盗んだ海賊船で行く大西洋横断作戦

 ポルト港海賊船奪取作戦により、大西洋を横断可能な中型海賊船の1隻を強奪、ポルトの港から出航する事に成功しました。
 攻略旅団の方針により、中型海賊船は南米カリブ海にあるという『海賊島』を目指します。
 しかし、一定以上の大きさを持つ海賊船の強奪は、アビスローバーにとっては許されない大罪のようです。
 広い大西洋上ですが、多くの海賊達がディアボロスの奪った中型海賊船を追い、襲撃を掛けてきます。

 この襲撃を凌ぎ切り、海賊島を目指して航海を続けてください。

※特殊ルール
 この事件は、攻略期限がありませんが、航海に時間を掛ければかけるほど、敵の海賊船の襲撃が増え、余計な遠回りをさせられてしまいます。
 毎月1日の朝8時30分に、この事件の成功に必要なシナリオ数が『3』増加します(初期12)。

【24/05/01:必要シナリオ数の増加はありませんでした(現在14)】
 選択肢「敵海賊船への追撃」により24/5/1の増加を阻止できています。
【24/04/01:必要シナリオ数の増加はありませんでした(現在14)】
 選択肢「敵海賊船への追撃」により24/4/1の増加を阻止できています。
【24/03/01:必要シナリオ数の増加はありませんでした(現在14)】
 選択肢「敵海賊船への追撃」により24/3/1の増加を阻止できています。
【24/02/01:必要シナリオ数が2増加しました(現在14)】
 選択肢「敵海賊船への追撃」により24/2/1の増加数は1減少しています。

盗んだ海賊船で海を行く~触手女たちを"分からせ"ろ~(作者 ナイン高橋
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●海賊船を盗んだぜ!
「奪った海賊船を使って、敵の本拠地である『海賊島』を探しに行ってきて、ね」
 カサンドラ・ロビンソン(怨鎖のビブリオマンサー・g08934)が本に挟んだメモを見ながら説明を開始する。
 実はなんと敵の中型海賊船一隻の強奪に成功したのだ!
 既に船自体の内部調査などは完了。集められる情報は集めた。
 あとはこの船自体の活用法である。
「この船は、敵本拠地から大西洋を横断してやってきたはず……だから、逆に言えばこちらから向こうまで辿り着く事も可能、よ」
 その航海は長くなるかもしれない。
 しかし、このまま大西洋を横断、カリブ海に到達できれば、アビスローパーの拠点『海賊島』を発見できるかもしれないのだ。
 やってみる価値はあるだろう。
「でも。そううまくはいかない、みたい。航海と、そして戦闘が予想されてる、の。だから、手伝って」

●作戦内容
「今回の作戦は、全部海賊船の内部や周辺で行う、よ」
 パラドクストレインは海賊船の近くまで到達できる。そこから船に乗り換えて海を渡る事になる。
 海賊船は木造……だが、あくまでもクロノ・オブジェクト。
 重要機関などは謎の触手のような生体部品で出来ていて、独自の航海術が必要のようだ。
「敵の襲撃があるまでここで出来るだけ移動距離を稼いで欲しい、の」
 襲撃されてしまっては海を移動するのも中断せざる得ない。
 平和な時に出来るだけ距離を稼ぎたいのだ。
「速度を出すには、『櫂(かい)』を皆でせーので漕ぐのが一番、かな」
 海賊船の見た目はガレー船に近い。
 皆で並んで長い櫂を漕いで進むヤツだ。
 帆を張って移動する事も可能だが、その場合の推進力は大した事がない。
 しかし櫂を使って漕ぐ事で、驚く程の推進力を得る事が出来る。
「航海に必要な羅針盤などの航海機器は、新宿島から持ち込んだ最新機器を無理矢理搭載してるの」
 通常は排斥力の影響で故障する機械だが、ディアボロスが入れ替わり立ち代わりで交替して使っているし、故障してもすぐに交換すると言うマンパワーで無理矢理解決している。
 現在位置や進む方角などを見失う事はまずない。
「だから基本的には漕ぎ手による推進力が重要、なの」
 できるだけ速度を出して距離を稼ぐ為に、海賊船の下部で櫂を漕ぐ。それしかないだろう。
 ディアボロスが力の限り櫂を漕げば、その分だけ速度が上がる。
 他にも、海賊船の速度をあげる試みがあれば、試してみるのも良いだろう。
「でも、どれだけ速度を上げていても、何故かアビスローパーの海賊船に発見されちゃう……」
 どうやらアビスローパーたちに取って、ある程度以上の海賊船の強奪は許されない大罪に当たるらしい。
 突如現れた敵の海賊船は、そのままこちらの海賊船に突撃をかましてくる。
 敵も同じ海賊船なのだが、アビスローパーの漕ぎ手が多数乗船している上に風や波を読む航海術、帆の操り方など海賊としての技術も優れている為にどうしても追いつかれて戦闘になるのを避ける事はできない。
「幸い、アビスローパーたちは海賊船を破壊しようとはせず直接乗り込んで奪還するつもり。だから、こっちも白兵戦で迎撃して」

●トループス級について
「相手はポルヴィーナ。見た目は小学生から中学生くらい、かな。お尻に宝箱をくっつけていて、そこからタコの触手を生やしてる海賊、よ」
 敵は船を接近させると、複数のハシゴを船同士に連結させてくる。
 そしてその上を触手足で渡って来るのだ。
「アビスローパーたちは水面を走るように移動する事もできる、わ。でもこの海賊たちは"決闘"みたいな事を挑まれたらハシゴの上で戦う、みたい」
 さっさと海からも上からも船に襲撃を仕掛ければいいのに、どうやら挑発されてしまうとハシゴの上での決闘を挑んで来るらしい。
 その際は、相手がハシゴから落ちるまで船に乗り込んでは来ないようだ。
 また性格的にもかなり見た目通りの年齢で、かなり生意気らしい。
 何かに使えるかもしれない。

●アヴァタール級について
「下半身がクラゲの海賊令嬢、ね。こっちはマストに結んだ紐を使って、空中からこちらの船に飛び移ってこようとする、わ」
 海賊令嬢はアヴァタール級だけあって、かなりの実力だ。
 元より浮遊できるらしく、マストに結んだ紐を使ってのワイヤーアクションは逆説連鎖戦でも有利になる程の腕前だ。
 当然、紐は海賊船の一部なのでクロノ・オブジェクト。破壊も出来ない。
 クラゲの触手や渦巻く水流で周囲のディアボロスを弾き飛ばしながら高笑いしてくるのだ。
 しかし部下が部下なら上司も上司。
 かなりプライドが高く、高慢で自己中。それでいて精神年齢は幼いようで、煽り耐性が低い。
 また略奪を行う海賊らしく、お宝は全て自分のモノ。故にディアボロスの奪った船も自分のモノだと思っているようだ。
「あとは……仕草や口調がお嬢様なのだけど、実は、本当のお嬢様や優雅さに憧れてる、みたい?そしてそれを部下にも隠してるみたい」
 冷静さを奪えれば、相手の動きも見切りやすくなるかもしれない。

●追撃戦について
「敵のトループス級とアヴァタール級を撃退。または一定時間防衛に成功すれば、相手は逃げ出すの」
 その際、撤退する海賊船に一撃を喰らわせるチャンスが訪れる。
 当然、トループス級やアヴァタール級が生き残っていれば防御される可能性が高いが、倒しておけば相手の海賊船そのものにダメージを与える事が出来るだろう。
 チャンスは短いが、もしも複数のディアボロスが連携して有効な攻撃を行えれば相手の船に大ダメージを与える事が可能かもしれない。
 狙ってみるのも一興だろう。

「わ、ワタシもまさか、いきなり海賊船を奪って航海を始めるとは思ってなかった……。けど、このまま海賊島に向かえれれば、敵の中枢を一気に突くことが出来る、かも」
「ただ、やっぱり敵のテリトリー内を、一隻の海賊船で、交替交替で進むから、無事に到着するのは、すっごく時間がかかる、かも」
「海賊船の新しい使い方や、別の目的地への変更。それかいっそ海賊船は放棄してリソースを別に使うとか、そういう提案がある場合は作戦旅団で、ね」

●突き進むアビスローパーの令嬢海賊船
『オーホッホッホ!ワタクシたちの誇り、海賊船を奪った不届きものはこの先でしてよ!』
『『どんな人たちだろーね?いーーっぱい、分からせちゃおうね?』』
『海賊船は、功績を立てたワタクシのような凄腕海賊にのみ、与えられる謂わば、海賊船乗りの夢!』
『『そうだよー!みーんな、自分の海賊船がほしー!』』
『そんな海賊船を奪った、盗人たちはどういたしますか!?皆さん!』
『『縛り首ーっ♪』』
『オーホッホッホ!さあ行きますわよ!』


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
2
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【悲劇感知】
2
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【罪縛りの鎖】
2
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【セルフクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が1mの「コンクリートの立方体」を最大「効果LV×1個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【コウモリ変身】
1
周囲が、ディアボロスが小型のコウモリに変身できる世界に変わる。変身したコウモリは最高時速「効果LV×50km」で飛行できるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV4 / 【先行率アップ】LV1 / 【アヴォイド】LV1

●マスターより

ナイン高橋
※この依頼は早めの返却予定です。
 合わせ等希望の場合はご注意下さい。

ナイン高橋です。
これは純戦にも出来るけど、早く倒したいならもっと上を目指せる!みたいな依頼です。

補足です。

●作戦全体について
奪った海賊船は1隻です。
1つの船を毎日色んなディアボロスが乗り回して航海をしています。
またこの作戦は期限はないですが、時間をかける程敵の数が増え、攻略に必要な成功数が増えていきます。
(詳しくは黄金海賊船エルドラードのページを確認下さい)

①について
航海です。
大海原です。
いい感じに漕げば漕ぐほど速度が出て、距離を稼げます。
息の合った動きとかもありかもしれません。
気合の入れ方とかもありかもしれません。
それはそれとして水着自慢とかでも私はOKだと思います。
でも水着自慢だけだとそのあと櫂(かい)をめっちゃ漕ぎます。

③④について
戦闘です。
普通に戦っても多分勝てます。
しかし戦場の状況、彼女たちの動きや性格、パラドクスなどに対応した工夫があると素早く勝てるでしょう。

③はざ~こざ~こ♪降伏しちゃえみたいな敵。
④はオーッホッホッホ!優雅なワタクシの一撃を受けなさいな~~~(びゅーん)です。

※注:この依頼はアヴァタール級を倒しても終了になりません。

②について
相手の海賊船へのダイレクトアタックです。
実は①さえ終わればいつでも終わりに出来ますが、
戦闘員が残っていると防がれる可能性があります。
また実はこの選択肢は※特殊ルールがあります。
ただの数任せよりは攻撃の工夫や心意気、仲間との連携の工夫の仕方などがあると採用しやすいです。

