リプレイ
エレオノーラ・アーベントロート
なんだかスイスの方も愉しいことになっているようですわね。
あちらも気になるのですけれど――こちらはこちらで終わらせておきませんとね。
うふふ、たまにはこういうのも悪くありませんわ。
襲撃に適した場所を探すためにも、まずは行軍ルートを把握しませんとね。
パラドクストレインを降りたらブローニュからモントルイユへ向かう街道沿いを進みましょう。
もちろん街道をそのまま通りはせず、かなり外れたところを木々や茂み、岩場に隠れながら進み、街道の様子は双眼鏡で適宜確認。
【光学迷彩】も使用して見つかる可能性も減らしておきましょう。
集団を見つけたら行軍ルートを予想しつつ、その場を離れてモントルイユの方角へ。行軍ルート上に両側が崖になっている、森の中を突っ切るなど、わたくしたちが隠れやすく、両側から挟み撃ちしやすい場所がないかを確認しますわ。
あればそちらに隠れ、じっと敵がやってくるのを待ちましょう。
うふふ、退屈なのは嫌いですけれど――獲物が通りかかるのを待つのはわくわくしますわね。
捌碁・秋果
※アドリブ連携歓迎
行進しながら訓練しているの?
進むか訓練するか、どちらかに絞ったほうが身に付きそうな気がするけど…。それとも移動しながらの戦闘を想定しているのかなあ
どっちでもいいけど、なんだか忙しない
【パラドクス通信】で連絡をとりあって、仲間と手分けして効率よく探します
まずは敵が通ったモントルイユ=シュル=メールへの道を見つけよう
…道って一本? 途中で分かれてたりもするのかな?
でも、大群が通ったなら必ず形跡がある。足跡とか草を踏み荒らした跡とか…そういうところをチェックすれば通った道が分かるよね
道が分かったら木々や遮蔽物に隠れながらたどろう。訓練しながら移動する相手、それも大群なら追いつくのは難しくないはず
グレーテルさんは「派手に訓練している」って言ってたし、ヴォルペ・ロッソは訓練に熱が入っていて大声。それに派手に色々と振り回させているらしいし…
物陰に隠れつつ敵の声に耳を澄ませたり、トーチと派手な三色旗を目印に敵軍を探すね
敵の声や姿を確認できたらすぐに仲間に連絡し、位置を共有します
パラドクストレインを降りた捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)は、寒々とした風景を見渡した。
白茶けた草木をざわざわと鳴らし、風が草原を渡ってゆく。
「なんだかスイスの方も愉しいことになっているようですわね。あちらも気になるのですけれど――こちらはこちらで終わらせておきませんとね」
たまにはこういうのも悪くありませんわと、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)は猫のように目を細めた。
「襲撃に適した場所を探すためにも、まずは行軍ルートを把握しませんとね」
訓練中に襲われ、慌てふためく自動人形の姿を想像し、エレオノーラは笑みをこぼす。
「ああ。まずは敵が通ったモントルイユ=シュル=メールへの道を見つけよう」
敵はモントルイユに向かう道を進んでいたようだが、道は一本ではないだろうし、分岐だってあるだろう。どの道を進んでいるのかと秋果は思案する。
「訓練をしながら行進しているのでしたわよね。街道を探してみましょうか」
広い道なら行進しやすく、訓練の場所も取れそうかとエレオノーラは提案した。
「どうだろう……。訓練しているのなら、開けたところも、逆にごちゃごちゃしたところもありそうだけど」
訓練の様子を想像しようとした秋果は、そもそもなぜそんな状態なのかと首を傾げる。
「進むか訓練するか、どちらかに絞ったほうが身に付きそうな気がするけど……。それとも移動しながらの戦闘を想定しているのかなあ」
「さあ。それ自体が訓練なのか、それとも仕上がりが思わしくなくて進む間も訓練をしているのか、クロノヴェーダの考えは理解しがたいですわね」
「まあどっちでもいいけど」
なんだか忙しないねと秋果は肩をすくめる。
「ええ本当に。ですが探しやすくて助かりますわ」
