リプレイ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
機械化ドイツ帝国の国境調査を思いだす
あの頃から、随分版図は変わった
スイスの堅牢さは流石だが……無敵ではない
今は攻略の礎を築く時
動きに気づかせぬことと、始めれば速やかに、だな
仲間と連携を取り、意思疎通と情報共有
関所の迅速な突破のため、協力し敵を撃破しよう
【平穏結界】を展開
到着後は、迷彩コートを纏い、街道脇の緑や陰に紛れて視認されにくいように接近
双眼鏡で関所への接近を確認し、味方と機を合わせて仕掛ける
敵の配置を観察しつつ、周辺に離れた二人組がいれば優先して狙う
狙いを揃えて、二人組を確実に倒していく
他の組が持ち場を離れぬのを利用し、その場で速やかに倒し、一度に相手にせず、順番に攻め崩す
二挺の銃でPDの速射、ダメージアップで速攻を仕掛け
平穏結界で、さらに巡回部隊への発覚を遅らせる
魔力障壁で身を護り、負傷の深い方を優先しディフェンス
敵の攻撃には勇気を意志に、グランダルメを打倒すると宣言して忍耐
仲間と声を掛けあって連携を維持し、異常時は知らせる
関所の頭上や死角からの攻撃には注意喚起を
シル・ウィンディア
先を見るためにもここは全力で…。
とはいえ、これどうやって行こうかなぁ…。何かいい手があればいいんだけど…。
事前に発煙筒と双眼鏡、フード付きの森林迷彩マントを用意。
フード付きマントを被って街道の樹の影から双眼鏡で関所を観察。
大まかな配置の確認を行うよ。
少なくても、手近なところの2体のコンビから別のコンビがどれだけ離れているか確認。
間隔を確認したら攻撃を開始。
攻撃タイミングはみんなと合わせるよ。
モラン・ドールに対して、高速詠唱からの六芒星精霊速射砲で攻撃を仕掛けるねっ!
これなら下手な巻き込みも起きないでしょ。
撃った後は発煙筒の煙をその場で焚いてから、移動を開始。
木の影からはまだ出ずに物陰に隠れながら2体のモラン・ドールを相手取っていくよ。
攻撃対象は味方と対象を合わせて討伐速度を上げていくね。
敵を倒す速度自身はあげないとね。
影に隠れているのがばれたら、関所に向って駆けだすよ。
駆けだしつつ、攻撃の手は緩めずに行くね。
悪いけど、こっちはその先の用事があるんだからっ!
ここは突破させてもらうからねっ!
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
ドイツからのスイス攻め、考えた事も無かったなぁ。
ボク達の選んだ選択肢がもし違って居たら
既にスイスを奪還している未来もあったのでしょうか。
ギリーマント『Chamäleon』に周辺の葉等を装着して
緑の中を進軍して行きます。
関所が視認出来たらギリギリの所まで近づき
仲間とタイミング合わせて攻勢に出ます。
狙う対象は味方と合わせ、敵の行動が少なくなるように各個撃破していきます。
自身のナノマシンである機械魔導群『ナノマギア』に大量の魔力を食わせて誇大化させ
地面からバクっと敵を捕食するように喰らいついて行き
強烈な圧力をかけて、敵をぺしゃんこにしてしまいましょう。
敵の反撃には、自身の今までの戦いの日々の活動を振り返り思い出し
強力な意志によって、精神攻撃に抗います。
逆効果…ですよ、ますます燃えてきちゃった。
必ずこの関所を越えて有力な情報を持ち帰りましょう。
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
来る奪還戦を思えば、この要塞の攻略も早めに手を付けたい所ですが
今は情報収集が先ですね
関所の突破を、頑張りましょう
敵に発見されるギリギリまでは街道添いの森等、身を隠せる場所を伝い移動
周囲の色に合わせた迷彩マントも羽織り
仲間とタイミングを揃えて奇襲をかけます
宙に展開した鍵盤で「月虹」を演奏
2人組の衛兵に猫の姿にも似た月の化身に飛びかかるよう指揮しましょう
攻撃対象は仲間と揃え、一点突破を目指します
敵襲に気づかれれば、時間との勝負
多少の負傷に怖じけず、前に出ます
私が姿を晒せば、敵は当然猛攻をかけてくるでしょう
それは仲間が攻め込む隙になります
関所程度でディアボロスの進軍を止められると思わないでください
反撃には魔力障壁を展開して凌ぎます
言霊の揺さぶりには演奏に集中して耐え
グロリアスの効果も使い、出来るだけ体力を維持しつつ戦線を押し込みましょう
故郷の奪還が徐々に手繰り寄せられていると感じれば、ここで立ち止まる道理は無く
全力で押し通らせて頂きます
レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)の姿は現地の葉を纏わせたギリーマントによって限りなく森に溶け込んでいる。
「あれが関所ですね。さすがに隙はなさそうか……」
「ええ、小細工の余地はないでしょうね」
声の主は迷彩マントを被ったソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)である。
「要塞側にはこちらの動きに気づかせず、迅速に突破したところだな」
念のため、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は平穏結界を張り巡らせた。これで少しは誤魔化せるとよいのだが。
「関所の様子はどうだ?」
「えっとね、関所のこっち側の左右に2人ずつ。向こう側の左右にも2人ずつで8人。さて、どうやって行こうかな……?」
双眼鏡で観察していたシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)が応える。マントのフードを深く被り、樹の影に身を潜めて敵の配置を確かめながら。
「各個撃破といきますか」
レイが言い、ソレイユが頷いた。
「目標は一点突破ですね」
「敵襲――!?」
ディアボロスの襲撃は果断であった。
仲間同士で連携し、瞬く間に最も距離が近い場所にいた2人を仕留める。精霊砲の速射をお叩き込んだシルは発煙筒を投げ込んで物陰へ。エトヴァは迷彩コートを翻し、目にも留まらぬ早撃ちで次の2人組を撃ち抜いた。
「ディアボロス、貴様ッ……」
刹那、足元からせり上がったレイのナノマギアが突如として食らいついた。さっきまで何もいなかったはずなのに――凄まじい圧力をかけて潰しにかかる。
ドイツからのスイス攻め、という作戦はレイの予想の範疇外にあった。もしもこれまで選んだ選択肢が違っていたら既にスイスを奪還していた未来もあったのだろうかと思わずにはいられない。
かつて、ディアボロスは機械化ドイツ帝国の国境調査を行った。あの頃から考えれば随分と版図にも変化が生じている。エトヴァは脳裏に勢力図を描いた。空白地帯となっていたスイスに今、攻略の礎をを刻み付ける時が訪れたのである。
「堅牢なるスイス……だが、無敵ではない!」
レイと狙いを揃え、エトヴァは速攻を仕掛けた。同時に攻撃を仕掛けられようが律儀に全員へ反撃する必要はない。1人ずつ確実に撃ち抜いてゆくのが最善。ダメージアップも重ね、抜かりなく攻めの体制を維持する。
「なんて奴らだ、まさかこのチューリッヒ要塞にまで攻め込んでくるとは……!」
仲間を失ったモラン・ドールは関所をバリケード代わりにしてディアボロスの攻撃を凌いだ。ソレイユの旋律が象る月の化身――猫足の鋭い爪が冷たい石壁に阻まれる。
「地の利はあちらに有り、ですか。どうにか突き崩してみせましょう」
ソレイユは敢えて身を晒し、前へ出た。
「ッ……」
魔力障壁でも防ぎきれない言霊の余波に精神を揺さられる。耐えろ。指の動きにだけ集中すればいい。余計なことは考えないで……。
「そこにもいるわ!」
「おっとばれたかー」
シルもこのタイミングで飛び出した。
関所のこちら側にいた4人はすんなりと倒せたが、問題は残りの半分だ。関所に身を隠しながら迎え撃つ相手に攻撃を当てるのはパラドクスといえども骨が折れる。危険を承知で飛び込まねば、勝機は見えない。
駆けながら唱える高速詠唱が六重もの魔法陣を描いて精霊砲を敵の元へ届ける。肩を撃ち抜かれたモラン・ドールが呻いてよろめいた。
だが、シルも無傷とはいかない。
「く……」
強烈にこみ上げる自分のものではない欲求に顔をしかめて耐えた。モラン・ドールの掲げた軍旗が風を孕んで翻る。
「ディアボロスに負けてはなりません! グランダルメに勝利を!」
とっさに飛び出したエトヴァが仲間を庇った。
「……違う、グランダルメは打倒するものだ」
己の胸元を掴み、そこに生きる勇気を呼び覚ます。
「あと少しだ、頑張ろう」
「はいっ!」
シルの精霊砲がソレイユの旋律と共にモラン・ドールを追い込んだ。
「こっちはその先に用事があるのっ! さあ、通しなさいっ!」
「尻尾を巻いて逃げ帰るとでも思っているのなら、無駄な期待ですよ」
深慮遠謀、ここにあり。
いずれ来たる奪還戦に備え、チューリッヒ要塞の攻略もできるだけ急ぎたいところではあった。逸る気持ちを抑えての偵察行である。
ソレイユの奏でる月虹が佳境を迎えた。
闇を照らす光よ、我に力を――。
抗うディアボロス、護るクロノヴェーダ。
