リプレイ
西堂・千衛蔵
「世の中はままならねえな、なあ相棒?」
冥海機の尻拭いなぞ面白くもないが、ディアボロスが奴らを退けたせいで罪もない人が苦しんでいるとも言える
どっちにしろクロノヴェーダはこの人達を助けちゃくれない
「あの船は物資を奪いに来た海賊だ、逃げろ!
自分達は奴らと戦いに来た、ディアボロスって者だ!」
海岸に出たら人々に警告し、皆が集まっている所へ案内して貰おう
【友達催眠】も使う
海賊船が敵だと説明し、奴らを自分達が必ず倒すと請け負うぞ
さて今後の話だ
「冥海機が決めた事を伝えるので、落ち着いて聞いてほしい
彼らは外敵との戦いに押され、この海域を放棄した
追加の物資が運ばれてくる事は、ない!」
嘘は言ってないので堂々と言おう
携帯できる限りの食料も新宿島から持ち込んで渡すが、
「見ての通り村を養う程の量はない
だから、物資が残っている間に畑を耕すなりして自給自足を初めて欲しい
冥海機がいつか戻ってくると信じるなら、それを心の支えにしてもいいだろう
だが今は自力で生きる方法を考えるんだ
覚えておいてくれ
『天は自ら助くる者を助く』!」
下弦・魔尋
※連携・アドリブ歓迎
何かを頼り切っちゃう心もわかるけどねー
ボクは天正大戦国出身だし支配された村とかってのはクロノヴェーダのでなくてもよく知ってるし
一応ボクらの攻略の余波でもあるからここはなんとかしなくっちゃね!
西堂さんに合わせて
「同じくディアボロスでーっす!あれが冥海機じゃないのは本当だよー!ほら、これ貸してあげるから見て見てー」
と魔導潜望鏡を村人達に貸して海上の舟をもっとよく見えるようにしてあげる
遠目で木造舟って分かるくらいなら、これならもうアビスローバーの姿も丸見え
冥海機の特徴である機械が全く無いしアレが冥海機ではないって確証を持って貰おう
こっちも食料を持ってきておいて渡すねー
「支配者を疑うのは怖いよね。でも、ボクらの言っている事は本当で、あそこまで来ている奴らは冥海機じゃない。そして冥海機はなんでアイツらをここに来るまで倒してないのか。これだけは皆がここで分かる事と疑問。此処からどうするか、守られて勇気が挫けてるならボクらが応援するよ!」
と【勝利の凱歌】を奏でて皆を鼓舞するよ!
●今を生きて
現地へと向かうパラドクストレインの中。
「何かを頼り切っちゃう心もわかるけどねー」
下弦・魔尋(淫魔導機忍・g08461)が桃色の髪を揺らして小首を傾げる。
「ボクは天正大戦国出身だし支配された村とかってのはクロノヴェーダのでなくてもよく知ってるし。一応ボクらの攻略の余波でもあるからここはなんとかしなくっちゃね!」
それに西堂・千衛蔵(竜燈鬼・g01901)はため息を返す。
「冥海機の尻拭いなぞしたくはないが、罪もない人が苦しんでいるのは放ってはおけない。世の中はままならねえな、なあ相棒?」
千衛蔵は藍色の瞳で自身の首に巻き付いている赤いミニドラゴン『赤煙』を見る。
彼も神妙な顔でうんうんうなずいていた。
例え東メラネシアが冥海機に見捨てられていなかったとしてもクロノヴェーダが善意で人を助ける事などない。復讐者が助けなければ彼らがまともな生活を送る事はできないのだ。ならばやるしかあるまい。
そう思い直すと千衛蔵と魔尋はパラドクストレインを降り現地へと急いだ。
「ヨーホーヨーホー♪」
二人が駆けつけた頃には島にも少女たちの陽気な歌声がわずかに聞こえる程ガレー船は近づいていた。
「あの船は物資を奪いに来た海賊だ、逃げろ! 自分たちは奴らと戦いに来た、復讐者って者だ!」
千衛蔵はそう島民たちに言いながら残留効果【友達催眠】を発動。レベルが低いため知り合ったばかりの友達程度の効果しかないが赤の他人の言葉よりは受け入れやすいだろう。
「海賊? 復讐者?」
幸い島民たちは復讐者が冥海機の敵である事を知らないようだ。それを知られてしまえば彼らの信頼を得る事はできない。吹聴しないように気を付けようと自戒しながら千衛蔵は人々に真剣な表情で向かい合う。
「冥海機が決めた事を伝えるので、落ち着いて聞いてほしい。彼らは外敵との戦いに押され、この海域を放棄した。追加の物資が運ばれてくる事は、ない!」
一瞬の沈黙の後人々に混乱が広がる。
