために他者を押しのけ、逃げようとする。
 けれど、その頭上に飛び込むのは、雪那であった。
 面を上げれば、その瞳にパラドクスの輝きがある。
 亜人たちは見ただろう。
「cry,grief,stiffen,――Scream Banshee」
 凍告絶叫(スクリームバンシー)が迸る。
 音とは言い難い。ただの絶叫。
 聞いた、という事実のみにおいて、そのパラドクスは『ゴブリンファランクス兵』たちの意識をも凍りつかせ、その体躯さえも凍てつかせるのだ。

 後に残るのは骸。
 立ち往生というには、あまりにも上等が過ぎる。
「んむ。どこに行くかは知らぬけど。どこに行っても汝らがろくなことをせぬのは知っている」
 クィトは雪那の一撃が敵を屠るのを見やり、さらに崩れ行く大軍勢の戦列をかき乱すべくガジェットとともに雷撃を走らせ続けた。
 姫恋の放つ鎖は敵の逃亡を許さず。
 稲妻纏う獣と化した刃音は、その牙を突き立てる。
 血潮が散り、さらに怒号を凍てつかせる絶叫こそがすべてを塗りつぶしていくのだ。

「後顧の憂いも断ち切った」
 残るはもはや有象無象。
 軍勢のすべての亜人たちを打ち倒すことはできないだろう。それはわかっている。
 けれど、ペルガモンを守護する軍勢としてはもう死に体である。
 ならば、と雪那は見やる。
 残るは『オーク将軍クラテロス』のみ。
「やつが武人であるならば、この期に及んで伏兵を仕込むなんて心配は、しなくてもよさそうか」
 雪那は仲間と共に散り散りに引き裂かれた軍勢散る戦場を疾駆する。
 ペルガモンを最後の一人になってまでも守らんとする気概を保つのは、この場において最早『オーク将軍クラテロス』のみ。
 ならばこそ、踏み込むのだ。

「『オーク将軍クラテロス』、貴様を斃して、ペルガモンは取り戻す」
「ええ、行きましょう。これで将さえ打ち倒せば、がら空きのペルガモンを奪還することなんて容易!」
 姫恋の言葉に雪那は頷き、刃音とクィトもまた駆け出す。
 それは最後に残りし武人の矜持との対決に向けて踏み出す一歩だった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防空体制】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!
【グロリアス】がLV3になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!

エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)をディフェンスし共闘
会話前に武威を示す必要があれば率先して先に動きます

七曜の戦の後にアルミラージの追討は叶いましたが、クラテロスには手出しが出来ないままでしたね
人々が還るべき都市を侵した罪に報いを与える時が来ました
クロエ様、共に勝利を掴みましょう!

≪神護の輝盾≫を構えて前衛に立ち、クロエ様の術の詠唱中彼女を護り抜きます
逆にわたしが攻撃後の隙や死角を狙った攻撃に晒される時はクロエ様に助けて頂き、支え合って戦いましょう

『奮い立つ正義の一閃』を発動し≪神護の長槍≫の穂先より聖なる炎の刃を発現
長大な炎刃を活かし、敵が握る斧の間合いの外から灼熱の斬撃で攻め立てます
広域を薙ぐ炎刃と素早く一点を狙い穿つケンタウロスの矢の連携で、確実に有効打を

反撃に対しては斧の動きをよく見て盾で防御
正面から防いで両断されるリスクは避け、円盾の曲面上を滑らせるように受け流します

後の世でこの地に興る王都は、アテーナー様を奉じる知恵の殿堂!
偉大な女神の僕として、必ずや亜人の支配から解き放ちます!


クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)をディフェンスし共に戦います
必要があれば会話の前に戦闘し武を示しましょう

えぇ、エイレーネ。あなたの道行きは私が照らしましょう。
七曜の戦ではお前も戦う相手がろくにおらず不満であったでしょう、クラテロス。
今日は違います……私たちはお前を殺しに来ました。死を覚悟することです。

エイレーネにディフェンスしてもらいながら魔術を詠唱し、【ケンタウロス・タクスス】を使用。ケンタウロスを象った植物の怪物を作り出します。
ケンタウロスにはエイレーネの炎刃による攻撃の隙を埋めるように矢を射らせたり、敵が私やエイレーネに間合いを詰めようとした時は足止めに矢を放たせたりと、遠距離からの援護攻撃を中心に戦闘を行います。

反撃の衝撃波による攻撃は直線上から急いで飛び退き、例え衝撃波で多少吹き飛ばされることになろうと直撃するのは避けましょう。

お前がいる限り、ペルガモンの砂を踏むことができないというのであれば、お前を殺してその屍を踏み越えましょう。お前たちが今までそうしてきたように。


 先駆けの一撃はいつだって、苛烈であった。
 だが、相対するジェネラル級亜人『オーク将軍クラテロス』は、まさしく猛将と呼ぶに相応しき武人としての力を発露していた。
 掲げた両刃斧。
 その煌きがパラドクスを宿した瞬間、放たれた一閃はエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)の盾を期しませ、彼女の骨身に痛みを走らせた。
 筋繊維が断裂し、獅子を狩る一撃と称された一撃はまさしく彼女という獅子をこそ狩らんとする。
「この一撃を前にして堪えるか、ディアボロス!」
「人々が還る都市を侵した罪に報いを与えるためには!」
 エイレーネは奮い立つ。
 己が戦うのは何のためか。
 己が信仰は何のためか。
 道を照らすためである。人々を導くための標の灯火となるためである。
 故に、彼女の奮い立つ正義の一閃(アペルギア・ディケオシニス)は魔力の励起によって炎の刃を生み出し『オーク将軍クラテロス』を薙ぎ払うようにして放たれる。

「後の世でこの地に興る王都は、アテーナー様を奉じる知恵の伝導! 偉大な女神のしもべとして、必ずや亜人の支配から解き放ちます!」
「させぬわ! 貴様らにペルガモンの地は踏ませぬ!」
「お前がいる限り、ペルガモンの地を踏むことができないというのであれば、お前を殺して、その屍を踏み越えましょう」
 炎の刃が踊る向こう側に煌めく輝きがあった。
 敵はジェネラル級のみ。
 護衛のトループス級はまたたく間にディアボロスが打ち倒した。
 そして、大軍勢として数ばかり集めたトループス級達でさえ、ディアボロス達は食い破るようにして一気呵成に打ち倒している。