※②が終われば依頼は完了です。

それでは素敵なプレイングをお待ちしております。
54

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


伊豆・有 (トレインチケット)



●海賊船の船旅(漕ぎ手は頑張ろうね!)
「No 醤油 No Life!!!」
 伊豆・有(自称醤油の伝道師・g01568)は櫂を持って叫んだ!
 何故なら、今彼女がいるのは海の上!
 大海原だからである!
「大西洋横断の航海……。船旅……。それならきっと、釣りをする人が出て来るはず!」
 なお、本当に釣り人のディアボロスが来るかどうかは別問題である。
 別問題ではあるが、ちゃんとやるべき事(船の漕ぎ手)をやっていれば、船旅を満喫するのはOKです。
 漕ぐ時は全力。常に全力じゃ疲れちゃうからね。
 持ち込んだ精密機器が排斥力で故障しないように見回ったりするという役目もあるのだ。
「釣り、新鮮な魚、刺身……そこに、醤油があれば!?」
 それはそれとして有は独自の推理を展開する!
 船旅と言えば釣り。釣った魚を食べるのであれば、それは醤油の出番なのではないかと!
 でも真面目な話、確かに魚食べる時にコト、と醤油差しを置かれたら自然と手が伸びてしまうかもしれない。
「醤油を知ってる人達にはもっと好きになるように、醤油を知らない人達には醤油が好きになるように!!」
 そうと決まれば(決まってない)有は櫂を力強く引く!
 これは醬油のための漕ぎ!
 決して押し付けではない!
 自然と興味を持ってもらおうと、海賊船の調味料にちょっと醤油を混ぜるだけ!(※排斥力でその内なくなる)
「No 醤油 No Life!!!」
 醤油の布教!
 そのためには、まずは櫂を漕ぐしかない!
「醤油の未来のため!うおー!」
 有は気合いを込めて船を進めるのであった。
 醤油差しもそっと船内に持ち込まれた。(※この依頼の間中くらいは多分あります)
善戦🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

ハニエル・フェニックス
海賊船かぁ、こんなの動かすの初めて!
まずは動きやすくて水に濡れても大丈夫な服を……これはもうこの水着しか無い!
可愛い水着で船を漕げば、もはやバカンス!
……と言うには微妙だけど、とにかく普段着よりは漕ぎやすいはず。
怪力無双があれば、普通に漕ぐよりもスピードが出るかな?
私は結構タフな天使だからね、頑張ってばんばん進めちゃうよ!
でもずーっと船を漕いでると疲れちゃう。
漕ぐのをやめてもそれなりに勝手に進んでるみたいだし、時々休憩もしちゃおう!
水着姿で甲板でうつ伏せになって日向ぼっこすれば、今度こそバカンス気分になれるね!
ビーチチェアとかトロピカルジュースとか持ち込んで……気温があったかくて天気が良ければだけどね。
寒かったりしたら厚着で休もうっと。
その時はお刺身食べるのも良いかもね。
まぁ一生懸命漕いでる間は暑くなるだろうし、その辺りは問題ないはず。
まだまだ襲撃も無さそうだし、今の内に距離を稼ぐぞー!



「海賊船かぁ、こんなの動かすの初めて!」
 ハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)は奪った海賊船の甲板に出るとぐぃーっと伸びをする。
 降り注ぐ太陽。
 一面の海。
 そう、もはやこれは……水着の出番!
 上下ビキニの浮かれたバカンスな水着でやってきた!
 日焼けあとが眩しい!これはいかん!これはいかんでしょう!?
 いつもはストレートやツインテールにしている長髪をお団子結びにして首回りがすっきり見える。
 普段隠れている場所がね。見えるっていうのはとってもセクシーなんですよ!?
 そして健康的な肌をばっちり出す!お腹周りから肋骨の下あたりまでのライン!これは強烈だ!
 更には通気性を重視したのかこの輪っかはにくい。
 見えてはいけない場所が見えてしまっているかのように錯覚させらてしまう。
 それに腰回りのチェーンも末恐ろしい……!
 なんてこった、アンダーのビキニの紐も同じようなチェーンであるが故に一瞬紛れ込む。
 これは何と言うアバンギャルド!
 それに布地がぴっちりにするのではなく少し布感が出ているのもポイントが高い!
 えっ!?動きやすくて水に濡れても大丈夫な服装を選んだだけですがナニか!?
「よーし!可愛い水着で船を漕げば、もはやバカンス!……と言うには微妙だけど、とにかく普段着よりは漕ぎやすいはず」
 とりあえずハニエルはまずはお勤め(漕ぎ手)を果たす事にする。
 この海賊船はクロノ・オブジェクト。
 別に帆の力だけでも進めるのだが、ディアボロスが櫂で漕ぐと驚く程の推進力を得る事も出来るのだ。
 この船旅はスピードが命。時間をかけるとそれだけ敵の数が増えて遠回りをしなくてはいけない。
 具体的には月1で必要な成功数が3増える。
 出来る限り速度を出して距離を稼いでおきたいところ。
「怪力無双があれば、普通に漕ぐよりもスピードが出るかな?」
 ハニエルはものは試しと【怪力無双】で漕いでみようとしたが……どうも効果を発揮しない。
「って重いものを持ち上げる訳じゃないからやっぱりダメかぁ~」
 残留効果1は条件さえ満たせば必ず効果を発揮すると言う凄い能力なのだが、発揮する効果自体を別の意味に捉えるような事はできない。
 怪力無双は物品を持ち上げる事が可能になる効果であって、力仕事が楽になる訳ではないのだ。
 発揮する効果そのものを書き換えたり応用する事は出来ないので、発揮した効果で"得た結果を応用する"ようにするといいのかもしれない。
「まあでも?私は結構タフな天使だからね、残留効果がなくても頑張ってばんばん進めちゃうよ!」
 まだまだ襲撃も無さそうだし、今の内に距離を稼ぐぞー!とそのままハニエルは頑張って漕いでいく!
 クロノ・オブジェクトとしての機能なのだろう。
 普通に櫂で漕ぐような、通常のガレー船ではあり得ないような速度が出て海賊船はぐんぐん進んでいく!
「ふぁーっ!疲れたぁー……」
 とは言ってもこの漕ぎ手は"全力で漕ぐ"必要があるので、どうしても疲労が出てしまう。
 かなり距離を稼ぐ事に成功したものの、ハニエルは途中でぐったり。
 流石に一人でずっと漕ぎ続ける事はできないのでここまでだ。
「漕ぐのをやめてもそれなりに勝手に進んでるみたいだし、時々休憩もしちゃおう!」
 そんな感じでウキウキと甲板に持ち込んだビーチチェアとトロピカルジュースをセッテイング。
 この日は快晴。気温もいい感じ。優雅にひなたぼっこ日和。
 今度こそバカンスである!
 しっかり働いたのだからこれくらいのんびりしても問題ない。むしろ排斥力を緩和するために誰かは常に居る必要があるので仕事はしてるのだ。
「うーん、船旅ゆっくりっていうのもいいよね。あ、用意されてたお刺身とお醤油おいしい」
 こうして海賊船は海路を進むのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

玖珂・藤丸
海賊船に乗り込み、島を目指す作戦ですか。
大西洋の航海はとても大変なことだと思いますが、手漕ぎを主な動力として進めるのですね……。
文句をつけても仕方ありません。
漁に出ることで蓄えた知識と筋力を総動員する時です!
玖珂・藤丸、出撃します!

海賊船に乗り込んだら、まずは長年の漁師としての経験で得た《海洋知識》を活用して、風と波の調子を読み帆の向き等は合わせましょう。
漕いだ方が効率は良いとのことですが、最低限の調整はしておくに越したことはないですからね。

ある程度調整が終わったら、あとは漕ぎます。
小細工も何もいりません。漕いで漕いで漕ぎまくります!

疲れを感じようとも気合で漕ぎます!
……と言いたいところですが、流石に限界が来そうであれば休憩も挟みましょう。
休憩ついでに帆の向きの確認と、新宿島から持ち込んだ航海機器の見回りも行います。
海上で羅針盤等が壊れていたら、大変どころの騒ぎでありません。
壊れていかないかの確認はまめに行いましょう。

「手漕ぎで遠洋に向かうのは初めてですが、大変ですねぇ……」



「海賊船に乗り込み、島を目指す作戦ですか」
 玖珂・藤丸(海の漢・g09877)はパラドクストレインから海賊船に乗り換えると、その装備を思わず確認する。
「大西洋の航海はとても大変なことだと思いますが、手漕ぎを主な動力として進めるのですね……」
 見た目は完全なガレー船だ。
 帆はあるが、櫂を使っての手漕ぎが主な推進力となっている。
「文句をつけても仕方ありません。漁に出ることで蓄えた知識と筋力を総動員する時です!玖珂・藤丸、出撃します!」
 しかしこの海を航海できるのは現時点ではこの海賊船のみ。
 大海原を前に藤丸は気を取り直して出航準備に入る。
「まずは風と波の調子を読んで、帆の向きなどを合わせましょう」
 推進力やスピードを得るための労力としては漕いだ方が効率が良いとは言え、航海に置いてこういった調整があるかないかではやはり違うものだ。
 特に長旅になるこの作戦では少しの差が長く続いてあとあと響く事もある。
 藤丸が帆の向きや船の進路を調整すると、クロノ・オブジェクトと言えどもやはり効率がよくなったように感じた。
「あとは漕ぎます。小細工も何もいりません。漕いで漕いで漕ぎまくります!」
 ふん!と筋肉に力を籠めると、藤丸は大きな声を出しながら全力で漕ぐ!
 すぐさまグン、と海賊船は速度を増していく。
「おおお!?手漕ぎの速度ではありませんね。成程。これもクロノ・オブジェクト。ただの海賊船ではないと言う事ですね」
 明らかに人力で出せるような速度ではない推進力が藤丸一人の手で生まれていた。
 この海賊船、外から見ればただの船なのだが、やはり特殊なクロノ・オブジェクトなのだ。
 ディアボロスが全力で漕ぐとどういう訳か、通常のやり方では出ないような驚く程の推進力を発揮する。
「これは思っていた以上に進めそうですね。では疲れを感じようとも気合で漕ぎます!」
 藤丸は気合を込めるとぐんぐん加速させていく。
 ……とは言うものの。
「ふぅ……流石に限界です」
 "全力で漕ぐ"事が必要なのでどうしても疲労は蓄積し途中で休憩を挟まなくてはならない。
 試しに体力を温存するように漕いで見たら、先程までの不可思議な推進力は全く出ず、普通に櫂で漕ぐ程度の速度しか出なかった。
 流石にこれは休憩してまた全力を出す方が圧倒的に効率がいいだろう。
「休憩ついでに帆の向きの確認と、新宿島から持ち込んだ航海機器の見回りも行います」
 立ち上がった藤丸はそのままゆっくりと海賊船の整備を行う。
 漕ぎ手がいなくても多少は進める帆を調整し、船内の謎の触手機関を見る。最新機器なども排斥力で故障してしまう可能性が高いので入念にチェックしておいた。
「海上で羅針盤等が壊れていたら、大変どころの騒ぎでありませんから」
 そんなこんなで真面目な藤丸のメンテナンスもあり、どうやら今回の航海では故障などはなさそうだった。
「手漕ぎで遠洋に向かうのは初めてですが、大変ですねぇ……」
 クロノ・オブジェクトの効果で実際に手漕ぎの速度、と言う訳ではないものの。そこは気持ちの問題だろう。
 藤丸はまだまだ続く水平線に息を吐くのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

●アビスローパー 令嬢海賊船、襲来!

