【断頭革命グランダルメ奪還戦】ハルピュイアの蹂躙

 このシナリオは【断頭革命グランダルメ奪還戦】に関連する特別シナリオです。
 断頭革命グランダルメのジェネラル級及び、一時的な協力関係を構築した『火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチ』、『蹂躙戦記イスカンダルの亜人』、漂着後に各勢力の支配下に置いた『TOKYOエゼキエル戦争の大天使とアークデーモン』の軍勢に対して、戦闘を仕掛けます。

 この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
 勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。

 このシナリオの攻撃対象は、【亜人の『黒翼のハルピュイア』ケライノー】の軍勢です。
 『黒翼のハルピュイア』ケライノーは、単眼王・アンティゴノスの配下のジェネラル級の中で、最も機動力がある事から、今回の戦争の先鋒の抜擢されましたが、まともに戦うつもりは無く、その機動力を使って、一般人の街を探して蹂躙するという行為を繰り返しているようです。

「成功したシナリオ数×5%」だけ、「㉓『黒翼のハルピュイア』ケライノー」の敵残存率を低下させます。
 さらに『【断頭革命グランダルメ奪還戦】蹂躙阻止』の選択肢をクリアしたシナリオがあれば、「1シナリオごとに追加で10%」敵残存率を低下させます。

【断頭革命グランダルメ奪還戦】鳥は蹂躙する(作者 秋月きり
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#蹂躙戦記イスカンダル  #【断頭革命グランダルメ奪還戦】ハルピュイアの蹂躙  #断頭革命グランダルメ奪還戦  #㉓『黒翼のハルピュイア』ケライノー 


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#蹂躙戦記イスカンダル
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#【断頭革命グランダルメ奪還戦】ハルピュイアの蹂躙
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#断頭革命グランダルメ奪還戦
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#㉓『黒翼のハルピュイア』ケライノー


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 改竄世界史断頭革命グランダルメ。否、蹂躙戦記イスカンダルとも言うべきか。
 人形皇帝ナポレオンによる改竄世界史の割譲により、どちらの領域とも取れる北イタリアの街で、高らかな炎が上がっていた。
 ジェネラル級ディアドコイ『『黒翼のハルピュイア』ケライノー』による蹂躙は、街を灼き、人々を惨殺していく。逃げ惑い、しかし亜人の蹂躙に倒れる人々を見やりながら、ケライノーは楽しげに笑っていた。
「アンティゴノス様からは、周囲の偵察をすれと言われたけど、それってつまり、蹂躙し放題ってことよね。異論は認めないわよ、こんな楽しい事を見過ごす事なんて出来やしないんだから」
 その言葉に「ヤーハ!」と歓声を上げる者達がいた。彼女の配下トループス級ディアドコイ『あらくれペンギン』達である。
 蹂躙に酔いしれているのか、そのペンギン面は喜びで満ちあふれていた。
「蹂躙こそが亜人の本懐なのですもの。我慢なんてできるわけが無いのです。さぁ、皆さん、蹂躙の時間よ!」
「流石ケライノー様だぜぇ」
 ひゃっはぁーと歓声を上げながら、縦横無尽に駆け巡る。男女子供老若男女関係無い。全て亜人軍の糧にする。その為にあらくれペンギン達は走り、奔り、疾走るのだ。
 そんな地獄が、広がっていた――。

「蹂躙戦記イスカンダルの亜人達の暴虐は留まることを知りませんわ。……許せないですの」
 最終人類史新宿島新宿駅ターミナル。到着したパラドクストレインを背景に時先案内人マリー・アントワネット(人間のサウンドソルジャー・g09894)が静かな声を上げる。
 その声に満ちているのは多大な憤怒だった。つまり――彼女は怒っていた。それ程までに、彼女が見た予知は痛ましい物だったのだろう。
 こほんと空咳をしたマリーは、努めて冷静に己が役割を全うする。
「さて、断頭革命グランダルメ奪還戦のファーストアタック――此度のお話を始めますわ。まず、近況ですの」
 《七曜の戦》後に姿を消していた断片の王ナポレオンは、スイスを最終拠点とし、オベリスクの力を利用。起死回生の策を講じていた。だが、この事実を攻略旅団の作戦によりいち早く察した復讐者達によって、ナポレオンの目論見は打破。追い詰めることに成功した。
 対してナポレオンもただ黙ってその結果を受け入れた訳では無い。
 復讐者への復讐心に燃える火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチを決戦に誘う他、グランダルメの豊富な人口を餌に、蹂躙戦記イスカンダルの亜人達を引き入れたのだ。復讐者との決戦を戦い抜く為に。
「もしもこの戦いに生き残ったならば、ナポレオンはオベリスクの力を使い、北アフリカに疑似ディヴィジョンを創造し、今まで奪ってきた力を取り戻してしまうものと思われますわ」
 ナポレオン、そしてイスカンダル。此度はそんな世界史に名を残す英雄の、その名を奪った2体の断片の王との決戦となる。
 とても激しい戦いになるだろう。だが、断頭革命グランダルメを、フランスと言う国を奪還する為、力を貸して欲しいとマリーは頭を下げる。