訓練しながらということならば、進みは遅いし目にもつきやすいだろう。探す側としては有難い。
「手分けして探そうか」
秋果はパラドクス通信を準備してきた。何か見つけたらこれで連絡が取れる。
2人はいったん分かれて、大群の痕跡を探し始めた。
パラドクストレインが停車したということは、敵はこの付近にいるはずだ。
だが、先に進んで前方にいるのか、後方にいてこれからやってくるのかは分からない。
自分が敵に発見される恐れのないよう、エレオノーラは街道から外れたところに身を隠し、双眼鏡で様子を窺った。
秋果は周辺の地面などに形跡がないかと探した。大群が通ったなら、それも訓練しながらというのなら、足跡や草を踏み荒らした跡などがあるはずだ。
「これ……かな?」
かなりの範囲で草が折れ、倒れている。
「こっちにも……」
地面に抉ったような溝を見つけ、秋果は目を近づけた。土の色はまだ新しい。
棒状のものがつけたような……そう、例えば旗竿のような。
秋果はその傍らに続く道を身を隠しながら辿った。訓練しながら移動する相手、それも大群なら追いつくのは難しくないはずだ。
(「グレーテルさんは『派手に訓練している』って言ってたし、ヴォルペ・ロッソは訓練に熱が入っていて大声。それに派手に色々と振り回させているらしいし……」)
耳を澄ませ、目を凝らしながら足を急がせたその先に。
ひらり、と三色旗が翻るのが見えた。
すぐさま秋果はエレオノーラに連絡し、位置を共有した。
「友軍がディアボロスと交戦しているとの情報アリ、戦闘態勢で駆け足ィ!」
掛け声と共に、敵の移動速度があがるのを秋果が追いかけていくと、自動人形たちはやがてまた足を止め、草むらに踏みこんで訓練を開始した。
その間に追いついたエレオノーラはそのまま先行し、道の先を確かめる。
比較的開けた地形が続く先に、片側に木が群生し、もう片側に放置され傾いた小屋が2つ並んでいるところを発見すると、
「ここなら敵を両側から挟み撃ちにできますわね」
仲間のディアボロスに連絡し、エレオノーラ自身も光学迷彩を使用して物陰に身を潜ませた。
「うふふ、退屈なのは嫌いですけれど――獲物が通りかかるのを待つのはわくわくしますわね」
自動人形が進むのは、モントルイユ=シュル=メールではなく、破滅へと続く道。
さあいらっしゃいと手ぐすねを引いて、エレオノーラはじっとその時を待つのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
ベーダ達凄く頑張ってるね
上官ベーダの指示を一秒でも早く全員で揃えて実行する
そんな訓練の成果がちゃんと出てるの
だから挟み撃ち地点から【光学迷彩】しながら少し戻って
上官ベーダの怒鳴り声が聞こえるくらいのところで
マリアのスマホを取り出すよ
アプリで目的のものが録音できたら
皆の所に戻ってdrei!の挟み撃ちに参加するね
ベーダ達が最初の混乱から立ち直ってきたら
スマホに接続した【ゲリラライブスピーカー】から
さっき録音してきた中で「全体止まれ!」みたいな
状況にそぐわない命令を最大ボリュームで再生するの
さぁ不測の事態でも上官の命令を忠実にこなす
訓練の成果を見せて?
挟み撃ちなうえにデタラメな命令まで飛んだら
まだ訓練中で不測の事態に弱い部下ベーダに
やりたい放題できると思うの
万が一まだ冷静なベーダが居たら
パラドクスでパジャマプリンセスに変身して
突然の変身シーンの挿入による不測のダメ押ししちゃうの
大混乱の中で訓練した旗振り領土宣言を繰り出せたら
褒めてあげつつふしぎなゆめのビームでやっつけてあげるね
捌碁・秋果
※連携アドリブ歓迎!
エレオノーラさんが見つけてくれた挟み撃ちにぴったりの場所。ありがたく使わせていただきますね。
私は木々が群生するところに【光学迷彩】を使って身を潜め、そこから攻撃。
絶好のチャンスを逃さないよう【パラドクス通信】で仲間と連携して仕掛けたいな。特に、小屋の方から一緒に挟み撃ちをするエレオノーラさんとはタイミングをしっかり合わせなきゃ。
…それってドイツ語ですか?カッコいい響き!
