マドリード近郊解放作戦
ディアボロスは断頭革命グランダルメが放棄したイベリア半島の要衝、サマランカ要塞を奪取し、キマイラウィッチからの防衛に成功。
キマイラウィッチが占領したスペインの首都『マドリード』の奪還に向けて動き出しました。
マドリード近郊の集落は、キマイラウィッチに支配され『復讐』の心を煽るような残虐な処刑などが横行しているようです。
キマイラウィッチは『復讐』による精神エネルギーを効率的に得る為、住民に愛されている人物を捕らえ、惨たらしく処刑することで復讐心を高めようとしています。
この人物を救出、或いは、キマイラウィッチよりも早く保護して、キマイラウィッチの作戦を妨害した上で、キマイラウィッチを撃破してください。
戦闘中に住民に訴える事で、人々の『復讐』の気持ちを無くすことができれば尚良いでしょう。
人々の復讐心を消す事ができれば、キマイラウィッチのエネルギー源の一つを断つ事が可能です。
囚われのおひいさま(作者 きゅう)
#火刑戦旗ラ・ピュセル
#マドリード近郊解放作戦
#イベリア半島
#マドリード
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●男たちの焦燥
「はぁ……」
とある村の片隅で、若い男たちが雁首揃えてため息をつく。
日常の仕事も手につかない有様な彼らの瞳は、絶望の色で深く染まっていた。
「俺が彼女の身代わりになって死ねるのなら、喜んでこの身を差し出すというのに!」
彼らが考えていたのは、この村一番の、まるでお姫様のように美しい女性が、突然現れたキマイラウィッチに捕まり、牢の中に囚われてしまったこと。
「俺だって!」
「そうだそうだ!」
そんな具合に、彼らは彼らにとってのお姫様を助けたいと強く願う。
しかし、下手に助けに行って、彼女が処刑されてしまうのを避けなくてはならない。
もしそうなったら、彼らは世の中の全てに絶望し、その先の未来を思い描くことが出来ないのだから……。
●お宝はお姫様
「お姫様をゲットしてきてほしいんだよ!」
唐突にそう願う、ルペ・エストレーノ(セイレーンのトレジャーハンター・g10820)の言葉に、もう少し詳しく説明してくれと突っ込むディアボロスたち。
「えっとね、イベリア半島の真ん中らへんにある、マドリードの近くの村で、キマイラウィッチが人々を捉えて処刑しようとしているんだ」
彼らは、『人々の復讐心』を集めるため、人々に愛されている人を処刑することで村人たちの心に激情を呼び込もうとしているのだ。
「だから、お姫様が処刑される前にトレジャーハントして、救い出してほしいんだよね☆」
彼女は、キマイラウィッチのリーダーである、自己愛のプレタポルテのそばに牢が作られ、そこに囚われている。
「忍び込むにしても、キマイラウィッチたちに最後まで見つからずに助け出すのは多分無理なんだよ」
そこで、お姫様を助けるまでの間、自己愛のプレタポルテやその部下の気をひいて、助け出す隙を作ると良いだろう。
「自己愛のプレタポルテは、自分が一番かわいい。自分こそがお姫様! って思ってるみたいだから、うまくおだててあげると、隙もできやすいんじゃないかな?」
この作戦は、今後マドリードを攻略するための布石となるだろう。
「イベリア半島はグランダルメの軍勢が撤退してしまって、混乱しているみたい」
その中で多くの市民たちが犠牲になね可能性があり、これを見過ごすことも出来ない。
「とても美しいって噂のお姫様。どんな人なのか、ルペちゃんにも教えてね!」
ルペはそう言って、元気に仲間たちを見送るのだった。
●私こそがお姫様
「……ほんと苛つくわ!」
村の若い男たち全員から惚れられているという、美しい女性。
そんな彼女をとらえた自己愛のプレタポルテは、男たちが彼女を崇めるように褒める言葉を聞く度に、機嫌を悪くしていた。
「私が一番の、お姫様じゃなきゃいけないの……!」
傲慢で自己中心的。
そんなプレタポルテは『お姫様』に対する執着が激しく、部下の翼ある聖歌隊たちにもそのように扱わせていたが、
「やっぱり、あいつらも処刑しようかしら」
口元に邪悪な笑みを浮かべ、そう考える。
「……いけない。そんなことをしたら作戦の意味がないものね」
だが、彼女は自分の使命は理解しているようで、イライラしながらもお姫様を処刑する時を指折り数えて楽しみにしているのだった。
リプレイ
七星・優希
アドリブ連携歓迎です。
美しい女性ですか。どんな方なんでしょう、ドキドキ……という前に助け出さないといけませんね。
プレタポルテをおだてて隙を作る担当と救出に行く担当と二手に分かれて行動する感じになるのかな?