「妾から皆様にお願いすることは二つです。フランスを牛耳る輩、そしてフランスを恣にする輩を倒してください」
 双方の断片の王は強力無比だ。特にナポレオンは不倶戴天の敵。しかも、ここで取り逃せば力を取り戻し、更なる壁として復讐者達に立ち塞がるだろうことは、想像に難くない。
「皆様の御武運と、吉報をお待ちしておりますわ」
 かくして、時先案内人は復讐者達をパラドクストレインへと送り出す。
 揺れる青い瞳が見つめる先は麗しの故郷か。それとも戦いに赴く戦士の背中か。或いはその双方か。
 それを語る術を時先案内人は持ち合わせていなかった。
 故に、彼女は祈る。自己欺瞞で、自分本位は願いとしても、彼女はその願いのみを口にした。
「皆様が、無事に戻れますように」
 彼女の願いが叶うかどうか。それは復讐者達の戦いに掛かっていた。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【ガードアップ】LV1 / 【アクティベイト】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【アヴォイド】LV1

●マスターより

秋月きり
 お世話になります。秋月きりです。ファーストアタックのシナリオをお届けします。此度、皆様にはジェネラル級ディアドコイ『『黒翼のハルピュイア』ケライノー』の軍へ攻撃を仕掛けていただきます。
 彼女の軍が行う蹂躙から、北イタリアを守ってください。

 以下、補足です。
 ご確認ください。

●選択肢について
①【断頭革命グランダルメ奪還戦】蹂躙阻止『あらくれペンギン』
 蹂躙に向かうトループス級ディアドコイ『あらくれペンギン』と戦う選択肢です。OPではケライノー自身も蹂躙に参加していますが、選択肢の中に登場することはありませんので、予めご了承ください。

②奪還戦ファーストアタック『ステュムパーリデスの鳥』
 ファーストアタック用の選択肢です。ステュムパーリデスの鳥達を撃破すると、本シナリオは作戦成功となります。

 推奨攻略順:①→② ①は必ずしも攻略の必要はありません。

●その他
・「敵は機動力に特化した軍勢のようですわ。スピードにはスピードで対抗するも良し。別方面からアプローチ駆けるも良し、ですわ。皆様なら負けること無いと信じてますの」
・「あ、でも、【飛翔】とかはお気をつけ下さいませね」
 以上、時先案内人からの助言でした。お役に立てば幸いです。
・冒頭の虐殺行為は時先案内人が見た予知の範囲なので、皆様の行動次第では防ぐ事が出来ます。

 それでは、亜人の蹂躙に向けた皆様の熱い憤りのプレイングをお待ちしております。
 よろしくお願いします。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

美しい街並み、住まう人々
幾度、この地に関わってきただろうな
北イタリアを安寧のうちに取り戻せるように、力を貸してくれ

現場に駆け付けよう
そういえばペンギンって鳥だっけ
迷彩コートを羽織って地形に紛れつつ、双眼鏡も併用し、蹂躙部隊を偵察し発見
PD通信で味方と連携を取り、タイミング合わせて接触を
人々や街を護るように立ちはだかり、引き付けながら攻撃
部隊の数が減れば包囲の位置取りへ移行し、確実に逃がさない
接敵後は機動力に対し護りを固める

