【断頭革命グランダルメ奪還戦】分析ジジイどもの喧騒(作者 ナイン高橋)
#断頭革命グランダルメ
#【断頭革命グランダルメ奪還戦】背信のエリゴール
#断頭革命グランダルメ奪還戦
#⑧寵愛せし者エリゴール
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●アークデーモン 寵愛せし者エリゴール
「足りないわ。この程度の情報では、ラ・ピュセルでの立場は得られはしない」
寵愛せし者エリゴールは収集したオベリスクのデータのまとめを再確認しながら眉をひそめる。
「あの副官女の監視の目が緩めば、もっと良い情報を得られるというのに」
ギリリと指の爪を噛みその美しい顔を歪めるエリゴール。
しかしふと思い立ったように顔を上げる。
「こうなれば、戦争のどさくさに紛れて、情報を得つつ撤退するしかないようね」
退避するのであれば、亡命先はラ・ピュセル。
そうと決まればエリゴールは部下に命じて準備を整えていく。
「あとはそうね、ディアボロスとまともに戦うつもりは無いけれど、私の役に立つ情報があれば、オベリスクの情報と交換しても良いかも……」
●時先案内人
「と言う訳で、ファーストアタックですわ!」
新宿駅のターミナルでアーリヤ・アマミヤ(魔霊ジンキック初級・g03479)が君達を待っていた。
「この依頼で狙うべき対象は、『寵愛せし者エリゴール』の軍勢ですわ」
エリゴールはTOKYOエゼキエル戦争から漂着し、感情エネルギーの有効活用を望むナポレオンに取り入って地位を確立したジェネラル級アークデーモンだ。
しかし度重なるディアボロスの活躍によって彼女の同胞達は次々と敗北。
ヘルヴィム直属軍は火刑戦旗ラ・ピュセルへ移ってしまった。
しかしエリゴール本人はナポレオンの計画自体には強い可能性を見出しており、ジュネーヴに留まり『オベリスク』のデータを集めていたようだ。
「そこにこの奪還戦が始まってしまったようですわ」
まだエリゴールはオベリスクの十分なデータを得ていない……が、決着がどう着こうとも、この戦いの終結時にはどうやらエリゴールはラ・ピュセルへと亡命するつもりのようだ。
「エリゴールは、断頭革命グランダルメに思入れがある訳ではなく、最終的にディアボロスに勝つ事を目的としていますので、この奪還戦の防衛はそもそも乗り気ではないようですわ」
副官であるシャルル・ド・ラベドワイエールはエリゴールの背信を悟り、目を光らせているようだが、肝心のナポレオンは気にしていない事もあって、エリゴールはぎりぎりまで戦場に残ったあとは逃走する予定らしい。
「と言う事で、今の内に戦力を削っておくのは有意義なことですわ」
もし倒すなら一気に殲滅する必要があるだろうし、それでなくても数を減らしておくのは良い事だろう。
「それと……。エリゴールは『ラ・ピュセルへと亡命する際に功績になる情報』を欲しているようですわ」
これはつまり、ディアボロス側から何か情報を得られるのではないかと思っているようだ。
代わりに提供するのは『オベリスクの情報』。彼女が出せるのはそれしかないのだから当然とも言える。
「戦場では何やら意味深なゾルダートがいますので、もしかしたら、エリゴールと出会える可能性はありますわ。ディアボロス側が提示しようとする情報の価値が高ければ高いほど、接触しやすくなると思います」
しかし敢えて敵に情報を渡す必要もない。
それにエリゴール自体はジェネラル級。少人数では勝ち目はなく展開次第では大きな怪我を負う可能性も高い。
情報については気にせず殲滅するのも大事だろう。
「人形皇帝ナポレオンは、疑似ディヴィジョンの創造により、淫魔を戦力化して配下に組み込んでいましたわ。その力に関わるオベリスクの情報を持つエリゴール。情報を得るにしろ、殲滅するために戦力を事前に減らすにしろ、大事な事になりますわ」