 ならば、後顧の憂いはない。
 故にクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は己が護るべき者を見る。
 そして、打倒さねばならぬ敵もまた見たのだ。
「種子に宿るは我が哀傷、芽吹け『ケンタウロス・タクスス』!」
 彼女の手にした趣旨に悲しみが魔力と共に注ぎ込まれていく。
 悲しみは、奪われた悲しみである。
 けれど、その悲しみは今、怒りに変わり果てる。
 復讐の炎を宿すディアボロスの放つパラドクスは、彼女の魔力と共に急成長を遂げ、植物の怪物『ケンタウロス』を生み出す。
 引き絞るは、蔓。
 しなる枝が歪曲し、つがえられた矢が見誤ることなく『オーク将軍クラテロス』へと叩き込まれる。
 矢は確かに『オーク将軍クラテロス』の肩へと打ち込まれる。
 エイレーネの薙ぎ払うようにして打ち込まれたパラドクスは、彼女を護るためだった。炎の刃を震えば敵の視線は遮られるだろう。故に、クロエの詠唱を止めようがない。
 クロエのパラドクスによって生み出された怪物は、その矢を持ってエイレーネを援護するように『オーク将軍クラテロス』の身を撃つのだ。
 だが、彼は咆哮する。
 如何なる呼気であろうか。
 その裂帛たる咆哮は、それ自体がパラドクスへと昇華するものであった。

 矢の傷などまるで意に介していないかのような凄まじき咆哮は、衝撃波となってクロエへと襲いかかる。
「オオオオオオオッ!!!!」
「クロエ様!」
 エイレーネがすかさず盾を構えて、クロエの前に立つ。
 凄まじき衝撃波が彼女の盾を貫くようにして、その身を打ち据える。臓腑が揺れる。ひっくり返る。そう思えるほどの痛みが走る。
 血潮が己が口腔より噴出するのをエイレーネは見ただろう。

 だが、倒れない。
 クロエは彼女の背を支えることをしない。
 これは矜持だ。
 己が英雄が、今立っている。己がすべきことは共に戦うこと。支えることではない。
 ならばこそ、彼女の瞳が未だ意志を宿すことに『オーク将軍クラテロス』は片眉を釣り上げた。
 実力はディアボロス程度。
 その見立ては間違っていなかった。
 事実、そうである。だが、『オーク将軍クラテロス』は、その二人の姿勢に武人としてのある種の共感めいたものを覚えたのかも知れない。
「他者をかばったとて、俺の一撃を二度受けてなお、立つか」
「勝利を掴むためならば」
 何度でも立ち上がるのがディアボロスである。
 復讐の意志さえあるのならば、幾度となく舞い戻る。それがディアボロスであるというようにエイレーネは告げる。
 血反吐撒き散らしてなお、しかし、その瞳には慄然とするような意志が宿っていた。

 故に『オーク将軍クラテロス』は、全てのディアボロスがそうであるのならばと言うように己が手にした得物の柄を大地に叩きつける。
 不動の構えである。
「幾人、ディアボロスが迫ろうとも変わらぬ。この俺がいる」
「ですが、今日は違います……」
 クロエは言う。
 確かに『オーク将軍クラテロス』は凄まじきジェネラル級であろう。
 けれど、それでもクロエは言い放つ。
 己が武威を示すように、そして、それは『オーク将軍クラテロス』も感じたことだろう。
「私達はお前を殺しに来ました。死を覚悟することです」
 その言葉に『オーク将軍クラテロス』は獰猛に笑った。
 笑い飛ばすのではなく、あくまで武人として相対するというように豪快に笑ったのだった。
善戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV3になった!

エイレーネ・エピケフィシア
クラテロスはマケドニア王国の将軍を騙るジェネラル級
亜人が領土を拡大する以前から存在していたかもしれません
もしその通りなら、彼には神威断罪ギガントマキアとの交戦経験があるのでは?

名乗りと共に今まで戦った将の名を述べ、敵に過去の武功で張り合うよう求めて「ギガントマキアの有力なクロノヴェーダやクロノ・オブジェクト」の情報を狙います
敵がオリンポスの利用を急ぐ王の動向に疎ければ、完全に過去の話として語るかもしれません

全てを王に捧げて戦い尽くさんとする、その意気や良し!
無窮の忠勇を前にしては、堂々と名乗らねば礼を失するというものですね
我が名はエイレーネ。城市護り給う畏き女神アテーナー様にお仕えする、神官にして戦士!
輝ける盾と槍を以て、異才の犬儒ディオゲネスを葬り、武名轟くミノタウロス・オリジンを討ち取りし者!

されどクラテロスよ。あなたが蹂躙の中で強敵を倒し、堅城を破って得た武功は、わたしのそれを遥かに上回るはず
どうぞ語って聞かせなさい。どちらが勝とうと、誉れある勲は未来永劫歌い継がれることでしょう!


クロエ・アルニティコス
敵は蹂躙戦記イスカンダルを不利にすることは口にしないということでしたね。
ですが裏切った亜人についてであれば、そいつの情報は「蹂躙戦記イスカンダルを不利にすること」ではありません。
あちらがこちらの言葉を信じるか次第ですが……試してみましょうか。

お前も退きませんか。例え死しても。
それがお前の矜持によるものなのか、忠義によるものなのか。ダレイオスにも見習わせた方が良かったのではないでしょうか。

敵が訝し気な顔をしたなら会話を継続。
断片の王イスカンダルがディヴィジョンを離れグランダルメに向かったことで、遠方の支配が緩んでいるのですよ。
ザラスシュトラはお前たちの元に残るようですが、ダレイオス、そして法正は裏切りリグ・ヴェーダに付きました。

その他のダレイオスの部下については不明ですね。
ダレイオスのように野心を抱えた者ならば一緒にイスカンダルを裏切った可能性もあるでしょう。
裏切り者への怒りもあるでしょう、裏切りそうなダレイオスの部下の情報などが得られるといいのですが。


「やはりお前も退きませんか」
 クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は、ジェネラル級亜人『オーク将軍クラテロス』の気概を知る。
 武人。
 高潔なる武人である、ということと亜人としての性質は矛盾しない。
 それは一側面でしかないからだ。
 敵対者にとっては蹂躙者であっても、同盟者にとっては英雄であるように。
 故に『オーク将軍クラテロス』は豪快に笑っていた口腔を閉じ、くどい、と手にした両刃斧を構えた。
「それがお前の矜持によるものか、忠義に寄るものか。ダレイオスに見習わせた方が良かったのではないしょうか」
「ダレイオス?『ダレイオス三世』のことを言っているのか?」
 クロエの言葉に怪訝なる表情を浮かべる『オーク将軍クラテロス』にクロエは続ける。

「そうです。断片の王『イスカンダル』がディヴィジョンを離れ、断頭革命グランダルメに向かったことで遠方の支配が緩んでいるのですよ。『ザラスシュトラ』はお前たちのもとに残るようですが、ダレイオス、そして法正は裏切り、リグ・ヴェーダに付きました」
 その言葉に『オーク将軍クラテロス』は、くだらぬとも、戯言であるとも言うように笑い飛ばした。
「確かに俺は法正に会ったことはないが、大王の為に働いていると聞く。加えて、『ダレイオス三世』だぞ? ディアドコイ評議会にも名を連ねている者だ。それが裏切る? 益々持って虚言めいているな、ディアボロス」
『オーク将軍クラテロス』は、むしろ怒気孕むような声色へと変わっていくようだった。
 彼にとって、ディアボロスの語る言葉が正しいと証明するものが何もないのだ。
「断片の王であるイスカンダルを裏切ることなどできぬのだ。断片の王の元で戦い続けることこそ、蹂躙よ。将とは! まごうことなく武を持って他を圧倒するものよ! 奉ずるは武功! これのみ!」
 クロエの言葉を彼は一蹴する。
 彼には断片の王イスカンダルの元にあるジェネラル級が裏切る、という事実そのものが有りえないという立場故にこれを否定してみせた。
 裏切りの確たる証拠を示すことができたのならば、違ったかも知れない。

 エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)はまた矛を交えたがゆえに彼の武人としての高潔さを識る。
 ただ、力のみ。
 その一点のみで彼は己たちに武威を示した。
 己たちもそうだったのだ。
 敵は最終人類史においてマケドニア王国の将軍の名を奪った者。
 ならば、とエイレーネは一つの推測を立てる。
 蹂躙戦記イスカンダルが領土を拡大する依然から『オーク将軍クラテロス』は戦い続けていたのではないか、と。
「お前たち程度の実力、この俺がはねのけることができぬとでも思うたか!」
「確かに。全てを王に捧げて戦い尽くさんとする、その意気や良し! 無窮の忠勇を前にしては、名乗るに遅れたことを礼欠くことと恥じるもの。故に、遅まきながら名乗らせて頂きましょう」
「応! 名乗るがいい! 輝ける盾持つディアボロス!」
「我が名はエイレーネ。都市護り給う畏き女神アテーナー様にお仕えする神官にして戦士! 輝ける盾と槍を以て、異才の犬儒ディオゲネスを葬り、武名轟くミノタウロス・オリジンを打ち取りし者!」
 その言葉に『オーク将軍クラテロス』は目を見開くが、しかし、頭を振る。

「その者らを討ち取ったと言うか、ディアボロス。お前程度の力で……いや、一騎打ちではないな? 多数で囲んで戦い、運良く最後の一撃を取ったことを武功として語るか。それは!」
 漲る咆哮。
 全身を圧する凄まじき衝撃。
「運が良かったというだけである! それは武功とは呼ばぬ! 貴様たちの首一つとっても俺の武功とは成らぬ」
「ならば、何を武功としますか!『オーク将軍クラテロス』よ、あなたが蹂躙の中で強敵とし、城壁を破って得た首とは、如何なるか!」
 エイレーネは退かなかった。
 どれだけ身を撃つ衝撃が迫るのだとしても、退くことはなかった。
「それは神威断罪ギガントマキアとの戦いの最中に得た誉れであるのならば!」
「懐かしい名を聞いたな。ディアボロス。まさかお前たちの口から、その名が出るとは。ああ、その通り。ギガントマキアのクロノヴェーダは全てが将と呼べる強さであったぞ」
 彼は語る。
 強敵との戦いを、その武を思い起こすようであった。
「貴様たちは確かに武人であろう。だが将ではない。ギガントマキアのクロノヴェーダは、その数100を満たすか満たさぬかの少数であったが、お前たちとはまさに正反対であった」
 故にこれを打ち倒す武功こそが、真であると彼は語る。

「誉れある勲は」
「勝者のみが、強さ持ち得る者のみが語る特権である。故に!」
 歌い継がれることに意味などはないというように『オーク将軍クラテロス』は、その重圧を以てディアボロスたちを圧するようにペルガモン最大の壁として立ちふさがるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【避難勧告】がLV2になった!
【完全視界】がLV3になった!
効果2【先行率アップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV4になった!

一里塚・燐寧
クラテロスって言ったら、大王のペルシアかぶれを公然と批判したっていう度胸のある将軍だよねぇ
もしかしてぇ~?
きみも王様相手に強気に意見しちゃったせいで、本国でも主戦場のインドでもない所にいるのかなぁ?
だとしたらちょっとだけカワイソーだけど……何にせよ、七曜の戦の貸しはきっちり取り立てるよぉ!

残留効果はだいぶ溜まってるとはいえ油断できる相手じゃない
てんでばらばらに挑んでも一人ずつ捌かれて追い返されちゃうかもねぇ
ここは仲間と敵を取り囲むように布陣し、攻撃のタイミングを上手く合わせて一気に護りを崩しに行くよぉ

『絶技:界を絶つ巨剣』で≪テンペスト・レイザー≫を超巨大鎖鋸剣に変化
嵐を巻き起こすように激しく巨剣をブン回し、敵に斬りかかるよぉ!
一塊の巨岩みたいな刀身は激突の衝撃で鎧や骨を打ち砕き
露出した皮膚やその内側の肉を、回転鋸の斬撃が切り刻む
たっぷり味わいなよぉ。ブッ壊しとブッタ斬りの二重奏をねぇ!

衝撃波は得物を地面に突き刺して固定し、分厚い刀身を盾代わりに防御
強烈な吹き飛ばしに抗って立ち続けるよぉ


ワンダ・ウォーデン
ここの防衛を任されるくらい、腕と信望があるんだろう
でも、そんなの関係ないな
どんな亜人も、敵だから

強い相手とやる時は、こっちの不利をなくすこと
数はこっちの方が上
なら、的を絞らせないように、味方と息を合わせよう
『雷獣』を呼び出して、同時に飛びかからせる
わたしの獣は、お前よりよほど品があるぞ
なにしろ、わたしと同じ虎縞だし
咆哮が、爪が、牙が、稲妻より早くお前に届く
雷嵐に呑まれたら、逃げることなんてできない

衝撃波はよく見て躱し、雷獣をぶつけて相殺させてみる
粉々になったら、たいへんだからな
こういうのを耐えるのは、気合いだ
お前なんかの思い通りにはなってやらない
お前にも、狼藉の報いを受けさせてやるんだ


鴻・刃音
●アドリブ、連携可
傲慢、悪辣、醜悪。それらをここに集めたような小鬼の大将
しかし、その力そのものはまさしく将たるものだと思う
そして見た目に違い、冷静にものを見ようとする眼もある
まぁ……だから何だって話。力があろうとも、勝利を得るのは私たち
けれど剣客としての血が騒ぐのもまた事実。強者に相対出来るこの昂りは本物だ

見た目通りの剛腕に剛撃、真面に貰えばひとたまりもないだろうから、その軌道全てを見切る
戦斧による一撃は回避するのではなく受け流す。一撃は途轍もないけれど、弱点もある。横からの僅かな力には弱いものだから
直線状に放たれる衝撃波も何とか見切る。無理ならば受け流す。腕の一本くらいは安いものだ
周囲一帯を薙ぐ衝撃波だけは確実に回避しよう。飛んで回避はしたくはない

新陰流は後の手の剣術。相手の猛攻を縫い、味方の隙間を通り確実に削りに行く
末端をとにかく狙え、あの肉体は頑強過ぎるから端から削っていく
力の弱い私が出来る事は、少しでも後に繋げる事、それを意識しよう

