【断頭革命グランダルメ奪還戦】望郷のマミー(作者 泰月
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#断頭革命グランダルメ  #【断頭革命グランダルメ奪還戦】獣神王朝の残滓  #断頭革命グランダルメ奪還戦  #③ラー・ホルアクティ 

●獣神王朝の残滓たち
 ――オベリスク化したベルン、その郊外。
「聞いたか。皇帝陛下の事」
「オベリスクの力で、既に滅びたディヴィジョンから力を得ることが出来ると、ホルアクティ様がおっしゃったのだろう」
 防衛線の一角を為すマミー達の間で、そんな噂が飛び交っていた。
 そして寛容なのは『既に滅びたディヴィジョンから』と言う部分だ。
「つまり、いずれは獣神王朝エジプトの力も――」
「呼び出せるようになる筈だ」
「無限の力を手に入れた皇帝陛下こそ、獣神王朝エジプトを再興する新たなファラオとなろう」
 新たなファラオ。
 その一言が、マムルークとなったマミー達が手綱を握る手に力を込めさせる。

●敵はマミー騎兵
「いよいよ断頭革命グランダルメ奪還戦です。ナポレオンと、イスカンダル。最終人類史でも英雄と名を残していた2体の断片の王との戦いは、激しいものになると思われますので、先に打てる手を打ちましょう」
 ライラ・バルターグ(星刻道導・g03371)は、ホームに集まったディアボロス達にそう話を切り出した。
 《七曜の戦》後に姿を消していた断片の王ナポレオン。
 スイスを最終拠点とし、オベリスクの力を利用した起死回生の策を講じていたが、攻略旅団の作戦によってそれを察知したディアボロス達の手でその目論見は打破された。
「追い詰められたナポレオンですが、生き残ればまだ打つ手があるようです。その為、ディアボロスへの復讐心を利用して火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチを、グランダルメの豊富な人口を餌に蹂躙戦記イスカンダルの亜人を、それぞれ引き入れています」
 もしもナポレオンが生き残れば、オベリスクの力を使い北アフリカに疑似ディヴィジョンを創造してしまうだろう。
 そして、単にナポレオンが力を取り戻すと言う以上に、それを心待ちにしている者もいる。
「それが皆様に削って来て欲しい敵、ベルン防衛に当たるジェネラル級自動人形『ラー・ホルアクティ』麾下のマミー『エスカドロン・マムルーク』の部隊です」
 獣神王朝から漂着したマミーである連中は、ナポレオンの持つ力が獣神王朝エジプトの再興に繋がると信じているのだ。

「なお、ナポレオンの疑似ディヴィジョンの創造と言う力は、他のクロノヴェーダ種族には無いものです。『イレギュラー』扱いされていないのがおかしいのでは無いかと言う程の、反則的な能力と言えるでしょう」
 再興などあり得ない――とも言い切れないか。
「まあ何れにせよ。クロノヴェーダが望郷の念とは笑えませんね」
 奪還するのはこちらでしょう――と、ライラはパラドクストレインへの乗車を促した。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【泥濘の地】
2
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【過去視の道案内】
1
移動時、目的地へ向かう影が出現しディアボロスを案内してくれる世界となる。「効果LV×1日以内」に、現在地から目的に移動した人がいなければ影は発生しない。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV4 / 【アクティベイト】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

泰月
 泰月(たいげつ)です。
 ご無沙汰しております。ファーストアタックですね。

 このシナリオは【断頭革命グランダルメ奪還戦】に関連するシナリオです。
 「勝利したシナリオ数×5%」だけ、攻撃対象である【③ラー・ホルアクティ】の敵残存率を低下させます。

 敵はエスカドロン・マムルーク。
 水を吸収するが如くグランダルメの戦闘技術に適応し、魔法機械馬を駆る騎兵になったマミーです。
 まあ、マミーの身体なら乾いてたでしょうからね……。

 なお、エスカドロンと言う言葉は騎兵隊の最小単位とされることもあるそうですが、敵数は到底1シナリオで全滅させられない程になります。
 ファーストアタックのいつもの事ではありますが、可能な限り削って退却する方向です。

 また、ファーストアタックの性質上、期限重視で人数は書けるだけで進めさせて頂きます。

 ではでは、よろしければご参加下さい。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


丹尾・水葵
再興を望む敵さんかぁ…まー気持ちはわからなくもないけどさ
共存が成り立たない以上、やることは決まってるんだよね

生き残られても今回のみたいに混ざり合って危なそうだし
僕らの世界を奪還するために、ひとつでも多く消えちゃえー?
ハッキングによって≪スライムバースト≫を発動するよ。
アクアスライムのピオネをコピーして、そっくりのスライム爆弾を大量増殖。
相手の頭上から出現させたスライムを落として連鎖大爆発で纏めてドーン!
騎兵突撃なら、進行ルートを予想してその前に用意すればいい感じに入ってくれそう?
直撃で倒せなくても、騎馬から落ちてくれれば能力ガタ落ちでありがたいね。
さぁいくよ、ピオネ!派手に飛ばして高スコア目指しちゃおう!

攻撃の性質上、敵の固まっている場所を集中して攻撃して削りつつ、
敵を散らして退路の確保にも繋げられるように意識しておこう。

アドリブ・連携歓迎


一里塚・燐寧
史実でも、ナポレオンのエジプト遠征では沢山の遺物が持ち去られたよねぇ
そしてこの時代の少し後、フランスの天才シャンポリオンがヒエログリフを解読するんだ
そう考えると、黎明期のエジプト学に与えたナポレオンやフランスの影響は計り知れないけど……
結局やってたことは火事場泥棒、ファラオになる器じゃないよぉ!

郊外に布陣した敵群に≪テンペスト・レイザー≫を手に斬り込んでいくよぉ!
魔法機械馬の背に乗った敵にジャンプ斬りを浴びせて落馬させ、得物の重量で押し潰しながら回転鋸刃で斬り裂こう
身を覆う布を裂き、筋骨を、そして臓腑を食い破る破壊的ダメージ
それを『呪式:異苦同怨』で周囲の敵にも波及させ、一気に仕留めちゃうよぉ
仲間の討ち漏らしがいれば積極的に攻撃に巻き込み、確実に数を減らしていこう

反撃のタックルは得物の分厚い刀身を盾代わりに防ぎ、身体に響く衝撃を最低限に抑えようねぇ
その戦い方、古代のロマンの欠片もないねぇ。あたしが教育し直したげる!

ある程度戦力を削ったら無理せず撤退
また今度、本物のエジプトを見せたげるよぉ


ネフェリア・フリート
全くグランダルメの奪還戦だっつーのに、博文館かっていうくらい色んな種族がいやがるな
ま、俺としちゃあ色んな敵と喧嘩できるから願ったりだがな
それぞれ譲れねえもんはある、だが俺には関係ねえ!
どんだけの規模だろうが、結局は喧嘩だ!
いくぜ!

