ベリンツォーナ、淫魔撃滅戦

 攻略旅団の作戦により、スイス南部の都市『ベリンツォーナ』に向かい、ジェネラル級アークデーモン『夢魔嬢リリム』の撃破を行います。
 夢魔嬢リリムは、ベリンツォーナ市民を淫魔に覚醒させる活動を行っている事が判明しています。
 市民の淫魔化を進め、充分な戦力を集めた上で、人形皇帝ナポレオンの下について、淫魔の女王として認められる……というつもりであるのかもしれません。

 リリムの目的が何であれ、多くの一般人を堕落させ淫魔にしようとする彼女の行動を許す事は出来ないでしょう。
 早急に、夢魔嬢リリムの撃破を行ってください。


夢魔嬢リリム

ベリンツォーナ、淫魔撃滅戦(作者 ゆうきつかさ
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#断頭革命グランダルメ  #ベリンツォーナ、淫魔撃滅戦  #スイス  #ベリンツォーナ  #夢魔姫リリム 


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●断頭革命グランダルメ
「あー、もうムカツク! イライラするっ! なんでディアボロスはこんな所まで来るのよ! 都市全体を堕落させた後、淫魔に覚醒させて、大暴れしようって時に! 何これっ! ……いやがらせ? 悪意しか感じないんだけど……!」
 ベリンツォーナ市街中心部の城、カステルグランデの一室で、夢魔嬢リリムが爪を噛んで、部屋の中をグルグルと回っていた。
 室内はリリムらしく、ギャルっぽい意匠で派手に飾り立てられて、夢カワ系女子といった感じであった。
 だが、ディアボロスの事を考えれば考えるほど、ストレスが溜まっているらしく、壁に当たったり、物を投げたり、やりたい放題。
「あー、もうっ! いっそ、この街を捨てて逃げようかしら。でも、ここまで育てた街を捨てて、逃げだした所を襲われたら、それこそシャレにならないし……。ディアボロスなら、そういう時に現れそうなのよね」
 リリムが最悪の状況を脳裏に浮かべ、深い溜息を漏らした。
「でも、まあ……ディアボロスだって、暇じゃないし、私より優先すべき相手が多いはず。それなら、まあ……チャンスと言えば、チャンスよね……」
 しかし、それは、ある意味、死亡フラグ。
 リリムとしても、それは分かっているのだが、わずかな可能性に賭けたくなった。
「どうか、ディアボロスが来ませんよーに♪」
 リリムが自分の未来を、運命の女神に丸投げした後、一心不乱に祈りを捧げた。
 だが、リリムがいくら願ったところで、悪魔に微笑む女神など存在しなかった。

●アヤメからの依頼
「今回は攻略旅団の提案に従って、淫魔に支配された都市『ベリンツォーナ』に向かい、淫魔の新女王になろうとしている、ジェネラル級アークデーモン『夢魔嬢リリム』の撃破をして欲しい。どうやら、夢魔嬢リリムはアークデーモンでありながら、ベリンツォーナの人々を堕落させ、淫魔に覚醒させて配下を増やそうとしているようだ。このままでは、ベリンツォーナの市民が次々と淫魔に変えられてしまうだろう。その前に、リリムを倒して、人々を救ってくれ」
 鬼姫・アヤメ(鬼人の鬼狩人・g03328)が、ディアボロスを集め、今回の依頼を説明した。

●現在の状況
「いまのところ、ベリンツォーナの人々は堕落して怠惰な生活をしており、淫魔達も同様に享楽的な暮らしを続けている。そんな彼らの目を盗んで市内に入り込むのは難しく無いだろう。しかし、ディアボロスが市内に入ると、それに反応してベリンツォーナの市民が淫魔に覚醒して、襲い掛かってきてしまう。おそらく、リリムが何か仕掛けを作っているのだと思うが、たとえ、淫魔になった市民を倒して救出しても、すぐに別の市民が淫魔に覚醒して襲い掛かってきてしまうようだ。市民を淫魔に覚醒させない為には、市民に対して演説を行って、彼らが堕落に打勝てるように、勇気づける必要がある。少しでも堕落から抜け出すことが出来れば、次々に淫魔に覚醒する事は無くなるので、対処が可能になる筈だ。淫魔化を止める事が出来れば、後は、リリムを撃破するだけ。リリムは、ベリンツォーナ中央のカステルグランデを拠点に、配下に身を守らせているようだが、戦闘力自体は、ジェネラル級の中では、それほど高くない。そういった意味で、正面から戦って撃破するのは難しくないだろう」
 アヤメの話では、淫魔に覚醒した市民は、セクシャルな外見をしているため、うっかり殺さないようにとの事だった。

●最後に
「アークデーモンながら、淫魔の女王を自称するリリムだが、人々を堕落させる力は本物のようだ。しかし、一気に全ての市民を覚醒させる事は出来ないようだから、上限人数があるという事だろう。……とはいえ、一般人をクロノヴェーダに覚醒させる力は、どのような形であれ、厄介なものだから、ここで撃破しておくのが妥当だろう」
 場合によっては、リリムが命乞いをしてくる可能性もあるため、情けを捨てて確実に撃破して欲しいという事だった。

●ベリンツォーナの堕落した一般人
「ああ、働きたくない」
「働いたら……、負けだ」
「そもそも、やりたい仕事なんてないし……」
 市民達は、現実に絶望していた。
 どんなに頑張って働いても、低賃金。
 サービス残業が、当たり前。
 納期に間に合わせるため、休憩時間を削り、身も心もボロボロ。
 どんなに頑張っても褒められることはなく、出来て当たり前だと罵られる。
 そんな状況で、得をするのは、幹部だけであった。
 だが、働かなければ、貧しくなるだけ。
 彼らが敵視している幹部連中も、次々と破滅しているため、状況を改善するチャンスでもあった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
2
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【未来予測】
3
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【友達催眠】
2
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【寒冷適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、摂氏マイナス80度までの寒さならば快適に過ごせる世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV3 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV3 / 【ドレイン】LV5(最大) / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV2

●マスターより

ゆうきつかさ
 攻略旅団提案による、決戦シナリオです。
 リリムは『市民を覚醒させて淫魔化する』能力を持っています。
 『群衆への演説』を成功させる事で、市民の淫魔化を止める事が出来ます。
75

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
アドリブ連携◎

淫魔の女王を名乗っても、やっている事はアークデーモンとも大して変わらないな
街へ入り市民へ演説
これ以上の淫魔化の被害を防ごう

パリでは機械化工場もあったし、過重労働が流行ってるのか
まだ法律も未熟な時代だが
図らずもストライキ状態だな
士気高揚で勇気づけ演説で激励。友達催眠もあれば使用

皆、聞いてほしい
あなた方がやってきた労働は、実に理不尽なものだ
絶望しても仕方がない
幹部だけが得をして、それでも働く……そんなの間違っているよな
だが、貧しくなりたいわけでもない……日々の糧は誰にも必要だ

ひとつ、勇気を出そう
あなた方が働かなくて、幹部は困っている。これは事実だ
今こそ、幹部達と団体で交渉するんだ

さあ勇気を出して。皆で望みを伝えよう
賃金を上げよう、サービス残業をなくそう! 人間らしい暮らしをしよう!
当たり前の休憩時間をとらないと、きちんと働くこともできない。それを幹部達に教えてやろう
これは権利とより良い暮らしを勝ち取るための、人間的な交渉だ
働いた者が幸福になる社会のために――
今がそのチャンスだ!


音羽・華楠
…………。
堕落してる、絶望してるこの街の人たちの気持ち、私も今は少し、解るんですよね……。

……先日決着した天正大戦国での淀殿との決戦、私は参戦を許されませんでした。
淀殿へぶつけたい思いがあったから岸和田城の攻略も頑張ったのに……それを全部台無しにされましたよっ。
そんな結果なら、頑張る意味なんて最初から無かった……!
そんな風に思いもします。
けど――

この街の人々へ叫びます。

――私は、私の頑張りが全部踏み躙られたら、悔しい!
私をそんな風に追い込んだ運命とか、それを操る奴とかがもし居たら、言ってやる!

あんたの作った筋書きなんて本当に最悪だ!!
私を蔑ろにする展開なんて、本気で見る目が無い!!
見てろ――あんたの何百倍も面白い展開を、私が主役で見せてやる!!

この街の皆さん――
あなた方は、今の自分がそんな風に自堕落自暴自棄になってることが、本当に平気ですか!?
頑張りが無駄にされて、それに白旗を上げてる自分が、本当になりたかった姿ですか!?
淫魔なんかじゃなく――本当になりたい自分になりましょうよ!!


マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎

まずはパラドクスして市民の皆をお風呂に入れてあげるね
絶望にひたひたじゃお話ししても聞き流しちゃうもん

皆がホコホコしてきたら
お仕事したくないの?って優しく聞いてみるね

やりたいお仕事が無い
働いたら負け
幹部が得するばかり

皆の気持ちは分かったの
辛いお仕事するのはヤだし
お仕事で偉くなりたいわけでもないんだよね?

なら皆で他にやりたい事やお休みを優先して
お仕事なんて気が向いた時にすればいいの

いい?「皆で」だよ?
すると皆が仕事してくれないと破滅するから
幹部はいっぱい考え始めるの
でもお仕事の報酬は変わらないからお給料は増やせないし
皆でゆっくりしてるから他の人にも頼めない

そしたら
お仕事自体を楽しくできるように
働く皆が気分良くなるように
偉くなるほど皆に優しく接するように
変わるしかなくなるの

そうなれば「働いたら勝ち」だよ
やりたい仕事がなくても働いてみたくない?