レイは片手で顔を抑え、すがめた片目でモラン・ドールを睨む。脳裏を過ぎるのは今までの闘いの日々だった。
まるで逆効果だ。
いつの間にか、唇には笑みさえ浮かぶ。
「ふふ、逆に燃えてきちゃったな……」
「仰る通り」
ソレイユの演奏は留まるところを知らなかった。
こうして鍵盤を弾く度に故郷の奪還が近づいてくる、手繰り寄せられているという実感の前にはどれだけ美しい言霊であろうが無意味。信念が違うのだ。誰が、グランダルメの利益のために尽くし果ててなどやるものか。
「なに……!?」
モラン・ドールの両目が驚愕に見開かれる。
地の利はこちらにあるはずが、どうしてもこれ以上押しきることができない。一度は劣勢に陥ったはずのディアボロス側が徐々に力を取り戻し始めている。
「なぜ? 私の言霊にひれ伏しなさい……!!」
だが、再びモラン・ドールに主導権が戻る時はやって来なかった。最初にエトヴァの弾丸が5人目の額を撃ち抜いた後、レイの仕掛けたナノマシンが猛威をふるったのだ。ごちそうさまでした。
「あと2人です!」
ここまで戦力差が広がればもはや立て直すことは不可能。持ち場を捨て、逃げることのできないモラン・ドールにとっては死刑宣告にも等しい。
「さあ、おいきなさい」
ソレイユが鍵盤を撫でるようにグリッサンド。飛びかかった猫が敵を引き倒し、シルの精霊砲が出し惜しみなしの全力で薙ぎ払う。
最後の一人を倒しても快哉は上がらなかった。
……先へ。
関所を越え、チューリッヒ要塞が秘める情報を持ち帰るために。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
「関所の方が騒がしいとは思いませんか?」
ディーラーレディ・イザベラは配下のトループス級に尋ねる。異変、という程ではないのだが……激しい戦闘の影響は全てを隠しきれず、不穏な予感として巡回部隊の元へ伝わっていた。
「様子を見て来ましょうか」
ヴィエルジュ・キャヴァリエが申し出ると、イザベラが首肯する。
「では、2名だけ先行して状況を報告しなさい。残りは私と共に周囲を警戒しながら関所へ向かいます」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
無事に関所を突破したな
護りやすい道は、わかりやすい道でもあるな
利用させて頂こう
引き続き、平穏結界を展開
関所の外で、先行する二名を素早く倒し切る
時間があれば迷彩コートで周囲の森に潜み迎撃
逃がさないように退路側へ回り込みつつPD攻撃を穿つ
報告をさせない
先行二体の撃破後にも猶予があれば、関所へ向かう街道の両側に、緑に紛れ込んで潜伏し、次の待ち伏せを行う
周囲を警戒しながらやってくる本部隊に対し、なるべく先手をとれるように
【パラドクス通信】で仲間と機を合わせて、奇襲を仕掛けよう
先の戦闘中に合流された場合は、目の前の敵を倒し切ってから後続部隊を撃破
消耗した個体から狙いを合わせ、倒し切る
PDの射撃を行い、確実に倒す
敵に撤退の素振りがあれば逃亡阻止を優先
追って狙ってくるなら、周囲の緑の合間を縫ったり地形も利用して戦闘を
味方の動きに臨機応変に合わせる
敵の攻撃には、魔力障壁を展開し、タワーシールドを掲げて弾幕射撃を防ぎつつ、駆けてくる軌道を看破し、進路から身をそらすように直撃を避ける
宮村・凪
なーるほどなるほど。
下っ端を偵察によこしてきたわけだ。
先行2体りょうかーい。報告に帰られちゃだめだよな。ってことで、
【平穏結界】でなるべく気配消しつつ、後ろからキュッと息の根止めますか。
バールで後ろから首を絞めてポキっと一撃必殺だな。
1体は任せてくれ、もう1体はよろしく!
大声出しそうだったらパラドクス「牽制リーチ」【罪縛りの鎖】で捕縛して静かにしといてもらう。
そんな感じで、なるべく隠密しつつ隙をついて、他のヴィエルジュ・キャヴァリエも屠っていこうかね?
あ、そうだ。ヴィエルジュ・キャヴァリエを制圧しつつ、もし聞けそうなら聞いてみっか?
「人形皇帝ナポレオンの本拠地であるのか、そうでないならば、他のジェネラル級が防衛しているのか」ってさ。
有益な情報が手に入ればいいんだけどな。もし手に入らなくても深追いはしない。
あらかた掃討が済んだら、【パラドクス通信】でエトヴァさんと連携を試みるぜ。
まだまだ、あのダイス頭が何を始めるかわからねーからな。
*連携・共闘・アドリブ歓迎
シル・ウィンディア
さて、次の手…。
っと、先行でこっちに来ちゃうんだ。
それなら、確実に落としにかからないとね。
まずは先手必勝でっ1!