青白い炎纏う弾丸を放ち、銃でPD攻撃
戦況を常に観察しつつ、敵の動きを把握
味方との攻防の合間や、隙を看破し、銃弾を穿とう

仲間と狙いを合わせ
一撃で倒せる敵>消耗した敵を目安に、積極的に数を減らす
仲間の死角を補うように立ち回りつつ、援護しよう

敵の攻撃には、渦上の飛行の範囲を観察把握し、魔力障壁で全身を護り
身体の急所を護るようにタワーシールドを構え攻撃を防ごう

蹂躙など、させはしない
二度と、この大地で狼藉は許さない
ここで散れ、亜人
北イタリアの人々を、大地を護り抜く


荒田・誠司
アドリブなど歓迎

【心情】
どさくさに紛れて蹂躙とはやってくれたな!
覚悟しろよ!上空に飛び上がるってのは有利にならないってことを教えてやるよ

【行動】
仲間と声を掛け合い積極的に連携していく
使える残留効果は全て使用する

まずはパラドクスを使用し可燃物質を風で巻き上げ着火し爆発を引き起こす弾丸を制作し
エレメントリボルバーから発砲することで攻撃

風と爆破の衝撃は飛び上がって攻撃する敵に対して行動阻害になるかもしれない
そうならなくても広範囲の爆発に巻き込めば無事ではすまないはずだ

敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンで受けて防ぐ

必要なら臨機応変に対処する


カズネ・ヤーセル
や、蹂躙なんてさせるわけにいかないから。
関係無い人を巻き込むとか、そんなこと許せるわけないよね。

私はエメラルドのジン『エムロード』を呼んで戦うよ。
呼び出したら私もエムロードに乗って突撃!
「さぁ、行こう!エムロード!」
同じようなスタイルで、ヤツら驚かせてやろう!
だけど、やることは真逆。護ること!だよ!

狙うのは一般人を巻き込もうとしてるヤツ。
速攻で狙って、横から突撃して止めるか、割り込んで止めるか出来ると良いかな。

私も可能な限り動き回って、出来るだけ多く護れるよう頑張るよ!

あ、余裕あれば動き回ってる時に気になった敵の動きを味方に伝えたり出来ると良いかな。

※アドリブや連携歓迎


「いやっほーーーーっ!」
 ペンギンが空を飛ぶ。いや、何を言っているか判らないかも知れないが、殺人サーフボードに乗ったペンギンが、この北イタリアの地を飛んでいるのだ。
 彼らの名はトループス級ディアドコイ『あらくれペンギン』。ジェネラル級ディアドコイ『黒翼のハルピュイア』ケライノーの配下であり、彼女に略奪を任された蹂躙軍団である。
 それが北イタリアの街を襲うため、走り抜けているのだ――。

「そういえばペンギンって鳥だっけ」
 今まさに気付いたように、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)がふむと声を上げた。
 此度、ケライノーの配下達は斥候の側面が強いのか、機動力重視の編成であることは想像に難くない。もっとも、それが生かされていると問われれば、エトヴァの答えは「No」であった。
「どさくさに紛れて蹂躙とはッ!」
 火事場泥棒許すまじ、と荒田・誠司(雑草・g00115)が声を荒らげる。
 なお、そのケライノー軍団はついでに蹂躙するのではなく、むしろ蹂躙そのものを主にしているのだから質が悪い。それが亜人の本質とは言え、束ねる将が居ればかなり苦労しているのだろうな、とも思わざる得ない。
「そうだね。関係無い人を巻き込むとか、そんなこと許せるわけないよね」
 怒りに燃えるのは、カズネ・ヤーセル(宝飾アルアブラージ・g03152)も同じであった。気合い籠もった表情で、エメラルドのジンを召喚。人々を護ると息巻いている。
 そんな心強い面々に、エトヴァは僅かな喜色を纏い、鷹揚に頷いた。
「美しい街並み、住まう人々。幾度、この地に関わってきただろうな。北イタリアを安寧のうちに取り戻せるように、力を貸して欲しい。……頼んだ」
「おうっ!」
「言われなくてもっ!」
 北イタリアの空に、復讐者達による裂帛の気合いが掲げられた――。

