リプレイ
リーシャ・アデル
・心情
さーて、陽動任務らしいけど、まぁいつも通り全力でぶっ倒すつもりでやればいいのよね!!
変に考えるよりはシンプルでいいわ!!
とにかく、突撃していくわよ!!
・戦闘
パラドクス『翠焔・創像:シャイニングバースト』による【貫通撃】でトーチカや鉄条網を【破壊】・【粉砕】していくわ
こっちだって【火炎使い】だもの、炎比べといきましょうか!!!
・その他
アドリブ等は大歓迎よ
パルトロメウ・ローレン
初めてのお仕事がこんな激戦地なんて緊張するのであります
パルは出来る事を頑張るのです
ここへの襲撃が本命と思わせれば良いのですね
これまでの記録で、ナポレオンは予知能力を疑ってたはずなのです
なら…それも盛大に外して参りましょう
[弱さを経ていない強さはない]を使い
瞬時に防衛拠点を作り少しでも隠れながら攻撃しましょう
こんな場所です頼れるのはこれくらいでしょうか…
攻撃は言葉を力とし圧で鉄条網、トーチカ、敵を潰して行きましょう
ここヴォーバンにナポレオンが居ることは解っております!
必ずや拠点を突破してみせましょう。
ゆきますよ!
まだまだ実力の上では下の下。
無理せずご一緒した仲間を頼り、出来うる限りの攻防を行います
反撃の業火は
防護拠点でも防ぎきれません
直ぐ様拠点を放棄し移動
熱さを凌いで出来れば前へ進むのです
またパラドクスで防護拠点を作り進みます
鉄条網は板で潰して乗り越え
トーチカは一つ一つ潰して行く他無いでしょうか
仲間の援護となるよう声を掛け合い着実に進みましょう
頼れる先輩方に一生懸命付いて行くのです
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
ついに、ここまで来たのだな
陽動上等。いずれは攻め落とすんだ
そのつもりで行くさ
大胆でも慎重に
正面から攻めつつ、本命が要塞という演技
……援護する
戦況を偵察、観察しつつ把握
基本は一点突破
ライフルのPD攻撃を利用
まずは鉄条網を吹っ飛ばして侵入口を作る
道が狭まる間に集中砲火を受けないよう、突撃する仲間を援護
敵や攻撃してくるトーチカにはライフルで閃光霰弾をぶっぱなし、移動中は撹乱を仕掛ける
その後は、一点突破でトーチカを順に攻略
味方が仕掛けるトーチカへ、先に閃光弾を撃ち込み、攻め込みやすい隙を作り援護
トーチカの外殻を破壊し、外殻が強固なら破壊にこだわらず、内部の兵に攻撃・反撃
周囲のトーチカからの攻撃を警戒し、危険があれば情報伝達
味方の死角をカバーし、盾で攻撃を防ぎつつディフェンス
狙いを合わせ確実に撃ち倒す
反撃は魔力障壁とコートで全身を守り、タワーシールドを構え炎の直撃を防ぐ
パルさん(g10813)をディフェンスし特に連携
攻撃が集中する味方にディフェンス
狙いを合わせ、一点突破を繰り返そう
神山・光
失敗作か
哀れなもんだね。人間としての生を無理やり奪われ、改造されたかと思えば今度は失敗作として捨て駒にされるとは
あんたらの無念、怒り、絶望、全部とは言わないよ。その十分の一だとしても、あいつらに叩き込んであげるよ
だから、もう休みな。あんた達はもう休んでいいんだ
果て知らずの劫火で周囲に熱をばら撒くのなら、それより早く連射で弾丸を撃ち込み、早業で空になったマガジンを交換し、弾幕を張り制圧射撃で相手に自由を与えず、弾丸を撃ち込み、息の根を止める
「久しぶりに堪忍袋の緒が切れそうだよ。命を弄ぶ奴は、一人だって生かしちゃおかない。みんな墓場に埋めてあげるよ」
ヴェルチ・アリ
またか。また、嫌な感覚がある。
記憶の無い自分。自分は全身を焼かれて死んだはずという奇妙な確信、そしておそらく身体をサイボーグへと作り変えられたことで何とか生きているという事実。それしかない自分に、それでもこの感覚とやらは迫りくる。
因縁。復讐者として流れ着いたときには、それまでの記憶の殆どを失っていた自分からすれば、クロノヴェーダとのそれは、残念ながら共感が難しい。
なのに、その感覚を感じることが増えた。戦争が終わった、あの時から。どれだけ離れようが、まるで影のようについてくるそれ。
【火炎使い】を使い、相手を上回る火炎をもって焼き尽くす。
【弾幕】を使い、広範囲の相手を薙ぎ払っていく。
悪いけど、火炎だけは負けるわけにいかないんだ。全て焼き払うっていうなら…こっちのやり方も、味わってもらおうか!