リプレイ
●意味深なゾルダート部隊
研究員タイプのゾルダードたちが何やら戦場にやってきて色々と戦場内を解析していた。
この地は彼らが支配する場所。改めて何かを得るようなものは特にないはずなのだが、何やら張り切っている。
『ヌフフ。流れ着いたワシらを拾って下さったエリゴール様のため!』
『ヌフフ。我ら、研究員!戦闘はあんまり得意ではないのじゃが!』
『ヌフフ。情報分析ならばお手の物じゃ!さあ情報まとめて待ちわびようぞ!』
どうやら何かが来るのを確信しているようだ。
しかし隙だらけ。くいくいと両手を伸ばしてポーズをとっている。
あと凄い意味深なバックパックを背負っていた。
『ヌフフ。ところで追加武装で背負わされたこれ、なんか爆弾っぽくない?』
『ヌフフ。解析すると、ワシらが死ぬと派手に上空で爆発する気がするのぅ』
『ヌフフ。え、でもこれ、一般法則破壊で無効化されるよね?普通の爆弾っぽくない?』
『ヌフフ。そもそもワシらが死んだ時に爆発するからのぅ。関係ないのぅ』
『ヌフフ。そっかー。まるでワシらの誰かが死ぬような事があれば盛大に知らせるような、そんな武装っぽいのぅ』
『ヌフフ。そもそもディアボロスなら後ろからワシらごと刺し貫けば爆発させずに倒せると思うのぅ』
『ヌフフ。そっかー』
『ヌフフ』
『ヌフフ』
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
七曜の戦の後、ナポレオンに接触した大悪魔
したたかだが、エリゴールはこの段までグランダルメに残る気骨はあるようだ
ネビロスとは違って……
可能なら環境に紛れ双眼鏡で偵察し状況把握
分断しやすそうな敵群を見定め
味方とPD通信で連携を取り、タイミング合わせ攻撃を仕掛ける
煙幕弾を炸裂させ、撹乱しつつ銃でPD攻撃
味方と狙いを合わせ
一撃で倒せる敵>消耗した敵を目安に
包囲されぬよう味方と死角を補いあう立ち位置を
敵の攻撃は、ガスを振り撒く動作を看破し
魔力障壁を張り緩和、直撃は腕のタワーシールドで防ぐ
ラ・ピュセルの欲する情報か……交換するものがなくもないぞ
主に取り継ぐならどうぞ
ラ・ピュセルはナポレオンと密約を結んでいたが……
ナポレオンは、敗北時には、我が遺領の全てを蹂躙戦記イスカンダルに遺すと言っていた
ラ・ピュセルに断りもなしだ
バレなければいいと思っているのかな
戦況を常に観察し
戦果十分か、味方が深手を負う前に撤退判断し、全員にPD通信し撤退
エリゴール出現時は、用が済めば護りを固め速やかに撤退する
薄雪・灯子
な、なんかこう、玄関のチャイムみたいなお爺さんたちみたいな……っ!
下手に倒して爆発させたら、おっかない人が駆け込んできそうです……っ!
ピンポンダッシュするのも怖いですね……っ!
基本的には爆弾を爆発させないよう気をつけながら
忍び足28や暗殺33などの技能とパラドクスで
背後から一体ずつ倒していきます。
注目を集めすぎたと感じたり、予期しない方向からの攻撃を受けた場合は撤退します。
必要なら強引に突破していきます。
なにかの弾みでエリゴールと遭遇したら、以下の情報を出してオベリスクの情報を要求します。
……わたしたちの弱点、教えてあげよっか。
あなたたちは人間を資源にするけど、わたしたちは人間に縛られる。
ディアボロスはすべての土地と人類を取り戻す。だけど取り戻した人類も復讐のために戦いたいとは限らないし、食事もすれば水も飲む。
だからわたしたちは世界を取り戻すほど苦しくなっていくのよ。
一気に話さず小出しに相手の情報と交換します。
できるかぎり交戦せず、必要なことが済んだらすぐ逃げます
梅指・寿
ラ・ピュセルに亡命する予定、ね…
戦争名物と言ったら名物だけど実は成功できる確率って小さいのよね。
今回はどうかしら?