使用する得物は右手に黒太刀と左手逆手に黒小刀


ハーリス・アルアビド
連携、アドリブ歓迎

クラテロスを下せばこの地の奪還の大きな足掛かりとなるでしょう。不利な状況においても役目を果たさんとする忠誠と信念、越えさせて頂きます。

殺戮をもって秩序を守りしセクメトよ、お力添えを
祈りを捧げこの戦と仲間たちへの【幸運を】願い、勝利を誓います。

より鋭く地を駆けるため両足に【肉体改造】を施し、獣の足へと【肉体変異】させます。パラドクスでなければ有効な手段にはなり得ないでしょうが、使えるものはすべて使わねば。
仲間の攻撃のタイミングに合わせて全速力で駆け抜け【残像】と舞い上がる砂塵によって視覚を引き付け、仲間の攻撃や罠へと誘導します。

仲間の攻撃を受け敵の動きが鈍った瞬間を狙い、【精神集中】を行います。動きを止めれば敵の目はこちらに向くでしょう。攻撃体勢が整う前に【神速反応】を加えた速度で懐に飛び込み、全身全霊の【セクメトへの嘆願】を叩き込みます。


 裂帛の気合たる咆哮がジェネラル級亜人『オーク将軍クラテロス』より発せられる。
 大気を震わせ、大地を鳴動せしめるほどの気合めいたものであった。
「傲慢、悪辣、醜悪。それらをここに集めたかのような小鬼の大将」
 鴻・刃音(偽女子学生・g06022)は、彼の姿をして、そう評した。
 しかし、とまさしく将であるとも彼女は理解した。
 見た目とは違い、武人として冷静に此方を見やる目も持つ。
「……だから何だって話。力があろうとも、勝利を得るのは私達」
 そう言っては見たものの、刃音は剣客としての血が騒ぐのを感じただろう。
 強者と相対することができる昂ぶりというものがある。
 これもまた本物なのだろう。
 故に、彼女は己に迫る裂帛の咆哮、その衝撃波を受け流さんとした。

 けれど、その衝撃波は己が身を打ち据える。
 もしも、躱そうとしていたのならば、まともに衝撃波を受けて彼女は打ちのめされていただろう。
 真っ向から、けれど、これを受け流さんとしたことで彼女は致命傷を避けていた。
「途方もない一撃……けれど」
 凄まじい一撃は確かに受け止められない。けれど、横の衝撃に弱い。この一撃を受け流すために、彼女の腕はずたずたにされていた。
「腕一本で済んだのならば、安いもの」
 彼女の瞳がパラドクスに輝く。
「来るか、ディアボロス! この俺を仕留めんと!」
「新陰流は後の手の剣術」
 故に、と新陰流・変容二刀の勢法(シンカゲリュウ・ヘンヨウニトウノカタ)が走る。
 動かぬ片腕を重りにするようにして半身が翻り、彼女の手にした刀が開いた体に支えられるようにして剣閃を放つ。
 狙うは、末端。
 己が一撃は確かに『オーク将軍クラテロス』にとっては致命打ではないのだろう。だが、末端からでも削り取る意志が、後につながっていくのだ。

 血潮が飛ぶ。
 刃音が駆け抜けた後に飛び込むのは、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)とハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)であった。
 彼らは刃音の動きと連動して、連環のように『オーク将軍クラテロス』へと攻撃を叩き込むのだ。
 一対一では敵うべくもない。
 それはジェネラル級の力を持ってすれば容易いことであった。
 どうあがいてもクロノヴェーダである『オーク将軍クラテロス』の個とディアボロスの個としての力は差が有りすぎる。
 けれど、それは彼が特別であるからではない。
 これまでだってディアボロスたちは多くのジェネラル級を打ち倒してきた。
 それは共に戦う仲間たちがいたからだ。
 つなぎ、つむぎ、そうしてより合わさったか細い糸のような光が、残留効果の鎖となってディアボロス達にたぐられる。

「ペルシアかぶれの王様に今も仕えているのは、まあ、なんていうか、胆力あるっていうか、度胸ある将軍だよねぇ? きみも王様相手に強気に意見しちゃったせいで、本国でも主戦場のインドでもない所にいるのかなぁ?」
「笑わせるな! この俺がペルガモンを護る意味を知らぬディアボロス! 如何なる誹りを受けようとも!」
「ちょっとでもカワイソーって思っちゃったけど、まあ、何にせよ此処で! 《七曜の戦》の貸しはきっちり取り立てるよぉ!」
 燐寧の瞳がパラドクスに輝く。
 彼女たちは残留効果の力を知っている。
 ディアボロスが戦うことで戦場に刻まれていく残留効果こそが、ディアボロスの強さである。
 その残留効果が多くを蹴散らし、戦うが故に蓄積されている。戦えないわけではない。けれど、慢心はできない。

 故に彼女たちは刃音に続き攻撃を叩き込むのだ。
「1ミリでも削れるなら、そこから世界だってブッた斬る――これがチェーンソーの神髄だよぉ!」
 唸りを上げるは、超巨大鎖鋸剣。
 激化するようにして唸りあげる彼女のチェーンソー剣は、巨岩の如き刀身でもって『オーク将軍クラテロス』の強靭なる体躯へと叩き込まれる。
 火花が散る代わりに血潮が噴出する。
 皮一枚どころではない。
 肉を巻き込むように、引きちぎるようにしながら燐寧の一撃は『オーク将軍クラテロス』を削り取る。
 だが、骨で止まる。
 血飛沫の向こう側で鋭き眼光がきらめいた気がした。
 瞬間、燐寧の体が衝撃波に吹き飛ばされる。
 裂帛の咆哮。
 その衝撃波が彼女の体を吹き飛ばしたのだ。

「行かせはせぬ! 一歩たりとて!」
「殺戮を持って秩序を守りしセクメトよ、お力添えを」
 祈りが響く。 
 それは戦場にあって、あまりにも場違いな言葉であったことだろう。
 ハーリスは己が祈りを持って大地に掌を伏す。
 前傾姿勢。
 それは彼が鋭い矢のように大地を駆ける姿であった。
 共に戦う仲間たちへの幸運を願い、勝利を誓うようにして彼のパラドクスが煌めく。
 セクメトへの嘆願(セクメトヘノタンガン)により得るは大地を俊敏に走る足と牙。
 ハーリスは一気に飛び込む。
 残像を生み出しながら迫る彼に『オーク将軍クラテロス』は鋭い歯をむき出しにしながら渾身の力を持って両刃斧を叩きつける。

「小賢しい!!」
 大地が割れる。衝撃がすさびハーリスの体躯を瓦礫が打ち据える。
 痛みが走る。けれど、それでも彼は飛び込む。
 痛みは殺せる。
 恐れは噛みしめればいい。
 ならばこそ、彼は一気に踏み込み己が牙をもって『オーク将軍クラテロス』へと叩き込むのだ。
 疾風のような一撃であった。
 しかし、それでも肉を咲くのみであった。
 血潮の噴出と共に傾ぐこともしない『オーク将軍クラテロス』は大地を踏み締め、立っている。