いいさ。その影ごと、焼き尽くし、焼き熔かす!
アドリブ、絡みを歓迎します。
●燃やせ燃やせ敵は全て焼き払え
現地は平坦な場所、と言うよりも、身を隠すところもない荒野だった。
点々と黒焦げの樹木が残っているが、どれも今にも折れそうなほどで身を隠すのには使えそうにない。
防衛を担うトループス級とアヴァタール級は、どちらも炎の使い手。
ここを防御陣地とする際に、あらかじめ樹木などの障害物を焼き払ったのだろう。
この荒れ地に防御柵の鉄条網が敷かれ、その向こうに灰褐色のトーチカ群が見える。
ディアボロスたちは鉄条網の手前、やや離れた場所に見つけた地面の窪みに身を潜め、迷彩柄のシートを被っていた。
そして双眼鏡を手に、敵陣を観察していた。
「鉄条網を越えればトーチカからは丸見え。近づく者には火炎放射がお出迎え、ってわけね」
リーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)が双眼鏡から顔を離す。
さて、どう暴れ回ってやろう。
敵は火炎使い、自分も火炎使い。どちらの炎が上か、彼女はうずうずしていた。
(ついに、ここまで来たのだな。陽動上等。いずれは攻め落とすんだ。そのつもりで行くさ)
グランダルメでの任務に多く参加してきたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、このディヴィジョンの戦いも佳境に入ってきたことを感じていた。
だとしても、彼のやることはいつも通りだった。
まずは敵陣の観察、戦闘になれば戦況を偵察して把握すること。
焦れることなく普段通り、エトヴァはそう心がけていた。
いつも通り、と言うわけには行かない者が1人いた。
(初めてのお仕事がこんな激戦地なんて緊張するのであります……でも、パルは出来る事を頑張るのです)
初任務のパルトロメウ・ローレン(星巡り・g10813)だ。
やはり緊張しているのか、表情が硬い。
硬いと言えば、見た目からして硬そうなのが敵陣のトーチカだ。
強固かつ堅牢なトーチカ、その内部でトループス級の失敗作たちが配置についているはずだ。
「外にも何人か見えるね」
火炎放射器らしきものを手にして歩哨に立つ兵の姿を、神山・光(銃神・g00638)は視認した。
(失敗作か。哀れなもんだね。人間としての生を無理やり奪われ、改造されたかと思えば今度は失敗作として捨て駒にされるとは。……気に入らないね)
トループス級、失敗作たち。まともな名も与えられず、失敗作の烙印を押されたゾルダート。
かつて機械化ドイツ帝国で作り出された彼らは、今はグランダルメに流れ着いて使われている。
その失敗作たちの姿に、ヴェルチ・アリ(火喰らい・g03614)は表情を曇らせていた。
(またか。また、嫌な感覚がある)
記憶の無い自分。自分は全身を焼かれて死んだはずという奇妙な確信、そしておそらく身体をサイボーグへと作り変えられたことで何とか生きているという事実……それしかない自分に、それでもこの感覚が迫りくる。
(なにがしかの因縁……?)
それはヴェルチ自身にもわからなかった。
「えっと、ここへの襲撃が本命と思わせれば良いのですね。これまでの記録で、ナポレオンは予知能力を疑ってたはずなのです。なら……それも盛大に外して参りましょう」
声に出して、パルトロメウは任務の内容を再確認する。
「その通りだ、パルトロメウさん。大胆でも慎重に、正面から攻めつつ、本命が要塞という演技をする。大丈夫、こちらも適宜サポートする」
「つまり全力でぶっ倒すつもりでやればいいのよ。変に考えるよりはシンプルで良いわ!」
初任務であるパルトロメウを、エトヴァとリーシャが励ます。
誰にだって初めてはある。
今日まで戦い抜いてきた誰もが、ディアボロスとしての初任務を経験してきた。
「敵陣に動き。歩哨の交代の時間のようだ」
各所のトーチカから敵兵が出てきて、外の者と交代する光景を、光は見た。
「いいですね。いっちょ始めるとしますか」
今は嫌な感覚は押し殺し、ヴェルチが笑みを見せる。
トーチカ内に失敗作たちが何体配置に着いているのかはわからない。
だが歩哨の交代で外に出た者がいるなら、そのぶんトーチカ内の配置は手薄になっている。
それにどうせ攻撃を仕掛けるなら、トーチカに守られていない敵が1体でも多く外にいた方が良い。
「まずは、邪魔な鉄条網」
エトヴァは伏射の姿勢で、ライフルからパラドクスを込めたグレネード弾を撃つ。
それは鉄条網の支柱を破壊し、有刺鉄線をまとめて吹き飛ばす。
「こっちだって【火炎使い】だもの、敵と炎比べといきましょうか!」
どうせならド派手にやろう。
リーシャは立ち上がって迷彩のシートを投げ捨て、パラドクスを発動させた。
翠焔・創像:シャイニングバースト。
掌に生成された炎と魔力の光球から放たれる光線が、一直線にトーチカへと照射される。
「ウチも【火炎使い】です。相手を上回る火炎をもって焼き尽くしましょう!」
ノヴェンブレの雷火、ヴェルチの火炎放射器からたなびく長大な炎が、空すらも焦がさんと敵陣へ浴びせられる。
そしてディアボロスたちは鉄条網に開いた侵入口から突撃、トーチカ群へと駆け出した。
一方、パラドクスの直撃を喰らった敵陣では。
「……敵襲」
奇襲同然の攻撃に、トーチカ内外の失敗作たちには動揺が走っていた。
「ディアボロス5体を確認」
「総員、迎撃態勢に移行」
しかし動揺は一瞬。トーチカの銃眼からパラドクスを放つ個体、配置に着こうとトーチカへ駆ける個体、その場で反撃に出る個体と、彼らは即座に反撃を開始した。
「燃やせ燃やせ敵は全て焼き払え」
「要塞に近づく全てを焼き尽くせ」
攻撃を受けていないトーチカからも、ディアボロスを近づけまいと牽制の火炎放射が始まる。
(果て知らずの劫火で周囲に熱をばら撒くのなら、それより早く弾丸を撃ち込む……!)