騎兵馬なあ…相手にとって不足はねえぜ
面倒な相手程、やり甲斐があるってもんだ!
敵集団を発見したら駆け出し、距離を詰めるぜ
騎兵馬がインファイトの距離まであと少しになったら跳躍
WC:Wing Booster!
グリーブからブースター展開
ブースト点火、拳を固めそのまま顔面に拳を叩き込む!
人馬一体大いに結構!
だが、んな高え所に居たら簡単にバランス崩しちまうぜ?
敵の上半身を集中してぶん殴り、ちーっとでもバランスを崩させていくぜ

熱と突撃、それから武器か!
盛り沢山の攻撃だな!面白え!
熱は我慢だ
即座に死ぬわけじゃねえ
突撃のタイミングに合わせて跳躍、敵の馬を足場に八艘飛びといこうか
武器による攻撃はガントレットで受け、防御だ

折角の喧嘩だぜ?
こっちだって無傷で抜けようたー思っちゃいねえよ


オズワルド・ヴァレンティ
漂着したマミーである連中も
今や人形皇帝ナポレオンの手駒か…
望郷の念というものに思うところ無くもないが
クロノヴェーダ共とは相容れぬ
前哨戦として此処で少しでも敵の数を減らして
勝利への道筋を切り開くとしようか

戦況全体の把握に務めて
戦場を共にする仲間のディアボロス達とも
信を置いて全力で挑むように標的を絞り
敵の残数や動きなどの情報を共有
声掛け等で仲間との連携を図り
孤立と死角を防ぐよう立ち回る

指先にて描く魔法陣から
呼び出したるは、砂嵐と砂獅子のゴーレム
土砂と爪牙にてより多くの
マムルーク達を巻き込むように
吹き荒れる瘴気も削る速度の上乗せに
体力の低い敵兵から攻撃の手を集中
各個撃破を心掛ける

超高速の突撃とやらは厄介そうだな
事前動作や軌道の動きが読めれば
携えた竜骸剣での弾き返しや迎え撃ち
多少の被弾には戦闘継続を
手数を増やせば反撃手も増えるのは道理ではあるが
なればこそ此方も倒しきる数を増すように
魔法陣描く手を容易く止めるつもりもないと
可能な限り敵の数を減らせれば
頃合いを見ての撤退
余力が残ればなるべく殿を務める


ラズロル・ロンド
オベリスク技術をしっかり取り込んじゃったなナポレオン…
望郷っていっても最早それは神獣王朝じゃなーい
人形が支配し信仰ではなく処刑が蔓延るエジプトなんて見たくないぞ
北アフリカに疑似ディヴィジョンなんて絶っっっっっ対作らせてなるものか
ホルアクティの戦力を出来る限り削るべくじゃんじゃん倒しに行くぞー

敵団体に砂塵海嘯を流し込み足元を掬い
砂の楔で地面に縫い付けよう
囲まれないよう注意し退路を確保しながら敵を倒していく
仲間と連携し倒せる敵を優先的に数を減らしていこう

反撃の亜空間タックルは
魔障壁を構え横に受け流すようにダイレクトに受け止めないよう躱す

ホルアクティ遭遇時は
仲間に警戒を発し衝撃に備え
即時撤退を
攻撃の特徴を目に焼き付けよう

ナポレオンはこの奪還戦で必ず倒すと心に誓う
ホルアクティ、次は奪還戦で討ち取る


クィト・メリトモナカアイス
ほうほう。それはつまり。
我らにけんかを売っていると見た。
汝ら偽りの信仰で民を惑わす者。
汝らの名は語られず、刻まれず。
ただ異邦の地にて滅ぶべし。

黄金猫拳打棒を手に「災いたれ守護の血河」。
他の復讐者と一緒に、突撃してくるエスカドロン・マムルークの集団へと切り込もう。
ぴょんぴょんと左右にも跳び跳ね、的を絞らせないようにしながら接近し、魔法機械馬に乗った敵を黄金猫拳打棒で横から殴りつけて叩き落す。
集団の内部に入り込み、敵が集まってきたらジャンプして頭上からの叩き付け攻撃で粉砕。

敵の反撃の超高速突撃攻撃は集団の内部に入り込むことで突撃攻撃がしづらいような立ち位置を取り、黄金猫拳打棒でガード。

後続の敵が出てきたり、周囲に敵が増えてきて倒しきれなくなりそうならその前に道を切り開いて撤退しよう。

獣頭の神が君臨し、古の王が蘇る。
そんな世界はもう来ないし来させぬ。


●奪還するは復讐者
 生命感の感じられない、機械の馬。
 自動人形が支配するこの断頭革命グランダルメに於いて、別に珍しい存在でもないだろう。
 ――それだけならば。
 ――その鞍上に、全身包帯のマミーが乗っているのでなければ。
「全くグランダルメの奪還戦だっつーのに、博物館かって言うくらい色んな種族がいやがるな」
 グランダルメには中々に異質な姿のエスカドロン・マムルークの集団に、ネフェリア・フリート(剛腕粉砕・g05427)が、感心したような呆れたような視線を向けていた。
「思いっきり、混ざり合ってるねー」
 丹尾・水葵(小悪魔ハッカー・g00080)も、苦笑を浮かべている。
 断頭革命グランダルメの上に、獣神王朝エジプトが乗っている。
 そう表現してしまえるのだ。このマムルーク共は。
「ま、俺としちゃあ色んな敵と喧嘩できるから願ったりだがな」
 人形ばかりよりも良いと言いたげに、ネフェリアはガントレットの拳を打ち鳴らす。
 これも喧嘩と告げる声に気負いはない。ただ拳に、戦う覚悟を握るのみ。

