硫黄島沖海戦~翔鶴決戦前哨戦
小笠原諸島を空爆しようとしていたジェネラル級冥海機『飛龍』の撤退を許さず撃破した事で、硫黄島を護るジェネラル級冥海機は『翔鶴』のみとなりました。
『翔鶴』が防衛指揮を取るとは言え、硫黄島の本来の司令官である『飛龍』の撃破により、硫黄島の防衛力は大きく低下している筈です。
この機を逃さず、硫黄島を制圧できれば、冥海機の戦力が集結しつつあるグアムに向かう事も、或いは、ミッドウェー島方面へ進出する事も可能になるかもしれません。
硫黄島を制圧し、冥海機ヤ・ウマトの攻略を大きく進展させましょう。
翔鶴
硫黄島の分岐点(作者 木乃)
#冥海機ヤ・ウマト
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●飛ぶ龍は墜ち、翔る鶴は
「あの飛龍が撤退することもできずに撃破……ですか」
硫黄島基地の作戦司令室で、翔鶴は飛龍撃沈の報を受けていた。
ディアボロスの快進撃が如何ほどのものか、翔鶴はよく理解していた。
「彼女にもっと警告しておけば……いえ、彼女がディアボロスを甘く見ていた以上、必然の結果だったのかもしれません」
破竹の勢いで追撃してくるディアボロスに、翔鶴は評価を上方修正せざるをえない。
「ですが彼らの戦闘力の強化は、想定を超えています。……大本営からは、硫黄島を死守せよと指令をうけていますが……飛龍なき現有戦力では、大反攻作戦まで硫黄島を防衛しきれるか……」
だが、大本営/最高本部の勅令を、翔鶴も無視することはできない。
であれば、なんとしても遂行する他なかった。
「たとえ防衛が不可能であろうとも、“死守せよ”と厳命された以上は遂行しなければなりません。……ディアボロスの性質を利用して、なんとしても、大本営の命令を果たしてみせましょう」
台湾島から、東へ流れ流れて、硫黄島。
決意を固めた翔鶴が、配下の冥海機らへ指示を送る。
●翔鶴の思惑は
「っははは! ジェネラル級冥海機『飛龍』を墜としたってな。硫黄島基地を攻略する、絶好のチャンスが到来したぜ?」
ラモン・パルラモン(呪われ船長・g10811)はゴキゲンな口振りで、当該任務について触れる。
「硫黄島には、まだジェネラル級冥海機『翔鶴』が健在だが、本来の司令官は飛龍だ。司令官と精鋭部隊が潰された結果、その戦力は大きく低下している。さんざ警戒してきた翔鶴にとっちゃ大誤算だろうなぁ」
ガハハと豪気に笑っていたラモンだが、ひとしきり笑ってから視線を鋭くさせた。
海賊らしい迫力ある微笑を見せながら、
「海上で、冥海機の残存戦力を一掃するぞ。んで、硫黄島に引っ込んだ翔鶴との決戦へ持ち込もうじゃねぇか?」
だが、翔鶴も単にやられるつもりはない。
戦闘海域には“あるもの”が流されているという。
「翔鶴から、“ディアボロスへの伝言を持たせた一般人”が、救命ボートで漂流させられている。まずは一般人の救助からだな。そのまま戦闘し始めたら、ボートに乗ってる連中が大海原に放り出されて……溺れ死ぬだろうよ」
一般人は残留効果を使えない以上、【水中適応】も【水上走行】も助けにはならない。
どのような状況であるか、あらかじめイメージしておくことも重要だろう。
「その後、硫黄島の海上部隊の撃破に向かうコトになるが……状況によっちゃ、戦闘を中断して撤退する判断も必要だろうよ。翔鶴からの伝言内容を確認して、現場の判断で、“攻めるべき”か“撤退するべき”かを見極めておきな。戦争ってのは殴りあって殺しあうだけじゃねぇ、ロマノフや妖精郷でもそうだったろ?」
『冷静に状況を判断するように』とラモンは念を押した。
周りの意見に流されて後悔したり、あるいは我を通して遺恨を残したり――そういった“誤った選択だけは避けてほしい”と。
ラモンは万年筆を指先で弄びながら、冥海機ヤ・ウマトの周辺状況にも意識をむける。
「フィリピン方面からの情報筋だと、冥海機による大反攻作戦の準備が進んでいるらしいな? 硫黄島からハワイ諸島のグアム方面に進出できるだろうから……翔鶴の目的は、大反攻作戦までの時間稼ぎかもな」