「そんな、まさか……!」
「冥海機が敵に押されるなんて、あり得ないよ!」
そこで魔尋が海を指さし口を開いた。
「あれが冥海機じゃないのは、皆も見ればわかるよね?」
ガレー船は手漕ぎとは思えない程の速さでこちらに向かってきている。望遠鏡がなくてもその船の乗員の姿は問題なく見えた。オールを漕いでいる触腕は明らかに冥海機の装備ではない。
「冥海機はなんでアイツらをここに来るまで倒してないのか。これだけは皆がここでわかる事と疑問。ここからどうするか」
「どうって……」
本当に冥海機がこの海域を放棄したのならば物資の残り少ない自分たちに生きる術はない。そう考えた島民たちの目からは今にも光が消えそうだ。
そこで千衛蔵と魔尋は新宿島から持ち込んだ大きな袋を彼らの前に置いた。
「携帯できる限りの食料と苗だ。だが見ての通り村を養う程の量はない。だから、物資が残っている間に畑を耕すなりして自給自足を始めて欲しい」
「支配者を疑うのは怖いよね。でも、ボクらの言っている事は本当だよ! 勇気がくじけてるならボクらが応援するよ!」
そう言った魔尋は普段は暗殺に使っている『仕込篠笛『虎落笛(もがりぶえ)』』で人々の勇気を奮い起こす【勝利の凱歌】を辺りに響かせた。
人々の瞳に生気が戻ったのを見て千衛蔵は真っ直ぐに彼らを見つめる。
「冥海機がいつか戻ってくると信じるなら、それを心の支えにしてもいいだろう。だが今は自力で生きる方法を考えるんだ。覚えておいてくれ。『天は自ら助くる者を助く』!」
魔尋の笛の音と千衛蔵の力強い言葉に人々の中で最も老いた男性が進み出た。
「今は、あなた方の言葉を信じる事にします。お心遣い、本当に有難う。――皆、避難しよう」
島民たちはそれにうなずくと足早に島の奥へと退避していった。
「テメェら! 楽しい楽しい略奪の時間だぜ!」
「アイアイ!」
息をつく暇もなく背後から男と少女たちの声が聞こえて復讐者たちは振り返る。
するとガレー船が接岸しアビスローバーたちが陸に上がっていた。トループス級アビスローバー『ポルヴィーナ』たちが触腕で歩きながらこちらに向かってくる。
「第一村人発見! ザコども、金も食べ物もぜーんぶあたしたちによこしなさい!」
こちらを村人だと勘違いしているようだ。
やっと生きる希望を取り戻した島民たちから何かを奪うなど言語道断だ。復讐者たちはポルヴィーナたちを迎え撃つ。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
西堂・千衛蔵
……逃げてくれたか
この戦いが終わったら二度と会うこともない人たちかも知れん
だが、信じて貰えたからには、この略奪からは必ず守ってみせよう
「全部よこせ、だと? 上等だ。ありったけをくれてやらあ‼」
敵が油断している間に先制攻撃といこう
ありったけの力を込めて体当たりだ
それと、討ち漏らした敵が村人が避難した方へ行かないように、【防衛ライン】を使用して足止めする
反撃の蛸の触手は、全て防ぐことはできないので食らって耐える
「連撃」はそれほど得意じゃないが、多少の心得はある
来ると思った瞬間に歯を食いしばって耐えながら突っ込むぜ
その後は、赤煙の吐く煙の「ブレス」で敵の目を眩ましながら、一体ずつ攻撃を集中して数を減らしていこう
「貴様らへの怒りならまだまだあるぜ。遠慮せず貰っていくがいい!」
下弦・魔尋
※連携・アドリブ歓迎
よしよし、信じてくれたし勇気を出してくれて良かった
後はその決意に応えるだけだね
とはいってもわざわざ村人って勘違いしてくれてるなら利用しない手はないよね
「ひえええ!こ、殺さないでくださいぃ!まずはこれだけでもお、お納めくださいぃ!」
と怖がった村人の演技をして一見では笛にしか見えない虎落笛を持って慌てて走って行く感じで接近
油断して受け取ろうとしたところで仕込み刃になってる虎落笛をパラドクスを発動しながら薙ぎ払い
急所を切り裂いて暗殺を狙う
「バーカ。こんなサキュバスな村人いるわけないだろ?」
と言って距離を取る
仕留め損なっても問題無い
挑発にかかって接近しようとして斬り裂いた場所を通ろうとしたらそこで既視斬嵐を発動
過去に切り裂いた斬撃からの本命の攻撃で切り裂く!
