リプレイ
盾祀・楓
(トレインチケット)
●堤防を築け
忍城の周囲には、見渡す限り田んぼと畑と沼が広がっている。今はその平地に、秩父山系からの雪解け水が流れ込み、まるでこの地全体が巨大な池になったかのように水に沈んでいる。
そんなどこまでもだだっ広い平地に、まるでお椀を伏したような丘が唐突に存在していた。それはただの丘ではなく、古墳――つまり古代の豪族の墓地だった。
「本来の歴史では、石田三成はこの丸墓山古墳に陣を張って堤防を築き、忍城を水攻めしたようだね」
その丸墓山古墳の頂上に陣取って、手にした『軍配羽扇』で口元を隠しているのは八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)だった。
「せっかくだから歴史に倣って、僕達もこの古墳を中心に堤防を築くとしようか。史実の石田三成は豊臣家の財にものを言わせた人海戦術で堤防を築いたようだけど、僕はディアボロスらしいやり方でやらせてもらおう」
葵漆が軍配羽扇を振るうと、停車していたパラドクストレインの貨物車両から、小型重機がキャタピラの音を響かせながら降りてきた。
「すみません。僕、重機の免許は持ってないんですが、大丈夫でしょうか?」
その小型重機の運転席に、重機には似つかわしくない『フォーマルスーツ』姿で座る盾祀・楓(人間の風塵魔術師・g03193)が、不安そうな声を上げる。
「大丈夫。マニュアルは読んだんだろう? なら動かすことくらいは問題ないはずさ」
葵漆の安請け合いにますます不安そうな表情になった楓だったが、意を決したように懐から『エナジードリンク』を取り出した。
「こういう時は、まずは眠気を飛ばして頭をはっきりさせるべきですね」
楓はエナジードリンクの缶の蓋を勢いよく開けると、一気にその中身を飲み干していく。
「……ぷはあっ。うん、なんだかいける気がしてきました。皆さん、がんばっていきましょう」
隈のすごい目をギンギンに見開いて重機のハンドルを握り締めた楓の様子に、葵漆は若干引きつつも軍配羽扇の先端を、眼下の忍城へと向けた。
「さあ、僕の指揮で存分に働いて貰うよ。こんなこともあろうかと、堤防の建設に必要になるだろう材料は一緒に運んできていたのさ」
木や鉄の杭に、砂利やセメント材。パラドクストレインに積めるだけ積んできた堤防の材料を、ディアボロス達は重機も活用して全て降ろすと、さっそく堤防作りに取り掛かる。
「石田三成はわずか1週間足らずで堤防を築いたらしいから、僕達も負けてられないね」
葵漆はパラドクス【万全の備え】によって取り出したダイナマイトを利用して、丸墓山古墳付近にあった岩を吹き飛ばして土砂を作り出した。そしてその土砂も利用して、効率よく堤防を構築していく。
「地道で堅実な作業はサラリーマン時代から僕の得意とするところです。重機の扱いにも慣れてきましたし、後は眠気さえ吹き飛ばせれば……!」
楓も、慣れない重機を懸命に操縦して、時にはエナジードリンクに頼りながら堤防を作っていった。
緻密に計画を組んで図面を片手に葵漆が指示を飛ばし、楓は丁寧な作業で蟻の子一匹通さぬ堅牢な堤防を形作っていく。
「……さて。僕の見立てでは、そろそろこの『天正大戦国』の石田三成が動き出す頃合いだと思うんだけどね。もし僕が石田三成の立場なら、この堤防を捨ておくことなどできないからね」
丸墓山古墳の頂上で図面を広げていた葵漆が、遥か彼方の水面に浮かぶ忍城に目を向けた。まだ堤防は完成していないため水が退く様子はないが、他のディアボロスが担当する区画も含めて堤防が完成すれば忍城は干上がり、クロノ・オブジェクトしての機能も一部が失われることになるだろう。
そうなれば、城主であるジェネラル級天魔武者『松平信康』も、自ら決戦に出向かざるを得なくなる。それは籠城による時間稼ぎを狙う松平信康にとって、決して望ましい状況ではない。そうなる前に、必ず臣下の石田三成は動くはずだった。
「下の者は上からの命令には逆らえないですからね。その辺は天魔武者もサラリーマンも同じ、組織に属する者の悲しき宿命ですね」
不眠不休で重機を動かし続け、既に目がバッキバキになっている楓が、自嘲も込めた薄い笑みを浮かべる。
「聞けば忍城には秘密の通路を創り出す機能もあるとか。だとしたらこうして見張っていても敵の動きを察知することはできないでしょう。こちらとしては、少しでも堤防作りの作業を進めるしかありませんね」
