リプレイ
ラキア・ムーン
さて……折角のチャンスだ
必ずモノにする
こつこつ手塩に掛けて仕込んできたんだ、駄賃としては申し分ない
此処で奴を倒せれば、硫黄島も目の前だ
最後の仕上げといこう
水面走行を使用
パラドクストレインより飛龍艦隊南側に出撃
敵の進路を塞ぐよう展開し、敵に見つかりやすいよう正面より接近し敵が針路を変えるように促そう
足止めのフィッシュボーンどもが出てきたら本格的に交戦を開始だ
《RE》Incarnationを構えて戦闘態勢
水面を蹴り駆け出して「突撃」
距離を詰めながら【Call:Flame_Edge】起動
槍に炎の刃を纏わせる
敵が射程に入ったら槍を振り「斬撃」を放ち、纏わせた刃でフィッシュボーンを斬り燃やす!
攻撃後は槍を手元に引き、両手で構えて防御姿勢
敵の海戦装による近接攻撃を槍で受け、打撃で態勢を崩さないように注意
魚雷の爆風もなるべくジャケット越しに受けるようにし、少しでも衝撃を和らげよう
たとえどれだけ数が居ようとも、指揮官が居なければどうとでもなる
上官を逃がそうとする心意気は評価するがな!
アドリブ連携等歓迎
音羽・華楠
……この戦いに勝てば、二度目の翔鶴との決戦が見えてくるんですね。
……一度目の決戦で彼女を取り逃がすしかなかった屈辱……晴らす機会が得られるのなら、尽力しない理由はありません!
小笠原諸島から硫黄島への最短の進路上に陣取り、南進してくる飛龍艦隊が見え次第、攻撃を。
――《雷幻想・駿馬》!
雷の化身たる馬型式神を招き、雷速の疾走で飛龍艦隊へ突撃させます。
初撃はこちらの作戦――飛龍たちを転進させようとしてることを隠す意味でも、本気でフィッシュボーンたちを突破して飛龍へ肉迫しようとしてる風に見えるよう、一際激しくぶつからせます。
それで飛龍が危機感を覚え、針路変更を決断してくれれば儲けものです。
飛龍が迂回を始め、フィッシュボーンたちが足止めに動いたら、引き続き飛龍への肉迫を狙ってるように《駿馬》に振る舞わせつつ、それの壁になろうと出てきた個体をこれ幸いと蹴散らしていきましょう。
私自身は【水面走行】で海上を駆けつつ、戦場を俯瞰出来る位置取りを心掛けます。
冷静に戦況を把握し、《駿馬》を最適に動す為にも。
●波状攻撃・第一波
「……この戦いに勝てば、二度目の翔鶴との決戦が見えてくるんですね」
【水面走行】で海面に立つ音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)は小笠原諸島から硫黄島への最短の進路上に陣取り、南下してくる飛龍艦隊を待ち構える。
「……一度目の決戦で彼女を取り逃がすしかなかった屈辱……晴らす機会が得られるのなら、尽力しない理由はありません!」
翔鶴との決着の為にも、この一戦で飛龍を討たねばならないと気合を入れ、敵影を見つけると共にパラドクスの準備に入った――。
「さて……折角のチャンスだ。必ずモノにする」
その隣ではラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)も気合十分に、突撃槍〈《RE》Incarnation〉を手にして戦闘準備を整えていた。
「こつこつ手塩に掛けて仕込んできたんだ、駄賃としては申し分ない。此処で奴を倒せれば、硫黄島も目の前だ。最後の仕上げといこう」
その姿を堂々と晒し、近づいてくる敵軍の前に立ち塞がる!
「敵影発見! 正面にディアボロスです!!」
硫黄島に向けて南下する飛龍艦隊の、索敵していた冥海機が正面にその姿を見つけて声を張り上げる。
「いかがいたしましょう!」
『フィッシュボーン』がすぐさま飛龍の指示を仰ぐ。
「……ディアボロスを攻撃し突破せよ、と『飛龍様』は仰せです」
「はっ! ではディアボロスの攻撃に当たります!」
飛龍からの命を受けたフィッシュボーンはすぐさまディアボロスの攻撃に向かった。
「最短ルートを先に塞がれましたか、敵戦力によっては強引に突破も可能ですが……ディアボロスは狡猾なようです。困難と見るべきでしょう」
指示を出した飛龍はすぐさま思案し、硫黄島に向かう為の迂回ルートを描く――。
「ディアボロスを撃破して帰り道を切り開く!」
「まともに戦えぬ艦はフォローに回れ!!」
飛龍艦隊はまだまだ数は多い。だがディアボロスの奇襲によって多くの艦が損傷し、激しい戦いに耐えられない状況だった。
「行くぞ!!」
そんな中でも損傷の浅いフィッシュボーン部隊が前面に出てディアボロスに向かって動き出す。
「地の果てまでも駆けよ、天にまでも昇れ! 汝、滑るように走る者――オン・アミリトドバン・ウン・パッタ・ソワカ!!」
それにタイミングを合わせ、射程に入るなり華楠がパラドクス『雷幻想・駿馬(ファンタズム・スレイプニル)』を発動する。
「――雷幻想・駿馬!」
眩き光と共に雷の化身たる馬型式神を招き、空を雷速で疾走して敵陣に襲い掛かる!
「攻撃が――」
最後まで言えずに雷が直撃し、先頭のフィッシュボーンが吹き飛び、遅れて雷の走った後の海面に衝撃波で水柱の道が出来上がり爆発を起こす。
「凄まじい威力、これが本当のディアボロスの力か!」
「怯むな!! 我々の後ろには飛龍艦隊の旗艦である飛龍様がいらっしゃるのだぞ!」
「そうだ! 我らが飛龍様をお守りするのだ!!」
フィッシュボーンは飛龍様の元には行かせないと、魚雷艇級海戦装の魚の骨のような蛇腹剣を構えて海面を駆け出す。
「ならその護りを突き破り、飛龍の元にこの刃を届かせる!」
その正面からラキアが海面を蹴って突撃し、パラドクス『Call:Flame_Edge(コール・フレイムエッジ)』を発動する。
「【Call:Flame_Edge】起動――」
手にした突撃槍に炎を纏わせ、炎の刃を長く形成し横一閃に振り抜いてフィッシュボーン達を薙ぎ払った!
「うぐぁっ!!」
「つ、強い……!!」
炎の刃は斬るだけでなく燃え広がる。直撃を受けたフィッシュボーンは上下に切断されて燃え上がると海に沈み、斬撃と炎によって深手を負った者は大量に出血して海面を赤く染めていた。
「押し通る!」
そのままラキアは飛龍の元に向かう素振りをみせた。
「ぐっ、だが負けるわけにはいかない。絶対に通すな!!」
「飛龍様の為ならば、この命を失っても構わん! 相討ち狙いだ! カミカゼで沈める!!!」
血を流しながらもフィッシュボーンが決死の覚悟でカミカゼ吶喊し、単装機銃を撃ちながら接近して殴りつける!
それをラキアは槍を手元に引いて両手で構えて防御姿勢を取って受け止め、殴ると同時に放たれるゼロ距離魚雷の爆破の衝撃に後退しながらも踏み止まる。
「押せ押せ!!」
その勢いに乗ってフィッシュボーンはラキアに襲い掛かる。だがそこへ閃光が駆け抜けて出端を挫くように吹き飛ばした!
「ぅがぁ!?」
「飛龍への道を切り開きます!」
華楠が後方から駿馬を操り、飛龍へ肉迫しようとしてる風に見えるよう激しくぶつける!
「行かせるものかぁあ!!」
倒れ込みながらもフィッシュボーンが蛇腹剣を伸ばし、華楠に巻き付けて刃を食い込ませる。
「捕えたぞ!!」
そして思い切り引き抜いて全身をズダズダに裂こうとした――。
「たとえどれだけ数が居ようとも、指揮官が居なければどうとでもなる。上官を逃がそうとする心意気は評価するがな!」
そこへラキアが炎の刃を突き入れ、フィッシュボーンの胸を貫く。
「がはっ、飛龍様を、お守りしなくては……」
血を吐き海に沈みながらフィッシュボーンは最期まで飛龍を護ろうとしていた……。
「やはり手持ちの戦力での突破は困難のようですね……」
一当てした艦隊が押し負け、ディアボロスとの距離が縮まり肉薄するような勢いとなると、すぐさま飛龍は冷徹に生き残る為の決断をする。
「私は護衛艦を率いて迂回するので、他の者はディアボロスを足止めせよ、と『飛龍様』は仰せです」
そう告げると飛龍は針路を変えて、声が届くような距離まで近づいたディアボロスから逃れるべく負傷している艦隊を壁にして迂回路を取ろうとする――。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【水面走行】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
白石・明日香
さてと、どう煽ってやりましょうかね?
【水面走行】借りて飛龍に対して声が届いて護衛が飛び掛からない程度に距離を取って並走しながら余裕綽々で挑発交じりにお喋りして相手が言い返すよう仕向けましょう。
あらら?もう帰っちゃうの?早くな~い?
ま、仕方ないよね♪勝てると思ったら艦隊ボロボロにされたから硫黄島に逃げ帰るしかないよね~?
でも翔鶴いい顔しないかも。忠告したんだろうけど聞かなかったわけだし・・・・あ、それとも硫黄島じゃなくてグアムとかフィリピンに逃げて現地の指揮官から援軍をもらいに行くのかな?
けど大丈夫?グアムやフィリピンの指揮官は独断専行してぼろ負けした同胞に応えてあげるくらい寛容なの?随分と優しいんだねぇ?
挑発して相手が指揮官の口を滑らせたら儲けもの流石に大本営に関しては喋らないだろうけどご近所の事は知っているかな?
●逃げる飛龍
「さてと、どう煽ってやりましょうかね?」
白石・明日香(弔いの狩人・g02194)は【水面走行】を借りて針路を変える飛龍に接近しながら考える。
「う~ん、そうだ! 挑発交じりにお喋りして相手が言い返すよう仕向けようかな!」
思いつけば即行動と、護衛がこちらに攻撃してこない程度の距離を保ちながら、余裕綽々といった態度で声をかける。
「あらら? もう帰っちゃうの? 早くな~い? ま、仕方ないよね♪ 勝てると思ったら艦隊ボロボロにされたから硫黄島に逃げ帰るしかないよね~?」
小生意気な感じをたっぷり出して、逃げる飛龍を挑発する。
「……どうやら、ディアボロスは既に私に勝ったつもりで調子に乗っているようですね」
その声が耳に届き、飛龍は眉間にしわを寄せ苛立ちながらも足を止めずに進む……。
「確かに、予想よりも強いのは認めましょう。ですが既にディアボロスの能力は見切りました。翔鶴と力を合わせれば如何様にも対処できます」
だがそのまま好き放題に言われっぱなしは癪だと、飛龍は顔だけ向けてそう言い返す。しかし翔鶴の名前を口にすると悔しそうにさらに眉間のしわが深まる。
翔鶴よりも優れた己の力を示そうと自信満々に戦いに出たというのに、大敗してその力を借りるのは忸怩たる思いがあった。
「でも翔鶴いい顔しないかも。忠告したんだろうけど聞かなかったわけだし……あ、それとも硫黄島じゃなくてグアムとかフィリピンに逃げて現地の指揮官から援軍をもらいに行くのかな?」
飛龍の顔が歪んだのをいいことに、明日香は畳みかけるように挑発していく。
「けど大丈夫? グアムやフィリピンの指揮官は独断専行してぼろ負けした同胞に応えてあげるくらい寛容なの? 随分と優しいんだねぇ?」
心配するフリをして、さらに煽り立てていく。
「グアムにはミッドウェーからあの者らが来ている筈……優しいかどうかはともかく、援軍くらいは出してくれるでしょう……あの者らとっても硫黄島は重要なのですから――」
最後は呟きのようになり、飛龍は帰還後の事を考えながらその場を去っていった……。
「飛龍様は我らが護り硫黄島へお連れする! 後の事は頼んだぞ!!」
「お任せあれ! 命に替えてもディアボロスを止めてみせましょう!」
飛龍に付き従う護衛のサムライロブスターが別れ際に声をかけると、フィッシュボーンが迷いなく返事をしてディアボロスの前に立ち塞がり、これ以上は進ませぬと壁を作った。
「口を滑らせたら儲けものと思ってたけど、ミッドウェーか……って今は考えてる場合じゃないね!」
これ以上の追走は無理だと明日香は足を止め、残った足止めの飛龍艦隊をどうにかしなくてはと意識を切り替えた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
周防寺・雨季
激戦を繰り返し、漸く辿り着いたこの局面です。
次の一手に繋ぐ為にも、必ずや飛龍を追い詰め、仕留めなくてはなりません。
敵進路に対し、南側から回り込み迎撃します。
【水面走行】を使用し水上を移動。「スラスター」によるホバー移動で機動を安定させ、移動しながらの砲撃に備えます。
共に進行する仲間の横に並び、敵を追い詰める横陣を形成。
敵影発見後、仲間とタイミングと対象を連携し攻撃を開始します。
全海戦装展開!照準合わせ!撃ち方、始めます!
【絶海砲戦】使用。主砲から副砲まで、全火砲による「砲撃」、及びミサイル群による「誘導弾」での飽和攻撃です。
包み込み様な弾道の誘導ミサイルで逃場を封じ、砲弾の雨を降り注がせる面制圧攻撃で一気に仕留めます。撤退時だからといって気を抜けば命取りです。容赦はしませんよ。
反撃は、向かってくる敵にパラドクスの効果を乗せた「小型機銃」の掃射を浴びせて進行を抑え、「念動式防御障壁」で受け流して耐えます。
開戦時は勢いで押し切るのが勝利の鉄則です。多少の被害は覚悟して倒しきります。
無堂・理央
敵を知らないって怖いよね~。
ここまで見事に釣られるとか時先案内人が居るボク等では考えられない事だよ。
無双馬『クロフサ』に騎乗、クロフサには【水面走行】で海面を駆けれるようにしてから現地と言うか現海に降りるよ。
やる事は単純明快、逃げる敵の追撃!
海の上であろうと騎兵が動く追撃から逃げるのは困難だって教えてあげないとね。
槍を構えたら敵が見えて無くても全速力で突撃開始!
敵が見えたらジェネラル級目指して突撃!
まぁ、飛龍狙いをしてもトループス級が割って入ってくるだろうからその時はトループス級にぶち当たってそのまま吹き飛ばすまで!
ボク等第一波で飛龍を討ちに来てると思わせれば、第二波への警戒心は更に薄まるでしょ。
敵に一撃加えたら勢いを殺さずそのまま駆け抜けてから旋回、再び敵目掛けて突撃ー!