私は荒事が苦手だからおだてる側になりそう。おだてるとしてもまずは容姿を褒めていこうかな。
……嘘だとしてもクロノヴェーダをおだてるのは緊張しちゃうな。助けるためだから仕方ないな。
とにかくプレタポルテが一番です!っておだてるしかないよね…?
『あのスタイル、綺麗な金の髪に海の青のような瞳……お姫様みたいでいろんなドレスが似合いそう。
それに一緒にいる聖歌隊と白い翼がお揃いなんですね。すごく素敵です。
ところでそこの素敵なお姫様はセーラー服以外のお洋服は着ないんですか?貴女の姿を見ていたら良いデザインが思いついたのでぜひプレゼントさせてください』と一芝居打って目の前でお洋服を作って気を引きましょうか。
救出は他の方にお任せします!
シャルロット・アミ
七星さん、承知したわ
【平穏結界】を展開して静かに、静かに
噂の「おひいさま」に会いに行きましょう
七星さんが敵の気を引いている間にできるだけ牢の近くまで
こちらの表情が「おひいさま」に見える距離になったら
大丈夫、の意をこめてにっこり微笑みます
安心してね、今助けるわ
とは言え、牢までは行けないわよね
敵に向かってもにっこりと笑って
モラさん、モラさん、
この村で一番お姫様なのはだーれ?
「もっきゅ!」(自信満々にプレタポルテを指差すモラさん)
なんて、時間稼ぎをしておいてから一気に牢へ距離をつめ
パラドクスで鍵を粉砕してしまいましょう
牢を、「おひいさま」を背に立って
敵の罵倒や攻撃を受けないようにしてから
にっこり小悪魔の笑み
ごめんなさいね?
モラさんにとって世界で一番のお姫さまは私のお友達なの
「もきゅもきゅ!」(モラさん、自慢げ)
さあ、「おひいさま」を攫った
悪人退治と参りましょうか
アドリブ、連携、歓迎です
●一番お姫様なのはだーれ?
(「美しい女性ですか。どんな方なんでしょう」)
そしてなにより、どんな服が似合うのか。
七星・優希(気怠げなファッションデザイナー・g10433)はデザイナー目線で、まだ見ぬ村人たちの『お姫様』を想像し、彼女が囚われている牢に向かって歩いていく。
「何をしているの?」
当然、女性に近づこうとする優希は翼ある聖歌隊たちに呼び止められ、疑いの目を向けられた。
「あっ。ごめんなさい。あの方があまりにも美しいので……近くでお姿を拝見したくて」
優希はドキドキしながら、彼女たちを。そして、その奥でお姫様のように傅かれている自己愛のプレタポルテに視線を向け、
「あのスタイル、綺麗な金の髪に海の青のような瞳……お姫様みたいでいろんなドレスが似合いそう」
(「おだてるとしてもまずは容姿を褒めていこう。……嘘だとしてもクロノヴェーダをおだてるのは緊張しちゃうな」)
予め用意していた言葉とともに、プレタポルテへ熱い眼差しを送り、
「一緒にいる聖歌隊と白い翼がお揃いなんですね。すごく素敵です」
(「とにかくプレタポルテが一番です! っておだてるしかないよね……?」)
そう思っていたものの、実際彼女を前にしていると、ドレスや私服のアイデアが次々と湧き上がってくる。
「ところでそこの素敵なお姫様は、セーラー服以外のお洋服は着ないんですか? 貴女の姿を見ていたら良いデザインが思いついたので、ぜひプレゼントさせてください」
実際に見るプレタポルテの姿に目を輝かせ、ペイントツールバッグから道具を取り出し、目の前で素敵なドレスを着たプレタポルテの絵を描き続けた。
「へぇ……さすが私。どんな服も似合うわね!」
そのデッサンの数々に、プレタポルテは満足そうで、
「よろしければ、お洋服を作りましょうか?」
ご機嫌を取るためにそう提案する優希に、
「いいわね。じゃ、これ全部お願い」
平常運転で無茶振りをして、彼女の顔をひきつらせる。
(「で、でも、これでプレタポルテの気はひけたはず」)
あとは、仲間が女性を助けてくれればと思いながら、優希はドレスを作り始めた。