 これだけの攻撃、パラドクスを叩き込んでなお、一歩も退くことはなかった。
 ましてや傾ぐこともなかったのだ。
 やはり、とワンダ・ウォーデン(雷虎・g11207)は思う。
 ペルガモンは亜人たちにとって重要な拠点なのだろう。
 その防衛を任されるだけのことはあるのだと理解した。腕と信望がある。
「でも、そんなの関係ないな。どんな亜人も、敵だから」
 そう、ワンダにとって、亜人と戦うことはいつだって己より強いものに抗うものであった。
 己は弱い。
 自覚的だった。けれど、その弱さを肯定しても、受け入れることはなかった。
 純然たる力があれば、奪われることもなかった。けれど、奪われたままでいられない。

 共に戦う仲間たちがいる。
 そのパラドクスの輝きを標としてワンダは疾駆する。
 仲間たちの攻撃に『オーク将軍クラテロス』は攻撃の的を絞れないでいる。それはまるで、蚊柱を相手に斧を振るようのものであっただろう。
 だからこそ、ワンダは呟く。
 我が命に従え、雷獣(フィアース)、と。

 パラドクスによって生み出されるは雷の獣たち。
 ワンダと共に一気に走り抜け、仲間たちの生み出した隙へと己が全力を叩き込まんと飛びかかるのだ。
「わたしの獣は、お前よりも余程品があるぞ」
「品などわけのわからぬことを。力持たぬ者の戯言が!」
 吹きすさぶは咆哮。
 衝撃波がワンダの体躯を打ち据える。
 けれど、威力が弱い。何故か、と『オーク将軍クラテロス』は見ただろう。
 雷の獣。
 それがワンダを護るようにして走っていたのだ。
 だが、衝撃を殺しきれていないことは明白。血潮を撒き散らしながら、それでもワンダは踏み込んできたのだ。
「こういうのを耐えるのは、気合だ」
 共に戦った仲間たちがいる。彼らは誰もが己が身を顧みなかった。

「たっぷり味わいなよぉ!」
 燐寧の声が響いた。
 ハーリスの祈りが彼女の背中を押した。
 そして、刃音の放った斬撃が『オーク将軍クラテロス』の体躯を傾がせた。
 今しかない。
 敵は確かに力を持っている。あの力があれば、なんでも思い通りにできるだろう。
 だからこそ、ワンダは吠える。
「お前なんかの思い通りになってやらない。お前にも、狼藉の報いを受けさせてやるんだ」
 雷音の轟きと共にワンダの一撃が『オーク将軍クラテロス』の顔面に叩き込まれ、その雷の迸りを標にするように天に走るのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【通信障害】がLV2になった!
【平穏結界】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

凍雲・雪那
クラテロス……凄まじき武威、将としての気魄。
烏合のゴブリン共とは、比べる事すら烏滸がましい、か。
上等。

貴様も、その先に待つジェネラルも。
そして、イスカンダルさえも。
ああ、殺すとも。殺し尽くす。鏖殺だ。

味方との連携を第一に。
ボク一人では、奴のような将には太刀打ちできない。
だから、皆と一緒に。力を束ね、敵を討つ。
それがボク達、ディアボロスだ。

そして――まずは、ボクが先陣を切ろう。
皆の為に、そしてボク自身の為に隙を生み出す。
我が必滅の鏖殺剣、英傑殺しの大斬撃――とくと拝ませてやる。
負傷を厭わず吶喊、衝撃波は敢えて見逃し、斧を振るった直後に合わせて殺気を叩き込む。
衝撃波は強化した身体能力で強引に突破。殺意によって捩じ込んだ隙を穿つが如く、氷の巨剣を振るい、クラテロスに斬撃を刻む。

ボクが生み出した隙、そしてこの斬撃への対処。
これで二手。ボクが稼いだ、恐らくは僅かな隙、だけど。
信じてる。皆なら、この二手でも充分過ぎるくらい、だって。

必ずや、復讐者に勝利を。
民に安寧を。
亜人に死を。


エヴァ・フルトクヴィスト
どこぞの部下の様に己の欲優先でなく、この場を死守する姿勢を保ち続けているのは将として、武人として賞賛に値しますね。
ですが、結果論になりますが、王がいない間に上手く攻め寄せる事が出来たペルガモン。
貴方を撃破してアナトリア半島解放、そしてギリシア攻略の大きな一歩とさせて貰いますよ!

味方とパラドクス通信でやりとり、連携して息を付く間も与えないように攻撃。
自分は高速詠唱で次々に展開する魔法陣を統率。
敵の攻撃は飛翔による急加減速による残像によるフェイントで回避を試みつつ。
回避しきれなかった部分は撃滅陣用の魔法陣を一部能動的防御として相殺に使用。
致命傷を受けないように急所には結界術やオーラ操作で防御も高めておきますよ。

流石王の留守を任されるだけの将……。
ですが負ける訳にはいきません!蹂躙してきた人々の無念に応える為にも!

包囲が完了したら、近接の仲間がいない場面で陣を発動。
次の攻撃に繋がる様に炸裂する魔法陣の衝撃波を調整も行いますよ!

彼の地を守る壁はもはや貴方だけ。私だけなら難しくとも皆さんとなら!


クィト・メリトモナカアイス
んむ、我こそは民の守護者。
すなわち。
民を害する者その全てを打ち倒すし、それが王であろうと神であろうと変わりはなく、勝てるだけの重ねてきたものがある。
汝らが民を蹂躙するならば。我らが汝ら全てより強く在りそれを止めるのみ。

黄金猫拳打棒からにょきっと光の爪を伸ばし「毒蛇食む断頭の爪」。これぞ黄金猫爪斬棒。
黄金猫爪斬棒でオーク将軍クラテロスに対して接近戦。ちょこまかと動き、腕や脇、足など鎧から露出している部分を狙い攻撃を加えていく。
一緒に戦う他の復讐者がいれば、頭部などの急所だけど防がれやすそうなところを狙って引き付けてその隙に他の復讐者に攻撃して貰ったり、逆に作ってもらった隙に頭部や首に攻撃を叩きこんだり。

反撃の斧の振り下ろしと衝撃波に関してはある程度の傷は覚悟の上で逆に衝撃波に飛び込むことで傷を最小に。
逆説連鎖戦の常として。そうやって広範囲を攻撃する技は力を凝縮させるものより痛くない……痛いのは痛いけども。

人にとっての怪物、亜人にとっての英雄。
汝の名は亜人の中ではきっと語られるのだろう。


 雷鳴の如き一撃が響き渡る。
 しかし、それをかき消すかのような咆哮が戦場に轟いた。
 ジェネラル級亜人『オーク将軍クラテロス』は、一歩も動かなかった。ディアボロスたちの連携を持ってしても、彼の足を後退させることはできなかったのだ。
 その瞳にあるのは武人としての気概のみ。
 振るう両刃斧は、大地を砕く。
 亀裂走り、大地は破片という弾丸となってディボロスたちを襲うだろう。
「『オーク将軍クラテロス』……凄まじき武威、将としての気魄」
 凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)は烏合のトループス級たちと比べることすら烏滸がましいと感じた。
 敵として凄まじき力。
「恐れともに俺の名を呼ぶがいい、ディアボロス!」
「上等」
 だが、その気魄を前にして雪那は踏み出す。
 そう、どうなに強敵であっても打ち破るのみ。恐怖で復讐の、奪われた怒りが消し飛ぶことなどない。