「む、おい見ろ。向こうだ!」
「来たなディアボロス!」
 その闘志に反応したか、単純に声が聞こえたか。
 マムルーク達が、此方に気づいていた。
「行くぞ!」
「ラー・ホルアクティ様と皇帝陛下の為に!」
 意気も高く、手綱を操り機械馬の向きを変えて来る。
「漂着したマミーである連中も、今や人形皇帝ナポレオンの手駒か……」
 すっかりグランダルメに心酔している様子のマミーに、オズワルド・ヴァレンティ(砂塵の・g06743)が小さく溜息を零す。
「でもって、オベリスク技術をしっかり取り込んじゃったな、ナポレオン」
 厄介だ、とラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は苦い顔をしていた。
 とは言え、クロノヴェーダと言う連中は、大概そう言うものだ。
 ディヴィジョン崩壊後、まだ生き残っているクロノヴェーダはどこか別のディヴィジョンに漂着する。特にトループス級ともなれば、別種族のクロノヴェーダの手駒となった例など今となっては珍しくもない。
 これからも、残敵や技術の流出は度々起こる事だろう。
 まあ、手駒になった上に心酔と呼べるまでに臣従しているのは、中々いないかもしれないが。
 その理由のひとつは、明白だ。
「そして皇帝陛下をファラオにする為に!」
「ひいては獣神王朝再興の為に!」
 ナポレオンに、新たなファラオの可能性を感じたから。
「最早それは神獣王朝じゃなーい!」
 マムルーク達が本気でそう信じているのを否が応でも感じられてしまい、ラズロルはツッコまずにはいられなかった。
「人形が支配し信仰ではなく、処刑が蔓延るエジプトなんて見たくないぞ」
「何を言うか!」
「皇帝陛下と言う新たなファラオの支配するエジプトは、エジプトを越えたエジプトになろう!」
「いやいや、ナポレオンがファラオって」
 ラズロルにわけのわからない理論を真顔で(包帯で顔見えないけど多分真顔で)返してくるマムルーク達に、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)も思わず苦笑を浮かべる。
「再興かぁ。まー、その気持ちはわからなくもないけどさ」
 水葵も小さく肩を竦める。
「望郷の念――そこに思うところ無くもないが、クロノヴェーダ共とは相容れぬ」
「そそ。共存が成り立たない以上、やる事は決まってるんだよね」
 望郷。
 マムルーク達が掲げるそれ自体は受け止めつつ決別を口にしたオズワルドに、水葵も同意を示す。
 結局の所、相手が何を思っていようがやる事に変わりはないのだ。
「最初からそのつもりだ!」
「問答など求めておらん!」
 それはマムルーク達も同じ事。
 クロノヴェーダとディアボロス。存在が相容れぬ上に、お互いの欲しいものが両立できないのだから――戦うしかないのだ。

「獣神王朝エジプトの再興の為に!」
 声高に獣神王朝の再興を掲げ、マムルーク達が魔法機械馬を走らせ出す。
「つまり、我らにけんかを売っていると見た」
 それを真っすぐ見据えて、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)が黄金の棒を構える。
「おけ。そのけんか、買った」
 すっかり手に馴染んだ黄金猫拳打棒を手に、クィトはマムルークを睨め付け、駆け出した。
「愚かな。歩兵が騎兵に真っ向から挑もうと言うのか」
「さらに数の利は我らにあり!」
「蹂躙してくれる!」
 歩兵で寡兵。そう侮って、マムルーク達がクィト達へ突っ込んで来る。
 よほど、このグランダルメで得た機械の力に自信があるのだろう。
 確かに少数の歩兵と多数う騎兵では、正面からぶつかれば、蹂躙されるのは歩兵の方だ。
 通常の戦いならば。
「この地も、かの地も、乱す者は許さぬ」
 ようやく奪還した地を別な形で奪うと告げられ、聞き流せる筈もない。
 クィトは先頭のマムルークがまだ遠い内に黄金猫拳打棒を振り下ろし、その肉球型の先端で地を叩く。棒高跳びに似た要領で高く跳び上がると、勢いを殺さぬように空中で身を起こし――その足が敵を蹴った。
「踏み台にされただと!?」
 驚くマムルークを尻目に、クィトは更に別のマムルークを蹴って跳ぶ。そのまま空中で黄金猫拳打棒を振り回し、別の騎兵の横から殴りつける。更には叩いた反動を利用して、また別の騎兵に飛び掛かって――再び黄金猫拳打棒をスイング。
「汝ら偽りの信仰で民を惑わす者」
 獣神王朝エジプトに君臨していたエンネアド。
 その名は当時の人々が元々抱いていた信仰に基づいていながら――神ですらなかった。
「偽りの王など要らぬ。獣頭の神が君臨し、古の王が蘇る。そんな世界はもう来ないし来させぬ」
 そんな世界に戻すわけには行かない。
 ナポレオンがファラオになるなど、容認できる筈がない。
「汝らの名は語られず、刻まれず。ただ異邦の地にて滅ぶべし」
 クィトの振り下ろした黄金猫拳打棒が、マミーの頭を打ち砕く。

 ――災いたれ守護の血河。

 地形はおろか障害物すら利用して、敵の間を警戒に跳び回り黄金猫拳打棒の殴打を叩き込む闘技にしてパラドクス。
 故に敵すら利用して尚、物理法則など無視した勢いでクィトは止まらない。
「ちっ! ちょこまかと鬱陶しい!」
 右に左に、ぴょんぴょんと跳び回り的を絞らせないクィトの動きを、騎兵たちは捉えきれずにいた。
「面倒な相手程、やり甲斐があるってもんだ! 相手にとって不足はねえぜ!」
 そこに突っ込んで来るのは、ネフェリアだ。
「良い的だぞ!」
 数で勝るマムルーク達が馬上で銃を構え、幾つかの銃口が向けられてもネフェリアは臆す事なく突っ込んで来る。
「どんだけの規模だろうが、結局は喧嘩だ! いくぜ!」
 そして引鉄が弾かれる直前、駆けた勢いを殺さぬように地を蹴って跳び上がる。

「Weapon Change! Wing Booster!」

 ネフェリアの脚を覆う銀色――グリーブが火を噴いた。
「!?」
「驚いたか? 包帯で間抜け面が見えねえのが残念だぜ!」
 虚を突かれ息を呑むマミーの顔面に、ネフェリアの拳が叩き込まれる。
 WC:Wing Booster。
「人馬一体大いに結構! だが、んな高え所に居たら簡単にバランス崩しちまうぜ?」
 グリーブ内に格納された飛行用ブースターを展開したネフェリアが、跳躍した高さを維持し空を駆け回り、馬上から叩き落さんとマミーの頭部を狙って拳を叩き込んでいく。
 けれど、敵をも利用し跳び回っても、空中を足場としても、敵の反撃が届かなくなるわけではない。
「跳び回るなら、こちらはより早く駆けるまで」
「高速機動モード、オン!」
 マムルークの数体が、魔法機械馬の頭を低く下げたカタチへと変形させた。
 そのまま、クィトが目についた瞬間、その方向へと突っ込んでいく。その後ろに別のマムルークがいようが、お構いなしに。
「おおっと」
 少し驚いたように跳んだクィトの後ろで、突進した騎兵は別の騎兵に突っ込んでもみくちゃになっていた。
 同士討ちなど、気にも止めていないようだ。
「熱砂突撃モード!」
 一方、ネフェリアを標的と定めたマムルーク達は、魔法機械馬の別の機構を発動させた。
 魔法機械馬の身体が赤く輝き、その熱は馬体に取り付けられていた三日月刀に伝播する。
「っらぁ!」
 じりじりと熱を放つ魔法溶断三日月刀。その斬撃をネフェリアはガントレットで受け流し、そのまま反対の拳をマムルークの顔に叩き込んだ。
「我らの熱を懼れぬのか」
「んなもん、我慢だ。即座に死ぬわけじゃねえ」
 驚くマムルークに、ネフェリアは言い放つ。
 魔法機械馬の熱はガントレット越しにネフェリアの拳を焼いている。痛みがないわけではない。けれど――判っていれば耐えられる。
(「敵にも譲れねえもんがあろうが、俺には関係ねえ!」)
「折角の喧嘩だぜ? 無傷で抜けようたー思っちゃいねえよ」
 熱を覚悟で越えて、ネフェリアはまた別のマムルークを殴り飛ばした。

