勇士よ、想起せよ(作者 秋月きり)
#断頭革命グランダルメ
#ラ・ショー=ド=フォンの霧
#ラ・ショー=ド=フォン
#アロイス・フォン・レディンク
#スイス
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「ル・ロックルが陥落し、ディアボロスが、この『ラ・ショー=ド=フォン』に迫っているというのですか?」
改竄世界史断頭革命グランダルメ、ラ・ショー=ド=フォン。その名は知らずとも「スイスの機械式時計製造業の代表都市」と言われれば、嗚呼、と頷く者も多いだろう。
その中で、驚きの声を上げる淑女――否、自動人形がいた。ジェネラル級自動人形『アロイス・フォン・レディンク』である。
伝令を聞いた彼女は刹那に思案。自身の考えを纏めるように独白を紡ぐ。
「このラ・ショー=ド=フォンは、オベリスク技術の集大成……。ディアボロスとの決戦前に、この地を失えば、戦争計画が大きく狂ってしまいます」
よもや、この場所にその復讐者達が迫っていようとは!
止む得ない、と彼女は嘆息し、周囲に展開する部下、自動人形の技師達に声を掛ける。ベルンのオベリスクが完成していない状態では真の力を発揮することは不可能だが、それに拘り、ラ・ショー=ド=フォンの陥落を招いては、本末転倒なのだ。
「ラ・ショー=ド=フォンのオベリスク、時刻と方位を機械化ドイツ帝国滅亡時に合わせなさい。照準確定後、全オベリスク限定起動。彷徨える兵団を招集し、ディアボロスに対抗します」
彼女の命の元、技師達が部屋の壁――一面、歯車や計器が取り付けられていた――を操作し、それを起動していく。
次々と迸る声は、その証左であった。
「オベリスク限定起動準備」
「時刻合わせ良し」
「包囲確認良し」
「目標、機械化ドイツ帝国滅亡時点」
「キマイラウィッチプロトコル実行」
「境界の霧の発生を確認」
「オベリスク限定起動成功」
――。
おそらく、その部屋は制御機械で、彼らの文言から、技師達がオベリスクの起動を行ったことが受けて取れた。
そして。
「起動成功を確認。これでディアボロスは、このラ・ショー=ド=フォンに近づくことは出来ないでしょう」
満足げに頷いたアロイスは、しかしと首を振る。
「ですが、まさか、ここまで追い込まれるとは予想だにしていませんでした。皇帝陛下が仰る通り、このディヴィジョンは捨てざるを得ないのかもしれませんね……」
彼女の呟きに、答えなどある筈もなかった。
そして、最終人類史新宿島新宿駅ターミナル。到着したパラドクストレインを背景に、時先案内人、シルシュ・エヌマエリシュ(ドラゴニアンのガジェッティア・g03182)が語り出す。
なお、大胆な夜会服姿だったので、おそらく行き先は断頭革命グランダルメなのだろうな、と幾人かの復讐者達が考えていたが、心優しい彼らはそれを指摘することはなかった。
「ル・ロックルの決戦で、二体のジェネラル級を早期に撃破したことで、断片の王の拠点であるベルンへ更に近付く事が出来ました」
快挙です! 皆様のお陰です! と大袈裟に喜んだ彼女は、しかし、と声を潜める。
「ル・ロックルから、ベルンに向かう途中の都市『ラ・ショー=ド=フォン』で、怪しい霧が発生。霧の中からゾルダートが現れ、ディアボロスに攻撃を仕掛けてきたようなのです」
無論、この霧が自然発生なモノとは考え難い。
霧の発生とゾルダートの出現は、断頭革命グランダルメのクロノ・オブジェクトによるものなのは間違いないだろうと、シルシュは断じる。
「この現象を起こしているのは、おそらく自動人形の『決戦兵器』と呼ぶべきクロノ・オブジェクトの一つでしょう」
奪還戦前にその存在を暴けただけでも今回のベルンを目指した成果は大きいモノと言える。
もしも、それが奪還戦前に無力化、『ラ・ショー=ド=フォン』を攻略まで繋げられれば、更なる快挙と言っても良いだろう。何せ、自動人形の防衛戦略を根本から覆すような結果をもたらせるのだから。
「そんなわけで、急ぎ、ゾルダートを撃破し、『ラ・ショー=ド=フォン』へ向かって下さい」
宜しくお願いします、とシルシュは頭を下げる。
「さて、今回、皆様の前に立ち塞がるゾルダートはアヴァタール級が『ヴィクター・ブラウト『ツェツィーリエ』』、トループス級が『インファントリー・ゾルダート』になります」
懐かしい敵ですね、と零れた呟きは、2021年の初期より復讐者達を案内してきた時先案内人故だろうか。