「貴様も、その先に待つジェネラルも。そして、イスカンダルさえも。ああ、殺すとも。殺し尽くす。鏖殺だ」
「その実力で吠えるか! できぬことを語る言葉ほど空虚なものはない!」
 振るわれる一撃を受けててなお、雪那は背に陣を斬るようにして踏み出す。
 恐れはないのかと問いかけられれば、そんなことを感じる暇などないと返すだろう。
 これは皆の為なのだ。そして、何より自分自身のためだ。
「我が必滅の鏖殺剣、英雄殺しの大斬撃――とくと拝ませてやる」
 負傷なんて関係ない。
 傷が生まれるなんて、当然のことだ。それがどんなに大きく己が身に裂傷を生み出すのだとしても、復讐の炎は、それを研磨とする。 
 研ぎ澄まし、その鋭さを誇る。
 強引に飛び込み、衝撃を殺すのではなく切り裂くようして己が斬撃を、パラドクスたる一撃を叩き込まんとするのだ。

「受けろよ」
 迸るは殺気。
 凍りつかせるような殺気と共に放たれるは。
 鏖滅弑䨩斬 ‐雷霆殺し‐(アナイアレイター・ニカトールスレイ)。
 その一閃が『オーク将軍クラテロス』の手にした両刃斧と激突し、火花を散らす。
 押し込むようにして巨剣が叩き付けられる。
 これで二手。
 そう、己が一撃を受け止める、振り払う。その二手。僅かな隙だ。
 けれど、雪那は信じている。共に戦うものたちならば、この二手で十分だと。

「舐め、る、な――!!!」
 咆哮と共に『オーク将軍クラテロス』が雪那を吹き飛ばす。
 振るわれた衝撃波。そのさなかにクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)が踏み込んでいた。
 黄金猫拳打棒から光の爪が生み出され、彼女は毒蛇食む断頭の爪(ドクジャハムダントウノツメ)で『オーク将軍クラテロス』の脇腹を引き裂く。
 血潮が飛ぶ。
 だが、それだけでは止まらない。
 彼女は共に戦う仲間、雪那の放った巨剣の一撃の後に続いていたのだ。
 衝撃波は彼女の体躯を打ち据えている。
 痛みがなかったわけではない。痛いものは痛い。我慢はできるが、痛みは変わらない。
 けれど、それでも彼女が疾駆したのは、共に戦う仲間たちがいたからだ。

「ちょこまかと!」
「んむ。こういう戦い方が我らであるからな」
 個としての力を誇ることこそが武であると『オーク将軍クラテロス』は言う。
 一騎討ちにて打ち倒すことこそが、武人としての本懐であり、将であると。
 ディアボロスのような戦い方をするのは将ではないと言った。
 けれど、クィトは、雪那は違った。
 誰かのために戦う。武功のためではなく。
 それはきっと将ではなく。
「我こそは民の守護者。即ち。民を害する者、その全てを打ち倒すし、それが王であろうと神であろうと代わりはなく、勝てるだけの重ねてきたものがある」
 クィトは手を伸ばすようにして残留効果を束ねる。
 己が握り締め、共に紡いできた仲間たちへと次につなげる。
 いつだってそうやって戦ってきたのだ。

 確かにクロノヴェーダは個としてディアボロスを圧倒するのだろう。わかっている。
 けれど、それでも彼女たちはた語ってきたのだ。
「汝らが民を蹂躙するのならば。我らが汝ら全てより強く在り、それを止めるのみ」
「抜かせ、俺に劣る力程度しか持たぬ者が!」
 弱者への怒りをにじませ、しかし、それが己を追い込む力であることに『オーク将軍クラテロス』は苛立つようであった。
「確かに将として、武人として称賛に値するのでしょう。ですが」
 エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)はしかし、その高潔さ、武人としての矜持こそが己を殺すのだと紡がれ、繋がれた残留効果を手にする。
 戦場にありて、ディアボロスだけが見ることのできる軌跡。
 その輝きは、一層輝く。

 個としての力は及ばずとも。
 それでも強大なる敵を打ち倒してきた結果が此処にある。
「貴方を撃破してアナトリア半島開放、そしてギリシア攻略の大きな一歩とさせてもらいますよ!」
 天に輝くは、攻囲撃滅陣(ミズガルズ)。
 しかし、裂帛の煌々がエヴァの体を打ち据える。
 咆哮だけで彼女の体躯が軋む。骨身が嫌な音を立てた。
 痛みが走る。
 遅れて迫るような鈍痛にも似たもの。
 けれど、彼女は震える手を掲げる。
 数多の魔法陣を多角的に組み上げる。急所は避けているはずだ。まだ動くはずだ。
 己の思考が回っている。

 なら、止めない。止められるわけがない。
 雪那が生み出した隙。
 僅かな隙だと彼女は言うだろう。けれど、必ずや福井州者の勝利を願ったものだった。
 そして、民の安寧を願ったものだった。
 クィトもまた同じだった。
 亜人は人にとっての怪物。そして『オーク将軍クラテロス』は亜人にとっての英雄であろう。
 だからこそ、己達は守護者でなければならないのだ。
 英雄でもなければ、怪物でもなく。
 護るものでなくてはならない。
 故に、エヴァは、その思いと軌跡を掴み取る。
「流石、王の留守を任されるだけの将……ですが、負けるわけにはいきません! 蹂躙されてきた人々の無念に応える為にも!」
 振るうはパラドクスの輝き。
 生み出された魔法陣が『オーク将軍クラテロス』を取り囲み、その輝きを放つ。
 飽和攻撃として放たれるパラドクスが、その屈強なる体躯を包むようにして打ち据え戦場に閃光を迸らせるのだった。
善戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【一刀両断】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV6になった!

桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
WIZで味方をディフェンス

クラテロス……ここを守ってるだけあって一筋縄では行かないだろうけどこの地を奪還する為にもお前はここで倒させてもらうわ

【パラドクス通信】にて仲間たちと連絡を取り合い攻撃のタイミングは合わせる

攻撃が始まったら辺りにある攻撃に使えそうなもの(先に倒した敵の武器等)をテレキネシスシュートを発動し《念動力》で操りながら敵へと射出して攻撃していく

お前がいる限りこの土地に平和が訪れないのならば必ず私達の手でお前には引導を渡すわ

戦い足りないなら足りるまで相手をしてあげるわ!
罪なき人々を蹂躙し、この地を汚した罪は重いわ
その身を持って罪を償いなさい

《武器改造》にて1つの巨大な剣にした武器を《念動力》にて操りながら【ダメージアップ】と【命中アップ】にて正確にクラテロスへと当たるようにし

これで終わりよ!さぁ死になさい!