ではタイミングを合わせて…
アイン…ツヴァイ…ドライ!
またとないチャンス、ここが攻め時!
大群の、一番敵が密集しているところをパラドクスで攻撃。
行軍しながらの訓練で疲れたでしょう?陶酔の毒でゆっくりおやすみ。
複数体への攻撃は反撃が怖いけど、訓練中の強くない、不測の事態にも弱い練度の低いトループス級。【ダメージアップ】も心強いし、攻撃は最大の防御って気持ちでガンガン戦います!
反撃の歌による衝撃波は「額縁」を展開して軽減を図ります。
ね、ねえ、旗の振り方より歌を教えてもらったほうが良かったんじゃない…?
エレオノーラ・アーベントロート
それではわたくしは小屋の方ですわね。
うふふ、待ち遠しいですわ。
わたくしは小屋の側に【光学迷彩】を使用し隠れて待機、反対側の木々に身を潜める秋果さんと挟み撃ちいたしますわ。
自動人形が通りすがるところで【パラドクス通信】を使用してタイミングを合わせて襲撃。
うふふ、それではeins,twei,dreiでいきましょうか。
eins……twei……drei!
電磁レールガン「フェアレーター」を構えて飛び出し、「第九の魔弾【群像】」を投射。
ちょっと数が多いですし殲滅力を重視。敵が態勢を整えるより先に、200に分裂する魔弾で多数に打撃を与えましょう。
その後も挟み撃ちの状況は崩さず、有利な状況を最大限に活かすためにも多少火炎放射器で火にまかれるのは覚悟して、攻撃を優先。派手に振り回そうが目を惹こうが、こちらのペースで戦いを進めましょう。
怪我を少なくしたいなら――浮足立っているうちに全員ブチ殺すのが一番ですわ。
あら、もう終わりですの?
うふふ、訓練が足りていないのではありませんこと?
エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)からのパラドクス通信を受け、捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)とマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)も挟み撃ち予定の地点へとやってきた。
「いい場所見つけたね。ここならベーダも動きが取れなそう」
ふんふん頷きながら周囲を確かめると、
「間に合うように戻ってくるね」
マリアラーラは身を隠しながら、自動人形たちがやって来る方へと戻り始めた。
「ありがたくこの場所を使わせていただきますね」
残った秋果は群生する木の後ろに、光学迷彩を使用して身を潜めた。木々の影が薄暗く、一層視界を悪くする。
「それではわたくしは小屋の方ですわね。うふふ、待ち遠しいですわ」
かくれんぼで探しに来る鬼を待つ子どものように楽しげに、エレオノーラは小屋の陰に潜んだ。
パラドクス通信を通じて、エレオノーラの声が秋果に届けられる。
「自動人形が通りすがるところで、タイミングを合わせて襲撃しましょう」
「そうですね。絶好のチャンスを逃さないよう、しっかり合わせましょう」
掛け声でもかけますか、という秋果にエレオノーラは含み笑った。
「うふふ、それではeins,twei,dreiでいきましょうか」
「それってドイツ語ですか? カッコいい響き!」
打ち合わせを終えると、2人は自動人形が通りかかるのを待った。
「なかなか良くなってきましたヨ。デスが、もっともっとでェス!」
卑劣なるヴォルペ・ロッソの声が近づいてくる。
道の外まで広がっていたリベルタス・ドールたちだったが、両側が塞がれているこの場所ではそうはいかない。自然と列は細くまとまる。
「eins……twei……」
「アイン……ツヴァイ……」
「drei!」
「ドライ!」
ここが攻め時。狙うは敵の密集地点。
タイミングを合わせ、エレオノーラと秋果は同時に仕掛けた。
ダンと力強く踏み込むと、エレオノーラは電磁レールガン『フェアレーター』をリベルタス・ドールへ向けて構え。
『【群像】解放――』
フェアレーターから投射されたのはパラドクス【第九の魔弾【群像】】。当社直後に200に分裂し、リベルタス・ドールへと降り注ぐ。
「群像か。良いテーマだね」
あっという間に4体の敵を屠るエレオノーラを讃しつつ、秋果の闘気が生み出したのは秋果が憧れた絵画のオマージュの変質ステンドグラス。