反撃の挑発は残像を残すくらいの速度の動きで敵の間に位置取り
そこから回避
完全には回避できなくても罵声をお互いに言ってるようにして
「あれー?お互いに馬鹿にしあってるの?そういう趣味ー?」
と自分でもそう思える状態にし精神ダメ軽減
●小生意気なアビスローバー
島民たちが避難した方角を藍色の瞳で見て西堂・千衛蔵(竜燈鬼・g01901)は安堵のため息をつき小さくつぶやく。
「……逃げてくれたか」
「そうだね、信じてくれたし勇気を出してくれて良かった。後はその決意に応えるだけだね」
下弦・魔尋(淫魔導機忍・g08461)も桃色の長髪を揺らしてうなずいた。
千衛蔵もそれにうなずき返す。
「この戦いが終わったら二度と会うこともない人たちかも知れん。だが、信じてもらえたからには、この略奪からは必ず守ってみせよう」
決意を新たにした二人はこちらに向かってくるポルヴィーナたちを見据えた。
(「とはいってもわざわざ村人って勘違いしてくれてるなら利用しない手はないよね」)
そう考えた魔尋は仕込篠笛『虎落笛』を手におびえている演技を試みる。
「ひえええ! こ、殺さないでくださいぃ! まずはこれだけでもお、お納めくださいぃ!」
「ふふん、良い心掛けね。さっさとそれを渡しな!」
それに気を良くしたポルヴィーナは魔尋に手を差し出してくる。
四体のポルヴィーナが集まってきたのを見計らって魔尋は虎落笛の中に仕込んでいた短刀を素早く抜きパラドクスを発動。
「バーカ。こんなサキュバスな村人いるわけないだろ?」
短刀で斬りかかれば斬撃の残像が弾幕のように周囲に飛び四体の敵を暗殺した。
「……はあ!? だまし討ちとかダッサ!」
「正面から戦えないとかザコじゃん!」
「泣いて降伏するなら今の内だけどぉ?」
「ほぉら、早く降伏しろ♪」
仲間が倒されたのを見て手近にいた四体のポルヴィーナが一斉に魔尋に幼稚な挑発で精神攻撃を行う。
その声は魔尋にしっかりと聞こえているため当然回避は不可能だった。
(「でも精神的なものなら
……!」)
「あれー? お互いに馬鹿にしあってるの? そういう趣味ー?」
先程の敵を真似て魔尋は意地悪く言いながらそれは真実だと自分自身に言い聞かせてダメージをほんのわずかに軽減した。
一方千衛蔵は魔尋が村人を装っている間に島民が避難している方へと続く道に残留効果【防衛ライン】の白い直線を出現させた。
(「討ち漏らすつもりはないが、念には念を入れて損はないだろう」)
これで島民たちの安全はより強固になった。
「全部よこせ、だと? 上等だ。ありったけをくれてやらあ!!」
そして魔尋が攻撃したのと同時に敵へと駆け寄り寸前で地を蹴って跳び上がる。パラドクスの力で高速で落下しながら硬質化した腕に全体重をかけて相手を押しつぶした。
「ちょっと! 逆らってんじゃないわよ!」
ポルヴィーナは怒りをあらわにすると宝箱から生える触手の数々が千衛蔵を次々と殴りつける。
八本足の連撃を防ぎきるのは至難の業だ。そう判断した千衛蔵はミニドラゴン『赤煙』の皮を素材にしたバンデージ『竜護拳』を巻いた腕で頭を守りながら持ち前の忍耐力で耐えた。
「貴様らへの怒りならまだまだあるぜ。遠慮せずもらっていくがいい!」
千衛蔵はそう言いながら再び跳び上がり落下しながら拳を見舞う。
「なっ……なんなのよコイツら!?」
触手で反撃しながらも残り少ないポルヴィーナは思わぬ強敵に最早及び腰だ。このまま一気に叩き伏せてしまおう。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
●罠にはまったアビスローバー
「あら? せっかく支援に駆け付けたのに、もう敵がいないのね」
ディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)はポルヴィーナに聞こえるようにあえて大きな声でそう言った。そして敵がこちらを見たのを赤茶の瞳で確認すると胸を張って続ける。
「アビスローバーって大した事ないのね。私の支援は必要なかったかしら?」
「な、何ですって!?」
及び腰だったポルヴィーナもこれには黙っていられなかった。怒りをあらわにしてディアナへと向かって行く。
(「かかった!」)
するとディアナのパラドクスが発動。魔尋と千衛蔵が戦っている間に仕掛けておいた地雷が爆発した。
「こんなものが何だって言うのよ!」
トラップだけではクロノヴェーダにダメージは与えられない。爆発で吹き飛びながらもポルヴィーナはタコの触腕でディアナに殴りかかる。
だがそれはディアナも当然わかっていた。だから殴りかかってくる敵に向かって冷静に手持ち式重キャノン『火砲』による砲撃を見舞う。
「っ……誘い込まれた時点であなたの失策よ!」
敵の八本の触手での連撃は【ガードアップ】と番犬ガルムの絵図が刻まれた『錫細工のお守り』の効果で耐えたディアナ。
一方最後のポルヴィーナは吹き飛んでいたため砲撃を真正面から食らい地に沈んだ。
「へえ。なかなかやるな」
すべての部下を倒されたアヴァタール級アビスローバー『スヴェンスガード』は面白いものを見る目でこちらを見た。
「だがお前らを殺して略奪させてもらうぜ!」
小さな船の船長はそう言うと銃を手にニヤリと笑った。
彼を倒す事ができれば彼らの乗っていたガレー船を奪える。エルドラード探索のためにもそして東メラネシアの人々を守るためにもスヴェンスガードを倒さなければならない。
復讐者たちはうなずき合い敵と対峙するのだった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
ジェーン・コーネリアス
くっくっ、どうやら勘違いをしているみたいだね、キャプテン?
僕らがただ守りに来たとでも思ってるのかい?
「殺して略奪する」それはこっちのセリフだ
君の大事な命と船、両方頂戴させてもらうよ!
他の復讐者とも連携して、敵1人に対して複数人で囲んで攻撃を仕掛けることでこっちの攻撃をしっかり命中させて有利に戦いを進める
右手にカトラス「Macha」左手にピストル「Nemain」を持って戦闘を行うよ
ここまででバランスよく残留効果は積まれてるし、前のめりにならずに、けれど怯むことはなく、こっちから仕掛ける攻撃と相手の攻撃に対応する反撃のバランス良く戦おう
『海嵐の極み』で海水を武器とする斬撃をスヴェンスガードごと切り裂き、ピストルで撃ちぬいていく
誰よりも海の恐ろしさを知り、けれど誰よりも海を恐れないのが僕らだ
この程度のさざ波で怯むなんて思ってもらっちゃ困るね
さて、後はこいつらが乗ってきた船を頂戴するだけだね
太平洋を渡るには不安になる大きさだけど、クロノ・オブジェクトだ。きっとどうにかなるだろう
クローディア・ベネット
エルドラードの外でなら、略奪未満のつまらない虐殺も見逃してもらえると考えたかは知らんがね
生憎、こちとら七つの海を駆ける海賊さ
ヤ・ウマトの海だって私達の海なんだ――あんた達がやって来るのも、きっちりお見通しだよ
仲間と敵を挟み撃ちするように立ち回り、対処しきれないように連携して攻めかかろう
≪船長のサーベル≫と装弾済みの≪ピストルセット≫の一丁を抜き、いつでも攻撃をかけられるように
好機が訪れたらまずはサーベルで斬りつけ、斬撃に敵が怯んだ隙を突いて、頭を狙って銃弾を撃ち込むよ
素早い追撃で相手が身を躱す間もなく、『素晴らしき終焉』をくれてやろうじゃないか
反撃に対しては≪聖遺の護符≫の力で銃弾の軌道を逸らすか
体に命中する前にサーベルの刀身で弾き、出来るだけ命中弾を減らそう
凌ぎきったらこちらも次のピストルに持ち替え、もう一度攻め込む番だ!