楓の言葉に、葵漆が頷く。
「それにしても、史実では堤防を築いて忍城を攻めた石田三成が、この改竄後の世界では忍城の守将として堤防を壊すために出陣してくるとか、何とも皮肉めいた話だね」
最後にもう一度だけ忍城へと目をやって。葵漆はそう呟くと再び堤防を築く作業へと戻っていったのだった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
大和・恭弥
なるほど、数か月すればあちら側に有利な状況へ傾ぐってことか。
しかし、新宿島の先人の知恵があるならば、憂いはない。成すべきことはひとつだな。
急ぎ、仲間と堤防の建築に取り組もう。
現地で仲間に合流できたら、パラドクストレインの貨物車両と【アイテムポケット】で工事用の追加機材や道具を運び込む。重機などで大方は進んでいるようだから、木や鉄の杭、セメントを追加して細かいところを仕上げていこう。
頑丈な作りにするため丁寧に行う必要はあるが、長々と時間をかけてもいられないな。
水一滴も通さぬよう、設計図で細部の組み立て部分を確認しながら、管狐の晴彦にも辺りを警戒してもらっておく。
不眠不休での作業に仲間も疲れてるだろう、次に備えてもらう分俺が積極的に働こう。
敵襲があるそうだから、妖刀「藍雪花染」の鯉口をすぐに切れるよう備えつつ作業を進めていくよ。
●駆けつける援軍
ディアボロス達が堤防作りの拠点としている丸墓山古墳に、新たなパラドクストレインが到着した。
「『松平信康』の目的は、戦いに勝つことではなく時間を稼ぐこと……。なるほど、数か月すればあちら側に有利な状況へ傾ぐってことか」
パラドクストレインから降り立った大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は、天魔武者達の立て籠もる忍城に目を向ける。忍城は今、流れ込んだ雪解け水に半ば沈んでおり、遠目にはまるで水に浮いているようだ。
「おまけに城自体がクロノ・オブジェクトとは。しかし、新宿島の先人の知恵があるならば、憂いはない。成すべきことはひとつだな。急ぎ堤防の建築に取り組もう」
恭弥は、自らの乗ってきたパラドクストレインを振り返る。その貨物車両には、木の杭や鉄の杭、セメント等の堤防用の建築資材が満載されていた。
「とはいえ、堤防作りは重機などで大方は進んでいるようだ。なら俺は、細かいところを仕上げていこう」
堤防が機能を発揮するためには、文字通り水も漏らさぬ仕上げが必要となる。その作業は、重機だけでは難しいだろう。
そうでなくても、先に作業に入っているディアボロス達は不眠不休で働いているのだ。
「みんなは少し休んで疲れを取ってくれ。後は俺が代わろう」
恭弥は、作業中のディアボロス達に用意してきたエナジードリンクを渡して労っていく。
そして作業を交代すると、引き継いだ図面で細部を確認していった。
「頑丈な作りにするためには丁寧に作業を行う必要はあるが、長々と時間をかけてもいられないな」
こちらが堤防を築いていることは、既に天魔武者達も知るところだろう。いつ妨害のために部隊が送り込まれてくるか分からない。
「晴彦、警戒は任せたぞ」
恭弥は自らの相棒である管狐の『晴彦』に周囲の警戒を任せると、左官用のコテを片手に、さっそく堤防の仕上げのための作業を開始した。
もちろん、作業に当たりつつ恭弥自身も警戒は怠らない。その腰には常に、妖刀『藍雪花染』を差している。いざとなれば、すぐにでも鯉口を切って戦闘に突入できるだろう。
戦いの時は、間近に迫っている。だがそれまでに、少しでも堤防を完成に近づけなくてはならないのだ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
●迫る『出雲の銅衆』
ディアボロス達が堤防を築いていることには、忍城の守将たる『石田三成』はとっくに気付いていた。クロノ・オブジェクトである忍城には、周囲の敵の様子を把握する機能もあるのだ。
優秀な将たる石田三成は、当然この状況を座視はしない。湿地戦を得意とするトループス級天魔武者『出雲の銅衆』を引き連れ、自ら出陣する。
「それにしても、丸墓山に陣取るとは敵ながら見事な采配。それでこそ、潰し甲斐があるというものだ」