 マムルーク達は、最初に突っ込んできた2人に気を取られていた。
 取られ過ぎていた。
 その背後で、モーター音が響いた時にはもう、静かに切り込んでいた燐寧が、跳躍しながらテンペスト・レイザーを振りかぶっていた。
「ナポレオンは、ファラオになる器じゃないよぉ!」
 言い放ちながら、燐寧はテンペスト・レイザーを振り下ろす。
 妖気と呪力を帯びた回転鋸刃がマムルークの身体を覆う布を引き裂き、その下の肉を断ち、骨を削り切っていく。
「……っ」
 得物の重みも活かした燐寧の一撃に、臓腑まで千切られたマムルークが魔法機械馬の上からずり落ちた。
「皇帝陛下の侮辱は許さん!」
「いやぁ……史実なんだけどねぇ」
 仲間がやられた事よりもナポレオンに対する言葉にいきり立つマムルーク達の視線を、燐寧は薄い笑みで受け流す。
 燐寧の知る、最終人類史の史実。
 その中でも、ナポレオンはエジプトに遠征し、多くの遺物を持ち帰った。
(「そしてその時代の少し後、フランスの天才・シャンポリオンがヒエログリフを解読するんだ。そう考えると、黎明期のエジプト学に与えたナポレオンやフランスの影響は計り知れないけど……ねぇ」)
 自分の知る歴史を胸中で反芻し、燐寧はしかしかぶりを振る。
 持ち帰った、というのはナポレオンやフランスの、勝者の側からの見方に過ぎない。
 視点を変えてみれば、違って見えると言う事象など、歴史上に溢れている。
「エジプト目線で言えば『持ち去られた』んだ。ナポレオンのやってた事って結局、火事場泥棒なんだよぉ」
 英雄とて、視点を変えれば悪となる。
 燐寧がそう言い放った、直後。
「っ!?」
「ぐ、がぁっ」
 数体のマムルークが、馬上で苦悶の呻きを上げた。
 その身体が引き裂かれたように、胴体の半ばから千切れて落ちる。

 異苦同怨――ウーンドリフレクション。

 回転鋸刃に纏わせた呪詛と怨念。それを攻撃した敵のみならず、その周囲の敵にも伝播させる呪式(ヘクスアーツ)。呪いは最初に攻撃された者が負った傷と全く同じ傷を、呪詛と怨念を伝って与えていく。
 端的に言えば、対象を複数に拡大した丑の刻参り。
 最初に攻撃した対象を藁人形と見立てた、大群用にと燐寧が創り上げた呪式。
「おのれ!」
「面妖な術を!」
「グランダルメの力を見せてやる!」
 その効果範囲外だったマムルーク達が、魔法機械馬に搭載された第三の機構、魔法亜空間装置を起動させる。
 パーパパパー♪
 何処からともなくトランペットの音が響き出すと同時に、亜空間への大きな口が幾つも開かれた。マムルーク達の前に、それ以外は燐寧の周囲にも幾つも。
 マムルーク達は機械馬ごとその中に飛び込んで行き――その姿が見えなくなる。
 パパパパー♪
 トランペットの音が、亜空間の口と言う口から響き続けている。
「背後だ!」
「あ、やっぱそう来るかぁ」
 その音色に負けじとオズワルドが響びかせた声が届くと同時に、燐寧はテンペスト・レイザーを背中に回した。
 分厚い刃の鎬が、亜空間から飛び出して来たマムルークの刃を止めて、受け流す。
「ほとんどはブラフでしょ。背後狙うよねぇ」
 多く開いた亜空間の口のほとんどは攪乱の為――予想はしていたと、燐寧は笑う。
「その戦い方、古代のロマンの欠片もないねぇ。あたしが教育し直したげるよぉ!」
 そして返す刃で、呪詛と怨念を込めて深い傷を与えた。

「古代のロマン? 時代は機械馬! 機械馬のロマンがわからぬかぁ!」
「随分と、グランダルメに染まったものだな」
 燐寧に言い返すマムルークの言葉に小さく零すオズワルドの掌中で、パキンッと小さな音が幾つか響いた。
「与えられた力を妄信する。つみ重ねも彩りもないな」
 赤に蒼、翠に紫、黄金に白銀。
 糧と砕いた宝石の色と同じ輝きが、オズワルドの指先に重なっていく。
 光を纏った指を走らせ、オズワルドは虚空に何かを描いていく。最後に円で閉じれば、光はオズワルドの指先を離れて空中で大きくなっていき――極彩色の光を放つ魔法陣となった。
「砂漠を忘れたか。ならば思い出せ、そして――畏れよ、」
 光の中から吹き荒れるは、砂嵐。砂と共に吹き荒ぶ風に鬣を揺らしながら、輝く魔法陣の中から大きな影が現れる。
 それは巨大な砂獅子。
 一歩踏み出せば、周囲の土砂が噴き上がる。

 色彩砂漠の王――デァトート。

「こ、これは……」
「まさかスフィンクス!?」
 獅子型の、砂の巨像。
 魔法機械馬よりも遥かに大きいオズワルドの創ったゴーレムの威容は、マムルーク達に砂漠の巨像を連想させていた。
 そして大きさは、そのまま力となる。
「征け」
 オズワルドの一言で、煌めく爪の一撃が機械馬ごと騎兵を薙ぎ払った。

「古代のロマン? 時代は機械馬! 機械馬のロマンがわからぬかぁ!」
「わからなく無い気もするけどわかってたまるか、そんなもん!」
 燐寧に返したマムルークの声に、ラズロルも思わず横から言い返していた。
 機械のロマン――機械を力とする知己を得たラズロルなら、そう言うものがあるのは知ってはいるだろう。だからと言って、ここで認めるわけにはいかない。
 ラズロルは地に手をついて、荒野に力を広げていく。
「ゆけ砂の海嘯 我が意のままに」
 ラズロルの足元で荒野が砂と崩れ、砂が波の様に揺らめき出す。
「砂塵の楔 貫き縫い留めその身を晒せ」

 ――砂塵海嘯の楔。

 地形を砂の海嘯と変え、空に飛び散った砂すら操るパラドクス。
「ぬおおぉ、地形が揺れる」
「これは、まるでエジプトの砂漠のような……」
「く、馬が足を取られる」
 大波と押し寄せる砂に機械馬を上手く扱えず、マムルーク達の脚が止まる。
「北アフリカに疑似ディヴィジョンなんて絶っっっっっ対作らせてなるものか」
 折角取り戻した地だ。
 どんな形であれ、再び明け渡すなど許せる筈がない。
 声高に告げたラズロルの決意が、楔型の砂となってマムルーク達に頭上から降り注ぐ。鋭い楔が突き刺さり、マムルーク達の機械馬の脚を地に縫い留める。
 けれど空から降り注いだのは、それだけではなかった。