翔鶴は、すでにディアボロスの力量を肌で実感していることもあり、積極的な戦闘を避けたがるスタンスは想定できる範囲だろう。
「いろいろ考慮することは多いが、手前の納得できる結果を残しな。文句を言っても結果はついてこねぇ、最善を尽くしたヤツに結果はついてくるもんだ。できる範囲で、できることをやっておきな」
過去の苦労を思い出してか、ニヒルな横顔を見せるラモンだが、
「ああ、フィリピン方面といえばよぉ……ちょうどレイテ沖海戦の最中だったな。あっちで勝利すれば、大反攻作戦を阻止することは出来るだろうさ。……なら、“あえて翔鶴の時間稼ぎに付き合う”ってのも一興かもな? あの翔鶴を利用できる、おもしれー機会かもしれねぇだろ」
権謀術数の実力を推し量る機会はないが、ラモン船長は“おもしれー展開になりそうだ”と踏んでいるようだ。
●海の底に都はなくとも
翔鶴の放った救命ボートには、十数名の一般人が乗せられていた。
「翔鶴様のおかげで、硫黄島まで逃げ果せられたというのに……まさか翔鶴様を見捨てることになるなんて」
「零式英霊機でもない、ただの技術屋がここまで来れたんだ。せめて翔鶴様の恩義に報いなければ」
ボートに乗せられた者には、“最後の使命”が託されている。
全員の視線は、託された一通の手紙へと集まった。
「これを、翔鶴様の手紙をディアボロスへ手渡す。……それが最後の命令なら」
「最期の務めになろうと、必ずや果たそう」
沈痛な面持ちを見せまいと、それぞれが大海原へ顔を向けた。
どこからともなく現れ、いずこかに去って行く――“正体不明の敵勢力”と接触するために。
リプレイ
ラキア・ムーン
気に食わんやり口だな、翔鶴
全く持って、面白く無い
……だが、そこまで追い詰めているというのも事実か
今考えても詮無いこと……だな
まずは一般人の救助だ
水面走行を借り受け、水上から救命ボートへと接近
両手を上げ、ゆっくりと近付きある程度近付いたら停止
敵意が無い事を示そう
必要があれば友達催眠も使用
強い拒絶の様子があるようなら使用し、特に必要がなさそうなら控えよう
あまり、催眠は好かんからか
停止した状態で話し掛ける
此方はディアボロスだ
君達と敵対する意思は無い
冥海機以外と戦闘を行うつもりは無い
端的に現状を説明する
このまま戦闘が始まれば、君達のボートは巻き込まれ沈没する
これより安全圏まで送り届けるので、指示に従って欲しい
と状況を説明
従って貰えるようなら、ボートを漕いで貰いつつ私はロープで前から引っ張るか
後方から押す等して少しでも早く、安全海域まで移動出来るようにサポートしよう
手紙……か
無血開城の為の会談
その為に手土産を持って小笠原へ単独での訪問……だったか
……面白く無い話だ
本当に、な
アドリブ連携等歓迎
銀濤・かもめ
敵にどの様な思惑があろうと、一般の方を放っては置けません!
まずは救命ボートの捜索ですね。
水面走行で水面に立ち、双眼鏡を通して海原を見渡します。
風向きなども考慮して、捜索範囲を絞って行きますね。
救命ボートとなれば、相応に目立つはずです。
発見する事が叶ったら、接触を試みましょう。
まずはご挨拶。こちらに敵対する意志がない事を表明しましょう。
警戒されるのも無理はありません。
ですが、この状況を脱する為にも、今だけは信用して貰えないでしょうか?
あ、お腹は空いていませんか? うち、おにぎりを沢山拵えて来たんです。水筒にはお茶もありますよ。
おにぎりを勧めつつ、さり気なく健康状態も確認。
広い海を彷徨うのはさぞかし心細かったのではないでしょうか?
追い打ちをかける訳ではないのですが、この辺り一帯は間もなく戦場となります。
安全な海域まで曳航しますので、もうしばらく辛抱なさって下さい。
ディアボロス宛のお手紙は、安全が確保されてから確認しますね。
・連携やアドリブはどんと来いです!