物陰に隠れて先行する二体の敵を確認。
確認後、速攻を仕掛けさせてもらうよっ!
高速詠唱からの炎氷輪舞奏!
炎と氷の連弾、思いっきり味わっちゃってっ!!
攻撃ターゲットは、味方と揃えて確実に仕留めにかかるよ。
以降は、後続の敵の動きを気にしつつ、先行で飛び出ている敵に対して攻撃を仕掛けていくよ。
先行の敵を撃破後、後続がまだ見えないなら再度物陰に隠れるけど…。
そんな余裕はなさそうな気はするし、隠れられないならそのまま対峙するよ。
敵攻撃に対しては左手の創世の光剣で致命箇所をガード。
そこさえずらせれば、ダメージがあっても大丈夫。またまだ動けちゃうからっ!!
味方とターゲットを合わせて攻撃を継続だね。
指揮官がいても、目の前の敵を片付けることに専念。
まだまだ、あとでお付き合いするからまっててねっ!!
殲滅後は、アヴァタールに向って…。
さ、お待たせしました。
それじゃ次はあなたと踊りましょうかっ!
「よし、関所は突破できたな」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は道なりに進み、駆け付けた巡回部隊の先行を待ち受けるために周囲の森へ身を隠す。
最初に聞こえたのは蹄の音だった。隠そうともしない足音はだんだんとこちらに近づき、やがて関所の近辺にまでやってくる。
「加勢するぜ。もう1体はよろしく!」
気配を消した宮村・凪(国士無双・g10471)は颯爽と背後に回り込んで最善の行動――音もなくバールで首を締め上げる――を取った。
「先手必勝だねっ!」
素早く詠唱したシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)の魔法が炎と氷の輪舞となってヴィエルジュ・キャヴァリエに襲いかかる。
熱と冷気による責め苦を同時に味わうことになったキャヴァリエは、ここにいるはずがない者を見て驚愕した。
「ディアボロス!? よもや、こんなところにまで……!!」
「悪いがその口は封じさせてもらうぞ。要塞への報告をさせるつもりはないんだ」
エトヴァは退路を断つため、仲間と挟撃できる立ち位置を取る。同時に銃器を用い、迅速に止めを刺した。腕の中で首の骨が折れる音を聞いた凪は脱力した敵の身体を地面に投げ捨てる。
「っし、まずは下っ端二人をお片付けっと。さーて、次が来る前に隠密体制を取るとしますか」
「ああ、街道の両側へ隠れて待ち伏せしよう」
残りのキャヴァリエを従えたディーラーレディ・イザベラが街道の向こうから姿を現すまで、ほとんど時間はかからなかった。時間にして数十秒というところ。
「では、仕掛けよう」
「了解っ!」
イザベラが異変に気が付くよりも、エトヴァがパラドクス通信で奇襲を促す方が速い。凪は素早くバールを振るい、さっきと同じように速攻をかけた。
「よーこそ、待ちわびたぜ!」
「貴様ら――!?」
「あとでお付き合いするから、待っててねっ!」
攻撃態勢に入るイザベラには構わず、シルは他の皆と連携して配下のトループス級の掃討を優先する。
弾丸が光剣を穿ち、戦場に響き渡るほどの甲高い音を奏でた。頬や腕を刃や弾丸が掠めるが、それくらいなら大丈夫。まだまだ、動ける――!
