【断頭革命グランダルメ奪還戦】死者の舞踏(作者 秋月諒
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#火刑戦旗ラ・ピュセル  #【断頭革命グランダルメ奪還戦】バアル・ゼブルの戦い  #断頭革命グランダルメ奪還戦  #⑰終点のバアル・ゼブル 

●終点のバアル・ゼブル
 それを、敗北というのは容易かった。『地獄の策略家』バラムの策は破れ、あの時——TOKYOエゼキエル戦争の地で見舞えたディアボロスという存在は、恐るべきイレギュラーと成り果てた。
「——バアル様」
 闇が揺蕩うように静かな声が届く。沈黙の与える意味をバアルは知っていた。
 TOKYOエゼキエル戦争を脱出し、今まで生き延びてきたアークデーモンは『ヘルヴィム直属軍』の矜持と共に振り返る。
「——あぁ、そうであるな」
「……」
 死神兵グリムダムド達の視線に、終点の二つ名を持つアークデーモンは顔を上げた。
「ブブブブ……自動人形とキマイラウィッチの力を一つにまとめるという、バラムの必勝の策は破れたのである。TOKYOエゼキエル戦争を滅ぼしたディアボロスは、もはや恐るべきイレギュラーと成り果てたのである」
 視線を上げた先、バアルの軍勢は緩やかに顔を上げる。大天使、アークデーモンで構成され己が軍勢を見渡すようにして終点のバアル・ゼブルは告げた。
「だが、ディアボロスと同じ復讐の力を持つキマイラウィッチならば、単独であっても、ディアボロスに抗する戦力となるのである」
 あの会話で、バアルは感じたのだ。キマイラウィッチの価値を。
(「ブブブ……同じ『復讐』を旨とするキマイラウィッチとディアボロス。
 両者の行動傾向は大きく相違しているのである。
 その差異がどこから来るものか、我ら『ヘルヴィム直属軍』は、『復讐』を知らねばならぬのである」)
 乃ち、とバアルは言った。
「キマイラウィッチのディヴィジョンを強化する事こそ、ヘルヴィム様復活の為の試金石となるのである」
 聞け、とバアルは端的に告げる。
 そこから先に続く言葉が、敗北の見えた戦いに見いだす大いなる意味となると軍勢の大天使とアークデーモン達が沸き立つ。
「大天使、アークデーモンどもよ。ヘルヴィム様の為に、命を捧げるのである」

●計略の彼岸
「お集まり頂き、感謝致します。既に戦況について耳にしている方もいるかと思いますが……、《七曜の戦》後に姿を消していた断片の王ナポレオンについて情報が集まりました」
 そう告げたのは、セド・ファジュル(人間の風塵魔術師・g03577)であった。青の瞳を僅かに伏せると、セドはゆっくりとディアボロス達を見た。
「ナポレオンはスイスを最終拠点とし、オベリスクの力を利用して、起死回生の策を講じていたようですが……、この目論見は攻略旅団の作戦により打破することができました。断片の王ナポレオンを追い詰めることができたのですが、追い詰められた者ほど、動くというものです」
 追い詰められたナポレオンは、火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチに交渉を持ちかけたのだ。
「ディアボロスへの復讐心を利用して火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチを決戦に誘ったのです。かの勢力であれば、この誘いは乗ることでしょう」
 相手が、ディアボロスである以上。
「そして、グランダルメの豊富な人口を餌に、蹂躙戦記イスカンダルの亜人を引き入れたのです」
 そうしてディアボロスとの決戦を生き抜こうとしているのだ。
「この戦いに生き残れば、ナポレオンはオベリスクの力を使い、北アフリカに疑似ディヴィジョンを創造することでしょう」
 そして、力を取り戻すのだ。
「これを、黙って見過ごす訳にはいきません。
 激しい戦いとなることでしょう。どうか、皆様の力をお貸し下さい」