たなびく炎が荒れ地を舐める中、光の手にしたベレッタM92改、レッドアイズとブルーアイズが連射の咆哮を上げる。
「……何処のどなた様が『失敗作たち』なんて名付けたんだか」
マガジンが空になれば早業で交換し、彼女は制圧射撃で外の敵に自由を与えず、弾丸を撃ち込む。
「こんな場所です頼れるのはこれくらいでしょう……でもっ」
遮蔽物の無い平坦な場所で、敵から火炎放射されるのは恐ろしい。
パルトロメウはパラドクスで瞬時に防衛拠点を作り出す。
反撃の業火は防護拠点でも防ぎきれないが、熱を凌げればそれでいい。
彼は直ぐさま拠点を放棄して移動、また新たな拠点をパラドクスで作り出し、これを繰り返して前進していく。
「ここヴォーバンにナポレオンが居ることは解っております! 必ずや拠点を突破してみせましょう。ゆきますよ!」
陽動ではなく、本気でヴォーバン要塞の攻略に来たと敵に思い込ませるよう、パルトロメウは叫ぶ。
その言葉は圧となってトーチカへ叩きつけられる。
「小賢しい。燃えろ。男も女も燃え尽きろ」
トーチカ内の失敗作たちは、銃眼からの火炎放射。
「近接戦闘でディアボロスを燃やす」
「了解した。こちらは援護する」
外の失敗作たちは、接近戦に出る者たちと、トーチカを盾に火力支援を担う者たちに分かれた。
荒れ地を敵味方双方のパラドクスが激しく飛び交う。
「やはりトーチカは堅牢だな。パラドクスの1発や2発では崩れないか。確かにこのヴォーバン要塞を正面から攻め落とすとなると、こちらも大戦力が必要だ」
味方が仕掛けるトーチカへと先んじて閃光弾を撃ちつつ、エトヴァは戦況を観察していた。
「だが今回は陽動……援護する」
強固なトーチカの外殻の破壊には拘らず、エトヴァはパラドクスを撃つ。
この局面は敵を撹乱しつつ味方が攻めやすい隙を作ることと、危険を知らせる情報伝達が重要、と彼は認識していた。
時には仲間の死角をカバーするように、彼はタワーシールドを構えて炎の直撃を防ぎもする。
今も、敵に狙われたパルトロメウのサポートに入った。
魔力障壁とコートでも体を守っているが、敵の火炎の熱量はそれでも身を焦がさんばかりだ。
「ありがとうございます、助かりますっ」
「狙いを合わせよう。ここは確実に撃ち倒す」
両者のパラドクスが、接近戦に出た失敗作たちを薙ぎ払う。
「真正面からトーチカを壊す、そのつもりで行くわ!」
彼女はトーチカめがけてパラドクスを撃ちまくる。
トーチカを直撃し、貫通したそれは内部の失敗作にも襲いかかる。
無論、敵の反撃が飛んでくるが、ダメージは最初から覚悟の上。
「どっちの炎が上か、教えてあげるっ」
火焔が乱舞する戦場をリーシャは駆ける。
敵兵のみならず彼女の火炎とも競うように、ヴェルチも広範囲に敵兵を焼き払っていた。
(因縁。復讐者として流れ着いた時、それまでの記憶の殆どを失っていた身からすれば、クロノヴェーダとのそれは残念ながら共感が難しい。なのに、その感覚を感じることが増えた。戦争が終わった、あの時から。どれだけ離れようが、まるで影のようについてくるそれ。何故?)