『オーホッホッホ!ようやく追いつきましたわー!』
 敵の船を発見するのと、令嬢海賊の高笑いが響き渡るのは同時であった。
 見れば、こちらが奪った海賊船と同じような規模の船が猛スピードで近づいて来るではないか!
 船の先端にいるのは下半身がクラゲで金髪ロールをくるくるさせたアビスローパー。
 『海賊令嬢』カリュブディスである。

『さあさあ、お野郎共様たち!しっかり漕ぐのですわー!』
 彼女はマストから伸ばしたロープを片手に身を乗り出し、船長自らが波や風を読んで船の進路を決定しているようだ。
 そして船長の掛け声に合わせて、漕ぎ手が一斉に櫂を漕ぐ。
『『えっほえっほ!』』
 一心不乱に漕ぐアビスローパーたち。
 クロノ・オブジェクトの効果で、手漕ぎとは思えない推進力を出し一気に接敵してしまう。

 航海術においては流石にアビスローパーたちに軍配が上がる。
 少なくとも敵から奪った海賊船をそのまま利用している状態では勝ち目はないだろう。

『オーホッホッホ!海賊船を奪うなんて、不届き千万!お天誅を下してあげますわー!』
『『いーーぱい、分からせてあげちゃうからねー!』』

 敵の海賊船が横づけしてくると、複数のハシゴを甲板のヘリに引っ掛けて船同士を連結させてきた!
 白兵戦だ!
 どうやら敵は、海賊船を奪い返そうとしているようで、こちらの船を沈めて来るなどといった行為はしてこないようだ。

『ざ~こ♪ざ~こ♪降服しろ♪』
 そのままお尻から出した触手足でハシゴを渡って来るトループス級の生意気そうな顔。

『オーッホッホッホ!優雅なワタクシの一撃を受けなさいな~~~』
 更には敵のマストから伸ばしたロープを使ってびゅーんとこちらの船にまで飛んでくる金髪ロール!

 戦いは避けられない!
 襲い来るアビスローパーの、令嬢海賊団を撃破するのだ!

 クロノ・オブジェクトであるこの海賊船は自己修復効果もある。
 狙って破壊しない限り流れ弾で傷ついたところで時間をかければ勝手に直るはず。
 ここは戦いに集中しよう!
カトリーヌ・ルロワ (トレインチケット)




『オーッホッホッホ!優雅なワタクシの一撃を受けなさいな~~~』
 令嬢海賊団の船長、『海賊令嬢』カリュブディスがびゅーんと大きな弧を描きながらこちらの船に突撃してくる。
 相手はアビスローパー。
 上半身は金髪ロールお嬢様。下半身はクラゲになっており、自力でも浮遊できるようなのだが、このロープアクションはかなりの腕前のようだ。
 お嬢様を自称するだけあって優雅で可憐、それでいて変幻自在なクラゲ触手でこちらを攻撃してくる!
「おーほっほ、困った事があれば、ワタシにお任せあれ!」
 しかしそこにカトリーヌ・ルロワ(自称元貴族のレジスタンス諜報員・g03291)が高笑いで対抗してきた。
『はっ!?貴女はっ!?』
 キュピーンと何かを感じ取った海賊令嬢がカトリーヌへと視線を向ける。
「おーほっほ、ワタシはカトリーヌ・ルロワ。お金は……今はないけれど、これでも貴族でございますのよ!」
 傍から見ても分かる上流階級の服。
 ウェーブのかかった美しい髪。
 自信にあふれた表情。
 あと美形。
 そして何よりも、その立ち振る舞いから感じ取れる優雅さ!
『まさか貴女は、悪訳令嬢……!?本物の貴族っ!?』
「おーほっほ」
 ぱっと扇子を開いて口元を隠して名言しない奥ゆかしいさ。
 海賊令嬢たるカリュブディスは勝手に確信してしまう。
「令嬢たるもの。略奪行為などもってのほかですわ!」
 そんな海賊令嬢にカトリーヌはよく通る声で宣言する。
『な、なにをおっしゃいますの~!ワタクシは海賊令嬢……海賊ならば略奪は当たり前……』
「ノブレスオブリージュ!持てるものは、その財に見合った社会的義務が伴うのですわ!」
 相手の反論に被せるようにカトリーヌはそのまま強く己の信念を口にする。
「貴族たるもの、施しをする事はあっても相手から奪うなどありえませんわ」
『な、なんですってーっ!?う、うそ……お嬢様とは、そんな気持ちでいかねばなりませんの……!?』
 黒い服装をしていて強そうな美人の顔つきなので一見悪徳令嬢のような印象を受けるカトリーヌであるが、その実体は純度90%くらいの善人なのである。
 そんなカトリーヌの貴族意識を突き付けられた海賊令嬢カリュブディスは衝撃を受ける。
 彼女の中のお嬢様定義が揺らいでしまったようだ。
「教えてあげますわ!これが貴族の優雅なる一撃ですわ!」
 そしてふらついているカリュブディスへ向けて、カトリーヌは海水を操り青龍水計で攻撃するのであった!
善戦🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【水源】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!

玖珂・藤丸
※アドリブ連携歓迎

流石に船の動力についてはクロノヴェーダの方に分があるようです。
わざわざ決闘を受け入れるトループス級というのも珍しいですね。
せっかくなので相手の性質に乗ってやりましょう!

船に掛けたハシゴを使って侵攻して来る前に、こちらの船のハシゴの先に立ち、待ち構えましょう。
攻めてきたらさっそく《大声》で挑発です。
「なにやらゾロゾロと来たものですね。
 群れないとまともに戦えない、まさしく雑魚です!
 一対一で戦える骨のある者はいないのですか?」
このくらい言えば乗ってくるでしょう。

相手が決闘を受け付けたら、私もハシゴに乗って決闘開始!
敵が仕掛けてきたら、あえて大きく『振掬』を振るいます。
大きく避けたところを狙って、【玖珂式銛術"瑕疵見極精密銛打ち"】です。
敵の隙を突いて、我が相棒『杭喰具』を《投擲》する《不意打ち》を狙います!

反撃には気合で耐えましょう。
タコ足のビンタごときで、“海の漢”は倒れませんよ!



『おっそーwディアボロスの漕ぐ船、遅すぎない?』
『えー?アタシたちが早すぎるだよー』

 敵の海賊船が横づけしてくると、複数のハシゴを甲板のヘリに引っ掛けて船同士を連結させてきた!
 白兵戦だ!
 どうやら敵は、海賊船を奪い返そうとしているようで、こちらの船を沈めて来るなどといった行為はしてこないようだ。

『ざ~こ♪ざ~こ♪降服しろ♪』
 生意気そうな顔のトループス級アビスローパー……ポルヴィーナがお尻にくっつけた宝箱から出した触手でハシゴを渡ってこちらに来ようとしてきている!


「流石に船の動力についてはクロノヴェーダの方に分があるようですね」
 玖珂・藤丸(海の漢・g09877)は海の上で逃げ切るのを諦め、戦いの準備に入る。
 同じ海賊船と言っても、元々アビスローパーのもの。
 漕ぎ手の数も航海術もどうしても年季と動員人数に差が出てしまう。
 迎撃するのであれば直接、叩くしかないだろう。
「わざわざ決闘を受け入れるトループス級というのも珍しいですね。せっかくなので相手の性質に乗ってやりましょう!」
 そして藤丸はガッ!と船に船に掛けたハシゴにこちらも足をかけて、伝ってこようとしているポルヴィーナへと大きな声で挑発する。
「なにやらゾロゾロと来たものですね。群れないとまともに戦えない、まさしく雑魚です!一対一で戦える骨のある者はいないのですか?」
 威風堂々とした態度と尊大な言葉の内容にポルヴィーナたちは一瞬ポカン、としてしまう。
『は、はぁ~~~!!!????ちょ、このおにーさん、ちょーし乗ってんですけどー!』
『ざこざこ君の癖に、何言ってるの~!?』
 そして静寂のあとにキーキーと高い声で騒ぎ始める。
 しかし藤丸はそれをどっしりと構えたままに静観する。
(このくらい言えば乗ってくるでしょう)
『そこまで言うなら~?ざこざこ君とアタシたちの実力の差、"分からせ"てあげるんだから!』
 案の定、1体のポルヴィーナがハシゴの上に乗って、決闘を受けて来る。
 それを見た藤丸もまた、ハシゴの上に乗って相対する。
「船の速度では遅れを取りましたが、"海の漢"は魚もどき共には負けません!」
『ざ~こざ~こ、海に落ちちゃえ!』
 互いの揺れ動く船の上にかけられた不安定なハシゴ。
 足場としても物足りないそこで互いに攻撃を仕掛ける!
『テンタクロスバテル!』
 ポルヴィーナはハシゴを渡るのにも使っている触手を振るうと藤丸を叩き落とそうと連続ピンタをお見舞いしてくる!
「ぐっ!?タコ足のビンタごときで、“海の漢”は倒れませんよ!」
 だが、来ると分かっている攻撃ならば、特に挑発して冷静さを失わせた相手からのものであれば気合でなんとか耐えられない事もない。
 藤丸は触手攻撃を受けながらもなんとかハシゴの上でとどまり、今度はこちらから錨『振掬』を大きく振るいポルヴィーナを狙う。
『ぷぷーっ♪そんな大ぶりな攻撃、当たらないよーっ♪ばーかばーか』
 ポルヴィーナはそんな藤丸の攻撃をぐねりと背中から地面に落ちるかのような動きで回避し、お尻の触手をクッションにして立ち上がる。
 しかしそれもまた藤丸の狙いの通りであった。
「今、打ち込むべき点はここです!玖珂式銛術"瑕疵見極精密銛打ち"(カシミキワメセイミツモリウチ)!」
『えっ!?うひゃああっ!?』
 大きな錨の攻撃を囮に、海洋生物を元にしているであろうポルヴィーナへと、『杭喰具』を投擲!
 生意気な触手アビスローパーを分からせてやるのであった!
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!