 ぷよん、ぽよん。

 そんな気の抜けそうな音を立てて、空から紫色の塊が幾つも幾つも降って来る。
「ぬ? なんだこれは」
「むにゅっと来たぁ」
「つめた!?」
 頭や身体に当たる慣れない感覚でマムルーク達に思わず声を上げさせたそれは、水葵のアクアスライム、ピオネだ。
 降って来るスライム。
 この中にゲーマーがいたら、最終人類史のとあるパズルゲームを思い出したかもしれない。
「まだだよ、ピオネ。もっと連鎖させないと」
 呟く水葵の横に、ピオネはいた。ならば空から降り続けるピオネは何なのか。そもそも何体もいない筈なのに。
 その答えは、世界へのハッキングによる、ピオネのコピー。
 もう既に、この空間は水葵によるハッキングが完了していた。そしてピオネのコピーはただ増えただけではない。
「連鎖大爆発! 纏めてドーン!」
 ズドドドドドンッ!
 水葵が告げた直後、幾つもの爆発音が重なって響き渡った。

 ――スライムバースト。

 降り注いだピオネのコピーは全て、スライム爆弾。
 それが機械馬の周りで、上で、立て続けに爆発したのだ。砂の楔に機械馬の脚を止められていたマムルーク達に、至近距離で起きた爆発を避ける術などある筈がない。
「僕らは僕らの世界を奪還したいからね」
 再興。
 それを望むのは、水葵も同じ。水葵は世界だけでなく、失われた自分の記憶も求めている。
 その復讐――譲る気などない。
「さぁどんどん行くよ、ピオネ! 派手に飛ばして高スコア目指しちゃおう!」
 水葵が望むままに、ピオネのコピーが空から降り注ぐ。

「今の所、順調だな」
 砂獅子の上に乗って、オズワルドは戦況の把握に努めていた。
「ラズロルに左から来るぞ。高速機動」
「こっちに来るか!」
 オズワルドの声で敵の反撃を察して、ラズロルが周囲の砂を壁と為さんと集める。
「遅い!」
 しかし砂が壁を為す一瞬早く、マムルークが直線一気に駆け抜けた。
「こりゃ、受け止めるのは無理だな」
 その勢いに、ラズロルは魔法障壁を広げる。
 受け止め切れないだろうと言う程度は、想定内。
 だからこそ止めるのではなく、障壁を大盾の様に使って受け流す。
「クィト、後ろだ」
「おっけー」
 更に別のマムルークが背後に突撃せんとしているのをオズワルドが告げれば、クィトは黄金猫拳打棒を振り回して受け流す。
 2人が敵の反撃を凌いだのを見届け、オズワルドは視線を移す。
 機動力に長けた敵。且つ、数でこちらが劣っている以上、混戦になるのは仕方がない。
 誰かが戦場を俯瞰していた方が良いとの判断。
 それは味方の孤立を避けるだけではなく、敵の動きも良く見える。
「右方向、弱っているぞ」
「ん、一気に仕留めちゃうよぉ!」
 オズワルドが見つけた討ち漏らしを呪いに巻き込むように、燐寧がその近くの敵に呪詛を込めた重たい刃を振り下ろす。
「消耗が激しいか……前列交代だ」
「負傷者を下げるか。的確な判断だな。だれか後衛を狙えるか?」
 損傷が大きいと察した数体のマムルークが、別の騎兵と入れ替わって下がろうとしているとオズワルドが告げる。
「おっけー、お任せれ!」
 それを聞いた水葵が、退がろうとしたマムルークの頭上にスライム爆弾を降らせた。
「ひとつでも多く消えちゃえー?」
 少しでも多く敵を削る戦いなのだ。負傷撤退を見逃す手などない。
 次第に鞍上を失って止まったか、破損して動かなくなった機械馬が増えていく。
 だが――。
「見つけたぞ、ディアボロス!」
「ラー・ホルアクティ様の守るこの地は奪わせん!」
 後続のマムルークが、魔法機械馬に乗って現れる。
「頃合いだな――皆、後続が来た。そろそろ頃合いだ」
 砂獅子の上から、オズワルドが声を響かせる。
「殿は僕が。砂獅子もまだもつ」
「んむ。任せた」
 余力があると殿を買って出たオズワルドに頷いて、クィトは迷わず踵を返した。
「悪くねえ喧嘩だったぜ」
「また今度、本物のエジプトを見せたげるよぉ」
 マムルーク達に告げながら、ネフェリアと燐寧もその後に続いていく。
「悪くねえ喧嘩だったぜ。次は親玉出て来いよ!」
「ラー・ホルアクティは来なかったか……けど、この奪還戦で必ず討ち取る。ナポレオンもな!」
 ジェネラル級を引っ張り出せなかった残念さを滲ませながら、ラズロルは後続の脚を少しでも鈍らせんと最後に砂の海嘯を放つ。
「退路があるうちに、ね」
 撤退できる内にと、水葵も敵の進軍を少しでも遅らせようと最後に爆弾スライムを降り積もらせる。
 時間稼ぎを終えた2人も退いたのを見届け、オズワルドも砂獅子をゆっくりと下がらせる。
 ベルンからあまり離れすぎるなと厳命でもされているのか、マムルーク達がいつまでも追って来ることはなかった。

 こうして、前哨戦の幕が1つ下りた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV3が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

ゼキ・レヴニ
【まのもの】

ナルホド、ラー・ホルの変な口癖はおれたちを油断させるための作戦か
一方的にさせてたまるか、こうなったらおれも変な口癖で対抗するぜ
ディアボロスだから…ディーッ!
エッ最後までコレ??変な生物増えてスマン、ナディア…

魔法機械馬。なんだそりゃクソかっけえな!?
工房に持ち帰りてえなァ、ケペシュ
だがそんな時間もねえなら、さっさとブッ壊すとしようぜ

金属塊『躯』をスコップに変じ、地表の魔力を吸い上げ【泥濘の地】を重ね
騎兵の脚が鈍った隙に石礫に魔力を凝縮、ジズの風に乗せ広範囲にばら撒く
マグロ散弾と別方向から十字砲火を浴びせて蜂の巣にしてやるぜ
仲間の周囲の敵を狙う事で動き易い状況を作り、退路も確保

三日月刀はスコップで弾き、銃撃は遮蔽物を利用して負傷を抑え
痛打を食らったら機械脚で踏ん張り【アクティベイト】で立て直す準備を

盗んだ地を郷里とは良く言うぜ
おりゃエジプト出身のダチが多くてね
折角取り戻したそいつらの故郷の名をまた奪わせたりはしねえさ
…あ。ディーッ(忘れてた顔

十分敵勢を削ったら不利になる前に撤退


ジズ・ユルドゥルム
【まのもの】

獣神王朝でウパとかギョとか変な喋り方の奴には慣れていたつもりだったが、また変なのが出てきたな
確かクフ王も語尾にクフって付いてたっけ。うん。

…まさか変な語尾はこちらを撹乱するための作戦か!?
あっ、違う。そうか。ハイ。(ケペシュに突っ込まれて正座)