●接触
「あ、見つけました! あれが例の救命ボートみたいですよ」
【水面走行】を発動して、銀濤・かもめ(水兵さん・g09831)が双眼鏡越しに、救命ボートを捜索。
――それはすぐに見つかった。
硫黄島から放たれた小舟は、海上にポツンと孤立するように漂っていて、その向こうに警備部隊とおぼしき海防艦型の冥海機が点在している。
……時先案内人の資料にあったように、“ディアボロスの判断を待つ”らしく、攻撃しようという姿勢は見えなかった。
その光景を前にして、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は表情を険しくさせる。
(「気に食わんやり口だな、翔鶴……全くもって、面白くない」)
一般人を利用してまで時間稼ぎをしようというスタンスが、ラキアには到底、受け入れられなかったらしい。 だが、このまま攻めこもうとすれば、“最期の役目”を任された十数名の一般人が戦禍に飲まれ、溺れ死ぬ。
「……まずは救助を済ませようか。必要なら【友達催眠】も用意しているが……個人的には、あまり使いたくない」
「解りました、素直に話を聞いてもらえると思いたいですが……最初が肝心、ですからね!」
ラキアは両手をあげて、かもめもそれに倣って“攻撃する意志がない”ことを、ボートに乗る一般人に示しながら近づいていく。
「お、お二人はディアボロス……ですよね? 翔鶴様から手紙を渡すよう、託されています」
水面を歩く一般人など、冥海機ヤ・ウマトには存在しない。
乗船する一人が確信したように尋ねてきた。
ラキアは首を縦に振り、
「そうだ。そして君達と――いや、冥海機以外と戦闘するつもりはない。このまま戦闘を始めれば、君達のボートを巻き込んでしまう。それだけは避けたい。先にこのボートを、安全海域まで移動させてもらう」
「は、はい……そちらの指示に従います」
身体を強張らせながらも、ぎこちなく合意を示す。
端的に意向を伝えるラキアの脇で、かもめは救命ボートに乗る人々を観察する。
(「健康状態はどうかな? と思ったのですが、肌色も悪いようには見えませんね……ですが、用意してきたことですし」)
「お腹は空いていませんか? うち、おにぎりを沢山拵えてきたんです。お茶も用意したので、どうぞ召し上がってください!」
そう言って、かもめがボート内に、おにぎりと水筒を詰めた風呂敷を置く。
だが、彼らは恐々とした表情で見つめるだけで、手に取ろうとはしない。
もし――正体不明の存在に食べ物を差し出されても、あなたは“疑念を持たずに食べられる”だろうか?
毒が入っているとか、睡眠薬が仕込んであるとか、あるいは『もっと悍ましい何か』が含まれているのではないか。
そういう嫌なイメージが先行する者は少なくない。
「……私は好かんが、君が使うかは君の自由だ」
ラキアが暗に示して、眉を垂れるかもめは【友達催眠】を使用すると、
「飯時から時間も経ってるし、今のうちに腹を満たした方がいい、よな?」
「食事は摂れるうちにとっておかないと」
ようやく包みを開いて、十数人があっという間に食事を平らげる。
(「よかった、食べてもらえました……でも、ヤ・ウマトの軍関係者には、ディアボロスは“怖い存在”なんですね」)
今まさに戦争している敵方からの“善意”の提示――ディアボロスだって疑うだろう。
そして、彼らも“それを信じるほど無邪気ではない”のだ。
……救命ボートを二人がかりで曳航し、硫黄島から大きく離れた位置で足を止めた。
「少しの間、この場で待機してもらう。“後ほど”小笠原諸島の沖合いまで誘導するから、それまでの辛抱だと思ってほしい」
「そ、それより……翔鶴様の手紙、まだ読まれていませんよね」
すでに覚悟が決まっているからか。ラキアの指示に安堵するより、翔鶴の手紙を確認するよう催促された。
かもめが手紙を受け取ると、ラキアと二人で内容を検める。
――硫黄島基地を無血開城する為の話し合いを行いたい。
話し合いを受けてくれるのならば、硫黄島への攻撃を行わず、撤退して欲しい。
硫黄島への攻撃が停止された時点で、この私『翔鶴』が、ディアボロスと話し合う為に、ディアボロスが制圧した『小笠原諸島』に向かわせてもらう。
その際、護衛はつけない事で、戦闘の意志が無い事を証明しよう。
また、誠意として、ディアボロスが制圧した台湾島の海軍施設の“封印を解く鍵”も持参させてもらう――。
……齟齬がないよう、文面を統一しているらしい。
ラキアはすでに何度も目にしたことのある内容だった。
「“無血開城”の為の会談。その為に手土産を持って、小笠原諸島へ単独訪問……面白くない話だ」