戦いながらも、ヴェルチは湧き起こる感覚に再び悩まされていた。
その彼に、背後から接近戦に出た失敗作たちが迫る。
殺気と高熱源に彼が振り返った直後、その失敗作たちのこめかみを銃弾が貫いた。
「顔色が優れないわね。大丈夫?」
光がヴェルチと背中合わせに立ち、声をかけた。
「いやー、助かりました。平気です」
嫌な感覚を再び押し殺してヴェルチが笑い、背中越しに光の顔を伺った。
「でも、顔色はそちらも同じようですが」
「わかる? こいつらを見てたら、久しぶりに堪忍袋の緒が切れそうになっていてね。命を弄ぶ奴は、1人だって生かしちゃおかない。みんな墓場に埋めてあげるよ」
「わかりますわかります、まったくもって同感です」
光の2丁の拳銃、ヴェルチの火炎放射器が、トーチカと失敗作たちに向けられる。
この区画に配備された失敗作たちは数多い。
だがトーチカを防御に使わなければ通常のトループス級であり、そのトーチカも無敵の盾ではない。
連続したパラドクスの被弾に耐え切れず破損、ついには内部の失敗作たちごと爆発炎上する。
トーチカを1基失えば、それだけ敵の火力が落ちる、防衛網に隙間ができる。
次のトーチカに攻撃が集中、破壊される。
トーチカを利用した敵の猛反撃に晒されながらも、ディアボロスたちは着実に、1基ずつトーチカを撃破していく。
(まだまだ実力の上では下の下。無理せずご一緒した先輩方を頼り、一生懸命付いて行くのです。弱くてもいい、この先強くなるのだから)
流れる汗を、パルトロメウが拳で拭う。
「皆さん、これを盾代わりにして下さいっ」
灼熱の業火を避け、彼は新たな防衛拠点を作り出す。
「外の奴は片付いたわね」
パルトロメウの防衛拠点に光は背中を預けた。
手にしたベレッタは2丁ともホールドオープンしていた。
(あんたらの無念、怒り、絶望、全部とは言わないよ。その十分の一だとしても、あいつらに叩き込んであげるよ。だから、もう休みな。あんたらはもう休んでいいんだ)
これで何度目の交換になるだろう、光は次のマガジンを装填する。
「残るはトーチカ内部に潜む者たちのみ、か」
それも残り1基。
エトヴァは光とタイミングを合わせ、トーチカの銃眼を狙ってパラドクスの弾丸を撃ち込む。
銃眼から弾丸が飛び込み、内部で跳ね回って暴れれば、中の失敗作たちにもダメージを与えるし、容易に反撃できなくなるはずだ。
「あと1基、ぶち込むわよっ!」
リーシャのパラドクスに、最後のトーチカの外殻に亀裂が走る。天蓋の一部には穴も開く。
「悪いけど、火炎だけは負けるわけにいかないんだ。全て焼き払うっていうなら……こっちのやり方も、味わってもらおうか!」
トーチカの真上に立ち、ヴェルチは天蓋に開いた穴から内部へと火器の砲口を向けた。
その時、中の失敗作たちと、彼の視線が交わった。
敵のゴーグルには、ヴェルチの姿が映っていた。
影のようにつきまとう感覚が這い寄ってくる。
「いいさ。その影ごと、焼き尽くし、焼き熔かす! 持ってけ、フルバーストッ!」
手持ちの火器がオーバーヒートするほどの炎と銃弾の嵐を叩きこみ、ヴェルチは飛び退いた。
直後、最後のトーチカが爆発炎上する。
中から1体の失敗作たちが這い出てきた。
しかし全身を炎に包まれたそれは、虚しく腕を空へと伸ばし、やがて動かなくなった。
トーチカはいずれも崩れ落ち、黒煙を上げている。
まずはトーチカ群、撃破完了……しかしディアボロスたちは、遠くから迫るプレッシャーと新たな高熱源を感じ取った。
「おやおや。何か騒がしいと思って来てみれば、大変なことになっておりましたのね」
負傷の手当てをする暇もなく、ディアボロスたちは天を仰ぎ見た。
空中にはアヴァタール級・深炎の錬金術師『ラ・ヴィ』の姿。
「ご機嫌よう、ディアボロスの皆さま」
彼女の周囲に、鬼火のような青い炎が浮かび上がっていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【セルフクラフト】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
●深炎の錬金術師
ラ・ヴィの姿は修道女にもサキュバスのようにも見えた。
しかし彼女の二つ名は深炎の錬金術師。
万物を融解して組み替える、炎の使い手だ。
「この子たちのこと。同じ炎の使い手として、気に入っておりましたのに……残酷なことをなさるのですね」
地面に倒れた失敗作たち。
黒焦げになった失敗作たち。
崩れたトーチカの下敷きになった失敗作たち。
それらの骸を、ラ・ヴィは哀れみの目で見た。
「せめて私の手で、世界をより良くするための礎としましょう」
直後、失敗作たちの骸が青い炎に包まれる。
それは実体のあるものばかりか、概念すらも焼き払う炎。
「嗚呼、なんて美しい炎なのでしょう」
ディアボロスたちは、恍惚としたラ・ヴィの表情に、形容し難い残忍さを見た。
炎に焼かれた失敗作たちの骸は、原子レベルまで焼却され、跡形も残らなかった。
それすなわち、彼らが存在した痕跡すらも消し去った、ということだ。
「次は皆さまの番、ですわね」
炎の熱量とは真逆の凍てつくような眼差しを、ラ・ヴィがディアボロスたちに向ける。
リーシャ・アデル
・心情
さて、アヴァタール級が出てきたわね
このまま、ぶっ潰してやるわ!!