クローディア・ベネット
おいおい、海賊が自力で一から船を作る方がおかしいだろ?
それに私達はそもそも、あんたらに歴史を盗まれてるんだ
船の一隻や二隻いただいた所で、埋め合わせになっているとは思わないね
不服かい? なら力づくで奪い返してみろ!

――『野郎ども、容赦なく斬り込め』!
こちらの船に乗り上げて来た敵を取り囲むように海賊の霊を召喚
異なる方向から次々とカトラスで斬りつけさせ、触手の手数でも対応しきれないように連撃を見舞うよ
深入りされる前に仕留め続けて、乗り込まれるたびに即迎撃できる状況を保つとしよう

私達こそ、あんたらが邪魔をしないなら見逃してやってもよかったんだがね
こうなっちまったからには待ったなしだ――今さら降伏はさせないよ

反撃の触手は≪船長のサーベル≫で打ち払うことで軌道を逸らしたり
≪聖遺の護符≫の力で弾き飛ばすことで、狙い通りには振らせない
これで幾らかダメージが抑えられればいいね

さて、残るはあんただけだね
お嬢さんに手荒な真似をしない・させないが信条だが、相手がアビスローバーなら別さ
どう料理されたいか言ってみな



『海賊船を奪うなんて~、縛り首確定だよ~。分からせちゃうんだからね~』
 アビスローパーの海賊であるポルヴィーナたちがにやにやした顔つきで船にかけてきたハシゴを伝ってこようとしてきていた。
「おいおい、海賊が自力で一から船を作る方がおかしいだろ?」
 クローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)はハシゴに片足をガッと乗せると、生意気なガキンチョたちに鋭い眼光を向ける。
「それに私達はそもそも、あんたらに歴史を盗まれてるんだ。船の一隻や二隻いただいた所で、埋め合わせになっているとは思わないね」
『なっ!?はぁ!?ざこざこがそれで盗んでいいわけないでしょ~!』
 煽り耐性のない生意気小娘なポルヴィーナはまさか反論されるとは思っておらず、動揺する。
「不服かい? なら力づくで奪い返してみろ!」
 その啖呵が開戦の合図となって、クローディアとポルヴィーナたちの戦闘が開始された。
『決めたよー?本当は盗んだ船さえ素直に置いて降参すれば見逃してあげてもよかったけど~、絶対、縛り首だから!あ~あ!こう後悔しても遅いんだから!』
 ポルヴィーナはにやけた顔つきでこちらの船に飛び込んで来ると、お尻にくっついている宝箱から触手を伸ばしてクローディアを攻撃してくる。
『テンタクロスバテル!』
 タコの触手がビシバシとクローディアの身体を打つ!
「私達こそ、あんたらが邪魔をしないなら見逃してやってもよかったんだがね」
 攻撃を受けながらも……それでも致命打を避けるように船長のサーベルで打ち払い軌道をそらし、聖遺の護符の力で弾いて極力ダメージを抑えこんでクローディアは隙を見つける。
「こうなっちまったからには待ったなしだ――今さら降伏はさせないよ」
『はぁ!?袋叩きにあってるのはどっちなのかわかってるぅ?倒されるのお前の方……』
「――『野郎ども、容赦なく斬り込め』!」
 ポルヴィーナが何かを言っていたがそれを無視してクローディアは睨み返すと、パラドクスを発動する。
 すると現れる、海賊たちの亡霊。
『んにゃっ!?なにこれ!?』
「この生意気な小娘どもに、カトラスで礼儀を"分からせ"てやれ!」
 グローディアに呼び出された海賊たちは略奪への渇望と暴力的衝動のままに、情け容赦なくポルヴィーナたちを斬りつけていく。
『にゃあー!?いやーっ!?』
『ちょ、アタシにそんなことしてただで済むと思って、ひーん!?タコ足斬られたぁ!?』
 触手で防御するポルヴィーナ達だったが、異なる方向から次々とカトラスで斬りつければ、それも対応しきれない。
 ザクザク斬られて思わず後退り、甲板の端まで転がっていく。
「さて、お嬢さんに手荒な真似をしない・させないが信条だが……」
『え!?ほんと!?そーよね!こんな可愛いアタシたちをそんな集団でぼこるなんてそんなひどーい事するわけないわよね???』
 そんなポルヴィーナたちをカトラスを肩でトントンと見せびらかしながら追い詰めるクローディア。
 彼女の言葉にポルヴィーナはパッと顔を上げるが……。
「相手がアビスローバーなら別さ。どう料理されたいか言ってみな」
『『ひーん!?』』
 彼女の周りには未だに海賊たちの亡霊が今か今かと待ちわびており、そのまま"分からせ"てしまうのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

ハニエル・フェニックス
わ、追い付かれちゃった!
やっぱりこっちは全員が船乗りって訳じゃないからなぁ……まぁ仕方ないね。
でも乗り込んで来るなら私達が絶対不利って訳じゃない。
船を沈めないように戦うなら何とかできるはず!

とゆー事で、まずはタコの女の子!
くっ、この挑発……思ったより心に来る!
でも負けないよ、私だって時々似たような事やってるんだから!

ふぅーん?
戦う前から降伏させようなんて……もしかして、戦いたくないの?
そっかぁ、ざこざこ言ってるけど私達が怖いんだぁ?
そっちこそざーこざーこ♪
私がはしごの上で待ってるから船にも乗れないよぉ、えーん!って感じぃ?

こんな感じかな?
力の限り煽ればはしごの上に来てくれるはず。
そしたらこっちもパラドクスで攻撃!
狭いはしごの上なら、私の喚び出した槍だって避け辛いはず。
後は私が相手の煽りにどれだけ耐えられるか、いつまで煽り返せるかの勝負!
銃や触手まで持ってるくせに、ただの槍が怖いんだぁ?
かーわいー♪
それじゃあここまで来て戦う勇気が無くても仕方ないよねぇ?
帰っても良いんだよー?



「わ、追い付かれちゃった!やっぱりこっちは全員が船乗りって訳じゃないからなぁ……まぁ仕方ないね」
 ハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)はかけられたハシゴに驚きながらも納得する。
 相手はこちらと同程度の海賊船なのだが、漕ぎ手の数も違うし、アヴァタール級が航海士としての技能も持っているようだ。
 ここは相手のホームである事もあるし、逃げ切る事は出来ないだろう。
「でも乗り込んで来るなら私達が絶対不利って訳じゃない。船を沈めないように戦うなら何とかできるはず!」
 どうやら相手は海賊船の奪還を目指しているようで、こちらの船そのものを沈めて来るような事はしてこない。
 もし船ごとやられてしまうなら話は違ったが、船に乗り込んでの白兵戦なら十分に勝ち目はあるだろう。
「とゆー事で、まずはタコの女の子!」
『ざ~こ♪ざ~こ♪降服しろ♪』
 ハシゴをかけて伝ってきたポルヴィーナ……ハニエルと同級生くらいの見た目のアビスローパーが、煽るような挑発を仕掛けて来る!
「くっ、この挑発……思ったより心に来る!」
 生意気そうな顔で神経を逆なでするような声音。
 それでいて、向こうの方が絶対優位だと確信しているような仕草。
 くっ、心を強く持たなくてはすぐに屈してしまいそうだ!
「でも負けないよ、私だって時々似たような事やってるんだから!」
 と思ってたらハニエルも同類だった!
 ポルヴィーナに負けないようなフフン顔で相手を見下すように胸を反らして顔を上げて視線を下に向けて言い返す。
「ふぅーん?戦う前から降伏させようなんて……もしかして、戦いたくないの?」
『んなっ!?』
 生意気中学生なポルヴィーナは当然、反撃されるなんて頭にこれっぽっちもなかったのでハニエルの言葉に動揺しまくる。
「そっかぁ、ざこざこ言ってるけど私達が怖いんだぁ?そっちこそざーこざーこ♪私がはしごの上で待ってるから船にも乗れないよぉ、えーん!って感じぃ?」
『な、なな、なぁー!?』
 煽り耐性の低すぎるポルヴィーナはハニエルからの挑発にぷんすかしながらハシゴに乗って来る。
『決闘よ、決闘!どっちがざこか、"分からせ"てあげるんだからぁ!』
「ふふーん。後悔しても遅いんだからね」
 上手くいったとハニエルは笑みを浮かべながら(その笑みもポルヴィーナには挑発に受け取られ)決闘を受けてハシゴに飛び乗る。
「いくよ!アンホーリー・スティング!」
 ハニエルは、パラドクスで生み出した槍を操作してポルヴィーナを攻め立てる!
『ふにゃ!?決闘でアビスローパーに勝てるわけないんだからっ!ざ~こざ~こ!』
 しかしポルヴィーナもここまでコケにされてすぐには負けない。
 ぐらつくハシゴの上で、触手をしっかりと絡めて安定させたポルヴィーナがハニエルへと言葉責めと共に攻撃してくる。
(ここまで来れば、後は私が相手の煽りにどれだけ耐えられるか、いつまで煽り返せるかの勝負!)
 精神ダメージを受けるハニエルだが、ここは勝負どころと引かずに攻めにいく!
 生意気な女ガキンチョは互いに守勢に回る事など考えないのだ!
 右手で攻めるなら、左手でも責めるのである!
『ふにゃ!?』
「銃や触手まで持ってるくせに、ただの槍が怖いんだぁ?」
 ポルヴィーナがハニエルの槍をちょっと避けてダメージを軽減しただけでこの顔である。
「かーわいー♪」
『はぁ~~~!!!????』
 そしてこの煽りである。生意気ガキンチョ煽り勝負は隙を見せた方が負けるのだ!
「それじゃあここまで来て戦う勇気が無くても仕方ないよねぇ?帰っても良いんだよー?」
『は、はぁ!?こんな槍なんてぜんっぜん、怖くないしぃ!無視して突き進めるしぃ!触手の方がつよいし~!』
「それじゃこれ全部、避けたり防いだりせず受け止めるよね~」
『そんなの当然じゃ、え、ちょっとまってその数はひきょ、あきゃーーーぅ!!!』
 挑発に乗ったポルヴィーナはそのままハニエルの攻撃を全て身体で受け止める事になり、ザクザクやられてしまうのであった。
 "分からせ"勝負はハニエルの勝利で終わるのだった!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!

