リプレイ
グレン・ゲンジ
TOKYOエゼキエル出身の若者です
性格:言動は不良ですが、根は善良な青年です
敵に対しては粗暴で無慈悲です
困っている人に頼み事をされたら、文句を言いつつも引き受けます
根底に「自分の感情に嘘をつきたくない」という気持ちがあります
行動:念動力も持ちますが、装備武器による近接攻撃を得意としています
戦い以外では力仕事や、翼で飛行する事による運搬作業を得意とします。それ以外の特技を持ちませんが、他ディアボロスの行動は可能な限り手伝います
台詞例:
「クソ野郎…!ブッ殺す!」
「お前には、もう誰もやらせねえ!」
「頼み?…しょうがねえな、やってやるよ」
他のディアボロスの邪魔はしません。よろしくお願いします
ディゼラータ・ネイディアラ
アドリブ歓迎
ほうほう…中々イカれた防衛施設だな…此れ、トラの形にしっかりと整えるのに必要以上の労力かけて無いかい…?パラドクスの効果とは言え…ただの要塞型の方が…其れとも、権威を示すとかそういう奴かな…?
まぁ何だって良いさ、此処に大量のクロノヴェーダ共がいて、此処を突破すれば都市も圏内に入れられるかもしれないのなら…吶喊と行こうじゃないか
無暁に・呪詛を纏わせ侵攻開始
氷槍や暴風、雷撃をありったけ叩き込んで(氷雪使い・風使い・電撃使い・連続魔法・高速詠唱)
そのまま「涯より」迄叩き込んだら、今度は氷壁や暴風、スタンを背後に雑に飛ばしながら逃走(吹き飛ばし)
●
「話の通りバカでけえな……」
「ほうほう……中々イカれた防衛施設だな……此れ、トラの形にしっかりと整えるのに必要以上の労力かけて無いかい……?」
遠巻きにすら威容が容易く覗ける事についてグレン・ゲンジ(狂刃のスレイヤー・g01052)とディゼラータ・ネイディアラ(揺らめく星を喰らうモノ・g00054)はため息をつく。
「……ただの要塞型の方が……」
「アレだろ、殴り合いなら先にビビったほうが負けだからああいう形なんだろ?」
「権威を示すとかそういう奴かな……?」
二人がそんな会話を交わしている間も城門を守るクロノヴェーダ達は全く動かない。本当に奇襲が出来るようだ。
「さあどうする? 真っすぐ行ってぶっ飛ばすか」
「ここで手早く大量のクロノヴェーダを倒したい所だが。君、敵陣の奥深くまで私をエスコート出来るか?」
「頼み? ……しょうがねえな、やってやるよ」
「助かる。勢いで道を切り開いてくれ。吶喊と行こうじゃないか」
グレンにディゼラータは呟くと槍を握る。前方は兎も角側面からの攻撃は自分で対処しなければならない。対してグレンの得物は大金棒だ、斬ったり刺したりするのではなく単純な暴力で薙ぎ払って敵を吹き飛ばすための武器。意志の力をその鉄塊や自身に巡らせてグレンは走る前の構えを取る。
「遅れんなよ?」
「善処しよう」
ディゼラータが返すよりも早く、弾丸のような速度でグレンの体が敵の群れに突っ込んだ。彼の巨体が一歩進むたびに敵兵の体が次々と吹き飛び、確かにその後にディゼラータの行く道ができていく。
「これは急がないとならないな」
激しい襲撃に対して周りからクロノヴェーダ達がぞろぞろと集まり始めている。それにあれほどの膂力は長続きしまい。彼女は急いで『道』を辿り、敵に阻まれ速度を落としたグレンに追いついた。
「ほら案内してやったぜ。ここまで来てなんにもないって事はねえだろうな」
「もちろんさ。……私が術を発動したら一気に逃げるぞ」
ディゼラータが槍の石突を地面に突き立てて手早く詠唱を開始する。
「Occasio aegre offertur, facile amittitur」
彼女がそう口にすると二人を中心に凍結という概念が広がっていく。それは二人の退路を絶とうとした兵にも及び、耐えきれない敵は砕けていく。
「なるほど、充分だな。さっさとずらかるぜ」
二人は氷像達を尻目にパラドクストレインに撤退していく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
八雲・沙耶
(サポート)
『行きましょう。いつかの明日を取り戻すために!』