「でも、“戦わずに硫黄島を明け渡してもいい”ってことですよね? それなら、会談を行う意味はあると思います。まだ硫黄島に残っている人達が居るかもしれません!」
場合によっては“交渉に応じてもよいのではないか?”と、かもめは言うが、ラキアの曇った表情が晴れる気配はなかった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
ラキア・ムーン
……面白い、か
笑えない冗談だ
私は相手が用意した状況で踊る趣味はないさ
それに、別方面の戦況……反攻作戦阻止をアテにするのも趣味じゃない
ならば、取るべき手は決まっているさ
速攻で翔鶴の喉元に私の槍を突き立ててやる
救命ボートと分かれて戦場に
JK型海防艦が居る海域まで移動しよう
時間稼ぎとはいえ、一般人を救助している間に攻撃をしないでくれた事に感謝しよう
此方の答えは決まった
さあ、やり合おう
私は正面からの決着を望もう
翔鶴とは長く続いた縁だ、王道でケリを付ける
《RE》Incarnationを構えて戦闘態勢
相手の動きを観察しつつ『突撃』
距離を詰めながら【Call:Flame_Gust】起動
炎弾を周囲に形成
此方の突撃に合わせて風を吹かせて発射
敵を焼き尽くす!
そのまま接近し敵と近距離戦へ
槍を前に、盾がわりにし防御態勢
敵の攻撃に備えておき、敵の攻撃で姿勢を崩さないようにしよう
遠距離から連携を取られるなら、接近してタイマンに持ち込んだほうがマシさ
さあ、此処から先はどちらが早いかその勝負になるな
色々と
アドリブ等歓迎
麗・まほろば
『翔鶴』の話を飲むか、飲まないか。
それは参加する皆と決めることだけど、はっきりしていることはある。
“いずれにせよヤ・ウマトの民たちの安全が保障される限らない”
狡猾な『翔鶴』は、この手紙を持たせるためだけにすべての民たちを漂流させたのだろうか。
普通に考えればNOだ。
沖縄沖でやった一般人の盾。それは硫黄島に乗り込んでも、例え会談で奇襲をかけたとしても、間違いなく使ってくる。
それはダメ、それをまほろばは許せない!
【13mmまほろば機銃】!
【15.5センチまほろば砲】!
【51センチまほろば砲】!!!
まほろばたちの利益より、民たちがより安全に救える可能性のある方法!
まほろばがとるべきは、提案や作戦によって“救出”という選択肢が取れる方法を考えることだ!
前を走る復讐者を援護するように、まほろばは砲撃する!
目標、トループス級冥海機!
全門放てー!!
クロノヴェーダの攻撃は【51センチまほろば砲】を盾にして【13mmまほろば機銃】で撃ち払うよ
時間稼ぎなんて無駄、まほろばの復讐心を高めるだけだよ
●返答
――キミは明確な敵対勢力が提供する“料理”を、なんの疑念も持たず、口に入れられるだろうか?
その“答え”を示すように、ディアボロスは再度、【水面走行】で疾駆しながら、硫黄島海域に舞い戻った。
「……面白い、か。笑えない冗談だ」
時先案内人の言葉を反芻し、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は呟く。
レイテ沖海戦の戦果に頼るつもりはない。
“自分の道は自分で決める”――それが彼女の信条なのかもしれない。
であれば、時先案内人は何も言わないし、誇りと信念があっての行動なら――それも“おもしれー”と悪漢は言うだろう。
硫黄島海域に戻り、ラキア達は旗艦『石垣』の率いる海防艦隊と対峙する。
「時間稼ぎとはいえ、一般人を救助している間に攻撃しないでくれたことに感謝しよう。……こちらの答えは決まった」
それは“この場に再び現れた時点”で明白だった。
「翔鶴の提案を飲むか、飲まないか……それは皆と決めることだけど、はっきりしていることはある」
合流した麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)も、超弩級海戦装を背負いながら、海上に点在する海防艦らを見据え。
「――ヤ・ウマトの“人民の安全が保障される”とは限らない! 小笠原諸島だけじゃない、まだ硫黄島に一般人がいるかもしれないなら尚更っ!」
翔鶴は確信している――『ディアボロスは一般人に手出しできない』と。
ディアボロスは海戦に連れ出した護衛艦隊を、徹底的に、執拗なまでに“無力化”させていた。
付け入る余地がある、と看破されるほどに。
(「沖縄沖での一般人を使った“防壁”……それは硫黄島に乗りこんでも、会談で奇襲をかけたとしても、間違いなく使ってくる」)
それは、それだけは、断じて赦せない!