「皆様に向かっていただく先は此処、終点のバアル・ゼブルが率いる軍勢のいる戦場です」
 TOKYOエゼキエル戦争を脱出した『ヘルヴィム直属軍』のアークデーモンだ。
「彼の率いる軍勢、死神兵グリムダムドとぶつかることになるでしょう」
 斥候や奇襲、暗殺を得手とするアークデーモンだが集団戦も熟す相手だ。甘く見ることはできない。
「ボルドー方面から、大西洋沿岸部一帯のフランス西部を強奪しようとしている彼らの動きをまず砕いてください。
 ですが、相手は大軍勢です。数を減らしながら、どうか引き時は見極めてください」
 ナポレオンは、確かに追い込まれた状態だが、ここで取り逃がせば、力を取り戻して再び、ディアボロスの前に立ち塞がる事だろう。
「人形皇帝ナポレオン。疑似ディヴィジョンの創造により、淫魔を戦力化して配下に組み込む力は他のクロノヴェーダ種族には無いものです。『イレギュラー』扱いされていないのが不思議なほどの、反則的な能力かと」
 だからこそ、ここで逃がす訳にはいかないのだ。
「その為の前哨戦です。無理はあれど無謀は無いように。御武運を」
 この奪還戦における、ディアボロスの作戦方針は、戦争後の状況に大きな影響を与えるかもしれません。
 静かにそう言って、セドはディアボロス達を真っ直ぐに、信頼を込めてみて、告げた。
「では参りましょうか。——貴殿らの道行きに風と太陽の祝福を」


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。

効果2

【ダメージアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【ダブル】LV1

●マスターより

秋月諒
秋月諒です。
どうぞよろしくお願い致します。

このシナリオは【断頭革命グランダルメ奪還戦】のファーストアタックとなります。当攻撃対象は【アークデーモンの終点のバアル・ゼブル】の軍勢です。

「成功したシナリオ数×5%」だけ、「⑰終点のバアル・ゼブル」の敵残存率を低下させます。

▼目的
終点のバアル・ゼブルの軍勢『死神兵グリムダムド』の数を出来るだけ減らす

▼敵について
死神兵グリムダムド

▼戦場について
見晴らしの良い空間。なだらかな斜面などがあり、木々や岩は疎らにあるが身を隠せるほどのものはない。
(戦うのに問題の無い広さがあります)

*技能は、パラドクスを越えた効果は発揮しません。
*完結を優先するため、必要数を大きく超えた採用はありません。予めご了承ください。

どの効果もあれば良い、というよりはどう使うかが重要となってくるかと。
また、戦闘時、負傷判定の場合は負傷の描写があります。血の描写など苦手だよ、という方はご注意ください。

それでは皆様、御武運を。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


ディアナ・レーヴェ
なだらかとはいえ、斜面があるなら一応は上の方に陣取るわ!
身を隠せないっていうなら開き直って全力最速に飛んでいって(【全弾雨霰の計】)、それでもってまずは敵集団の端の方に一撃入れる。
あとは引き撃ちみたいにジリジリ退いたり、または撤退するように見せかけて別方向から急襲かけたり、粘って粘ってギリギリまで敵戦力を削っていくわ!

仲間とは声を掛け合って背を守り合いましょう。
…私は軍人だからね、怪我せず帰ろうなんて優しい事は言わないわよー?(ニコニコ)
でも、お互いに致命的なダメージが入らないようにだけは勿論気を使うわ。
一秒でも長く立って、一体でも多く倒してやるんだからね!

敵は反撃で首を狙ってくるのが分かってる。
いいわよ、但し肉体的には動脈だけは寸前で逸らして斬らせてあげない。
魂的にはね――えーと「まだまだぁーーーー!!!!!」って叫んで気合入れたらそうそう飛んでいったりしないのよ!!!
…えっ?そういう精神的な話じゃないって??
それでも!
気合は大事なの!きーーーあーーーい!!!(断言軍師)


ソラス・マルファス
随分な大連合を組んできやがったなぁ。ここで少しでも減らしておかねぇと、最低限の戦果すら厳しいものになりそうだ。

策略家の指揮下の軍勢なら、搦め手や囮も使ってくるかもしれねぇ。全体や周囲動きを観察しつつ、囲まれねぇよう端から攻めるとしよう。
青龍偃月刀の柄にリストバンドのワイヤーを絡め、風を纏わせて撃ち出すように投げつけるぜ。着弾後はワイヤーを巻き取って偃月刀を回収。再び攻撃しよう。

敵の攻撃が熾烈な場合は無理せず防御主体の戦いに切り替えるぜ。空輝石を投げて旋風を起こし、砂や木の葉を巻き上げて目くらましをしよう。隠密に長けた相手のようだからな、背後や頭上からの不意打ちには注意するぜ。

手傷が増えてきたら、無理せず退くとしよう。


大和・恭弥
成る程、エゼキエルから未練を絶ち損ねた夢追いがまだいたか。悪夢を彷徨っているなら、その魂、俺が断ち切ってやろう。

戦場に着き次第、藍雪花染を抜刀して呪詛を解放する。見晴らしがよいほうが好都合。逃げも隠れもせず、神速で敵に斬り込む。

斧の太刀筋と交錯するように横一閃。奴らの存在する空間の端から切り拓くように振り切り、秘技「虚無剣・花染雪ノ抹消」を発動。

仲間と連携しながらできる限り多くのグリムダムドを倒せるように立ち回る。死者のように静かに潜んでも僅かな殺気と気配でわかる。
反撃で頸を狙われれば振り向きざま斬り上げ、臨機応変に対処。