ディーッて。木っ端戦闘員が言う語尾じゃないかそれ。
ほう。アレが素。さすがナディア、変なエンネアド有識者だな。

まずは軍勢の撹乱を
「獣神模倣・鮪嵐」を起動、空中を泳ぐナイルマグロの群れを召喚だ

同時に「先行率アップ」で戦場に風を吹き荒れさせ…
…今日の先行率アップはなんか魚臭いな…
…若干魚臭い追い風に乗って先制攻撃を狙う

鮪嵐率いる魚達に指示を出し
高速水流を口から撃ってもらい、騎兵を狙い撃ちにして落馬させ、
敵が接近したなら、口から小魚を高速放射し、正面から散弾小魚を浴びせてやる

敵の高熱突撃は、
マグロ達はなるべく接近させず高速放水で対処を
直火焼きになったらかわいそうだからな

こちらが不利になる前に頃合いを見て撤退だ
奪還戦を楽しみにしていろ!


ナディア・ベズヴィルド
【まのもの】
帰れぬ故郷に想いを馳せる…その気持ちは分かるが
生憎と貴様等獣神王朝の者どもに一抹の同情の余地などない
変な笑い声が多いのは否定できないなあ~~
エジプト変な生物(ナマモノ)多いと既に思われがちなんだから勘弁して~~

ちょっっゼキさんも対抗して変な声を!
新ナマモンが誕生しちゃった
落ち着いてジズさん、錯乱する為…じゃないと思うたぶんきっと。
アイツら素で言っているから
ん~ケペシュさんは機械馬に興味があるの?壊れた脚一本くらいだったら何となると良いわね
む、此処は私もボケるべきかしら?(と思いつつ)
今日も元気にナイルマグロが飛んでいる…。懐かしのエジプト迷物…
ちょっと生臭いけど、気にしない

ふふ、突撃しか能がない?勢いだけで向かってくるのは格好の標的

泥濘の地を用いて騎兵隊の動きを阻害し、アルバリで地を割り馬上のバランスを崩させ落馬を狙い皆と連携を取りながら確実に敵を仕留めて行こう

反撃には魔力障壁を展開しダメージの軽減を
また仲間へのWIZ攻撃にはディフェンスに入る
暴れるだけ暴れて華麗に撤収よ


ケペシュ・ナージャ
【まのもの】

えーと、そろそろツッコんでいいですか?
なんとなくその役目を期待されてる気がするので

この重要な局面でそんな間の抜けた作戦をとる敵がいてたまるもんですか
ゼキ殿は言ったからには最後までその口癖を貫いてくださいね
ナディア殿はどうかそのままでいてください…

しかし魔法機械馬は確かに格好いい…
なんとか持ち帰って分解できませんかね
どういう仕組みで動いているか気になります
ええ、脚一本だけでも

マグロが泳いでいる、なんだか懐かしい光景ですね
確かあれもエジプトでの思い出でした
……あれが綺麗な思い出と呼べるかは微妙ですが
生まれ故郷といえど、個人的にエジプトには別に愛着は無いんです
けれどそれでも、エジプトの地を墓とする人達がいれば、その墓を奪われると悲しむ友もいる
抗う理由としてはそれで十分でしょう?

撹乱が成されたらそれに乗じます
【蒼翅脚】で身体能力を強化、風に乗って斬り込みましょう

高速機動モードですか、どちらの機動力が上か勝負といきましょう

ある程度敵戦力を減らしたなら
仲間とタイミングを合わせて撤退します


●マグロ臭に感じるか、エジプトを
「ここにもいたか、ディアボロス!」
「獣神王朝エジプト再興の邪魔はさせないラー!」
 他の6人と少し離れた所で【まのもの】の4人が相対したマムルークの部隊の中には、どうも、ラー・ホルアクティが昂った時に上げると言う声が語尾のような形で移ったらしい個体がちらほらといた。
「獣神王朝でウパとかギョとか変な喋り方の奴には慣れていたつもりだったが、また変なのが出てきたな」
 ジズ・ユルドゥルム(砂上の轍・g02140)が、沈痛な面持ちになっている。
「そっか、ナルホドな」
 そんなジズの様子に、何故かゼキ・レヴニ(Debaser・g04279)が得心がいったように大きく頷いている。
「ラー・ホルが発端の変な口癖はおれたちを油断させるための作戦か」
「なに!? 変な語尾はこちらを撹乱するための作戦だと!?」
 真顔でゼキが何か言い出したのを、ジズが真に受けた。
「う、うーん? 獣神王朝に変な語尾とか笑い声が多いのは否定できないなあ~~」
 獣神王朝エジプトの砂漠で、その後の別のディヴィジョンで。出会って来た様々なオカシイ敵とのやり取りがナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)の脳裏に浮かんでは消えて、その表情を何とも言えないものにさせていく。
「確かクフ王も語尾にクフって付いてたっけ。うん」
 ついにジズの中に、存在しない筈の記憶が生まれていた。混乱してます?
「待って待って、エジプト変な生物(ナマモノ)多いと既に思われがちなんだから勘弁して~~」
 ジズを正気に戻そうと、ナディアがその両肩を掴んでユサユサ前後に揺さぶる。
「でも、獣神王朝がその名の通り、物理的に頭がおかしい連中の巣窟だったのは残念ながら事実だったからなぁ……こうなったらおれ達も変な口癖で対抗するしかねえぜ」
 ゼキが、さらに何か言い出した。
「ディアボロスだから……ディーッ! とか?」
 ……。
「ちょっっゼキさんまで対抗して変な声を!」
「ディーッて。木っ端戦闘員が言う語尾じゃないかそれ。全身タイツはいやだぞ」
 また変なナマモノが増えるのかとナディアが頭を抱え、ジズは逆に冷静になったようでツッコミを返す。