「くッ」
致命傷を与えられなかったキャヴァリエは悔しそうに臍を噛む。
「ディアボロスめ、チューリッヒ要塞が狙いか!?」
凪ははぐらかすように笑い、単刀直入に尋ねた。
「知りたいのは人形皇帝ナポレオンの本拠地であるかどうかさ。いないのなら、ここを防衛しているのは他のジェネラル級かい?」
「ふん、誰が敵の知りたいことを教えてなどやるものか!」
「おっと」
鼻先に迫るキャヴァリエの刃をもろにくらうところだった凪は深追いすることなく距離を取った。エトヴァはタワーシールドで弾幕を耐える。注目するのは銃口そのものではなく、相手の足取りだ。とっさにキャヴァリエの進路から身を逸らし、深手を負わないように尽力する。
「さすがに、戦いながらじゃ無理そうか……」
凪は軽く指先で頬をかた。
どうやら、欲しい情報を仕入れるにはきちんと本腰を入れて訊き出すことに集中すべきのようだ。
「どうせ訊くならあっちのダイス頭の方がいいかね?」
凪はパラドクス通信を通じてトヴァにたずねた。ダイス頭ことディーラーレディが何かしでしてこないか、警戒を強めながら。
「ああ、その方がよさそうだ」
相手に撤退の意思がないと見抜くや、エトヴァはありったけの弾丸を撃ち込んで確実に息の根を止めにかかる。また一体、蜂の巣になって倒れた。もうほとんど数は残っていない。
「さ、お待たせしました」
シルはひとり残されたディーラーレディを見つめる。凍ったまま灰になったキャヴァリエが両者の間でゆっくりと横倒しに倒れてゆくところだった。
「ディアボロス、ついにスイスにまで手を伸ばして来たのですね。いつかは来るとは思っていましたが……」
両手にカードとダイスを構え、ディーラーレディ―は臨戦態勢に入った。その口ぶりは生きて帰すつもりはないとでも言いたげだ。
「そーゆーこと。今度はあんたが相手してくれるってわけか」
凪は軽口とは裏腹に敵の動きを細やかに観察する。一挙手一投足も見逃さないよう、丁寧に。エトヴァはキャヴァリエの攻撃を凌ぐために展開していた魔力障壁をいったん消してディーラーレディと向き合った。
一瞬即発の空気の中、挑戦状をたたきつけたのはシルである。
「それじゃ、次はあなたと踊りましょうかっ」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【平穏結界】がLV2になった!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
スイス一の堅固な要塞と聞いて来てみたのですが
関所は簡単に突破できましたし、応援の巡回兵も歯ごたえがないと、期待外れも良い所ですね
偵察だけの予定でしたが、貴方を倒してそのまま要塞を攻め落とすのも良いかもしれません
くすりと笑って、挑発し反応を引き出します
実は先程も仲間が口にした通り、堅固な要塞であれば、かの人形皇帝閣下の滞在にも耐えうる場所かと期待していたのですよ
しかし貴方の答えを聞くまでもありませんでしたね
ここでは無い
分かりきった事です
せめて、この貧弱で大ホラ吹きな要塞の指揮官の名前を教えて頂けませんか?
ランヌ元帥やジュールダン大参謀が命を賭して帰還しようとしていたスイスの門番が、この程度なんて聞いたら、彼らも浮かばれませんよ
いえ、彼らから感じた強い信念や使命感は、この惨状を憂いてのものであれば納得もいきます、か…
ランヌやジュールダンの名を出して、この地の統括者が彼らと同等な実力者である、という反応が引き出せないか試してみます
表情や仕草も観察し、情報収集の標としましょう
……チューリッヒ要塞。
スイスで最も堅固な拠点、という噂がありながらソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)にはあまりにも歯ごたえがなく感じられた。
何より、関所の警備が甘すぎるのではないか?
「だってそうでしょう? 応援にやってきた貴方たちも期待外れでしたしね」
くすり、とソレイユは挑戦的な微笑みでディーラーレディを見据える。
「偵察だけの予定だったのですがね。このまま貴方を倒して要塞を攻め落としてしまうのも良いかもしれません」
「貴様ッ……」
目の前で配下を倒された怒りもあってか、ディーラーレディはたやすく挑発に乗った。
「戯言はおやめなさい。これしきの人数で我らがチューリッヒ要塞を陥落できるとでも? 片腹痛いですね」
「そうですか?」
白々しく首を傾げ、ソレイユが続ける。
「先程も仲間が口にした通り、このチューリッヒ要塞ならばかの人形皇帝閣下の滞在にも耐えうる場所かと期待していたのですよ。しかし、貴方の答えを聞くまでもありませんでしたね。――ここでは無い。分かりきった事です」
せめて、と。
「この貧弱で大ホラ吹きな要塞の指揮官の名前を教えて頂けませんか?」
ディーラーレディの全身から殺気が立ち上る。
血がのぼった頭では、ソレイユの狙いが情報収集にあることにまで考えがめぐらない。本来ならば余裕をもってはぐらかすべきであっただろうに。
「どうしました? 僭越ながら、ランヌ元帥やジュールダン大参謀が命を賭して帰還しようとしていたスイスの門番がこの程度なんて聞いたら、彼らも浮かばれませんよ。いえ、彼らから感じた強い信念や使命感は、この惨状を憂いてのものであれば納得もいきます、か……」
「ふッ」