全く狙いがなっちゃいないね。どれ、手本を見せてやるよ!
この船を元手に始めれば、いずれ大物を拿捕する機会も訪れるだろうさ
さあ、チビ船に大きな夢を乗せて行こうじゃないか!
西堂・千衛蔵
「部下をやられて、尻尾まいて逃げなかったのは大したもんだ
だが、どっちにしろ貴様はここまでだぜ」
あとは海賊の頭だけだな
自分はガレー船には興味はない
ただ、村人を守るために戦う
こいつを先に進ませるわけにはいかないし、逃がすわけにもいかないのだ
他のディアボロスが包囲攻撃を仕掛けるつもりらしいので、自分は正面から挑んで皆が動きやすくなるように攻撃を引き付ける
もちろん、自分でも攻撃する
「これでもくらえ!」
パラドクスには距離は関係ないから銃に拳で挑んでも問題はないが、近づく間に撃たれるのは面白くない
遠当てには遠当てだ
すなわち、鬼神変で強化された筋力を生かして、頭の上に乗せた(ウォーハンマー相当の)燈篭を投擲する!
【トラップ生成】で熊罠を生成して敵の足を止めて、燈篭を叩き込むぜ
弾の数では負けているが、重さでは勝っているはずだ
燈篭と味方の攻撃を合わせても倒し切れなかったら、次は赤煙を投げるか……
下弦・魔尋
※連携・アドリブ歓迎
ふん、お前によこす宝なんてありやしないよ!
逆にこっちが頂くよ!
とはいえ、あの略奪に拘るアビスローバーの性質は使えるよね
パラドクスを発動して召喚したガジェットからレーザーを敵に発射
敵がそれに対処した隙にホログラムでボクを隠し忍び足で背後へ高速で接近
射程に捉えたらガジェットから敵の前に宝箱のホログラムを投影
いくら突然宝物が出る訳ないと思ってもお前らは略奪のクロノヴェーダ
本能的にその宝箱に意識がどうしても向く
その隙を突いて黒南風の刀で急所を切り裂く暗殺攻撃!
言ったろ?お前に渡す宝物なんて無いってね
反撃の海水攻撃はボクの姿のホログラムを周りに投影し相手の狙いを惑わせてできるだけ回避
それでも急所に命中しそうな攻撃は氷のガジェット『雪催』と風のガジェット『空風』を機械知識で一時合体
氷雪と風の合体で吹雪を局地的に発射し海水を凍結してダメージを軽減
機会があれば援護や再攻撃も狙うよ!
●小船の船長
西堂・千衛蔵(竜燈鬼・g01901)は敵将を藍色の瞳でにらみ据えて言う。
「部下をやられて、尻尾まいて逃げなかったのは大したもんだ。だが、どっちにしろ貴様はここまでだぜ」
「ふん、お前によこす宝なんてありやしないよ! 逆にこっちが頂くよ!」
下弦・魔尋(淫魔導機忍・g08461)も鼻を鳴らして千衛蔵に同意した。
その二人の隣に後から合流したクローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)とジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)も並ぶ。
「エルドラードの外でなら、略奪未満のつまらない虐殺も見逃してもらえると考えたかは知らんがね。生憎、こちとら七つの海を駆ける海賊さ。ヤ・ウマトの海だって私たちの海なんだ。――あんたたちがやって来るのも、きっちりお見通しだよ」
クローディアの言葉にスヴェンスガードは鋭い歯をのぞかせてニヤニヤと笑う。
「わざわざ何の役にも立たない非力な村人を守るために、俺様たちをお出迎えしてくれたのか? そりゃあご苦労様だな」
するとジェーンが金の瞳を細め不敵に笑って返す。
「くっくっ、どうやら勘違いをしているみたいだね、キャプテン? 僕らがただ守りに来たとでも思ってるのかい? 『殺して略奪する』、それはこっちのセリフだ。君の大事な命と船、両方頂戴させてもらうよ!」
彼女は右手に握った血のように赤い魔力を帯びたカトラス『Macha』の切っ先を敵船長に向けた。
それと同時に真っ先に動き出したのは魔尋だった。彼はアビスローバーの略奪からエネルギーを得る性質を利用しパラドクスで敵の前に宝箱の幻影を生み出す。
「ん?」
突然現れた宝箱にスヴェンスガードは怪訝な表情になる。
その一瞬の隙に魔尋はピンクの髪を揺らし敵に肉薄。黒を基調とした『機忍装束『黒南風(くろはえ)』』の懐から取り出した刀を一閃させる。