一里塚・燐寧
カリュブディスって、オデュッセウスが地元に帰るのを邪魔した海の化け物だよねぇ
確かアレってイタリアのメッシーナ海峡に出て来るんじゃなかったっけぇ……?
アビスローバーは相当無国籍な連中みたいだねぇ
ま、あいつらに人気の有名海賊なんかはイギリス人が多いし、出身を気にしてもしょーがないのかも

雑学はさておき、目の前のアヴァタール級をブッ潰すよぉ
≪テンペスト・レイザー≫を手に、素早い踏み込みで飛び掛かって敵に肉薄し、『呪式:粉骨砕身』を発動!
勢いを乗せた回転斬りで敵の上半身の人間部分に斬りつけ、回転鋸刃での解体を狙うよぉ
あははっ。ご自慢の触手で刃を掴んで止めてみなよぉ
ギャリギャリ削るチェーンソー刃に触れて、無事でいられると思うならさぁ!

相手が振るってくる触手は、得物の回転鋸刃で斬り裂いて数を減らしていったり
≪憑依の包帯≫を袖口から伸ばして絡め取って、体に当たる本数をできるだけ抑えちゃおう
麻痺毒の量も抑えられれば、乱打を耐えきるまで立ち回りやすくなるよぉ
へぇ、こーやってイタリアの色男をビンタするんだねぇ



『オーッホッホッホ!さあ盗まれた海賊船を奪い返すのですわー!……って、戦闘員のポルヴィーナがもう全滅してますわっ!?』
「カリュブディスって、オデュッセウスが地元に帰るのを邪魔した海の化け物だよねぇ」
 下半身がクラゲで空中を浮遊している敵の船の船長。
 海賊令嬢カリュブディスのなんだかちょっと抜けてる姿を眺めて一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は呟く。
「確かアレってイタリアのメッシーナ海峡に出て来るんじゃなかったっけぇ……?アビスローバーは相当無国籍な連中みたいだねぇ」
 どうやらアビスローパーは大雑把に、海関連の伝承や歴史上の人物の存在を奪って姿形を象っているようだ。
 この辺りはどのクロノヴェータでも同じようにも思えるが、簒奪する相手はそのディヴィジョンで活用できるのであればかなり範囲は広い。
「ま、あいつらに人気の有名海賊なんかはイギリス人が多いし、出身を気にしてもしょーがないのかも」
 因みに確認できなかっただけで、イギリスのディヴィジョン……つまりは元幻想竜域キングアーサーに「カリュブディス」と言う名前のクロノヴェータが居たとしてもそれは不思議ではない。
 1人の偉人や伝承から1体のクロノヴェータしか生まれない訳ではないのだ。
「ま、雑学はさておき、目の前のアヴァタール級をブッ潰すよぉ」
 一通り思考を巡らせた燐寧はギャリギャリギャリとチェーンソー≪テンペスト・レイザー≫を唸らせ始める。
『え、えーっと、戦闘員が潰されたのは想定外でしたが……オーッホッホッホ!ディアボロスなどワタクシ一人でも十分ですわ~!』
 配下をやられて動揺していたらしい海賊令嬢だったが、まだ船には漕ぎ手も大勢いるのでそのまま令嬢仕草は継続。
 マストに巻き付けたロープを使ってぐるーんと大きな弧を描いたロープアクションでこっちの船に乗り込んで来る。
『オーッホッホッホ!優雅なワタクシの一撃を受けなさいな~~~』
「そっちから来てくれるなら、好都合だよぉ」
 飛来する海賊令嬢に対して燐寧はダン!と火薬が爆ぜるような音を発する程の素早い踏み込みで飛び掛かって敵に肉薄し、チェーンソーを振り回す!
「あははっ。ご自慢の触手で刃を掴んで止めてみなよぉ。ギャリギャリ削るチェーンソー刃に触れて、無事でいられると思うならさぁ!」
『なんと野蛮っ!お野蛮ですわ~!』
 空中で会合する事になった燐寧と海賊令嬢はそのままパラドクスの打ち合いに発展する。
「呪式:粉骨砕神(ヘクスアーツ・ボーンシュレッダー)!」
『オーッホッホッホ!ワタクシのテンタクルスウィップにお痺れなさいな!』
 海賊令嬢の振るってきた触手を得物の回転鋸刃で斬り裂きながら、上半身の人間部分を狙う燐寧!
 しかし、マストに結んだ紐を使ってのワイヤーアクションは、空中動作を逆説連鎖戦でも有利に運ぶ。
「んにゃっ!?」
『オーッホッホッホ!思ったよりもちょっとダメージは大きかった気もしますが……海賊船を保有するワタクシのお相手ではありませんでしたわぁ!』
 相手の身体をギャリギャリ削る事は出来たものの、べしべしべし!と最終的には麻痺毒付きの触手で何度も叩かれ、燐寧は甲板に落とされてしまう。
「へぇ、こーやってイタリアの色男をビンタするんだねぇ」
 大の字で倒れてしまった痺れる身体を確認しつつ燐寧は、ロープでぎゅいーんと戻っていく海賊令嬢を見送る。
 チェーンソー突撃自体は効いていない訳ではない。むしろダメージははっきりと通り相手は嫌がっていたようなのだが、そこに行きつくまでの位置取りなどは相手が上手であった。
 あんなノリとナリでもやはりアヴァタール級。海賊船の船長と言う事だろう。
 どうやら今回は痛み分けで終わったようだった。
善戦🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!

ハニエル・フェニックス
よーし、ちっちゃい子達はやっつけた!
煽り合い対決は私の勝ちだったね。
次はお嬢様対決……と行きたい所だけど、さすがにあれだけ言い合いしてて今更お嬢様のふりしても不自然だよね。
それなら道は一つ、このままあの海賊令嬢を煽り続けるだけ!
さっきの言葉とは一味違うよ。
なんてったってパラドクスなんだから!

ふーん、お嬢様なんだぁ。
うんうん、見た目はいいんじゃない?
いい線行ってるよぉ?
でもねぇ、その戦い方はどうかなぁ。
ロープに掴まってびゅんびゅん跳び回っちゃって……お嬢様の奥ゆかしさが無いよねぇ。
やっぱり優雅にゆったり、上品に歩かなきゃ。
それにそんなに跳んでると……スカートの中丸見えだよぉ?
これはさすがにお嬢様ポイント低すぎー、はしたなさ過ぎるぅー♪

こんな感じかな?
これで精神的ダメージ受けて、ついでに跳ぶのをやめてくれたら大成功だね。
そして撃たれたら負けずに言い返す!
図星突かれたら逆ギレして暴力に訴えちゃうんだぁ、こわーい!
これじゃあお嬢様の風上にも置けませんわよ?
よーく反省なさって?おーほっほっほっ♪



「よーし、ちっちゃい子達はやっつけた!煽り合い対決は私の勝ちだったね」
 トループス級を煽り合戦で蹴散らして見せたハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)はその勢いでアヴァタール級にも戦いを挑みにいく。
『オーッホッホッホ!ワタクシをトループス級たちと同じと思わないことですわ~!』
 『海賊令嬢』カリュブディスはびゅーんとマストにつけたロープを使って船の周囲を回って居る。
「次はお嬢様対決……と行きたい所だけど、さすがにあれだけ言い合いしてて今更お嬢様のふりしても不自然だよね」
 ハニエルはそんな海賊令嬢を見て、次なる作戦を思いつく。
「それなら道は一つ、このままあの海賊令嬢を煽り続けるだけ!」
 そう、やっぱり分からせにはしっかり煽ってワカラセル必要があるのだ!……本当に?
『オーッホッホッホ!ワタクシの華麗なる一撃を受けなさーい!』
 そしてロープをぐるんとして飛来してきた海賊令嬢。
 ハニエルはそんな彼女を迎撃する!
「ふーん、お嬢様なんだぁ。うんうん、見た目はいいんじゃない?いい線行ってるよぉ?」
 すごい上から目線でうんうんと品定めするような視線を向けていくハニエル。
 そのままゆっくりと足を交差するような歩き方で数歩移動し、ふふんと勝ち誇った表情を見せる。
「でもねぇ、その戦い方はどうかなぁ」
『ふわっ!?な、何を突然なのですわー!?』
 なんだか意味深な言葉に思わず海賊令嬢が動きを止める。
「えー、だってぇ。ロープに掴まってびゅんびゅん跳び回っちゃって……お嬢様の奥ゆかしさが無いよねぇ」
『……はっ!お、奥ゆかしさっ!!!!』
「やっぱり優雅にゆったり、上品に歩かなきゃ」
 そして実践してみせる確かに所作のある、自分の魅力に自信のあるもの特有の動き。
 海賊令嬢なんてしている事で思いっきり忘れていたそのお嬢様動作にカリュブディスは衝撃を受ける。
「それにそんなに跳んでると……スカートの中丸見えだよぉ?これはさすがにお嬢様ポイント低すぎー、はしたなさ過ぎるぅー♪」
『はぅああああーーーーっ!!!!!』
 カリュブディスの精神の動揺が現れるように空中動作がふらつき始める。
 分かっている人もいるかと思うが、勿論これはハニエルのパラドクス攻撃である。
『う、五月蠅いですわー!海賊ならこれくらい必要なことなのですわー!』
「図星突かれたら逆ギレして暴力に訴えちゃうんだぁ、こわーい!」
 頑張って奮起したところを追い打ち煽り!つよい!つよいぞハニエル!
「これじゃあお嬢様の風上にも置けませんわよ?よーく反省なさって?おーほっほっほっ♪」
『キィ~~!!!』
 海賊令嬢は悔しそうに帰っていくのであった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【悲劇感知】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

篠村・蓮十郎
大事な船だ、悪いがむざむざとくれてやるつもりは無い
奪った所で、どのみち貴様らでは持て余すだけだろうしな

冷静さを失わせ、付け入る隙が欲しい
そうでなくとも耳障りな高笑いだ
黙らせるついでに一つ、揺さぶってみるか

淑女気取りの様だが、上辺だけか
口調はそれらしいが所作に品が無いぞ
それでは優雅とは程遠い……差し詰め猿の類か
まずはそのうるさい口を閉じる所から始めるが良い

懐へ飛び込むにはどうするかだが……
ロープもクロノ・オブジェクトの一部
つまり強度は折り紙付き、と言う訳だ
奴の専売特許と言う訳でもあるまい
破壊が無理ならばこちらも上手く使わせて貰おう

ロープアクションの軌道そのものは容易に見切れるだろう
様子見を装いつつマストを駆け上がり、奴が飛び込んで来る所を狙って頭上からロープへ飛びつく
単純な振り子起動だ、異物が取り付けば狂いもしよう
虚を突くには十分な筈だ

首尾よくロープを掴んだ後、一気に滑り降り接近
躱されぬよう正中線、腹部へ目掛け壱號機械腕を振るい[貫手]を放ち粉砕する


一里塚・燐寧
ちっ、こいつかなりやるじゃんか……!
油断したつもりはないけど、船に慣れてなかったかなぁ
でも毒のおかげであたしも身体があったまったよぉ
こっからは、18世紀のジョーシキで図れない戦いをするんだからっ

禍々しい赤と黒の鱗を纏った巨大恐竜型のネメシス形態へと変貌
んふふ、これがチェーンソーザウルス……あたし達の時代の最先端スタイルってワケ

巨体で前後に伸びる船上の空間を埋め尽くすように立つよぉ
自分のボディでロープワークを妨害しつつ、本物の肉食恐竜とは違う強靭な前足で敵の体を掴もう
そうして一瞬なりとも動きを封じると共に、大きく開いた口から『絶技:呪炎滅獄波』を発射!
拘束しながら至近距離で浴びせる激しい焔のブレスで火達磨にしちゃう!
その体の水分、一滴残らず蒸発させたげるよぉ!