 戦いの火蓋は、刹那に切って落とされた。
 それは、奇襲や強襲の類いでは無い。進路を塞ぎ、そして壊滅させる。それが護ることだと、言わんばかりの防衛戦が即座に開始されたのだ。
「覚悟しろよ! 上空に飛び上がるってのは有利にならないってことを教えてやるよ」
 あらくれペンギンの前に立ち塞がった誠司は、己がパラドクスで弾丸を形成。流れるような動作でそれを己が拳銃から射出し、あらくれペンギン達を射撃する。
「ディアボロスッ!」
「構わねぇッ。轢き殺しちまえッ!」
 流石はあらくれ、の冠を持つペンギンたちである。復讐者達の出現に驚愕こそするものの、怯むこと無くサーフボードを繰りながら吶喊してくる。
 その機動力は迅速絶大。誠司の放った弾丸はあらくれペンギンを捕らえること無く、地面を穿つ結果に終わってしまう。
 ――誠司の狙い通りに。
「嵐だけだと思うなよ!」
 着弾箇所から吹き上がるのは、炎の嵐だった。炎熱を孕む嵐はそのまま吹き上げると、数体のあらくれペンギン達を巻き込み、黒焦げの物質へと変換していく。悲鳴が木霊し、焦げ臭い臭いが辺りに漂っていった。
「――光、疾く、翔けよ」
 炎の嵐消失後、そこに飛び出したのはエトヴァだった。
 両手に構えた拳銃から夥しい程の弾丸を吐き出すと、それをそのままあらくれペンギン達へと叩き付ける。青白い炎は弾丸が残す軌跡。それらに貫かれ、数体のあらくれペンギンが地面へと叩き落とされていく。
 そこに、翠色の輝きが舞った。
「さぁ、行こう! エムロード! ミラクル・カズネ・ライド!!」
 ジンことエムロードに騎乗したカズネはその勢いで先頭に立つあらくれペンギンに突撃する。ジンの体当たり。そして、カズネ本人によるパラドクスの行使。人馬一体――否、この場合は人精一体と言うべきか――を受け、先頭に立つ一体はぎゃぁと悲鳴を上げながら、墜落していった。
「人々を傷付けさせない!」
「黙れ、ディアボロス! 蹂躙の邪魔を、ケライノー様の邪魔をすんじゃねーっ!」
 叫びと共に放たれたのは、周辺全てを覆い尽くさんばかりの津波だった。突如沸き立ったそれは、しかし、それ自体、殺傷能力の無い水流である。殺傷能力の本命、それこそ――。
「俺達の殺人サーフボードを喰らえぇぇ」
 これぞトループス級の本懐、とばかりに波乗りしながら、あらくれペンギン達はカズネに殺到する。
 凶器は鋭利な縁のみならず。ボードそのものに備え付けられたスパイクも同様であった。それで良く波乗りできるな、と思ってしまうが、そこはやはり、彼らもまた歴史侵略者と言うことなのだろう。歴史侵略者達には常識は通じない。
 凶刃が少女の身体を抉る――そう思われた刹那だった。
「隙だらけなんだよ!」
 飛び上がった数体を地面から狙撃し、誠司がにぃっと笑う。着弾と同時に出現した嵐に飲まれ、消えていく彼らに送るのは、そんな不敵な笑みのみだった。
 悪党に慈悲などいらない。ただ、排除するのみ。そう言わんばかりの態度に、あらくれペンギン達は戦慄する。
「蹂躙など、させはしない。二度と、この大地で狼藉は許さない。ここで散れ、亜人」
「そこで『はい』って言うなら、亜人なんてしてねーよっ!」
 エトヴァの銃撃に斃れて行く仲間の死体を踏み越え、新たなあらくれペンギンが咆哮する。
 だが、それすらも撃ち砕き、エトヴァは嘆息を零した。
「そうか。だったら、倒させて貰おう。北イタリアの地は俺が……いや、俺達が護る」
 翠色のジンの力を振るうカズネを、翠色の拳銃を取り回し、炎の嵐を起こす誠司を見やり、エトヴァは宣言する。ここに居なくとも、共に戦う仲間がいる。そして、ここに導いた時先案内人もいる。その全てを以て、彼は戦い、そしてこの地を護ると誓ったのだ。
「貴方達が奪うなら、私達は護る! やることは真逆。だけど、それを完遂してみせる!」
 パラドクスと共に振るうカズネの力強い宣言は、戦場と化したをビリリと振るわせていった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!

エイレーネ・エピケフィシア
ケライノーの蹂躙は、もはや亜人の尺度においても暴走と言ってよい域ですね
偵察の命令を無視して動かした過剰な兵を狩り尽くせば、護りに残る者は殆ど残らないでしょう
ここが正念場です。人々から災厄を遠ざけ、勝利を掴みましょう!