うっとりとした表情で動きを止めるリベルタス・ドールたちは気づいているだろうか。うっすらと漂う葡萄の香りに。それが変質ステンドグラスから流れる、毒々しい葡萄色の靄から発せられていることに。
「行軍しながらの訓練で疲れたでしょう? 陶酔の毒でゆっくりおやすみ」
幸せな葡萄色の酩酊の中、リベルタス・ドールはどうしようもなく毒に蝕まれて、地面に崩れてゆく。
「敵襲、です?」
エレオノーラにはトーチからの火炎、秋果には歌の衝撃波での反撃をしながら、リベルタス・ドールは戸惑い声をあげた。
訓練か、いやそうとは思えない。そんな迷いをみせて。
「なにを騒いでいるのでェス! 訓練の成果をみせるチャンスではありませんカァ」
ヴォルペ・ロッソの声に、リベルタス・ドールたちは気を取り直し、態勢を整えようとするが、地理的に制限のある場所でのこと、なかなか思うようにはいかない。
その隙に、エレオノーラと秋果は敵の隊列の中心を容赦なく切り崩していった。
リベルタス・ドールが大きく振り回す旗の陰からトーチ型火炎放射器が、エレオノーラへと高熱の火炎を迸らせる。だが多少火にまかれるのは覚悟の上と、エレオノーラは構わずフェアレーターを撃ち込むのを優先する。
「怪我を少なくしたいなら――浮足立っているうちに全員ブチ殺すのが一番ですわ」
相手が惑ううちに可能な限り数を減らす。そのためには、敵が目を惹こうが、その陰で攻撃してこようが、自分のペースで進めるのみだ。
「攻撃は最大の防御って言うしね」
秋果も反撃を恐れず、全力でリベルタス・ドールへと攻撃。
それに対する反撃は、黄金の後光とともに放たれる殺人的音痴な歌の衝撃波。額縁の形状をした盾を掲げながら、
「ね、ねえ、旗の振り方より歌を教えてもらったほうが良かったんじゃない……?」
リベルタス・ドールの凄まじく酷い歌に秋果は顔をしかめた。
「旗を振って視界を妨害するのでェス! ほらそこ、ぐずぐずせずに回り込みなさアィ」
ヴォルペ・ロッソがかけ続ける命令が、徐々に敵を立て直してゆく様子を見て、マリアラーラは感心したように呟いた。
「ベーダ達凄く頑張ってるね。上官ベーダの指示を1秒でも早く全員で揃えて実行する。そんな訓練の成果がちゃんと出てるの」
まだまだというところもあるが、今後も訓練を続けてゆけば数の優位でディアボロスをおしてくるようになるだろう。だからこそここで、完全に叩いておかなければ。
マリアラーラは手にしたスマートフォンを操作する。
「うん、これにしようかな」
マリアラーラの指先が、画面に触れる。スマートフォンに接続した『ゲリラライブスピーカー』から最大ボリュームで再生されたのは、
「避難中の一般人を発見。ディアボロスが率いている可能性がありまァス! 左に向きを変え、進めエッ!」
ヴォルペ・ロッソの号令だ。
さきほどマリアラーラはいったんクロノヴェーダの近くまで戻り、ヴォルペ・ロッソの号令を幾つかスマートフォンに録音してきていたのだ。
「さぁ不測の事態でも上官の命令を忠実にこなす、訓練の成果を見せて?」
もちろん、スピーカーからの音声と実際の号令の聞き分けは難しくない。だが、混乱から立ち直り切っていないトループス級は、思わぬところから聞こえてきた号令に動揺し、中にはその号令に従い左を向いてしまうものもいた。
「ナニをして……」
叱責しようとしたヴォルペ・ロッソの声が、自分に向けられたエトヴァからの攻撃に途切れた。上官からの指示が無くなり、リベルタス・ドールの足並みは一層乱れる。
その中でも動じず、仲間に呼びかけようとするリベルタス・ドールを見つけると、マリアラーラはその目の前で、
『パステル・パラレル・パラダイム、みーんな可愛くなーれ☆』
パラドクス【夢魔の日曜日】で、夢の魔法少女パジャマプリンセスに変身した。
パステルカラーの光から現れた魔法少女パジャマプリンセスはフリルたっぷりパジャマドレスに身を包んだ愛らしい姿。けれど、その夢の力はあなどれない。
「可愛くなったベーダには、大きな夢をプレゼントするね」
夢の力をこめたビームは、ファンシーなリベルタス・ドールに向こう側がみえる大きな穴を開けた。
立て直しができないまま、リベルタス・ドールたちはばたばたと倒れていった。
「こ、ここをグランダルメの領土とします!」
それでも最後まで力強く旗を振るリベルタス・ドールの『領土宣言』に、マリアラーラはぱちぱちと手を叩く。
「すっごーい。訓練の成果出てるよ」