「霧の中から現れたゾルダート達は皆様への憎しみを強く持ち、復讐するために皆様を狙い、攻撃して来るようです」
その強い復讐心のためか、復讐者達の居場所を嗅ぎ当ててくるため、此方から索敵する必要は無いようだ。
ただし、その復讐心によって戦闘力が上昇しているため、生半可なゾルダートと判断すれば痛い目を見かねない。注意が必要だろう。
「ですが、この復讐心は『自動人形のクロノ・オブジェクト』によって植え付けられたモノのようです。なので、これを解除出来れば、戦闘力を弱める事が出来る筈です」
弱体化を狙う場合、それを行う呼び掛け、或いは何らかの策が必要になるだろう、とシルシュは強く頷いた。
「敵のクロノ・オブジェクトはディヴィジョン崩壊と運命を共にしたクロノヴェーダを招き寄せ、戦力化する、と言うモノのようです」
ともすれば、それは巨大な戦力となるだろう。標的になるのは此度の機械化ドイツ敵国に留まらず、おそらくは――。
「ですから、今回は、それを知れただけでも僥倖と言えるでしょう。更にこれを潰せたら、断頭革命グランダルメの勝ち筋をも潰せるやも知れません」
故に、と時先案内人は言葉を紡ぐ。
それは、激励と、そして信頼の言葉であった。
「皆様の御武運をお祈りしています。頑張ってください!」
霧の中、突如、彼女の意識は覚醒した。
周囲を見渡せば、同じ状況なのだろうか。インファントリー・ゾルダート達が頭を振り、周囲を見渡している。
「ここは、何処? 私はディヴィジョンの崩壊と共に……」
露と消えたはず、との思いはしかし、次なる思いに塗り潰され、埋め尽くされる。それは、憎悪。そして復讐心であった。
「憎い。憎い。機械化ドイツ帝国を滅ぼしたディアボロスが憎い」
「復讐を。復讐を。復讐を……」
何時しか、彼女ことアヴァタール級ゾルダート『ヴィクター・ブラウト『ツェツィーリエ』』とトループス級ゾルダート『インファントリー・ゾルダート』達の言葉は唱和の如く重なり、そして、霧の中へ消えていく。
その憎悪と復讐心を抱き、彼女達は霧の中を彷徨っていく――。
リプレイ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
彼らは記憶喪失なのだろうか?
そういうことなら……
一団が出現する前に【アイテムポケット】で持ち込んだコンロの火に鍋をかけ、キャンプ用グリルをセット
食べるほうが得意分野だが…
グリルでヴルストを焼こう
付け合わせは焼いたカルトッフェルン(じゃがいも)だ
ザワークラウトは瓶詰めから添えて
鍋ごと持ち込んだローストした玉ねぎのスープに
パンを炙って香ばしく、食事の匂いを漂わせ
薄切りしたハムとチーズも一緒に
キャンプ用の折り畳みテーブルと椅子に食器を並べ
キャンドルに火を燈し、迎えよう
すごく良い香りだ
俺も涙が出そうだよ、この食事……
やあ、遅かったな、同胞よ
今日は温かい食事だ。懐かしいだろう
俺達の、祖国のことを思いださないか
祖国で過ごした何気ない日々を
君達は、機械化ドイツ帝国の兵士だった
ここスイスに連れてこられて、なぜか復讐に燃えてる
本当にそれが望みなのか?
……食べるなら待っておくよ
ドイツの地ビールとモーゼルワインもある
ドイツ帝国の亡霊へ、せめてもの手向け
記憶を呼び覚まし、復讐心を払えるように
戦うなら己の意志でだ
シャルロット・アミ
匂いって記憶と深く関係あるそうよね
シルシュさんの言葉に深く納得して
【アイテムポケット】から取り出すのは
できるだけできたてのジャーマンポテト
(モラさんが味見中「もきゅもきゅ」)
どうかしら
此処はスイス 確か酪農が中心よね
空気の匂いだって違うと思うの
ねえ、あなたたちの本当に守りたかった土地は此処なのかしら?
誇り高くドイツとともに消えたあたなたちは
地に落ちてしまったのかしら?
…それとも、あなたたちとスイス
なにか関係があるのかしら
「守りたい」と思うなにか
ドイツという土地とは違うなにか
どちらにしても「憎悪」も「復讐」も
あなたたちにはなかったはずのもの
あなたたちは、潔かったと聞くわ
ねえ、ドイツにいた頃のあなたたちを思い出して?
(モラさん、ジャーマンポテトを風上で振る
匂いがふわんふわん)
…復讐を植え付けるやり方はラ・ピュセルのもの
どうしてグランダルメがそれを知っているの?
