【断頭革命グランダルメ奪還戦】命を狩るモノ(作者 ゆうきつかさ)
#火刑戦旗ラ・ピュセル
#【断頭革命グランダルメ奪還戦】バルセロナ防衛ライン
#断頭革命グランダルメ奪還戦
#⑱人間城塞
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●断頭革命グランダルメ
「マドリードは陥落し、多くが撤退途中にディアボロスに打ち取られたようだ」
バルセロナの街を護る死神兵グリムダムドが、困った様子で溜息を洩らした。
「その上、ラ・ピュセルからの増援はフランス側に向かったため、バルセロナへの増援はわずか……。人間城塞様が堅守しているからと言って、ディアボロスが攻め寄せれば、守り切れるかどうかは……」
別の死神兵グリムダムドが、やれやれと首を振る。
「ええい、何を弱気になっている。例え、敗北する事が分かっていても、ここは戦うべきだろう! それが、俺達の復讐なのだから」
そう言って、別の死神兵グリムダムドが、御霊刈りの斧を振り回した。
●アヤメからの依頼
「《七曜の戦》後に姿を消していた断片の王ナポレオンは、スイスを最終拠点とし、オベリスクの力を利用して、起死回生の策を講じていたものの、攻略旅団の作戦によって、この事実をいち早く察知したディアボロスがナポレオンの目論見を打破し、追い詰める事が出来た。しかし、追い詰められたナポレオンは、ディアボロスへの復讐心を利用して火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチを決戦に誘うと共に、グランダルメの豊富な人口を餌に、蹂躙戦記イスカンダルの亜人を引き入れ、ディアボロスとの決戦を戦い抜こうとしているようだ。この戦いに生き残ったならば、ナポレオンは、オベリスクの力を使って、北アフリカに疑似ディヴィジョンを創造し、その力を取り戻してしまう。世界史に名を残す英雄の名を持つナポレオンと、イスカンダルという2体の断片の王と戦う事になるから、激しい戦いが予測されると思うが、皆の力を貸してくれ」
鬼姫・アヤメ(鬼人の鬼狩人・g03328)が、ディアボロス達を前にして、今回の依頼を説明した。
●アヤメからの言葉
「人形皇帝ナポレオンは、疑似ディヴィジョンの創造により、淫魔を戦力化して配下に組み込んでいる。この力は、他のクロノヴェーダ種族には無いもので、『イレギュラー』扱いされていないのがおかしいだろうと思ってしまう程、反則的な能力だ。ナポレオンは確かに追い込まれた状態だが、ここで取り逃がせば、力を取り戻して再び、ディアボロスの前に立ち塞がる事だろう。そう言った意味でも、ここで決着をつけるように頑張ってくれ」
そう言ってアヤメがディアボロス達に、別の死神兵グリムダムド達の撃破を依頼した。
リプレイ
ブレロー・ヴェール
悪いが君達の復讐はここまでだよ。
僕達はここで止まる訳にはいかないんだ。
水で押し流すつもりか……
それならこっちは蟷螂乙女を操る糸で絡めとって
強引に手繰り寄せてやろうかな、逃がすつもりはないよ。
相手を捕まえる事が出来たらこっちのものさ、
蟷螂乙女の腕の中で後悔しながら潰れていくといい。
音無・サカハ
アドリブ・連携歓迎
死神…死の代行者、まさかここで出会うなんで
確かに死はすべての生命のゴールであり安らぎでもあるが…
ただし!今日ではない!復讐が終わるまで俺たちは倒れない!
来い、プロミネンス・ドラグナー!一緒に闇を切り開こう!
蒼炎を我が剣に集え…斬!!まだまだ、一気に行くぞ!
さぁ…闇の中に永遠に眠れ!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
亀さんウィッチは頑固そうに見えるけど部下のベーダは不安がってる感じ?
復讐っていう心の柱を折れれば一目散に逃げちゃいそう…
死神兵とは名乗ってるけど
お仕事中にお喋りしてるくらいだから兵士としては不真面目さんなのかな?
そらならちょっとだけ遠くに移動してからベーダ達に向けて小川を【水源】して流れ始めさせるの
さらに新宿島から持ってきた小道具…発泡スチロールの上にロウソクを乗せ
覆いを付けただけのランタン船を流すよ
そんな小川の流れとプチ精霊流しの船がベーダ達の所に辿り着けば
「なんだこれは?」
「復讐者の襲撃?にしては攻撃ではない…?」
って戸惑うんじゃないかな?
ここまで大掛かりだと兵士として不真面目さんなベーダには
囮だってなかなか気づけないでしょ?