丸墓山古墳に通じる秘密の通路を抜けながら、石田三成は武者震いした。そして、手にした錫杖を大きく振るう。
「さあ行け、出雲の銅衆! この丸墓山を、ディアボロス達の墓場と変えるのだ!!」
ユオ・ルスカ
連携、アドリブ共に歓迎
【心情】
立派な堤防ですな。仲間が身を粉にして作り上げた成果と言えましょう。
であればこそ猶更、破壊させる訳には行きますまい。
水を堰き止めるが堤防の務めならば、敵を堰き止めるが我らの務め。
死力を尽くし攻勢を受け止めましょう。
【行動】
「卿らの来ることは百も承知。是より先は一歩も通れぬと知れ。」
まずは気を引く所よりはじめましょう。
大楯を強く地面に打ち付け音を響かせ、朗々と声を張り上げます。
そして【防衛ライン】を展開すると共に盾を構え真っ直ぐに突撃しますが、ただ無思慮に突出はしますまい。
堤防との位置関係、仲間との位置関係を意識し、流れ弾が堤防に及ばぬよう、そして仲間が立ちまわり易い様に考えて踏み込んで行きます。
銅衆達が出雲流水煙を使わば下手に目で追わずその場に踏ん張り、盾と忍耐で以て受け止めます。
無論、ただ打たれるだけに無く。十分に引き付けた所でこちらも反撃でパラドクスを使用。
周囲に巨大な盾を幾つも生み出し、防ぎ押し出し圧し潰します。
「見事な動きでしたが、潰すのは我らです。」
九条・雅
相棒のエアハルト(g03594)と参加
最後まで豊臣の盾となり続けた石田三成。命さえも捨てたというからね。その拠点の攻めとなれば最善の策をとる必要がある。
堤防破壊の要は機動力と目眩し力に長けた集団か。機動力でもハイスペックなのに目眩し能力が加わると。でも詰みではない。事前にわかっているからこそ策を取れる。いくよエアハルト、準備はいいかい?
【パラドクス通信】で仲間が【防衛ライン】を引いてくれたことに一安心。ならここからは全力で殲滅するだけだね。
ただでさえ相棒と私はこの世界の経験は豊富だしね。最後が水浸しになると
知れれば水が出た途端【高速詠唱】で轟く雷鳴を発動。水棲生物に雷はよく聞くだろう?
後は急所逸らしを【残像】で準備しといて、【殺気】【怪力】【強打】を駆使して刀でおし、【グラップル】で全力の蹴りを入れる。
もちろん、最後はエアハルトの必殺の銃撃と共に轟く雷鳴だ!!目立つからこそわかりやすいのも辛いねえ。程々が一番だ。
エアハルト・ヴィオレ
相棒の雅(g03431)と参加
軍の指揮官として当然石田三成の話は知っています。命を引き換えにしても豊臣を守ろうとした潔い稀有な忠誠心を持つ男。その将の城を攻める為には
万全の策を投じないといけません。
ただでさえここまで来るのに苦労しました。さすが家康の嫡男、人材の扱いは完璧ですね。でも完璧だからこそ事前に知られるのは致命的です。機動力に優れ、目眩しに優れるという破壊活動に適した役なれど、事前にわかっていれば。
【パラドクス通信】で戦友が【防衛ライン】を敷いたと聞きました。なら全力を持って殲滅するだけですね。
目眩しの霧は【完全視界】があれば克服できます。ただ機動力に長けてるだけあって普通に致命打を受ける可能性が高いので【残像】で致命傷逸らしを。
敵引きつけに徹している雅に全ての準備が整ったことを【パラドクス通信】で伝え、一社絶命を発動。確実に撃ち抜きます。接近されても受けの為の剣がもう片手にありますし。
完璧な作戦でしたが、事前に知られたら対応できます。目立ちすぎるのも難しいですよね。
●堤防の攻防
忍城を中心に広がる池の水は、ディアボロス達の築いた堤防にまで達していた。
その水面から、複数の赤い輝きが浮かび上がる。それこそは、堤防を破壊すべく忍び寄ってきた『出雲の銅衆』の、機械の瞳が放つ光だった。河童と見まごうその姿は、一見すれば『平安鬼妖地獄変』の妖怪のよう。だがそのメタリックな姿は、出雲の銅衆が間違いなく天魔武者であることを示している。
「キキッ!! ディアボロスどもめ、我らの目と鼻の先でこのような堤防を築くとは小賢しい。だがいくら頑丈な堤防といえど、クロノ・オブジェクトではない以上、我らが【リモコン手裏剣】の前には薄紙のようなもの」
水面から半身を晒した出雲の銅衆達が、一斉に手裏剣を構えたその時。
「卿らの来ることは百も承知。是より先は一歩も通れぬと知れ」
凛とした声が、水面を駆け抜けた。
「何奴!?」
