リプレイ
鳴神・雷羅
※アドリブ、連携歓迎
なーにが勇気と正義だあ?
あたいから見りゃテメェらのやるこたあ「確実に勝てる弱い者を選んで虐めて俺様TUEEEEEEEEE!とほざくイキリ野郎」以外の何物でもねえぜ。
そいつは強者に諂い弱者に威張り散らす卑怯で卑劣で邪悪な行為だ。
……ま、どの道正義だの何だのとキレイゴトを並べて自分の悪事を正当化する狂信者にろくな奴ぁいねえけどな!
来いよ。三下クソ野郎共。
薄っぺらな正義など、圧倒的な暴力でぶっ潰してやらあ!
古代から続く歴史の模倣……叡智の集積と言えば聞こえはいいが、
所詮は過去の栄光の猿真似ってこった。
くらえ! 裁きの鉄槌【鈍器法廷】!!
超重量メガトンハンマーを召喚し、敵の頭上から不意打ちで振り下ろす!
狙った1体が潰れる様を見せつけるように
確実に息の根止めるまで叩き潰す!
今まで散々人殺しを楽しんできたテメェらが、
まさか自分がされるのは嫌だって言わねえよなァ!?
テメェらの常識なんざ、あたいらディアボロスには通用しねえぜ。
今まで踏み躙った民衆の苦渋と恐怖と屈辱、地獄で味わえ!
蹂躙とは、亜人にとっては存在の本質。如何に神の栄光『ヘラクレス』の軍が規律正しくとも、その瞬間、トループス級ディアドコイ『アンティゴノス・キュクロプス』達が高揚するのは仕方ないことだった。
しかし、神の栄光『ヘラクレス』が謳うのは勇気と正義。その名の下に行われる蹂躙もまた、勇気と正義の象徴だ。故に、彼らの勇気と正義を止める者など何処にもいない。
その筈だった。
「なーにが勇気と正義だあ?」
村へ続く道を己が身で防ぎながら、反吐が出ると、表情を歪める淑女の姿があった。
復讐者が一人、鳴神・雷羅(獄道デスペラード・g02984)である。
鉄製のねじ曲がった棒――所謂バールのようなものを構える彼女は、鬼人である事を差し引いても、仁王立ちする鬼そのものだった。
そんな彼女がアンティゴノス・キュクロプスに言葉を叩き付ける。その言葉は憤怒で彩られていた。
「あたいから見りゃテメェらのやるこたあ『確実に勝てる弱い者を選んで虐めて俺様TUEEEEEEEEE! とほざくイキリ野郎』以外の何物でもねえぜッ! そいつは強者に諂い、弱者に威張り散らす卑怯で卑劣で邪悪な行為だッ!」
一気に捲し立てた。
一部、別の場所に突き刺さりそうな文句だった。辞めて差し上げて、と言いたくなるほどだった。
その見事なまでの口上に、しかし、アンティゴノス・キュクロプス達は「ハハッ」と鼻で笑うのみ。
そう。彼らは知っている。正義とは孤独なもの。正義とは相容れぬもの。雷羅の正義とアンティゴノス・キュクロプス――即ち、彼らが将と仰ぐヘラクレスの正義が別物であり、対峙すれば衝突が免れないことを、彼らは理解していた。
その半笑いの意味を、雷羅も理解する。要約すれば一言に尽きた。――こいつら、言っても無駄だ!