そんなの夢物語?
けど幹部が破滅して労働価値がリセットされたから
皆が勇気と意思をもって立ち回れば
働けば尊敬される労働環境にできるかもなんだよ


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

アークデーモンの身でありながら、淫魔を覚醒させるとは、なんだか不思議ですね
クロノヴェーダに覚醒する種族は、覚醒への手法に依存しているという事でしょうか
とにかく再びの淫魔の台頭も、人々への危害も看過できません
必ず阻止します

友情催眠を使用
現実に絶望している市民へ穏やかに声をかけましょう

随分と不貞腐れておられますね
一杯奢りますから、話を聞かせてもらえませんか?
頑張りが認められない事の虚しさは、私にも覚えがあります
全部放り投げてしまう方が楽だろうかと、思う事もありました

でも、それでは良いように使った者たちの思うツボです
堕落して絶望した貴方達を見て、幹部達は「やはり取るに足らぬ替えの効く者だった、使い潰して当然だ」とほくそ笑むでしょう

そんな風に舐められた儘で良いのですか?
貴方達には彼らを見返してやれる素質は十分あります
手足を動かし努力してきたノウハウを使い、新しく仕事を立ち上げるのです
幹部の手足を奪い、強力なライバルへと新生する
これほど痛快な逆転劇はありません
今こそ、起業の時です!


ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に

淫魔なんだかアークデーモンなんだかはっきりしないコだね……
と言ってもジェネラル級、なんとかしないとだ
まずは一般人からっ!
指ぱっちん、【勝利の凱歌】鳴らしまして!
【友達催眠】もあるなら併用しよっか!

なんだいなんだい、湿気た顔しちゃって!
高所に立って声を届けるよ
なんにもしないで諦めムードとか、だめだよそーゆーの!
僕だって結構長いこと(ディアボロスとして)働いてるからさ
上手く行かない、認められない、馬鹿にされるとか
結構あるよ。沢山ある。わかるんだ
でもでも人生、それだけじゃない!偶には良いことあったでしょ!
辛い事ばかりだって、嘆いて。希望なんて無いって!
それで諦めたら……勿体ないじゃん!

頑張っても認められないなら、声を上げましょ!
一人じゃだめなら仲間を集めて団結!
僕たちはこんなに働いている!
すごいこと、大変なこと、必要なことをしてるんだと!
自分たちの価値をみんなで作り。それから立ち向かう!
全員出て行って。職場をすっからかんにするかどうかは、
やるだけやってからのがいーでしょっ?


呉守・晶
アドリブ歓迎

淫魔の女王を自称するジェネラル級アークデーモンの夢魔嬢リリムか
こいつの能力、流石にTOKYOエゼキエル戦争にいた頃は淫魔じゃなくてアークデーモンに覚醒させるだったんだろ。そうじゃないと意味不明だしな

ともかく演説というか説得だな
つーか、報告書じゃこの街は「この世の楽園」と呼ばれて享楽に溺れていたはずなんだが……これは楽園に見えないぞ?むしろ平成のブラック企業だ
これどういう方向性で説得すりゃいいんだ?まぁやれるだけやってみるか。【士気高揚】やら使えそうな残留効果を使うぞ
おい、お前ら!このまま堕落していていいのか!?
もしリリムに縋ればなんとかなると思ってるなら絶対やめとけよ!リリムに頼ると最後は上位者には絶対服従の奴隷みたいな存在(クロノヴェーダ)にされて戦争に駆り出されるぞ!
そのまま堕落してると、何時かは強制的にそんな存在にされるぞ!
今以上に酷い状況でも絶対に逆らえない上に死ぬまで戦い続けるなんて、そんなの嫌だろう!?
嫌なら立ち上がるんだ、この状況を変える為に立つべき時は今だ!


●堕落の街
 スイス南部の都市『ベリンツォーナ』は、ジェネラル級アークデーモン『夢魔嬢リリム』に支配され、市民達が堕落の限りを尽くしていた。
 ある者は『もうダメだ』と呟きながら、人生を諦めて朝からヤケ酒を飲み、またある者は、『このままじゃ、とても結婚なんて出来ない』と嘆き、路上に寝転がってブツブツと愚痴をこぼしていた。
 人々は怠惰に生き、日々の糧を得る事にすら苦労しているらしく、『働いたら、負け』という考えが一般的になっていた。
 そもそも、働かなければ生きていけないのだが、それすら考える事が出来なくなっているのか、みんな死んだ魚の様な目をしていた。
「淫魔の女王を名乗っても、やっている事はアークデーモンとも大して変わらないな。パリでは機械化工場もあったし、この場所では過重労働が流行ってるのか。まだ法律も未熟な時代だが、図らずもストライキ状態だな、これは……」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が、呆れた様子で深い溜息を漏らした。
 その視界の片隅で、ヒンズースクワッシュ達がポージングを繰り出し、『この大胸筋……、セクシーだろぉ?』と呟いていた。
 どうやら、ヒンズースクワッシュ達を褒める事で食料や酒が入るらしく、負の連鎖が出来上がっているようである。
「それにしても、アークデーモンの身でありながら、淫魔を覚醒させるとは、なんだか不思議ですね。クロノヴェーダに覚醒する種族は、覚醒への手法に依存しているという事でしょうか……?」
 ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が、不思議そうに首を傾げた。
 何やらツッコミどころが満載ではあるものの、アークデーモンであるヒンズースクワッシュが、しれっと淫魔と戯れたりしている事があるようなので、それほど気にする事ではないのかも知れない。
「こいつの能力、流石にTOKYOエゼキエル戦争にいた頃は淫魔じゃなくてアークデーモンに覚醒させるだったんだろ? ……そうじゃないと意味不明だしな」
 呉守・晶(TSデーモン・g04119)が、警戒した様子で辺りを見回した。
 市民達は何もする気がないのか、ディアボロスの姿を見ても、まったく気にしていなかった。
「そもそも、淫魔なんだかアークデーモンなんだかはっきりしないコだから、マトモに考えるだけ無駄なのかも……」
 ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)が、複雑な気持ちになった。
 一応、夢魔嬢リリムはアークデーモンの類だが、何か上手い方法を使って、イイトコ取りをしたのだろう。
 ハッタリで適当な事を言っている訳ではないため、色々な意味で注意が必要のようである。
「それ以前に、報告書じゃこの街は『この世の楽園』と呼ばれて享楽に溺れていたはずなんだが……これは楽園に見えないぞ?むしろ平成のブラック企業だ。これって、どういう……ハッ!」
 そこまで言って晶が、ハッとした表情を浮かべた。
 これは、いわゆる『@ホームな会社です』『常に笑顔で絶えません』『若手が活躍しています』的なアレである。
 その謳い文句だけでは、『イイ会社かも?』と思ってしまうのだが、実際には……というヤツだった。
「それでも、絶望して、堕落してる、この街の人たちの気持ち……、私も今は少し、解るんですよね……。……先日決着した天正大戦国での淀殿との決戦、私は参戦を許されませんでした。淀殿へぶつけたい思いがあったから岸和田城の攻略も頑張ったのに……それを全部台無しにされましたよっ。そんな結果なら、頑張る意味なんて最初から無かった……! そんな風に思いもしますからね」
 音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)が、悲しげな表情を浮かべた。
 おそらく、この街の人達も、同じように辛い出来事があり、自暴自棄になってしまったのだろう。
「だからと言って、何日もお風呂に入らず、汚いままでいい理由にはならないよ」
 そんな中、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)が【湯殿の調律者(ペンデュランス・スパ)】を発動させ、温泉を湧き出して、市民達を入れていった。
「てか、なんで温泉!?」
「こんなモノに浸かる訳……」
「はぁ~……、癒されるゥ~……」
 市民達が温泉に浸かったカピバラのような表情を浮かべ、幸せそうにため息を漏らした。
「……と言うか、これって、どういう方向性で説得すりゃいいんだ? お、おい、お前ら、このまま堕落していていいのか!? リリムに頼ると最後は上位者には絶対服従の奴隷みたいな存在(クロノヴェーダ)にされて戦争に駆り出されるぞ!」
 晶が色々な意味で危機感を覚え、【士気高揚】で市民に訴えた。
 だが、市民達はマッタリのんびりムードに包まれているため、晶の言葉が届く事はなかった。
「ところで、みんなはどうして、お仕事しないの?」
 マリアラーラが市民達に駆け寄り、不思議そうに首を傾げた。
「仕事をしないというか……したくないが正しいな。それに、腹が減ったら、あのカボチャを褒めれば、メシが出るからさ。無理をして働く必要がないんだわ」
 市民のひとりがホッコリとした表情を浮かべ、ヒンズースクワッシュ達に視線を送った。
 ヒンズースクワッシュ達は、褒められれば褒められるほど調子に乗るらしく、大盤振る舞いで食料や酒を配っていた。
 その事で市民達は余計に『働いたら、負け』という精神が魂に刻み込まれていくらしく、褒める事が日課になっているようだ。
「――私は……、私の頑張りが全部踏み躙られたら、悔しい! 私をそんな風に追い込んだ運命とか、それを操る奴とかがもし居たら、言ってやる! あんたの作った筋書きなんて本当に最悪だ!! 私を蔑ろにする展開なんて、本気で見る目が無い!! ……見てろ――あんたの何百倍も面白い展開を、私が主役で見せてやる、と!! 皆さんは、このままでいいと思っているのですか? のんべんだらりんと寝転がり、ただ筋肉を褒めるだけの日々が、本当に、それがあなた達のなりたかった姿ですか?」
 華楠が真剣な表情を浮かべ、市民達に対して訴えた。
「いや、まあ……」
「違うといえば……」
「……違うよなぁ……」
 市民達が歯切れ悪く、答えを返した。
「それに、このままだと、みんなが仕事をしなくなるから、破滅するのは時間の問題なの。いまなら、みんな働いていないから、自分の思い通りに、お仕事をする事が出来るの。そうしたら、『働いたら勝ち』だよ」
 マリアラーラが言葉を付け加え、市民達に対して語りかけた。
「まあ、確かに……」
「いまなら、仕事を選び放題だもんなぁ」
「でも、なあ。今の生き方も、楽だし……」
 市民が気まずい様子で、視線を逸らした。
 楽して得る事を覚えてしまったためか、なかなか踏ん切りがつかないようである。
「皆、聞いてほしい。あなた方がやってきた労働は、実に理不尽なものだ。絶望しても仕方がない。幹部だけが得をして、それでも働く……そんなの間違っているよな? だが、貧しくなりたいわけでもない……日々の糧は誰にも必要だ。ヒンズースクワッシュだって、いつまでここにいるのか分からない。最悪……、俺達が今日倒してしまうからな。そうなってしまったら、あなた方は、どうする? 今まで通りの生活をするわけにはいかなくなるぞ?」
 エトヴァが市民達に対して、避けようのない現実を突きつけた。
「うぐぐ……、確かに」
「だからと言って、お前達に帰ってくれとも言えないしなぁ」
「俺達だって分かっているんだ。このままだと、俺達もフランクになってしまう事を……」
 市民達が激しく目を泳がせ、恐怖で声を震わせた。
 どうやら、市民達も危機感があるらしく、半ばチキンレース感覚で、日々を生きている者もいるようだ。
「なんだい、なんだい、湿気た顔しちゃって! そこまで分かっているのなら、いまのままじゃダメだって理解しているでしょ? 僕だって結構長いこと(ディアボロスとして)働いてるからさ。上手く行かない、認められない、馬鹿にされるとか、結構あるよ。沢山ある。だから……わかるんだ。でもでも、何もかも悪い事ばかりじゃなかったでしょ? 辛い事ばかりだって、嘆いて。希望なんて無いって! それで諦めたら……勿体ないじゃん!」
 ロキシアが指をパッチンと鳴らして広場の高台に立ち、【勝利の凱歌】と【友達催眠】を併用して市民達に語り掛けた。
「……希望か」
「それに、このままじゃ、俺達……フランクになっちまう」
「そ、それは……嫌だ! あんなの、歩く猥褻物じゃないかっ!」
 途端に、市民達が冷静になって、身体をぶるりと震わせた。
 そんな事になれば、死ぬまでモザイクに包まれて生活を送る事になってしまう。
 その事を理解してしまったのか、市民達の間に危機感が芽生えた。
「ようやく分かったようですね。……ですが、このままだと、敵の思うツボです。このまま堕落してフランクになるような事があれば、その先に待っているのは、絶望ですよ? 希望なんてありません。ならば、今から働いて、幹部達を見返すべきだと思いませんか? 貴方達には彼らを見返してやれる素質は十分あります。手足を動かし努力してきたノウハウを使い、新しく仕事を立ち上げるのです。幹部の手足を奪い、強力なライバルへと新生する。……これほど痛快な逆転劇はありませんよ?」
 ソレイユが真剣な表情を浮かべ、市民達の魂に訴えた。
「そ、そうだな、俺達の手で、ここを変えるんだ!」
「そ、それにフランクは嫌だ! 歩く猥褻物なんて、まっぴらごめんだ!」
「確かに……フランクは嫌だ。あんな姿になったら、恋も出来ねぇ! そんなの……嫌だ! だから、俺達にできる事があったら、言ってくれ!」
 そう言って市民達が気持ちを切り替え、ディアボロス達の指示に従うのだった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】LV2が発生!
【友達催眠】LV2が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV3が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