「七星さんが気を引いている今がチャンスね」
その間に、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は息を潜め、静かに牢へ近づいていく。
「……?」
そして、噂の「おひいさま」。
シルバーブロンドのふわふわな髪に、どことなく庇護欲をくすぐられる可愛らしい顔が見えたところで、
(「安心してね、今助けるわ」)
大丈夫。の意をこめてにっこり微笑み、指を唇に当て、静かにしていてほしいと願う。
そのまま牢の入り口まで近づければよかったが、優希の目の届かなかった翼ある聖歌隊たちに気づかれてしまう。
「モラさん、モラさん。この村で一番お姫様なのはだーれ?」
そんな彼女たちに、シャルロットはにっこりと笑って、相棒のモーラット・コミュ『モラさん』を呼び出し、小首をかしげて問いかける。
「もっきゅ!」
自信満々にプレタポルテを指差すモラさんの指に、思わず視線の先を見て、満足そうに微笑むプレタポルテに平伏する翼ある聖歌隊たち。
「ごめんなさいね?」
その隙をついて、響風を抜き放ち、紅鳶色――鳶色に紅を交えた、仄かに華やかな色の歌声とともに、一気に加速する。
「モラさんにとって世界で一番のお姫さまは、私のお友達なの」
そして、鋭い斬撃で牢を閉じる鍵を壊し、
「もきゅもきゅ!」
その女の子の顔真似らしいことをしながら、モラさんは自慢げにドヤ顔をして見せた。
「しまった!」
という顔をしたキマイラウィッチたち。
だが、一度牢を、「おひいさま」を背にすることができればこちらのもの。
「さあ、「おひいさま」を攫った悪人退治と参りましょうか」
シャルロットはにっこり小悪魔の笑みを浮かべ、「おひいさま」が敵の罵倒や攻撃を受けないように気をつけながら響風を構えた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
シャルロット・アミ
さあ、派手に皆様に知らせましょう
もう憎むことはない、だって私たちがいるのだから!
取り出したるはバイオリン
華やかなファンファーレを奏でて
大声を上げるわ
もう大丈夫
おひいさまは助けたわ
村の宝は皆様のところに戻ってきた
だから、こいつらを追い返せるように
皆様は応援して!「もっきゅー!」
曲はそのまま明るい行進曲へ
ラ・ピュセルだからこそ、神聖なる騎士たちを呼び出して
あんな偽物の聖歌隊は追い出してしまいましょう
銀色のランスを持って、さあ、突撃!
聖歌のダメージは精神的なもの
歯を食いしばってバイオリンを奏でる手は止めない
「もきゅもきゅ!」(モラさん、頭の上でぽこぽこ跳ねる)
ふふ、ふわふわが精神を戻させるわ
ありがとう、モラさん
飛び回るのは本当に厄介よね
でも、これは距離も高さも関係ない戦い
【グロリアス】で回復を行いながら
騎士たちに突撃を命じ続けるわ
そう、私たちを信頼してもらうためにも
こんなところで倒れるわけにはいかないの
アドリブ、連携歓迎です
七星・優希
アドリブ、連携、共闘歓迎です。
ふう……なんとかおひいさまを助け出せたようで良かった。
さて、素敵なおひいさまには指一本触れさせません。
せっかく素敵なドレスが出来上がるけど…いけない、お代を貰うのを忘れてたよ!お金はいりませんのでお命頂戴します!!
ペイントツールバッグの取っ手を持って攻撃体勢に入るよ。
ただの鞄だと思った?…残念、これも立派な武器なのです。
パラドクス【ペイントツールバッグ・インパクト】を使用して攻撃するよ。
ペイントツールバッグを振り回して容赦なくパラドクスを当てて行きます。
当てられたいのはどなたからですか?
祈って攻撃するところは美しいけれどそのお祈りが命乞いの祈りになるかもしれませんね。
槍が飛んでくるのは痛いけど多少の怪我は問題ない、攻撃を続けますよ。
おひいさまと村人のためにもここで撃退しますよ!!