・戦闘
ネメシスモードを発動
残留効果の≪飛翔≫を使い【空中戦】にしつつ、≪フライトドローン≫で生成したドローンを突撃させて隙をどうにか作って、パラドクス『皓焔・纏想 HOLLOW-HEART』の【貫通撃】を叩き込んでやるわ!!!
・その他
ネメシスモードの姿はパラドクスの影響で淡い紫色の翼、角、尾を持ち、淡い桃色の長髪、マゼンタっぽい色の瞳を持つ、素肌を竜鱗で包み白い炎を纏ったドラゴニアンになります
アドリブ等は大歓迎よ
神山・光
ネメシスモード発動
ごちゃごちゃうるさいねぇ
あたしは今機嫌が悪いんだ。口の聞き方には注意しな
あんたが炎を使うなら、あたしはその炎ごと撃ち抜いてみせるよ
あたしに出会った不幸を呪いな
Éruptionで攻撃したところから炎が噴き出し、爆発させるなら、極限まで高めた集中力でブルーアイズから13ミリ炸裂徹甲弾を撃ち込んだところからの炎の範囲と爆発を左手のレッドアイズの連射と制圧射撃で相殺しつつ、一発で死なないなら全く同じ所に二発、三発と撃ち込み、防御を撃ち抜いて相手の急所に届かせ、撃ち殺す
「ちったぁ分かったかい?痛ぶられる者の気持ちが。ま、分かったところで、あんたが死ぬことには変わりないけどね」
ヴェルチ・アリ
声が、聞こえる。
痛いのは嫌だ。苦しいのは嫌だ。辛いのは嫌だ。
それは、ずっと、この何もかもが無茶苦茶になった世界で、誰かの嘆きが、絶望が、苦痛が、知らず、復讐者であれば誰にでも届いているのだと、勝手に思っていた。
復讐者はみなそれを背負うのだと。だから皆、違いはあれど復讐の炎を宿して戦っているのだと。
そしてそれが、やはり自分にはどこか遠く感じながらも、聞こえる声には、せめて応えてやりたいと、弔ってやりたいと、そう思いながら。
なのに。
なのにそれが。
「目の前のたった今倒したはずのそれ」から。
「今目の前で炎に包まれ消え失せたそれ」から、聞こえた気がして。
【火炎使い】を使い、限界を超え、相手の存在の核を狙い、燃やし尽くし、焼き熔かす。
ネメシスモード起動。
自らを染め上げるこの感情が何かもわからぬまま、自分の顔を炎で覆いつくし、その中心部に髑髏の表情が浮かび上がる。
成程。炎とは、こういうものか。参考になったよ、ありがとう。
そうだな。じゃあ、そっくりそのまま返すか。
次はお前だ。
アドリブ、絡みを歓迎します。
パルトロメウ・ローレン
ふぅ、怒涛の一瞬のように感じたのです…
まだ少し震える手を握り
巨大に見える敵を見上げましょう
残酷なのはどちらなのかパルにはよくわからないのです
熱い炎の煌きは美しくも恐ろしく
野放しには出来ないのです
少しでもダメージを与える一手に
仲間の攻撃に気が逸れている所を狙い望遠銃を空に向け放つのです
どこを狙っているのかと笑われても構いません
直ぐに解ります流れ星の如く星屑の魔力が空から降り注ぐのですから
反撃の自爆には驚きつつも
咄嗟に腕輪の魔障壁を目前に張りダメージを抑える
爆発しても再生するなんてズルいのです
火傷を負いつつも懸命に追いすがり
時間差攻撃で翻弄するのです
2撃目は打つモーションも死角で行いましょう
【未来予測】で1秒後もこちらに気付く素振りが無い瞬間を狙うのです
敵の動きを、仲間の戦いぶりを肌に感じ、目に焼き付け
本で空想した世界との違いを実感します
目まぐるしく変わっていく状況に付いて行くだけで精一杯なのです
荒い息で焼け焦げた裾を見下ろし
もっと強くならないとと
仲間の背を見上げるのです
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
Sehr gut.上首尾だな
指揮官も炎の使い手か……僭越ながら、良い使い方をしていないようだ
炎は使い手によって、その意味合いを変えるだろう
味方と連携を取る
敵を包囲する位置取りへ、味方と敵を挟んで死角を突けるように立ち
隙を作りあうように波状攻撃を心掛け
味方の攻撃の合間や直後にタイミングをずらしつつPDの銃撃し、攻め手を読ませない
タワーシールドを構えつつ防御動作を兼ねる
パルさん(g10813)をディフェンス
攻防一体でカウンターに備え、魔力障壁を展開、タワーシールドで身を護り噴出する炎の直撃を避ける