人間のガジェッティア×レジスタンス諜報員、24歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、苦しい時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
「これが虎牢関……」
遠くに伏せる大きな虎の建造物を目の当たりにして八雲・沙耶(人間のガジェッティア・g03536)は小さく呻いた。あれほどの大きさの建物ははるか未来である時逆前の地球ですらなかった。そしてその下にもこれまた異形の兵士達が固めている。
「一体でも多く倒さないと」
沙耶の手の中にパラドクスで作られた一本の槍が生じる。人が文字を作る前からずっと使い続けてきた武器。彼女はそれを思い切り体のバネを生かして投げ飛ばした。本来であれば怪物にそれが通じるわけもないのだがパラドクスなら別だ。
「この時代の明日を取り戻すために!」
飛来した槍が敵兵の胸を貫き倒れる、復讐の意思をパラドクスで固めた刃なら一般法則破壊の防御も意味がない。そして敵が倒れると同時に、彼らも彼女の存在に気付く。しかし沙耶は落ち着いて第二射を放ち同じく敵を討つ。
(「大丈夫、戦える」)
沙耶はその後数本の槍を投げた後、囲まれる前に脱出し自分の力を確かめるのであった。
成功🔵🔵🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
郷見・竜治
(サポート)
『やれやれ。世の中、侭ならないな……』
どこか草臥れた雰囲気を放ちながら、しかし心に燻る火を持つ男。
調査系の際は【情報収集】【観察】などの技能を用いて効率を重視する。
【幸運】や知識系技能と併せ、事態の考察に頭を働かせます。
戦闘系の際は【ダッシュ】で一息に敵の懐に潜り込み、可能な限りの大威力の攻撃を叩き込む。
また、【フェイント】や【地形の利用】を活かしたトリッキーな戦い方も得意とする。
敵の反撃に関しては、その性質をしっかり見極め【看破】し、致命傷だけは避ける。
他の参加者に迷惑を掛ける様な行動や、故意に依頼の達成を妨げる様な行動は絶対にしない。
また、アドリブや連携等は歓迎です。
●
「こんな奴らの相手をする羽目になるとは……」
疲れた調子で郷見・竜治(今は燻る火が如く・g01084)が呟く。山地の中に紛れる彼の黒いスーツは余り隠れるのは適してはいないが、それでも距離を取って見ている限りは竜治に感づいている様子はなさそうだ。
「突っつくとこっちに来るって事か。やれやれ、もう少し優しくしてくれても良いんだがな」
手元にパラドクス製の手榴弾を握り込むと吸っていた安煙草を吐き捨ててから一気に駆け出す。目的は一撃離脱、適度に敵を爆破して混乱している内に数体叩きのめして帰る。それだけだ。
「まずはプレゼントだ、もってけ」
走っている途中で投げた手榴弾が敵の頭上で破裂してその直下にいた敵を吹き飛ばす。そして勢いを乗せた拳が手近にいた敵の顔面を叩き、近くに寄っていた敵の膝を蹴り砕く。
「ちっ、動きが早いな……」
既に囲まれ始めている事に気付いた彼は帰り道を邪魔する敵を叩きながら脱出するのであった。
成功🔵🔵🔴
効果1【操作会得】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
硯田・すずめ
(サポート)
誰にでも元気に敬語でお話する、手紙や物語を書く事が好きな女の子
人とお話も好きです
程々に元気にがんばりましょーね!
依頼の成功の為でも、公序良俗に反する行動はしません
後衛気質
体を積極的に動かす事は得意ではありませんが
守る必要があれば多少の怪我は厭わず積極的に行動します
うぐー、痛いです…
ハッキング時は羽ペン型のツールで空中に光る文字を書き出します
防御時も同じく、空中に描き出した文字で防御を行います
しゅばばっとやっちゃいましょう!
メーラーデーモンのヴェーとは仲良しです
気のいいお調子者なので、ちょっと褒めたりするとヴェーと鳴いて素直に応じてくれるでしょう
ヴェーさん、お願いします!