説得し、変異しかけた一般人を助ける

先ほどの市民達へ
戦いが終わるまで余波の届かない所へ退避を
南瓜頭やリリムに惑わされず、正気に戻った住人たちとも励まし合って……前向きに暮らしていってほしい

覚醒直後のフランク達へ
……見たかい? 立ち直った彼らの姿を
あれは未来のあなた方でもある。自棄になるに相応しい理由もあった。だが、それは今、行動すれば変えることができる
勇気を出せば、そのフランクの姿を脱することができる
その姿は……あなた方が本当に望んだことだったのか?

そっと鏡を見せよう(逆効果ならやらない)
少なくとも絶対違う

目を覚ませ
人であることまで失うな。今なら間に合う
今一度、勇気を出して……己の有り様を、己で選ぶんだ
隣人たちが迎えてくれる……助け合って、暮らしを良くしていこう
恋も、仕事も、休息も
望んでいたものを、その手でつかみとろう
諦めなくていいんだ

攻撃は説得完了後に行い
PDに風を喚び起こし攻撃、クロノヴェーダ部分を追い払う
仲間と狙いを合わせ
反撃の胞子は魔力障壁で全身を守り
風で追い返そう


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

何とか市民の心は戻ってきてくれましたね
彼らには安全な所へ退避して頂き
覚醒してしまった者達へ、一応声だけかけておきますか…(遠い目)

貴方は今の自分の状態が分かっていますか?
歩く猥褻物だと呼ばれたり、死ぬまでモザイクに囲まれる生活が本当に貴方の望んだ姿なのですか?
何も虐げてくる上司の元へと戻れと言うのではありません
貴方が貴方らしく生きられる方法を、今からでも探せば良いのです
戻りましょう、人へ

説得が完了するまでは反撃のみで耐え
此方から積極的な攻撃はしない

説得を受け入れれば、容赦なく攻撃していきましょう
宙に展開した鍵盤で「熱浄」を演奏
空から落つる炎星で、汚物は全て消毒します
仲間と声をかけあい、体力の低い者から集中攻撃で各個撃破
逃走しようとする者には回り込んで説得なり攻撃なりを行います

反撃には魔力障壁を展開しガードアップで凌ぎます
演奏に集中して歌声に耐え
一刻も早く、猥褻菌類の姿から解き放つべくダメージアップの火力を増して燃やし尽くします

さて諸悪の権化たるリリム、覚悟は良いですか?


又平・衣玖
連携アドリブ歓迎

あらあら、ご立派なフランク様ですね
ですが残念ですね。そこまで大きなご立派様は入りませんし、頭部のご立派様以外は……無くしてしまってるようですね(下半身を見て溜息)
そんな姿で本当に満足ですか?自分がどのような姿か分からないのならお隣のご同輩を見るといいですよ、それがアナタの姿です
仮にリリムの為だとしても、そのような姿ではリリムから遠ざけられませんか?
それに……その姿では私とイイコトできませんよ?元の人間に戻れたら、リリムを倒した後でイイコトしてあげますよぉ?(妖艶に微笑み)
だから、今は私に優しく倒されてくださいね?

【縛斬紅髪】で自分の髪を伸ばして操って、フランクのご立派な頭部に巻き付けてギュッギュッと締め上げますよ
誰ですか?シコシコなんて擬音付けた人は、流石にそんな優しく髪で擦りあげるようなことだとダメージにならないですからね
あらあら、増殖しても無駄ですよ。全員、髪で縛ってあげます
ほら、抵抗しないで倒れて……後でイイコトしましょうね?
……淫魔より淫魔らしいだなんて失礼ですね