「えーと、そろそろツッコんでいいですか? いいですね? ダメと言ってもツッコみますよ?」

 ここまで黙って成り行きを見守っていたケペシュ・ナージャ(砂蠍・g06831)が、ついに口を開いた。
 良かった。ツッコミ不在じゃなくて。
「まずジズ殿? 変な口癖で油断させる? この重要な局面で、そんな間の抜けた作戦をとる敵がいてたまるもんですか」
 ケペシュのツッコミの切れ味は、今日も健在である。
「重要な局面でなくても、普通におかしいでしょう」
「あっ、そうか。ハイ」
 そのツッコミの鋭さは、ジズが思わず正座するほどだ。
 なんとなくこの役目を期待されている――と自覚がケペシュの中で生まれているだけあって、むしろ鋭さが増している。
「そうよジズさん、ゼキさん。あれは錯乱する為……じゃないと思うたぶんきっと」
 それで冷静さを取り戻したナディアも、ケペシュに同意した。
「アイツら素で言っているから」
「ほう。アレが素。さすがナディア、変なエンネアド有識者だな」
 アレが素だと言うナディアに、ジズも納得がいったように頷きながら立ち上がる。
「え、やめて。変な肩書増やさないで」
「変なの有識者って意味なら、ジズもナディアもじゃねえか」
 謎の肩書が増えそうになった流れにまた内心で頭を抱えたくなってるナディアの後ろで、ゼキがカラカラと笑う。
「ゼキ殿? 何笑ってるんですか?」
 その背中に、ケペシュのツッコミが刺さった。
「ゼキ殿は言ったからには、最後までその口癖を貫いてくださいね」
「エッ最後までコレ??」
 予想外に課せられたペナルティ(※自業自得)に、ゼキが目を白黒させる。
「変なナマモノ増えてスマン、ナディア……」
「……」
(「此処は私もボケるべきかしら?」)
 ゼキの謝罪に、ナディアは胸中でそんな事を考えていた。
「ナディア殿はどうかそのままでいてください……」
 そんな胸中を見透かしたように、ケペシュが告げる。
「え、待って? そのままってどっちの意味で!?」
 ボケろと言う事?
 変なエンネアド有識者になれと言う事?
 多分ケペシュが言いたかったのはそう言う事ではなかったのだろうけれど、ナディアもだいぶこの場の空気にやられている様子だ。

「……なんだ、あれ?」
「あれもディアボロス……なのか……?」
「多分?」

 そんな【まのもの】の4人のやり取りは、マムクート達を混乱させていた。
 逆に敵を混乱させる高度な作戦――ではない。
 と言うか、本番はこれからだ。
「おっと。忘れていた。まずは攪乱するか」
 何をしに来たのか思い出したように、ジズがアカシアの槍をびしっと空を指すように掲げる。
「来たれ王朝の残滓。大河を征く強き魚達よ!」
 高らかに空に声を響かせれば、風が吹いた。

 どことなく――いや、割かしはっきりとした魚臭を含んだ風が。

 もっと言ってしまえば魚市場を思わせる風に乗って、空から何か大きな影が幾つも現れる。
 陽光を浴びて輝く露わになる、大きな魚影。
 それはかつて、獣神王朝エジプトでジズが何度も出会い――あまつさえ背中にも乗った水中だろうが空中だろうが自在に泳ぐ謎の淡水魚『ナイルマグロ』の群れである。群れを率いるは、嘗てジズがその背に乗ったナイルマグロである。
「今日も元気にナイルマグロが飛んでいる……。懐かしのエジプト迷物……」
「なんだか懐かしい光景ですね」
「相変わらず活きの良い奴らだこって……ディー」
 その光景に、ナディアもケペシュもゼキもそれぞれに苦笑を浮かべていた。
 ナイルマグロの背に乗って砂の上を駆けたのは、ジズだけではない。3人も一緒だ。
 そして――。
「む、この臭いは……ま、まさか」
「見ろ、あれを!」
 ナイルマグロに気づいたマムクート達が、空を見上げて俄かに騒がしくなる。
 今でこそこの断頭革命グランダルメに心酔しているが、元々は獣神王朝エジプトにいたマミーだ。ナイルマグロの事は知っていて当然なののである。あのエジプトでは、ナイル川にはマグロがいたのだから。

 獣神模倣・鮪嵐――イミテーション・ツナアラシ。

「間違いない! あれはナイルマグロ!」
「ああ! 懐かしのナイルマグロだ!」
 ジズが召喚したナイルマグロ達は、元々はナイルマグロの本場にいたマムクート達が認める程に、ナイルマグロであった。
「いけ、鮪嵐(つなあらし)達よ! まずは高速水流攻撃だ!」
 そんな様子を眺めつつジズが指示を飛ばせば、ナイルマグロ達の口から放たれた凄まじい勢いの水流がマムクートへ降り注ぐ。
「ぐはっ」
「この水の圧……まごう事なきナイルマグロ!」
 その勢いに数体の落馬者も出したマムクート達だが、苦悶の中にも何処か懐かしさが滲んでいるのは気のせいだろうか。
「ふむ? ……鮪嵐(つなあらし)達! 続けて小魚攻撃!」
 その様子に何かを訝しみながらも、ジズはナイルマグロに更なる攻撃を重ねさせる。
 散弾の様に降り注ぐ小魚が、機械馬に乗り直そうとしていたマムクート達に容赦なく降り注ぐ。
「ナイルマグロだ……」
「確かにナイルマグロの小魚だ……」
 しかしその攻撃を浴びても、マミー達は更にナイルマグロだと言う確信を深めていった。
 そしてその確信は――エジプトと言う共通点で、望郷の願望に結び付く。
「この世界にはまだ、ナイルマグロがまだ残っているのだ!」
「獣神王朝の再興も夢ではない!」
「な、ん、で、だぁぁぁぁっ!」
 予想の斜め上の方向にナイルマグロを受け止めて再興の熱が燃え上がり出したマムクート達に、ジズのツッコミと水流が飛んだ。
「望郷の念、強めちゃったかー」
「確かに、あれもエジプトでの思い出ですね……綺麗な思い出と呼べるかは微妙ですが」
 遠い目で、しみじみと呟くナディアとケペシュ。
 ナイルマグロでエジプトへの想いを強める事になったのに、一定の理解を抱けてしまったか。
「……ブッ、ククッ!」
 ゼキはこみ上げる笑いを必死に抑えているようだ。ここが戦場でなかったら、爆笑していただろう。
 けれど、敵もただ望郷の念を強めただけではない。
 ――ジュウッ!
 魔法機械馬の能力で放出される高熱が、一瞬水を蒸発させて音を立てる。
 更にはポロポロと、機械馬から焼けた小魚が零れ落ちた。
「これぞグランダルメの技術の力!」
「懐かしきナイルマグロと言えど敵のものになったのなら、焼いてくれる!」
 赤熱している機械馬の上で、マムクート達が誇らしげに声を上げる。
「やはり高熱を発して来たか……マグロ達を突撃させずに良かった。直火焼きになったらかわいそうだからな」
 振れずともわかるその熱量に、ジズは少しナイルマグロを上昇させた。
「今だ! ナイルマグロは来れないぞ!」
「突撃するは我ら!」
 それを好機とみて、マミー達は魔法機械馬で突撃――できなかった。
 放水で荒野が濡れてややぬかるんでいたが、その程度で機械馬の脚が止まる筈がない。
 その蹄が見えないくらい、魔法機械馬の脚が地に沈んでいたのだ。
「第23星宿 血の盟約により我が声に応えよ」
「――泥土の中にさえ、奴は星を見つけるんだ」
 ナディアとゼキによって、地形がどろどろとしたものへと変えられていたから。
「古ノ腕爪は絶対の流れ 数多に蠢き 災禍を払え」
 滔々とナディアの唱えた言葉により、荒野が断罪の地へと変わる。