実際には飛龍を叩かないにしても飛龍が居る間はそちら方向に狙いを定めて追撃して見せないとね。
敵の反撃に対しては戦場を駆け巡って速度で振り切れるものは振り切るよ。
守るより攻めた方が被害は少ないし防御は最低限に、だね。
アンディア・ラムパデス
釣られてきた敵をむざむざ逃がす道理はなし
ここで確実に仕留め切る……!
そのためにはまずは飛龍への道を切り開かねば
それに相応しい戦力も揃っている……ならば、我はそのために道をこじ開けるのみだ!
カミカゼ……ニホンの言葉らしいが、命を賭けているのこちらも同じ
我らの戦意も貴様らの覚悟に劣ることはないということを知るがいい!
盾を正面に構え、【水面走行】で一直線に駆けていき、先行した味方の攻撃で生まれた奴らの乱れを突く
敵の攻撃は盾で防ぎ、体に直接にダメージを撃ち込まれないように
近づいてきたのならば好都合
この距離で仕留め切る……!
吶喊してきた敵が距離を離す前にこちらから更に踏み込み、槍で貫いたところでその勢いを乗せて槍を投擲
側の敵へと放つ
貴様らが倒れ切るのが先か、我が倒れるのが先か
試してみたいならば試してみるといい!
麗・まほろば
ふふん、『飛龍』も慌てちゃってるね?
まほろばたちの作戦はだいせーこー! ってことだね! ぶいっ!
まほろばは『翔鶴』にしてやられたからね、すぐにでも向かって主砲をお見舞いしてやりたいよぉ
だけどそれは後での話、先のことばかりみて目の前のことをおろそかにするのはダメだ。まずはきっちり『飛龍』にはここまで“つきあってくれてありがとう”ってお礼をしなくっちゃね!
そしてまずは! そのとりまきたちから!
さぁさぁ、どどーんと派手に行こうじゃないか!
【51センチまほろば砲】に榴弾を装填!
そして【水面走行】を展開して射程に収めるように接近するぞ!
殿にでてきたトループス級めがけて砲撃だ! てーっ!!
まほろばを狙う敵の射撃や砲撃には【15.5センチまほろば砲】を盾にしてある程度を防ぎつつ、そしてその敵を優先して“お返し”するよ!
みんなせいぜい派手に吹き飛びなよ?
ただ逃げるだけの『飛龍』に“これ以上は逃げ切れない!”と思わせる狙いもあるんだから。
最初から逃がすつもりなんてないんだけどね? ぷくくっ
●飛龍艦隊を襲う波
「飛龍様をお守りするのだ!」
「この身が海の藻屑となろうとも、飛龍様が硫黄島に帰る時間を稼ぐ!!」
玉砕覚悟でフィッシュボーンは足止めせんとディアボロスの前に立ち塞がる。
「ふふん、『飛龍』も慌てちゃってるね? まほろばたちの作戦はだいせーこー! ってことだね! ぶいっ!」
麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は慌ててて針路を変えて逃げていく飛龍の背中を見てVサインを作った。
「まほろばは『翔鶴』にしてやられたからね、すぐにでも向かって主砲をお見舞いしてやりたいよぉ」
逃げ去る先、硫黄島にいる翔鶴に対して敵愾心を燃やす。
「だけどそれは後での話、先のことばかりみて目の前のことをおろそかにするのはダメだ。まずはきっちり『飛龍』にはここまで“つきあってくれてありがとう”ってお礼をしなくっちゃね!」
今は目の前の戦いに集中しなくてはと、残され足止めに展開している飛龍艦隊へと視線を向けた。
「そしてまずは! そのとりまきたちから! さぁさぁ、どどーんと派手に行こうじゃないか!」
まほろばは〈51センチまほろば砲〉に榴弾を装填し、【水面走行】によって海の上を走って射程距離へと接近する。
「砲撃するつもりか! 飛龍様に近づかせるな!!」
追わせはしないとフィッシュボーンが迎え撃つ。
「でてきたな! 砲撃開始だ! てーっ!!」
すぐさままほろばがパラドクス『大和は國の真秀ろば』を発動し、榴弾を発射して敵陣で大爆発を起こしてフィッシュボーン達を吹き飛ばした!
「止まるな止まるな!」
「命を惜しむな! 飛龍様の為に死ぬのだ!!」
沈没していく仲間に目もくれず、運良く沈まなかったフィッシュボーンが単装機銃を撃ちながら吶喊する。
「まほろばの砲撃につっこんでくるなんて、度胸があるね!」
それをまほろば砲を盾にして防ぐが、さらに海戦装の殴りつけと魚雷のゼロ距離射撃の爆発に海の上を滑り大きく後退させられた。
「押せ押せ!!」
勢いの乗ったフィッシュボーンが追撃しようとするが、その眼前に巨大な砲口が付きつけられた。
「みんなせいぜい派手に吹き飛びなよ? ただ逃げるだけの『飛龍』に“これ以上は逃げ切れない!”と思わせる狙いもあるんだから」
にっこりと笑ったまほろばが砲弾を“お返し”してフィッシュボーンをぶっ飛ばした!
「最初から逃がすつもりなんてないんだけどね? ぷくくっ」
飛龍の逃げた先にも、逃げ道を塞ぐ第二波が待ち構えていることを冥海機は知らない――。
「敵を知らないって怖いよね~。ここまで見事に釣られるとか時先案内人が居るボク等では考えられない事だよ」
海面に立つ無双馬『クロフサ』に騎乗する無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)は、情報戦に負けて大きな損害を負っている飛龍艦隊の無様な姿を見て、情報の大切さを肌身に感じた。
「さあ、追撃を始めようか。海の上であろうと騎兵が動く追撃から逃げるのは困難だって教えてあげないとね」
理央は逃げていく飛龍と護衛艦を視界に収め、〈無銘の槍〉を構えてそちらに向かって海の上を疾走する!
「釣られてきた敵をむざむざ逃がす道理はなし、ここで確実に仕留め切る……!」
アンディア・ラムパデス(砂塵の戦槍・g09007)も獲物を狙う目で飛龍艦隊を見据える。
「逃げる飛龍への道を切り開かねば。それに相応しい戦力も揃っている……ならば、我はそのために道をこじ開けるのみだ!」
疾走する理央と足並みを揃え、共に逃げる飛龍を追わんと突き進む――。
「馬?! 騎兵が来る!」
「飛龍様を追うつもりだ! 行かせるな!!」
フィッシュボーンがその行く手を遮って迎撃に入る。
「やっぱり割って入ってきたね。ならそのまま吹き飛ばすまで!」
馬の脚を弱めずに理央は突撃し、パラドクス『烈風神葬撃』を発動して暴風を纏い、周囲の海を渦巻かせながら槍を横一閃してフィッシュボーン達を薙ぎ払った!
「ぐぁああああああ!!!」
「なんという、威力!!」
吹っ飛ばされたフィッシュボーン達が海面に墜ち、爆発を起こしたものはそのまま沈んでいった。
「こんな手練れを絶対に飛龍様の元に向かわせるわけにはいかない!」
(「ボク等第一波で飛龍を討ちに来てると思わせれば、第二波への警戒心は更に薄まるでしょ」)
決死の覚悟で足止めするフィッシュボーンに、理央は自分達が本命の部隊だと思わせるべく、苛烈に攻撃を加えて飛龍の追撃を狙う。
「退いてもらうよ! 突撃ー!」
理央は突撃の勢いを弱めず、駆け抜けてから旋回し再び突撃する!
「止めるんだ!!!」
フィッシュボーンは身を挺してそれを止めようと、吹き飛ばされながらも蛇腹剣を伸ばして理央の体に巻き付けた。
「捕えた! 引き裂いてやるぞ!!」
刃が体に食い込むが理央は引かず、逆に敵に向かって突っ込み迷いなく槍を振るい、敵の体を両断した。
「そんな………」
「守るより攻めた方が被害は少ないし防御は最低限に、だね」
理央は下手に守りを固めるより、勢いに乗って攻め崩したほうがいいと、止まらずにクロフサを駆った。
「カミカゼで止める! この命を使ってでも!!」
フィッシュボーンは死を恐れず、命懸けの吶喊を敢行する!
「カミカゼ……ニホンの言葉らしいが、命を賭けているのこちらも同じ」
対してアンディアは恐れずに〈部族の盾〉を正面に構え、海面を蹴って一直線に駆ける。
「我らの戦意も貴様らの覚悟に劣ることはないということを知るがいい!」
単装機銃の弾丸を盾で受け、そのまま殴りつけられる海戦装の一撃をも受け止める。
「ゼロ距離射撃だ!!」
フィッシュボーンは殴りつけたまま魚雷を発射して爆発を起こし、アンディアに激しい衝撃を叩き込む!
「どうだっ!!」
手ごたえありとフィッシュボーンが笑みを浮かべる。だが爆煙の中、盾を構えたままその場に踏み止まるアンディアの姿が映る。
「そんなっ! 魚雷の直撃に耐えたというのか!」
「近づいてきたのならば好都合。この距離で仕留め切る……!」
慌ててフィッシュボーンがバックステップして仕切り直そうとすると、爆発の痛みなど無視してアンディアはパラドクス『砂塵槍(ローンチ・スコーニス)』を発動し、魔力によって肉体を強化して踏み込み、〈部族の槍〉を突き出して胸を貫き、その勢いのまま投擲して後方の敵まで串刺しにした!
「あ、がはっ……飛龍様、お逃げ………」
胸を貫かれ血を吐いたフィッシュボーン達が息絶え、海に沈んでいった……。
「強い! だが数では我らが勝っている! 命を使い押し潰せ!!!」
死を恐れずにフィッシュボーンが次々と吶喊を始める!
「貴様らが倒れ切るのが先か、我が倒れるのが先か、試してみたいならば試してみるといい!」
それを受けて立つとアンディアが盾と槍を構え迎え撃つ!
「数だけでどうにかなると思ってるなら甘いよ!」
理央もまるで海の上を草原のように馬で駆け回り敵陣を荒らし回った。
「激戦を繰り返し、漸く辿り着いたこの局面です。次の一手に繋ぐ為にも、必ずや飛龍を追い詰め、仕留めなくてはなりません」
敵味方がぶつかり合う海戦を見ながら周防寺・雨季(霊戦試挑体・g10969)は海面を蹴り、スラスターによるホバー移動で機動を安定させながら敵が集まっている場所を狙いパラドクス『絶海砲戦』を発動する。
「全海戦装展開! 照準合わせ! 撃ち方、始めます!」
揚陸型・対空型・潜水型海戦装を展開し、主砲から副砲まで、全火砲による一斉射撃を浴びせる。さらにはミサイル群も叩き込み飽和攻撃で敵陣に大爆発を起こす!
「ディアボロスの砲撃だ!」
「身を護れ!」
フィッシュボーンが海戦装を盾にして受け止めるが、元より負傷している身体では耐えきれず爆発に呑まれ薙ぎ倒されていく。
「飛龍を逃がす訳にはいきません。それを邪魔するというのなら、負傷していようとも容赦はしませんよ」
包み込み様に軌道修正する誘導ミサイルが着弾してフィッシュボーンの逃道を封じ、砲弾の雨が次々と降り注いで面で敵部隊を制圧していく――。
「砲撃を止める!!」
「怯むな! 吶喊せよ!」
フィッシュボーン達は被弾覚悟で突撃を開始し、単装機銃を発砲しながら接近していく。激しい爆撃に力尽きる者も出て来るが、仲間が倒れようともその屍を越えていく。
「開戦時は勢いで押し切るのが勝利の鉄則です。多少の被害は覚悟して倒しきります」
敵が盛り返すような機会を与えてはならないと、下がらずに雨季はこのまま飛龍艦隊に大打撃を与えるべく、小型機銃の掃射を浴びせて相手の勢いを弱める。
「喰らえ!」
それでもぼろぼろになりながら突っ込んできたフィッシュボーンが海戦装で殴りつける。それを雨季は間に浮かべた〈念動式防御障壁〉で受け流す。
「吹き飛べっ!!」
だが障壁に当たった瞬間に魚雷が爆発してその衝撃に雨季の身体が激しく押される。
「こんなところで、後退している暇はありません」
雨季は倒れずに爆発に耐えて障壁で強引に押さえ込んだ。
「馬鹿な、ゼロ距離爆撃に耐えただと!?」
「飛龍との戦いの前に倒れるわけにはいきません。この程度、耐えてみせましょう」
踏み止まった雨季は砲撃をお返ししてフィッシュボーンを吹き飛ばした。
決死の覚悟でもディアボロス達の勢いを止められず、飛龍艦隊は崩壊していった……。
「我ら飛龍艦隊が沈んでいく、ここまでか……」
「だが既に飛龍様は去った……もはや追いつけまい」
フィッシュボーンは足止めとして出来る限りのことはやったと、満足そうに海に沈んでいった。
「どうやら足止めに残った飛龍艦隊は壊滅したようです。飛龍本隊はもう見えなくなりましたね」
雨季はあちこちで沈んでいく冥海機を見渡し、逃げた飛龍の姿がもう視界から消えていることを確認した。
「これでボク等第一波が本命だと思ったはず。次の第二波でさらに逃げ道を塞げば飛龍を追い込めるよ!」
理央は作戦は順調に進んでいると一先ず戦闘態勢を解除した。
「飛龍が今頃どんな顔をしているか楽しみだね!」
そろそろ第二波と出会う頃だと、想像したまほろばは悪戯っぽく笑う。
「我々も飛龍を追うとしよう!」
アンディアの言葉に他の仲間達も頷き、パラドクストレインという驚異の移動手段を用いて次の戦場へと移動を開始した。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【水面走行】がLV5になった!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV2が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
●迂回路に潜む罠
「後方に敵影ありません!」
「どうやらディアボロスは足止めに掛かったもよう!」
迂回路を取り南下する飛龍本隊。護衛のサムライロブスター達が周囲を警戒し、後方から追いかけてくるディアボロスがいないことを報告した。
「そうですか、艦隊は最後の役目を全うしてくれたようですね。我々はこのまま急ぎ硫黄島を目指します」
「はっ!!」
サムライロブスターに護られながら飛龍は硫黄島に向かって最大速度で疾走する。
(「このルートは迂回する中でも硫黄島への最短ではない。ディアボロスが見張っている可能性は低いはず……」)
飛龍は待ち伏せの可能性を考え安全だと思えるルートを選んでいた。そしてその予想通りディアボロスの姿は見られない。
「騙され疑心暗鬼になってしまっているようですね。ディアボロスの手はそこまで広くはないでしょう……急ぎますよ」
ここまで来れば後少しと、飛龍はタツノオトシゴにお伺いを立てる暇もなく誰も居ない海を急ぐ。
だがその動きもまた予知の範囲内。既にディアボロスの第二波が死角となる海の中、獲物を狙う魚のように静かに潜んでいた……。
月鏡・サヨコ
あの面妖な海戦装に伺いを立てる暇がない状況に追い込まれて、飛龍も焦っているな
作戦の第二波を遂行し、更に追い込むとしよう
【水中適応】状態で海中に潜伏、待ち伏せを行う
【完全視界】を発動して視野を鮮明にして、接近する敵の姿が確実に捕捉できるように
海中に差し込む陽光の制約を受けなければ、敵に発見されないために潜航深度を深めに取れるだろう
もし海底が浅ければ、海草の群生や砂を隠れ蓑に身を潜めることも出来るかもしれないな
敵の接近を確認したなら、水中用ライフルでの『精密狙撃』で攻撃を仕掛ける
近接戦を挑む仲間が水上に飛び出す時に合わせ、海中から掩護射撃を行おう
仲間の背後に迫る敵や、攻撃後に生じた隙を狙おうとする敵を的確に撃ち抜き、全体の被害を軽減
飛龍との会話が可能になる状況まで水中に潜み続けながら、後衛からの射撃に徹する
敵が放つ連装砲は《海戦装用増設防盾》で受け止める
刀とは《対艦軍刀『銀鉤』》で切り結び、刀身を弾いて狙い通りには当たらないようにさせる
挺身の末に見捨てられる者達
……波に抱かれて、静かに眠れ
呉守・晶
アドリブ歓迎
よしよし、予知通りだな
第一波には加わらなかった俺は残留効果の【水中適応】を借りて、先回りして海中に潜んでおくぜ
予め【トラップ生成】で海面に怪しまれない程度に靄のような薄霧を発生させて海面下の様子を分かりづらくしておくぜ。まぁ不自然で怪しまれそうならやめておくけどな
飛龍達が真上に来たら、魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して刀身を自由に操れる無数の鋼糸に変異させて海中から飛び出すと同時に【水中適応】を【水面歩行】に切り替えながらサムライロブスター達に鋼糸を巻き付けるように奇襲するぜ!