●歩く猥褻物
「う、う……、頭が……頭がァァァァ!」
 そんな中、市民の一人か頭を抱え、悲鳴を上げて上半身がモザイクに包まれた。
「ひ、ひいっ!」
「と、とうとう来ちまったのか、この時が……」
 それを目の当たりにした市民達が、怯えた様子で声を震わせた。
「どうだい、この姿……セクシーだろぉ~? ほら、ほら、俺を見ろぉぉぉぉ」
 フランクが激しく頭を振りながら、市民達の不安を煽った。
「本当に、そう思っているのかい? せっかく、元に戻るチャンスがあるのに、それを棒に振って、フランクで居続ける意味が……。でも、今ならフランクの姿を脱する事が出来る。もう一度、聞こう。その姿は……あなたが本当に望んだ事だったのか?」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が、そっとフランクに鏡を見せた。
「ひ、ひぃ、なんだ、この姿は……!」
 フランクがドン引きした様子で、体を仰け反らせた。
「……目を覚ませ。人であることまで失うな。今なら間に合う。今一度、勇気を出して……己の有り様を、己で選ぶんだ。そうすれば、隣人たちが迎えてくれる……助け合って、暮らしを良くしていこう。恋も、仕事も、休息も望んでいたものを、その手で掴みとろう。……だから諦めなくていいんだ」
 エトヴァが鏡を突きつけ、フランクに迫っていった。
「う、うう……」
 フランクが頭を抱え、全身を小刻みに震わせた。
「どうだい~?」
「セクシーだろぉ~」
 そんな中、別の場所で覚醒したフランク達が、頭を揺らして迫ってきた。
「あらあら、ご立派なフランク様ですね ……ですが残念です。そこまで、ご立派なのに、それ以外のモノを無くしてしまってるようですね」
 又平・衣玖(お色気デーモンシスター・g09547)が、フランク達の下半身を見下ろし、大げさに溜息を洩らした。
「「「うぐっ!」」」
 その言葉がフランク達の心に突き刺さったのか、ビクッと体を震わせた。
「……貴方は今の自分の状態が分かっていますか? 歩く猥褻物だと呼ばれ、死ぬまでモザイクに囲まれる生活が本当に貴方の望んだ姿なのですか? 何も虐げてくる上司の元へと戻れと言うのではありません。貴方が貴方らしく生きられる方法を、今からでも探せば良いのです。戻りましょう、人へ……」
 ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が、生暖かい視線を送った。
「「「そ、そんな目で、俺を見るなっ!」」」
 その視線に耐えられなくなったのか、フランク達が一斉に目(?)を逸らした。
「そんな姿で本当に満足ですか? 自分がどのような姿か分からないのなら、お隣のご同輩を見るといいですよ? ……それがアナタの姿です。仮にリリムの為だとしても、そのような姿ではリリムから遠ざけられませんか?それに……その姿では私とイイコトできませんよ?」
 衣玖がフランク達を品定めしながら、妖艶な笑みを浮かべた。
「「「イイ事だと!?」」」
 フランク達が驚いた様子で、一斉に声を上げた。
 それはフランク達にとって、魔法の言葉。
 決して、聞き流す事の出来ないスペシャルワードであった。
「わ、悪くない話だな」
「だが……、どうやって戻すんだ?」
「俺達に出来る事なら、言う通りにするが……」
 フランク達が、キョトンとした。
「それじゃ、大人しく倒されてくださいね」
 衣玖が【縛斬紅髪(ブラッディ・ヘア)】で自分の髪を伸ばして、御立派な頭部に巻きつかせ、ギッと締め上げた。
「ちょ、待っ……!」
「お、お前……俺達を騙したなっ!?」
「ぐぬぬっ! お前達を信じた俺が、馬鹿だった!」
 フランクが悔しそうに、全身をブルブルと震わせた。
「それは誤解です。私達はあなたを助けるために倒すのですから……。ほんの少しだけ……痛いですよ?」
 ソレイユが【幻想ソナタ「熱浄」(ネツジョウ)】で、宙に展開した鍵盤で「熱浄」を演奏し、踊り狂うかの如く燃え盛る焔の星を落下させた。
「熱っ! 熱っ! 熱いィィィィィィ」
「こ、このままでは、焼きフランクになってしまう!」
「そんなの、嫌だ! 俺達は……俺達は……ぎゃあああああ!」
 次の瞬間、フランク達の身体が焔に包まれ、ブスブスと煙を上げて動かなくなった。
 だが、誰一人として命を落としていない。
 表面だけ、こんがり美味しく焼いたため、何とか命に別状はないようである。
 後は、彼らが目覚めるのを、待つだけであった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV2が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

音羽・華楠
……言いたいことを思い切り叫んで、少しだけすっきりしました。
――改めて、今回の依頼に集中します!

街の人々が正気に戻った以上、ヒンズースクワッシュたちが牙を剥き始めるはずです。
私たちと奴らの戦いに巻き込まない為、市民の皆さんに避難を促しつつ……私自身はヒンズースクワッシュ共へ突っ込みましょう!

――《雷幻想・絶剣》!!

『フェアリーレイピア・ティンカーベル』で超電磁抜刀術を繰り出し、ヒンズースクワッシュたちを斬り捨てて行きますよ!
ヒンズースクワッシュたちが頭突きと手刀の連撃を繰り出すなら、こちらはそれの初撃が放たれる前に切り込み、技が発動するより早く向こうの命脈を絶つくらいの気持ちで挑みます。
それを実現する為の、音すら置き去りにする超高速剣技……!
逆説連鎖戦においては攻撃こそ最大の防御!
その真理、ここで体現してみせましょう!!

……それから、実のところ――
…………この街と、ここを統べるリリムとやらの報告を新宿島で聞いた時から、私、凄く苛立ってるんですよね……。
絶対逃がしませんよ、リリム!!


マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎

筋肉南瓜達の様子を伺いつつ
よーし!ならマリアのこと可愛いって褒めてくれたら
マリアも御馳走振る舞っちゃうよ!って
市民や南瓜達に【深夜の宴】をお披露目するの

美味しい上に【口福の伝道者】で量も沢山だし
南瓜達を褒める時は
その筋肉で溶鉱炉から戻ったのかい!とか一捻り必要で大変だから
筋肉ファンを取り込むのは簡単だと思うの

それでもし褒めてくれる市民が減って
焦った筋肉南瓜がマリアに負けないよう
更に美味しいご飯やお酒を振る舞おうとしたら
ツカツカ歩いていって南瓜頭をフランスパンで叩いてお説教だよ

見損なったの!
筋肉賛辞はビルダーとフォロワーの筋肉愛が響き合って生まれてしまうもの
モノで釣るなんて言語道断だよ!
思い出して…ストイックに筋肉を鍛えていた夜を
貴方達はあの星空に誓った
筋肉で世界を魅了するという夢を見失い堕落してしまっているんだよ!

そんな感じの暑いコールで
筋肉南瓜の動きを鈍らせれたら実力行使
ただただタンパク質を接種し夜空を見上げてた日々を思い起こさせる
パサパサ鳥胸肉を口に放り込んであげるね


レオニード・パヴリチェンコ
ん。見つけた敵を道理はなし
ここに集まっている淫魔たち共々、ナポレオンに合流する前に必ず仕留める、よ

市民の皆を勇気づけるためにも正面からヒンズースクワッシュたちに立ち向かい、彼らの注意をこちらに引き付けよう
キミたちの相手はボクら、だよ
敵も近づいてきてくれるなら好都合
汗と熱気を防刃コートで受け止めて、ダメージを抑えつつ、至近距離から魔弾を撃ち込み、凍てつかせる、よ
熱気は厄介だけれど……その汗は弱点にもなる
ボクの魔弾は氷の魔弾、表面の汗ごと体を凍らせる
体表の汗が凍れば寒さは普通以上、動きにも影響はでる
その隙を突いて、死角に回り込んで更に魔弾を撃ち込んでこちらのダメージを抑えるように立ち回りながら、護衛を排除していく、よ


エヴァ・フルトクヴィスト
エゼキエル勢力はもはや何でもありというか……。
ディアボロスも大概とは思いますが。
淫魔に出来るアークデーモンとか放置はありえないのですが……。
淫魔の勢力再興などはさせる訳には行きませんよ!

カステルグランデへと突入後、
護るスクワットするかぼちゃには大きくため息を一つ。
はあ、暑苦しいのは相変わらずというか……。
奥のアークデーモンを守るスクワットの壁ぶっ壊させていただきますね。

皆さんと連携しながら。
相手の攻撃は回避は難しいのですが、未来予測も用いた敵の攻撃の看破と。
緩急を用いた残像のフェイントを駆使。
致命傷を避けつつ神楽武踏『桜花』を使用しながら攪乱を行いつつ躱して。

近づいての連撃、馬鹿正直に許すと思いますか。
筋肉に乳酸を溜め捲ってくださいね?

隙が生まれたら逆に攻めに転じて、追跡からの斬撃の舞を喰らわせますよ!

人々を堕落へと導くまさに悪魔は祓われ、討伐されるのが定め。
ここで消えて貰いましょう!

運命とは抗い切り拓くもの。怠惰にも人任せにしたその末、自身の命がチップとしてのお勉強と参りましょうか?


呉守・晶
アドリブ歓迎

まさかTOKYOエゼキエル戦争を完全奪還した後でも、この暑苦しいカボチャ頭を見ることになるとはな
つーか、部下のチョイスがヒンズースクワッシュとフランクって、どういう趣味してるんだリリムは……特にリリムの特殊能力で淫魔に覚醒させたフランク
これがリリムの個人的な趣味だとしたら、相当ヤバイ女だな
まぁそんなことはどうでもいいか。今はカボチャ退治といくか!

くそっ!相変わらず暑苦しいうえに意味不明なパラドクスだな!
それなら速攻で片付けてやる!スクワットを始めようとしたとこを魔晶剣アークイーターで叩き斬ってやる!
【未来予測】で一秒先を見ることでスクワットのタイミングを見抜いて、汗が飛び散る前に真っ二つにするか、でなけりゃ最悪でも脚を斬ってスクワットをできなくしてやるよ!
テメェらの汗と熱気なんてキモいもんを浴びたくねぇんだよ、こっちはよぉ!
大体、テメェらはリリムの前座だ!さっさと倒して本命のリリムへの道を開けてもらうぞ!