「言ったろ? お前に渡す宝物なんて無いってね」
その刃は敵の胸を切り裂いた。しかし運悪く大量の首飾りに邪魔をされ傷はあまり深くない。
「この程度か!?」
スヴェンスガードの大声に応えて海水が魔尋の周囲をうねる。
魔尋はそれを氷結輪を改造した機械戦輪『氷遁忍機『雪催(ゆきよもい)』』と鷲型魔忍機械『風遁機械忍鷲『空風(からかぜ)』』で吹雪を起こし海水を凍結させようとした。
「遅いっての!」
だがそんな時間はなかった。海水のうねりは斬撃となり魔尋の体を切り裂く。それでも【ガードアップ】の残留効果があったため戦闘不能になる程のダメージは受けなかった。
「これでもくらえ!」
魔尋に続いて千衛蔵もパラドクスを発動。鬼人である己の両腕を巨大化させながら敵の正面に立つ。そしていつも灰色の頭に乗せているハンマーのように重く武器にもなる『燈篭』を相手へと投げつけた。
思わぬ攻撃にスヴェンスガードは面食らい反応が遅れる。腹部へとまともに燈篭を受け顔をゆがめた。
「……ハッ! 面白い攻撃だなあ!」
だがスヴェンスガードは素早く体勢を立て直しながらフリントロック銃を連射。無数の弾丸が攻撃直後の千衛蔵を襲う。
「ぐっ!」
防ぐ事を考えていなかった彼は数々の弾丸を浴び後退する。
しかしこの場にいる復讐者は千衛蔵だけではないのだ。
彼が敵の注意を引き付けている間にクローディアとジェーンは左右に別れてアビスローバーを挟み込むように位置取りしていた。
「【素晴らしき終焉】をくれてやろうじゃないか!」
クローディアは黒髪をなびかせ取り回しの良さと鋭さを兼ね備えた『船長のサーベル』で敵将に切りかかる。スヴェンスガードがそれを避けようと身を反らしたところに四丁のフリントロック式銃『ピストルセット』の内の一丁で予測射撃を行う。
「ぐああ!?」
パラドクスの力で流れるように素早いその攻撃はスヴェンスガードの右目に命中した。急所へのダメージに彼はそこを押さえて悲鳴を上げ反撃ができない。
「剣と弾、好きな方で斃れていきなよ!」
その隙にジェーンは白い銃身の『Nemain』を高速連射しながら銀髪をなびかせて接近。Machaの赤い刃でとどめに切り裂く。
「この俺様がっ……負けてたまるかああ!」
白いピストルの銃弾も食らい余裕を失くしたスヴェンスガードはカトラスが届く前に怒声を上げながら海水による斬撃をジェーンへと浴びせる。
彼女は【ガードアップ】でほんのわずかに軽減されたダメージを受けながらも高い忍耐力で耐えた。
「っ……この程度のさざ波で怯むなんて思ってもらっちゃ困るね」
一方スヴェンスガードは届いた赤いカトラスで首を切り裂かれ海岸に倒れた。
「……終わったね」
敵がもう動かない事を確認して魔尋は安どのため息をつく。
「そうみたいだね」
「さて、後はこいつらが乗ってきた船を頂戴するだけだね」
ジェーンの言葉に千衛蔵は海に背を向けた。
「自分はガレー船には興味はない。村人たちに敵を倒した事を伝えてくる」
彼はエルドラード探索ではなく危機の一般人を守るために東メラネシアに来たのだった。
それに理解を示した仲間たちは千衛蔵に手を振る。
「そうかい? じゃあ、よろしく頼むよ」
「ボクはどうしようかなあ?」
千衛蔵を見送った復讐者たちはガレー船に向き直る。
「太平洋を渡るには不安になる大きさだけど、クロノ・オブジェクトだ。きっとどうにかなるだろう」
「ああ。この船を元手に始めれば、いずれ大物を拿捕する機会も訪れるだろうさ。さあ、チビ船に大きな夢を乗せて行こうじゃないか!」
そうして復讐者たちは小さなガレー船に乗り込んだのだった。
すべてのアビスローバーを倒した今残るはこのガレー船で船出しディヴィジョン境界の霧を越えてエルドラードの太平洋へ向かうだけだ。エルドラードにはすでにガレー船が集まっている頃だろう。そこを目指してマストで風を頼りに帆走するか。それともオールで手漕ぎして高速で移動するか。そのどちらかで現地へと向かおう。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【モブオーラ】LV2が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!