そこに追撃のパラドクス
バルセロナに撤退できずに散ったウィッチ達の悲しみと
復讐に拘ったせいでかえって復讐の機会を失ったという絶望の曲
さらにさっきのランタン船は散った同志の無念という事かって気付いたら
他の皆が切り込めるほどの動揺…隙が生まれると思うの
●死を招くモノ
「……我々の目的は、ただひとつ」
「ディアボロス達を死に追いやる事だ!」
「そのためにも、ディアボロス達を追い詰める作戦を考えねば……」
死神兵グリムダムド達はバルセロナの守護をしながら、ディアボロス達を倒すための作戦を練っていた。
おそらく、他の部隊が苦戦を強いられているのは、作戦が中途半端だったせい。
その結論に至った死神兵グリムダムド達が、必ず殺すという強い意志を持って、意見を出し合っていた。
(……ん? お仕事中にお喋りしてるくらいだから、兵士としては不真面目さんなのかな?)
そんな中、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)が物陰に隠れつつ、小川を水源にして発泡スチロール製のランタン船を流した。
「なんだ、あれは……!」
「上流には、誰もいなかったはず!」
「……だったら、敵がいるって事か!?」
死神兵グリムダムド達は警戒した様子で、小川の上流に目をやった。
普通に考えれば、様子を見に行くべきだが、あまりにも怪しすぎる。
それが罠だと考えた場合、ここから動くのは、得策ではない。
……ならば、どうするべきか。
互いに、顔を合わせて、考える。
……どうしよう。
死神兵グリムダムド達の考えが、完全に一致した。
だが、それでは何の解決にもならない。
頭の中は、真っ白だった。
「悪いが君達の復讐は、ここまでだよ。僕達は、ここで止まる訳にはいかないからね」
その隙をつくようにして、ブレロー・ヴェール(Misère tue à l'abattoir・g05009)が、死神兵グリムダムド達の背後に陣取った。
「ま、まさか……!」
「背後にも、敵か!?」
「じゃ、じゃあ、俺達は囲まれているって事か!?」
死神兵グリムダムド達が最悪の状況を覚悟し、警戒した様子で大鎌を握り締めた。
だが、ディアボロスが、何処にいるのか、分からない。
そもそも、何人いるかも分かっていないため、迂闊に動く事が出来なくなった。
「まさか、ここで死の代行人と出会うとは……。だが、死を迎えるのは、今日ではない! 復讐が終わるまで俺たちは倒れない。だから、ここで退場願おうか」
音無・サカハ(流星の風来坊・g10149)が、死神兵グリムダムド達の死角に立った。
「やはり、まわりを……」
「こうなったら、やるしかないかっ!」
「お前達、全身纏めて……狩ってやる!!」
死神兵グリムダムド達が、ビシィッと大鎌を構えた。
しかし、誰を狙えばいいのか分からない。
おそらく、ここが重要ポイント。
ここでの選択が、勝利のカギ。
そんな言葉が脳裏に過っているため、ズッシリとプレッシャーが圧し掛かってきた。
その事が原因で判断力が鈍っており、思考停止状態に陥っていた。
「それじゃ、こっちから攻撃しても大丈夫だよね?」
その間に、マリアラーラが不意打ちを仕掛け、【白鳥の湖】で残酷なまでに美しい楽曲を奏で、死神兵グリムダムド達の心を魂が引き裂かれるほどの悲しみと絶望で満たした。「な、なんだ、この感覚は……」
「この吐き気にも似た違和感は……」
「……何だか、戦う気が……失せた……」
死神兵グリムダムド達が、ゲンナリとした様子で肩を落とした。
気持ちは、御通夜。
実際に、仲間達が無くなっているため、余計にどんよりだった。
「……来い、プロミネンス・ドラグナー! 一緒に闇を切り開こう! 蒼炎を我が剣に集え……斬!! さぁ……、闇の中に永遠に眠れ!」
サカハが【蒼炎ノ一閃・暁(ソウエンノイッセン・アカツキ)】で契約獣:蒼炎星龍:プロミネンス・ドラグナーを召喚し、聖なる蒼炎を剣に纏った後、同時に斬撃を繰り出し、死神兵グリムダムド達を切り裂いた。
「い、今は落ち込んでいる場合ではない」
「とにかく、狩らねば……。ここにいる者達を!」
「そ、そうだな。落ち込むのは、後でも……出来る!」
死神兵グリムダムド達がハッとした表情を浮かべて我に返り、彼岸と此岸を分かつ河の水を操って、ディアボロス達を押し流そうとした。
「そこに僕はいないよ。まあ、この方が色々と都合がいいけどね」
次の瞬間、ブレローが【擁贄血刺(アンブラッスマン・ルージュ)】を発動させ、操り人形「蟷螂乙女」を抱きつかせ、内部からせり出した棘で、死神兵グリムダムド達を串刺しにした。
そして、ディアボロス達は、孤立した死神兵グリムダムド達を一掃し、その場を後にするのであった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!