●マルシュでダンスを踊りましょ
「さあ、派手に皆様に知らせましょう」
そして、そのことを村中に伝えるため、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は剣をバイオリンに持ち替えて、華やかなファンファーレを響かせ、
「もう大丈夫。おひいさまは助けたわ」
歌声を調べにのせて、村人全員に届かせる勢いで高らかに歌いだした。
「村の宝は皆様のところに戻ってきた。だから、こいつらを追い返せるように応援して!」
「もっきゅー!」
そんな彼女の呼びかけを、相棒のモーラット・コミュ『モラさん』がビリビリ電波を放ちながら後押しし、
「本当か!」
「助けてくれてありがとう!!」
そのメッセージを受け取った村人たちが次々と周囲にやってきて、ディアボロスたちに賛辞の言葉と声援を投げかける。
「さあ、あんな偽物の聖歌隊は追い出してしまいましょう」
彼らの声援をさらに強めるべく、奏でる曲を明るい行進曲に変えたシャルロット。
その調べは銀色の装備に身を包んだ神聖な騎士たちを呼び出し、
「銀色のランスを持って、さあ、突撃!」
翼ある聖歌隊たちの体を次々と串刺しにしていった。
「歌の勝負なら……負けない!」
しかし、彼女たちもただやられるだけではなく、シャルロットが奏でる行進曲に、自分たちを讃える歌詞をのせ、曲を乗っ取ろうと企んでくる。
「……つっ!」
その圧力に気圧されるシャルロットだが、
「負け、ないっ!」
歯を食いしばってバイオリンを奏でる手を止めず、全身に力を入れた状態で演奏を続けようとする。
だが、その力みは彼女の音楽を乱し、音が少しずつズレだして……、
「もきゅもきゅ!」
曲を乗っ取られそうになったところを、モラさんがシャルロットの頭の上でぽこぽこ跳ねることで、正気を取り戻させた。
「ありがとう、モラさん」
モラさんのふわふわで落ち着いたシャルロットは、翼ある聖歌隊が紡ぐ歌声を半分聞き流しながら、騎士たちに突撃を繰り返させるのだった。
「ふう……」
一方、自己愛のプレタポルテの我儘に逆らわず、すでに複数のドレスを仕上げた七星・優希(気怠げなファッションデザイナー・g10433)は、
(「なんとかおひいさまを助け出せたようで良かった」)
シャルロットが、女性の囚われた牢を確保したことに安堵の息を漏らす。
「じゃあ、私も始めましょう」
そして、自分用に作ったドレス風の衣装を身に纏うと、
「これだけ素敵な曲ですから、踊ってみるのも楽しそうです」
ペイントツールバッグの取っ手を持って、それを相手役に見立てて踊る構えを見せる。
「……?」
それまでドレスを作っていた優希が突然立ち上がったことに疑問符を浮かべるプレタポルテは無視して、
「当てられたいのはどなたからですか?」
優希とペイントツールバッグは激しい回転を伴うダンスを踊り始め、彼女の振り回す相棒が、周囲の翼ある聖歌隊を弾き飛ばしていく。
「ただの鞄だと思った? ……残念、これも立派な武器なのです」
そのままなめらかなステップを踏み、竜巻を起こすかのような勢いで回転しながら、聖歌隊を次々とホームランしていく優希。
それに対し、彼女たちは天に祈りを捧げ、槍のような閃光を打ち落とすことで、優希を止めようとした。
「祈って攻撃するところは美しいけれど、そのお祈りが命乞いの祈りになるかもしれませんね」
そんな攻撃に対し、優希は痛みを感じながらも我慢して、ダンスの動きは緩めない。
必死に反撃する聖歌隊たちだが、その祈りは優希の言葉通り、だんだん命乞いに変わっていき、
「おひいさまと村人のためにも、あなた方を倒さなくてはならないのです!」
それらを全て無視した優希によって、彼女たちは彼方へと消えていくのだった。
「ちょっと! 私のドレスはどうしたのよ!」
そんな中、優希が作ると言っていたドレスがまだ数着しか出来ていないことにプレタポルテが激怒すると、
「……いけない、お代を貰うのを忘れてたよ!」
思い出したかのように、優希はプレタポルテに視線を向ける。
「あ? 金とるっての? 生意気ね!」
そして、案の定怒り出した彼女に、
「お金はいりませんので、お命頂戴します!!」
改めてドレスの対価を求めるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【平穏結界】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【グロリアス】がLV2になった!