鋼糸を巻き付け、飛龍の護衛として追従できない状態にして鋼糸で切り刻んでやる!
この状態で、苦し紛れの連装砲の面制圧ぐらいで拘束を逃れられると思うな!
しかし、懲りない奴だな
偽装撤退での釣り出し後に、海中から空母部隊を奇襲されて失った癖に
今回も第一波攻撃で撤退ルートを変えられて、こうしてまた海中から奇襲を受けるなんて、結局は二度も同じことをしてやられてるじゃねぇか!
逃げる飛龍にはそう挑発しといておくぜ
トロワ・パルティシオン
こうしていると本当に魚になった気分だね。
そうすると飛龍達はさしずめ小魚かな、ふふ。
作戦通り【水中適応】でじっと待ち伏せするよ。
水中に伝わる音を聞いたり、海面に目を凝らしたりしてその時を待とう。
さて、海戦が得意な冥海機はどれだけ対潜戦を出来るかな。
敵がやってきたら、航跡と敵影を頼りに『数奇なる運命』で姿を見せないままに水面下から奇襲するよ。
フューリーズバレルが放った弾丸の軌道を操作して、敵の砲弾を掻い潜る攻撃用と、敵の砲弾を迎撃する防御用に分けよう。
僕自身も回避運動を取るよ。水中ならではの上下移動も意識しよう。
同じ深さに留まらないことで、敵が砲弾を爆発させる深度をばらばらにさせて、面制圧の連携を崩そうか。
最初の攻防が終わったら浮上して【水面走行】に移ろうかな。どっちに逃げたらいいか、飛龍がよく分かるように。
まあ、その先は行き止まりなんだけどね。
運命からは逃げられない……僕らが君の運命さ。
●波状攻撃・第二波
「あの面妖な海戦装に伺いを立てる暇がない状況に追い込まれて、飛龍も焦っているな。作戦の第二波を遂行し、更に追い込むとしよう」
月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は冷静であろうとしていながらも、焦燥を隠せていない飛龍を【水中適応】で海中に深く潜伏して待ち伏せする。
「こうしていると本当に魚になった気分だね。そうすると飛龍達はさしずめ小魚かな、ふふ」
その隣ではトロワ・パルティシオン(迷子のコッペリア・g02982)が揺蕩うように魚気分を味わって、水中で通りがかりの獲物を狙う魚のようにじっと待ち構えていた。
「…………来たな」
サヨコは海中から【完全視界】で海面を進む飛龍と護衛艦の姿を捉える。敵は全力で走っている為に、水の軌跡がはっきりとわかった。
「さて、海戦が得意な冥海機はどれだけ対潜戦を出来るかな」
相手が得意な戦場であっても、こちらも負けるつもりはないとトロワは微笑して〈リトルオーケストラ〉を水中に展開した。
「よしよし、予知通りだな」
呉守・晶(TSデーモン・g04119)も水中から敵の姿を視認し、敵が真上を通ると同時にパラドクス『細キ散ラスモノ』を発動して、〈魔晶剣アークイーター〉の封印を解いて刀身を自由自在に操れる無数の鋼糸に変異させた。
「仕掛けるぜ!」
仲間に声をかけ、水中蹴るように一気に駆け上って海面に飛び出し、海の上を全速力で進むサムライロブスター達に鋼糸を巻き付けて引っ張った。
「なにっ!?」
驚くサムライロブスター達が晶を見上げ、そして疾走する勢いのまま鋼糸が身体に食い込んで先頭の一体がバラバラに切り刻まれた!
「ぐげぇあっ!!」
「緊急停止っ!!」
「ディアボロスの奇襲だ!!」
慌ててサムライロブスターが止まり、晶に向けて伊勢海老型海戦装の連装砲を向けた。
「この状態で、苦し紛れの連装砲の面制圧ぐらいで拘束を逃れられると思うな!」
晶は巻き付ける鋼糸を引っ張って妨害する。
「構うものか!!」
だがサムライロブスターは痛みもなにも無視して、命など惜しくないと血を流しながら攻撃を仕掛ける。
「それに、俺一人だけじゃないんだぜ」
晶がそう言うと同時に敵の足元の水面が弾けた――。
「では始めよう」
海中でサヨコが仰向けになって〈銃剣付歩兵銃〉を構える。普通ならば水中から放つ弾丸など水の抵抗に負けてすぐに威力を失ってしまう。だがパラドクスはそんな物理法則を覆す――。
「……捉えた」
晶が仕掛けたのに合わせ、パラドクス『精密狙撃』を発動して引金を引き、放たれる弾丸は水中を泳ぐように速度を落とさず飛翔するとサムライロブスターの足元の水面から飛び出し、腹から入って心臓を貫いた!
「ん? がっげふっ!!」
何が起きたかも分からぬまま、サムライロブスターが絶命して海面に倒れ込んだ。
「どうした!?」
それを見た仲間のサムライロブスターも何事かと訝しむ。そこへさらに攻撃が襲い掛かる――。
「パクっといっちゃうよ」
トロワもタイミングを合わせてパラドクス『数奇なる運命(ミステリオーソ)』を発動し、リトルオーケストラの楽曲が流れる中、〈フューリーズバレル〉を水中から上に向かって乱射した!
その弾丸は一見バラバラに飛ぶように見えるが、楽曲に操られ軌道を変えながら集束していく。
「なんだっ」
周囲を見渡すサムライロブスターの身体に海中からの銃弾が襲い掛かり、身体に穴を幾つも穿たれて倒れ海を鮮血に染める。
「海中からだ! 飛龍様をお守りしろ!!!」
サムライロブスターがすぐさま飛龍を護るように動き、防御態勢を取って弾丸を伊勢海老型海戦装で受け止めた。
「まさか、ここにもディアボロスの伏兵が……私の思考を読んだ? それだけで正確なルートは……いえ、反撃をしなさい!」
奇襲を受けてさまざまな推測が頭に過ぎるが、今は対処が先と混乱を打ち消すように飛龍が命令を飛ばす。
「ディアボロスめ!! ここは押し通る!!」
「飛龍様の為に道を切り開く!!」
サムライロブスター達が晶と海中に向かって連装砲を一斉射して砲弾を広範囲にばら撒き、面制圧射撃による逃げ場のない攻撃を仕掛ける。
「撃て撃て!! 飛龍様の進む道をこじ開けよ!!!」
サムライロブスターは鋼糸が喰い込み、腕が切断されようとも砲撃を止めない。死しても飛龍の逃走経路を作らんとしていた。
「拘束されたまま撃ってくるなんて覚悟が決まってるみたいだな。だがこっちも負けてねぇぞ!!」
対して晶も砲弾の雨の前に引かずに展開した鋼糸で砲弾を斬り飛ばし、空中で次々と爆発を起こさせる。
「そこを退けっ!!!」
それでも前に前にと鋼糸を食い込ませ血塗れで突進して砲撃するサムライロブスターの勢いの押され、爆発を受けて後方に押しやられる。
「撃って来たね。迎撃するよ」
海中のトロワは深く沈みながら防御用に砲弾を飛ばして操作し、降って来る砲弾を迎撃して届く前に爆発を起こす。だが数で勝るサムライロブスターの砲弾がどんどんと降り注ぎ、周囲で連鎖的に爆発を起こしそれに呑み込まれて押し流された。
「海中からの攻撃は飛龍様に届く可能性がある。先に斬り崩す!!」
サムライロブスターは砲撃を追いかけるように水中に潜っていく。そして刀で両断せんとトロワに近づいた。
「白兵戦でもやり合ってみせよう」
その前に〈海戦装用増設防盾〉で砲撃を受け止めるサヨコが立ち塞がり、抜き打たれる居合の一撃を〈対艦軍刀『銀鉤』〉で受け止め切り結ぶ。
「まだ刺客がいたか! 飛龍様には指一本触れさせん!!」
サムライロブスターは己が身の安全など考えず、捨て身でただ斬り殺さんと刃を振るう。
「この気迫、精鋭というのは本当のようだな」
サヨコは体当たりのような斬撃に弾き飛ばされた。
「さあ、飛龍様、突き進みましょう!!」
負傷し血塗れになりながらも、サムライロブスター達は硫黄島への道を切り開かんと闘志を燃やして意気込んでいた。
「…………」
だがそれとは真逆に、飛龍は冷たく静かに熟考していた。
「しかし、懲りない奴だな。偽装撤退での釣り出し後に、海中から空母部隊を奇襲されて失った癖に、今回も第一波攻撃で撤退ルートを変えられて、こうしてまた海中から奇襲を受けるなんて、結局は二度も同じことをしてやられてるじゃねぇか!」
再び距離を詰める晶が逃げる飛龍に挑発する。しかし飛龍は思考を乱さずに口を閉ざしたまま。しかし代わりにサムライロブスターが間に割り込む。
「調子に乗るなディアボロス!!」
「必ず我らが貴様らを討つ!!」
そして主への侮辱に激高して言い返した。
「こっちも海面に出ようかな」
トロワも浮上して姿を見せ、行方を遮るように銃口を向けた。すると飛龍は向きを変える。
(「これでどっちに逃げたらいいか、よく分かるよね。まあ、その先は行き止まりなんだけどね」)
その様子にトロワは袋のネズミという言葉を思い浮かべた。
「ディアボロスが戦力を分散しているならば突破できたでしょうが、どうやらここも層が厚いようです……」
サムライロブスターの反撃によって距離を取ったものの、まだまだ戦えるディアボロス達の姿があった。
損耗でいえばこちらの方が分が悪い。そして視界外にもまだディアボロスが潜んでいる可能性を考え決断する――。
「護衛艦隊はここでディアボロスを足止めしなさい。私は単独で撤退します」
「飛龍様!?」
「そんな、我々が道を切り開きます!!!」
サムライロブスター達が訴えかけるが、飛龍は黙したまま命令を変えずに身を翻してルートを変更し、サムライロブスター達はその背中を暫し呆然と見送った。
「挺身の末に見捨てられる者達……波に抱かれて、静かに眠れ」
その隙を見逃さず態勢を立て直したサヨコが海中から狙撃し、銃弾がサムライロブスターの頭部を撃ち抜いた!
「運命からは逃げられない……僕らが君の運命さ」
トロワは味方艦全てを捨て、逃げようとする飛龍の行く末を暗示した。
「狼狽えるな!! もとよりこの命、飛龍様の為のもの!!」
「……そうだ! ここで死ねと言われれば死ぬのみ!! ならばディアボロスを道連れに死のうぞ!!」
親衛隊として硫黄島まで命を懸けて護り続けようと思っていたサムライロブスター達は見捨てられ動揺したが、それを高い忠誠心で抑えて刀を構える。
だがサムライロブスター達が動揺している僅かな間に、逃げようとする飛龍との距離を縮め、もう少しで手が届きそうな距離まで接近できた――。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
麗・まほろば
【挑発】するよ!
断片の王について知れたら御の字だ!
やぁやぁご苦労さまっ!
ここ(小笠原)まで来るのも消耗したのに、たったこれだけ逃げるにもみーんな僚艦を手放しちゃうなんて!
でも残ー念! 吹き飛ばされちゃったね?
『翔鶴』は“未来を予知してる”って知ってたはずなのに聞いてなかったのかな?
だめだよぉ、報連相のある環境作りは幹部としての責務
こんなふうにせっかくの作戦も裏目に出ちゃうよぉ?
作戦が甘いなぁ……
あ、わかった!
総司令たる断片の王へ連絡を取る手段が無いんでしょ!
どこ引きこもってるか知らないけど、王はこんな状況になってるのをきっと知らない
集まれーって伝達することはできても、部下の報告を受けることはままならないんだ
知ってれば警戒を勅令したはずだし、今度だって軽率には来させなかったはずでしょ?
『翔鶴』も急いで台湾を離れたわけだ!
無能な上司や同僚ばかりで苦労するねぇ?
今ごろあなたがいないことを清々しながら支配してるんじゃないかな?
おあいにくさま!
それとも急いで帰らなきゃいけない理由があるのかにゃぁ?