まほろばが翔鶴へ銃口を向ける理由として、充分すぎた。
「石垣パイセン、うちらと殺る気ですよ!」
「あのまま帰ってくれればよかったのにぃ……みんな、迎撃しくよろー」
海防艦隊を仕切る『石垣』は、オオシャコガイ型海戦装の内部から、気だるげに指示を送る。
JK海防艦らも「よいちょ丸ー!!」と自らを鼓舞し、迎撃用の陣形に編隊して全速前進。
現時刻をもって、逆説連鎖戦が開戦――まほろばの有する超々々々弩級艦装が起動する。
(「まほろばたちの利益より、民たちがより安全に救える可能性がある方法……まほろばがとるべきは、提案や作戦によって“救出”という選択肢がとれる方法を考えることだ!」)
「13mmまほろば機銃! 15.5センチまほろば砲!! 51センチまほろば砲!!!」
まほろばの気炎に呼応し、海戦装が標的を捉え、
「目標、トループス級冥海機。全門放てー!!」
決死の猛攻――《菅疊八重、皮疊八重、絁疊八重》が炸裂し、海上に無数の水柱が乱立していく。
超重量級砲撃を受けながら、2機のJK海防艦も単装砲を向け、
「うちらの基地、絶対守りきってやんよ!」
僚機も援護に加わり、まほろばへ無数の砲撃で迎え撃つ。
荒波立ち続ける海上にて、砲戦の隙間を縫うようにラキアも前進し、愛槍・《RE》Incarnationを構え。
「さあ、やり合おう。私は正面からの決着を望む」
翔鶴との長き因縁こそ、王道で決着をつける!
「複合術式、展開――焼き尽くす!」
ラキアの周囲に風と炎が出現し、穂先に収束されていく。
精製された炎の塊――《Call:Flame_Gust》が水飛沫を蒸発させながら、海防艦隊に射出される。
炎の巨塊は突風によって勢いを増し、2機に衝突すると、まほろばと撃ちあう一隻を沈めていく。
「足が遅いと思ったら大間違いだかんねっ」
一般的には、沿岸や沿海での防衛を主とする艦艇。それが海防艦――だが、そこはクロノヴェーダとパラドクス。
インファイトに持ち込もうとするラキアに、単装砲と僚機による援護で反撃する。
しかして、“踏んだ場数の差”が戦況にくっきりと表われた。
「此処から先は……どちらが早いか、その勝負になるな。色々と」
「時間稼ぎなんて無駄、まほろばの復讐心を高めるだけだよ!」
海防艦隊の士気も然る事ながら、それを上回る戦意を見せつけて――敵艦も『残り僅か』に追いこまれていった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
麗・まほろば
さぁ残るはおまえたちだけだよ、クロノヴェーダ
『翔鶴』に伝えてもらおうか、「硫黄島は返してもらうよ」ってね
もちろん、冷たくて闇い深海でだよ!
【水面走行】を展開!
そして【まほろばサーチライト】を照射!
サーチライトは「お前を捕捉している」という宣戦布告だ
まほろばのことから目を離せなくしてあげるよ!
【15.5センチまほろば砲】!
そして【51センチまほろば砲】を前に!!
斉射! 放てー!!
雷跡には気をつけて……っと、狙ってもないのに当たりに来るだなんて便利な魚雷だね
たしかにまほろばは魚雷は苦手だけど……ねっ!
そう簡単には爆発してあげられないよ!
【51センチまほろば砲】を盾にして致命傷を避けるのに努めるよ!
さぁ倒すと決めたんだ
『翔鶴』との決戦が待ち遠しいね!