間際まで情報収集しようとする気概は結構なのよ、だから私もお仕事を頑張らせてもらうわね。
いい事を聞いたからアドバイス通りまずは背後から近づいて消させてもらうわね。
戦闘スタイルは静かに気づかれる前に確実に一体ずつ消していくスタイルなの。ヒルコの体格も利用して物陰から背後に近づいて、短刀【徒姫】で急所を切り裂いていくわ。
技能【暗殺】を駆使して爆発物諸共刺し貫かせてもらって本当に爆発しないのか確認。静かに倒せたら成功として次に移るわね。
静かに倒せなかったら物陰に隠れて爆発音で近寄って来た敵の首元をアサシネイトキリング。
一撃で倒せない硬い相手なら味方の撃ち漏らしを片付けるスタイルに変更するわ。
体力が半分を切って周辺が気付き始めた頃に撤退を考えるわ。
どうせなら一般研究員の背負ってる爆弾を利用させてもらおうかしら。
離れた所で爆発させて敵を他所に引き寄せるようにするわね。
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
亡命ねぇ……
そんなの許すわけないじゃない……
【光学迷彩】にて隠れてまずは敵の状況を観察
【パラドクス通信】にて味方との連絡は密に取る
少数ずつ確実に刈り取れるよう狙いを見定め合図と共に攻撃を仕掛けていく。
背中の爆弾厄介な気もするけど……
うまくパラドクスで壊せれば壊すがなるべく敵に詰められないよう距離は保ちつつ敵の攻撃は直撃を避けるためにも《吹き飛ばし》で緩和させる
《誘導弾》にて攻撃は確実に敵に当たるように放つ
ナポレオンとラ・ピュセルで結んだ密約破られてるけどそれをラ・ピュセルが知ったらどうなるのかしらね?
バレないと思ってたら残念ね。そんなの絶対にバレるものなのよ。
誰かしらがラ・ピュセル側に伝えるでしょうからね
ある程度の敵を削れるかエリゴール出現時には無理はせず直ぐ様撤退する
●
寵愛せし者エリゴールの戦力を削るため、ディアボロスたちは敵の陣営に潜り込むことに成功した。
4人のディアボロスは身をひそめながら、狙いとなる敵部隊を索敵する。
「ラ・ピュセルに亡命する予定、ね……戦争名物と言ったら名物だけど実は成功できる確率って小さいのよね。今回はどうかしら?」
寵愛せし者エリゴールは断頭革命グランダルメに出奔していたが、今回の奪還戦を機会に亡命を計る予定のようだ。
その身を隠しながらも梅指・寿(不沈の香・g08851)はそんな敵の思惑に首を傾げる。
「亡命ねぇ……そんなの許すわけないじゃない……」
それに応えるのは桜・姫恋(苺姫・g03043)であった。
姫恋としてはクロノヴェータを逃すようなつもりはない。
オベリスクの情報を独自に、事前に得られる可能性があるのは確かだが、ことここでむざむざと情報を持ったままエリゴールを別のディヴィジョンに亡命させる利点など、ディアボロスには一切ないのだ。
一気に殲滅できる手筈を整えるために敵戦力を削りにきた。
「七曜の戦の後、ナポレオンに接触した大悪魔。したたかだが、エリゴールはこの段までグランダルメに残る気骨はあるようだ。ネビロスとは違って……」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)も双眼鏡で敵戦場を観察しながらエリゴールの行動原理について考察する。
エリゴールの情報についても興味はあるが、しかし敢えて他のメンバーの方針と違えてまで彼女に固執するつもりはない。
冷静に敵のゾルダード部隊を索敵する。
「間際まで情報収集しようとする気概は結構なのよ、だから私もお仕事を頑張らせてもらうわね」
「できるかぎり交戦せず、必要なことが済んだらすぐ逃げましょう」
奪還戦に向けて戦力が集まっているこの場では無理は出来ない。薄雪・灯子(赤い欺瞞の根・g00882)もやる事をやって任務を果たそうと言う。
ディアボロスたちはそれぞれ持ち寄った【モブオーラ】や【光学迷彩】で注目される確率や隠れた場合に発見される確率を半減にしながらこっそりと進んでいく。
今回の目的は敵陣の戦力削減。
狙うべきは、何故か孤立気味なゾルダート部隊の1つである。
『ヌフフ。流れ着いたワシらを拾って下さったエリゴール様のため!』