疑問は尽きないけれども今は
ドイツの、誇りを
アドリブ、連携歓迎です
パチリと火が爆ぜる音がする。持ち込んだ焚き火台の炎を見詰めながら、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はぽつりと呟いた。
「彼らは記憶喪失なのだろうか?」
同じく焚き火を囲むシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)はその言葉に曖昧な微笑を零す。
「多分、そうではない……のかなぁ。機械化ドイツ帝国の最期を記憶しているみたいだし」
時先案内人の言葉を反芻する。
彼女の言葉を捉えれば、エトヴァの疑問は是とも非とも言い難い。
「ただ……復讐心に囚われ、我を忘れて進むのは、記憶喪失と同じなのかな、って思うよ」
「成る程」
未だ見ぬゾルダート達は、復讐の怪物だ。
ならば、それを機械化ドイツ帝国の軍人に戻さなければならない。
その手段こそが彼らに記憶を呼び覚ませる、と言う事なのだろう。
「……俺は作るよりも食べる方が得意分野なんだが」
爆ぜる炎と共に、芳しい匂いが漂ってくる。
「私も、かな」
エトヴァの独白にシャルロットは微笑し、その傍らに立つモラさんが「もきゅ」と同意の声を零した。
ガサゴソと茂みが動く音がした。
そこから現れ出でたのはアヴァタール級ゾルダート『ヴィクター・ブラウト『ツェツィーリエ』』を先頭としたトループス級ゾルダート『インファントリー・ゾルダート』の一団だった。殺気立った彼女らは得物を構えると、そのままエトヴァとシャルロット両名へと唸るように飛びかか――。
「やあ、遅かったな、同胞よ」
エトヴァが発した声に、不意打ちが叶わなかったことを悟ったのだろうか。
足を止め、警戒するように唸るゾルダート達に、エトヴァは更なる言葉を重ねた。
「食事の用意がある。今日は温かい食事だ。懐かしいだろう?」
まるで親しき友を迎える言葉に、ツェツィーリエが困惑の表情を浮かべた。
周囲を見渡せば、インファントリー・ゾルダート達も首を傾げ、仲間と視線を交わしている。動きたくとも動けない。そんな様子だった。
曰く――。
「ああ、そうだ。懐かしい匂いだものな。凄く懐かしい。俺も涙が出そうだ……」
彼が用意した食卓に並ぶのは、焼いた腸詰め――ヴルスト。添えられる野菜はこれまた焼かれたジャガイモと、そして瓶から取り出されたザワークラウトだ。
そこにローストした玉葱のスープに、香ばしく焼いたパン、薄切りのハムとチーズが添えられている。
清く正しい一般的なドイツ食が、そこにあったのだ。
「こっちには出来たてのジャーマンポテトがあるわ」
モラさんによる摘まみ食いは黙殺しながら、シャルロットが山と盛られたジャーマンポテトを指さす。立ち上る湯気は熱々とした暖気を伝え、漂うソーセージやベーコンの焼けた香気は、復讐者のみならず、ゾルダート達の鼻腔を擽っていた。
(「匂いって記憶と深く関係あるそうよね」)
ゴクリ、と唾を飲む音が聞こえた気がした。
そう。恨み辛みを重ねていても、腹は減る。
まして、彼らの復讐心は断頭革命グランダルメのクロノ・オブジェクトによって植え付けられたもの。本能に抗える筈も無い。
何より――。
「俺達の、祖国のことを思いださないか。祖国で過ごした何気ない日々を」
思い出こそ、彼らの渇望を満たす最大のスパイスであった。
「……頂こう」
絞り出す様な声がツェツィーリエから紡がれ、そして。
ゾルダート達は首を振りながらも、復讐者達へと近付いていった。
最初はゆるりとした動きだった。
警戒していたのだろう。恐る恐るヴルストを口に運んだツェツィーリエは、異常を図るように少量だけ噛みちぎり、咀嚼する。
だが、口に入った瞬間、もはや彼女は決壊していた。
刹那に零れたのは、涙。そして、無言でガツガツとヴルストを、そしてカルトッフェルンやザワークラウトを口に運んでは、嚥下していく。
周囲のゾルダート達も同じであった。当初はそれなりに行儀良く、ジャーマンポテトを食していた。だが、一口食べた後、彼らは我を失っていた。もはや匙も間怠っこしいと手掴みで料理を口に運んでは、ガツガツと食べていく。
用意したシャルロットが目を見張るほどの健啖ぶりであった。
「ドイツの地ビールとモーゼルワインもある。飲むかい?」
エトヴァの差し出した其れを、まるで奪うように受け取ると、ごくごくと喉へ流し込む。僅かな紅が頬に差す様は、酒精に焼かれたのかも知れない。