出雲の銅衆の赤い瞳が一斉に向けられた先には、身の丈ほどもある巨大な盾『審楯』を構えたユオ・ルスカ(Lopussa kiitos seisoo・g10632)の姿があった。
ユオは、堤防によって水が遮られたことによって露出した地面へと大楯を強く打ち付け高々と音を響かせる。
「水を堰き止めるが堤防の務めならば、敵を堰き止めるが我らの務め。この先へと進むこと、まかりなりません」
ユオは朗々と声を響かせると同時に、堤防に沿って【防衛ライン】を展開させた。実際に効果を発揮するのは10メートル程度ゆえ、迂回されぬよう敢えて出雲の銅衆の注意を引き付けているのだ。
「キーッ!! なぜ我らの奇襲が見破られているのだ!?」
出雲の銅衆が、戸惑ったような声を上げる。
「相手の動きを察知できる能力、そちらの専売特許とでも思っていたなら随分とおめでたいことです」
挑発するようなユオの言葉に、しかし出雲の銅衆も簡単には踊らされない。
「キキッ! たまたま奇襲を見破ったくらいでいい気になるな。ここでお前ひとり始末した後、堤防を破壊すればいいだけのこと!!」
相手がユオ一人ならば、数で押しきれると踏んだのだろう。出雲の銅衆は背中の甲羅から霧を発生させた。自らが浸かる池の水を蒸発させることで生み出した、目くらましの霧だ。
「この霧の中、我らの攻撃が見切れるか!」
出雲の銅衆は水面から飛び出し、手にした手裏剣やクナイで一斉にユオへと襲い掛かった。激しい激突の音が、霧の中に響き渡る。
「……あなた方は思い違いをしています」
だが霧が晴れた時、そこには盾を構え変わらぬ姿で立ち続けるユオの姿があった。
「一つ。無理に躱そうとはせずに全てを受けきる覚悟があれば、耐えきれぬ攻撃ではありません」
その言葉通り、ユオの身体にも盾にも、無数の傷が刻まれている。だが、いずれも致命傷にまでは至っていなかった。
「二つ。あいにくと、我は一人ではありませぬ」
そう言って掲げられたユオの手に握られていたのは、【パラドクス通信】用の通信端末。
「キキッ!? まさか!?」
慌てたように視線を巡らせた出雲の銅衆の視線が、堤防の上に向けられる。そこにはいつの間にか、二人の人影が立っていた。
「危急の連絡を受けて駆けつけてみれば、天魔武者の奇襲とは」
そう呟いたのは着物姿の華麗な女性、九条・雅(赫焉のパシオン・g03417)だった。
「堤防破壊の要は機動力と目眩し力に長けた集団か。機動力でもハイスペックなのに目眩し能力が加わると」
出雲の銅衆を見下ろし観察しながら、雅は腰に差した『赫焉の刀』の柄に手をかける。
「ただでさえここまで来るのに苦労しました。さすが家康の嫡男、人材の扱いは完璧ですね」
雅の隣で、歌うようにそう賛辞を口にしたのはエアハルト・ヴィオレ(天籟のエヴァンジル・g03594)だ。
「でも完璧だからこそ事前に知られるのは致命的です。機動力に優れ、目眩しに優れるという破壊活動に適した役なれど、事前にわかっていれば」
エアハルトの言葉の先を、雅が引き取る。
「そう、詰みではない。事前にわかっているからこそ策を取れる。いくよエアハルト、準備はいいかい?」
「ええ。やるべきことはただ一つ。全力を持って殲滅するだけですね」
だが、二人が動くよりも速く、出雲の銅衆が動いていた。
「キキーッ!! たかが二人増えたからなんだというのだ! 返り討ちにしてくれる!!」
出雲の銅衆は再び甲羅から霧を発生させると、その中へと姿をくらませていく。
「キーッ!!」
パラドクスによりもたらされた霧の中、四肢から水流を吹き出したその勢いで跳躍し、堤防の上に至った出雲の銅衆が、一斉にエアハルトへと襲い掛かった。
「さすがに機動力に長けていますね」
エアハルトは広くはない堤防の上を、機敏に動き回る。視界を封じられた以上、ユオのように鉄壁の守りを敷けるのでなければ、せめて一か所に留まらず、敵の集中攻撃を受けないように立ち回るのが最善の策だろう。
「キキーッ!!」
一方、雅に対しては複数のリコモン手裏剣が投じられていた。手裏剣はまるで意思を持つかのように、雅の死角に回り込み切り刻まんと迫ってくる。
「これだけ多いと、全てを受けきるのも一苦労だ」
雅は急所に命中せぬよう巧みに身を逸らしつつ、抜き放った赫焉の刀でリモコン手裏剣を撃ち落としていった。
次第に霧が晴れ始め、攻めあぐねた出雲の銅衆が、一旦水分を補給するように水面に着地する。