敵が速さを頼りとするならば、逃れられぬほどの手数で攻め立てましょう
空を行きかう敵に狙いを定め、≪神護の長槍≫を投擲すると同時に『降り注ぐ影の槍』を発動
空中に現れた幾つもの幻影の槍が敵群に穂先を向け、驟雨の如く降りかかります
これで翼や胴を串刺しにして地に撃ち落としてやれば、一撃で仕留められない場合でも仲間の追撃は容易いはずです
暴虐を為す者どもよ、伏して裁きを受けなさい!

反撃に対しては≪神護の輝盾≫を構えて防御
嘴が突き刺さる前に盾を振るって切っ先を逸らし、その貫通力が狙い通りに発揮されないように仕向けます
敵の技を凌ぎつつ空から見えづらい建物の影に滑り込み、そこで次の標的に攻撃を仕掛けましょう

幾度か攻めて十分な戦果を挙げたなら撤退
ジェネラル級に狙われた時は盾でどうにか技を防ぎます


ハーリス・アルアビド
連携、アドリブ歓迎

やはり将は近くにはいないようですね。こちらはディアナさんをはじめ頼もしき戦友と共にあります。将に率いられていない群であれば、先制攻撃はこちらが頂きましょう。

天空の神ホルスよ、お力添えを。全てを見通す目をお授け下さい。
祈りを捧げ狙いをより的確にするための【精神集中】を行い、この戦への【幸運】を願います。

仲間の行動や射線を邪魔しないように、敵と味方の動きをよく見ながら【残像】を生み出す速度で駆け、不規則な動きと巻き起こる戦塵により敵の注意を引き付けます。
気付かれぬように味方の攻撃や罠に誘導し、群から離れた少数を狙いましょう。

【ホルスへの嘆願】による【連射】を放ち、空中にいる敵を打ち落として見せましょう。


ディアナ・レーヴェ
え?蹂躙に夢中になって、まさかケライノー本陣空けてるの?
それは……その。引くわー。
(乾いた笑い。蹂躙自体許せないし、あと将としてどうかと思う)
まあ、そういう隙は付け込ませて貰うんだけどもっ!

恐らく比較的統制の取れてないだろう鳥たちの、本陣中心部から外れ気味の部隊をまずは狙うわ。
初撃の【Licht fällt】を密かに放ったら、すぐ道の真ん中にフラフラ〜って出てきて「逃げ遅れの女」を装うわ。
服装もこの時代っぽいもの羽織って、翼も中に押し込んで。

油断して鳥たちが空から町中まで降りてきてくれれば――ほら、もう自慢の速度も活かしにくいでしょう!
他の皆の攻撃も合わせて、一気に仕留めていくわよ!

気持ち悪い視線で見ないでちょうだいよ、全くもー!
(※自分から囮しておいてこの言い草します)

こんな感じで、端の方の部隊を片っ端から潰していくわ!
援軍がきたら困るから戦場はどんどん移していくようにする。
反撃の毒は…武器と利き腕が溶かされなければまあいいかなって思うけど、外套を掲げるくらいは一応する。