●応えろ、俺の筋肉!
「ん、んああ? これは一体、どういう事だ!?」
「ギャ、ギャラリーがいなくなっているぞ! これは一体、どういう事だ!?」
「ま、まさか、飽きられたのか? それとも、トイレ休憩か? どっちにしても、マズイぞ、この状況は……!」
 そんな中、ヒンズースクワッシュ達が異変に気づき、ハッとした表情を浮かべて辺りを見回した。
 いつの間にか、市民達が避難してしまったため、広場にぽつねんと立っているような状態になった。
「ひょっとして、もっと褒めてほしかったの? それなら、マリアのこと可愛いって褒めてくれたら、褒めるだけでなく、ご馳走も振舞っちゃうよ」
 マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)が、ヒンズースクワッシュ達を見つめて呟いた。
「褒めてくれ……か」
「ま、まあ、いいだろう」
「褒めるのも……嫌いじゃない。むしろ、アリだ!}
 ヒンズースクワッシュ達が小さくコホンと咳をした後、マリアラーラを褒めて、褒めて、褒めまくった。
「何だか、とっても気分がいいの。それじゃ……、今度はマリアが御馳走を振舞っちゃうよ」
 マリアラーラがゴキゲンな様子で、【深夜の宴(メシテロ)】を発動させ、人々を堕落させてしまうほど美味しい料理を【口福の伝道者】で量を増やし、ヒンズースクワッシュ達に振舞った。
「こ、これは……」
「う、美味いっ!!」
「美味いぞおおおおお」
 こうなると、やめられない、とまらない。
「その筋肉で溶鉱炉から戻ったのかい!」
 それに合わせて、マリアラーラが褒めてきたため、ヒンズースクワッシュ達は上機嫌で料理を食べ続けた。
「げふー……」
「食った、食った」
「これは、さすがに食い過ぎた。無駄な肉がつかないようにするためにも、きちんとトレーニングをしておかないとなぁ……」
 ヒンズースクワッシュ達がダンベルを手に取り、さっそくトレーニングを始めた。
 どうやら、彼らにとって肥満は大敵らしく、全身が映るほど大きな鏡を眺めながら、自分自身を励ますようにして大声を上げ、トレーニングを続けていた。
「お腹がいっぱいになったところで、こんな事を言うのもなんですが、これ以上……市民を巻き込まないでくれますか? あなた達が食べ物や飲み物を提供したせいで、市民達が堕落していたので……」
 音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)が、ヒンズースクワッシュ達に対して釘をさした。
「あれは報酬みたいなモンだ」
「だから、俺達は悪くないっ!」
「むしろ、感謝されるべき事……! それなのに、何か文句があるような口ぶりだな? そんなに文句があるなら……かかってこい!」
 ビンズースクワッシュ達が、ムッとした様子でポージングを繰り出した。
「はあ、暑苦しいのは相変わらずというか、何というか……」
 エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)が、呆れた様子で溜息を漏らした。
「言いたい事があるならハッキリ言え!」
「俺達に文句があるなら、かかってこいと言ったはずだ!」
「それに、間違っているのは、お前達の方だ! そもそも、俺達は暑苦しいのではない。……熱いのだ!」
 ヒンズースクワッシュ達が、全身にオイルを塗りたくり、一斉にポージングを繰り出した。
「まさかTOKYOエゼキエル戦争を完全奪還した後でも、この暑苦しいカボチャ頭を見ることになるとはな。つーか、部下のチョイスがヒンズースクワッシュとフランクって、どういう趣味してるんだ、リリムは……。特にリリムの特殊能力で淫魔に覚醒させたフランクが、リリムの個人的な趣味だとしたら、相当ヤバイ女だな」
 呉守・晶(TSデーモン・g04119)が、ゲンナリとした表情を浮かべた。
 そういった意味で、淫魔の素質があると言えるのだが、ツッコミどころが満載のため、関わりたくないと言う気持ちの方が勝っていた。
「そんな事より……俺達の筋肉の方がヤバイ」
「ほら、見ろ! 凄くキレて……セクシーだろぉ!」
「遠慮する事はない。褒めてイイんだぞ? そうしたら、許してやってもいい」
 ヒンズースクワッシュ達が、ボディラインを強調するようにして、再びポーズを決めた。
「キミたちの相手はボクら、だよ。ここに集まっている淫魔たち共々、ナポレオンに合流する前に必ず仕留める必要があるから、ね」
 レオニード・パヴリチェンコ(“魔弾卿”・g07298)が、ヒンズースクワッシュ達の前に陣取った。
「クク、クククク……」
「それは……俺達と一緒に……」
「トレーニングをしたいと言う事かァ! いいぞ、一緒に汗をかこう!」
 ヒンズースクワッシュ達が興奮した様子で、ヒンズースクワットを行い、全身から汗と熱気を放出した。
「……くそっ! 相変わらず暑苦しい上に、意味不明なパラドクスだな! しかも、このニオイ……腐ったカボチャか! こうなったら、速攻で片付けてやる!」
 晶がイラついた様子で【勇鼓吶喊】を発動させ、一切の恐れを見せる事なく、先陣を切って勇猛果敢な攻撃を仕掛け、魔晶剣アークイーターでヒンズースクワッシュを叩き斬った。
「ぬおっ! アンディが!」
「だが、筋肉は裏切らない! アンディの分もトレーニングをするぞ!」
 それを目の当たりにしたヒンズースクワッシュ達が、さらにスピードを上げてヒンズースクワットを繰り出した。
「熱気は厄介だけれど……その汗は弱点にもなる。ボクの魔弾は氷の魔弾、表面の汗ごと体を凍らせる。体表の汗が凍れば、寒さは普通以上、動きにも影響はでるから、ね」
 それに合わせて、レオニードが防刃コートで身を守りつつ、【Дед Мороз(ジェド・マロース)】を発動させ、至近距離から魔弾を撃ち込み、ヒンズースクワッシュ達を瞬時に凍らせた。
「し、しまった! これじゃあ、体が動かないっ!」
「動け、動け、動けぇぇぇ! トレーニングの成果を見せるんだァ!」
 その影響を受けたヒンズースクワッシュ達が、悔しそうに拳を震わせた。
「……油断しましたね。それでは、ここで消えて貰いましょう!」
 続いて、エヴァが【神楽武舞『桜花』(カグラブトウオウカ)】を発動させ、急所に貼り付く様な斬撃と共に、花弁が色付く様に力を吸い上げ、ヒンズースクワッシュの息の根を止めた。
「よ、よくも、アンドレを! ……許さん! アイツの笑顔が、俺を勇気づけてくれたのに……うおおおお!」
 ヒンズースクワッシュが雄叫びを響かせ、何かに取り憑かれた様子で、嘆きのヒンズースクワッシュを繰り出した
 それと同時に、大量の汗が飛び散り、異様な臭気が辺りを包んだ。
「――《雷幻想・絶剣》!!」
 その中を突っ込んでいき、華楠が【雷幻想・絶剣(ファンタズム・フラガラッハ)】で納刀状態のフェアリーレイピア・ティンカーベル(細剣型フェアリーソード)の刀身と鞘に強烈な磁界を発生させ、その反発力によって抜刀速度を凄絶に加速し、音を置き去りにしつつ、雷すら切れるほどの剣速の居合で、ヒンズースクワッシュを両断した。
「あば、ばばばば……」
 次の瞬間、ヒンズースクワッシュが口をパクパクさせ、血溜まりの中に崩れ落ちた。
「後はリリムを倒すだけですね。……この街と、ここを統べるリリムとやらの報告を新宿島で聞いた時から、私、凄く苛立ってるんですよね……。絶対、逃がしませんよ、リリム!!」
 そう言って華楠が仲間達と共に、ベリンツォーナ市街中心部の城、カステルグランデに向かうのだった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
【未来予測】LV2が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
【先行率アップ】がLV3になった!

音羽・華楠
残るはリリムのみですね……。
……奴には一点、確認したいことがあります。

あなたは、革命淫魔のロベスピエールを知ってますか?

返答がどうあれ、リリムは討滅しますが――
……リリムが彼を差し置いて淫魔の王を名乗ってると聞いた時、私は、自分でも吃驚するくらい嫌な気持ちになったんですよ。
復讐者の私がこんなことを言うのもお門違いでしょうが――

――淫魔の王の称号は!

あなたが!

軽々しく名乗って良いものじゃない……!!

リリムへ私の全身全霊を以って《雷幻想・閃耀》を放ちます。
今の私の使える最強のパラドクスで、仮初めの淫魔の女王に引導を渡しますよ!
……もう二度と淫魔の王を称する者が現れないよう、見せしめの意味も込めて――

――髪の毛の一本も残さないつもりで焼き尽くしましょう!!

リリムの反撃の精神を掻き乱す波動については――
……お生憎様です。
そもそも、あの気障ったらしい、なのに憎めない歴史侵略者を想って復讐者の私が戦ってる時点で、私の頭はぐちゃぐちゃなんですよ!
精神崩壊?
今さらです!

リリムの死まで保てば上等です!!


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

歴史ある建造物を、またエゼキエル風に改装したものだ……
これどういう趣味なんだろ

アークデーモンは、人々を苦しめなければ見つからないと思っていたのかな
一見そうでも、やっていることは結局……搾取なのだよな

いやがらせだよ。ただし、ナポレオンへの……
残念ながら、悪事の放置はしないよ
あなたより優先すべき相手が多いのも、事実ではあるが
人々へ害なす存在を、野放しにはしない

戦況を観察しつつ把握
PD通信で仲間と連携を
なるべく包囲や挟撃の位置取りに入り
味方の攻撃に合わせ、タイミングをずらして相手の集中を乱し、好機を看破したら畳みかけよう

絵筆にリリムの姿を描き出し、PD攻撃
己が身を可愛がるなら、鏡写しに同じ動きをさせ、遅いかからせる

魔力の波動には、荊の魔力障壁を張り巡らせ、精神干渉を軽減
撃ちだされた波動はタワーシールドで受け止めて忍耐
ここまで来たんだ。搔き乱されるほどの迷いもない
気を強く持とう


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

だいぶアレな配下を囲っていた首魁ともなれば、性質は推して知るべしでしょうね…
正直言って、スイスでナポレオン本陣と事を構えようとしている現状に、貴方の存在は邪魔なのです
部外者は速やかにご退場ください

リリムの居室に突入し
先行率アップの効果も使い即攻撃を仕掛けます

宙に展開した鍵盤で「嵐」を演奏
ダメージアップの加護を纏わせた荒れ狂う嵐を喚び、周囲の調度品ごと巻き上げ、引き裂きます

逃走を防止すべく、仲間とリリムを包囲するように布陣
リリムを挟んで対角線上の仲間の攻撃と機を合わせ、此方も嵐をぶつける事で、注意を複数に散らし
一人への集中攻撃からの包囲網の突破を防ぎます

反撃にはガードアップを重ねた魔力障壁を展開
多少精神をかき乱されようと、己の演奏に集中して凌ぎます
心が、指が、動く限り
嵐は貴方を逃しません

フランクに覚醒させられた市民の身にもなってください
命が助かっても、尊厳は瀕死もいいところです
当然、責任はとって頂きますよ
グランダルメの平和の為に、新しい淫魔の女王など不要です


ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に

どうもー、来ちゃった❤
僕知ってるんだ。可愛い子ちゃんの来ないでっていうのはね、
逆に来て欲しいときに言うものだって。ツンデレかーわいー!