●さらに逃げる飛龍
「逃げられる前に挑発するよ! 断片の王について知れたら御の字だ!」
麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)が今がチャンスだと、護衛を見捨てて逃げようとする飛龍へ接近する。
「やぁやぁご苦労さまっ! ここ(小笠原)まで来るのも消耗したのに、たったこれだけ逃げるにもみーんな僚艦を手放しちゃうなんて! でも残ー念! 吹き飛ばされちゃったね?」
相手の無様な姿を嘲笑してまほろばは挑発を続ける。
「『翔鶴』は“未来を予知してる”って知ってたはずなのに聞いてなかったのかな? だめだよぉ、報連相のある環境作りは幹部としての責務。こんなふうにせっかくの作戦も裏目に出ちゃうよぉ? 作戦が甘いなぁ……」
挑発の言葉に飛龍は眉間にしわを寄せ、苛立つ素振りを見せるが口は閉ざしたまま足を止めない。
「あ、わかった!」
そこへ追い打ちを仕掛けるようにまほろばが言葉で攻める。
「総司令たる断片の王へ連絡を取る手段が無いんでしょ! どこ引きこもってるか知らないけど、王はこんな状況になってるのをきっと知らない。集まれーって伝達することはできても、部下の報告を受けることはままならないんだ。知ってれば警戒を勅令したはずだし、今度だって軽率には来させなかったはずでしょ?」
冥海機は連携も碌に取れない無能な集団であると馬鹿にする。
「『翔鶴』も急いで台湾を離れたわけだ! 無能な上司や同僚ばかりで苦労するねぇ? 今ごろあなたがいないことを清々しながら支配してるんじゃないかな? おあいにくさま!」
断片の王の事をも馬鹿にして冥海機同士の不和を煽る。
「それとも急いで帰らなきゃいけない理由があるのかにゃぁ?」
そこまで好き勝手言われて、思わず飛龍の踏み出す足が勢いを弱めた。
「司令官たるジェネラル級は、独断専行が義務というもの。広大なヤ・ウマトのジェネラル級にはそれが許されています。大本営の命令を待つだけの者に司令官は務まりません」
振り返った飛龍は司令官を任されている誇りを胸に、軍人らしく堂々と言い返す。
「それに、未来を予知していると言いましたね。ですが不変の未来を予知しているのならば、あなた方の行動に意味はありません。何をしようと未来は変わらないのですから。ですがあなた方は未来を変える為に戦っている……」
飛龍はディアボロスの予知が絶対的なものではないと推測する。
「であれば、あなた方を敗北させれば、ディアボロスの望む未来を潰すことが出来るはずです」
「飛龍様!!」
必ず生き残りディアボロスの望む未来を覆してみせると言い放ったところで、サムライロブスター達が身を挺して割って入る。
「護衛艦隊は私の育て上げた精鋭中の精鋭。ここで失うのは惜しいですが……仕方ありません」
護衛に背を向けて飛龍は振り返らずに逃げ続ける。
「硫黄島を護る私が負ければ硫黄島は危機に陥ってしまう……」
目を掛けていた部下を見捨て、それでも自分だけは硫黄島に帰還しなければならないと南下する。
「艦隊を、全ての配下を失い逃げ帰った将だと汚名を着ようとも、私がここで沈むわけにはいかないのです――」
硫黄島基地を任されたジェネラル級としてここで沈むわけにはいかないと、ただ真っ直ぐに全速力で硫黄島を目指す。
「命を捨てよ! 何としてもディアボロスを止める!!」
そしてディアボロスの前に決死のサムライロブスター達が立ち塞がった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
ラキア・ムーン
さて、手を緩めるつもりは無いさ
速攻を仕掛ける
確実に、奴の護衛を剥いでいこう
パラドクストレインを利用して次のポイントに移動
水中適応を使用して敵を迎え撃つ
潜航し敵が襲撃ポイントに接近するまで待機
襲撃可能な距離まで近付いてきたら一気に浮上
浮上中に《RE》Incarnationを構えて戦闘準備を整えておこう
今回は完璧な奇襲だ、一気呵成に攻めて敵を乱す
浮上と同時に【Call:Homing_Javelin】起動
浮上後は水面走行へ切替
炎の槍を展開し即時発射
着弾と同時に「爆破」
派手に燃え上がらせて襲撃をアピールし、少しでも敵の混乱を誘おう
槍で敵の斬撃と斬り結ぶ
連装砲による攻撃は甘んじて受けよう
直撃だけは喰らわないように、きっちり防御しながら即時次の行動に移れるよう態勢は崩さないようにダメージコントロール
ツレナイじゃないか
せっかくここまで出てきたんだ、もう少しゆっくりしていったらどうだ?
お前らも、そう思うだろうサムライロブスター?
働いてばかりでは疲れもたまるさ
永遠に休むと良い
アドリブ連携等歓迎
ネフェリア・フリート
うーっし、奇襲だな奇襲
こーいうのは間髪入れず、一気にやるに限るぜ!
という訳で俺も参戦だ
ガンガン行くぜ!
水中適応で海中待機だ
敵が丁度良いところに来るまで待機
襲撃タイミングになったら浮上し水面走行で水上を駆けるぜ
おうおう、さっきので逃げ切れたと思ったら大間違いだぜ!
声を上げて襲撃をアピールだ
大事な指揮官逃さねえと……俺達が此処でやっちまうぜ!!
拳を握りしめ戦闘準備
EW:Blood Knuckle!
ガントレットに力を回す!
そのまま「突撃」だ!インファイトで攻める!
拳を連続で叩き込んで「連撃」
傷が深そうな奴が居たら、優先してぶん殴っていこう
斬撃も砲撃もガントレットで受けてガード
姿勢を崩さないようにしっかりと状況把握はしておくぜ
インファイト選んでるんだ、もとより避けるつもりはねーよ!
サムライだっていうんなら、正々堂々やり合うのが筋ってもんだが…
悪いな、今は飛龍が先だ
押し通らせて貰う!
強行突破を示唆しながら、飛龍を逃がす動きをするようサムライロブスターをそれとなく誘導しておくぜ
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情&セリフ】
情報を流す時はあえて負けなくちゃいけなくてきつかったが、今回は思いっきり戦うためにも前哨戦は早々に終わらせようか
そう簡単に電撃から逃げられると思うなよ!
【行動】
仲間と声を掛け合いながら積極的に連携していく
残留効果は使えるものは全て使用する
水中適応を使い海中に隠れ潜み
通信障害も発動して敵の連携を妨害する
姿を確認した敵に対してパラドクスを発動
電光警棒の電流制限を解除し鞭状になった電撃を叩き込む
電撃の鞭は長さは決まっているがその間までなら好きに軌道を操作できる
ある程度の範囲なら敵に対処できるはずだ
敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンで受けて防ぐ
それに合わせて後退することで衝撃を出来るだけ減らそう
必要なら臨機応変に対処する
音羽・華楠
作戦の第一波は成功ですね。
第二波もしっかりとやり遂げます。
――翔鶴への雪辱の為にも。
ネメシス形態発動。
狐耳、狐尻尾が消え、黒髪黒瞳の人間の姿に。
既に第二波の攻撃を開始してる見込みの仲間も居ますし、救援機動力で急いで私も馳せ参じましょう。
【水中適応】を用いて海中を進み、戦域へ到達次第、《雷幻想・天狼》を発動させます。
雷の狼の式神を、海中から海面のサムライロブスターたちまで一気に突撃させますよ!
雷の化身たる《天狼》の速度は、文字通りの雷速。
さらに、優れた嗅覚とレーダー感覚により、捕捉した敵を決して逃さない優秀な狩人です。
その素早さで翻弄し、その精度で確実に、サムライロブスターたちを雷纏う牙の餌食としてくれるでしょう。
私自身も折を見て海面に浮上しますが、ある程度距離を取り、戦況を俯瞰出来るように心掛けます。
弱ってる敵への追撃、危機の仲間への救援、それらをしっかりと見定めて、《天狼》へ的確に命じられるように。
反撃の水刃は、居合である以上太刀筋が限定されるはずです。
それで見切り、可能な限り防御を。
●決死の足止め
「うーっし、奇襲だな奇襲。こーいうのは間髪入れず、一気にやるに限るぜ!」
ネフェリア・フリート(剛腕粉砕・g05427)は仲間の奇襲に続き、敵に立て直す時間を与えないように水中から接近する。
「という訳で俺も参戦だ。ガンガン行くぜ!」
水上の飛龍に近付いている仲間に注意が向いている隙を突き、水面に飛び出し驚かせるように姿を晒す。
「おうおう、このまま逃げ切れると思ったら大間違いだぜ!」
声を上げて襲撃をアピールし、逃げる飛龍との距離を詰める。
「大事な指揮官逃さねえと……俺達が此処でやっちまうぜ!!」
「させるか!」
サムライロブスターが割って入り刀を構えた。それを見て嬉しそうにネフェリアは笑い拳を握りしめて戦闘を開始する。
「EW:Blood Knuckle!」
パラドクス『EW:Blood Knuckle(エンチャントウェポン・ブラッドナックル)』を発動し、〈クリムゾンガントレット〉に自身の血を与え、両腕に真紅のオーラを纏わせて殴り掛かる。
「インファイトで攻める!」
一瞬にして懐に入ると、振り下ろされる刀を左拳で弾き、ボディに右拳を食い込ませた!
「ぐはっ……!」
前屈みとなったところにアッパーを決めて意識を寸断する。吹き飛んだサムライロブスターはそのまま海に沈んでいった。
「掛かれ! 手を止めるな!!」
仲間がやられようとも怯まずサムライロブスターが吶喊し、伊勢海老型海戦装の連装砲を浴びせながら勢いに乗って斬撃を放つ。
それをネフェリアはガントレットで受け止めてガードする。衝撃に押し込まれそうになるのを踏み止まって堪えた。
「逃がさんぞ! このまま叩き斬る!!」
「インファイト選んでるんだ、もとより避けるつもりはねーよ!」
覚悟の上だとネフェリアは受けに徹して敵を引き付けた。
(「情報を流す時はあえて負けなくちゃいけなくてきつかったが、今回は思いっきり戦うためにも前哨戦は早々に終わらせようか」)
海面で派手にやり合っている中、水中に潜んでいた荒田・誠司(雑草・g00115)が動き出す。
「そう簡単に電撃から逃げられると思うなよ!」
海の中から間合いに入るとパラドクス『電光の鞭(ライトニング・ウィップ)』を発動し、電光警棒に流れる電気量の制限を解除し、鞭状になった電撃を叩き込む!
「な、がぁっ!!」
水中から飛び出した電撃の鞭がサムライロブスターに不意打ちで叩きつけられ、電撃が流れて感電しながら吹き飛んだ。
「海中からの攻撃だ!」
仲間がやられてサムライロブスターは慌てて海中に飛び込む。
「居たなっ! 喰らえ!!」
誠司に向かって突撃しながら主砲の連装砲を放ち、接近すると刀で斬りつける!
「精鋭というだけあって反応が速いな。まともに受けるのは危険か」
それらの鋭い攻撃を誠司は盾〈フェイク・プリドゥエン〉で受け止め、勢いに逆らわず後退することで衝撃を減らす。
「まだだ!」
さらに追撃せんとサムライロブスターが加速して追うと、誠司の元から電撃の鞭が伸びる。
「切り払って懐に入る!!」
それを刀で受けようとすると、鞭が軌道を変えて刀をすり抜け、サムライロブスターの首に巻き付いた。
「なにっ!?」
「電撃の鞭は射程内なら好きに軌道を操作できる。侮ったのがお前の敗因だ!」
誠司は電撃を流し、サムライロブスターの全身に衝撃を与えて体内を破壊し海戦装を爆発させた。
「さあ、このまま敵を一掃しよう!」
早々に護衛艦を倒してしまおうと、誠司も海上へと飛び出した。
「やらせるものか!」
対してサムライロブスターは砲撃で迎撃し、海面で幾つも爆発を起こして激しくやり合った。
「作戦の第一波は成功ですね。第二波もしっかりとやり遂げます」
音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)はこのまま第二波を成功させようとパラドクストレインを降りる。
「――翔鶴への雪辱の為にも」
そしてネメシス形態を発動して狐耳、狐尻尾が消え、黒髪黒瞳の人間の姿へと変わると、水中に飛び込んでそのまま海中を進んだ。
「さて、手を緩めるつもりは無いさ。速攻を仕掛ける」
第一波の戦いを終えたラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)もパラドクストレインを利用して一瞬で第二波ポイントに合流する。
「確実に、奴の護衛を剥いでいこう」
海中から接近すると、仲間達と激しく争っている場所へと近付く……。
「飛龍様に追いつけなくなるまで時間を稼ぐのだ!!」
サムライロブスター達は決死の覚悟で時間を稼ごうと、ディアボロスへと苛烈な攻撃をしてくる。命尽きるまで手を休めずにディアボロスを防戦に追い込もうとしていた。
「射程に入りました。始めましょう」
華楠がすぐさまパラドクス『雷幻想・天狼(ファンタズム・フェンリル)』を発動する。
「昔、明日香の地に老狼ありて多く人を食う。土民畏れて大口の神という、その住める処を名付けて大口真神原という――彼の地より現れよ!!」
雷の化身である狼の姿の式神を顕現させ、海中をものともせずに疾走し、敵陣へと襲い掛かる!
「なんだっ光がっ!!」
サムライロブスターが咄嗟にそれを迎撃しようと刀を振るうが、刃は光を捉えられず空を切る。
「雷の化身たる《天狼》の速度は、文字通りの雷速。さらに、優れた嗅覚とレーダー感覚により、捕捉した敵を決して逃さない優秀な狩人です」
「あ、がぁっ!!」
雷の狼はそのままサムライロブスターを貫き、首の肉が噛み千切られて裂け、血が噴き出して溺れるように倒れた。
「一気呵成に攻めて敵を乱す」
続けてラキアが突撃槍〈《RE》Incarnation〉を構えて浮上し、奮起する敵の勢いを殺すべくさらなる奇襲を仕掛ける。
「足止めなど突破するのみ」
パラドクス『Call:Homing_Javelin(コール・ホーミングジャベリン)』を起動し、海面に飛び出ると共に炎の槍を展開して即時に発射する!
「ぐぁっ!!」
直撃を受けたサムライロブスターが体に穴を穿たれ、爆発して吹き飛ばされた。
「ツレナイじゃないか。せっかくここまで出てきたんだ、もう少しゆっくりしていったらどうだ?」
爆炎を抜けてラキアは遠くへと逃げていく飛龍の背中にそう呼び掛ける。
「お前らも、そう思うだろうサムライロブスター?」
「ふざけたことを!!」
挑発を受けたサムライロブスターは激高して刀を向けた。
「どれだけのディアボロスがいるのか!」
「だがこれだけの数がいるということはここが本命ということ! 止めれば飛龍様が安全となる!」
これがディアボロスの本隊だと、覚悟を決めたサムライロブスターは爆散する仲間を見ても前に出て、連装砲を放ちながら接近し刀を振り下す。
ラキアは砲撃を甘んじて受け、その後にくる必殺を狙う斬撃を突撃槍で斬り結ぶ。
「今だ! 私ごとやってしまえ!!」
サムライロブスターが刀を押し込み仲間に呼びかける。
「居合一閃!!」
迷いなくサムライロブスターは仲間ごと斬る勢いで抜刀し、水刃を横一閃に放った!