「どうかしら?」
食事を進めるゾルダート達にシャルロットは語り掛ける。
「ねえ、あなたたちの本当に守りたかった土地は此処なのかしら? 誇り高くドイツとともに消えたあなたたちは地に落ちてしまったのかしら?」
復讐心を問う。
だが、答えは返ってこない。
食事に夢中が故に、ではない。彼らは、シャルロットが浮かべた疑問への答えを持ち合わせていない。そして、それは彼女の理解の範疇であった。
(「やっぱり、復讐心そのものは植え付けられたものだから、かしら?」)
だが、そのやり口は火刑戦旗ラ・ピュセルの歴史侵略者、キマイラウィッチ達の用いる手段の筈だ。どうして断頭革命グランダルメのジェネラル級が執り行うのか。それを知っているのだろうか。
「確かにあなたたちのディヴィジョンは崩壊したわ。私達が崩壊させた。そこに『憎悪』と『復讐』があるなら仕方ない。でも、あなたたちは潔かったと聞くわ。その双方はあなたたちに無かったのではないかしら?」
ドイツにいた頃のあなたたちを思いだして欲しい。
紡がれた言葉をゾルダート達はどう受け止めたのか。大量にあったジャーマンポテトを全てお腹に収めた彼らは、零した涙を拭うと即座に立ち上がる。
だが、そこに戦意はなかった。
あったのは敬礼と、そして。
「感謝する」
その言葉であった。
「自分たちの本当の望みを取り戻した様だな」
ふと浮かぶエトヴァの微笑は柔らかく、そして、蠱惑的であった。
それを受けたツェツィーリエは村娘の如きはにかんだ笑顔を浮かべ、配下と同じ感謝の言葉を述べた。
「我々を取り戻してくれてありがとう。――それでは、やろうか」
「……まあ、そうだよな。同胞よ」
戦いは避けられない。その予感は確かにあった。食事で彼らが綴ったであろう日常の記憶を呼び覚まし、憎悪と復讐心を奪った。だが、彼ら矛を収める道理はない。彼らは歴史侵略者で、そして、自分たちは、そんな彼らが支配した改竄世界史を奪還した復讐者なのだ。
「そんな顔をするな。心優しき同胞よ」
掛かる声は、口元を拭い、ガスマスクを降ろしたインファントリー・ゾルダートからだった。
表情に出ていたのか、とシャルロットは微苦笑する。
「ドイツの誇りを取り戻したあなたたちは強いんだろうね。だけど……私達ももっと強いよ」
「ああ。そうだな」
シャルロットは水晶剣を、ゾルダートは砲手と手斧を構え、そして互いに交わす言葉は何処か寂しげに聞こえた。
短い応対だった。そして決別の時が来た。
ただそれだけの話だった。
「己の意志で戦う君達を俺は歓迎しよう。その上で打ち砕こう。――来い。相手している」
立ち上がるエトヴァもまた、臨戦態勢を取りながら鋭い声を放つ。
「今は亡き我らが祖国に貴殿らの首を捧げよう。行くぞ、ディアボロス!」
メイスを振り上げたツェツィーリエの言葉に、エトヴァは、そしてシャルロットはにぃっと喜色混じりの笑みを浮かべた。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
ごちそうパーティに間に合わなくてゴメンナサイなの
そんな事を言いながら【アイテムポケット】からドスンと一辺2mの石の塊を出しちゃうよ
そしてコレを使って貴方達の攻撃は防いじゃうんだからって得意げに言い放つの
どうみてもただの石
クロノオブジェクトでもない石の塊が逆説連鎖戦において防壁になるはずもなく
ベーダの一斉砲撃で砕けて弾け飛ぶよね
でもそれで良いの
子供の浅知恵と軽んじ石に隠れた復讐者ごと吹き飛ばそうと一斉範囲砲撃したら
只でさえ霧で視界が悪いのに砂塵まで舞ってマリアがどうなったかきっと一瞬見失う
だから石の陰でベーダから見えないように【小花柄の傘】にモラさんと一緒に隠れ
砲撃を耐え凌いでたマリアが
砂塵の向こうからいきなり飛び出してきたら咄嗟に迎撃しようと手斧を振りあげちゃうんじゃない?
でも脇の下がガラ空きだよ?
ドイツの誇りを見せてもらうねって
マリアのこちょこちょパラドクスから逃れようと藻掻く所を【怪力無双】で押さえつけ
モラさんに導かれるまま脇腹や足の裏もこちょってあげるから頑張ってね
シャルロット・アミ
(エトヴァさんのご飯を頬張っていたモラさん
マリアさんに分けてあげるねってもぐもぐしながら飛んでいく)
(霧で視界が悪いので一緒に見てあげるって
モラさん、マリアさんにドヤ顔)
…なかなかマリアさん、アクロバティックな攻撃ね
それならフォローをするように動こうかしら
美味しいごはんの後は一曲いかが?