戦闘は味方の攻撃の邪魔にならないように立ち
攻防を観察しつつ、都度位置関係で不利を取られないよう機動
精神干渉を強く受けてる味方が居れば叩くなりして目を覚まさせるよ

さて。働き者の女王サマには献上品を捧げないといけないよね
“魔槍”の切っ先を向けて
貴女を貫く、ダモクレスの剣――
味方の攻撃に追随するように敵の負傷箇所を狙い
伝承、5種開放!
槍頭に戴く眼が輝くと共に、穂より剣呑なオーラが漲らせ
禍えり裂く赤棘の槍(ゲイ・ボルグ)ッ!
渾身のダッシュで一息に距離を詰め、必殺の槍撃を放つ!

反撃に際しては
ふうん、メロメロねえ。確かに可愛いけれど……
それで。どうやって僕の心を捕らえてくれるのかな
デートでドキドキさせてくれる?何かプレゼントでも?
身体を好きにしていい?

そういう安っぽいのは……ちょっとつまんないかな!
伝承開放は起動させっぱなしなんだ。第2射、いくよ!


マリアラーラ・シルヴァ
シャルロット(g00467)と行動

共闘アドリブ歓迎

シャルロットの推測を継ぐようにモラさん受け止めつつ
パラドクスでリリムを追求するよ

貴女に直接会って疑惑が深まったよ

だって貴女は断片の王を目指すような考えを持ってない
なら…ナポレオンに黙っていようって
貴女に入れ知恵した者がいる事になる

だけど…だけどね
淫魔達の事をよく理解しその上で肩入れするのは
断片の王の成り方なんて知ってるのは
復讐者の苛烈さを知ってか徹底的に裏に潜もうとするのは
そんな人物は…マリア達が知る限りたった一人
「彼」だけなの
確かに皆でその最期を見届けたもう居ないはずの彼

だけどメリクールがこちらに移動した時に
記憶を二つ併せ持ってたタイミングがあったのは聞いてるよ
だからもし同じような事が何かの拍子で彼にも起きたのだとしたら
知識や意思がこちらに伝わった可能性があるかもしれない

(そして音羽は彼の影を感じ取ったのかも…凄いの)

貴女を操る黒幕は…

そこまで語る前に
マリアを黙らせようと反撃されるだろうけど
その慌てっぷりはもう肯定と変わんないと思うよ?


エント・クライド
空斗(g06835)に同行
【アドリブ歓迎】
引きこもってるところお邪魔するぜーリリムちゃん!なんで淫魔の姫なんてやろうと思ったのか知らないが、ずっと大人しくしていれば良かったのにな
まあ折角可愛い子が相手だし、俺としては仲良くやりたいなーなんてな
っと冗談はさておき、基本的には味方との連携を意識して牽制してくぜ
「けどやっぱ勿体無いなー、敵とはいえ女の子を痛め付けるのも気が引けるぜ…」
とか言ってると、あざとい言動で油断したところにハートマークが当たってメロメロにされちまうかも
「俺は何を…リリムちゃんの為なら何でもするぜ!」
そのままリリムちゃんに可愛らしくお願いされると、空斗と同士討ちに
ただ、攻撃は【ガードアップ】で耐えて目覚めたら、反撃のパラドクスをこっそり仕掛けるぜ


シャルロット・アミ
アドリブ、連携歓迎です

マリアさん(g02935)と協力

武器を構えつつ

どうして自分より優先すべき相手が多いはずなのに
復讐者が攻めてきたの?って思っているわね?
(「もきゅ?」モラさん、名探偵顔)

貴女を倒せばマリアさんが夢魔のお姫様を名乗れると聞いて!
…という冗談は置いておいて

貴女は一つだけ些細だけど決定的なミスをしたの
それは前回マリアさんたちが偵察したときに聞き出した
「ナポレオンに黙って淫魔勢力を増やそうとした」こと

なんで隠していたのかしら?
ただの淫魔の気まぐれならそれでいいのだけど

貴女の能力はナポレオンに持ち掛ければ
人形の兵隊を借りたり
元帥たちみたいな加護すら貰えたかもしれない程よ
むしろ報告してなかったからって罰までありえるくらい

でも、隠していたことに意味があるとしたら?
ナポレオンが撃破された「後」に条件が揃えば
貴女が新たな断片の王になる可能性があるとしたら?

だから私達は貴女を見逃すわけにはいかないの
ねえ、マリアさん?
(「もきゅ?」マリアさんのところへふわふわ飛ぶモラさん)


エヴァ・フルトクヴィスト
都市全体とか堕落させようとすれば、気づくと思うのですが……。
同じエゼキエルの残党が打ち破られているのを見て、学ばなかったのでしょうか……。
それに、自分の命運を可能性に賭けるなど、自分の力を尽くす前に手放すなど愚の骨頂と言えるでしょう。
故に命運が尽きた事を、たっぷりと教えましょうか!

パラドクス通信を用いつつ、皆さんと連携。
ハートマーク型のエネルギーは未来予測と神速反応を用いた残像で攪乱。

流石にジェネラル級……、と言いたい所ですが、狙いが甘いですよ!

場を掻き回しつつ、味方の攻撃の隙を作りつつ。
逆に隙が出来た際は追跡し、その速度を剣に乗せた斬撃を見舞いますよ!

命乞いを聞き入れた所で私達に利があるのでしょうか?
例えそれが利があったとしても。
エゼキエルから離れた彼の地にて、行動を起こした貴女を見逃したら。
他の世界でまた活動をするだけの事。
犠牲になってしまった人々の為にも。ここでその連鎖、断ち切るのみです!

こうしてクロノヴェーダに堕とす力を持つ輩は本当に厄介ですね……。
地道に芽を摘むのみですね……。


呉守・晶
アドリブ歓迎

よぉリリム、初めてだな。そしてこれが最初で最後の挨拶だ、さよならの時間だぜ
ところでこれは完全に個人的な好奇心なんだがお前、エゼキエルじゃ何処にいたんだ?
流石にその場当たり的でいい加減な性格でヘルヴィム直属軍はねぇよな。ってことは何処かの区の支配者の配下だったとは思うんだが?
まぁ答えが返ってこようが来なかろうが、殺ることは変わらないんだけどな

戦闘力はジェネラル級としては高くないそうだが、腐ってもジェネラル級だ。油断はしねぇよ!
まぁ戦闘力は低いのはクロノヴェーダに覚醒させる能力に特化してるからだろうな
とはいえ、テメェ程度が淫魔の女王を名乗るとは片腹痛ぇぜ!
【未来予測】で伸ばされる腕に注意しながら立ち回って、魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して刀身を淡い光の集合体に変異させて光の大鎌にするぞ
味方と連携して、味方の攻撃に怯んだ隙に突っ込んで叩き斬るぞ!テメェが精神や魂をどうにかする能力持ちってんなら、こっちもお前の魂を斬り裂いてやるよ!
これで終わりだ!刈り取れ、アークイーター!


篠之井・空斗
クライド(g04404)に同行
「元からアークデーモンにも淫魔みたいなやつは居たし、こんなことやってても不思議じゃないのか......?まあ早速だが突入するぜ!」

まずはヒット&アウェイで闘気を纏いつつ攻撃してくぜ
ただ、途中で相方の様子がおかしいって思って見ると何か目にハートが浮かんでるじゃん!
「何やってんだクライドさん!」
とか良いながら相方の攻撃を受け止めようとしてみるが、その隙をつかれてパラドクスを喰らってしまいメロメロに......
「リリムちゃん俺が守る!任せとけ!」
とか言ってすっかり下僕になってしまう

「リリムちゃん大好き…ってやべーやべー、こっからは真面目にやるぜ」
魅了から目覚めたらパラドクスで反撃してきっちり決めるぜ


又平・衣玖
連携アドリブ歓迎

これが淫魔の女王を自称するリリムですか
私達ディアボロスに補足された時点で、十分な戦力がなければ手遅れだと認識できない楽観主義者が、ですか
そもそも、この街の支配なんてせずに断片の王ナポレオンの下に馳せ判じていれば、貴女の存在を知ってもこうも容易く決戦に持ち込めなかったでしょうに……この状況は貴女の判断ミスによる自業自得ですよ
ところで最後に聞いておきたいのですが、貴女がリリムならリリスもいるのでしょうか?

バッとスリットを広げ脚からスペルリボルバーを抜き放って【未来予測】で敵味方の行動を見て、味方への援護射撃を行います
これがリリムウェーブっ!……ですが、この程度で崩壊するような軟な精神は持ち合わせていません!
あら?そういえば名前が夢魔嬢なのに夢や眠りに関するパラドクスはないんですね?
純粋な疑問兼ちょっとした挑発をして、それに対する反応に関わらずスペルリボルバーから禁術の光の魔砲を全力で撃ち放ちます!