俺達はここからが始まりだ。この刀にのせた魂達の怨念、届けるべき終点に行きつくためお前には糧となってもらうよ。
本戦に備え、負傷や敵陣が増えてくるようであれば撤退する。仲間と声を掛けあい迅速にひこう。


茜來・雪璃
雪星/g00192

奇襲と暗殺かあ…確かに油断できないねえ
万が一でも彗に怪我させたら、隠れ過保護が加速しそうな人いるし
いづにも手伝ってもらって要警戒ってとこかな

わあ、ザ・死神って感じの容姿
んー…よし、死神退治といこうか
逃がしも、生かしもしないよ
必ず仕留める

いづを彗の護衛として先行させる
その間に結界術と光の反射で可能な限り身を隠して接近
星の雨の中、ひとつふたつ焔ノ華が咲き
りょーかい…お任せあれ!!
先制攻撃で怯んでいる個体へ焔燈した一閃を振り下ろす
彗といづと連携、各個撃破で敵を減らす
近くに復讐者がいれば連携、もしくは邪魔にならないように気をつける

戦闘知識を活かして立ち回り、呪詛と毒を行使しながら行動を阻害
放たれる攻撃は結界術で防御しつつ躱し、狙うは得物の斧と翼の髑髏
少しでも敵の攻撃手段となるものを破壊しよう

ねえ…今、彗を狙った?
私のたからものに?…塵も残さず燃え尽きてしまえ
敵の動きを看破・知識を併せ、容赦無く弱点へと一閃

うーん
彗、そろそろ潮時かも
だね、一旦お預けだ
深追いはせず、状況を見て撤退


朔・彗藍
雪星/g00793

多勢とはいえ、奇襲や暗殺がお得意ならば
油断は出来ないのです
ふふ、隠れ過保護確かに。
心配させないようにしなくては…!
肩を並べる貴女の元へ危害が及ばぬように
死角狙いや不意打ちを誘う動きに注意して

絶対に逃がしません……!

……私は嫌いですよ、魂を刈り取る死神なんて
だって終わりの象徴だもの
ずっとずっと、嫌いでした

刈る死神の斧や大鎌を防いで
攪乱を狙い星屑の雨霰で先制攻撃を
星の雨、――もっと、流れて、降り注いで
きらきら、ひかって撃ち抜く
いづの護衛にも頼りながら他復讐者にも援護
雪璃……!お願いします…!
星屑は視覚と気を逸らす陽動
華食み燃ゆる刀身が燈ったならば
綺麗な一閃がひかるから
連携で確実に各個撃破を

敵攻撃は高速詠唱・結界術を展開し
星屑の援護射撃を重ねて
刈り取る刃が彼女へ届くならば
この身で受けることも厭いません
――触らないで、連れていかないで
わたしのたいせつなひと