バイオリンを取り出して、ドイツの曲を演奏しましょう
勇ましく現れるのは白馬の騎士たち
さあ、マリアさんのフォローをして
敵を蹴散らしてきて
懐かしいメロディに乗せて進軍
マリアさんへの集中攻撃を散らすように
騎士たちを一気に襲いかからせるようにして
…ねえ、もっと違う戦場で出会いたかったわよね
もっと戦う者としての誇りをぶつけ合うような
きっと貴方たちはそんな「敵」なんだと思うの
(モラさん、マリアさんをこっちこっちと導きつつ)
(脇腹はこのへん「もきゅっ」)
アドリブ、連携歓迎です
インファントリー・ゾルダート達と相対する中、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)がカーテンシーと共にぺこりと頭を下げた。
「ごちそうパーティに間に合わなくてゴメンナサイなの」
だから、今度は自分がたらふくご馳走して上げるね。
そんな呟きと共に彼女が【アイテムポケット】から取り出したのは、一辺が自身の身長を上回るサイズの石塊であった。
「コレを使って貴方達の攻撃は防いじゃうんだから」
挑発の言葉とも取れるそれは、幼女のドヤ顔と共に紡がれた。
(「……なかなかマリアさん、アクロバティックな攻撃ね」)
若干、引きつり顔のシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は、嘆息じみた感想と共にマリアラーラを見やる。
当然、この場においてハリボテなどではないだろうから、アレが本物だとは判る。それを持ち上げたのはおそらくマリアラーラが施した残留効果【怪力無双】の力だろうか。とすると、あの石塊は6tぐらいなのかなぁ。流石に【アイテムポケット】いっぱいの立方体は重過ぎだからちょっと小さいよね、などとの益体無い想像が浮かんでは消えていった。
「もきゅっ!」
「あ、そうね。援護しなきゃねっ?!」
モラさんの一言で我に返ったシャルロットは、得物のバイオリンを構えると、ふぅっと一息の後、楽曲を奏で始める。
「美味しいごはんの後は、一曲いかが?」
楽曲に呼び覚まされたのは幻影の英雄であった。白馬に跨がった騎士達は、一様に突撃槍を構えると、ゾルダート達を貫くべく、吶喊していく。
「――ッ?!」
おそらく、一瞬の呆けはゾルダート達も一緒だったのだろうか。
幻影英雄達の鳴らす足音に我を取り戻した彼らは、砲手を構えると、一斉にそれを繰り出す。
激しく響く砲撃音は、シャルロットの奏でる音と重なり、一つの音楽のようにも聞こえた。
「撃てっ。撃てっ。撃てっ」
ソルダート達の砲撃は石塊を砕き、霧を吹き飛ばし、復讐者達へと迫る。
だが、それを潜り抜けるように回避したマリアラーラは、その勢いでゾルダートの二体へ肉薄。その脇腹に手を伸ばした。
「ふふっ。ドイツの誇り、見せて貰うね!」
泣いて謝っても許してあげないの、と繰り出されたのは幼い双手を介するパラドクス――いわゆる、こちょこちょであった。
「――ッ!!」
如何なる攻撃であれ、パラドクスはパラドクス。何故か物理的にダメージを受けたゾルダート達は吹き飛び、ぶふぉと吐血しながら地面を転がっていった。
ちなみに、擽ったいという感覚がどの様に処理されているかは未だに解明されていない。故に、何故ゾルダート達がダメージを受けたかは謎だが、それはパラドクスだから、としか言いようが無かった。パラドクス怖い。
「もきゅ」
「これが……ディアボロスの力か!」
シャルロットのモーラット・コミュ『モラさん』に導かれるまま戦場を縦横無尽に駆け抜け、次々とゾルダート達を毒牙に、もとい、擽っていくマリアラーラの姿は、彼らにとって死神の如く映ったのだろう。
ゴクリと唾を飲み込む音がハッキリと聞こえた気がした。
「ねえ、もっと違う戦場で出会いたかったわよね」
「いや、本当に」
シャルロットの言葉に、一体のゾルダートが神妙に頷く。
仲間が擽られ倒れていく様子を思えば、その言葉は致し方ない。致し方ないのだが。
シャルロットは大きく溜め息を吐くと、穏やかな声を彼に向ける。
「ねえ、もっと違う戦場で出会いたかったわよね」
言い直した。
そうなのだ。違う戦場とはそういう意味ではない。復讐心に囚われ、そこから解放されたとは言え、彼らと戦うべき場所はこのラ・ショー=ド=フォンの森ではない。もっと違う戦場があった筈なのだ。つまりそう言う事だ。
「もっと戦う者としての誇りをぶつけ合うような、きっと貴方たちはそんな『敵』なんだと思うの」
「貴殿の言葉はありがたく受け取ろう。その上で、ディアボロス。我らは貴殿の言葉を否定しよう」