「どの道、正義だの何だのとキレイゴトを並べて自分の行いを正当化する狂信者にろくな奴ぁいねえけどな! 来いよ。三下クソ野郎共。薄っぺらな正義など、圧倒的な暴力で叩き潰してやらあ!」
「おおともよッ! ならば貴様も蹂躙してやろう!」
片手で鉄棒を背負い、片手で手招きする。
その挑発に、アンティゴノス・キュクロプスは笑みを浮かべ、吶喊していく。
さあ、蹂躙の始まりであった。
それは、誰にとっての蹂躙だったか。
端から見ていた復讐者達は、雷羅による蹂躙だと、口を揃えて語っていた。
「くらえ! 裁きの鉄槌【鈍器法廷】!! ――ジャッジメントターイム! 悪党死すべし! 慈悲はねぇ!!」
手に抱く鉄棒はいつの間にか身の丈ほどもある巨大なメガトンハンマーと化し、それが正義の名の下、アンティゴノス・キュクロプスの頭上に叩き落とされる。
「今まで散々人殺しを楽しんできたテメェらが、まさか自分がされるのは嫌だって言わねえよなァ!?」
息の根が止まるまで振り下ろされるそれは圧倒的な暴力。法で裁けぬ悪を断罪する原始的で、そして効果的な攻撃だった。
ぐしゃぐしゃに潰れた敵兵を見やり、雷羅は次の敵へと跳ぶ。今まで踏み躙った民衆の苦渋と恐怖と屈辱を地獄で味合わせると息巻く彼女の勢いは衰えない。全てを打ち砕かんと疾駆していた。
「裁くのはディボロスではない。我らこそがディアボロスを裁くのだ」
対して放たれる殴打は、アンティゴノス・キュクロプスの振りかざす金槌、そして金床によるもの。それらが雷羅を捉え、彼女の身体を激しく打ち据える。
鬼の如き気迫は、双方とも同じであった。互いに相容れないと叫び、暴を振りまく。どこか、似たような攻撃の交差は互いに肉を拉げさせ、骨を砕き、そして血を撒き散らす。
正義の名の下の衝突は、こうして幕を開けたのだった――。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【修復加速】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
フルルズン・イスルーン
おー勇ましい勇ましい。
古典時代から見たら芳醇な土地に見えるのも仕方ない。
北方海洋貿易文化圏出身者としては経済とか文化も見てほしいものなのだ。
ま、蹂躙中の彼らに期待するものではないね。
それではファブリケイト・ゴーレムくん。資源に還せ。
まずは意気軒高な彼らの勢いを殺さないと話にならないよね。
ということで元素分解粒子投射!
ゴーレムくんの両手の平からバラまかれる粒粒はキミ達をエッセンスに分解してしまうのだ!
自分たちが資源として獲得される気分はどうだい? ほーれほれ!
その余波で【泥濘の地】設置!
純粋な移動速度低下はお宝めがけてまっしぐらな彼らには効くだろうさ。
収奪って勢いのまま前に突っ込まないと後ろが詰まっちゃうものだ。
狩りはするのは楽しいが、その横っ腹はいつだって隙だらけ。奪ったものを小脇に抱えないといけないからね。
さあ、今や君たちは狩られる側だ。
頭を抑えられてどんどん軍勢が減っていく恐怖にキミ達の正義と勇気は打ち勝てるかな?
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
戦う理由なんてなんだっていいだろ。略奪したけりゃやればいい。できるもんならな。こっちは来るなら殺すだけだ。
最初の敵は手持ちの武器で仕留める。後は反撃で出てきた武器を左腕に取り付けた追加装甲で防御して、ぶんどって利用する。
武器はいくらでも出てくるみたいだからな。使わせてもらうぜ。剣でも槍でも斧でも連中が持ってる金床でも、全部武器になるだろ。補充はきくんだから使い捨てで十分だ。
確実に殺せるとはおもしれぇこと言うな。見せてもらおうじゃねぇか。人類がやってきた効率的な殺戮ってやつを。俺の命に届かせてみろよ。
*敵を貶すような発言はしません。
ジェネラル級ディアドコイ『神の栄光『ヘラクレス』』軍と復讐者との衝突は、亜人の正義と人類の正義。即ち正義と正義のぶつかり合いだった――。
否。
それに異を唱える者も居た。
「戦う理由なんてなんだっていいだろ。略奪したけりゃやればいい。できるもんならな」
シューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)は戦う理由を問わない。これはただの衝突だ。それ以上求める物は無いと断じ、トループス級ディアドコイ『アンティゴノス・キュクロプス』達と対峙する。
「おー勇ましい勇ましい。古典時代から見たら、断頭革命グランダルメの世界なんて、豊潤な土地に見えるよね。うん。仕方ない」
熱り立ち、パラドクスを振るう亜人達を、フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)はそう評した。まるで子供扱いな台詞だが、まあ、亜人は急成長して今の姿になるし、そもそもフルルズン自体が年齢詐称の塊のような存在だ。実際はアラフォーのお姉さんが、虚勢を張る少年相手に、にふりと笑っている光景である。致し方ない。
「北方海洋貿易文化圏出身者としては経済とか文化も見て欲しい物なのだ。ま、蹂躙中のキミらに期待するものではないね」
言うことを聞かない子供に何をするべきか。
その指導は大人の役目だ。
「いくぞ。シューニャくん。ファブリケイト・ゴーレムくん。奴らをとっちめてやろう!」
「おうともっ。全員殴り飛ばしてやるっ」
フルルズンの呼び掛けに、勇ましい返答が返ってきた。
「おおおおっ!」
最早蹂躙の標的は一般人ではなく、自分たちへと向けられていた。
「武器は幾らでも出てくるんだろう? ほら。さっさと出しやがれよっ!」
それで良いと笑うシューニャは、アンティゴノス・キュクロプスの一体へと飛びかかり、顔面を思いっきり殴り飛ばす。不意打ちじみた急襲に亜人がよろめく刹那、その手にした金槌を奪い、その単眼を殴打。倒れる遺骸を足場代わりに蹴飛ばすと、その勢いのまま別の亜人へと取り付く。再度繰り広げた激しい殴打に耐えきれず、砕けた金槌はそこで放棄。次に奪うは取り着いた亜人の持つ片手斧だった。得物ならどこにでもあると言わんばかりの喧嘩殺法に、むしろ、アンティゴノス・キュクロプス達から戦慄の声が沸き上がった。
「はんっ。見せてみろよ。効果的な殺戮って奴をよ! まさか俺の喧嘩殺法がそうとは言わねぇだろう?」
暴力も一級品ならば、挑発も一級品。
にぃっと笑うシューニャに己が勇気と正義を否定されたと認識したのだろう。怒りの表情と共にアンティゴノス・キュクロプスが彼女へと掴みかかってくる。
だが、勇ましく踏み出した足は泥土に取られ、先頭の一体がそのまますっ転んでしまう。激情に吼える一体を皮切りに、彼らへ降り注ぐのは元素分解の溶液であった。
「虚空より、見出されし、ほつれ」
これぞフルルズンが敷いた残留効果【泥濘の地】。そして、彼女の喚んだファブリケイト・ゴーレムによる元素分解粒子投射であった。
ちなみに心ある有識者にして賢明なる諸兄諸姉の皆は疑問に思うだろう。そう。果たして、元素分解粒子投射とはなんぞや、と。
その正体はフルルズン曰く、
「ゴーレムくんの両掌からバラまかれる粒粒はキミ達をエッセンスに分解してしまうのだ!」
であった。つまりそう言う事なのだ。深く突っ込んでは駄目なのだ。
「自分たちが資源として獲得される気分はどうだい? ほーれほれ!」
「ぐわわわっ」
原理はともあれ、パラドクス攻撃である事は間違いない。放たれる攻撃にアンティゴノス・キュクロプスは悲鳴を上げ、反撃と己もパラドクスを振るう。否、振るおうとした。
だが。
「さっきも言ったが、やれるんなら略奪すりゃいい。やれるんなら俺達を蹂躙すればいい。やれるんなら、な。こっちは来るなら殺すだけだ!」
無数の武器を纏った喧嘩殺法が、アンティゴノス・キュクロプスを捉え、その命を奪っていく。
木霊する悲鳴は因果応報と言うべきか。それとも自業自得と言うべきか。
だが、パラドクスを放つ復讐者達はそこに言葉を並べない。敵は勇気と正義を振りかざす。それに是とも否とも言わない。ただ、復讐者は歴史侵略者達を狩るのみだ。
「さあ、今や君たちは狩られる側だ。頭を抑えられてどんどん軍勢が減っていく恐怖にキミ達の正義と勇気は打ち勝てるかな?」
胸に抱く勇気と正義を見せてみろ。