よくやったねと褒めるマリアラーラのふしぎなゆめのビームが、そのリベルタス・ドールを易々と撃ち倒した。
「あら、もう終わりですの?」
あんなにたくさんいたのに、とエレオノーラが大仰に目を見開く。
「うふふ、訓練が足りていないのではありませんこと?」
「この歌を聞かされるのもこれで最後ってことだね」
やれやれとばかりに、秋果はリベルタス・ドール最後の一体を破壊した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
救援機動力で現地へ、迷彩服に光学迷彩で潜みつつ
仲間達がトループスと交戦を始めると同時か、指揮官が気を取られた隙に接近
共闘する仲間がいれば逆側から仕掛けよう
随分と賑やかだ
目立つのがお好きかな、指揮官さん
自動人形らしくて、嫌いではないな
だが、接近に気づかず、兵を危険にさらしては本末転倒だ
敵味方の動きを観察しつつ、戦況を把握
仲間とパラドクス通信で連携をとり、包囲するように位置取り
仲間に有利な策があれば合わせよう
絵筆で宙に敵の分身を描き出し、戦わせるPD攻撃
仲間の攻撃にあわせ、暇を与えぬよう攻撃を畳みかけ
相手と同じ技で応酬させて、ペースを乱しながら味方の攻撃する隙を作り
隙を看破し、最大の一撃を撃ち込もう
敵の攻撃には、魔力障壁で全包囲を護り、飛来するリングを凌ぎつつ
急所を避け多少の負傷は忍耐
自身は動じずに狙いを看破し、銀色のタワーシールドをスライドさせ、リングを弾き飛ばした隙に反撃に転じよう
ブローニュの街も近辺も、これで静かになるといい
戻ってきた住人たちが、穏やかに暮らせるように
リベルタス・ドールの混乱にヴォルペ・ロッソは苛立ちをみせていたが、それでも自分のすべきことを見失ってはいない。これまで訓練してきた状況に近い態勢を作ろうと、叱咤しつつも指示を与えている。
だが、そうすることにより自身周囲への警戒はどうしても疎かになる。その隙を利用して、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はヴォルペ・ロッソの背後へと忍び寄っていった。
「これしきの陽動に引っかかるとは情けないですネェ……」
マリアラーラの流した音声に動揺する部下へと舌打ちすると、ヴォルペ・ロッソは声を張り上げる。
「ナニをして……」
だが、その先を続けるより前にエトヴァの絵筆がさらさらと動き、空間に敵の姿を描き出した。描きあがると同時に実体化したヴォルペ・ロッソの絵姿が、本体へとカッターを投げつける。
「そこにもいたのですカァ」
カッターに背を切られたヴォルペ・ロッソは、部下にかける言葉を止めエトヴァを振り返った。
「随分と賑やかだ。目立つのがお好きかな、指揮官さん。自動人形らしくて、嫌いではないな。……だが、接近に気づかず、兵を危険にさらしては本末転倒だ」
ヴォルペ・ロッソはエトヴァの指摘に歯を軋ませる。
「お返しでェス!」
次々に投げ上げられたリングが華麗に宙を舞う。飛来するリングがエトヴァが展開した魔力障壁に打ち当たり、切り裂き、なおも進み来る。
すべてを躱しきることは出来ないため、エトヴァは急所を避けてそれらを受け、あるいはシールドで弾いて凌いだ。
受けた傷の返礼は、『Das TOR Der Gedächtnisse』が描き出した絵姿のヴォルペ・ロッソが放つリングカッターで。
本体から、絵姿から。
飛び交うリングは見事なジャグリングショーの如くに。
そうしてエトヴァがヴォルペ・ロッソの意識を引き付け戦う間に、仲間のディアボロスたちがリベルタス・ドールを倒し、数を減らしてゆき、そして。
立っている敵はヴォルペ・ロッソただ1体となった。
「ブローニュの街も近辺も、住人たちのものだ。騒がしくされては困る」
戻ってきた住人たちが穏やかに暮らせる地となるようにと、エトヴァは再び絵筆を宙へと走らせた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
教官ベーダの部下への要求の高さは復讐者への警戒度合を示してると思うの
言い換えると復讐者を怖がってる
だからベーダの想像の復讐者を越える大迫力な復讐者アタックを見せてあげるよ
夢のちからを影と混ぜ合わせ伝説が顕現するパラドクスサーカス開演なの
今宵はスペシャルステージ!