敵が拘束を逃れ触手で攻撃して来たら、鋭い爪や鋸刃を備えた角で応戦するよぉ
身体が大きくなった分、毒が効くまでに必要な量も増えた……かはわかんないけど
鎧のように身を覆う分厚い鱗は、針が深く突き刺さるまでの時間を稼いでくれるんじゃないかなぁ


クローディア・ベネット
私達の船の上を我が物顔で飛び回るとはいい度胸だね
そりゃ盗品だが、別にあんたの船だったって話でもないだろ?

延々好き放題にロープを使われちゃ面倒なんだがね……
かといって露骨に近づいて斬ろうとすれば警戒されるだろう
一旦、飛び回る敵に装弾済みの≪ピストルセット≫の1丁を向け、そちらに意識を集中させる
そして不意に銃を持っていない手を使い、≪アフリカ投げナイフ≫をマストに巻き付いたロープに投げつけるよ

空飛ぶ刃がロープを斬り裂き、敵が甲板に落ちた瞬間こそ、『素晴らしき終焉』をくれてやる好機だ
まず≪船長のサーベル≫で胸を突き刺して甲板に釘付けにし、流れるように≪ピストルセット≫の1丁で額を撃つ
1発じゃ足りなければ弾が残ってるあと2丁に次々と持ち替え、くたばるまで撃ち続けるさ
海賊ってのはロクな死に方をしないものさ
最期ぐらい「本物」らしくなれたじゃないか。なぁ、お嬢さん?

渦潮はその隙間を見極めてすり抜けるように動き、可能な限り影響を受ける数や時間を少なくするよ
面倒だがまあいいさ、船じゃなくて私を狙う分にはね



「ちっ、こいつかなりやるじゃんか……!油断したつもりはないけど、船に慣れてなかったかなぁ」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は痺れる身体を奮い立たせながら上空を睨む。
「でも毒のおかげであたしも身体があったまったよぉ」
『オーッホッホッホ!性懲りもなくまた来ますのね!返り討ちですわ~!』
 またもびゅーんとロープを使って飛んでくる海賊令嬢に認識を改める燐寧。
 ここは海上。船の上。正攻法で挑むならやはり相手のフィールドなのだ。
 ぐぐ、と身体を丸め、生命の危機に呼応する力を解放する。
「こっからは、18世紀のジョーシキで図れない戦いをするんだからっ」
『んなっ!?なんですのぉ~!?』
 燐寧はネメシス形態……禍々しい赤と黒の鱗を纏った巨大恐竜のような姿に変貌すると、その巨体で船上の空間を埋め尽くすように立つ。
「んふふ、これがチェーンソーザウルス……あたし達の時代の最先端スタイルってワケだよぉ」
『こ、こんなものが闊歩している時代……お、恐るべき時代ですわぁ~』
「いやぁ、違くないかい?」
 クローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)が呆れながらも燐寧の背に乗りつけてサーベルとピストルのパイレーツスタイルを構える。
「私達の船の上を我が物顔で飛び回るとはいい度胸だね。そりゃ盗品だが、別にあんたの船だったって話でもないだろ?」
「大事な船だ、悪いがむざむざとくれてやるつもりは無い。奪った所で、どのみち貴様らでは持て余すだけだろうしな」
 篠村・蓮十郎(鋼剣・g09914)も相手を揺さぶってみようと船の所有権や使い道を指摘して見せる。
『オーッホッホッホ!この船は元々我々アビスローパーの海賊船!であれば、ワタクシの船と言っても過言ではあーりませんことよぉ~!』
 しかしそんな二人の指摘に海賊令嬢は高笑いで答える。
 略奪を行う海賊らしく、彼女の中ではお宝は全て自分のモノ。故にディアボロスの奪った船も自分のモノだと思っているし、相手の海賊船の航海士も兼ねているので技量もあると言うようだ。
 そのままびゅーんと、今度はロープを使ってこちらの船に飛び乗りに来ようとしてくる。
「おっとぉ、そうはいかないよねぇ」
 しかしそれはザウルス燐寧が先回りして着地を防ごうとする。
『んまぁ!お目障りですわ~!』
 海賊令嬢は口を開いて威嚇してくる燐寧に流石にビビったのか浮遊能力を駆使してロープアクションの軌道を上手く曲げて脇をすり抜けてしまう。
 流石にネメシス形態でも疑似3次元の動きをする敵を直接掴みに行くのは難しいところだ。
『オーッホッホッホ!このワタクシの華麗な動きについてこれましてぇ~!?』
 とは言え、こちらの船に乗り込んで来るのを防ぐと言う意味では十分以上に効果を発揮している。
 おかげでロープアクションの軌道を何度も見た他の仲間が、相手が次に飛び移ろうとする前に動き始める。
『オーッホッホッホ!いきますわよ~っ!』
「耳障りな高笑いだ。淑女気取りの様だが、上辺だけか」
『なんですって~!?』
 飛び移ろうとしていた海賊令嬢へと、蓮十郎がはっきり相手に聞こえるように挑発を仕掛けに行く。
(黙らせるついでに一つ、揺さぶってみるか)
「口調はそれらしいが所作に品が無いぞ。それでは優雅とは程遠い……差し詰め猿の類か。まずはそのうるさい口を閉じる所から始めるが良い」
 無駄にプライドが高い海賊令嬢の痛いところを突きまくり煽りまくっていく。
 部下も部下なら、この海賊船長も煽り耐性が低いのだ。
『ムキーッ!い、言わせておけばですわ~っ!』
 顔を真っ赤にした海賊令嬢は標的を蓮十郎に切り替えるとロープ軌道で一気に突撃を仕掛けようとしてくる。
「延々好き放題にロープを使われちゃ面倒なんだよ……そら、こっちだ!」
『ム!そんなもの、効きませんわよ!』
 そこにクローディアが飛び出していくと、ピストルの銃口を相手に向けて意識を集中させる。
「甘いね!」
 が、彼女の狙いはそちらではない。
 不意に銃を持っていない手を使ってナイフを投擲。
 投げつける先は海賊令嬢……ではなく、彼女の掴むロープそのもの!
『ふわっ!?フ、フン!その程度ぉ!』
 ロープはクロノ・オブジェクトの一部であり、切断には至らない。
 しかし物理的な衝撃を加えて動かす事は可能だ。
 空中動作をしている最中の相手の姿勢を崩すと言う意味では上手くいったクローディア。
「破壊が無理ならばこちらも上手く使わせて貰おう」
『なぁ!?いつの間にっ!?』
 そこに目を離した隙に海賊令嬢の頭上へと跳び込んでいた蓮十郎が、自身の体重を思い切り込めながらロープを掴む。
「単純な振り子起動だ、異物が取り付けば狂いもしよう」
 ぐいん!と、途中で新たな荷重が加わって蓮十郎を支点に別回転が生まれるロープ。
『きゃあああーー!!』
 クローディアのナイフに注意を向けられ周囲の状況を直前まで把握しきれていなかったこともあり海賊令嬢は捕まったロープに振り回されてひっくり返る。
 そして、ガシッ。
「いらっしゃいだねぇ」
『ひえっ!?』
 冷静さもなく、虚を突かれて体勢を崩した浮遊クラゲなら、本物の肉食恐竜とは違う強靭な前足を持つザウルス燐寧が捕える事が出来ないはずもない。
 巨体の体重をかけて動きを封じ込めると、大きく口を開いて奥に炎を灯す。
「その体の水分、一滴残らず蒸発させたげるよぉ!」
 絶技:呪炎滅獄波(フェイタリティ・アンリーシュ・ジ・インフェルノ)。
 至近距離で激しい炎のブレスを浴びせかける燐寧!知ってたけどやっぱりこれただのザウルスじゃねぇ!
『あばばばばばばっですわ~!!!!!!』
 海賊令嬢も触手を振り回しどうにか拘束から逃れようとするが、燐寧の分厚い鱗に針が弾かれどうにも出来ないようだった。
「おっと、逃がさしゃしないよっ!」
『げふっ!?』
 更にはクローディアの投げた船長のサーベルがその胸に突き刺さり、甲板に釘付けにすれば完全に封じ込めたも同然であった。
 ダン!とサーベルに続いて上空から飛び降りれば、額に銃口を突き付けてピストルを撃ち込む!
『や、ちょっと!お待ちになって……ぎゃんっ!?』
「海賊ってのはロクな死に方をしないものさ。最期ぐらい"本物"らしくなれたじゃないか。なぁ、お嬢さん?」
 そのまま流れるように次のピストルを持ち替え、背後から迫ってこようとしていた触手を撃ち抜く。
「これで仕留める!」
 最後に、ロープを揺らし一番遠くにいた蓮十郎が滑り降りて来るとそのまま海賊令嬢の腹部へ目掛け壱號機械腕を振るえば。
『そんな、そんな馬鹿なですわ~!!!???』
 海賊船の船長にまで昇りつめたアビスローパーはその身を泡へと変えていくのだった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

●逃げ惑うアビスローパーの海賊船

『……え!?やばっ!船長、やられてるじゃん!』
『はぁ~~~!!!????船長はアタシらの中でも最強!』
『え?どうするの???勝てないじゃん???』
『ってか、漕ぎ手のアタシらは戦闘員じゃねーっつうの!』
『逃げるしかないよ~!!!』
『ディアボロスやべーって!』
『うお~!逃げろ~!!!』

 戦闘要員が全て撃破されたアビスローパーの海賊船は一目散に逃走を計る。
 航海士が船長一人しかいなかったわけではないのだろう。
 漕ぎ手も豊富な彼女たちの船はぐんぐんと速度を上げて逃げて行こうとしている。

 このまま逃せば恐らくまた別のアビスローパーがあの海賊船に乗り込み、再度襲撃を繰り返して来るだろう。
 それを回避するようにこちらはまた大きく迂回しなくてはいけなくなるかもしれない。

 ならば、今ここで!
 相手の海賊船へダメージを与えるべきだろう!