しかしその瞬間を、ユオは待ち望んでいた。
『我が審楯の先は無し』
ユオは魔術で手にした『審楯』と同形の、しかし遥かに巨大な楯をいくつも生み出すと、その楯を一気に押し出した。
「見事な動きでしたが、潰すのは我らです」
「ギエエエッ!?」
まるで堤防そのものが押し寄せてくるかのようなその圧力に、反応が遅れた3体の出雲の銅衆が押し潰されていく。
さらにディアボロス達の反撃は止まらない。
「距離を開けたことが命取りです」
エアハルトは『愛用の銃』を懐から取り出すと、瞬時に狙いを定めて引き金を引いた。
【一射絶命】――。放たれた銃弾は狙い違わず、出雲の銅衆の脳天を射抜く。
さらに、
「水棲生物に雷はよく効くだろう? 何も刀だけでは無いんだよ。こういう技も必要さ」
雅がいつの間にか手にしていた『愛用の符』を前方に突き出すと、そこから放たれた雷鳴が、堤防の下に広がる池へと吸い込まれていった。轟く雷鳴は電撃と化し、水を媒体に周囲へと広がっていく。それは当然、水に浸かった状態の出雲の銅衆を大量に巻き込んでいった。
「完璧な作戦でしたが、事前に知られたら対応できます。残念でしたね」
「目立つからこそわかりやすいのも辛いねえ。程々が一番だ」
堤防の上に並んだエアハルトと雅が、互いに愛用の武器を構えたままでそう口にする。
「ギ、ギギッ……」
出雲の銅衆は、ディアボロス達のさらなる追撃を警戒してか、じりじりと後ずさっていく。
その様子を確認して、ユオは自らの背後の堤防を振り仰いだ。
「それにしても立派な堤防ですな。これだけの戦いがあってもびくともしない。仲間が身を粉にして作り上げた成果と言えましょう。であればこそ猶更、破壊させる訳には行きますまい」
その言葉に、堤防の上に陣取るエアハルトと雅も頷く。
「ですがまだまだ油断は禁物。なぜならば、この奇襲部隊の指揮を執るのはかの石田三成なのですから。その将を相手取る以上、万全を期さなくては」
エアハルトが気を引き締めるようにそう口にすると、雅も同意するというように『赫焉の刀』を握り直した。
「最後まで豊臣の盾となり続けた石田三成。忠義のために命さえも捨てたというからね。その光成の攻めとなれば最善の策をとる必要がある。とりあえず、奇襲を仕損じた水棲生物達には早々に退場願おうか」
そして3人のディアボロス達は、一斉に出雲の銅衆への攻勢に転じたのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
●忠義の将
「よもや、我が必勝の奇襲策が見破られていたとは。この三成、一生の不覚」
次々に薙ぎ倒されていく出雲の銅衆の姿を見て、『才覚の忠臣・石田三成』は思わず天を仰いだ。
もともとは奇襲のために編成した部隊だ。隠密性と堤防の破壊工作に長けた者を選定したのであり、ディアボロス達との正面切っての戦闘は想定していない。
奇襲は、その策が露呈した時点で、敗北が確定しているようなものなのだ。
「だが、このままおめおめと撤退しては、我が主君・松平信康公に合わせる顔がない。こうなればこの石田三成、ディアボロス共を蹴散らしたうえで、堂々と堤防を破壊させてもらおう」
決死の覚悟を決めた石田三成は、手にした錫杖を強く握りしめ、堤防の前へと歩を進めるのだった。
宇佐美・アリス
アドリブOK
他の人達とも積極的に連携していくわよ
現代川越市民
もう少しで家族を取り戻せるんだから、休んでる暇はないわ
メカ三成相手に忍城攻めとか、三成本人が聞いたら、なんて思うのかしらね?兎も角、(別に参加してた)他の堤防から応援に参上(小声)
まさか、奇襲した側が奇襲されるとは思ってないでしょうから、木々等物陰を利用して、こっそりと戦場に近づくわ
【パラドクス通信】で味方とは連携取れるようにしつつ、射程に納めたら、兎行進曲で攻撃
奇襲はできたら御の字位に思って見つかったら見つかったで、兎ぽいものを召喚して【防衛ライン】を堤防側に展開
兎ぽいものに紛れたり、残像を駆使して、一撃離脱を繰り返すわ
貴方の狐とどっちが強いか勝負よ
(伝承知識だと史実では)戦下手って聞いてるけど、本当かしら?
と、声をかけ相手の注意を惹いて味方の攻撃の隙を作るわね
攻撃は、ピーター君(念動隔壁)、シールド、障壁の三段構えで受け止めるわよ
そろそろ、忍城攻略本番かしら?