敵の攻撃は武器を用いて弾いたり、敵の持っていた盾で防ぎ、時には攻撃を見極めて避ける


神田川・憐音
○アドリブ、連携歓迎
はー誇り高き武人って奴ね
それはそれでリスペクトには値する系?
ゲスの極みみてーな亜人の群れを指揮統率してんのは縦の繋がりがガッチリしてるからっしょ、知らんけど

言っても連携とか連帯とかウチらも負けるつもりねーけど
元からの友達や団員も居れば、此処で初めて出会った奴もいる
別に上下関係や命令系統がある訳じゃない
でも同じ想いを抱いて目的を果たす為に人間は手を取り合える
そっちが縦の連携なら、こっちは横の繋がりで勝負……ってコト

そんな感じの気持ちで人間賛歌を高らかに歌い上げるよ
聞いてる皆の気持ちをアゲる勢いで。戦意高揚って奴?
で、あっちの衝撃波くらいあたしの歌と演奏で押し返してやるし!
や、あたし一人では無理でもみんなと一緒なら出来るかも知んないし
最悪、ちょっと隙が出来れば十分。後は切り込む連中がやってくれるっしょ
そこは人間のパワーを信じる

お前何しに来た?決まってんじゃん
皆助けて―けど、特にそこのラブい二人の後押し?
イスカンダル攻略めっちゃ頑張ってるし、偶に応援したいっしょ。友情。


ネルカーラ・ラヴクラフト
※連携・アドリブ歓迎

手下どもとは比べ物にならない男振りじゃないか
とは言え中身は同じようなものだろ?
極悪非道、残忍卑劣、つまりは鬼畜の屑野郎
下衆には武威なんざ過ぎたる得物
自負ごと打ちのめしてやるよ

挑発はしても油断はしないよ
舐めて掛かれる相手じゃないのはわかってる
対話を試みる人の活躍が引き立つように
奴の地位や功績に理解のない嫌な女を演じようかね

こんなところじゃ渇くだろう?
さあ、水の世界へご招待だ
あたしに従う水妖は美しいが容赦はないよ
偉そうなその面が苦悶に歪む様、
とくと眺めてあげようねぇ

斧の突撃はカトラスで受け止め受け流す
分が悪くとも、退いてやる気は更々ない
流石、女に迫るのはお得意みたいだね
あんたがここを守ると覚悟するように
あたしだって肚は決まってるんだ
意地の張り合いで海賊に勝ると思うなよ


アンディア・ラムパデス
奴はただ殺意と憎悪のままに動いて勝てる敵ではない
故にこそ、己の殺意を尖らせろ
我が怒りを奴を貫く矛とするために……!!

【パラドクス通信】で仲間と合図を送り合い、攻撃のタイミングを合わせる
クラテロスは強大な敵であれど既に一体
同時に攻撃を仕掛ける、あるいは他の者が攻撃した直後を狙うことで少なかれど隙を狙うこともできる筈だ

放たれる衝撃波に【部族の盾】を正面を構え、あえて踏み込む
完全に避けることはできん、ならばこちらから踏み入り、衝撃波の中を突っ切って抜け出すことで傷を負う時間を押え、敵の意表を突く
無傷や軽傷で勝利を拾えるなどとは思っていない
奴を殺すためならば、腕の一本や二本であろうとも惜しくはない
ここで必ず、殺す……!

攻勢に転じれば、奴の下へと一直線に駆ける
奴を技巧で圧倒することなど我にはできぬ
我にできるのはただ一つ……この身に湧き上がる怒りをただ振り下ろすのみ!
高まる怒りによる【ダメージアップ】を乗せた渾身の一撃を振るい、奴の顔面に盾を叩き込む!

我が盾、貴様ら亜人共の蹂躙を撃ち砕く力と知れ!!


 パラドクスによる光の明滅が戦場に刻まれる。
 爆煙の如く舞い上がる砂塵。
 その中に鋭い眼光がきらめいている。
 血潮を全身から噴出させながらも、しかしジェネラル級亜人『オーク将軍クラテロス』は、その頑強誇る肉体を持って立っていた。
 傾ぐことあれど、しかし、その足は一歩も退くことはなかった。
 高潔なる武人。
 それは亜人の中にあってもひときわ輝くものであったであろうし、また同時に将としての器を見せるものであったかもしれない。
 だが、それは些細な問題である。
 純然たるは、その力。
 ジェネラル級と呼ばれる中にあってなお、その手にした両刃斧は輝きを喪っていなかった。
「手下共とは比べ物にならない男振りじゃないか」
「はー、誇り高き武人ってやつね。それはそれでリスペクトに値する系?」
 ネルカーラ・ラヴクラフト(Heavenly hell・g11165)と神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)は称賛する。
 だが、その中身、性質は亜人に悖るものではないことも理解していた。
 極悪非道、残忍卑劣、つまりは鬼畜たるもの。
 亜人の強みは、そこである。
 悪逆無道なれど、それを統率するは絶対的な力なのだ。
 縦のつながりというのならば、そうなのかもしれない。
「クラテロス……ここを守ってるだけあって一筋縄ではいかないとは思っていたけれど、此処まで一歩も退かないとはね」
 桜・姫恋(苺姫・g03043)は、明滅するパラドクスの輝きを見やり、残留効果を手繰り寄せる。
 ともに戦うのならば、とパラドクス通信は有効だった。
 先んじた仲間たちの攻撃は、確かに『オーク将軍クラテロス』を消耗させていた。それは確実だった。
 だが、裂帛たる咆哮が轟く。
「行かせはせぬぞ、ディアボロス! ペルガモンへは! ただの一歩たりとて!!」
 示すは武威。
 迫るのならば、その生命はないものと思え、と言うように『オーク将軍クラテロス』は咆哮する。
 その咆哮さえもパラドクスに昇華せしめる純然たる力の発露を前に姫恋は、テレキネシスシュートによって、砕かれた大地の破片を飛ばし、弾丸のようにして打ち出す。

「下衆には武威なんざ過ぎたる得物よ。その自負ごと打ちのめしてやるよ」
 咆哮は確かに恐ろしいものであったことだろう。
 けれど、姫恋の通信と共にネルカーラは走り出す。
 舐めてはいない。
 認めているからこそ、打ち砕かねばならないのだ。
 彼女のパラドクスが麗しき水妖を解き放つ。それは、water world(ウォーターワールド)。
 水妖は抱擁を望むようにして『オーク将軍クラテロス』へと迫る。
「こんなところだ、喉が乾くだろう?」
「敵の施しを受けると思うか!」
 振るわれた両刃斧の一閃がネルカーラへと迫る。
 消耗させられてなお、この一撃である。カトラスで受け止めた瞬間、己が体躯が大地に沈むのを彼女は感じ、また同時に己の腕の骨身がきしみあげる音を聞いた。