●強攻
「さぁ残るはおまえたちだけだよ、クロノヴェーダ。翔鶴に伝えてもらおうか……『硫黄島は返してもらうよ』ってね!」
麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は、数の減ったJK海防艦らの隙間を突き破る形で、海防艦隊旗艦『石垣』へ狙いを移す。
前髪をかき上げ、まほろばサーチライトで石垣を照射――“お前は既に捕捉されているのだ”と宣戦布告。
「もちろん、冷たくて闇い深海でだよ!」
「んぇ、わたしを狙うのぉ? ……殺されるのはやだなぁ」
怠惰な気質のようだが、撃沈されるのは『お断りしたい』ようだ。
そんなことお構いなしに、まほろばは15.5センチまほろば砲、51センチまほろば砲の砲門を前面へ押し出す。
「斉射! 放てー!!」
威勢よく放たれるは《火、打ち出でて焼津となす》――射撃目標である石垣に全弾、叩きこむ形で発動。
オオシャコガイ型海戦装ごと砲弾を撃ちこんでいく。
「もぅ、面倒くさいなぁ……とりま全ツッパしちゃおーっと」
「石垣パイセン、うちらも行きます!」
黙って受け続けることはせず、石垣も海戦装に備え付けた全武装を起動。
砲雷撃を開始し、まほろばを轟沈せんと後先を考えない反撃を展開。さらにJK海防艦らも石垣の援護に回り始めた。
(「雷跡には気を付けて……っと、狙ってもないのに当たるなんて、パラドクスってほんと反則技だよね。でも」)
「そう簡単には、爆発してあげられないよ……!」
主砲を防楯代わりに、全方位から襲い来る脅威に対して、まほろばは地力で耐え続ける。
彼女は既に長き因縁――翔鶴との決戦を見据えていた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
クロム・エリアル
……作戦概要把握
敵トループス級討伐の仕上げに掛かる
敵影も残り僅か
確実に仕留める
双銃『Libra』を構え戦闘態勢
救援機動力で戦場へ
水面走行を使用し、水上を駆ける
……JK型海防艦
硫黄島周囲で良く見る気がする
……翔鶴の趣味?
まあ、良い
クロムは敵を倒すだけ
Ex.Bullet.Parabellum……装填
姿勢を低くし、敵へと一気に駆ける
近接間合い、極限まで近くへ
被ダメージ量の多い敵をターゲット選定
銃口を突き付け、『連射』
パラドクス弾頭を敵に撃ち込んでいこう
敵が爆雷の攻撃を仕掛けてきたら体前面での被弾を避け、ジャケットで身を守り側面で攻撃を受ける
即座に横に転がり、受け身を取って立て直す
敵も残り僅か
なら、後は一気に数を減らす事に注力
例え敵がどんな思惑があろうとも
まずはこの状況を早急に突破する事が大事
早さこそ、敵を圧倒する一手
……邪魔はさせない
アドリブ等歓迎
●残党掃討
パラドクストレインでの移動中に作戦概要を再確認。
救援機動力と【水面走行】を利用して、クロム・エリアル(近接銃士・g10214)が、硫黄島海域へ到達する。
「……目標、捕捉。……対象、残存するトループス級」
双銃『Libra』を構えた先には、残り少ないJK海防艦。
この海域でよく見る気がしたクロムだが、海防艦は沿岸や沿海防衛を努める艦艇。
硫黄島海域の防衛を任されるのは、必然かもしれない。
「クロムは倒すだけ……それ以上、邪魔立てしないで……」
表情筋をピクリと動かすこともなく、銀の瞳は標的を注視するのみ。
強さを増してきた日差しが、身の丈とは不釣り合いの銃身と、飛沫を帯びる銀髪を煌めかせていた。
「《Ex.Bullet.Parabellum(エクスバレット・パラベラム)》……装填」
パラドクスを発動する態勢に入り、クロムが前のめりに疾走。
すでに傷ついているJK海防艦らへ肉薄する。
舞うように、スタイリッシュな動作で大型拳銃を操り、マズルフラッシュを乱発する。
(「たとえ敵に、どんな思惑があろうとも……まずは、この状況を打開する。……早さこそ、敵を圧倒する一手」)
すでに石垣と交戦している、まほろばの邪魔はさせまい――クロムの放つ弾丸がJK海防艦を射貫いた。
「ぅ、うちら……まだ、やんなきゃ……いしがき、パイセ……――」
ダメージの蓄積量も多かったのだろう。
反撃する暇もなく、残存していたJK海防艦らは水底へ引きずりこまれていった。
(「……艦隊撃破。残るは……あいつだ」)
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
麗・まほろば
殺されるのがいやだなんて、よく言ったものだなぁ
あなたたちの司令官――『翔鶴』はまほろばの目の前で民たちを盾にして、そして鎮めた
沈みたくなくても沈められた人だって居るんだよ??