マリアラーラに手斧を振りかぶり、シャルロットに砲撃を紡ぎながら、ゾルダートは首を振る。
「我らは戦う運命にあり、貴殿等は我らの最期を我らとして飾ってくれた。これ以上の誉れが、戦闘がどこにある。――贅沢を言えば、俺達はヴァルハラに到達出来ぬよ」
「そう。貴方達は納得しているのね」
その傍らでマリアラーラに倒されていくゾルダートの姿は黙殺。
もきゅもきゅと鳴くモラさんと、無邪気に笑うマリアラーラが紡ぐパラドクスからも目を逸らし、ゾルダートとシャルロットは互いの視線をぶつける。
「出来れば貴殿等を倒し、祖国の仇討ちと言いたかったが……それは叶わぬようだな。ああ、弱い自分たちが恨めしい。強くなった貴殿等が羨ましい」
幻影の英雄を吹き飛ばしきれず、ならばとシャルロットに向けた砲撃は守りに入ったモラさんに弾かれ、そして、ゾルダートは苦笑した。
「……ああ、小憎い。我らの故国を滅ぼし、我らに最期の夢を見せた貴殿等が、憎いな」
柔らかな口調は、いつぞやの憎悪とは違う風に聞こえた。
まるで、謝意のように聞こえたそれに、シャルロットはふっと微笑を浮かべる。
「安心して眠りなさい。私達が最期を看取って上げる」
騎士の一刀に切り伏せられたゾルダートに掛ける言葉は葬送。それをどの様に受け取ったかは最後まで判らない。ただ、断末魔の呻きに恩讐の色はなかった。
「さあ! ベーダ。覚悟しなさい! マリアから逃れられると思わないでね!」
賑やかしい言葉に、なんだか苦笑する。
そんな狂騒的な終焉も、おそらく彼らが望む最期――だったらいいなぁ、と少しだけ、微笑を引き攣った笑いに転じながら思ってしまった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
ドイツの誇りは流石だったね
天晴なの
そのあっぱれつわもの達の指揮を執る貴女に応用編だよ
今度はさっきのに近い大きさだけど
自前の【ちょうど良い石】をデンと出して隠れるよ
さっきの再現
異なる点は石が復讐者の手持ち装備
立て籠もるなら放置したいが「もきゅ」と共にいつ魔手が飛び出てくるか分からない
かといって排除するなら近づいて大振りの攻撃が必要
しかしそれでは…
選択肢が狭まれているのを感じつつも
貴女は仲間による一斉射撃を選ぶんじゃないかな?
でもマリアが狭めたのは選択肢じゃなく貴女の視野
マリアが何をしでかすかって過剰に注視しちゃうから
他の復讐者への対応が後手後手になるんだよ?
石の裏で【トラップ生成】で足元に作った落とし穴に隠れ攻撃を凌ぎ
モラさんとイチャイチャするよ
あのおねーさんは理不尽に弾き出され自分勝手に蘇らせられたの
どうしたってハッピーエンドには辿り着けない
だからせめてマリア達の全力で思いっきり相手してあげようねって
反撃は足元から忍び寄る蔓での拘束による仲間の援護狙い
トドメは皆に任せるね
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
プルーストの物語を思い出す
過去をありありと想起させるのは、何気ないものなのだろう
俺にも、覚えがあるものだ
今は祖国への感傷に浸る時ではないけれど、俺も礼を言おう
では、互いに全力で
戦況を観察しつつ、敵の位置と動きを把握
仲間と声掛け連携を取り
包囲や、敵の視野を分散させる立ち位置に入ろう
仲間と音色を合わせ、策に合わせて不意を衝こう
Seraphim(チェロ)を演奏し、PD攻撃
奏でるのは村祭りの舞曲、幻のドイツ帝国の田舎風景を音色で世界に描き出そう
現実化した剣の騎士を操り、共に踊るように、鉄球と剣戟を交わし、打ち合わせる
仲間との攻防の合間や、攻撃直後の隙を看破し
敵が焦りをみせれば、剣で刺突や斬撃を打ちこもう
踊れ、踊れ
この時は真剣にして、真なる戦い
敵の攻撃には、魔力障壁で全身を包むように護り
呼ばれた仲間たちの団体の動きを看破し、タワーシールドを間に据えて殺到を防ぎつつ
装備のコートで防弾と衝撃を吸収し忍耐
俺は軍人じゃないけれどさ
機械化ドイツ帝国で争い、散ったすべての者、そして祖国へ敬礼を
シャルロット・アミ
アドリブ、連携歓迎です
(モラさんはもきゅーんとマリアさんのそばへ
一緒に落とし穴にはまってみたり
マリアさんの埃をぱたぱたしてあげたり
マリアさんを全力サポート「もきゅ!」)
【ダメージアップ】を有効利用
エトヴァさんがチェロなら私はバイオリンを
メインの旋律はエトヴァさんに合わせて
私は曲をアドリブでサポート