●王子様が手を取るお姫様は
「この私を傷つけられるものなら、やって見せてもらおうじゃないの!」
自らに敵意を向けた相手に、容赦なく殺気を浴びせかける自己愛のプレタポルテ。
その勢いに、優希はたじろぐことはなかったものの、襲いかかるタイミングを失ってしまう。
「お嬢様」
そんなプレタポルテの足元に近づき、跪いてうやうやしく礼をすることで、彼女を宥めるサフィール・セレニテ(見習い少年執事・g08576)。
「お嬢様にはこのドレスが一番お似合いかと」
彼は優希が最初に作り、プレタポルテに渡したドレスを彼女に着せながら、
「それに、王子様がいらしております。笑顔でお迎えになられては?」
そっと、掌に載せたダイヤモンドを見せて身につけるように耳打ちする。
「そ、そうなの? ……きれいなダイヤね」
そのダイヤモンドの美しさは彼女の心を釘付けにし、多少の矛盾に気づかない程度に思考を混濁させた。
「やあ。君がお姫様かい?」
そこへ、間髪入れずに彼女に呼びかけるフロラン・フォンテーヌ(天使のリアライズペインター・g03446)。
(「取り戻すためなら、何だって使わせてもらうよ」)
彼はChevalier bleuという礼装姿で、用意した花を手にしながら、笑顔で近づいていき、
「まあ。素敵な王子様……」
頬を染めてお姫様っぽく振る舞うプレタポルテの胸元に、花に偽装していた剣を突き刺して、天使の祈りの力を大量に流し込んだ。
「がああああああああっ!!!!」
激しい痛みに耐えきれず、絶叫するプレタポルテを尻目に、
「あなたみたいな心の醜い人が、お姫様なわけがないよね?」
フロランはそう言いながら、シャルロットの後ろに隠れて恐る恐る様子を見ている「おひいさま」に視線を向ける。
「そうですね。……こちらのドレスは本物のお姫様に着ていただきましょうか?」
それに同意するように、サフィールはプレタポルテからドレスを奪い取り、牢の入り口を守るシャルロットに手渡した。
「許さない! 許さない許さない許さない!!!」
そんな王子様と執事の塩対応に激昂したプレタポルテは、猛然と彼らに接近し、嫉妬の炎を力強く振りまいていく。
「すみません、後はおまかせします」
「お姫様に傷はつけさせないよ」
その苛烈な攻撃を「おひいさま」に向けないように、2人は仲間たちから離れ、周囲が安全な場所で逃げ回るのだった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【植物活性】LV1が発生!
【影忍び】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
シャルロット・アミ
なるほどなるほど
確かに可愛らしい天使さまね
うーん、私の好みはおひいさまかなあ
「もきゅ」モラさんは天使さまのほうが好み?
うん、確かに色々なお洋服は…いやいや
似合うお洋服はお任せして
そして最後の一撃もお任せしちゃいましょう
私にできることはできるだけ劇的に
敵をやっつける下準備をすることだわ
バイオリンで派手に軽快に曲を奏でましょう
さあ、出ておいで、花の精霊
敵の心を惑わせて
演出に心は動くけれども
炎の魔法がくればさすがに目も覚めるわ
それなら演出合戦
ね、おひいさま、歌ってくださらない?
もし歌ってくださるなら、おひいさまを庇いながら
バイオリンをかき鳴らすわ
さあ、場はできた
最後は踊っていただくだけだわ
大丈夫よ、憎むことなんてひとつもない
私たちがいるのだから、ね
アドリブ、連携歓迎です
七星・優希
アドリブ、連携歓迎です。
聖歌隊というお邪魔…いえ、取り巻きもいなくなりましたね…ようやく貴女に直接攻撃できます。
ドレスの対価をいただくためにもプレタポルテ、貴女の命で支払っていただきます。
何事も無償で貢いでもらえると思ったら大間違いです。
顔の可愛さは認めますが性格はお姫様に向いてません。それに本物のお姫様は貴女のようなワガママじゃありません!!
本物のお姫様はおひいさまのように心から優しく、恐怖で人を縛り付けるようなことをしない方です!