炸裂の衝撃と火力には、Eis-spiegel(氷の盾)を撒いて配置し、相殺させて軽減を
避けきれない分はコートで耐久
……錬金術師らしいというか。危ない攻撃だな……
敵味方の動きを観察し、隙や動きの弱点を看破
冷気を纏い凍てつく弾丸を穿ち、氷の華を贈ろう
いかなる炎も、その熱を奪い尽くそう
凍てつく温度もまた、情熱の形
微笑んで氷片を華と咲かせよう
ヴォーバン城塞も無敵ではない。地道に削り落とそう
●万物融解の炎
これが初任務のパルトロメウ・ローレン(星巡り・g10813)には、先の戦いは怒涛の一瞬のように感じられた。
今、彼は強大な敵を見上げている。
アヴァタール級、深炎の錬金術師『ラ・ヴィ』がそこにいる。
(残酷なのはどちらなのか。パルにはよくわからないのです。熱い炎の煌きは美しくも恐ろしく。野放しにはできません)
ラ・ヴィが配下の骸を跡形もなく焼却した光景は衝撃的だった。
まだ少し震える手を彼は握り締めた。
「炎は使い手によって、その意味合いを変える。僭越ながら、指揮官殿は良い使い方をしていないように見受けられるな」
もとより失敗作たちは、作られはしたものの基準を満たさぬために失敗の烙印を押されたゾルダート。
ある意味、物悲しい存在である。
だがラ・ヴィは、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の指摘に冷笑を返した。
「世界を救う発明のためにも、グランダルメのためにも、数多の命を捧げねばなりません。彼らはそのひとつとなったのです。失敗作にすぎなかった彼らには、とても光栄なことでしょう」
声。
声が、聞こえる。
ヴェルチ・アリ(火喰らい・g03614)は、その声を確かに聞いていた。
ラ・ヴィの声ではない。彼女の声はヴェルチの耳には入らない。
彼が聞いているのは声なき声だ。
痛いのは嫌だ。苦しいのは嫌だ。辛いのは嫌だ。
それは、ずっと、この何もかもが無茶苦茶になった世界で、誰かの嘆きが、絶望が、苦痛が、知らず、復讐者であれば誰にでも届いているのだと、彼は勝手に思っていた。
復讐者は皆それを背負うのだと。
だから皆、違いはあれど復讐の炎を宿して戦っているのだと。
そしてそれが、やはり自分にはどこか遠く感じながらも、聞こえる声には、せめて応えてやりたいと、弔ってやりたいと、そう思いながら。
「でも困りましたわね……私のために働いてくれるトループスを全て失ってしまいました。仕方ありません。ディアボロスを始末してから、新しい子が貰えるようお願いするとしましょう」
なのに。
なのにそれが。
『目の前のたったいま倒したはずのそれ』から。
『いま目の前で炎に包まれ消え失せたそれ』から、聞こえた気がして。
自らを衝き動かす感情のままに、ヴェルチは火炎放射器の砲口をラ・ヴィに向けた。
「ごちゃごちゃうるさいアヴァタールだねぇ」
神山・光(銃神・g00638)は、御託は聞き飽きた、と言わんばかりの顔で。
「あたしは今、機嫌が悪いんだ。口の聞き方には注意しな」
ブルーアイズとレッドアイズに、彼女は新たなマガジンを装填する。
「あとはアンタだけよ、錬金術師のオバサン!」
リーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)はラ・ヴィへ人差し指を突き付け、さらに残留効果で展開していた【フライトドローン】を操作する。
ドローン群が、ラ・ヴィの包囲に動き出す。
「ディアボロスというのは、本当に野蛮な生き物ですね」
ラ・ヴィの周囲に青い鬼火が無数に燃え上がり、逆説連鎖戦の幕が開く。
「ウチの炎よ、あいつを焼き払え!」
「あんたが炎を使うなら、あんたの炎ごと撃ち抜いてみせるよ。あたしに出会った不幸を呪いな」
「このまま、ぶっ潰してやるわ!」
ヴェルチと光は地上から、リーシャは残留効果の【飛翔】を用いて、宙に浮かぶラ・ヴィへ挑む。
3方向からのパラドクスがラ・ヴィへ放たれる。
「燃えておしまいなさいな」
対するラ・ヴィは、万物を融解して組み替える炎の使い手。
その炎は自身の攻撃だけでなく、自身に降りかかるあらゆる攻撃を防ぐ盾にもなる。
ヴェルチと光は火山の噴火の如く荒れ狂う炎に呑まれ、押し流される。