堪えきれず、といった様子でディーラーレディが吹き出した。
否、高笑いした。
「ッはははは!! 偉そうに御託を並べておいてその程度の洞察とは片腹痛いですね。ランヌ? ジュールダン? 我らがチューリッヒ要塞を守護するのは大陸唯一の大元帥であらせられる『ニコラ・ジャン・スールト』様……!! ディアボロス共に敗北を喫した他の元帥たちと同列に語らないでいただきたいですね。貧弱で大ホラ吹き、でしたか? チューリッヒ要塞に近づいてごらんなさい。ニコラ大元帥の恐ろしさを思い知ることになるでしょう。要塞のクロノ・オブジェクトによって巨大化した大元帥の擲弾は、敵軍団を殲滅する戦略兵器なのですから!」
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
ディーラーレディは馬鹿にされた怒りのあまり饒舌に、ジェネラル級の情報はおろかチューリッヒ要塞に仕込まれた秘密兵器の存在までもを明らかにした。表情や仕草といった反応からしてもナポレオンがいないことはまず間違いない。
そして要塞にいるジェネラル級の名前は、大陸唯一の大元帥である『ニコラ・ジャン・スールト』――。
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
成程、それは警戒する必要はありそうですね
…貴方が大ホラ吹きで無ければの話ですが
勿論、情報精度は疑っては居ませんが
素直に信じて此方の意図を悟らせるより
挑発を続けて、増援を呼ぶ等の冷静な行動を封じるのも手でしょう
とはいえ、時間をかければ他の増援が見回りに来るかもしれませんし
速攻勝負と行きましょうか
ネメシス化し、黒鍵翼のマエストロ姿に変化
宙に展開した鍵盤で「福音」を演奏
聖なる光は剣となりて、邪悪を貫きます
ダメージアップの加護も乗せて、鐘が鳴る度に光剣を飛ばし追い詰めます
仲間と包囲するように配置し
自動人形を挟んで対角線上の仲間の攻撃タイミングに合わせて攻撃することで、相手の意識を散らし、より深い損傷を与えられないか試してみましょう
反撃のダイスには魔力障壁を展開しガードアップの加護も纏わせ凌ぎます
それが貴方の本気という訳ですね
ああでも、まだ温い
チューリッヒ要塞を背負う門番は、貴方には荷が重すぎたようです
無事撃破できれば、速やかに撤退を
どんなに堅牢であろうと、打ち破ってみせますよ
必ず
息急きながらまくし立てるディーラーレディに対して、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は冷静であった。
「成程」
頷き、警戒する必要がありそうだと控えめな意見を述べるに留まる。
「最も……、貴方が大ホラ吹きで無ければの話ですがね」
「貴様ッ、まだ我らがチューリッヒ要塞と大元帥を侮るつもりですか!」
ディーラーレディは、自分が敵の知りたい情報を漏らしてしまったことにすら気づかない。
否、ソレイユが気づかせない。
未だ手のひらの上で踊らせておくのが肝要。此方の意図は伏せたまま。親切にも相手を我に返らせて、冷静な対応を取らせないためにも。
案の定、ディーラーレディは増援を呼ぶという発想すら忘れて無数のダイスをソレイユに降り注がせた。
「倒す! 貴様はここで倒す!」
ダイスを跳ねのける魔力障壁越しにソレイユの背から黒鍵状の翼が広がる――マエストロ、と呼んでくれるかな。ネメシス形態をさらしたソレイユの弾き鳴らす福音がディーラーレディを貫いた。何度も。光の剣となって。積み重ねればその威力は更に増す。防御も同様に。
「それが貴方の本気という訳ですか。……僭越ながら、まだ温いですね。チューリッヒ要塞を背負う門番としては、力不足といったところでしょうか?」
最後の仕上げに、相手の自尊心を逆撫でる。
「おのれ……!」
そら、隙がまた増えた。
仲間の援護が入るのを予期したソレイユは彼らに場所を開け、包囲するために立ち位置を変える。クレッシェンド。もっと強く、激しく、福音よ敵を穿て。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
なるほど、元帥より更に上の大元帥なんて階級があったんだ
直接その人の事は存じませんが、あのランヌやジュールダンより更に上…
流石に警戒せざるを得ないですね。
とは言え、今同列で無いだけで、近々同列になりますよ。
元帥だろうが、大元帥だろうが同じ事です。
だってそうでしょう?ボク達はそもそも断片の王を潰しに来ているんですから。
仲間との連携を意識し戦闘を始めましょう。
電脳ゴーグル型デバイス『Boeotia』を起動
≪ - 人機接続:Lynx of Boeotia - ≫
『Boeotia』と精神と全武装をリンクさせ
人と機械が互いを補い合い、相乗効果を発揮した『人機一体』の状態へ。
仲間の動きを死角として利用して
飛行ユニット『アクロヴァレリア』を瞬間点火
その推進力による加速で一瞬で肉薄してパラドクスを発動
煌剣『シュトライフリヒト』による貫通の一撃を放ち
そのまま速度を緩める事無く【一撃離脱】し、ヒット&アウェイを行います。
さらに剣の抜き際にこちらの魔力を敵に流し込んで内側から暴れさせます
シル・ウィンディア
まぁ、なんというか…。
自慢したいのかなんというか?ま、何でもいいんだけどね。
あなたはここで倒されるんだからっ!