 主だった戦闘要員がいなくなったあの海賊船そのものへ追撃を行うチャンスだ!
 海賊船への有効なダメージの与えた方。
 皆で息を合わせる作戦。
 短い時間しかないが、多くのディアボロスが力を合わせればそれだけ多くの成果が得られるかもしれない!

 集まれディアボロス!反撃のチャンスだ!
瀧夜盛・五月姫
【燐五】
燐さんの背中に乗せられて、確認。
ん、船への追撃、だね。頑張るよ。

水神さまへ舞、奉納して、暴風雨を祈願、するよ。

――愚かなる衆生の一二三四五六七八九十(ひふみよいむなやこと)なる余殃を、高龗神(たかおかみのかみ)に祓い浄め給へと祈願奉り、大願を成就なさしめ給へと恐み恐みも白す

船にとって、海と風は、必ずしも味方では、ない。
荒れ狂う濤は、時に“船が進むのを妨げる”ことに、なる。
そしてそのまま、勢いで、船を大きく、揺さぶってやろう。
傾かせ、甲板をこっちに晒させたら、そこはもう、がら空きだ。
みんなのパラドクスも、たくさん、狙えるだろう。

……でもこれだと、姫。乗せてもらって、祈ってるだけ、だね。
他にできることは……よし。頑張ってる燐さん、応援しよう。
えっと、がーんばれ、がーんばれ。
冷たい海から、帰ったらあったまる、ごはん、一緒に食べよう、ね。
今日は、手作りカレー、作りおいてて、もちろん燐さんが好きな辛いやつを――別に、見せつけてるわけじゃない、から、怒らないで、ね。クロノヴェーダ。


一里塚・燐寧
【燐五】
アヴァタール級の撃破後に行動

ふぃー、どーにか船を護り切れた~
痛い目見せられた分、きっちりお返しはしなきゃねぇ
五月姫ちゃんも来てくれたし、こっからはフルパワーを越えていくよぉ!

巨大恐竜型のネメシス形態で【水面走行】
背中に五月姫ちゃんを乗せて海上を駆け、去り行く船に追撃を加えるよぉ

大口を開けてブレスとして吐き出す『絶技:呪炎滅獄波』!
斜め上に向けてブレスを放ち、炎が甲板上に覆い被さるようにするよぉ
帆船ってのはとーぜん木で出来ていて、帆という大きな布を張っていて、火災は天敵と言ってもいい
火薬なんかを大量に積んでるとしたら、更に倍率ドン!だねぇ
ま、クロノ・オブジェクトの船なら全焼とはいかないだろーけどねぇ

五月姫ちゃんがあたしの身体に触れて、頑張れって応援してくれると、すっごく濃い色の炎が出ちゃう
トループス級の反撃で飛ぶ挑発に対しては、恋人マウントを取って対抗していこう
ふーん。でもあたしはカノジョと一緒に戦ってるけど?
きみらは独り身? 寂しい奴だねぇ~

あたしの武器は五月姫ちゃんの愛だよぉ!


クローディア・ベネット
ひとまず安全は確保したが、それだけじゃ満足は出来ないね
ここからは攻守逆転だ。連中の船をたっぷり痛めつけて意趣返しと行こう
復讐者に手を出すってのがどういうことか、嫌と言うほど教えてやるよ

海上で戦う仲間が多いようなら、私は操船を引き受けるかね
敵船を見失わず、さりとて深入りして猛攻を食らうこともない距離を維持
敵の攻撃で船が損傷した時は真っ先に状況を確認
木材の傷の応急処置、浸水時の水の排出、出火時の初期消火などが必要な時は船に残った仲間と協力して行うよ

勿論、私自身も敵への攻撃を忘れない
――『野郎ども、全ての砲門を開け!』
召喚した海賊の霊と大砲を甲板上にずらりと並べ、砲撃開始だ!
散乱するぶどう弾で敵船上の設備や備品を壊し、航海の継続を諦めさせてやる
とは言え今回は沈めるのが目的じゃないから、十分痛め付けた隙に敵船と距離を取り、横付けから逃れるよ

反撃はまた触手が飛んでくるのかい?
≪船長のサーベル≫で打ち払い、自分と船の被害を抑えるよ

愛しのカリブ海が待っているんだ。こんなところで止まっちゃいられないのさ


ジェーン・コーネリアス
アヴァタール級を撃破後、敵海賊船の追撃に入るよ
せっかく横づけしてきてるんだ
これまでの戦いに参加してなかったぶん、【先行率アップ】も使ってすぐに動き出し、距離を取られる前に大きな一撃を入れよう
自分の一撃で終わらせるのではなく、拙速でも先陣を切り、後続の復讐者が追いついて攻撃しやすいようにする

頭が潰されただけなのに、まさかもう逃げるのかい?
くっくっ、そんなんじゃこう言われても仕方ないね、雑ー魚♪
船の漕ぎ手もさっきのタコ足たちかな?
それならこっちの声が聞こえれば反応してくれるかもしれない
足並みが乱れて漕ぐ速さが遅くなれば船に砲撃や接近する他の復讐者も攻撃しやすくなる
やって損はないし挑発を試してみよう

挑発しつつ大上段にカトラス「Macha」を構えておいて、あっちが船を離しきる前に『龍波断ち』
大波を断ち切る斬撃で船体を切り裂こう

おっと、これでも沈まないんだ
より大型の船を頂戴してる身としては頑丈さに嬉しいやら悲しいやらだね


篠村・蓮十郎
では、こちらの手番だな
只では済まさん……容易く逃げられるとは思うなよ

水面走行を用いて海上から船へ向かう
味方の攻撃により敵が浮き足立っている隙に乗じ船体へ肉薄
狙いは船底中央、竜骨だ
破壊には至らずとも打撃さえ加えれば不都合も起こるだろう
試製鉄刀を振るい、瞬く三度の 斬撃——[鎌鼬]を以て竜骨を両断
船底からの破壊を行う

反撃に対しては皮鉄での防御及び船体の陰や瓦礫等に身を隠し盾とする事で対応とする


シセル・ファリース
おおづめで ございますよ、「かみさま」
わたしたちも がんばりましょうね?

「かみさま」
あれは わたしのかげからパラドクスでしょうかんしたクロノヴェーダ、くじらがたの きょじゅう(巨獣)でございます。
ここエルドラードは、ゴンドワナをしはいしようとしている そうです。
ここにきょじゅうがいるのは、ふしぎであっても ふしぜんではないはずです。
もしかしたら あやしまれずにちかづかせることができるかも しれません。

ピノッキオのくじらのように、まるのみにできれば ひゃくてん。
そうでなくともあたまにぶつけ、ふなぞこにダメージをあたえられれば、きゅうだいてんですね。

あとはちょうはつですか。
わたし、あまりきたないことばは とくいでは ないのですが…ふふっ、いえ。
わたしたちのような こむすめにも ほんろうされるだなんて、おままごとのような かいぞくさまも いるんだなと、おもいまして。
きっと あなたさまがたに ひつようなのは、こいびとではなく おかあさまのおっぱい というやつで ございますね?
ふふっ、しつれい?


ハニエル・フェニックス
わ、あの海賊船まだ漕ぎ手がいたんだ!
せっかくここまで戦ったんだし、出来たら追い詰めたいな。
とゆー事でここは飛翔して攻める!
船が逃げてもある程度追い付けると思うし、船から見える所で飛び回れば向こうも気になって漕ぐのに集中出来ないんじゃないかな?
ついでに近くで煽ったり脅したりしちゃえばもう少し効果があるかも。

ほらほらー、しっかり漕がなきゃー!
このままじゃ皆が追いついちゃうよー?
それも恐竜とか幽霊船とか巨大鯨とか大盤振る舞いで!
あ、そこの子!タイミングずれてるぅ〜♪

これで注意を派手な方に向けられれば生身で攻める人達もやりやすい……と思う!
まぁあんな大きいのが相手なら注意した所で逃げるくらいしか出来ないだろうし、どこも損しないはず。
プレッシャーに負けて船の中を移動しようとした敵がいたら、トラップ生成で無力化してさらに漕ぎ手を減らしたりも出来るかも!
それなりに連携を見出したら私は空高く舞い上がる。
視界が悪くなっても的が大きいならあんまり関係ないよね。
エンジェルキックで星になっちゃえ!