終わったら先程の方々に約束通りイイ事しにいきます。約束は守らないと、ですからね♥


●ベリンツォーナ市街中心部
「……残るはリリムのみですね。……奴には一点、確認したいことがあります」
 音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)は仲間達と共に、ベリンツォーナ市街中心部にある城(カステルグランデ)にやってきた。
 カステルグランデの周辺に、市民達の姿はなく、城内から楽しげで陽気な音楽が流れていた。
「それにしても、歴史ある建造物を、よくここまで改装したものだ。……これどういう趣味なんだろ」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が複雑な気持ちになりながら、カステルグランデを見上げた。
 カステルグランデは夢魔嬢リリムによって、夢カワ系の装飾が施されており、何処かメルヘンチックな雰囲気が漂っていた。
「元からアークデーモンにも淫魔みたいなやつは居たし、こんなことやってても不思議じゃないのか。それじゃ、早速だが、突入するぜ」
 篠之井・空斗(人間の破軍拳士・g06835)が、覚悟を決めた様子で城に足を踏み入れた。
 城内にも、まったく人の気配がなく、2階から楽しげで陽気な音楽が流れていた。
 その曲に導かれるようにして、空斗が階段を駆け上がっていった。
「急がないと、急がないと!」
 一方、夢魔嬢リリムは、この街からトンズラするため、せっせと荷物を纏めていた。
「どうもー、来ちゃった❤」
 そんな中、ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)が、元気よく扉を開けた。
「えっ? なんで!? 絶対に来ないと思っていたのに……。なんで!?」
 夢魔嬢リリムが驚いた様子で、ディアボロス達を二度見した。
 どうやら、ヒンズースクワッシュ達が頑張って、肉の壁になってくれると思っていたため、ショックで生きた心地がしないようである。
 だが、何処にも逃げ道はない。
 窓を突き破って脱出する事は出来るものの、無防備な背中を撃たれて酷い最期を迎えそうである。
「よぉ、リリム。こうやって会うのは、初めてだな? そして、これが最初で最後の挨拶だ。それじゃ、さよならの時間だぜ」
 呉守・晶(TSデーモン・g04119)が問答無用で、夢魔嬢リリムに攻撃を仕掛けようとした。
「ちょ、ちょ、タイム! なんで、そうなるの? 別に、呼んでもいないのに!」
 夢魔嬢リリムが顔を真っ赤にしながら、ディアボロス達を非難した。
「……僕、知ってるんだ。可愛い子ちゃんの来ないでって言うのはね、逆に来て欲しいときに言うものだって。ツンデレ、かーわいー!」
 ロキシアがニコッと笑って、夢魔嬢リリムに駆け寄った。
「そ、そんな訳ないでしょ! ハッキリ言って、迷惑だから! すっごく、迷惑だから! 帰って、今すぐ! 邪魔よ、邪魔! てか、帰れ!」
 夢魔嬢リリムが涙目になりながら、ロキシアをジロリと睨みつけた。
「そんなツレない事を言うなよ、リリムちゃん。今まで引きこもっていたのに、なんで淫魔の姫なんてやろうと思ったのか知らないが、これも運命だと思って我慢してくれ」
 エント・クライド(人間のバウンサー・g04404)が、イイ笑顔を浮かべて夢魔嬢リリムに視線を送った。
「嫌よ、そんなの。だって、迷惑だもの。これから、行くところがあるから、邪魔をしないで!」
 夢魔嬢リリムが荷物を抱え、そそくさと部屋を出ていこうとした。
「これが淫魔の女王を自称するリリムですか。この様子では、私達ディアボロスに補足された時点で、十分な戦力がなければ手遅れだと認識できない楽観主義者のようですが……。そもそも、この街の支配なんてせず、断片の王ナポレオンの下に馳せ判じていれば、貴女の存在を知っても、こんな事にはならなかったのに……。の状況は貴女の判断ミスによる自業自得ですよ。ところで最後に聞いておきたいのですが、貴女がリリムならリリスもいるのでしょうか?」
 その行く手を阻むようにして、又平・衣玖(お色気デーモンシスター・g09547)がバッとスリットを広げ、脚からスペルリボルバーを抜き放ち、未来予測で夢魔嬢リリムの行動を予測し、攻撃を仕掛けていった。
「……って、容赦なし!? なんで、なんで! 別に、あなた達が怒るような事はしていないのに!」
 夢魔嬢リリムが涙を浮かべて、ベッドの後ろに避難した。
「ひょっとして、人々を苦しめなければ見つからないと思っていたのかな? あなたより優先すべき相手が多いのも、事実ではあるが、人々へ害なす存在を、野放しにはしないからな」
 そんな空気を察したエトヴァが、夢魔嬢リリムに対して言い放った。
「だったら、そっちに行きなさいよっ! わざわざ、こんなところに来て、完全に嫌がらせじゃない!」
 夢魔嬢リリムがムッとした様子で、エトヴァに愚痴をこぼした。
 もう少し遅ければ、この街からオサラバする事が出来たため、腹が立って仕方がないようである。
「そもそも、都市全体を堕落させようとすれば、狙われても仕方がないと思うのですが……。同じエゼキエルの残党が打ち破られているのを見て、何も学ばなかったのですか? それなのに、自分の命運を可能性に賭け、自分の力を尽くす前に手放すなど愚の骨頂だと思うのですが……」
 エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)が、夢魔嬢リリムに冷ややかな視線を送った。
「いや、まあ……嫌な予感はしていたけど……。まさか、こんなに早く来るなんて、予想もしていなかったもの……」
 夢魔嬢リリムが落ち込んだ様子で、ションボリと肩を落とした。
 だが、このまま何もしない訳にもいかない。
 なるべくディアボロス達に気づかないようにしながら、荷物を詰め込んだカバンに手を伸ばした。
「正直言って、スイスでナポレオン本陣と事を構えようとしている現状に、貴方の存在は邪魔なのです ……部外者は速やかにご退場ください」
 次の瞬間、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が、宙に展開した鍵盤で【幻想ソナタ「嵐」(テンペスト)】を演奏し、ダメージアップの加護を纏わせた荒れ狂う嵐を喚び、周囲の調度品ごと巻き上げて引き裂いた。
「……って、せっかく纏めた荷物がバラバラじゃない!」
 夢魔嬢リリムが涙目になって、ボロボロになったカバンに駆け寄った。
 お気に入りの服や、ぬいぐるみまでズタボロになってしまったため、八つ当たり気味に床を何度も踏んでいた。
「ところで、あなたは革命淫魔のロベスピエールを知ってますか?」
 そんな中、華楠が真剣な表情を浮かべ、夢魔嬢リリムに対して問いかけた。
「いや、そんな事を答えている場合じゃないし! 例え、知っていたとしても、答える義理なんてないから! だって、そうでしょ? 私に何のメリットもないのに……」
 夢魔嬢リリムが荷物を掻き集め、恨めしそうに吐き捨てた。
 一見すると、何か知っていそうにも見えるが、イライラしているせいか、表情を読み取りづらくなっていた。
「そういや、エゼキエルじゃ何処にいたんだ? 流石に、その場当たり的でいい加減な性格で、ヘルヴィム直属軍はねぇよな? ……って事は、何処かの区の支配者の配下だったとは思うんだが?」
 そんな事など気にせず、晶が夢魔嬢リリムに問いかけた。
「だから、何も答えるつもりはないから! それに、あなた達は、敵じゃない!」
 夢魔嬢リリムが殺気立った様子で、ディアボロス達に吠えた。
「さて……それじゃ、働き者の女王サマには献上品を捧げないといけないよね、禍えり裂く赤棘の槍(ゲイ・ボルグ)ッ!」
 すぐさま、ロキシアが“魔槍”Mk-Ⅱの切っ先を向け、【禍えり裂く赤棘の槍(ゲイ・ボルグ)】で、槍頭に戴く眼が輝くと共に、穂より剣呑なオーラが漲らせ、渾身のダッシュで一息に距離を詰め、必殺の槍撃を繰り出した。
「……って、そういう意味じゃなくて! もうっ! お気に入りの服が台無しじゃない! ……って、脇腹も抉れているし! こんな事をして、許されると思ったら、大間違いだからねっ! こ、こうなったら、これでメロメロにしちゃうんだから……!」
 夢魔嬢リリムが脇腹を押さえて、イラついた様子で歯を鳴らし、ハートマーク型のエネルギー塊を撒き散らした。
「ふうん、メロメロねえ。確かに可愛いけれど……それで。どうやって僕の心を捕らえてくれるのかな? デートでドキドキさせてくれる? それとも、何かプレゼントでも? なんか、どれも安っぽくて、つまんないから、メロメロにはならないと思うけど……」
 そのエネルギー弾を食らったロキシアが、キョトンとした表情を浮かべた。
「……えっ? なんで?」
 夢魔嬢リリムが信じられない様子で、目を丸くさせた。
「流石にジェネラル級……、と言いたい所ですが、狙いが甘いですよ!」
 エヴァが未来予測と神速反応を用いた残像で攪乱しつつ、【神速の瞬き(スレイプニル)】で瞬きの如く動きを加速させ、夢魔嬢リリムに斬撃をお見舞いした。
「うぐ……ぐっ! やっばり、強いわね、あなた達……。これだから嫌だったのよ、あなた達と戦うのは……」
 夢魔嬢リリムが涙目になりながら、傷口を押さえてブツブツと愚痴をこぼした。
「……けど、やっぱ勿体無いなー。敵とはいえ女の子を痛め付けるのは気が引けるぜ」
 エントが複雑な気持ちになりつつ、夢魔嬢リリムに視線を送った。
「でしょ、でしょ? やっぱり、そう思うわよね? だから、お願い。私に協力して」
 夢魔嬢リリムがパチッとウインクした後、ハートマーク型のエネルギー塊を撒き散らした。
「うう、頭が……」
 それと同時に、エントが瞳にハートマークを浮かべ、メロメロ状態になって、両足をフラつかせた。