「飛龍を逃す為に命を捨てる覚悟のようですね。ですが、こちらもそれを乗り越えていく覚悟が来ています」
間に入った華楠が〈玄武結盾符〉を手にし亀の甲羅を思わせる障壁を展開して受け止める。障壁は切り裂かれるが、威力を減衰して華楠に届くと、強い衝撃に殴られたように吹き飛ばされそうになるが、切断するほどの勢いは失っていた。
「必殺の一刀に耐えたか!」
「強い! これほどの強者が何人も……? お前たちの顔、フィッシュボーンと戦っていた……?」
華楠とラキアの顔に見覚えがあるとサムライロブスターは、第一波の襲撃に居たディアボロスだと気付く。
「馬鹿な! 足止めで相当な距離を引き離したはずだぞ!」
最初の襲撃からここまで全速力で距離を離した。それなのにここにいるはずがないと驚愕した。
「だがもし、この距離を追いつけるとしたら……飛龍様が危ない!」
ディアボロスの尋常ではない機動力があれば、逃げる飛龍にも追いつく可能性が高い事に思い至る。
「絶対にこやつらをここで足止めするのだ!!」
「飛龍様が硫黄島に逃げ込むまで、ここで留める!!!」
身を挺してでもこの場に釘付けにしようと、サムライロブスターが砲撃と斬撃によって足を止めさせる。
「どうやら私たちの顔を覚えていた敵がいたようですね」
華楠は自分達を見て鬼気迫る様子で攻撃する敵からの殺気を浴びる。
「ですが、ここは突破させてもらいます」
雷の獣が海面を疾走し、雷光がすれ違う度に血が舞い、雷纏う牙の餌食としていった。
「働いてばかりでは疲れもたまるさ。永遠に休むと良い」
敵陣が崩れたところにラキアも炎の槍を叩き込み、爆発を起こして薙ぎ払った。
「く、ディアボロスめ! こうまで圧倒されるか!!」
「だが絶対にここで足止めせねば! なにがなんでも飛龍様が逃げ切る時間を稼ぐ!!」
数を減し満身創痍のサムライロブスター達は、それでも必死になって僅かでも時間を稼ごうとディアボロスの攻勢に抗う。
「サムライだっていうんなら、正々堂々やり合うのが筋ってもんだが……悪いな、今は飛龍が先だ。押し通らせて貰う!」
そう言ってネフェリアは強行突破を示唆して敵の動きを誘導する。
「行かせるものか!!」
身を挺してでも護ろうとするサムライロブスターの隙を晒した正面からネフェリアは拳を打ち放ち、連打を叩き込んで刀を粉砕し、その身も砕いて海に沈めた。
「ぬぅおおおおお!!!」
雄叫びと共に最後のサムライロブスターが背後から斬り掛かる。だがその攻撃を割り込んだ誠司が盾で受け止めた。
「鋭い一撃だが、焦りが剣を鈍らせているな」
誠司は手に痺れを感じながらも、衝撃を逃して相手の上体を泳がせ、身体に電撃の鞭を巻き付けた。
「ぐ、がぁああっ!! おのれぇええ! 飛龍様の元には行かせぬ!!!!」
苦悶の声を上げながらも、サムライロブスターは誠司へと刃を伸ばす。
「悪いがこの後に飛龍との戦いが待ってるんでな。さっさと終わらせてもらう!」
そこへネフェリアが突っ込み、拳を繰り出して海戦装をぶち抜き骨を砕いて海に沈めた……。
「よし、全滅だぜ!」
「飛龍は……流石にもう見えないところまで逃げられたか」
ネフェリアと誠司は敵の全滅を確認し、飛龍の姿は遥か遠くに離れ視界には映らなかった。
「これで残るは飛龍だけですね」
「ああ、硫黄島に逃げ込ませはしない」
華楠とラキアは第二波の仲間達と共に敵将である飛龍を追おうと、パラドクストレインを使い戦場をショートカットする――。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
●硫黄島まであと……
「もう少し、もう少しで硫黄島に帰還できます」
配下の艦隊を全て犠牲にし、飛龍は最大速度で海の上を進み、少しでも硫黄島へと近付こうとしていた。
「あれだけの戦力を投入していれば、待ち伏せがあっても私だけで突破できるはず……」
予知しているというならば、この先にもディアボロスが現れる可能性は高い。だがそれでも二度の足止めで減少している戦力なら、自分だけで突破できると考えていた。
「翔鶴と共闘すれば、ディアボロスがどのように予知しようとも力でねじ伏せられるでしょう。援軍を頼めばさらに盤石になるはず。そこで力を蓄え、ディアボロスの望む未来を粉砕してみせましょう」
必ず逆襲してこの汚名をそそいでみせようと、油断なく飛龍は硫黄島を目指す。
そしてその予想通り待ち伏せが、そして予想外に最も多いディアボロスの戦力がその行く手に待ち構えていた――。
旗楽・清政
【翠緑の師弟】
二度の足止めで此方の戦力が減少した故に単騎でも逃れ得るとは、随分と甘い見立てよ。
それがしらの如く、敗走する将が単騎になりしを見計らい参戦して来る者もおるが故に。
さて、此度出張ってきたは、エスメラルダに対ジェネラル級の経験を積ませるため。
それがしは【光学迷彩】【水中適応】でエスメラルダのすぐ下の海中に身を隠しつつ、気付かれぬギリギリまで飛龍に接近。
常時、エスメラルダをディフェンス。
海中にて翠緑の疾風を発動し、【先行率アップ】を活用して海上の飛龍に奇襲&突撃。
四重の【命中アップ】と二重の【ダメージアップ】も活用し、初手での大打撃を狙うでござる。
「姿形だけならばそれがし好み故に、討つよりも嫁に迎えたいぐらいなれど。
ジェネラル級のクロノヴェーダならば、残念ながら討ち果たすより他はなし!」
飛龍の山口決死隊は、源を同じくする暴風吉祥撃を有しておる故、手筋は読める。
その上で、ビームシールドや闘気や具足の守りにて、ダメージを軽減致そう。
なお他の味方とも、連携可能ならば出来る限り連携致す。
エスメラルダ・リベロ
【翠緑の師弟】
既にアヴァタール級とは何度も戦ってきたが、いよいよジェネラル級との戦闘を経験することになったか。
さすがに、緊張するものがあるな。
ともかく、【光学迷彩】【海上走行】で、海中に居る清政殿と共に気付かれるギリギリまで飛龍に接近するぞ。
そして、清政殿が仕掛けた直後に、さらに接近しつつヴェルデ・フィナーレを発動だ。
ジェネラル級を相手にフィナーレとならないのは承知の上だが、
【先行率アップ】【命中アップ】【ダメージアップ】を活用し、
この初撃で出来る限りの痛手を与えてやる!
なお、清政殿の飛龍を嫁にどうこうの言はスルーだ。
何処まで本気かはわからんが、今の私には、それに構っている余裕はない。
反撃の山口決死隊に対しては、まず対空三連装自動機銃2基で迎撃し、出来る限り航空機型エネルギー群の数を減らそう。
それでも大半は抜けてくるのだろうが、緑の大盾でその攻撃を遮り、それでも抜けてきたのは肥後の装甲と【忍耐力】で耐え抜くさ。
私も清政殿と同様、他のディアボロスとも連携出来るなら
可能な限り連携していくぞ。
●波状攻撃・第三波
「二度の足止めで此方の戦力が減少した故に単騎でも逃れ得るとは、随分と甘い見立てよ」
先回りした旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)は敵の逃げる針路上に足を踏み入れる。
「それがしらの如く、敗走する将が単騎になりしを見計らい参戦して来る者もおるが故に」
そして続けて隣に降り立つ弟子に目を向けた。
「既にアヴァタール級とは何度も戦ってきたが、いよいよジェネラル級との戦闘を経験することになったか。さすがに、緊張するものがあるな」
エスメラルダ・リベロ(蒼海に輝く翠緑・g10981)は初めてのジェネラル級との戦いに、今までの相手とは桁が違うと緊張していた。
「さて、此度出張ってきたは、エスメラルダに対ジェネラル級の経験を積ませるため。初めての戦いに正面からは厳しかろう」
隙を作ってやろうと、清政は海中に潜りエスメラルダのすぐ下に【光学迷彩】を使って少しでも見つからぬようにして身を隠す。
「ともかく、逃す訳にはいかん。行こう……」
覚悟を決めたエスメラルダは隠れる場所の無い海の上を進み、此方に向かって来る飛龍へと接近する。
「やはり現れましたかディアボロス……ですが押し通らせてもらいます!」
飛龍は集中し一切の油断なく加速する。
「来る――!」
エスメラルダが身構えると、飛龍が日ノ丸鉢巻を巻き、タツノオトシゴ型海戦装「飛龍様」が注連縄を巻いてエネルギーを高める。
(「まだこちらに気付いておらんな。先手は貰い受ける!」)
そこへ清政が〈緑玉の片鎌槍〉を構えると海中からパラドクス『翠緑の疾風』を発動し、エメラルド色に輝く闘気を全身に漲らせ、神速の突撃で先手を取って間合いを詰める。
「姿形だけならばそれがし好み故に、討つよりも嫁に迎えたいぐらいなれど。ジェネラル級のクロノヴェーダならば、残念ながら討ち果たすより他はなし!」
海面から飛び出し勢いを乗せて真っ直ぐに心臓目掛けて槍を突き入れる!
「伏兵っ!!」
飛龍は咄嗟にタツノオトシゴ型海戦装で身を護り、穂先が軌道を逸らし左肩を貫いた。
「続けエスメラルダ!」
「承知した。この初撃で出来る限りの痛手を与えてやる!」
呼びかけに応じてすぐさまエスメラルダが動き出す――。
(「何処まで本気かはわからんが、今の私には、それに構っている余裕はない」)
清政殿の飛龍を嫁にどうこうの言はスルーし、ただ全身全霊の一撃を叩き込まんと集中してパラドクス『ヴェルデ・フィナーレ』を発動する。
「ジェネラル級を相手にフィナーレとならないのは承知の上だが、私の力がジェネラル級にどこまで通じるか、貴様で試させてもらう!」
〈重装型戦艦級海戦装『肥後』〉に据え付けられた四つの試製大口径三連装砲、計十二門の砲口から、エメラルド色に輝くビームを一斉に発射する!
「飛龍様!」
飛龍がタツノオトシゴ型海戦装を盾にするが、全ては防げずエメラルドの光条が身体を穿つ。
「不意を突かれたとはいえ、私の身体に傷を付けるとは! ですがここまで、山口決死隊よ、道を切り開きなさい!!」
まだまだ万全の状態である飛龍が航空機型エネルギー群を放ち、決死の突撃を敢行させる。
「飛龍の山口決死隊は、源を同じくする暴風吉祥撃を有しておる故、手筋は読める」
清政は突撃針路を予測し、〈エメラルド・ビーム・シールド〉を構えた。
「迎撃する」
エスメラルダは対空三連装自動機銃2基からビームを放って迎撃し航空機のエネルギーの現象を狙う。
だが山口決死隊はその弾幕の中を真っ直ぐ強行突破し、加速して一瞬でエスメラルダの元に突撃した!
「速い――」
エスメラルダが念動力で〈緑の大盾〉を浮かべると、山口決死隊が直撃して爆発が起こり、大盾を吹き飛ばした。
「迎撃の隙を突かれたか」
そこへ清政が割って入りビームシールドで受け止めるが、至近距離で爆発が起こり体が吹き飛ばされそうになるのを堪える。それが連続して起こり、具足越しに骨に響くような衝撃が伝わった。
「暴風吉祥撃と同類ではるが威力が違い過ぎる……これは防ぎ切れん。エスメラルダよ凌いでみせよ!」
清政だけでなくエスメラルダにも次々と航空機エネルギーが突っ込んで爆発していく。
「ジェネラル級とも戦えることをこの場で示すのだ。耐え抜いてみせる!」
エスメラルダは肥後の装甲で衝撃に耐えるが、一撃一撃が重くダメージを与え足が海中へと沈んでいった。
「退きなさい」
飛龍は容赦なく残りの山口決死隊を突撃させ大爆発を起こす、しかし清政とエスメラルダはじっと耐え凌ぐ。
「行かせぬ。この先に行きたければ我等を倒すのだな」
「まだ我々は倒れていないぞ。戦闘続行だ」
二人は傷を負い血を流しながらも、飛龍の行く手に立ち塞がった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!
周防寺・雨季
救援機動力で仲間に追い付きます。
漸く追い詰めましたが、単体とは言え強敵です。微力ながら火力支援を行います。
硫黄島攻略の為にも必ずここで飛龍を仕留めます。
ネメシスモードになります。
海戦装ごと変形して巡洋艦そのものの姿に変わります。人型を捨て、海戦に特化した姿になります。
【水面走行】【水中適応】で海戦に適応します。
【集中砲火】のパラドクスを使用します。
主砲から副砲、迫撃砲や魚雷まで、全ての火砲による「砲撃」で攻撃します。
「念動力」で加速誘導する「誘導弾」で全弾命中を狙います。
仲間と連携し攻撃のタイミングを合わせていきます。彼我の力量の差は承知しています。傷一つ付かなくても構わず撃ち続け、せめて残留効果を重ねます。
全火砲による「連射」で「弾幕」を張って、反撃に対抗します。【命中アップ】で攻撃の精度を高めて反撃の軽減を試みます。攻撃は最大の防御です。
迎撃システムによる機銃掃射で航空機型エネルギーを撃ち落とします。
落としきれない攻撃は、念動式防御障壁で受け止め、霊子障壁で軽減を図って耐え抜きます。
無堂・理央
それじゃ、この波状攻撃作戦の最終段階、行ってみよー!
引き続き無双馬『クロフサ』に騎乗、クロフサには【水面走行】で海面を縦横無尽に駆けれるようになってもらう。
槍を構えたら突撃突撃突撃ー!
距離を詰める段階からになるだろうし、敵も航空機モドキをじゃんじゃん降らしてくるでしょ。
なら、あえてその航空機モドキの雨の中を突破する!
クロフサの全速力なら爆撃のダメージも最小限に抑えられる!
そして全速力のまま飛龍にぶちかましだー!
余りないとは思うけど、ぶちかましで飛龍が吹っ飛んだりして距離が出来たら直ぐに軌道修正して再突撃!
クロフサの脚は一切止めない、と言うか止めたら爆撃をもろに浴びて戦闘不能になるだろうからね!
兎に角駆けて突撃して駆けて突撃して戦場を縦横無尽に駆け巡るよ!
騎兵の突撃を容易く止められると思うなー!