「勢いだけで向かってくるのは格好の標的よ――喰らえ『アルバリ』」

 告げたその名は、飲み込む者の守り星。
 ナディアの眼前で、大きな口が開らくように地が割れていく。巨大な爪の様に割れ目が歪ながら鋭く隆起し、隙間に落ちたものを呑噬せんと地形が牙を剥く。
「盗んだ地を郷里とは良く言うぜ」
 そこに追い打ちをかけんとするゼキは、スコップを手にしていた。
 金属塊『躯』をその形へと変えさせた記憶は、やはり嘗て家族と呼んだ仲間の1人。塹壕から見上げる狭い星空でも天文学を修める夢を語った、星の異名に相応しい学者肌の工兵。
「おりゃエジプト出身のダチが多くてね」
 過去の仲間の記憶が作った形を、現在の友のために。
 ゼキが無造作に振り上げたスコップが、地表から魔力を掬い上げる。
 ナディアの魔術によって普段以上に地に溢れていた魔力を。
「折角取り戻したそいつらの故郷の名をまた奪わせたりはしねえさ」
 掬い上げられ地から昇った魔力は、空中で星と変わって、地表の敵へと降り注ぐ。

 泥濘の昴――プレヤーデン。

「ゼキ殿、語尾」
「……あ。ディーッ」
 こんな時でも容赦のないケペシュのツッコミに、ゼキが忘れてたと顔に出しながら謎の語尾を付け足した。
「んな事よりも、ケペシュ。あの魔法機械馬、クソかっけえと思わんか」
「え? まあ確かに格好いい……」
 語尾から離れようとゼキが変えた話題に、少し驚きながらも頷くケペシュ。
「だよな! 工房に持ち帰りてえなァ」
「そうですね。どういう仕組みで動いているか気になります」
 ゼキの言わんとする事を察して、ケペシュが笑みを浮かべる。
 獲って来れないか――と。
「アレに興味があるの? 壊れた脚一本くらいだったら何となると良いわね」
「奪還戦本番よりも、今がチャンスではあるだろうな」
 ナディアとジズも反対はない。
「では行ってみますか――我ら、地を駆ける翅翼となろう」
 ケペシュのすぐ傍に、青い輝きが顕れる。それはクマバチの姿をしたジンの分霊――ヤーサミーナ。
 その力は、召喚者に与える躍動の加護。

 蒼翅脚――アオバネノアシ。

 翅を持ったかのように、風を切ってケペシュが敵陣に飛び込んだ。
「くっ」
「どこだ!」
 翔ぶ様に、地も空中も駆けまわるケペシュの動きを、マムルーク達は捉え切れない。
「ええい、無駄な抵抗をするな!」
「生まれ故郷といえど、個人的にエジプトには別に愛着は無いんです。けれどそれでも、エジプトの地を墓とする人達がいれば、その墓を奪われると悲しむ友もいる」
 苦し紛れにマムルークが上げた言葉に、ケペシュは淡々と返す。
「抗う理由としてはそれで十分でしょう?」
 自身と同じ名を持つ湾曲した刃の双剣を振るい、魔法機械馬もマムルークも区別なく斬り裂いていく。
「ええい、突撃が出来ないなら高速機動モードだ!」
 高熱を発する突撃では追いつけないならと、さらに速度に特化したモードにマムルークが機械馬を切り替えた。
「いいでしょう。どちらの機動力が上か勝負といきましょう」
 不敵な笑みを浮かべたケペシュは、超高速の突撃をもひらりと躱してみせる。
 単純な速度――機動力は魔法機械馬の方が勝っていただろう。
 けれども分霊の加護は、ケペシュの跳躍力も敏捷性も、躍動と呼べる能力全般を強化している。速さだけで、そうそう捉えられる動きではない。
「なら、亜空間から――」
「させないわよ」
 亜空間と言う第三のルートを取ろうとしたマムルークは、しかしナディアのアルバリによって形を変えた地形に機械馬の脚を食われ、その進みを妨害される。
「ジズ、合わせろ!」
「心得た」
 ゼキとジズも、星と小魚の十字砲火で敵を釘付けにする。
 濛々と上がる土煙。目の前から、動けるマムルークが粗方いなくなっただろうか。
 ふと気づくと、離れた所で獅子を象った砂の巨像がゆっくりと下がっていく所だった。
「んん? ありゃあいつの像か――あっちは撤退するみたいだな」
 巨像が知人の術によるものだと気づいたゼキが、別の場所で戦っていたディアボロス達が撤退を始めたと察して3人に声をかける。
「確かに……後続らしき影が見えるわね」
 目を細めて遠くに敵影を確認し、ナディアがその場から大きく後ろに下がる。
 すぐあとに、ケペシュが続いた。
「持ち帰って分解……できませんかね」
 綺麗に切り落とした魔法機械馬をちゃっかり拾って。さて、持ち帰れるかどうか。
「奪還戦を楽しみにしていろ!」
 そう言い残したジズの声を最後に、まのものの4人も前哨戦の場から撤退するのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV2が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【命中アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年04月19日

【断頭革命グランダルメ奪還戦】獣神王朝の残滓

 このシナリオは【断頭革命グランダルメ奪還戦】に関連する特別シナリオです。
 断頭革命グランダルメのジェネラル級及び、一時的な協力関係を構築した『火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチ』、『蹂躙戦記イスカンダルの亜人』、漂着後に各勢力の支配下に置いた『TOKYOエゼキエル戦争の大天使とアークデーモン』の軍勢に対して、戦闘を仕掛けます。

 この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
 勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。

 このシナリオの攻撃対象は、【自動人形のラー・ホルアクティ】の軍勢です。
 『ラー・ホルアクティ』は、獣神王朝エジプトの叡智を秘めたジェネラル級自動人形であり、ベルンのオベリスク化に大きな役割を果たしました。
 現在は、その叡智の結晶であるベルンを護るべく、マミーやエンネアドを率いて防衛網を築いています。

「成功したシナリオ数×5%」だけ、「③ラー・ホルアクティ」の敵残存率を低下させます。


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#断頭革命グランダルメ
🔒
#【断頭革命グランダルメ奪還戦】獣神王朝の残滓
🔒
#断頭革命グランダルメ奪還戦
🔒
#③ラー・ホルアクティ


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選択肢👾奪還戦ファーストアタック『エスカドロン・マムルーク』のルール

 奪還戦直前のファーストアタックで、敵ジェネラル級の戦場に攻撃を仕掛けます。
 この戦闘に勝利する事で、奪還戦時の敵残存率を減少させることが出来ます。
 敵は軍団規模の戦力である為、ある程度戦って敵戦力を削った後は、頃合いを見て撤退してください。
 状況によっては、敵ジェネラル級と遭遇する場合もありますが、この戦闘で、ジェネラル級を撃破する事は不可能です。
 ジェネラル級も深追いはしてこないので、速やかに撤退すれば、逃げ切ることが出来る筈です。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。