リーシャは失敗作たちの骸を燃やした青い炎に焼かれ、墜落する。
ドローン群も炎に焼かれて撃墜されていく。
即座にエトヴァがカバーに入る。氷の盾を撒いて配置、味方に浴びせられる炎を相殺させての軽減を図った。
(先輩がた3人を一度に相手して……でも、何もできないままではいられませんっ)
少しでもダメージを与える一手に。
パルトロメウは追撃に入ろうとするラ・ヴィを狙い、望遠銃を撃つ。
しかし弾はラ・ヴィを大きく外れ、空の彼方へ飛んでいく。
「坊や、どこを狙っているのかしら?」
薄く笑うラ・ヴィが、狙いをパルトロメウに変えた。
「笑われても構いません。直ぐに解ります。流れ星の如く星屑の魔力が、空から降り注ぐのですから……!」
パルトロメウが言い返した直後、美しく輝く魔力弾が雨霰とラ・ヴィに降り注いだ。
さらにエトヴァも動く。残留効果の【光学迷彩】を用いてラ・ヴィの背後に回り、パルトロメウとの挟撃態勢を取った。
「青く、凍てつき、華と成せ」
冷気の魔力を帯びたパラドクスの弾丸が、エトヴァの銃から放たれる。
「数撃てば当たる、それと火には氷? 子供騙しですわね」
ラ・ヴィは自身の体内に常に燃えている炎を自在に操り、ダメージを受けた際のカウンターにも用いる。自身の体を炸裂させて、その後に再構成することも可能、言わばパラドクスによる再生可能な自爆攻撃。
先程ヴェルチと光を襲った炎が、パルトロメウとエトヴァにも襲いかかった。
「爆発しても再生するなんて、ズルいのです」
「……錬金術師らしいというか。危ない攻撃だな……」
パルトロメウは咄嗟に腕輪の魔障壁を張り、エトヴァもタワーシールドで噴出する炎の直撃を避ける。
避けきれない分はコートで熱に耐えるしかない。
それでも超高熱の炎が、両者の体を焼却せんと猛威を奮う。
名にしおうヴォーバン要塞、その防御陣地の一画を指揮するアヴァタール級、ラ・ヴィの炎は強力無比。
しかし。
「成程。炎とは、こういうものか」
ラ・ヴィの炎に焼かれながらも、ヴェルチは平然と立っていた。
「参考になったよ、ありがとう」
ラ・ヴィが失敗作たちを焼却した時に湧いてきた、ある感情。
その感情に、今のヴェルチは染め上げられていた。
「そうだな。じゃあ、そっくりそのまま返すか。次はおまえだ」
欲しいのは、火力。ありったけの火力。
限界を超え、相手の存在の核を狙い、燃やし尽くし、焼き熔かせるレベルにまで、己が火力を高めていく。
体を燃やすラ・ヴィの炎すらも取り込んでいく。
ネメシスモード、起動。
自らを染め上げる感情の正体が何かもわからぬまま。
ヴェルチは己の顔を炎で覆いつくし、その中心部には髑髏の表情が浮かび上がる。
ディアボロスとして、そして炎の使い手として。
目の前の敵と炎に負けるわけにはいかなかった。
「たいした火力だ。煙草に火を点けるのに丁度いい」
「お生憎様だけど、私だって炎の使い手なんだからっ」
光とリーシャもネメシスの姿となる。
光は銃神と呼ぶに相応しい姿となり、片手でラ・ヴィの炎を跳ね除けた。
リーシャは素肌を竜鱗で包み、白い炎を纏ったドラゴニアンとなる。パラドクスの影響か、翼、角、尾は淡い紫色に。髪は伸びて淡い桃色に。
ネメシスモード、計3人。
再びラ・ヴィとパラドクスの応酬となる。
エトヴァはパルトロメウのサポートにつきつつも、敵味方の動きを観察していた。
味方の攻撃の隙があればこれを補い、敵には攻め手を読ませないよう、意識してパラドクスを撃つ。
結果としてそれはディアボロス側の波状攻撃となり、ラ・ヴィを休ませない。
パルトロメウは火傷を負いつつも、懸命に仲間の戦いに追従する。
敵の動きを、仲間の戦いぶりを肌に感じ、目に焼き付ける。
(本で空想した世界との違いを実感します。目まぐるしく変わる状況に付いて行くだけで精一杯なのです……でもっ)
2撃目は、望遠銃を撃つモーションも敵の死角から。
敵に隙を生じさせるべく、彼は【未来予測】で1秒後もこちらに気付く素振りが無い瞬間を狙う。
(攻撃した場所から炎が噴き出し、爆発させるなら)
片方のレンズにヒビの入った眼鏡の向こうで、光は冷静に敵の反撃時の挙動を思い出していた。
そしてブルーアイズに特製の弾丸を装填、全神経を銃撃へ集中させていく。
「時間差攻撃で翻弄するのですっ」