【51センチまほろば砲】! 三式弾『草那藝之大刀』を装填!
三式弾は炸裂させることで高速で飛ぶ戦闘機を狙い撃つ事ができる弾丸だけど、他にも基地攻撃のように地上を2次元に焼き尽くすためにも使ったりするものなんだよ!
なにがいいたいのか。
この弾丸はクロノヴェーダを焼き尽くすことができるということだ!
アヴァタール級目掛けで砲撃だ! 放てーッ!
むぅ……その堅そうな殻は厄介、だけど……!
【15.5センチまほろば砲】を盾に急所への損傷は最小限になるように努めるよ!
このまま、押し切る……ぞぉ!
ラキア・ムーン
さて、では本丸を攻めさせて貰おう
敵にこれ以上、好きにはさせん!
硫黄島攻略の為にも……落ちて貰うぞ、石垣!
限定解除、形状変換
再誕の槍よ、更なる先へ
《RE》Incarnation:Extend、顕現
味方と連携を取りながら、戦闘軌道で駆ける
槍を構え、水面走行で『突撃』
【Call:Breaker_Lance】起動
穂先を拡張し、魔力の槍を展開
前傾姿勢で水面を蹴り、両足が離れると同時に飛翔
石垣に一直線へと加速し、勢いを乗せて穿つ!
そのまま距離を詰め近接戦を継続
敵の体当たりに槍を当てる
両手で槍を持ち、斜めに構える
敵移動方向を斜めに弾き、正面から体当たりを受けるのを避けよう
凌いだら再度槍を構えて、攻撃に移れるように態勢を整える
後は互いの滅ぼしあいだ
翔鶴が何を考えているかは……貴様を倒して本人に聞きに行くとしよう
アドリブ連携等歓迎
クロム・エリアル
トループス級を倒したら、即座にアヴァタール級への攻撃へ参加
仲間と連携し、確実に沈める
……戦場でも随分と快適そうな海戦装
こういう冥海機も居るのは、興味深い
けど、今はのんびり倒すつもりは無い
一気に仕掛けさせて貰う
双銃『Libra』、弾倉交換
Ex.Bullet.Penetration……装填
水面走行、駆け出し距離を詰める
海戦装も含め、本体を狙うのに邪魔な障害物を確認
戦術選択、貫通重視
障害物も纏めて貫く
接近し、近接戦へ
ギリギリまで引き付け、パラドクス弾頭を『連射』
海戦装ごと本体を撃ち抜く
攻撃後、銃を構え直し敵攻撃に備える
武装を開放したのを確認したら立ち止まらないよう、周囲を旋回
駆け出し敵の攻撃を都度防御
足を止めないように移動し、的にならないように気を付けよう
……此処の突破は硫黄島攻略の為にも必須
それを邪魔するなら、此方も全力で対処するだけ
……レイテ島の反攻作戦
それの阻止をのんびり待つつもりは無い
それより早く、硫黄島を攻略する
アドリブ連携等歓迎
●“事故”
クロム・エリアル(近接銃士・g10214)は、そのまま海防艦隊の旗艦『石垣』に狙いを移した。
すでに交戦している麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)を後押しすべく、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)も推参していく。
【水面走行】によって、彼女達の足場は盤石なものとなっている。
石垣の突撃に対抗しながら、まほろばは露骨に不快な視線を石垣に向けた。
「殺されるのが嫌だなんて、よく言ったものだなぁ」
台湾島を放棄するとき、何が起きたから知らないのか?