なんと皆の憧れちゃぶ台ドラゴンの皆さんが来てくれたよ!
パジャプリ衣装をふわりとひらめかせて御紹介するのは
ちょっと前に戦争した気がする勢力とそっくりな影絵のドラゴンさん達だよ
ピエロ役と見立ててステージに立つベーダを取り囲むその姿は
お呼びしたマリアも尻込みしちゃうくらいの迫力
ベーダが火を噴こうとするのに応じて全ドラゴンさん一斉のブレスを吐いて貰う火吹き芸なんだけど
チリも残さないくらいの苛烈な攻撃だから
まさに「見事火だるまが出来上がりましたならばご喝采」だよ!
実際にはパラドクス一回分の威力だけどサーカスは演出が命!
それにベーダが潜在的に抱えてる復讐者への恐れを擽って戦意を折るのが目的だから
これくらいでちょうどいいと思うの
リベルタス・ドールを倒し終えたマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は、エトヴァと戦う『卑劣なるヴォルペ・ロッソ』に視線を向けた。
「教官ベーダはサーカスが好き?」
「もちろんでェス! 俺チャンのサーカスをとくとご覧あるのでェス!」
仮面の下のヴォルペ・ロッソの口元から、白い歯がこぼれる。自信満々な態度だが、マリアラーラは気圧されることはない。
(「教官ベーダの部下への要求の高さは復讐者への警戒度合を示してる……言い換えると復讐者を怖がってるってことだよね」)
ならばその想像を越える迫力で、ショーの主役を勝ち取ろう。
「サーカスが好きなら、夢みたいなマリアのサーカスもいっぱい楽しんでくれるよね。――夢のちからを影と混ぜ合わせ、伝説が顕現するパラドクスサーカス開演なの!」
パジャマプリンセスの衣装をふわりとひらめかせ、マリアラーラは可愛らしくお辞儀をひとつ。
「今宵はスペシャルステージ! なんと皆の憧れちゃぶ台ドラゴンの皆さんが来てくれたよ!」
紹介するのは、夢の光に浮かび上がる影絵のドラゴンたち。
ヴォルペ・ロッソをステージに立つピエロ役に見立てて、ぐるりとドラゴンの影が取り囲む。
「すごい迫力! お呼びしたマリアもびっくりだよ」
「たかが影じゃありませんカァ」
鼻で笑ってヴォルペ・ロッソはかっと口を開いた。吹き出されたプラズマが、マリアラーラを包んで燃え上がる。
「見事火だるまが出来上がりましたならばご喝采!」
だが、マリアラーラの呼び出したドラゴンたちもまた、ヴォルペ・ロッソ目がけて炎のブレスを吹いていた。
サーカスは演出が命。炎にはより大きな炎で対抗し、敵の戦意を折ってみせる。
パラドクス【夢魔の影絵サーカス】のショーの中、
「まさに『見事火だるまが出来上がりましたならばご喝采』だよ!」
マリアラーラは慌てて炎を振り払うヴォルペ・ロッソへと、彼自身の口上を投げ返すのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
千結・つくし
(トレインチケット)
「これがアヴァタール級……なんと言いますか、見失いようの無いほど目立つご衣裳でございますね」
一応メイドらしく言葉を選んで、千結・つくし(員数外・g00339)はヴォルペ・ロッソの服装についての見解を述べた。