良い様に全てお任せします
●
「うわー」
物語に出てくるような軍隊というのはこんな感じなのだろうか、と岩陰から頭を覗かせた硯田・すずめ(天使のワールドハッカー・g03204)が虎牢関前に並ぶ兵士達を見て思う。
「あれと戦うのかあ……」
すずめは生来インドア派だし直接前に出て暴れまわる、なんてのは能力的にも性格的にも不得手だ。なので彼女はそれができそうな存在を呼んだ。
「ヴェーさん」
「ヴェー?」
呼び出されたのはメーラーデーモンのヴェーさん。すずめはこのヤギ顔のサーヴァントの目を真っ直ぐ見てお願いをする。
「ヴェーさん、ちょっと向こうまでまっすぐ行って暴れてきてくれないかな?」
「ヴェっ!?」
「ヴェーさんならきっと格好いい所見せてくれますよね?」
どう見ても危険地帯である敵陣に突っ込めと主が言う。ダメージはすずめが受けるのは確かなのだけれども、それはそれとして危険は危険である。でも彼(彼女?)は走った。それがサーヴァントの役目だから。槍を片手に頑張るヴェーさんを援護すべくすずめは空中にペンを走らせる。
「さあ、この兵士達を添削しますよ!」
成功🔵🔵🔴
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
孫・リア
此処が虎牢関……お祖父様が董卓軍と戦った場所…ディヴィジョンとはいえ……ここに来る事が出来るなんて!なんだか胸に込み上げて来るものがあるわね…!凄い…ここから私達孫家が……ってそんな事思うのは後にしよう!
さて奇襲するよ!と星星に乗って黙って立ってる蟲将達に『流星』の如く突撃!
突進して飛ばして【蹂躙】して【薙ぎ払い】して【粉砕】してガンガン進むわよ!
毒蜂の群れは【火炎使い】で炎を出して燃やしちゃおう!
ある程度減らした囲まれる前に戦線を離脱!星星の足には追いつけないでしょう!
……それにしてもなんで動かないのかな……私達が来る事を想定して?それとも私達以外の何かを待ってるの?
【アドリブ共闘歓迎】
フロッシュ・ギルアダー
奇襲からの、【パラドクス】でまずは先制攻撃を、あびせるじゃん!
そして吹き飛ばした、2体で敵群を軽く怯ませたあと、囲ませないようにダッシュしながら、虎兜の武器で連撃を加えていくぜ!
囲まれかけたら、ジャンプと敵を足場にしたり、残像でかく乱しながら隙間を駆けるじゃん。
どうしてもダメそうなら、グラップルを試みて抑えつけ、敵陣を両断するつもりで蹴り飛ばしてみるじゃん!
反撃の敵パラドクスは【ガードアップ】を活かし、武器や脚を使った早業の弾き返しで、対処してみる。
足を止めずに駆け回り、包囲網を完璧にさせない、試みをしたうえでな。
あとは、機をみて全力で、逃げちゃうぜ……ハンミョウの逃げ足、見せてやるじゃん!
エヴァ・フルトクヴィスト
魏の中枢に近づく為にも。
要塞と化した虎牢関の敵兵力、一兵でも減らして攻略に繋げますよ!
魏呉蜀混じった無数の蟲将、ですか。
上位のクロノヴェーダには逆らえない、という事でしょうか。
初手は仲間と攻撃範囲を重ね、集中砲火の中で一体でも倒せるようにして。
そこから傷口を広げる様に一番ダメージを負っている者を中心にして、
巻き込むようにして高速詠唱で時間を短縮しながら、攻撃を重ねていきます。
敵の攻撃には結界術での防御、
ブリザードで一部を凍らせてダメージ軽減を図る等、臨機応変に対応。
撤退は負傷が蓄積し、HPの3割を切った時点で撤退戦へ移行。
統率で皆の撤退を指揮しつつ、
追ってくる相手は吹き飛ばして距離を取ります!