問い詰めるように、まほろばは語気を荒らげる。
「あなたたちの司令官――『翔鶴』はまほろばの目の前で民たちを盾にして、そして沈めた。沈みたくなくても沈められた人だって居るんだよ??」
まほろばの抗議を受けて、石垣は度し難い様子で首を傾げる。
「うーん? ……あのときって、翔鶴様を警戒して“ディアボロスが随伴艦を盾にした”って聞いたけどぉ?」
報告書には『起きた事実』が記される。
クロノヴェーダは知りようがない、ディアボロスのみが知れる文献資料。
しかし、まほろばの主張は“事実”と異なる。
翔鶴は、故意に随伴艦を撃ったのではない。
翔鶴の反撃を防ごうと、随伴艦を遮へい物にしたディアボロスへの反撃が、随伴艦に当たってしまったのだ。
――人はそれを『事故』と呼ぶだろう。
納得いかない表現だろうが、事実を事実として受け止めなければ……“真実”も見えなくなるだろう。
「でもぉ……海戦で死んだなら、零式英霊機になれたかもしれないねぇ」
石垣の心に響く要素は一切なかった。――それはそうだろう、根本的な価値観が違う。
不思議そうな顔をする石垣に、まほろばはギリと奥歯を噛みしめた。
翔鶴が民間人で守りを固めた。それは誤りではない。
だが、事故の起因が翔鶴でないことも“誤りではない”――殺されそうになったから抵抗した。それだけだ。
(「ここは法廷じゃない、まほろばも検事じゃない。……自分の役目だけは忘れちゃダメ!」)
「51センチまほろば砲、三式弾『草那藝之大刀』を装填!」
《草那藝之大刀(クサナギノタチ)》が、海戦装の戦艦主砲から火を噴き、石垣を火の海へ追いこもうとする。
今や孤軍奮闘するのみ。
燃え盛る中で、石垣もオオシャコガイ型海戦装を一時的に閉じると、その堅固な装甲でまほろばに体当たりをぶちかまし、
「これ以上、好きにはさせん! 硫黄島攻略の為にも……落ちてもらうぞ、石垣!」
「……戦場でも随分と快適そうな海戦装。……一気に仕掛けるから」
ラキアが愛槍を振るい、クロムが慣れた手つきで弾倉を入れ替えて攻めこむ。
先に動いたのはラキアだ。
「限定解除、形状変換――再誕の槍よ、更なる先へ」
《RE》Incarnation:Extend、顕現。
機翼を広げる風にして突撃槍が励起し、再び風と炎がラキアの周囲に生じる。
螺旋を描く二色の魔力を槍に込め、海を割る勢いで《Call:Breaker_Lance》を放った。
強固な外殻に巨大な槍が食いこむと、大きな亀裂が音を立てて走る。
「やめてよぉ。この海戦装は一応、大切なんだからぁ……潰れちゃえー」
ラキアにも吶喊する石垣の外装に気付き、クロムは狙いを亀裂の深い一点に定めた。
「《Ex.Bullet.Penetration》……装填」
矢のごとき勢いで急接近し、クロムが手にする二つの銃口が、石垣の海戦装に当たる。
ラキアの残した痕跡をさらに深めようと、貫通力の高い弾丸が風穴を開けにかかり、嫌がる石垣は後先考えずに全砲門をクロムに向けて一斉射。
ビキ、と嫌な音を立てようが、敵さえ帰れば直しようはある……そう踏んだのか。
怠惰な態度に変わりはないものの、石垣も必死の抵抗を見せ続ける。
だが、そんな泡沫の希望は長くは続かなかった。
「むぅ……その堅そうな殻は厄介、だけど……! 一念岩をも通すんだよ!」
このまま押し切ろうと、防楯代わりにして歪んできた戦艦主砲をまほろばは操作。
目標、海防艦『石垣』――特別製の三式焼霰弾が、内にこもる本体を炙りださんと炸裂する。
「暑い熱いアツいー! バーベキューにもなりたくないよぉ!」
熱気によって蒸気の発する海上を駆け、オオシャコガイの猛烈な突撃を、まほろばが砲身で受け止める。
その瞬間、クロムとラキアが挟撃するように飛びこんだ。
「事ここに至っては滅ぼし合いのみ。翔鶴が何を考えているかは――“硫黄島で”に聞くとしよう!」
巨大な槍がラキアの手元に現れ、その穂先がついにオオシャコガイ型海戦装の上部を貫き、その余波で外装部がはじけ飛んだ。
「……レイテ島の反攻作戦、その阻止をのんびり待つつもりはない……それより早く、硫黄島を攻略する」
クロムの胸の内で燃ゆる炎は静かに、それでいて苛烈な銀の炎だろう。
至近距離まで迫り、銃口が石垣本体を捉える。
「……ぁ」
命乞いを聞くつもりはない。この冥海機の向こうに、乗りこむべき場所があるのだから。
数回の発砲音が海原に響いた後、石垣が脱力する。
重装甲によって波間を漂うことなく、石垣の亡骸は、そのまま海中へ沈没していく。
殺し、殺され、また殺す。戦争という行為は、誰かが痛みを受け、誰かに痛みを与えるもの。
――この海に沈む亡骸は、あと何体になるでしょう?
その答えも、ディアボロスの手で決まる。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【防空体制】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!