「まあその辺りは何とかしてみようかな……」
苦笑する秋果に、いえいえとつくしは首を振る。
「捌碁様はお気になさらず。どんなに派手であっても倒してしまえば同じでございますよ」
「この素晴らしき衣装が気に入らないとでも言うのですカァ?」
その会話が耳に入ったのか、ヴォルペ・ロッソは不機嫌に唸った。次の瞬間、猛然とつくしの元へと駆けてきて、尖ったスパイク付きの足で連続蹴りを放った。
「俺チャンの弾丸より速い脚が見えるかナァ?」
だが。
『無拍一刀、切り捨て御免にございます』
つくしの鍛え上げられた抜刀術はそれより早い。パラドクス【無拍】は実践の人斬りの先に辿り着いた高速で、ヴォルペ・ロッソの膝を斬り上げる。
「見えますね」
「見えたとしても躱せなければ同じことでェス!」
膝に傷を受けながらもヴォルペ・ロッソはつくしに蹴りをみまい、憎々しげに鼻を鳴らした。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
エレオノーラ・アーベントロート
もう残るはあなただけですわね。
教導官や指揮官より、大道芸人の方が向いていたのではありませんこと?
なんて、今更後の祭りというやつですわね。スクラップに転職させて差し上げますわ――!
電磁レールガン「フェアレーター」を手に戦闘。「第五十一の魔弾【止水】」を投射して、ヴォルペ・ロッソをブチ抜きますわ。
うふふ、わたくしも芸は持っていますの。
怪奇!見えない弾丸!……なんてどうですこと?
もう周りに敵はいませんし、遠慮することはありませんわね。【飛翔】を用いて空中から俯瞰して敵を狙い、他の復讐者と多方向から攻撃を仕掛けるように。
うふふ、どうしましたの?部下には撃ち落とすように言っていたではありませんの。撃ち落としてみせなさいませ?
反撃の高温のプラズマは飛翔の速度を落とさずに飛び続け、長くプラズマに被弾しないようにして火傷を抑え、即座に反撃を行うことで敵に攻撃され続けるのを防ぎましょう。
モントルイユにはまだ残っていそうですけれど、これでこの辺りの大陸軍はおしまいですわね。
うふふ、すっきりしましたわ。
捌碁・秋果
※連携アドリブ歓迎!
あなたがヴォルペ・ロッソ。なるほど、赤い。そして派手。
…鬼教官みたいに見えたけど、リベルタス・ドールも派手だったし結構楽しく訓練してたのかなぁ。
【飛翔】して戦う仲間がいるなら私はこのまま地上で戦うね。
空と地上からの攻撃で敵を翻弄できるといいな。
パラドクスで敵の服装の変更と武器の解除を行います。
あなたは今のままでも素敵だけど、こんなのもお似合いでは?
情熱の赤から大人の黒へ、赤い大道芸人風の衣装を黒い夜会服へと変化させます。靴だって刃物が飛び出ていない紳士的でフォーマルな履物に変えちゃいましょう。
仮面を剥がすなんて無粋なことはしませんよ、この夜会服と仮面なら、仮面舞踏会の参加者みたいですしね!
うんうん、新たな魅力を引き出せた感じ。よくお似合いですよぉ!
では、存分に踊ってくださいね。天国の舞踏会場で!