『ヌフフ。我ら、研究員!戦闘はあんまり得意ではないのじゃが!』
『ヌフフ。情報分析ならばお手の物じゃ!さあ情報まとめて待ちわびようぞ!』
研究員の姿をしたゾルダートたちは何故かやたらと両手を伸ばしたポーズをしたりしてそこらを分析しなおしていた。
その背中には意味深なバックパック。
「な、なんかこう、玄関のチャイムみたいなお爺さんたちみたいな……っ!」
灯子はゾルダートたちをそう評した。
なんとあのバックパック、ゾルダートが撃破されると勝手に爆発するらしいのだ。
一般法則破壊によってダメージはないはずだが、派手な音はする。
明らかに、倒されるべきとして、そして倒された際に分かるようにとおかれた装備に見える。
「下手に倒して爆発させたら、おっかない人が駆け込んできそうです……っ!ピンポンダッシュするのも怖いですね……っ!」
灯子はその装備の意味合いを正しく理解しているようにも思える。
ただし今回のメンバーは基本的にエリゴールとの交渉によってオベリスクの情報を得るよりも敵戦力を確実に削る方を優先している。
そのため、爆弾をわざわざ爆発させてピンポンする予定はない。
「背中の爆弾は厄介な気もするけど……」
「いい事を聞いたからアドバイス通りまずは背後から近づいて消させてもらうわね」
「忍び足ですね……!」
事前の情報からこのバックパックの爆弾。
敵を背後から爆弾ごと刺し貫いてゾルダートを倒してしまえばそもそも爆発しないらしい。
そんな訳でディアボロスたちはゾルダートの後ろへとそっと回り込む。
「よし。一斉に狙おう」
エトヴァのパラドクス通信による声掛けでタイミングを合わせにいく。
「――絢爛と、咲き誇れ」
全員が配置についたのを確認するとエトヴァが煙幕弾を敵陣の上空に炸裂させる。
『ヌフフッ!?敵襲かっ!?』
『ヌフフ。この状況で騒ぎ。ディアボロス以外にあり得んだろう』
『ヌフフ。そのとお』
「えい。アサシネイトキリング」
研究員たちがエトヴァの攪乱に動揺している内に、真っ先に灯子がメーラーデーモンとお揃いの電気を帯びた電磁槍で背後から一撃を繰り出した。
『ヌフフーンッ!?』
『ヌフフ!?同士ぃーっ!?』
「あ、本当に爆発しませんね」
一撃で仲間を暗殺された研究員は叫び声をあげるが、灯子はあっさり槍を引き抜いて確認する。
「成功ね。これなら静かに倒せるわね」
『ヌフフーンッ!?』
そしていつの間にか背後に近付いていた寿も短刀【徒姫】によるアサシネイトキリングで背後から1体を絶命させていた。
一瞬の内に2体が撃破である。まさに早業。
「それじゃあ次にいきましょうか」
そのまま流れるように次の標的に短刀を向けていく。
『ヌフフーッ!?そうはいかぬぅ!エリゴール様のためぇ!ここで踏ん張るのじゃぁ!』
生き残った研究員が何処からか取り出した薬品を投擲して反撃してくる!
しかし。
「Wunderfarber-β(ヴンダーファルバー・ベータ)」
「光王刃ッ!」
『ヌフフーンッ!?』
エトヴァがそれをタワーシールドで弾いて直撃を避けながら銃撃を浴びせかけて動きを封じる。
そこに姫恋が数多の光の刃を構成すると、狙いすまして確実に背後から研究員にぶち当てる。
「ナポレオンとラ・ピュセルで結んだ密約破られてるけどそれをラ・ピュセルが知ったらどうなるのかしらね?バレないと思ってたら残念ね。そんなの絶対にバレるものなのよ」
そのまま爆弾ごと、研究員を撃破。
あっさりとゾルダートの1部隊を全滅させるに至ったのだった。
「どうせなら一般研究員の背負ってる爆弾を利用させてもらおうと思ったのだけど」
「背後から倒したらパラドクスで爆弾も壊しちゃったわね」
「注目を集めすぎると、撤退が早まりますし……」
「ある程度戦果が十分になったら撤退しよう」
この調子で4人はエリゴールの軍勢の数を着実に減らし、撤退するのであった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【モブオーラ】LV2が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV2が発生!
【リザレクション】LV1が発生!