ネメシスモード開放っ!
銀髪青目で白黒の翼を持ったモードに変身っ!
お待たせしましたっ!それじゃ、一緒に踊りましょうか。
高速詠唱からの十芒星精霊収束砲っ!
早速行かせてもらうからねっ!
砲撃後は、移動を開始して一か所にとどまらずに動き回るよ。
こっちに注意を惹ければそれでいいし、他の人に注意を向けているのなら、わたしの方から攻撃を仕掛けていくよっ!
どっちに転んでも、賭けには勝たせてもらうからっ!!
ダイスロールは、背中の翼を体を覆うようにして防御を行うね。
ガードアップ、こういう時に持って来いだしねっ!
敵の状態を観察しながら、弱ってきたのなら大きな一発をっ!
全力魔法の十芒星精霊収束砲!
この一撃で決められたらっ!
…わたしの全力全開、遠慮せずにもってけーーーっ!!
戦闘が終わったらネメシスモードは解除。
ふぅ、疲れたぁ~。
でも、重要な情報は手に入ったし、新しく対策も立てないとね。
宮村・凪
ダイス頭、まんまと吐いてやがんの。
情報聞き出したみんなめちゃくちゃグッジョブだな!
あとはこいつをぶちのめすだけだ。
他のみんなが攻撃がしやすいように、今回は俺はサポートに回ろうか。
パラドクス「牽制リーチ」で【捕縛】を試みる。
ディーラーは手さばきが命…手を封じられたら大したことできねーだろうからな!
【ガードアップ】を利用して多少の被弾は受けながら戦うぜ。
あ、でも、もし隙ができたなら、バールで一撃お見舞いしたいよな。
なんてったって俺の宿敵なんだからさ。
ギャンブルの世界ならポーカーフェイスは常識だよな!
ポーカーフェイスが崩れたディーラーほど間抜けな存在はないぜ!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
ニコラ・ジャン・スールト。史実においても名高き大元帥
そして、チューリッヒの地に相応しい将軍だな
さあ、ゲストは揃った
ディーラーさん、勝負といこうか
仲間たちとPD通信で連携をとり、包囲の立ち位置へ
引き続き平穏結界を展開、周囲には気づかせない
あのダイス顔のどこかに視認機能があるのだろうな
造形は好みなんだが、置いておこう
敵味方の動きを観察しつつ戦況を把握
仲間の攻防にあわせ、畳みかけるように
Νέμεσις―βに塗料弾を籠めてPD攻撃
敵のダイス攻撃には、魔力障壁で全身を護りつつ、銀色のタワーシールドを構えて銃弾の雨を防いで忍耐し
攻防一体、反撃に繋げる
隙を看破し、最大の一撃を撃ち込もう
捻じ込んだ銃弾に、氷の華を咲かせ
歯車ごと凍てつかせ、粉々に打ち砕こう
ショーダウンだ
ここまで三連戦――要塞に近づかせない警護の厳しさは流石
指揮官はともあれ、威力偵察としての情報も十分だ
元よりチューリッヒは偵察を推していた場所
こうして情報が得られたなら、準備を整えて臨もう
地道な作戦なら、望むところだな
レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)の指先が装着した特製の電脳ゴーグルに触れる。これより、人機接続――人の精神と機械の武装をリンク。互いを補い合い、相乗効果を発揮した一体化のシステムが起動する。
「お待たせしましたっ!」
輝きに満ちたネメシス形態を晒すシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)と連携、自らの動きを敵に読ませないまま死角を確保することで攻撃を仕掛けるレイの側に有利な状況が整った。
「いよいよ佳境ですね」
「ふふっ、一緒に踊りましょうか」
銀の髪に青い瞳となったシルは、高速で紡いだ精霊収束砲を挨拶代わりに叩き込む。着弾を待たず、すぐさま羽搏いて開けた射線に点火したアクロヴァレリアで突っ込むレイの煌剣が一閃した。
まさしく神速の――瞬断撃。
「ぐあッ!?」
ディーラーレディからすれば、回避行動を取るどころか一連の軌跡さえ見えなかったに違いない。攻撃を受けたということだけが夢ではなかったことの証左であった。確かに斬られたのだ。機械の身体を貫通するほどの鋭き刃を、その身に。
「はッ!」
レイの抜き払う剣の置き土産が、激しい誘爆を招いて火花と煙を噴き上げる。素早く間合いから離脱し、次に備える。
「大元帥、ですか。よもや元帥より上の階級があったとは……流石に警戒せざるを得ませんが、その地位もいずれ同列となるでしょうね」
「何が言いたい、貴様」
「元帥だろうが、大元帥だろうが同じだという事です。だってそうでしょう? ボク達はそもそも断片の王を潰しに来ているんですから」