様子を見て敵数を減らしたなら
深追いせずに即時撤退を
……引きましょう、雪璃
まだ、戦いはこれからも続きますから


●永遠の影を祓い
 青々とした芝が、どこまでも続く。広大な大地に大きく落ちた暗がりは空を行く雲のものだった。
「敵の布陣が見やすいのはありがたいわ」
 ひゅう、と風が吹く。揺れる銀糸をそのままに、娘は――ディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)は軍帽を被り直す。
「そこら中にいるって感じだけど」
「向こうもこっちも目立つって感じだな」
 肩に担ぐようにして武器を持ったソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)は、僅かに瞳を細めた。
「随分な大連合を組んできやがったなぁ。ここで少しでも減らしておかねぇと、最低限の戦果すら厳しいものになりそうだ」
「――あれか」
 ひどく、静かな声が落ちた。ざ、と芝を踏む音は無く――だが、ばたばたと黒いコートが影のように揺れる。ひとつに束ねられた漆黒の髪が影のように立つ青年の姿をこの地に生者として留めていた。
「成る程、エゼキエルから未練を絶ち損ねた夢追いがまだいたか」
 その目が捉えるのは、青々とした戦場の中に落ちた無数の影であった。
「悪夢を彷徨っているなら、その魂、俺が断ち切ってやろう」
 大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)が腰の刀に触れる。鈍く、刀は啼いた。鯉口を切れば、碧の気が零れる。
「――気が付いたか」
 短く、恭弥がそう告げたのは戦場に滲む黒が――敵軍が『揺れた』からだ。滲むインクのようにただ其処にあったものが、揺れる。
「死神兵」
 呟くようにひとつ、茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)は紡ぐ。雲の作り出した影とはまるで違う、闇としてあったそれが一体、また一体とこちらを向く。
「――」
 瞬間、強烈な死の気配がした。視線ひとつ、交わしただけで根源から刈りとろうとするアークデーモン達に、ゆるり、と妖狐は二尾を揺らす。返す視線は静かに――ただ、肩を竦めるようにして息をついた。
「熱心だねぇ」
「多勢とはいえ、奇襲や暗殺がお得意ならば油断は出来ないのです」
 朔・彗藍(ベガ・g00192)はそう言って、視線を上げた。
「万が一でも彗に怪我させたら、隠れ過保護が加速しそうな人いるし、いづにも手伝ってもらって要警戒ってとこかな」
 ふ、と小さく息を零して告げた友人に、ぱち、と彗藍は瞬く。
「ふふ、隠れ過保護確かに。心配させないようにしなくては……!」
 ひゅう、と強く風が吹いた。戦場の空に残っていた雲が散り散りになって消えていく。大地に残る影は、死神たちと――ディアボロスの残す影だけ。
「前に出る」
「なら、俺は端からだな。囲まれねぇよう攻めるとしよう」
 恭弥の言葉に、ソラスはそう言った。
「じゃぁ、私はあの斜面の上に陣取るわ。砲撃は任せて置いて」
 身を隠せないっていうなら、開き直って全力で飛んでいくから。
 そうディアナは笑みを見せる。風を抱くように悪魔の翼を広げて見せれば、遠く聞こえてきていた骸骨の音が――ガチガチと歯を鳴らすそれに変わる。ぴん、と立った狐の耳でそれを聞きながら、雪璃は警戒するように一度空を見た彗藍と瞳をあわす。
「彗」
「はい。向こうから行きましょう」
 死神達が緩やかに移動を開始していた。滲むようにゆっくりと――だが、それが彼らの本来持つ速さではないことは分かっている。
「それじゃぁ」
 訪いを告げる音に、ディアナが笑う。死神にさえ不敵な笑みを浮かべ、滲む死の気配に、知らぬ訳でも無いそれに己が武器に手をかけた。
 この地に踏み込んだ時に、覚悟は決めたのだから。
「張り切ってぶちかましましょう!」
 後は、叩き込むだけ。