ジェーン・コーネリアス
さて、ここから東に向かうわけだけど……
改めて情報を見ると、七曜の戦ではヤ・ウマトとエルドラードはガラパゴス諸島で戦ったって情報があった
エルドラードが持ってる太平洋の領土ってのは、きっとそう広くない
ガラパゴス諸島より西にまともな拠点があればそっちで戦いになってるはずだからね
となると、ただでさえ島が少ない南太平洋に果たしてどれほどの領地があるか
太平洋をこの小舟でってのは不安だけど、いけるところまで行くとしようか
海洋知識で太平洋の風を読み、必要ならマストに帆を張ろう
ガレー船だからね。風はあんまり期待しないでおこう
この船がきっと最後だ
遅れないよう、オールで漕いで急ごうか
アクアスライム「おたから」も呼び出し、人力でオールを手漕ぎ
船がエルドラードに戻ろうとするのを利用し、東に向かって霧を越えよう
ディヴィジョンが変わると空気も変わる気がするね
それじゃあ楽しい海戦を始めようか、まずはどこを目指すかな?
●船出の時
「うん、いい風が吹いてるね」
ジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)は風に銀髪をなびかせて帆を張るとガレー船の進路を東へと向ける。
「おたから、オールを漕ぐのを手伝ってくれるかい?」
さらにジェーンは自身のサーヴァントであるバンダナを巻いたアクアスライムの『おたから』を呼び出す。そして彼と一緒にオールを漕ぎ船速を上げた。
ガレー船はクロノ・オブジェクトである。そのため復讐者が漕げば手漕ぎとは思えない程の速度で海を進んでいく。
それでもそれなりに時間はかかる。その時間を利用してジェーンはエルドラードの情報を整理する事にした。
「改めて情報を見ると、七曜の戦ではヤ・ウマトとエルドラードはガラパゴス諸島で戦ったって情報があった」
その戦いに復讐者は関与しない選択をした。結果エルドラードとヤ・ウマトは痛み分けとなり領地の変動はなかったのだった。
「エルドラードが持ってる太平洋の領土ってのは、きっとそう広くない。ガラパゴス諸島より西にまともな拠点があればそっちで戦いになってるはずだからね」
七曜の戦の後に拠点が作られた可能性もあるがそれは実際に見てみなければわからない。
「ただでさえ島が少ない南太平洋に果たしてどれほどの領地があるか」
その時おたからがジェーンの方を振り返ってピョンピョンと飛び跳ねた。
「うん? ……ああ、霧が出てきたね」
ディヴィジョン境界の霧だ。それはどんどん濃くなっていきやがて視界のすべてが白で塗りつぶされる。自分たちがどの方角から来てどの方向へ向かっていたのかももうわからなかった。
しかしガレー船はジェーンとおたからが漕ぐのをやめても進んでいく。クロノ・オブジェクトであるため元のディヴィジョンへと戻ろうとしているのだ。それに任せて進んでいけば霧は段々と薄くなりやがて完全に晴れた。
「ふう。無事エルドラードに着いたようだ。ディヴィジョンが変わると空気も変わる気がするね」
安心しておたからと笑い合えばジェーンの金の瞳にガレー船が集まっているのが映る。
「この船が最後みたいだね。それじゃあ楽しい海戦を始めようか、まずはどこを目指すかな?」
まだ見ぬ冒険に心躍らせながらジェーンは船をそちらへと移動させた。
こうして復讐者たちはエルドラードの太平洋を探索する移動拠点をつくる事ができた。この小艦隊でエルドラード探索の旅に出発しよう。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!