柳谷・凪
とうとう曹仁を撤退させたんだよ。このまま虎牢関を抜いて長安までの道のりを切り開くんだよ。
前哨戦、敵トループ相手に大立ち回りをするのだ。
緩急自在の流水の動きと園の動きで演舞を行い、相手を幻惑し翻弄しながら死角に回り込みつつ斬鋼糸【阿羅倶禰】で斬り刻んでいくんだよ。
残りHP4割まで減ったら撤退するんだよ。
「結構頑張ったけどまだまだ先は長そうだねぇ」
赤薙・夜明
敵が作ったものとはいえ立派なものですね。
元の歴史にもあんなモノがあれば、観光名所になっていたでしょうか?
これからぶっ壊すわけですけどね。
毒霧を使いますか。近づくか殴るかしかしてこないという話でしたけど
基本的な戦術は身に付けているんでしょうね。
いくら策を使わないと言っても兵に比べれば私は戦術も素人です。
敵の数は無制限の上にこちらの体力や集中力は有限。油断はできません。
こちらも【滅菌漂白】で相手の視界を奪う事にします。
毒霧を浄化、敵の列を攪乱して乱し、近づいてくるものは
装備しているガントレットで殴り倒す。
煙幕によって【避難勧告】、自分や味方の撤退を補助します。
無堂・理央
うわ~、見渡すばかりの蟲将の数々。
これが文字通り固まってるって兵馬俑を連想しちゃうな。
無双馬『クロフサ』に跨って突撃ー!
速攻が求められてるなら、【ダッシュ】込みで一気に斬り込んじゃってそのまま敵陣の中で駆け巡りながら暴れて【蹂躙】しちゃえ!
馬上槍で薙ぎ払ったり、クロフサの蹄で踏みつぶしたり、無数の敵相手なら適当に攻撃するだけでも、敵に当たるね。
流石に四方を囲まれそうになったら、囲いを突破して外周に出て仕切り直し。
また斬り込んで行くか、撤退の為に退路確保に走るかは仕切り直しの際に状況を見てかな?
【パラドクス通信】もあるし、退き時だと思ったら、退路確保に走りつつ、他の人達に通信を入れておこう。
●
「ここが虎牢関……ディヴィジョンとはいえ……ここに来ることが出来るなんて!」
感極まった調子で孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)が感極まった様子で周りの風景を見やる。山岳に囲まれた隘路であるこの地点は戦乱の最中では多くの血が流れたのだろう。
「よし、さっさと奇襲しようじゃん!」
「少しお待ちを、一兵でも多く減らすために少し相談しましょう」
逸るフロッシュ・ギルアダー(疾狂スピードホリック・g00750)をエヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)が制する。
「あれぶっ壊すには兵士が邪魔だしね」
「……私達だけじゃ無理じゃない? 兵馬俑みたいに見渡す限りに蟲将いるよ?」
赤薙・夜明(白蛇の手の後裔・g00805)に無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)が返す。蟲将も凄まじくいるが、虎牢関自体も困難を極めそうだ。余りにも大きすぎる。
「ボク達の目的は曹仁を追い払った勢いで虎牢関を抜いて、長安までの道のりを切り開くことだよ」
柳谷・凪(お気楽極楽あーぱー娘・g00667)が普段はあまり考えていないはずの頭で今回の目的を再確認する。
「魏の中枢に近づくためにも、ですね」
「なんだか胸に込み上げて来るものがあるけど……後にしよう!」
エヴァとリアが頷くと、さてと理央が呟く。
「で、どうする? やっぱり突撃?」
「やっぱそれじゃん?」
フロッシュも理央に同意して頷くが夜明が首を横に振る。
「皆さんの突撃を援護する為に一つ試したいことがあります」
●
虎牢関を守るように並ぶ蟲将達、その足元に何かが投げ込まれる。それだけならただの落石と彼らは判断したかも知れないが、そこから白い煙が立ちどころに上がればそうはいかない。彼らは牙をこすり合わせるような声をあげようとするが、すぐさまにその口が凍結する。
「突撃ー!」
理央の声と共に飛び出したフロッシュが風よりも速く飛び出して白い煙の中に突入する。勢いのついた棍の一撃を放つ。尖ったそれは二体の敵をまとめて貫き一瞬で絶命させる。彼女を追うように無双馬に乗った理央とリア、そしてその流れに乗った凪が混乱する戦場の中へ飛び込んでいく。