●生死の軛
 地を蹴る音が重なった。さくり、と芝を踏むようにしてあった足音が消え――次の瞬間、素速く地を蹴る音が一歩だけ、残る。駆け抜けるように、跳ぶように誰もが地を蹴っていた。影のように、吹き抜ける風のように。ただ、真っ直ぐに前を行く姿を視線で見送るのではなく託すようにして前に出る。
「物量が大きいほど戦闘力が向上するのは……」
「ギィイ、ァア、アアアアア!」
 踏み込みに死神が声を上げる。否、吼えたのは翼の髑髏か。詰める距離を厭うように死神が鎌を振るう。攻撃というよりは、ただディアナを振り払う為のものだ。――だが、なればこそ軍師は縦横無尽に空を舞う。
「基本中の基本っ!」
 空を、蹴る。死神の斧を踏む。高くは飛ばない。狙い撃ちにされるつもりは無く、真っ先に撃ち落とされるつもりも無い。真下に向けるは銃口。しっかりと構えて――撃鉄を、引いた。
「これぞ計略!」
 銃弾が降りそそぐ。叩きつけるが如く、軽機関銃からばら撒かれた銃弾が死神の衣を引き裂き、その奥にある核に届く。
「ギィイイァア!」
 それは、怒りか、咆吼か。
 奇っ怪な悲鳴と共にぐらり、と死神達は身を傾ぐ。正面の二体、泥のように零れる黒に塗れた腕を、ぐん、と持ち上げて――来た。
「――死よ」
「――!」
 低く、響く声と風が唸る。来る、と思ったのと機関銃を持つ腕を持ち上げたのは同時。ほぼ、反射だ。ギィン、と鈍い音と立てて、死神兵グリムダムドの斧がディアナの機関銃とぶつかる。軋む音に、押し切られそうになったところで後に跳んだ。背の翼で目一杯、風を叩く。
「全力、最速……!」
 引きながら、目の端に見えたもう一体に銃口を向ける。ただ背を向けて走れば、敗走に見えるだろう。だが、引きながら撃てば――違う。
「もう一回!」
 薙ぐように来た斧が、ザン、とディアナの腕に届く。血が派手にしぶき――だが、それだけだ。それなら、戦場を知る娘は銃撃を選ぶ。
(「これで――引きつけた」)
 派手な砲撃。派手な立ちまわり。
 突っこんでいけば、敵の目を引く。そんなこと分かっていて――分かっているからこそやったのだ。
「――さて」
 と、と短く響いた足音と共に、ひゅん、と鋭く風を切る音が耳に届く。視界の外、見えぬ場所から『それ』は来た。
「仕掛けるとするか」
「ギィイイァアア!」
 その声と、共に死神の首が落ちた。一拍の後、派手に響いた咆吼と共に続く3体がぐらり、と身を揺らす。弧を描くようにして死神達の首を狩ったのは大振りの武器であった。それが、弧を描くようにして飛ぶ。その意味を、その理由を死神達が知ったのは踏み込む男の足音を聞いたから。
「――天使か」
「喋れるんだな」
 リストバンドのワイヤーを引く。絡めた先、風を纏った青龍偃月刀を回収するとソラスは、軽く肩を竦めて見せた。
「あんたより後の方がお喋りに見えるぜ」
 背の翼――アークデーモンの翼には、無数の髑髏がついていた。カチカチと歯を鳴らすのは威嚇の為か。首を落とした時、妙な声を上げたのはあいつらだろう。
「――天使よ」
 その瞬間、死神兵グリムダムド達が告げた。
「死を授けよう」
「――」
 地を、蹴る音は無かった。ただ衣擦れに似た音と共に死神達が来る。正面に二体、もう一体、いた死神が蠢く群れの中に紛れたのをソラスは見た。
「貫け、突風!」
 だからこそ、偃月刀を強く握る。ゴォオ、と風を纏った刃を撃ち出すように投げつけた。
「ギィイイァアア!」
 穿つ一撃に死神が傾ぐ。一拍動きを止めた影の横、薙ぎ払われた一体が――来た。
「死を」
 瞬発の踏み込みと同時に、ひゅん、と振り上げられた死神の斧が来る。下段から、一気に狙ってくるのは頸か。身を逸らすようにして、ソラスは直撃を避ける。死神の斧は胸から肩口を払い、派手に流れた血に――その赤さえ利用するように、ソラスは即座にワイヤーを引き寄せる。ぱん、と持ち直した偃月刀を背後に――振るう。
 ――ギン、と鈍い音がした。
「ハ、やっぱりな」
 背後からの不意打ち。あの時、視界から消えた一体をソラスは覚えていたのだ。消えたなら、仕掛けてくるだろう、と。
「――風よ」
「合わせるわ!」
 高らかにディーナが告げる。銃身が熱を持つ匂いが風に乗る。轟音と共に放たれた一撃と、穿つ刃が死神達を切り裂けば、そこで初めて死神達が狼狽えた。
「――立て直せ」
「我らは死を伝うが故に」
「刈りとるは我らが先よ」
 低く、低く。唸るように落ちた声は、真っ正面、踏み込まれた戦場にもあった。見晴らしの良い大地において、逃げも隠れもせずに立つ『黒』が驚愕を浮かべる死神を見送る。
「な、ぜ……刃が、先に」
「応える理由があるか」
 解放された呪詛が、白い指先に乗っていた。妖刀「藍雪花染」使い手の悲哀を喰い心身を糧とする刃は、呪詛の力を放つ。
「――死より呪われてあるか、人間よ」
「……」
 その問いに、恭弥は応えること無く――ただ刃を向けた。鋒だけが答えとなれば、後はただ、行くだけ。
「――」
 地を、蹴る。跳ぶように前に出る。恭弥の踏み込みに対し、死神達の踏み込みは足音など無かった。ただ衣擦れだけが耳に届き――斧が、来る。
「御霊を刈り取ろうぞ」
「藍雪花染」
 薙ぎ払う斧と、一閃、払う恭弥の一刀が交差した。剣戟の音は響かず――ただ、妖刀が、啼く。糧としてその身に吸収した人々の哀しみ、絶望、後悔の感情を無念千万の呪詛にかえて宿した刃は切り裂くのは空間。振るう斧は、ただ弧を描くように恭弥に迫り――落ちる。
「な――」
「――死してなお、存在まで滅された者たちの感情を思い知れ……!」
 死神の腕が、落ちる。空間の端から――死神達の踏み込んできたその場ごと、刃は攫った。空を滑り、風を切り、場、そのものを切り拓く刃は構えた斧を恭弥に届かせることは無い。
「れは、こんな、力……人間、貴様」
「……」
 驚愕を零す声を残して、死神が冬の夜空に舞う牡丹雪のように消えていく。二体、崩れおちた先――黒が揺れた。
「――」
 僅かな揺れ。だがそれを踏み込みと恭弥は見切る。
「――死を」
 低く響く言葉と同時に死が来た。踏み込みの次の瞬間、死神は恭弥の影を踏んで来る。頬に、風を感じたのは一瞬だ。真下、間合深くにて振り上げるように死神の斧が――来た。
「――」
 その一撃に、恭弥は身を後に跳ばす。半歩、それだけで良い。引き寄せた腕と共に刀を横に構える。ギン、と鈍い音と共に振り上げる斧の一撃が妖刀とぶつかり、頸を落としに来た刃が逸れる。ザン、と一撃が腕に触れた。ばたばたと派手に零れた血に、だが青年は表情ひとつ帰ることは無かった。はらはらと僅かばかりに黒髪が散り、しぶく赤が頬を濡らす。その状態にあって、眼前に踏み込んできた敵の姿を見据えたまま、恭弥は身を、逸らす。
「死者のように静かに潜んでも僅かな殺気と気配でわかる」
「――な」
 振り向きざまに斬り上げた一撃。それは視界の外から、恭弥の頸を狙ってきた死神へ紡ぐ刃であった。
「ッグ、ァア、ギ、ァアア!」
 虚無の剣に死神兵グリムダムドの身が軋む。黒衣に沈ませ、核へと届いた刃から逃れる術など死神達には無い。
「ギァアアア!」
 獣じみた咆吼を響かせ、死神が崩れおちる。踏み込んだ先、敵陣に開いた穴を視界に恭弥は妖刀を構え直した。ふいに、零れる光と共に左翼の死神達が崩れた。降りそそぐ光は星々のように大地に届く。
「……向こうも、随分と」
 呟いた先、剣戟と銃撃の音が耳に届く。端から崩してきたディアナとソラスの姿が見えていた。