にふりと笑うフルルズンの言葉に、雄叫びめいたアンティゴノス・キュクロプス達の咆哮が重なった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
シエルシーシャ・クリスタ
アドリブ・連携は歓迎だよ
整然とくるのが亜人相手だとこんなに気持ち悪いとは思わなかったなぁ。
それは良いとして。
エトヴァがある程度指揮を引き受けてくれるならその辺は大体任せちゃおうか。代わりに直接敵陣を切り取りかき乱しに行こう。
煙幕弾を利用して囲まれすぎないようにはしながら、なるべく一体一撃で減らすか、仲間が仕留めやすいところへ殴り飛ばし、投げ飛ばそう。
鬼神変で巨大化した腕に更に呪詛で破片を固め纏い、巨大な拳甲として。
敵の攻撃は、拳甲で受け、弾き、逸らしてなるべく直撃は避けながら。
思い切り突っ込んで、叩き潰し、引きちぎるよ。
拳甲は多少砕けても元は破片と呪詛。再構築は一瞬。
加減は色んな意味で無用だよ。
一度くらい、叩き潰され蹂躙される側を味わってみるといいよ。
お前達が拒絶しても、お前達に勇気があっても、正義があっても何も変わらない。ついでに筋肉もね。
お前たちは、私が壊す。ただそれだけの話。
本格的に囲まれると危険だし、退く判断は早めにしないとね。
深追いしてきたら仲間の所に引っ張って処理して貰おう。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
仲間とPD通信で連携を取り、蹂躙阻止後に動こう
ヘラクレスを騙る亜人とは……笑えないな
亜人基準の勇気と正義など、目も当てられないものだ
呆れた亜人たちに、北イタリアを踏み躙らせはしない
迷惑千万、駆逐するのみだ
迷彩コートを纏い、可能なら周囲の景色に紛れ潜み、双眼鏡で偵察し状況把握
進軍する兵団のうち、なるべく分断しやすい位置と数を見定めて
PD通信で連携し、タイミングを合わせ攻撃
煙幕弾を炸裂させ、敵の視野を撹乱しつつ両手の銃でPD攻撃
仲間と狙いを合わせ
一撃で倒せる敵>消耗した敵を狙い、確実に数を減らそう
動きながら位置を悟らせず、次々と煙幕弾を仕掛けて敵の連携を乱し
一度に相手できる数を分断できるなら、誘い出していく
味方とは死角を補う位置で援護
敵の攻撃には、魔力障壁とコートで身を護り影響を緩和し
拳が出たらタワーシールドで防ぎ
対話なら適当に相槌し、反撃を撃ち返す
戦況を常に観察し
十分な戦果か、誰かが深手を負う前に撤退判断、PD通信し全員で撤退
将の出現を警戒し、遭遇時は宣戦布告し速やかに撤退
「ヘラクレスを騙る亜人とは……笑えないな」
行軍するトループス級ディアドコイ『マッスルゴブリンズ』を双眼鏡で捉えながら、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はぽつりと呟く。
此度、イスカンダル軍には2体のヘラクレスがいる。1体はアレクサンドロス3世ことイスカンダルの庶子の名を奪った若獅子ヘラクレス王子。そして、もう1体こそが、エトヴァが観察する軍の長、 ジェネラル級ディアドコイ『神の栄光『ヘラクレス』』である。
勇気と正義を謳う彼の軍隊は、まるで主の意志を反映するかのように、折り目正しい行進をしていた。
亜人が近代軍隊宜しく整列し、行軍する様は、それこそ何処か不自然のようにも感じられたが、それが却って、神の栄光『ヘラクレス』の強さを語るようでもあった。
「整然とくるのが亜人相手だとこんなに気持ち悪いとは思わなかったなぁ」
エトヴァの横に立つシエルシーシャ・クリスタ(水妖の巫・g01847)が述べた感想は辛辣な物だった。
まして、それを為すのが筋骨隆々なゴブリン達なのだ。亜人達の美学は兎も角、シエルシーシャの感性として否定したくなるのも無理は無かった。
「まぁ、それは良いとして」
嘆息一つ零した後、シエルシーシャはエトヴァに問う。さて、どうしよう、と。
「ともあれ、亜人基準の正義と勇気を語る――騙る、とでも言うべきか。そんな目も当てられない軍隊に北イタリアを踏み躙らせたりはしない。迷惑千万。駆逐するのみだが……」