 何たる膂力であろうか。
 凄まじいの一言である。だが、彼女は、にやりと笑う。
 カトラスで一撃を受け止められた、ということは。
「流石、女に迫るのはお得意みたいだね」
「女は戦利品だ。それがすこぶる佳い女であるというのならば、殊更手に入れるに値する! だが、その前には! このペルガモンを護ることこそが!!」
「ハッ、あんたが此処を護ると覚悟するように、あたしだって肚は決まってるんだ。これは、意地の張り合い! 海賊に意地の張り合いで勝てると思うなよ!」
 振り抜いたカトラスの刀身が両刃斧と火花をちらして打ち払う。

 巨体がよろめくも、しかし、踏みとどまる。
 そこに姫恋のパラドクスが輝く。
「お前がいる限り、この土地に平和が訪れないのなら、必ず私達の手でお前には引導を渡すわ! まだ戦い足りないっていうなら!」
 蹂躙したものたちに罪あるものがいただろうか。
 いなかったはずだ。誰もが生きていただけだ。
 それを蹂躙し、ただ己達の存在を拡充するためだけに奪っていったのだ。
 許せるわけがない。
 故に、復讐の炎はディアボロスの瞳に宿るのだ。

 そうだ、と思った。
 アンディア・ラムパデス(砂塵の戦槍・g09007)は己が怒りを研ぎ澄ます。
『オーク将軍クラテロス』は殺意と憎悪のままに動いて勝てる相手ではない。
 故にアンディアは研ぎ澄ます。
 己が中にある殺意を矛として尖らせる。殺意は怒りに昇華させる。
 奪われた怒り。
 理不尽に泣くものたちの怒りを体現するために彼女は踏み出す。
「小賢しい!!」
 咆哮が迸る。
 だが、その衝撃波を打ち消すように高らかに歌い上げられるは人間讃歌。
 人の営み、人の偉業、そうした道程を歌う歌声が響く。
「衝撃波くらいあたしの歌と演奏で押し返してやるし!」
 憐音はパラドクスに瞳を輝かせながら歌う。

 確かに亜人たちの蹂躙は恐るべきものであろう。
 圧倒的な数でもって、他者を圧倒する。
 けれど、憐音は自分たちディアボロスだって負けないと思っていた。
 旅団の友もいれば、この場にて初めて顔を合わせるものだっていた。別にディアボロスに命令系統はない。上下関係だってない。
 だが、同じ想いを抱いて戦場に踏み出している。
 手を取り合って、誰かのために戦うことができる。
 己たちの手は誰かを傷つけるためにあるのではない。誰かの手を取るためにあるのだ。
 亜人たちのように、クロノヴェーダのように上位からの絶対的な命令ゆえの縦ではない。
「こっちは横のつながりで勝負ってコト!」
 彼女の音響増幅ユニットが響かせるは、魔曲・黄昏の楽園を翔ける翼(ソーサリーチューン・オーバーザトワイライトエデン)。
 歌声が『オーク将軍クラテロス』の圧倒的な武威を誇る咆哮と激突する。
 衝撃が吹きすさび、それでもなお押し込まれるのを憐音は感じただろう。押し負ける。
 自分ひとりの力では押し負けてしまう。

 けれど、彼女は頭を振る。
 だって、此処には。
「私達がいる! 足りないのなら!」
「ああ、どんんだけ意地っ張りなんだよって話だけどさ!」
 姫恋の声が、ネルカーラが操る水妖が、憐音の歌声を後押しする。
 響く人間参加hどこまでも高らかに。
 胸が高鳴る。
 どこまで言っても人は一人でしかない。

「お前は、お前たちは!」
 取るに足らない存在であると、『オーク将軍クラテロス』は叫ぶ。
 けれど、憐音たちは笑うように声を張り上げる。
「確かにあたし一人では無理でもみんなと一緒ならできるかもしんないし、それこそこれが人間のパワーってもんでしょ!」
 その歌声に後押しされる者がいる。
 構えるは、奪われた者の証。
 否、これより奪い返す者の証たる『部族の盾』であった。
 アンディアは、その盾を構えて人間讃歌を背に疾駆する。

 魔力によって強化され体躯。
 構えるは、研ぎ澄まされた怒り。
 矛となすは、己がこれまで歩んできた道程である。
 誰かに語ることはないのかもしれない。誰かに語れるものではなかったのかもしれない。
 けれど、それでも、その道程こそが己が歩んできた道筋。
「見よ、『オーク将軍クラテロス』よ! 我が盾、守るためだけに非ず……!」
「その盾に身を隠して語る言葉かディアボロス!」
 咆哮が迸る。
 此処に来て、最大の威力で迸る衝撃波にアンディアの手にした盾が跳ね上がる。
 
 そこにいたのはウェアキャットの女だった。
 アンディアを覆う、護る盾は弾かれていた。
 脆弱、と『オーク将軍クラテロス』は嗤った。
「その程度の力しか持ち得ぬ武でもって、この俺を殺せると思ったか! 笑止! 武にも至らぬただの殺意のみで!!」
 アンディアを打ち据える衝撃波。
 痛みが走る。
 盾が弾かれ、己が身を護るために突き出した槍持つ手さえも、ひしゃげるようにして嫌な音を立てた。
「そうだな……我にできることはただ一つ……この身に湧き上がる怒りを、ただ振り下ろすのみ!」
 瞳がパラドクスに輝く。
 金色の瞳は、怒りに燃えた。

 ここで必ず、殺す。
 腕の一本や二本が何だというのだ。
 盾持つ手さえもしびれている。力が入らない。けれど、己の背を推す歌声があった。
 水妖がアンディアの背中を推す。
 念動力が衝撃波を切り裂く。
 高まる怒りは、きっとこの一撃のために蓄積してきたのだと識る。
「これで終わりよ! さぁ死になさい!」
「がんばってるんなら、応援したいのが人ってもんでしょ!」
「いきなよ! その怒りが意地だってんなら! 貫き通せ!」
 ひしゃげた腕にあった槍を投げ捨てる。しびれた腕で支える。
 盾は『オーク将軍クラテロス』の顔面へと叩きつけられた。汎ゆる防護も、強靭な体躯も意に介さない単純な一撃。
 故に、戦盾撃(アスピダ・フティパオ)。
 それはアンディアの怒りであり、奪われた者たちの怒りだった。

「我が盾!」
「お、オオオオオッ! こんなっ、この程度!!」
「貴様ら亜人共の!!」
「この程度で、俺が……! 退く、だと!? こんな、ことが!!」
「蹂躙を打ち砕く力と知れ!!」
 全身の力を込めた一撃が遂に『オーク将軍クラテロス』を一歩、後退らせた。
 瞬間、全てが決壊するようにこれまで共に戦場に集ったディアボロスたちの紡いできた戦いの軌跡を乗せた一撃が、その頭部を砕くようにして大地に叩きつけられ、血潮を大地に刻む。

 最後に立つは、アンディアだった。
 勝利の雄叫びめいた声が、空を貫き、その怒りが成就したことを示すのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
【モブオーラ】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV5になった!

最終結果:成功

完成日2024年05月27日
宿敵 『オーク将軍クラテロス』を撃破!