スターダストミサイル、再びパルトロメウが魔力弾の流星雨を降らせる。
「また子供騙しを」
これにラ・ヴィが気を取られ、生じた僅かな隙を狙って。
「虚心・竜解……我が力を、その身に纏えっ!」
リーシャの皓焔・纏想 HOLLOW-HEART。
それは竜人の魂をリアライズペインターの力で具現化し、これを自らの力と重ね合わせる技。
残存するドローン群を先行させ、リーシャは一直線にラ・ヴィへ突撃した。
ドローン群は防御の炎で爆破されたが、リーシャは爆発の黒煙を突き抜け肉薄する。
「貫けえええ!」
反撃の青い炎に焼かれながらも、リーシャの手刀はラ・ヴィに突き立っていた。
「……そのまま焼かれておしまいなさいなっ」
ラ・ヴィの声からは、これまでの余裕さが失せていた。
一気に貫こうとするリーシャ、押し返そうとするラ・ヴィ、両者の力が拮抗する。
この拮抗を、ヴェルチが崩した。
「おまえのための特別な炎だ。串刺しでじっくり焼かれろっ」
ヴェルチのパラドクス、アゴストの炎槍。
体の内からも外からも爆炎で焼き尽くそうとするそれが、防御の炎も越えてラ・ヴィに突き刺さる。
万物を融解させる炎を操るラ・ヴィは体を再構成してダメージを消そうとするが、内と外から焼かれる速度に間に合わない。リーシャの手刀も深く食い込んでゆく。
「おのれっ……」
このままでは手詰まりになると踏んだか。
ラ・ヴィは体の傷から噴火の如き炎を噴き出させた。
「焼かれる前に、貴方がたを焼き尽くして差し上げますわっ」
燃えろ燃えろ目の前の敵を焼き尽くせ。
相打ち覚悟、どちらが先に燃え尽きるかの根比べ。
だが、それが仇となった。
炎比べで動きを止めたラ・ヴィの姿に、光の目が輝く。
「私に狙われたら最後だよ」
極限まで高められた集中力。
訪れた好機は決して逃さない。
光は敵の炎の噴出と爆破を左手のレッドアイズの連射と制圧射撃で相殺し、右手のブルーアイズから特製の13ミリ炸裂徹甲弾を撃つ。
パラドクスの徹甲弾が、ラ・ヴィの急所を撃ち抜き炸裂した。
「ちったぁ分かったかい? 痛ぶられる者の気持ちが。ま、分かったところで、あんたが死ぬことには変わりないけどね」
ラ・ヴィは口から大量の吐血、飛翔する力も失い、真っ逆さまに地面へ落ちていく。
「そんな……深炎の錬金術師と呼ばれた私が」
墜落したラ・ヴィ、その体はヴェルチのパラドクスの炎が燃え続けていた。
「万物を融解させる炎である、この私が……」
もはや炎を操り肉体を再構成することも叶わない。
瀕死のラ・ヴィに、エトヴァが銃口を向ける。
「凍てつく温度もまた、情熱の形。微笑んで氷片を華と咲かせよう」
氷の華は、いかなる炎も、その熱を奪い尽くす。
極圏の透青、ラ・ヴィの眉間に撃ち込まれた銃弾から、全身へと氷が広がっていく。
肉も炎も全てが氷結していく。
そして氷の彫像と化した直後、錬金術師は粉々に砕け散った。
跡形もなく焼却された失敗作たちと同じく、氷が溶ければラ・ヴィの痕跡は何も残らないだろう。
「やったー! アヴァタール級、撃破! 任務成功!」
「炎が氷になって、砕けて散った。ザマぁないね」
リーシャは快哉を上げて勝利に沸き、光は2丁の拳銃をホルスターに戻す。
佇むヴェルチは、静かになった戦場を見渡しながらゴーグルを外した。
彼を苛んでいたあの感覚は、今は消えていた。
これからも苛まれるのだろうか?
先のことは、彼自身にもわからない。
だが、いつかは終わりが来るだろう。
「ヴォーバン要塞も無敵ではない。地道に削り落とそう」
エトヴァはトーチカ群が設置されていたその先へ、視線を向けていた。
そう、いつかは終わりが来る。
この先にあるヴォーバン要塞にも、断頭革命グランダルメにも、必ず終わりが訪れる。
ここから始まった者もいる。
荒い息で焼け焦げた裾を見下ろしている、パルトロメウだ。
(もっと強くならないと)
無事に初任務を終えた彼が見上げたのは、仲間たちの背中。
そして迎えに来た、空を走るパラドクストレインだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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