とは言え、これは初戦。先制攻撃を仕掛け、ある程度敵に打撃を与えて退却する。それが、今の彼らに求められていることで、それを理解しているエトヴァは、どうしたものか、と思案する。
だが、答えは既に彼の中で芽吹いていた。後はそれを実行するのみだ。
「引っかき回してやろう」
口元に浮かぶ笑みは、何処か子供っぽい悪戯心を備えていた。
当然ながら、ヘラクレス軍の数は多い。理路整然と規律正しい行軍しても、軍全てが狭い領域で活動するなど、到底無理な話であった。ヘラクレス擁する中央軍は兎も角、軍そのものは左右に広がり、末端まで行けば一小隊とも言うべき少数の十程度の塊と化していた。
そして、正面から見て右翼に当たるその末端箇所で、突如異変が発生する。それは、爆発の形を為し、マッスルゴブリンズへ牙を剥いたのだった。
「敵襲?!」
「ディアボロスだ! 迎撃しろ!!」
炸裂弾、閃光弾、そして煙幕弾。エトヴァの放つ弾丸はマッスルゴブリンズ達の視界を遮り、ばら撒く銃弾はその身体を削っていった。
「――絢爛と、咲き誇れ」
光、血、そして煙。戦場に様々な華を咲かせながら、エトヴァは戦場を駆け巡る。足を止めるつもりはない。シエルシーシャに宣言した通り、彼の行動原理は「引っかき回す」――即ち、撹乱だった。一体でも多くのマッスルゴブリンズを倒し、打撃を与える。その為に彼は走るのだ。
「ふんぬっ!」
何やらポージングを決めるマッスルゴブリンズが居たが、これは無視。返答代わりに銃弾を雨嵐と降らせるが、如何せん、相手の行為はパラドクス攻撃なのだ。謎の力で吹き飛ばされそうになるが、それは、タワーシールドを構えて防御。腕どころか全身に伝わる衝撃の重さに、パラドクスの理不尽さを感じてしまう。
「まぁ、パラドクスが理不尽なのは、其方にとってもだろうが」
その独白の向かう先は、再度エトヴァを強襲すべくポージングする亜人であった。
否。
その亜人を強襲する横殴りの暴力に対して、であった。
「――がっ」
鬼の血と呪詛によって巨大化したシエルシーシャの腕が、マッスルゴブリンズを殴り抜ける。巨大な拳甲は、まるで破城槌の如く振り抜かれ、亜人達を纏めて吹き飛ばしていった。ぐしゃりと響く音は、肉どころか骨まで砕かれた証左であろうか。
「加減は色んな意味で無用。一度くらい、叩き潰され蹂躙される側を味わってみるといいよ」
お前達が拒絶しても、お前達に勇気があっても、お前達が正義を唱えても、何も変わらない、とシエルシーシャは淡々と呟く。
「ついでに、筋肉もね」
鋼の、と称されるそれも、鬼の膂力の前では無力だ。全てを潰し、全てを砕き、全てを壊す。それを為すのはシエルシーシャと、そのパラドクスだ。それだけの話、と彼女は静かに断ずる。
「うおおおおおっ!」
覚悟を決めたか。
足を止めたマッスルゴブリンズの一体は、怒号と共に拳を振るう。隆々とした筋肉に支えられた殴打は、並の少女どころか、普通の兵士であっても激しく打ち上げられるのは免れなかっただろう。
だが、ここは戦場。マッスルゴブリンズ達を相手取るのは、彼女一人ではない」
「生憎だったな」
エトヴァの吐き出した銃弾が突き刺さり、マッスルゴブリンズは悲鳴を上げた。
その隙に伸びたシエルシーシャの巨腕がゴブリンの身体を捉え、引き千切る。瞬く間に亜人の身体はただの肉塊と化し、鬼人の少女はつまらなそうにその身体を投げ捨てた。
そう。ここは戦場であり、そして、シエルシーシャも並の少女ではなかった。マッスルゴブリンズに囲まれても平然とパラドクスを振るえるくらいには胆力のある少女であったのだ。
「さて。まだ、時間はあるよ? 今回は、私達が、貴方達を蹂躙してあげる」
「共に踊って貰おうか。亜人共よ。お前達が討つべきディアボロスはここに居るぞ?」
互いに互いを庇い合いながら、シエルシーシャとエトヴァは笑う。
その笑みは優しく、柔らかく、それ故にマッスルゴブリンズ達に戦慄を与えていく。
「うおおおおっ。我らが勇気と正義を見せつけろ!」
「「勇気と正義の名の下にっ!」」
まるで縋るように台詞を口にし、マッスルゴブリンズ達は復讐者へと吶喊していくのだった――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!