マタ・クリスタニカ
・マイペースに戦うが他の仲間によるチャンスには積極的に乗っかる。

・ふむ、鳥か…さて、この剣で、多くのものを相手にしてきたが。純粋な鳥というものは、案外経験がなかったな。

・とはいえ、今の私には翼もある。そして何より…「貫き」において、易々と優位に立てる等、思わぬことだ。

・鍛え上げた【貫通撃】の力をもって、【衝撃波】と共に多くを吹き飛ばす。【臨機応変】に立ち回り、【不意打ち】によって地からの一撃で確実に貫いていく。

・「飛ぶ鳥を落とすとはよく言ったものだ。何、銃ではないが、それでも案外、うまくいくものじゃないか」

・「もはやただのものとは呼べぬ我が剣。魔に至り、幻と現の境界線を揺蕩う我が幻奏。しかしてそれは現創をもって、お前たちを串刺しにする」

・「故に、君。『ゲンソウ』の剣を、知るがいい。」


 遙か彼方で、あらくれペンギン達が壊滅していく姿を見守る一団があった。
 当然、復讐者一行である。
 蹂躙という凶行に走る集団への対処を仲間に託した彼ら/彼女らの足が向かうのは、ジェネラル級ディアドコイ『黒翼のハルピュイア』ケライノー本隊、その旗下のトループス級ディアドコイ『ステュムパーリデスの鳥』の集団であった。
 そこで復讐者達は驚愕の事実を知るのであった。
 即ち――。
「やはり将は近くにはいないようですね」
 復讐者達を前に熱り立つ敵影を前に、ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は己の観察眼が捉えた全てを語った。
 敵影の中に、ジェネラル級の圧は感じない。黒い翼の一つも見つける事は出来なかったのだ。
「え? 蹂躙に夢中になって、まさかケライノー本陣空けてるの? ジェネラル級が?!」
 それは引くわー、とディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)が乾いた笑いを浮かべる。
 もしかしたら自分たちが強襲している部隊は本陣から離れていて、それ故にケライノーの姿が見えないのでは、と思ったがそう言う事では無いらしい。
「ケライノーの蹂躙は、もはや亜人の尺度においても暴走と言ってよい域ですね」
 その反応は、むしろ呆れに近かった。エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は嘆息と共に、得物を構え、そして言葉を続ける。
「偵察の命令を無視して動かした過剰な兵を狩り尽くせば、護りに残る者は殆ど残らないでしょう」
 実際、此処に至る迄にケライノー配下の多くが狩り尽くされている。蹂躙という凶行に走る彼奴らを、誰もが許せなかったのだろう。それは現場を駆け巡る復讐者のみならず、作戦に導く時先案内人も同様。故に多くの復讐者達が、ケライノー部隊への先制攻撃に赴くことになったのだ。
 うん。先制攻撃と言う以上に殺意マシマシですわね。
「ここが正念場です。人々から災厄を遠ざけ、勝利を掴みましょう!」
「ああ。よろしく頼む」
 帽子を押さえ、細剣を引き抜いたマタ・クリスタニカ(幻奏にして現創の剣・g04728)が是と頷く。
 斯くして、ケライノー配下討伐の戦いは、幕開けとなったのであった。

「キェェェェッ!」
 化鳥の叫びとはよく言ったもの。そんな気合いの声と共に、鋭い嘴が空から降ってくる。
 だが、マタの身体を捉えるには一歩、及ばない。震脚と呼ばれる豪蹴を地面に叩き付け、その反動を以て突き出した細剣は、物の見事にステュムパーリデスの鳥の胸を貫き、その身体を地面へと叩き落としていく。
「ふむ、鳥か。……さて、この剣で、多くのものを相手にしてきたが、純粋な鳥というものは、案外経験がなかったな」
「純粋というか、亜人ですけどね」
 地面に倒れた半人半鳥の姿を一瞥し、ハーリスが静かな突っ込みを入れる。
「しかし、空からの攻撃は厄介ですね。――天空の神ホルスに奉る」
 その後、紡いだのは短剣の投擲であった。黒塗りの刃は闇の如く駆け抜け、隼の幻影と共に亜人の身体を斬り裂いていく。クェェと物悲しい悲鳴と共に、空に血の華が咲き乱れた。
 相手は鳥だ。
 空を飛ぶのは当然と言わんばかりの彼らに、ならばそれを撃ち落とすまで、と復讐者達はそれぞれのパラドクスを振るっていく。
「聖なる槍よ! 悪しき者どもを一人たりとも逃すことなかれ!」
 神槍を投擲しながら、エイレーネは己が神に、そして自身の技に祈る。無数の穂先は彼女のパラドクスによる幻影だが、それを見通す術を亜人達は有していない。ただ貫かれ、そして地へと導かれるよう、墜落していった。
「……私達も飛べれば良かったのですが」
 彼女達には【飛翔】の加護も【エアライド】の加護もある。如何に相手が鳥であろうとも、空中戦を挑むだけの下地は整っていた。
 だが、これは戦争に於ける先制攻撃だ。彼女達が狙う部隊だけではなく、他の部隊もまた、復讐者達と交戦している。その中で飛べば、それらの矛先は自身等に向くだろう。それは危険と言うよりも愚行であった。戦乙女たる彼女が、そんな愚を犯す筈も無かった。
「……ところで、ディアナさんは?」
「へ――?」
 亜人達を斬り裂きながら紡がれたハーリスの台詞に、エイレーネは目を丸くする。
 そう言えば、共に戦う筈の戦友の姿が、今この瞬間、忽然と消えていた。彼女だけでは無い。亜人達も数体、姿が見えない気がする。
 それらは一体、何処に行ったと言うのだろうか――。