ユオ・ルスカ
連携、アドリブ共に歓迎
【心情】
ついに将たる者のお出ましですな。
作戦の失敗を悟って尚も歩み出る様子は、しかし自暴自棄と言う風にも見えません。
流石は音に聞くほどの忠臣であった人物の名を冠する者。
その姿勢への敬意として、そして同じく負けられぬ者として、我等も堂々と受けて立つとしましょう。
【行動】
「我はユオ。三成殿、みしるし頂戴いたします。」
先の戦いと同じく大楯を地面に打ち付け音を響かせ、名乗りを上げましょう。
名乗りが相手の気を引かば、仲間も多少は動き易くなるやもしれません故。
そして盾を前に押し出すように構え、真っ直ぐに三成殿へと向かって行きます。
もちろん、ただ盲目的に押して勝てる相手でも無し。
仲間との連携を強く意識しながら圧を掛け続けることを重視しましょう。
佐和山狐の攻撃や爆発を盾と忍耐を以て受け止めながら、しかし万が一の好機あれば我も耐えるのみではありません。
パラドクス『祷るに能わず』を使用。槌と盾を捨て去り飛び掛かれば、狼の膂力を込めた我が審刃にて深く突き抉りましょう。
「確かに頂戴した。」
九条・雅
相棒のエアハルト(g03594)と参加
おお、敵ながら天晴れ。潔いほど吹っ切れた忠誠心だ。とはいえ、主君にとって拠点を守る捨て駒でしかないのは悲しいね。でも目の前の天魔武者はそれさえ承知してそうだ。
自力だけで戦わないから、戦い自体は強くないようだが、その指揮能力と連携の巧みさは侮れない。
それに最後まで逆襲を諦めないだろうから。ああ、エアハルト、こういう武
人は気を抜けない。いくよ、【パラドクス通信】で連絡を取り合い、【完全視界】でいざという時の霧の視界不良を克服。
仲間が接近しているのに続くよ!!【ダッシュ】して接近し、【先行率アップ】【命中アップ】を利用した鬼神変を発動!!問答無用でぶん殴る!!盟友の左近ごと【破壊】【強打】する勢いで!!これほど頭が回る奴はこれぐらいシンプルの方がやりやすい。
もちろん反撃して普通に吹っ飛ばされる可能性もあるので、【残像】で急所を逸らし、【忍耐力】で踏みとどまる。
その時のフォローはエアハルトに任せるが、在らん限りの【殺気】で牽制する。こちらも譲れないんでね!!
エアハルト・ヴィオレ
相棒の雅(g03417)と参加
敵の言うことは意外といい策ですよ。目の前の私達を倒せば障害はなくなりますし、堤防も壊せるでしょう。流石命を落とすまで使命を諦めなかった忠臣の名前を冠するだけありますね。
でもこちらも譲れませんよ。私も軍の指揮官だったものとして石田三成の戦法と対峙できるのはいい経験になります。どちらの意地が勝るか、勝負です。
流石に共闘の相手が多いのはその人望の厚さが窺い知れます。しかし、幻影の元が敵将本体であればそれを狙えばいいこと。確かに手勢は多めですが、戦友が交戦中ですし、幻影と動きを合わせるのにだけに集中しきれないはず。そこに付け込みます。
達人撃を利用した愛用の銃で【連射】【制圧射撃】【弾幕】で蹴散らしつつ、【先行率アップ】【命中率アップ】【反撃アップ】も活用して敵陣に切り込みます。もちろんもう片手に持った剣での【薙ぎ払い】も利用します。
【残像】【ガードアップ】も重ねて三成の致命の一撃を逸らした後、愛用の銃の達人撃でトドメの援護。
こちらも譲れません。勝ちはいただきました。
●決戦、石田三成
堤防への奇襲を仕掛けた天魔武者達を率いる『才覚の忠臣・石田三成』が、ゆっくりと堤防の前に歩み出る。その前に立ちはだかったのは、『出雲の銅衆』を壊滅させた、3人のディアボロスだった。
「ついに将たる者のお出ましですな」
先の戦いと同じように、身の丈ほどもある『審楯』を地面に打ち付け高々と音を響かせて。
「我はユオ。三成殿、みしるし頂戴いたします」
ユオ・ルスカ(Lopussa kiitos seisoo・g10632)は正々堂々、名乗りを上げた。
「もはや我が素性も割れているか。いかにも、私は石田三成。忍城が城主『松平信康』公に仕えし天魔武者なり!」
石田三成も、威風堂々、名乗り返す。
「おお、敵ながら天晴れ。潔いほど吹っ切れた忠誠心だ」
九条・雅(赫焉のパシオン・g03417)は、その馬鹿正直なまでの石田三成の態度に半ば呆れ、半ば感心する。
(「とはいえ、主君にとって拠点を守る捨て駒でしかないのは悲しいね。でも目の前の天魔武者はそれさえ承知してそうだ」)