「追いつきました」
周防寺・雨季(霊戦試挑体・g10969)は救援機動力を使い飛龍に追いつき、先に戦う仲間の様子を確認する。
「漸く追い詰めましたが、単体とは言え強敵です。微力ながら火力支援を行います」
追い詰めたとはいえ相手はジェネラル級、先んじて攻撃している仲間も傷つき飛龍はディアボロスを突破して硫黄島へと進もうとしていた。
「硫黄島攻略の為にも必ずここで飛龍を仕留めてみせます」
ネメシスモードとなり纏う海戦装ごと変形して人型を捨て、巡洋艦そのものの姿に変わり、海戦に特化した姿となった。
「この姿ならば飛龍とも渡り合えるはずです」
海戦に適応した雨季は飛龍へと距離を詰めて針路を塞ぐ――。
「あれは巡洋艦ですか? 先ほどまでそんなものはなかったはず……これがディアボロスの力ですか!!」
飛龍はその姿に警戒し、タツノオトシゴ型海戦装を前に出して迎撃態勢を取る。
「それじゃ、この波状攻撃作戦の最終段階、行ってみよー!」
無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)が無双馬『クロフサ』に騎乗して〈無銘の槍〉を構えると、足で軽く腹を叩き疾走させる。海面を駆け出したクロフサが加速して突撃を開始した。
「突撃突撃突撃ー!」
理央が声を上げ、一気に距離を詰めんとクロフサは力強く海を蹴る。
「まだディアボロスがいるようですね。ですが近づかせません!」
飛龍は空に航空機型エネルギー群を生み出し、理央の頭上から急降下爆撃を開始する!
舞い散る桜の花弁の如く落ちて、逃げ場のない爆発で包み込む。
「散りなさい」
海面ごと蹂躙して吹き飛ばす爆撃に理央は大きく体を煽られた。
「航空機モドキをじゃんじゃん降らしてくるのは想定済み。なら、あえてその航空機モドキの雨の中を突破する!」
ダメージを受けながらもクロフサにしがみ付き、雨のように航空機が降り注ぐ中、全速力で真っ直ぐに飛龍を目指す。
「クロフサの全速力なら爆撃のダメージも最小限に抑えられる!」
下手に留まるよりも突破した方が被害が少ないと速度を上げる。そして体のあちこちから血を流しながらも爆撃圏を突破した。
「このまま飛龍にぶちかましだー!」
「なんと無謀な。蛮勇と知りなさい」
対して飛龍は航空機を呼び戻して、近接される前にさらなる爆撃を仕掛けようとする。
「全砲門展開!」
そこへ雨季がパラドクス『集中砲火(フルファイア)』を発動して、主砲から副砲、迫撃砲や魚雷まで、全ての火砲による一斉砲撃を開始する!
「砲撃ッ!」
それに気付いた飛龍が滑るように回避行動を取りながらタツノオトシゴ型海戦装を盾にして防御態勢を取った。そこへ加速誘導する弾が次々と着弾して爆発を起こす。
「巡洋艦からの砲撃ですか! しかしこの程度ならば耐えられます!!」
身を護る飛龍へのダメージは大きくはない。
「彼我の力量の差は承知しています。ですがこちらは一人ではありません」
だが雨季は砲撃を継続して敵に浴びせ、その注意を己へと引き付けた――。
「突撃ーーーー!!!」
その好機を逃さず、理央がパラドクス『戦騎疾駆』を発動してクロフサを走らせる!
「しまった、接近を許しましたか!」
それでも飛龍は次々と航空機を突撃させて爆発を起こす。その衝撃で押し流されても、理央は怯まずすぐに軌道修正してただ前だけを見て突撃する。
「クロフサの脚は一切止めない、と言うか止めたら爆撃をもろに浴びて戦闘不能になるだろうからね!」
爆風に吹き飛ばされようともクロフサの脚は止まらず、縦横無尽に駆け巡り槍の間合いへと入る――。
「これだけの爆撃を抜けるなんて!!」
「騎兵の突撃を容易く止められると思うなー!」
理央が槍を突き出すと、飛龍はタツノオトシゴで受け止める。だがその槍は海戦装を退け胸に伸びる。
「くっ!!」
それを飛龍は左腕で受け止め、穂先が肉に喰い込み骨に届いた。
「その左腕くらいはもらっていこうか!!」
「この血だけでも大盤振る舞いというものです!!」
突き刺さった槍に力を込めて押し切ろうとする理央、対して飛龍は右手で槍の柄を掴み引き抜いてクロフサを横に押して受け流し、勢い余って通り過ぎる理央から距離を取り硫黄島に向かう。
「このまま仕留めたいところですが、相手をしていては他のディアボロスも来るかもしれません。先を急ぎましょう」
飛龍が新たに航空機型エネルギー群を放ち、押し通ろうと前方に居る雨季に襲い掛かる。
「迎撃システム作動」
雨季は〈迎撃システム〉で航空機の位置を把握し、機銃掃射で弾幕を張り迎撃する。航空機は被弾しながらも、構わず一直線に突っ込み突撃を敢行する!
「落しきれませんか――」
雨季は急ぎ〈念動式防御障壁〉と〈霊子障壁〉を展開して受け止める。すると航空機が爆発を起こして雨季の船体が大きく傾いた。
「障壁で軽減してもこの威力」
雨季は沈まぬように艦をコントロールし、飛龍の攻撃に何とか耐える。
「沈みなさい!」
容赦なく飛龍が雨季に追撃せんとする。
「再突撃だーー!!」
そこへ後方から反転した理央が追いついてきた。
「邪魔です! まとめて吹き飛びなさい!!」
飛龍は次々と自身の周囲に航空機を着弾し、爆発を起こして大波を起こし、理央と雨季を退け道をこじ開けて進んだ。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【動物の友】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
船越・伊予
アドリブ&連携歓迎
飛龍の進路上に待ち伏せします
ジェネラル級冥海機「飛龍」……ジェネラル級と相対するのはこれが初めて、ですね
私一人の力ではジェネラル級に遠く及ばないのは理解しています。ですが、此処で飛龍を逃がせば翔鶴と合流されてしまいます
そうなれば硫黄島攻略は困難になります。ならば此処は無理の為所です!
【水面走行】を借りつつネメシス形態になって髪と眼の色が変わります
更に【泥濘の地】もお借りして飛龍の足止めに使用します
此処が飛龍、貴女の行先の行き止まりです。此処から先には貴女は何処にも行けない!
第一波と第二波の波状攻撃に参加した方々の態勢が整うまでの時間稼ぎ兼味方への援護射撃として【一点主砲斉射】を放ちます!
超大和型海戦装『伊予』の主砲51cm連装砲を一斉射して攻撃して砲撃支援とします
山口決死隊に対してはジグザグに動いてみたり、イージス艦級海戦装『いよ』のイージスシステムを全力稼働させて『いよ』からの対空砲やミサイルで出来るだけ迎撃しますが、いよいよとなれば一矢報いる覚悟で攻撃に転じます
ラキア・ムーン
この期に及んで、みすみす逃すとでも思ったか?
悪いが単独行動に至るまでのこの状況が全て、我等の策だ
長い仕込みだったが……収穫させて貰うぞ飛龍
単独とはいえジェネラル級、侮りは出来ん
が、恐れる事も無い
決着をつけ、硫黄島へと行かせて貰う
限定解除、形状変換……再誕の槍よ更なる先へ
《RE》Incarnation:Extend、顕現!
水面走行で水上を駆ける
槍を構えランスチャージの態勢
水面を蹴り一気に懐まで『突撃』
接近しながら【Call:0_0_0】起動
《RE》Incarnationに輝く魔力の槍を重ねて展開
そのまま穿つ、『貫通撃』!
例えどちらが飛竜様とやらだろうとも、纏めて滅ぼす!
攻撃後はそのまま距離を詰め格闘戦に
槍を引き、両手で構え防御態勢
エネルギー群を『薙ぎ払い』攻撃の方向を誘導
正面からの直撃を避け、ジャケット越しに受けて少しでも態勢を維持
【アヴォイド】も少しは頼りにしよう
其方が不退転の覚悟であるように、此方も退くつもりは無い
つまり後は、どちらの意地が勝つかの勝負といこうか
アドリブ連携等歓迎
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
いよいよだな、覚えてはいないだろうが侮られたままっていうのも嫌だし今回は全力だ
不退転の覚悟は大したもんだがこっちだって負けるわけには行かないんだよ!
【行動】
仲間と声を掛け合いながら積極的に連携していく
水中適応や水面走行を使用して行動する
残留効果も使える物は全て使用
まずはパラドクスを使い
風を巻き起こし可燃性物質を巻き上げた後で着火する弾丸を製作し
エレメントリボルバーで放ち攻撃する
範囲攻撃ではあるが航空機型のエネルギーも対処しながら攻撃できるかもしれない
敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンや電光警棒で受けて防ぐ
受け続けると消耗も激しいだろうから衝撃に合わせて後退する
必要なら臨機応変に対処する
「いよいよだな、覚えてはいないだろうが、侮られたままっていうのも嫌だし今回は全力だ」
第三波に追いついた荒田・誠司(雑草・g00115)はここで全力をぶつけ、己の事を覚えさせるくらいの一撃を与えようと意気込み、仲間と共に敵の針路上に【水面走行】を使って待機する。
「ジェネラル級冥海機「飛龍」……ジェネラル級と相対するのはこれが初めて、ですね」
その隣で待ち構える船越・伊予(人間の海戦装姫・g11047)は初めてのジェネラル級との戦いに緊張していた。
「私一人の力ではジェネラル級に遠く及ばないのは理解しています。ですが、此処で飛龍を逃がせば翔鶴と合流されてしまいます。そうなれば硫黄島攻略は困難になります。ならば此処は無理の為所です!」
無理であろうともここで倒してみせると、飛龍の姿を見るなりネメシス形態となって髪と眼の色が色素を薄くしたように変わり、その身に宿す力を増して水面を蹴った。
「新手ですか、構いません。押し通ります!」
追っ手から逃れ姿を見せた飛龍は、速度を緩めずに全速力で突撃しディアボロスの防衛を突破しようとする。
「まずは敵の速度を落とします」
伊予は【泥濘の地】を借りて、自分の周囲を泥濘に変えて接近する飛龍の突撃速度を僅かに落とす――。
「不退転の覚悟は大したもんだがこっちだって負けるわけには行かないんだよ!」
その瞬間に誠司が〈エレメントリボルバー〉を構えてパラドクス『特殊弾:嵐炎(ユニークバレット・ストームフレア)』を発動し、風を巻き起こし可燃性物質を巻き上げる。
「嵐であろうと私は止められません」
その突風の中を飛龍は歩みを止めずに突き抜けようとする。
「侮ったな! 嵐だけだと思うなよ!」
着火する弾丸を製作して誠司が引金を引くと、放たれた弾丸は可燃性物質を燃え上がらせ、それが瞬時に広がって大爆発を起こした! 飛龍の身体を吹き飛ばして大きく後退させる。
「くっ……私を止めるとは、しかしそれだけです。私を倒すには火力が足りません」
爆発をタツノオトシゴで受け止めた飛龍は、全身に高熱を浴びながらもまだ健在だった。
「此処が飛龍、貴女の行先の行き止まりです。此処から先には貴女は何処にも行けない!」
続いて伊予が敵の足が止まったところにパラドクス『一点主砲斉射(ピンポイント・シューティング)』を発動し、纏う〈超大和型海戦装『伊予』〉の主砲〈45口径51cm連装砲〉を一斉に放つ!
「この程度の砲撃ならば、突き進むのみです!」
飛龍はタツノオトシゴ海戦装を盾にして突っ込み、砲撃の爆発に耐える。そこへ連続して爆発が起こり水柱が立つ――。
「思った以上の損傷です……しかし、こんなところで止まる訳にはいきません!」
その中からダメージを受けながらも飛龍が姿を見せた。
「このまま抜ければ――」
「この期に及んで、みすみす逃すとでも思ったか?」
突破しようとする飛龍の目の前に立ち塞がるのは、追いついたラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)だった。
「悪いが単独行動に至るまでのこの状況が全て、我等の策だ。長い仕込みだったが……収穫させて貰うぞ飛龍」
「莫迦な、ここまでの流れを予知していたというのですか……?」
ラキアの言葉に飛龍は驚愕に顔をしかめ、警戒して他のディアボロスを探すように辺りを見回す。
(「単独とはいえジェネラル級、侮りは出来ん。が、恐れる事も無い。決着をつけ、硫黄島へと行かせて貰う」)
今まで倒してきたジェネラル級と同様、全力を以って打ち倒すのみだとラキアは海面を駆け出しながらパラドクス『Call:0_0_0(コール・アイン・ソフ・オウル)』を発動する。
「限定解除、形状変換……再誕の槍よ更なる先へ。《RE》Incarnation:Extend、顕現!」
手にした突撃槍〈《RE》Incarnation:Extend〉の力を解放し、目も眩むような輝く魔力の槍を重ねて展開した。
「行くぞ――我は世界を穿つ者也!」
ランスチャージの態勢から放たれた閃光のように真っ直ぐに伸びた槍を突き入れる!
「飛龍様!」
飛龍が呼びかけると、タツノオトシゴ海戦装が盾となって槍を防ぐ。しかし槍はタツノオトシゴを穿ち穴を開けた。
「例えどちらが飛竜様とやらだろうとも、纏めて滅ぼす!」
その切っ先は飛龍にも届き、身体を捻って避けようとする右胸を捉えた!
「ぐっ!! こんな、ものでっ!!!!」
口から血を流した飛龍は激痛に顔を歪めながらも、貫こうとする槍を右手で掴み、引き抜くと血を垂らしながらも睨みつける。
「滅ぼされるのは、お前たちディアボロスの方だ!!」
荒々しく飛龍は怒声を浴びせ、日ノ丸鉢巻を巻いて航空機型エネルギー群「山口決死隊」を放つ!
ラキアはすぐに槍を引いて両手で構え防御態勢を取る。そこへ殺到する山口決死隊を薙ぎ払いエネルギーの向きを誘導した。
「そのくらいで私の航空部隊を退けられると思うな!!」
しかし山口決死隊が次々と爆破と起こし、その衝撃でラキアを吹き飛ばし、さらに追い打ちを仕掛けんと突撃する――。
「第一波と第二波の波状攻撃に参加した方々の態勢が整うまでの時間を稼ぎます」
そこへ伊予が砲撃すると、山口決死隊が分かれて伊予の元へ突っ込む!