●死者の謳
「わあ、ザ・死神って感じの容姿。んー……よし、死神退治といこうか」
 ゆるり、と雪璃は二尾を揺らす。波のように来た一撃は、頸を落として攫う為か。ただの斧ではないだろう。
「逃がしも、生かしもしないよ。必ず仕留める」
「絶対に逃がしません……!」
 言の葉は覚悟を告げる。一歩、引いた足を、僅か生まれたその距離を自分達の間合とする。それは、雪璃と彗藍の絶対の領域。
「いづ、彗の護衛を」
「!」
 任せて、とぴん、と尻尾を立てたクダギツネが空を蹴る。先行して飛び込んだいづに死神達の意識が向く。その一瞬を使いきるように、パチン、と雪璃は指を鳴らした。
 キィン、と鈴の鳴る音と共に形成された結界が、二人の身を隠す。光の反射を利用しても、永遠は訪れない。けれど、僅かであっても身を隠せれば、死神達の意識がいづに向いていれば――その一瞬を、二人は永遠にする。
「――星よ」
 真昼の空に、星詠みの魔女は願う。夜空を希う。ふわりと柔らかな髪が揺れ、展開した魔方陣が星々の輝きと共に大地を染め――空に、届く。
「星の雨」
 結界の向こう、いづへと視線を向けていた死神がこちらを向く。分かっている。この距離であれば気が付くだろう。だが、術式は完成した。
「――もっと、流れて、降り注いで」
 星屑が如き美しい輝きを持つ力が、空を染めた。きらきらと光って、撃ち抜くように力は降りそそぐ。
「ギァアアア!?」
「れは、貴様」
 星の雨に死神がかき消える。光に飲み込まれるようにして崩れおちれば、その異常に、落ちた影の視線がこちらを向く。髑髏達が一斉に彗藍を捉えた。
「死に、抗うか。天使よ。此れより行うは暗滅ぞ」
「……私は嫌いですよ、魂を刈り取る死神なんて。だって終わりの象徴だもの」
 彷徨の杖を強く握る。白雪が、彗藍の表情を隠していた。降りそそぐ星の雨と共に、大地にある星詠みはきゅ、と強く拳を握る。
「ずっとずっと、嫌いでした」
 すぅ、と彗藍は息を吸って、杖を持つ手に魔力を回す。
「雪璃……! お願いします…!」
 降りそそぐ星屑は視覚と気を逸らす誘導。この雨こそ、彼女の舞台を彩る。降りそそぐ光の中、笑うように雪璃が告げた。
「りょーかい……!」
 星の雨の中、ひとつ、ふたつと焔ノ華が咲く。それは、霊力の欠片たる焔ノ華。
「刻を喰らい、華喰らう。廻り還り、此処に咲く」
 輝く花弁のひとひら、ふたひら食み喰らい。やがて一輪丸ごと喰らったなら、焔は雪璃を伝う。その手に触れ、指先に辿り、焔を見据えた青の双眸はゆるり、と弧を描いた。
「お任せあれ!!」
 この手に還るは焔燈した一閃。焔を灯し、焔を得た妖狐は迷うことなく地を――蹴った。
「――」
 その踏み込みに、死神が身を逸らす。死が逃れようとも――星に撃たれた相手を彗藍の星が告げた相手を、見失いはしない。
「さぁ!」
「――!」
 三歩、雪璃はその足を地に着けたそこで構えを取る。剣の間合には足りず――それに笑った死神の背を星が射貫いた。
「雪璃……!」
「うん!」
 瞬間、焔が舞った。それは刀であって焔でもあるもの。一閃、薙ぎ払えば――焔が、行く。
「ギァアアア!?」
 焔に飲み込まれるようにして死神が崩れおちた。
「ディアボロス。さすがはイレギュラーか」
「然れど、我らは狩り尽くすもの」
 故に、故にと死神達は告げる。アークデーモンの翼が開く。
「此処で潰えるべきであろう」
「ディアボロス。その魂、断ち切ろうぞ」
 深淵を纏う大鎌が、戦場に落ちた。