ドイツの舞曲はこんな感じなのね
知らない曲を奏でるのは、こんな時に不謹慎だけども、楽しい
舞う剣をマリアさんの作った隙に躍らせて
エトヴァさんの剣の騎士のサポートに
私を復讐相手ではなく「敵」とみなしてくれた
貴女たちに感謝を
好敵手として最後まで務めるのが
きっと、私たちの役目
貴女たちに悪いものを見せた
グランダルメはきっと滅ぼしてみせるわ
そして、英霊たちに黙祷を
トドメはエトヴァさんにお願いして
少しだけ、振り返るの
私にこんな潔さはあるのかしらって
今は考えても詮無いことなのにね
(帰りましょうってマリアさんとモラさんに手を広げながら)
ゾルダート達が次々と倒されていく中、しかし、それらを指揮する筈のアヴァタール級ゾルダート『ヴィクター・ブラウト『ツェツィーリエ』』は、メイスを構えたまま、一歩も動けずにいた。
目の前の復讐者――エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が、ツェツィーリエと対峙し、その動きを封じていたからだ。
「プルーストの物語を思い出す、な」
不意にエトヴァはその言葉を口にする。
対するツェツィーリエは一度の嘆息を零した。
「……マドレーヌは、食したことがない」
「そうか」
特定の匂いが記憶や感情を呼び起こす現象を『プルースト効果』と呼ぶ。フランスの作家『ヴァランタン・ルイ・ジョルジュ・ウジェーヌ・マルセル・プルースト』にあやかって付けられたその名を、エトヴァ同様、彼女も知っていたようだ。
「過去をありありと想起させるのは、何気ないものなのだろう」
自身にも覚えがある、と零れたのは微苦笑。対するツェツィーリエの表情も、僅かな破顔に思えた。
「……ありがとう、な」
「?」
対峙し、睨み合う中で、しかしエトヴァは礼を口にする。疑問符を浮かべる彼女に対し、彼は宣言した。
「全力でやろう。全力で倒そう。それが、お前達に対する餞だ」
得物たるチェロに弓を宛てるエトヴァに対し、ツェツィーリエは静かに唱えた。
「嵐よ、起きよ」
此度の遭遇を締める最期の戦いの幕が、切って落とされようとした――。
「ドイツの誇りは流石だったね。天晴れなの」
ゾルダート達を擽り倒し――もとい、パラドクスで一網打尽にしたマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)はふぅっと嘆息と共に額の汗を拭った。良い仕事をした、との晴れやかな表情だった。
その傍らで、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)のサーヴァント『モラさん』がもきゅっとドヤ顔でツェツィーリエを指さす。ふふんと鼻息の音すら聞こえて来そうな表情は輝いており、所謂『ドヤ顔』であった。
「そのあっぱれつわもの達の指揮を執る貴女に……」
マリアラーラは宣言と共に地を蹴る。
エトヴァとシャルロット。二人の奏でる音楽を背景にツェツィーリエへと肉薄した彼女は――しかし、そのまま吶喊に至らなかった。
「応用編だよっ」
挑発じみた言葉と共に再び【アイテムポケット】から取り出したのは、先程と同じ程度の巨塊な岩石であった。
ツェツィーリエの視界を塞ぐかのように設置されたその裏で、マリアラーラはふふりと笑う。刹那、ツェツィーリエから零れたのは嘆息であった。
「見くびるな、ディアボロス」
彼女が行ったのは、一瞥を石塊へと叩き付けたのみ。攻撃の一挙動にすらなっていない行動に、しかし、岩石は砂塵のように消失していく。
「成る程。これこそ、一般法則破壊だな」
戦いの勘は失っていないようだ、とエトヴァが嬉しそうな笑みを浮かべた。
岩石は視界を塞ぐ。易々と壊れない。戦闘の妨げになる。それら全て、通常の世界法則だ。
そして、ツェツィーリエと復讐者達の戦いは、それらを遙か彼方に置き去りにした常軌を逸した戦い――逆説連鎖戦であった。
パラドクスを伴わない攻撃は、たとえ如何なる物であっても歴史侵略者を、そして復讐者達を傷つけない。ならば、視界を妨げないのも道理であった。
「嵐よ!」
どこからともなく召喚された銃弾がマリアラーラに降り注ぎ、その身体を穿つ。――それよりも早く。
「世界よ、響き、彩と成せ」
「奏で求めるは光の剣 意思を持ち敵を斬り裂き給え」
エトヴァとシャルロットが奏でる音楽が、まるで物理的な力を持つかの如く、飛来する弾丸を叩き落としていく。
二人の奏でる音は、舞曲であった。村祭りで奏でられるような軽快なそれは、次第に速度を増し、復讐者達の、そしてツェツィーリエの耳朶を打つ。