「迎撃します」
伊予はジグザグに回避行動を取りながら、〈イージス艦級海戦装『いよ』〉を全力稼働させて対空砲やミサイルで迎撃する。しかしその弾幕を真っ直ぐ突破して山口決死隊が迫る。
「止めてみせる!」
誠司が割り込み、大盾〈フェイク・プリドゥエン〉で受け止め、エネルギーの爆発を喰らって衝撃を逃すように後退する。そして吹き飛ばされないように踏ん張った。だがさらにそこに弧を描いて航空機が襲い掛かる。
「直撃だけ防げば耐えられる――耐えてみせる!!」
誠司は〈電光警棒〉でそれを受け止め、爆発の衝撃が頭部を襲うのを腕で防ぐ。肉が裂けて血が飛び散るが、それでも敵に負けぬ不退転の覚悟でその場を死守する!
「もう一人の方は……」
山口決死隊は展開して伊予にも爆撃するが、伊予もまた衝撃に大きく揺さぶられながらも装甲で受け止めて耐えていた。
「退きなさい!」
「お断りだ!」
「絶対にここは通しません」
飛龍は強引に突破しようとするが、誠司と伊予は耐え忍んで山口決死隊の特攻にも負けなかった。
「其方が不退転の覚悟であるように、此方も退くつもりは無い。つまり後は、どちらの意地が勝つかの勝負といこうか」
ラキアは頭から血を流し顔を深紅に染めながらも、槍を構えて敵の針路を塞いだ。
「あと少しで硫黄島が見えるというのに! 邪魔をするな!!」
もう少し進めば硫黄島からの援軍も期待できると、飛龍はただただ前進しようと猛烈な攻撃を叩き込み大爆発を起こす。海が大きく揺れて波が荒ぶる。しかしそれでもディアボロスを退けられず足止めを食らった。
そうして時間を稼いでいると、他のディアボロス達が海域に集まり包囲を完成させていた――。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【動物の友】がLV2になった!
【光学迷彩】がLV2になった!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
麗・まほろば
【風浪】
【水面走行】展開!
おぉっ! ロキシアさん!
来たんだねぇ?
でもちょーっぴり打ち上げにははやいんじゃない?
ふっふーん、まっかせて! サヨコさん!
まほろばはなんてったって超々々々弩級戦艦!
みんなの背中でドシンと構えてこそさ! ばーっちり支援するよぉ!
いってみよー!
目標! ジェネラル級冥海機『飛龍』!
【13mmまほろば機銃】! 【15.5センチまほろば砲】! 【51センチまほろば砲】!!
全、門、斉、射! 放てー!
仲間をクロスレンジに送るため執拗に狙うよ!
味方が撃たれる前にまほろばが飛龍を撃つ、砲撃こそがみんなの盾だ!
まほろばが狙われるのは想定通り!
【51センチまほろば砲】を盾にして躱し、【15.5センチまほろば砲】の砲撃で応じつつ釘付けにするよ!
怒った? あっは、怒った?
堪え性がないねぇ?
でも“仲間”と連携とれてたら、こんなに追いつめられることはなかったはずだよ? ぷくくっ!
上に立つもの、大局を俯瞰し沈着冷静に
逆境でも敵に、そして味方にも悟られちゃあダメなのさ!
“想像力”が足らないよぉ?
月鏡・サヨコ
【風浪】
ロキシア(g07258)をディフェンス
ロキシア。あなたのことだから、来るとは思っていたけれど……(僅かに目を細めて)
……分かった。協力を受け容れる
その代わり、あなたの単身での突撃は許可しない
作戦はこうだ
艦載機の物量で包囲される前に、私とロキシアが懐に入って叩き潰す
まほろばには砲撃支援を頼む
まほろばの砲撃に紛れロキシアと共に【水面走行】で駆け出す
爆煙の彼方を【完全視界】で見通し敵に肉薄
わかった。私が合わせるから、思うままに動いて
ロキシアと敵を挟み込むように接敵し、彼が攻撃動作に入るより「僅かに遅れて」鞘走る
電磁加速が実現する神速の居合――『月鏡流抜刀術・迅雷風烈』は、ほぼ一瞬で敵に着撃する
その性質を利用し、ロキシアの動きに対する敵の反応をギリギリまで見極めて攻撃
防御や回避の動きを潰し二人の剣の威力を最大化しよう
敵のエネルギー塊は≪巡洋戦艦海戦装『黒姫』≫の機銃弾幕で撃墜
捌き切れず着弾すれば≪海戦装用増設防盾≫で防ぐ
……今からどうすれば生き残れるか、「飛龍様」とやらに聞いてみるといい
ロキシア・グロスビーク
【風浪】
【水面走行】は常時使用
援軍いいよね……騎兵隊のご到着だ!
って、憧れる展開だと思わない?まあディアボロスなんだけども!
お疲れ様、ふたりとも。ふふ、宴だけ参加なんてヤですもの
僕もお手伝いさせてくださいな
《失黒刀》の柄に手を掛けて
良いよ。その作戦乗った。遅れないでね騎士さま?
まほろばさんが豪快に火蓋を切るのを合図代わりに配置に付く
僕らの力量を読み違えたとはいえ、彼女もヤ・ウマトの将
手を抜く理由にはならない……だからこその三連装だ
了解。ここで一気にバイタルパートを抜くよ、サヨコちゃん!
五体に這わせたMoon-Childの活性化機能をリミッター解除
……死界!
攻防で敵に生じた損傷から最も甚大な部位を感知
爆発的に膨れ上がる力と、灼熱を帯びた刀を抜き放ち
生じた蒸気の中から砲弾めいて疾駆
断見、焦熱瞋ッ!
回生を許さぬ火天の剣を叩き込む!
僕の攻撃までに爆撃が来るなら直撃弾を刀で薙いで
爆風、破片は甘んじて受け必殺の刃を振るうことを念頭に
反撃ならばMoon-Childを外骨格化させ油断なく衝撃に備えるよ
「援軍いいよね……騎兵隊のご到着だ!」
颯爽と海面を走るロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)が飛龍の居る海域に到着する。
「って、憧れる展開だと思わない? まあディアボロスなんだけども!」
そうしてざざっと滑り波を立てながら足を止めると、先行していた仲間に笑顔を見せた。
「おぉっ! ロキシアさん! 来たんだねぇ?」
麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)が笑顔で手を振った。
「でもちょーっぴり打ち上げにははやいんじゃない?」
「お疲れ様、ふたりとも。ふふ、宴だけ参加なんてヤですもの。僕もお手伝いさせてくださいな」
ロキシアはラストバトルに自分も混ぜてもらおうと参加を表明する。
「ロキシア。あなたのことだから、来るとは思っていたけれど……」
月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は無表情のまま僅かに目を細めて出迎える。
「……分かった。協力を受け容れる。その代わり、あなたの単身での突撃は許可しない」
そして放っておくと突撃してしまいそうなロキシアに作戦の説明を行う。
「作戦はこうだ。艦載機の物量で包囲される前に、私とロキシアが懐に入って叩き潰す。まほろばには砲撃支援を頼む」
「ふっふーん、まっかせて! サヨコさん! まほろばはなんてったって超々々々弩級戦艦! みんなの背中でドシンと構えてこそさ! ばーっちり支援するよぉ!」
作戦を聞いたまほろばは自信満々な笑顔で胸を叩いて了解した。
「良いよ。その作戦乗った。遅れないでね騎士さま?」
「わかった。私が合わせるから、思うままに動いて」
笑みを浮かべるロキシアは〈失黒刀〉の柄に手を掛け、頷くサヨコと左右に分かれて移動を始めた――。
「もう少し……」
執拗なディアボロスからの攻撃にダメージを重ねた飛龍は、タツノオトシゴと共に全身傷だらけとなっていた。それでも諦めずに硫黄島を目指してディアボロスの包囲を突破しようとする。
「いってみよー!」
2人が移動を始めると、まほろばが気合を入れて作戦を開始する。
「目標! ジェネラル級冥海機『飛龍』! 【13mmまほろば機銃】! 【15.5センチまほろば砲】! 【51センチまほろば砲】!! 全、門、斉、射! 放てー!」
パラドクス『菅疊八重、皮疊八重、絁疊八重(スガダタミヤエ・カワダタミヤエ・キヌダタミヤエ)』を発動し、一斉射で飛龍を狙う!
「砲撃かっ、しかしこれを突破しなくては、もう迂回している余裕はない!!」
傷ついた飛龍はそれでも前に出て、砲撃をタツノオトシゴで受け止める。爆発が起こり至近距離からの衝撃にダメージを受けた飛龍の足が鈍る。
「あのディアボロスを沈めなさい!」
飛龍の元からエネルギーの航空機「山口決死隊」が一斉に飛び立ちまほろばを狙う。
「まほろばが狙われるのは想定通り!」
まほろばは突撃してくる山口決死隊を51センチまほろば砲を盾にして受け止める。次々と爆発が起こりその身体が後退するが、それでも海に沈まないように耐える。そして15.5センチまほろば砲を撃ち続けて応戦した。
そうして爆煙や水柱が視界を遮る中、サヨコとロキシアが敵を挟撃するべく左右に回り込んで接近していく――。
「ここで一気にバイタルパートを抜くよ、サヨコちゃん!」
ロキシアが反対側のサヨコに呼びかけながら五体に這わせたナノマシン流動体〈Moon-Child〉の活性化機能をリミッター解除した。
「……死界!」
パラドクス『死界・断見焦熱瞋』を発動し、飛龍の最も損傷の大きな傷――穿たれた右胸を感知し、爆発的に膨れ上がる力と、灼熱を帯びた失黒刀を抜き放ち、生じた蒸気の中から砲弾めいて疾駆する。
「接近されたか!!」
慌てて飛龍はタツノオトシゴを盾にして防御行動を取る。
「断見、焦熱瞋ッ!」
灼熱の炎が猛る火天の剣を振り下ろし、タツノオトシゴを押し切り刃が右肩から右胸を切り裂く!
「仕掛ける――」
タイミングを合わせてサヨコは柄に手を掛けると、ロキシアの攻撃動作に入るより「僅かに遅れて」鞘走る――。
パラドクス『月鏡流抜刀術・迅雷風烈』を発動し、〈電気投擲鞘『斗號』〉に納まった〈対艦軍刀『銀鉤』〉を電磁加速させて抜き打ち、目にも止まらぬ神速の居合で、時が止まったように一瞬にしてロキシアの攻撃に追いつき飛龍の左胴を薙いだ! ざっくりと刃が入り肉だけでなく肋骨をも断った感触が手に伝わる。
「ぐっあああああああああ!! こんな、もの……! 山口決死隊、突撃して退けなさい!!!」
右肩と左胴を切り裂かれ血をどくどくと溢れさせ、深手を負いながらも飛龍は決して下がらぬと不退転で反撃に出る。エネルギー航空機が次々と放たれて突撃を開始した。
「手応えはあったが、まだ動けるか」
サヨコは〈巡洋戦艦海戦装『黒姫』〉の機銃弾幕で迎撃する。だが直撃を受けても山口決死隊の突撃は止まらずに接近し〈海戦装用増設防盾〉で防ぐ。着弾と共に爆発が起こりサヨコは衝撃に吹き飛ばされるが、海面に軍刀を突き立てて勢いを殺した。
「致命傷には至らなかったね、なら耐えるしかない!」
敵が弱っても油断せずロキシアはMoon-Childを外骨格化させて備える。そこへ一斉に山口決死隊が突撃して爆発し、ロキシアの纏う外骨格を破ってガードする腕から血が流れ落ちた。
「私が……こんなところで沈むはずがない……! 私を罠に掛けたからといって、勝った気になるなディアボロス!!」
満身創痍でも飛龍の意思はまだ折れず、包囲を突破しようと足を踏み出す。
「……今からどうすれば生き残れるか、「飛龍様」とやらに聞いてみるといい」
「聞いてもどうせ無駄だと思うけどね」
その前に立ち塞がるサヨコとロキシアが挑発する。傷ついてもまだまだ戦えると刀を構えて飛龍に向けた。
「聞かずとも一目瞭然なこと――貴様らを蹴散らせばいい!!」
怒りをエネルギーにするように、己を奮い立たせて飛龍は山口決死隊の爆撃を継続する。
「怒った? あっは、怒った? 堪え性がないねぇ? でも“仲間”と連携とれてたら、こんなに追いつめられることはなかったはずだよ? ぷくくっ!」
まほろばが全ての配下を失い孤立している飛龍を煽るように笑う。
「上に立つもの、大局を俯瞰し沈着冷静に。逆境でも敵に、そして味方にも悟られちゃあダメなのさ! “想像力”が足らないよぉ?」
頭に血を登らせようとまほろばは相手の欠点をあげつらう。
「貴様らの罠は確かに私の想定外だった。だがその罠も食い破ってしまえばいいだけのこと!!」
荒々しく言い捨て、飛龍は航空機を飛ばし強引に攻撃に打って出ていく。
(「硫黄島を護る為に、ここで私が沈むわけにはいかない……必ずや生き残ってみせましょう!」)
だがその頭は冷静に、この絶望的な状況でも諦めずに生き残る術を探っていた。
しかしディアボロスもまた油断は無く、その厳重な包囲網を突破できずに飛龍の損耗が増していった……。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【悲劇感知】がLV2になった!
【一刀両断】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
ネフェリア・フリート
ああん?
おいよお、飛龍さんよお
随分と逃げの手ばかり打ってるが、てめえ喧嘩の仕方も知らねえのか?
そりゃあ、将は生き残るのも仕事だかよう…
ハメられたのに気が付いて、更に襲撃受けた時点で腹ぁ括れや
この期に及んでこっちの戦力、安く見積もってんじゃねーよ!
浮かばれねーぜ、先に沈んだ同胞共もよ!
ま、だからって俺も遠慮するつもりはねーがな
野蛮、粗暴、大いに結構!
てめえの顔面、ぶん殴らせて貰うぜ!
水面走行、距離を詰める
……駆けるのもじれってえ!
水面を蹴り飛びかかりそのまま飛翔、加速
飛龍への最短コース一直線だ
WC:Agility Knuckle!
ガントレットに魔力を込めて、そのままぶん殴る!
宣言通り、顔面ストレート!
ぶちかます!
攻撃後はそのままインファイト
折角詰めた距離だ、わざわざまた間合いを離す理由はねえ!
エネルギー弾は迎撃出来るもんだけ、ぶん殴りガントレットで受ける
不意をうたれてバランスを崩さないようにだけ注意だ
後はしっかり受け止める!
喧嘩ってのはこうやるもんだ!
思い出したかよ!飛龍!!
トロワ・パルティシオン
本物の艦隊なら旗艦だけ無事でもしょうがないのに。やっぱり所詮はクロノヴェーダだね。
『飛龍』、その名前は君には相応しくないよ。いい加減に返してもらおうか。
【水面走行】と組み合わせて『駆け抜ける演奏』を発動。
エンジンは良好……さて、最後まで付き合ってもらうよ!