「素人なりに上手くいったようですね」
「そうですね、後は撤退までどれだけ敵を倒せるかというところでしょうか。……それにしても」
前線に飛び出した他のディアボロス達の退路を塞がれないように、夜明とエヴァはジリジリと進んでいく。初撃の範囲攻撃は彼らによるものだ。
「どうしました? ここには観光に来たかったとか? あんな立派なモノはなさそうですけど」
「いえ、そうではなくて。魏呉蜀混じった無数の蟲将、というのが少し引っかかっていて」
「上位のクロノヴェーダには逆らえない、ということではなく?」
「そうだとは思います。……ですがそうだとすると『上位のクロノヴェーダ』とは……っ!」
「こっちにも来ましたね、突撃した人達が無事に撤退出来るように確保しましょう」
夜明が近づいてきた敵を殴り倒す。敵の数は無制限、こちらは有限。彼女には油断できる要素は全く無かった。
●
フロッシュが切り込んだ後、その敵陣の切れ込みを広げているのはリアと星星、理央とクロフサの騎乗しての騎馬突撃だった。
「行くよ、星星!」
流星の如く走る星星とその上で武器を振るうリアに敵が近づけば、蹴り飛ばされるか或いは切り捨てられるかのどちらかしか敵には許されずに朽ちていく。対して理央とクロフサの方はもっと抵抗し辛い。
「ギリギリまで駆け抜けるよ!」
雷を纏いあっちへとこっちへと暴れまわるクロフサと理央に近づけば、その時点で敵が雷に打たれていく。しかし馬は人に比べれば振り返る事が難しい、彼女たちの背後からはその隙をついて槍兵が近づき毒蜂を呼ぼうと動く。
「そっちばかり見てたらダメだよ?」
だがそれよりも凪が彼らの背後に寄って斬る方が遥かに速い。死角に音もなく近づいた彼女が言葉を発したのは剣が振り抜かれてから。騎馬のディアボロス達の背後を追いながら、時に紛れ時に現れるように動く凪に次々と敵が切り裂かれていく。その凪だが馬の勢いが遅くなっていることに気づく、と同時に前方からフロッシュが戻ってくる。
「もうこれ以上はダメっぽいね、どうしようもないくらい集まってる」
いくら速くて鋭くても層が厚ければ斬ることはできない。こちらの動きが鈍くなればそれだけ囲まれるだろう。
「じゃあそろそろだね、前の二人も撤退しよう!」
その軽い相談の間にも敵の数は集まってきている。最早一刻の猶予もない。前線の状況を逐次確認していた夜明とエヴァからは煙幕と氷嵐の支援が放たれリアと理央が振り返る時間を作る。あとは塞がれる前にこの場を離れるだけだ。
「ハンミョウの逃げ足、見せてやるじゃん!」
●
敵兵達が追ってこないのを確認してからディアボロス達はゆっくりと息を整えて遠くに望む虎牢関を振り返る。虎の瞳は今だ道を睨んだままであり、外壁に傷一つ着いた様子もない。
「結構頑張ったけどまだまだ先は長そうだねぇ」
凪はその虎の鼻先に今だひしめく敵の陣容を見て呟く、どうも一朝一夕ではいかないようだ。既に多くの回数ディアボロス達が攻略しているはずだが一向に数が減らない。
「……それにしてもなんで動かないのかな……。私達が来る事を想定して? それとも私達以外の何かを待ってるの?」
リアは呟く。それは先程夜明とエヴァの会話にもどこか通じる所があり、しかし蟲の兵達は沈黙したままひたすらそこに立っている。
「良くわからないけれど、ここで戦っていればそのうち何か分かるときが来るかも知れないね」
理央があっけらかんと呟いた。探して分かる答えもあれば、時が経つことで分かる答えもこの世には存在する。いずれにせよここには手掛かりや為すべきことはあっても答えはない。戦果を上げたディアボロスたちは振り返り帰途に付くのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【使い魔使役】がLV2になった!
【壁歩き】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV5になった!
【命中アップ】LV2が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!