そして、それらが揺らすのは、彼女の耳のみではなかった。
「――ッ!」
パラドクスは世界法則すら書き換える。
音の中に何時しか剣戟が混じり、それがツェツィーリエを強襲する。
その先に彼女は見た。白馬を繰り、剣を操る騎士の姿を。
「踊れ、踊れ。この時は真剣にして、真なる戦いだ」
「私達の音楽と貴女の想い、どちらが強いか勝負よ」
二重の音がツェツィーリエを穿つ。それらに支えられた剣戟は、ツェツィーリエを斬り裂くべく、彼女の身体へと飛来する。
咄嗟に振るうメイスは剣戟を受け止め、僅かにだがその身体を揺らし、後退させた。
だが、とツェツィーリエは更にメイスを振るう。安堵の吐息を零す暇はない。これは二人による舞曲。二人が奏でる剣戟だ。更なる剣戟を迎え撃つべく、メイスを振り上げ、そして――。
不意に現れた蔦が、ギチギチとメイスに絡まり、その動きを阻害した。
「貴女は、どうしたってハッピーエンドには辿り着けない。だから、せめてマリア達の全力で、思いっきり相手してあげる」
先の石塊を砕いたことで油断したのか、それともエトヴァとシャルロット二人に気を取られすぎたのか。
ツェツィーリエを取り巻く蔦の主――マリアラーラは静かに言葉を紡ぐ。
そこに同情は無い。憐憫は無い。ただ、小憎らしい程の笑顔だけがあった。
「私達を復讐相手ではなく『敵』とみなしてくれた貴女たちに感謝を。――だから、『好敵手』として最後まで務めるのが、きっと、私たちの役目」
「そして、俺達ディアボロスの全てが、貴方を討つ。――終わりだ!」
蔦をちぎり取ったツェツィーリエへ、再び舞曲が奏でられる。
共に紡がれた剣戟を防ぐ術を、ツェツィーリエは持っていない。
己に降り注ぐ巨剣の幻影を前に、ツェツィーリエはせめても、とメイスを構え、そして口元に微笑を湛えた。
「――ありがとう」
激しい音楽と風の音に遮られながらも、しかし、短く小さな一言は、彼らの元へと到達していた。
蓋を開けてみれば、戦いそのものは復讐者達の圧勝で幕を閉じていた。
考えてみれば、機械化ドイツ帝国が滅んだのはおおよそ二年も前の話だ。その間、戦い続けていた復讐者達と、その時代から召喚された彼女達。どちらが優勢かなど、火を見るよりも明らかだったのだ。
「……事実だけ言えば、グランダルメのクロノ・オブジェクトによる『復讐化』がなければ、俺達の足下にも及ばない敵だった」
だから、この結果は当然なのだと、エトヴァは口にする。
「そうだね。おねーさんは強かったけど……だけど、あの時の強さだったから、マリア達が勝てたの」
もしも機械化ドイツ帝国が未だ研鑽を続け、復讐者達の前に立ちはだかる壁となっていたら、恐るべき敵になっていたのではないだろうか。
マリアラーラは頭を振り、浮かない表情のシャルロットに視線を向ける。
「貴女たちに悪いものを見せたグランダルメはきっと滅ぼしてみせるわ。だから、今度こそ、ゆっくり休んで。……おやすみなさい」
「ああ。俺は軍人じゃないから、貴方達が求めた戦争を肯定出来ない。だが、その生き様だけは、尊いモノのように感じる」
三人が何時しか取っていた姿は、敬礼であった。
機械化ドイツ帝国で争い、散った全ての者へ。そして、機械化ドイツ帝国そのものへ。
薄まりゆく霧の中、葬送の如くそれを行った復讐者達は、やがて戦場に背を向け、歩き出す。
「少しだけ、思うの。私に、こんな潔さはあるのかしらって。……今、考えても、詮無きことなのにね」
「……どうだろうな。潔いから機械化ドイツ帝国は滅び、生き汚さから最終人類史は残っている……かもしれないしな」
全ては結果論だが、とエトヴァは嘆息する。
だが事実として、エトヴァの祖国は最終人類史へと奪還されている。それは新宿島に集まった復讐者達が、そして住民達が諦めなかったからだ。潔さとは程遠い感情が、世界を取り戻す力になるのも、真理と言えば真理である。
「考えても仕方ないんだったら、考えても無駄だよ。帰ろ。ねー」
マリアラーラの発した無邪気な意見に、二人はぷっと吹き出し、傍らのモラさんが「もきゅ」と満足げに首肯する。
「そうね。帰りましょう」
「ああ、帰ろう。俺達の世界に」
彼らの向かう道は先へと続いていく。
そこを辿れるのは勝者の特権だ。ゾルダート達が至れなかった道に想いを馳せ、復讐者達はその道を歩んでいく。歩むことこそ、彼らに託された願いだと、そう信じて――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!