海面を飛沫を上げて疾走し、飛龍を中心に渦を描くように移動し続けよう。
軌跡が生み出す光の楽譜を上空へと動かし、僕自身と同じようにグルグルと高速で回転させる。
そうやって自分や味方への急降下爆撃を迎撃して被害を軽減しよう。
文字通りの対空網ってね。あいにく花見はもう済ませたんだ、君の桜は遠慮するよ。
海戦での援護は君らの得意戦術だったね。
けど僕らと君らは決定的に違う点がある、何だか分かるかい?
僕らは仲間を決して切り捨てないってことさ!
迎撃後は光の楽譜を真っ直ぐ上へと伸びる大きな刃状に。
振り下ろして海ごと敵の船体に斬撃を食らわせよう。
フューリーズバレル再接続、エネルギー再充填……水平線に沈め、冥海機!
呉守・晶
よぉ、配下を切り捨てながらも無事にテメェの終着点まで辿り着けたようでご苦労さん。もっとも、お前の航海は此処で終了だぜ!
しかし、翔鶴も薄情だよなぁ?
お前が痛い目に遭うのは予見してただろうにこれだけドンパチやってて迎えどころか、偵察一つ出さねぇとはな
それともテメェが沈んだ方が硫黄島をお前の後釜の司令として掌握出来てきて好都合だから見捨てられたか?
ネメシスモードで髪が伸びて褐色肌になって魔術紋様が浮かんでオッドアイになるぜ
魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して巨大な牙と口のような異形の大剣に変異させつつ突っ込むぞ!
山口決死隊って真珠湾攻撃に赴く時のが由来か?真珠湾が大本営なのにそれはどうなんだ?
まぁ避けられるものは避けて、防げるものは切り払い。無理なもんは肉を切らせて骨を断つの精神で急所と剣持つ右腕を庇って、左腕は盾にして攻撃を受けるぞ
不転身で決死の覚悟はこっちも同じだ!間合いまで踏み込めば、全力で叩き斬るのみ!
飛龍と飛龍様のどっちが本体かは知らんがこれで終わりだ!喰い破れ、アークイーター!
音羽・華楠
……まさか、サムライロブスターの中に第一波攻撃に参加した私たちの顔を憶えてる者が居て、移動速度に疑問を覚えられるとは……。
トループス級に気付かれるなら、飛龍にも確実に気付かれますね……。
……下手をすると、パラドクストレインの存在にも辿り着かれるかもしれませんし、飛龍はここで絶対に葬りましょう。
拠点の指揮官を任されるジェネラル級冥海機の厄介さは、翔鶴で身に沁みてますから……!
引き続きネメシス形態。
狐耳と尻尾が消えた黒髪黒瞳の人間の姿を維持。
飛龍を確実に討つ為にも、私が放つべきは私自身が最も信頼するパラドクスですね……。
――《雷幻想・閃耀》を全身全霊の心持ちで飛龍へ撃ち込みます!
今の私の最強の技、魔術的荷電粒子砲でその命脈、絶たせてもらいますよ、飛龍!!
飛龍の反撃の爆撃は無視っ。
逆説連鎖戦の真理は『攻撃は最大の防御』です!
こちらの攻撃で、飛龍に反撃にも支障が出るほどの大打撃を与えられれば、防御や回避に意識を割くよりもずっと被害は軽減されますから!!
さぁ――『飛龍』の名を正史へと返す時です!
●沈む飛龍
「……まさか、サムライロブスターの中に第一波攻撃に参加した私たちの顔を憶えてる者が居て、移動速度に疑問を覚えられるとは……」
音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)は相手にパラドクストレインという機動力があることを気付かれることを危惧する。
「トループス級に気付かれるなら、飛龍にも確実に気付かれますね………下手をすると、パラドクストレインの存在にも辿り着かれるかもしれませんし、飛龍はここで絶対に葬りましょう」
最悪の事態も想定し、情報が少しでも洩れないようにここで飛龍を仕留めようと第三波のさらに最後の波となって襲い掛かる。
「拠点の指揮官を任されるジェネラル級冥海機の厄介さは、翔鶴で身に沁みてますから……!」
ネメシス形態である狐耳と尻尾が消えた黒髪黒瞳の人間の姿のまま、飛龍との距離を詰めて追いついた。
「飛龍を確実に討つ為にも、私が放つべきは私自身が最も信頼するパラドクスですね……」
先手必勝と、相手が何かする前に最大の一撃を撃ち込もうと決めた。
「今の私の最強の技、魔術的荷電粒子砲でその命脈、絶たせてもらいますよ、飛龍!!」
限界まで魔力を高め、パラドクス『雷幻想・閃耀(ファンタズム・ブリューナク)』を発動する。
「ト ホ カ ミ エ ミ タ メ――汝、至高なる雷の神威を識れ……!!」
陰陽木行に属する雷の術を核に、火行、土行、金行の術と妖精の力まで加えて生成した多量の重金属粒子を帯電させ、集束させる――。
「さぁ――『飛龍』の名を正史へと返す時です!」
ビリビリと漏れる雷が海面を走る。そして力に方向性を持たせ、飛龍に向けると荷電粒子砲が放たれた! 迸る閃光が一瞬にして飛龍の元に届く。
「光ッ!!」
それを視界の端に捉えた飛龍は反射的にタツノオトシゴ型海戦装でその閃光を受け止める。だが光はタツノオトシゴの装甲を削り侵食し、穴を穿ち飛龍すらも飲み込み吹き飛ばした!
「こんな、光などに!! 飛龍の名を持つ私が沈むものか!!!!」
致命傷となるようなダメージを気合で飛龍は耐え、海の上に踏み止まって満身創痍で再び前進を始め、航空機型エネルギー群を放って爆撃し華楠を薙ぎ倒した。
「硫黄島への道を切り開け!」
飛龍が航空機型エネルギー群を空から急降下爆撃させ、針路上に舞い散る桜の如く降り注がせる――。
「本物の艦隊なら旗艦だけ無事でもしょうがないのに。やっぱり所詮はクロノヴェーダだね」
トロワ・パルティシオン(新時代の音色・g02982)は自身だけが生き残ろうとする飛龍に呆れる。
「『飛龍』、その名前は君には相応しくないよ。いい加減に返してもらおうか」
飛龍の名を取り戻そうとパラドクス『駆け抜ける演奏(ダモクレス・フルスロットル)』を発動し、ブーツにローラー型ガジェットを装着して海面を飛沫を上げて疾走して飛龍を中心に渦を描くように移動する。
「エンジンは良好……さて、最後まで付き合ってもらうよ!」
海の上に描かれた軌跡が光の楽譜を生み出し、上空へと舞飛んでグルグルと高速で飛龍を中心に回転させた。
「これはっ?」
その光の渦が航空機型エネルギー群を飲み込み空で爆発させていった。
「文字通りの対空網ってね。あいにく花見はもう済ませたんだ、君の桜は遠慮するよ」
そう言ってトロワは爆撃の被害を軽減させる。
「よぉ、配下を切り捨てながらも無事にテメェの終着点まで辿り着けたようでご苦労さん。もっとも、お前の航海は此処で終了だぜ!」
仲間がサポートしてくれている間に呉守・晶(TSデーモン・g04119)が飛龍の前に立ち塞がる。
「しかし、翔鶴も薄情だよなぁ? お前が痛い目に遭うのは予見してただろうにこれだけドンパチやってて迎えどころか、偵察一つ出さねぇとはな」
そして飛龍が逃げないように挑発していく。
「それともテメェが沈んだ方が硫黄島をお前の後釜の司令として掌握出来てきて好都合だから見捨てられたか?」
「そのような挑発は意味がない。私には硫黄島を護る使命がある。時間稼ぎに付き合うつもりはありません」
どこまでも頭は冷たく、大敗により指揮官として冷静さを取り戻している飛龍は硫黄島への帰還だけを考えていた。
「軽口に付き合う余裕もないか、それなら力尽くで止めるだけだ!!」
挑発に乗ってこないとみるや、晶はすぐにネメシスモードとなって髪を伸ばし、肌を褐色に染めて魔術紋様を浮かびあがらせ、オッドアイで睨みつける。
「行くぜ!」
パラドクス『貪リ喰ラウモノ』を発動し、〈魔晶剣アークイーター〉の封印を一部解除して巨大な牙と口のような異形の大剣に変異させて突っ込む!
「ここを突破すれば逃げきれます! 吶喊せよ山口決死隊!!」
飛龍がエネルギー航空機「山口決死隊」を生み出し、近づく晶の迎撃に向かわせる。
「山口決死隊って真珠湾攻撃に赴く時のが由来か? 真珠湾が大本営なのにそれはどうなんだ?」
晶が回避しようとするが、山口決死隊は軌道を変えて吶喊してくる。
「避けられないなら防ぐだけだ!」
アークイーターを振るって切り払い爆散させる。しかし次々と突撃してくる決死隊全てを落とすことはできない。それを晶は左腕を盾にして受け止め、爆発に耐えながら距離を詰める。
「不転身で決死の覚悟はこっちも同じだ! 間合いまで踏み込めば、全力で叩き斬るのみ!」
肉を切らせて骨を断つの精神で、左腕を折られながらも晶は間合いに入りアークイーターを振り下ろす!
「肉を切らせて骨を断つか、いいだろう!! 腕の一本くらい捨てていく!!」
その一撃を飛龍は右腕で受け止め、腕が喰い千切られる! だがそこで至近距離から決死隊を晶の腹に叩き込み爆発を起こして吹き飛ばした!
「ああん? おいよお、飛龍さんよお」
ネフェリア・フリート(剛腕粉砕・g05427)が硫黄島への道を切り開こうとする飛龍に呼びかける。
「随分と逃げの手ばかり打ってるが、てめえ喧嘩の仕方も知らねえのか? そりゃあ、将は生き残るのも仕事だかよう……ハメられたのに気が付いて、更に襲撃受けた時点で腹ぁ括れや」
窮地に追い詰められても、逃げてばかりでまともにやり合おうとしない相手に苦言を呈す。
「この期に及んでこっちの戦力、安く見積もってんじゃねーよ! 浮かばれねーぜ、先に沈んだ同胞共もよ!」
罵声を浴びせるが、飛龍は顔色一つ変えずに口を開いた。
「私は戦士ではありません。指揮官の使命は生き残り次の戦いに備えること。ここで大敗し名誉を失おうとも、生き残り次に勝って挽回すればよい。それが指揮官というもの」
(「私個人の戦いならばここで諦め果てるまで戦うのも悪くはないでしょう。ですが、ここで私が沈めば硫黄島の命運もまた――」)
何よりも硫黄島を死守せねばという使命感が飛龍を突き動かす。
「ま、どっちにしても遠慮するつもりはねーがな。野蛮、粗暴、大いに結構! てめえの顔面、ぶん殴らせて貰うぜ!」
逃げようが立ち向かおうが、どちらにせよ殴るだけだとネフェリアが水面を駆けて接近する。
「迎撃しなさい!」
対して飛龍はエネルギー航空機「山口決死隊」を発進させてネフェリアにぶつける。それをネフェリアはガントレットで殴り、受け止めて防ぐ。砕け散る航空機が爆発を起こして吹き飛ばそうとするが、バランスを崩さないように踏み止まる。
「……駆けるのもじれってえ!」
足止めのような爆発に速度が落ち、苛立ったネフェリアは水面を蹴って【飛翔】して加速し、飛龍への最短コースを一直線に詰める。
「WC:Agility Knuckle!」
そして間合いに入るとパラドクス『WC:Agility Knuckle(ウェポンチェンジ・アジリティナックル)』を発動し、ガントレットに魔力を込めて突撃する勢いのまま殴りつける!
「ぶちかます!!」
宣言通り、顔面ストレートを叩き込んで飛龍を大きく仰け反らせた。
「ぐぅっ! あぐぅぁ!」
「喧嘩ってのはこうやるもんだ! 思い出したかよ! 飛龍!!」
口から血を流す飛龍の前に着地したネフェリアが、そのままインファイトに持ち込み連打を浴びせる。
「山口決死隊!!」
飛龍は至近距離から山口決死隊をぶつけ、爆発によって互いの距離を強引に取った。
「もう少し、ここさえ突破できれば!」
もう硫黄島は見えている。航空機部隊を次々と発進させて邪魔者を薙ぎ払おうとする。
「海戦での援護は君らの得意戦術だったね。けど僕らと君らは決定的に違う点がある、何だか分かるかい? 僕らは仲間を決して切り捨てないってことさ!」
トロワは周囲の光の楽譜を真っ直ぐ上へと伸びる大きな刃状に変えた。
「フューリーズバレル再接続、エネルギー再充填……水平線に沈め、冥海機!」
「飛龍様!!」
大上段から振り下ろす一撃を、飛龍はタツノオトシゴ型海戦装で受け止める!
「海戦装ごと叩き斬る!」
トロワが全ての力を込め、光の刃がタツノオトシゴを切り裂き、その刃が飛龍に届き防ごうとする残った左腕を切断した!
「まだ、沈みはしない!!」
両腕を失っても飛龍の戦意は消えず、航空機型エネルギー群からの爆撃によってトロワを吹き飛ばした。そしてあと少しと硫黄島に向かおうとする。
「行かせはしません!」
「ここで沈みやがれ!!」
そこへ華楠とネフェリアが攻撃を仕掛け、眩いビームと拳が押し戻した。
「飛龍と飛龍様のどっちが本体かは知らんがこれで終わりだ! 喰い破れ、アークイーター!」
跳躍した晶がアークイーターを振り下ろし、飛龍とタツノオトシゴの身体を同時に大きく喰い千切った!
「ぐっぅうあぁ………ディアボロスの予知がここまでとは……いえ、自らの望む未来を引き寄せるだけの力があるということか……翔鶴の助言を受けておくべきだったようですね……」
致命傷を幾つも負った飛龍はとうとう力尽き、タツノオトシゴ型海戦装が内部から爆発して呑み込まれ、あと僅かで硫黄島という位置で海に沈んでいった……。
「まともな喧嘩だったらもっとヤバかったかもな」
「そうですね。罠に嵌めて倒せたのは幸運でした」
ネフェリアと華楠は軍勢を率いる飛龍と戦ったならばもっと苦戦していただろうと、その強さを受けた身体の痛みで理解していた。
「次は硫黄島の翔鶴だな!」
「飛龍に続き、翔鶴の名も返してもらおう」
晶とトロワが視界に入るようになった硫黄島を見て近い内に奪還してみせると誓い、共に戦った仲間達と合流して帰還した……。
ディアボロスは三つの波により飛龍撃破に成功し、硫黄島攻略に向けて大きく一歩前進した。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【断末魔動画】がLV2になった!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
最終結果:成功 |
| 完成日 | 2024年04月21日 |
| 宿敵 |
『飛龍』を撃破!
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