さっき作ったドレスを飾ってたトルソーがそこにまだ立ててあったままだったよね。これを武器に使おう。
武器は鞄からデザイントルソーに持ち替えてパラドクス【スカイハイホームラン】を使用します。
自分が一番になれないなら可愛いドレスと一緒に一番星のようにぶっ飛ばしてさしあげましょう。
爆弾トラップがあろうとやることは変わりません。多少の怪我も気にせず強行突破あるのみです。
空の向こうまで飛んで行けー!
●勝利のマーチでかっとばせ!
「なるほどなるほど。確かに可愛らしい天使さまね」
今は顔を歪めて王子様を追いかけ回すプレタポルテ。
黙っていれば寄ってくる王子様もいるかも知れないが……、
「うーん、私の好みはおひいさまかなあ」
シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は自分の背中に身を隠している「おひいさま」を見つめて微笑んだ。
「もきゅ」
だが、相棒のモーラット・コミュ『モラさん』は少し意見が違うようで、ドレスアップされた天使は可愛いと主張していた。
「モラさんは天使さまのほうが好み? うん、確かに色々なお洋服は……でも、こうやって着替えたら……ね?」
そんなモラさんを納得させるため、シャルロットはサフィールから受け取った、優希が作ったドレスを彼女に着せる。
「……どうですか?」
ドレスを着た「おひいさま」は、恐る恐るモラさんに尋ねると、
「もきゅー!」
プレタポルテとは毛色が違う、おしとやかなお姫様姿に笑顔を見せるのだった。
「ね、おひいさま。歌ってくださらない?」
素敵なドレスに身を包んだことで、本当のお姫様のようになった彼女に、シャルロットはバイオリンを見せながらお願いし、
「今から、あの悪い天使さまを私たちと一緒にやっつけましょう」
頷く彼女をしっかり守りながら、派手に軽快なマーチを奏でだした。
即席で作られた歌をきれいな声で歌いだす「おひいさま」。
「さあ、出ておいで、花の精霊。天使の心を惑わせて」
その歌声を彩るように、シャルロットが呼び出した精霊たちは周囲を飛び回り、周囲に様々ないたずらを仕掛けていく。
「私に注目しなさいよ!!」
そんなシャルロットに注目を奪われたのが悔しいのか、プレタポルテは派手な演出で周囲の精霊たちを従えるように飛び回り、目立つダンスで彼女の心を魅了しようとする。
「貴女の顔の可愛さは認めますが、性格はお姫様に向いてません」
その攻撃が、「おひいさま」や彼女に視線を向ける村人たちに向きそうになるのを防ぐため、七星・優希(気怠げなファッションデザイナー・g10433)は、
「何事も無償で貢いでもらえると思ったら大間違いです。ドレスの対価をいただくためにもプレタポルテ、貴女の命で支払っていただきます」
鞄を投げつけて踊りを止めさせた。
「痛いわね!」
沸点低く怒るプレタポルテを倒したいと強く願う優希は、
「貴女は自分をお姫様と言いますが、本物のお姫様はおひいさまのように心から優しく、恐怖で人を縛り付けるようなことをしない方です!」
彼女の態度を断じ、先程作ったドレスを飾ってたトルソーを手に抱える。
「がんばれ、がんばれ、お姉さん!」
「もきゅもきゅ!」
そして、「おひいさま」とモラさんに周囲の村人たちも、シャルロットの奏でるマーチを応援歌に変えて、トルソーを構えた優希に声援を送った。
「死になさい!」
それに対し、プレタポルテは周囲に大量の爆弾トラップを作り出し、それらを転がして優希を爆破しようとする。
「自分が一番になれないなら、一番星のようにぶっ飛ばしてさしあげましょう」
だが、優希はその爆弾を次々と打ち返し、自分もダメージを受けながらも一気にプレタポルテに近づき、
「空の向こうまで飛んで行けー!」
同じく爆発でを全身に浴びる天使の胴をトルソーの芯で捉え、
「お、おぼえてなさーい!」
芸術的な放物線と捨て台詞を残し、プレタポルテは山の向こうへと消えていった。
「きゃー、すごい、すごい!」
そしてシャルロットが奏でるファンファーレに包まれながら、仲間たち、村人たちが優希に駆け寄り、
「そのドレスも似合ってますが、他にもたくさんドレスのアイデアが浮かんできますね」
ドレスに身を包んだ「おひいさま」の頭を撫でながら、新しいドレスを作りたい欲求が湧き上がってくる。
それと同時に、周囲は安堵の歓声に包まれるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【プラチナチケット】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】LV2が発生!