アマネ・モルゲンシュバルツ
【アドリブOK】
無駄に暑苦しい奴らが現れたわね!
残念ながら筋肉での対話なんて無理な話だから!!
できる限りの敵を倒すにはまずは先制攻撃を仕掛けておこうかしらね。
戦場に現れると同時に忍び足で近づいてジャンプ!
パラドクスで一気に大勢の敵に武器を振るって攻撃を仕掛けるわよ!
敵の攻撃をなるべく回避しつつも真正面から一気に攻撃を連撃で仕掛けていくわよ!
フルパワーで攻撃を突き通しに行くつもりだからね!
…なるべくここにとどまりたいところだけど
流石に無茶はできないわね。
やられそうになったら大人しく下がることにするわよ
鳴神・雷羅
※アドリブ、連携歓迎
うわ、キメェ……
こいつらに一切話が通じねえのは分かっていたが、
使ってくる技は無駄に暑苦しいわ
そのくせ上司の影響かやたら整然と行軍してるわ
全部乗せするとここまでキモさが倍増するとは思わなかったぜ……
まあいいさ、そんなに筋肉での対話がお望みなら
あたいも全力で拳で答えてやるぜ
ただし、一切の妥協の余地なく全力で「NO」だ!
いくぜ! 鬼神変!!
ネメシス形態で普段より筋肉量を増した赤鬼の姿に変身し
破壊の力を乗せた拳を叩きつけ強打!!
攻撃パターンを読まれないように時々フェイントを織り交ぜキック!
仲間とも連携し各個撃破で頭数を減らし、頃合いを見て撤退
あたいが亜人に近しいだって? 冗談キツイぜ
テメェらみたいに良心とか人情とかかなぐり捨てたケダモノに堕ちるなんざまっぴらごめんだぜ
「無駄に暑苦しい奴らが現れたわね!」
悪魔のような禍々しい機械腕を振り上げながら、アマネ・モルゲンシュバルツ(憤怒のドラッヘリッター・g00313)は言葉を吐き捨てた。
彼女と対峙するは、トループス級ディアドコイ『マッスルゴブリンズ』である。筋骨隆々なその身体も、口元に張り付く微笑も、その全てが暑苦しい。まだ春先と言うのに、気温と湿度が数度くらい上がった気すら覚える相手だった。
それらがマッスルポーズを構え、筋肉で対話してくるのだ。如何にパラドクス攻撃とは言え、アマネの受ける精神疲労は並大抵の物ではなかった。
「残念ながら筋肉での対話なんて無理な話だから!!」
出来る限り視界に収めないようにして殴り抜く。
ここに来て対話の意図は無い。相手は歴史侵略者で此方は復讐者だ。倒し倒される。それだけの関係だと、アマネは断ずる。
(「いや、そういう意味じゃないのも理解しているけど――」)
それはそれ、これはこれだ。今は突っ込みの如く、殴り続けるしかなかった。
「ってか、アンタ達に一切話が通じねーのは判ってんだよ! 暑苦しいし、整列しているとキモいし!」
粉骨砕身と戦働きするアマネの横で、鳴神・雷羅(獄道デスペラード・g02984)が吼えた。ネメシス形態へ移行し、赤鬼のような外躯に転じた彼女もまた、筋肉で肥大化した破壊の拳を叩き付け、マッスルゴブリンズの一画を吹き飛ばしている。対し、マッスルゴブリンズ達も拳を振るい、彼女の罵倒に全身全霊で応えていた。
まあ、雷羅も女子だ。
ゴブリン達の躍動する筋肉に思うところがある。それが整然と並び、一糸乱れぬ動きをすることに、言いたいことがあった。
曰く。
「全部乗せするとここまでキモさが倍増するとは思わなかったぜ……」
「キモい言うな」
抗議のように聞こえた声は、取り敢えず無視する事にした。内心の自由は誰にも保証されているのだ。