『ディアボロスやべーって!』
『うお~!逃げろ~!!!』
 船長や戦闘要員を失ったアビスローパーの海賊たちは即座に逃走を決意。
 こちらの船に引っ掛けていたハシゴなどを破棄すると、皆して櫂を持って漕ぎ始める。
 クロノ・オブジェクトである海賊船は、ディアボロスやクロノヴェータが全力で漕ぐ事で驚く程の推進力を得る事が出来る。
 一度動き始め、スピードに乗らせてしまえば、圧倒的に漕ぎ手の数が違う相手の船に追いつく事は不可能だろう。
 このまま逃せば恐らくまた別のアビスローパーがあの海賊船に乗り込み、再度襲撃を繰り返して来るだろう。
 ならば、今ここで!
 相手の海賊船へダメージを与えるべきだろう!
 主だった戦闘要員がいなくなったあの海賊船そのものへ追撃を行うチャンスだ!
 ディアボロスたちはこぞって逃げる相手の海賊船へと追撃戦を仕掛けに行く!
「ふぃー、どーにか船を護り切れた~痛い目見せられた分、きっちりお返しはしなきゃねぇ」
 恐竜のような見た目のネメシス形態を維持したまま一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は敵の海賊船へと標的を定める。
 その背中には巫女服を着た少女を乗せて。
「五月姫ちゃんも来てくれたし、こっからはフルパワーを越えていくよぉ!」
「ん、船への追撃、だね。頑張るよ」
 瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)は燐寧の背中に乗せて貰うと、相手の船を確認。
 どうやらハシゴを外し逃げ出そうとしている状態だ。
「五月姫ちゃん、任せたよぉ」
「ん。――愚かなる衆生の一二三四五六七八九十(ひふみよいむなやこと)なる余殃を、高龗神(たかおかみのかみ)に祓い浄め給へと祈願奉り、大願を成就なさしめ給へと恐み恐みも白す」
 ドン!と甲板から飛び出した燐寧は五月姫ちゃんを背中に乗せたまま【水面走行】で海面を走り始める。
 同時に五月姫は移動を全て燐寧に任せる事で、水神・淤加美神に奉る薙刀の舞を踊りパラドクスの発動準備を整える。
「水神さまへ舞、奉納して、暴風雨を祈願、するよ。我流薙刀術・薙舞『高龗神薙』(ヒメノナギナタジュツ・テイブ・タカオカミカムナギ)」
 移動を完全に味方に任せるという作戦はこの追撃戦ではかなり有効だ。
 一人では出来ない役割分担をこなす事で、誰よりもいち早く五月姫のパラドクスが相手の海賊船を襲う!
『うわっ!?ちょっとー!なにこれなにこれ!?攻撃受けてるんですけどぉ~!』
「船にとって、海と風は、必ずしも味方では、ない。荒れ狂う濤は、時に“船が進むのを妨げる”ことに、なる」
 更に五月姫は出来るだけ相手の船を揺らし、傾かせ甲板をこっちに晒させて味方の攻撃の手助けになるようにと動いていた。
 おかげで走って追いつこうとしていた燐寧も十分に射程圏内に入る。
「『絶技:呪炎滅獄波』!」
 大口を開いて噴出した呪いの炎が相手の甲板に降り注ぐ!
「帆船ってのはとーぜん木で出来ていて、帆という大きな布を張っていて、火災は天敵と言ってもいい。火薬なんかを大量に積んでるとしたら、更に倍率ドン!だねぇ」
 ドーン!
『ひーん!なんで火薬とか入れてるのよー!?誰よーっ!』
『船長よ!船長!元船長!令嬢だから派手なの好きだったのー!』
 クロノ・オブジェクトの船のため全焼とはいかないが、混乱を齎すには十分以上に効果を発揮していたらしい。
「……はっ!でもこれだと、姫。乗せてもらって、祈ってるだけ、だね」
 走って揺れるので背中に抱き着いていた五月姫が何かに気付く。
「他にできることは……よし。頑張ってる燐さん、応援しよう。えっと、がーんばれ、がーんばれ」
「五月姫ちゃんがあたしの身体に触れて、頑張れって応援してくれると、すっごく濃い色の炎が出ちゃうぅ~!!!」
 バタバタ足踏みしながらブレスを太くする燐寧に(揺れが激しくなったので)よりぎゅっと抱き着く五月姫。
『『こんなところでノロけんなしぃ~!!!』』
「――別に、見せつけてるわけじゃない、から、怒らないで、ね」
 アビスローパーたちは全力で漕ぐ事に忙しいのだ!
 少しは残っている護衛の船員だけではなく、一部が思わずツッコミと言う名前の反撃をしてしまったが、その他は漕ぎ手に集中している。
「わ、あの海賊船まだ漕ぎ手がいたんだ!せっかくここまで戦ったんだし、出来たら追い詰めたいな」
「せっかく横づけしてきてるんだ。距離を取られる前に大きな一撃を入れようか」
 集団戦、ボス戦とそれぞれ煽り散らしたハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)。
 それに素早く追撃戦を狙っていたジェーン・コーネリアス(監視者・g10814)も追いついてきた。
 二人は飛翔すると海賊船の上空を陣取りすぐさま敵の船に向かってパラドクス……ではなく。
「ほらほらー、しっかり漕がなきゃー!このままじゃ皆が追いついちゃうよー?あ、そこの子!タイミングずれてるぅ〜♪」
「頭が潰されただけなのに、まさかもう逃げるのかい?くっくっ、そんなんじゃこう言われても仕方ないね、雑ー魚♪」
 二人して左右から飛翔して漕ぎ手のアビスローパーたちにまずは煽りの挑発を仕掛けて来た!
『きーっ!何あれ!めっちゃウザいんですけど~!!!』
『雑魚なんかじゃないってーのーっ!!!!』
『構うなー!漕げ漕げー!!!』
「お、やって損はないと思っていたが、意外と効果あるようだね」
 乗り手は先程戦った集団敵とはまた別種のアビスローパーのようであったが、やはり精神的には幼い生意気ガキンチョばっかりだったようでジェーンやハニエルの挑発に気を取られて櫂の動きを止める者もいた。
 船から見える所で飛び回れば向こうもどうしても気になってしまう。
 全てのアビスローパーがそうではないが、一部は全力で漕がないといけないのに周囲に注意を向けて手を止めてしまっているような幼女もいた。
「ほらほら、そこの恐竜とかまだいちゃついてるよ!」
「冷たい海から、帰ったらあったまる、ごはん、一緒に食べよう、ね。今日は、手作りカレー、作りおいてて、もちろん燐さんが好きな辛いやつを」
「あたしの武器は五月姫ちゃんの愛だよぉ!」
『『あれ一番ムカつく!!!!』』
 アビスローパーたちが一斉に地団駄を踏んで注意を反らしたところに、二人が目を光らせる。
「今だーっ!星になっちゃえ!エ・ン・ジェ・ル……キィーック!!!」
「一刀で……叩き割る!龍波断ち(リュウハダチ)!」
 天高く舞い上がったハニエルが急降下キックを放ち、大上段にカトラスを構えたジェーンが大波を断ち切る斬撃で船体を打つ。
「おっと、これでも沈まないんだ」
『きゃーっ!!!??これやばこれやばっ!』
『だから構うなって言ってたでしょーがぁー!』
 大打撃を受けて一部の武装が壊れ始めた海賊船だが、まだ沈むことはないようだ。
 それでもディアボロスたちの追撃は止まらない。
「ひとまず安全は確保したが、それだけじゃ満足は出来ないね」
 クローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)は海上で戦う仲間を確認すると、防衛に成功したこちらの海賊船の帆を張り、ロープを掴む。
 敵の船も強奪したこの船も同系統のクロノ・オブジェクト。通常の航海方法よりもディアボロスやクロノヴェータが全力で漕ぐ方が圧倒的に早いが、帆で風を受けて動かす事もできるのだ。
 圧倒的に漕ぎ手の数が違う敵の海賊船に追いつくのはまず不可能だが、クローディアは相手の船にこちらの船を真横に向ける。その程度の調整を行う時間はあった。十分に味方が稼いでくれた。
 そして。
「ここからは攻守逆転だ。連中の船をたっぷり痛めつけて意趣返しと行こう――『野郎ども、全ての砲門を開け!』」
 パラドクスによって召喚した海賊の霊が大砲を甲板上にずらりと並べて現れる!
 船の向きを調整した事で射線が全て相手の船に向けさせれられる状況だ。
 彼らは一斉にアビスローパーの海賊船に狙いを定めると、船長の合図を待つ。
「復讐者に手を出すってのがどういうことか、嫌と言うほど教えてやるよ――『砲撃開始だ!放てーーーっ!!!』」
 クローディアの声と共に大砲が一斉に火を噴き、弾を発射する。
 散乱するぶどう弾が敵船上へ降り注ぎ、船の設備や備品を中心に多大なダメージを与えていく。
 相手もクロノヴェータなので、反撃が飛んでくる事もあったが、クローディアはサーベルで打ち払ってしまう。
「愛しのカリブ海が待っているんだ。こんなところで止まっちゃいられないのさ」
 ある程度船から離れてしまったところでクローディアは他のディアボロスに出番を譲り、こちらの海賊船の損傷などを確認しに回る事にする。
『ちょっとー!これ、船、船やばくなーい!?』
『そんな事いってる暇があったら、漕ぐのー!』
 どうやら純粋な戦闘要員は殆ど集団戦で出したポルヴィーナや、船長の海賊令嬢に集中させていた船だったようだ。
 残っている護衛用のアビスローパーの反撃も少なく、他は漕ぎ手がひたすらに逃げようと櫂を動かしている。
「では、こちらの手番だな。只では済まさん……容易く逃げられるとは思うなよ」
 そして味方の攻撃や、煽りによってアビスローパーたちが浮足立っている内に篠村・蓮十郎(鋼剣・g09914)も追いついた。
 水面走行を用いて海上から若干迂回しながら船へ向かった蓮十郎は敵の側面についたと思えば、そこでザブンと潜り船底に狙いを定める。
「狙いは船底中央、竜骨だ。斬り刻む!剣技・鎌鼬(カマイタチ)」
 試製鉄刀を振るい、瞬く三度の斬撃——鎌鼬を以て竜骨を両断せん勢いで攻撃を加える!
 相手の船もクロノ・オブジェクトであるために破壊には至らない……が、その打撃や衝撃は大きく敵船を揺らし、木片を撒き散らす。
「おおづめで ございますよ、"かみさま"。わたしたちも がんばりましょうね?」
 激しい攻撃に晒されている敵の海賊船に向け、車椅子に乗り膝に"かみさま"と呼ぶスライムを乗せ顔を仮面で隠したシセル・ファリース(異端の幼き聖女さま・g10572)もきりきりと船より視線を向ける。
 否、視界に相手の船は入れてはいるものの、視線を向ける先はそのすぐ横の海面。
 パラドクスの力を込めながら鞭を鳴らし、呼び出す。
「さあ、おゆきなさい。そしてすべてを、くらいなさい。And Then There Were None(ソシテダレモイナクナッタ)」
『んなぁ~!?巨獣ぅぅぅ!!!???』
 シセルの視線の先より現れたのは巨大なクジラのような巨獣。
 その巨体でもって、相手の船に頭をぶつけると、船底に更なるダメージを与えて見せる。
『ひゃあああ~!!!!!???』
「きゅうだいてん、でしょう」
 てんやわんやなアビスローパーの船の様子を見ながらもシセルはふんふんと自己評価を下す。
『あ、あ、あぶなっ!あぶなっ!機関は!?大丈夫!?』
『ひー!ギリギリ!ギリギリだよーっ!武装は壊されたけど、ギリッギリで船は無事っぽーい!』
「あとはちょうはつですか。わたし、あまりきたないことばは とくいでは ないのですが……ふふっ、いえ」
『うわっ!なんかこの子、めっちゃ悪そうな気配する!ワカル!アタシもそーだもん!』
「……ふふっ、いえ。わたしたちのような こむすめにも ほんろうされるだなんて、おままごとのような かいぞくさまも いるんだなと、おもいまして」
『きーっ!やっぱ、アタシのほーがマシだわこれ!』
「きっと あなたさまがたに ひつようなのは、こいびとではなく おかあさまのおっぱい というやつで ございますね?ふふっ、しつれい?」
『ムキーッ!』
『だぁー!一々相手にするなー!今のアタシたちじゃどうにも出来ないんだよ!』
『マジでヤバいんだって!これ、あとちょっと沈みそうな勢いなんだよ!』
『ひー!ディアボロス、こわっ!』
 ドタバタとマストが折れ、ボロボロの海賊船をどうにか人力で漕いで撤退するアビスローパーたち。
 今回の海賊船同士の戦いは、ディアボロスたちの勝利で終わったのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】がLV2になった!
【動物の友】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV4になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【アヴォイド】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年02月02日