●魂の価値
 剣戟と音と共に戦場に火花が散っていた。派手に降りそそぐ銃弾と共に、薙ぐように刃が舞う。誰もが傷を負い、血を流しながらも――この戦場に立っていた。数多の死を祓い、深淵を散らしながら。
「……私は軍人だからね、怪我せず帰ろうなんて優しい事は言わないわよー?」
 ニコニコと笑いながら、ディアナはそう言った。ディアボロス達は互いの背を守り合っていた。致命を負うことはないように、互いが思うが侭に振るえるように。それは、死神兵グリムダムド達に決して無視は出来ないダメージを与えるに至っていた。だからこそ、死神達は言うのだ。
 ディアボロスは此処で潰えるべきだ、と。
「一秒でも長く立って、一体でも多く倒してやるんだからね!」
「――ならば、その願い断たせてもらおう」
 ディアナの言葉に、死神が動いた。衣擦れに似た音を一つ残し、ぐん、と一気に来る。間合深く来たそれに、咄嗟に腕を持ち上げる。首を狙ってくるのは、今までの動きで分かっている。た、と軽く飛び上がってきた相手の振り下ろす一撃にディアナは唇を引き結んだ。
「御霊刈りを」
「いいわよ、但し肉体的には動脈だけは寸前で逸らして斬らせてあげない」
 ザン、と死神の斧が肩口に届く。鋒が頸に触れる。零れ落ちる赤に、仲間の声が耳に届く。意識を引き剥がされる感覚に、死神の斧たるものの力を感じながら――だが、ディアナは不敵に笑った。
「まだまだぁーーーー!!!!!」
「――な」
 抗うというのか、と死神が息を飲んだ。僅か、身を逸らすようにして告げた敵にディアナは最後の武器を向ける。手持ち式の重キャノン。零距離砲撃。
「とっておきよ!」
 ガウン、と一撃が、炎を生む。轟音と共に死神が崩れおち、その様を見送っては、と息をついたディアナに恭弥とソラスが動いた。
「援護するよ」
 紡ぐ言葉と共に雪璃は焔を振るう。死神の獲物を、その翼を燃やし尽くすように焔が唸れば死神達が苛立ちを見せた。
「――面妖な。その力、矢張りこの場で……!」
 ひゅん、と斧を構える。ゆらり揺れた死神の体は――次の瞬間、雪璃の眼前へと踏み込んでいた。――だが。
「――触らないで、連れていかないで」
 斧は雪璃には届かない。杖を手に、守るように彗藍が雪璃の前に立ったのだ。
「わたしのたいせつなひと」
「……ッチ、潰えよ、魔女よ」
 刈り取る刃が、彗藍を薙いだ、頚には届かず――だが、肩口が赤く染まる。致命ではない。だがその鮮血に、色彩に――焔が、揺れた。
「ねえ……今、彗を狙った?」
 踏み込みと共に、大鎌を――彗藍を狙った一撃を雪璃は受けとめていた。焔燈した一閃だけでは足りず、ぱた、ぱたと血が滲む。けれど、そんなことより、何より――これは狙ったのだ。彗藍を。
「私のたからものに?」
「貴様……ッ邪魔を」
 唸るように死神が告げる。ひゅん、と構え直された斧が雪璃を向く――だが、踏み込みの方が、早い。
「……塵も残さず燃え尽きてしまえ」
 ゴォオオ、と焔が唸った。動きなどもう読めた。容赦なく死神の弱点へと――その核へと雪璃は一撃を穿つ。
「ッグァア、アアアアア! 熱が、そんな……我らを、燃やし尽くすというのか!?」
 焔が踊る。熱が走る。剣戟の果てに、銃弾が、刃が、星々が死神達を大きく削った。
「――そろそろ、頃合いだな。撤退だな」
 ソラスがそう言いながら、手にした空輝石を投げる。
「うーん、彗、そろそろ潮時かも」
「……引きましょう、雪璃」
 雪璃の言葉に、戦場を見据えた彗藍は顔を上げる。
「まだ、戦いはこれからも続きますから」
「だね、一旦お預けだ」
 深追いはしない。相手も随分と減らすことはできた。
「そうね、撤退しましょう」
 軽くなった弾倉手にディアナは息をつく。一体でも多く、確実に敵の戦力を減らすことはできた。
「俺達はここからが始まりだ」
 静かに恭弥はそう告げる。靡く黒髪をそのままに、警戒するように間合を取ったままの死神達に刀を向けた。
「この刀にのせた魂達の怨念、届けるべき終点に行きつくためお前には糧となってもらうよ」
 鞘に、戻す。晒す白刃を封じ、死神達にそう告げるとディアボロス達は戦場を去った。