ヴォルペ・ロッソの服装が変わっている間に「藍色の槍」で薙ぎ払って攻撃します
反撃のリングは「額縁」を前方に展開して防ぎます。それ以外の方向から飛んできたリングは槍でいなしましょう
「なるほど、赤い。そしてつくしちゃんの言う通り派手」
捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)はヴォルペ・ロッソをしげしげと眺めた。
「訓練の感じでは鬼教官みたいに見えたけど、リベルタス・ドールも派手だったし、結構楽しく訓練してたのかなぁ」
「ふふっ。もしそうなら、わたくしたちお邪魔虫でしたわね」
エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)はそう言って、残すところ1人となったヴォルペ・ロッソに目をやった。
「わたくしはその衣装、お似合いだと思いますわ。教導官や指揮官より、大道芸人の方が向いていたのではありませんこと? ……なんて、今更後の祭りというやつですわね」
何に適性があったにしろ、ヴォルペ・ロッソがそうなることはもう出来ない。
「スクラップに転職させて差し上げますわ――!」
エレオノーラは電磁レールガン『フェアレーター』を手に、空へと舞い上がる。無暗に飛翔することは危険だが、もうこの付近にいるクロノヴェーダはヴォルペ・ロッソのみと判断してのことだ。
「うふふ、どうしましたの?」
エレオノーラはヴォルペ・ロッソを上空から見下ろした。
「部下には撃ち落とすように言っていたではありませんの。撃ち落としてみせなさいませ?」
やれるものならやってみろとばかりに、エレオノーラは挑発する。
エレオノーラが空で戦うならば、自分はこのまま地上でと秋果は狙いをつける。両手の親指と人差し指を立てて囲んだ長方形のフレームに、ヴォルペ・ロッソの姿を閉じ込めて。
「あなたは今のままでも素敵だけど、こんなのもお似合いでは?」
情熱の赤から大人の黒へ。
秋果はヴォルペ・ロッソの衣装を、落ち着いた黒い夜会服へと変化させる。刃物が飛び出た靴は、紳士的でフォーマルな、内羽根式のストレートチップへとチェンジ。
そうすると派手な仮面が浮いてしまうが、剥がすなんて無粋なことはしない。この夜会服と仮面なら、仮面舞踏会の参加者みたいに見えるだろう。
「うんうん、新たな魅力を引き出せた感じ。よくお似合いですよぉ!」
パラドクス【セツナコーディネイト】の仕上がりに、秋果は満足そうに頷いた。
「では、存分に踊ってくださいね。天国の舞踏会場で!」
すっかり衣装の変わったヴォルペ・ロッソへ向けて、秋果は藍色の槍を薙ぎ払う。
「この衣装はショーには合わないでェス!」
ヴォルペ・ロッソの手が次々にリングを投げ上げる。
縦横無尽に飛ぶリングが、秋果の展開した額縁や手にした槍に当たり鋭い音を響かせる。払いきれないリングの刃が血をしぶかせると、ヴォルペ・ロッソは大仰に手を叩いた。
「鮮血のフープジャグラー! 俺チャンに似合うのは赤な……」
だがそれを言い終えないうちに。
「うふふ、わたくしも芸は持っていますの」
エレオノーラの構えるフェアレーターから撃ちだされたのは、パラドクス、第五十一の魔弾【止水】。完全に透明なその魔弾にぶち抜かれ、ヴォルペ・ロッソの体はのけ反った。
「ショーのキャッチフレーズは、怪奇! 見えない弾丸! ……なんてどうですこと?」
「まだまだ本職のショーには、ほど遠いですネェ」
ヴォルペ・ロッソはエレオノーラへと地獄の火炎を吹きかける。高温のプラズマに焼かれながらも、エレオノーラは速度を落とさず飛翔し続けた。
態度こそ余裕を見せているヴォルペ・ロッソだが、その体にはディアボロスから受けたダメージが積み上がり、ぼろぼろと部品がこぼれ落ちてゆく。
「あら、もうサーカスはおしまいですこと?」
大きく崩れた体勢を取り戻せず、ヴォルペ・ロッソはがちゃりと音を立てて転がった。
秋果が着せた夜会服も元に戻り、腹に空いた大穴をさらしたその残骸を、エレオノーラは笑顔で見下ろした。
「モントルイユにはまだ残っていそうですけれど、これでこの辺りの大陸軍はおしまいですわね。うふふ、すっきりしましたわ」
大陸軍のたて直しなどさせはしない。
施した訓練ごとクロノヴェーダを滅し、ディアボロスたちは新宿島へと帰還したのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【先行率アップ】がLV2になった!