「ともあれ、そうさな! そんなに筋肉での対話がお望みなら、あたいも全力の拳で答えてやるぜ。ただし、一切の妥協の余地なく全力で『NO』だがな!」
「ふはははは! 我らマッスルゴブリンズ! その拳に全力で応え、相互理解を果たして見せよう!」
雷羅の拳が、蹴打がマッスルゴブリンズの頭を捉え、しかし、返す刀とばかりに振るわれたパンチは雷羅の腹部を捉える。
かはりと吐息が零れるが、ともあれ、その顔面を掴み、鬼の腕を振るってそこを粉砕。修羅の如く立ち回る雷羅に、しかし、マッスルゴブリンズ達の咆哮が重なった。
「いやー……ちょっとキツいなぁ」
倒しても倒しても湧いてくるトループス級の姿に、アマネはたははと、嘆息を零した。
肉体的なキツさは然程無い。ただ、パラドクスと言い、戦略戦術と言い、精神的にクル相手なのは間違いなかった。
神の栄光『ヘラクレス』の軍である自負に支えられた彼奴らは手堅い。先程からアマネは雷羅同様、フルパワーで立ち回っているが、しかし、倒しても倒しても敵が減っている認識を憶えない。むしろ、倒したはずの敵が蘇って戦列に加わっているのでは無いか、と言う錯覚すら覚えてしまう。
(「いや、流石にそれはないか」)
累々と倒れる屍は、これまで復讐者達が確かに積み上げて来た物。要するに、トループス級と言う大群の波が、それ以上の数と質量を以て復讐者達へ襲い掛かってきているのだ。
「ジェネラル級次第で敵兵の練度も変わってくるっつーが、まあ、並の上って処か」
零れる鼻血を乱暴に拭い、雷羅は呵々と笑う。
苛烈に拳を振るう彼女に、マッスルゴブリンズの一体もまた、同じ笑みを浮かべていた。
「何だよ?」
「お前、俺達と同じだな。殴り、奪い、粉砕する。お前こそ――」
「あたいをあんたらと同じにすんな。冗談キツイぜ!」
無礼な口を利いた一体を沈め、雷羅はガァッと吼えた。
「テメェらみたいに、良心とか人情とかかなぐり捨てたケダモノに堕ちるなんざまっぴらごめんだぜ」
「はんっ。お前にお前の心情があるように、我らには我らの正義が、勇気がある!」
「勇気と正義の名の下に!」
「「勇気と正義の名の下にッ!!」」
雷羅の叫びに呼応するよう、トループス級は沸き立ち、その拳を振るいながら肉薄するのだった――。
「残念だけど、そろそろ限界ね。流石に無茶も出来ない。撤退するわよ」
「ちっ。仕方ない、か」
荒い息を吐くアマネの言葉に、雷羅は舌打ちし、だが是と答える。
雷羅も理解している。大群――否、大軍に裏打ちされたトループス級の存在は限界は無く、このままでは何れ、その勢いに押し潰されてしまうだろうと言う事を。
数多くのマッスルゴブリンズ達を粉砕し、多くの遺体を転がしてきた。彼女達復讐者の戦働きで、数割のトループス級を葬る事が出来た。戦果だけ見れば僥倖だろう。
「帰るぞ」
にぃっと笑い、雷羅はアマネに応じる。
ここで深追いし、引き際を誤る愚を犯すつもりは無い。そう浮かべた不敵な笑みに対し、何故かアマネから零れたのは微苦笑だった。
「ええ。帰りましょう」
互いに頷き、そして復讐者達は戦場を後にする。
そう。今は前哨戦なのだ。
本戦はこの後に控えている。それまで待っていろと言わんばかりの大胆不敵な撤退っぷりに、マッスルゴブリンズ達から囂々と雄叫びが響き渡った。
「逃げるかっ。ディアボロスッ!!」
「お前達の正義とはその程度かッ!!」
それらを柳に風と受け流し、彼女達は走り去っていった――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!