「きゃーっ。お助けをー」
 復讐者達が交戦する部隊より少々離れた荒野に女が一人、走っていた。外套とショートガウン、そしてエプロンとスカートを纏った姿は、所謂18世紀フランス農村モチーフと言った処。そんな格好の女性が走っていた。
 だが、如何に外套に包まれようとも、その美貌は隠し切れていなかった。
 故に、ぐへへと笑うステュムパーリデスの鳥に囲まれ、追い詰められる結果となってしまった。
「ひゃーっはっはっは。蹂躙は亜人の特権よっ。ケライノー様も好き勝手やっているしな」
「安心しろ、嬢ちゃん。沢山、たぁくさん、お仲間、産ませてやるからよぅ」
 倫理観ぶっちぎりの台詞と共に嘴を鳴らし、ステュムパーリデスの鳥はじりじりと距離を詰める。気の早い数体は鎧を脱ぎ捨て、カランと金属の音を響かせていた。
 ああっ。遂に亜人の毒牙は一般人を穢してしまうのか。復讐者達が伸ばす手は、届く事が無かったのか!
「――なーんてね」
 女性――ディアナはにこりと笑うと、超至近距離から砲弾を亜人達へ叩き付ける。砲塔を何処に隠し持っていたのか。或いは生み出されたのか。それは判らない。何故なら、それが彼女のパラドクスであったからだ。
「ここまで迫れば、ほら、もう自慢の速度も活かしにくいでしょう!」
「全く以て、大した物だよ、君は」
 砲撃と共に高笑いを響かせ――実際には響かせていないが、そんな様相のディアナに、続いたのは細剣の刺突だ。
 《救援機動力》を用いて戦場を渡ったマタは嘆息混じりに、己がパラドクスを紡ぎ、ステュムパーリデスの鳥達を切り刻んでいく。
「もはやただのものとは呼べぬ我が剣。魔に至り、幻と現の境界線を揺蕩う我が幻奏。しかしてそれは現創をもって、お前たちを串刺しにする。――故に、君。『ゲンソウ』の剣を、知るがいい」
「ぐげぇぇ」
 油断しきり、鎧すら脱ぎ捨てていた鳥人に、その刺突を防ぐ術はない。
 刺突に貫かれ、烈風に吹き飛ばされ、その身体は遙か彼方へと吹き飛ばされていく。絶命した身体はおそらく現地で地面に叩き付けられ、遺体も残らない悲しい最期を送るだろう。だが、それも致し方なし、とマタは断ずる。歴史侵略者の末路など、全て虚しい者だ。
「気持ち悪い視線で見ないでちょうだいよ、全くもー!」
 剣技に、そして砲撃に追い詰めながらもぐへへと笑う鳥に、眉根を顰め、唇を尖らせるディアナ。好色な視線に晒されるのが嫌であれば囮行為などしなければ良いのでは? と突っ込みが入りそうだが、生憎、この場にいる理知的な存在は紳士のみであった。
「あーと、変な毒禁止ー。どうせ衣服に付いたら溶けちゃうとか、そんなんなんでしょ」
「成る程。ならば私は、それを許す訳にいかんな」
 ディアナの軽口にマタは反応し、更なる速度で亜人達を斬り裂いていく。
「理不尽!!」
 化鳥の悲しい声が、響き渡っていった。

「……おそらく、多分、大丈夫そうですね」
 数キロ先の遣り取りを超人的な視界と聴覚で受け取ったハーリスとエイレーネは、ふむと、頷く。
 元々将不在で浮き足立っていたステュムパーリデスの鳥達だが、ディアナの策略もあって壊滅気味だ。まぁ、それは復讐者達の周囲限定で、この先制攻撃のみでは全てを滅する事は出来ない。それもまた、二人の知る所でもあった。
「では、そろそろ」
「ええ。削るだけ梳りました。充分な戦果と言えましょう」
 隕鉄のナイフを、そして神槍を飛来させ、双方に言葉を交わす。
 そう、これは前哨戦。深追いする意味は無く、それを以て危険を冒すのは勇気では無く無謀だということを、復讐者達は認識している。
「撤退しましょう」
 エイレーネの言葉を皮切りに、ハーリスは最後のパラドクスを紡ぎ、そして戦場を離脱する。
 見れば、引き際を悟ったのだろう。ディアナもマタも、その逃避に加わっていた。
「もしも主に伝えられるならば、伝えておいてください。戦場で、あいましょう、と」
 捨て台詞のような言葉だけが残り、そして復讐者達の姿は戦場から幻のように消えていくのであった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【照明】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年04月19日