なんであれ、覚悟を決めた者は手強い。そのことを、雅はよく知っている。
「作戦の失敗を悟って尚も歩み出る様子は、しかし自暴自棄と言う風にも見えません。流石は音に聞くほどの忠臣であった人物の名を冠する者」
ユオも、その堂々たる態度に感心していた。
「しかし彼の言うことは意外といい策ですよ。目の前の私達を倒せば障害はなくなりますし、堤防も壊せるでしょう。流石命を落とすまで使命を諦めなかった忠臣の名前を冠するだけありますね」
エアハルト・ヴィオレ(天籟のエヴァンジル・g03594)が言うのは、接敵前に石田三成が呟いていた言葉に対して。
『ディアボロスを蹴散らした上で、堤防を破壊する』
シンプルだが、確実な作戦だ。
「でもこちらも譲れませんよ。私も軍の指揮官だったものとして石田三成の戦法と対峙できるのはいい経験になります。どちらの意地が勝るか、勝負です」
そのエアハルトの言葉と共に、3人が同時に動き出した。
「推して参ります」
ユオが、盾を前に押し出すように構え、真っ直ぐに三成へと向かって駆け出す。
「正面から来るとは潔し! 受けて立とうではないか!」
三成が錫杖を振るうと、彼の周囲に無数の狐が湧くように出現した。狐の群れはユオを迎え撃つように一斉に彼女へと飛び掛かる。
「くっ!」
ユオが狐達の突進を盾でいなしたと見えた次の瞬間。その狐達が一斉に爆発した。強烈な爆風が、周囲の水を噴き上げる。
「……さすがに手強いですね。ただ盲目的に押して勝てる相手でも無し」
狐達の自爆攻撃を受け全身に火傷を負いながらも、しかしユオは退くことなく、『審楯』を前面に押し立てて更に歩を進めた。
「むう! 何たる気迫
……!!」
ユオの圧に押され、思わず三成が一歩下がる。
「なるほど。自力だけで戦わないということは、戦い自体は強くないようだが、その指揮能力と連携の巧みさは侮れない。それに最後まで逆襲を諦めないだろうから。ああ、エアハルト、こういう武人は気を抜けない」
ユオの後を追って駆けていた雅は、自らに流れる鬼の血を腕へと集中させていった。たちまち雅の腕が大きく膨れ上がり、異形化していく。
「ならばこちらも小細工は無しだ。問答無用でぶん殴る!!」
大きく腕を振り被った雅が、三成との距離を一気に詰めた。
「むう!? 左近、頼む!」
三成の呼びかけに応じ、どこからともなく一体の天魔武者が現れ三成を守るように立ち塞がる。その天魔武者――石田三成の一番の家臣たる島左近は、手にした刀で、向かい来る雅を一刀両断に斬り捨てんとばかりに横薙ぎに振るった。
対する雅も、勢いを止めることなく異形化した腕を振り下ろす。島左近の刀が、雅の腹部を切り裂くが、それでも雅は止まらない。
「これほど頭が回る奴はこれぐらいシンプルの方がやりやすい」
振り下ろされた鬼神の腕が、島左近もろとも石田三成を殴り飛ばす。
「がッ!?」
三成が、衝撃に耐えきれず水の中に片膝をついた。そのあまりの衝撃に、島左近は実体化を維持できなかったのか、霧が晴れるように姿を消してしまった。
そして三成が動きを止めるのを、ずっと待ち続けていた者がいた。
「もう少しで家族を取り戻せるんだから、休んでる暇はないわ」
ずっと物陰に潜んで様子を窺っていた宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)が、動いたのだ。別の堤防の防衛線から【パラドクス通信】で連絡を受けて応援に駆け付けてきた彼女にとって、この戦はどうしても負けられないものだった。なぜなら、彼女の出身は最終人類史の埼玉県川越市。天正大戦国でいうところの武蔵野国なのだから。
「まさか、奇襲した側が奇襲されるとは思ってなかったでしょ?」
手にしたフェアリーソード『VORPAL SWORD』を構え、三成目掛け走り出すアリス。
「メカ三成相手に忍城攻めとか、三成本人が聞いたら、なんて思うのかしらね?」
「何を訳の分からぬことを!」
三成はアリスを迎撃すべく、再び狐の群れを召喚する。
「まあ怖いキツネさん。かわいいウサギさん達をいじめちゃダメよ」
アリスが指を鳴らすと、突如アリスの周囲に大小様々なウサギやウサギの様なモノが出現した。
「何と面妖な
……!?」
三成が戸惑う間に、白ファー基調のバニースタイルのアリスは、ウサギの群れに完全に紛れ込み、姿を消す。