「……って、おい! なんで両目にハートマークが浮かんでいるんだよっ! この状況で、敵の術中にハマッてんじゃん。……まったく、何やってんだよ、クライドさん!」
 空斗が闘気を纏って戦いながら、呆れた様子でエントにツッコミを入れた。
「ふふふ、あなたもメロメロになってしまいなさい」
 その事に気づいた夢魔嬢リリムが、再びハートマーク型のエネルギー塊を撒き散らした。
「し、しまった。あ、頭が……」
 次の瞬間、空斗が瞳にハートマークを浮かべ、夢魔嬢リリムを守るようにして陣取った。
「リリムちゃんは、俺が守る! ……任せとけ!」
 空斗がキリリとした表情を浮かべ、拳をギュッと握り締めた。
「俺もリリムちゃんの為なら何でもするぜ!」
 エントも瞳にハートマークを浮かべ、夢魔嬢リリムを守るようにして前に立った。
「……って、リリムちゃんは、俺のモノだァ!」
 途端に、殴り合いのケンカが始まり、ボディブローを食らったエントをグッタリとした。
 幸い、ガードアップで耐えたため、致命傷にはならなかったものの、立ち上がる事は出来なかった。
「……って、誰がこんな事を! クライドさんの仇は、俺が取る! べー、やべー! 危うく仲間をボコるところだった。んじゃ、こっからは真面目にやるぜ」
 空斗がハッと我に返って、夢魔嬢リリムに【破軍衝】を仕掛け、拳の一撃と共に強大な衝撃波を打ち出した。
「きゃあ!?」
 その一撃を食らった夢魔嬢リリムが悲鳴を上げ、ペタンと尻餅をついた。
「腐ってもジェネラル級だ。油断はしねぇ! もしかすると、演技かも知れねえからなっ! ……とはいえ、テメェ程度が淫魔の女王を名乗るとは片腹痛ぇぜ! テメェが精神や魂をどうにかする能力持ちってんなら、こっちもお前の魂を斬り裂いてやるよ!」
 晶が【貪リ喰ラウモノ(ムサボリクラウモノ)】で、魔創機士として自作した魔晶剣アークイーターの封印を一部解除し、刀身を淡い光の集合体に変異させて光の大鎌に変え、夢魔嬢リリムに斬りかかった。
「さっきから、本当にムカツク! ただでさえ、色々な事が裏目に出て、腹立たしいって状況なのに……!」
 夢魔嬢リリムが傷ついた身体を庇いながら、イラついた様子で精神をかき乱す魔力の波動を撃ち出した。
「これがリリムウェーブっ! ……ですが、この程度で崩壊するような軟な精神は持ち合わせていません! ……あら? そういえば名前が夢魔嬢なのに、夢や眠りに関するパラドクスはないんですね?」
 衣玖が軽く皮肉を言いつつ、【フォビドゥン・レイ】を発動させ、スペルリボルバーから禁術の光魔砲を全力で撃ち放った。
「……って、せめて答えるまで待ちなさいよっ!」
 その攻撃を食らった夢魔嬢リリムが、逃げるようにして床をゴロゴロと転がった。
 何とか致命傷は避ける事が出来たものの、かなりダメージを受けているため、意識が朦朧とし始めた。
「……お生憎様です。そもそも、あの気障ったらしい……、なのに憎めない歴史侵略者を想って、復讐者の私が戦ってる時点で、私の頭はぐちゃぐちゃなんですよ!」
 華楠が気合と根性で波動に耐え、夢魔嬢リリムに対して断言した。
「う、嘘でしょ!? 信じられない!」
 それを目の当たりにした夢魔嬢リリムが、唖然とした様子で口を開いた。
「あなたは何も分かっていない。この程度の攻撃で私達が屈してしまうと思っていたのですか? フランクに覚醒させられた市民の身にもなってください。命が助かっても、尊厳は瀕死もいいところです。彼らの苦しみに比べれば、こんな攻撃……可愛いものです。当然、責任はとって頂きますよ。グランダルメの平和の為に、新しい淫魔の女王など不要です」
 一方、ソレイユはガードアップを重ねた魔力障壁を展開し、精神が掻き乱されないようにしながら、己の演奏に集中して凌ぎ、リリムを挟んで対角線上にいた華楠の攻撃に合わせ、嵐をぶつけていった。
「一体、何が問題なの!? 意味、分かんない! 感謝される事はあっても、恨まれる事なんて、ひとつもないから!」
 夢魔嬢リリムがムッとした様子で、キッパリと言い放った。
「どうやら、他人の痛みが分からないようだな。だったら、これは、どうだ?」
 エトヴァがタワーシールドで自分の身を守りながら、【リアライズペイント】で夢魔嬢リリムの姿を描き出し、鏡写しに同じ動きをさせた。
「……って、こんな可愛い女の子を、攻撃なんて出来る訳がないでしょ! この世の宝よっ! なんて可愛らしいの!」
 夢魔嬢リリムが実体化した絵を絶賛しながら、悔しそうに唇を噛み締めた。
 さすがに、自分と同じ姿をしたモノを、攻撃する事が出来ないのか、まったく動く事が出来なくなった。
「まだ不思議に思っているようね。どうして自分より優先すべき相手が多いはずなのに、復讐者が攻めてきたのか……って」
 シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)が間合いを取りつつ、夢魔嬢リリムが対して問いかけた。
「……もきゅ!」
 その横で、モーラット・コミュの『モラさん』が、名探偵張りに眼鏡をキランと輝かせた。
「な、何よ、まさか、この状況で、犯人は、あなたです……とか、言うつもりじゃないでしょうね!」
 夢魔嬢リリムが警戒心をあらわにしながら、ジリジリと下がっていった。
「いえ、そんな事を言うつもりはないわ。貴女は一つだけ些細だけど決定的なミスをした。それは『ナポレオンに黙って淫魔勢力を増やそうとした』事よ。ただの淫魔の気まぐれならそれでいいのだけど、貴女の能力はナポレオンに持ち掛ければ、人形の兵隊を借りたり、元帥たちみたいな加護すら貰えたかもしれない程よ。むしろ報告してなかったからって罰までありえるくらい。でも、隠していたことに意味があるとしたら? ナポレオンが撃破された『後』に条件が揃えば、貴女が新たな断片の王になる可能性があるとしたら? ここまで言えば分かりますね?」
 シャルロットがモラさんと一緒に、夢魔嬢リリムの顔色を窺った。
「い、一体、何が言いたいの? どれも憶測じゃない!」
 その視線に気づいた夢魔嬢リリムが、シャルロット達を睨み返した。
「でも、貴女に直接会って疑惑が深まったよ。だって貴女は断片の王を目指すような考えを持ってない。なら……ナポレオンに黙っていようって、貴女に入れ知恵した者がいる事になる。だけど……だけどね。淫魔達の事をよく理解し、その上で肩入れするのは、マリア達が知る限りたった一人、『彼』だけなの。確かに皆でその最期を見届けたもう居ないはずの彼……。だけどメリクールがこちらに移動した時、記憶を二つ併せ持ってたタイミングがあったって聞いたから……。だから、もし同じような事が、何かの拍子で彼にも起きたのだとしたら、知識や意思がこちらに伝わった可能性があるかもしれない」
 マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)が【夢魔のナイショ話(キュートメア)】で、夢魔嬢リリムの好みや弱みに合わせて論破し、情緒を不安定にさせた。
「……ていうか、私は、私の意志で動いているんだけど……」
 夢魔嬢リリムが苛立ちを隠せない様子で、ムスッとした表情を浮かべた。
「その割には、だいぶ動揺しているように見えるけど……。だから私達は貴女を見逃すわけにはいかないの。ねえ、マリアさん?」
 シャルロットが【剣唄・藤紫(ツルギウタフジムラサキ)】を発動させ、歌いながら剣を振るって、夢魔嬢リリムの身体を斬りつけた。
 その間に、モラさんがふわふわと飛びながら、マリアラーラのところに行った。
「やっぱり、何か知っているよね? 何も答えるつもりはないようだけど、態度で分かるよ?」
 マリアラーラが夢魔嬢リリムに対して、疑いの眼差しを送った。
「な、な、何よ、それ! 意味が分からないんだけど……!」
 夢魔嬢リリムが身体を仰け反らせ、脂汗をダラダラと流した。
 実際に何か知っているのか、それともプレッシャーをかけられ、焦ってるのか分からないが、とにかく動揺しているようだった。
「先程の答え……聞く事は出来ませんでしたが、彼を差し置いて、あなたが淫魔の王を名乗ってると聞いた時……私は、自分でも吃驚するくらい嫌な気持ちになったんですよ。復讐者の私がこんなことを言うのもお門違いでしょうが――淫魔の王の称号は! あなたが! 軽々しく名乗って良いものじゃない……!!」
 華楠が全身全霊を以って、【雷幻想・閃耀(ファンタズム・ブリューナク)】で、陰陽木行に属する雷の術を核に、火行、土行、金行の術も組み込み、生成した多量の重金属粒子を帯電・集束させ、超高電圧を掛けて亜光速まで加速させ、ビームとして発射した。
「う、嘘……嘘よ、こんなの! これじゃ、避ける事なんて、出来ないじゃ……ないっ!」
 次の瞬間、夢魔嬢リリムの身体が光に包まれ、悲鳴ごと飲み込まれて消し飛んだ。
 後に残ったのは、彼女が身に着けていたイヤリングだけだった。
「それじゃ、私は先程の方々とイイ事をしてきますね。約束は守らないと、ですからね♥」
 そう言って衣玖がニコッと笑って、その場を後にするのであった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
【未来予測】がLV3になった!
【神速反応】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV3が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV5(最大)になった!
【ガードアップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2024年02月16日
宿敵 『夢魔嬢リリム』を撃破!