「……目当ては皇帝陛下でしたか。ディアボロス、身の程知らずの不届き者……!」
「そうそう、いろいろと教えてくれてありがとねっ! まあ、自慢? したくなる気持ちは分からなくもないけど。いずれにせよ、あなたはここで終わりだよっ!」
シルはダイスが命中する前に背中の翼を折り畳んで自分の身を守るように包み込んだ。こういう時、防御力が底上げされるのは非常に足すかる。
「はっはァ! まんまと欲しい情報を吐いてくれてありがとよ」
シルが詠唱する時間を稼ぐため、宮村・凪(国士無双・g10471)が牽制リーチで勝負を仕掛けたのはその時だ。
「情報聞き出してくれた皆、めちゃくちゃグッジョブ! さぁて、あとは皆でこいつをぶちのめしちまおうぜ、っとぉ!」
捕縛したディーラーレディを、ぎり、ときつく締め付ける。
「ぐ――」
締め付けに耐えきれず、指先に握ったダイスがばらばらと地面に落ちた。
「へへッ」
にやり、凪は笑みを深めてさらに食い込ませる。こうして会える日を待っていたんだ。写し身だろうが、因縁があることには変わりない。
――そうだろ、ダイス頭な俺の宿敵さんよ。
「離せッ……」
もがくディーラーレディの背後に回り込み、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は包囲の陣形を取った。平穏結界を敷き、余計な援軍が駆けつける可能性を出来る限り排除するに限る。
「造形は好みなんだがな」
さて、視認機能はあのダイス頭のどこに仕込まれているのやら。自分の趣味は横に置いておいて、今は勝負といこうか。
「ゲストは揃った。ディーラーさん、覚悟はいいかい?」
「覚悟を決めるのは貴様の方ですよ!」
だが、エトヴァが纏う魔力障壁と銀色に輝くタワーシールドが銃弾の雨の前に立ちはだかる。余裕のなさから来る攻撃の隙を見抜くのはそれほど難しいことではなかった。
……ニコラ・ジャン・スールト。
エトヴァは得られたばかりの敵将の名前を音もなく口ずさむ。立派な名前に見合った実力者、と考えていいだろう。
なにしろ、その名は史実においても有名なる大元帥である。
「チューリッヒの地に相応しい将軍だな」
青の塗料を込めた弾丸を装填したエトヴァは、凪の牽制によって捕縛されたディーラーレディをシルの全力魔法と共に撃ち抜いた。
「ショーダウンだ」
「くッ」
さすがに分が悪い、ということはディーラーレディも理解している。だがもはや援軍を求めるには判断が遅すぎた。
始終ディアボロスのぺーすに乗ってしまったツケは重く、ここから形勢を逆転することの難しさは彼女がディーラーであるからこそ過たず理解している。
「ディアボロスめ……!」
迸るカードの嵐にレイはフルバーストで抗った。
ここぞ、とシルは残りの魔力を全てこめるつもりで解き放つ。圧倒的な質量で呑み込む収束砲と氷の華を咲かせる透明な青が歯車を凍てつかせ、粉々に打ち砕いた。
「……全力全開、遠慮せずにもってけーーーっ!!」
「ぐあ、ああッ……!?」
極光がスイスの街道を染め上げる。
凪はようやく拘束を解き、代わりにバールを握り締めてたずねた。
「ポーカーフェイスはどうした? ギャンブルの世界なら常識だよな。それすらも崩れたディーラーほど間抜けな存在はないぜ。こいつは――おまけだ!」
力の限り、凪はバールでディーラーレディのダイス頭を殴りつける。やがて、動かなくなった自動人形の身体は崩壊しながら地面に投げ出された。朽ちた歯車が地面を転がってゆく……。
「決まったか」
エトヴァは銃を仕舞い、息をついた。
「ふぅ、疲れたぁ~」
ネメシスから元の姿に戻ったシルは次のことを考えている。情報は得てからが勝負、新しい対策を立てる必要がありそうだ。
「ここまで三連戦だったからな。要塞に近づかせない警護の厳しさは流石といったところか」
元よりチューリッヒは偵察を推していた場所である。こうして情報が得られたのならば、準備を整えて臨む時がやってきたということ。
ようやく、と言うべきか。
あるいは、まだまだこれからと言った方が相応しいかもしれない。
「なにしろ、あのランヌやジュールダンより更に上……という話ですものね。そう簡単には陥落できまいと自動人形が考えるのも頷ける、か」
レイの呟きにエトヴァも頷いた。
「地道な作戦なら、望むところだな」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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