「賢しいことをする! ならば、全ての兎を狩り尽くすのみ!」
三成の指揮の下、佐和山狐が一斉にウサギたちに襲い掛かった。だがウサギたちもただ狩られたりはしない。或いは跳躍からの蹴りで、或いは長く伸びた歯を突き立てて、狐達を迎え撃つ。
「さあ、貴方のキツネと私のウサギ、どっちが強いか勝負よ」
どこからともなくアリスの声が響いた。狐とウサギが、そのかわいらしい姿に似合わない激しい殺し合いを繰り広げ、中には鋭い歯で狐の首を刎ねる凶悪な首切りウサギまで見受けられる。
そして、
「石田三成は戦下手って聞いてるけど、本当かしら?」
狐の指揮に集中していた三成の背後に回り込んでいたアリスが、ウサギの群れから飛び出すと殺意を込めて『VORPAL SWORD』を振るった。
「くっ!!」
背後からの奇襲にVORPAL SWORDを躱しきれず、背中を裂かれながらも三成は狐達をアリス目掛けてけしかける。狐達はアリスを囲い込むように飛び掛かると、一斉に爆発した。アリスが咄嗟にカフスからシールドを発生させていなければ、致命傷を負っていたことだろう。だがそれでも、少なくないダメージを負ったアリスは、一旦三成との距離を取る。
一方で、背中に深い傷を負った三成もまた、よろけながら後方に下がった。
「流石は音に聞くディアボロス。一筋縄ではいかぬ相手よ。だが、私にも天下太平の志がある。こんなところで倒れるわけにはいかぬのだ」
三成の覚悟に呼応するように、その周囲に幾多の鎧武者の幻影が浮かび上がる。
「流石に共闘の相手が多いのはその人望の厚さが窺い知れます。しかし、幻影の元が敵将本体であればそれを狙えばいいこと」
エアハルトが『愛用の銃』を構え、目にも止まらぬ早撃ちで次々と鎧武者の幻影を撃ち抜いていった。そのまま幻影の群れへと飛び込んだエアハルトは、右手で『愛用の銃』を乱射しつつ左手で『信念の剣』を薙ぎ払うように振るい、道を切り開くと三成へと迫っていく。
三成は鎧武者達を壁代わりにエアハルトと距離を置こうとするが、
「生憎とこちらも譲れないんでね!!」
既にそこには、あらん限りに殺気を放つ雅が待ち構えている。雅とエアハルトに挟み込まれる形となった三成は、覚悟を決めたようにエアハルト目掛け一気に踏み込むと、錫杖をその脳天へと振り下ろした。
「さすがの気迫ではありますが、勝ちはいただきました」
エアハルトはその一撃を辛うじて信念の剣で受け止めると、三成のがら空きになった胸部目掛けて愛用の銃の必殺の一撃を撃ち込む。
「ガハッ!!」
胸を撃ち抜かれた三成が大きくのけぞった。もし彼が普通の人間であったなら、これで決着がついていただろう。だが、生憎と三成は機械の体を持つ天魔武者。人間と違って胸部を撃ち抜かれても死に至ることはない。
それでも、胸を撃ち抜かれたこの瞬間は、致命的な隙であることに間違いはなかった。
そして、この一瞬をユオは逃さない。
これまで狐達の猛攻を『審楯』で受け止め、『審槌』で追い払っていたユオだったが、この好機を前に躊躇いなく槌と楯を捨て身軽になると、懐から取り出した『審刃』を構え、狼のように三成へと飛び掛かったのだ。その野生動物のごとき動きに、重傷を負った三成は付いてこられない。その身を以て主を守ろうと狐達が一斉に動き出すが、
「キツネさんのお相手は私のウサギたちよ」
アリス率いるウサギの群れが、その狐達の動きを妨害する。
「そのみしるし、確かに頂戴した」
ユオの審刃が、三成の首筋に深々と突き立てられた。三成は必死で抵抗するが、魔力を巡らせた狼の膂力を以て深く抉り込まれた刃を、振り切ることができない。
「信康公……申し訳ござらぬ。この石田三成、ここまででござった……」
その言葉を残して、糸が切れたように三成の抵抗が止み、その膝が折れた。同時に、三成の周囲に展開していた鎧武者の幻影や狐達も、一斉に消え失せる。
それが、才覚の忠臣と呼ばれた石田三成の最期だった。
「どうやら堤防は守りきれたようね。そろそろ、忍城攻略本番かしら?」
アリスが、遠くに見える忍城へと目を向ける。武蔵野国での天魔武者達との戦いも、決着の時が近づいていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】がLV2になった!
【狼変身】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!