●傍観者は紡ぐ
「……」
 その姿を遠くから眺めている者がいた。
 死の崩壊に悲鳴は無く、ただ僅かに賛歌があった。弾けた光に焔に、剣戟に、銃弾に飲み込まれるようにして前線の配下が崩れ去っていくのを眺めるに終えた終点のバアル・ゼブルは顔を上げた。
「ブブブ……奪還戦前のディアボロスの攻勢も、この程度であるか」
 少しばかり考えるようにしてバアル・ゼブルは戦場を眺め見た。
「予想通り、こちらの戦場に回す戦力が足りないようである」
 前線で配下が崩されようと出る気はバアル・ゼブルには無かった。ディアボロス達が戦争の前に仕掛けてくるのは知っている。知らぬ相手でも無い。動くと――来ると分かっている以上、この程度の損害は、覚悟の上だ。
「これならば……」
 終点のバアル・ゼブルは考えるように息を落とす。アークデーモンの意味深な言葉が、これから始まる戦いの場に響いていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV2が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年04月19日

【断頭革命グランダルメ奪還戦】バアル・ゼブルの戦い

 このシナリオは【断頭革命グランダルメ奪還戦】に関連する特別シナリオです。
 断頭革命グランダルメのジェネラル級及び、一時的な協力関係を構築した『火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチ』、『蹂躙戦記イスカンダルの亜人』、漂着後に各勢力の支配下に置いた『TOKYOエゼキエル戦争の大天使とアークデーモン』の軍勢に対して、戦闘を仕掛けます。

 この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
 勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。

 このシナリオの攻撃対象は、【アークデーモンの終点のバアル・ゼブル】の軍勢です。
 『終点のバアル・ゼブル』は、『地獄の策略家』バラムの指示により、できるだけ多くのディアボロスを誘い込み、人形皇帝ナポレオンの支援をしようとしているようです。

「成功したシナリオ数×5%」だけ、「⑰終点のバアル・ゼブル」の敵残存率を低下させます。


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 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#火刑戦旗ラ・ピュセル
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#【断頭革命グランダルメ奪還戦】バアル・ゼブルの戦い
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#断頭革命グランダルメ奪還戦
🔒
#⑰終点のバアル・ゼブル


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選択肢👾奪還戦ファーストアタック『死神兵グリムダムド』のルール

 奪還戦直前のファーストアタックで、敵ジェネラル級の戦場に攻撃を仕掛けます。
 この戦闘に勝利する事で、奪還戦時の敵残存率を減少させることが出来ます。
 敵は軍団規模の戦力である為、ある程度戦って敵戦力を削った後は、頃合いを見て撤退してください。
 状況によっては、敵ジェネラル級と遭遇する場合もありますが、この戦闘で、ジェネラル級を撃破する事は不可能です。
 ジェネラル級も深追いはしてこないので、速やかに撤退すれば、逃げ切ることが出来る筈です。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。